JP2020145599A - 画像出力装置、画像出力方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像出力装置、画像出力方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】原稿群毎に処理跡の配置が異なる複数の原稿群を読取った場合であっても、その読取った各画像を原稿群毎に分類し、その分類した各画像を原稿群毎に分けて出力することができる技術を提供すること。【解決手段】原稿画像GAにおける処理跡画像F1,F2の各中心C1,C2を結んだ線を上端G1まで延長した線L1と、上端G1とが成す角度θ1を求め、今読取った本ページの角度θ1と前ページの角度θ1とを比較し、その比較結果に基づいて、原稿画像を第1の原稿群に係る原稿画像と第2の原稿群に係る原稿画像とに分類し、第1の原稿群に係る原稿画像と、第2の原稿群に係る原稿画像とに分けて出力する。【選択図】図4

Description

本発明は、ステープルの跡などの処理跡を有する原稿を読取り、読取った処理跡の画像に基づいて出力処理を決定する技術に関する。
従来、複数枚からなる1セットの原稿(以下、原稿群という)を読取ったときに、各原稿のステープルの跡などの処理跡を抽出し、その抽出した処理跡が各原稿において略同一位置であると判断した場合に、出力を1セット単位で処理する技術が知られている(特許文献1)。
特開2006-303713号公報
しかし、前述した従来の技術では、原稿群毎に処理跡の配置が異なる複数の原稿群を読取った場合に、その読取った各画像を原稿群毎に分類し、その分類した各画像を原稿群毎に分けて出力することができない。
そこで、本発明は、上記の課題を解決するために創出されたものであって、原稿群毎に処理跡の配置が異なる複数の原稿群を読取った場合であっても、その読取った各画像を原稿群毎に分類し、その分類した各画像を原稿群毎に分けて出力することができる技術を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明は、原稿の画像を読取る読取部と、読取部を制御する制御部と、を備えており、制御部は、読取部を制御して複数の原稿から画像を読取る読取処理と、読取処理が読取った画像から処理跡を検出する処理跡検出処理と、処理跡検出処理が検出した処理跡の配置を特定する特定処理と、特定処理が特定した処理跡の配置に基づいて、読取処理が読取った各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分類する分類処理とを実行し、分類処理が分類した各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分けて出力可能であるという技術を提供する。
つまり、制御部は、特定処理が特定した処理跡の配置に基づいて、読取処理が読取った各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分類する分類し、その分類した各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分けて出力可能である。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、たとえば、画像出力方法の他、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを記録した記録媒体などの形態で実現することができる。
本発明によれば、原稿群毎に処理跡の配置が異なる複数の原稿群を読取った場合であっても、その読取った各画像を原稿群毎に分類し、その分類した各画像を原稿群毎に分けて出力することができる。
本発明の実施形態に係る画像出力装置の主な構成を示す説明図である。 図1に示す画像出力装置の主な電気的構成を示す説明図である。 読取った原稿の画像の説明図であり、(A)は原稿の画像を左右反転させる前の説明図、(B)は原稿の画像を左右反転させた後の説明図である。 処理跡の画像の拡大図であり、(A)は処理跡の画像の配置が変化する前の拡大図、(B)は処理跡の画像の配置が変化した後の拡大図である。 異なる原稿群を読取る場合における処理跡の画像の変化を説明する説明図であり、(A)は原稿の片面を読取る場合の説明図、(B)は原稿の両面を読取る場合の説明図である。 図2に示す制御部が実行する仕分け処理の流れを示すフローチャートである。 図6に示す仕分け処理の続きを示すフローチャートである。 図2に示す制御部が実行する割込処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
[画像出力装置の主な構成]
本実施形態の画像出力装置の主な構成について図1を参照しつつ説明する。なお、図1において図面右方を画像出力装置1の前方とし、図面左方を後方とする。また、図面上方を画像出力装置1の上方とし、図面下方を下方とする。
本実施形態の画像出力装置1は、筐体13を備えており、その筐体13には、読取部20と、画像形成部40と、後処理部50と、給紙部60と、セパレータ挿入部70とが配置されている。読取部20は、筐体13の後端を回動軸にして上下に回動可能に構成されている。読取部20は、原稿が載置される原稿トレイ21と、原稿が排出される排出トレイ22と、原稿トレイ21に載置された原稿を点線で示す搬送経路に沿って搬送する搬送ローラ30〜35と、搬送ローラ30〜35により搬送された原稿を排出トレイ22に排出する排出ローラ36,37とを備えている。また、原稿の搬送経路には、原稿の有無を検知するFセンサ27と、RBセンサ28と、Rセンサ29とが設けられている。
また、原稿の搬送経路には原稿の裏面の画像を読取る第1読取デバイス23が設けられており、その第1読取デバイス23の上方には、原稿を第1読取デバイス23の読取面に押圧する原稿押え25が設けられている。さらに、原稿の搬送経路には原稿の表面の画像を読取る第2読取デバイス24が設けられており、その第2読取デバイス24の上方には、原稿を第2読取デバイス24の読取面に押圧する原稿押え26が設けられている。第1読取デバイス23および第2読取デバイスは、画像を読取る光学系として、たとえば、CIS(Contact Image Sensor)またはCCD(Charge Coupled Device)などをそれぞれ備えている。たとえば、原稿押え25,26は、それぞれ所定の反射率を有する白板である。
給紙部60は、給紙カセット61と、給紙ローラ62とを備えている。給紙カセット61は、筐体13に着脱可能に装着されており、複数枚のシートPを積み重ねた状態で収容可能に構成されている。シートPの定義には、紙製のシートの他、合成樹脂製のシートなど、トナーなどの現像剤像を転写可能なシートを含む。給紙カセット61の前端上部には、給紙カセット61の最上部のシートPを画像形成部40に給紙する給紙ローラ62が設けられている。給紙部60の下部には、セパレータ挿入部70が設けられている。セパレータ挿入部70は、画像形成部40により複数種類の原稿群が印刷された場合に、種類が異なる原稿群間にセパレータCPを挿入するための装置である。セパレータ挿入部70は、給紙カセット71と、給紙ローラ72とを備えている。給紙カセット71は、筐体13に着脱可能に装着されており、複数枚のセパレータCPを積み重ねた状態で収容可能に構成されている。給紙カセット71の前端上部には、給紙カセット71の最上部のセパレータCPを画像形成部40に給紙する給紙ローラ72が設けられている。セパレータCPとしては、たとえば白紙のシートPの他に有色のシートなどを用いることもできる。画像形成部40は印刷部の一例であり、セパレータ挿入部70は仕分け部の一例である。
画像形成部40は、給紙部60の上方に配置されており、露光部41と、現像部42と、帯電器44と、感光ドラム45と、転写ローラ46と、定着部47とを備えている。現像部42は、現像ローラ43を備えており、定着部47は、定着ローラ48と、加圧ローラ49とを備えている。露光部41は、図示しないレーザ光源およびポリゴンミラーなどを備えている。現像部42には、現像剤であるトナーが収容されており、そのトナーは、現像ローラ43によって感光ドラム45の周面に供給される。現像ローラ43と対向して感光ドラム45が設けられており、感光ドラム45の周面近傍に帯電器44が設けられている。たとえば、帯電器44は、ワイヤとグリッド電極とを有するスコロトロン型の帯電器である。帯電電圧がワイヤに印加されると、ワイヤと感光ドラム45との間に電位差が形成され、ワイヤと感光ドラム45との間にコロナ放電が発生し、感光ドラム45の表面が正帯電される。露光部41は、印刷データに対応したレーザ光を感光ドラム45の表面に照射する。感光ドラム45の表面のうち、レーザ光が照射された領域の電位が低下し、その電位が低下した領域に静電潜像が形成される。つまり、感光ドラム45の表面が露光される。現像ローラ43と、感光ドラム45に形成された静電潜像との間に電位差が形成され、現像ローラ43の周面に存在するトナーが感光ドラム45の静電潜像に移動し、その静電潜像の領域にトナーが担持され、現像剤像が担持される。つまり、現像される。
そして、転写ローラ46に転写電流が流れると、感光ドラム45と転写ローラ46とによってニップされたシートPに、感光ドラム45の現像剤像がシートPに転写される。つまり、印刷される。印刷されたシートPは、定着部47に搬送される。定着ローラ48には、定着ヒータ(図示せず)が内蔵されており、その定着ヒータによって定着ローラ48が所定温度に加熱される。シートPは、定着ローラ48および加圧ローラ49によって押圧され、シートPに転写された現像剤像は、定着ローラ48による加熱と、加圧ローラ49による加圧とによってシートPに熱定着される。定着部47を通過したシートPは、搬送路R1に沿って搬送され、画像形成部40の上方に設けられた排紙トレイ14に排紙され、あるいは、搬送路R2に沿って搬送され、排紙トレイ52に排紙される。排紙トレイ14および排紙トレイ52は、排出されたシートPを積層して収容可能にそれぞれ形成されている。以下、印刷が行われたシートを印刷済みシートと称し、原稿群をコピーした印刷済みシート群をコピー原稿群と称する。コピー原稿群は、原稿群を印刷したシート群の一例である。
筐体13の後部には、後処理部50が設けられている。後処理部50は、ステープラ51と、排紙トレイ52とを備えている。ステープラ51は、画像形成部40により印刷された印刷済みシートPを所定枚数毎にまとめてステープル(綴じ針)で綴じるステープル処理(後処理)を行う装置である。画像形成部40と後処理部50との間には、ステープル処理の対象ではない印刷済みシートPは搬送路R1に沿って搬送され、ステープル処理の対象となる印刷済みシートPは搬送路R2に沿って搬送されるように搬送路を切替える搬送路切替え部(図示せず)が設けられている。ステープル処理の対象となる印刷済みシートPは、搬送路R2に沿って後処理部50を通過し、排紙トレイ52に排紙される。印刷済みシートPの排紙方向の端を後端とし、その反対側を前端とした場合に、印刷済みシートPは、その前端のうち、ステープル処理を行う部分が、ステープラ51の処理範囲に入るように排紙トレイ52に排紙される。そして、排紙トレイ52に排紙され、積層された印刷済みシートPは、ステープラ51により、コピー原稿群単位でステープル処理される。
ステープラ51は、ステープラ51を移動させる移動装置(図示せず)により、昇降移動、水平移動、さらには、水平面での回動がそれぞれ可能になっている。このようにステープラ51を移動させることにより、コピー原稿群の前端の角部にステープル処理したり、コピー原稿群の前端または左右の側端と平行にステープル処理したりすることができる。ステープラ51を移動させる移動装置としては、公知の装置を用いることができる。たとえば、特開平10−67461号公報または特開2000−86074号公報などに記載されている装置を用いることができる。ステープル処理は後処理の一例である。
[画像出力装置の主な電気的構成]
本実施形態の画像出力装置の主な電気的構成について図2を参照しつつ説明する。
画像出力装置1は、操作パネル2と、制御部5と、記憶部7と、LAN(Local Area Network)インターフェース(図2では、LANI/Fと記載)9と、FAXインターフェース(図2では、FAXI/Fと記載)10とを備えている。操作パネル2は、操作部3と、表示部4とを備えている。操作部3は、コピーを指示するコピーボタン、読取った複数の原稿群を原稿群毎のコピー原稿群に仕分ける仕分けボタン、ステープル処理を指示するステープル処理ボタン、原稿の読取りの中止を指示する読取中止ボタンなどの操作ボタンを備えている。いずれかの操作ボタンをオン操作すると、そのオン操作された操作ボタンに対応する信号が操作パネル2から制御部5に出力される。表示部4は、操作ボタンを操作した内容、画像出力装置1の動作状態などを表示する。表示部4は、液晶表示パネルまたは有機ELパネルなどにより構成されている。操作パネル2は、表示画面の上にタッチセンサが設けられ、タッチセンサが操作ボタンを兼ねているタッチパネルでも良い。操作部3は受付部の一例である。
LANインターフェース9は、有線LANまたは無線LANと接続するためのインターフェースであり、たとえば、LAN回線を介してPC(Personal Computer)などのコンピュータまたは他の画像出力装置と接続可能である。FAXインターフェース10は、ファックス通信に使用される公衆電話回線と接続するためのインターフェースであり、NCU(Network Control Unit)を内蔵したモデムなどを備えている。
制御部5は、CPU6などを備えており、制御部5には、操作パネル2と、記憶部7と、読取部20と、画像形成部40と、後処理部50と、給紙部60と、セパレータ挿入部70と、LANインターフェース9と、FAXインターフェース10とが電気的に接続されている。制御部5は画像出力装置1の全体を制御する。記憶部7は、ROM、RAM、SDRAMなどのメモリを備えており、記憶部7には、制御部5が実行するコンピュータプログラム8が記憶されている。制御部5は、コンピュータプログラム8に従って原稿の読取り、読取った原稿の画像の分類、コピー原稿群の仕分け、印刷、ステープル処理などを制御する。また、記憶部7は、制御部5がコンピュータプログラム8を実行するときにコンピュータプログラム8を展開するワークエリアを有する。また、記憶部7は、制御部5の処理結果などを書換え可能に記憶する。また、制御部5は、USBメモリやメモリカードなどの外部メモリ80を接続可能に構成されている。
[ステープル処理の跡]
次に、ステープル処理の跡について図3および図4を参照しつつ説明する。
ステープラによって綴じられた原稿群からステープル(綴じ針)を外すと、各原稿には、ステープル処理の跡(以下、処理跡という)が残る。通常、原稿を1本のステープルで綴じた場合は、ステープルを外すと、各原稿には、処理跡を示す所定形状の開口部がそれぞれ1対形成される。このため、原稿を読取った画像の中から、1対の開口部を示す画像を検索することにより、原稿の画像における処理跡の配置を特定することができる。以下、読取部20が読取った原稿の画像を原稿画像と称し、処理跡を示す画像を処理跡画像と称する。
図3(A)に示す例では、原稿画像GAは、上下に長い長方形に形成されている。たとえば、原稿画像GAは、読取部20がA4サイズの原稿の画像を読取ったときの画像である。また、原稿画像GAは、ステープルを外した原稿群を1枚ずつ読取ったときの1枚の原稿の原稿画像である。原稿画像GAの上端G1と左端G2との間に形成された角部、つまり、左上角部には、処理跡画像Fが配置されている。図示の例では、処理跡画像Fは、一対の処理跡画像F1,F2を有する。処理跡画像F1,F2は、それぞれ略長方形を呈している。図4(A)に示すように、処理跡画像F1の中心C1と、処理跡画像F2の中心C2とを結ぶ線を上端G1まで延長した線L1と、上端G1とが角度θ1を成している。つまり、線L1と上端G1との交点をC3とし、上端G1を0度とした場合に、処理跡画像Fは、交点C3を中心にして上端G1から反時計回りに角度θ1回転した姿勢で配置されている。以下、上端G1と線L1とが成す角度のことを、上端G1に対する処理跡画像Fの傾き角という。傾き角は配置の一例である。
[原稿群の仕分けの判断基準]
次に、原稿群の仕分けの判断基準について図を参照しつつ説明する。
同じサイズの複数の原稿を上下左右揃えて積層し、その積層された原稿から成る原稿群をステープル処理すると、各原稿には同じ位置にステープルが貫通するため、ステープルを外すと、各原稿には同じ位置に処理跡が形成される。また、ステープル処理された原稿群が複数存在する場合、ステープル処理した位置は原稿群毎に異なる。このため、原稿画像GAの中に存在する処理跡画像Fの位置も原稿群毎に異なる。たとえば、図4(A)に示すように、原稿群Xを構成する各原稿を読取った場合、原稿画像GAに存在する処理跡画像Fの傾き角はθ1である。一方、図4(B)に示すように、原稿群Yを構成する各原稿を読取った場合、原稿画像GAに存在する処理跡画像Fの傾き角はθ2であり、θ1よりも大きい。
このように、原稿群毎に処理跡画像Fの傾き角が異なるため、処理跡画像Fの傾き角の変化に基づいて、原稿画像GAを分類し、分類した原稿画像毎に出力することができる。詳しくは、読取部20が今読取ろうとしている原稿を本ページとし、読取部20が本ページを読取る直前に読取った原稿を前ページとした場合に、前ページの原稿画像GAにおける処理跡画像Fの傾き角と、本ページの原稿画像GAにおける処理跡画像Fの傾き角との差を算出する。そして、その算出した差が、予め設定されている閾値以上となった場合は、今読取った本ページから原稿画像GAが変化したと判断し、前ページを印刷した印刷済みシートと本ページを印刷した印刷済みシートとの間にセパレータCPを挿入する。これにより、印刷された複数のコピー原稿群を、前ページ以前の原稿群をコピーして生成されたコピー原稿群と、本ページ以降の原稿群をコピーして生成されたコピー原稿群とに仕分けることができる。
また、原稿群を構成する各原稿の両面を読取る場合は、表面の処理跡画像Fと裏面の処理跡画像Fとでは左右が反転した関係になる。図5(B)に示す原稿群Cは、原稿群の左上角部をステープル処理した原稿群を示し、原稿群Dは、原稿群の右上角部をステープル処理した原稿群を示す。図示のように、原稿群を構成する各原稿の両面を読取った場合は、表面の原稿画像GAと裏面の原稿画像GBとは左右が反転した関係にある。たとえば、図3(A)に示す原稿画像GAが原稿の表面を読取った原稿画像であり、同図(B)に示す原稿画像GBが原稿の裏面を読取った原稿画像であるとする。図3(A)に示す原稿画像GAの左端G2と対向する側の端を右端G3とし、原稿画像GAを、その中心G4に対して左右を反転させると、同図(B)に示す原稿画像GBが得られる。つまり、原稿の表面の原稿画像GAと裏面の原稿画像GBとは、原稿画像の中心G4に対して左右を反転させた関係にある。
したがって、原稿の表面の原稿画像GAおよび裏面の原稿画像GBにおける各処理跡画像Fの各傾き角の一方の傾き角を左右反転させ、その反転させた傾き角と、反転させていない他方の傾き角とを比較することにより、原稿群が変化したか否かを判断することができる。具体的には、本ページの原稿画像および前ページの原稿画像における各処理跡画像Fの各傾き角の一方を反転させた傾き角と、他方の傾き角との差を算出し、その算出した差が、予め設定されている閾値以上となった場合は、今読取った本ページから原稿群が変化したと判断し、前ページを印刷した印刷済みシートと本ページを印刷した印刷済みシートとの間にセパレータCPを挿入する。これにより、原稿群の両面をコピーして生成されたコピー原稿群を、前ページ以前の原稿群をコピーして生成されたコピー原稿群と、本ページ以降の原稿群をコピーして生成されたコピー原稿群とに仕分けることができる。
また、本ページおよび前ページの各原稿画像における各処理跡画像Fの各傾き角の一方を反転させないで各傾き角を加算し、その加算値が、所定の範囲から外れたときに、読取っている原稿群が他の異なる原稿群に変化したと判断することもできる。たとえば、同じ原稿群の各原稿の両面を読取ったときの表面の原稿画像における処理跡画像Fの傾き角と、裏面の原稿画像における処理跡画像Fの傾き角とを加算すると180度となるため、読取り誤差や傾き角の算出誤差を考慮して、上記の所定の範囲を175度〜185度に設定し、両面の各傾き角の加算値が175度〜185度の範囲から外れたときに、読取っている原稿群が他の異なる原稿群に変化したと判断する。
また、原稿群毎に異なる位置にステープル処理が施された複数の原稿群を両面コピーする場合がある。たとえば、左上角部にステープル処理された原稿群と、右上角部にステープル処理された原稿群とが混在している場合がある。
図5(B)において、原稿群Cは左上角部にステープル処理されており、原稿群Dは右上角部にステープル処理されているため、原稿群Cの最終ページの裏面の原稿画像GBでは処理跡画像Fは右上角部に配置されており、原稿群Dの先頭ページの表面の原稿画像GAでも処理跡画像Fは右上角部に配置されている。このため、原稿群Dの先頭ページの表面の原稿画像GAにおける処理跡画像Fの傾き角を左右に反転させた傾き角と、原稿群Cの最終ページの裏面の原稿画像GBにおける処理跡画像Fの傾き角とを比較すると、両傾き角との差は、同じ原稿群の原稿の表面および裏面の各傾き角との差よりも大きくなるため(たとえば、5度〜90度の差)、読取対象の原稿群が原稿群Cから原稿群Dに変化したと判断することができる。
[仕分け処理]
次に、制御部5が実行する仕分け処理について図6ないし図8を参照しつつ説明する。以下の説明では、原稿群を構成する各原稿1枚を1ページと称する。また、制御部5が実行する処理のステップをSと略す。
制御部5は、仕分け判断基準の閾値の設定および印刷設定などを受付ける(図6のS1)。本例では、仕分け判断基準の閾値として前述した傾き角の閾値を設定する。たとえば、1度〜180度の中から1度刻みで選択して設定する。また、印刷設定とは、原稿の片面をコピーするか両面をコピーするかの設定、用紙サイズの設定、印刷部数の設定、印刷品質の設定、カラー印刷かモノクロ印刷かの設定、ユーザ情報の設定などである。これらの印刷設定は、操作パネル2の操作部3を操作することにより行うことができる。つまり、操作部3は、複数の原稿の各片面の画像および各両面の画像のどちらを読取部20に読取らせるかの指示を受付ける。
続いて、制御部5は、画像出力装置1に設けられたコピーボタンがオンしたか否かを判断し(S2)、オンしたと判断した場合は(S2:Yes)、読取部20(図1,図2)を動作させて本ページの画像を読取る(S3)。ここで、制御部5は、印刷設定において原稿の片面コピーが設定されている場合は、読取部20を制御して複数の原稿の各片面の画像を読取り、印刷設定において原稿の両面コピーが設定されている場合は、複数の原稿の各両面の画像を読取る。続いて、制御部5は、S1において受付けた印刷設定およびS3において読取った本ページの画像に基づいて印刷ジョブを作成する(S4)。印刷ジョブは、プリンタジョブ言語(PJL:Printer Job Language)で記述されたPJLデータと、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたPDLデータとが含まれる。PJLデータは、S1において受付けた印刷設定に従った処理の処理を画像形成部40に実行させるコマンドを示すデータである。制御部5が実行するS3は読取処理の一例である。
続いて、制御部5は、S3において読取った本ページの画像と、参照処理跡画像とをパターンマッチングする(S5)。つまり、読取った本ページの画像の中から処理跡画像Fを検出する。ここで、参照処理跡画像とは、処理跡画像Fを標準化した画像である。たとえば、後処理としてステープル処理を行う場合は、ステープルの種類によってステープルの横断面形状および大きさが異なるため、複数種類のステープルを使ってステープル処理した場合の処理跡画像Fの平均的な画像を求め、その求めた画像を参照処理跡画像として記憶部7(図2)に記憶しておく。また、パターンマッチングの手法としては、比較対象の画像とテンプレート画像との類似度を算出する領域ベースマッチング技術、比較対象の画像とテンプレート画像の特徴同士を比較して特徴量を算出する特徴ベースマッチング技術などの公知の技術を用いることができる。制御部5が実行するS5は処理跡検出処理の一例である。
続いて、制御部5は、S5におけるパターンマッチングの結果、読取った本ページの画像の中から処理跡画像Fを特定できたか否かを判断し(S6)、特定できたと判断した場合は(S6:Yes)、S3において読取った本ページの原稿画像における処理跡画像Fの傾き角を求め、その求めた傾き角を記憶部7に記憶する(S8)。つまり、制御部5は、処理跡画像Fの配置を示す傾き角を特定する。処理跡画像Fの傾き角は、前述した手法(図4(A))により算出することができる。その算出には、公知のアプリケーションプログラムを用いることができる。つまり、そのアプリケーションプログラムにより、処理跡画像F1,F2の各中心C1,C2間を結ぶ線を原稿画像GAの上端G1まで延長した線L1を生成し、その線L1と上端G1とが成す角度(傾き角)θ1を算出する。続いて、制御部5は、S3において読取った本ページの中に文字が存在するか否かを判断する(S9)。本ページの中に文字が存在するか否かの判断には、公知の文字認識の技術を用いることができる。たとえば、シティブロック距離、ユークリッド距離、線形識別関数、部分空間法、KNN法、ベイズ識別法およびニューラルネットによる方法などを用いることができる。制御部5が実行するS8は特定処理の一例である。
ここで、制御部5は、本ページの中に文字が存在すると判断した場合は(S9:Yes)、S8において文字認識した文字の向きに基づいて本ページの向きを検出し、その検出した向きを記憶部7に記憶する(S10)。つまり、制御部5は、読取部20が読取った原稿画像の姿勢の一例である向きを検出し、その検出した向きを記憶部7に記憶する。たとえば、向きとは、前ページに対して水平方向で同じ向きであるか、あるいは、水平方向で180度逆向きかである。続いて、制御部5は、前ページの原稿画像における処理跡画像Fの傾き角が記憶部7に記憶されているか否かを判断し(図7のS11)、記憶されていると判断した場合は(S11:Yes)、S1において受付けた印刷設定において、片面コピーが設定されているか否かを判断する(S13)。ここで、制御部5は、片面コピーが設定されていると判断した場合は(S13:Yes)、S8において求めた本ページの原稿画像における処理跡画像Fの傾き角と、記憶部7に記憶されている前ページの原稿画像における処理跡画像Fの傾き角とを比較し(S14)、両角度との間に閾値以上の差があるか否かを判断する(S15)。
ここで、制御部5は、閾値以上の差があると判断した場合は(S15:Yes)、セパレータCPの挿入を指示する(S18)。つまり、原稿を片面コピーしているときに、本ページの傾き角と前ページの傾き角との差が閾値以上であるということは、読取っている原稿群が異なる他の原稿群に変化したということを示しているため、異なる原稿群間を識別できるようにするため、異なる原稿群間にセパレータCPを挿入する。換言すると、制御部5は、特定した処理跡画像Fの配置を示す傾き角に基づいて、読取部20が読取った各原稿画像GA(GB)を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分類する。詳しくは、制御部5は、読取部20を制御して各原稿の各片面の画像を読取っているときに、処理跡画像Fの特定した傾き角が閾値以上変化したか否かを判断し、閾値以上変化したと判断した場合に、その判断結果に基づいて、読取部20が読取った各原稿画像を、第1の原稿群に係る原稿画像、つまり、セパレータCPを挿入する以前の原稿群に係る原稿画像と、第2の原稿群に係る原稿画像、つまり、セパレータCPを挿入する以降の原稿群に係る原稿画像とに分類する。セパレータCPの挿入の指示に基づくセパレータCPの挿入は、後述する割込処理のS39(図8)において実行する。制御部5が実行するS10は姿勢検出処理の一例である。
続いて、制御部5は、記憶部7に記憶されている前ページの傾き角を、S8において記憶部7に記憶した本ページの傾き角に更新する(S19)。また、制御部5は、S13において、片面コピーではない、つまり、両面コピーであると判断した場合は(S13:No)、本ページの原稿画像における処理跡画像Fの傾き角を、原稿画像の左右が反転するように反転させ、その反転させた傾き角と、前ページの傾き角とを比較する(S16)。また、前ページの原稿画像における処理跡画像Fの傾き角を反転させ、その反転させた傾き角と、本ページの傾き角とを比較しても良い。つまり、制御部5は、読取部20を制御して原稿群の各原稿の両面の画像を読取らせている場合に、前ページの原稿画像および本ページの原稿画像の各処理跡画像Fの各傾き角の一方を反転させた後に各傾き角を比較する。
続いて、制御部5は、両傾き角との間に閾値以上の差があるか否かを判断し(S17)、閾値以上の差があると判断した場合は(S17:Yes)、セパレータCPの挿入を指示する(S18)。
図5(B)に示した例にて説明すると、制御部5は、特定した処理跡画像Fの配置を示す傾き角に基づいて、読取部20が読取った各原稿画像GA(GB)を、原稿群Cに係る原稿画像と原稿群Dに係る原稿画像とに分類する。詳しくは、制御部5は、読取部20を制御して各原稿の各両面の画像を読取っているときに、前ページの原稿画像および本ページの原稿画像の各処理跡画像Fの各傾き角の一方を反転させた後に各傾き角を比較し、その比較結果に基づいて、読取部20が読取った各原稿画像を、原稿群Cに係る原稿画像、つまり、セパレータCPを挿入する以前の原稿群Cに係る原稿画像と、原稿群Dに係る原稿画像、つまり、セパレータCPを挿入した以降の原稿群Dに係る原稿画像とに分類する。制御部5が実行するS13ないしS17は分類処理の一例である。
また、制御部5は、S15またはS17において、閾値以上の差が無いと判断した場合は(S15:No,S17:No)、前ページの原稿の向きの情報が記憶部7に記憶されているか否かを判断する(S20)。なお、制御部5が、S15またはS17において、閾値以上の差が無いと判断したということは、読取っている原稿が同じ原稿群であると判断したことを意味する。ここで、制御部5は、前ページの原稿の向きの情報が記憶部7に記憶されていると判断した場合は(S20:Yes)、本ページの原稿の向きと、前ページの原稿の向きとを比較し(S21)、水平方向で180度異なるか否かを判断する(S22)。ここで、制御部5は、180度異なると判断した場合は(S22:Yes)、本ページの原稿画像を示す原稿画像データを水平方向で180度回転させる(S23)。つまり、制御部5は、原稿画像の姿勢を示す向きが変化したか否かを判断し、変化したと判断した場合に、原稿画像の向きを補正する。これにより、本ページの原稿画像の向きを前ページの原稿画像の向きに補正することができるため、印刷したコピー原稿群の中に印刷の向きが180度異なる印刷済みシートが混在するという事態が起きないようにすることができる。制御部5が実行するS23は補正処理の一例である。
制御部5は、S19またはS23を実行すると印刷を指示する(S24)。つまり、セパレータCPの挿入を指示する前の原稿群を第1の原稿群とし、セパレータCPの挿入を指示した以降の原稿群を第2の原稿群とした場合に、制御部5は、処理跡画像Fの配置に基づいて分類された各原稿画像GA(GB)を、第1の原稿群に係る原稿画像と第2の原稿群に係る原稿画像とに分けて画像形成部40に出力可能である。上記の印刷指示に基づく印刷は、後述する割込処理のS35(図8)において実行する。続いて、制御部5は、読取る原稿があるか否かを判断し(S25)、読取る原稿があると判断した場合は(S25:Yes)、本ページの画像を読取る(図6のS3)。
制御部5は、S2(図6)において、コピーボタンがオンしていないと判断した場合は(S2:No)、オンしたと判断するまで、仕分け判断基準の閾値の設定および印刷設定などを受付ける(S1)。また、制御部5は、S6において、処理跡画像Fを特定できたと判断しなかった場合、つまり、処理跡画像Fを特定できなかった場合は(S6:No)、処理跡画像Fを特定できなかったことを報知する(S7)。たとえば、操作パネル2の表示部4(図2)に、「処理跡を特定できないため原稿を仕分けることができません」などのメッセージを表示し、処理跡を特定できないために原稿を仕分けることができないことを報知する。
また、制御部5は、S9において、本ページの中に文字が存在しないと判断した場合は(S9:No)、本ページの向きを求めて記憶する処理(S10)を実行しないで、前ページの傾き角が記憶部7(図2)に記憶されているか否かを判断する(図7のS11)。また、制御部5は、S11において、前ページの傾き角が記憶されていないと判断した場合は(S11:No)、S8において求めた本ページの傾き角を前ページの傾き角として記憶部7(図2)に記憶し(S12)、印刷を指示する(S24)。また、制御部5は、S20において、前ページの原稿の向きの情報が記憶部7(図2)に記憶されていないと判断した場合は(S20:No)、印刷を指示する(S24)。また、制御部5は、S25において、読取る原稿が存在しないと判断した場合は(S25:No)、後処理部50(図1,図2)を制御し、後処理を指示する(S26)。この後処理の指示による後処理は、後述する割込処理のS41(図8)において実行する。
制御部5は、上述した仕分け処理を実行しているときに所定の割込サイクルにて図8に示す割込処理を実行する。
制御部5は、読取り中止を受付けたか否かを判断し(S30)、受付けたと判断した場合は(S30:Yes)、S4(図6)において作成した印刷ジョブを削除する(S31)。たとえば、操作パネル2の操作部3に設けられた読取中止ボタンがオンすると、制御部5は、読取りの中止を受付ける。また、制御部5は、読取りの中止を受付けていないと判断した場合は(S30:No)、読取りが開始されたか否かを判断し(S32)、開始されたと判断した場合は(S32:Yes)、給紙部60(図1,図2)を制御し、シートPを画像形成部40に給紙する(S33)。
制御部5は、給紙を実行すると(S33)、あるいは、読取りが開始されていないと判断した場合は(S32:No)、印刷の指示があったか否かを判断する(S34)。ここで制御部5は、印刷の指示があったと判断した場合は(S34:Yes)、画像形成部40(図1,図2)を制御し、印刷を開始する(S35)。つまり、制御部5は、画像形成部40を制御し、読取部20が読取った各原稿の各原稿画像をそれぞれシートPに印刷する。制御部5は、印刷を開始すると(S35)、あるいは、印刷の指示が無かったと判断した場合は(S34:No)、本ページの印刷が終了したか否かを判断する(S36)。制御部5が実行するS35は印刷処理の一例である。
ここで、制御部5は、本ページの印刷が終了したと判断した場合は(S36:Yes)、その印刷が終了した本ページを排紙トレイ52(図1)に排紙する(S37)。制御部5は、本ページを排紙トレイ52に排紙すると(S37)、あるいは、本ページの印刷が終了していないと判断した場合は(S36:No)、セパレータCPの挿入の指示があったか否かを判断する(S38)。ここで制御部5は、セパレータCPの挿入の指示があったと判断した場合は(S38:Yes)、セパレータ挿入部70(図1,図2)を制御し、セパレータCPを給紙する(S39)。つまり、制御部5は、セパレータ挿入部70を制御して異なるコピー原稿群間にセパレータCPを挿入し、画像形成部40が印刷した各印刷済みシートを、第1の原稿群を印刷したコピー原稿群と第2の原稿群を印刷したコピー原稿群とに仕分ける。
制御部5は、セパレータCPを給紙すると(S39)、あるいは、セパレータCPの挿入の指示が無かったと判断した場合は(S38:No)、後処理の指示があったか否かを判断する(S40)。ここで制御部5は、後処理の指示があったと判断した場合は(S40:Yes)、後処理部50(図1,図2)を制御し、ステープラ51により、排紙トレイ52において積層されている複数のコピー原稿群をステープル処理して1つにまとめる。つまり、後処理する。これにより、各コピー原稿群を、異なるコピー原稿群間にセパレータCPが挿入された状態でまとめてステープル処理することができるため、その挿入されているセパレータCPを目印とすることにより、異なるコピー原稿群間の境界を見分けることができる。制御部5が実行するS39は仕分け処理の一例である。
また、制御部5は、前述した仕分け処理において分類された原稿画像をシートPに印刷し、かつ、異なるコピー原稿群間にセパレータCPを挿入するためのデータを外部メモリ80に出力し、外部メモリ80に記憶させることもできる。そして、その外部メモリ80を画像出力装置1または他の画像出力装置に接続し、その接続された画像出力装置を使って、異なるコピー原稿群間にセパレータCPが挿入された複数のコピー原稿群を印刷し、その印刷された各コピー原稿群をステープル処理して1つにまとめることもできる。
前述したように、本実施形態の画像出力装置1は、原稿の画像を読取る読取部20と、読取部20を制御する制御部5と、を備えており、制御部5は、読取部20を制御して複数の原稿から画像を読取る読取処理(S3)と、読取処理が読取った原稿画像GA(GB)から処理跡画像Fを検出する処理跡検出処理(S5)と、処理跡検出処理が検出した処理跡画像Fの配置を示す傾き角を特定する特定処理(S8)と、特定処理が特定した処理跡画像Fの傾き角に基づいて、読取処理が読取った各原稿画像を、第1の原稿群に係る原稿画像と第2の原稿群に係る原稿画像とに分類する分類処理(S13〜S17)とを実行し、分類処理が分類した各原稿画像を、第1の原稿群に係る原稿画像と第2の原稿群に係る原稿画像とに分けて出力可能な画像出力装置である。
また、前述したように、本実施形態の画像出力方法は、原稿の画像を読取る読取部20と、読取部20を制御する制御部5と、を備えた画像出力装置の制御部が実施する画像出力方法であって、読取部20を制御して複数の原稿から画像を読取る読取処理(S3)と、読取処理が読取った原稿画像GA(GB)から処理跡画像Fを検出する処理跡検出処理(S5)と、処理跡検出処理が検出した処理跡画像Fの配置を示す傾き角を特定する特定処理(S8)と、特定処理が特定した処理跡画像Fの配置に基づいて、読取処理が読取った各原稿画像を、第1の原稿群に係る原稿画像と第2の原稿群に係る原稿画像とに分類する分類処理(S13〜S17)とを実行し、分類処理が分類した各原稿画像を、第1の原稿群に係る原稿画像と第2の原稿群に係る原稿画像とに分けて出力可能な画像出力方法である。
また、前述したように、本実施形態のコンピュータプログラム8は、原稿の画像を読取る読取部20と、読取部20を制御する制御部5と、を備えた画像出力装置1の制御部5が実施するコンピュータプログラムであって、記制御部5に、読取部20を制御して複数の原稿から画像を読取る読取処理(S3)と、読取処理が読取った原稿画像GA(GB)から処理跡画像Fを検出する処理跡検出処理(S5)と、処理跡検出処理が検出した処理跡画像Fの配置を示す傾き角を特定する特定処理(S8)と、特定処理が特定した処理跡画像Fの傾き角に基づいて、読取処理が読取った各原稿画像を、第1の原稿群に係る原稿画像と第2の原稿群に係る原稿画像とに分類する分類処理と、を実行させ、分類処理が分類した各原稿画像を、第1の原稿群に係る原稿画像と第2の原稿群に係る原稿画像とに分けて出力させることが可能なコンピュータプログラムである。
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態によれば、原稿群毎に処理跡の配置が異なる複数の原稿群を読取った場合であっても、その読取った各原稿画像を原稿群毎に分類し、その分類した各原稿画像を原稿群毎に分けて出力することができる。また、原稿群毎に分けて出力した各原稿画像をシートPに印刷し、原稿群毎のコピー原稿群に仕分けることもできる。
特に、原稿群の片面コピーおよび両面コピーのいずれの場合でも、原稿群毎のコピー原稿群に仕分けて印刷することができる。
さらに、ステープル処理された位置が原稿群毎に異なっている場合であっても、原稿群毎のコピー原稿群に仕分けて印刷することができる。
(2)さらに、読取った原稿群の中に原稿の向きが180度異なる原稿が混在している場合であっても、その原稿の原稿画像を180度反転させて印刷することができるため、印刷の向きが揃ったコピー原稿群を印刷することができる。
〈他の実施形態〉
(1)図4(A)において、処理跡画像F1の中心C1と、処理跡画像F2の中心C2とを結ぶ線を左端G2まで延長した線L1と、左端G2とが成す角度を、処理跡画像Fの左端G2に対する傾き角として求め、本ページの傾き角と前ページの傾き角とを比較し、その比較結果に基づいて原稿画像を分類することもできる。
(2)本ページの原稿画像および前ページの原稿画像の一方の上下を反転させ、その反転させた原稿画像における処理跡画像Fの原稿画像の下端に対する傾き角を算出し、その算出した傾き角と、反転させていない原稿画像の傾き角とを比較することもできる。
(3)処理跡画像F1,F2の上端G1または左端G2などからの距離をそれぞれ算出し、その算出した各距離を本ページと前ページとで比較し、その比較結果に基づいて、原稿画像を分類するように構成することもできる。
(4)前述の実施形態では、印刷された各コピー原稿群をまとめてステープル処理したが、各コピー原稿群をステープル処理しないように制御することもできる。
(5)前述の実施形態では、異なるコピー原稿群間にセパレータCPを挿入することにより、コピー原稿群を仕分けたが、異なる各コピー原稿群それぞれをステープル処理することにより、コピー原稿群を仕分けるように構成することもできる。この構成によれば、セパレータ挿入部70が不要である。
(6)本発明は、後処理による処理跡として、穴あけパンチや針なしステープラなどによる穿孔跡、または、折り目跡を有する原稿群にも適用することができる。
(7)排紙トレイ52を複数設け、印刷済みシートをコピー原稿群毎に異なる排紙トレイ52に排紙することにより、コピー原稿群を仕分けるように構成することもできる。
(8)仕分け処理された原稿画像を印刷するためのデータをPCや画像出力装置などへ送信する送信部を設け、その送信部から原稿群毎に異なる送信先へ送信するように構成することもできる。
(9)本発明のコンピュータプログラムは、ウェブ上から取得する他、USBメモリ、CD−ROMなどの記憶媒体から取得することもできる。さらに、本発明のコンピュータプログラムが記憶されているPCまたは画像出力装置と通信することにより取得することもできる。
1 画像出力装置
2 操作パネル
5 制御部
7 記憶部
8 コンピュータプログラム
20 読取部
40 画像形成部
50 後処理部
60 給紙部
70 セパレータ挿入部

Claims (8)

  1. 原稿の画像を読取る読取部と、
    前記読取部を制御する制御部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記読取部を制御して複数の原稿から画像を読取る読取処理と、
    前記読取処理が読取った画像から処理跡を検出する処理跡検出処理と、
    前記処理跡検出処理が検出した前記処理跡の配置を特定する特定処理と、
    前記特定処理が特定した前記処理跡の配置に基づいて、前記読取処理が読取った各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分類する分類処理と、を実行し、
    前記分類処理が分類した各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分けて出力可能であることを特徴とする画像出力装置。
  2. 前記複数の原稿の各片面の画像および各両面の画像のどちらを前記読取部に読取らせるかの指示を受付ける受付部を備えており、
    前記制御部は、
    前記受付部が前記複数の原稿の各片面の画像を前記読取部に読取らせる指示を受付けた場合に、前記読取処理において、前記読取部を制御して前記複数の原稿の各片面の画像を読取り、
    前記分類処理において、
    前記特定処理が特定した前記配置が変化したか否かを判断し、前記配置が変化したと判断した場合に、その判断結果に基づいて、前記読取処理が読取った各画像を、前記第1の原稿群に係る画像と前記第2の原稿群に係る画像とに分類することを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
  3. 前記複数の原稿の各片面の画像および各両面の画像のどちらを前記読取部に読取らせるかの指示を受付ける受付部を備えており、
    前記制御部は、
    前記受付部が前記複数の原稿の各両面の画像を前記読取部に読取らせる指示を受付けた場合に、前記処理跡検出処理において、前記読取処理が読取った前記各両面の画像から前記両面の各処理跡をそれぞれ検出し、
    前記特定処理において、前記処理跡検出処理が検出した前記両面の各処理跡の配置をそれぞれ特定し、
    前記分類処理において、
    前記特定処理が特定した前記両面の各処理跡の配置を比較し、その比較結果に基づいて、前記読取処理が読取った画像を、前記第1の原稿群に係る画像と前記第2の原稿群に係る画像とに分類することを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
  4. 前記分類処理は、
    前記特定処理が特定した前記両面の各処理跡の配置の一方を反転させた後に前記両面の各処理跡の配置を比較し、その比較結果に基づいて、前記読取処理が読取った各画像を、前記第1の原稿群に係る画像と前記第2の原稿群に係る画像とに分類することを特徴とする請求項3に記載の画像出力装置。
  5. 前記制御部は、
    前記読取処理が読取った画像の姿勢を検出する姿勢検出処理と、
    前記姿勢検出処理が検出した前記画像の姿勢が変化したか否かを判断し、前記画像の姿勢が変化したと判断した場合に、前記読取処理が読取った画像の姿勢を補正する補正処理と、を実行することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像出力装置。
  6. シートに画像を印刷する印刷部と、
    前記印刷部が印刷した前記シートを仕分ける仕分け部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記印刷部を制御し、前記読取処理において読取った前記複数の原稿の各画像をそれぞれ前記シートに印刷する印刷処理と、
    前記仕分け部を制御し、前記印刷処理が印刷した各シートを、前記第1の原稿群を印刷したシート群と前記第2の原稿群を印刷したシート群とに仕分ける仕分け処理と、
    を実行することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像出力装置。
  7. 原稿の画像を読取る読取部と、
    前記読取部を制御する制御部と、を備えた画像出力装置の前記制御部が実施する画像出力方法であって、
    前記読取部を制御して複数の原稿から画像を読取る読取処理と、
    前記読取処理が読取った画像から処理跡を検出する処理跡検出処理と、
    前記処理跡検出処理が検出した前記処理跡の配置を特定する特定処理と、
    前記特定処理が特定した前記処理跡の配置に基づいて、前記読取処理が読取った各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分類する分類処理と、を実行し、
    前記分類処理が分類した各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分けて出力可能なことを特徴とする画像出力方法。
  8. 原稿の画像を読取る読取部と、
    前記読取部を制御する制御部と、を備えた画像出力装置の前記制御部が実施するコンピュータプログラムであって、
    前記制御部に、
    前記読取部を制御して複数の原稿から画像を読取る読取処理と、
    前記読取処理が読取った画像から処理跡を検出する処理跡検出処理と、
    前記処理跡検出処理が検出した前記処理跡の配置を特定する特定処理と、
    前記特定処理が特定した前記処理跡の配置に基づいて、前記読取処理が読取った各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分類する分類処理と、を実行させ、
    前記分類処理が分類した各画像を、第1の原稿群に係る画像と第2の原稿群に係る画像とに分けて出力させることが可能なコンピュータプログラム。
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