JP2020157169A - 装置及びプログラム。 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現在地点と目的地点の高度差を算出して報知する携帯型の装置を提供する。【解決手段】 基準領域26の位置を示す基準領域情報と、基準領域26の位置情報及び基準地点26と目的地点28の高度差である基準高度差を算出するための基準高度差情報を記憶手段に記憶しておき、基準領域26内で測定した基準気圧と、現時点における気圧測定値である現在気圧と、基準高度差情報に基づいて、現在地点と目的地点28の高度差を算出して報知する。【選択図】 図3

Description

本発明は、高度差の算出のための装置及びプログラムに関する。
ゴルフプレイヤーに対してゴルフ場のプレイ中などに各種の情報を提供するゴルフ支援装置が知られている。例えば、特許文献1では、現在地点からグリーンまでの距離等の情報を画面に表示させることが記載されている。
特開2013−039423号公報
ゴルフプレイヤーにとって、現在地点からグリーンなどの目的地点までの距離は有用な情報であるが、現在地点と目的地点の高度差もそれと同等に有用である。しかし、これまでのゴルフ支援装置では、高度差に関する情報を表示できる機種は存在しなかった。
その理由としては、ゴルフコースで利用できる携帯型の小型装置において、プレイの参考にできる程度の精度(例えば、±1mの精度)で現在地点から目的地点までの高低差を求めることが困難であったことが挙げられる。例えば、高度差を求める方法としては、気圧から算出する方法、GPS機能によって高度を計測する方法、数値標高データ(メッシュデータ)と緯度経度から求める方法等が考えられるが、これらの方法では、上記目的を達成することはできない。
すなわち、気圧は気象条件によって変動するため、気圧のみから現在地点の高度を求めることはできない。従って、目的地点の高度が既知であったとしても、現在地点と目的地点の高度差を求めることはできない。また、GPS機能による高度計測は精度が低く、プレイの参考になる程度の誤差で高度差を求めることはできない。また、数値標高データは、データ容量が大きく、多くのゴルフコースについての数値標高データを携帯型の装置に記憶させることは現実的ではない。更に、数値標高データは、メッシュの目が粗いという問題があり(国土地理院が提供する最も高精度のデータでも、メッシュの目は5メートルである)、メッシュ間の高度は補間により求める以外に方法がないが、ゴルフコースは急峻な地形が多く、メッシュの間で高度差が非常に大きい場所(窪地等)では、補間で求めた高度が現実と一致せず、表示に対するプレイヤー信頼感が損なわれてしまう。
本願には、上記の問題の全部又は一部又は他の問題に対処した発明が開示される。本願には、ゴルフプレイの参考情報として高度差を算出するものに限らず、様々な分野で利用可能な高度差の算出のための装置及びプログラムなど各種の装置及びプログラム等が開示される。
本願には、例えば、下記各構成例に記載の発明が開示される。
<構成例1>
基準領域及び前記基準領域に対応する目的地点を含む場所的領域内の現在地点と前記目的地点の高度差を報知する機能を備えた携帯型の装置であって、
前記基準領域の位置を示す基準領域情報と、前記基準領域と前記目的地点の高度差である基準高度差を算出するための基準高度差情報を記憶した記憶手段と、
前記現在地点の位置情報を取得する位置取得手段と、
気圧を測定する気圧測定手段と、
前記現在地点が前記基準領域内にあるときに前記気圧測定手段が測定した気圧である基準気圧を保持する基準気圧保持手段と、
現時点で前記気圧測定手段が測定した気圧である現在気圧と、前記基準気圧と、前記基準高度差情報に基づいて、前記現在地点と前記目的地点の高度差を算出して報知する高度差報知手段を有すること
を特徴とする装置。
このような構成によれば、ユーザは、場所的領域内において、現在地点と目的地点の高度差を知ることができ、現在地点と目的地点の位置関係の把握に役立てることができる。現在地点と目的地点の高度差を知ることは、ゴルフやオリエンテーリング、スキー、スノーボード、登山等において役に立つ。
場所的領域は、基準領域と目的地点を含む領域である。基準領域は、場所的領域内の領域であり、目的地点は、場所的領域内の基準領域から離間した地点である。場所的領域は、基準領域から目的地点に向かって人が移動する経路の領域、そのような経路上の領域、又は、そのような経路を含む領域とすると、ユーザは、現在地点から移動先までの高低差を知ることができるのでよい。場所的領域は、1つの基準領域を含んでもよく、複数の基準領域を含んでもよい。場所的領域は、1つの目的地点を含んでもよく、複数の目的地点を含んでもよい。基準領域は、複数の目的地点と対応してもよい。基準領域が複数の場合、各基準領域が複数の目的地点と対応してもよい。目的地点は、複数の基準領域と対応してもよい。目的地点が複数の場合、各目的地点が複数の基準領域と対応してもよい。
基準領域情報は、例えば、基準領域の境界を規定する座標のデータとしてもよいが、基準領域の中心の座標と半径のデータとすると、記憶手段に記憶するデータ量を少なくできるので更によい。基準領域情報は、例えば、地点情報としてもよく、例えば緯度経度情報としてもよい。例えば複数の緯度経度の情報群としてもよいが単一の緯度経度の情報としてもよい。例えば当該緯度経度の地点を基準領域としてもよいが、当該緯度経度の地点を含む所定の領域を基準領域とするとよい。所定の領域は当該緯度経度の地点を中心として例えば半径10メートルとするとよい。複数の基準領域が有る場合には、記憶手段は、目標地点に対応付けて複数の基準領域の位置情報を記憶するとよい。
基準高度差情報は、基準領域及び目的地点の高度としてもよいが、基準領域と目的地点の高度差とすると、記憶手段に記憶するデータ量を少なくできるので更によい。
本構成では、気圧測定手段が測定する気圧を用いて高度差を算出するため、記憶手段に記憶した数値標高データを用いて算出する場合と比較して、記憶手段に記憶させるデータ量を少なくできるのでよく、また、より狭い範囲での起伏を忠実に反映して高度差を算出できるのでよい。また、基準領域や目的地点を変更された場合でも、記憶手段の基準領域の位置情報と基準高度差情報を変更するだけで済むので、データ更新が容易なのでよい。基準領域及び/又は目的地点が複数である場合、基準領域と目的地点の組み合わせのそれぞれに対応付けて基準高度差情報を記憶手段に記憶するとよい。
現在地点と目的地点の高度差は、例えば、基準高度差から基準領域と現在地点の高度差を差し引くことで求めるとよい。基準領域と現在地点の高度差は、例えば、基準気圧と現在気圧の気圧差から、気圧差と高度差の関係を示す公知の数式を用いて算出するとよい。そのような数式は、公知である。例えば、現在気圧をCP、基準気圧をTPとし、下式(1)〜(3)により算出するとよい。
Figure 2020157169
なお、上記式(1)、(2)における「101325(Pa)」は、海面気圧の標準値であるが、上記式(3)の高度差を求めることが目的であるため、上記標準値を使用しても問題はない。((式3)で海面気圧の値が標高値算出に与える影響が差し引かれるので、(3)の高度差の算出値に海面気圧の値は殆ど影響しない。)
気圧計測手段は、例えば、気圧センサーとするとよい。位置取得手段は、例えば、GPS受信機とするとよい。報知手段による報知は、音声による報知でもよいが、視覚的な表示による報知とするとよい。
<構成例2>
前記基準領域から前記目標領域までの移動に通常要する時間が、気象変動による気圧変化が通常発生しないとみなせる時間となるように前記基準領域と前記目標地点との関係を設定したことを特徴とする装置。
本構成は、本発明者が、比較的短時間であれば、高度差算出に大きく影響するほど気圧が変化することは少ないことに着目し、基準領域から目標領域までの移動に通常要する時間が、気象変動による気圧変化が通常発生しないとみなせる時間(例えば、10分分以内〜30分以内)となるように基準領域と目標領域の関係を設定したために、基準領域から目的地点まで移動する間、現在地点と目的地点の高度差を正確に算出できるのでよい。気象変動による気圧変化が通常発生しないとみなせる時間は、例えば、台風等の極端な気象条件以外の場合に、気圧変化が発生しない時間とするとよい。気圧変化が発生しないは、例えば、気圧変化による高低差の算出値への影響が、装置の利用目的に照らして許容される誤差よりも小さい気圧変化とするとよい。前記基準領域と前記目標地点との関係としては位置関係とし、基準領域から目標領域までの移動手段の採りうる速度を加味して位置関係を決定するとよい。例えば移動手段が徒歩の場合には徒歩で数十分以内に移動可能な距離とするとよい。本構成では、障害物(例えば、丘や林など)によって現在地点から目的地点を視認できない場合にも、ユーザは、現在地点と目的地点の高度差を知ることができるのでよい。
<構成例3>
前記基準領域は、高度差がないとみなせる場所的領域であって、ユーザが前記装置を携帯して前記目標地点を目指す際の前記場所的領域内におけるスタート位置となる領域としたことを特徴とする装置。
本構成例では、ユーザは場所的領域におけるスタート位置から目標地点を目指して移動していくだけで、その後、当該場所的領域内の現在位置と目標地点との高度差を知ることができる。また、基準領域内では高度差がないとみなせるので、基準気圧が基準領域内のどの地点で測定された気圧であっても、現在地点と目的地点の高度差を正確に算出できるのでよい。高度差がないとみなせるとは、例えば、装置の利用目的に照らして許容される誤差よりも小さい高度差とするとよい。
<構成例4>
前記場所的領域は、前記基準領域及び当該基準領域に対応する前記目的地点の組を複数含み、
前記記憶手段は、それぞれの前記組について、前記基準領域情報と、前記基準高度差情報を記憶し、
前記装置は、前記組を選択する組選択手段を更に有し、
前記高度差報知手段は、前記現在気圧と、前記組選択手段が選択した前記組の前記基準領域に現在地点があるときに前記気圧測定手段が測定した前記基準気圧と、当該組についての前記基準高度差情報に基づいて、前記現在地点と前記目的地点の高度差を算出することを特徴とする装置。
このように構成すれば、複数の組から選択された組についての現在地点と目的地点の高度差を算出して報知することができるのでよい。組選択手段は、例えば、現座地点の位置情報に基づいて組を選択するとよい。例えば、現座地点に最も近い基準領域を含む組を選択するとよい。
<構成例5>
前記場所的領域が複数の区画領域を含み、
前記区画領域は、それぞれ、前記組を含むことを特徴とする装置。
このように構成すれば、場所的領域が比較的広い領域であり、その中のある地点から他の地点への移動に長時間を要し、その間に高度差の算出に大きな影響がでる程の気象条件の変化を生じ得る場合であっても、場所的領域を複数の区画領域に分割し、各区画領域内では、気象条件の変化を生じない程度の短時間(例えば、10分分以内〜30分以内)で基準領域から目的地点に移動可能なように基準領域と目的地点を設定することで、各区画領域において、現在地点と目的地点の高度差を正確に算出することができるのでよい。例えば、場所的領域が登山コースであり、登山口から頂上への移動には長時間(例えば、数時間)を要する場合、登山コースを比較的短時間で移動可能な程度の複数の区画領域に分割するとよい。
<構成例6>
前記高度差報知手段は、前記現在地点が一の前記区画領域内にあるときは、前記現在地点と当該一の前記区画領域が含む前記目標地点の高度差を報知することを特徴とする装置。
本構成例では、各区画領域内で、現在地点と目的地点の高度差の報知が可能となるのでよい。
<構成例7>
前記場所的領域はゴルフ場内の領域であり、前記目的地点は、グリーン上の地点であることを特徴とする装置。
本構成では、ゴルフ場において、現在地点とグリーン上の地点の高度差というゴルフプレイに有用な情報をプレイヤーに提供することができるのでよい。また、ゴルフでは、1ホールのゴルフコースをプレイする時間は比較的短時間(通常10〜20分程度)であり、その間に、プレイの参考情報として求められる精度(例えば、±1m)よりも大きい影響を高度差計算に与える程に気象条件が変化することは殆どないため、場所的領域をゴルフ場内における1ホールのゴルフコースとすると、プレイの参考情報として十分な精度をもって現在地点と目的地点の高度差をプレイヤーに提供することができるのでよい。構成例5を引用する構成例7では、場所的領域を複数ホールのゴルフコース(例えば、1番ホールから9番ホールまでのゴルフコース)とし、区画領域を1ホールのゴルフコースとすると、各ホールのゴルフコースで現在位置とグリーン上の地点の高度差を知ることが出来るのでよい。グリーン上の地点は、例えば、グリーンの重心とするとよい。本構成における基準領域と現在地点の高度差の算出及び報知は、例えば、5秒以内の間隔で行うとよい。ゴルフコースでは、プレイヤーが5秒程度歩行することで高度差が大きく変わる場合があるからである。
<構成例8>
前記基準領域は、ティーグラウンドを含む領域であることを特徴とする装置。
本構成では、ゴルフのルール上、プレイヤーは必ずティーグラウンドを通るので、基準領域をティーグラウンドを含む領域とすることで、基準気圧の測定をより確実に行うことが可能になるのでよく、また、ティーグラウンドを含む領域は高度差が小さいことが多いために、現在地点と目的地点の高度差を正確に算出することが可能となるのでよい。
<構成例9>
前記記憶手段は、前記基準領域内に位置する基準地点の位置を示す基準地点情報を更に記憶し、
前記基準高度差は、前記基準地点と前記目的地点の高度差であり、
前記基準気圧保持手段は、前記現在地点が前記基準地点に最接近したときに前記気圧測定手段が測定した気圧を前記基準気圧として保持することを特徴とする装置。
本構成では、基準地点に近い位置ほど基準地点との高度差が小さい公算が高いことから、基準高度差を基準地点と目的地点の高度差とし、基準気圧として、現在地点が基準地点に最接近したときに測定した気圧を用いることにより、より高い精度で現在地点と目的地点の高度差を算出できるのでよい。
<構成例10>
前記場所的領域が複数の前記基準領域を含み、
前記記憶手段は、前記複数の基準領域のそれぞれについて、前記基準領域情報と当該基準領域についての前記基準高度差情報を記憶し、
前記目的地点に移動する過程で前記現在地点が複数の前記基準領域を通過した場合、
前記高度差報知手段は、前記現在地点が最接近した前記基準領域についての前記基準高度差情報を用いて前記現在地点と前記目的地点の高度差を算出することを特徴とする装置。
本構成では、複数の基準領域についての基準高度差情報を記憶し、現在地点が最接近した基準領域についての基準高度差情報を用いて現在地点と目的地点の高度差を算出するため、より正確な現在高度差を算出できる公算が高くなるのでよい。
<構成例11>
前記基準領域は、幾何形状であることを特徴とする装置。
本構成では、基準領域が幾何形状であるため、基準領域の設定を容易に行うことができるのでよい。幾何形状は、円形、方形等とするとよい。例えば、航空写真を見ることで、又は、GPSで実測することで、基準領域に含めたい領域(例えば、ティーグラウンド)の外形形状を決定し、その外形形状を包含する幾何形状を基準領域とするとよい。例えば、円形の場合、その外形形状内の一点(例えば、重心)を基準地点として選択し、その基準地点を中心として上記外形形状を包含するように描いた円を基準領域として設定するとよい。包含は、例えば、外接とするとよい。例えば、基準領域は、幾何形状を示すデータで規定するとよい。例えば、幾何形状を示すベクトルデータや幾何曲線を示す数式及びその係数のデータ等としてもよいが、単純に円の中心座標データと半径データ等とするとよい。
<構成例12>
前記高度差報知手段は、前記現在地点が前記基準領域内のときには、前記現在地点と前記目的地点の高度差に代えて、前記基準高度差を報知する機能を備えることを特徴とする装置。
本構成では、現在地点が基準領域内のときには、より信頼性の高い基準高度差が報知されるのでよい。例えば、基準領域がティーグラウンドを含む領域である場合、プレイに最も余裕ができるのはプレイヤーがティーグラウンドにいるときなので、プレイヤーは、余裕のある状態で信頼性の高い高度差を確認できるのでよい。なお、前記現在地点が前記基準領域外のときには、前記現在地点と前記目的地点の高度差を現在気圧と、基準気圧と、基準高度差情報に基づいて算出して報知する機能を備えるとよい。
<構成例13>
前記高度差報知手段は、前記基準高度差及び前記現在地点と前記目的地点の高度差を同一の報知態様で報知することを特徴とする装置。
本構成では、高度差報知手段が表示する高度差が基準高度差か現在地点と目的地点の高度差かによって報知態様が変わることによる違和感や煩雑感をユーザに与えずに済むのでよい。報知態様が同一とは、例えば、表示画面において高度差を表示するときの表示位置やフォント、表示サイズ、表示色等が同一とするとよい。
<構成例14>
前記記憶手段には、前記目的地点の位置情報が更に記憶されており、
前記現在地点と前記目的地点の距離が一定値以下になったときに、前記高度差報知手段は、高度差を非報知とすることを特徴とする装置。
目的地点の近くまで来ると、ユーザは、現在地点と目的地点の高度差を目測し易くなり、一方、現在地点が目的地点の近くであるほど、基準気圧の測定時点からの時間は大きいことが想定され、その間の気象変動による高度差の算出誤差も大きくなる公算が高くなる。本構成では、現在地点と目的地点の距離が一定値以下になったときに高度差を非報知とするため、報知される高度差が目測と一致しないとの印象をユーザに与える可能性を軽減できるのでよい。30mの範囲では、通常のプレイヤーが高度差を目測し易くなるので、一定値は、30mとするとよい。
<構成例15>
前記現在地点が前記基準領域に入った履歴を記憶する履歴記憶手段を更に有し、
前記高度差報知手段は、前記現在地点が前記基準領域に入った履歴が無い場合には、高度差を非報知とすることを特徴とする装置。
現在地点が基準領域に未だ入っていない状態では、現在地点と目的地点の高度差の算出はできないため、高度差を非報知とすることで高度差が未算出であることをユーザに知らせることができるのでよい。本構成における非報知の態様は、構成例12における非報知と異なる態様とするとよい。例えば、高度差報知手段による高度差の報知がデジタル数値の表示で行われる場合、構成例12の非報知は、数値を表示しない(数値の各桁の表示位置を空白にする)という態様で行い、構成例13の非報知は、「−−−」のように数字の各桁の表示位置にバーを表示する態様で行うとよい。
<構成例16>
前記場所的領域が複数の前記目的地点を含み、
前記高度差報知手段は、複数の前記目的地点のそれぞれについて、前記現在地点と前記目的地点の高度差を算出して報知することを特徴とする装置。
本構成では、複数の目的地点についての現在地点と目的地点の高度差が一つの画面で表示されるため、ユーザは、装置に対する操作を行わなくても、それぞれの目的地点についての現在地点と目的地点の高度差を知ることができるのでよい。例えば、ゴルフコースにおけるグリーンのように、場所的領域が左右2つの目的地点を有する場合があり、左右いずれの目的地点が使用可能なのかが場所的領域毎に変わる場合に、ユーザは、場所的領域毎に対象の目的地点を選択する操作を行わずに済むのでよい。複数の目的地点のそれぞれについての高度差の報知は、例えば、一つの画面での表示とするとよい。
<構成例17>
前記記憶手段には、前記目的地点の位置情報が更に記憶されており、
前記現在地点と前記目的地点の距離を報知する距離報知手段を更に有することを特徴とする装置。
本構成では、現在地点と目的地点の間の距離と高度差が報知されるため、ユーザは、現在地点と目的地点の位置関係をより把握し易くなるのでよい。
<構成例18>
構成例1から17のいずれか一項に記載の装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
上述した各構成例等に記載の構成は矛盾の生じない範囲で組み合わせて構成するとよい。また各構成例等に記載の構成要素を矛盾の生じない範囲で任意組み合わせてあらたな構成例を構成するとよい。
図1は、本発明に係るゴルフ支援装置1を示す。 図2は、本発明に係るゴルフ支援装置1のシステム構成を示す。 図3は、一般的なゴルフコース20を示す。 図4は、表示部3に表示されるゴルフナビ画面の例を示す。 図5は、表示部3に表示されるゴルフナビ画面の例を示す。 図6は、表示部3に表示されるゴルフナビ画面の例を示す。 図7は、表示部3に表示されるゴルフナビ画面の例を示す。 図8は、表示部3に表示されるゴルフナビ画面の例を示す。 図9は、表示部3に表示される横ゴルフナビ画面の例を示す。 図10は、高度差の算出表示処理の流れを示す。
以下、本発明の実施形態であるゴルフ支援装置及びそのプログラムを添付図面を参照して説明する。本実施形態のゴルフ支援装置は、実際のゴルフ場のコースレイアウトを表示したり、現在地点の緯度経度を測位しプレイヤーの移動とともに、現在地点とグリーン等の目的地点の間の距離や高度差をリアルタイムに通知したりするゴルフ支援装置であり、ゴルフナビゲーション装置などとも称される。
図1,図2は、本発明に係るゴルフ支援装置1の好適な一実施形態を示している。このゴルフ支援装置1は、偏平な略矩形状のケース2の上面に、表示部3を備えている。この表示部3は、タッチパネルを構成する。バックライトを内蔵させ、ボタン操作や画面をタッチした際に画面のバックライトを点灯させると、見やすさが向上する。ケース2の上面の後方側には、充電ランプ8を配置している。
ケース2の側面には、電源ボタン4を配置している。電源ボタン4は、電源のON/OFFはもちろんのこと地点登録ボタン、タッチパネル操作のロック/解除の切り替えボタンとしても利用する。具体的には、電源OFFの状態で電源ボタン4を長押し(例えば2秒以上)されたことを制御部11が認識すると電源が入り、制御部11が表示部3に所定のメインメニュー画面を表示する。
また、電源ONの状態で電源ボタン4が短く操作された場合、制御部11は、地点登録の機能を実行する。地点登録の機能については、後述する。電源ONの状態で電源ボタン4が長押しされた場合、制御部11は、タッチパネルのロック/解除を交互に切り替える。つまり、現在がロック状態であれば解除し、タッチパネルによる操作を有効にし、現在が解除状態であればロック状態に切り替えてタッチパネルによる操作を無効にする。現在の状態は、表示部3の所定位置に描画するアイコンで報知する。
また、ケース2の後面には、開閉可能な端子カバー7が装着され、図1(b)に示すようにその端子カバー7を開くと、microUSB端子9が露出する。このmicroUSB端子9にACアダプターを接続することで充電することができる。
ケース2の内部には、制御部11と、制御部11に接続された記憶部12、GPS受信部13、気圧センサー14、地磁気センサー15、姿勢センサー16及び電池17を備えている。
制御部11は、CPU,ROM,RAM、フラッシュメモリ、各種の周辺回路、インタフェース等を備えるマイコンを備える。制御部11は、電源ONに伴い電池17からの電源供給がなされ動作を開始する。制御部11は、フラッシュメモリ等に記録されたOSとアプリケーションプログラムをRAM上に展開して実行することで、後述の各種処理を実行し、各種の機能を実現する。制御部11には、表示部3、電源ボタン4等が接続されており、制御部11は、電源ボタン4等の操作信号を受信し、表示部3における表示を制御する。
記憶部12は、内部メモリや、着脱可能な外部記録媒体(マイクロSDメモリーカード等)等の記録メディアにより構成される。記憶部12は、ゴルフ場データ記憶部12aと、処理データ記憶部12bを有する。
ゴルフ場データ記憶部12aには、国内外の1つ又は複数のゴルフ場における複数のゴルフコースに関するデータであるゴルフ場データが記憶されている。なお、本実施形態では、1ホール分のゴルフコースを「ゴルフコース」と呼び、1まとまりの複数のゴルフコース(例えば、1番ホールから9番ホールまでのゴルフコース、10番ホールから18番ホールまでのゴルフコース)を「コース」と呼ぶ。ゴルフ場(又はこれを含む領域)、コース(又はこれを含む領域)、ゴルフコース(又はこれを含む領域)は、特許請求の範囲の「場所的範囲」に対応し得る。
ここで、ゴルフ場データを説明するために、図3を参照して、一般的なゴルフコース20を説明する。
図のように、ゴルフコース20には、ティーグラウンド21とグリーン22が含まれる。図では、2つのティーグラウンド21と2つのグリーン22を有するゴルフコース20を示す。一般に、1ホールのゴルフコース20におけるティーグラウンドの個数は、1つ〜3つである。グリーンは、一般に、1ホールのゴルフコース20に1つだけある場合と、左右に2つある場合がある。複数のティーグラウンド21がある場合、一般に、ゴルフ場の指定やプレイヤー同士の取り決め等により、どのティーグラウンド21を使うかが決められる。左右2つのグリーン22がある場合、どちらのグリーン22を使うかは、一般に、ゴルフ場の指定で決められる。ゴルフコース20は、バンカーや池など、1つ又は複数の障害物24を有する場合がある。ゴルフコース20は、フェアウェイやラフ等を含み得る。1つのゴルフコース20とその前後のゴルフコースの間(1番ホールのゴルフコース20については、クラブハウス等との間)には、カート道等の移動ルート23がある。
ゴルフ場データは、各ゴルフ場における各ゴルフコース20についてのレイアウト画像及びホールデータを含む。
レイアウト画像は、各ゴルフコース20のレイアウト(形状)を表示部3に表示させるための画像データである。
ホールデータは、区画緯度経度、オブジェクトデータ、ティーデータ及び自動移動点データを含む。
区画緯度経度は、ゴルフコース20毎に設定された区画領域25の四隅の緯度経度である。区画領域25は、プレイヤーがゴルフコース20でのプレイにおいて移動し得る領域を包含する領域である。本実施形態では、区画領域25の形状は、四角形である。区画領域25は、ゴルフコース20を包含する十分に広い領域として設定される。
オブジェクトデータは、ゴルフコース20内の各種のオブジェクトの緯度経度を示すデータである。オブジェクトは、具体的には、グリーン22上に設定された目的地点28、グリーン22のティーグラウンド21に近い側のエッジ(以下、「手前側グリーンエッジ」という。)、グリーン22のティーグラウンド21から遠い側のエッジ(以下、「奧側グリーンエッジ」という。)や障害物24等を含む。目的地点28は、グリーン22の中心付近に設定される。より詳細には、航空写真やコース設計図等を見てグリーン22に概略一致する多角形形状を描画したときの当該多角形形状の重心が目標地点28として設定される。左右に2つのグリーン22が有るゴルフコース20については、左右それぞれのグリーン22の目的地点28、手前側グリーンエッジ及び奧側グリーンエッジの緯度経度がオブジェクトデータとして記憶される。(以下、左のグリーン22の目的地点28を、「左の目的地点28」、右のグリーン22の目的地点28を、「右の目的地点28」と言う。)障害物24が複数ある場合、それぞれの障害物24の緯度経度がオブジェクトデータとして記憶される。
ティーデータは、ゴルフコース20内の各ティーグラウンド21について設定された基準領域26に関するデータである。
基準領域26は、ティーグラウンド21を包含する円形の領域として設定される。具体的には、航空写真やコース設計図等を見てティーグラウンド21(又はティーグラウンド21が設定される可能性がある領域)の外形形状を決定し、その外形形状に外接するように描画した円が基準領域26である。ティーグラウンド21が複数ある場合は、各ティーグラウンド21について基準領域26が設定され、各基準領域26について、ティーデータが設定される。図では、複数の基準領域26が重複した領域を有さない場合を示すが、複数の基準領域26が重複した領域を有しても差し支えない。
ティーデータは、ティー座標、ティー半径及び左右の基準高度差を含む。ティー座標は、基準領域26の中心である基準地点27の緯度経度である。ティー半径は、基準領域26の半径である。基準領域26は、ティー座標とティー半径で規定される。基準領域26をティー座標とティー半径で規定することで、記憶部12に記憶するデータ量を少なくできる。
左基準高度差は、基準地点27と左の目的地点28の高度差であり、右基準高度差は、基準地点27と右の目的地点28の高度差である。左右の基準高度差は、基準地点27の標高値と左右の目的地点28の標高値から算出される。これらの標高値は、国土地理院が整備した格子状の標高点のデータである基盤地図情報数値標高モデル標高点のうち、対象の地点(基準地点27又は目的地点28)に最も近い4つの標高点の値を平滑化して得られる値を利用して算出される。グリーン22が1つしかないゴルフコース20については、左基準高度差のみが設定される。
自動移動点データは、1つ手前のゴルフコース(又はクラブハウス)からゴルフコース20へのプレイヤーの移動を判定するための移動領域29に関するデータである。移動領域29は、ゴルフコース20の手前側の移動ルート23付近に設定される円形の領域である。移動領域29は、プレイヤーのゴルフコース20への移動を確実に判定できる適切な大きさ、位置に設定される。移動ルート23が複数有るなど、プレイヤーのゴルフコース20への移動の判定に必要な場合には、複数の移動領域29が設定される。自動移動点データは、移動領域29の中心点の緯度経度及び半径(自動移動点半径)を含む。
上記に加え、ゴルフ場データは、ゴルフ場やコースの検索/選択や表示部3における情報表示等のため、ゴルフ場に関する情報(ゴルフ場IDやカテゴリ、ゴルフ場名(漢字、フリガナ、英語、略式)、国コード、電話番号、郵便番号、都道府県ID(海外では地域)、都道府県名(海外では地域名)、タイムゾーン、住所、ゴルフ場区画最大緯度経度、ゴルフ場区画最小緯度経度等)やコースに関する情報(コースID、コース名(漢字、フリガナ、英語、略式)、ホール番号加算数、次のコースID等)、ゴルフコースに関する他の情報(ホール番号、PAR数等)等のデータを含む。また、ゴルフ場データは、余剰的なデータとして、基準地点27やオブジェクト等の標高を含む。
処理データ記憶部12bには、後述の高度差の算出表示処理において使用される数値や算出される数値等が記憶される。
GPS受信部13は、GPS衛生からの信号に基づいて現在地点の緯度経度を測位して制御部11に提供する。気圧センサー14は、現在の気圧を測定して制御部11に提供する。地磁気センサー15は、地磁気を測定することでゴルフ支援装置1が向いている方位や角度を求めて制御部11に提供する。姿勢センサー16は、加速度センサーやジャイロセンサーで構成され、ゴルフ支援装置1が縦向きか横向きかを示す情報を制御部11に提供する。
以下、具体的な表示画面に基づき、制御部11の機能について説明する。制御部11は、GPS受信部13で測位される現在地点の緯度経度が移動領域29を通過したことを判定すると、当該移動領域29についての自由移動点データを含むゴルフコース20のホールデータを読み出し、表示部3に当該ゴルフコース20のレイアウト画像を表示したゴルフナビ画面30を表示する。図4は、ゴルフコース20が左右2つのグリーン22を有する場合(ホールデータに左右2つの目的地点28についてのオブジェクトデータが含まれている場合)のゴルフナビ画面30の例を示す。
ゴルフナビ画面30の中央には、グリーンが上に来るように現在プレイ中のゴルフコース20のレイアウト画像が表示される。また、描画されたレイアウト画像の自分のいる場所(GPS受信部13から取得した現在地点の緯度経度)に対応する位置に自分アイコン31が表示され、グリーン上のピン位置(カップ位置)に対応する箇所に旗アイコン32が表示される。これにより、プレイヤーは、コースレイアウトやグリーン22の方向等を知ることができる。また、現在地点からゴルフコース20にある池やバンカーなどの障害物までの距離33が表示され、更に、自分アイコン31を中心にした等間隔の同心円ライン34及び現在地点から同心円ライン34上の位置までの距離35が表示される。これにより、プレイヤーは、ゴルフコース20上の障害物までの距離やゴルフコース20上の任意の場所までのおおよその距離を知ることができる。これらの情報を知ることで、ユーザは、初めてのコースであっても各ホールの攻略方法を確認することができる。なお、障害物までの距離33は、ゴルフナビ画面30の下方に表示されるボタンの操作等によって表示/非表示を切り替えることができる。
制御部11は、さらに、地磁気センサー15の出力に基づき、本装置が向いている方向を検出し、その方向を矢印と点線からなる方向指示線(点線)36としてゴルフナビ画面30に重ねて描画する。この方向指示線36の起点は、現在位置(自分アイコン31)である。これにより、ユーザは、本装置を持った状態でその向きを変えると、それに追従して表示画面上での方向指示線36が旋回するので、その方向指示線36をグリーンや打ちたい場所に合わせることで、今向いている先に目標地点があることが確認できる。よって、霧等で視界が悪かったり、遠かったり、樹木・障害物などが存在している場合でも、正確にその方向を知ることができる。
また、制御部11は、ゴルフナビ画面30の左右にグリーンデータ表示部37L、Rを表示するとともに、左のグリーンデータ表示部37Lにおいて、左のグリーン22上のオブジェクトまでの距離と高度差を表示し、右のグリーンデータ表示部37Rにおいて、右のグリーン22上のオブジェクトまでの距離と高度差を表示する。
より具体的には、制御部11は、グリーンデータ表示部37L、R内に、上下4段に3つの距離D1〜D3と高度差EDを表示する。1段目の距離D1は、現在地点と奧側グリーンエッジの距離であり、2段目の距離D2は、現在地点と目的地点28の距離であり、4段目の距離D3は、現在地点と手前側グリーンエッジの距離である。制御部11は、現在地点の緯度経度とオブジェクトデータに記憶された目的地点28等の緯度経度からこれらの距離を算出して表示する。3段目の高度差EDは、現在地点と目的地点28の高度差である。高度差EDの算出方法は、後述する。グリーンデータ表示部37L、Rに表示される距離D1〜D3と高度差EDの単位はメートル又はヤードであり、制御部11は、ユーザによるゴルフナビ画面30の下方に表示されるボタンの操作等に応じて、メートル表示かヤード表示かを切り替える。なお、制御部11が、距離D1〜D3及び高度差EDの算出を行うのは、GPS受信部13により測位された現在地点が区画領域25内にある場合のみであり、現在地点が測位できない場合や現在地点が区画領域25外にある場合には、距離D1〜D3及び高度差EDとして「−−−」を表示する。
このように、左右両方のグリーン22についての距離D1〜D3及び高度差EDが表示されるため、ホール毎に左右いずれのグリーン22を使用するかが変わるような場合でも、プレイヤーは、装置に対する操作を行なわなくても、知りたいグリーン22についての距離D1〜D3及び高度差EDを知ることができる。
また、制御部11は、現在地点と奧側グリーンエッジの距離D1は緑色、現在地点と目的地点28の距離D2は白色、現在地点と手前側グリーンエッジの距離D3は赤色のようにそれぞれ異なる色で表示するとともに、高度差EDは、現在地点と目的地点28の距離D2と同一色で表示する。これにより、プレイヤーは、距離D1〜D3がそれぞれ異なる地点までの距離であり、距離D2及び高度差EDが同一地点間(現在地点と目的地点28)の距離及び高度差であることを直感的に理解し易くなる。
図5及び図6は、図4のゴルフナビ画面30が表示されている状態で、プレイヤーが表示部3に対してフリック操作を行った場合に制御部11が表示するゴルフナビ画面30a、30bを示す。図5は、左フリック操作を行った場合に表示されるゴルフナビ画面30aであり、画面左に左グリーンデータ表示部37Lのみが表示され、画面右には、障害物24までの距離を示すハザード距離表示部38が表示される。図6は、右フリック操作を行った場合に表示されるゴルフナビ画面30bであり、画面右に右グリーンデータ表示部37Rのみが表示され、画面左には、障害物24までの距離を示すハザード距離表示部38が表示される。このように、プレイヤーは、好みによって、左右のグリーンデータ表示部37L、Rの両方を表示させる(ゴルフナビ画面30)か、左右のグリーンデータ表示部37L、Rのいずれか一方とハザード距離表示部38を表示させる(ゴルフナビ画面30a、30b)か、を選択することが可能である。ゴルフコース20にグリーン22が1つしかない場合(ホールデータに右の目的地点28についてのオブジェクトデータが含まれていない場合)、制御部11は、図5と同様のゴルフナビ画面30aを常に表示し、フリック操作があった場合でも、図4,6の態様のゴルフナビ画面30、30bは表示しない。本明細書では、各ゴルフナビ画面30、30a、30bを区別する必要がないときは、単に「ゴルフナビ画面30」と表記する。
また、図4に示すように、制御部11は、ゴルフナビ画面30の上部に、ホール番号やパーの数等のゴルフコース20の情報を示すホールアイコン40を表示する。図示のホールアイコン40は、現在表示中のゴルフコース20が8番ホールであり、パーの数が「4」であることを表示している。ホールアイコン40がタッチ操作されると、制御部11は、ゴルフナビ画面30に表示されるゴルフコース20を変更する。例えば、図示のように8番ホールのゴルフコース20が表示された状態だとすると、ホールアイコン40がタッチされる毎に、制御部11は、表示部3に、順次、9番ホール、10番ホール・・・のゴルフコース20についてのゴルフナビ画面30を表示する。
ゴルフナビ画面30では、レイアウト画像上の任意の点をタッチ操作することで3点間距離を表示させることが可能である。すなわち、制御部11がレイアウト画像上でのタッチ操作を検出すると、制御部11は、図7に示すように、タッチされた位置にアイコン41を表示するとともに、現在地点からタッチされた地点までの距離42、及び、タッチされた地点から目的地点28までの距離43を算出して表示する。これにより、プレイヤーは、2打目、3打目の距離を知ることができ、的確なコース攻略戦略を立てることができる。
また、プレイヤーは、ゴルフナビ画面30の表示中に、スイッチ操作等に基づいてゴルフコース20上の地点を地点登録することができる。すなわち、電源ボタン4が短く操作された場合、制御部11は、現在地点の緯度経度をGPS受信部13から取得してその時点の時刻とともに記憶部12に記憶する。地点登録は、たとえば、実際にボールを打った地点の記録などに利用できる。地点登録された地点がゴルフナビ画面30に表示のレイアウト画像内に存在する場合には、制御部11は、図8に示すように、該当する位置に地点登録アイコン44を描画する。
ゴルフナビ画面30が表示されている状態で、姿勢センサー16からの信号により、ゴルフ支援装置1が横向きになったことが検知された場合、制御部11は、表示部3の表示を図9に示す横ゴルフナビ画面50に切り替える。横ゴルフナビ画面50では、レイアウト画像のグリーン22付近が拡大して表示される。これにより、プレイヤーは、装置の向きを変えるという簡単な操作で、グリーン22付近の詳細な様子を見ることができる。横ゴルフナビ画面50では、制御部11は、現在地点から左の目的地点28までの距離D2及び左のグリーン22の手前側グリーンエッジまでの距離D3を表示した左グリーンデータ表示部51Lと、現在地点から右の目的地点28までの距離D2及び右のグリーン22の手前側グリーンエッジまでの距離D3を表示した右グリーンデータ表示部51Rを表示する一方で、奧側グリーンエッジまでの距離や現在地点と目的地点28の高低差は表示しない。これにより、画面が簡素化され、プレイヤーは表示内容の把握が容易になる。横ゴルフナビ画面50が表示されている状態で、姿勢センサー16からの信号により、ゴルフ支援装置1が縦向きになったことが検出されると、制御部11は、表示部3の表示をゴルフナビ画面30に切り替える。
図10は、ゴルフ支援装置1の現在地点が、ゴルフコース20の区画領域25内に位置するときに、制御部11が実行する高度差EDの算出表示処理の流れを示す。制御部11は、ゴルフナビ画面30の表示に際してゴルフ場データ記憶部12aから読み出したホールデータを用いてこの算出表示処理を実行する。なお、ゴルフコース20に左右2つのグリーン22がある場合には、左右のグリーンデータ表示部37L、Rにおいて、左右両方のグリーン22について高度差EDが算出表示されることは上記の通りであるが、ここでは、左のグリーン22についての高度差ED(左グリーンデータ表示部37Lに表示される高度差ED)の算出表示に関わる処理について説明する。ただし、当該説明の中で、左のグリーン22についての高度差EDの算出表示に関わる処理についても触れる場合がある。
制御部11は、GPS受信部13が測位した現在地点の緯度経度及びゴルフコース20の自動移動点データに基づいて、現在地点が移動領域29を通過したと制御部11が判断したことを条件に算出表示処理を開始する。
算出表示処理が開始すると、ステップS1において、制御部11は、処理パラメータとして使用する最小ティー距離TLmを初期値に設定する。この初期値としては、ゴルフ場データに記憶されるすべての基準領域26のティー半径よりも充分大きい数値(例えば、256m)が使用される。
続くステップS2では、制御部11は、GPS受信部13が測位した現在地点の緯度経度及び各基準領域26のティー座標から、現在地点に最も近い基準地点27の基準領域26を特定する(以下、ステップS2で特定した基準領域26を、「直近ティー領域NT」という。)とともに、現在地点と直近ティー領域NTの基準地点27の間の距離TLを算出する。
続くステップS3では、制御部11は、現在地点が直近ティー領域NT内にあるかどうか、すなわち、距離TLが直近ティー領域NTのティー半径(直近ティー領域NTのティー半径を、「ティー半径Tr」と表記する。)未満であるかを判断する。
ステップS3の判断が肯定(Yes)の場合、制御部11は、ステップS4において、距離TLが最小ティー距離TLm未満かどうかを判断する。
ステップS4の判断が肯定(Yes)の場合は、制御部11は、ステップS5において、最小ティー距離TLmの値を距離TLに更新する。このように、ステップS5が実行された場合には、最小ティー距離TLmが初期値より小さくなるため、後述のステップS8において最小ティー距離TLmが初期値と一致するどうかを判断することにより、プレイヤーがゴルフコース20に最初に入った以降に、一度でも基準領域26内に立ち入った履歴があるかどうかを判別することができる。
ステップS6では、制御部11は、直近ティー領域NTについての左右の基準高度差(左の基準高度差を、「左基準高度差LTED」、右の基準高度差を「右基準高度差RTED」と表記する。)をホールデータから抽出し、当該左右の基準高度差LTED及びRTEDと、その時点における気圧センサー14の測定値である基準気圧TPを処理データ記憶部12bに記憶する。ステップS6により、プレイヤーがゴルフコース20内で移動する過程で現在地点が最接近した基準地点27の基準領域26についての左右の基準高度差LTED及びRTEDと、当該最接近した時点の基準気圧TPが処理データ記憶部12bに保持されることになる。ステップS4の判断が否定(No)の場合、制御部11は、ステップS5及びS6をスキップする。
ステップS7では、制御部11は、処理データ記憶部12bに記憶された左基準高度差LTEDをグリーンデータ表示部37Lの高度差EDとして表示する。これにより、ゴルフ支援装置1が基準領域26内にあるときには、基盤地図情報数値標高モデル標高点の標高値に基づいて予め算出された基準地点27と目的地点28の高度差が表示部3に表示される。よって、プレイヤーは、他のプレイヤーのティーショット待ち等、高度差を確認する余裕のあるタイミングで基準地点27と左の目的地点28の正確な高度差を見ることができる。
ステップS3の判断が否定(No)の場合、すなわち、現在地点が基準領域26内にないときは、ステップS8に移行する。
ステップS8では、制御部11は、最小ティー距離TLmが初期値と等しいかどうかを判断する。そして、その判断が肯定(Yes)の場合、すなわち、基準領域26への進入の履歴が無い場合には、制御部11は、高度差EDを算出することなく、ステップS9において、グリーンデータ表示部37Lの高度差EDとしてバー(「−−−」)を表示する。これにより、プレイヤーは、現在地点と目的地点28の高度差EDが未計測であることを知ることができる。
ステップS8の判断が否定(No)の場合、すなわち、最小ティー距離TLmが初期値よりも小さい場合には、制御部11は、ステップS11において、現在地点から左側の目的地点28までの距離DLGを算出して当該距離DLGが一定値GN未満かどうかを判断する。そして、その判断が肯定(Yes)の場合、ステップS12において、グリーンデータ表示部37Lの高度差EDとして空白(「 」)を表示する。これにより、プレイヤーにとって高度差の目測が容易になると考えられるグリーンから一定値GN未満の範囲では高度差EDが非表示となり、プレイヤーの目測と一致しない高度差EDを表示した場合に招き得る高度差EDの表示に対するプレイヤーの信頼感の低下を防止できる。なお、ステップS11における一定値GNには、グリーンデータ表示部37L、Rがメートル表示になっているときには、30mが使用され、ヤード表示になっているときには、30ヤードが使用される。メートル表示かヤード表示かを問わずに、一定値GNとして例えば30mを使用した場合には、30mはおよそ33ヤードであるため、ヤード表示では、32ヤードという半端な数値のときに空白(「 」)に切り替わることになってユーザに違和感を与えかねないため、これを防止したものである。
ステップS11の判断が否定(No)の場合、ステップS13において、制御部11は、処理データ記憶部12bに保持されている基準気圧TP及び左基準高度差LTEDと、その時点における気圧センサー14の測定値である現在気圧CPに基づいて現在地点と左の目的地点28の高度差の算出値CEDを求め、グリーンデータ表示部37Lの高度差EDとして表示する。
具体的な算出方法としては、制御部11は、下式(1)〜(3)により高度差ΔHを算出し、当該高度差ΔHを左基準高度差LTEDから差し引くことにより、上記算出値CEDを求める。
Figure 2020157169
ゴルフでは、1つのゴルフコース20のプレイに要する時間は、10〜15分程度であり、その程度の時間内の気象条件の変化による現在気圧CPへの影響は極めて小さいと考えられるため、ステップS13において、現在地点と目的地点28の高度差を正確に算出して表示することができ、プレイヤーは、表示された高度差EDをプレイの参考にすることができる。
ステップS7,S10、S12及びS13の実行後、制御部11は、1秒程度の時間待機を行ってから、処理をステップS2に移行させる。これにより、ステップS2〜S13の処理が反復して実行されて、高度差EDの表示が1秒程度毎に更新される。
以上、好ましい実施の形態を説明したが、上記実施の形態における装置、システム及びプログラム又はその要素、部材等の形状、寸法、材質、機能、動作態様、制御態様、制御パラメータ、操作態様等は例として記載したものであり、これらは変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、ゴルフコースにおいて使用するゴルフ支援装置1の場合を例として説明したが、本発明の装置の使用目的はゴルフに限られず、オリエンテーリング、スキー、スノーボード、登山等において現在地点と目的地点の高度差を報知する装置とすることも可能である。
また、上記実施形態では、基準領域26がティーグラウンドを含む領域である場合を説明したが、基準領域は、ティーグラウンドと一致する領域としても良く、ティーグラウンド以外の領域としても良い。また、基準領域の広さには制限がなく、例えば、基準領域の面積は限りなく狭くてもよい。例えば、基準領域は、面積を有さない1地点でもよい。
また、上記実施形態では、目的地点28がグリーン22の中心付近(正確には、グリーン22の外形と概略一致するように描いた多角形の重心)である場合を説明したが、目的地点は、他の地点、例えば、グリーン22内の他の地点やグリーン22外の地点とすることも可能である。目的地点は、面積を有さない1地点であることは必要ではなく、複数の地点の集合としてもよく、或いは、目的地点がある広さの面積を有してもよい。
また、目的地点をユーザの操作によって設定可能に構成してもよい。例えば、多くのゴルフ場では、カップの位置は日によって変更される。そのため、その日のカップの位置を目的地点としてユーザが設定できるようにすると、現在地点とその日のカップの位置との高度差が表示されるのでより便利である。目的地点の設定は、例えば、ゴルフナビ画面30や横ゴルフナビ画面50において、ユーザがタッチした位置の緯度経度を、制御部11が目的地点として設定するように構成するとよい。目的地点をユーザの操作によって設定可能に構成する場合、例えば、グリーン22内(又はグリーン22付近)の基盤地図情報数値標高モデル標高点の標高値をホールデータとして記憶部12に記憶しておき、制御部11が、ユーザにより設定された目的地点に最も近い4つの基盤地図情報数値標高モデル標高点の標高値を平滑化して得られる値を利用してユーザが設定した目的地点の標高値を算出し、当該算出した標高値を用いて基準高度差を算出するとよい。
現在地点と目的地点の高度差の算出方法や算出に用いるデータの種類や形式等は、実施形態の態様に限らず、他の任意の適切な方法、種類、形式とすることができる。
また、上記実施形態では、制御部11が、地点登録の操作が行われたときの現在地点の緯度経度を記憶部12に記憶する場合を説明したが、例えば、地点登録の操作が行われたときに、制御部11が、その時点の現在地点の緯度経度とともに、その時点での表示算出処理による現在地点と目的地点の高度差(ステップS7、S13で左右のグリーンデータ表示部37L、Rに表示される高度差ED)を記憶部12に記録するように構成してもよい。このように記録されたデータは、表示部3において表示可能に構成してもよいし、microUSB端子9等経由でパソコン等に出力できるように構成し、パソコン上で表示できるようにしてもよい。データの表示は、地点登録された2点間の距離と高度差を算出して表示するとよく、これにより、プレイヤーは、1打毎の飛距離と高度差(ボールが飛んだ地点間の高度差)を知ることができる。ボールの飛距離は、高度差(打ち上げのショットか、打ち下ろしのショットか等)の影響を受けるため、飛距離とともに高度差を知ることは、プレイヤーにとって有用である。
また、図1に示したゴルフ支援装置1は手持ち携帯に適する形態であるが、ゴルフ支援装置1は、リストバンドなどの形態で手首等に装着可能な装置とすることも可能である。手首等に装着可能とした場合、加速度センサー等によってプレイヤーのスイングを検出し、スイングを検出した地点についての地点登録を制御部が自動的に行うように構成することが可能である。
ゴルフ支援装置1に内蔵される基盤は、撥水コートを施すとよく、これにより、予期せぬ激しい雨などによるゴルフ支援装置1の水濡れにも安心して使用することができる。
<特許請求の範囲の写し>
<請求項1>
基準領域及び前記基準領域に対応する目的地点を含む場所的領域内の現在地点と前記目的地点の高度差を報知する機能を備えた携帯型の装置であって、
前記基準領域の位置を示す基準領域情報と、前記基準領域と前記目的地点の高度差である基準高度差を算出するための基準高度差情報を記憶した記憶手段と、
前記現在地点の位置情報を取得する位置取得手段と、
気圧を測定する気圧測定手段と、
前記現在地点が前記基準領域内にあるときに前記気圧測定手段が測定した気圧である基準気圧を保持する基準気圧保持手段と、
現時点で前記気圧測定手段が測定した気圧である現在気圧と、前記基準気圧と、前記基準高度差情報に基づいて、前記現在地点と前記目的地点の高度差を算出して報知する高度差報知手段を有すること
を特徴とする装置。
<請求項2>
前記基準領域から前記目標領域までの移動に通常要する時間が、気象変動による気圧変化が通常発生しないとみなせる時間となるように前記基準領域と前記目標地点との関係を設定したこと
を特徴とする請求項1に記載の装置。
<請求項3>
前記基準領域は、高度差がないとみなせる領域であって、ユーザが前記装置を携帯して前記目標地点を目指す際の前記場所的領域内におけるスタート位置となる領域としたこと
を特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
<請求項4>
前記場所的領域は、前記基準領域及び当該基準領域に対応する前記目的地点の組を複数含み、
前記記憶手段は、それぞれの前記組について、前記基準領域情報と、前記基準高度差情報を記憶し、
前記装置は、前記組を選択する組選択手段を更に有し、
前記高度差報知手段は、前記現在気圧と、前記組選択手段が選択した前記組の前記基準領域に現在地点があるときに前記気圧測定手段が測定した前記基準気圧と、当該組についての前記基準高度差情報に基づいて、前記現在地点と前記目的地点の高度差を算出すること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
<請求項5>
前記場所的領域が複数の区画領域を含み、
前記区画領域は、それぞれ、前記組を含むこと
を特徴とする請求項4に記載の装置。
<請求項6>
前記高度差報知手段は、前記現在地点が一の前記区画領域内にあるときは、前記現在地点と当該一の前記区画領域が含む前記目標地点の高度差を報知すること
を特徴とする請求項5に記載の装置。
<請求項7>
前記場所的領域はゴルフ場内の領域であり、前記目的地点は、グリーン上の地点であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
<請求項8>
前記基準領域は、ティーグラウンドを含む領域であること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
<請求項9>
前記記憶手段は、前記基準領域内に位置する基準地点の位置を示す基準地点情報を更に記憶し、
前記基準高度差は、前記基準地点と前記目的地点の高度差であり、
前記基準気圧保持手段は、前記現在地点が前記基準地点に最接近したときに前記気圧測定手段が測定した気圧を前記基準気圧として保持すること、
を特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
<請求項10>
前記場所的領域が複数の前記基準領域を含み、
前記記憶手段は、前記複数の基準領域のそれぞれについて、前記基準領域情報と当該基準領域についての前記基準高度差情報を記憶し、
前記目的地点に移動する過程で前記現在地点が複数の前記基準領域を通過した場合、
前記高度差報知手段は、前記現在地点が最接近した前記基準領域についての前記基準高度差情報を用いて前記現在地点と前記目的地点の高度差を算出すること
を特徴とする請求項9に記載の装置。
<請求項11>
前記基準領域は、幾何形状であること
を特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
<請求項12>
前記高度差報知手段は、前記現在地点が前記基準領域内のときには、前記現在地点と前記目的地点の高度差に代えて、前記基準高度差を報知する機能を備えること
を特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置。
<請求項13>
前記高度差報知手段は、前記基準高度差及び前記現在地点と前記目的地点の高度差を同一の報知態様で報知すること
を特徴とする請求項12に記載の装置。
<請求項14>
前記記憶手段には、前記目的地点の位置情報が更に記憶されており、
前記現在地点と前記目的地点の距離が一定値以下になったときに、前記高度差報知手段は、高度差を非報知とすること
を特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
<請求項15>
前記現在地点が前記基準領域に入った履歴を記憶する履歴記憶手段を更に有し、
前記高度差報知手段は、前記現在地点が前記基準領域に入った履歴が無い場合には、高度差を非報知とすること
を特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。
<請求項16>
前記場所的領域が複数の前記目的地点を含み、
前記高度差報知手段は、複数の前記目的地点のそれぞれについて、前記現在地点と前記目的地点の高度差を算出して報知すること
を特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の装置。
<請求項17>
前記記憶手段には、前記目的地点の位置情報が更に記憶されており、
前記現在地点と前記目的地点の距離を報知する距離報知手段を更に有すること
を特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の装置。
<請求項18>
構成例1から17のいずれか一項に記載の装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
1・・・ゴルフ支援装置
2・・・ケース
3・・・表示部
4・・・電源ボタン
7・・・端子カバー
8・・・充電ランプ
9・・・microUSB端子
11・・・制御部
12・・・記憶部
12a・・・ゴルフ場データ記憶部
12b・・・処理データ記憶部
13・・・GPS受信部
14・・・気圧センサー
15・・・地磁気センサー
16・・・姿勢センサー
17・・・電池
20・・・ゴルフコース
21・・・ティーグラウンド
22・・・グリーン
23・・・移動ルート
24・・・障害物
25・・・区画領域
26・・・基準領域
27・・・基準地点
28・・・目的地点
29・・・移動領域
30,30a,30b・・・ゴルフナビ画面
37L・・・左グリーンデータ表示部
37R・・・右グリーンデータ表示部
38・・・ハザード距離表示部
50・・・横ゴルフナビ画面
51R・・・右グリーンデータ表示部
51L・・・左グリーンデータ表示部

Claims (5)

  1. ゴルフをプレイしているユーザが携帯する装置により測定された気圧を取得する機能と、
    前記ユーザがプレイしているホールに設定されている基準地点と前記ホールにおける目標地点との高度差に関する高度差情報を取得する機能と、
    前記ユーザが基準地点に居たときの気圧である第1の気圧と、前記ユーザの現在位置の気圧である第2の気圧と、前記高度差情報とに基づいて、前記現在位置と前記目標地点との高度差を報知する機能と
    を有するシステム。
  2. 前記基準地点は、前記ホールのティーグラウンドにある地点である
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記報知する機能は、少なくとも前記装置が前記基準領域内に入るまでは、前記高度差を非報知とする
    請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記報知する機能は、前記装置が前記基準領域内にある場合は、前記高度差情報を報知する
    請求項1から3のいずれか1項に記載のシステム。
  5. コンピュータに、請求項1から4のいずれか1項に記載のシステムの機能を実現させるためのプログラム。

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