JP2020160814A - 認識装置、認識方法およびプログラム - Google Patents

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Mari Suzuki
まり 鈴木
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Abstract

【課題】センサから取得した観測情報を対象にした認識処理において、適切な精度を維持しつつ処理量を抑制した認識を可能とする。【解決手段】認識装置100は、撮像装置200より取得した画像からナンバープレートの周辺画像を切り出す車両検出部112と、ナンバープレートの周辺画像からナンバープレートの正面画像を抽出するナンバープレート検出部113と、ナンバープレートの正面画像から自動車登録番号を認識する文字認識部114と、文字認識部114の認識難易度に基づいてナンバープレート検出部113の正面画像を抽出する能力を判定する信頼度判定部115と、信頼度判定部115の判定結果によりナンバープレート検出部113の正面画像を抽出する能力を変更するモデル変更部116と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、センサから取得した観測情報を対象に認識処理を行う認識装置、認識方法およびプログラムに関する。
画像処理の例として、車両ナンバー(自動車登録番号)の認識がある。ナンバープレートの認識システムは、通行する車両の画像からナンバープレートを抽出して、自動車登録番号を読み取る。ナンバープレートを抽出するためには、画像のなかでナンバープレートを含む画像領域を特定し、幾何学変換して、ナンバープレートの正面画像を取得する。特許文献1,2には、画像に含まれるナンバープレート領域を特定する技術が記載されている。
一方、機械学習技術の進歩にともない、高精度な画像認識や文字認識が可能となっている。このため、機械学習技術を用いてナンバープレートを抽出することで、従来技術より高精度な認識が期待できる。
特開2013−222461号公報 特許4901676号公報
機械学習技術を用いることで高精度な自動車登録番号の認識が期待されるが、認識に必要な処理量が増加し、消費電力やハードウェアの発熱量が増大することが懸念される。機械学習モデルのサイズ(例えば、ニューラルネットワークの層数やノード数、ノード間の結合数など)が大きいほど、高い精度が期待できるが、逆に処理量は増える。これは、自動車登録番号の認識に限らず他の文字認識を含め、画像処理においても同様である。また、機械学習ではない従来の画像処理においても、認識精度の向上のみを追求するのではなく、適切な画像処理手法を選択して処理量を削減することが求められる。さらに、画像に限らず、各種レーダや音響ソナーの観測情報から物体を認識する場合でも同様である。
本発明は、このような背景を鑑みてなされたのであり、センサから取得した観測情報を対象にした認識処理において、適切な精度を維持しつつ処理量を抑制した認識を可能とする認識装置、認識方法およびプログラムを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係る認識装置は、センサを用いて取得した観測情報から所定の物体が存在する前記観測情報の領域である物体存在領域を検出し、前記物体存在領域を検出する能力が変更可能である検出部と、前記物体存在領域を対象として、認識処理を行う認識部と、前記認識処理の難易度に基づいて前記物体存在領域を検出する能力を変更する設定変更部と、を備えることを特徴とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係る認識方法は、センサを用いて取得した観測情報から所定の物体が存在する前記観測情報の領域である物体存在領域を検出し、前記物体存在領域を検出する能力が変更可能であるステップと、前記物体存在領域を対象として、認識処理を行うステップと、前記認識処理の難易度に基づいて前記物体存在領域を検出する能力を変更するステップと、を実行することを特徴とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、センサを用いて取得した観測情報から所定の物体が存在する前記観測情報の領域である物体存在領域を検出し、前記物体存在領域を検出する能力が変更可能である検出手段と、前記物体存在領域を対象として、認識処理を行う認識手段と、前記認識処理の難易度に基づいて前記物体存在領域を検出する能力を変更する設定変更手段と、して機能させることを特徴とする。
本発明によれば、センサから取得した観測情報を対象にした認識処理において、適切な精度を維持しつつ処理量を抑制した認識を可能とする認識装置、認識方法およびプログラムを提供することができる。
第1の実施形態に係る認識装置の機能構成図である。 第1の実施形態に係る車両検出部、ナンバープレート検出部、および文字認識部の処理を説明するための図である。 第1の実施形態に係る自動車登録番号認識処理のフローチャートである。 第1の実施形態に係るモデル変更処理のフローチャートである。 第1の実施形態の変型例に係るモデル変更処理のフローチャートである。 第2の実施形態に係る認識装置の機能構成図である。 第2の実施形態に係る車両検出部、ナンバープレート領域検出部、幾何学変換部、および文字認識部の処理を説明するための図である。
≪認識装置の概要≫
以下に、本発明を実施するための形態(実施形態)における認識装置を説明する。本実施形態に係る認識装置は、自動車登録番号を認識する装置であって、画像の撮影環境に応じて機械学習モデルを変更することを特徴とする。
ナンバープレートを撮影するカメラは屋外に設置されており、天候や明るさなど撮影環境によって自動車登録番号を認識する困難度は異なる。例えば、夜間に比べて曇天の昼間の方が、認識しやすい(精度が高い)。本実施形態に係る認識装置は、ナンバープレートの抽出に機械学習技術を適用し、ナンバープレート抽出後の文字認識処理の信頼度に応じて、機械学習モデルを変更することを特徴とする。
≪第1の実施形態:認識装置の構成≫
図1は、第1の実施形態に係る認識装置100の機能構成図である。認識装置100は、コンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)から構成される制御部110、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)などから構成される記憶部120、通信デバイスからなる通信部130などを備える。
撮像装置(カメラ)200は、撮影した画像を認識装置100に入力する。認識装置100は、入力された画像のなかの自動車登録番号を認識し、ネットワーク390を経由して監視センタ300に送信する。
認識装置100の記憶部120は、画像記憶部140を備える。また、記憶部120は、後記するナンバープレート検出部113の構成要素であって、機械学習モデルである下位モデル121、中位モデル122、および上位モデル123を記憶する。さらに、記憶部120は、CPUが実行するプログラムやプログラム実行に必要なデータを記憶する。
制御部110は、画像記録部111、車両検出部112、ナンバープレート検出部(図1ではNP検出部と記載)113、文字認識部114、信頼度判定部115およびモデル変更部116を含む。CPUが記憶部120に記憶されるプログラムを実行することで、制御部110として動作する。
画像記録部111は、撮像装置200から入力された画像(動画のフレーム画像)を車両検出部112に出力するとともに、画像記憶部140に記録する。画像記憶部140に記憶された画像は、例えば所定時間後に削除される。
車両検出部112は、画像記録部111が出力した画像のなかから車両を検出し、さらにナンバープレート周辺の領域(画像)を特定してナンバープレート検出部113に出力する。詳しくは、車両検出部112は、例えばオプティカルフローなどの手法を用いて車両を検知し、エッジ抽出とノイズ除去とを行い車両のナンバープレート周辺の領域を特定する。
ナンバープレート検出部113は、機械学習技術を用いて、車両検出部112が出力したナンバープレート周辺の画像からナンバープレートの正面画像を抽出して、文字認識部114に出力する。ナンバープレート検出部113の処理は、後記する図2を参照して説明する。
文字認識部114は、ナンバープレート検出部113が出力したナンバープレートの正面画像から、文字認識技術を用いて自動車登録番号を取得するとともに、認識の信頼度(認識信頼度とも記す)を算出し、認識信頼度を信頼度判定部115に出力する。また、文字認識部114は、認識信頼度と自動車登録番号を通信部130に出力し、通信部130は、認識信頼度と自動車登録番号とを監視センタ300に送信する。文字認識部114は、認識信頼度を複数のレベル(例えば、高、中および低)に変換して通信部130に出力してもよい。
図2は、第1の実施形態に係る車両検出部112、ナンバープレート検出部113、および文字認識部114の処理を説明するための図である。車両検出部112は、画像記録部111が出力した画像から、車両の前方または後方にあるナンバープレートの周辺画像511を切り出す。周辺画像511には、斜めに映ったナンバープレートの他に、例えばバンパーやフロントグリル、道路上の車線なども含まれている。
ナンバープレート検出部113は、機械学習技術を用いて周辺画像511からナンバープレートの正面画像512を抽出する。抽出する処理に用いられる機械学習モデルは、下位モデル121(図1参照)、中位モデル122、および上位モデル123の複数が用意される。
上位モデル123、中位モデル122、下位モデル121の順に、1回の抽出にかかる処理量(CPUやメモリの使用量)が小さくなり、精度が低くなる。例えば、それぞれのモデルはニューラルネットワークで構成されており、中位モデル122より上位モデル123が、ニューラルネットワークの層数やノード数が多く、精度は高いが、処理量が大きい。また、下位モデル121より中位モデル122が、ニューラルネットワークの層数やノード数が多く、精度は高いが、処理量は大きい。
正面画像512の抽出に成功する確率は、上位モデル123が最も高く、中位モデル122、下位モデル121と続く。抽出処理に必要な処理量は、上位モデル123が最も大きく、下位モデル121が最も小さい。
文字認識部114は、ナンバープレートの正面画像512のなかの文字を認識して、自動車登録番号513および認識信頼度を出力する。認識信頼度は、認識の精度であって、認識信頼度が高いほど、文字認識部114は高い精度で、自動車登録番号513を認識して読み取っている。
図1に戻り、信頼度判定部115は、文字認識部114が出力した認識信頼度から、ナンバープレート検出部113の機械学習モデルの変更が必要か否かを判定する。変更が必要と判定した場合には、信頼度判定部115はモデル変更部116に変更を指示する。モデル変更部116は、信頼度判定部115の指示によりナンバープレート検出部113の機械学習モデルを変更する。後記する図4を参照して、信頼度判定部115およびモデル変更部116が実行するモデル変更処理を説明する。
≪自動車登録番号認識処理≫
図3は、第1の実施形態に係る自動車登録番号認識処理のフローチャートである。図3を参照しながら、認識装置100が実行する自動車登録番号認識処理を説明する。
ステップS11において画像記録部111が、撮像装置200から受信したフレーム画像を画像記憶部140に記録し、車両検出部112に出力する。
ステップS12において車両検出部112が、画像記録部111が出力した画像からナンバープレートの周辺画像511(図2参照)を切り出してナンバープレート検出部113に出力する。
ステップS13においてナンバープレート検出部113が、ナンバープレートの周辺画像511からナンバープレートの正面画像512を抽出して文字認識部114に出力する。
ステップS14において文字認識部114が、ナンバープレートの正面画像512のなかの文字を認識し、自動車登録番号および認識信頼度を通信部130に出力する。
ステップS15において通信部130が、自動車登録番号および認識信頼度をネットワーク390経由で監視センタ300に送信する。
≪モデル変更処理≫
図4は、第1の実施形態に係るモデル変更処理のフローチャートである。図4を参照しながら、認識装置100が繰り返し実行するモデル変更処理を説明する。
ステップS21において信頼度判定部115は、文字認識部114が出力した認識信頼度に基づいて認識難易度を算出する。認識難易度は、認識信頼度が高ければ低くなり、認識信頼度が低くなれば高くなる値である。信頼度判定部115は、所定の周期で、その周期の間に受け取った認識信頼度の平均値から認識難易度を算出してもよいし、所定の数の認識信頼度を受け取った時点で、受け取った所定の数の認識信頼度から平均値を求めて認識難易度を算出してもよい。
ステップS22において信頼度判定部115は、ステップS21で算出した認識難易度が閾値A以上であれば(ステップS22→閾値A以上)ステップS23に進み、認識難易度が閾値B以下であれば(ステップS22→閾値B以下)ステップS25に進み、認識難易度が閾値Aと閾値Bの間であれば(ステップS22→閾値Bより大かつ閾値Aより小)モデル変更処理を終了する。
ステップS23において信頼度判定部115は、現在のナンバープレート検出部113の機械学習モデルより上位の機械学習モデルが存在すれば(ステップS23→Y)ステップS24に進み、上位の機械学習モデルが存在しないならば(ステップS23→N)モデル変更処理を終了する。
ステップS24において信頼度判定部115は、モデル変更部116に上位のモデルへの変更を指示し、モデル変更部116がナンバープレート検出部113の機械学習モデルを変更する。詳しくは、信頼度判定部115は、ナンバープレート検出部113の機械学習モデルが下位モデル121(図1参照)ならば中位モデル122への変更を指示し、中位モデル122ならば上位モデル123への変更を指示する。モデル変更部116は、指示に応じてナンバープレート検出部113の機械学習モデルを変更する。
ステップS25において信頼度判定部115は、現在のナンバープレート検出部113の機械学習モデルより下位の機械学習モデルが存在すれば(ステップS25→Y)ステップS26に進み、下位の機械学習モデルが存在しないならば(ステップS25→N)モデル変更処理を終了する。
ステップS26において信頼度判定部115は、モデル変更部116に下位のモデルへの変更を指示し、モデル変更部116がナンバープレート検出部113の機械学習モデルを変更する。詳しくは、信頼度判定部115は、ナンバープレート検出部113の機械学習モデルが上位モデル123ならば中位モデル122への変更を指示し、中位モデル122ならば下位モデル121への変更を指示する。モデル変更部116は、指示に応じてナンバープレート検出部113の機械学習モデルを変更する。
≪モデル変更処理の特徴≫
モデル変更処理(図4参照)が実行されることにより、文字認識部114の認識信頼度に応じてナンバープレート検出部113の機械学習モデルが変更される。
認識信頼度が低い(認識難易度が閾値A以上)場合には、ナンバープレート検出部113の正面画像512の抽出の精度が悪いと考えられ、機械学習モデルが上位のモデルに変更される。この変更により、正面画像512の抽出の精度が改善され、自動車登録番号の認識精度が改善される。
認識信頼度が高い(認識難易度が閾値B以下)場合には、ナンバープレート検出部113の正面画像512の抽出の精度が必要以上に高いと考えられ、機械学習モデルが下位のモデルに変更される。この変更により、正面画像512の抽出の精度を必要なレベルに維持しながら、認識装置100の処理量を減らし、延いては消費電力や発熱量を抑制することができる。
ナンバープレートの正面画像512の抽出精度は、撮像装置200が設置されている撮影環境によって変化し、自動車登録番号の抽出精度を左右する。認識装置100は、文字認識部114の認識信頼度が悪化した(認識難易度が閾値A以上)ときには、撮影環境が不良で正面画像512の抽出精度が悪化したとして、ナンバープレート検出部113の機械学習モデルを、高性能なモデルに変更して抽出精度を改善する。逆に、認識信頼度が良好なときには、低い性能のモデルでも必要な抽出精度を維持できるとして、低い性能のモデルに変更することで消費電力を抑制する。このように、認識装置100は、撮影環境、延いては入力画像の品質に応じて抽出精度(検出能力)を調整することで、認識精度を維持しながら消費電力を抑制することができる。
≪変型例:機械学習モデル≫
上記の実施形態においてナンバープレート検出部113の機械学習モデルである上位モデル123、中位モデル122、および下位モデル121の違いの例として、ニューラルネットワークの層数やノード数の違いをあげた。層数やノード数は同じであり、ノード間の結合数が異なるようにしてもよい。例えば、上位モデル123を作成して、特異値分解を応用した低ランク近似によりノード間の結合数を削減して上位モデル123から中位モデル122と下位モデル121とを作成してもよい。あるいは、作成された中位モデル122からさらに、低ランク近似により下位モデル121を作成してもよい。
≪変型例:ナンバープレート検出部≫
上記の実施形態において、ナンバープレート検出部113は、機械学習技術を用いてナンバープレートの周辺画像511から正面画像512を抽出している。機械学習モデルの例としてニューラルネットワークがあるが、例えばSVM(Support Vector Machine)などの他の機械学習モデルであってもよい。一般に、機械学習モデルの入力データである特徴量の数(特徴量の種類)が多いほど、抽出の精度が向上するが、処理量も増加する。モデル変更処理(図4参照)において、認識難易度に基づいて機械学習モデルを変更する替わりに、特徴量の数を変更するようにしてもよい。例えば、認識難易度が閾値A以上ならば、上位のモデルに変更(図4のステップS24参照)する替わりに、特徴量の数を増加するようにしてもよい。
また、ナンバープレート検出部113は、機械学習以外の手法を用いてナンバープレートの周辺画像511から正面画像512を抽出してもよい。例えば、エッジ抽出してハフ変換することでナンバープレートの枠を抽出して正面画像512を抽出するようにしてもよい。ハフ変換後に車体の模様などのノイズ除去を行って、精度を高めるようにしてもよい。また、エッジ抽出の結果から文字の領域を推定することでナンバープレートを特定するようにしてもよい。このような画像処理の手法を組み合わせて抽出するようにしてもよい。一般に、画像処理やその他の手法を組み合わせることで精度が向上するが、処理量が増加する。モデル変更処理において、認識難易度に基づいて機械学習モデルを変更する替わりに、組み合わせる画像処理やその他の手法を変更するようにしてもよい。
≪変型例:モデル変更処理≫
上記のモデル変更処理(図4参照)では、認識難易度が適切なレベル(閾値B<認識難易度<閾値A)ならば、ナンバープレート検出部113の機械学習モデルは変更されない。認識難易度の上昇が予想される場合には、前もって機械学習モデルが変更されるようにしてもよい。
図5は、第1の実施形態の変型例に係るモデル変更処理のフローチャートである。ステップS31,S32,S35〜S38は、それぞれステップS21,S22,S23〜S26と同様である。以下では、認識難易度が適切なレベル(閾値B<認識難易度<閾値A)の場合の処理について説明する。
ステップS33において信頼度判定部115は、前回算出した認識難易度および今回算出した認識難易度に基づいて、認識難易度の時間当たりの上昇率(変化の度合い)を算出する。
ステップS34において信頼度判定部115は、ステップS33で算出した上昇率が閾値C以上であれば(ステップS34→Y)ステップS35に進み、閾値C未満であれば(ステップS34→N)モデル変更処理を終える。
認識難易度が適切なレベルであっても、認識難易度の上昇が予想される場合には、認識難易度が閾値Aを超えてから上位のモデルに変更するのではなく、予め上位のモデルに変更しておくことで、自動車登録番号の認識精度が落ちることがなくなる。
上記した実施形態では、機械学習モデルの数は3つであったが、これに限る必要はなく、2つであっても、4つ以上であってもよい。また、モデル変更処理(図4参照)における機械学習モデルの変更は、1つ上位または1つ下位の機械学習モデルへの変更(ステップS24,S26参照)であるが、2つ上位または2つ下位のモデルへの変更であってもよい。例えば、ステップS22において、認識難易度が閾値A以上であって、認識難易度と閾値Aとの差に応じて、1つ上位、2つ上位、または3つ上位の機械学習モデルに変更するようにしてもよい。
≪第2の実施形態:認識装置の全体構成≫
第1の実施形態では、ナンバープレートの周辺画像511から正面画像512を抽出する処理に機械学習技術を用いている。これとは異なる処理に機械学習技術を用いて、文字認識の信頼度に応じて、機械学習モデルを変更するようにしてもよい。
図6は、第2の実施形態に係る認識装置100Aの機能構成図である。第1の実施形態の認識装置100と比較すると、車両検出部112Aおよびモデル変更部116Aが異なり、ナンバープレート検出部113がナンバープレート領域検出部117に替わり、幾何学変換部118が追加される。
図7は、第2の実施形態に係る車両検出部112A、ナンバープレート領域検出部117、幾何学変換部118、および文字認識部114の処理を説明するための図である。車両検出部112Aは、画像記録部111が出力した画像から、車両を検出して車両画像521を切り出し、ナンバープレート領域検出部117に出力する。車両検出部112Aは、例えばオプティカルフローなどの手法を用いて車両を検出する。
ナンバープレート領域検出部117は、車両画像521からナンバープレートを検出してナンバープレート領域画像522を切り出し、幾何学変換部118に出力する。ナンバープレート領域検出部117は、エッジ抽出やノイズ除去などを行い車両のナンバープレートの領域を特定する。
幾何学変換部118は、機械学習技術を用いて、ナンバープレート領域画像522を幾何学変換し、ナンバープレートの正面画像523を抽出する。機械学習技術は、幾何学変換のパラメータを推定するのに用いられる。パラメータとしては、2次元アフィン変換や2次元射影変換における回転の角度やせん断の係数などがある。
幾何学変換部118の機械学習モデルには、下位モデル121A、中位モデル122A、および上位モデル123Aがある(図6参照)。正面画像523への変換に成功する確率は、上位モデル123Aが最も高く、中位モデル122A、下位モデル121Aと続く。抽出処理に必要な処理量は、上位モデル123Aが最も大きく、下位モデル121Aが最も小さい。
文字認識部114は、ナンバープレートの正面画像523のなかの文字を認識して、自動車登録番号524および認識信頼度を出力する。
図6に戻って、モデル変更部116Aの処理は、変更する対象がナンバープレート検出部113(図1参照)の機械学習モデルではなく、幾何学変換部118の機械学習モデルであることを除いて、第1の実施形態のモデル変更部116(図1参照)と同様である。
第2の実施形態のモデル変更処理は、第1の実施形態のモデル変更処理(図4参照)と同様であって、認識難易度に基づいて、幾何学変換部118の機械学習モデルを変更する。
≪第2の実施形態の特徴≫
第1の実施形態では、文字認識部114が実行する文字認識処理の認識信頼度から算出される認識難易度に基づいて、ナンバープレート検出部113の機械学習モデルを変更している。これに対して、第2の実施形態では、認識難易度に基づいて、幾何学変換部118の機械学習モデルを変更しており、自動車登録番号の認識精度を維持しながら認識装置100の消費電力や発熱量を抑制することができる。
≪変型例:自動車登録番号認識処理≫
第2の実施形態において、幾何学変換部118は、機械学習技術を用いてナンバープレート領域画像522から正面画像523を抽出し、文字認識部114は、正面画像523から文字認識して自動車登録番号を認識している(図7参照)。
これに対して、文字認識部114は、斜めの文字も認識可能であり、ナンバープレート領域画像522から自動車登録番号を認識するようにしてもよい。詳しくは、ナンバープレート領域検出部117が、機械学習技術を用いて車両画像521からナンバープレート領域画像522を抽出し、斜めになった文字も認識可能な文字認識部114が、ナンバープレート領域画像522から自動車登録番号を認識するようにしてもよい。
または、幾何学変換部118は、ナンバープレート領域画像522から正面画像523を抽出する際の幾何学変換のパラメータとナンバープレート領域画像522とを文字認識部114に出力して、文字認識部114が正面画像に幾何学変換し、文字認識するようにしてもよい。
以上に説明したように、機械学習技術が適用可能な処理は、幾何学変換(ナンバープレート領域画像522から正面画像523)、ナンバープレート領域検出(車両画像521からナンバープレート領域画像522)、ナンバープレート検出(ナンバープレートの周辺画像511(図2参照)から正面画像512)などがあり、機械学習モデルを変更することで処理の精度(検出能力)を変更することができる。また、これらの処理は、機械学習技術ではない画像処理技術を用いても実行可能であり、用いる画像処理技術の手法を変えることで処理の精度や処理量を変更することができる。
≪変型例:認識対象≫
上記した実施形態では、車両を撮影した画像(観測情報)からナンバープレート(物体)を抽出し、自動車登録番号を認識している。自動車登録番号以外の情報を認識するようにしてもよい。例えば、顔が映っている画像から個人を識別する処理を、顔の正面画像を抽出する前段の処理と、正面画像から個人を識別する後段の処理とに分けて、後段の処理の信頼度または難易度に応じて、前段の処理を変更するようにしてもよい。
または、画像からの認識処理に限らず、レーザレーダやミリ波レーダ、音響ソナーなどのセンサによる観測情報から物体を認識したり距離を特定したりする処理に対しても、本発明は適用可能である。例えば、観測情報から物体を認識する処理を、観測情報における物体が存在する領域(物体存在領域とも記す)を特定する前段の処理と、特定した領域から物体を認識する後段の処理とに分けて、後段の処理の信頼度または難易度に応じて、前段の処理を変更するようにしてもよい。
以上に説明したように、本発明は、センサを用いて取得した観測情報から物体存在領域を検出する前段の処理と、物体存在領域から物体の識別ないしは認識する後段の処理とからなる認識処理に適用可能であって、後段の処理の信頼度または難易度に応じて、前段の処理の能力を変更するという特徴がある。所定値より信頼度が低いまたは難易度が高い場合には、前段の処理の能力を上げて認識の精度を維持することができる。また、所定値より信頼度が高いまたは難易度が低い場合には、前段の処理の能力を下げて前段の処理の処理量を削減することができる。
≪その他の変型≫
本明細書において、処理を記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
モデル変更部116(図1参照)は制御部110の構成要素として説明したが、モデル変更部116外部の装置(例えばデータセンタや監視センタ300)に同様の機能を持たせてもよい。その場合には、通信部130より、モデル変更部116が必要とする情報を送信する。
信頼度判定部115が判定する認識難易度を使い、認識難易度が高いと判断した画像を認識難易度とともに画像記憶部140、あるいは認識装置100の外部の保存場所に保存しておいてもよい。そうすることにより、設置現場において認識難易度が高いもののみを抽出することができるため、精度改善のための開発や課題解決を効率的に行なうことができる。
100 認識装置
111 画像記録部
112 車両検出部(検出部)
113 ナンバープレート検出部(検出部)
114 文字認識部(認識部)
115 信頼度判定部(設定変更部)
116 モデル変更部(設定変更部)
117 ナンバープレート領域検出部
118 幾何学変換部(検出部)

Claims (7)

  1. センサを用いて取得した観測情報から所定の物体が存在する前記観測情報の領域である物体存在領域を検出し、前記物体存在領域を検出する能力が変更可能である検出部と、
    前記物体存在領域を対象として、認識処理を行う認識部と、
    前記認識処理の難易度に基づいて前記物体存在領域を検出する能力を変更する設定変更部と、を備える
    ことを特徴とする認識装置。
  2. 前記難易度が所定値以下のときに、前記設定変更部は、前記検出部の能力を下げる変更を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の認識装置。
  3. 前記観測情報は、カメラが撮影した画像であり、
    前記物体は、車両のナンバープレートであり、
    前記認識処理は、自動車登録番号を認識する処理である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の認識装置。
  4. 前記検出部は、前記ナンバープレートを正面に向ける幾何学変換を行い、前記幾何学変換のパラメータを含めて前記物体存在領域を検出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の認識装置。
  5. 前記検出部は、機械学習技術を用いて前記物体存在領域を検出し、
    前記設定変更部は、前記検出部の機械学習モデルとなっているニューラルネットワークの層数、ノード数、ノード間の結合数、および前記検出部の機械学習モデルに入力される特徴量の数の少なくとも何れか1つを変更して前記検出部の能力を変更する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の認識装置。
  6. センサを用いて取得した観測情報から所定の物体が存在する前記観測情報の領域である物体存在領域を検出し、前記物体存在領域を検出する能力が変更可能であるステップと、
    前記物体存在領域を対象として、認識処理を行うステップと、
    前記認識処理の難易度に基づいて前記物体存在領域を検出する能力を変更するステップと、を実行する
    ことを特徴とする認識方法。
  7. コンピュータを、
    センサを用いて取得した観測情報から所定の物体が存在する前記観測情報の領域である物体存在領域を検出し、前記物体存在領域を検出する能力が変更可能である検出手段と、
    前記物体存在領域を対象として、認識処理を行う認識手段と、
    前記認識処理の難易度に基づいて前記物体存在領域を検出する能力を変更する設定変更手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023119800A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 日立Astemo株式会社 車載演算処理装置、および、演算処理方法
WO2023189187A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 日本電気株式会社 画像処理装置、画像処理方法、情報処理システム
WO2024004583A1 (ja) * 2022-06-30 2024-01-04 コニカミノルタ株式会社 予測装置、予測システムおよび予測プログラム

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