JP2020140693A - 情報処理方法及び情報処理システム - Google Patents

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章弘 道盛
杉本 博子
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Abstract

【課題】個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて、睡眠者のいる空間への物体の進入を制御することができる情報処理方法及び情報処理システムを提供する。【解決手段】情報処理方法は、コンピュータが、空間に存在する人の睡眠状態を取得し、空間への物体の進入を検出するセンサから出力される検出データを取得し、睡眠状態と検出データとから、物体が空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内に、睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行い、第1判定の結果に基づいて、時点より前の睡眠状態において物体の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を時点より前の睡眠状態に対応付けて生成し、提示装置を介して睡眠状態に対応付けられた覚醒情報を提示する。【選択図】図3

Description

本開示は、空間に存在する人の睡眠状態に応じた情報を提示する情報処理方法及び情報処理システムに関するものである。
人間にとって、睡眠は健康のために不可欠である。音又は光の環境刺激によって睡眠中の人間を覚醒させることは、睡眠中の人間の気分を害するおそれがあり、睡眠中の人間の健康状態にも影響を与えるおそれがある。例えば、睡眠中の妻がいる寝室内に、寝室外から夫が入室する際に、ドアの開閉音により妻が覚醒し、妻の睡眠に悪影響を与えるおそれがある。また、例えば、寝室内で妻が幼児を寝かしつけている最中に、寝室外から夫が入室する場合、ドアの開閉音により幼児が覚醒し、幼児の睡眠に悪影響を与えるおそれがある。
例えば、特許文献1には、寝室内の睡眠者の睡眠ステージを検出し、睡眠者の浅睡眠フェーズの間は寝室への入室を禁止する入室命令を発行し、睡眠者のレム及び深睡眠フェーズの間は寝室への静かな入室を許可する入室命令を発行する入室情報システムが開示されている。
特許第5654489号明細書
しかしながら、上記従来の技術では、個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて睡眠者がいる空間への物体の進入を制御することが困難である。
本開示は、上記の問題を解決するためになされたもので、個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて、睡眠者がいる空間への物体の進入を制御することができる情報処理方法及び情報処理システムを提供することを目的とするものである。
本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、空間に存在する人の睡眠状態を取得し、前記空間への物体の進入を検出するセンサから出力される検出データを取得し、前記睡眠状態と前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内に、前記睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行い、前記第1判定の結果に基づいて、前記時点より前の前記睡眠状態において前記物体の進入により前記人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を前記時点より前の前記睡眠状態に対応付けて生成し、提示装置を介して前記睡眠状態に対応付けられた前記覚醒情報を提示する。
本開示によれば、個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて、睡眠者がいる空間への物体の進入を制御することができる。
本実施の形態1における情報提示システムの全体構成を示す図である。 本実施の形態1における生体情報計測装置、入室検出装置及び表示装置が配置される寝室の一例を示す図である。 本実施の形態1における情報提示システムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態1における覚醒情報記憶部に記憶される覚醒情報の一例を示す図である。 本開示の実施の形態1におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートである。 本開示の実施の形態1におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。 本実施の形態1において表示装置に表示される提示画面情報の一例を示す図である。 本実施の形態2における情報提示システムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態2において状態遷移テーブル記憶部が記憶する状態遷移テーブルの一例を示す図である。 本開示の実施の形態2におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートである。 本開示の実施の形態2におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。 本実施の形態3における複数の生体情報計測装置、入室検出装置及び表示装置が配置される寝室の一例を示す図である。 本実施の形態3における情報提示システムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態3における覚醒情報記憶部に記憶される覚醒情報の一例を示す図である。 本実施の形態4における生体情報計測装置、入室検出装置及び表示装置が配置される寝室の一例を示す図である。 本実施の形態4における情報提示システムの構成を示すブロック図である。 本開示の実施の形態4におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートである。 本開示の実施の形態4におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。 本実施の形態4において表示装置に表示される入室抑制画面情報の一例を示す図である。 本実施の形態4において表示装置に表示される入室許可画面情報の一例を示す図である。 本実施の形態5における生体情報計測装置、入室検出装置、表示装置及び音取得装置が配置される寝室の一例を示す図である。 本実施の形態5における情報提示システムの構成を示すブロック図である。 本開示の実施の形態5におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートである。 本開示の実施の形態5におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。 本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の一例を示す図である。 本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第1の変形例を示す図である。 本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第2の変形例を示す図である。 本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第3の変形例を示す図である。 本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第4の変形例を示す図である。 本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第5の変形例を示す図である。 本開示の実施の形態6における情報提示システムの構成を示すブロック図である。 本開示の実施の形態6において表示装置に表示される提示画面情報の一例を示す図である。 本開示の実施の形態6において表示装置に表示される提示画面情報の第1の変形例を示す図である。 本開示の実施の形態6において表示装置に表示される提示画面情報の第2の変形例を示す図である。 本開示の実施の形態6におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートである。 本開示の実施の形態7におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートである。 本開示の実施の形態7におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。
(本開示の基礎となった知見)
人間は、就寝すると、まず覚醒状態から浅い睡眠状態(ステージ1又はステージ2のノンレム睡眠状態)に遷移し、その後、浅い睡眠状態、深い睡眠状態(ステージ3又はステージ4のノンレム睡眠状態)及びレム睡眠状態を90分から120分のサイクルで繰り返すことが知られている。人間は、浅い睡眠状態の時に音又は光の環境刺激が与えられると覚醒しやすく、深い睡眠状態又はレム睡眠状態の時に音又は光の環境刺激が与えられても覚醒しにくいとされている。
寝室内への入室者が起こす音又は光の環境変化に対する睡眠者の覚醒しやすさには、個人差がある。つまり、睡眠者の中には、深い睡眠状態であっても少しの環境の変化で覚醒する睡眠者、又は浅い睡眠状態であってもドアの開閉音のような環境の変化では覚醒しにくい睡眠者がいる。
例えば、特許文献1に開示されている入室情報システムでは、睡眠者が覚醒しやすいタイプの人間である場合、睡眠者の睡眠状態が深い睡眠状態であっても、睡眠者は入室者が起こす環境の変化により覚醒してしまうおそれがある。
以上の課題を解決するために、本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、空間に存在する人の睡眠状態を取得し、前記空間への物体の進入を検出するセンサから出力される検出データを取得し、前記睡眠状態と前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内に、前記睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行い、前記第1判定の結果に基づいて、前記時点より前の前記睡眠状態において前記物体の進入により前記人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を前記時点より前の前記睡眠状態に対応付けて生成し、提示装置を介して前記睡眠状態に対応付けられた前記覚醒情報を提示する。
この構成によれば、物体が空間へ進入したと推定される時点より前の睡眠状態において物体の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報が時点より前の睡眠状態に対応付けて生成され、提示装置を介して睡眠状態に対応付けられた覚醒情報が提示されるので、個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて、睡眠者のいる空間への物体の進入を制御することができる。その結果、物体が進入しうる空間においても睡眠者を覚醒させるおそれを抑制することができる。また、睡眠者を覚醒させることなく物体を空間に進入させることができる。
また、上記の情報処理方法において、前記覚醒情報の提示は、前記睡眠状態が覚醒でない場合、前記覚醒情報を提示してもよい。
この構成によれば、睡眠者の睡眠状態が覚醒である場合に、覚醒情報が提示されないようにすることで、不必要な覚醒情報の提示を防止することができる。
また、上記の情報処理方法において、さらに、前記睡眠状態から、前記睡眠状態が覚醒に変化した後の睡眠状態の遷移を判定する第2判定を行い、前記覚醒情報の生成は、前記第1判定の結果及び前記第2判定の結果に基づいて前記覚醒情報を生成してもよい。
この構成によれば、覚醒した後であっても寝付きやすい人と、一旦覚醒したら寝付きにくい人とで、異なる覚醒情報を提示することができる。したがって、個々の人の覚醒後の睡眠状態に応じて物体の進入を制御することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記覚醒情報の生成は、前記第2判定において前記睡眠状態が覚醒から他の状態へ遷移したと判定されたか否かに基づいて前記覚醒情報を生成してもよい。
この構成によれば、睡眠状態が覚醒から他の状態へ遷移したと判定された場合、すなわち空間内の人が覚醒した後にすぐに寝た場合と、睡眠状態が覚醒から他の状態へ遷移したと判定されない場合、すなわち空間内の人が継続して覚醒している場合とで、異なる覚醒情報を提示することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記覚醒情報の生成は、前記睡眠状態が覚醒に変化した時点から、前記第2判定において前記睡眠状態が覚醒から前記他の状態へ遷移したと判定された時点までの経過時間に基づいて前記覚醒情報を生成してもよい。
この構成によれば、睡眠状態が覚醒に変化した時点から、第2判定において睡眠状態が覚醒から他の状態へ遷移したと判定された時点までの経過時間に基づいて覚醒情報が生成されるので、個々の睡眠者の覚醒した後の寝付きやすさに応じて、睡眠者のいる空間への物体の進入を制御することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記覚醒情報の生成は、前記第1判定の結果に基づいて、前記人が覚醒する可能性を算出し、算出した覚醒する可能性を前記覚醒情報として生成してもよい。
この構成によれば、人が覚醒する可能性が覚醒情報として生成されるので、例えば、これから空間内に進入する人が覚醒情報を見ることによって、空間内の睡眠者が覚醒するか否かを予測することができる。
また、上記の情報処理方法において、さらに、前記空間に存在するマイクロフォンから出力される音データを取得し、さらに、前記音データと前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内の前記空間内の音の特性を判定し、前記覚醒情報の生成は、判定した前記音の特性を前記覚醒情報に対応付け、前記覚醒情報の提示は、前記覚醒情報及び前記覚醒情報に対応付けられた前記音の特性を提示してもよい。
この構成によれば、物体が空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内の空間内の音の特性が覚醒情報に対応付けられ、覚醒情報及び覚醒情報に対応付けられた音の特性が提示されるので、物体が空間へ進入した際に発生した音の特性に対する個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて、睡眠者のいる空間への物体の進入を制御することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記覚醒情報の提示は、前記音の特性を基準に前記覚醒情報を提示してもよい。
この構成によれば、音の特性を基準に覚醒情報が提示されるので、物体が空間へ進入した際に発生した音が、睡眠者の覚醒にどの程度の影響があるのかを報知することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記覚醒情報の提示は、提示する前記覚醒情報に対応付けられた前記音の特性に基づく情報を提示してもよい。
この構成によれば、提示する覚醒情報に対応付けられた音の特性に基づく情報が提示されるので、例えば、空間内に進入しようとする人に対し、どの程度の音を発生させてもよいかを提示することができる。
また、上記の情報処理方法において、さらに、前記空間に存在する照明センサから出力される照明データを取得し、さらに、前記照明データと前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内の前記空間内の照明の特性を判定し、前記覚醒情報の生成は、判定した前記照明の特性を前記覚醒情報に対応付け、前記覚醒情報の提示は、前記覚醒情報及び前記覚醒情報に対応付けられた前記照明の特性を提示してもよい。
この構成によれば、物体が空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内の空間内の照明の特性が覚醒情報に対応付けられ、覚醒情報及び覚醒情報に対応付けられた照明の特性が提示されるので、物体が空間へ進入した際に発生した照明の特性に対する個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて、睡眠者のいる空間への物体の進入を制御することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記覚醒情報の提示は、前記照明の特性を基準に前記覚醒情報を提示してもよい。
この構成によれば、照明の特性を基準に覚醒情報が提示されるので、物体が空間へ進入した際に発生した照明が、睡眠者の覚醒にどの程度の影響があるのかを報知することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記覚醒情報の提示は、提示する前記覚醒情報に対応付けられた前記照明の特性に基づく情報を提示してもよい。
この構成によれば、提示する覚醒情報に対応付けられた照明の特性に基づく情報が提示されるので、例えば、空間内に進入しようとする人に対し、どの程度の照明を発生させてもよいかを提示することができる。
本開示の他の態様に係る情報処理システムは、情報処理装置と、空間への物体の進入を検出するセンサと、提示装置とを備える情報処理装置であって、前記情報処理装置は、前記空間に存在する人の睡眠状態を取得する睡眠状態取得部と、前記センサから出力される検出データを取得する検出データ取得部と、前記睡眠状態と前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内に、前記睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行う判定部と、前記第1判定の結果に基づいて、前記時点より前の前記睡眠状態において前記物体の進入により前記人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を前記時点より前の前記睡眠状態に対応付けて生成する生成部と、前記提示装置を介して前記睡眠状態に対応付けられた前記覚醒情報を提示する提示部と、を備える。
この構成によれば、物体が空間へ進入したと推定される時点より前の睡眠状態において物体の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報が時点より前の睡眠状態に対応付けて生成され、提示装置を介して睡眠状態に対応付けられた覚醒情報が提示されるので、個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて、睡眠者のいる空間への物体の進入を制御することができる。その結果、物体が進入しうる空間においても睡眠者を覚醒させるおそれを抑制することができる。また、睡眠者を覚醒させることなく物体を空間に進入させることができる。
本開示の他の態様に係る情報処理方法は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、空間に存在する人の睡眠状態を取得し、前記空間への物体の進入を検出するセンサから出力される検出データを取得し、前記睡眠状態と前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内に、前記睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行い、前記第1判定の結果に基づいて、前記時点より前の前記睡眠状態において前記物体の進入により前記人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を前記時点より前の前記睡眠状態に対応付けて生成し、前記睡眠状態に対応付けられた前記覚醒情報に基づいて、前記空間にある家電を制御すること、提示装置を介して前記家電を制御するか否かを問い合わせること、及び、前記提示装置を介して前記家電の制御のリコメンドを提示すること、の少なくとも1つである家電制御処理を実行する。
この構成によれば、睡眠状態に対応付けられた覚醒情報に基づいて家電制御処理が実行される。そのため、物体が空間に進入した際に、家電により空間における環境を睡眠者が覚醒しにくい環境に制御することができる。したがって、物体が空間に進入しても睡眠者の覚醒を抑制することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記提示装置を介して前記覚醒情報を提示してもよい。
この構成によれば、睡眠者を覚醒させることなく物体を空間に進入させることができる。
また、上記の情報処理方法において、前記物体の位置を取得し、前記物体の位置と前記空間との位置関係に基づいて、前記家電制御処理を実行するタイミング又は前記覚醒情報を提示するタイミングを決定してもよい。
この構成によれば、物体が空間に進入する可能性が高くなったタイミングで家電が制御されたり提示情報が提示されたりすることにより、不要な制御及び提示を削減することができる。
また、上記の情報処理方法において、前記家電の動作状態を取得し、前記第1判定の結果に基づいて、前記時点より前の前記睡眠状態及び前記動作状態において前記物体の進入により前記人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を前記時点より前の前記睡眠状態及び前記動作状態に対応付けて生成し、前記睡眠状態及び前記動作状態に対応付けられた前記覚醒情報に基づいて、前記家電制御処理を実行してもよい。
この構成によれば、物体が空間に進入した際に、空間の環境をセンシングするセンサがなくても睡眠者が覚醒しにくい環境を提供することができる。
以下本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における情報提示システムの全体構成を示す図であり、図2は、本実施の形態1における生体情報計測装置、入室検出装置及び表示装置が配置される寝室の一例を示す図である。
図1に示す情報提示システムは、生体情報計測装置1、入室検出装置2、サーバ装置3及び表示装置4を備える。サーバ装置3は、生体情報計測装置1、入室検出装置2及び表示装置4のそれぞれとネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク5は、例えば、インターネットである。
図2に示すように、寝室111内には、睡眠者101が就寝するベッドマット112が配置されている。
生体情報計測装置1は、例えば、ベッドマット112の下に設置され、睡眠者101の心拍数、呼吸数及び体動量などの生体情報を計測する。
入室検出装置2は、寝室111の出入り口に設けられたドア113に配置され、睡眠者101が就寝する空間、すなわち寝室111への物体の進入を検出する。入室検出装置2は、寝室111内への入室者102の進入を検出する。
表示装置4は、寝室111の入り口側の壁面に配置され、入室者102に提示する情報を表示する。
寝室111内の睡眠者101が就寝している際に、入室者102が寝室111内に進入すると、ドア113の開閉音又は寝室111内の照明装置からの光によって、睡眠者101が覚醒する可能性がある。そこで、情報提示システムは、入室者102の進入により睡眠者101が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を入室者102に提示する。
図3は、本実施の形態1における情報提示システムの構成を示すブロック図である。
生体情報計測装置1は、生体情報計測部11及び通信部12を備える。
生体情報計測部11は、例えば、睡眠者101が就寝するベッドマット112の下に設置されているシート型の圧電センサであり、睡眠者101の心拍数、呼吸数及び体動量などの生体情報を取得する。生体情報計測部11は、睡眠者101の生体情報を定期的(例えば、10分毎)に取得する。通信部12は、生体情報計測部11によって取得された生体情報をサーバ装置3へ送信する。
なお、生体情報計測部11は、圧電センサに限らず、電波センサなどの他の方式で生体情報を取得するセンサであってもよい。また、睡眠者101がベッドマット112に横たわっている場合、生体情報計測部11は、睡眠者101の生体情報を取得する。そのため、睡眠者101がベッドマット112に横たわっていない場合、生体情報計測部11は、睡眠者101の生体情報を取得せず、通信部12は、睡眠者101の生体情報をサーバ装置3に送信しない。生体情報の有無により、睡眠者101がベッドマット112から離床したか否かが判断可能である。
入室検出装置2は、入室信号計測部21、入室判定部22及び通信部23を備える。
入室信号計測部21は、例えば、加速度センサであり、寝室111のドア113に配置されている。入室信号計測部21は、ドア113の加速度を計測し、計測した加速度を入室信号として出力する。ドア113が開けられると、ドア113の加速度の値が変化する。そのため、ドア113の加速度を計測することにより、ドア113が開けられたか否かを判定することができ、ドア113が開けられた場合に、人が入室したと判定することができる。
入室判定部22は、入室信号計測部21から出力された入室信号を用いて、入室者102が寝室111内に進入したか否かを判定する。入室判定部22は、入室信号計測部21によって計測された加速度が閾値以上であるか否かを判定する。入室判定部22は、入室信号計測部21によって計測された加速度が閾値以上であると判定した場合、ドア113が開けられ、入室者102が寝室111内に進入したと判定する。
通信部23は、入室判定部22による判定結果、すなわち入室者102が寝室111内に進入したか否かを示す入室判定信号をサーバ装置3へ送信する。
なお、入室信号計測部21は、加速度センサに限らず、ドア113の近傍に配置された人感センサであってもよい。人感センサは、寝室111内に進入した人を検知する。
サーバ装置3は、通信部31、プロセッサ32及びメモリ33を備える。通信部31は、生体情報受信部311、入室判定信号受信部312及び提示画面情報送信部313を備える。プロセッサ32は、睡眠状態判定部321、覚醒判定部322、覚醒情報生成部323及び提示制御部324を備える。メモリ33は、覚醒情報記憶部331を備える。
生体情報受信部311は、生体情報計測装置1によって送信された生体情報を受信する。生体情報受信部311は、受信した生体情報を睡眠状態判定部321へ出力する。
入室判定信号受信部312は、入室検出装置2によって送信された入室判定信号を受信する。入室判定信号受信部312は、寝室111(空間)への人(物体)の進入を検出する入室検出装置2(センサ)から出力される入室判定信号(検出データ)を取得する。入室判定信号受信部312は、受信した入室判定信号を覚醒判定部322へ出力する。
睡眠状態判定部321は、生体情報受信部311によって受信された睡眠者101の生体情報に基づいて、睡眠者101の睡眠状態を判定する。睡眠状態判定部321は、寝室111(空間)に存在する人の睡眠状態を取得する。
人の睡眠は、眠りの深さ又は眠りの特徴によって、時系列で変化する複数の睡眠状態に分類できる。一般的に、睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠とに分類される。レム睡眠は、高速眼球運動を伴う睡眠である。レム睡眠では、体は休息状態であるが、脳は活動している状態である。人が夢を見るのはレム睡眠中であることが多いとされている。ノンレム睡眠は、高速眼球運動を伴わない睡眠であり、眠りの深さによってステージ1からステージ4の4つの段階にさらに分けられる。ステージ4が最も深い睡眠レベルである。通常、入眠から45〜60分以内にノンレム睡眠のステージ3又はステージ4まで到達し、その後、1〜2時間ほどで徐々に眠りが浅くなってレム睡眠になる。以後は、ノンレム睡眠とレム睡眠とが、90〜110分の睡眠周期で交互に繰り返されるとされているが、これは個人差又は個人内変動も大きい。
体動量、呼吸数及び心拍数の生体情報は、睡眠状態に相関がある。例えば、ノンレム睡眠のステージ3又はステージ4といった深い睡眠状態においては、体動量が少なく、心拍変動(RRI)が低くなることが知られている。睡眠状態判定部321は、このような相関関係を用いて、生体情報から睡眠者の睡眠状態をリアルタイムに推定する。睡眠状態判定部321は、生体情報に基づいて、ユーザが、覚醒、レム睡眠、ステージ1のノンレム睡眠、ステージ2のノンレム睡眠、ステージ3のノンレム睡眠、及びステージ4のノンレム睡眠のいずれであるかを推定する。
本実施の形態1において、睡眠状態は、覚醒状態、レム睡眠状態、浅い睡眠状態及び深い睡眠状態を含む。覚醒状態は、対象者が起きている状態である。レム睡眠状態は、対象者がレム睡眠である状態である。浅い睡眠状態は、対象者がステージ1のノンレム睡眠又はステージ2のノンレム睡眠である状態である。深い睡眠状態は、対象者がステージ3のノンレム睡眠又はステージ4のノンレム睡眠である状態である。睡眠状態判定部321は、睡眠者101の睡眠状態が、覚醒状態、レム睡眠状態、浅い睡眠状態及び深い睡眠状態のいずれであるかを判定する。
なお、本実施の形態1では、ステージ1のノンレム睡眠又はステージ2のノンレム睡眠が浅い睡眠状態に該当し、ステージ3のノンレム睡眠又はステージ4のノンレム睡眠が深い睡眠状態に該当しているが、本開示は特にこれに限定されない。ステージ1のノンレム睡眠が浅い睡眠状態に該当し、ステージ2のノンレム睡眠、ステージ3のノンレム睡眠又はステージ4のノンレム睡眠が深い睡眠状態に該当してもよい。また、ステージ1のノンレム睡眠、ステージ2のノンレム睡眠、ステージ3のノンレム睡眠が浅い睡眠状態に該当し、ステージ4のノンレム睡眠が深い睡眠状態に該当してもよい。
また、レム睡眠状態は深い睡眠状態に分類されてもよく、睡眠状態判定部321は、睡眠者101の睡眠状態が、覚醒状態、浅い睡眠状態及び深い睡眠状態のいずれであるかを判定してもよい。
覚醒判定部322は、睡眠状態と入室判定信号(検出データ)とから、人(物体)が寝室111(空間)へ進入したと推定される進入時点から所定時間以内に、睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行う。
覚醒情報生成部323は、覚醒判定部322による第1判定の結果に基づいて、進入時点より前の睡眠状態において人(物体)の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を進入時点より前の睡眠状態に対応付けて生成する。覚醒情報生成部323は、第1判定の結果に基づいて、人が覚醒する可能性を算出し、算出した覚醒する可能性を覚醒情報として生成してもよい。なお、人が覚醒する可能性とは、例えば、覚醒確率である。
覚醒情報生成部323は、例えば、睡眠者が睡眠中に他の人が入室した回数を示す入室回数と、他の人が寝室111へ進入したと推定される進入時点から所定時間以内に、睡眠者の睡眠状態が覚醒に変化した回数を示す覚醒回数とを計数し、覚醒回数を入室回数で除算した覚醒確率を、進入時点より前の睡眠状態に対応付けて生成する。
覚醒情報記憶部331は、入室回数及び覚醒回数の組み合わせと、覚醒確率とを、進入時点より前の睡眠状態に対応付けて記憶する。
図4は、本実施の形態1における覚醒情報記憶部に記憶される覚醒情報の一例を示す図である。
図4に示すように、覚醒情報記憶部331は、入室回数、覚醒回数及び覚醒確率を睡眠状態に対応付けて記憶している。覚醒情報生成部323は、覚醒回数を入室回数で除算することにより覚醒確率を算出する。例えば、レム睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は、0.25である。これは、寝室内の睡眠者がレム睡眠状態である際に、入室者が寝室に進入した場合に、0.25(25%)の確率で睡眠者が覚醒することを表している。覚醒確率が高いほど、睡眠者が覚醒しやすいことを示しており、覚醒確率が低いほど、睡眠者が覚醒しにくいことを示している。つまり、レム睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は0.25であり、浅い睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は0.5であり、深い睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は0.04であるので、睡眠者が深い睡眠状態である場合が最も覚醒しにくい状態であり、睡眠者が浅い睡眠状態である場合が最も覚醒しやすい状態であることがわかる。
提示制御部324は、表示装置4(提示装置)を介して睡眠状態に対応付けられた覚醒情報を提示する。提示制御部324は、覚醒情報記憶部331を参照し、睡眠状態判定部321によって判定された睡眠状態に対応付けられている覚醒情報を特定し、特定した覚醒情報を提示するための提示画面情報を生成する。提示画面情報は、睡眠者の睡眠状態と、睡眠状態に対応する覚醒確率とを提示するための情報である。
なお、提示制御部324は、睡眠状態が覚醒でない場合、覚醒情報を提示することが好ましい。すなわち、睡眠状態が覚醒である場合、寝室内の人は寝ていないので、他の人が寝室に入ることで寝室内の人を起こすことはない。そのため、提示制御部324は、睡眠状態が覚醒である場合、覚醒情報を提示しなくてもよく、睡眠状態が覚醒でない場合、覚醒情報を提示してもよい。
提示画面情報送信部313は、提示制御部324によって生成された提示画面情報を表示装置4へ送信する。
表示装置4は、通信部41及び表示部42を備える。
通信部41は、サーバ装置3によって送信された提示画面情報を受信する。
表示部42は、例えば、液晶表示装置であり、通信部41によって受信された提示画面情報を表示する。
図5は、本開示の実施の形態1におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートであり、図6は、本開示の実施の形態1におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。
まず、生体情報受信部311は、生体情報計測装置1によって送信された生体情報を受信する(ステップS1)。
次に、睡眠状態判定部321は、生体情報受信部311によって受信された睡眠者の生体情報に基づいて、睡眠者の睡眠状態を判定する(ステップS2)。なお、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態であると判定された場合、ステップS1に処理が戻ってもよい。そして、睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態、浅い睡眠状態及び深い睡眠状態のいずれかであると判定されるまで、ステップS1及びステップS2の処理が繰り返し行われてもよい。
次に、提示制御部324は、覚醒情報記憶部331を参照し、睡眠状態判定部321によって判定された睡眠状態に対応付けられている覚醒確率を特定する(ステップS3)。
次に、提示制御部324は、特定した覚醒確率を提示するための提示画面情報を生成する(ステップS4)。
次に、提示画面情報送信部313は、提示制御部324によって生成された提示画面情報を表示装置4へ送信する(ステップS5)。表示装置4の通信部41は、サーバ装置3によって送信された提示画面情報を受信する。表示部42は、通信部41によって受信された提示画面情報を表示する。
図7は、本実施の形態1において表示装置に表示される提示画面情報の一例を示す図である。
睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態であると判定された場合、提示制御部324は、図4に示す覚醒情報記憶部331のテーブルを参照し、レム睡眠状態に対応付けられている覚醒確率0.25を特定する。そして、提示制御部324は、「寝室内のヤマダさんはレム睡眠状態です。今入室すると、25%の確率で起きます。」という提示画面情報を生成する。なお、生体情報計測装置1は、生体情報を計測するユーザに関する情報を予め登録しており、寝室内の睡眠者が誰であるかは、予め登録されている情報に基づいて特定することができる。表示装置4の表示部42は、図7に示す提示画面情報を表示する。図7に示すように、提示画面情報は、寝室内の睡眠者の睡眠状態と、睡眠者の覚醒確率とを提示する。
図5に戻って、次に、入室判定信号受信部312は、入室検出装置2によって送信された入室判定信号を受信する(ステップS6)。入室検出装置2の通信部23は、人が寝室内に進入したか否かを示す入室判定信号をサーバ装置3へ送信する。
次に、覚醒判定部322は、入室判定信号受信部312によって受信された入室判定信号に基づいて、人が寝室内に進入したか否かを判断する(ステップS7)。入室判定信号が、人が寝室内に進入したことを示す場合、覚醒判定部322は、人が寝室内に進入したと判断する。また、入室判定信号が、人が寝室内に進入していないことを示す場合、覚醒判定部322は、人が寝室内に進入していないと判断する。
ここで、人が寝室内に進入していないと判断された場合(ステップS7でNO)、ステップS1に処理が戻る。
一方、人が寝室内に進入したと判断された場合(ステップS7でYES)、生体情報受信部311は、生体情報計測装置1によって送信された生体情報を受信する(ステップS8)。
次に、睡眠状態判定部321は、生体情報受信部311によって受信された睡眠者の生体情報に基づいて、睡眠者の睡眠状態を判定する(ステップS9)。
次に、覚醒判定部322は、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化したか否かを判断する(ステップS10)。覚醒判定部322は、睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態、浅い睡眠状態及び深い睡眠状態のいずれかから覚醒状態に変化したか否かを判断する。
ここで、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化していないと判断された場合(ステップS10でNO)、覚醒判定部322は、人が寝室内に進入したと判断された進入時点から所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS11)。なお、所定時間は、例えば3分である。
また、本実施の形態1では、覚醒判定部322は、人が寝室内に進入したと判断された進入時点から所定時間が経過したか否かを判断しているが、本開示は特にこれに限定されない。入室判定信号は、入室検出装置2の入室判定部22が、人が寝室内に進入したと判定した時刻を含んでもよく、この場合、覚醒判定部322は、入室判定信号に含まれる時刻から所定時間が経過したか否かを判断してもよい。また、覚醒判定部322は、人が寝室内に進入したことを示す入室判定信号が入室判定信号受信部312で受信された時刻、又は人が寝室内に進入したことを示す入室判定信号が通信部23で送信された時刻から所定時間が経過したか否かを判断してもよい。
人が寝室内に進入したと判断された進入時点から所定時間が経過していないと判断された場合(ステップS11でNO)、ステップS8に処理が戻る。
一方、人が寝室内に進入したと判断された進入時点から所定時間が経過したと判断された場合(ステップS11でYES)、覚醒情報生成部323は、進入時点より前の睡眠状態に対応付けられている入室回数に1を加算する(ステップS12)。
一方、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化したと判断された場合(ステップS10でYES)、覚醒情報生成部323は、進入時点より前の睡眠状態に対応付けられている入室回数及び覚醒回数のそれぞれに1を加算する(ステップS13)。
次に、覚醒情報生成部323は、進入時点より前の睡眠状態に対応付けられている入室回数及び覚醒回数に基づいて覚醒確率を算出する(ステップS14)。
次に、覚醒情報生成部323は、算出した覚醒確率を、進入時点より前の睡眠状態に対応付けて覚醒情報記憶部331に記憶する(ステップS15)。
このように、人(物体)が寝室(空間)へ進入したと推定される進入時点より前の睡眠状態において物体の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報が進入時点より前の睡眠状態に対応付けて生成され、表示装置4を介して睡眠状態に対応付けられた覚醒情報が提示されるので、個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて、睡眠者のいる空間への物体の進入を制御することができる。その結果、物体が進入しうる空間においても睡眠者を覚醒させるおそれを抑制することができる。また、睡眠者を覚醒させることなく物体を空間に進入させることができる。
なお、覚醒確率は、入室回数及び覚醒回数から算出することが可能であるため、覚醒情報記憶部331は、入室回数及び覚醒回数のみを睡眠状態に対応付けて記憶してもよい。この場合、図6のステップS14及びステップS15の処理は行われず、図5のステップS3において、覚醒情報生成部323は、覚醒情報記憶部331に記憶されている入室回数及び覚醒回数に基づいて、覚醒確率を算出してもよい。
また、本実施の形態1では、提示制御部324は、睡眠者が覚醒する確率を提示しているが、本開示は特にこれに限定されず、睡眠者が覚醒しない確率を提示してもよい。
また、本実施の形態1において、情報提示システムは、寝室のドアの鍵を施錠及び解錠する鍵装置をさらに備えてもよい。サーバ装置3は、睡眠者の覚醒確率が閾値以上である場合、寝室のドアを施錠するための入室制御情報を生成し、生成した入室制御情報を鍵装置へ送信してもよい。鍵装置は、受信した入室制御情報に基づいて施錠してもよい。これにより、睡眠者の覚醒する確率が高い場合に、寝室に進入する人を制限することができ、快適な睡眠を提供することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、寝室に人が進入した後の睡眠者の睡眠状態の遷移を覚醒確率に反映させる。
図8は、本実施の形態2における情報提示システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図8に示す情報提示システムは、生体情報計測装置1、入室検出装置2、サーバ装置3A及び表示装置4を備える。
サーバ装置3Aは、通信部31、プロセッサ32A及びメモリ33Aを備える。プロセッサ32Aは、睡眠状態判定部321、覚醒判定部322、覚醒情報生成部323A、提示制御部324及び状態遷移判定部325を備える。メモリ33Aは、覚醒情報記憶部331及び状態遷移テーブル記憶部332を備える。
状態遷移判定部325は、睡眠状態から、睡眠状態が覚醒に変化した後の睡眠状態の遷移を判定する第2判定を行う。
状態遷移テーブル記憶部332は、人が寝室に進入した後の睡眠者の睡眠状態の遷移と、覚醒回数に加算される点数(重み値)とを対応付けた状態遷移テーブルを記憶する。
覚醒情報生成部323Aは、覚醒判定部322による第1判定の結果及び状態遷移判定部325による第2判定の結果に基づいて覚醒情報を生成する。覚醒情報生成部323Aは、第2判定において睡眠状態が覚醒から他の状態へ遷移したと判定されたか否かに基づいて覚醒情報を生成する。覚醒情報生成部323Aは、睡眠状態が覚醒に変化した時点から、第2判定において睡眠状態が覚醒から他の状態へ遷移したと判定された時点までの経過時間に基づいて覚醒情報を生成する。覚醒情報生成部323Aは、状態遷移テーブル記憶部332に記憶された状態遷移テーブルを参照し、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化してからの経過時間に応じた点数を覚醒回数に加算する。
図9は、本実施の形態2において状態遷移テーブル記憶部が記憶する状態遷移テーブルの一例を示す図である。
図9に示すように、人が寝室に進入してから所定時間内に睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化しない場合、覚醒回数に加算される点数は0である。また、人が寝室に進入してから所定時間内に睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化し、1分以内に覚醒状態からレム睡眠状態、浅い睡眠状態又は深い睡眠状態に遷移した場合、覚醒回数に加算される点数は0.25である。また、人が寝室に進入してから所定時間内に睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化し、2分以内に覚醒状態からレム睡眠状態、浅い睡眠状態又は深い睡眠状態に遷移した場合、覚醒回数に加算される点数は0.5である。また、人が寝室に進入してから所定時間内に睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化し、3分以内に覚醒状態からレム睡眠状態、浅い睡眠状態又は深い睡眠状態に遷移した場合、覚醒回数に加算される点数は0.75である。また、人が寝室に進入してから所定時間内に睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化し、3分以上覚醒状態が続く場合、又は3分以内に離床した場合、覚醒回数に加算される点数は1.0である。なお、覚醒回数に加算される点数は一例であり、上記に限定されない。
例えば、睡眠者の睡眠状態が浅い睡眠状態である時に人が寝室に進入し、人が寝室に進入してから所定時間内に睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化し、2分以内に覚醒状態からレム睡眠状態、浅い睡眠状態又は深い睡眠状態に遷移した場合は、覚醒回数に0.5が加算されるとともに、入室回数に1が加算される。
図10は、本開示の実施の形態2におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートであり、図11は、本開示の実施の形態2におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。
なお、図10及び図11に示すステップS21〜ステップS32の処理は、図5及び図6に示すステップS1〜ステップS12の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化したと判断された場合(ステップS30でYES)、生体情報受信部311は、生体情報計測装置1によって送信された生体情報を受信する(ステップS33)。
次に、睡眠状態判定部321は、生体情報受信部311によって受信された睡眠者の生体情報に基づいて、睡眠者の睡眠状態を判定する(ステップS34)。
次に、状態遷移判定部325は、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態からレム睡眠状態、浅い睡眠状態又は深い睡眠状態に遷移したか否かを判定する(ステップS35)。状態遷移判定部325は、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態から他の睡眠状態に変化したか否かを判定する。
ここで、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態からレム睡眠状態、浅い睡眠状態又は深い睡眠状態に遷移していないと判定された場合(ステップS35でNO)、覚醒情報生成部323Aは、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化した時点から3分以上経過したか否かを判断する(ステップS36)。なお、上記の経過時間の判断基準である3分は一例であり、本開示は特にこれに限定されない。
睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化した時点から3分以上経過していないと判断された場合(ステップS36でNO)ステップS33に処理が戻る。
一方、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化した時点から3分以上経過したと判断された場合(ステップS36でYES)、ステップS37において、覚醒情報生成部323Aは、進入時点より前の睡眠状態に対応付けられている入室回数及び覚醒回数のそれぞれに1を加算する(ステップS37)。
一方、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態からレム睡眠状態、浅い睡眠状態又は深い睡眠状態に遷移したと判定された場合(ステップS35でYES)、覚醒情報生成部323Aは、進入時点より前の睡眠状態に対応付けられている入室回数に1を加算するとともに、状態遷移テーブル記憶部332に記憶されている状態遷移テーブルを参照し、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化した時点からの経過時間に応じた点数を覚醒回数に加算する(ステップS38)。例えば、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化した時点からの経過時間が1分以内であれば、覚醒情報生成部323Aは、0.25を覚醒回数に加算する。また、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化した時点からの経過時間が2分以内であれば、覚醒情報生成部323Aは、0.5を覚醒回数に加算する。また、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化した時点からの経過時間が3分以内であれば、覚醒情報生成部323Aは、0.75を覚醒回数に加算する。
なお、図11に示すステップS39及びステップS40の処理は、図6に示すステップS14及びステップS15の処理と同じであるので説明を省略する。
このように、寝室に人が進入したことにより睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化した後の睡眠状態の遷移が覚醒確率に反映されるので、覚醒確率の精度を向上させることができる。
なお、覚醒確率は、入室回数及び覚醒回数から算出することが可能であるため、覚醒情報記憶部331は、入室回数及び覚醒回数のみを睡眠状態に対応付けて記憶してもよい。この場合、図11のステップS39及びステップS40の処理は行われず、図10のステップS23において、覚醒情報生成部323Aは、覚醒情報記憶部331に記憶されている入室回数及び覚醒回数に基づいて、覚醒確率を算出してもよい。
また、生体情報受信部311は、図11のステップS33で生体情報を受信する前に、生体情報が存在するか否かを判定してもよい。睡眠者が離床した場合、生体情報が検出されなくなる。そのため、生体情報が存在するか否かを判定することにより、睡眠者が離床したか否かを判定することができる。そして、生体情報が存在しないと判定された場合、ステップS37に処理が移行し、生体情報が存在すると判定された場合、ステップS33に処理が移行する。
(実施の形態3)
実施の形態3では、寝室に複数の睡眠者が就寝している場合の覚醒情報の提示について説明する。
図12は、本実施の形態3における複数の生体情報計測装置、入室検出装置及び表示装置が配置される寝室の一例を示す図である。なお、本実施の形態3において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図12に示すように、寝室111内には、第1睡眠者101Aが就寝するベッドマット112Aと、第2睡眠者101Bが就寝するベッドマット112Bとが配置されている。
第1生体情報計測装置1Aは、例えば、ベッドマット112Aの下に設置され、第1睡眠者101Aの心拍数、呼吸数及び体動量などの生体情報を計測する。
第2生体情報計測装置1Bは、例えば、ベッドマット112Bの下に設置され、第2睡眠者101Bの心拍数、呼吸数及び体動量などの生体情報を計測する。
なお、本実施の形態3では、寝室111内には2人の睡眠者が就寝しているが、本開示は特にこれに限定されず、3人以上の睡眠者が就寝していてもよく、この場合、各睡眠者の生体情報を計測する生体情報計測装置が配置される。
図13は、本実施の形態3における情報提示システムの構成を示すブロック図である。
図13に示す情報提示システムは、第1生体情報計測装置1A、第2生体情報計測装置1B、入室検出装置2、サーバ装置3B及び表示装置4を備える。
第1生体情報計測装置1A及び第2生体情報計測装置1Bの構成は、実施の形態1における生体情報計測装置1の構成と同じである。
サーバ装置3Bは、通信部31、プロセッサ32B及びメモリ33Bを備える。プロセッサ32Bは、睡眠状態判定部321、覚醒判定部322、覚醒情報生成部323、提示制御部324B及び状態遷移判定部325を備える。メモリ33Bは、覚醒情報記憶部331Bを備える。
生体情報受信部311は、第1生体情報計測装置1Aによって送信された生体情報を受信するとともに、第2生体情報計測装置1Bによって送信された生体情報を受信する。生体情報受信部311は、受信した各生体情報を睡眠状態判定部321へ出力する。
睡眠状態判定部321は、生体情報受信部311によって受信された第1睡眠者101Aの生体情報に基づいて、第1睡眠者101Aの睡眠状態を判定するとともに、生体情報受信部311によって受信された第2睡眠者101Bの生体情報に基づいて、第2睡眠者101Bの睡眠状態を判定する。睡眠状態判定部321は、寝室111(空間)に存在する複数の人の睡眠状態を取得する。
覚醒判定部322は、睡眠状態と入室判定信号(検出データ)とから、人(物体)が寝室111(空間)へ進入したと推定される進入時点から所定時間以内に、第1睡眠者101A及び第2睡眠者101Bの睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行う。
覚醒情報生成部323は、覚醒判定部322による第1判定の結果に基づいて、進入時点より前の睡眠状態において人(物体)の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を進入時点より前の睡眠状態に対応付けて生成する。覚醒情報生成部323は、複数の睡眠者毎に覚醒情報を生成する。
覚醒情報記憶部331Bは、入室回数及び覚醒回数の組み合わせと、覚醒確率とを、進入時点より前の睡眠状態に対応付けて複数の睡眠者毎に記憶する。
図14は、本実施の形態3における覚醒情報記憶部に記憶される覚醒情報の一例を示す図である。
図14に示すように、覚醒情報記憶部331Bは、入室回数、覚醒回数及び覚醒確率を睡眠状態に対応付けて睡眠者毎に記憶している。第1睡眠者101Aのレム睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は、0.25(25%)であり、第1睡眠者101Aの浅い睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は0.5(50%)であり、第1睡眠者101Aの深い睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は0.04(4%)である。また、第2睡眠者101Bのレム睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は、0.3(30%)であり、第2睡眠者101Bの浅い睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は0.8(80%)であり、第2睡眠者101Bの深い睡眠状態に対応付けられている覚醒確率は0.08(8%)である。
提示制御部324Bは、表示装置4(提示装置)を介して複数の睡眠者の睡眠状態に対応付けられた覚醒情報を提示する。提示制御部324Bは、覚醒情報記憶部331Bを参照し、睡眠状態判定部321によって判定された複数の睡眠者の睡眠状態に対応付けられている覚醒情報のうち、覚醒する可能性が最も高い睡眠者の覚醒情報を特定し、特定した覚醒情報を提示するための提示画面情報を生成する。提示画面情報は、複数の睡眠者の睡眠状態と、複数の睡眠者の睡眠状態に対応する複数の覚醒確率のうちの最も高い覚醒確率とを提示するための情報である。
例えば、図14において、第1睡眠者101Aが深い睡眠状態である場合、第1睡眠者101Aの覚醒確率は4%である。また、第2睡眠者101Bが浅い睡眠状態である場合、第2睡眠者101Bの覚醒確率は80%である。これらの場合、提示制御部324Bは、覚醒確率が最も高い第2睡眠者101Bの覚醒確率を提示するための提示画面情報を生成する。提示制御部324Bは、例えば、「寝室内のヤマダさんは深い睡眠状態です。寝室内のスズキさんは浅い睡眠状態です。今入室すると、80%の確率でスズキさんが起きます。」という提示画面情報を生成する。
このように、寝室内に複数の睡眠者がいる場合、複数の睡眠者のうちの最も高い覚醒確率が提示されるので、人が寝室内に進入することを防止することによって、寝室内の全ての睡眠者の快適な睡眠を実現することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、覚醒確率が閾値より高い場合に、寝室内への進入を抑制する情報が提示され、覚醒確率が閾値以下である場合に、寝室内への進入を許可する情報が提示される。
図15は、本実施の形態4における生体情報計測装置、入室検出装置及び表示装置が配置される寝室の一例を示す図である。なお、本実施の形態4において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図15に示すように、本実施の形態4における表示装置4Cは、例えば、スマートホン又はタブレット型コンピュータなどの端末装置であり、入室者102によって所持される。そのため、入室者102は、寝室111の前まで行くことなく、自身が所持する表示装置4Cにより、寝室内の睡眠者101の覚醒情報を確認することが可能になる。
図16は、本実施の形態4における情報提示システムの構成を示すブロック図である。
図16に示す情報提示システムは、生体情報計測装置1、入室検出装置2、サーバ装置3C及び表示装置4Cを備える。
サーバ装置3Cは、通信部31、プロセッサ32C及びメモリ33を備える。プロセッサ32Cは、睡眠状態判定部321、覚醒判定部322、覚醒情報生成部323及び提示制御部324Cを備える。
提示制御部324Cは、覚醒情報記憶部331を参照し、睡眠状態判定部321によって判定された睡眠状態に対応付けられている覚醒確率を特定する。提示制御部324Cは、特定した覚醒確率が閾値より高いか否かを判定する。なお、閾値は、例えば0.05(5%)である。特定した覚醒確率が閾値より高い場合、提示制御部324Cは、寝室への進入を抑制するための入室抑制画面情報を生成する。また、特定した覚醒確率が閾値以下である場合、提示制御部324Cは、寝室への進入を許可するための入室許可画面情報を生成する。
表示装置4Cの構成は、実施の形態1の表示装置4の構成と同じである。
図17は、本開示の実施の形態4におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートであり、図18は、本開示の実施の形態4におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。
なお、図17に示すステップS41〜ステップS43の処理は、図5に示すステップS1〜ステップS3の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、提示制御部324Cは、特定した覚醒確率が閾値より高いか否かを判断する(ステップS54)。ここで、特定した覚醒確率が閾値より高いと判断された場合(ステップS54でYES)、提示制御部324Cは、特定した覚醒確率を提示するとともに、寝室への進入を抑制するための入室抑制画面情報を生成する(ステップS55)。
次に、提示画面情報送信部313は、提示制御部324Cによって生成された入室抑制画面情報を表示装置4Cへ送信する(ステップS56)。表示装置4Cの通信部41は、サーバ装置3Cによって送信された入室抑制画面情報を受信する。表示部42は、通信部41によって受信された入室抑制画面情報を表示する。
図19は、本実施の形態4において表示装置に表示される入室抑制画面情報の一例を示す図である。
睡眠者の睡眠状態が浅い睡眠状態であると判定された場合、提示制御部324Cは、図4に示す覚醒情報記憶部331のテーブルを参照し、浅い睡眠状態に対応付けられている覚醒確率0.5を特定する。そして、提示制御部324Cは、「寝室内のヤマダさんは浅い睡眠状態です。今入室すると、50%の確率で起きます。入室しないでください。」という入室抑制画面情報を生成する。表示装置4Cの表示部42は、図19に示す入室抑制画面情報を表示する。図19に示すように、入室抑制画面情報は、寝室内の睡眠者の睡眠状態と、睡眠者の覚醒確率と、寝室内への進入を抑制する文言とを提示する。
図17に戻って、特定した覚醒確率が閾値以下であると判断された場合(ステップS54でNO)、提示制御部324Cは、特定した覚醒確率を提示するとともに、寝室への進入を許可するための入室許可画面情報を生成する(ステップS57)。
次に、提示画面情報送信部313は、提示制御部324Cによって生成された入室許可画面情報を表示装置4Cへ送信する(ステップS58)。表示装置4Cの通信部41は、サーバ装置3Cによって送信された入室許可画面情報を受信する。表示部42は、通信部41によって受信された入室許可画面情報を表示する。
図20は、本実施の形態4において表示装置に表示される入室許可画面情報の一例を示す図である。
睡眠者の睡眠状態が深い睡眠状態であると判定された場合、提示制御部324Cは、図4に示す覚醒情報記憶部331のテーブルを参照し、深い睡眠状態に対応付けられている覚醒確率0.04を特定する。そして、提示制御部324Cは、「寝室内のヤマダさんは深い睡眠状態です。今入室すると、4%の確率で起きます。ドアの開閉はなるべく静かにして、入室してください。」という入室許可画面情報を生成する。表示装置4Cの表示部42は、図20に示す入室許可画面情報を表示する。図20に示すように、入室許可画面情報は、寝室内の睡眠者の睡眠状態と、睡眠者の覚醒確率と、寝室内への進入を許可する文言とを提示する。
なお、図17及び図18に示すステップS59〜ステップS68の処理は、図5及び図6に示すステップS6〜ステップS15の処理と同じであるので説明を省略する。
このように、睡眠者の覚醒確率が閾値以下となり、睡眠者が覚醒しにくい状態となった場合に、寝室内への進入を許可する入室許可画面情報が入室者に対して通知されるので、入室者を寝室の前で待機させる時間を短縮することができる。また、睡眠者が覚醒しにくい状態の時に、人が寝室内へ進入することになるので、睡眠者により快適な睡眠を提供することができる。
(実施の形態5)
人が寝室に進入することによる睡眠者の覚醒は、睡眠者の睡眠状態と、人が寝室に進入した際に変化する音又は光などの環境とに関係している。そこで、実施の形態5では、人が寝室内に進入した際の寝室内の音データを取得し、取得した音データの特性を覚醒情報に対応付ける。
図21は、本実施の形態5における生体情報計測装置、入室検出装置、表示装置及び音取得装置が配置される寝室の一例を示す図である。なお、本実施の形態5において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
音取得装置6は、寝室111内に配置され、寝室111内の音を取得し、取得した音データをサーバ装置へ送信する。
図22は、本実施の形態5における情報提示システムの構成を示すブロック図である。
図22に示す情報提示システムは、生体情報計測装置1、入室検出装置2、サーバ装置3D、表示装置4及び音取得装置6を備える。
音取得装置6は、マイクロフォン61及び通信部62を備える。マイクロフォン61は、寝室内の音データを取得する。マイクロフォン61は、所定の時間間隔で定期的に音データを取得する。通信部62は、マイクロフォン61によって取得された音データをサーバ装置3Dへ送信する。通信部62は、所定の時間間隔で定期的に音データを送信する。
サーバ装置3Dは、通信部31D、プロセッサ32D及びメモリ33Dを備える。通信部31Dは、生体情報受信部311、入室判定信号受信部312、提示画面情報送信部313及び音データ受信部314を備える。プロセッサ32Dは、睡眠状態判定部321、覚醒判定部322、覚醒情報生成部323D、提示制御部324D及び音特性判定部326を備える。メモリ33Dは、覚醒情報記憶部331Dを備える。
音データ受信部314は、音取得装置6によって送信された音データを受信する。音データ受信部314は、寝室(空間)に存在するマイクロフォン61から出力される音データを取得する。
音特性判定部326は、音データと入室判定信号(検出データ)とから、人(物体)が寝室(空間)へ進入したと推定される時点から所定時間以内の寝室(空間)内の音の特性を判定する。なお、音の特性は、例えば音量である。また、音の特性としては、例えば、音圧、周波数又は残響であってもよい。
覚醒情報生成部323Dは、音特性判定部326によって判定された音の特性を覚醒情報に対応付ける。覚醒情報生成部323Dは、覚醒判定部322による第1判定の結果及び音特性判定部326による音の特性の判定結果に基づいて、進入時点より前の睡眠状態において人(物体)の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を音量(音の特性)毎に生成する。覚醒情報生成部323Dは、音量(音の特性)毎の覚醒情報を進入時点より前の睡眠状態にさらに対応付ける。
覚醒情報生成部323は、例えば、睡眠者が睡眠中に他の人が入室した回数を示す入室回数及び他の人が寝室111へ進入したと推定される進入時点から所定時間以内に、睡眠者の睡眠状態が覚醒に変化した回数を示す覚醒回数の組み合わせを音量毎に計数し、覚醒回数を入室回数で除算した覚醒確率を音量毎に進入時点より前の睡眠状態に対応付けて生成する。
覚醒情報記憶部331Dは、入室回数と覚醒回数と覚醒確率とを、音量(音の特性)毎に睡眠状態に対応付けて記憶している。
提示制御部324Dは、覚醒情報及び覚醒情報に対応付けられた音の特性を提示する。提示制御部324Dは、音の特性を基準に覚醒情報を提示する。
図23は、本開示の実施の形態5におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートであり、図24は、本開示の実施の形態5におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。
なお、図23に示すステップS71及びステップS72の処理は、図5に示すステップS1及びステップS2の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、提示制御部324Dは、覚醒情報記憶部331Dを参照し、睡眠状態判定部321によって判定された睡眠状態に対応付けられている覚醒確率を音量毎に特定する(ステップS73)。覚醒情報記憶部331Dは、睡眠状態毎に、音量と入室回数と覚醒回数と覚醒確率とを対応付けて記憶している。
例えば、覚醒情報記憶部331Dは、レム睡眠状態に対しては、10dBの音量と18回の入室回数と0回の覚醒回数と0の覚醒確率とを対応付け、20dBの音量と13回の入室回数と0回の覚醒回数と0の覚醒確率とを対応付け、30dBの音量と9回の入室回数と1回の覚醒回数と0.11の覚醒確率とを対応付け、40dBの音量と6回の入室回数と2回の覚醒回数と0.33の覚醒確率とを対応付け、50dBの音量と7回の入室回数と5回の覚醒回数と0.71の覚醒確率とを対応付け、60dBの音量と12回の入室回数と11回の覚醒回数と0.91の覚醒確率とを対応付けて記憶している。
なお、本実施の形態5では、覚醒情報記憶部331Dは、10dB単位で入室回数と覚醒回数と覚醒確率とを対応付けて記憶しているが、本開示は特にこれに限定されず、例えば、1dB単位又は5dB単位で入室回数と覚醒回数と覚醒確率とを対応付けて記憶してもよい。
次に、提示制御部324Dは、特定した覚醒確率を提示するための提示画面情報を生成する(ステップS74)。
次に、提示画面情報送信部313は、提示制御部324Dによって生成された提示画面情報を表示装置4へ送信する(ステップS75)。表示装置4の通信部41は、サーバ装置3Dによって送信された提示画面情報を受信する。表示部42は、通信部41によって受信された提示画面情報を表示する。
図25は、本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の一例を示す図である。
睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態であると判定された場合、提示制御部324Dは、覚醒情報記憶部331Dのテーブルを参照し、レム睡眠状態に対応付けられている音量毎の覚醒確率を特定する。そして、提示制御部324Dは、「寝室内のヤマダさんはレム睡眠状態です。今入室すると、10〜20dBの物音では起きません。30dBの物音では11%の確率で起きます。40dBの物音では33%の確率で起きます。50dBの物音では71%の確率で起きます。60dBの物音では91%の確率で起きます。」という提示画面情報を生成する。表示装置4の表示部42は、図25に示す提示画面情報を表示する。図25に示すように、提示画面情報は、寝室内の睡眠者の睡眠状態と、睡眠者の音量毎の覚醒確率とを含む。
このように、睡眠者の音量毎の覚醒確率が提示されるので、入室者は、寝室に進入する際にどの程度の音量まで物音を発しても大丈夫かを認識することができる。
図23に示すステップS76及びステップS77の処理は、図5に示すステップS6及びステップS7の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、人が寝室内に進入したと判断された場合(ステップS77でYES)、音データ受信部314は、音取得装置6によって送信された音データを受信する(ステップS78)。
次に、音特性判定部326は、人が寝室へ進入したと判断される進入時点から所定時間以内の寝室内の音量を判定する(ステップS79)。
図23及び図24に示すステップS80〜ステップS83の処理は、図5及び図6に示すステップS8〜ステップS11の処理と同じであるので説明を省略する。
人が寝室内に進入したと判断された進入時点から所定時間が経過したと判断された場合(ステップS83でYES)、覚醒情報生成部323Dは、進入時点より前の睡眠状態と、音特性判定部326によって判定された音量とに対応付けられている入室回数に1を加算する(ステップS84)。
なお、本実施の形態5では、覚醒情報記憶部331Dは、10dB単位で入室回数と覚醒回数と覚醒確率とを対応付けて記憶している。そのため、覚醒情報生成部323Dは、音特性判定部326によって判定された音量を四捨五入し、四捨五入した音量と、進入時点より前の睡眠状態とに対応付けられている入室回数に1を加算する。例えば、音特性判定部326によって判定された音量が32dBであれば、覚醒情報生成部323Dは、音特性判定部326によって判定された音量を四捨五入した30dBの音量と、進入時点より前の睡眠状態とに対応付けられている入室回数に1を加算する。
一方、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化したと判断された場合(ステップS82でYES)、覚醒情報生成部323Dは、進入時点より前の睡眠状態と、音特性判定部326によって判定された音量とに対応付けられている入室回数及び覚醒回数のそれぞれに1を加算する(ステップS85)。
このとき、覚醒情報生成部323Dは、音特性判定部326によって判定された音量を四捨五入し、四捨五入した音量と、進入時点より前の睡眠状態とに対応付けられている入室回数及び覚醒回数のそれぞれに1を加算する。例えば、音特性判定部326によって判定された音量が32dBであれば、覚醒情報生成部323Dは、音特性判定部326によって判定された音量を四捨五入した30dBの音量と、進入時点より前の睡眠状態とに対応付けられている入室回数及び覚醒回数のそれぞれに1を加算する。
次に、覚醒情報生成部323Dは、進入時点より前の睡眠状態と、音特性判定部326によって判定された音量とに対応付けられている入室回数及び覚醒回数に基づいて覚醒確率を算出する(ステップS86)。
次に、覚醒情報生成部323Dは、算出した覚醒確率を、進入時点より前の睡眠状態と、音特性判定部326によって判定された音量とに対応付けて覚醒情報記憶部331Dに記憶する(ステップS87)。
なお、覚醒確率は、入室回数及び覚醒回数から算出することが可能であるため、覚醒情報記憶部331Dは、入室回数及び覚醒回数のみを睡眠状態及び音量に対応付けて記憶してもよい。この場合、図24のステップS86及びステップS87の処理は行われず、図23のステップS73において、覚醒情報生成部323Dは、覚醒情報記憶部331Dに記憶されている入室回数及び覚醒回数に基づいて、音量毎の覚醒確率を算出してもよい。
なお、本実施の形態5において、提示制御部324Dは、図25に示すように、寝室内の睡眠者の睡眠状態と、睡眠者の音量毎の覚醒確率とを含む提示画面情報を生成しているが、本開示は特にこれに限定されない。提示制御部324Dは、寝室内の睡眠者の睡眠状態に対して、音量毎の睡眠継続回数と覚醒回数とを含む提示画面情報を生成してもよい。
図26は、本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第1の変形例を示す図である。
睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態であると判定された場合、提示制御部324Dは、覚醒情報記憶部331Dのテーブルを参照し、レム睡眠状態に対応付けられている音量毎の入室回数及び覚醒回数を特定する。そして、提示制御部324Dは、入室回数から覚醒回数を減算した回数を睡眠継続回数として算出し、音量毎の睡眠継続回数と覚醒回数とをグラフで表した提示画面情報を生成する。表示装置4の表示部42は、図26に示す提示画面情報を表示する。図26に示すように、提示画面情報は、横軸が音量を表し、縦軸が回数を表すグラフであり、寝室内の睡眠者の睡眠状態に対応付けられている音量毎の睡眠継続回数と覚醒回数とを含む。
また、本実施の形態5において、提示制御部324Dは、提示する覚醒情報に対応付けられた音の特性に基づく情報を提示してもよい。
図27は、本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第2の変形例を示す図である。
睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態であると判定された場合、提示制御部324Dは、覚醒情報記憶部331Dのテーブルを参照し、レム睡眠状態に対応付けられている覚醒確率0.25を特定する。また、提示制御部324Dは、レム睡眠状態に対応付けられている音量毎の覚醒確率のうち、50%以下の覚醒確率に対応する音量を推奨音量として特定する。この場合、例えば、提示制御部324Dは、33%の覚醒確率に対応する40dBの音量を推奨音量として特定する。そして、提示制御部324Dは、「寝室内のヤマダさんはレム睡眠状態です。今入室すると、25%の確率で起きます。40dB未満の物音を推奨します。」という提示画面情報を生成する。表示装置4の表示部42は、図27に示す提示画面情報を表示する。図27に示すように、提示画面情報は、寝室内の睡眠者の睡眠状態と、睡眠者の覚醒確率と、推奨音量とを提示する。
また、本実施の形態5では、人が寝室に進入した際の寝室内の音データを取得し、取得した音データの音量を覚醒確率に対応付けているが、本開示は特にこれに限定されず、人が寝室に進入した際の寝室内の照明データを取得し、取得した照明データの特性を覚醒確率に対応付けてもよい。この場合、情報提示システムは、寝室内の照明データを取得する照明センサを備える。照明センサは、寝室内の照明データを取得し、取得した照明データをサーバ装置3Dへ送信する。
そして、サーバ装置3Dの通信部31Dは、照明データ受信部をさらに備える。照明データ受信部は、照明センサによって送信された照明データを受信する。照明データ受信部は、寝室(空間)に存在する照明センサから出力される照明データを取得する。プロセッサ32Dは、照明特性判定部をさらに備える。照明特性判定部は、照明データと入室判定信号(検出データ)とから、人(物体)が寝室(空間)へ進入したと推定される時点から所定時間以内の寝室(空間)内の照明の特性を判定する。なお、照明の特性は、例えば照度である。また、照明の特性としては、例えば、色温度であってもよい。
覚醒情報生成部323Dは、照明特性判定部によって判定された照明の特性を覚醒情報に対応付ける。覚醒情報生成部323Dは、覚醒判定部322による第1判定の結果及び照明特性判定部による照明の特性の判定結果に基づいて、進入時点より前の睡眠状態において人(物体)の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を照度(照明の特性)毎に生成する。覚醒情報生成部323Dは、照度(照明の特性)毎の覚醒情報を進入時点より前の睡眠状態にさらに対応付ける。
覚醒情報記憶部331Dは、睡眠状態毎に、照度と入室回数と覚醒回数と覚醒確率とを対応付けて記憶している。例えば、覚醒情報記憶部331Dは、レム睡眠状態に対しては、0ルクスの照度と18回の入室回数と0回の覚醒回数と0の覚醒確率とを対応付け、10ルクスの照度と13回の入室回数と0回の覚醒回数と0の覚醒確率とを対応付け、50ルクスの照度と9回の入室回数と1回の覚醒回数と0.11の覚醒確率とを対応付け、100ルクスの照度と6回の入室回数と2回の覚醒回数と0.33の覚醒確率とを対応付け、300ルクスの照度と7回の入室回数と5回の覚醒回数と0.71の覚醒確率とを対応付け、500ルクスの照度と12回の入室回数と11回の覚醒回数と0.91の覚醒確率とを対応付けて記憶している。なお、覚醒情報記憶部331Dが記憶する照度は、上記の0ルクス、10ルクス、50ルクス、100ルクス、300ルクス及び500ルクスに限定されない。
提示制御部324Dは、覚醒情報及び覚醒情報に対応付けられた照明の特性を提示する。提示制御部324Dは、照明の特性を基準に覚醒情報を提示する。
図28は、本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第3の変形例を示す図である。
睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態であると判定された場合、提示制御部324Dは、覚醒情報記憶部331Dのテーブルを参照し、レム睡眠状態に対応付けられている照度毎の覚醒確率を特定する。そして、提示制御部324Dは、「寝室内のヤマダさんはレム睡眠状態です。今入室すると、0〜10ルクスの明るさでは起きません。50ルクスの明るさでは11%の確率で起きます。100ルクスの明るさでは33%の確率で起きます。300ルクスの明るさでは71%の確率で起きます。500ルクスの明るさでは91%の確率で起きます。」という提示画面情報を生成する。表示装置4の表示部42は、図28に示す提示画面情報を表示する。図28に示すように、提示画面情報は、寝室内の睡眠者の睡眠状態と、睡眠者の照度毎の覚醒確率とを含む。
また、提示制御部324Dは、寝室内の睡眠者の睡眠状態に対して、照度毎の睡眠継続回数と覚醒回数とを含む提示画面情報を生成してもよい。
図29は、本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第4の変形例を示す図である。
睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態であると判定された場合、提示制御部324Dは、覚醒情報記憶部331Dのテーブルを参照し、レム睡眠状態に対応付けられている照度毎の入室回数及び覚醒回数を特定する。そして、提示制御部324Dは、入室回数から覚醒回数を減算した回数を睡眠継続回数として算出し、照度毎の睡眠継続回数と覚醒回数とをグラフで表した提示画面情報を生成する。表示装置4の表示部42は、図29に示す提示画面情報を表示する。図29に示すように、提示画面情報は、横軸が照度を表し、縦軸が回数を表すグラフであり、寝室内の睡眠者の睡眠状態に対応付けられている照度毎の睡眠継続回数と覚醒回数とを含む。
また、本実施の形態5において、提示制御部324Dは、提示する覚醒情報に対応付けられた照明の特性に基づく情報を提示してもよい。
図30は、本実施の形態5において表示装置に表示される提示画面情報の第5の変形例を示す図である。
睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態であると判定された場合、提示制御部324Dは、覚醒情報記憶部331Dのテーブルを参照し、レム睡眠状態に対応付けられている覚醒確率0.25を特定する。また、提示制御部324Dは、レム睡眠状態に対応付けられている照度毎の覚醒確率のうち、50%以下の覚醒確率に対応する照度を推奨照度として特定する。この場合、例えば、提示制御部324Dは、33%の覚醒確率に対応する100ルクスの照度を推奨照度として特定する。そして、提示制御部324Dは、「寝室内のヤマダさんはレム睡眠状態です。今入室すると、25%の確率で起きます。100ルクス未満の明るさを推奨します。」という提示画面情報を生成する。表示装置4の表示部42は、図30に示す提示画面情報を表示する。図30に示すように、提示画面情報は、寝室内の睡眠者の睡眠状態と、睡眠者の覚醒確率と、推奨照度とを提示する。
(実施の形態6)
実施の形態6では、覚醒情報に基づいて、空間に設置された家電の制御に関わる処理を実行する。
図31は、本開示の実施の形態6における情報提示システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態6では、情報提示システムは、家電7をさらに備える。例えば、家電7は、シーリングライトなどの照明家電、テレビジョン受像機、プロジェクタ表示家電、音楽スピーカー、スマートスピーカーなどの音出力家電、又は空調家電などである。空調家電は、冷暖房機、空気清浄機又は加湿器などである。
家電7は、通信部71及び動作制御部72を備える。通信部71は、サーバ装置3Eから送信された制御指示を受信する。動作制御部72は、通信部71によって受信された制御指示に基づいて家電7の動作を制御する。
サーバ装置3Eは、実施の形態1の提示画面情報送信部313の代わりに機器制御通信部315を備え、実施の形態1の提示制御部324の代わりに機器制御部327を備える。
機器制御通信部315は、提示画面情報送信部313の機能に加え、家電7に対する制御指示を家電7に送信する。制御指示は、機器制御部327により生成される。
機器制御部327は、提示制御部324の機能に加え、家電7の制御に関わる処理を行う。機器制御部327は、覚醒情報に基づいて家電7について家電制御処理を行う。家電制御処理は、家電7の制御を含む。例えば、家電7が照明機器である場合、機器制御部327は、睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態であると判定されたとき、覚醒情報記憶部331のテーブルを参照し、レム睡眠状態に対応付けられている覚醒確率を特定する。機器制御部327は、覚醒確率が閾値以上である場合、照度を設定されている照度よりも下げる制御指示情報を生成する。
なお、機器制御部327は、さらに覚醒情報と対応付けられた環境情報にも基づいて制御指示情報を生成してもよい。例えば、家電7が照明機器であり環境情報が照度である場合、実施の形態5のように、機器制御部327は、睡眠者の睡眠状態がレム睡眠状態であると判定されたとき、覚醒情報記憶部331のテーブルを参照し、レム睡眠状態に対応付けられている照度毎の覚醒確率を特定する。機器制御部327は、覚醒確率が閾値よりも低くなる照度を特定する。機器制御部327は、特定された照度で照明を照明機器に出力させる制御指示情報を生成する。
また、機器制御部327は、覚醒情報に基づいて、家電7を制御するか否かを問い合わせる提示画面情報を生成してもよい。すなわち、家電制御処理は、家電7を制御するか否かを問い合わせることを含む。例えば、機器制御部327は、睡眠状態がレム睡眠状態であり、覚醒確率が閾値25%未満である照度が100ルクスである場合、家電7であるシーリングライトに照度が100ルクス未満になるように制御指示情報を生成する。そして、機器制御部327は、図32に示すような、当該制御指示情報の内容を示す提示画面情報を生成する。
また、機器制御部327は、覚醒情報に基づいて、家電7を制御するか否かを問い合わせる提示画面情報を生成してもよい。すなわち、家電制御処理は、家電7の制御のリコメンドを提示することを含む。例えば、機器制御部327は、睡眠状態がレム睡眠状態であり、覚醒確率が閾値25%未満である照度が100ルクスである場合、図33に示すような、家電7であるシーリングライトに照度が100ルクス未満になるように制御するか否かを問い合わせる提示画面情報を生成する。機器制御部327は、応答がYESの場合、制御指示情報を生成し、応答がNOの場合、制御指示情報を生成しない。
また、機器制御部327は、覚醒情報に基づいて、家電7の制御をリコメンドする提示画面情報を生成してもよい。例えば、機器制御部327は、睡眠状態がレム睡眠状態であり、覚醒確率が閾値25%未満である照度が100ルクスである場合、図34に示すような、家電7であるシーリングライトに照度が100ルクス未満になるようにユーザが操作することを推奨する提示画面情報を生成する。この場合、機器制御部327は、制御指示情報を生成しない。
なお、機器制御部327は、他の実施の形態と同様に、覚醒情報を含む提示画面情報を生成してもよい。
図35は、本開示の実施の形態6におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートである。なお、第2のフローチャートは、先の実施の形態(例えば実施の形態1)の第2のフローチャートと同一であるため省略する。
まず、図5のステップS1〜ステップS3と同じ処理であるステップS91〜ステップS93が行われる。
次に、機器制御部327は、特定した覚醒確率に基づいて家電制御処理を実行する(ステップS94)。具体的には、機器制御部327は、生体情報に基づいて判定された睡眠状態と、睡眠状態に対応付けられた覚醒確率と、に基づいて、家電7を制御するための制御指示情報を生成する。そして、機器制御通信部315は、生成された制御指示情報を家電7へ送信する。家電7は、受信した制御指示情報に基づいて家電7の動作を制御する。
ステップS95以降の処理は、図5のステップS6以降の処理と同一であるため省略する。
このように、本実施の形態6では、サーバ装置3Eは、睡眠状態に対応付けられた覚醒情報に基づいて家電制御処理を実行する。そのため、物体が空間に進入した際に、家電7により空間における環境を睡眠者が覚醒しにくい環境に制御することができる。したがって、物体が空間に進入しても睡眠者の覚醒を抑制することができる。
(実施の形態7)
実施の形態7では、人が寝室内に進入した際の家電7の動作状態を取得し、取得した動作状態を覚醒情報に対応付ける。なお、実施の形態7の情報提示システムの構成は、図31に示す実施の形態6の情報提示システムの構成と同じである。そのため、実施の形態7の情報提示システムの構成については、図31を用いて説明する。
家電7は、動作状態情報をサーバ装置3Eに送信する。具体的には、動作制御部72は、家電7の動作を制御する際に動作状態情報を生成する。通信部71は、動作制御部72によって生成された動作状態情報をサーバ装置3Eに送信する。動作状態情報は、生成される度に送信されてもよく、定期的にまとめて送信されてもよい。
機器制御通信部315は、家電7から送信された動作状態情報を受信する。
機器制御部327は、動作状態情報と入室判定信号とから、人が寝室へ進入したと推定される時点から所定時間以内の家電7の動作状態を判定する。
覚醒情報生成部323は、判定された動作状態を覚醒情報に対応付ける。覚醒情報生成部323は、覚醒判定部322による第1判定の結果及び機器制御部327による動作状態の判定結果に基づいて、進入時点より前の睡眠状態において人の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を動作状態毎に生成する。覚醒情報生成部323は、動作状態毎の覚醒情報を進入時点より前の睡眠状態にさらに対応付ける。
例えば、覚醒情報生成部323は、睡眠者が睡眠中に他の人が入室した回数を示す入室回数及び他の人が寝室111へ進入したと推定される進入時点から所定時間以内に、睡眠者の睡眠状態が覚醒に変化した回数を示す覚醒回数の組み合わせを動作状態毎に計数し、覚醒回数を入室回数で除算した覚醒確率を動作状態毎に進入時点より前の睡眠状態に対応付けて生成する。
覚醒情報記憶部331は、入室回数と覚醒回数と覚醒確率とを、家電7の動作状態毎に睡眠状態に対応付けて記憶している。
機器制御部327は、睡眠状態に基づいて動作状態毎の覚醒情報を特定する。機器制御部327は、覚醒確率が閾値よりも低くなる動作状態を特定する。機器制御部327は、特定された動作状態で家電7が動作するように制御指示情報を生成する。
図36は、本開示の実施の形態7におけるサーバ装置の動作を説明するための第1のフローチャートであり、図37は、本開示の実施の形態7におけるサーバ装置の動作を説明するための第2のフローチャートである。
なお、図36に示すステップS102、ステップS105、ステップS106及びステップS108の処理は、図5に示すステップS2、ステップS6、ステップS7及びステップS9の処理と同じであるので説明を省略する。また、図37に示すステップS109、ステップS110、ステップS113及びステップS114の処理は、図6に示すステップS10、ステップS11、ステップS14及びステップS15の処理と同じであるので説明を省略する。
まず、生体情報受信部311は、生体情報計測装置1から生体情報を受信し、機器制御通信部315は、家電7から動作状態情報を受信する(ステップS101)。
ステップS102にて睡眠状態を判定した後、機器制御部327は、覚醒情報記憶部331を参照し、睡眠状態判定部321によって判定された睡眠状態に対応付けられている覚醒確率を動作状態毎に特定する(ステップS103)。覚醒情報記憶部331は、睡眠状態毎に、動作状態と入室回数と覚醒回数と覚醒確率とを対応付けて記憶している。
例えば、覚醒情報記憶部331は、レム睡眠状態に対しては、100ルクスの光を出力する状態と6回の入室回数と2回の覚醒回数と0.33の覚醒確率とを対応付けて記憶している。
次に、機器制御部327は、特定した動作状態毎の覚醒確率に基づいて家電制御処理を実行する(ステップS104)。具体的には、機器制御部327は、覚醒確率が閾値よりも低くなる動作状態を特定する。機器制御部327は、特定した動作状態で動作するように家電7を制御するための制御指示情報を生成する。機器制御通信部315は、機器制御部327によって生成された制御指示情報を家電7に送信する。家電7は、受信した制御指示情報に基づいて指示された動作状態に家電7を遷移させる。
ステップS105及びステップS106にて人が寝室内に進入したと判定されると、ステップS101と同様に、生体情報と動作状態情報とが受信される(ステップS107)。
次に、図37にて、人が寝室内に進入したと判断された進入時点から所定時間が経過したと判断された場合(ステップS110でYES)、覚醒情報生成部323は、進入時点より前の睡眠状態と家電7の動作状態とに対応付けられている入室回数に1を加算する(ステップS111)。
一方、睡眠者の睡眠状態が覚醒状態に変化したと判断された場合(ステップS109でYES)、覚醒情報生成部323は、進入時点より前の睡眠状態と家電7の動作状態とに対応付けられている入室回数及び覚醒回数のそれぞれに1を加算する(ステップS112)。
以降では、入室回数及び覚醒回数に基づいて覚醒確率が算出され(ステップS113)、算出された覚醒確率が、進入時点より前の睡眠状態と家電7の動作状態とに対応付けて覚醒情報記憶部331に記憶される(ステップS114)。
このように、本実施の形態7では、サーバ装置3Eは、家電7の動作状態を取得し、第1判定の結果に基づいて、空間へ進入したと推定される時点より前の睡眠状態及び動作状態において物体の進入により人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を当該時点より前の睡眠状態及び動作状態に対応付けて生成し、当該覚醒情報に基づいて、家電制御処理を実行する。そのため、物体が空間に進入した際に、空間の環境をセンシングするセンサがなくても睡眠者が覚醒しにくい環境を提供することができる。
(変形例)
なお、上記各実施の形態では、覚醒情報などの提示情報を提示するタイミング及び家電7を制御するタイミングは任意であったが、特定のタイミングで提示情報が提示されてもよい。具体的には、サーバ装置3Eは、物体の位置を取得し、物体の位置と空間との位置関係に基づいて、家電制御処理を実行するタイミング又は覚醒情報を提示するタイミングを決定する。例えば、機器制御通信部315は、人及び部屋の位置情報を取得する。機器制御部327は、機器制御通信部315によって取得された位置情報に基づいて、人と部屋との距離を算出する。機器制御部327は、算出した距離が閾値以下である場合、家電7を制御するための制御指示情報を生成したり、覚醒情報又は制御実行の問い合わせなどの提示画面情報を生成したりする。このため、人が部屋に進入する可能性が高くなったタイミングで家電7が制御されたり提示情報が提示されたりすることにより、不要な制御及び提示を削減することができる。言い換えると、サーバ装置3Eの処理量及びネットワークの通信量を低減することができる。
また、覚醒情報生成部323は、進入時点よりも前の睡眠状態と、進入時点から所定時間内の睡眠状態と、を教師データ(すなわち、トレーニングデータ)としたモデルの機械学習により得られる訓練済みモデルを用いて、覚醒情報を生成してもよい。例えば、モデルは、進入時点から所定時間内の睡眠状態の分類問題を解くモデルであってよい。
サーバ装置3のプロセッサ32は、進入時点よりも前の睡眠状態を入力とし、推定される進入時点から所定時間内の睡眠状態を出力するようにモデルに機械学習を実行し、訓練済みモデルを生成する訓練部をさらに備えてもよい。覚醒情報生成部323は、睡眠状態判定部321から出力される睡眠状態を訓練済みモデルに入力することにより進入時点から所定時間内の睡眠状態を取得してもよい。そして、覚醒情報生成部323は、取得された睡眠状態のうちの覚醒についての尤度を覚醒確率(すなわち、覚醒情報)として提示制御部324に提供してもよい。なお、訓練済みモデルは、各睡眠状態の尤度(すなわち、各睡眠状態に遷移する確率)を出力するように設計されてもよい。
なお、睡眠状態判定部321の睡眠判定処理、覚醒判定部322の覚醒判定処理、覚醒情報生成部323の覚醒情報生成処理、及び音特性判定部326の音特性判定処理には、機械学習が用いられてもよい。機械学習には、例えば、入力情報に対してラベル(出力情報)が付与された教師データを用いて入力と出力との関係を学習する教師あり学習、ラベルのない入力のみからデータの構造を構築する教師なし学習、ラベルありとラベルなしのどちらも扱う半教師あり学習、及び状態の観測結果から選択した行動に対するフィードバック(報酬)を得ることにより、最も多く報酬を得ることができる連続した行動を学習する強化学習などが挙げられる。また、機械学習の具体的な手法として、ニューラルネットワーク(多層のニューラルネットワークを用いた深層学習を含む)、遺伝的プログラミング、決定木、及びベイジアン・ネットワーク、サポート・ベクター・マシン(SVM)などが存在する。本開示においては、以上で挙げた具体例のいずれかを用いればよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全ては典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。
また、上記フローチャートに示す各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためのものであり、同様の効果が得られる範囲で上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
本開示に係る情報処理方法及び情報処理システムは、個々の睡眠者の覚醒のしやすさに合わせて、睡眠者のいる空間への物体の進入を制御することができるので、空間に存在する人の睡眠状態に応じた情報を提示する情報処理方法及び情報処理システムとして有用である。
1 生体情報計測装置
1A 第1生体情報計測装置
1B 第2生体情報計測装置
2 入室検出装置
3,3A,3B,3C,3D,3E サーバ装置
4,4C 表示装置
5 ネットワーク
6 音取得装置
7 家電
11 生体情報計測部
12 通信部
21 入室信号計測部
22 入室判定部
23 通信部
31,31D,31E 通信部
32,32A,32B,32C,32D,32E プロセッサ
33,33A,33B,33D メモリ
41 通信部
42 表示部
61 マイクロフォン
62 通信部
71 通信部
72 動作制御部
101 睡眠者
101A 第1睡眠者
101B 第2睡眠者
102 入室者
111 寝室
112,112A,112B ベッドマット
113 ドア
311 生体情報受信部
312 入室判定信号受信部
313 提示画面情報送信部
314 音データ受信部
315 機器制御通信部
321 睡眠状態判定部
322 覚醒判定部
323,323A,323D 覚醒情報生成部
324,324B,324C,324D 提示制御部
325 状態遷移判定部
326 音特性判定部
327 機器制御部
331,331B,331D 覚醒情報記憶部
332 状態遷移テーブル記憶部

Claims (17)

  1. コンピュータにより実行される情報処理方法であって、
    空間に存在する人の睡眠状態を取得し、
    前記空間への物体の進入を検出するセンサから出力される検出データを取得し、
    前記睡眠状態と前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内に、前記睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行い、
    前記第1判定の結果に基づいて、前記時点より前の前記睡眠状態において前記物体の進入により前記人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を前記時点より前の前記睡眠状態に対応付けて生成し、
    提示装置を介して前記睡眠状態に対応付けられた前記覚醒情報を提示する、
    情報処理方法。
  2. 前記覚醒情報の提示は、前記睡眠状態が覚醒でない場合、前記覚醒情報を提示する、
    請求項1記載の情報処理方法。
  3. さらに、前記睡眠状態から、前記睡眠状態が覚醒に変化した後の睡眠状態の遷移を判定する第2判定を行い、
    前記覚醒情報の生成は、前記第1判定の結果及び前記第2判定の結果に基づいて前記覚醒情報を生成する、
    請求項1記載の情報処理方法。
  4. 前記覚醒情報の生成は、前記第2判定において前記睡眠状態が覚醒から他の状態へ遷移したと判定されたか否かに基づいて前記覚醒情報を生成する、
    請求項3記載の情報処理方法。
  5. 前記覚醒情報の生成は、前記睡眠状態が覚醒に変化した時点から、前記第2判定において前記睡眠状態が覚醒から前記他の状態へ遷移したと判定された時点までの経過時間に基づいて前記覚醒情報を生成する、
    請求項3又は4記載の情報処理方法。
  6. 前記覚醒情報の生成は、前記第1判定の結果に基づいて、前記人が覚醒する可能性を算出し、算出した覚醒する可能性を前記覚醒情報として生成する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  7. さらに、前記空間に存在するマイクロフォンから出力される音データを取得し、
    さらに、前記音データと前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内の前記空間内の音の特性を判定し、
    前記覚醒情報の生成は、判定した前記音の特性を前記覚醒情報に対応付け、
    前記覚醒情報の提示は、前記覚醒情報及び前記覚醒情報に対応付けられた前記音の特性を提示する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  8. 前記覚醒情報の提示は、前記音の特性を基準に前記覚醒情報を提示する、
    請求項7記載の情報処理方法。
  9. 前記覚醒情報の提示は、提示する前記覚醒情報に対応付けられた前記音の特性に基づく情報を提示する、
    請求項7記載の情報処理方法。
  10. さらに、前記空間に存在する照明センサから出力される照明データを取得し、
    さらに、前記照明データと前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内の前記空間内の照明の特性を判定し、
    前記覚醒情報の生成は、判定した前記照明の特性を前記覚醒情報に対応付け、
    前記覚醒情報の提示は、前記覚醒情報及び前記覚醒情報に対応付けられた前記照明の特性を提示する、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  11. 前記覚醒情報の提示は、前記照明の特性を基準に前記覚醒情報を提示する、
    請求項10記載の情報処理方法。
  12. 前記覚醒情報の提示は、提示する前記覚醒情報に対応付けられた前記照明の特性に基づく情報を提示する、
    請求項11記載の情報処理方法。
  13. 情報処理装置と、空間への物体の進入を検出するセンサと、提示装置とを備える情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、
    前記空間に存在する人の睡眠状態を取得する睡眠状態取得部と、
    前記センサから出力される検出データを取得する検出データ取得部と、
    前記睡眠状態と前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内に、前記睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行う判定部と、
    前記第1判定の結果に基づいて、前記時点より前の前記睡眠状態において前記物体の進入により前記人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を前記時点より前の前記睡眠状態に対応付けて生成する生成部と、
    前記提示装置を介して前記睡眠状態に対応付けられた前記覚醒情報を提示する提示部と、
    を備える、
    情報処理システム。
  14. コンピュータにより実行される情報処理方法であって、
    空間に存在する人の睡眠状態を取得し、
    前記空間への物体の進入を検出するセンサから出力される検出データを取得し、
    前記睡眠状態と前記検出データとから、前記物体が前記空間へ進入したと推定される時点から所定時間以内に、前記睡眠状態が覚醒に変化したか否かを判定する第1判定を行い、
    前記第1判定の結果に基づいて、前記時点より前の前記睡眠状態において前記物体の進入により前記人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を前記時点より前の前記睡眠状態に対応付けて生成し、
    前記睡眠状態に対応付けられた前記覚醒情報に基づいて、前記空間にある家電を制御すること、提示装置を介して前記家電を制御するか否かを問い合わせること、及び、前記提示装置を介して前記家電の制御のリコメンドを提示すること、の少なくとも1つである家電制御処理を実行する、
    情報処理方法。
  15. 前記提示装置を介して前記覚醒情報を提示する、
    請求項14に記載の情報処理方法。
  16. 前記物体の位置を取得し、
    前記物体の位置と前記空間との位置関係に基づいて、前記家電制御処理を実行するタイミング又は前記覚醒情報を提示するタイミングを決定する、
    請求項14又は15に記載の情報処理方法。
  17. 前記家電の動作状態を取得し、
    前記第1判定の結果に基づいて、前記時点より前の前記睡眠状態及び前記動作状態において前記物体の進入により前記人が覚醒する可能性を判断するための覚醒情報を前記時点より前の前記睡眠状態及び前記動作状態に対応付けて生成し、
    前記睡眠状態及び前記動作状態に対応付けられた前記覚醒情報に基づいて、前記家電制御処理を実行する、
    請求項14又は15に記載の情報処理方法。
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