JP2020148360A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドラムの歪みを抑え、ドラムパイプのロウ付けを均一に行うことができる熱交換器を提供する。【解決手段】角筒状のドラム2の一方側に、所定の間隔で配列された複数のフィン5と、フィン5を貫通するフィンパイプ6とを有する吸熱部3を備えると共に、他方側に、内部に燃焼室が形成された燃焼胴8と、燃焼胴8の外周面に螺旋状に巻回されフィンパイプ6と連通するドラムパイプ9とを有する胴部4とを備え、ドラムパイプ9が燃焼胴8の外周面にロウ付け接合される熱交換器1において、燃焼胴8に、燃焼胴8壁面から外方に向かって突出するビード12、13を設け、ビード12、13は、ドラムパイプ9を挟み込むようにドラムパイプ9の上下に位置させた。【選択図】図1
Description
本発明は、給湯機等に用いる熱交換器に関するものである。
従来この種のものでは、板材を折り曲げて角筒状に形成したドラムの一方側に、複数のフィンとフィンを貫通するフィンパイプとを有する吸熱部と、角筒状のドラムの他方側に、内部に燃焼室が形成された燃焼胴と、燃焼胴の外周面に螺旋状に巻回されフィンパイプと連通するドラムパイプとを有する胴部とを備え、ドラムパイプが燃焼胴にロウ付け接合される熱交換器があった。(例えば、特許文献1参照。)
ところで、この従来のものは、板材を折り曲げて板材の端部同士を溶接することで角筒状のドラムを形成しており、ドラムパイプを燃焼胴にロウ付けする等、必要箇所をロウ付け接合するために加熱炉中でドラムが加熱されると、内部が空洞となっている燃焼胴は熱膨張により波打つように歪んでしまう。
そうすると、燃焼胴とドラムパイプとの間の隙間が不均一となり、燃焼胴に対してドラムパイプのロウ付けが均等に行われないことになる。ドラムパイプには内部を流れる被加熱流体の作用でドラムの冷却を行う役割があるため、歪みによって燃焼胴に対してドラムパイプのロウ付けがしっかり行われないと、ドラムの冷却効果が低減してしまうという問題を有するものであった。
本発明は上記課題を解決するために、請求項1では、角筒状のドラムの一方側に、所定の間隔で配列された複数のフィンと、該フィンを貫通するフィンパイプとを有する吸熱部を備えると共に、他方側に、内部に燃焼室が形成された燃焼胴と、該燃焼胴の外周面に螺旋状に巻回され前記フィンパイプと連通するドラムパイプとを有する胴部とを備え、前記ドラムパイプが前記燃焼胴の外周面にロウ付け接合される熱交換器において、前記燃焼胴に、前記燃焼胴壁面から外方に向かって突出するビードを設け、前記ビードは、前記ドラムパイプを挟み込むように前記ドラムパイプの上下に位置させるものとした。
また、請求項2では、前記ビードは、前記ドラムパイプの上側に位置する上ビードおよび前記ドラムパイプの下側に位置する下ビードからなり、前記ドラムパイプは下り勾配をなして前記燃焼胴の外周面に巻回され、前記上ビードおよび前記下ビードは、一端側から他端側に向かって前記ドラムパイプに沿って下り勾配をなすように形成され、前記下ビードの前記他端には、水平をなす、または、上り勾配をなす勾配変更部を設けるものとした。
この発明の請求項1によれば、燃焼胴壁面から外方に向かって突出するビードを設けたことで、燃焼胴が補強され、燃焼胴の熱膨張による歪みを抑制することができる。
さらに、ビードは、ドラムパイプを挟み込むようにドラムパイプの上下に位置させたことで、燃焼胴の歪みを抑制して燃焼胴とドラムパイプとの隙間が略均一となり、燃焼胴に対してドラムパイプのロウ付けが均等に行われる。その上、燃焼胴とドラムパイプとの間に溶融したロウ材が留まりやすく、ロウ材を介した燃焼胴とドラムパイプとの伝熱面が増加するので、ドラムパイプの内部を流れる被加熱流体による燃焼胴、ドラムの冷却効果が向上するものである。
また、請求項2によれば、ビードは、ドラムパイプの上側に位置する上ビードおよびドラムパイプの下側に位置する下ビードからなり、ドラムパイプは下り勾配をなして燃焼胴の外周面に巻回され、上ビードおよび下ビードは、一端側から他端側に向かってドラムパイプに沿って下り勾配をなすように形成され、下ビードの他端には、水平をなす、または、上り勾配をなす勾配変更部を設けたことで、下ビードの他端からのロウ材の流れ落ちを抑制し、ロウ材を上ビードと下ビードの間にある燃焼胴とドラムパイプとの接合部分に留まりやすくすることができる。
次に、この発明の一実施形態の熱交換器1の構成について、図面に基づき説明する。この熱交換器1は給湯機等に備えられ、給湯用の熱交換器、風呂用の熱交換器、または暖房用の熱交換器等として用いることができるものである。
2は板金材を折り曲げて角筒状に形成したドラムで、熱交換器1を構成するものであり、板金材を折り曲げて板金材の端部同士を溶接することで角筒状をなすものである。
前記ドラム2は、吸熱部3と胴部4とを備えている。前記吸熱部3は、ドラム2の一方側に位置し、所定の間隔で配列された複数のフィン5と、フィン5を貫通するフィンパイプ6とを有し、バーナ7の燃焼により発生した燃焼ガスから熱回収しフィンパイプ6内を流れる被加熱流体(例えば水等)を加熱するものである。なお、バーナ7は送風ファン(図示せず)からの燃焼用空気の供給を受けて燃料(ガス、灯油等)を燃焼させるものである。
前記胴部4は、ドラム2の他方側(吸熱部3と反対側)に位置し、内部にバーナ7の燃焼が行われる燃焼室が形成された燃焼胴8と、燃焼胴8の外周面に螺旋状に巻回され、フィンパイプ6と連通するドラムパイプ9とを有する。ドラムパイプ9は、内部を流れる被加熱流体(例えば水)でドラム2(燃焼胴8)の冷却を行う作用があり、冷却効果を高めるためにドラム2(燃焼胴8)とはロウ付け接合されている。また、ドラムパイプ9内部を流れる被加熱流体はドラム2(燃焼胴8)からの熱で加熱され、フィンパイプ6内に流入する。
10はドラム2上端の上フランジ、11はドラム2下端の下フランジである。図1では熱交換器1とバーナ7とを説明のため離して図示しているが、実使用の形態としてはバーナ7は上フランジ10に固定されている。なお、バーナ7から遠い方(ドラム2の一方側)に吸熱部3が位置し、バーナ7に近い方(ドラム2の他方側)に胴部4が位置する。
前記燃焼胴8には、プレス加工等により形成され、燃焼胴8壁面から外方に向かって突出するビードとして、上ビード12および下ビード13が設けられており、上ビード12はドラムパイプ9の上側に位置し、下ビード13はドラムパイプ9の下側に位置しており、ビード12、13は、ドラムパイプ9を挟み込むようにドラムパイプ9の上下に位置している。燃焼胴8に上ビード12および下ビード13を設けたことで、燃焼胴8が補強され、ドラム2(燃焼胴8)の熱膨張による歪みを抑制することができる。
前記ドラムパイプ9は下り勾配をなして燃焼胴8の外周面に巻回されており、上ビード12および下ビード13は、一端側(高さ位置が高い側)から他端側(高さ位置が低い側)に向かってドラムパイプ9の下り勾配と略平行な下り勾配をなし、ドラムパイプ9に沿うように、ドラムパイプ9と略平行に燃焼胴8壁面に形成されている。
図1において、ドラムパイプ9の裏側に位置する上ビード12および下ビード13の形状をわかりやすくするために、ドラムパイプ9(最下段のドラムパイプ9)の一部を破線で示している。破線で示されたドラムパイプ9と上ビード12との関係から分かるように、上ビード12は、正面視で、ドラムパイプ9の上端面に重なって見える位置に形成され、下ビード13は、正面視で、ドラムパイプ9の下端面に重なって見える位置に形成されている。
また、下ビード13の他端には、それまでの下り勾配から勾配の向きが変更され、上り勾配をなす勾配変更部14が設けられている。図1では、勾配変更部14は上り勾配をなすものとしているが、勾配変更部14は、それまでの下り勾配から勾配の向きが変更され、水平をなすものであってもよい。
図2(図1におけるA−A断面拡大図)に示すように、燃焼胴8において上ビード12と下ビード13との間には凹部15が形成され、上ビード12、凹部15、下ビード13によってドラムパイプ9の外周円弧面に沿うような凹面が連続的に形成されており、ドラムパイプ9は、凹部15に嵌まり込むように位置しロウ材16を介して燃焼胴8に接合される。
次に、燃焼胴8にドラムパイプ9がロウ付け接合される場面について、図3、図4を用いて説明する。
図3に示すように、ドラムパイプ9を燃焼胴8の凹部15に配置し、ロウ材16(ロウ棒)を燃焼胴8の接合面とドラムパイプ9の外周円弧面との間に載置し、この状態で熱交換器1を加熱炉内に入れて加熱することで燃焼胴8に対するドラムパイプ9のロウ付けが行われる。
この加熱工程でロウ材16が溶融し、燃焼胴8に対しドラムパイプ9がロウ付けされることになるが、本実施形態では、ドラムパイプ9を挟み込むようにドラムパイプ9の上側に上ビード12が設けられると共に、ドラムパイプ9の下側に下ビード13が設けられ、上ビード12と下ビード13の間に形成される凹部15にドラムパイプ9が嵌まり込むように位置することで、比較例のように燃焼胴8にビードが形成されていないものに比べ、燃焼胴8の熱膨張による歪みを抑制することができ、燃焼胴8の歪みを抑制できることから、燃焼胴8とドラムパイプ9との隙間が略均一となり、燃焼胴8に対してドラムパイプ9のロウ付けが均等に行われるものである。
さらに、ドラムパイプ9を挟み込むようにドラムパイプ9の上側に上ビード12が設けられると共に、ドラムパイプ9の下側に下ビード13が設けられ、上ビード12と下ビード13の間に形成される凹部15にドラムパイプ9が嵌まり込むように位置することで、燃焼胴8とドラムパイプ9との間に溶融したロウ材16が留まりやすくなり、比較例のように燃焼胴8にビードが設けられていないものに比べ、ロウ材16を介した燃焼胴8とドラムパイプ9との伝熱面が増加するので(実施形態の伝熱面a>比較例の伝熱面b)、ドラムパイプ9の内部を流れる被加熱流体(水)による燃焼胴8の冷却効果、ひいてはドラム2の冷却効果が向上し、ドラム2表面温度を確実に低減させることができる。
また、加熱炉で溶融したロウ材16のロウの流れとしては、図4に示すように、上ビード12から下方(鉛直方向)に向かって流れて下ビード13に到達するロウの流れと、下ビード13の下り勾配に沿うように流れるロウの流れとが存在するが、本実施形態では、下ビード13の他端(下ビード13のうち高さ位置が低い側であって、溶融したロウの流れ最下流側)に、それまでの下り勾配から勾配の角度が変更される勾配変更部14が設けられているため、下ビード13の他端からのロウ材16の流れ落ちを抑制し、ロウ材16を上ビード12と下ビード13の間にある燃焼胴8とドラムパイプ9との接合部分に留まりやすくすることができる。上記勾配変更部14の勾配としては、水平でもよいが、下ビード13の他端からのロウ材16の流れ落ちをより抑制するために、上り勾配とすることが望ましい。
なお、本発明は一実施形態に限定されるものではなく、本実施形態では、バーナ7が熱交換器1より上方に設けられ、熱交換器1を通過する燃焼ガスの流れが、上から下に向かって流れるような、いわゆる逆燃式のものとしたが、図5に示すように、バーナ7が熱交換器1より下方に設けられ、熱交換器1を通過する燃焼ガスの流れが、下から上に向かって流れるようなものであってもよく、この場合は、バーナ7は下フランジ11に固定され、バーナ7から遠い方に吸熱部3が位置し、バーナ7に近い方に胴部4が位置する。図5に示すような実施形態であっても、ドラムパイプ9を挟み込むようにドラムパイプ9の上側に上ビード12が設けられると共に、ドラムパイプ9の下側に下ビード13が設けられる構成、さらに、下ビード13の他端(下ビード13のうち高さ位置が低い側であって、溶融したロウの流れ最下流側)に、勾配変更部14が設けられる構成は、先に説明した図1に示す実施形態と同様であり、この構成を有することにより発揮される効果も同様である。
また、本実施形態では、ビード(上ビード12、下ビード13)を、ドラムパイプ9を挟み込むようにドラムパイプ9の上下に位置させ、下り勾配をなすドラムパイプ9と略平行に燃焼胴8壁面に設けたものとしたが、ビード(上ビード12、下ビード13)は、略水平なドラムパイプ9を挟み込むようにドラムパイプ9の上下に位置させ、水平をなすドラムパイプ9と略平行に燃焼胴8壁面に設けたものであってもよく、この場合も先に説明したのと同様に、燃焼胴8の熱膨張による歪みの抑制、燃焼胴8に対するドラムパイプ9の均等なロウ付け、ドラム2表面温度の確実な低減という効果を発揮することができるものである。
1 熱交換器
2 ドラム
3 吸熱部
4 胴部
5 フィン
6 フィンパイプ
8 燃焼胴
9 ドラムパイプ
12 上ビード
13 下ビード
14 勾配変更部
2 ドラム
3 吸熱部
4 胴部
5 フィン
6 フィンパイプ
8 燃焼胴
9 ドラムパイプ
12 上ビード
13 下ビード
14 勾配変更部
Claims (2)
- 角筒状のドラムの一方側に、所定の間隔で配列された複数のフィンと、該フィンを貫通するフィンパイプとを有する吸熱部を備えると共に、他方側に、内部に燃焼室が形成された燃焼胴と、該燃焼胴の外周面に螺旋状に巻回され前記フィンパイプと連通するドラムパイプとを有する胴部とを備え、前記ドラムパイプが前記燃焼胴の外周面にロウ付け接合される熱交換器において、前記燃焼胴に、前記燃焼胴壁面から外方に向かって突出するビードを設け、前記ビードは、前記ドラムパイプを挟み込むように前記ドラムパイプの上下に位置させたことを特徴とする熱交換器。
- 前記ビードは、前記ドラムパイプの上側に位置する上ビードおよび前記ドラムパイプの下側に位置する下ビードからなり、前記ドラムパイプは下り勾配をなして前記燃焼胴の外周面に巻回され、前記上ビードおよび前記下ビードは、一端側から他端側に向かって前記ドラムパイプに沿って下り勾配をなすように形成され、前記下ビードの前記他端には、水平をなす、または、上り勾配をなす勾配変更部を設けたことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019044333A JP2020148360A (ja) | 2019-03-12 | 2019-03-12 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019044333A JP2020148360A (ja) | 2019-03-12 | 2019-03-12 | 熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020148360A true JP2020148360A (ja) | 2020-09-17 |
Family
ID=72429403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019044333A Pending JP2020148360A (ja) | 2019-03-12 | 2019-03-12 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020148360A (ja) |
-
2019
- 2019-03-12 JP JP2019044333A patent/JP2020148360A/ja active Pending
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