JP2020143583A - エンジン - Google Patents

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純 赤瀬川
Jun Akasegawa
純 赤瀬川
中井 英夫
Hideo Nakai
英夫 中井
一也 大橋
Kazuya Ohashi
一也 大橋
真一 笹峯
Shinichi Sasamine
真一 笹峯
学 森本
Manabu Morimoto
学 森本
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構造でエンジンの膨張比を圧縮比よりも大きくする。【解決手段】ピストン20に、圧縮行程で内径側へ押し込まれ、膨張行程で燃焼室11a内の圧力によって外径側へ押し出されるピストンリング31を備える構成を採用することで、膨張比が圧縮比より大きなものとすることができる。【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンに関する。
エンジンは、シリンダ内での燃料の燃焼による膨張圧によりピストンを往復運動させ、運動エネルギーを取り出している。例えば、特許文献1には、エンジン本体に形成されたシリンダの内部に、上下動自在に配置されたピストンが設けられたエンジンが開示されている。シリンダ内のピストンの上方には、燃焼室が形成されている。
燃焼室には、吸気ポートと排気ポートがそれぞれ接続されている。吸気行程では、吸気ポートを開弁し、ピストンを上死点から下死点まで降下させ、その負圧によって混合気を燃焼室に導入する。圧縮行程では、吸気ポート及び排気ポートを閉弁しつつ、ピストンを下死点から上死点まで上昇させて混合気を圧縮する。圧縮された混合気中の燃料が燃焼した後は、膨張行程において、ピストンが上死点から下死点まで下降する。この行程の繰り返しにより、燃焼室内で生じた熱エネルギーを運動エネルギーへと変換している。
ところで、エンジンは、圧縮比(圧縮行程の燃焼室の容積の変化率。)より膨張比(膨張行程の燃焼室の容積の変化率。)が高くなると、排気損失が低減し、燃焼効率の良いものとなる傾向がある。このような高膨張比運転を実現するため、近年では、吸気行程での吸気バルブの閉弁のタイミングを通常のエンジンよりも遅く、又は早くするよう設定されたいわゆるミラーサイクルエンジンがある。このようなエンジンは、吸気バルブの開閉弁のタイミングを変更することで、吸気行程で燃焼室に導入される混合気の質量を低減している。そのため膨張比が圧縮比より大きなものとなっている。
特開2011−69447号公報
しかしながら、上述のように吸気バルブの開閉弁を通常のエンジンとは異なる態様で行うエンジンは、バルブの開閉構造や制御の複雑化を招き、製造コストの増大やメンテナンスの煩雑化の虞がある。
そこで、本願発明の解決すべき課題は、簡素な構造でエンジンの膨張比を圧縮比よりも大きくすることである。
上記の課題を解決するため、この発明は、エンジン本体に形成されたシリンダと、前記シリンダ内に上下動自在に配置されたピストンと、前記ピストンの上方に形成された燃焼室と、前記ピストンの外周に形成されたリング溝と、前記リング溝内に収容される環状部と、前記リング溝から外径側へ突出する突出部とを有するピストンリングと、前記ピストンリングを前記リング溝内の上部内面に押圧する付勢部と、を備え、前記リング溝内の前記上部内面は、内径側に向かうにつれて前記燃焼室へ近づく傾斜面であり、前記ピストンリングは、前記付勢部により前記上部内面に押し付けられると前記傾斜面に沿って内径側に押し込まれた状態と、前記燃焼室内の圧力が前記突出部の上面に作用することによって前記ピストンリングは押し下げられて前記傾斜面に沿って外径側へ押し出された状態を取り得る構成を採用した。
また、前記ピストンリングは、圧縮行程において前記傾斜面に沿って内径側に押し込まれる構成を採用することができる。
また、前記ピストンリングは、膨張行程において前記傾斜面に沿って外径側へ押し出される構成を採用することができる。
また、膨張行程での前記燃焼室内の膨張圧力は、前記付勢部の前記ピストンリングを押圧する押圧力よりも大きく、圧縮行程での前記燃焼室内の圧縮圧力は、前記付勢部の前記ピストンリングを押圧する押圧力よりも小さい構成を採用することができる。
また、前記付勢部は、金属製のばねである構成を採用することができる。
また、前記付勢部は、高温時に収縮し、低温時に膨張する材料から形成される構成を採用することができる。
この発明は、ピストンに、内径側へ押し込まれた状態と、外径側へ押し出された状態の2つの状態を取り得るピストンリングを備える構成を採用することで、エンジンの膨張比を圧縮比よりも大きくすることができる。
この発明の第1実施形態に係るエンジンの断面図である。 エンジンのピストンリングを示す部分拡大図である。 エンジンのピストンリングを示す部分拡大図である。 この発明の第2実施形態に係るエンジンのピストンリングを示す部分拡大図である。 第2実施形態に係るエンジンのピストンリングを示す部分拡大図である。
以下、図面を参照しつつ、この発明の第1実施形態について説明する。
図1のように、エンジン1は、円柱状のシリンダ10aを備えたシリンダブロック10と、シリンダ10aの上方を塞ぐように配置されたシリンダヘッド11と、シリンダ10a内に上下動自在に配置されたピストン20と、ピストン20の上方に形成された燃焼室11aを備える。ピストン20は、コンロッド20aを介してクランク軸に連結されている。そのため、ピストン20の往復運動はコンロッド20aを介して、クランク軸に回転運動を伝達可能になっている。燃焼室11aは、シリンダ10aの内周面10b、ピストン20のシリンダヘッド11に対向する頂面21、及びシリンダヘッド11の下面11cによって形成されている。燃焼室11aの容積は、ピストン20の上下動に伴って変動する。
シリンダヘッド11は、燃焼室11aに接続された吸気ポート12及び排気ポート13と、燃焼室11a内の混合気に着火可能な点火プラグ11bとを備える。吸気ポート12内には、その吸気ポート12内に燃料を噴射する燃料噴射装置(図示省略)が設けられる。燃料噴射装置は、吸気ポート12内の吸入空気に燃料を噴射して混合気を形成する。形成された混合気は燃焼室11aへと移動し、燃焼室11a内で燃焼した後、その排気ガスは、排気ポート13を通じて外部へ排出される。
吸気ポート12と燃焼室11aとの間には、吸気ポート12を開閉弁可能な吸気バルブ12aが設けられる。吸気バルブ12aの開弁時には、吸気ポート12から燃焼室11aへと気体の流動経路が形成される。吸気バルブ12aの閉弁時には、吸気ポート12と燃焼室11aとの間が密閉される。
排気ポート13と燃焼室11aとの間には、排気ポート13を開閉弁可能な排気バルブ13aが設けられる。排気バルブ13aの開弁時には、燃焼室11aから排気ポート13へと気体の排出経路が形成される。排気バルブ13aの閉弁時には、排気ポート13と燃焼室11aとの間が密閉される。
吸気バルブ12a、及び排気バルブ13aがともに閉弁すると、燃焼室11aは密閉状態になる。圧縮行程では、燃焼室11aを密閉しつつピストン20が上方へ移動し、膨張行程では、燃料の燃焼に伴いピストン20が下方へ移動する。そのため、圧縮行程及び膨張行程での燃焼室11a内の圧力は随時変化する。圧縮行程では、燃焼室11a内に圧縮圧力が生じ、膨張行程では燃焼室11a内に膨張圧力が生じる。
図1、2のようにピストン20は、上述した頂面21と、その頂面21の周縁から下方に立ち上がった周壁部22とを備える。頂面21の周縁は、シリンダ10aの内周面10bに沿った円形状をなす。周壁部22は、内周面10bと径方向に対向する。
周壁部22は、その外周から径方向に窪む環状のリング溝23、24を備える。リング溝23は、最も上方に位置するリング溝24の図示下方側に複数設けられる。最も上方に位置するリング溝24の上面は、内径側に向かうにつれて上方へ近づく傾斜面24aをなす。リング溝24の下面は、頂面21に平行な面をなす。
下方に位置する各リング溝23には、合い口を備えた金属製の環状体であるピストンリング30がそれぞれ収容されている。ピストンリング30の周面は、シリンダ10aの内周面10bに面接触している。ピストンリング30とシリンダ10aの内周面10bとの間は、エンジンオイルによる油膜によって気密が確保されている。これにより、ピストンリング30を挟んだ上下の空間が閉鎖される。
リング溝24には、金属製の環状体であるピストンリング31と、ピストンリング31の下面とリング溝24の下面との間に設けられる付勢部40と、が収容されている。ピストンリング31とピストンリング30との間に空間Lが形成される。
ピストンリング31は、合い口を備えた金属製の環状体であり、その弾性変形によって径方向への拡径、縮径が可能な復元力Wを備える。ピストンリング31は、リング溝24内に収容されている環状部31aと、環状部31aに隣接しリング溝24から外径側に突出する突出部31bとを備える。環状部31aの上面は、内径側に向かうにつれて上方へ近づく傾斜面31cであり、リング溝24の傾斜面24aに対向する。環状部31aの下面は、頂面21と平行な面をなし、リング溝24の下面に対向する。その環状部31aの下面には、上方に窪む環状の収容溝31dが設けられる。突出部31bの上面は、内径側に向かうにつれて上方へ近づく傾斜面をなし、傾斜面31cに平滑に連続する。突出部31bの外周面は、シリンダ10aの内周面10bに沿う円筒面をなす。
付勢部40は、金属製のばね部材であり、ピストンリング31をリング溝24の傾斜面24aに押し付け可能な押圧力(以下「付勢力F」と称する。)を備える。付勢部40は、例えばコイルばね、板ばね、皿ばね、波ばね等を採用することができる。付勢部40は、その少なくとも一部を収容溝31dに収容されている。付勢部40の一端は、収容溝31dの上面に当接し、他端はリング溝24の下面に当接する。なお、コイルばねや板ばねを採用する場合には、複数の付勢部40を、ピストン20の周方向に並列するように、収容溝31d内に設ける態様とすることができる。
突出部31bの上面には、燃焼室11a内の圧縮圧力又は膨張圧力に応じた押圧力Sが作用する。押圧力Sは、付勢力Fに対向し、ピストンリング31を押し下げる方向に作用する。上述の通り、圧縮行程及び膨張行程での燃焼室11a内の圧力は随時変化する。しかし、圧縮行程での押圧力Sは、付勢力Fよりも常に小さいものとなっている。一方、膨張行程での押圧力Sは、混合気の膨張によって一時的に付勢力Fよりも大きくなる。しかし、ピストン20が押し下げられて燃焼室11a内の圧力が低下すると、押圧力Sも漸次低下し、付勢力Fより小さくなる。
図2は、押圧力Sが付勢力Fよりも小さいときのピストンリング31の態様を示している。このとき、付勢部40は押圧力Sに抗してピストンリング31を傾斜面24aに押圧している。付勢力Fは、傾斜面31c及び傾斜面24aを介して分解され、復元力Wに抗してピストンリング31を内径側に押し込む分力F1が生じる。分力F1により、突出部31bの外周面はシリンダ10aの内周面10bから離れる。そのため、ピストンリング31を挟んだ上下の空間が連通し、燃焼室11aと空間Lが一体の空間になる。
図3は、押圧力Sが付勢力Fより大きいときのピストンリング31の態様を示している。このとき、押圧力Sが、付勢力Fに抗して、当接している傾斜面24aと傾斜面31cとを離すように、ピストンリング31を押し下げる。傾斜面24aから傾斜面31cが離れると、分力F1は解消される。そのため、復元力Wが、ピストンリング31を外径側に押し出す。そのため、突出部31bの外周面がシリンダ10aの内周面10bに面接触する。すると、ピストンリング31を挟んだ上下の空間が密閉されるため、燃焼室11aから空間Lが分離する。
ここで、上述の通り圧縮行程での押圧力Sは、付勢力Fよりも常に小さい。そのため、圧縮行程では、燃焼室11aと空間Lが一体の空間になっている。一方、膨張行程での押圧力Sは、一時的に付勢力Fよりも大きくなるが、その後、付勢力Fより小さくなる。そのため、一時的に燃焼室11aから空間Lが分離し、燃焼室11aの容積が減少するが、その後、膨張行程の後期では、燃焼室11aと空間Lは一体の空間になる。よって、膨張行程での燃焼室11aの容積の変化率は、圧縮行程の容積の変化率よりも大きなものとなる。
このように、圧縮行程で燃焼室11a内の圧力によって内径側へ押し込まれ、膨張行程で外径側へ押し出されるピストンリング31を備える構成を採用することで、エンジン1の膨張比が圧縮比より大きなものとすることができる。
次に、この発明の第2実施形態を図4から図5に示す。
図4のように、ピストンリング32は、リング溝24内に位置する環状部32aと、環状部32aに隣接しリング溝24から外径側に突出する突出部32bと、突出部32bの外径側端部に連結された付勢部41と、を備える。環状部32aは、合い口を備えた環状の板状体である。環状部32aの上面は、内径側に向かうにつれて上方へ近づく傾斜面32cであり、リング溝24の傾斜面24aに対向する。突出部32bの上面は、内径側に向かうにつれて上方へ近づく傾斜面をなし、傾斜面32cに平滑に連続する。突出部32bの上面には、燃焼室11a内の圧縮圧力又は膨張圧力に応じた押圧力Sが作用する。突出部32bの外周面は、シリンダ10aの内周面10bに平行な面をなす。
付勢部41は、内径側の端部に屈曲箇所を備える板ばねである。付勢部41は、ピストンリング32の外周に沿って一体に設けられる。付勢部41は、外径側端部の上部において、突出部32bの外径側端部に連結する。付勢部41の外径側端面は、シリンダ10aの内周面10bに面接触可能なものである。付勢部41は、環状部32aを、リング溝24の傾斜面24aに押し付け可能な付勢力Fを備える。第1実施形態では、付勢部40はピストンリング31とは別の部材で構成していたが、第2実施形態では、付勢部41はピストンリング32と一体の部材で構成されている。
図4は、押圧力Sが付勢力Fよりも小さいときのピストンリング32の態様を示している。このとき、付勢部41は押圧力Sに抗して環状部32aを傾斜面24aに押圧している。付勢力Fは、傾斜面32c及び傾斜面24aを介して分解され、復元力Wに抗して環状部32aを内径側に押し込む分力F1が生じる。分力F1により、突出部32bの外周面はシリンダ10aの内周面10bから離れる。従って、ピストンリング32を挟んだ上下の空間が連通し、燃焼室11aと空間Lが一体の空間になる。
図5は、押圧力Sが付勢力Fより大きいときのピストンリング32の態様を示している。このとき、押圧力Sが、付勢力Fに抗して、当接している傾斜面24aと傾斜面32cとを離すように、ピストンリング32を押し下げる。傾斜面24aから傾斜面32cが離れると、分力F1は解消される。そのため、復元力Wが、ピストンリング32を外径側に押し出す。そのため、突出部32bの外周面がシリンダ10aの内周面10bに面接触する。突出部32bの外周面と内周面10bとが面接触すると、ピストンリング32を挟んだ上下の空間が密閉されるため、燃焼室11aから空間Lが分離する。
本実施形態においても第1実施形態と同様に燃焼室11a内の圧力が変化する。そのため、圧縮行程では、燃焼室11aと空間Lが一体の空間になる。また、膨張行程では一時的に燃焼室11aから空間Lが分離されて燃焼室11aの容積が減少し、その後、燃焼室11aと空間Lは一体の空間になる。従って、膨張行程での燃焼室11aの容積の変化率は、圧縮行程の容積の変化率よりも大きなものとなる。
なお、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
第1実施形態では、付勢部40として、コイルばね、板ばね、皿ばね、波ばねを例示しているが、例えば、シリンダ10a内の温度によって上下方向に伸縮可能な直方体状等の材料(形状記憶合金等)を採用することもできる。圧縮行程において燃焼室11a内で燃料が燃焼していない状態では、燃焼室11a内が比較的低温なので、付勢部40は上下方向に伸張し、その一端は収容溝31dの上面に当接し、他端がリング溝24の下面に当接する。そのため、付勢部40とピストンリング31との間に付勢力Fが発生し、ピストンリング31が傾斜面24aに押し付けられる。燃焼室11a内での燃料の燃焼により燃焼室11a内の温度が上昇すると、付勢部40は、上下方向に収縮する。すると、付勢部40の一端が、収容溝31dの上面から離れる。すると、付勢力Fは解消し、ピストンリング31は傾斜面24aから離れる。なお、上述の第1実施形態のコイルばね、板ばね、皿ばね、波ばねを、上記作用を伴う形状記憶合金としてもよい。
第1実施形態に係る下方に位置するリング溝23、及びそれに収容されるピストンリング30は、上下方向に3個所並列する態様が図示されているが、その数は3個所に限られない。また、そのうちの一箇所を付勢部40を伴う本発明のリング溝24、及びピストンリング31に置き換えることも可能である。すなわち、リング溝24、及びピストンリング31の数も、図2のように1個所に限られず複数設けられていてもよい。また、第2実施形態に係るリング溝23、24及びピストンリング30、32においても同様である。
各実施形態の突出部31b、32bの上面は、傾斜面24aから平滑に連続する傾斜面である。しかし、例えば、突出部31b、32bの上面を頂面21と平行な面としても構わない。このように頂面21に平行な面とすると、突出部31b、32bに作用する押圧力Sが大きくなる。
1 エンジン
10a シリンダ
11a 燃焼室
20 ピストン
24 リング溝
24a 傾斜面
31 ピストンリング
31b 突出部
31c 傾斜面
40 付勢部

Claims (6)

  1. エンジン本体に形成されたシリンダと、
    前記シリンダ内に上下動自在に配置されたピストンと、
    前記ピストンの上方に形成された燃焼室と、
    前記ピストンの外周に形成されたリング溝と、
    前記リング溝内に収容される環状部と、前記リング溝から外径側へ突出する突出部とを有するピストンリングと、
    前記ピストンリングを前記リング溝内の上部内面に押圧する付勢部と、
    を備え、
    前記リング溝内の前記上部内面は、内径側に向かうにつれて前記燃焼室へ近づく傾斜面であり、
    前記ピストンリングは、前記付勢部により前記上部内面に押し付けられると前記傾斜面に沿って内径側に押し込まれた状態と、
    前記燃焼室内の圧力が前記突出部の上面に作用することによって前記ピストンリングは押し下げられて前記傾斜面に沿って外径側へ押し出された状態を取り得るエンジン。
  2. 前記ピストンリングは、圧縮行程において前記傾斜面に沿って内径側に押し込まれる請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記ピストンリングは、膨張行程において前記傾斜面に沿って外径側へ押し出される請求項1又は2に記載のエンジン。
  4. 膨張行程での前記燃焼室内の膨張圧力は、前記付勢部の前記ピストンリングを押圧する押圧力よりも大きく、
    圧縮行程での前記燃焼室内の圧縮圧力は、前記付勢部の前記ピストンリングを押圧する押圧力よりも小さい請求項1から3の何れか1項に記載のエンジン。
  5. 前記付勢部は、金属製のばねである請求項1から4の何れか1項に記載のエンジン。
  6. 前記付勢部は、高温時に収縮し、低温時に膨張する材料から形成される請求項1から5の何れか1項に記載のエンジン。
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