JP2020163946A - Brake device of vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両のブレーキ装置に関する。 The present invention relates to a vehicle braking device.
従来から、車両のブレーキ装置を構成する倍力装置として、例えば、特表2000−503935号公報に開示された倍力装置が知られている。この倍力装置は、所謂、負圧式倍力装置であり、ピストンに形成した弁座が同一平面上で異なる半径を有する二つの同心の円弧状の弁座を有している。そして、従来の倍力装置では、小径部分に対応した軸線方向通路の一部に最大断面積を持たせることにより、倍力装置の入出力特性としての例えば戻り時間を設定するようになっている。 Conventionally, as a booster constituting a vehicle brake device, for example, a booster disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-503935 is known. This booster is a so-called negative pressure type booster, and the valve seats formed on the piston have two concentric arc-shaped valve seats having different radii on the same plane. Then, in the conventional booster, for example, a return time as an input / output characteristic of the booster is set by giving a maximum cross-sectional area to a part of the axial passage corresponding to the small diameter portion. ..
ところで、上記従来の倍力装置と、マスタシリンダと、を備えた車両のブレーキ装置においては、倍力装置及びマスタシリンダ即ちブレーキ装置に要求される要求特性が複数存在する場合がある。この場合、それぞれの要求特性に対応して製作された専用部材を用いて倍力装置及びマスタシリンダを構成する必要がある。例えば、上記従来の倍力装置では、要求特性である複数の入出力特性に合わせて形状を変更したピストンを専用部材として製作する必要がある。このように専用部材を用いる場合には、複数の要求性能ごとに種々の専用部材を製作する必要があると共に製作した種々の専用部材を管理して組み付ける必要があり、煩雑である。このため、部材の共通化を図ることが望まれる。 By the way, in the brake device of a vehicle including the conventional booster and the master cylinder, there may be a plurality of required characteristics required for the booster and the master cylinder, that is, the brake device. In this case, it is necessary to configure the booster and the master cylinder using special members manufactured according to the required characteristics. For example, in the above-mentioned conventional booster, it is necessary to manufacture a piston whose shape is changed according to a plurality of input / output characteristics which are required characteristics as a dedicated member. When a dedicated member is used in this way, it is necessary to manufacture various dedicated members for each of a plurality of required performances, and it is necessary to manage and assemble the manufactured various dedicated members, which is complicated. Therefore, it is desired to standardize the members.
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。即ち、本発明の目的は、部材の共通化を図り、要求特性を実現するブレーキ装置を提供することにある。 The present invention has been made to solve the above problems. That is, an object of the present invention is to provide a brake device that realizes the required characteristics by standardizing the members.
上記の課題を解決するため、ブレーキ装置は、入力された入力荷重を倍力して出力荷重を出力する倍力装置と、倍力装置に連結されて出力荷重に応じた圧力まで流体を加圧して出力するマスタシリンダと、を備え、倍力装置を構成する倍力装置構成部材及びマスタシリンダを構成するマスタシリンダ構成部材のうちの少なくとも一つは、倍力装置及びマスタシリンダに対して要求される要求特性ごとに応じて軸線周りに予め設定された複数の回転位置のうちの一つに対応する設置角度に回転された状態で倍力装置又はマスタシリンダを構成する回転組付け構成部材である。 In order to solve the above problems, the brake device is a booster that boosts the input input load and outputs the output load, and a booster that is connected to the booster and pressurizes the fluid to a pressure corresponding to the output load. At least one of the booster component that constitutes the booster and the master cylinder component that constitutes the master cylinder is required for the booster and the master cylinder. It is a rotary assembly component that constitutes the booster or master cylinder in a state of being rotated to the installation angle corresponding to one of a plurality of rotation positions preset around the axis according to the required characteristics. ..
これによれば、倍力装置構成部材及びマスタシリンダ構成部材のうちの少なくとも一つは、要求性能を実現するように設定された回転位置に対応する設置角度に回転された状態で組み付け可能な回転組付け構成部材とすることができる。そして、回転組付け構成部材を設置角度に回転した状態で組み付けて倍力装置及びマスタシリンダを構成することにより、倍力装置及びマスタシリンダ即ち車両のブレーキ装置に要求される複数の要求特性を実現することができる。従って、車両のブレーキ装置ごとに要求性能が異なる場合であっても回転組付け構成部材を共用することができ、部材の共通化を図ると共に複数の要求性能を実現することができる。 According to this, at least one of the booster component and the master cylinder component can be assembled in a state of being rotated to an installation angle corresponding to a rotation position set to realize the required performance. It can be an assembly component. Then, by assembling the rotary assembly component members in a state of being rotated to the installation angle to form the booster and the master cylinder, a plurality of required characteristics required for the booster and the master cylinder, that is, the brake device of the vehicle are realized. can do. Therefore, even if the required performance is different for each brake device of the vehicle, the rotary assembly constituent members can be shared, the members can be standardized, and a plurality of required performances can be realized.
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施形態及び各変形例の相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。又、説明に用いる各図は概念図であり、各部の形状は必ずしも厳密なものではない場合がある。 Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. In the following embodiments and the respective modifications, the same or equal parts are designated by the same reference numerals in the drawings. Further, each diagram used for explanation is a conceptual diagram, and the shape of each part may not always be exact.
(ブレーキ装置Sの構成の概略)
本実施形態に係る車両のブレーキ装置Sは、図1に示すように、倍力装置としての負圧式倍力装置100と、マスタシリンダ200と、を備えている。負圧式倍力装置100は、ブレーキペダルPに連結されると共にマスタシリンダ200に連結されている。負圧式倍力装置100は、ブレーキペダルPを介して入力された入力荷重を倍力し、出力荷重をマスタシリンダ200に出力する。
(Outline of configuration of brake device S)
As shown in FIG. 1, the vehicle brake device S according to the present embodiment includes a negative
マスタシリンダ200は、シリンダ本体210の内部に摺動可能に収容された第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230を備えている。第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230は、シリンダ本体210の内部を第一液圧室A及び第二液圧室Bに区画する。第一液圧室A及び第二液圧室Bは、それぞれ、リザーバタンクRに連通又は遮断可能に連結されると共に、電磁弁等を有するアクチュエータCを介して車輪RL,RR,FL,FRに設けられたホイールシリンダW1、W2,W3,W4に連結される。
The
ブレーキ装置Sにおいては、マスタシリンダ200の第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230が、ブレーキペダルPに連結された負圧式倍力装置100から出力される出力荷重に応じて第一液圧室A及び第二液圧室Bの流体を加圧する。これにより、ブレーキ装置Sにおいては、マスタシリンダ200にてマスタシリンダ圧が発生し、発生したマスタシリンダ圧がアクチュエータCを介してホイールシリンダW1、W2,W3,W4に供給される。
In the brake device S, the
(負圧式倍力装置100の構成)
負圧式倍力装置100は、図2に示すように、倍力装置構成部材であるブースタシェル110を有している。ブースタシェル110には、倍力装置構成部材である可動隔壁120及びバルブボディ130が一体に移動(前進及び後進)するように組み付けられている。そして、ブースタシェル110の内部は、可動隔壁120により、前方にて圧力が負圧に維持される定圧室R1と、後方にて圧力が負圧及び大気圧の間で変圧する変圧室R2と、に区画されている。これにより、負圧式倍力装置100は、定圧室R1と変圧室R2との間の圧力差に起因して、入力された入力荷重を倍力して出力荷重を出力することができる。
(Structure of Negative Pressure Booster 100)
As shown in FIG. 2, the negative
ブースタシェル110は、例えば、鉄、アルミ又は樹脂(強化プラスチック)等から形成されるフロントシェル部材111及びリアシェル部材112から構成される。フロントシェル部材111には、定圧室R1を負圧源(例えば、図示省略のエンジンの吸気マニホールド)に連通させるための負圧導入口111aが形成されている。負圧導入口111aには、逆止弁113が設けられている。逆止弁113は、定圧室R1の側から負圧源の側への空気の連通を許可し、負圧源の側から定圧室R1の側への空気の連通を遮断するように構成されている。
The
又、ブースタシェル110は、径方向の二箇所にて、フロントシェル部材111及びリアシェル部材112を気密的に貫通するタイロッドボルト114を有している。尚、図2においては、一方のタイロッドボルト114のみを示す。二本のタイロッドボルト114は、フロントシェル部材111の側にてマスタシリンダ200(図2において図示省略)を支持するようになっている。このため、フロントシェル部材111の内面111bとタイロッドボルト114の拡径部114aとの間には、板状の気密部材115が配置されている。又、ブースタシェル110は、リアシェル部材112を気密的に貫通するリアボルト116を有している。リアボルト116は、静止部材、例えば、車両の車体に設けられたカウルKに固定されるようになっている。
Further, the
可動隔壁120は、ブースタシェル110の内部にてバルブボディ130の軸方向に前後移動可能に設けられている。可動隔壁120は、環状のプレート部材121と、環状のダイアフラム122と、から構成されている。プレート部材121は、金属製(例えば、鉄)であり、ダイアフラム122に対して前方側(フロントシェル部材111の側)に配置される。
The
ダイアフラム122は、環状の弾性材料(例えば、環状のゴム材料)から形成されて伸縮変形可能となっている。ダイアフラム122は、外周縁がブースタシェル110(フロントシェル部材111及びリアシェル部材112)に気密的に固定され、且つ、内周縁がプレート部材121と共にバルブボディ130に気密的に固定される。
The
具体的に、ダイアフラム122は、図2に示すように、外周ビード部122a、内周ビード部122b及びシート部122cを備えている。外周ビード部122aは、ダイアフラム122の外周縁に環状に設けられており、フロントシェル部材111とリアシェル部材112との連結部分にて気密的に挟持される。内周ビード部122bは、ダイアフラム122の内周縁に環状に設けられており、プレート部材121と共にバルブボディ130の外周面131aに気密的に固定される。シート部122cは、外周ビード部122aと内周ビード部122bとを互いに接続する。
Specifically, as shown in FIG. 2, the
バルブボディ130は、ブースタシェル110(より具体的には、リアシェル部材112)に対して相対移動可能に設けられ、且つ、可動隔壁120と一体にフロントシェル部材111に向けて前進及びリアシェル部材112に向けて後進する。バルブボディ130は、樹脂製で円筒状に形成された本体部131を備えている。
The
本体部131は、前方にてフロントシェル部材111との間に設けられた倍力装置構成部材であるリターンスプリング180に倍力装置構成部材であって回転組付け構成部材としてのリテーナ170を介して係合している。これにより、本体部131は、リターンスプリング180によって後方に向けて付勢されている。本体部131は、中央部分にてブースタシェル110のリアシェル部材112に設けられた筒部112aに軸方向にて前後への相対移動可能に組み付けられている。筒部112aの開口端部にはリップ状のシール部材112bが設けられている。本体部131は、シール部材112bにより、外周面131aがリアシェル部材112(ブースタシェル110)に対して気密的に組み付けられている。
The
本体部131の内部には、連通路としての負圧連通路132が設けられている。負圧連通路132は、図3に示すように、前方端にて本体部131の周方向に沿って開口している。負圧連通路132は、図2に示すように、ブースタシェル110の定圧室R1に連通すると共に、後方端にて本体部131の内部に連通するようになっている。
Inside the
又、本体部131の内部には、倍力装置構成部材である入力軸141と、倍力装置構成部材であって回転組付け構成部材であるプランジャ142と、が同軸となるように組み付けられる。又、本体部131の内部には、倍力装置構成部材である弁機構150とフィルタ143とが同軸となるように組み付けられる。
Further, inside the
更に、本体部131の内部には、入力部材としてのプランジャ142の前方に、倍力装置構成部材であって回転組付け構成部材であるエアバルブ144が同軸となるように組み付けられる。又、本体部131の内部には、倍力装置構成部材として弾性材料(例えば、ゴム材料)からなる反力部材145及び倍力装置構成部材であって出力部材としての出力軸146が同軸となるように組み付けられている。
Further, inside the
入力軸141は、本体部131の軸方向にて前後移動可能であり、球状先端部にてプランジャ142の連結部分に関節状に連結される。入力軸141は、後端に設けられた螺子部によりヨーク(図示省略)を介してブレーキペダルPに連結され、ブレーキペダルPに作用する踏力を入力荷重として前方に向けて受けるように構成されている。又、入力軸141は、倍力装置構成部材である円環部材147を介してリターンスプリングに係合しており、リターンスプリングによって後方に向けて付勢されている。
The
プランジャ142は、先端部にてエアバルブ144を介して反力部材145における後面の中央部分に当接する。又、プランジャ142は、中央部分に形成された環状の溝部142aにおいて倍力装置構成部材であって回転組付け構成部材であるキー部材148に係合する。
The
キー部材148は、バルブボディ130の本体部131に対するプランジャ142の前後方向への移動を規制する機能と、ブースタシェル110に対するバルブボディ130の後方への移動限界位置(バルブボディ130の後方復帰位置)を規制する機能と、を有する。更に、プランジャ142は、後端部に、弁機構150における環状の大気弁座が設けられている。
The
エアバルブ144は、金属製であり、図2に示すように、円柱状に形成されている。エアバルブ144は、プランジャ142に対向する面において、プランジャ142に向けて突出する凸部144aを備えている。
The
反力部材145は、出力軸146の後方円筒部146aに収容されて、出力軸146の後方円筒部146aと共にバルブボディ130の本体部131に組み付けられている。反力部材145は、後方円筒部146aに収容された状態で、後面の中央部分が後方即ちエアバルブ144に向けて膨出変形するようになっている。
The
出力軸146は、図2にて図示を省略するが、先端部においてマスタシリンダ200の第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230を押動するようになっている。又、出力軸146は、制動作動時において、マスタシリンダ200の第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230から受ける反力を反力部材145に伝達するようになっている。
Although not shown in FIG. 2, the
弁機構150は、バルブボディ130の本体部131に設けられた負圧連通路132の後端部に一体に形成された負圧弁座と、プランジャ142の後端部に一体に形成された大気弁座と、を備えている。又、弁機構150は、大気弁座に対して同軸となるように配置された筒状の弁体151を備えている。弁体151は、環状の取付部と、取付部に一体に形成されて軸方向に移動可能な筒状の可動部と、を有している。弁体151の取付部は、バルブボディ130の本体部131の内部に気密的に組み付けられており、円環部材147によって本体部131に保持されている。
The
弁体151の可動部は、負圧弁座に対して着座又は離座することにより、負圧弁座と共に定圧室R1と変圧室R2との間を連通又は遮断する負圧弁を構成する負圧制御弁部を有する。又、弁体151の可動部は、大気弁座に対して着座又は離座することにより、大気弁座と共に変圧室R2と大気との間を連通又は遮断する大気弁を構成する大気制御弁部を有する。
The movable part of the
ブーツ160は、筒状でゴム材料から形成されており、一端側(前方側)に設けられた連結部161、他端側(後方側)に設けられた挿通部162、及び、連結部161と挿通部162とを連結する蛇腹部163と、を備えている。連結部161は、筒部112aを内部に挿通した状態で、図示を省略する金属バンド等により、筒部112aに固定される。
The
挿通部162は、バルブボディ130の本体部131の端部(入力軸141が挿入される側の端部)を外部から覆うようになっている。挿通部162は、入力軸141を挿通すると共に、内側にてフィルタ143を覆うようになっている。蛇腹部163は、ブーツ160の軸方向における断面形状が凹凸となるように形成されており、連結部161と挿通部162とを接続する。
The
(回転組付け構成部材であるリテーナ170の構成)
リテーナ170は、バルブボディ130の本体部131の先端部に対して軸線周りに回転可能に組み付けられる回転組み付け構成部材である。リテーナ170は、負圧式倍力装置100に要求される要求特性であって入力荷重と出力荷重との間の関係を表す入出力特性ごとに応じて軸線周りに予め設定された複数の回転位置のうちの一つに対応する設置角度に回転された状態で、負圧式倍力装置100を構成する。ここで、回転位置は、座標や角度等によって規定される軸線周りの位置である。そして、リテーナ170は、設置角度に回転された状態でバルブボディ130の本体部131に組み付けられることにより、入出力特性に基づいて変圧室R2にから定圧室R1に向けて流出する(換言すれば、変圧室R2から定圧室R1に流入する)空気の通気量を変更する。
(Structure of
The
リテーナ170は、図2及び図3に示すように、筒部171と、円盤部172と、通気孔173と、回転止め凸部174と、確認用凸部175と、から構成されている。筒部171は、軸方向に延設されており、出力軸146を挿通する。円盤部172は、軸方向に直交する径方向に延設されており、リターンスプリング180の一端側を保持する。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
通気孔173は、図3に示すように、円盤部172を貫通して設けられており、円盤部172の周方向にて長孔状に延設されている。通気孔173は、本体部131に設けられていて変圧室R2から定圧室R1に向けて空気が流動する負圧連通路132の定圧室R1側の開口において、負圧連通路132の通路面積を後述の設置角度に応じて変更する。これにより、リテーナ170は、負圧連通路132を介して変圧室R2から定圧室R1に向けて流動する空気の通気量を変更する。ここで、リテーナ170が変更する空気の通気量とは、変圧室R2から定圧室R1に向けて流出する(換言すれば、変圧室R2から定圧室R1に流入する)空気の単位時間当たりの流量である。
As shown in FIG. 3, the
具体的に、通気孔173は、図3に示すように、入出力特性ごとに応じて予め設定された複数の第一回転位置K1、第二回転位置K2及び第三回転位置K3のそれぞれに対応する設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの一つにリテーナ170(円盤部172)が回転された状態で、負圧連通路132の変圧室R2側における開口の通路面積を変更する。例えば、図3にて実線により示すように、リテーナ170を第一回転位置K1に対応する設置角度S1に回転した状態で本体部131に組み付けた場合には、円盤部172によって負圧連通路132の開口の大部分は覆われることがなく、通気孔173は負圧連通路132の通路面積を最大(全開)とする。
Specifically, as shown in FIG. 3, the ventilation holes 173 correspond to each of a plurality of first rotation positions K1, second rotation positions K2, and third rotation positions K3 preset according to the input / output characteristics. In a state where the retainer 170 (disk portion 172) is rotated to one of the installation angle S1, the installation angle S2, and the installation angle S3, the passage area of the opening of the negative pressure
又、図3にて一点鎖線により示すように、例えば、リテーナ170を第二回転位置K2に対応する設置角度S2に回転した状態で本体部131に組み付けた場合には、円盤部172によって負圧連通路132の開口の略半分が覆われる。これにより、設置角度S2においては、通気孔173は、負圧連通路132の通路面積を設置角度S1の場合の通路面積に比べて略半分となるように変更する。
Further, as shown by the alternate long and short dash line in FIG. 3, for example, when the
更に、図3にて二点鎖線により示すように、リテーナ170を第三回転位置K3に対応する設置角度S3に回転した状態で本体部131に組み付けた場合には、円盤部172によって負圧連通路132の開口の大部分が覆われる。これにより、設置角度S3においては、通気孔173は、負圧連通路132の通路面積を設置角度S2の場合の通路面積よりも小さくなる(最小になる)ように変更する。
Further, as shown by the alternate long and short dash line in FIG. 3, when the
回転止め凸部174は、後述するように、軸線周りに回転した状態で組み付けられた状態を維持するために、本体部131の外周面に設けられた穴131b(図2を参照)に係合する。回転止め凸部174は、リテーナ170が本体部131に組み付けられた状態で、本体部131に向けて突出するように円盤部172に設けられている。確認用凸部175は、作業者が回転した状態で組み付けられたリテーナ170の設置角度S1〜設置角度S3を目視できるように、円盤部172の外周上に設けられている。
As will be described later, the rotation stop
(負圧式倍力装置100の作動)
次に、負圧式倍力装置100の作動について説明する。負圧式倍力装置100は、ブレーキペダルPが操作されると、入力軸141及びプランジャ142が本体部131に対して前後方向に移動することに応じて弁機構150が作動し、変圧室R2は定圧室R1又は大気に連通する。即ち、入力軸141及びプランジャ142が、本体部131に対して図2に示す位置(原位置であり復帰非作動位置)から前方に移動すると、負圧制御弁部が負圧弁座に着座し、大気弁座が大気制御弁部から離座する。
(Operation of negative pressure type booster 100)
Next, the operation of the negative
この場合、変圧室R2は、定圧室R1との連通が遮断されて、大気に連通する。そして、この場合には、フィルタ143、弁体151の内部、弁機構150の大気制御弁部と大気弁座との隙間、及び、本体部131に設けられた連通路等を通して変圧室R2に空気が流入し、変圧室R2の圧力が定圧室R1の圧力に比べて大きくなる。ここで、大気制御弁部と大気弁座との隙間については、プランジャ142と一体に移動する弁機構150の弁体151の移動量に応じて決定される。即ち、プランジャ142と反力部材145との間に配置されたエアバルブ144の軸方向の長さによって決定される。
In this case, the transformer chamber R2 is cut off from the constant pressure chamber R1 and communicates with the atmosphere. Then, in this case, air is supplied to the transformer chamber R2 through the
これにより、入力軸141(プランジャ142)の前方への移動に伴って可動隔壁120及びバルブボディ130が前方に(フロントシェル部材111に向けて)移動し、出力軸146が倍力されて前方に移動する。そして、前方に移動した出力軸146がマスタシリンダ200の第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230を押圧し、マスタシリンダ圧がアクチュエータCを介してホイールシリンダW1〜ホイールシリンダW4に伝達される。
As a result, the
又、入力軸141及びプランジャ142が本体部131に対して復帰非作動位置(原位置)に戻ると、大気制御弁部が大気弁座に着座し、負圧制御弁部が負圧弁座から離座する。この場合、変圧室R2と大気との連通が遮断され、且つ、定圧室R1と変圧室R2とが連通する。そして、この場合には、本体部131に設けられた負圧制御弁部と負圧弁座との隙間や負圧連通路132等を通して、変圧室R2から定圧室R1に空気が吸引される。
When the
その結果、変圧室R2の圧力と定圧室R1の圧力とは等しくなるので、リターンスプリング180の付勢力によって可動隔壁120及びバルブボディ130が後方に移動し、出力軸146が後方に移動する。これにより、出力軸146によるマスタシリンダ200の第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230の押圧が解除され、マスタシリンダ圧が減少する。
As a result, since the pressure in the transformer chamber R2 and the pressure in the constant pressure chamber R1 become equal, the
ところで、上述したように、リテーナ170は、回転組付け構成部材である。そして、リテーナ170は、負圧式倍力装置100に対する要求特性である入出力特性、特に、戻り時間に応じて予め設定された第一回転位置K1〜第三回転位置K3に対応する設置角度S1〜設置角度S3のうちの一つに回転された状態で組み付けられる。
By the way, as described above, the
この場合、リテーナ170を第一回転位置K1に対応する設置角度S1に回転した状態で組み付けると、図3にて実線により示すように、通気孔173は負圧連通路132の開口を全開とする、換言すれば、円盤部172が負圧連通路132の開口を覆わない。従って、第一回転位置K1に対応する設置角度S1とした場合には、変圧室R2から定圧室R1に流れる空気が流動する負圧連通路132の通路面積が最大になる。その結果、負圧連通路132を介して流動する空気の単位時間当たりの流量は、最大となる。即ち、設置角度S1の場合には、変圧室R2から定圧室R1に空気が最も早く流れるため、変圧室R2の圧力が定圧室R1の圧力に一致するまでの時間が最短になる。従って、リターンスプリング180の付勢力により、可動隔壁120及びバルブボディ130は最も早い戻り時間によって非作動位置(原位置)まで戻ることができ、その結果、マスタシリンダ圧が速やかに低下する。
In this case, when the
又、リテーナ170を第二回転位置K2に対応する設置角度S2に回転した状態で組み付けると、図3にて一点鎖線により示すように、通気孔173は負圧連通路132の開口を半開とする、換言すれば、円盤部172が負圧連通路132の開口を半分程度覆う。これにより、リテーナ170を設置角度S2に回転した状態で組み付けた場合には、設置角度S1の場合に比べて、負圧連通路132の通路面積が小さくなるため空気の単位時間当たりの流量が小さくなる。このため、設置角度S2に回転した状態で組み付けた場合には、設置角度S1の場合に比べて、変圧室R2から定圧室R1に空気の流れが緩やかになり、変圧室R2の圧力が定圧室R1の圧力に一致するまでの時間が長くなる。従って、設置角度S2に回転した状態で組み付けた場合には、リターンスプリング180の付勢力により、可動隔壁120及びバルブボディ130は設置角度S1の場合よりも遅い戻り時間によって非作動位置(原位置)まで戻り、その結果、マスタシリンダ圧が緩やかに低下する。
Further, when the
更に、リテーナ170を第三回転位置K3に対応する設置角度S3に回転した状態で組み付けると、図3にて二点鎖線により示すように、通気孔173は負圧連通路132の開口の一部を開とする、換言すれば、円盤部172が負圧連通路132の開口を大部分覆う。これにより、リテーナ170を設置角度S3に回転した状態で組み付けた場合には、設置角度S1及び設置角度S2の場合に比べて、負圧連通路132の通路面積がより小さくなる(最小になる)ため空気の単位時間当たりの流量がより小さくなる。
Further, when the
このため、設置角度S3に回転した状態で組み付けた場合には、設置角度S1及び設置角度S2の場合に比べて、変圧室R2から定圧室R1に空気の流れがより緩やかになり、変圧室R2の圧力が定圧室R1の圧力に一致するまでの時間がより長くなる。従って、設置角度S3に回転した状態で組み付けた場合には、リターンスプリング180の付勢力により、可動隔壁120及びバルブボディ130は設置角度S1及び設置角度S2の場合よりもより遅い戻り時間によって非作動位置(原位置)まで戻り、その結果、マスタシリンダ圧がより緩やかに低下する。
Therefore, when assembled in a state of being rotated to the installation angle S3, the air flow from the transformer chamber R2 to the constant pressure chamber R1 becomes gentler than in the case of the installation angle S1 and the installation angle S2, and the transformer chamber R2 It takes longer for the pressure of the pressure chamber to match the pressure of the constant pressure chamber R1. Therefore, when assembled in a rotated state at the installation angle S3, the
以上の説明からも理解できるように、上記実施形態のブレーキ装置Sは、入力された入力荷重を倍力して出力荷重を出力する倍力装置である負圧式倍力装置100と、負圧式倍力装置100に連結されて出力荷重に応じた圧力まで流体を加圧して出力するマスタシリンダ200と、を備えている。そして、負圧式倍力装置100を構成する倍力装置構成部材及びマスタシリンダ200を構成するマスタシリンダ構成部材のうちの少なくとも一つであり、倍力装置構成部材としてバルブボディ130(本体部131)を押圧するリターンスプリング180とバルブボディ130(本体部131)の間に配設されるリテーナ170は、負圧式倍力装置100に対して要求される要求特性ごとに応じて軸線周りに予め設定された複数の回転位置としての第一回転位置K1、第二回転位置K2及び第三回転位置K3のうちの一つに対応する設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの一つに回転された状態で負圧式倍力装置100を構成する回転組付け構成部材である。
As can be understood from the above description, the brake device S of the above embodiment is a negative
これによれば、負圧式倍力装置100を構成するリテーナ170を、要求性能を実現するように設定された設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの一つに回転された状態で組み付け可能な回転組付け構成部材とすることができる。そして、リテーナ170を設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの一つに回転された状態で組み付けて負圧式倍力装置100を構成することにより、負圧式倍力装置100即ちブレーキ装置Sに要求される複数の要求特性を実現することができる。従って、ブレーキ装置Sごとに要求性能が異なる場合であってもリテーナ170を共用することができ、部材の共通化を図ると共に複数の要求性能を実現することができる。
According to this, the
この場合、リテーナ170は、負圧式倍力装置100に対する要求特性であって入力荷重と出力荷重との間の関係を表す入出力特性に応じた設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの一つに回転された状態で、負圧式倍力装置100を構成することができる。
In this case, the
これによれば、リテーナ170は、設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの一つに回転された状態で組み付けられることにより、負圧式倍力装置100に要求される複数の入出力荷重を実現することができる。これにより、部材の共通化を図ることができる。
According to this, the
この場合、負圧式倍力装置100は、負圧に維持される定圧室R1と、負圧及び大気圧の間で変圧する変圧室R2と、を有し、定圧室R1と変圧室R2との間の圧力差に起因して入力荷重を倍力するものであり、リテーナ170は、入出力特性に基づいて変圧室R2に流入出する空気の通気量を設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3に応じて変更する。ここで、通気量は、変圧室R2への流入出開始から任意の時間が経過するまでに変圧室R2に流入出する空気の総量、又は、変圧室R2に流入出する空気の単位時間当たりの流量である。
In this case, the negative
これによれば、リテーナ170は、設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの一つに回転された状態で、変圧室R2に流入出する空気の総量や単位時間当たりの空気の流量を変更することができる。従って、リテーナ170を共用して、負圧式倍力装置100に要求される複数の入出力特性を実現することができる。
According to this, the
これらの場合、負圧式倍力装置100は、変圧室R2を定圧室R1及び大気に連通する連通路としての負圧連通路132を有し、リテーナ170は、設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3に応じて少なくとも変圧室R2から定圧室R1に向けて空気が流動する負圧連通路132の通路面積を変更する。
In these cases, the negative
これによれば、リテーナ170は、設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの一つに回転された状態で負圧連通路132の通路面積を変更することにより、例えば、変圧室R2から定圧室R1に向けて流動する空気の流量を変更することができる。これにより、リテーナ170を共用して、負圧式倍力装置100に要求される入出力特性としての戻り時間を実現するように、確実に変更(調整)することができる。
According to this, the
(第一変形例)
上記実施形態においては、回転組付け構成部材が、設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの一つに回転された状態で組み付けられて負圧式倍力装置100を構成するリテーナ170であるとした。そして、上記実施形態においては、リテーナ170が、負圧式倍力装置100ひいてはブレーキ装置Sの要求特性である入出力特性としての戻り時間を調整するようにした。
(First modification)
In the above embodiment, the rotary assembly component is assembled in a state of being rotated to one of the installation angle S1, the installation angle S2, and the installation angle S3, and the
ところで、上記実施形態において説明したように、ブレーキ装置Sにおいては、ブレーキペダルPを介して入力荷重が負圧式倍力装置100に入力されると、入力軸141及びプランジャ142が前方に移動し、弁機構150の負圧制御弁部が負圧弁座に着座する一方で弁機構150の大気制御弁部が大気弁座から離座する。その結果、変圧室R2に空気が流入して変圧室R2の圧力が定圧室R1の圧力よりも大きくなり、入力荷重が倍力されて出力荷重として出力される。
By the way, as described in the above embodiment, in the brake device S, when the input load is input to the negative
ここで、特に大気制御弁部が大気弁座から離座した時(直後)には、大気制御弁部と大気弁座との隙間を介して変圧室R2に空気が一時に流入して圧力が増加し、倍力によって出力荷重が所謂ジャンプ荷重として立ち上がるようになる。ジャンプ荷重は入出力特性を決定する要因となり、要求されるジャンプ荷重の大きさ、即ち、要求される入出力特性が、例えば、車両ごとに異なる場合がある。上述したように、大気制御弁部と大気弁座との隙間については、入力部材としてのプランジャ142と一体に移動する弁機構150の弁体151の移動量に応じて変化する。
Here, especially when the atmospheric control valve section is separated from the atmospheric valve seat (immediately after), air temporarily flows into the transformer chamber R2 through the gap between the atmospheric control valve section and the atmospheric valve seat, and the pressure is applied. It increases, and the output load rises as a so-called jump load due to the boosting force. The jump load is a factor that determines the input / output characteristics, and the required magnitude of the jump load, that is, the required input / output characteristics may differ from vehicle to vehicle, for example. As described above, the gap between the atmospheric control valve portion and the atmospheric valve seat changes according to the amount of movement of the
そこで、この第一変形例においては、上記実施形態の場合に代えて又は加えて、負圧式倍力装置100を構成する倍力装置構成部材のうち、エアバルブ144及びプランジャ142のうちの一方を回転組付け構成部材として弁機構150(弁体151)の移動量を変更する。そして、弁機構150の大気制御弁部が大気弁座から離座した時に変圧室R2に流入する空気の総量即ち通気量を変更する。以下、この第一変形例を説明するが、上記実施形態と同一部分については、その説明を省略する。
Therefore, in this first modification, instead of or in addition to the case of the above embodiment, one of the
この第一変形例においては、図4及び図5に示すように、エアバルブ144の凸部144aが方向識別穴144a1を有する中空角柱状に形成される。具体的に、凸部144aは、軸方向に直交する断面における断面形状が長辺を有する略長方形となるように形成される。これにより、エアバルブ144を軸線周りに回転した場合には、凸部144aの長辺の軸線周りにおける回転位置が変更される。又、この第一変形例においては、図6及び図7に示すように、プランジャ142のエアバルブ144に対向する端面にエアバルブ144の凸部144aと相似形状を有し、且つ、凸部144aを挿通可能な収容穴142bが設けられる。
In this first modification, as shown in FIGS. 4 and 5, the
第一変形例においては、エアバルブ144及びプランジャ142の一方が回転組付け構成部材となる。先ず、エアバルブ144が回転組付け構成部材である場合から説明する。この場合、図8にてプランジャ142側から見た状態を示すように、エアバルブ144を第一回転位置K4対応する設置角度S4に回転させた状態では、凸部144a及び一点鎖線により示す収容穴142bの位相が90度ずれた状態になる。従って、エアバルブ144を設置角度S4に回転させた状態で組み付けると、エアバルブ144の凸部144aの長辺とプランジャ142の収容穴142bの短辺とが当接するため、収容穴142bは凸部144aを挿通しない。
In the first modification, one of the
この場合、プランジャ142の軸方向の長さとエアバルブ144の軸方向の長さとを合計した全長は長くなり、入力荷重が入力された際には、エアバルブ144が反力部材145に当接するまでにプランジャ142が軸方向に移動する距離が短くなる。即ち、この場合には、プランジャ142と一体に移動する弁機構150(弁体151)の軸方向に移動する距離(移動量)も短くなる。
In this case, the total total length of the axial length of the
このため、弁機構150の弁体151における大気制御弁部が大気弁座から離座した際の隙間が小さくなり、その結果、大気制御弁部が大気弁座から離座した時において、大気制御弁部と大気弁座との隙間を介して変圧室R2に流入し、変圧室R2の内部にて到達する空気の総量が絞られて少なくなる。これにより、入出力特性におけるジャンプ荷重(出力荷重)の大きさが小さくなり、その結果、マスタシリンダ200から出力されるマスタシリンダ圧が小さくなる。従って、ブレーキペダルPを踏み込み操作した直後における制動力の立ち上がりを緩やかにすることができる。
Therefore, the gap when the atmospheric control valve portion in the
一方、図8に示すように、エアバルブ144を第二回転位置K5対応する設置角度S5に回転させた状態では、凸部144a及び収容穴142bの位相が一致した状態になる。従って、エアバルブ144を設置角度S5に回転させた状態で組み付けると、エアバルブ144の凸部144aの長辺とプランジャ142の収容穴142bの短辺とが当接することなく、収容穴142bは凸部144aを挿通する。
On the other hand, as shown in FIG. 8, when the
この場合、凸部144aが収容穴142bに収容される分だけ、プランジャ142の軸方向の長さとエアバルブ144の軸方向の長さとを合計した全長は短くなる。従って、入力荷重が入力された際には、エアバルブ144が反力部材145に当接するまでにプランジャ142が軸方向に移動する距離は、凸部144aが収容穴142bに収容される分だけ長くなる。即ち、この場合には、プランジャ142と一体に移動する弁機構150(弁体151)の軸方向に移動する距離(移動量)も長くなる。
In this case, the total length of the axial length of the
このため、弁機構150の弁体151における大気制御弁部が大気弁座から離座した際の隙間は、エアバルブ144を設置角度S4に回転して組み付けた場合に比べて大きくなる。その結果、大気制御弁部が大気弁座から離座した時において、大気制御弁部と大気弁座との隙間を介して変圧室R2に流入し、変圧室R2の内部にて到達する空気の総量が多くなる。これにより、エアバルブ144を設置角度S4に回転して組み付けた場合に比べて、入出力特性におけるジャンプ荷重(出力荷重)の大きさが大きくなり、その結果、マスタシリンダ200から出力されるマスタシリンダ圧が大きくなる。従って、ブレーキペダルPを踏み込み操作した直後における制動力を応答性良く立ち上げることができる。
Therefore, the gap when the atmospheric control valve portion in the
尚、回転組付け構成部材をプランジャ142とした場合には、プランジャ142が第一回転位置K4に対応する設置角度S4又は第二回転位置K5に対応する設置角度S5に回転した状態で負圧式倍力装置100を構成する。従って、回転組付け構成部材をプランジャ142とした場合にも、上述したように回転組付け構成部材をエアバルブ144とした場合と全く同様に、弁機構150(弁体151)の軸方向に移動する距離(移動量)を変更することができる。
When the rotary assembly component is the
従って、回転組付け構成部材をエアバルブ144及びプランジャ142のうちの一方とした場合であっても、要求された入出力特性に応じて設置角度S4又は設置角度S5に回転した状態で負圧式倍力装置100を構成することができる。従って、第一変形例においても、上記実施形態の場合と同様に、部材の共通化を図ることができ、エアバルブ144及びプランジャ142のうちの一方を設置角度S4又は設置角度S5となるように組み付けることにより異なる入出力特性を実現することができる。
Therefore, even when the rotary assembly component is one of the
(第二変形例)
上記第一変形例においては、エアバルブ144に凸部144aを設けると共にプランジャ142に凸部144aを収容可能な収容穴142bを設けるようにした。そして、エアバルブ144又はプランジャ142を設置角度S4に回転させた状態で組み付けて凸部144aが収容穴142bに挿通しない場合と、エアバルブ144又はプランジャ142を設置角度S5に回転させた状態で組み付けて凸部144aが収容穴142bに挿通する場合とで、弁機構150(弁体151)の軸方向に移動する距離(移動量)を変更するようにした。これにより、部材の共通化を図ると共に、入出力特性におけるジャンプ荷重に対する要求を実現するようにした。
(Second modification)
In the first modification, the
これに代えて又は加えて、図9及び図10に示すように、キー部材148が相対移動するプランジャ142の溝部142aにおいて、周方向の一部に一対の突起142cを設ける。又、キー部材148に対して、相対移動に伴って一対の突起142cを挿通可能な切欠き148aを設ける。そして、プランジャ142が軸方向に移動する距離即ち弁機構150(弁体151)の軸方向への移動量を変更することも可能である。
In place of or in addition to this, as shown in FIGS. 9 and 10, in the
この第二変形例においては、プランジャ142及びキー部材148のうちの一方が回転組付け構成部材となる。先ず、入力部材としてのプランジャ142が回転組付け構成部材である場合から説明する。この場合、図10にてキー部材148側から見た状態を示すように、プランジャ142を第一回転位置K6対応する設置角度S6に回転させた状態では、一点鎖線により示す突起142c及び破線により示すキー部材148の切欠き148aの位相が90度ずれた状態になる。従って、プランジャ142を設置角度S6に回転させた状態で組み付けると、プランジャ142の突起142cとキー部材148とが当接する。
In this second modification, one of the
この場合、入力荷重が入力された際には、キー部材148によって規制されることにより、突起142cの軸方向の長さの分だけプランジャ142が軸方向に移動する距離が短くなる。即ち、この場合には、プランジャ142と一体に移動する弁機構150(弁体151)の軸方向に移動する距離(移動量)も短くなる。
In this case, when the input load is input, the distance by which the
このため、弁機構150の弁体151における大気制御弁部が大気弁座から離座した際の隙間が小さくなり、その結果、大気制御弁部が大気弁座から離座した時において、大気制御弁部と大気弁座との隙間を介して変圧室R2に流入する空気の総量が絞られて少なくなる。これにより、入出力特性におけるジャンプ荷重(出力荷重)の大きさが小さくなり、その結果、マスタシリンダ200から出力されるマスタシリンダ圧が小さくなる。従って、ブレーキペダルPを踏み込み操作した直後における制動力の立ち上がりを緩やかにすることができる。
Therefore, the gap when the atmospheric control valve portion in the
一方、図10に示すように、プランジャ142を第二回転位置K7対応する設置角度S7に回転させた状態では、突起142c及び切欠き148aの位相が一致した状態になる。従って、プランジャ142を設置角度S7に回転させた状態で組み付けると、プランジャ142の突起142cとキー部材148とは当接しない。
On the other hand, as shown in FIG. 10, when the
従って、入力荷重が入力された際には、プランジャ142が軸方向に移動する距離は、突起142cが切欠き148aを通過する分だけ長くなる。即ち、この場合には、プランジャ142と一体に移動する弁機構150(弁体151)の軸方向に移動する距離(移動量)も長くなる。
Therefore, when the input load is input, the distance that the
このため、弁機構150の弁体151における大気制御弁部が大気弁座から離座した際の隙間は、プランジャ142を設置角度S6に回転して組み付けた場合に比べて大きくなる。その結果、大気制御弁部が大気弁座から離座した時において、大気制御弁部と大気弁座との隙間を介して変圧室R2に流入する空気の総量が多くなる。これにより、プランジャ142を設置角度S6に回転して組み付けた場合に比べて、入出力特性におけるジャンプ荷重(出力荷重)の大きさが大きくなり、その結果、マスタシリンダ200から出力されるマスタシリンダ圧が大きくなる。従って、ブレーキペダルPを踏み込み操作した直後における制動力を応答性良く立ち上げることができる。
Therefore, the gap when the atmospheric control valve portion in the
尚、回転組付け構成部材をキー部材148とした場合には、キー部材148が第一回転位置K6に対応する設置角度S6又は第二回転位置K7に対応する設置角度S7に回転した状態で負圧式倍力装置100を構成する。従って、回転組付け構成部材をキー部材148とした場合にも、上述したように回転組付け構成部材をプランジャ142とした場合と全く同様に、弁機構150(弁体151)の軸方向に移動する距離(移動量)を変更することができる。
When the rotary assembly component is the
従って、回転組付け構成部材をプランジャ142及びキー部材148のうちの一方とした場合であっても、要求された入出力特性に応じて設置角度S6又は設置角度S7に回転した状態で負圧式倍力装置100を構成することができる。従って、第二変形例においても、上記実施形態の場合と同様に、部材の共通化を図ることができ、プランジャ142及びキー部材148のうちの一方を設置角度S6又は設置角度S7となるように組み付けることにより異なる入出力特性を実現することができる。
Therefore, even when the rotary assembly component is one of the
(第三変形例)
上記実施形態及び上記各変形例においては、回転組付け構成部材がリテーナ170、エアバルブ144、プランジャ142及びキー部材148の負圧式倍力装置100を構成する倍力装置構成部材である場合を説明した。そして、リテーナ170、エアバルブ144、プランジャ142及びキー部材148が要求特性である負圧式倍力装置100の入出力特性に応じた設置角度S1〜設置角度S7の何れか一つに回転した状態で負圧式倍力装置100を構成するようにした。
(Third variant)
In the above-described embodiment and each of the above-described modifications, the case where the rotary assembly component is a booster component constituting the negative
ところで、ブレーキ装置Sにおいては、ブレーキペダルPのストローク量を設定するために、マスタシリンダ200に対し、要求特性として負圧式倍力装置100による出力荷重に対する第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230の移動量が要求される場合がある。この場合、回転組付け構成部材は、マスタシリンダ200を構成するマスタシリンダ構成部材であって第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230であることも可能である。以下、この第三変形例を具体的に説明する。
By the way, in the brake device S, in order to set the stroke amount of the brake pedal P, the
マスタシリンダ200は、図11に示すように、シリンダ本体210を備えている。シリンダ本体210は、第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230を摺動可能に収容している。シリンダ本体210は、一端が底部211を有して閉塞し、且つ、他端が開口した有底筒状のシリンダである。シリンダ本体210の開口側には、負圧式倍力装置100が気密的に連結される(図1を参照)。
As shown in FIG. 11, the
ここで、以下の説明では、シリンダ本体210の軸方向即ち車両前後方向において、シリンダ本体210の底部211側を「前方」とし、シリンダ本体210の開口側を「後方」とする。又、第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230は、ブレーキペダルPが操作されていない場合にはシリンダ本体210に対して原位置から前進していない「第一位置」にある。更に、第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230は、ブレーキペダルPが操作された場合には第一位置から前進した「第二位置」にある。
Here, in the following description, in the axial direction of the
シリンダ本体210の内周面212には、周方向に沿って形成された収容溝213が、シリンダ本体210の軸方向にて第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230のそれぞれに対応して二つずつ、計四つ設けられている。収容溝213のそれぞれには、シール部材214が収容される。シール部材214は、弾性部材(例えば、ゴム部材)から形成されており、例えば、一端が開放された断面形状としてU字状のカップシールである。
On the inner
第一マスタピストン220は、負圧式倍力装置100に対して出力軸146を介して気密的に連結されており、シリンダ本体210の内部にて同軸的且つ軸方向(即ち、車両前後方向)にて前進及び後進可能に配置されている。第一マスタピストン220は、図11及び図12に示すように、本体部221と、突出部222と、連通路223と、第一凹凸部224と、から構成されている。
The
本体部221は、前方にて第一凹凸部224が設けられる先端側が開口する有底筒状(中空状)に形成されており、後方に設けられた底壁部221aと、底壁部221aに連結された周壁部221bと、から構成されている。突出部222は、本体部221の底壁部221aの端面から後方に突出した円筒状の部分である。突出部222は、負圧式倍力装置100のブースタシェル110の内部に気密的に収容されて出力軸146と連結されている。
The
連通路223は、図11及び図12に示すように、本体部221の先端側にて、周壁部221bを貫通する貫通孔で構成されており、周方向に複数設けられている。ここで、第一マスタピストン220が第一位置にある場合には、連通路223は、前方側に配置されたシール部材214の内周縁におけるシール線よりも後方となる。これにより、流体は連通路223を介して流動可能となる。一方、第一マスタピストン220が第二位置にある場合には、連通路223は、前方側に配置されたシール部材214のシール線よりも前方となる。これにより、流体は連通路223を介した流動が禁止される。
As shown in FIGS. 11 and 12, the
第一凹凸部224は、周壁部221bの先端、即ち、シリンダ本体210の内部において第二マスタピストン230と対向する側の端部に設けられている。第一凹凸部224は、図12に示すように、周方向に沿って複数形成された凸部224aと凹部224bとを備えている。第一凹凸部224は、後述する第二凹凸部234と当接するようになっている。
The first
又、第一マスタピストン220には、ストッパピン225と、スリーブ部材226と、スプリング227と、が組み付けられる。ストッパピン225は、図11に示すように、基端側のフランジ部が第二マスタピストン230の後方に当接し、軸方向(即ち、車両前後方向)にて第一マスタピストン220に向けて延設されている。ストッパピン225は、第一マスタピストン220の本体部221に収容されたスリーブ部材226に対して軸方向(即ち、車両前後方向)にて相対移動可能であり、スリーブ部材226から前方への抜けを防止する大径の係合部を有している。
Further, the
ここで、例えば、かしめ等により、スリーブ部材226は第一マスタピストン220に係止され、ストッパピン225は第二マスタピストン230の後方に係止される。そして、ストッパピン225及びスリーブ部材226は、例えば、セレーションによって嵌合されている。これにより、第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230は、軸方向への移動は可能であるものの、互いに周方向への相対的な回動は発生しないように構成されている。即ち、ストッパピン225とスリーブ部材226とは、第一マスタピストン220と第二マスタピストン230との相対回転を規制する規制部材を構成する。
Here, for example, the
スプリング227は、本体部221の周壁部221bの内周とスリーブ部材226の外周との間に収容されている。スプリング227は、一端がスリーブ部材226のフランジ部に当接し、且つ、他端がストッパピン225のフランジ部に当接し、伸縮可能に保持されている。スプリング227は、後述する第一液圧室Aの液圧を増大させるように軸方向(即ち、車両前後方向)に前進した第一マスタピストン220を後退させるように付勢力を付与する。
The
第二マスタピストン230は、図11に示すように、シリンダ本体210の内部において、第一マスタピストン220よりも前方にて同軸的且つ軸方向(即ち、車両前後方向)にて前進及び後進可能に配置されている。第二マスタピストン230は、本体部231と、突出部232と、連通路233と、第二凹凸部234と、から構成されている。本体部231は、シリンダ本体210の底部211に対向する先端が開口する有底筒状(中空状)に形成されており、後方に設けられた底壁部231aと、底壁部231aに連結された周壁部231bと、から構成されている。突出部232は、本体部231の底壁部231aの側面から後方即ち第一マスタピストン220に向けて突出した円筒状の部分である。
As shown in FIG. 11, the
連通路233は、図11及び図13に示すように、本体部231の先端側にて、周壁部231bを貫通する貫通孔で構成されており、周方向に複数設けられている。ここで、第二マスタピストン230が第一位置にある場合には、連通路233は、前方側に配置されたシール部材214の内周縁におけるシール線よりも後方となる。これにより、流体は連通路233を介して流動可能となる。一方、第二マスタピストン230が第二位置にある場合には、連通路233は、前方側に配置されたシール部材214のシール線よりも前方となる。これにより、流体は連通路233を介した流動が禁止される。
As shown in FIGS. 11 and 13, the
第二凹凸部234は、突出部232の先端、即ち、シリンダ本体210の内部において第一マスタピストン220(より詳しくは、第一凹凸部224)と対向する側の端部に設けられている。第二凹凸部234は、図13に示すように、周方向に沿って複数形成された凸部234aと凹部234bとを備えている。第二凹凸部234は、第一マスタピストン220に設けられた第一凹凸部224と当接するようになっている。
The second
又、第二マスタピストン230には、ストッパピン235と、スリーブ部材236と、スプリング237と、が組み付けられる。ストッパピン235は、図11に示すように、基端側のフランジ部がシリンダ本体210の底部211に当接し、軸方向(即ち、車両前後方向)にて第二マスタピストン230に向けて延設されている。ストッパピン235は、第二マスタピストン230の本体部231に収容されたスリーブ部材236に対して軸方向(即ち、車両前後方向)にて相対移動可能であり、スリーブ部材236から前方への抜けを防止する大径の係合部を有している。
Further, the
スプリング237は、本体部231の周壁部231bの内周とスリーブ部材236の外周との間に収容されている。スプリング237は、一端がスリーブ部材236のフランジ部に当接し、且つ、他端がストッパピン235のフランジ部に当接し、伸縮可能に保持されている。スプリング237は、後述する第二液圧室Bの液圧を増大させるように軸方向(即ち、車両前後方向)に前進した第二マスタピストン230を後退させるように付勢力を付与する。
The
ここで、第一マスタピストン220の本体部221を形成する底壁部221a及び周壁部221bの内面と、シリンダ本体210の内周面212と、第一マスタピストン220に対応する前方側のシール部材214と、第二マスタピストン230を形成する底壁部231a及び突出部232の内面と、第二マスタピストン230に対応する後方側のシール部材214と、によって「第一液圧室A」が区画される。又、第二マスタピストン230の本体部231を形成する底壁部231a及び周壁部231bの内面と、シリンダ本体210の内周面212及び底部211と、第二マスタピストン230に対応する前方側のシール部材214と、によって「第二液圧室B」が区画される。
Here, the inner surfaces of the
マスタシリンダ200のシリンダ本体210には、内部と外部とを連通するポート210a、ポート210b、ポート210c及びポート210dが形成されている。ポート210aは、図11に示すように、第一マスタピストン220に対応する前方側のシール部材214及び後方側のシール部材214の間に形成されており、リザーバタンクR(図1を参照)とシリンダ本体210の内部とを連通している。そして、ポート210aは、第一マスタピストン220に形成された連通路223を介して第一液圧室Aに連通可能となっている。ポート210bは、第一液圧室AとアクチュエータC(図1を参照)とを連通する。
The
ポート210cは、図11に示すように、第二マスタピストン230に対応する前方側のシール部材214及び後方側のシール部材214の間に形成されており、リザーバタンクR(図1を参照)とシリンダ本体210の内部とを連通している。そして、ポート210cは、第二マスタピストン230に形成された連通路233を介して第二液圧室Bと連通可能となっている。ポート210dは、第二液圧室BとアクチュエータC(図1を参照)とを連通する。
As shown in FIG. 11, the
この第三変形例においては、マスタシリンダ構成部材である第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230のうちの一方が回転組付け構成部材となる。先ず、第一マスタピストン220が回転組付け構成部材である場合から説明する。この場合、図14及び図15に示すように、第一マスタピストン220を他方である第二マスタピストン230に対して第一回転位置K8対応する設置角度S8(例えば、軸線周りに90度)に回転させる。設置角度S8に回転させた状態では、図15に示すように、第一マスタピストン220の第一凹凸部224及び第二マスタピストン230の第二凹凸部234の位相が一致した状態になる。従って、第一マスタピストン220を設置角度S8に回転させた状態でシリンダ本体210に組み付けると、第一凹凸部224の凸部224aと第二凹凸部234の凸部234aとが当接することにより、第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230の軸方向の最大移動量を規制する。
In this third modification, one of the
この場合、負圧式倍力装置100からの出力荷重がマスタシリンダ200に入力された際には、第一マスタピストン220は第一凹凸部224の凸部224aが第二マスタピストン230の第二凹凸部234の凸部234aに当接するまで移動する。従って、第一マスタピストン220は、軸方向に移動する距離(移動量であって最大移動量)が短くなる。即ち、この場合には、第一マスタピストン220に入力軸141、プランジャ142、エアバルブ144、反力部材145及び出力軸146を介して連結されたブレーキペダルPのストローク量が小さくなる。
In this case, when the output load from the negative
一方、図14に示すように、第一マスタピストン220を第二回転位置K9対応する設置角度S9(例えば、45度)に回転させた状態では、図16に示すように、第一凹凸部224及び第二凹凸部234の位相が45度ずれた状態になる。従って、第一マスタピストン220を設置角度S9に回転させた状態でシリンダ本体210に組み付けると、第一凹凸部224の凸部224aと第二凹凸部234の凹部234bとが当接し、第一凹凸部224の凹部224bと第二凹凸部234の凸部234aとが当接することにより、第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230の軸方向の最大移動量を規制する。
On the other hand, as shown in FIG. 14, in a state where the
このため、負圧式倍力装置100からの出力荷重がマスタシリンダ200に入力された際には、第一マスタピストン220は第一凹凸部224の凸部224a(凹部224b)が第二マスタピストン230の第二凹凸部234の凹部234b(凸部234a)に当接するまで移動する。従って、第一マスタピストン220は、設置角度S8に回転された場合に比べて、凹部224b(凹部234b)の深さ分だけ、軸方向に移動する距離(移動量であって最大移動量)が長くなる。即ち、この場合には、第一マスタピストン220に入力軸141、プランジャ142、エアバルブ144、反力部材145及び出力軸146を介して連結されたブレーキペダルPのストローク量が大きくなる。
Therefore, when the output load from the negative
尚、回転組付け構成部材を第二マスタピストン230とした場合には、第二マスタピストン230が他方である第一マスタピストン220に対して第一回転位置K8に対応する設置角度S8又は第二回転位置K9に対応する設置角度S9に回転した状態でマスタシリンダ200を構成する。従って、回転組付け構成部材を第二マスタピストン230とした場合にも、上述したように回転組付け構成部材を第一マスタピストン220とした場合と全く同様に、第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230の軸方向に移動する距離(移動量)を変更することができる
When the rotation assembly component is the
従って、回転組付け構成部材を第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230のうちの一方とした場合であっても、要求された要求特性(移動量)に応じて設置角度S8又は設置角度S9に回転した状態でマスタシリンダ200を構成することができる。従って、第三変形例においても、部材の共通化を図ることができ、第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230の一方を設置角度S8又は設置角度S9となるように組み付けることにより異なる要求特性(移動量)を実現することができる。
Therefore, even when the rotary assembly component is one of the
本発明の実施にあたっては、上記実施形態及び上記各変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変形が可能である。 The practice of the present invention is not limited to the above-described embodiment and each of the above-mentioned modifications, and various modifications can be made without departing from the object of the present invention.
例えば、上記実施形態においては、リテーナ170の円盤部172に周方向に延設された長孔状の通気孔173を設けるようにした。しかしながら、長孔状の通気孔173を設けることに代えて、又は、加えて、複数の真円、楕円、多角形等の小円を周方向に沿って並べて通気孔を構成することも可能である。これによっても、第一回転位置K1、第二回転位置K2及び第三回転位置K3のそれぞれに対応する設置角度S1、設置角度S2及び設置角度S3のうちの何れか一つとなるようにリテーナ170を回転させた状態でバルブボディ130の本体部131に組み付けることにより、上記実施形態と同様の効果が得られる。
For example, in the above embodiment, the
又、負圧式倍力装置100における回転組付け構成部材として、上記実施形態ではリテーナ170とし、上記第一変形例ではエアバルブ144及びプランジャ142のうちの一方と、上記第二変形例ではプランジャ142及びキー部材148のうちの一方とした。負圧式倍力装置100における回転組付け構成部材としては、これらに限定されるものではなく、倍力装置構成部材のうちで回転組み付け構成部材になり得る部材、例えば、リターンスプリング180を用いることも可能である。リターンスプリング180を用いる場合には、例えば、リターンスプリング180が軸線周りに回転した状態で異なる付勢力を発生すると良い。
Further, as the rotary assembly component in the negative
これにより、要求特性である入出力特性に応じて軸線周りに予め設定された複数の回転位置のうちの一つに対応する設置角度に回転された状態で、リターンスプリング180が負圧式倍力装置100を構成することができる。そして、設置角度となるように回転された状態でブースタシェル110の内部に組み付けられたリターンスプリング180は、例えば、要求される入出力特性に応じて、可動隔壁120及びバルブボディ130の軸方向への移動に対して付勢力を付与することができる。従って、要求される入出力特性が異なる場合であっても、リターンスプリング180の共通化を図ることができる。
As a result, the
更に、上記第三変形例においては、第一マスタピストン220の第一凹凸部224の凸部224a及び凹部224bと、第二マスタピストン230の第二凹凸部234の凸部234a及び凹部234bと、が同じ深さ(高さ)を有するように構成した。これに代えて、隣接する凸部224a及び凹部224b又は凸部234a及び凹部234bの深さ(高さ)を異ならせて構成することも可能である。この場合には、第一マスタピストン220又は第二マスタピストン230の設置角度を変更することにより、深さ(高さ)を異ならせることができ、その結果、第一マスタピストン220及び第二マスタピストン230の移動量をより細かく変更することができる。
Further, in the third modification, the
100…負圧式倍力装置(倍力装置)、110…ブースタシェル、111…フロントシェル部材、111a…負圧導入口、111b…内面、112…リアシェル部材、112a…筒部、112b…シール部材、113…逆止弁、114…タイロッドボルト、114a…拡径部、115…気密部材、116…リアボルト、120…可動隔壁、121…プレート部材、122…ダイアフラム、122a…外周ビード部、122b…内周ビード部、122c…シート部、130…バルブボディ、131…本体部、131a…外周面、131b…穴、132…負圧連通路(連通路)、141…入力軸、142…プランジャ(入力部材、回転組付け構成部材)、142a…溝部、142b…収容穴、142c…突起、143…フィルタ、144…エアバルブ(回転組付け構成部材)、144a…凸部、144a1…方向識別穴、145…反力部材、146…出力軸(出力部材)、146a…後方円筒部、147…円環部材、148…キー部材(回転組付け構成部材)、150…弁機構、151…弁体、160…ブーツ、161…連結部、162…挿通部、163…蛇腹部、170…リテーナ(回転組付け構成部材)、171…筒部、172…円盤部、173…通気孔、174…凸部、175…確認用凸部、180…リターンスプリング、200…マスタシリンダ、210…シリンダ本体、210a〜210d…ポート、211…底部、212…内周面、213…収容溝、214…シール部材、220…第一マスタピストン(回転組付け構成部材)、221…本体部、221a…底壁部、221b…周壁部、222…突出部、223…連通路、224…第一凹凸部、224a…凸部、224b…凹部、225…ストッパピン、226…スリーブ部材、227…スプリング、230…第二マスタピストン(回転組付け構成部材)、231…本体部、231a…底壁部、231b…周壁部、232…突出部、233…連通路、234…第二凹凸部、234a…凸部、234b…凹部、235…ストッパピン、236…スリーブ部材、237…スプリング、A…第一液圧室、B…第二液圧室、C…アクチュエータ、K…カウル、K1〜K9…回転位置、S1〜S9…設置角度、P…ブレーキペダル、R…リザーバタンク、R1…定圧室、R2…変圧室、RL,RR,FL,FR…車輪、S…ブレーキ装置、W1〜W4…ホイールシリンダ 100 ... Negative pressure type booster (boosting device), 110 ... Booster shell, 111 ... Front shell member, 111a ... Negative pressure inlet, 111b ... Inner surface, 112 ... Rear shell member, 112a ... Cylinder, 112b ... Seal member, 113 ... Check valve, 114 ... Tie rod bolt, 114a ... Expanded diameter part, 115 ... Airtight member, 116 ... Rear bolt, 120 ... Movable partition wall, 121 ... Plate member, 122 ... Diaphragm, 122a ... Outer bead part, 122b ... Inner circumference Bead part, 122c ... Seat part, 130 ... Valve body, 131 ... Main body part, 131a ... Outer surface, 131b ... Hole, 132 ... Negative pressure continuous passage (continuous passage), 141 ... Input shaft, 142 ... Plunger (input member, rotation) Assembling component), 142a ... Groove, 142b ... Accommodating hole, 142c ... Protrusion, 143 ... Filter, 144 ... Air valve (Rotating assembly component), 144a ... Convex part, 144a1 ... Direction identification hole, 145 ... Reaction force member , 146 ... Output shaft (output member), 146a ... Rear cylindrical part, 147 ... Ring member, 148 ... Key member (rotary assembly component), 150 ... Valve mechanism, 151 ... Valve body, 160 ... Boots, 161 ... Connecting part, 162 ... Insertion part, 163 ... Bellows part, 170 ... Retainer (rotary assembly component), 171 ... Cylinder part, 172 ... Disc part, 173 ... Vent hole, 174 ... Convex part, 175 ... Convex part for confirmation , 180 ... return spring, 200 ... master cylinder, 210 ... cylinder body, 210a-210d ... port, 211 ... bottom, 212 ... inner peripheral surface, 213 ... accommodation groove, 214 ... seal member, 220 ... first master piston (rotation) Assembly component) 221 ... Main body, 221a ... Bottom wall, 221b ... Circumferential wall, 222 ... Projection, 223 ... Communication passage, 224 ... First uneven part, 224a ... Convex, 224b ... Concave, 225 ... Stopper pin, 226 ... Sleeve member, 227 ... Spring, 230 ... Second master piston (rotary assembly component), 231 ... Main body, 231a ... Bottom wall, 231b ... Peripheral wall, 232 ... Protruding, 233 ... Ream Passage, 234 ... second uneven portion, 234a ... convex portion, 234b ... concave portion, 235 ... stopper pin, 236 ... sleeve member, 237 ... spring, A ... first hydraulic chamber, B ... second hydraulic chamber, C ... Actuator, K ... cowl, K1 to K9 ... rotation position, S1 to S9 ... installation angle, P ... brake pedal, R ... reservoir tank, R1 ... constant pressure chamber, R2 ... transformation chamber, RL, RR, FL, FR ... wheels, S ... Brake device, W1 to W4 ... Wheel cylinder
Claims (7)
前記倍力装置に連結されて前記出力荷重に応じた圧力まで流体を加圧して出力するマスタシリンダと、を備え、
前記倍力装置を構成する倍力装置構成部材及び前記マスタシリンダを構成するマスタシリンダ構成部材のうちの少なくとも一つは、
前記倍力装置及び前記マスタシリンダに対して要求される要求特性ごとに応じて軸線周りに予め設定された複数の回転位置のうちの一つに対応する設置角度に回転された状態で前記倍力装置又は前記マスタシリンダを構成する回転組付け構成部材である車両のブレーキ装置。 A booster that boosts the input input load and outputs the output load,
It is provided with a master cylinder that is connected to the booster and pressurizes and outputs a fluid to a pressure corresponding to the output load.
At least one of the booster component members constituting the booster device and the master cylinder component member constituting the master cylinder is
The booster is rotated to an installation angle corresponding to one of a plurality of rotation positions preset around the axis according to the required characteristics required for the booster and the master cylinder. A brake device for a vehicle, which is a rotary assembly component that constitutes the device or the master cylinder.
前記回転組付け構成部材は、前記倍力装置に対する前記要求特性であって前記入力荷重と前記出力荷重との間の関係を表す入出力特性に応じた前記設置角度に回転された状態で、前記倍力装置を構成する、請求項1に記載の車両のブレーキ装置。 The rotary assembly component is the booster component, and is
The rotary assembly component is rotated to the installation angle according to the input / output characteristic which is the required characteristic for the booster and represents the relationship between the input load and the output load. The vehicle braking device according to claim 1, which constitutes a booster.
前記回転組付け構成部材は、前記入出力特性に基づいて前記変圧室に流入出する空気の通気量を前記設置角度に応じて変更する、請求項2に記載の車両のブレーキ装置。 The booster has a constant pressure chamber maintained at a negative pressure and a transformer chamber that transforms between negative pressure and atmospheric pressure, and is caused by a pressure difference between the constant pressure chamber and the transformer chamber. The input load is boosted.
The vehicle braking device according to claim 2, wherein the rotary assembly component changes the amount of air flowing into and out of the transformer chamber according to the installation angle based on the input / output characteristics.
前記回転組付け構成部材は、前記設置角度に応じて少なくとも前記変圧室から前記定圧室に向けて前記空気が流動する前記連通路の通路面積を変更する、請求項3又は請求項4に記載の車両のブレーキ装置。 The booster has a communication passage for communicating the transformer chamber with the constant pressure chamber and the atmosphere.
The third or fourth aspect of the present invention, wherein the rotary assembly component changes at least the passage area of the communication passage through which the air flows from the transformer chamber to the constant pressure chamber according to the installation angle. Vehicle braking system.
前記回転組付け構成部材は、前記設置角度に応じて前記入力部材及び前記弁機構の前記軸方向への移動量を変更する、請求項3乃至請求項5のうちの何れか一項に記載の車両のブレーキ装置。 The booster is made movable integrally with the constant pressure chamber and the communication passage that communicates with the atmosphere, the input member that inputs the input load and moves in the axial direction, and the input member. It has a valve mechanism that communicates or shuts off the communication passage.
The rotary assembly component according to any one of claims 3 to 5, wherein the amount of movement of the input member and the valve mechanism in the axial direction is changed according to the installation angle. Vehicle braking device.
前記第一マスタピストン及び前記第二マスタピストンの一方は、前記マスタシリンダに対する前記要求特性であって、前記倍力装置による前記出力荷重に対する前記第一マスタピストン及び前記第二マスタピストンの前記軸方向の移動量に応じた前記設置角度に前記第一マスタピストン及び前記第二マスタピストンの他方に対して回転された状態で、前記マスタシリンダを構成し、前記第一マスタピストン及び前記第二マスタピストンの前記軸方向の最大移動量を規制する、請求項1乃至請求項6のうちの何れか一項に記載の車両のブレーキ装置。 The rotary assembly component is the master cylinder component, and is a first master piston and a second master piston that are axially movable relative to the cylinder body inside the cylinder body.
One of the first master piston and the second master piston is the required characteristic for the master cylinder, and the axial direction of the first master piston and the second master piston with respect to the output load by the booster. The master cylinder is configured in a state of being rotated with respect to the other of the first master piston and the second master piston at the installation angle according to the amount of movement of the first master piston and the second master piston. The vehicle braking device according to any one of claims 1 to 6, which regulates the maximum amount of movement in the axial direction.
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