JP2020151776A - 荷役装置及び荷役システム - Google Patents

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雅也 八重樫
Masaya Yaegashi
雅也 八重樫
瀬戸口 清高
Kiyotaka Setoguchi
清高 瀬戸口
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Abstract

【課題】搬送対象の荷物を高精度に検出する。【解決手段】実施形態の荷役装置は、検出部と、認識部と、制御部と、を備える。検出部は、1以上の荷物を含む荷物群の上方から荷物に対して超音波又は電波を出力し、荷物群に含まれる荷物を検出する。認識部は、荷物群の上方から撮像された撮像画像に基づいて、荷物を認識する。制御部は、検出部による荷物の検出結果と、認識部による荷物の認識結果とに基づいて、荷物を把持するよう制御する。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、荷役装置及び荷役システムに関する。
従来、物流倉庫等において、荷物の搬送をするロボット等の荷役装置が用いられている。一例として、カメラ等によって撮像された画像に基づいて、搬送対象の荷物を認識する荷役装置が知られている。
このような従来技術においては、撮像条件等によって搬送対象の荷物を高精度に認識することが困難な場合があった。このような場合には、荷役装置では当該荷物を搬送することができず、作業員等が手動で当該荷物を搬送していた。
特開2007−222951号公報
従来技術においては、搬送対象の荷物を高精度に検出することが困難な場合があった。
実施形態の荷役装置は、検出部と、認識部と、制御部と、を備える。検出部は、1以上の荷物を含む荷物群の上方から荷物に対して超音波又は電波を出力し、荷物群に含まれる荷物を検出する。認識部は、荷物群の上方から撮像された撮像画像に基づいて、荷物を認識する。制御部は、検出部による荷物の検出結果と、認識部による荷物の認識結果とに基づいて、荷物を把持するよう制御する。
図1は、第1の実施形態にかかる荷役システムの構成の一例を示す図である。 図2は、図1に示した荷役システムを示す平面図である。 図3は、第1の実施形態にかかる制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態にかかる遠隔制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態にかかる制御装置の機能構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態にかかる荷物情報の構成の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態にかかる荷物の検出方法の一例を説明するための図である。 図8は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第1の例を示す図である。 図9は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第2の例を示す図である。 図10は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第3の例を示す図である。 図11は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第4の例を示す図である。 図12は、第1の実施形態にかかる遠隔制御装置の機能構成の一例を示す図である。 図13は、第1の実施形態にかかる報知画面の一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態にかかる制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第5の例を示す図である。 図16は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第6の例を示す図である。 図17は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第7の例を示す図である。 図18は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第8の例を示す図である。 図19は、第3の実施形態にかかる制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図20は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第9の例を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる荷役システムの構成の一例を示す図である。また、図2は、図1に示した荷役システムを示す平面図である。
荷役システム1は、図1に示すように、荷役装置10と遠隔制御装置40とを有する。また、荷役装置10は、カメラ20と、センサ装置30とを備える。ここで、荷役装置10の本体部と、と、カメラ20及びセンサ装置30とは、例えば、シリアルケーブルやLAN(Local Area Network)等を介して接続される。また、荷役装置10と遠隔制御装置40とは、例えば、LANやWAN(Wide Area Network)等を介して接続される。
荷役装置10は、パレット2上に置かれた荷物W1をコンベア3に荷役(移動)するための装置である。荷物W1は、例えば直方体状又は立方体状に構成され、パレット2上に重ねた状態で載置される。また、本実施形態においては、1以上の荷物W1を含む複数の荷物を指す場合に、荷物群Wという。パレット2は、フォークリフト等により、第1の場所に対応する床面Eの所定の配置位置に配置される。コンベア3は、例えばベルトコンベアである。コンベア3のうち、荷役装置10が荷物W1を移動する目的の場所が第2の場所に対応する。以下では、コンベア3を第2の場所として説明する。
パレット2及びコンベア3の上方には、カメラ20が設けられる。具体的には、パレット2の上方には、第1のカメラ21が設けられている。また、コンベア3の上方には、第2のカメラ22が設けられている。第1のカメラ21及び第2のカメラ22は、一例として3Dカメラである。第1のカメラ21は、本実施形態における撮像装置の一例である。また第2のカメラ22を、撮像装置の一例としてもよい。
第1のカメラ21は、パレット2に載置された荷物群Wを上方から撮像し、撮像によって得られた撮像画像を制御装置12に出力する。第1のカメラ21の撮像範囲A21は、少なくとも荷物群Wを含むように設定されている。第2のカメラ22は、コンベア3を上方から撮像し、撮像した画像を制御装置12に出力する。第2のカメラ22の撮像範囲A22は、少なくともコンベア3を含むよう設定されている。
また、パレット2の上方には、物体センサの一例であるセンサ装置30が設けられている。センサ装置30は、超音波又は電波(ミリ波)を用いて、例えばエコーロケーション技術等により、物体検出を行うセンサ装置である。センサ装置30は、パレット2に載置された荷物群Wの上方から当該荷物群Wを含む範囲をセンシングし、そのセンシング結果を制御装置12に出力する。ここで、センサ装置30のセンシング範囲A30は、少なくとも荷物群Wを含むように設定されている。例えば、センサ装置30は、荷物群Wの上方から荷物W1に対して超音波又は電波を出力し、荷物群Wに含まれる荷物W1を検出(センシング)する。第1のカメラ21の撮像範囲A21と、センサ装置30のセンシング範囲A30は、同一の範囲でもよいし、いずれか一方が他方よりも広い範囲でもよい。センサ装置30は、本実施形態における検出部の一例である。
なお、センサ装置30は、第1のカメラ21に近接した位置に設置することが好ましいが、これに限らず、他の位置(例えば、移動装置11の上方等)に設置してもよい。
荷役装置10は、図1に示すように、移動装置11と、制御装置12とを備える。移動装置11は、パレット2に面する位置であって、且つ、コンベア3に面する位置に設置される。つまり、移動装置11は、パレット2及びコンベア3を周囲に配置する位置に配置される。
移動装置11は、基台111と、基台111に支持されたアーム部112と、アーム部112の先端に設けられた把持部113とを備える。
基台111は、床面Eに固定された筐体である。以下では、床面Eと平行な方向、すなわち重力の作用する方向に直交する方向を水平方向ともいう。また、床面Eに直交する方向、すなわち重力の作用する方向及びその逆方向を上下方向ともいう。
アーム部112は、一例として多関節ロボットアームである。アーム部112は、把持部113によって保持された荷物W1を上下方向に移動する動作、及び、水平方向に移動する動作を実行可能に構成されている。
例えば、アーム部112は、一軸又は2軸回りに回動可能な複数の関節により連結された3つの可動部(112a〜112c)で構成される。
アーム部112(可動部112c)の先端には、把持部113が取り付けられている。把持部113は、1つの荷物W1を挟み込んで把持する。把持部113は、一対の爪部を備えるものであってもよい。なお、荷物W1の把持は、挟持による把持方法に限定されない。例えば、把持部113は、負圧によって荷物W1を吸着把持してもよい。また、把持部113は、2つの荷物W1を一度に把持してもよい。なお、把持部113は保持部ともいう。
制御装置12は、移動装置11の動作を制御する装置である。制御装置12は、カメラ20の撮像結果及びセンサ装置30のセンシング結果に基づき、移動装置11の動作を制御する。制御装置12は、移動装置11と一体的に設けられてもよいし、移動装置11と別体として設けられてもよい。
遠隔制御装置40は、移動装置11の動作を遠隔から制御可能な装置である。遠隔制御装置40は、制御装置12と協働することで、移動装置11の動作を遠隔から制御する。
なお、本実施形態では、移動装置11と制御装置12とを荷役装置としたが、これに限らず、制御装置12を荷役装置としてもよい。また、本実施形態では、カメラ20及びセンサ装置30を含めた構成を荷役装置10と定義したが、荷役装置はカメラ20またはセンサ装置30のいずれかまたは両方を含まない構成としてもよい。また、遠隔制御装置40を含めた構成を荷役装置と定義してもよい。また、本実施形態では、荷役システム1は1台の荷役装置10を備えるものとしたが、荷役システム1は、複数の荷役装置10を備えてもよい。
次に、上述した制御装置12及び遠隔制御装置40のハードウェア構成について説明する。図3は、制御装置12のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、図3では、制御装置12に接続される各種装置のうち、センサ装置30の構成の一例をあわせて示している。
制御装置12は、図3に示すように、プロセッサ121、表示部122、操作部123、カメラコントローラ124、移動装置コントローラ125、センサコントローラ126、通信部127及び記憶部128を備える。
プロセッサ121は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の制御装置である。表示部122は、例えば、液晶ディスプレイ、タッチパネル式ディスプレイ等の表示デバイス(出力装置)によって実現される。操作部123は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイス(入力装置)によって実現される。なお、操作部123は、表示部122の画面上に設けられるタッチパネルであってもよい。
カメラコントローラ124は、第1のカメラ21及び第2のカメラ22に接続され、プロセッサ121の制御の下、第1のカメラ21及び第2のカメラ22の動作を制御する。移動装置コントローラ125は、移動装置11に接続され、プロセッサ121の制御の下、移動装置11の動作を制御する。センサコントローラ126は、センサ装置30に接続され、プロセッサ121の制御の下、センサ装置30の動作を制御する。
ここで、センサ装置30は、図3に示すように、例えば、信号生成部301、オペアンプ302、送信アンテナ303、受信アンテナ304、オペアンプ305、混合器306及び演算・検波モジュール307等を備える。
信号生成部301は、使用する超音波又は電波の周波数に応じた周波数信号を生成する。信号生成部301で生成された周波数信号は、オペアンプ302を介して増幅された後、送信アンテナ303に入力される。また、信号生成部301で生成された周波数信号は、混合器306にも入力される。
送信アンテナ303及び受信アンテナ304、例えば一対のアンテナ素子30aとして形成され、アンテナ面に亘って複数個設けられる。ここで、アンテナ面は、床面Eに対向配置されるセンサ装置30の面である。送信アンテナ303は、周波数信号に応じた超音波又は電波を送信波f1として送信し、その反射波f2を受信アンテナ304が受信する。受信アンテナ304で受信された反射波f2は、オペアンプ302を介して増幅された後、反射波信号として混合器306に入力される。
混合器306は、入力された周波数信号及び反射波信号の両信号に対して乗算の演算を行い、それら信号(周波数)の差(又は和)を示す信号を演算・検波モジュール307に出力する。演算・検波モジュール307は、混合器306から入力される信号をアンテナ素子30a毎に検波した後、検出信号としてセンサコントローラ126に出力する。
上記の構成により、センサ装置30では、センシング範囲A30内に存在する物体をセンシングし、そのセンシング結果を検出信号として制御装置12(センサコントローラ126)に出力する。かかる検出信号は、センシング範囲A30内に存在する物体の上面及び側面の形状を電波強度等の測定値で表したものとなる。なお、センサ装置30の構成は、図3の構成例に限らず、物体検出に係る公知のセンサ構成を用いてもよい。
制御装置12の通信部127は、遠隔制御装置40等の外部装置と接続するための通信インタフェースである。通信部127は、プロセッサ121の制御の下、遠隔制御装置40との間で各種データの授受を行う。
記憶部128は、例えば、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子やハードディスク等の補助記憶装置によって実現される。記憶部128は、荷役装置10の動作に係るプログラムや設定情報等を記憶する。また、記憶部128は、移動装置11の上下方向及び水平方向の移動限界位置や、アーム部112の可動範囲、把持部113の把持可能な荷物W1の寸法の上限及び下限等を示した限界情報を記憶する。また、記憶部128は、荷物W1の各辺のサイズ(寸法)や形状等を示した荷物情報を記憶する。荷物情報の詳細については後述する。
図4は、遠隔制御装置40のハードウェア構成の一例を示す図である。遠隔制御装置40は、図4に示すように、プロセッサ401、表示部402、操作部403、通信部404及び記憶部405を備える。
プロセッサ401は、CPU、GPU、ASIC等の制御装置である。表示部402は、例えば、液晶ディスプレイ、タッチパネル式ディスプレイ等の表示デバイス(出力装置)によって実現される。操作部403は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイス(入力装置)によって実現される。なお、操作部403は、表示部402の画面上に設けられるタッチパネルであってもよい。
通信部404は、荷役装置10(制御装置12)等の外部装置に接続するための通信インタフェースである。通信部404は、プロセッサ401の制御の下、制御装置12との間で各種データの授受を行う。
記憶部405は、例えば、RAM等の主記憶装置、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子やハードディスク等の補助記憶装置によって実現される。記憶部405は、遠隔制御装置40の動作に係るプログラムや設定情報等を記憶する。
次に、図5を参照して、制御装置12の機能構成の構成について説明する。ここで、図5は、制御装置12の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、制御装置12は、取得部1211、認識部1212、検出部1213、計画部1214、計画実行部1215、及び出力部1216を機能部として備える。
取得部1211は、カメラコントローラ124を介して、カメラ20で撮像された撮像画像を取得する。また、取得部1211は、センサコントローラ126を介して、センサ装置30のセンシング結果(検出信号)を取得する。以下、第1のカメラ21で撮像された撮像画像を第1の撮像画像、第2のカメラ22で撮像された撮像画像を第2の撮像画像とも表記する。取得部1211は、取得した撮像画像を認識部1212に送出する。また、取得部1211は、取得したセンシング結果を検出部1213に送出する。
また、取得部1211は、遠隔制御装置40から、パレット2に載置された荷物群Wに含まれる荷物W1の識別情報を取得する。
識別情報は、個々の荷物W1の商品コードでもよいし、荷物W1の分類を示す情報でもよい。荷物W1の分類は、一例として、飲料、食品、衣料等の商品のカテゴリーである。取得部1211は、取得した荷物W1の識別情報を認識部1212及び検出部1213に送出する。
認識部1212は、取得部1211が取得した第1の撮像画像と、記憶部128に記憶された荷物情報とに基づいて、パレット2上に置かれた荷物W1を認識する。
図6は、本実施形態にかかる荷物情報1281の構成の一例を示す図である。図6に示すように、荷物情報1281は、荷物W1の識別情報、寸法(サイズ)、形状、重量、デザイン、梱包特徴、及び積載特徴が対応付けられており、ユーザ等によって予め登録されているものとする。
荷物W1の形状は、例えば、荷物W1の上面の形状であり、四角形、八角形、円等である。なお、荷物情報1281は寸法から形状が特定可能な場合は、形状の情報を別途記憶しなくともよい。荷物W1のデザインは、例えば荷物W1の上面の装飾又は絵柄等を示す情報である。梱包情報は、荷物W1の梱包の態様を示す情報であり、一例として、テープ又はビニールバンド等の有無、又は荷物W1表面の梱包材の色等の情報である。また、積載特徴は、荷物W1の配置、積み上げ方、又は姿勢等を示す情報である。形状、デザイン、梱包特徴及び積載特徴は、数値等によって定義されてもよいし、これらの情報を示す画像データでもよい。なお、荷物情報1281に含まれる情報は、図6に示す例に限定されるものではないが少なくとも、荷物W1の識別情報と、荷物W1の寸法又は形状が対応付けられているものとする。
例えば、認識部1212は、識別情報に対応付けられた荷物W1の寸法、形状、デザイン、梱包特徴、又は積載特徴と、取得部1211が取得した第1の撮像画像に映り込んだ物体の形状比較(突合)を行うことで、第1の撮像画像から、荷物群Wに含まれる個々の荷物W1を認識する。
認識部1212は、荷物W1の認識結果を、計画部1214に送出する。荷物W1の認識結果は、一例として、荷物群Wに含まれる荷物W1の個数と、荷物W1の各々の寸法、形状、デザイン、梱包特徴、及び積載特徴、位置である。なお、梱包特徴及び積載特徴については、撮像条件等によっては、認識部1212が撮像画像から認識することが困難な場合があるため、必須ではないものとする。また、荷物W1の各々の位置は、パレット2上の水平方向の位置、及び高さ方向の位置である。また、荷物W1の各々の位置は、把持部113からの相対距離によって表されてもよい。
また、認識部1212は、画像認識結果と、記憶部128に記憶された荷物情報1281とが一致しない場合に、画像認識結果と荷物情報1281とが不一致であることを計画部1214に通知する。また、認識部1212は、荷物W1の認識に使用した第1の撮像画像を、計画部1214に送出する。
また、認識部1212は、取得部1211が取得した第2の撮像画像に基づき、移動装置11によって移動された荷物W1がパレット2上に置かれたことを認識する。なお、荷物W1の認識方法は上述の例に限定されるものではなく、パターンマッチングや特定物体認識等、公知の技術を用いてもよい。また、認識部1212は、第1の撮像画像から、画像認識によって荷物W1の向き等をさらに認識し、計画部1214に送出してもよい。
図5に戻り、検出部1213は、取得部1211が取得したセンシング結果に基づいて、荷物W1を検出する。検出部1213による検出結果は、例えば、荷物群Wに含まれる荷物W1の個数、寸法、又は形状を含むものとする。
ここで、図7を参照して、センシング結果に基づく荷物W1の検出方法について説明する。図7は、荷物W1の検出方法の一例を説明するための図である。
上述したように、センサ装置30では、上方からセンシングすることで、センシング範囲A30内に存在する物体の形状をセンシング結果として取得する。より具体的には、センサ装置30は、送信波f1を送信し、センシング範囲A30の各位置(検出点)で反射した反射波f2を受信する。そして、センサ装置30は、送信波f1及び反射波f2の差分等から、センシング範囲A30内に存在する物体の表面(上面及び側面)の形状を電波強度等の物理量として取得する。本実施形態では、複数のアンテナ素子30aを用いて送信波f1及び反射波f2の送受信を行う構成であるため、各検出点の電波強度を3次元的に捉えることができ、物体の表面の形状を精度よく取得することができる。
例えば、荷物W1が、図7(a)のように傾いた状態でパレット2に置かれているとすると、センサ装置30による送信波f1及び反射波f2の送受信により、各検出点P1での電波強度の分布として取得されることになる(図7(b)参照)。ここでは、各検出点P1での電波強度を濃淡で示しており、検出点P1の各位置とその電波強度との関係から、荷物W1の表面の形状F1を抽出することができる。
また、検出部1213は、検出した物体の表面の形状F1と、記憶部128に記憶された荷物情報1281に基づく荷物W1の形状とを3次元的に照合し、検出結果を補正してもよい。検出部1213は、検出結果を、計画部1214に送出する。また、検出部1213は、検出結果と、記憶部128に記憶された荷物情報1281とが一致しない場合に、認識結果と荷物情報1281とが不一致であることを計画部1214に通知する。
ここで、前述の認識部1212が撮像画像に基づいて荷物W1を認識する際に、撮像条件、荷物W1の梱包の態様又は積載の態様等によって、荷物W1を高精度に認識することが困難な場合がある。このような場合は、認識部1212による第1の撮像画像に基づく認識結果(画像認識結果)と、検出部1213によるセンシング結果に基づく検出結果とに、差異が生じる。
図8は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第1の例を示す図である。図8の上段は、画像認識に関する各種のイメージを示し、下段は、センシング結果に基づく検出に関する各種のイメージを示す。
例えば、図8の左側の列の上段に示すように、荷物W1の上面に、光を反射するテープ90が貼り付けられている場合がある。また、図8の中央の列の上段に示す図は、第1のカメラ21が、テープ90が貼り付けられた荷物W1を複数含む荷物群Wを、上方から撮像した場合における撮像画像である。図8の中央の列の上段に示すように、荷物群Wは、12個の荷物W1を含む。
しかしながら、認識部1212は、光を反射するテープ90を、パレット2の上面等と誤認識する場合がある。この場合、図8の右側の列の上段に示すように、認識部1212は、1つの荷物W1を、テープ90を境に、2つの荷物と認識する。つまり、認識部1212は、荷物群Wに含まれる荷物W1の数を、実際には12個であるにも関わらず、24個と誤認識する場合がある。また、図8の右側の列の上段に示す例では、認識部1212は、荷物群Wに含まれる荷物W1の各々の寸法を、実際よりも小さい寸法に誤認識している。また、認識部1212は、荷物群Wに含まれる荷物W1の各々の形状も、実際よりも細長い形状に誤認識している。
これに対して、検出部1213は、図8の左側の列の下段に示すように、送信波f1及び反射波f2に基づくセンシング結果から、荷物W1の外形を検出する。このため、検出部1213は、図8の中央の列の下段に示すように、テープ90の有無に影響されることなく、荷物群Wに含まれる荷物W1の数を、12個と検出することができる。また、検出部1213は、図8の右側の列の下段に示すように、テープ90の有無に影響されることなく、荷物群Wに含まれる荷物W1の各々の寸法及び形状も、高精度に検出することができる。
また、図9は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第2の例を示す図である。図9では、左側の列の上段に示すように、荷物W1は、上面に枠91が記載されたデザインであるものとする。
認識部1212は、荷物W1の上面にこのようなデザインが施されているという情報を事前に得ていない場合、図9の右側の列の上段に示すように、枠91に囲まれた範囲を、荷物W1の上に重ねて載置された他の荷物であると認識する場合がある。この場合、認識部1212は、枠91に囲まれた範囲と、枠91に囲まれた範囲以外とをそれぞれ別個の荷物と認識するため、図9の中央の列の上段に示す荷物群Wに含まれる荷物W1の数を、24個と誤認識する場合がある。
これに対して、検出部1213は、図9の下段に示すように、送信波f1及び反射波f2に基づくセンシング結果から荷物W1の外形を検出するため、荷物W1の上面の柄や模様等のデザインに影響されることなく、荷物群Wに含まれる荷物W1の個数、寸法、及び形状を高精度に検出することができる。
また、図10は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第3の例を示す図である。図10では、左側の列の上段に示すように、荷物W1は、ビニールバンド92が十字に巻かれているものとする。ビニールバンド92は、荷物W1の色よりも濃い色であるものとする。この場合、認識部1212は、図10の右側の列の上段に示すように、荷物W1の上面のビニールバンド92で区切られた領域の各々を個別の荷物として誤認識する場合がある。この場合、認識部1212は、図10の中央の列の上段に示す荷物群Wに含まれる荷物W1の数を、48個と誤認識する場合がある。
これに対して、検出部1213は、図10の下段に示すように、送信波f1及び反射波f2に基づくセンシング結果から荷物W1の外形を検出するため、ビニールバンド92等の梱包の態様に影響されることなく、荷物群Wに含まれる荷物W1の個数、寸法、及び形状を高精度に検出することができる。
また、図11は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第4の例を示す図である。図11では、左側の列の上段に示す荷物W1は、黒色の外装であり、荷物W1の上面には、黒色以外の紙テープ(又は布テープ)93が貼り付けられている。この場合、認識部1212は、図11の右側の列の上段に示すように、荷物W1の黒色の本体部分を背景、紙テープ93を荷物として誤認識する場合がある。このような誤認識は、黒色に限らず、荷物W1の外装が濃い色の場合に発生する可能性がある。認識部1212による認識の精度が低下する階層の色を、以下、特殊色という。
これに対して、検出部1213は、図11の下段に示すように、送信波f1及び反射波f2に基づくセンシング結果から荷物W1の外形を検出するため、荷物W1及び紙テープ93等の色に影響されることなく、荷物群Wに含まれる荷物W1の個数、寸法、及び形状を高精度に検出することができる。なお、図8〜図11では、荷物W1のデザイン又は梱包の態様によって高精度な画像認識が困難になる例を説明したが、高精度な画像認識が困難になる例は、これらに限定されるものではない。例えば、荷物W1の積載の態様によっても、高精度な画像認識が困難になる場合があるものとする。
図5に戻り、計画部1214は、認識部1212の画像認識結果及び検出部1213の検出結果に基づいて、移動装置11のアーム部112及び把持部113の駆動機構を動作させるための行動計画を導出(算出)する。本実施形態の計画部1214は、検出部1213によって検出された荷物W1の個数、寸法、又は形状の少なくとも1つに基づいて、行動計画を導出するものとする。
より詳細には、計画部1214は、認識部1212から取得した画像認識結果と、検出部1213から取得した検出結果に含まれる荷物W1の個数、寸法、及び形状を比較する。上述のように、検出結果に含まれる荷物W1の個数、寸法、及び形状の方が、画像認識結果に含まれる荷物W1の個数、寸法、及び形状よりも高精度であるため、計画部1214は、画像認識結果と、検出結果とが不一致の場合は、検出結果に基づいて行動計画を導出する。
また、計画部1214は、記憶部128に記憶された荷物情報1281と、画像認識結果又は、検出結果が不一致の場合、画像認識結果又は検出結果に基づいて、荷物情報1281を更新する。
例えば、計画部1214は、検出結果に含まれる荷物W1の寸法、又は形状が、荷物情報1281に登録された荷物W1の寸法、又は形状と異なる場合に、検出結果に含まれる荷物W1の寸法、又は形状を、荷物W1の識別情報に対応付けて記憶部128に記憶させる。例えば、計画部1214は、検出結果に含まれる荷物W1の寸法、又は形状を荷物W1の識別情報に対応付けて荷物情報1281に登録(追加)する。計画部1214は、寸法、及び形状については、検出結果に含まれる情報を、画像認識結果に含まれる情報よりも優先して、荷物情報1281に登録するものとする。
また、画像認識結果に含まれる荷物W1の個数、寸法、又は形状と、検出結果に含まれる荷物W1の個数、寸法、又は形状とが異なる場合は、上述の図8〜図11の例のように、テープ90、外装デザインの変更、ビニールバンド92、特殊色等のデザイン、梱包特徴又は積載特徴が要因となっている可能性がある。また、認識部1212がこれらのデザイン、梱包特徴又は積載特徴を正しく認識できなかったということは、荷物情報1281に登録されたデザイン、梱包特徴又は積載特徴と、実際の荷物W1のデザイン、梱包特徴又は積載特徴とが異なっている可能性がある。例えば、荷物W1のデザイン等が変更された場合に、変更後のデザイン等が荷物情報1281に登録されていなければ、このような事態が発生する場合がある。
このため、計画部1214は、画像認識結果と検出結果とが一致しない場合に、画像認識結果に含まれる荷物W1のデザイン、梱包特徴又は積載特徴を荷物情報1281に登録する。また、計画部1214は、画像認識結果から変更後の荷物W1のデザイン、梱包特徴又は積載特徴を特定することが困難な場合には、荷物W1のデザイン、梱包特徴又は積載特徴が変更された可能性が高いことを、荷物情報1281に登録してもよい。なお、計画部1214は、画像認識結果に含まれる荷物W1の個数、寸法、又は形状と、検出結果に含まれる荷物W1の個数、寸法、又は形状とが完全に一致しない場合であっても、差異が所定の範囲内であれば、画像認識結果と検出結果とが一致すると判定してもよい。
計画部1214は、認識又は検出された荷物W1の1つを、移動対象候補とする。また、計画部1214は、画像認識結果又は検出結果に基づいて、移動対象候補の荷物W1を、把持部113が把持可能か否かを判定する。例えば、計画部1214は、荷物W1の寸法が、記憶部128に記憶された移動装置11の限界情報に定義された把持部113の把持可能な荷物W1の寸法の上限から下限の範囲に含まれない場合に、当該荷物W1の把持を回避すると判定する。この場合、計画部1214は、行動計画を導出せずに、把持を回避することを、出力部1216に送出する。また、計画部1214は、把持を回避する対象である荷物W1が映り込んだ第1の撮像画像を、出力部1216に送出する。また、計画部1214は、検出部1213が把持を回避する対象である荷物W1を検出した検出結果を、出力部1216に送出してもよい。
計画部1214は、移動対象候補の荷物W1を把持部113に把持させると判定した場合は、行動計画を導出し、導出した行動計画を、計画実行部1215に送出する。例えば、計画部1214は、移動対象に設定された荷物W1をコンベア3まで移動する経路(最短経路)を示した行動計画を導出する。なお、計画部1214は、2つ以上の荷物W1を同時に把持して移動させる行動計画を導出してもよい。行動計画の導出の手法は、公知の技術を採用することができる。
また、把持を回避するか否かの基準は、上述の例に限定されるものではなく、計画部1214は、その他の条件に基づいて把持を回避するか否かを決定してもよい。
計画実行部1215は、計画部1214で導出された行動計画に基づいて、移動装置11の動作(駆動機構)を制御する。例えば、計画実行部1215は、行動計画に基づき移動装置11の動作を制御することで、移動対象の荷物W1を行動計画に示された経路でコンベア3まで移動させる。また、行動計画は、計画部1214によって、検出部1213による検出結果と認識部1212による認識結果とに基づいて導出されているため、換言すれば、計画実行部1215は、検出結果と認識結果とに基づいて、荷物W1を把持するよう制御する。計画実行部1215の制御対象は、例えば、把持部113の駆動機構である。計画部1214及び計画実行部1215は、本実施形態における制御部の一例である。
出力部1216は、計画部1214から荷物W1の把持を回避することを通知された場合に、遠隔制御装置40に把持回避の報知情報を出力する。例えば、出力部1216は、把持回避の理由と、把持回避される荷物W1が映り込んだ第1の撮像画像とを、遠隔制御装置40に出力する。また、計画部1214は、出力部1216は、検把持回避される荷物W1の検出結果を、遠隔制御装置40に出力してもよい。また、計画部1214は、把持回避の理由と、把持回避される荷物W1が映り込んだ第1の撮像画像とを、制御装置12の表示部122に表示させてもよい。
上述した機能構成により、荷役装置10では、第1の場所に対応するパレット2に置かれた荷物W1を、第2の場所に対応するコンベア3に荷役(移動)させることができる。
次に、図12を参照して、遠隔制御装置40の機能構成の構成について説明する。ここで、図12は、遠隔制御装置40の機能構成の一例を示す図である。
図12に示すように、遠隔制御装置40は、報知情報取得部4111、表示制御部4112、操作受付部4113を機能部として備える。
報知情報取得部4111は、通信部404を介して、制御装置12から送信された報知情報を取得する。報知情報取得部4111は、取得した報知情報を表示制御部4112に送出する。
表示制御部4112は、報知情報に基づき、把持回避の理由と、把持回避される荷物W1が映り込んだ第1の撮像画像とを表示する報知画面を、表示部402に表示させる。
図13は、本実施形態にかかる報知画面G1の一例を示す図である。図13に示すように、報知画面G1は、把持回避の理由を示すメッセージM1と、把持回避される荷物W1が映り込んだ第1の撮像画像900とが表示される。なお、報知画面G1の表示内容及び表示形式は図13に示す例に限定されるものではない。例えば、表示制御部4112は、検把持回避される荷物W1の検出結果に基づいて、遠隔制御装置40のオペレータが荷物W1の状態を視認することが可能な可視化画像を生成し、報知画面G1に表示してもよい。ここで、可視化方法は特に問わず、種々の方法を採用することが可能である。
次に、図14を参照して、制御装置12の動作について説明する。ここで、図14は、制御装置12が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、カメラ20で撮像された撮像画像、センサ装置30のセンシング結果、及びパレット2に載置された荷物群Wに含まれる荷物W1の識別情報の取得が取得部1211で行われているものとする。
まず、認識部1212は、第1のカメラ21で撮像された撮像画像からパレット2上に置かれた荷物W1を認識する(ステップS11)。認識部1212は、画像認識結果及び第1の撮像画像を計画部1214に送出する。また、認識部1212は、荷物情報1281から、取得部1211によって取得された荷物W1の識別情報に対応付けられた寸法、形状、デザイン、梱包特徴及び積載特徴を検索し、検索結果と画像認識結果とが一致ない場合、画像認識結果と荷物情報1281とが不一致であることを計画部1214に通知する。なお、認識部1212は、撮像画像から荷物W1を認識できなかった場合にも、画像認識結果と荷物情報1281とが不一致であるものとして計画部1214に通知する。
次に、検出部1213は、センサ装置30のセンシング結果からパレット2上に置かれた荷物W1を検出する(ステップS12)。具体的には、検出部1213は、取得部1211が取得したセンシング結果に基づいて、荷物W1の個数、寸法、及び形状を検出する。検出部1213は、検出結果を、計画部1214に送出する。また、検出部1213は、検出結果と、記憶部128に記憶された荷物情報とが一致しない場合に、認識結果と荷物情報とが不一致であることを計画部1214に通知する。
次に、計画部1214は、検出結果に含まれる荷物W1の寸法、又は形状が、荷物情報に登録された荷物W1の寸法、又は形状と一致するか否かを判定する(ステップS13)。計画部1214は、検出結果と荷物情報1281とが一致しないと判定した場合(ステップS13;No)、検出結果に含まれる荷物W1の寸法、又は形状で、荷物情報1281を更新する(ステップS14)。
また、計画部1214は、検出結果と荷物情報1281とが一致すると判定した場合(ステップS13;Yes)、S15の処理に進む。
次に、計画部1214は、画像認識結果に含まれる荷物W1の個数、寸法、及び形状と、検出結果に含まれる荷物W1の個数、寸法、及び形状とが一致するか否かを判定する(ステップS15)。計画部1214は、画像認識結果及び検出結果に含まれる荷物の個数、寸法及び形状が一致しないと判定した場合は(ステップS15;No)、荷物W1のデザイン、梱包特徴又は積載特徴が更新された可能性が高いと判定する。この場合、計画部1214は、画像認識結果に含まれる荷物W1のデザイン、梱包特徴、又は積載特徴で、荷物情報1281を更新する(ステップS16)。なお、計画部1214は、デザイン、梱包特徴、又は積載特徴の全てを更新するものとしてもよいし、変更の可能性が高い項目を特定して特定した項目を更新対象としてもよい。
次に、計画部1214は、認識又は検出された荷物W1の1つを、移動対象候補とする。そして、計画部1214は、画像認識結果と検出結果とに基づいて、移動対象候補の荷物W1の寸法が、把持部113が把持可能な寸法であるか否かを判定する(ステップS17)。画像認識結果と検出結果が不一致の場合には、計画部1214は、検出結果に基づいて荷物W1の寸法が把持可能な寸法であるか否かを判定するものとする。また、何らかの要因により検出部1213が荷物W1を検出できなかった場合には、計画部1214は、画像認識結果に基づいて、荷物W1の寸法が把持可能な寸法であるか否かを判定する。
計画部1214は、荷物W1の寸法が、把持部113が把持可能な寸法であると判定した場合には(ステップS17;Yes)、画像認識結果と検出結果とに基づいて、行動計画を導出する(ステップS18)。
次に、計画実行部1215は、計画部1214で導出された行動計画に基づいて、移動装置11の動作を制御し、荷物W1をコンベア3まで移動させる(S19)。
また、計画実行部1215は、荷物W1の寸法が、把持部113が把持可能な寸法ではないと判定した場合には(ステップS17;No)、荷物W1の把持を回避すると判定する(ステップS20)。この場合、出力部1216は、遠隔制御装置40に報知情報を出力することにより、把持回避を報知する(S21)。この場合、遠隔制御装置40の表示制御部4112は、報知画面G1を表示部402に表示させ、オペレータに対して荷物W1が把持回避されたことを報知する。
次に、認識部1212は、パレット2上に荷物W1が存在するか否かを判定する(ステップS22)。ここで、パレット2上に荷物W1が存在する場合には(ステップS22;Yes)、ステップS11に処理を戻すことで、荷物W1の移動を継続する。一方、パレット2上に荷物W1が存在しない場合、つまり荷物W1の移動が完了した場合には(ステップS22;No)、本処理を終了する。
このように、本実施形態の荷役装置10は、1以上の荷物W1を含む荷物群Wの上方から荷物W1に対して出力された超音波又は電波によるセンシング結果に基づく荷物W1の検出結果と、荷物群Wの情報から撮像された撮像画像に基づく荷物W1の認識結果と、に基づいて、荷物W1を把持するよう制御する。
例えば、撮像条件、荷物W1のデザイン、梱包の態様、又は積載の態様によっては、撮像画像から荷物W1を高精度にすることが困難な場合がある。これに対して、超音波又は電波によるセンシングでは、超音波又は電波の反射によって計測された距離情報に基づいて、荷物群Wに含まれる荷物W1の各々の個別の形状を検出することができる。また、超音波又は電波によるセンシングでは、荷物W1の上面で反射した反射波f2と、荷物W1が載置されたパレット2の上面等で反射した反射波f2とから、荷物W1の上面と側面との境目、又は複数の荷物W1間の境目を高精度に検出することができる。このため、超音波又は電波によるセンシングでは、荷物W1のデザイン、梱包の態様、又は積載の態様等の影響を受けにくく、安定的に高精度に荷物W1を検出することができる。
このため、本実施形態の荷役装置10によれば、撮像画像から荷物W1を高精度に認識することが困難な場合であっても、搬送対象の荷物W1を、高精度に検出することができる。また、本実施形態の荷役装置10によれば、搬送対象の荷物W1を高精度に検出することにより、例えば、認識不良によって把持ができない状態が発生することを低減することができる。
また、荷役装置10は、撮像画像からは、センシング結果からは高精度に検出することが困難な情報、例えば、荷物W1の梱包の態様や積載の態様等を認識することができるため、本実施形態の荷役装置10は、検出結果と画像認識結果とに基づいて把持部113を制御することにより、荷物W1を高精度に把持することができる。
また、例えば、制御装置が荷物の寸法等を誤認識した状態で行動計画を導出すると、荷物を安定した状態で把持することが困難な場合がある。これに対して、本実施形態の荷役装置10は、検出結果と、認識結果とに基づいて、把持部113の駆動機構を動作させるための行動計画を導出し、当該行動計画に基づいて把持部113を制御する。このため、本実施形態の荷役装置10によれば、荷物W1を移動させるための行動計画を高精度に導出し、把持の失敗(エラー)、又は移動途中における荷物W1の落下等の発生を低減することができる。
また、本実施形態の荷役装置10は、検出した荷物W1の個数、寸法、及び形状の少なくとも1つに基づいて、把持部113に荷物W1を把持させるか否かを判定し、荷物W1を把持しないと判定した場合に、荷物W1が把持回避されたことを示す情報を出力する。このため、本実施形態の荷役装置10によれば、オペレータ等に対して、荷物が把持回避されたことを迅速に把握させることができる。
また、本実施形態の荷役装置10は、荷物情報1281に登録された荷物W1の寸法又は形状と、検出結果に含まれる荷物W1の寸法又は形状とが一致しない場合に、検出結果に含まれる荷物W1の寸法又は形状を、荷物W1の識別情報に対応付けて記憶部128に記憶させる。このため、本実施形態の荷役装置10によれば、荷物情報1281に登録された荷物W1の寸法又は形状が、実際の荷物W1の寸法又は形状と異なる場合に、荷物情報1281を最新の検出結果に基づいて更新することができる。このため、本実施形態の荷役装置10は、次回以降の検出処理又は認識処理において、より高精度に荷物W1を検出又は認識することができる。
なお、本実施形態においては、認識部1212及び検出部1213が、画像認識結果又は検出結果と荷物情報1281とが一致するか否かを判定するものとしたが、計画部1214が判定するものとしてもよい。また、本実施形態においては、取得部1211が、遠隔制御装置40から、パレット2に載置された荷物群Wに含まれる荷物W1の識別情報を取得するものとしたが、認識部1212が、荷物W1の表面に記載されたバーコード等に基づいて、荷物W1の識別情報を取得してもよい。
なお、認識部1212による認識処理と検出部1213による検出処理の実行タイミングは、本実施形態で説明した例に限定されるものではない。例えば、検出部1213は、認識部1212による画像認識結果と、荷物情報1281とが一致しない場合に、検出処理を実行するものとしても良い。また、検出部1213は、認識部1212による画像認識結果で荷物W1が認識された範囲を対象として検出処理を実行することにより、撮像画像から認識された荷物W1をより高精度に検出するものとしてもよい。
なお、本実施形態においては、センサ装置30を特許請求の範囲における検出部の一例としたが、プロセッサ121によって実現される機能部である検出部1213を、特許請求の範囲における検出部の一例としてもよい。
また、本実施形態においては、プロセッサ121等によって実現される機能部である計画部1214および計画実行部1215を、制御部の一例としたが、制御装置12を、制御部の一例としてもよい。また、本実施形態においては、計画部1214と計画実行部1215とを別個の機能部として記載したが、計画部1214と計画実行部1215との機能を、1つの機能部が有するものとしてもよい。
また、本実施形態においては、特許請求の範囲における出力部は、プロセッサ121等によって実現される機能部である出力部1216として記載したが、これに限定されるものではない。例えば、通信部127を、特許請求の範囲における出力部の一例としてもよい。
また、本実施形態においては、特許請求の範囲における認識部は、プロセッサ121等によって実現される機能部である認識部1212として記載したが、これに限定されるものではない。例えば、第1のカメラ21が、特許請求の範囲における認識部の機能を有するものとしてもよい。
(第2の実施形態)
この第2の実施形態では、荷役装置10の制御装置12は、荷物W1の表面に段差やミシン目等の凹凸が存在する場合であっても、より高精度に荷物W1の外装に含まれる各面を検出する機能を有する。
本実施形態の荷役システム1の全体構成は、図1で説明した第1の実施形態と同様である。また、本実施形態の制御装置12は、第1の実施形態と同様に、取得部1211、認識部1212、検出部1213、計画実行部1215、及び出力部1216を機能部として備える。取得部1211、認識部1212、計画実行部1215、及び出力部1216は、第1の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の検出部1213は、第1の実施形態と同様の機能を備えた上で、荷物W1の表面から検出した凹凸の深さ又は高さが所定の閾値以下である場合に、当該表面を連続する1つの面として検出する。荷物W1の表面とは、例えば、荷物W1の上面又は側面である。所定の閾値は、例えば、制御装置12の記憶部128又は遠隔制御装置の記憶部405に記憶される。所定の閾値は特に限定されるものではないが、荷物W1の上面からパレット2の上面との間の距離よりも短い長さとする。
ここで、荷物W1の表面の凹凸の例について、図15及び図16を用いて説明する。図15は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第5の例を示す図である。
図15の一番左側の「対象荷物」、及び左側から2番目の「段差箇所の拡大図」に示すように、荷物W1には、上面の中央に段差94が存在する。このような場合、認識部1212は、図15の一番右側の列の上段に示すように、1つの荷物W1を、段差94を境に、2つの荷物と誤認識する場合がある。このため、認識部1212は、図15の右から2番目の列の上段に示す荷物群Wに含まれる荷物W1の数を、実際には12個であるにも関わらず、24個と誤認識する場合がある。
これに対して、検出部1213は、図15の一番左側の列の下段に示すように、送信波f1及び反射波f2に基づくセンシング結果から、荷物W1の外形を検出する。さらに、検出部1213は、図15の左から2番目の列の下段に示すように、センシング結果から、段差94の高さd1を検出する。
検出部1213は、高さd1が所定の閾値以下である場合には、段差94の両側の面を、1つの連続する面として検出する。このため、検出部1213は、段差94に関わらず、荷物W1の上面を高精度に検出することができる。検出部1213は、図15の一番右側の列の下段に示すように、1つの荷物W1を1つの荷物W1として検出し、図15の右から2番目の列の下段に示す荷物群Wに含まれる荷物W1の数を、12個と検出することができる。
また、図16は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第6の例を示す図である。図16の一番左側の「対象荷物」、及び左側から2番目の「ミシン目の拡大図」に示すように、荷物W1には、上面及び側面にミシン目95が存在する。このような場合、認識部1212は、図16の一番右側の列の上段に示すように、1つの荷物W1を、ミシン目95を境に、3つの荷物と誤認識する場合がある。このため、認識部1212は、図16の右から2番目の列の上段に示す荷物群Wに含まれる荷物W1の数を、実際には12個であるにも関わらず、36個と誤認識する場合がある。
これに対して、検出部1213は、図16の一番左側の列の下段、及び左から2番目の列の下段に示すように、送信波f1及び反射波f2に基づくセンシング結果から、ミシン目95の深さd2を検出する。
検出部1213は、深さd2が所定の閾値以下である場合には、ミシン目95で区切られた3つの面を、1つの連続する面として検出する。このため、検出部1213は、段差94に関わらず、荷物W1の上面を高精度に検出し、荷物W1の個数を実際通りに12個と検出することができる。
また、本実施形態の計画部1214は、第1の実施形態と同様の機能を備えた上で、段差やミシン目が検出された場合に、荷物W1が段差又はミシン目を有することを、荷物情報1281の梱包情報に登録する。
このように、本実施形態の荷役装置10は、荷物W1の表面から検出した凹凸の深さ又は高さが所定の閾値以下である場合に、当該表面を連続する1つの面として検出する。このため、本実施形態の荷役装置10によれば、第1の実施形態の効果に加えて、荷物W1の表面に段差やミシン目等の凹凸が存在する場合であっても、より高精度に荷物W1の外装に含まれる各面を高精度に検出することができる。
(第3の実施形態)
上述の第1の実施形態では、荷役装置10の制御装置12は、荷物W1の寸法に応じて荷物W1を把持するか否かを判定していたが、この第3の実施形態では、制御装置12は、さらに、荷物W1の変形の有無に応じて、荷物W1を把持するか否かを判定する。
本実施形態の荷役システム1の全体構成は、図1で説明した第1の実施形態と同様である。また、本実施形態の制御装置12は、第1の実施形態と同様に、取得部1211、認識部1212、検出部1213、計画部1214、計画実行部1215、及び出力部1216を機能部として備える。取得部1211、認識部1212、計画実行部1215、及び出力部1216は、第1の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の検出部1213は、第1の実施形態と同様の機能を備えた上で、荷物W1の形状の変形を検出する。荷物W1の変形とは、例えば、膨張(膨らみ)や陥没(へこみ)である。
ここで、荷物W1の変形の例について、図17及び図18を用いて説明する。図17は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第7の例を示す図である。
図17の上段及び下段の上面図は、荷物W1,W2を含む荷物群Wの上面図である。第1のカメラ21が荷物W1,W2を含む荷物群Wを上方から撮像した場合には、撮像画像には、図17の上段の上面図のように荷物W1,W2が映り込む。図17の上段の上面図のように、上方からの撮像画像では、荷物W1,W2は両方とも矩形状であるように見える。
しかしながら、図17の上段及び下段の側面図に示すように、側方から見ると、荷物W1,W2の側面が横方向に膨張していることがわかる。このような場合、認識部1212は、荷物W1,W2が膨張していることを認識することが困難な場合がある。また、横方向の膨張によって荷物W1,W2の側面が近接すると、認識部1212は、荷物W1,W2を1つの荷物と誤認識する場合がある。
これに対して、検出部1213は、図17の下段の側面図に示すように、送信波f1及び反射波f2に基づくセンシング結果から、荷物W1の外形を検出するため、荷物W1,W2の側面が膨張していることを検出することができる。また、検出部1213は、センシング結果から、荷物W1の変形していない範囲81と、変形している範囲82a,82bとを検出する。検出部1213は、荷物情報1281に登録された荷物W1の形状と、センシング結果とを比較して、差異がある箇所を変形箇所として検出してもよいし、単に荷物W1の上面又は側面が湾曲している箇所を変形箇所として検出してもよい。
また、図18は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第8の例を示す図である。図18の上面図のように、上方からの撮像画像では、荷物W1,W2は両方とも矩形状であるように見えるが、実際には、図18の側面図に示すように、荷物W1の上面が陥没している場合がある。このような場合、認識部1212は、荷物W1の上面が陥没していることを認識することが困難な場合がある。
これに対して、検出部1213は、図18の下段の側面図に示すように、送信波f1及び反射波f2に基づくセンシング結果から、荷物W1の外形を検出するため、荷物W1の上面の陥没箇所83を検出することができる。
また、本実施形態の荷物情報1281は、第1の実施形態の内容に加えて、荷物W1の変形を表す情報を含むものとする。荷物W1の変形を表す情報は、単に変形の有無でもよいし、荷物W1の変形の種類、あるいは荷物W1の変形した形状を表す数値情報又は画像情報等でもよい。また、荷物W1の変形を表す情報は、積載情報に含まれるものとしてもよい。
また、本実施形態の計画部1214は、第1の実施形態と同様の機能を備えた上で、荷物W1の変形が検出された場合に、当該荷物W1を把持しないと判定する。また、本実施形態の計画部1214は、検出された変形を表す情報を、荷物情報1281に登録する。
次に、図19を参照して、制御装置12の動作について説明する。ここで、図19は、制御装置12が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1の荷物W1の認識の処理は、第1の実施形態と同様である。次に、検出部1213は、センサ装置30のセンシング結果からパレット2上に置かれた荷物W1を検出する(ステップS12)。ここで、本実施形態の検出部1213は、第1の実施形態と同様の荷物W1の個数、寸法、及び形状の検出に加えて、荷物W1の変形を検出する。検出部1213は、荷物W1の変形有無を、計画部1214に送出する。また、検出部1213は、荷物W1の変形の種類、あるいは荷物W1の変形した形状を表す数値情報又は画像情報等を計画部1214に送出してもよい。
ステップS13の検出結果と荷物情報1281との比較から、ステップS17の荷物W1寸法に基づく把持の判定までは、第1の実施形態と同様である。
次に、計画部1214は、検出部1213から取得した検出結果に基づいて、荷物W1の変形の有無を判定する(ステップS31)。計画部1214は、荷物W1が変形していると判定した場合に(ステップS31;Yes)、ステップS20の把持回避の処理に進む。また、計画部1214は、荷物W1が変形していないと判定した場合に(ステップS31;No)、ステップS18の行動計画の導出の処理に進む。ステップS18以降の処理については、第1の実施形態と同様である。
従来技術においては、把持部が荷物の上面を負圧等によって吸着する吸着把持によって荷物を移動する場合には、図のように荷物の上面に陥没がある場合には、吸着力が低下し、荷物W1を安定的に把持することが困難な場合があった。また、把持部が2つの荷物を一度に把持する場合には、図17のように荷物が膨張していると、2つの荷物の境目を認識することが困難な場合があり、適切な位置で把持できない場合があった。
これに対して、本実施形態の荷役装置10は、センシング結果に基づいて、荷物W1の形状の変形を検出し、荷物W1の変形が検出された場合に、荷物W1を把持しないと判定するため、把持の失敗、又は移動途中における荷物W1の落下等の発生をさらに低減することができる。
なお、本実施形態では、計画部1214は、荷物W1の変形が検出された場合に、当該荷物W1を把持しないと判定したが、荷物W1の変形の度合に応じて、把持するか否かを判定するものとしてもよい。また、計画部1214は、荷物W1の変形した形状に応じて、把持部113の把持位置を変更するよう、行動計画を導出してもよい。
(第4の実施形態)
この第4の実施形態では、荷役装置10の制御装置12は、荷物W1の姿勢に基づいて、行動計画を導出する。
本実施形態の荷役システム1の全体構成は、図1で説明した第1の実施形態と同様である。また、本実施形態の制御装置12は、第1の実施形態と同様に、取得部1211、認識部1212、検出部1213、計画部1214、計画実行部1215、及び出力部1216を機能部として備える。取得部1211、認識部1212、計画実行部1215、及び出力部1216は、第1の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の検出部1213は、第1の実施形態と同様の機能を備えた上で、荷物W1の姿勢を検出する。例えば、検出部1213は、荷物W1の上面の傾斜角度を検出する。
ここで、荷物W1の変形の例について、図20を用いて説明する。図20は、撮像画像に基づく認識結果とセンシング結果に基づく検出結果とを比較する第9の例を示す図である。
図20の上段及び下段の上面図は、荷物W1,W2を含む荷物群Wの上面図である。第1のカメラ21が荷物W1,W2を含む荷物群Wを上方から撮像した場合には、撮像画像には、図20の上段の上面図のように荷物W1,W2が映り込む。図20の上段の上面図のように、上方からの撮像画像では、荷物W1,W2は両方とも矩形状であるように見える。
しかしながら、図20の上段及び下段の側面図に示すように、側方から見ると、荷物W1が傾斜していることがわかる。このような場合、認識部1212は、荷物W1,W2が傾斜していることを認識することが困難な場合がある。
これに対して、検出部1213は、図20の下段の側面図に示すように、送信波f1及び反射波f2に基づくセンシング結果から、荷物W1の外形を検出するため、荷物W1の姿勢を高精度に検出する。
例えば、検出部1213は、センシング結果から、荷物W1の傾斜角度θを検出する。検出部1213は、例えば、荷物情報1281に登録された荷物W1の積載情報から、荷物W1の上面の角度を取得し、当該角度との差異を傾斜角度θとして検出する。なお、元々の積載形式で傾斜が想定されていない場合には、荷物情報1281に予め登録された荷物W1の上面の角度は、“0°”である。また、検出部1213は、単に、荷物W1が載置されたパレット2の上面又は床等に平行な角度を基準として、荷物W1の上面がパレット2の上面又は床等対して傾斜している角度を、傾斜角度θとして検出してもよい。
また、検出部1213は、具体的な傾斜角度θの値ではなく、傾斜の有無、又は傾斜の度合の強弱等を検出するものとしてもよい。また、検出部1213は、荷物群Wにおける複数の荷物W1の姿勢の平滑度を検出するものとしてもよい。
また、本実施形態の計画部1214は、第1の実施形態と同様の機能を備えた上で、荷物W1の姿勢に応じて把持部113の行動計画を導出する。例えば、計画部1214は、荷物W1の姿勢に応じて、把持部113又はアーム部112の角度を変更するものとしてもよい。また、計画部1214は、荷物W1の傾斜角度θが所定の角度よりも大きい場合に、荷物W1を把持しないと判定してもよい。
また、本実施形態の計画部1214は、検出された荷物W1の姿勢を、荷物情報1281に登録する。
このように、本実施形態の荷役装置10は、センシング結果に基づいて、荷物W1の傾きを認識し、荷物W1の傾きに応じて、行動計画を導出する。このため、本実施形態の荷役装置10は、荷物W1を移動させる行動計画を、より高精度に導出することができる。
(変形例1)
上述の各実施形態においては、荷物情報1281は、制御装置12の記憶部128に記憶されているものとしたが、荷物情報1281の保存場所はこれに限定されるものではない。本変形例においては、荷物情報1281は、遠隔制御装置40の記憶部405に記憶されているものとする。
本変形例においては、制御装置12の認識部1212及び検出部1213は、遠隔制御装置40の記憶部405に記憶された荷物情報1281を参照して画像認識処理又は検出処理を実行する。また、制御装置12の計画部1214は、画像認識結果又は検出結果に応じて、荷物情報1281を更新する。
また、荷役システム1が複数の制御装置12を備える場合は、複数の制御装置12の各々が、遠隔制御装置40の記憶部405に記憶された荷物情報1281を参照又は更新するものとする。
このように、遠隔制御装置40が荷物情報1281を記憶する構成を採用した場合、複数の制御装置12によって認識又は検出された情報を荷物情報1281に反映し、反映結果を複数の制御装置12が利用することができる。このため、本変形例によれば、複数の制御装置12による荷物W1の認識又は検出の精度を効率的に向上させることができる。
(変形例2)
上述の各実施形態においては、荷物情報1281は、荷物W1の識別情報と、寸法、形状、重量、デザイン、梱包特徴、及び積載特徴が対応付けられているものとしたが、荷物情報1281の内容はこれに限定されるものではない。例えば、荷物情報1281は、撮像画像と、当該撮像画像に含まれる荷物W1の寸法、形状、重量、デザイン、梱包特徴、又は積載特徴等が対応付けられた学習済モデルであっても良い。
本変形例においては、認識部1212は、撮像画像を学習済モデルに入力することにより、例えば、荷物W1の寸法、形状、位置等を認識する。
また、本変形例においては、検出部1213による検出結果と、認識部1212による認識結果が一致しない場合に、計画部1214は、荷物W1の検出結果に含まれる荷物W1の寸法又は形状で、学習済モデルを更新する。また、この場合、計画部1214は、荷物W1の認識に使用された撮像画像から認識部1212が認識した荷物W1のデザイン、梱包特徴、又は積載特徴等で、学習済モデルを更新してもよい。
なお、学習済モデルは、制御装置12(プロセッサ121)で作成する構成としてもよいし、遠隔制御装置40等の他の装置で作成される構成としてもよい。例えば、遠隔制御装置40で学習済モデルを作成するような場合、遠隔制御装置40は、荷役装置10毎に学習済モデルを作成してもよいし、複数の荷役装置10で検出された荷物W1の検出結果又は認識結果から一の学習済モデルを作成してもよい。また、学習済モデルの生成及び更新(強化学習)の手法は、上述の例に限定されるものではなく、公知の機械学習の技術を採用可能である。
(変形例3)
上述の各実施形態においては、制御装置12は、荷物情報1281に予め登録された情報に基づいて、荷物W1の認識又は検出をしていた。このような予め登録された事前情報に基づいて処理を実行する方式を、ティーチング方式という。しかしながら、制御装置12には、事前情報に基づかずに処理を実行するティーチレス(ティーチングレス)方式が適用されてもよい。
ティーチレス方式が適用される場合は、制御装置12又は遠隔制御装置40には、荷物情報1281が記憶されない。このため、制御装置12の認識部1212又は検出部1213は、荷物情報1281を参照せずに、撮像画像又はセンシング結果に基づいて画像認識処理又は検出処理を実行する。また、計画部1214は、画像認識結果又は検出結果と荷物情報1281の比較の処理、及び荷物情報1281の更新の処理を実行しない。検出部1213は、超音波又は電波によるセンシング結果に基づいて荷物W1を検出するため、事前情報が無い場合でも、荷物W1の寸法又は形状を高精度に検出することができる。
なお、上述の各実施形態で検出部1213の機能として説明された機能は、センサ装置30によって実施される機能としてもよい。
以上説明したとおり、第1から第4の実施形態によれば、搬送対象の荷物W1を高精度に検出することができる。
上述の各実施形態の制御装置12で実行されるプログラム及び遠隔制御装置40で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、上述の各実施形態の制御装置12で実行されるプログラム及び遠隔制御装置40で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態の制御装置12で実行されるプログラム及び遠隔制御装置40で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。また、上述の各実施形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
上述の各実施形態の制御装置12で実行されるプログラムは、上述した各部(取得部、認識部、検出部、計画部、計画実行部、出力部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、取得部、認識部、検出部、計画部、計画実行部、出力部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
上述の各実施形態の制御装置12で実行されるプログラムは、上述した各部(報知情報取得部、表示制御部、操作受付部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、報知情報取得部、表示制御部、操作受付部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 荷役システム
2 パレット
3 コンベア
10 荷役装置
11 移動装置
12 制御装置
20 カメラ
21 第1のカメラ
22 第2のカメラ
30 センサ装置
40 遠隔制御装置
113 把持部
128 記憶部
121 プロセッサ
401 プロセッサ
402 表示部
405 記憶部
1211 取得部
1212 認識部
1213 検出部
1214 計画部
1215 計画実行部
1216 出力部
1281 荷物情報
4111 報知情報取得部
4112 表示制御部
4113 操作受付部
W 荷物群
W1,W2 荷物
θ 傾斜角度

Claims (8)

  1. 1以上の荷物を含む荷物群の上方から前記荷物に対して超音波又は電波を出力し、前記荷物群に含まれる前記荷物を検出する検出部と、
    前記荷物群の上方から撮像された撮像画像に基づいて、前記荷物を認識する認識部と、
    前記検出部による前記荷物の検出結果と、前記認識部による前記荷物の認識結果とに基づいて、前記荷物を把持するよう制御する制御部と、
    を備える荷役装置。
  2. 前記検出結果は、前記荷物の寸法又は形状を含み、
    前記制御部は、前記検出結果に基づいて、前記荷物を把持する把持部に前記荷物を把持させるか否かを判定し、
    前記制御部が前記荷物を把持させないと判定した場合に、前記荷物が把持回避されたことを示す報知情報を出力する出力部、をさらに備える、
    請求項1に記載の荷役装置。
  3. 前記制御部は、記憶部に記憶された前記荷物の識別情報と前記荷物の寸法又は形状とが対応付けられた荷物情報と、前記検出結果に含まれる前記荷物の寸法又は形状とが異なる場合に、前記検出結果に含まれる前記荷物の寸法又は形状を、前記荷物の識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶させる、
    請求項1又は2に記載の荷役装置。
  4. 前記認識部は、前記荷物情報に基づいて、前記撮像画像から前記荷物を認識する、
    請求項3に記載の荷役装置。
  5. 前記検出部は、前記検出結果に基づいて、前記荷物の形状の変形を検出し、
    前記制御部は、前記荷物の変形が検出された場合に、前記荷物を把持させないと判定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の荷役装置。
  6. 前記検出部は、前記荷物の表面から検出した凹凸の深さ又は高さが所定の閾値以下である場合に、前記表面を連続する1つの面として検出する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の荷役装置。
  7. 前記検出部は、前記検出結果に基づいて、前記荷物の姿勢を検出し、
    前記制御部は、前記荷物の姿勢に応じて、前記荷物を把持する把持部の駆動機構を動作させるための行動計画を導出する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の荷役装置。
  8. 荷役装置と、遠隔制御装置とを備え、
    前記荷役装置は、
    1以上の荷物を含む荷物群の上方から前記荷物に対して超音波又は電波を出力し、前記荷物群に含まれる前記荷物を検出する検出部と、
    前記荷物群の上方から撮像された撮像画像に基づいて、前記荷物を認識する認識部と、
    前記検出部による前記荷物の検出結果と、前記認識部による認識結果とに基づいて、前記荷物を把持部に把持させるか否かを判定し、前記荷物を把持させると判定した場合に、前記把持部の駆動機構を動作させるための行動計画を導出する制御部と、
    前記制御部が前記荷物を把持させないと判定した場合に、前記荷物が把持回避されたことを示す報知情報を出力する出力部と、を備え、
    前記遠隔制御装置は、
    前記荷役装置から受信した前記報知情報を表示部に表示する表示制御部、を備える、
    荷役システム。
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