JP2020159339A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関において、蒸発燃料導入通路が、吸気通路における分岐通路の一方にのみ接続されている場合、一方の分岐通路を流れる蒸発燃料を含んだ空気と、他方の分岐通路を流れる蒸発燃料を含まない空気とが、気筒に到達するまでに充分に混合できない虞がある。【解決手段】吸気通路20には、上流部21と下流部22とが備わっている。上流部21は、第1分岐上流部21Aと第2分岐上流部21Bとに分岐している。下流部22には、スロットルバルブ25が取り付けられている。キャニスタ71内に吸着されていた蒸発燃料が流れる蒸発燃料導入通路74は、吸気通路20における第1分岐上流部21Aに接続されている。蒸発燃料導入通路74には、蒸発燃料導入バルブ76が取り付けられている。スロットルバルブ25の開度が小さいほど、蒸発燃料導入バルブ76の開状態の時間が長くなるように制御している。【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1の水平対向型6気筒の内燃機関は、気筒に連通する吸気通路を備えている。吸気通路の途中には、スロットルバルブが取り付けられている。また、吸気通路には、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を導入するための蒸発燃料導入通路が接続されている。蒸発燃料導入通路の途中には、当該蒸発燃料導入通路の流路を開閉するためのバルブが取り付けられている。
特許文献1の内燃機関のような水平対向型の内燃機関や、V型の内燃機関においては、スロットルバルブよりも吸気上流側において、吸気通路が分岐されていて、分岐通路それぞれに過給器が取り付けられている場合がある。このような内燃機関において、蒸発燃料導入通路が、各分岐通路の一方にのみ接続されている場合、一方の分岐通路を流れる蒸発燃料を含んだ空気と、他方の分岐通路を流れる蒸発燃料を含まない空気とが、気筒に到達するまでに充分に混合できない虞がある。その結果、気筒間において、空気に対する蒸発燃料の割合がばらつくことがある。
上記課題を解決するため、本発明は、気筒に連通する吸気通路の下流部と、前記下流部の吸気上流端で分岐している第1分岐上流部及び第2分岐上流部と、前記下流部に取り付けられており、当該下流部の流路断面積を変更するスロットルバルブと、前記第1分岐上流部に接続されており、燃料タンク内で発生した蒸発燃料が流れる蒸発燃料導入通路と、前記蒸発燃料導入通路に取り付けられており、当該蒸発燃料導入通路の開閉状態を変更する蒸発燃料導入バルブと、を備える内燃機関に適用される制御装置であって、前記スロットルバルブの開度が小さい場合には、当該スロットルバルブの開度が大きい場合に比較して、前記蒸発燃料導入バルブの開状態の時間を長く制御する。
上記構成によれば、スロットルバルブの開度が小さくて気体の混合が促進されやすい場合には、蒸発燃料が多く導入される。よって、第1分岐上流部を流れる蒸発燃料を含む空気と、第2分岐上流部を流れる空気とが、スロットルバルブの吸気下流側において、気筒に到達するまでに混合されやすい。
以下、本発明の制御装置をV型6気筒の内燃機関に適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。
先ず、内燃機関10の概略について説明する。
先ず、内燃機関10の概略について説明する。
図1に示すように、内燃機関10には、内燃機関10の燃焼室に吸気を導入する吸気通路20が備わっている。吸気通路20は、吸気の流れ方向上流側の上流部21と吸気の流れ方向下流側の下流部22とで構成されている。さらに、上流部21は、下流部22の上流端で分岐する第1分岐上流部21Aと第2分岐上流部21Bとで構成されている。換言すると、第1分岐上流部21A及び第2分岐上流部21Bが下流端で合流しており、その合流点よりも下流側が下流部22になっている。
第1分岐上流部21Aには、吸気中の塵等をろ過する第1エアクリーナ23Aが取り付けられている。第1分岐上流部21Aにおいて、第1エアクリーナ23Aよりも吸気下流側には、第1過給機31Aの第1コンプレッサ32Aが取り付けられている。第1分岐上流部21Aの吸気下流端は、下流部22の吸気上流端に接続されている。
第2分岐上流部21Bには、吸気中の塵等をろ過する第2エアクリーナ23Bが取り付けられている。第2分岐上流部21Bにおいて、第2エアクリーナ23Bよりも吸気下流側には、第2過給機31Bの第2コンプレッサ32Bが取り付けられている。第2分岐上流部21Bの吸気下流端は、下流部22の吸気上流端に接続されている。
下流部22には、水冷式インタークーラ24が取り付けられている。水冷式インタークーラ24には、冷却水が通過する流路が区画されている。水冷式インタークーラ24を通過する吸気と冷却水との熱交換によって、第1過給機31A及び第2過給機31Bによって過給された吸気が冷却される。
下流部22において、水冷式インタークーラ24よりも吸気下流側には、スロットルバルブ25が取り付けられている。スロットルバルブ25が開閉されることにより、吸気通路20の下流部22の流路断面積が変更される。
下流部22の吸気下流端は、インテークマニホールド40のサージタンク41に接続されている。サージタンク41では、吸気の脈動が低減される。インテークマニホールド40におけるサージタンク41よりも吸気下流側は、6つの分岐管42に分岐している。6つの分岐管42のうちの3つは、V型6気筒の内燃機関10の第1バンク側の気筒50Aに接続されている。また、6つの分岐管42のうちの他の3つは、V型6気筒の内燃機関10の第2バンク側の気筒50Bに接続されている。
第1バンク側の3つの気筒50Aには、第1エキゾーストマニホールド61Aが接続されている。第1エキゾーストマニホールド61Aの上流側は、3つに分岐しており、分岐した各管が各気筒50Aに接続されている。第1エキゾーストマニホールド61Aの排気下流側の部分は、1つに合流されている。第1エキゾーストマニホールド61Aの排気下流端には、第1排気通路62Aが接続されている。
第1排気通路62Aには、第1過給機31Aの第1タービン33Aが取り付けられている。第1排気通路62Aにおける第1タービン33Aよりも下流側には、第1触媒63Aが取り付けられている。第1触媒63Aは、排気を処理する三元触媒である。
第1排気通路62Aにおいて、第1タービン33Aよりも上流側からは、第1バイパス通路64Aが延びている。第1バイパス通路64Aは、第1タービン33Aを迂回して、第1排気通路62Aにおける第1タービン33Aよりも下流側に接続されている。
第1バイパス通路64Aには、当該第1バイパス通路64Aを開閉するための第1ウェイストゲートバルブ65Aが取り付けられている。第1ウェイストゲートバルブ65Aが開弁されていると、第1バンク側の各気筒50Aから排気された気体の一部は、第1タービン33Aを迂回して、第1バイパス通路64Aを流れる。一方、第1ウェイストゲートバルブ65Aが閉弁されていると、第1バンク側の各気筒50Aから排気された気体は、第1タービン33Aを流れる。
第2バンク側の3つの気筒50Bには、第2エキゾーストマニホールド61Bが接続されている。第2エキゾーストマニホールド61Bの上流側は、3つに分岐しており、分岐した各管が各気筒50Bに接続されている。第2エキゾーストマニホールド61Bの排気下流側の部分は、1つに合流されている。第2エキゾーストマニホールド61Bの排気下流端には、第2排気通路62Bが接続されている。
第2排気通路62Bには、第2過給機31Bの第2タービン33Bが取り付けられている。第2排気通路62Bにおける第2タービン33Bよりも下流側には、第2触媒63Bが取り付けられている。第2触媒63Bは、排気を処理する三元触媒である。
第2排気通路62Bにおいて、第2タービン33Bよりも上流側からは、第2バイパス通路64Bが延びている。第2バイパス通路64Bは、第2タービン33Bを迂回して、第2排気通路62Bにおける第2タービン33Bよりも下流側に接続されている。
第2バイパス通路64Bには、当該第2バイパス通路64Bを開閉するための第2ウェイストゲートバルブ65Bが取り付けられている。第2ウェイストゲートバルブ65Bが開弁されていると、第2バンク側の各気筒50Bから排気された気体の一部は、第2タービン33Bを迂回して、第2バイパス通路64Bを流れる。一方、第2ウェイストゲートバルブ65Bが閉弁されていると、第2バンク側の各気筒50Bから排気された気体は、第2タービン33Bを流れる。
次に、内燃機関10の蒸発燃料導入機構70について説明する。
内燃機関10は、燃料タンク85に発生した蒸発燃料を吸気通路20に導入する蒸発燃料導入機構70を備えている。
内燃機関10は、燃料タンク85に発生した蒸発燃料を吸気通路20に導入する蒸発燃料導入機構70を備えている。
蒸発燃料導入機構70は、燃料タンク85内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタ71を備えている。キャニスタ71には、蒸発燃料を導入するベーパ通路72の一端が接続されている。ベーパ通路72の他端は、燃料タンク85内に位置している。
キャニスタ71には、当該キャニスタ71に外気を導入する外気導入通路73が接続されている。
キャニスタ71には、当該キャニスタ71内の蒸発燃料を吸気通路20の第1分岐上流部21Aへと導く蒸発燃料導入通路74が接続されている。蒸発燃料導入通路74の下流端は、吸気通路20の第1分岐上流部21Aにおける第1エアクリーナ23Aと第1コンプレッサ32Aとの間に接続されている。蒸発燃料導入通路74には、当該蒸発燃料導入通路74の開閉状態を変更する蒸発燃料導入バルブ76が取り付けられている。蒸発燃料導入通路74において、蒸発燃料導入バルブ76よりも下流側には、吸気通路20側からキャニスタ71側への蒸発燃料等の気体の流通を防ぐ第1逆止弁77が取り付けられている。
キャニスタ71には、当該キャニスタ71内の蒸発燃料を吸気通路20の第1分岐上流部21Aへと導く蒸発燃料導入通路74が接続されている。蒸発燃料導入通路74の下流端は、吸気通路20の第1分岐上流部21Aにおける第1エアクリーナ23Aと第1コンプレッサ32Aとの間に接続されている。蒸発燃料導入通路74には、当該蒸発燃料導入通路74の開閉状態を変更する蒸発燃料導入バルブ76が取り付けられている。蒸発燃料導入通路74において、蒸発燃料導入バルブ76よりも下流側には、吸気通路20側からキャニスタ71側への蒸発燃料等の気体の流通を防ぐ第1逆止弁77が取り付けられている。
蒸発燃料導入通路74の蒸発燃料導入バルブ76と第1逆止弁77との間からは、分岐導入通路78が分岐している。分岐導入通路78下流端は、吸気通路20の下流部22におけるスロットルバルブ25よりも下流側の部分に接続されている。分岐導入通路78には、吸気通路20側からキャニスタ71側への蒸発燃料等の気体の流通を防ぐ第2逆止弁79が取り付けられている。
蒸発燃料導入機構70には、蒸発燃料導入バルブ76を開閉制御する制御装置90が備わっている。制御装置90には、スロットルバルブ25の開度を検出するスロットルバルブ開度センサ91から、スロットルバルブ25の開度を示す信号が入力される。スロットルバルブ25の開度は、図示しないアクセルペダルの動作量に伴って、変更される。制御装置90は、蒸発燃料導入バルブ76に対して、当該蒸発燃料導入バルブ76を開閉制御するための制御信号を出力する。
なお、本実施形態において、制御装置90は、蒸発燃料導入バルブ76の制御の他、内燃機関10全体を制御する制御装置として構成されている。例えば、制御装置90は、内燃機関10の図示しない燃料噴射弁の燃料噴射量や、第1過給機31A及び第2過給機31Bの過給運転の制御を行う。
次に、蒸発燃料導入バルブ76の開閉処理について、説明する。
制御装置90は、キャニスタ71から吸気通路20へ蒸発燃料を導入させる処理としてパージ処理を行う。制御装置90は、キャニスタ71に吸着する蒸発燃料の吸着量が上限を超えると、パージ処理を行う。
制御装置90は、キャニスタ71から吸気通路20へ蒸発燃料を導入させる処理としてパージ処理を行う。制御装置90は、キャニスタ71に吸着する蒸発燃料の吸着量が上限を超えると、パージ処理を行う。
制御装置90は、第1過給機31A及び第2過給機31Bが過給運転をしていない場合に、パージ処理を行うとき、スロットルバルブ25が開いていれば、スロットルバルブ25の開度に拘らず、蒸発燃料導入バルブ76を開状態にするように制御する。
制御装置90は、第1過給機31A及び第2過給機31Bの過給運転をしている場合に、パージ処理を行うとき、スロットルバルブ25の開度が小さいほど、蒸発燃料導入バルブ76の開状態の時間が長くなるように制御する。具体的には、制御装置90は、スロットルバルブ25の開度が全開である場合に、蒸発燃料導入バルブを閉状態に制御する。そして、制御装置90は、スロットルバルブ25の開度が全開から小さくなるにつれて、蒸発燃料導入バルブ76の開状態の時間が徐々に長くなるように、蒸発燃料導入バルブ76を制御する。すなわち、制御装置90は、スロットルバルブ25の開度が小さい場合には、スロットルバルブ25の開度が大きい場合に比較して、蒸発燃料導入バルブ76の開状態の時間を長く制御する。なお、制御装置90は、スロットルバルブ25の開度が全閉のときには、パージ処理をしない。
次に、本実施形態の作用について説明する。
内燃機関10において、キャニスタ71から吸気通路20へ蒸発燃料を流通させる処理であるパージ処理を実行しない場合には、制御装置90によって蒸発燃料導入バルブ76が閉状態に制御される。この場合、燃料タンク85内で発生した蒸発燃料は、ベーパ通路72を介して、キャニスタ71内に流れ込む。キャニスタ71内に流れ込んだ蒸発燃料は、キャニスタ71内に吸着される。
内燃機関10において、キャニスタ71から吸気通路20へ蒸発燃料を流通させる処理であるパージ処理を実行しない場合には、制御装置90によって蒸発燃料導入バルブ76が閉状態に制御される。この場合、燃料タンク85内で発生した蒸発燃料は、ベーパ通路72を介して、キャニスタ71内に流れ込む。キャニスタ71内に流れ込んだ蒸発燃料は、キャニスタ71内に吸着される。
一方、内燃機関10において、パージ処理を実行する場合には、制御装置90によって蒸発燃料導入バルブ76が開状態に制御される。ここで、内燃機関10が第1過給機31A及び第2過給機31Bによる過給運転を行っていない場合には、吸気通路20におけるスロットルバルブ25よりも下流側の部分の負圧によって、外気導入通路73を介してキャニスタ71内に外気が流れ込む。そして、キャニスタ71内に吸着されていた蒸発燃料と外気とが、蒸発燃料導入通路74を介して、吸気通路20におけるスロットルバルブ25よりも下流側の部分に導入される。
また、内燃機関10が第1過給機31A及び第2過給機31Bによる過給運転をおこなっている場合には、吸気通路20におけるスロットルバルブ25よりも下流側の部分の圧力が、大気圧に対して正圧になる。一方で、内燃機関10が過給運転を行っている場合には、吸気通路20における第1分岐上流部21Aの第1コンプレッサ32Aよりも吸気上流側の部分に負圧が発生する。この負圧によって、キャニスタ71内に吸着されていた蒸発燃料と外気が、蒸発燃料導入通路74を介して、吸気通路20における第1分岐上流部21Aにおける第1過給機31Aの第1コンプレッサ32Aよりも上流側の部分に導入される。
次に、上記実施形態の効果を説明する。
(1)スロットルバルブ25の開度が小さいと、スロットルバルブ25を流れる気体の流路断面積は、小さくなる。流体が狭い範囲から広い範囲へ流れる際には、流れる向きが変わりやすいため、スロットルバルブ25の開度が小さいほど、気体がスロットルバルブ25を通過する際に、乱流が発生しやすい。そのため、気体が様々な方向へ流れることで、気体が混ざりやすい。
(1)スロットルバルブ25の開度が小さいと、スロットルバルブ25を流れる気体の流路断面積は、小さくなる。流体が狭い範囲から広い範囲へ流れる際には、流れる向きが変わりやすいため、スロットルバルブ25の開度が小さいほど、気体がスロットルバルブ25を通過する際に、乱流が発生しやすい。そのため、気体が様々な方向へ流れることで、気体が混ざりやすい。
ここで、上記実施形態によれば、第1過給機31A及び第2過給機31Bの過給運転をしている場合に、パージ処理をする際には、スロットルバルブ25の開度が小さいほど、蒸発燃料導入バルブ76の開状態の時間が長くなる。すなわち、蒸発燃料導入通路74を介して、吸気通路20の第1分岐上流部21Aに蒸発燃料が導入される際には、スロットルバルブ25の開度が小さいほど、蒸発燃料導入バルブ76の開状態の時間が長くなる。そのため、吸気通路20の下流部22におけるスロットルバルブ25よりも下流側の部分において、気体が混ざりやすいときほど、蒸発燃料が多く導入される。よって、吸気通路20に導入される蒸発燃料が第2分岐上流部21Bを流れる空気とも混ざりやすい。
(2)また、吸気通路20の第1分岐上流部21A及び第2分岐上流部21Bが合流してからスロットルバルブ25に至るまでの蒸発燃料の経路は、比較的に短い。そのため、第1分岐上流部21Aを流れる蒸発燃料を含む空気と、第2分岐上流部21Bとが、各気筒50A及び気筒50Bに至るまでに充分に混ざりにくい。よって、吸気通路20の第1分岐上流部21A及び第2分岐上流部21Bが合流してからスロットルバルブ25に至るまでの蒸発燃料の経路が比較的に短い構成において、第1分岐上流部21Aに蒸発燃料が導入される際に、上記実施形態のパージ処理に関する技術を適用すると、より好適に(1)の効果が得られる。
(3)さらに、上記実施形態において、内燃機関10は、第1過給機31A及び第2過給機31Bを備えている。そのため、内燃機関10が過給運転中には、スロットルバルブ25の吸気下流側の部分の圧力が正圧となるため、分岐導入通路78からは吸気通路20の下流部22に蒸発燃料を導入しにくい。よって、蒸発燃料を吸気通路20に導入させるためには、吸気通路20におけるコンプレッサよりも上流側に導入する必要がある。しかし、吸気通路20の第1分岐上流部21A及び第2分岐上流部21Bのいずれにも蒸発燃料を導入させる通路を接続させるとすると、部品数が増加してしまう。
上記実施形態によれば、上流部21のうち、第1分岐上流部21Aにのみ蒸発燃料導入通路74を接続させるとともに、吸気通路20において、第1分岐上流部21Aを流れる蒸発燃料を含む空気と第2分岐上流部21Bを流れる空気が混ざりやすい。そのため、第1バンク側の気筒50A及び第2バンク側の気筒50Bそれぞれに対して蒸発燃料を均一に供給しつつも、蒸発燃料を供給するための配管等の部品点数の増加を抑えることができる。
上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で組み合わせて実施することができる。
・蒸発燃料導入機構70における分岐導入通路78を省略してもよい。少なくとも、吸気通路20の第1分岐上流部21Aに接続されており、燃料タンク85内で発生した蒸発燃料が流れる蒸発燃料導入通路74と、蒸発燃料導入通路の開閉状態を変更する蒸発燃料導入バルブ76が備わっていれば、上記実施形態のパージ処理に関する技術を適用できる。
・蒸発燃料導入機構70における分岐導入通路78を省略してもよい。少なくとも、吸気通路20の第1分岐上流部21Aに接続されており、燃料タンク85内で発生した蒸発燃料が流れる蒸発燃料導入通路74と、蒸発燃料導入通路の開閉状態を変更する蒸発燃料導入バルブ76が備わっていれば、上記実施形態のパージ処理に関する技術を適用できる。
・キャニスタ71の外気導入通路73に開閉弁が備わっていてもよい。この開閉弁を閉じるように制御することで、キャニスタ71内の圧力を上げることにより、キャニスタ71内の蒸発燃料が第1分岐上流部21Aから吸気通路20の第1分岐上流部21Aに導入される。
・蒸発燃料導入バルブ76の開閉状態の制御は、スロットルバルブ25の開度が大きいほど蒸発燃料導入バルブ76の開状態の時間を短くするように、連続的に変化していなくてもよい。例えば、スロットルバルブ25の開度が予め定められた閾値よりも大きい場合に、スロットルバルブ25の開度が当該閾値よりも小さい場合に比べて、蒸発燃料導入バルブ76の開状態の時間を短くしてもよい。より具体的には、スロットルバルブ25の開度が当該閾値より大きい場合には、蒸発燃料導入バルブ76を閉状態にし、スロットルバルブ25の開度が当該閾値以下の場合には、蒸発燃料導入バルブ76を開状態にしてもよい。この場合、スロットルバルブ25の開度が当該閾値より小さい場合には、スロットルバルブ25の吸気下流側で乱流が起きやすいように閾値を設定すればよい。
・内燃機関10には、第1過給機31A及び第2過給機31Bが備わっていなくてもよい。少なくとも、吸気通路20に第1分岐上流部21A及び第2分岐上流部21Bが備わっていればよい。
・内燃機関10の気筒50A及び気筒50Bの配列は、少なくとも吸気通路20に第1分岐上流部21A及び第2分岐上流部21Bが備わっていれば、上記実施形態の例に限られない。例えば、水平対向型であってもよいし、直列であってもよい。
10…内燃機関、20…吸気通路、21…上流部、21A…第1分岐上流部、21B…第2分岐上流部、22…下流部、23A…第1エアクリーナ、23B…第2エアクリーナ、24…水冷式インタークーラ、25…スロットルバルブ、31A…第1過給機、31B…第2過給機、32A…第1コンプレッサ、32B…第2コンプレッサ、33A…第1タービン、33B…第2タービン、40…インテークマニホールド、41…サージタンク、42…分岐管、50A…気筒、50B…気筒、61A…第1エキゾーストマニホールド、61B…第2エキゾーストマニホールド、62A…第1排気通路、62B…第2排気通路、63A…第1触媒、63B…第2触媒、64A…第1バイパス通路、64B…第2バイパス通路、65A…第1ウェイストゲートバルブ、65B…第2ウェイストゲートバルブ、70…蒸発燃料導入機構、71…キャニスタ、72…ベーパ通路、73…外気導入通路、74…蒸発燃料導入通路、76…蒸発燃料導入バルブ、77…第1逆止弁、78…分岐導入通路、79…第2逆止弁、85…燃料タンク、90…制御装置、91…スロットルバルブ開度センサ。
Claims (1)
- 気筒に連通する吸気通路の下流部と、
前記下流部の吸気上流端で分岐している第1分岐上流部及び第2分岐上流部と、
前記下流部に取り付けられており、当該下流部の流路断面積を変更するスロットルバルブと、
前記第1分岐上流部に接続されており、燃料タンク内で発生した蒸発燃料が流れる蒸発燃料導入通路と、
前記蒸発燃料導入通路に取り付けられており、当該蒸発燃料導入通路の開閉状態を変更する蒸発燃料導入バルブと、を備える内燃機関に適用される制御装置であって、
前記スロットルバルブの開度が小さい場合には、当該スロットルバルブの開度が大きい場合に比較して、前記蒸発燃料導入バルブの開状態の時間を長く制御する
制御装置。
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