JP2020148753A - 鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具 - Google Patents

鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具 Download PDF

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Abstract

【課題】 長尺の映像伝送手段と、映像伝送手段の先端に取り付けられる撮像手段とを備えた調査装置を用いて鋼管内面の調査を行う際に、鋼管の内部に挿入される撮像手段を鋼管の軸心付近の位置に保持する保持治具であって、簡単な構成で、様々な径の鋼管に対応できる保持治具を提供する。【解決手段】 映像伝送手段の先端付近に固定される保持材固定具と、映像伝送手段に固定されるバネ固定具と、保持材固定具とバネ固定具との間に、映像伝送手段に対して軸方向に移動可能に嵌合されるスライド金具と、一端がスライド金具に係止され、他端がバネ固定具に係止されて設置される圧縮コイルバネと、軟質合成樹脂等の可撓性を有する細い帯状体で形成され、一端が保持材固定具に固定され、他端がスライド金具に固定されて、側面視で円弧状を呈するように設置される複数の保持材とで構成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、鋼管鉄塔を構成する鋼管部材の内面を調査する際に、調査装置を鋼管の軸心付近の位置に保持させるための保持治具に関するものである。
一般に鋼管鉄塔は、縦方向に沿って配置される複数の主柱と、横方向に配置され、主柱同士を連結する複数の水平材と、主柱や水平材と傾斜するように配置され、主柱同士を連結する複数の斜材とを備えている。前記主柱は、両端にフランジ部を有する円筒状の鋼管で形成された主柱材を複数連設し、各主柱材のフランジ部同士をボルトナットで接合して構成されている。前記水平材および斜材は、鋼管端部の開口部にその直径方向に割込み挿入された連結材が、溶接等の手段により固定されている。前記連結材は、鋼管鉄塔の主柱材および水平材に設けられたガセットプレートとボルトナットで接合される。
前記水平材および斜材は、鋼管端部の開口部を通じて鋼管の内部に空気が流通し、鋼管内面に結露が生じて、鋼管内面が腐食することがある。また、前記開口部から雨水が鋼管内部に浸入して、鋼管内面が腐食することもある。このため、鋼管内面の腐食状況の調査が行われている。鋼管内面の腐食状況の調査は、撮像手段を備えた調査装置を用いて、鋼管内部に撮像手段を挿入し、鋼管内部で撮像手段を移動させながら行われている。
このような鋼管内面の腐食状況の調査では、調査装置の撮像手段を鋼管内部で移動させる際に、撮像手段が鋼管内壁に衝突して破損する恐れがあった。また、撮像手段を鋼管の軸心付近に保持していないと、腐食箇所を検出できない場合が生じるなど安定した画像の取得が困難であるという問題があった。そのため、鋼管内面の調査装置には、通常、撮像手段を鋼管の軸心付近の位置に保持するための機構が備えられている。
例えば、鋼管内面の補修装置に関するものであるが、水平材および斜材の鋼管端部の開口部からノズルを挿入して、鋼管内面に塗料を噴射する鋼管内面の塗装装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この塗装装置には、ノズルに外嵌されるノズル保持体が備えられており、該ノズル保持体は、周方向に適当な等間隔を置いて放射状に延出された延出部を有する芒星形に形成され、柔軟性に富んだ弾性板体で構成されている。このノズル保持体が鋼管に内接することで、ノズルを鋼管の軸心付近の位置に保持している。
また、鋼管鉄塔の主柱材に使用されるものであるが、鋼管内面を調査し、鋼管内面から錆を除去し、鋼管内面を防錆処理する鋼管内面補修装置が提案されている(例えば、特許文献2および特許文献3参照。)。この鋼管内面補修装置は、主柱の頂部に取り付けられている蓋プレートを取り外した後、主柱頂部の開口部から主柱の内部に挿入され、ワイヤによって昇降自在に吊り下げられている。この鋼管内面補修装置では、電動等により開閉する複数の支持アームが備えられており、鋼管内面補修装置の中心軸から放射方向へ開閉する支持アームの先端を鋼管の内面に押し付けることにより、鋼管内面補修装置を鋼管の軸心付近の位置に保持している。
また、鋼管鉄塔の主柱材に使用されるものであるが、鋼管内面の調査装置を鋼管の軸心付近の位置に保持させる保持治具が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。この保持治具は、調査装置を固定したロープに吊り下げられる筒状の本体と、樹脂や金属等の可撓性を有する弾性材で形成された複数のガイド部材からなる。前記筒状の本体の外周面には、等間隔な位置で軸方向に亘って溝が形成されている。前記ガイド部材は、それぞれの両端部が前記筒状の本体の溝に嵌入されて各溝に沿って移動可能に取り付けられている。このガイド部材は、ガイド部材の先端部に作用する力に応じてその形状が変化する円弧状の部材として形成されて、本体の軸方向に対して直交する複数方向に同量ずつ放射状に突出させている。この保持治具では、ガイド部材が弾性を有するため変形に伴う所定の反力で鋼管の内面を押圧し、これによって調査装置を鋼管の軸心付近の位置に保持している。
特開平6−296909号公報 特開2004−286114号公報 特開2010−46737号公報 特開2012−97794号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明の場合、予め鋼管の内径に応じて外径寸法が異なる複数種類のノズル保持体を用意して、使用する際に対応するノズル保持体に交換する必要があることから、作業効率が悪いという問題があった。
また、特許文献2および特許文献3に記載の発明の場合、鋼管内面補修装置の中心軸から放射方向へ開閉する支持アームが電動等の駆動手段により開閉する機構であることから、開閉部の機構が複雑となり、装置の製作にコストと時間がかかるという問題があった。
また、特許文献4に記載の発明の場合、鋼管内部の異物が保持治具の本体に形成された溝に入り込むと、溝に沿ってガイド部材が移動できなくなり、調査装置を鋼管の軸心付近の位置に保持できなくなるという問題があった。鋼管内部の異物としては、例えば、鋼管内部には鳥類が営巣することがあり、その巣材や巣材の破片等がある。
そこで、本発明の課題は、調査対象となる鋼管の径に応じて複数種類を用意する必要がなく、様々な径の鋼管に対応できるとともに、電動等の駆動手段を必要とせず、簡単な構成で鋼管内面の調査装置を鋼管の軸心付近の位置に保持させることができる鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具は、長尺の映像伝送手段と、該映像伝送手段の先端に取り付けられる撮像手段とを備えた調査装置を用いて鋼管内面の調査を行う際に、鋼管の内部に挿入される該撮像手段を鋼管の軸心付近の位置に保持する保持治具であって、前記映像伝送手段の先端付近に固定される保持材固定具と、前記映像伝送手段に固定されるバネ固定具と、前記保持材固定具と前記バネ固定具との間に、前記映像伝送手段に対して軸方向に移動可能に嵌合されるスライド金具と、一端が前記スライド金具に係止され、他端が前記バネ固定具に係止されて設置される圧縮コイルバネと、軟質合成樹脂等の可撓性を有する細い帯状体で形成され、一端が前記保持材固定具に固定され、他端が前記スライド金具に固定されて、側面視で円弧状を呈するように設置される複数の保持材と、で構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、保持材が、映像伝送手段に対して軸方向に移動可能に嵌合されたスライド金具を介して圧縮コイルバネに接続されていることから、スライド金具を映像伝送手段の後端方向にスライドさせることにより、圧縮コイルバネの復元力に抗して円弧状の保持材を鋼管の半径方向に縮径することができ、連結材が固定されている水平材および斜材の端部の狭隘な隙間から、保持治具を鋼管内部に挿入することができる。そして、保持治具を鋼管内部に挿入した後は、圧縮コイルバネの復元力により円弧状の保持材が鋼管の半径方向に拡径し、鋼管内面を押圧するので、調査装置の撮像手段を鋼管の軸心付近の位置に保持させることができる。
また、保持材がスライド金具を介して圧縮コイルバネに接続されていることから、圧縮コイルバネの伸縮可能な範囲で、スライド金具が映像伝送手段に対して軸方向に移動することで、円弧状の保持材が鋼管の半径方向に拡径・縮径が可能となり、様々な径の鋼管に対応することができる。また、圧縮コイルバネを係止しているバネ固定具の固定位置を映像伝送手段の先端方向に移動させることにより、円弧状の保持材の径を鋼管の半径方向にさらに拡径させることができ、より大きい径の鋼管に使用することができる。したがって、調査対象となる鋼管の径に応じて複数種類の保持治具を用意する必要がなく、対象とする鋼管の径に応じて調整可能としている。
また、映像伝送手段に固定される保持材固定具と、軟質合成樹脂等の可撓性を有する細い帯状体で形成された複数の保持材と、映像伝送手段に対して軸方向に移動可能に嵌合されるスライド金具と、圧縮コイルバネと、映像伝送手段に固定されるバネ固定具とで構成されていることから、電動等の駆動手段を必要とせず、簡単な構成で調査装置の撮像手段を鋼管の軸心付近の位置に保持させることができる。
また、円弧状の保持材を鋼管の半径方向に拡径・縮径する機構は、保持治具の本体に溝を設けて、溝に沿って保持材を移動させることにより、保持材を鋼管の半径方向に拡径・縮径する機構ではなく、圧縮コイルバネとスライド金具により、円弧状の保持材を鋼管の半径方向に拡径・縮径する機構であることから、鋼管内部に鳥類の巣材や巣材の破片等の異物がある場合、その異物が保持治具の本体に形成された溝に入り込んで、保持材が溝に沿って移動できなくなるという問題は発生しない。
鋼管鉄塔の一例を示す正面図である。 鋼管鉄塔の下部付近を示す拡大正面図である。 水平材および斜材の鋼管端部の構造の一例を示す正面図である。 水平材および斜材の鋼管端部の構造の一例を示す側面図である。 鋼管内面の調査装置の一例を示す概略図である。 本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具の側面図である。 本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具を鋼管内部に挿入する際の状態を示す側面図である。 本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具の鋼管内部への設置状態を示す側面図である。 図8のA−A線から見た本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具の鋼管内部への設置状態を示す図である。 保持材固定具の第1バンド部材の一例を示す斜視図である。 保持材固定具の映像伝送手段への取付状態を示す図である。 スライド金具を示す正面図である。 バネ固定具の第2バンド部材を示す斜視図である。 バネ固定具の映像伝送手段への取付状態を示す図である。 保持材を示す斜視図である。 保持材が異物等の凸部を乗り越える際の変形状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
鋼管鉄塔の構成の一例として、図1に鋼管鉄塔の正面図、図2に鋼管鉄塔の下部付近の拡大正面図を示す。ここで、本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具の各構成を説明するのに先立って、鋼管鉄塔100について説明する。鋼管鉄塔100は、地上から縦方向に沿って立設される鉄塔本体110と、鉄塔本体110から横方向に向けて突出する腕金120とを備えている。
鉄塔本体110は、縦方向に沿って配置され、鉄塔本体110の上端まで延びる主柱111,・・・を複数備える。そして、鉄塔本体110は、横方向に配置され、主柱111,111同士を連結する複数の水平材113,・・・と、主柱111や水平材113と傾斜するように配置され、主柱111,111同士を連結する複数の斜材114,・・・とを備えている。
各主柱111は、両端にフランジ部117,117を有する円筒状の鋼管で形成された主柱材112を複数連設し、鉛直方向に対して若干傾斜する方向(略鉛直方向)に沿って配置される各主柱材112が、フランジ部117,117同士をボルトナットで接合されて構成されている。
各腕金120は、鉄塔本体110から横方向に沿って突出する一対の腕金主材121,121を備える。また、各腕金120は、鉄塔本体110から突出し、腕金主材121と傾斜するように配置され、鉄塔本体110と腕金主材121の先端とを連結する一対の腕金吊材122,122または一対の腕金支材123,123を備えている。
図3は水平材および斜材の鋼管端部の構造の一例を示す正面図、図4は水平材および斜材の鋼管端部の構造の一例を示す側面図である。前記水平材113および斜材114は、鋼管端部の開口部にその直径方向に割込み挿入された連結材115が、溶接等の手段により固定されている。前記連結材115にはボルト孔が設けられており、主柱材112および水平材113に設けられたガセットプレート116とボルトナットで接合される。なお、水平材113および斜材114の鋼管端部の構造としては、U字プレート継手、I字プレート継手、T字プレート継手、十字プレート継手、溝形継手が一般に用いられている。図2,図3および図4では、U字プレート継手を鋼管端部の構造の一例として示している。このU字プレート継手の場合は、連結材115のU字状プレートの内側にガセットプレート116を挿入して、ボルトナットにより連結材115とガセットプレート116とを接合している。
前記水平材113および斜材114は、鋼管端部の開口部を通じて鋼管の内部に空気が流通し、鋼管内面に結露が生じて、鋼管内面が腐食することがある。また、前記開口部から雨水が鋼管内部に浸入して、鋼管内面が腐食することもある。このため、ビデオスコープ等の撮像手段3を備えた調査装置1を用いて、鋼管内部に撮像手段3を挿入し、鋼管内部で撮像手段3を移動させながら鋼管内面の腐食状況の調査を行っている。
図5は鋼管内面の調査装置1の一例を示す概略図である。調査装置1は、ケーブル等の長尺の映像伝送手段2と、映像伝送手段2の先端に取り付けられる撮像手段3とを備えている。前記撮像手段3は、カメラ部4と照明部5を有しており、該照明部5により照射された鋼管内面を該カメラ部4により撮像する。また、映像伝送手段2の後端には、入力指示に基づき調査装置1内の各部を制御するための制御信号を出力する制御部6と、撮像手段3により撮像された画像情報を映像伝達手段2を介して受信して表示する表示部7と、電源部8とを備えている。鋼管内面の腐食状況の調査では、上記構成の鋼管内面の調査装置1を用いて、水平材113および斜材114の鋼管端部から撮像手段3を鋼管内部に挿入し、映像伝送手段2を鋼管内部に挿入する方向あるいは鋼管から引き抜く方向に移動させることで、撮像手段3を鋼管内部で移動させながら任意の位置で調査が行われる。
次に、本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置1に用いられる保持治具10について説明する。図6は本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置1に用いられる保持治具10の側面図、図7は本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置1に用いられる保持治具10を鋼管内部に挿入する際の状態を示す側面図、図8は本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置1に用いられる保持治具10の鋼管内部への設置状態を示す側面図、図9は図8のA−A線から見た本発明の鋼管鉄塔部材内面の調査装置1に用いられる保持治具10の鋼管内部への設置状態を示す図である。本発明の保持治具10は、鋼管の内部に挿入される撮像手段3を鋼管の軸心付近の位置に保持するものであって、映像伝送手段2の先端付近に固定される保持材固定具11と、複数の保持材12と、スライド金具13と、圧縮コイルバネ14と、バネ固定具15とで構成されている。
前記保持材固定具11は、映像伝送手段2を挟持する一対の第1バンド部材16と、一対の第1バンド部材16の間に掛け渡されて挟持方向の押圧力を作用させる第1押圧部材17とからなる。第1バンド部材16の外面には複数の保持材12を固定するためのネジ穴18が複数設けられている。
図10は保持材固定具11の第1バンド部材16の一例を示す斜視図、図11は保持材固定具11の映像伝送手段2への取付状態の一例を示す図である。保持材固定具11の一対の第1バンド部材16には、例えば、映像伝送手段2の外面に密着する形状の半割り円筒状体で形成され、第1バンド部材16の幅方向の端部付近に、第1押圧部材17を挿通する穴19が設けられているものが使用される。この一対の第1バンド部材16は、映像伝送手段2を挟持するようにして、相対向する第1バンド部材16の第1押圧部材17を挿通する穴19が相互に同一軸線上に位置するように配置される。第1押圧部材17は、表面にネジ切り加工が施された棒鋼で形成されており、第1バンド部材16に設けられた第1押圧部材17を挿通する穴19に挿通される。この第1押圧部材17の第1バンド部材16の外側に突出した端部にナットが螺合されており、このナットを緊締することにより、一対の第1バンド部材16を挟持方向に押圧するようになっている。なお、第1押圧部材17はボルトナットを用いても構わない。
また、保持材固定具11の一対の第1バンド部材16の他の例として、図示していないが、ブロック形状体で、一対の第1バンド部材16が相対向する面に映像伝送手段2の外面に密着する形状の溝が形成され、第1バンド部材16の幅方向の端部付近に、第1押圧部材17を螺合するためのネジ穴が設けられているものを使用しても構わない。この一対の第1バンド部材16は、映像伝送手段2を挟持するようにして、相対向する第1バンド部材16の第1押圧部材17を螺合するためのネジ穴が相互に同一軸線上に位置するように配置される。このように配置されたネジ穴に第1押圧部材17を螺合することにより、一対の第1バンド部材16を挟持方向に押圧するようになっている。なお、第1押圧部材17には、ボルトあるいはネジが用いられる。
前記スライド金具13は、映像伝送手段2の先端付近に固定される保持材固定具11より後方側(映像伝送手段2の後端方向側)に配置され、映像伝送手段2に対して軸方向に移動可能に嵌合されている。スライド金具13は、図12に示すように、本体部20とバネ係止部21とで構成されている。前記本体部20は、映像伝送手段2が挿通可能な円筒形状で、圧縮コイルバネ14の外径よりも大きい径に形成されている。また、前記バネ係止部21は、本体部20の後方側(映像伝送手段2の後端方向側)の端面に固定されており、映像伝送手段2が挿通可能な円筒形状で、圧縮コイルバネ14の内径よりも小さい径に形成されている。また、スライド金具13の本体部20には複数の保持材12を固定するためのネジ穴22が複数設けられている。
前記バネ固定具15は、映像伝送手段2に嵌合されている前記スライド金具13より後方側(映像伝送手段2の後端方向側)に固定されており、図13および図14に示すように、映像伝送手段2を挟持する一対の第2バンド部材23と、一対の第2バンド部材23の間に掛け渡されて挟持方向の押圧力を作用させる第2押圧部材24とからなる。
バネ固定具15の第2バンド部材23は、本体部23aとバネ係止部23bとで構成されている。第2バンド部材23の本体部23aは、ブロック形状体で、一対の第2バンド部材23が相対向する面に映像伝送手段2の外面に密着する形状の溝が形成され、本体部23aの幅方向の端部付近に、第2押圧部材24を螺合するためのネジ穴25が設けられている。前記バネ係止部23bは、映像伝送手段2が挿通可能な径の半割り円筒形状で、圧縮コイルバネ14の内径よりも小さい径に形成されており、本体部23aの前方側(映像伝送手段2の先端方向側)の端面に固定されている。この一対の第2バンド部材23は、映像伝送手段2を挟持するようにして、相対向する本体部23aの第2押圧部材24を螺合するためのネジ穴25が相互に同一軸線上に位置するように配置される。このように配置されたネジ穴25に第2押圧部材24を螺合することにより、一対の第2バンド部材23の本体部23aを挟持方向に押圧するようになっている。それに伴い、半割り円筒形状の内面側を相対させるようにして配置されているバネ係止部23bは、半割り円筒形状の幅方向の端部が互いに当接されて、円筒形状に形成される。前記本体部23aは、映像伝送手段2に固定された状態で圧縮コイルバネ14の外径よりも大きい幅に形成されている。なお、第2押圧部材24には、ボルトあるいはネジが用いられる。
前記保持材12は、図15に示すように、軟質合成樹脂等の可撓性を有する細い帯状体で形成されており、両端には保持材固定具11およびスライド金具13に固定するための穴26が設けられている。保持材12は、前記穴26を介して、一端が保持材固定具11の外面に設けられているネジ穴18にネジ止め固定され、他端がスライド金具13の外面に設けられているネジ穴22にネジ止め固定されている。保持材12は、図9に示すように、映像伝送手段2の円周上90°毎に4個設置されている。
前記圧縮コイルバネ14は、映像伝送手段2に固定された状態で円筒形状に形成されるバネ固定具15のバネ係止部23bと、スライド金具13のバネ係止部21とが挿通可能な径に形成されている。圧縮コイルバネ14は、スライド金具13のバネ係止部21を一方の端部から挿入して、圧縮コイルバネ14の端部をスライド金具13の本体部20に当接させ、バネ固定具15のバネ係止部23bを圧縮コイルバネ14の他方の端部から挿入して、圧縮コイルバネ14の端部をバネ固定具15の本体部23aに当接させて設置される。これにより、圧縮コイルバネ14はスライド金具13とバネ固定具15との間に設置される。
前記保持材12は、側面視で円弧状を呈するように設置されている。保持材12は、映像伝送手段2に対して軸方向に移動可能に嵌合されたスライド金具13を介して圧縮コイルバネ14に接続されていることから、圧縮コイルバネ14の後端側に設置されているバネ固定具15の固定位置により、円弧状の保持材12を鋼管の半径方向に拡径・縮径が可能となる。具体的には、バネ固定具15の固定位置を映像伝送手段2の先端方向に移動させると、圧縮コイルバネ14を介してスライド金具13が映像伝送手段2の先端方向にスライドし、円弧状の保持材12は鋼管の半径方向に拡径する。また、バネ固定具15の固定位置を映像伝送手段2の後端方向に移動させると、圧縮コイルバネ14を介してスライド金具13が映像伝送手段2の後端方向にスライドし、円弧状の保持材12は鋼管の半径方向に縮径する。なお、保持治具10を鋼管内部に挿入し、保持材12で鋼管内面を押圧するためには、保持治具10を鋼管内部に挿入する前の段階で、円弧状の保持材12の鋼管半径方向の径が鋼管の半径よりも大きくなる位置にバネ固定具15を設置する必要がある。
次に、上記構成の保持治具10が取り付けられた調査装置1を用いて、鋼管鉄塔100の水平材113および斜材114の鋼管内面を調査する方法について説明する。まず、保持治具10の保持材12が、映像伝送手段2に対して軸方向に移動可能に嵌合されたスライド金具13を介して圧縮コイルバネ14に接続されていることから、図7に示すように、スライド金具13をバネ固定具15側(映像伝送手段2の後端方向側)にスライドさせることにより、圧縮コイルバネ14の復元力に抗して円弧状の複数の保持材12を鋼管の半径方向に縮径させることができる。これより、連結材115が固定されている水平材113および斜材114の端部の狭隘な隙間から、保持治具10を鋼管内部に挿入することができる。
そして、保持治具10を鋼管内部に挿入した後は、図8に示すように、圧縮コイルバネ14の復元力によりスライド金具13が映像伝送手段2の先端方向にスライドし、円弧状の複数の保持材12が鋼管の半径方向に拡径して、鋼管内面を押圧する。これにより、調査装置1の撮像手段3を鋼管の軸心付近の位置に保持させることができる。この状態で、映像伝送手段2を鋼管内部に挿入する方向あるいは鋼管から引き抜く方向に移動させることで、撮像手段3を鋼管の軸心付近の位置に保持させながら、鋼管内部の任意の位置に移動させることができる。
したがって、保持材12がスライド金具13を介して圧縮コイルバネ14に接続されていることから、圧縮コイルバネ14の伸縮可能な範囲で、スライド金具13が映像伝送手段2に対して軸方向に移動することで、円弧状の複数の保持材12が鋼管の半径方向に拡径・縮径が可能となり、様々な径の鋼管に対応することができる。
なお、調査対象の鋼管の径が大きく、設置された保持治具10の圧縮コイルバネ14の伸縮可能な範囲では、円弧状の複数の保持材12で鋼管内面を押圧することができない場合は、圧縮コイルバネ14を係止しているバネ固定具15の固定位置を映像伝送手段2の先端方向に移動させることにより、円弧状の保持材12の径を鋼管の半径方向にさらに拡径させることができ、大きい径の鋼管に使用する場合においても、円弧状の複数の保持材12で鋼管内面を押圧して、調査装置1の撮像手段3を鋼管の軸心付近の位置に保持させることができる。したがって、調査対象となる鋼管の径に応じて複数種類の保持治具10を用意する必要がなく、対象とする鋼管部材の径に応じて調整可能としている。
また、上記構成の保持治具10は、映像伝送手段2に固定される保持材固定具11と、軟質合成樹脂等の可撓性を有する細い帯状体で形成された複数の保持材12と、映像伝送手段2に対して軸方向に移動可能に嵌合されるスライド金具13と、圧縮コイルバネ14と、映像伝送手段2に固定されるバネ固定具15とで構成されていることから、電動等の駆動手段を必要とせず、簡単な構成で調査装置1の撮像手段3を鋼管の軸心付近の位置に保持させることができる。
さらに、鋼管内部に異物等の小さな凸部27がある場合、円弧状の保持材12は軟質合成樹脂等の可撓性を有する細い帯状体で形成されていることから、保持材12が凸部27を乗り越える際に、スライド金具13が映像伝送手段2の先端方向にスライドして、円弧状の複数の保持材12を鋼管の半径方向に縮径してしなくても、図16に示すように、保持材12自体の変形により小さな凸部27を乗り越えることができる。
1 調査装置
2 映像伝送手段
3 撮像手段
4 カメラ部
5 照明部
6 制御部
7 表示部
8 電源部
10 保持治具
11 保持材固定具
12 保持材
13 スライド金具
14 圧縮コイルバネ
15 バネ固定具
16 保持材固定具の第1バンド部材
17 保持材固定具の第1押圧部材
18 第1バンド部材の保持材を固定するためのネジ穴
19 第1バンド部材の第1押圧部材を挿通する穴
20 スライド金具の本体部
21 スライド金具のバネ係止部
22 スライド金具の保持材を固定するためのネジ穴
23 バネ固定具の第2バンド部材
23a 第2バンド部材の本体部
23b 第2バンド部材のバネ係止部
24 バネ固定具の第2押圧部材
25 バネ固定具の第2押圧部材を螺合するためのネジ穴
26 保持材固定用の穴
27 異物等の小さな凸部
100 鋼管鉄塔
110 鉄塔本体
111 主柱
112 主柱材
113 水平材
114 斜材
115 連結材
116 ガセットプレート
117 フランジ部
120 腕金
121 腕金主材
122 腕金吊材
123 腕金支材

Claims (1)

  1. 長尺の映像伝送手段と、該映像伝送手段の先端に取り付けられる撮像手段とを備えた調査装置を用いて鋼管内面の調査を行う際に、鋼管の内部に挿入される該撮像手段を鋼管の軸心付近の位置に保持する保持治具であって、
    前記映像伝送手段の先端付近に固定される保持材固定具と、
    前記映像伝送手段に固定されるバネ固定具と、
    前記保持材固定具と前記バネ固定具との間に、前記映像伝送手段に対して軸方向に移動可能に嵌合されるスライド金具と、
    一端が前記スライド金具に係止され、他端が前記バネ固定具に係止されて設置される圧縮コイルバネと、
    軟質合成樹脂等の可撓性を有する細い帯状体で形成され、一端が前記保持材固定具に固定され、他端が前記スライド金具に固定されて、側面視で円弧状を呈するように設置される複数の保持材と、
    で構成されていることを特徴とする鋼管鉄塔部材内面の調査装置に用いられる保持治具。
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