JP2020151942A - 液滴吐出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液滴が着弾する位置の精度をよくすることを目的とする。【解決手段】複数のノズルから液滴を吐出して処理を行う液滴吐出装置は、前記ノズルごとのそれぞれの吐出速度を記憶する記憶部と、前記吐出速度に基づいて、前記ノズルに前記液滴を吐出させる時点を設定する時点設定部と、複数の電圧を入力する入力部と、前記ノズルに前記液滴を吐出させる圧電素子に、入力電圧を前記複数の電圧から選択して前記時点で入力する選択部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、液滴吐出装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、ヘッドユニットを用いて様々な処理を行う方法が知られている。例えば、搬送物に対してプリントヘッドからインクを吐出する、いわゆるインクジェット方式によって画像形成等を行う方法が知られている。そして、ヘッドユニットから液滴を吐出させるのに、複数の圧電素子を用いる構成において、複数の固定電圧源を備える構成等が知られている(例えば、特許文献1等を参照)。
このように、互いに異なる電圧となる複数種類の設定電圧信号を用いる構成では、複数のノズルから液滴を吐出させる駆動素子に対して、いずれかの設定電圧信号を選択して電圧を供給させる方法がある。具体的には、特性記憶部が記憶するそれぞれのノズルの吐出特性に基づいて、吐出特性に対応付けする設定電圧信号を駆動素子に供給するようにして、吐出特性のバラツキによる影響を抑える方法が知られている(例えば、特許文献2等を参照)。
しかしながら、従来の方法では、ノズルごとの吐出速度が考慮されていない。そのため、ノズルごとの吐出速度が異なると、ノズルによって液滴が着弾するタイミングが変わるので、液滴が着弾する位置の精度が悪い場合がある。
本発明の1つの側面は、液滴が着弾する位置の精度をよくすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である、
複数のノズルから液滴を吐出して処理を行う液滴吐出装置は、
前記ノズルごとのそれぞれの吐出速度を記憶する記憶部と、
前記吐出速度に基づいて、前記ノズルに前記液滴を吐出させる時点を設定する時点設定部と、
複数の電圧を入力する入力部と、
前記ノズルに前記液滴を吐出させる圧電素子に、入力電圧を前記複数の電圧から選択して前記時点で入力する選択部と
を備えることを特徴とする。
液滴が着弾する位置の精度をよくできる。
液滴吐出装置が有するノズルの構成例を示す図である。 液滴吐出装置が有する制御の構成例を示すブロック図である。 入力電圧の選択例等を示す図である。 パターンの例を示す図である。 比較例を示す図である。 吐出速度に基づく設定例を示す図である。 出力波形の例を示す図である。 アンプの構成例を示す図である。 アンプの構成の第1比較例を示す図である。 アンプの構成の第2比較例を示す図である。 液滴吐出装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<液滴吐出装置の例>
以下、液滴吐出装置が吐出する液滴がインクである場合を例に説明する。この例では、インクが用紙等の記録媒体に着弾すると、インクによって画像が形成される。すなわち、以下の例は、液滴吐出装置がインクジェット方式の画像形成装置である例となる。
<ノズルの構成例>
図1は、液滴吐出装置が有するノズルの構成例を示す図である。例えば、液滴吐出装置は、図1(A)及び図1(B)のように動作するノズルを有する装置である。
具体的には、図示するように、液滴吐出装置は、例えば、ノズルHW1、インク液室HW2、振動板HW3及び圧電素子HW4等を有するハードウェア構成である。
図1(A)及び図1(B)は、圧電素子HW4に対して、入力電圧VINが印加されているか否かの状態が異なる。図示するように、圧電素子HW4は、入力電圧VINが印加されると、電圧値に応じて、物理的に形状を変化させる。
具体的には、例えば、図1(A)に示すような状態から、入力電圧VINが印加されると、図1(B)に示すように、圧電素子HW4の形状が変化する。そして、圧電素子HW4の形状変化は、振動板HW3によって、インク液室HW2に伝えられる。
インク液室HW2には、インクがインクチューブ等によって供給される。そして、インク液室HW2にあるインクは、図1(B)のように、圧電素子HW4によって、インク液室HW2が押されると、ノズルHW1から用紙等に向かって吐出する。
このように、例えば、圧電素子HW4の上端及び下端に、正電極と負電極を形成し、一定以上の電圧を印加させる構成等で圧電素子HW4の形状を変化させる。
そして、図1(A)のような圧電素子HW4に入力電圧VINを印加しない状態では、インクを吐出しない状態とする。一方で、図1(B)のように、圧電素子HW4に入力電圧VINを印加する状態にすると、液滴吐出装置は、振動板HW3を介してインク液室HW2に圧力をかえてノズルHW1からインクを吐出できる。
液滴吐出装置は、図示するような構成となるノズルを複数有する装置である。
<回路構成例>
液滴吐出装置は、例えば、以下のような制御回路等によって、入力電圧を制御する。
図2は、液滴吐出装置が有する制御の構成例を示すブロック図である。例えば、液滴吐出装置は、図示するような制御回路1をドライバIC(Integrated Circuit)等によって実現する。
制御回路1は、例えば、出力電圧制御回路11、出力波形生成回路12、出力位相制御回路13及び出力信号観測回路14等で構成される。
出力電圧制御回路11は、例えば、駆動電圧入力回路111及び出力電圧生成回路112等で構成される。
駆動電圧入力回路111は、複数の固定電圧を入力する回路である。以下、図示するように、複数の固定電圧の例として、「V1」、「V2」、「V3」及び「V4」の4つの固定電圧を入力する例で説明する。また、それぞれの固定電圧は、「V1=20 V」、「V2=10 V」、「V3=5 V」及び「V4=25 V」であるとする。ただし、固定電圧の数及び電圧の値は、2種類以上であれば、図示する例に限られない。
出力電圧生成回路112は、出力波形生成回路12に供給する電圧を生成する。以下、駆動電圧入力回路111が入力する4つの電圧を出力波形生成回路12に供給する場合を例に説明する。ただし、出力電圧生成回路112は、駆動電圧入力回路111が入力する電圧を変換して供給してもよい。
出力波形生成回路12は、ノズルごとに、出力信号生成回路を有する構成である。すなわち、ノズルがN 個であると、図示するように、出力信号生成回路は、第1出力信号生成回路121、第2出力信号生成回路122、・・・、第N出力信号生成回路12Nのように構成される。
第1出力信号生成回路121及び第2出力信号生成回路122等の出力信号生成回路は、例えば、「波形番号」、「位相情報」及び「電圧値」といった情報に基づいて出力信号VOUT1、VOUT2、・・・、VOUTNを生成する。
出力位相制御回路13は、波形情報入力回路131、波形伝達回路132、クロック入力回路133、カウント回路134及び記憶領域135等で構成される。
波形情報入力回路131は、画像データDIN等を入力する。そして、入力する画像データDINに基づいて、それぞれのノズルに、どのようなタイミング及び吐出量で液滴を吐出するかが制御される。
波形伝達回路132は、第1出力信号生成回路121及び第2出力信号生成回路122等の出力信号生成回路に、波形を決めるのに用いる情報を送る。図示するように、波形伝達信号S1、S2、・・・、SNは、波形情報等を伝える信号である。
クロック入力回路133は、各回路を駆動させるのに用いるクロック信号CLKを入力する。すなわち、各回路は、クロック信号CLK等を基準に動作する。
カウント回路134は、クロック信号CLKを数える等によって、いわゆるリセット信号又は状態を遷移させる信号等を生成する。すなわち、カウント回路134は、クロック信号CLK等をカウントして所定の周期を知らせる基準信号TCK等を生成する。
以下、ノズルに液滴を吐出させる1周期(「吐出サイクル」等ともいう。以下単に「1周期」という。)が、基準信号TCKを基準とする例で説明する。すなわち、1周期に、1つの駆動波形が入力され、駆動波形に基づいてノズルが周期的に液滴を吐出する。
記憶領域135は、波形、電圧の選択及び電圧を変化させるタイミング等の情報を記憶する。なお、情報は、記憶領域を小さくできるように、複数のノズルで共通して使用できるのが望ましい。
出力信号観測回路14は、例えば、出力比較回路141及びA/D変換回路142等で構成される。
A/D変換回路142は、出力信号VOUT1、VOUT2、・・・、VOUTNを変換してデジタル値とする。そして、出力比較回路141は、期待値とデジタル値とを比較する。比較結果は、例えば、比較判定信号CMP等で出力される。
なお、回路構成は、図示するような構成に限られない。すなわち、以下のような入力電圧の選択等ができる回路構成であれば、信号及び回路の構成は問わない。
<入力電圧の選択例>
図3は、入力電圧の選択例等を示す図である。図示するように、圧電素子HW4に入力する入力電圧VINは、波形番号及び位相情報等の情報に基づいて、スイッチにより、「V1」、「V2」、「V3」及び「V4」のいずれかの電圧が選択されて入力される。
また、図示するように、各電圧は、「TP1」、「TP2」、「TP3」及び「TP4」のタイミングでスイッチするように制御される。
なお、入力電圧は、以下のようなパターンデータに基づいて制御されるのが望ましい。
<パターンデータの例>
図4は、パターンの例を示す図である。例えば、下記(表1)に示すようなパターンデータを用いると、1周期CYCにおいて、入力電圧が図示するような駆動波形となるように制御できる。
Figure 2020151942
上記(表1)における「時点」は、図において横軸で示す「時間」のうち、いずれか1点となるタイミングを示す。図示するように、「時点」に設定されたタイミングで入力電圧が変化するようにあらかじめ設定される。
上記(表1)における「入力電圧番号」は、入力電圧の値を示すシンボルの例である。具体的には、上記(表1)の例は、「V1」とする入力電圧を「1」という「入力電圧番号」にあらかじめシンボル化している例である。同様に、上記(表1)の例は、「V2」とする入力電圧を「2」という「入力電圧番号」にあらかじめシンボル化している例である。さらに、上記(表1)の例は、「V3」とする入力電圧を「3」という「入力電圧番号」にあらかじめシンボル化している例である。さらにまた、上記(表1)の例は、「V4」とする入力電圧を「4」という「入力電圧番号」にあらかじめシンボル化している例である。
「入力電圧番号」は、「時点」との組み合わせにより、図示するように、パターン、すなわち、入力電圧の波形を決める情報である。したがって、「入力電圧番号」等は、吐出する液滴の液滴量、液滴のサイズ、環境変化及び吐出速度等に基づいて定まる。
このように、「入力電圧番号」は、入力電圧の値をシンボル化した情報である。すなわち、シンボルデータは、番号等の情報であって、この情報があると、電圧値を特定できるように番号と電圧値があらかじめ対応付けされる。このように、シンボル化した情報を用いると、入力電圧を指定する情報のデータ容量を少なくできる。
具体的には、「入力電圧番号」で選択される入力電圧の値が、上記(表1)の例のように、4種類であれば、「入力電圧番号」の取る値は、「1」乃至「4」であるため、最低限「2 ビット」のデータ容量があればよく、例えば、「入力電圧番号」で選択される入力電圧の値が、6種類であれば、「入力電圧番号」の取る値は、「1」乃至「6」であるため、「3 ビット」のデータ容量があればよい。そして、上記(表1)のように、「入力電圧番号」等のような入力電圧をシンボル化させたシンボルデータと、「時点」等のように入力電圧を変化させるタイミングとの組み合わせを示すパターンデータがあると、記憶領域を小さくできる。
また、この例では、パターンデータは、時点「T0」、「T1」、「T2」、「T3」、「T4」及び「T5」の5つの時点について、入力電圧の値をシンボルデータの形式で持つ。すなわち、パターンデータは、時点「T0」、「T1」、「T2」、「T3」、「T4」及び「T5」以外の時点について、シンボルデータ等のデータを持たない構成にできる。そのため、パターンデータを用いると、記憶領域を小さくできる。
この例では、パターンデータは、「2 ビット/時点×5 時点=10 ビット」のデータ容量にできる。
図5は、比較例を示す図である。パターンデータを用いない場合には、例えば、下記(表2)に示すようなデータ(以下「比較データ」という。)等を用いることになる。
Figure 2020151942
上記(表2)における「時間区分」は、図示するように、1周期CYCを等間隔に区切った区分の通し番号である。図示する例は、1周期CYCを「40」に区分した例である。そして、各「時間区分」には、区分ごとに、「入力電圧」が設定される。例えば、「入力電圧」の値が16 ビットであるとする。
このような構成では、波形ごとに「16 ビット/区分 × 40 区分=640 ビット」のデータ容量となる。
したがって、比較データを用いるより、パターンデータを用いる構成の方が記憶領域を少なくできる。
<吐出速度に基づく設定例>
図6は、吐出速度に基づく設定例を示す図である。図では、横軸は、「ノズル番号」を示し、ドライバICの出力端子に対応する番号を示す。一方で、縦軸は、ノズルから液滴を吐出する吐出速度を示す。以下、吐出速度が速いノズルは、縦軸において「+20%」及び「+10%」のように、プラスの値で示す。それに対して、吐出速度が遅いノズルは、縦軸において「−10%」のようにマイナスの値で示す。
図示するように、ノズルの吐出速度があらかじめ計測され、ノズルごとに、それぞれの吐出速度が記憶される。
そして、図示するように、例えば、ノズルは、吐出速度の特性ごとに、グループ化される。図示する例は、吐出速度が速いノズルを「A1」、「A2」及び「A3」の3つのグループにグループ化している。一方で、図示する例は、吐出速度が遅いノズルを「B1」及び「B2」の2つのグループにグループ化している。
特に、液滴が着弾する記録媒体が移動する搬送物となる構成では、図示するように、ノズルごとの吐出速度に差がある状態で、同じように液滴を吐出させると、着弾位置に、ずれが生じる場合が多い。そこで、例えば、グループごとに、液滴を吐出させる時点を調整するのが望ましい。
例えば、図示する例では、「A3」のグループに属するノズルに対しては、吐出する時点を「4 マイクロ秒」遅くするように設定する。また、「A2」のグループに属するノズルに対しては、吐出する時点を「2 マイクロ秒」遅くするように設定する。さらに、「A1」のグループに属するノズルに対しては、吐出する時点を「1 マイクロ秒」遅くするように設定する。
以上のように、「A3」、「A2」及び「A1」のように、吐出速度が速いと判定されたノズル又はノズルのグループには、吐出を行う時点が遅くなるように設定する。
一方で、図示する例では、「B2」のグループに属するノズルに対しては、吐出する時点を「2 マイクロ秒」速くするように設定する。また、「B1」のグループに属するノズルに対しては、吐出する時点を「2 マイクロ秒」早くするように設定する。
以上のように、「B2」及び「B1」のように、吐出速度が遅いと判定されたノズル又はノズルのグループには、吐出を行う時点が早くなるように設定する。
このように、それぞれのノズルの吐出速度を考慮して、液滴が着弾するタイミングを調整する設定を行う。このような構成であると、液滴が着弾する位置の精度をよくできる。
<出力波形例>
図7は、出力波形の例を示す図である。例えば、液滴の吐出は、図示するような出力波形の入力電圧を圧電素子に入力することで制御される。なお、図示する例では、各信号は、いわゆるローアクティブである例とする。
「TCK」は、1周期CYCの開始を知らせる信号である。以下、「TCK」を基準信号とする例で説明する。
「T1」、「T2」、「T3」及び「T4」のいずれかがアサートされると、入力電圧(図示する例では、「VOUTn」の電圧となる。すなわち、「VOUTn」に示す電圧が圧電素子に入力される。)が「V1」、「V2」、「V3」及び「V4」に変化する。すなわち、「T1」、「T2」、「T3」及び「T4」は、入力電圧を変化させるタイミングを示す信号の例である。具体的には、「T1」は、入力電圧を「V1」に変化させる時点を示す。同様に、「T2」は、「V2」に対応し、「T3」は、「V3」に対応し、「T4」は、「V4」に対応する。
図示するように、「T1」、「T2」、「T3」及び「T4」は、ある時点でアサートされる信号が1つであるのが望ましい。すなわち、2つ以上の信号が同時にアサートになると、異なる端子の間に大きな電流が流れる可能性がある。したがって、アサートとなる信号は、1つとなるように制御し、大きな電流が流れるのを防ぐと、部品等の故障が防げる。
例えば、「T1」、「T2」、「T3」及び「T4」をアサートするタイミングを組み合わせると、図示するように、パターンPTNで指定した波形を生成できる。
また、液滴を吐出させる時点は、基準信号からの遅延量(以下単に「遅延量」という。)等で設定される。この例では、遅延量は、第1遅延量DY1及び第2遅延量DY2である。図示するように、第1遅延量DY1及び第2遅延量DY2で指定された時点から波形がパターンPTNのように変化し始める。例えば、第1遅延量DY1及び第2遅延量DY2等によって、液滴を吐出させる時点を吐出速度等に基づいて設定する。
<ドライバIC等の構成例>
ドライバICの前後の回路構成は、例えば、以下のような構成が望ましい。
図8は、アンプの構成例を示す図である。以下、図示するように、圧電素子HW4に入力する入力電圧の波形を生成する等を行うドライバICCR2と、その前段となる電子回路等を有するボード(以下「ヘッド制御ボードCR1」という。)とを分けて説明する。
ヘッド制御ボードCR1では、波形が生成されず、最終的な電圧等が生成される。特に、ドライバICCR2が波形を生成している間は、ヘッド制御ボードCR1は、固定電圧を生成する。ドライバICCR2は、ヘッドの近傍に位置し、ヘッド制御ボードCR1は、ヘッドから離れた位置でもよい。
画像形成等の処理が行われる前に、設定が行われる。例えば、抵抗分割及びDAC(Digital to Analog Converter)等により、生成する電圧を調整する。この調整により、複数の波形を生成できる。
また、ドライバICCR2の入力より手前で電圧を計測、又は、出力端子から出力される入力電圧(図では、「VOUTn」となる。)を計測すると、電圧が正しく生成されているか検証が可能である。
ドライバICCR2には、ヘッド制御ボードCR1で生成される複数の固定電圧が入力される。そして、ドライバICCR2では、設定された時点で複数の電圧から入力電圧となる電圧が選択される。また、駆動波形は、アナログ信号として入力されてもよい。さらに、圧電素子HW4には、固定電圧とアナログ信号の組み合わせで入力電圧が供給されてもよい。
図9は、アンプの構成の第1比較例を示す図である。この例では、波形は、ヘッド制御ボードCR1で生成される。そして、ドライバICCR2は、圧電素子HW4に入力電圧を供給する。
したがって、この比較例では、波形は、ヘッド制御ボードCR1が有するDAC及びアンプ(Amp)等で生成される。
ヘッド制御ボードCR1からドライバICCR2に至る配線では、LCR(インダクタンス、コンダクタンス及びインピーダンスである。)の影響により、波形に、いわゆる「はまり」又は位相変動等が生じる。また、入力電圧は、ドライバICCR2に接続するすべての出力端子に供給されるため、同時に入力電圧を供給する圧電素子HW4の数が多くなると、圧電素子HW4が持つ容量成分の影響を受けて、波形が「なまり」やすい。一方で、ヘッド制御ボードCR1に、電力を消費する回路が集中する。そして、ドライバICCR2は、スイッチが「ON」のインピーダンス成分に発熱が限定される。
図10は、アンプの構成の第2比較例を示す図である。第1比較例と比較すると、第2比較例では、DAC及びアンプがドライバICCR2にある点が異なる。このような構成では、ドライバICCR2に、アンプがあるため、ドライバICCR2のチップサイズが肥大化しやすく、アンプ等のアナログ回路が大きな電流を消費し、大きな発熱量が発生しやすい。
<機能構成例>
図11は、液滴吐出装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。例えば、液滴吐出装置10は、複数のノズルNZと、記憶部FN1、時点設定部FN2、入力部FN3及び選択部FN4等を備える機能構成である。
記憶部FN1は、ノズルごとのそれぞれの吐出速度を記憶する記憶手順を行う。例えば、記憶部FN1は、記憶領域135等を形成する記憶装置等で実現する。
時点設定部FN2は、吐出速度に基づいて、それぞれのノズルNZに、液滴を吐出させる時点を設定する時点設定手順を行う。例えば、時点設定部FN2は、出力波形生成回路12等で実現する。
入力部FN3は、複数の電圧を入力する入力手順を行う。例えば、入力部FN3は、出力電圧制御回路11等で実現する。
選択部FN4は、ノズルNZに液滴を吐出させる圧電素子に、入力電圧を複数の電圧から選択して時点設定部FN2が設定する時点で入力する選択手順を行う。例えば、選択部FN4は、出力波形生成回路12等で実現する。
まず、図3等に示す「V1」、「V2」、「V3」及び「V4」のように、複数の電圧を入力する構成において、例えば、図3のような構成等により、それぞれのノズルの吐出速度に応じて液滴を吐出させる時点を設定する。また、それぞれの吐出速度は、例えば、図10等のようにあらかじめ記憶領域135等に記憶する。このようにすると、各ノズルが異なる吐出速度であっても、各ノズルが液滴を吐出するタイミングを調整できるため、液滴が着弾する位置の精度をよくできる。
<その他の実施形態>
なお、本発明に係る実施形態は、1以上の装置を有する液滴吐出システム等によって実現されてもよい。
また、本発明に係る液滴吐出装置及び液滴吐出システムでは、液滴は、インクに限られず、他の種類の記録液又は定着処理液等でもよい。すなわち、本発明に係る液滴を吐出する装置及び液滴を吐出するシステムは、インク以外の種類の液滴を吐出する装置に適用されてもよい。
したがって、本発明に係る液滴吐出装置及び液滴吐出システムは、画像を形成するに限られない。例えば、形成される物体は、三次元造形物等でもよい。
さらに搬送物は、用紙等の記録媒体に限られない。搬送物は、液滴が付着可能な材質であればよい。例えば、液滴が付着可能な材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス又はこれらの組み合わせ等の液滴が一時的でも付着可能であればよい。
また、本発明は、搬送される搬送物に対して、搬送方向に直交する方向に並べられたライン状のヘッドユニットを用いて何らかの処理を行う装置に適用可能である。
例えば、本発明に係る実施形態は、ヘッドユニットがレーザを発し、レーザによって、搬送物である基板に、パターンニングの処理を行う搬送装置等でもよい。具体的には、搬送装置は、まず、レーザヘッドを基板が搬送される搬送方向と直交する方向にライン状に並べて有する。そして、搬送装置は、基板の位置等を検出し、検出結果に基づいて、ヘッドユニットを移動させる等を行う。また、この例では、処理位置は、レーザが基板に照射される位置が処理位置となる。
さらに、搬送装置が有するヘッドユニットは、複数でなくともよい。すなわち、搬送物に対して、基準となる位置に、処理を行い続ける等の場合には、本発明は、適用可能である。
また、本発明に係る実施形態では、液滴吐出装置及び液滴吐出システム等のコンピュータに液滴を吐出させる等の液滴吐出方法のうち、一部又は全部を実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
1 制御回路
10 液滴吐出装置
11 出力電圧制御回路
12 出力波形生成回路
13 出力位相制御回路
14 出力信号観測回路
111 駆動電圧入力回路
112 出力電圧生成回路
121 第1出力信号生成回路
122 第2出力信号生成回路
12N 第N出力信号生成回路
131 波形情報入力回路
132 波形伝達回路
133 クロック入力回路
134 カウント回路
135 記憶領域
141 出力比較回路
142 A/D変換回路
Amp アンプ
CLK クロック信号
CMP 比較判定信号
CR1 ヘッド制御ボード
CR2 ドライバIC
DIN 画像データ
DY1 第1遅延量
DY2 第2遅延量
FN1 記憶部
FN2 時点設定部
FN3 入力部
FN4 選択部
HW1 ノズル
HW2 インク液室
HW3 振動板
HW4 圧電素子
NZ ノズル
PTN パターン
S1 波形伝達信号
S2 波形伝達信号
TCK 基準信号
VIN 入力電圧
VOUT1 出力信号
VOUT2 出力信号
特開2015−6764号公報 特開2017−64920号公報

Claims (5)

  1. 複数のノズルから液滴を吐出して処理を行う液滴吐出装置であって、
    前記ノズルごとのそれぞれの吐出速度を記憶する記憶部と、
    前記吐出速度に基づいて、前記ノズルに前記液滴を吐出させる時点を設定する時点設定部と、
    複数の電圧を入力する入力部と、
    前記ノズルに前記液滴を吐出させる圧電素子に、入力電圧を前記複数の電圧から選択して前記時点で入力する選択部と
    を備える液滴吐出装置。
  2. 前記時点は、
    1周期ごとの基準信号からの遅延量である
    請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記入力電圧を変化させるタイミング及び前記タイミングにおける前記入力電圧をシンボル化させたシンボルデータの組み合わせを示すパターンデータを記憶し、
    前記パターンデータに基づいて前記入力電圧の選択及び前記時点の設定が行われる
    請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記ノズルは、前記吐出速度に基づいてグループ化される
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. 複数のノズルから液滴を吐出して画像形成を行う画像形成装置であって、
    前記ノズルごとのそれぞれの吐出速度を記憶する記憶部と、
    前記吐出速度に基づいて、前記ノズルに前記液滴を吐出させる時点を設定する時点設定部と、
    複数の電圧を入力する入力部と、
    前記ノズルに前記液滴を吐出させる圧電素子に、入力電圧を前記複数の電圧から選択して前記時点で入力する選択部と
    を備える画像形成装置。
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