JP2020158058A - Seat structure of vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、可倒式シートを備える車両のシート構造に関する。 The present invention relates to a seat structure of a vehicle including a retractable seat.
特許文献1,2は、自動車に設けられるシートとして、可倒式シートを開示する。可倒式シートは、シートクッションに対して、シートバックを直立した状態から前倒し可能に設けられる。車体に設けられたストライカがシートバックに内蔵されるロック機構に嵌め込まれることで、シートバックは直立した状態に維持される(特許文献1,2)。
特許文献1は、シートバックの背面から側面にかけて開口する孔部に、ストライカ(U字状の棒材)を嵌め込んだ状態で、ロック機構のフックをストライカに係合させる構成を開示する。
特許文献2は、シートベルトを引っ掛けるシートベルトフックをストライカに一体成形することを開示する。
可倒式シートにおいて、シートバックを前倒し状態から直立状態に復帰させる際、シートベルトがシートバックに開口する上述の孔部、即ちストライカ用の開口部に入り込むことがある。更には、シートベルトにおいて上記開口部に入り込んだ箇所が、シートバックに設けられたロック機構と、ストライカとにかみ込まれる可能性がある。 In the foldable seat, when the seat back is returned from the forward tilted state to the upright state, the seat belt may enter the above-mentioned hole opened in the seat back, that is, the opening for the striker. Further, there is a possibility that the portion of the seat belt that has entered the opening may be bitten by the lock mechanism provided on the seat back and the striker.
上述のシートベルトフックがあっても、シートベルトをこのフックに引っ掛けることを忘れたり、シートベルトがこのフックから外れたりすれば、上述のシートベルトのかみ込みが生じ得る。 Even with the above-mentioned seatbelt hook, if the seatbelt is forgotten to be hooked on this hook or the seatbelt is disengaged from this hook, the above-mentioned seatbelt biting may occur.
そこで、本発明の目的の一つは、可倒式シートを直立状態に復帰させる際にシートベルトのかみ込みを防止できる車両のシート構造を提供することにある。 Therefore, one of the objects of the present invention is to provide a vehicle seat structure capable of preventing the seat belt from being bitten when the foldable seat is returned to the upright state.
本発明の一態様に係る車両のシート構造は、
前倒し状態と直立状態とに変位可能に支持されるシートバックを備える車両のシート構造であって、
前記シートバックは、
前記シートバックの背面から側面にかけて開口し、車体に設けられるストライカ部が嵌め込まれる開口部と、
前記シートバックの前記背面よりも後方に突出すると共に、前記側面よりも側方に突出し、前記開口部よりも下方に設けられる第一の凸部と、
前記シートバックの前記背面よりも後方に突出し、前記開口部よりも上方に設けられる第二の凸部とを備え、
前記第一の凸部は、上下方向からの平面視で、前記第二の凸部の最後端部よりも車幅方向の外側に位置する最後端部を有し、
前記第二の凸部は、前記第二の凸部の最後端部から車幅方向の外側に向かうと共に前方に向かって傾斜する面を有する。
The vehicle seat structure according to one aspect of the present invention is
It is a vehicle seat structure equipped with a seat back that is displaceably supported in a forward-moving state and an upright state.
The seat back
An opening that opens from the back to the side of the seat back and into which a striker portion provided on the vehicle body is fitted.
A first convex portion that protrudes rearward from the back surface of the seat back, protrudes laterally from the side surface, and is provided below the opening.
It is provided with a second convex portion that protrudes rearward from the back surface of the seat back and is provided above the opening.
The first convex portion has a rearmost end portion located outside in the vehicle width direction with respect to the rearmost end portion of the second convex portion in a plan view from the vertical direction.
The second convex portion has a surface that is inclined outward and forward in the vehicle width direction from the rearmost end portion of the second convex portion.
上記の車両のシート構造では、シートバックを前倒し状態から直立状態に回動させても、シートベルトがシートバックの開口部に入り込まない。上記開口部の上下に設けられた凸部によって、シートベルトは上記開口部から離されるためである(詳細は後述する)。このような車両のシート構造は、シートベルトが、ストライカ部を係止するロック機構と開口部に嵌め込まれたストライカ部とにかみ込まれることを防止できる。 In the above-mentioned vehicle seat structure, the seat belt does not enter the opening of the seat back even if the seat back is rotated from the forward tilted state to the upright state. This is because the seat belt is separated from the opening by the protrusions provided above and below the opening (details will be described later). Such a vehicle seat structure can prevent the seat belt from being bitten by the lock mechanism that locks the striker portion and the striker portion fitted in the opening.
以下、図面を参照して、本発明の車両のシート構造を具体的に説明する。
図中、同一符号は同一名称物を示す。
図中の「FR」は車両の前方、「RR」は車両の後方、「UP」は車両の上方、「LWR」は車両の下方、「RH」は車両の右方、「LH」は車両の左方を示す。以下、単に、前方、後方、上方、下方、右方、左方と呼ぶことがある。
Hereinafter, the seat structure of the vehicle of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
In the figure, the same reference numerals indicate the same names.
In the figure, "FR" is the front of the vehicle, "RR" is the rear of the vehicle, "UP" is the upper part of the vehicle, "LWR" is the lower part of the vehicle, "RH" is the right side of the vehicle, and "LH" is the vehicle. Shown to the left. Hereinafter, they may be simply referred to as front, rear, upper, lower, right, and left.
[実施形態1]
図1〜図7を参照して、実施形態1に係る車両のシート構造を説明する。
図1〜図3は、シートバック11が直立した状態を示し、順に、車両の右斜め後方からみた斜視図、右側面図、車両の左斜め後方からみた斜視図である。
図4は、シートバック11が前倒しされた状態を車両の左斜め前方からみた斜視図である。
図5〜図7は、シートバック11の一部、後述するカバー2、シートベルト7を示す。図5,図6は車両の左斜め後方からみた斜視図である。図7は、シートバック11等を水平面で切断した断面図である。
[Embodiment 1]
The seat structure of the vehicle according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 7.
1 to 3 show a state in which the
FIG. 4 is a perspective view of the state in which the
5 and 7 show a part of the seat back 11, the
(概要)
実施形態1の車両のシート構造1は、シートバック11を備える可倒式シート10と、車体6に設けられるストライカ部60(図3,図4)と、シートベルト7とを備える車両に利用される。シートバック11は、その背面15から側面16にかけて開口する開口部20を備える。開口部20にはストライカ部60が嵌め込まれる(図3)。開口部20を経たストライカ部60は、シートバック11に内蔵されるロック機構(図示せず)に係止される。この係止によって、シートバック11は直立状態に維持される。シートベルト7は、シートバック11の回動軌跡において、シートバック11の側面16と車体6との間に配索される(図4)。
(Overview)
The
実施形態1の車両のシート構造1は、シートバック11と、シートバック11の開口部20の上下にそれぞれ設けられる第一の凸部3と第二の凸部4とを備える。これらの凸部3,4によって、シートバック11を前倒し状態から直立状態に回動させた際に、シートベルト7が開口部20に入り込むことを防止する。
The
以下、まず、可倒式シート10の概要、車体6の概要を簡単に説明する。次に、第一の凸部3及び第二の凸部4を詳細に説明する。
Hereinafter, first, an outline of the
(可倒式シート)
可倒式シート10は、図2に示すようにシートバック11と、シートクッション12と、シートバック11の回転機構(図示せず)とを備える。回転機構によって、シートバック11は、シートクッション12に対して、前倒し状態(図4)と直立状態とに変位可能に支持される。
(Retractable seat)
As shown in FIG. 2, the
本例の可倒式シート10は、自動車の後部座席であり、車幅方向に並んで複数のシートバックを備える。ここでは、主として、車幅方向の右方に配置されるシートバック11を示す。以下、右方に配置されるシートバック11を例に説明する。左方のシートバックについては、「右方」を「左方」に読み替えるとよい。
The
シートバック11の背面15における上方寄りの位置であって、背面15と右方の側面16との角部に、開口部20が設けられている(図1も参照)。ここでの開口部20は、後述するカバー2に設けられている。シートバック11自体に設けられた開口部(以下、開口部Aと呼ぶ)は、カバー2に隠れて見えない。開口部Aは、背面15から側面16にかけて連続して開口し、ストライカ部60が嵌め込まれる。
An
その他、本例の可倒式シート10は、リクライニング機構、及びスライド機構を有さない。本例のシートクッション12は一つであり、複数の乗員が車幅方向に並んで着席可能な大きさを有するが、乗員数に対応して分割されていてもよい。回転機構を含めて、可倒式シート10の基本的な構成は、公知の構成を利用できる。
In addition, the
(車体)
車体6には、図4に示すように所定の位置にストライカ部60が固定されている。本例のストライカ部60は、シートバック11を前倒し状態から直立状態に回動させると、シートバック11の開口部20,Aに自動的に嵌め込まれる位置に設けられている。
(Body)
As shown in FIG. 4, the
車体6において、直立状態にあるシートバック11よりも上方かつ右方の所定の位置には、ショルダーアンカー67が固定される(図1,図2も参照)。シートベルト7は、直立状態のシートバック11に対して、シートバック11における上方かつ右方の角部、即ち右方の肩部分を挟むように、ショルダーアンカー67に支持される(図1,図2)。その他、シートベルト7の基本的な構成は、公知の構成を利用できる。
In the
本例では、車体6にフック68が設けられている。フック68は、車体6の下方寄りに、シートクッション12(図4では不図示)の側方に配置される。フック68は、シートベルト7を使用しない場合(後部座席に乗員がいない場合、シートバック11を前倒し状態で使用する場合等)にシートベルト7を係止する。シートベルト7は、タングプレート78近くの箇所がフック68に引っ掛かることで、フック68に保持される。
In this example, the
(凸部)
本例のシートバック11は、シートバック11自体の開口部Aを覆うようにシートバック11に取り付けられるカバー2を備える。カバー2は、シートバック11に装着された状態(以下、カバー装着状態と呼ぶ)において、開口部Aに連通するように設けられた開口部20を備える。本例の第一の凸部3及び第二の凸部4は、このカバー2に設けられる。以下、カバー2を詳細に説明する。
(Convex part)
The seat back 11 of this example includes a
〈概要〉
本例のカバー2は、図1に示すように、シートバック11の上方寄りの位置であって、背面15から右方の側面16にかけて配置される断面L字状の樹脂成形体である。カバー2は、背面15側に配置される後壁部25と、側面16側に配置される側壁部26とでつくる稜線を分断するように、開口部20を備える。また、カバー2は、第一の凸部3と、第二の凸部4とを備える。第一の凸部3は、後壁部25よりも後方に突出すると共に側壁部26よりも側方(ここでは右方)に突出する。第二の凸部4は、後壁部25から後方に向かって突出する。カバー装着状態では、第一の凸部3は、シートバック11の背面15よりも後方に突出すると共に側面16よりも側方に突出し、第二の凸部4は、シートバック11の背面15よりも後方に突出する。
<Overview>
As shown in FIG. 1, the
〈開口部〉
開口部20は、カバー2の後壁部25から側壁部26にかけて連続して開口する。開口部20の大きさは、シートバック11の開口部Aと同様に、ストライカ部60に応じて調整される。
<Aperture>
The
〈凸部〉
以下、主に図5,図6を参照して、第一の凸部3、第二の凸部4を説明する。
凸部3,4は、開口部20を挟むように下方、上方に位置する。また、凸部3,4は、カバー2における開口部20の形成位置に対応した位置に設けられている。詳しくは、カバー2を上下方向から平面視すれば、凸部4、開口部20を構成する周縁、及び凸部3はそれぞれ、カバー2の幅方向(カバー装着状態では車幅方向)に重複した箇所を有する。
<Convex part>
Hereinafter, the first
The
《第一の凸部:下方の凸部》
開口部20よりも下方に設けられる第一の凸部3は、シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する際に、シートベルト7が開口部20側に変位することを抑制する機能を有する。この機能の説明は後述する。
《First convex part: Lower convex part》
The first
本例の第一の凸部3は、三角錐状の突起である。三角錐の一面が概ね後壁部25に接する。別の一面が上方を向いて配置される上端面30である。上端面30の一部は、側壁部26につながり、側壁部26よりも側方に突出する箇所を構成する。上下方向からの平面視で三角形状である上端面30の一つの頂点は、凸部3のうち、最も後方に配置される最後端部35である。三角錐の残りの二面は、後壁部25から最後端部35に向かって傾斜する面と、側壁部26から最後端部35に向かって傾斜する面とである(図1,図2も参照)。本例では、この二面は、滑らかな湾曲面33によって構成される。湾曲面33の一部も、側壁部26よりも突出する箇所を構成する。凸部3は、これら上端面30、湾曲面33、最後端部35を有する。
The first
第一の凸部3の最後端部35は、上下方向からの平面視で、後述する第二の凸部4の最後端部45よりも車幅方向の外側(ここでは右側)に位置する。このような最後端部35は、カバー装着状態において、シートバック11の側方に位置するシートベルト7に接触し易い位置に配置されているといえる。
The
本例の上端面30は、開口部20を構成する周縁に連続して設けられている。カバー2において第一の凸部3の大きさ(例、最後端部35における後壁部25又は側壁部26からの突出長さ、凸部3の幅、凸部3の上下方向の長さ等)、配置位置(幅方向の位置、上下方向の位置等)は、以下の条件を満たすように調整される。この調整は、シートバック11の回転軌道と、シートベルト7の配置位置とに応じて行うとよい。
(条件)シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する際、シートバック11の変位に伴って、第一の凸部3に接触したシートベルト7が開口部20よりも後方及び車幅方向の外側に配置される、即ち開口部20から離れる。
The
(Conditions) When the seat back 11 is returned from the forward tilted state to the upright state, the
《第二の凸部:上方の凸部》
開口部20よりも上方に設けられる第二の凸部4は、シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する際に、シートベルト7をシートバック11の側方にガイドする機能を有する。この機能の説明は後述する。
<< Second convex part: Upper convex part >>
The second
本例の第二の凸部4は、三角柱状の突起である。三角柱の長方形の一面が後壁部25に接する。三角柱の三角形の一面が上方を向いて配置される上端面40である。上端面40と、上端面40に対向する下端面とをつなぐ稜線は、凸部4のうち、最も後方に配置される最後端部45である。残りの長方形の二面は、後壁部25から最後端部45に向かって傾斜する面である。一方の傾斜面41は、最後端部45から車幅方向の外側(ここでは右方)に向かうと共に前方に向かって傾斜する。他方の傾斜面42は、最後端部45から車幅方向の内側(ここでは左方)に向かうと共に前方に向かって傾斜する。凸部4は、これら上端面40、下端面、傾斜面41,42、最後端部45を有する。
The second
本例の第二の凸部4は、開口部20から上方に離れた位置に設けられている。カバー2において凸部4の大きさ(例、最後端部45における後壁部25からの突出長さ、凸部4の幅、凸部4の上下方向の長さ等)、配置位置(幅方向の位置、上下方向の位置等)は、以下の条件を満たすように調整される。この調整は、シートバック11の回転軌道と、シートベルト7の配置位置と、第一の凸部3の配置位置とに応じて行うとよい。
(条件)シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する際、シートバック11の変位に伴って、シートベルト7が第一の凸部3に接触してから第二の凸部4の傾斜面41に接触するように配置される。
The second
(Conditions) When the seat back 11 is returned from the forward tilted state to the upright state, the
その他、本例のカバー2は、後壁部25に二つの締結孔28を備える。各締結孔28には、カバー2をシートバック11に固定する締結部材(例、ボルト等、図示せず)が挿通される。図1〜図4は、締結孔28を省略している。また、本例のカバー2は、固定部29を備える(図2のみに示す)。固定部29は、シートバック11の側面16から車幅方向に挿入されて、シートバック11に固定される(詳細は図示せず)。カバー2の固定方法は、適宜変更できる。
In addition, the
(前倒し状態から直立状態への復帰操作)
次に、実施形態1の車両のシート構造1について、シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する操作の手順、このときの第一の凸部3及び第二の凸部4とシートベルト7との配置状態を説明する。
以下は、シートバック11が前倒しされた状態において、シートベルト7がフック68に係止されていない状態で、シートバック11を復帰させる場合を説明する。
(Operation to return from the forward state to the upright state)
Next, regarding the
The following describes a case where the seat back 11 is returned in a state where the seat back 11 is tilted forward and the
シートバック11を前倒し状態(図4)から後方に回動させると、シートバック11における背面15と側面16との角部及びその近傍の箇所は、シートバック11の側方に配置されるシートベルト7の近くを通過する。特に、シートバック11の側面16と車体6(図7では車体6に取り付けられたトリム69)との隙間が狭い場合等では、シートベルト7は、シートバック11に接し易い。例えば、シートベルト7は、シートバック11における上述の角部の下方に引っ掛かり、角部から背面15にわたって貼り付くように接することがある(図5)。その結果、シートベルト7がシートバック11の開口部Aに入り込む可能性がある。
When the seat back 11 is rotated backward from the forward tilted state (FIG. 4), the corners of the
実施形態1の車両のシート構造1では、シートバック11の背面15において、上述の角部近くに第一の凸部3及び第二の凸部4が設けられている。そのため、シートベルト7の一部は、図5に示すようにシートバック11の上記角部の下方に接触すると共に、第一の凸部3にも接触する。第一の凸部3の最後端部35は、第二の凸部4の最後端部45よりも後方に位置する。そのため、シートベルト7は、まず、第一の凸部3の最後端部35に接触する。
In the
シートベルト7の一部が最後端部35に接触すると、この接触箇所及びその近傍の箇所は、第一の凸部3の形状(湾曲面33)に沿って右方に流され、凸部3の側方に接触した状態に維持される。その結果、シートベルト7において、凸部3との接触箇所よりも上方に位置する箇所は、凸部3によって、開口部20から後方かつ側方に離された状態に維持される。即ち、第一の凸部3は、シートベルト7における上述の上方側の箇所が開口部20に入り込むように変位することを阻止する。なお、この状態では、シートベルト7は、まだ、第二の凸部4に接触していない(図7の二点鎖線参照)。
When a part of the
シートバック11を更に回動させると、シートベルト7における第一の凸部3との接触箇所よりも上方側の箇所は、図7の実線で示すように、第二の凸部4の傾斜面41に接触する。本例の傾斜面41は長方形状の平面である。そのため、シートベルト7の一面(内側面70)は、傾斜面41に面接触することができる。
When the seat back 11 is further rotated, the portion of the
シートベルト7の一部が傾斜面41に接触すると、この接触箇所は、傾斜面41の形状に沿って右方かつ前方に流されるようにガイドされる(図6も参照)。その結果、シートベルト7において、第一の凸部3との接触箇所よりも上方に位置する箇所は、第二の凸部4によって、開口部20から側方に離されることが促進される。
When a part of the
シートバック11を更に回動させると、シートベルト7は、第一の凸部3から離れて、第一の凸部3との接触箇所を有さず、第二の凸部4の傾斜面41との接触箇所を有する状態になる。この状態で、シートバック11を更に回動させると、シートベルト7は、傾斜面41に沿って側方に流されて、第二の凸部4からも離れる。その結果、シートベルト7は、シートバック11の側面16の側方に位置する。
When the seat back 11 is further rotated, the
シートバック11を更に回動させることで、開口部20及び開口部Aにストライカ部60が嵌め込まれる。ストライカ部60は、開口部20及び開口部Aを経て、ロック機構に係止される。その結果、シートバック11は直立状態に維持される。
By further rotating the seat back 11, the
(主な効果)
実施形態1の車両のシート構造1は、シートバック11の背面15側に第一の凸部3,第二の凸部4を備えるため、シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰させる際にシートベルト7がストライカ部60用の開口部20に入り込むことを防止できる。従って、実施形態1の車両のシート構造1は、仮にシートベルト7をフック68に引っ掛けることを忘れて、上述の直立状態への復帰動作を行っても、シートベルト7がロック機構とストライカ部60とにかみ込まれることを防止できる。
(Main effect)
Since the
特に、実施形態1の車両のシート構造1は、一つの突起とせず、シートベルト7が開口部20側に変位することを抑制する機能を有する凸部3と、シートベルト7をシートバック11の側方にガイドする機能を有する凸部4とを分けて備える。そのため、両凸部3,4における上下方向の長さ、突出高さ等を最小にすることができる。従って、実施形態1の車両のシート構造1は、上述のようにシートバック11の側面16とトリム69との隙間が狭い場合等でも、凸部3,4における車体6側への張り出しを押えられる。このような実施形態1の車両のシート構造1は、凸部3,4を備えるものの、車室内の空間を広く使用できる。
In particular, in the
更に、本例の車両のシート構造1は、以下の効果も奏する。
(a)シートバック11は、第一の凸部3及び第二の凸部4が設けられたカバー2を備える。そのため、シートバック11にカバー2を取り付けることで、所定の形状の凸部3,4を備える構成を容易に構築することができる。
(b)カバー2は、シートバック11の背面15側に設けられる開口部A等を覆い隠す。そのため、カバー2によって、見栄えがよい。
(c)第一の凸部3の上端面30は、開口部20を構成する周縁に連続する平坦面である。このような上端面30は、開口部20にストライカ部60が嵌め込まれる際にガイドとして機能する。
Further, the
(A) The seat back 11 includes a
(B) The
(C) The
また、本例のカバー2は樹脂成形体であるため、以下の効果も奏する。
(1)シートベルト7がカバー2に接触すると滑り易い。そのため、シートベルト7は、上述のように開口部20から離されて、シートバック11の側方に流れ易い。
(2)カバー2は、軽量である。
(3)カバー2は、射出成形等によって、所定の形状に容易に成形可能であり、製造性に優れる。
Further, since the
(1) When the
(2) The
(3) The
なお、実施形態1では、右方のシートバック11について説明したが、左方のシートバックについても、同様の構成を備えることができる。 Although the seat back 11 on the right side has been described in the first embodiment, the seat back on the left side can be provided with the same configuration.
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、実施形態1に対して、以下の変更が可能である。
(1)カバー2を省略して、第一の凸部3及び第二の凸部4がシートバック11自体に設けられる。この場合、部品点数が少ない。
(2)カバー2におけるシートバック11の背面15を覆う面積が実施形態1よりも大きい。例えば、カバー2は、背面15の全体を覆ってもよい。このようなカバー2は、前倒し状態において、背面15を保護する機能も有する。
The present invention is not limited to these examples, and is indicated by the scope of claims, and is intended to include all modifications within the meaning and scope equivalent to the scope of claims.
For example, the following changes can be made to the first embodiment.
(1) The
(2) The area of the
1 車両のシート構造
10 可倒式シート、11 シートバック、12 シートクッション
15 背面、16 側面
2 カバー
20 開口部、25 後壁部、26 側壁部、28 締結孔、29 固定部
3 第一の凸部、30 上端面、33 湾曲面、 35 最後端部
4 第二の凸部、40 上端面、41,42 傾斜面、45 最後端部
6 車体、60 ストライカ部、67 ショルダーアンカー、68 フック
69 トリム
7 シートベルト、70 内側面、78 タングプレート
1
Claims (1)
前記シートバックは、
前記シートバックの背面から側面にかけて開口し、車体に設けられるストライカ部が嵌め込まれる開口部と、
前記シートバックの前記背面よりも後方に突出すると共に、前記側面よりも側方に突出し、前記開口部よりも下方に設けられる第一の凸部と、
前記シートバックの前記背面よりも後方に突出し、前記開口部よりも上方に設けられる第二の凸部とを備え、
前記第一の凸部は、上下方向からの平面視で、前記第二の凸部の最後端部よりも車幅方向の外側に位置する最後端部を有し、
前記第二の凸部は、前記第二の凸部の最後端部から車幅方向の外側に向かうと共に前方に向かって傾斜する面を有する、
車両のシート構造。 It is a vehicle seat structure equipped with a seat back that is displaceably supported in a forward-moving state and an upright state.
The seat back
An opening that opens from the back to the side of the seat back and into which a striker portion provided on the vehicle body is fitted.
A first convex portion that protrudes rearward from the back surface of the seat back, projects laterally from the side surface, and is provided below the opening.
It is provided with a second convex portion that protrudes rearward from the back surface of the seat back and is provided above the opening.
The first convex portion has a rearmost end portion located outside in the vehicle width direction with respect to the rearmost end portion of the second convex portion in a plan view from the vertical direction.
The second convex portion has a surface that is inclined outward and forward in the vehicle width direction from the rearmost end portion of the second convex portion.
Vehicle seat structure.
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPH0345435A (en) * | 1989-07-14 | 1991-02-27 | Nissan Motor Co Ltd | Car seat |
JPH0635031U (en) * | 1992-10-13 | 1994-05-10 | トヨタ車体株式会社 | Folding seat lock cover structure for vehicles |
JP2002283956A (en) * | 2001-03-26 | 2002-10-03 | Nissan Shatai Co Ltd | Seat device for vehicle |
US20120025557A1 (en) * | 2010-07-29 | 2012-02-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Striker webbing guide assembly |
-
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- 2019-03-28 JP JP2019062392A patent/JP7186486B2/en active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0345435A (en) * | 1989-07-14 | 1991-02-27 | Nissan Motor Co Ltd | Car seat |
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US20120025557A1 (en) * | 2010-07-29 | 2012-02-02 | Honda Motor Co., Ltd. | Striker webbing guide assembly |
Also Published As
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---|---|
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