JP2020153618A - 空調制御サーバ装置、空調制御方法及び空調制御システム - Google Patents

空調制御サーバ装置、空調制御方法及び空調制御システム Download PDF

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ドク トリ クァン トラン
Duc Tri Quang Tran
ドク トリ クァン トラン
隆介 亀井
Ryusuke Kamei
隆介 亀井
アン トァン ブイ
Anh Tuang Vuy
アン トァン ブイ
ドー チュン チァイン グェン
Do Chun Chain Nguyen
ドー チュン チァイン グェン
ビン グエン ドー
Bin Nguyen Do
ビン グエン ドー
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Abstract

【課題】ユーザが快適と感じる空調機運転パターンを任意の場所で実現するためには、長時間にわたる本人の好みの解析及び学習、特定の場所への依存、又はユーザが空調機を手動で設定する手間が生じてしまう。【解決手段】、室内に設置された空調機420を制御する空調制御サーバ装置440であって、空調制御サーバ装置440は、空調機設定要求をユーザ端末又は空調制御装置430から受信する場合、ユーザに関する属人情報、ユーザの使用環境に関する環境情報、及びユーザの使用時期に関する時期情報のうち、少なくとも1つを参考情報として取得し、取得した参考情報に基づいて、空調機制御用の標準運転パターンデータベースから、参考情報に対して所定の類似度基準を達成する第1の空調機制御用の標準運転パターンを取得し、第1の空調機制御用の標準運転パターンを、空調機420に対して適用する空調管理部とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、空調制御サーバ装置、空調制御方法及び空調制御システムに関する。
近年、IoTの普及に伴い、インターネットに接続可能なデバイスが増加している。その中で、エアコン、体重計、活動量計、炊飯器、オーブンレンジ、冷蔵庫などの生活家電と呼ばれる家電機器もインターネットへの接続が進み、様々なサービスが提供されつつある。生活家電の中でも、エアコンに対しては、インターネットに接続可能な情報端末を用いて、遠隔制御を行なうシステムが提供されている。
従来、自宅の部屋やホテル等で空調機の温度、風量等の制御をユーザの好みや地域の特性等を学習した上で、所定時間後にユーザの好みの温度になるように、自動的に設定温度、風量等の運転計画を策定する技術が開示されている。
例えば、特開2008−267741号公報(特許文献1)には、機器制御装置がユーザの嗜好(空調設定温度、到達時間、風量等)を時間帯ごとに学習し、空調機の運転計画を策定する技術が開示されている。
しかし、個人の嗜好パターンを十分学習するためには、長期間にわたる多数の操作履歴の蓄積が必要であり、行動パターンに基づく安定的な運転制御を行えるようになるまでには長期間を要する、という問題がある。また、自宅以外の場所(ホテル等)には適用できないという課題が存在する。
また、特開2017−067427号公報(特許文献2)には、空調機が存在する地域の天候予測情報等を取得し、現在の室温、湿度等から、所定時間後にユーザの設定温度になるように空調機の運転パターンを決定する技術が開示されている。
しかし、所定時間後に所定温度になるように運転制御するためには、気候条件のみならず、建物の構造(木造、鉄筋コンクリート等)、空調機の性能(新しい型式か古い型式か等)の要因が影響するが、特許文献2ではそのような要因は考慮されていない。また、クラウドサーバによって、ユーザの好みの温度等の機械学習などは行っていない。
更に、特開2003−111157号公報(特許文献3)には、空調機等のユーザの操作パターンを学習し、学習結果を携帯型メモリ等に保存して、ホテル等の自宅以外でも同様の温度設定等をそのまま適用する技術が開示されている。
しかし、ユーザは自宅とホテル等とで必ずしも同じ設定温度等を好むとは限らず(例えば、ホテル等の外出先では、自宅より低めの冷房温度を好む場合もありうる)、場所の相違に基づく要因が考慮されていない。
特開2008−267741号公報 特開2017−067427号公報 特開2003−111157号公報
上記の特許文献のいずれの発明も、ユーザが快適と感じる空調機の運転パターンを任意の場所で実現するためには、長時間にわたる本人の好みの解析及び学習が必要である。また、ユーザの学習データが蓄積された場所と異なる場所へ適用する場合には、ユーザがその都度、空調機を設定しなおすことが多くなる。
そこで、本発明は、ユーザの学習データが蓄積されていない場所であっても、ユーザが快適と感じる空調機の運転パターンを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、代表的な本発明の空調制御サーバ装置の一つは、空調機を制御する空調制御サーバ装置であって、空調制御サーバ装置は、通信ネットワークを介して、ユーザが利用するユーザ端末と、空調機を制御するための空調制御装置と接続可能であり、属人情報と、環境情報と、時期情報とを蓄積する蓄積部と、属人情報と、環境情報と、時期情報とを解析し、属人、環境、及び時期のうちの少なくとも1つに応じて、空調機制御用の標準運転パターンを生成する解析部と、標準運転パターンを格納する空調機制御用の標準運転パターンデータベースと、空調機設定要求をユーザ端末又は空調制御装置から受信する場合、ユーザに関する属人情報、ユーザの使用環境に関する環境情報、及びユーザの使用時期に関する時期情報のうち、少なくとも1つを参考情報として取得し、取得した参考情報に基づいて、空調機制御用の標準運転パターンデータベースから、参考情報に対して所定の類似度基準を達成する第1の空調機制御用の標準運転プロフィールを取得し、第1の空調機制御用の標準運転プロフィールを、空調機に対して適用する空調管理部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、空調機を利用しているユーザの属性、環境、使用時期等の特性が類似している第三者のデータに基づいて、当該ユーザに応じた空調機運転パターンを生成することで、ユーザが快適と感じる空調機運転パターンを任意の場所で、提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態を実施するためのコンピュータシステムのブロック図である。 本発明に係る空調制御システムの全体構成を示す図である。 本発明に係る空調制御システムの詳細構成を示す図である。 本発明に係る空調制御方法の主なフローを示す図である。 本発明に係る空調制御システムの初期設定の流れの一例を示す図である。 本発明に係る属人情報を入力するためのユーザインターフェースの画面の一例を示す図である。 本発明に係る空調制御システムの使用前設定の流れの一例を示す図である。 本発明に係る空調機運転パターンにおける適正温度を計算するフローの一例を示す図である。 本発明に係る空調機運転パターンにおける温度の時系列を示す図である。 本発明に係る空調制御の標準運転パターン及びユーザ個別運転パターンを示す図である。 本発明に係る空調機運転パターンを表示するためのユーザインターフェースの画面の一例を示す図である。 本発明に係る空調機運転パターンを補正する際の流れを示す図である。 本発明に係る空調機運転パターンを時間帯毎に更新する際の処理を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
本開示の多くの態様は、コンピュータデバイスによって実行される動作のシーケンスとして説明される。また、本明細書で説明される様々な動作は、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))、1つ又は複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令、又はその両方の組み合わせによって実行されてもよい。更に、本明細書に記載された動作のシーケンスは、コンピュータ命令のセットとして任意のコンピュータ可読記憶媒体に保存され、実行時に当該動作シーケンスに該当する機能をプロセッサに実行させるものであってもよい。従って、本開示の様々な態様は、多数の異なる形態で具体化されてもよく、それらのすべては本件発明の技術的範囲に含まれる。
本開示の実施形態の態様は人工知能に関する。一般に、ここでの「人工知能」とは、機械学習及びパターン認識などの機能を有する計算モデルである。この人工知能は、ローカル装置、サーバ/クライアント構成、分散型ネットワーク等、様々な動作環境に適用されてもよい。
次に、図1を参照して、本開示の実施形態を実施するためのコンピュータシステム300について説明する。本明細書で開示される様々な実施形態の機構及び装置は、任意の適切なコンピューティングシステムに適用されてもよい。例えば、後述するユーザ端末、空調制御装置、及び空調制御サーバ装置はいずれも、ここで説明するコンピュータシステム300によって実現されてもよい。コンピュータシステム300の主要コンポーネントは、1つ以上のプロセッサ302、メモリ304、端末インターフェース312、ストレージインタフェース314、I/O(入出力)デバイスインタフェース316、及びネットワークインターフェース318を含む。これらのコンポーネントは、メモリバス306、I/Oバス308、バスインターフェースユニット309、及びI/Oバスインターフェースユニット310を介して、相互的に接続されてもよい。
コンピュータシステム300は、プロセッサ302と総称される1つ又は複数の汎用プログラマブル中央処理装置(CPU)302A及び302Bを含んでもよい。ある実施形態では、コンピュータシステム300は複数のプロセッサを備えてもよく、また別の実施形態では、コンピュータシステム300は単一のCPUシステムであってもよい。各プロセッサ302は、メモリ304に格納された命令を実行し、オンボードキャッシュを含んでもよい。
ある実施形態では、メモリ304は、データ及びプログラムを記憶するためのランダムアクセス半導体メモリ、記憶装置、又は記憶媒体(揮発性又は不揮発性のいずれか)を含んでもよい。メモリ304は、本明細書で説明する機能を実施するプログラム、モジュール、及びデータ構造のすべて又は一部を格納してもよい。例えば、メモリ304は、空調制御アプリケーション350を格納していてもよい。ある実施形態では、空調制御アプリケーション350は、後述する機能をプロセッサ302上で実行する命令又は記述を含んでもよい。
ある実施形態では、空調制御アプリケーション350は、プロセッサベースのシステムの代わりに、又はプロセッサベースのシステムに加えて、半導体デバイス、チップ、論理ゲート、回路、回路カード、及び/又は他の物理ハードウェアデバイスを介してハードウェアで実施されてもよい。ある実施形態では、空調制御アプリケーション350は、命令又は記述以外のデータを含んでもよい。ある実施形態では、カメラ、センサ、又は他のデータ入力デバイス(図示せず)が、バスインターフェースユニット309、プロセッサ302、又はコンピュータシステム300の他のハードウェアと直接通信するように提供されてもよい。
コンピュータシステム300は、プロセッサ302、メモリ304、表示システム324、及びI/Oバスインターフェースユニット310間の通信を行うバスインターフェースユニット309を含んでもよい。I/Oバスインターフェースユニット310は、様々なI/Oユニットとの間でデータを転送するためのI/Oバス308と連結していてもよい。I/Oバスインターフェースユニット310は、I/Oバス308を介して、I/Oプロセッサ(IOP)又はI/Oアダプタ(IOA)としても知られる複数のI/Oインタフェースユニット312,314,316、及び318と通信してもよい。
表示システム324は、表示コントローラ、表示メモリ、又はその両方を含んでもよい。表示コントローラは、ビデオ、オーディオ、又はその両方のデータを表示装置326に提供することができる。また、コンピュータシステム300は、データを収集し、プロセッサ302に当該データを提供するように構成された1つ又は複数のセンサ等のデバイスを含んでもよい。
例えば、コンピュータシステム300は、心拍数データやストレスレベルデータ等を収集するバイオメトリックセンサ、湿度データ、温度データ、圧力データ等を収集する環境センサ、及び加速度データ、運動データ等を収集するモーションセンサ等を含んでもよい。これ以外のタイプのセンサも使用可能である。表示システム324は、単独のディスプレイ画面、テレビ、タブレット、又は携帯型デバイスなどの表示装置326に接続されてもよい。
I/Oインタフェースユニットは、様々なストレージ又はI/Oデバイスと通信する機能を備える。例えば、端末インタフェースユニット312は、ビデオ表示装置、スピーカテレビ等のユーザ出力デバイスや、キーボード、マウス、キーパッド、タッチパッド、トラックボール、ボタン、ライトペン、又は他のポインティングデバイス等のユーザ入力デバイスのようなユーザI/Oデバイス320の取り付けが可能である。ユーザは、ユーザインターフェースを使用して、ユーザ入力デバイスを操作することで、ユーザI/Oデバイス320及びコンピュータシステム300に対して入力データや指示を入力し、コンピュータシステム300からの出力データを受け取ってもよい。ユーザインターフェースは例えば、ユーザI/Oデバイス320を介して、表示装置に表示されたり、スピーカによって再生されたり、プリンタを介して印刷されたりしてもよい。
ストレージインタフェース314は、1つ又は複数のディスクドライブや直接アクセスストレージ装置322(通常は磁気ディスクドライブストレージ装置であるが、単一のディスクドライブとして見えるように構成されたディスクドライブのアレイ又は他のストレージ装置であってもよい)の取り付けが可能である。ある実施形態では、ストレージ装置322は、任意の二次記憶装置として実装されてもよい。メモリ304の内容は、記憶装置322に記憶され、必要に応じて記憶装置322から読み出されてもよい。I/Oデバイスインタフェース316は、プリンタ、ファックスマシン等の他のI/Oデバイスに対するインターフェースを提供してもよい。ネットワークインターフェース318は、コンピュータシステム300と他のデバイスが相互的に通信できるように、通信経路を提供してもよい。この通信経路は、例えば、ネットワーク330であってもよい。
ある実施形態では、コンピュータシステム300は、マルチユーザメインフレームコンピュータシステム、シングルユーザシステム、又はサーバコンピュータ等の、直接的ユーザインターフェースを有しない、他のコンピュータシステム(クライアント)からの要求を受信するデバイスであってもよい。他の実施形態では、コンピュータシステム300は、デスクトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、ノートパソコン、タブレットコンピュータ、ポケットコンピュータ、電話、スマートフォン、又は任意の他の適切な電子機器であってもよい。
次に、本発明に係る空調制御システム400の全体構成について説明する。
図2は、本発明に係る空調制御システム400の全体構成を示す図である。図2に示すように、本発明の空調制御システム400は、空調制御を行う部屋に配置された空調機420と、空調機に対する制御を行う空調制御装置430と、ユーザ端末410と、ユーザ端末410及び空調制御装置430と通信可能な空調制御サーバ装置440とを備える。ユーザ端末410と、空調機420と、空調制御装置430と、空調制御サーバ装置440とは、インターネット等の通信ネットワーク425を介して相互に接続される。
ユーザ端末410は、ユーザが利用する端末装置である。ユーザは、ユーザ端末410を介して、属人情報を入力したり、空調機を設定したり、空調機運転パターン(以下、「運転パターン」ということもある)を確認したりすることができる。ユーザ端末410は、例えば、スマートフォン、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレット等、任意のデバイスであってもよい。
図2に示すように、ユーザ端末410は、各種情報を記憶するための記憶部404と、空調制御装置430の状況を管理するための専用アプリ406と、ユーザからの指示の入力や設定の確認を実現するための入出力部408と、空調制御サーバ装置440との通信を行うための通信部411と、空調制御装置430等との通信を行うための近距離通信部412とを含む。記憶部404は、例えばフラッシュメモリやハードディスクドライブであってもよい。近距離通信部412は、例えば内蔵のNFC(Near Field Communication)モジュールや、ブルートゥース(登録商標)であってもよい。
空調機420は、例えば自宅、ホテル、オフィス等の部屋に設置され、当該部屋の空気調和を行うように構成されている装置である。空調機420は、既存の空調機から適宜に選択されてもよい。例として空調機420は、例えば、エアハンドリングユニット、ファンコイルユニット、パッケージエアコンディショナ、ルームエアコンディショナのうちのいずれかであってもよい。また、空調機420は、例えばリモコン414やユーザ端末410による遠隔操作によって設定されてもよい。
空調制御装置430は、ユーザ端末410と、空調機420と、空調制御サーバ装置440とを連動させ、空調制御サーバ装置440によって生成される空調機運転パターンを空調機420に対して適用するための装置である。この空調制御装置430は、例えば、空調機420に内蔵されているものであってもよく、従来の空調機に取付可能な付属デバイスであってもよい。
空調制御装置430は、ユーザ端末410等との通信を行うための近距離通信部432と、空調制御サーバ装置440との通信を行うための通信部434と、リモコン414や空調機420との赤外線による通信を行うための赤外線送受信部436と、例えば空調機420の性能効率等を計算するための計算部437と、各種情報を記憶するための記憶部438と、空調機420が設置されている部屋の湿度や温度等の情報を検出するための各種センサ439とを含む。この各種センサ439は、例えば、温度計、湿度計、光度計等、任意のセンサであってもよい。
空調制御サーバ装置440は、多数のユーザ端末、外部のデータベース、SNS(Social Networking Service)、又は人工衛星等の様々な情報源から、不特定多数のユーザの属人情報、空調機が設置される環境に関する環境情報、空調機が使用される時期に関する時期情報等に基づいて、特定のユーザに応じた空調機運転パターンを生成するサーバ装置である。
図2に示すように、空調制御サーバ装置440は、通信ネットワーク425を介して、ユーザ端末410と、空調機420と、空調制御装置430との通信を行うための接続部441と、多数の空調制御装置から収集した各種情報を蓄積するための蓄積部442と、各種情報に基づいて空調機運転パターンを生成する解析部444と、ユーザ毎に適切な運転パターンの選択、調整、及び適用を管理するための空調管理部448と、運転パターンを保管するための空調機運転パターンデータベース446(以下、「運転パターンデータベース」ということもある)とを含む。
以下、上述した空調制御システム400の使用例を説明する。なお、本発明は以下の使用例の機能や処理に限定されない。
まず、ユーザは、ユーザ端末410の専用アプリ406を介して、属人情報(人種、年齢、性別等)を空調制御サーバ装置440の蓄積部に登録する。また、空調制御装置には、空調機420が設置されている場所の環境に関する環境情報(位置情報、建物の構造情報、天候情報)や、空調機情報(空調機の型式、性能効率等)が予め保存されていてもよい。
次に、ユーザは、ユーザ端末410の専用アプリ406から、空調機を設定したいとの旨を示す空調機設定要求を空調制御装置430に送信する。空調機設定要求を受信した空調制御装置430は、ユーザ端末410から、例えば当該ユーザの属人情報を取得し、空調制御サーバ装置440の空調機運転パターンデータベース446から、当該ユーザの属人情報、空調機の使用環境、及び/又は空調機の使用時期に対して所定の類似度を達成する空調機制御用の標準運転パターンを取得する。
また、後述するように、当該ユーザに対応するユーザ個別運転パターンが登録されていれば、空調制御装置430は、このユーザ個別運転パターンを標準運転パターンの代わりに取得してもよい。以下では、標準運転パターンとユーザ個別運転パターンとを特に区別する必要がない場合には、「運転パターン」と総称する。
なお、後述するように、当該ユーザに対応するユーザ個別運転パターンが空調制御サーバ装置440に登録されていない場合には、空調制御サーバ装置440の空調管理部448(又は空調制御装置430の計算部437)は、当該ユーザに関する属人情報、空調機の使用環境、空調機の使用時期、及びユーザの過去の操作履歴等に基づいて、当該ユーザ向けのユーザ個別運転パターンを生成してもよい。
次に、運転パターンを取得した空調制御装置430は、例えば近距離通信部432を介して、取得した運転パターンをユーザ端末410に送信する。そして、ユーザ端末410では、ユーザは、運転パターンを画面上に表示して、適宜に調整したり、確認したりすることができる。ユーザが運転パターンを確認した後、確認された運転パターンが空調制御装置430に送信される。その後、空調制御装置430は、この運転パターンを空調機420に適用する。
また、運転パターンが適用された後、空調制御装置430は、リモコン414やユーザ端末410による操作を監視し、運転パターンに対する補正情報を収集してもよい。また、運転パターンで予定していた室温と実際の室温が相違する場合、空調制御装置430の計算部437は、その室温の差に基づいて、空調機420が設置されている建物の構造情報や空調機420の性能効率を推定してもよい。更に、空調制御装置430は、所定の時期に(例えば1日1回)、ユーザの操作履歴による補正情報、及び推定した建物の構造情報や空調機420の性能効率の情報を空調制御サーバ装置440に送信してもよい。空調制御サーバ装置440は、これらの情報から、ユーザ個人の好み、空調制御装置430が設置されている環境、及び空調機420の特性を学習することができる。
上述した構成を有する空調制御システム400により、空調機を利用しているユーザの属性、環境、使用時期等の特性に類似している第三者のデータに基づいて、当該ユーザに応じた空調機運転パターンを生成することで、ユーザが快適と感じる空調機運転パターンを任意の場所で、即座に提供することができる。
次に、図3を参照し、本発明に係る空調制御システム400の詳細構成について説明する。図3は、図2に示した空調制御システム400の詳細構成を示す図である。
なお、図3に例示される構成要素において、以上説明した構成要素と同じ参照符号を持つものについて、説明を省略する。
上述したように、空調制御サーバ装置440は、空調制御装置430や外部のデータベースから取得した各種情報を用いて、特定のユーザに応じた空調機運転パターンを生成することができる。図3では、空調制御サーバ装置440が1つの空調制御装置430と接続されている構成を例示しているが、実際には、空調制御サーバ装置440は、多数の空調制御装置と接続されており、それぞれの空調制御装置との間で、情報の通信や空調機運転パターンの生成及び提供を行うように構成されている。
まず、空調制御装置430の構成について説明する。上述したように、空調制御装置430は、空調機運転パターンを計算するための各種情報を格納する記憶部438を含む。図3に示すように、記憶部438は、例えば、環境情報511、制御情報512、時期情報513、属人情報514、運転パターン515、及びユーザ補正情報516を格納してもよいが、本発明はこれに限定されず、場合によっては、他の情報を格納してもよい。
なお、記憶部438が備える情報のうち、環境情報511と、制御情報512と、時期情報513とを、例えば空調制御装置430の各種センサ439によって取得してもよく、属人情報514とユーザ補正情報516とを、近距離通信部432を介してユーザ端末410から取得してもよく、赤外線送受信部436を介してリモコン414から取得してもよい。
環境情報511とは、空調機420が設置される環境に関する情報である。この環境情報510は、例えば、空調機420が設置される場所の位置情報(緯度や経度等の座標)、部屋の湿度や温度に関する情報、建物の構造情報(木材、鉄筋コンクリート、間取り、断熱材効率)、天候情報(過去、現在、及び将来の天気のパターン)等を含んでもよい。
制御情報512とは、ユーザの空調機420に対する操作の履歴(総計作動時間、温度や風量設定の変更)に関する情報、空調機に関する情報(型式、総計作動時間、クリーニング履歴、性能効率)等を含んでもよい。
時期情報513とは、空調機420が使用される日時及び季節に関する情報である。この時期情報513は、例えば、空調機420の起動日時(2020年12月15日の17時51分)等を含んでもよい。
属人情報514とは、空調機420のユーザの個人的な属性に関する情報である。この属人情報514は、例えば、ユーザの人種(日本人、ドイツ人等)、年齢(37歳、57歳等)、性別(男性・女性)、国籍(アメリカ合衆国、イギリス)、体重(60キロ)、身長(165センチ)、氏名(ジョン・スミス)、及び生年月日(1997年7月19日)等の情報を含んでもよい。
運転パターン515は、空調制御サーバ装置440から提供される運転パターンをローカルに保存した情報である。この運転パターン515は、例えば、空調制御の標準運転パターン及びユーザ個別運転パターンを含んでもよい。
ユーザ補正情報516は、ユーザが運転パターンに対して変更した箇所に関する情報である。このユーザ補正情報516は、例えば、運転パターンに対する温度の変更、風量の変更、起動日時の変更等、運転パターンの任意のパラメータに対する変更を示す情報を含んでもよい。
なお、上述した各種情報は、1つの使用インスタンスに関するものである。ここでの「使用インスタンス」とは、原則として、1台の空調機が設置される環境と、当該環境に滞在する1人又は複数のユーザを含む状況を意味する。空調制御サーバ装置440は、複数の空調制御装置(例示せず)から、複数の使用インスタンスに関する各種情報を収集し、既存の機械学習の手法を用いて解析することで、特定のユーザに応じた空調機運転パターンを生成することができる。
次に、空調制御サーバ装置440の構成について説明する。図3に示すように、空調制御サーバ装置440は、蓄積部442と、解析部444と、運転パターンデータベース446と、空調管理部448とを含む。
上述したように、蓄積部442は、多数の空調制御装置から収集した各種情報を蓄積するための機能部である。図3に示すように、蓄積部442は、例えば、集計環境情報521と、集計制御情報523と、集計時期情報524と、集計属人情報522と、集計ユーザ補正情報525とを含んでもよいが、本発明はこれに限定されず、場合によっては、他の情報を格納してもよい。蓄積部442が備える各種データの種類、内容、及び形式は、上述した記憶部438の各種情報と実質的に同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
なお、1つの使用インスタンスに関する記憶部438の情報と異なり、空調制御サーバ装置440の蓄積部442の情報は、多数の空調制御装置(例示せず)から収集した、多数の使用インスタンスに関する情報(いわゆるビッグデータ)である。
解析部444は、蓄積部442において集計されている、多数の使用インスタンスに関する各種情報を、例えば既存のディープラーニングの手法又は機械学習の手法を用いて解析することにより、運転パターンを生成する機能部である。解析部444の機械学習の手法・手段としては、例えば、線形回帰手段、ニューラルネットワーク手段、時系列手段、クラスタリング手段、アンサンブル学習等、適宜に選択されてもよい。また、この機械学習手段は、生成された運転パターンに対するユーザフィードバックを用いて訓練することで、精度を向上させることができる。
解析部444は、蓄積部442に格納されている各種情報を取得して、当該各種情報に基づいて、標準運転パターンとユーザ個別運転パターンとを生成する機能部である。また、解析部444は、蓄積部442に格納される情報の他に、空調制御サーバ装置440の外部のデータベースをアクセスし、外部データベースの情報を運転パターンの生成に用いることができる。例えば、解析部444は、天候情報データベース590や、空気汚染情報データベース592の情報を取得して、運転パターンの生成に用いてもよい。
図3に示すように、解析部444は、標準運転パターンを生成するための標準運転パターン生成部526と、ユーザ個別運転パターンを生成するためのユーザ個別運転パターン生成部527と、生成済みの運転パターンを更新するための運転パターン更新部528とを含む。ここでは、「標準運転パターン」とは、多数の使用インスタンスの環境情報、制御情報、時期情報属人情報、及びユーザ補正情報等の統計的なデータに基づいて計算される、大雑把なユーザグループが概して好むであろう空調制御パターンを時間帯毎に規定するものである。また、この空調制御パターンとは、温度、湿度、風量、風向き、起動時間、終了時間等、空調機の各種制御パラメータを定める設定プロフィールである。
標準運転パターン生成部526は、標準運転パターンを生成するために、まず、蓄積部442において集計されている、多数の使用インスタンスに関する各種情報を、例えば既存のクラスタリング手段を用いてグループ分けする。このグループ分けでは、例えば集計属人情報522において類似している属性(人種、年齢、性別等)を有するユーザが同じグループにソーティングされるようにしてもよい。その結果、例えば「30代日本人男性」や「50年代白人女性」等、複数のユーザグループが生成される。
その後、標準運転パターン生成部526は、生成されたそれぞれのユーザグループ毎に、そのユーザグループに対応する環境情報、制御情報、及び時期情報を集計環境情報521、集計制御情報523、及び集計時期情報524から抽出し、上述した機械学習手段で解析することにより、それぞれのユーザグループに対応する標準運転パターンを生成する。これにより、ユーザグループ毎に、そのユーザグループのユーザが快適と感じるであろう標準運転パターンが生成され、例えば運転パターンデータベース446に格納される。
また、ここでは、ユーザ個別運転パターン生成部527が生成する「ユーザ個別運転パターン」とは、特定のユーザの使用インスタンスの環境情報、制御情報、時期情報属人情報、及びユーザ補正情報等に基づく、当該ユーザ個人が好むであろう空調制御パターンを時間帯毎に規定するものである。なお、ユーザ個別運転パターンを生成する処理の詳細については後述する。
運転パターン更新部528は、ユーザが標準運転パターン又はユーザ個別運転パターンに対して行った補正に基づいて、生成済みの運転パターンを更新する。生成済みの運転パターンをユーザのフィードバックである補正情報に基づいて継続的に更新することで、運転パターンを最適化し、運転パターンによる快適度を向上することができる。
なお、運転パターン更新部528は、標準運転パターンを取得した後、ユーザに関する属人情報、ユーザの使用環境に関する環境情報、ユーザの使用時期に関する時期情報、ユーザの過去の操作履歴、及び空調機の制御効果情報のうち、少なくとも1つに基づいて標準運転パターンに対して、ユーザに応じた運転パターンであるユーザ個別運転パターンを生成することもできる。
また、運転パターン更新部528は、標準運転パターンに対するユーザの補正を示す補正情報を空調制御装置から取得し、補正情報と所定の類似度を有する補正情報が一定以上存在する場合に、補正情報に基づいて、標準運転パターンを更新してもよい。
運転パターンデータベース446は、標準運転パターン生成部526によって生成される標準運転パターン542と、ユーザ個別運転パターン生成部527によって生成されるユーザ個別運転パターン544とのそれぞれを格納するためのデータベースである。運転パターンデータベース446は、例えば、SQL等のドメイン固有言語を利用する関係データベース管理システム(RDBMS)であってもよい。
空調管理部448は、空調制御装置430又はユーザ端末410から、空調機の設定を要求する空調機設定要求を取得する設定要求取得部552と、ユーザの使用インスタンスに関する参考情報を取得する参考情報取得部554と、運転パターンを取得する運転パターン取得部556と、運転パターンを空調機に対して適用する運転パターン適用部558とを含む。なお、空調管理部448のそれぞれの機能部の処理の詳細については後述する。
次に、図4を参照して、本発明に係る空調制御方法600の主なフローについて説明する。
なお、以下説明する空調制御方法600の工程のそれぞれは、図2及び図3に示す空調管理部の機能部によって実施される。
まず、ステップS610では、設定要求取得部552は、空調制御装置又はユーザ端末から、空調機の設定を要求する空調機設定要求を取得する。ここでは、「取得する」との表現は、収集したり、入手したり、獲得したり、受信したり、受領したりすることを含む。この空調機設定要求は、ユーザが空調機を使用するに当たって、適切な運転パターンの適用を要求する通知である。ユーザは、例えば空調機のリモコンやユーザ端末を介してこの空調機設定要求を入力してもよい。また、上述したように、対象の空調機は、ユーザの自宅の空調機であってもよく、行先のホテルやオフィスの空調機等、任意の空調機であってもよい。
次に、ステップS620では、参考情報取得部554は、ユーザの使用インスタンスに関する参考情報を取得する。ここでは、参考情報取得部554は、例えば空調制御装置の記憶部に予め格納されている各種情報を取得してもよく、又は、設定要求取得部552が空調機設定要求を取得した際に、参考情報を要求する指示を空調制御装置に送信してもよい。この要求を受信した空調制御装置は、例えば、各種センサを用いて使用インスタンスに関する情報の収集を開始してもよく、ユーザの属性を入力する画面をユーザ端末に表示してもよい。
ここでの参考情報とは、ユーザの使用インスタンスに関する環境情報、制御情報、時期情報、及び属人情報等のうちの少なくとも1つの情報である。なお、ユーザの使用インスタンスに関する情報が多い程、より適切な運転パターンの選択・生成が可能となるため、参考情報取得部554は、なるべく多くの情報を取得することが望ましい。
次に、ステップS630では、運転パターン取得部556は、ステップS620で取得した参考情報に基づいて、当該参考情報に対して所定の類似度基準を達成する標準運転テンプレートを取得する。この所定の類似度基準とは、特定の参考情報と対象の標準運転テンプレートの必要最低限の類似度を指定するものである。この所定の類似度基準は例えばパーセント(60%の類似度、90%の類似度)として表現されてもよい。
標準運転テンプレートを取得するためには、運転パターン取得部556は、例えば予め生成されている標準運転テンプレートを図3に示す運転パターンデータベース446から取得してもよい。一例として、取得された参考情報が、ユーザの属人情報である「40年代日本人女性」を指定する場合、運転パターン取得部556は、運転パターンデータベース446に格納されている標準運転パターンを検索し、取得した参考情報に最も類似しているユーザグループに対応する標準運転テンプレートを取得してもよい。
なお、以上では、標準運転テンプレートが予め生成され、運転パターンデータベース446に格納されていることを前提に説明したが、本発明はそれに限定されない。例えば、取得した参考情報に対して所定の類似度基準を達成するものがない場合には、運転パターン取得部556は、新たな標準運転パターンの作成を要求する標準運転要求を図3に示す標準運転パターン生成部526に送信してもよい。その後、運転パターン取得部556は、新たに生成された標準運転テンプレートを取得してもよい。
次に、ステップS635では、図3に示すユーザ個別運転パターン生成部527は、ユーザ端末のユーザに応じたユーザ個別運転パターンを生成する。なお、このステップS635の実施は任意である。例えば、当該ユーザの使用インスタンスに関する情報がない場合には、ユーザ個別運転パターンの生成はスキップされ、使用インスタンスに関する情報が取得された際に行われてもよい。
上述したように、ユーザ個別運転パターンとは、特定のユーザの使用インスタンスの環境情報、制御情報、時期情報属人情報、及びユーザ補正情報等に基づく、当該ユーザ個人が好むであろう空調制御パターンを時間帯毎に規定するものである。このユーザ個別運転パターンを生成するためには、ユーザ個別運転パターン生成部527は、ステップS630で取得された標準運転パターンを、ユーザの使用インスタンスに関する情報(例えば、上述した環境情報、制御情報、時期情報、属人情報、ユーザ補正情報)に基づいて変更する。これにより、大雑把なユーザグループの統計的なデータに基づいて標準運転パターンを、特定の使用インスタンスにカスタマイズさせたユーザ個別運転パターンとして作り直すことができる。
なお、ここでは、ユーザ個別運転パターンが空調制御サーバ装置440のユーザ個別運転パターン生成部527に生成される例を説明したが、本発明はそれに限定されず、ユーザ個別運転パターンは、空調制御装置に生成されてもよい。この場合には、空調制御装置は、ユーザ個別運転パターンを生成するためのユーザ個別運転パターン生成部を備えてもよい。
次に、ステップS640では、運転パターン適用部558は、運転パターンを対象の空調機(例えば図3に示す空調機420)に対して適用する。ここで適用される運転パターンは、ステップS630で取得された標準運転パターンであってもよく、ステップS635で生成されたユーザ個別運転パターンであってもよいが、ユーザ個別運転パターンの方がユーザの使用インスタンスにカスタマイズされているため、ユーザ個別運転パターンが存在する場合には、ユーザ個別運転パターンの適用が望ましい。
運転パターン適用部558は、運転パターンを適用するために、対象の運転パターンを空調制御装置に送信し、当該運転パターンの適用を指示する運転パターン適用要求を送信する。この運転パターンと運転パターン適用要求を受信した空調制御装置は、運転パターンをローカルの記憶部(例えば、図3に示す記憶部438の運転パターン515)に保存する。その後、空調制御装置は、受信した運転パターンに指定されている温度・湿度・風量等のパラメータに従って、空調機を設定する。
これにより、ユーザが快適と感じる空調機運転パターンを任意の場所で、即座に提供することができる。従って、あるユーザが、行ったことがない場所へはじめて行く場合でも、当該ユーザに類似している多数の使用インスタンスから集計されたデータに基づいて生成された標準運転パターンの適用が可能となる。このため、ユーザは、はじめて過ごす場所の環境に適した空調機運転パターンを利用することによって、滞在地での快適度を向上させることができる。
次に、図5を参照して、本発明に係る空調制御システムを使用する際の初期設定について説明する。
図5は、本発明に係る空調制御システムの初期設定の手順700の一例を示す図である。図5に示す手順700は、例えばユーザが本発明に係る空調制御システムを自宅で使用する場合に行われる手順である。
まず、ステップS701では、ユーザは、専用アプリ(例えば図2に示す専用アプリ406)をユーザ端末410で入手する。専用アプリを入手するために、ユーザは、例えばユーザ端末410からアクセス可能なデジタルマーケットプレイスから専用アプリをダウンロードしてもよい。
次に、ステップS702では、ユーザは、ユーザ端末410から、ユーザ端末410と空調制御装置430を接続させるためのペアリング要求を空調制御装置430に送信する。このペアリング要求は、例えばブルートゥース(登録商標)等、既存の通信プロトコルによって実現されてもよい。
なお、ユーザ端末410と空調制御装置430のペアリングは、初回(又はそれ以降で切断された際)のみに行われる。また、ユーザ端末410がペアリング機能を備えない場合には、空調制御装置430は例えばLAN(Local Area Network)やWifiを介してユーザ端末410と通信を行ってもよい。
次に、ステップS703では、ユーザは、ユーザ端末410の専用アプリを起動して、人種、年齢、性別等の属人情報を入力する。ここでの属人情報の入力は、例えば、空調制御サーバ装置440へのユーザ登録の一環として行われてもよい。その後、ユーザ端末410は、入力された属人情報を空調制御サーバ装置440に送信する。また、この際には、ユーザ端末410は、当該ユーザを一意に識別するユーザIDを生成し、当該属人情報に関する情報と共に送信してもよい。
なお、属人情報の入力の詳細は、図6を参照して後述する。
次に、ステップS704では、空調制御装置430は、ユーザの使用インスタンスに関する情報を取得する。取得される情報は、上述したように、例えば環境情報、制御情報、時期情報等を含む。ここで、空調制御装置430は、温度計、湿度計、光度計等の各種センサ(例えば、図2に示す各種センサ439)を用いて空調機の制御情報(性能効率)を計算したり、建物の構造に関する情報の入力をユーザに要求したり、使用インスタンスの地理的な場所を指定する位置情報をGPS(Global Positioning System)から収集したりすることでユーザの使用インスタンスに関する情報を取得してもよい。空調制御装置430は、ここで取得した使用インスタンスの情報を空調制御サーバ装置440に送信する。
なお、ユーザの使用インスタンスに関する情報を空調制御装置430によって取得される例を説明したが、本発明はそれに限定されず、ユーザの使用インスタンスに関する情報の一部は空調制御サーバ装置440側で取得されてもよい。例えば、空調制御サーバ装置440は、空調制御装置430によって取得された位置情報(座標等)を用いて、その場所に関する天候情報や建物構造情報を人工衛星が提供するデータから取得してもよい。
次に、ステップS705では、空調制御サーバ装置440は、取得した属人情報を解析して、当該ユーザを、属性が一致する標準パターンに対応づけてもよい。具体的には、空調制御サーバ装置440は、当該ユーザのユーザIDを、例えば図3に示す運転パターンデータベース446に格納される標準運転パターンに紐づけてもよい。
なお、当該使用インスタンスの特性に一致する標準パターンが存在しない場合には、空調制御サーバ装置440は、この使用インスタンスの特性に一致する標準パターンを生成して対応付けてもよい。
次に、図6を参照して、本発明に係る属人情報を入力するためのユーザインターフェースについて説明する。
図6は、本発明に係る属人情報を入力するためのユーザインターフェースの画面800の一例を示す図である。
ユーザインターフェースの画面800は、例えば、ユーザが図5に示す初期設定を行う際に表示される、属人情報を入力するための画面である。ユーザは、例えば、タッチ画面、マウス、キーボード等のインターフェースデバイスを用いて、属人情報をユーザ端末410に介して入力してもよい。
図6に示すように、ユーザインターフェースの画面800は、例えばユーザの氏名802、生年月日804、性別806、人種808、身長810、体重812、及び住所814等の属人情報の入力を受け付けるように構成されてもよい。
上述したように、ユーザインターフェースの画面800を介して入力される属人情報は、例えば空調制御装置430の属人情報514のデータベースに格納されてもよく、空調制御サーバ装置440に送信されて集計属人情報522のデータベースに格納されてもよい。この属人情報は、標準運転テンプレート及びユーザ個別運転パターンを生成する際に用いられる。
次に、図7を参照して、本発明に係る空調制御システムを使用する際の使用前設定について説明する。
図7は、本発明に係る空調制御システムの使用前設定の手順900の一例を示す図である。図7に示す手順900は、例えばユーザが図5に示す初期設定の手順700を行った後、ホテルやオフィス等、自宅以外の場所で本発明に係る空調制御システムを使用する場合に行われる手順である。
まず、ステップS801では、ユーザは、専用アプリ(例えば図2に示す専用アプリ406)をユーザ端末410で起動させる。
次に、ステップS802では、ユーザは、ユーザ端末410から、ユーザ端末410と空調制御装置430を接続させるためのペアリング要求を空調制御装置430に送信する。このペアリング要求は、例えばブルートゥース(登録商標)等、既存の通信プロトコルによって実現されてもよい。
なお、ここでは、ユーザが自宅以外の場所で本発明に係る空調制御システムを使用する場合を前提として説明しているため、ユーザ端末410と未接続の空調制御装置430のペアリングが必要となるが、ユーザ端末410と空調制御装置430が既にペアリング済みの場合には、S802は不要となる。
次に、ステップS803では、空調制御装置430は、運転パターンを要求する運転パターン取得要求を空調制御サーバ装置440に送信する。
なお、この運転パターン取得要求には、当該ユーザを一意に特定するためのユーザIDや、この空調制御装置430を識別するための空調制御装置識別子が含まれてもよい。
次に、ステップS804では、運転パターン取得要求を受信した空調制御サーバ装置440は、運転パターン取得要求に含まれるユーザIDに対応する標準テンプレートを、例えば図3に示す運転パターンデータベース446から取得し、当該標準テンプレートを空調制御装置430に送信する。一例として、運転パターン取得要求に含まれるユーザIDが「30年代白人女性」向けの標準運転パターンに対応付けられている場合には、空調制御サーバ装置440は、当該標準運転テンプレートを空調制御装置430に送信する。
次に、ステップS805では、空調制御装置430は、空調機420の使用インスタンスに関する情報(環境情報、制御情報、時期情報属人情報、及びユーザ補正情報等)を取得し、空調制御サーバ装置440から送信された標準運転パターンを、当該使用インスタンス情報に基づいて変更することで、ユーザ個別運転パターンを生成する。
なお、このユーザ個別運転パターンの生成は、図6を参照して説明したステップS635と実質的に同様である。
次に、ステップS806では、空調制御装置430は、生成したユーザ個別運転パターンを空調機420に対して適用する。また、この際には、空調制御装置430は、適用した運転パターンをユーザ端末410に送信して、専用アプリの画面に表示してもよい。
これにより、ユーザが快適と感じる空調機運転パターンを任意の場所で、即座に提供することができる。従って、あるユーザが、行ったことがない場所へ行く場合でも、当該ユーザに類似している多数の使用インスタンスから集計されたデータに基づいて生成された標準運転パターンの適用が可能となり、ユーザがはじめて過ごす環境の快適度を向上させることができる。
次に、図8を参照して、本発明に係る空調機運転パターンにおける適正温度の計算について説明する。
図8は、本発明に係る空調機運転パターンにおける適正温度を計算するフローの一例を示す図である。上述したように、本発明に係る空調制御では、属人情報、建物の構造情報、空調機の性能効率等、ユーザの使用インスタンスに関する様々な情報を解析することで、ユーザが快適と感じるであろう空調機の運転パターンを生成する。この運転パターンを生成するためには、人間が快適と感じる適正温度を計算する必要がある。まず、ユーザの属人情報に基づいた基本適正温度を計算し、そしてこの基本適正温度を環境情報(建物の構造、天候等)や空調機の制御情報(性能効率)等に基づいて調整することで、ユーザの使用インスタンスにカスタマイズされた調整済み適正温度を生成することができる。
なお、以下の処理は、空調制御サーバ装置440又は空調制御装置430のユーザ個別運転パターン生成部によって実施されてもよい。また、以下では、基本適正温度を環境情報及び制御情報に基づいて調整する例について説明するが、本発明はそれに限定されず、他の情報に基づいた調整も可能である。
まず、ステップS910では、ユーザ個別運転パターン生成部は、ユーザの属人情報(人種、年齢、性別等)を取得する。ここでの属人情報の取得は、例えば図5のステップS703と実質的に同様であるため、ここでの説明を省略する。
次に、ステップS912では、ユーザ個別運転パターン生成部は、環境情報又は制御情報が既に取得されているかを判定する。環境情報又は制御情報が既に取得されていて、空調制御装置に格納されている場合には、本処理はステップS916へと進む。環境情報又は制御情報のいずれかが存在しない場合には、本処理はステップS914へと進む。
次に、ステップS914では、ユーザ個別運転パターン生成部は、環境情報又は制御情報を取得する。ここで、ユーザ個別運転パターン生成部は、温度計、湿度計、光度計等の各種センサ(例えば、図2に示す各種センサ439)を用いて空調機の制御情報(性能効率)を計算したり、建物の構造に関する情報の入力をユーザに要求したり、使用インスタンスの地理的な場所を指定する位置情報をGPS(Global Positioning System)から収集したりすることで環境情報又は制御情報を取得してもよい。
次に、ステップS916では、ユーザ個別運転パターン生成部は、以下の数式1を用いて、ユーザの属人情報に基づいた基本適正温度を計算する。
Figure 2020153618
ここでは、数式1におけるTは、ユーザの体感温度であり、A,B,C,及びDは、ユーザの属人情報に基づいて機械学習手段によって計算された重み付けであり、tは部屋の温度であり、hは部屋の湿度である。なお、この基本適正温度の一例は図9に示される。
なお、数式1は基本適正温度を計算する式の一例であり、例えば、温度tまたは湿度hについて、3乗以上の項を追加する等の補正を行ってもよい。
次に、ステップS918では、ユーザ個別運転パターン生成部は、ステップS916で計算された基本適正温度を、当該使用インスタンスに関する環境情報に基づいて調整する。具体的には、ユーザ個別運転パターン生成部は、建物の材料(木材、撤去)、部屋の体積、断熱材の効率、場所の天候、空気汚染度等の様々な条件を考慮して、当該条件がユーザの体感温度に及ぼす影響を数値化した「環境修正値」を計算する。
次に、ステップS920では、ユーザ個別運転パターン生成部は、ステップS916で計算された基本適正温度を、当該使用インスタンスの空調機の制御情報に基づいて調整する。具体的には、ユーザ個別運転パターン生成部は、空調機の性能効率、設定可能な温度・湿度・風量等に基づいて、当該空調機の性能効率を数値化した「制御修正値」を計算する。
一例としては、ユーザ個別運転パターン生成部は、以下の数式2を用いて、空調機の性能効率を計算してもよい。
Figure 2020153618
ここでは、数式2におけるEpは、空調機の性能効率を表す値であり、Tは目的の温度、tiはTが空調機に対して設定された時刻であり、TaはTが空調機に対して設定された時刻の温度であり、tfはTが達成された時刻である。一例として、目的の温度が25度で、目的の温度が設定された時刻が15時00分であり、その時刻の温度が30であり、目的の温度が達成された時刻が15時10分である場合、数式2が(10分/5度)となり、空調機の性能効率が「2」となる。
次に、ステップS922では、ユーザ個別運転パターン生成部は、ステップS916で計算された基本適正温度を、ステップS918で計算した環境修正値及びステップS920で計算した制御修正値に基づいて調整することで、当該使用インスタンスにおけるユーザが実際に感じる体感温度を示す調整済み適正温度を計算する。
次に、ステップS924では、ユーザ個別運転パターン生成部は、ステップS916で計算された基本適正温度と、ステップS918で計算した環境修正値と、ステップS920で計算した制御修正値と、ステップS922で計算した調整済み適正温度をデータベース(例えば、図3に示す運転パターンデータベース446)に格納する。
上述した処理によって計算されたデータを用いることで、ユーザ個別運転パターン生成部は、ユーザの使用インスタンスに応じたユーザ個別運転パターンを生成することができる。
次に、図9を参照して、本発明に係る空調機運転パターンにおける温度の時系列1000の一例について説明する。この温度の時系列とは、1つの使用インスタンスに対して生成された空調機運転パターンにおける外気温、基本適正温度、室温、及び空調機の設定温度の1日(24時間)にわたる推移を示すグラフである。
図9に示すグラフでは、横軸が時間を表し、縦軸が摂氏の温度を表す。また、図9に示す適正温度の時系列1000は、24時間の期間を30分刻みの時間帯に分かれているが、時間帯の刻みの細かさは任意であり、1分刻み、3時間刻みなど、適宜に選択されてもよい。
図9に示す温度の時系列1000は、外気温の推移1010、ユーザの属人情報に基づいて計算された基本適正温度1020、室温1030、及び空調機の設定温度1040を含む。
外気温の推移1010は、天気予報などに基づいて予想されている時間ごとの外の気温である。基本適正温度1020は、特定のユーザ属人情報に基づいて、上述した数式1を用いて計算される、時間ごとの基本適正温度である。室温1030は、例えば空調機の制御情報(性能効率)と外気温の推移1010に基づいて計算される、部屋の予想されている時間ごとの室温である。空調機の設定温度1040は、基本適正温度1020を実現するために必要となる空調機の時間ごとの設定気温である。この空調機の設定温度1040は、例えば当該空調機の制御情報(性能効率)に基づいて計算されてもよい。
なお、外気温、ユーザの属人情報に基づいて計算された基本適正温度、室温、及び空調機の設定温度を含む温度の時系列について説明したが、本発明に関わる運転パターンはそれに限定されず、それぞれの使用インスタンスに対してより多くの情報を管理してもよい。例えば、上述した環境修正値及び制御修正値が基本的性温度に及ぼす影響を示す温度の推移が含まれる時系列も可能である。
次に、図10を参照して、本発明に係る空調制御の標準運転パターン1120及びユーザ個別運転パターン1130について説明する。図10は、本発明に係る空調制御の標準運転パターン1120及びユーザ個別運転パターン1130の時系列を示す図である。
上述したように、標準運転パターン1120は、多数の第三者の使用インスタンスの統計的データに基づいて計算される、大雑把なユーザグループが概して好むであろう運転パターンである。図10に示すように、この標準運転パターン1120は、例えば1日(24時間)の時間帯ごとに、対象のユーザグループに属する一般的なユーザが好むであろう温度を規定する。例えば、図10に示す標準運転パターン1120は、対象のユーザグループに属する一般的なユーザが、午前11時半頃から午後17時半頃までの時間帯において、安定した28.5度を好むこと示す。
しかし、この標準運転パターン1120は、あくまでもあるユーザと類似している属性を持つ第三者から取得した統計的なデータに基づいて生成されるため、特定の個人の嗜好に合うとは限らない。従って、上述したように、本発明に関わる空調制御システムは、標準運転パターン1120を、特定のユーザの使用インスタンスに関する情報(例えば、上述した環境情報、制御情報、時期情報、属人情報、ユーザ補正情報)に基づいて変更することで、そのユーザの使用インスタンスにカスタマイズさせたユーザ個別運転パターン1130を生成することができる。
このユーザ個別運転パターン1130は、例えば1日(24時間)の時間帯ごとに、特定のユーザが好むであろう温度を規定する。ただし、ユーザ個別運転パターン1130における時間ごとの温度は、第三者の統計的なデータではなく、特定のユーザの使用インスタンスの天候、建物の構造、空調機の性能効率等の情報を考慮して計算されるため、標準運転パターン1120よりも、特定のユーザの好みに一致する確率が高いと考えられる。
一例として、図10に示すユーザ個別運転パターン1130は、午前8時頃から午後18時頃まで、標準運転パターン1120の温度の推移と実質的に一致するが、それ以前の時間帯とそれ以降の時間帯において、標準運転パターン1120より低い温度を規定する。このユーザ個別運転パターン1130と標準運転パターン1120のズレは、例えば、ユーザの過去の空調制御履歴、又は入力された好み、建物の構造、空調機の性能効率等、当該ユーザの使用インスタンスに関する特有の属性に由来する。
次に、図11を参照して、本発明に係る空調機運転パターンを表示するためのユーザインターフェースの画面について説明する。
図11は、本発明に係る空調機運転パターンを表示するためのユーザインターフェースの画面1200の一例を示す図である。ユーザインターフェースの画面1200は、例えば、ユーザが、空調機に対して適用されている運転パターンを確認したり、パラメータを変更したりするための画面である。このユーザインターフェースの画面1200は、例えば図2のユーザ端末410を介して表示されてもよい。
ユーザインターフェースの画面1200には、例えば運転パターンの名称1210、仕事日・休日切り替え1220、温度を示す縦軸1230、時間を示す横軸1250、及び運転パターンの温度推移1240を含む。
運転パターンの名称1210は、例えば、現在適用中の運転パターンを識別するための名称である。この運転パターンの名称1210は、空調制御サーバ装置440又は空調制御装置430によって自動的に生成されてもよく、ユーザ入力によって生成されてもよい。仕事日・休日切り替え1220は、例えば仕事日と休日とで異なる運転パターンが設定されている場合に、表示中の運転パターンが仕事日の運転パターンに該当するか、休日の運転パターンに該当するかを示す。
運転パターンの温度推移1240は、現在適用中の運転パターンの時間ごとの温度推移1240を示す。ユーザは、例えばタッチ画面、マウス、キーボード等のインターフェースデバイスを用いて、温度推移の線を直接に動かすことで、横軸1250の時間帯に対して任意の温度を設定することができる。このように、ユーザは運転パターンを自分の好みに合わせて自由に補正することができる。
なお、図11の例では、ユーザ個別運転パターンのみ表示しているが、ユーザ個別運転パターンに加え、必要に応じて、当該ユーザが属するユーザグループの標準運転パターンについても、ユーザ個別運転パターンとは異なる態様(線種、色彩、濃淡等)で重ねて表示してもよい(例えば、ユーザ個別運転パターンは実線、ユーザグループ標準運転パターンは破線、等)。これによって、ユーザは、自分の運転パターンが、どの時間帯でどの程度標準運転パターンと相違しているか、等を確認することができる。
次に、図12を参照して、本発明に係る空調機運転パターンを補正する際の流れについて説明する。
図12は、発明に係る空調機運転パターンを補正する際の流れ1300を示す図である。上述したように、本発明に係る空調制御システムは、運転パターンに対してユーザが変更したパラメータを示す補正情報を収集し、当該ユーザに対応する個別運転パターン又は標準パターンを収集した補正情報に基づいて更新することで、運転パターンを最適化することができる。
まず、ステップS1301では、ユーザは運転パターンに対する補正を入力する。この補正は、例えば、温度、湿度、風量等の運転パターンのパラメータのうち、少なくとも1つの設定値を変更する指示であってもよい。この補正は、ユーザ端末410を用いて入力されてもよく、リモコン414を用いて入力されてもよい。
次に、ステップS1302では、空調機420は、ユーザ端末410又はリモコン414からの補正入力を受信し、運転パターンのパラメータを指示に従って変更する。
次に、ステップS1303では、空調制御装置430は、ステップS1302で行われた補正に関する補正情報を収集する。また、ここでは、空調制御装置430は、補正時の室温と、運転パターンで予想されていた室温(例えば、図9の室温1030)との差を計算し、この差に基づいて、この使用インスタンスの環境修正値又は制御修正値を推定してもよい。例えば、実際の温度が予想されていた温度を達成していない場合、空調機の性能効率が悪いや、断熱材が不十分等の推論を導出することができる。
次に、空調制御装置430は、収集した補正情報及び推定した修正値を空調制御サーバ装置440に送信する。この送信は、空調制御装置430が補正情報を収集するたびに行われてもよく、定期的に(例えば1日に1回)行われてもよい。
次に、ステップS1304では、空調制御サーバ装置440(具体的には、図3に示す運転パターン更新部528)は、補正情報及び推定した修正値を空調制御装置430から受信し、当該補正情報及び推定した修正値に基づいて、ユーザ個別運転パターンを更新する。具体的には、ここでは、運転パターン更新部は、収集された補正情報及び修正値を、例えば図3に示す運転パターンデータベース446に保存されている、当該ユーザに該当するユーザ個別運転パターンに反映させる。
これにより、例えばユーザが補正を行った場所と別の場所に移動して、ユーザ個別運転パターンを空調機に適用した場合でも、ユーザの補正が反映されているユーザ個別運転パターンを利用することができる。
なお、ユーザ個別運転パターンの更新は、空調制御装置430を介さずに、ユーザ端末410から、通信部411を介して、空調制御サーバ装置440と直接通信することによって行ってもよい。これによって、ユーザが屋外等にいる場合でも、ユーザインターフェースの画面1200において温度推移の線を動かす等の操作により、空調制御サーバ装置440のユーザ個別運転パターンを更新することができる。
また、以上では、ユーザによる補正を当該ユーザのユーザ個別運転パターンに反映させる例について説明したが、本発明はそれに限定されない。一人のユーザから収集した補正情報は、当該ユーザに対応するユーザ個別運転パターンだけでなく、当該ユーザが属するユーザグループに対応する標準運転パターンに対して反映させることも可能である。具体的には、多数のユーザから受信した補正情報において、所定の類似度(例えば70%の類似度、80%の類似度)を有する補正情報が一定以上(例えば、特定のユーザグループの7割以上)存在する場合には、空調制御サーバ装置440の運転パターン更新部528は、この補正情報に指示されている補正を該当するユーザグループの標準運転パターンに対して反映してもよい。
一例として、「60年代白人男性」のユーザグループに属するユーザのうち、8割以上のユーザが「午後11時半頃から午前7時半頃までの室温を23度から20に変更する」ことを指示する補正を行う場合、空調制御サーバ装置440の運転パターン更新部528は、この補正を当該ユーザグループに対応する標準運転パターンに対して適用してもよい。
更に、運転パターン更新部528は、この補正情報を部分的に反映してもよい。一例として、所定の類似度を有する補正情報が一定以上存在する場合には、運転パターン更新部528は、この補正情報に指定されている補正をユーザグループの無作為に選択される一部のユーザ(例えば、8割)の標準運転パターンに対して反映させ、この一部のユーザのフィードバック(補正した運転パターンを維持するか、更に補正するか)により、ユーザグループ全体に対して反映させるか否かを判定してもよい。
これにより、ユーザ個別運転パターン及び標準運転パターンを、ユーザの補正に基づいて継続的に更新することで、運転パターンを最適化することができ、運転パターンによる快適度を向上することができる。
次に、図13を参照して、本発明に係る空調機運転パターンを時間帯毎に更新する際の処理について説明する。
図13は、本発明に係る空調機運転パターンを時間帯毎に更新する際の処理を示す図である。以上では、所定の類似度を有する補正情報が一定以上存在する場合、その補正情報に指示されている補正を該当するユーザグループの標準運転パターンに対して適用することについて説明したが、本発明はそれに限定されず、補正情報を他のユーザ(例えば、同じユーザグループに属するユーザ)のユーザ個別運転パターンに対して、時間帯ごとに適用することも可能である。
ただし、この場合には、ユーザが自分で設定した好みの設定を阻害しないように、当該ユーザが好みのパラメータを設定していない時間帯に対してのみ、補正情報による更新を行うことが望ましい。以下では、この際の例について説明する。
図13に示すグラフでは、横軸が時間を表し、縦軸が摂氏の温度を表す。また、図13に示す運転パターンは、24時間の期間を30分刻みの時間帯に分かれているが、時間帯の刻みの細かさは任意であり、1分刻み、3時間刻みなど、適宜に選択されてもよい。
図13に示すグラフは、標準運転パターン1120と、ユーザ個別運転パターン1130と、ユーザが空調制御の設定を行っている操作期間(操作履歴が存在する時間帯)1415と、ユーザが空調制御の設定を行っていない非操作期間(操作履歴が存在しない時間帯)1425と、運転パターンの変更を表す補正線1435とを含む。
上述したように、空調制御サーバ装置の運転パターン更新部528(例えば図2に示す空調制御サーバ装置440の運転パターン更新部528)は、多数の使用インスタンスから、運転パターンに対する補正情報を収集する。この補正情報は、例えば、特定のユーザと同じユーザグループに属する第三者から取得される補正情報であってもよい。収集した補正情報において、所定の類似度(例えば70%の類似度、80%の類似度)を有する補正情報が一定以上(例えば、特定のユーザグループの7割以上)存在する場合には、運転パターン更新部528は、当該補正情報において指定されている時間帯と、当該ユーザのユーザ個別運転パターンに対してユーザによるパラメータ設定が行われている時間帯を比較する。その後、運転パターン更新部は528、ユーザによる設定が行われていない時間帯に対してのみ、収集した補正情報に規定されている変更を適用し、それ以外の時間帯を変更しない。
一例として、受信した補正情報は、午前11時頃から、午後18時頃まで、空調機の設定温度を28度から29度に上げ、午後18時頃から、午後20時頃まで空調機の設定気温を滑らかに27度まで下げることを要求しているとする。運転パターン更新部528は、この補正情報において指示されている時間帯と、ユーザ個別運転パターンに対してユーザによる設定が行われている時間帯とを比較した結果、ユーザが午前11時頃から、午後18時頃までの間が操作期間1415に対応することを検知し、この時間帯に対する更新を禁止する。ただし、午後18時から午後20時までの間は、非操作期間1425に対応するため、運転パターン更新部は、この非操作期間1425を補正情報に合わせて更新する。
これにより、ユーザが空調機のパラメータを設定していない時間帯に対してのみ、第三者の補正情報による更新を行うことで、個人の好みを優先しつつ、運転パラメータの更新を行うことができる。
なお、以上では、第三者から収集した補正情報に基づいて他のユーザのユーザ個別運転パターンを更新する例について説明したが、本発明はそれに限定されない。例えば、別の実施形態では、第三者から収集した補正情報による変更がまず、同じユーザグループに対応する標準運転パターンに対して反映され、その後、そのユーザグループに属するユーザのユーザ個別運転パターンがこの更新された標準運転パターンに合わせて更新される構成も可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
400 空調制御システム
410 ユーザ端末
420 空調機
430 空調制御装置
440 空調制御サーバ装置

Claims (10)

  1. 空調機を制御する空調制御サーバ装置であって、
    前記空調制御サーバ装置は、
    通信ネットワークを介して、ユーザが利用するユーザ端末と、前記空調機を制御するための空調制御装置と接続可能であり、
    属人情報と、環境情報と、時期情報とを蓄積する蓄積部と、
    前記属人情報と、前記環境情報と、前記時期情報とを解析し、属人、環境、及び時期のうちの少なくとも1つに応じて、空調機制御用の標準運転パターンを複数生成する解析部と、
    前記解析部で生成された複数の前記標準運転パターンを格納する空調機制御用の標準運転パターンデータベースと、
    空調機設定要求を前記ユーザ端末又は前記空調制御装置から受信する場合、
    ユーザに関する属人情報、ユーザの使用環境に関する環境情報、及びユーザの使用時期に関する時期情報のうち、少なくとも1つを参考情報として取得し、
    取得した前記参考情報に基づいて、前記空調機制御用の標準運転パターンデータベースから、前記参考情報に対して所定の類似度基準を達成する第1の標準運転パターンを取得し、
    前記第1の標準運転パターンを、前記空調機に対して適用する空調管理部と、
    を有することを特徴とする、空調制御サーバ装置。
  2. 前記空調管理部は、
    前記第1の標準運転パターンを取得した後、
    前記ユーザに関する前記属人情報、前記ユーザの使用環境に関する環境情報、前記ユーザの使用時期に関する時期情報、前記ユーザの過去の操作履歴、及び前記空調機の制御効果情報のうち、少なくとも1つに基づいて前記第1の標準運転パターンに対して、
    前記ユーザに応じた運転パターンであるユーザ個別運転パターンを生成する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の空調制御サーバ装置。
  3. 前記空調管理部は、
    前記第1の標準運転パターンに対するユーザの補正を示す第1の補正情報を前記空調制御装置から取得し、
    前記第1の補正情報と所定の類似度を有する補正情報が一定以上存在する場合には、
    前記第1の補正情報に基づいて、前記第1の標準運転パターンを更新する、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の空調制御サーバ装置。
  4. 前記ユーザ個別運転パターンは、複数の時間帯に分かれており、
    前記空調管理部は、
    前記第1の補正情報を受信する場合、
    前記ユーザ個別運転パターンにおいて、前記ユーザからの操作履歴が存在しない時間帯を、前記第1の補正情報に基づいて更新する、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の空調制御サーバ装置。
  5. 前記属人情報は、人種、年齢、及び性別のうち、少なくともいずれかの項目を含む、
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の空調制御サーバ装置。
  6. 前記空調管理部は、
    前記ユーザの入力、又は既存のSNS(Social Networking Service)から、前記属人情報を取得する、
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の空調制御サーバ装置。
  7. 前記環境情報は、位置情報、建物構造情報、及び天候情報のうち、少なくともいずれかの項目を含む、
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の空調制御サーバ装置。
  8. 前記空調管理部は、
    前記環境情報の位置情報に基づいて、前記建物構造情報と、前記天候情報とを人工衛星から取得する、
    ことを特徴とする、請求項7に記載の空調制御サーバ装置。
  9. 空調機を制御する空調制御システムであって、
    前記空調制御システムは、
    通信ネットワークを介して接続される空調制御装置と、空調制御サーバ装置とを含み、
    ユーザが利用するユーザ端末と接続可能であり、
    前記空調制御サーバ装置は、
    属人情報と、環境情報と、時期情報とを蓄積する蓄積部と、
    前記属人情報と、前記環境情報と、前記時期情報とを解析し、属人、環境、及び時期のうちの少なくとも1つに応じて、空調機制御用の標準運転パターンを複数生成する解析部と、
    前記解析部で生成された複数の前記標準運転パターンを格納する標準運転パターンデータベースと、
    空調機設定要求をユーザ端末から受信する場合、
    ユーザに関する属人情報、ユーザの使用環境に関する環境情報、及びユーザの使用時期に関する時期情報のうち、少なくとも1つを参考情報として取得し、
    取得した前記参考情報に基づいて、前記通信ネットワークを介して、前記標準運転パターンデータベースから、前記参考情報に対して所定の類似度基準を達成する第1の標準運転パターンを取得し、
    前記第1の標準運転パターンを、前記空調機に対して適用する空調管理部と、
    を有することを特徴とする、空調制御システム。
  10. 空調機を制御する空調制御サーバ装置において実行される空調制御方法であって、
    前記空調制御サーバ装置は、
    通信ネットワークを介して、ユーザが利用するユーザ端末と、前記空調機を制御するための空調制御装置と接続可能であり、
    属人情報と、環境情報と、時期情報とを蓄積する蓄積部と、
    前記属人情報と、前記環境情報と、前記時期情報とを解析し、属人、環境、及び時期のうちの少なくとも1つに応じて、空調機制御用の標準運転パターンを複数生成する解析部と、
    前記解析部で生成された前記標準運転パターンを格納する標準運転パターンデータベースと、
    を含み、
    前記空調制御方法は、
    空調機設定要求を前記ユーザ端末又は前記空調制御装置から受信する場合、
    ユーザに関する属人情報、ユーザの使用環境に関する環境情報、及びユーザの使用時期に関する時期情報のうち、少なくとも1つを参考情報として取得する工程と、
    取得した前記参考情報に基づいて、前記標準運転パターンデータベースから、前記参考情報に対して所定の類似度基準を達成する第1の標準運転パターンを取得する工程と、
    前記第1の標準運転パターンを、前記空調機に対して適用する工程と、
    を含む、空調制御方法。
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