JP2020165470A - ドライブプレートトルク計の構造最適設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】オリジナルのドライブプレートから、新たに設計したドライブプレートトルク計に置き換えたとしても、本来のエンジンの挙動と同等と見做せる計測を可能する。【解決手段】ドライブプレートトルク計の構造最適設計方法は、コンピュータが、オリジナルのドライブプレートの内側の締結部、外側の締結部、および外周のリングギヤ部の寸法を合わせた形状を設計するステップと、内側の締結部よりも外周側に、トルクを受感する起歪部を設けるステップと、起歪部の外周側からリングギヤ部の内周側までの間を自由設計領域として、質量および慣性モーメントがそれぞれ所定範囲となるような制約事項の元に形状を最適化するステップと、を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンと組み合わせた状態でトランスミッションの入力トルクを測定するためのドライブプレートトルク計の構造最適設計方法に関する。
自動車のトランスミッションは、歯車や軸などで構成され、動力源の動力をトルクや回転速度、回転方向を変えて出力軸へ伝達する部品である。トランスミッションのさらなる効率改善のため、エンジンと組み合わせた状態で当該トランスミッションの入力トルクを測定したいという要望がある。この要望を実現するため、トランスミッションの前段に備わるドライブプレート部でトルクを計測する装置が用いられる場合がある。
以下、ドライブプレート部でトルクを計測する装置のことを、ドライブプレートトルク計と呼ぶ。エンジンとミッション間に締結されるドライブプレート周辺の空間は非常に狭いため、計測手段としてはひずみゲージが用いられることが多い。
特開2005−84000号公報
ドライブプレートトルク計の機械構造設計について、追加工方式、インサート方式(はめこみ)、リプレイス方式の3つの設計アプローチが知られている。以下、これら3つの方式について説明する。
《追加工方式》
追加工方式は、その名の通り、オリジナルのドライブプレートに幾ばくかの追加工を施す手法である。この追加工により、歪の感度を高めた起歪部を形成し、そこにひずみゲージを貼り付けて、ドライブプレートトルク計を構築する。オリジナルのドライブプレートをベースに構築するため、干渉の心配がない利点がある。更に追加工のみであるため、コストや製作リードタイムを短くすることが可能という利点がある。
その反面、追加工方式は、強度的問題からひずみの感度をあげることが難しい。また、追加工方式では、低ヒステリシス特性をもつ直線性のよいトルク検出器向けの鋼材が使用できない。そのため、ここで挙げた3方式の中で、追加工方式は、もっとも精度が悪くなる。
《インサート方式》
インサート方式は、ドライブプレートの中心部をくりぬき、そこに、別途製作したトルク計をはめこむ方式である。インサート方式では専用鋼材を使用できるため、追加工方式の弱点であったトルク精度を高めることができる利点がある。また、締結部のみ後加工を行うようなブランク材として仕立てることで、共通部品化も可能となる。そのため、コストダウンおよびリードタイム短縮が可能という利点がある。
その反面、インサート方式は、はめこみ部分の接合手段の検討(ねじ、溶接等)が必要となり、オリジナルより容積が大きくなる傾向がある。インサート方式は更に、狭い空間であるドライブプレート締結部内で干渉のおそれがある。インサート方式は、機械特性がオリジナルと大幅に異なってしまうことも問題のひとつである。
《リプレイス方式》
リプレイス方式は、新規にドライブプレートトルク計を製作し、それをオリジナルのドライブプレートと置き換える方式である(特許文献1)。こちらも、インサート方式と同様に専用鋼材を使用できるため、追加工方式の弱点であったトルク精度を高めることができる利点がある。また、インサート方式では必須であった締結用の部品が不要となるため、狭いドライブプレート締結部内でも設置もしやすいという利点がある。
その反面、リプレイス方式は、エンジンが変わるごとに新規製作が必要となるため、コストが高くなり、リードタイムが長くなる等の問題がある。また、単にオリジナルと同一寸法のドライブプレートトルク計を製作するだけでは、実機のドライブプレートに対して、質量、慣性モーメントなどの機械特性が異なり、よって実機の完全な置き換えとはならない。そのため、インサート方式と同様に、実機に対して計測結果が大幅に異なる可能性がある。
本発明は、オリジナルのドライブプレートを、本発明の方法によって作成したドライブプレートトルク計に置き換えた際、実車特性を損なうことなくトランスミッションへの入力トルクを計測可能とすることを課題とする。
本発明のドライブプレートトルク計の構造最適設計方法は、コンピュータが、設定されたオリジナルのドライブプレートの内側の締結部、外側の締結部、および外周のリングギヤ部の寸法を合わせた形状を設計するステップと、前記内側の締結部よりも外周側に、トルクを受感する起歪部を設けるステップと、前記起歪部の外周側から前記リングギヤ部の内周側までの間を自由設計領域として、質量および慣性モーメントがそれぞれ所定範囲となるような制約事項の元に、前記形状を最適化するステップと、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、オリジナルのドライブプレートを、本発明の方法によって作成したドライブプレートトルク計に置き換えた際、実車特性を損なうことなくトランスミッションへの入力トルクが計測可能となる。
本実施形態における構造最適設計プログラムを実行するコンピュータの概略を示す構成図である。 構造最適設計処理のフローチャートである。 オリジナルのドライブプレートを示す図である。 最適設計の開始時におけるドライブプレートトルク計の初期形状を表示した画面である。 最適形状のドライブプレートトルク計を表示した画面である。 機械加工を考慮した最終調整形状のドライブプレートトルク計を表示した画面である。 最適形状の制約事項を示す図である。 最適形状と最終調整形状に係る機械特性の一例を示す図である。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、リプレイス方式の設計アプローチを拡張したものである。オリジナルのドライブプレートの締結部の取り合い、およびリングギヤ部の寸法を同等とし、かつ質量、慣性モーメント、ねじりばね定数、ねじり共振周波数、曲げばね定数、振動モードがオリジナルの値に対し所定範囲内になるようなドライブプレートトルク計を設計する。これにより、オリジナルのドライブプレートから、設計したドライブプレートトルク計に置き換えたとしても、本来のエンジンの挙動と同等と見做せる計測が可能となる。
図1は、本実施形態におけるCAD(Computer Aided Design)プログラムや構造最適設計プログラムを実行するコンピュータの概略を示す構成図である。
コンピュータ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、記憶部16とを備えている。
CPU11は、ROM12やRAM13や記憶部16に格納されたプログラムを実行し、ROM12やRAM13や記憶部16に格納されたデータを処理するものである。
ROM12は、不揮発性メモリで構成されており、例えばBIOS(Basic Input/Output System)を格納する。RAM13は、揮発性メモリで構成されており、プログラムが一時的に格納する変数等に用いられる。
記憶部16は、例えばハードディスクやSSD(Solid State Drive)などの大容量記憶装置で構成されている。記憶部16は、内部にCADプログラム161、構造最適設計プログラム162、形状調整プログラム163、制約事項164を格納している。
CADプログラム161は、三次元部品の各部寸法などを数値で入力することで、その部品の三次元モデルを設計する設計支援ツールである。
構造最適設計プログラム162は、部品の三次元モデルの機械特性に係る制約事項に基づき、その三次元モデルの構造を最適化するツールである。
形状調整プログラム163は、構造最適設計プログラム162によって最適化された形状を、機械加工が容易な形状で近似して調整するツールである。
制約事項164は、ドライブプレートトルク計の機械特性のうち、このドライブプレートトルク計に求められる範囲のデータである。
コンピュータ1は更に、入力部14と、表示部15とを備えている。
入力部14は、例えばキーボードやマウスなどであり、このコンピュータ1に各種情報を入力するために用いられる。
表示部15は、例えば液晶ディスプレイなどであり、このコンピュータ1が処理結果などを表示するために用いられる。
図2は、構造最適設計処理のフローチャートである。
先ず設計者は、オリジナルのドライブプレート2を設定し、内側の締結部21とリングギヤ部24と、外側の締結部であるボルト穴231の位置や寸法を計測する(S10)。オリジナルのドライブプレート2は、例えば図3に示されるように、中心穴と8個のボルト穴を備える締結部21が中央に位置し、歯車が刻まれたリングギヤ部24が最外周に位置している。
図3に示すように、締結部21より外周かつリングギヤ部24よりも内周には、プレート部23が位置している。このプレート部23は、6個のボルト穴231と、6個の軽量化穴232とが形成されている。
図2に戻り説明を続ける。次に設計者は、CADプログラム161の操作画面上で、ステップS10において計測した締結部21とリングギヤ部24とボルト穴231の位置や寸法を入力する(S11)。これにより設計者は、オリジナルのドライブプレート2の締結部21とリングギヤ部24と、外側の締結部であるボルト穴231の位置や寸法を合わせたブランク材相当のドライブプレートトルク計3の形状を設計することができる。
CADプログラム161を実行するCPU11は、ドライブプレートトルク計3の締結部31よりも外周側に、トルクを受感する起歪部32を設ける(S12)。次に起歪部32の外周側からリングギヤ部34の内周側までを、厚さや穴をあけることが可能な自由設計領域33として設定する(S13)。
更にCPU11は、自由設計領域33のうちボルト穴331の周囲に、厚みのみが変更可能な制限付設計領域332を設ける(S14)。このように設定されたドライブプレートトルク計3Aを表示する画面4Aを図4に示す。
図4の画面4Aは、「初期形状」が表示されたタイトルバー41と、ウインドウ42を含んでいる。ウインドウ42に表示されたドライブプレートトルク計3Aは、中心穴と8個のボルト穴を備える内側の締結部31が中央に位置し、歯車が刻まれたリングギヤ部34が最外周に位置している。締結部31より外周側には、トルクを受感する起歪部32が設けられている。起歪部32よりも外周側かつリングギヤ部34よりも内周側には、自由設計領域33が位置している。この自由設計領域33は、外側の締結部である6個のボルト穴331が形成され、その周辺には制限付設計領域332が配置されている。
図2に戻り説明を続ける。設計者は、質量、慣性モーメント、ねじりばね定数、ねじり共振周波数、曲げばね定数、振動モードを同等とする制約事項164を入力する(S15)。この制約事項164は、後記する図7で詳細に説明する。
CPU11は、構造最適設計プログラム162を実行することにより、ドライブプレートトルク計3Aの形状を最適化し(S16)、最適形状とその機械特性を表示部15に表示する(S17)。
構造最適設計プログラム162には、株式会社くいんとのOPTISHAPE-TS:インターネット<URL:http://www.quint.co.jp/jp/pro/ots/index.htm>などが使用されるとよい。
具体的にいうと、CPU11は、形状最適化において、自由設計領域33や制限付設計領域332の厚みを変更し、自由設計領域33に穴を穿つ。これによって、コンピュータ1は、ステップS15で入力した制約事項164を満たし、オリジナルのドライブプレート2と等価の機械特性と見做せる最適形状のドライブプレートトルク計3Bの算出が可能となる。
図5は、最適形状のドライブプレートトルク計3Bを表示する画面4Bである。この画面4Bは、「最適形状」が表示されたタイトルバー41と、ウインドウ42を含んでいる。ウインドウ42に表示されたドライブプレートトルク計3Bは、自由設計領域33のボルト穴331よりも外周側に、6個の軽量化穴333が穿たれている。6個の軽量化穴333の間には更に、6個の軽量化穴334が穿たれている。これら軽量化穴333,334により、自由設計領域33は6枚の花弁状に形成され、12本の支柱によりリングギヤ部34を支えている。
ウインドウ42は更に、機械特性43を含んで表示している。機械特性43には、オリジナルのドライブプレート2の特性に対して、最適形状のドライブプレートトルク計3Bの特性がどのような比率であるかが示されている。構造最適設計プログラム162を実行するCPU11は、制約事項164を満たすように形状最適化を行うので、この機械特性43は、制約事項164を満たしている。
図2に戻り説明を続ける。構造最適設計プログラム162で生成した最適形状のドライブプレートトルク計3Bは、実際の機械加工が考慮されていないため、特に自由設計領域33および軽量化穴333,334が作成困難な形状になる場合がある。それで、CPU11は、構造最適設計プログラム162で生成した最適形状のドライブプレートトルク計3Bをベースに、形状調整プログラム163による形状の調整を行う(S18)。次にCPU11は、その調整形状であるドライブプレートトルク計3Cと、その機械特性を表示部15に表示すると(S19)、図2の処理を終了する。ここでCPU11は、ドライブプレートトルク計3Cの単体の機械特性を表示する。
図6は、形状調整プログラム163により形状の調整を行ったドライブプレートトルク計3Cを表示する画面4Cである。この画面4Cは、「調整形状」が表示されたタイトルバー41と、ウインドウ42を含んでいる。ウインドウ42に表示されたドライブプレートトルク計3Cは、自由設計領域33のボルト穴331よりも外周側に、それぞれ6個の軽量化穴335が穿たれている。6個の軽量化穴335の間には更に、6個の軽量化穴336が穿たれている。
図6に示す軽量化穴335,336により、自由設計領域33は略円状に形成され、12本の支柱によりリングギヤ部34を支えている。ドライブプレートトルク計3Cは、最適形状のドライブプレートトルク計3Bと近似しており、かつ、自由設計領域33および各軽量化穴335,336は、周に沿った辺と径に沿った辺とで構成されるので、機械加工が容易である。よって、比較的廉価に作成することができる。オリジナルのドライブプレート2から、新たに設計したドライブプレートトルク計3Cに置き換えたとしても、本来のエンジンの挙動と同等と見做せる計測が可能となる。
ウインドウ42は更に、機械特性43を含んで表示している。機械特性43には、オリジナルのドライブプレート2の特性に対する、ステップS18で形状調整した調整形状のドライブプレートトルク計3Cの特性の比率が示されている。設計者は、新たに設計したドライブプレートトルク計3Cに置き換えて計測した場合のトランスミッションのトルク特性と、実車のトルク特性との乖離を、この比率から推定することができる。
図7は、最適形状に係る制約事項164を示す図である。この制約事項164は、ステップS15においてコンピュータ1に入力される。
制約事項164は、オリジナルの機械特性からの比率の範囲で規定されている。この図7において、最適形状の質量と慣性モーメントは、オリジナルに対する99〜101%の範囲と規定されている。最適形状のねじりばね定数は、オリジナルに対する98〜102%の範囲と規定されている。最適形状のねじり共振周波数と曲げばね定数は、オリジナルに対する99〜101%範囲と規定されている。
制約事項164は更に、最適形状の各固有振動モード1〜4次が、オリジナルに対する89〜111%の範囲と規定されている。各固有振動モード1〜4次は、振動モードに係る機械特性である。
この制約事項164のもとで構造最適設計方法を実行することで、オリジナルのドライブプレート2と異なる形状でありながら、同等の機械特性を有するドライブプレートトルク計3Cを設計することが可能となる。これにより、オリジナルのドライブプレート2から、新たに設計したドライブプレートトルク計3Cに置き換えたとしても、本来のエンジンの挙動と同等と見做せる計測が可能となる。
図8は、図4、図5、図6とは別画面の最適形状と調整形状の機械特性表示の一例を示す図である。最適形状の機械特性は、図2のステップS17で表示される。調整形状の機械特性は、図2のステップS19で表示される。
機械特性は、各数値と、各数値におけるオリジナルとの比率で示される。この図8において、最適形状の質量は、オリジナルに対する99%である。これに対して調整形状の質量は、オリジナルに対する102%であり、全ての部品を含めると107%となる。なお、この図8において、括弧で示された値は、全ての部品を含んだ状態での機械特性である。ここで、全ての部品とは、本ドライブプレートトルク計以外の、機械部品(ねじ、ワッシャ、ナット等)、電気部品(基板、電源、線材等)等、トルクを計測するセンサとして構築するために必要となる部品全てのことをあらわす。
最適形状の慣性モーメントは、オリジナルに対する99%である。これに対して調整形状の慣性モーメントは、オリジナルに対する97%であり、全ての部品を含めると100%となる。
最適形状のねじりばね定数は、オリジナルに対する98%である。これに対して調整形状のねじりばね定数は、オリジナルに対する97%である。
最適形状のねじり共振周波数は、オリジナルに対する99%である。これに対して調整形状のねじり共振周波数は、オリジナルに対する99%であり、全ての部品を含めると98%となる。
最適形状の曲げばね定数は、オリジナルに対する99%である。これに対して調整形状の曲げばね定数は、オリジナルに対する103%である。
最適形状の固有振動モード1次は、オリジナルに対する101%である。これに対して調整形状の固有振動モード1次は、オリジナルに対する104%である。
最適形状の固有振動モード2次は、オリジナルに対する111%である。これに対して調整形状の固有振動モード2次は、オリジナルに対する104%である。
最適形状の固有振動モード3次は、オリジナルに対する111%である。これに対して調整形状の固有振動モード3次は、オリジナルに対する88%である。
最適形状の固有振動モード4次は、オリジナルに対する111%である。これに対して調整形状の固有振動モード4次は、オリジナルに対する90%である。
CPU11は、最適形状と調整形状の機械特性を表示することにより、オリジナルのドライブプレート2と、新たに設計したドライブプレートトルク計3B,3Cとの機械特性の乖離度合いを数値で示すことができる。これにより設計者は、新たに設計したドライブプレートトルク計3B,3Cに置き換えたとしても、本来のエンジンの挙動と同等と見做せる計測が可能であるか否かを判定可能である。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(f)のようなものがある。
(a) 機械加工の難易度が問われない状況ならば、構造最適設計プログラム162で生成した最適形状によるドライブプレートトルク計3Bを提供してもよい。
(b) 制約事項は、図7に示した項目のうち、質量と慣性モーメントだけであってもよい。制約事項は更に、ねじりばね定数、ねじり共振周波数、曲げばね定数、振動モードのうち少なくとも一つが所定範囲となる条件が含まれてもよい。
(c) ドライブプレートトルク計の内側の締結部、外側の締結部、リングギヤ部や起歪部などの非設計領域は、周方向と径方向の位置が一致している必要があるが、厚みは必ずしも一致していなくてもよい。
(d) CADプログラムと構造最適設計プログラムと形状調整プログラムは、それぞれ別のプログラムであってもよく、単一のプログラムに上記3つのプログラムの機能が実装されていてもよい。
(e) 自由設計領域には、厚みのみが変更可能な制限付設計領域が含まれていなくてもよい。
(f) コンピュータは、自由設計領域の厚みを変更することのみで最適化してもよく、自由設計領域に穴を穿つことのみで最適化してもよく、限定されない。
1 コンピュータ
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入力部
15 表示部
16 記憶部
161 CADプログラム
162 構造最適設計プログラム
163 形状調整プログラム
164 制約事項
2 ドライブプレート
21 締結部 (内側の締結部)
23 プレート部
231 ボルト穴 (外側の締結部)
232 軽量化穴
24 リングギヤ部
3,3B,3C ドライブプレートトルク計
31 締結部 (内側の締結部)
32 起歪部
33 自由設計領域
331 ボルト穴 (外側の締結部)
332 制限付設計領域
333、334,335,336 軽量化穴
34 リングギヤ部

Claims (5)

  1. コンピュータが、
    設定されたオリジナルのドライブプレートの内側の締結部、外側の締結部、および外周のリングギヤ部の寸法を合わせた形状を設計するステップと、
    前記内側の締結部よりも外周側に、トルクを受感する起歪部を設けるステップと、
    前記起歪部の外周側から前記リングギヤ部の内周側までの間を自由設計領域として、質量および慣性モーメントがそれぞれ所定範囲となるような制約事項の元に、前記形状を最適化するステップと、
    を実行することを特徴とするドライブプレートトルク計の構造最適設計方法。
  2. 前記コンピュータは、前記形状を最適化するステップにおいて、
    前記自由設計領域の厚みを変更することにより、前記形状を最適化する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のドライブプレートトルク計の構造最適設計方法。
  3. 前記コンピュータは、前記形状を最適化するステップにおいて、
    前記自由設計領域に穴を穿つことにより、前記形状を最適化する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドライブプレートトルク計の構造最適設計方法。
  4. 前記自由設計領域には、厚みのみが変更可能な制限付設計領域が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか1項に記載のドライブプレートトルク計の構造最適設計方法
  5. 前記制約事項には更に、ねじりばね定数、ねじり共振周波数、曲げばね定数、振動モードのうち少なくとも一つが所定範囲となる条件が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうち何れか1項に記載のドライブプレートトルク計の構造最適設計方法。
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