JP2020165619A - 空調ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、複数の室内ユニット及び室外ユニットを有する空気調和装置10の冷媒配管系統を示す図である。空気調和装置10は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって建物内の部屋を冷暖房する装置である。空気調和装置10は、熱源ユニットとしての室外ユニット20と、多数の利用ユニットとしての室内ユニット30と、室外ユニット20と室内ユニット30とを接続する第1冷媒連絡管6及び第2冷媒連絡管7とを備えている。空気調和装置10の冷媒回路は、室外ユニット20と、室内ユニット30と、冷媒連絡管6、7とが接続されることによって構成されている。そして、冷媒回路内には、冷媒が封入されており、冷媒が圧縮され、冷却され、減圧され、加熱・蒸発された後に、再び圧縮されるという冷凍サイクル運転が行われるようになっている。冷媒としては、例えば、R410A、R407C、R32、R134a、二酸化炭素、などから選択されたものが用いられる。
室外ユニット20は、建物の外あるいは建物の地下室などに設置される。室外ユニット20は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、室外膨張弁26と、アキュムレータ29とを有している。四路切換弁22を切り換えることによって、冷房運転と暖房運転とが切り換わる。室外熱交換器23は、冷媒の放熱器又は蒸発器として機能する熱交換器である。
室内ユニット30は、建物内の各階の天井(天井裏の空間を含む)などに設置される。各室内ユニット30は、主として、減圧器である室内膨張弁41と、利用側熱交換器としての室内熱交換器42とを有している。
吹出ユニット55は、図2や図3に示すように、室内ユニット30から離れた場所に設置され、室内ユニット30からダクト53を介して送られてきた空調空気を部屋の空調対象空間SP1に吹き出すユニットである。吹出ユニット55には、ダクト53を接続する1又は複数の接続口と、空調対象空間SP1に露出する吹出口55aとが形成されている。
次に、図4を参照して、室内ユニット30の詳細な構造について説明する。
図4に示すように、空調対象空間SP1を含む部屋の天井90の上方(空間SP2)に、室内ユニット30が配置されている。室内ユニット30は、金属製の箱部材31及び底板部材32を有している。これらの箱部材31及び底板部材32は、本体ケーシングとしての機能を果たす。上述の室内膨張弁41、室内熱交換器42及び室内ファン43も、箱部材31の中に収容されている。また、室内ユニット30は、室内熱交換器42における結露水を受けるためのドレンパン46、室内ファン43に対応して設けられているベルマウス44、ダクト53との接続に用いる接続部材33などを有している。ドレンパン46及びベルマウス44は、箱部材31の中に収容されている。接続部材33は、箱部材31の4つの側面それぞれに固定される。箱部材31の側面には、円筒状の接続部材33の開口と対向する位置に、吹出用開口31aが形成されている。箱部材31の下面は、開口している。
さらに、室内ユニット30は、本体ケーシングを構成する箱部材31及び底板部材32から下方に離れた位置に、フラットパネル35と、環状フレーム60と、枠部材80とを有している。また、底板部材32の直ぐ下に、エアフィルタ39が配置される。
エアフィルタ39は、平面視において概ね正方形の部材であり、フランジ38に固定されている。エアフィルタ39は、水平面に平行な状態で取り付けられる。具体的には、エアフィルタ39の外側に位置するフランジ38が、上述の底板部材32の保持部32aによって支えられる(図4参照)。フランジ38を保持部32aから平面的にずらすことで、保持部32aからフランジ38及びエアフィルタ39を外すことができる。
枠部材80は、図示しない支持部材を介して、箱部材31に固定される。この枠部材80に、フラットパネル35及び環状フレーム60が着脱自在に支持される。
フラットパネル35及び環状フレーム60は、別の部材であるが、図示しない連結部材を介して一体化されている。一体化されている両部材、フラットパネル35と環状フレーム60との間には、図2〜図4に示すように、環状の隙間SL1が形成される。この隙間SL1は、空調対象空間SP1の空気を底板部材32の吸込口32bへと導く経路の一部となる(図4において点線で示す吸込空気流れFLを参照)。
キャンバス製部材95は、上下に開口する角筒状の厚地の織物である。キャンバス製部材95の上端は、底板部材32の保持部32aの外側に固定される。キャンバス製部材95の下端は、枠部材80の内周部の上端に接続される。キャンバス製部材95の上の開口及び下の開口は、ともに正方形である。そして、図4に示すように、キャンバス製部材95の上の開口は、キャンバス製部材95の下の開口よりも小さい。
図5は、フラットパネル35及びエアフィルタ39の下面視における大きさを比較するための図面である。下面視ではエアフィルタ39がフラットパネル35によって隠れてしまうので、図5では、エアフィルタ39を表示するため、フラットパネル35を二点鎖線で示し、フラットパネル35を透視している。
(4−1)
本実施形態の空気調和装置10の室内ユニット30は、図4に示すように、本体ケーシングとしての機能を果たす箱部材31及び底板部材32と、エアフィルタ39と、フラットパネル35とを備えている。箱部材31及び底板部材32は、空調対象空間SP1の上方に設置され、室内ファン43や室内熱交換器42を収容している。底板部材32の下面には、空気の吸込口32bが形成されている。エアフィルタ39は、吸込口32bを通る空気に含まれる塵埃を捕集する。フラットパネル35は、図4及び図6に示すように、エアフィルタ39の下方に位置する。平面視において、フラットパネル35は、エアフィルタ39よりも大きい。図5に示すように、平面視においてフラットパネル35の外縁の内側にエアフィルタ39の外縁が位置するように、フラットパネル35及びエアフィルタ39が配置されている。
本実施形態の空気調和装置10の室内ユニット30では、フラットパネル35は、中央部35aと、外周部35bとを有している。中央部35aは、平面視においてエアフィルタ39と重なる部分である。外周部35bは、平面視においてエアフィルタ39と重ならない部分である。フラットパネル35の中央部35aには、上下に貫通する開口が形成されていない。エアフィルタ39から塵埃が落ちた場合には、フラットパネル35の中央部35aが主として塵埃を受ける。
本実施形態の空気調和装置10の室内ユニット30では、エアフィルタ39の一端39eと、そのエアフィルタ39の一端39eに近いフラットパネル35の一端35eとを結ぶ仮想の直線IMLの傾きを、ある程度大きく設定している。より詳細に言えば、仮想の直線IMLの鉛直面に対する傾きである第1角度を、5°〜60°の範囲に設定している。 ここでは、第1角度が5°未満ではなく、ある程度の大きさになっているため、エアフィルタ39から落ちた塵埃が真下ではなく少し斜め下方に落ちた場合にも、その塵埃の大半をフラットパネル35によって受けることができる。
(5−1)変形例1
上記実施形態の空気調和装置10の室内ユニット30では、完全にフラットなフラットパネル35を採用しているが、これに代えて、壁を備えるパネル135(図7参照)を採用してもよい。
上記実施形態では、室内ユニット30を、部屋の空調対象空間SP1の上方に位置する設置空間SP2(天井90の上の空間)に配置している。これに代えて、室内ユニット30を、天井90の下の空間である空調対象空間SP1に配置して、天井90から室内ユニット30全体が吊り下がる構造を採ってもよい。このように、天井90よりも上の空間ではなく、空調対象空間SP1の上部に室内ユニット30を配置する場合には、フラットパネル35の周囲(近傍)に天井90が存在しないため、フラットパネル35の平面視における大きさを更に大きくすることができる。
以上、空気調和装置10の室内ユニット30について説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
31 箱部材(本体ケーシング)
31a 吹出口
32 底板部材(本体ケーシング)
32b 吸込口
35 フラットパネル(板状部材)
35a フラットパネルの中央部
35b フラットパネルの外周部(非中央部)
35e フラットパネルの一端
39 エアフィルタ(フィルタ)
39e エアフィルタの一端
39M エアフィルタの図心
42 室内熱交換器(熱交換器)
43 室内ファン(ファン)
135 パネル(板状部材)
135a パネルの中央部
135b パネルの外周部(非中央部)
135c パネルの壁部(非中央部)
A1 第1角度
DU1 塵埃
DU2 塵埃
IML 仮想の直線(直線)
SP1 空調対象空間
VL 鉛直線
VP 鉛直面
Claims (5)
- 空調対象空間(SP1)の上部又は上方に設置され、ファン(43)及び熱交換器(42)を収容し、空気の吸込口(32b)が下面に形成されている本体ケーシング(31,32)と、
前記吸込口を通る空気に含まれる塵埃を捕集するフィルタ(39)と、
前記フィルタの下方に位置する板状部材(35,135)と、
を備え、
平面視において、前記板状部材は、前記フィルタよりも大きく、前記板状部材の外縁の内側に前記フィルタの外縁が位置するように、前記板状部材及び前記フィルタが配置されている、
空調ユニット(30)。 - 前記板状部材は、平面視において前記フィルタと重なる中央部(35a,135a)と、平面視において前記フィルタと重ならない非中央部(35b,135b,135c)とを有し、
前記中央部には、上下に貫通する開口が形成されておらず、前記フィルタから塵埃(DU2)が落ちた場合には前記中央部が前記塵埃を受ける、
請求項1に記載の空調ユニット。 - 前記板状部材(135)は、前記中央部の外縁あるいは前記非中央部から上に向かって延びる壁部(135c)、をさらに有する、
請求項2に記載の空調ユニット。 - 平面視における前記フィルタの図心(39M)を含む任意の鉛直面(VP)で切断した、縦断面視における前記フィルタの一端(39e)と、前記フィルタの一端に近い前記縦断面視における前記板状部材の一端(35e)とを結ぶ直線(IML)は、前記縦断面視において前記フィルタの一端を通る鉛直線(VL)と、第1角度(A1)を為し、
前記第1角度(A1)は、5°〜60°である、
請求項1から3のいずれかに記載の空調ユニット。 - 前記本体ケーシングの側面に、空気の吹出口(31a)が形成されている、
請求項1から4のいずれかに記載の空調ユニット。
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2019
- 2019-03-29 JP JP2019068463A patent/JP2020165619A/ja active Pending
-
2020
- 2020-03-23 WO PCT/JP2020/012741 patent/WO2020203416A1/ja active Application Filing
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