JP2020149479A - 車載装置、ログ収集システムおよびログ収集方法 - Google Patents

車載装置、ログ収集システムおよびログ収集方法 Download PDF

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【課題】情報密度を保持しつつ不要なログを削除すること。【解決手段】実施形態に係る車載装置は、車両に搭載され、車両の走行に関するログを採取して蓄積するとともに、上位装置とのネットワーク接続が確立された場合に上位装置へ蓄積したログを送信する車載装置であって、取得部と、ログ削除部とを備える。取得部は、車両状況を取得する。ログ削除部は、予めログの種別ごとの削除に関するルールが設定された設定情報、および、車両状況に基づいてログの種別ごとの削除の方式を決定し、かかる方式に基づいてログを削除する。【選択図】図2

Description

開示の実施形態は、車載装置、ログ収集システムおよびログ収集方法に関する。
従来、各車両に搭載された車載装置から車両の走行に関するログを収集するログ収集システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
このようなログ収集システムは、車載装置において採取され、蓄積されたログを、インターネット等のネットワークを介してセンタサーバへアップロードする機能を有している。また、近年では、このようなログ収集システムにおいて、ユーザの携帯するスマートフォン等の携帯情報端末が有するテザリング機能を利用して、センタサーバへのアップロードが可能な車載装置も提案されている。
特開2018−032245号公報
しかしながら、上述した従来技術は、情報密度を保持しつつ不要なログを削除するうえで、さらなる改善の余地がある。
具体的には、上述したテザリング機能を用いる場合、車載装置は常時センタサーバへネットワーク接続されるわけではないので、次にネットワーク接続が確立されてアップロード可能となるまでは、採取した走行ログを蓄積し続ける必要がある。
しかしながら、車載装置は一般にストレージ容量に限界があるため、たとえば古いログから削除して、新しく採取されるログのためのストレージ容量を確保し続けるといった対策がとられる場合がある。
ただし、こうした対策をとった場合に、次にネットワーク接続が確立されてセンタサーバへログがアップロードされても、ログには抜けが生じており、センタサーバ側での情報解析に支障をきたすおそれがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、情報密度を保持しつつ不要なログを削除することができる車載装置、ログ収集システムおよびログ収集方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る車載装置は、車両に搭載され、車両の走行に関するログを採取して蓄積するとともに、上位装置とのネットワーク接続が確立された場合に前記上位装置へ蓄積したログを送信する車載装置であって、取得部と、ログ削除部とを備える。前記取得部は、車両状況を取得する。前記ログ削除部は、予めログの種別ごとの削除に関するルールが設定された設定情報、および、前記車両状況に基づいてログの種別ごとの削除の方式を決定し、当該方式に基づいてログを削除する。
実施形態の一態様によれば、情報密度を保持しつつ不要なログを削除することができる。
図1は、実施形態に係るログ収集方法の概要説明図である。 図2は、実施形態に係るログ収集システムの構成例を示すブロック図である。 図3Aは、実施形態に係る設定情報の具体例を示す図(その1)である。 図3Bは、実施形態に係る設定情報の具体例を示す図(その2)である。 図3Cは、実施形態に係る設定情報の具体例を示す図(その3)である。 図4Aは、ログ削除の方式の具体例を示す図(その1)である。 図4Bは、ログ削除の方式の具体例を示す図(その2)である。 図4Cは、ログ削除の方式の具体例を示す図(その3)である。 図4Dは、ログ削除の方式の具体例を示す図(その4)である。 図5は、実施形態に係る車載装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する車載装置、ログ収集システムおよびログ収集方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、実施形態に係るログ収集方法の概要について、図1を用いて説明する。図1は、実施形態に係るログ収集方法の概要説明図である。なお、図1では、実施形態に係るログ収集方法を適用したログ収集システム1を例に挙げて説明を行う。
図1に示すように、実施形態に係るログ収集システム1は、ログ収集装置10と、車両V−1,V−2,V−3…にそれぞれ搭載された車載装置100−1,100−2,100−3…と、各車両のユーザが携帯するスマートフォン(以下、「スマホ」と言う)SP−1,SP−2,SP−3…と、センタ端末200とを含む。なお、以下では、車両全般を指す場合には「車両V」と、また、スマホ全般を指す場合には「スマホSP」と、また、車載装置全般を指す場合には「車載装置100」と、それぞれ記載する。
ログ収集装置10は、たとえばインターネットや携帯電話回線網等のネットワークNを介したクラウドサービスを提供するクラウドサーバとして構成され、各車載装置100から走行ログを収集し、センタ側のログ利用者へ提供する。
なお、センタ側のログ利用者は、ログ収集装置10が収集したログに基づく情報解析を行い、その結果に基づいてたとえば自動運転技術の開発を行う開発者などである。ログ収集装置10は、かかるログ利用者に対し、センタ端末200を介してアクセス可能なユーザインタフェース(以下、「UI」と記載する)画面を提供する。
センタ端末200は、センタ側のログ利用者が利用する端末であり、たとえばノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップ型PC、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、スマホ、眼鏡型や時計型の情報処理端末であるウェアラブルデバイス(wearable device)などである。
一方、車載装置100は、たとえばカメラや、加速度センサ、GPS(Global Positioning System)センサといった各種センサ、記憶デバイス、マイクロコンピュータなどを有するドライブレコーダや、カーナビゲーション装置として構成され、車両Vの走行に関するログを車両Vから採取する。
また、車載装置100は、ログ収集装置10とのネットワーク接続が確立された場合に、採取したログをログ収集装置10へアップロードする。
スマホSPは、各車両Vのユーザが携帯する携帯情報端末の一例であり、テザリング機能を有する。車載装置100は、かかるテザリング機能を利用し、スマホSPを介してログ収集装置10とのネットワーク接続を確立して、ログのアップロードを行うことができる。
ただし、かかるテザリング機能を用いる場合、車載装置100は常時ログ収集装置10へネットワーク接続されるわけではないので、次にネットワーク接続が確立されてアップロード可能となるまでは、採取したログを蓄積し続ける必要がある。
しかしながら、車載装置100はストレージ容量に限界があるため、たとえば古いログを削除するなどして、新しく採取されるログのためのストレージ容量を確保し続ける必要があるが、その一方で、センタ側での情報解析時に、解析に必要となる情報密度を保持しておく必要がある。
そこで、実施形態に係るログ収集方法では、車載装置100が、予めログの種別ごとの削除に関する削除ルールが設定された設定情報、および、車両Vの車両状況に基づいて、ログの種別ごとの削除の方式を決定し、所定の削除ルール適用トリガが発生した場合に、決定した方式に沿ってログを削除することとした。
具体的には、実施形態に係るログ収集方法では、たとえばログ利用者が、前述のUI画面を介し、図1に示すように、まずは所定の削除ルールを設定する(ステップS1)。すると、これを受け付けたログ収集装置10は、各車両Vへかかる設定情報をたとえばファイル形式で配信する(ステップS2)。
設定情報には、たとえばログの種別ごとの削除ルール等が設定されている。削除ルールは、たとえば位置情報に関するログは少なくとも[xx]秒間隔で保持されるように削除する、といった情報である。かかる削除ルールを設定することにより、ログの中でも情報解析等に必要となる優先度の高い情報は優先して残し、優先度の低い情報から先に削除するといったログの間引き方を指定することができる。
また、設定情報には、削除ルールを適用するトリガ(以下、「削除ルール適用トリガ」と言う)となる条件等が設定されている。かかる削除ルール適用トリガは、たとえば車載装置100のストレージ容量の空き領域が[XXX]MB以下になったら、といった情報である。こうした設定情報の具体例については、図3A〜図3Cを用いた説明で後述する。
そして、各車載装置100は、各車両Vにおいて常時走行ログ採取し(ステップS3)、これを蓄積する。一方で、各車載装置100は、走行ログが蓄積されている間に、設定情報に設定された削除ルール適用トリガを検知した場合に(ステップS4)、前述の設定情報、および、時々刻々と変化する車両状況に基づいて、ログ種別ごとの削除の方式を決定する(ステップS5)。
具体的には、たとえ削除によりログに抜けが生じたとしても、センタ側での情報解析に必要なだけの情報密度の保持が可能となるように、車両状況に応じたログ種別ごとの削除の方式を決定する。かかる具体例については、図4A〜図4Dを用いた説明で後述する。
そして、各車載装置100は、決定した方式に沿ってログを間引きする(ステップS6)。なお、ステップS4〜ステップS6は、ログが各車載装置100に蓄積される間、適宜繰り返される。
そして、たとえばスマホSPを介してログ収集装置10とのネットワーク接続が確立された場合に、各車載装置100は、ログ収集装置10へログをアップロードし(ステップS7)、ログ収集装置10がこれを蓄積する(ステップS8)。そして、センタ側のログ利用者は、たとえば前述のUI画面を介して、ログ収集装置10に蓄積されたログを取得し、開発のための解析等に利用することとなる(ステップS9)。
このように、実施形態に係るログ収集方法では、車載装置100が、予めログの種別ごとの削除に関する削除ルールが設定された設定情報、および、車両Vの車両状況に基づいて、ログの種別ごとの削除の方式を決定し、所定の削除ルール適用トリガが発生した場合に、決定した方式に沿ってログを削除することとした。
したがって、実施形態に係るログ収集方法によれば、情報密度を保持しつつ不要なログを削除することができる。以下、実施形態に係るログ収集システム1の構成例について、より具体的に説明する。
図2は、実施形態に係るログ収集システム1の構成例を示すブロック図である。なお、図2では、実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図2に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
また、図2を用いた説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、省略する場合がある。
図2Aに示すように、実施形態に係るログ収集システム1は、ログ収集装置10と、車載装置100と、スマホSPと、センタ端末200とを含む。
まず、ログ収集装置10から説明する。ログ収集装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
通信部11は、たとえば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、車載装置100や、センタ端末200との間で情報の送受信を行う。
記憶部12は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、図2の例では、設定情報12aと、事故多発地点DB12bと、収集ログDB12cとを記憶する。
設定情報12aは、センタ端末200から指定され、後述する設定部13aによって設定される、ログの種別ごとの削除に関する削除ルールを含む情報である。ここで、設定情報12aの具体例について、図3A〜図3Cを用いて説明しておく。図3A〜図3Cは、実施形態に係る設定情報12aの具体例を示す図(その1)〜(その3)である。
図3Aに示すように、設定情報12aは、「位置情報」や「車速情報」といった、ログの種別ごとの削除ルールを含む。たとえば、図3Aの例では、「位置情報」は少なくとも[xx]秒の間隔でログが保持されるようにその間のログが削除され、「車速情報」は少なくとも[yy]秒の間隔でログが保持されるようにその間のログが削除される削除ルールが設定されている様子を表している。
また、同図に示すように、設定情報12aは、ログを保持する優先度を設定することができる。かかる優先度は、同一種別、たとえば「位置情報」であれば、その内容に応じたカテゴリ(ここでは、「〇〇市」を基準とした相対的な位置関係)ごとに設定することができる。また、たとえば「車速情報」であれば、その内容に応じたカテゴリ(ここでは、時速30km/h,60km/hで区切られた各速度範囲)ごとに設定することができる。
また、優先度は、異なる種別間でも設定することができる。たとえば、図3Aの例では、「位置情報」の方が「車速情報」よりも優先度が高い、すなわち「位置情報」と「車速情報」とがあれば、「車速情報」の方から削除されることを表している。
また、図3Bに示すように、設定情報12aは、たとえば同一種別のログであっても、車載装置100の製品シリアル番号で異なる削除ルールを設定することもできる。かかる設定は、たとえば製品シリアル番号によって、内部のストレージ容量が異なる場合等に利用することができる。他にも、車載装置100のソフトウェアのバージョン番号等で異なる削除ルールが設定できてもよい。
また、図3Cに示すように、設定情報12aは、前述の削除ルール適用トリガを含む。同図に示すように、削除ルール適用トリガは、たとえば、車載装置100の空き領域≦[XXX]MBや、累計走行距離≧[YYY]kmといった、削除ルールを適用するトリガとなる各種条件である。これは、ログの種別ごとに設定可能であってもよい。
このような設定情報12aは、たとえば車載装置100の初回出荷時や、設定情報12aに変更があった後の初回ネットワーク接続確立時、車載装置100のソフトウェアバージョンアップ時などに、車載装置100へインストールもしくはダウンロードされて設定される。
図2の説明に戻る。事故多発地点DB12bは、各所の事故多発地点が登録されたデータベースである。収集ログDB12cは、後述する収集部13cによって各車載装置100から収集されたログが蓄積されるデータベースである。
制御部13は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、ログ収集装置10内部の記憶デバイスに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
制御部13は、設定部13aと、配信部13bと、収集部13cと、解析部13dとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
設定部13aは、ログ利用者により、センタ端末200から指定されたログの削除に関する各種設定を通信部11を介して受け付け、設定情報12aへ設定する。
配信部13bは、設定情報12aおよび事故多発地点DB12bを、配信対象となる車両Vへ通信部11を介して配信する。
収集部13cは、ネットワーク接続が確立された車載装置100からアップロードされるログを収集し、収集ログDB12cへ蓄積する。
解析部13dは、ログ利用者により、センタ端末200から指定されたログに関する解析処理を実行し、解析結果を通信部11を介してセンタ端末200へ返す。また、解析部13dは、設定部13aに、解析結果を反映した設定情報12aを設定させることもできる。
次に、車載装置100について説明する。車載装置100は、通信部101と、記憶部102と、制御部103とを備える。また、車載装置100は、上述したように、カメラや、加速度センサ、GPSセンサなどの各種センサ150が接続される。
通信部101は、たとえばNIC等によって実現される。通信部101は、たとえばスマホSPのテザリング機能を利用してネットワークNと無線で接続され、ネットワークNを介して、ログ収集装置10との間で情報の送受信を行う。また、通信部101は、各種センサ150の出力データを受信する。
記憶部102は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子等によって実現され、図2の例では、ログ収集装置10からのダウンロード情報としての設定情報102aと、事故多発地点DB102bとを記憶する。また、記憶部102は、蓄積ログ102cを記憶する。蓄積ログ102cは、後述するログ採取部103cによって採取されたログが蓄積される。
制御部103は、制御部13と同様に、コントローラであり、たとえば、CPUやMPU等によって、車載装置100内部の記憶デバイスに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部103は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路により実現することができる。
制御部103は、ダウンロード部103aと、取得部103bと、ログ採取部103cと、ログ削除部103dと、アップロード部103eとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
ダウンロード部103aは、ログ収集装置10から配信された設定情報102aおよび事故多発地点DB102bを取得し、記憶部102へ格納する。取得部103bは、各種センサ150からの出力データを取得し、ログ採取やログ削除においてトリガとなるイベントの発生を検出する。
たとえば取得部103bは、ログを採取するトリガとなるイベントの発生を検出した場合に、ログ採取部103cにログを採取させる。また、たとえば取得部103bは、前述の削除ルール適用トリガとなるイベントの発生を検出した場合に、ログ削除部103dにログを削除させる。
ログ採取部103cは、取得部103bによってログを採取するトリガの発生が検出された場合に、各種センサ150の出力データに基づくログを採取して蓄積ログ102cへ蓄積する。なお、ログ採取部103cは、取得部103bによってログの採取を停止するトリガの発生が検出された場合には、ログの採取を停止することができる。
ログ削除部103dは、取得部103bによって削除ルール適用トリガの発生が検出された場合に、各種センサ150の出力データに基づく車両Vの車両状況、および、設定情報12aに基づいて、ログの種別ごとの削除の方式を決定する。また、ログ削除部103dは、決定した方式に沿って蓄積ログ102cの中の削除対象となるログを削除し、蓄積ログ102cを間引きする。
また、ログ削除部103dは、取得された車両状況に応じて、設定情報102aに設定された各優先度を変更可能である。たとえばログ削除部103dは、車両状況を構成する要素ごとの特徴量の変化を抽出し、かかる特徴量の変化量が大きい場合に優先度を高くして、該当のログが保持されやすくする。
すなわち、たとえば通常よりブレーキ頻度が多かったり、舵角の変化が激しいといった車両状況下で採取されたログは、解析時に有用となる可能性が高いので、こうした場合のログを保持されやすくすることにより、情報密度を保持することができる。
ここで、車両状況に応じて決定されるログ削除の方式の具体例について、図4A〜図4Dを用いて説明する。図4A〜図4Dは、ログ削除の方式の具体例を示す図(その1)〜(その4)である。
図4Aに示すように、たとえば車両Vが、一般道を走行中か、高速道路等の有料道路を走行中かによって、ログ削除の方式を異ならせることができる。車両Vが有料道路を走行中である場合、車両Vは予測のつきにくい複雑な経路はまずとらないと予測可能であるので、たとえば速度情報のみで大体の動きは把握できる。
したがって、同図に示すように、有料道路走行区間においては、位置情報のサンプリングポイントが、一般道での保持間隔i1よりも大きい保持間隔i2であっても問題はない。そこで、かかる場合には、ログ削除部103dは、有料道路走行区間においては保持間隔i2の間の余分なログを削除する。これにより、たとえば位置情報に関するログを蓄積ログ102cから大幅に削減することが可能となる。
なお、車両Vが自動運転制御中である場合、目的地が明確なら走行ルートはセンタ側などの外部環境に保持されている可能性が高い。したがって、車両Vが自動運転制御中であり、自動運転の走行ルートを外れていない限りは、ログ削除部103dは、図4Aの有料道路走行区間と同様に、たとえば位置情報を保持間隔i2で保持するよう、その間の余分なログを削除することができる。
また、図4Bに示すように、車両Vが所定時間以上、一定の地点に停止している場合、車両Vは駐車場等でアイドリング状態にあると予測可能であるので、かかる場合には、ログ削除部103dは、たとえば時間に関するログ以外のログを削除する。これにより、同図に示すように、たとえば時間以外のログを大幅に減らすことができる。
また、図4Cに示すように、車両Vが事故多発地点の周辺を走行中の場合、解析上、有用なログが採取される見込みが高いと予測可能であるので、かかる場合には、ログ削除部103dは、設定情報12aの各削除ルールを無視する。これにより、情報密度を保持することが可能となる。なお、かかる削除ルールを無視するケースは、この他にも、たとえばウィンカー操作の前後や、悪天候時などにも適用することができる。
また、図4Dに示すように、たとえば急加減速頻度や急ブレーキ頻度、急ハンドル頻度等の各種情報に基づき、車両Vの危険運転度を算出するようにしてもよい。そして、同図に示すように、算出した危険運転度に応じて、ログの削除量を調整するようにしてもよい。たとえば危険運転度が高い場合には、低い場合に比べて、解析上、有用なログが採取される見込みが高いと予測可能であるので、かかる場合には、ログ削除部103dは、ログ削除量を減らすことができる。これにより、情報密度を保持することが可能となる。
図2の説明に戻る。アップロード部103eは、車載装置100とログ収集装置10との間のネットワーク接続が確立された場合に、ログ削除部103dによって間引かれつつ蓄積ログ102cに蓄積されたログを、通信部101を介してログ収集装置10へアップロードする。また、アップロード部103eは、アップロードが完了したログを、蓄積ログ102cから削除する。
次に、実施形態に係る車載装置100が実行する処理手順について、図5を用いて説明する。図5は、実施形態に係る車載装置100が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、図5には、主にログ削除時の処理手順を示している。したがって、図示していないが、図5に示す処理手順とパラレルに、ログを採取する処理手順が実行されているものとする。
まず、削除ルール適用トリガが発生したか否かが判定される(ステップS101)。ここで、トリガが発生していなければ(ステップS101,No)、ステップS101からの処理を繰り返す。一方、トリガが発生すれば(ステップS101,Yes)、ログ削除部103dは取得部103bを介して車両状況を取得する(ステップS102)。
そして、ログ削除部103dは、取得した車両状況から適用例外状況であるか否かを判定する(ステップS103)。ここで、適用例外状況とは、たとえば図4Cに示した削除ルールを無視するケースである。
かかる適用例外状況である場合(ステップS103,Yes)、ログ削除部103dは、ステップS101からの処理を繰り返す。
一方、適用例外状況でない場合(ステップS103,No)、ログ削除部103dは、設定情報102aおよび車両状況に基づいて、ログ種別ごとの削除の方式を決定する(ステップS104)。
そして、ログ削除部103dは、決定した方式でログを削除する(ステップS105)。そして、ステップS101からの処理を繰り返す。
上述してきたように、実施形態に係る車載装置100は、車両Vに搭載され、車両Vの走行に関するログを採取して蓄積するとともに、ログ収集装置10(「上位装置」の一例に相当)とのネットワーク接続が確立された場合にログ収集装置10へ蓄積したログを送信する車載装置100であって、取得部103bと、ログ削除部103dとを備える。取得部103bは、車両状況を取得する。ログ削除部103dは、予めログの種別ごとの削除に関するルールが設定された設定情報102a、および、車両状況に基づいてログの種別ごとの削除の方式を決定し、かかる方式に基づいてログを削除する。
したがって、実施形態に係る車載装置100によれば、情報密度を保持しつつ不要なログを削除することができる。
また、ログ削除部103dは、上記ルールを適用させるトリガとなるイベントの発生が検出された場合に、上記方式に基づいてログを削除する。
したがって、実施形態に係る車載装置100によれば、不必要にログを削除し続けることがない。これにより、情報密度を保持するのに資することができる。
また、ログ削除部103dは、設定情報102aに設定されたログの種別ごとの優先度に基づいて、かかる優先度の低いログから削除する。
したがって、実施形態に係る車載装置100によれば、予め有用となることが予測されるログほど優先して残し、優先度の低いログから削除することができるので、情報密度を保持しつつ不要なログを削除することができる。
また、ログ削除部103dは、車両状況に応じて上記優先度を変更可能である。
したがって、実施形態に係る車載装置100によれば、時々刻々と変化する車両状況に応じた情報密度の保持および不要なログの削除を行うことが可能となる。
また、ログ削除部103dは、車両状況を構成する要素ごとの特徴量の変化を抽出し、かかる特徴量の変化量が大きい場合に上記優先度を高くする。
したがって、実施形態に係る車載装置100によれば、たとえば通常よりブレーキ頻度が多かったり、舵角の変化が激しいといった車両状況下で採取されたログは、解析時に有用となる可能性が高いので、こうしたログを保持されやすくすることにより、情報密度を保持することができる。
また、ログ削除部103dは、車両状況に基づいて上記ルールの適用外の状況であるか否かを判定し、上記ルールの適用外の状況である場合に、当該ルールに該当するログの削除を実行しない。
したがって、実施形態に係る車載装置100によれば、ログを削除せずに残すべき車両状況下においては、上記ルールに関わらずログを残し、情報密度を保持することができる。
また、ログ削除部103dは、車両状況が事故多発地点の周辺を走行中であることを示す場合に、上記ルールの適用外の状況であると判定する。
したがって、実施形態に係る車載装置100によれば、事故多発地点の周辺を走行中という、有用なログを採取できる可能性の高い車両状況下のログを削除せずに残し、情報密度を保持することができる。
なお、上述した実施形態では、ログ利用者が、自動運転技術の開発者等であることとしたが、この限りではなく、たとえばサービスプロバイダ等の法人ユーザや、クラウドサービスを利用する一般の個人ユーザであってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 ログ収集システム
10 ログ収集装置
12a 設定情報
12b 事故多発地点DB
12c 収集ログDB
13a 設定部
13b 配信部
13c 収集部
13d 解析部
100 車載装置
102a 設定情報
102b 事故多発地点DB
102c 蓄積ログ
103a ダウンロード部
103b 取得部
103c ログ採取部
103d ログ削除部
103e アップロード部
150 各種センサ
200 センタ端末
SP スマホ
V 車両

Claims (9)

  1. 車両に搭載され、車両の走行に関するログを採取して蓄積するとともに、上位装置とのネットワーク接続が確立された場合に前記上位装置へ蓄積したログを送信する車載装置であって、
    車両状況を取得する取得部と、
    予めログの種別ごとの削除に関するルールが設定された設定情報、および、前記車両状況に基づいてログの種別ごとの削除の方式を決定し、当該方式に基づいてログを削除するログ削除部と
    を備えることを特徴とする車載装置。
  2. 前記ログ削除部は、
    前記ルールを適用させるトリガとなるイベントの発生が検出された場合に、前記方式に基づいてログを削除する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記ログ削除部は、
    前記設定情報に設定されたログの種別ごとの優先度に基づいて、該優先度の低いログから削除する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車載装置。
  4. 前記ログ削除部は、前記車両状況に応じて前記優先度を変更可能である
    ことを特徴とする請求項3に記載の車載装置。
  5. 前記ログ削除部は、
    前記車両状況を構成する要素ごとの特徴量の変化を抽出し、該特徴量の変化量が大きい場合に前記優先度を高くする
    ことを特徴とする請求項4に記載の車載装置。
  6. 前記ログ削除部は、
    前記車両状況に基づいて前記ルールの適用外の状況であるか否かを判定し、前記ルールの適用外の状況である場合に、当該ルールに該当するログの削除を実行しない
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の車載装置。
  7. 前記ログ削除部は、
    前記車両状況が事故多発地点の周辺を走行中であることを示す場合に、前記ルールの適用外の状況であると判定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の車載装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の車載装置と、
    前記上位装置と
    を備えることを特徴とするログ収集システム。
  9. 車両に搭載され、車両の走行に関するログを採取して蓄積するとともに、上位装置とのネットワーク接続が確立された場合に前記上位装置へ蓄積したログを送信する車載装置を用いたログ収集方法であって、
    車両状況を取得する取得工程と、
    予めログの種別ごとの削除に関するルールが設定された設定情報、および、前記車両状況に基づいてログの種別ごとの削除の方式を決定し、当該方式に基づいてログを削除するログ削除工程と
    を含むことを特徴とするログ収集方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112927393A (zh) * 2021-02-08 2021-06-08 上海钧正网络科技有限公司 骑行数据处理方法、服务器、用户设备及可读存储介质

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