JP2020140547A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】事象間の構造を表す連関図を作成、修正する際、連関図を構成する部品に付加した情報を識別できるように表示する情報処理装置及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置は、事象の間の構造を表す連関図上で、該連関図を構成する部品に付加情報を設定する設定手段と、前記付加情報に応じて前記付加情報が設定された各部品を区別して表示する表示手段とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
複合的な物理現象を利用したシステムは、例えば製品の最終的な品質などの結果に対して、その結果の要因となる事象が複数あり、それらの事象を結果として生じる要因となる事象がまた複数あり、さらにそれらの事象を結果として生じる要因となる事象が複数あり、・・・という具合に多くの事象が連鎖的につながっているのが一般的である。
また、そのような複雑なシステムにおいては、充足しなければならない品質が数多くあるため、設計群と品質群との因果関係は極めて複雑になる。そのため、所望の品質を満足するための設計項目を見出すのが困難であり、ある品質を満足するための設計値の変更が他の品質に悪影響を及ぼすなどの問題を生じやすい。
そのような複雑な事象間の因果関係を可視化し、整理する方法はいくつか知られている。その中で代表的なのが、連関図と品質機能展開表である。連関図は、事象間の関連を表現したものであり、事象の結果とその要因の事象の間を関係線で接続することで因果関係を表現したロジックツリーがその典型である。また、品質機能展開表は、QFD(Quality Function Deployment)表とも呼ばれ、半直線上に事象を並べた軸を互いに直交するように配置し、各軸上の事象間の関係を隣り合った軸の間にマトリクス状に配置した記号または数値で示したものである。
連関図は、結果とその要因を漏れや重複なく詳細に示すのに適しているが、対象とする事象が多くなりすぎると、図が過度に複雑化、肥大化してしまうため、実用が困難になる。一方、品質機能展開表は、多くの事象の中から重要なものを抽出して軸上に配置し、マトリクスで因果関係を表現するため、多数の結果と要因の関係を簡潔に表現することができるが、軸上に配置していない事象を含む詳細な因果関係を表現することはできず、その結果、項目の抜けや漏れを生じやすい。そこで連関図と多軸の品質機能展開表を併用することで事象の間の因果関係を漏れや重複なく詳細に抽出して記述しつつ多数の要因の事象と結果の事象との因果関係を簡潔に表現することが考えられている。
特許文献1には、品質機能展開表内のある軸における項目と関連性のある、隣とその隣の軸における項目を表示するようにした情報処理装置が開示されている。特許文献1に開示された情報処理装置は、品質機能展開表のある軸内から第1の項目を選択すると、その軸と隣り合う軸に属している項目との関連性を算出して、隣の軸から第2の項目を抽出し、さらに抽出された第2の項目とその隣の軸に属している項目との関連性から第1の項目との関連性を算出して第3の項目を抽出し、これらの項目を表示するようにしている。このようにして、階層構造の項目間の関連性を分析し、一方向だけでなく、交互方向に因果関係を波及させて表示することができる。
本発明の課題の一つは、事象間の構造を表す連関図を作成、修正する際、連関図を構成する部品に付加した情報を識別できるように表示する情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
[1]事象の間の構造を表す連関図上で、該連関図を構成する部品に付加情報を設定する設定手段と、
前記付加情報に応じて前記付加情報が設定された各部品を区別して表示する表示手段と、
を備えた情報処理装置。
[2]前記連関図を構成する部品は、前記事象を示す事象部品および前記事象部品間の関係性を示す接続部品である[1]に記載の情報処理装置。
[3]前記設定手段は、前記連関図上で指定された事象部品あるいは接続部品に付加情報を設定し、
前記表示手段は、付加情報が設定された前記事象部品あるいは接続部品を、他とは区別して表示する[2]に記載の情報処理装置。
[4]前記設定手段は、予め前記事象部品あるいは接続部品に所定の属性を持たせておき、指定された属性に該当する前記事象部品あるいは接続部品に付加情報を設定する[3]に記載の情報処理装置。
[5]前記属性は、更新日時もしくは新規生成日時である[4]に記載の情報処理装置。
[6]前記属性は、連関図の作成者を示す情報である[4]に記載の情報処理装置。
[7]前記表示手段は、表示するパターンを複数保持でき、それらを任意に切り替えて表示する[4]−[6]のいずれかに記載の情報処理装置。
[8]コンピュータを、
事象の間の構造を表す連関図上で、該連関図を構成する部品に付加情報を設定する設定手段と、
前記付加情報に応じて前記付加情報が設定された各部品を区別して表示する表示手段と、
して機能させるプログラム。
前記付加情報に応じて前記付加情報が設定された各部品を区別して表示する表示手段と、
を備えた情報処理装置。
[2]前記連関図を構成する部品は、前記事象を示す事象部品および前記事象部品間の関係性を示す接続部品である[1]に記載の情報処理装置。
[3]前記設定手段は、前記連関図上で指定された事象部品あるいは接続部品に付加情報を設定し、
前記表示手段は、付加情報が設定された前記事象部品あるいは接続部品を、他とは区別して表示する[2]に記載の情報処理装置。
[4]前記設定手段は、予め前記事象部品あるいは接続部品に所定の属性を持たせておき、指定された属性に該当する前記事象部品あるいは接続部品に付加情報を設定する[3]に記載の情報処理装置。
[5]前記属性は、更新日時もしくは新規生成日時である[4]に記載の情報処理装置。
[6]前記属性は、連関図の作成者を示す情報である[4]に記載の情報処理装置。
[7]前記表示手段は、表示するパターンを複数保持でき、それらを任意に切り替えて表示する[4]−[6]のいずれかに記載の情報処理装置。
[8]コンピュータを、
事象の間の構造を表す連関図上で、該連関図を構成する部品に付加情報を設定する設定手段と、
前記付加情報に応じて前記付加情報が設定された各部品を区別して表示する表示手段と、
して機能させるプログラム。
請求項1及び8に係る発明によれば、事象間の構造を表す連関図を構成する部品に付加情報を設定し、付加情報が設定された各部品を区別して表示することで、連関図を作成、修正する際、連関図を攻勢する部品に付加した情報をを識別できるように表示することができる。
請求項2に係る発明によれば、連関図を構成する部品である、事象を示す事象部品および事象部品間の関係性を示す接続部品のいずれに対しても付加情報を設定することができる。
請求項3に係る発明によれば、付加情報が設定された部品を様々な方法で表示することができる。
請求項4に係る発明によれば、連関図を構成する部品の属性を用いて部品に付加情報を設定することができる。
請求項5に係る発明によれば、部品の属性としてその生成日時を用いることができる。
請求項6に係る発明によれば、部品の属性としてその作成者を用いることができる。
請求項7に係る発明によれば、付加情報が設定された部品を表示するパターンを切り替えて表示することができる。
請求項2に係る発明によれば、連関図を構成する部品である、事象を示す事象部品および事象部品間の関係性を示す接続部品のいずれに対しても付加情報を設定することができる。
請求項3に係る発明によれば、付加情報が設定された部品を様々な方法で表示することができる。
請求項4に係る発明によれば、連関図を構成する部品の属性を用いて部品に付加情報を設定することができる。
請求項5に係る発明によれば、部品の属性としてその生成日時を用いることができる。
請求項6に係る発明によれば、部品の属性としてその作成者を用いることができる。
請求項7に係る発明によれば、付加情報が設定された部品を表示するパターンを切り替えて表示することができる。
(連関図の説明)
連関図とは、複数の事象の間の構造を可視化するために、事象間を接続線で記述して樹形図で表現した図である。とくに、要因や結果の事象)を記述した図形を、各事象の間の依存関係をその依存状態に応じて線で接続して表して樹形図)を構成したものである。この樹形図を、ロジックツリーと呼ぶこともある。多くの事象が連鎖的かつ交差して連結している連関図は、複数人で作成されることが多く、また作成者と参照者が異なる場合も多い。そのような場合、連関図において、議論の注目点や更新箇所を後から発見することが困難となる。
連関図とは、複数の事象の間の構造を可視化するために、事象間を接続線で記述して樹形図で表現した図である。とくに、要因や結果の事象)を記述した図形を、各事象の間の依存関係をその依存状態に応じて線で接続して表して樹形図)を構成したものである。この樹形図を、ロジックツリーと呼ぶこともある。多くの事象が連鎖的かつ交差して連結している連関図は、複数人で作成されることが多く、また作成者と参照者が異なる場合も多い。そのような場合、連関図において、議論の注目点や更新箇所を後から発見することが困難となる。
本発明は、連関図を構成する図形の部品に対し、利用者が付加する付加情報としてのフラグを設定し、フラグの種類に応じて各部品を区別して表示することで、連関図を作成、修正する際、議論の注目点や更新箇所が分かり易く識別できるようにしたものである。そこでまず、連関図について簡単に説明しておく。
図1に連関図の一例を示す。本発明の実施形態において、連関図は、例えば、顧客が製品に要求する品質、その品質を実現するための機能、その機能を実現するための物理特性値、その物理特性値を実現するための設計パラメータ(制御パラメータ)という階層構造を有する。
図1に示す連関図20について、その一部を説明すると、まず顧客が要求するプリント紙の品質としてデカール曲率差200があり、それを実現する機能として、曲げの降伏寄与分201と曲げ時間202があり、曲げの降伏寄与分201を実現する物理特性として降伏限界203及び曲げ歪み204がある。さらに、降伏限界203を実現する物理特性として降伏応力205と環境による変化206、降伏環境依存207があり、その降伏応力205及び降伏環境依存207を実現する設計パラメータとして紙種210があり、また環境による変化206を実現する設計パラメータとして温度208及び含水率209がある等々という具合に構成されている。
連関図20において、各事象は先端に矢印のついた線で結ばれているが、矢印の根元側の事象が原因、矢印の先端側の事象が結果を表す。従って、例えばデカール曲率差200に対しては曲げの降伏寄与分201及び曲げ時間202が関係している。また各事象間の関係を表す線も、連関図20においては全て同じ線で表現されているが、事象間の関係に応じて、線の太さや線の種類を変えて表示するようにしてもよい。
製品を製作する場合には、例えば、最下層の設計パラメータである紙種210を変化させるとそれに応じて降伏応力205が変わり、降伏応力205が変わると降伏限界203が変わり、降伏限界203が変わると曲げの降伏寄与分201が変わり、それにより要求品質であるデカール曲率差200が影響を受けるという関係がある。製品の設計においては、最終的な要求品質が得られるように紙種210やその他の設計パラメータを決めて行くこととなる。そこで連関図を漏れや重複のないように作成することが重要となる。
[本発明の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(情報処理装置の構成)
図2は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置の概略構成を示す構成図である。図2に示すように、情報処理装置1は、制御部10、記憶部12、操作部14、表示部16及び外部I/F18を含んで構成される。
図2は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置の概略構成を示す構成図である。図2に示すように、情報処理装置1は、制御部10、記憶部12、操作部14、表示部16及び外部I/F18を含んで構成される。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等から構成され、各部を制御するとともに各種のプログラムを実行する。制御部10は、フラグ設定手段100及び表示手段101を含んで構成される。
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置から構成され、情報を記憶する。記憶部12は、情報処理プログラム120、フラグ設定テーブル121及び部品属性テーブル122を含んで構成される。
操作部14としては、キーボード、マウス又はタッチパネル等を適宜選択して用いることができる。表示部16は、文字や画像等を表示するもので、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ装置等で構成される。また、外部I/F18は、情報処理装置1を、回線等を通じて外部のデータベースやその他のシステム機器と接続させるものである。
制御部10は、記憶部12に記憶された情報処理プログラム120を実行することで、フラグ設定手段100及び表示手段101等として機能する。
フラグ設定手段100は、作成者の指示に応じて連関図を構成する部品に対してフラグを設定するものである。また、表示手段101は、作成者の指示に応じて、連関図の部品に対するフラグの設定状況を表示部16に表示するものである。これらの詳しい動作については後述する。
記憶部12に記憶された情報処理プログラム120は、制御部10を上述した各手段として機能させるものである。フラグ設定テーブル121は、連関図の部品にフラグを設定したとき、そのフラグについて、どの部品にどのような条件でフラグを設定したのか等のフラグ設定状況を一覧表にしたテーブルである。部品属性テーブル122は、連関図の各部品について、作成(更新)日時や作成者等の属性を示すテーブルである。
(本発明の実施の形態の動作)
次に、本発明の実施の形態の動作を図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態における連関図にフラグを設定する様子を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態の動作を図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施の形態における連関図にフラグを設定する様子を示す説明図である。
図3に示すように、連関図は、新規事象(1)等と四角い枠で囲んで表示された事象を示す事象部品と、各事象部品の間を結ぶ線で表示された各事象部品の関係性を示す接続部品とから構成される。
表示される各事象部品の間には、前述したように、例えば品質、機能、物理特性値及び設計パラメータというような複数の階層構造を有している。各事象部品を示す枠の中に矢印が表示されているが、これはその事象部品に記述された事象が表す値を増減させることを表している。上向きの矢印は増加、下向きの矢印は減少を表す。また図の左側の事象部品が親事象、右側の事象部品が子事象である。
図3に示す例では、全ての矢印が上向きであるので、子事象の値を増加させると親事象の値も増加することになる。なお、一般には上向きの矢印と下向きの矢印が混在しており、子事象と親事象の間には様々な関係性が存在し得る。
図3においては、各事象部品間の関係性を示す接続部品は、全て同じ種類の線で表示されているが、各事象部品の関係性(関係の強さ)に応じて、その線の太さや線の種類を変えて表示するようにしてもよい。
連関図の作成者が情報処理プログラム120を起動すると、表示部16に連関図30とフラグツール300が表示される。
フラグツール300には、フラグの種類を識別するフラグNo301、表示入力欄302、枠表示入力欄303、色欄304、名称欄305、フラグタイプ欄306及び詳細欄307等が含まれている。
フラグNo301は、各フラグの種類毎に番号を振って各フラグを識別するものである。表示入力欄302は、フラグが設定された部品を色で表示する際にチェックをいれる欄である。枠表示入力欄303は、フラグが設定された部品を枠で囲んで表示する際にチェックを入れる欄である。色欄304は、フラグが設定された各部品を色で区別して表示する際の色の種類を示す欄である。名称欄305は、フラグの名称を入力する欄である。
フラグタイプ欄306は、どのような条件でフラグを設定する部品を抽出するかというフラグの種類を示す欄である。フラグタイプとしては、例えば、部品の作成日時、更新日時あるいは作成者等といった部品の属性によってフラグを設定する部品を選択するように部品の属性を指定するものと、作成者が関連図の中から自由にフラグを設定する部品を選択する自由選択とがある。
詳細欄307は、フラグが設定される部品に関する詳細な条件を入力する欄である。また、フラグツール300は、その下部に、更新ボタン310、設定したフラグを保持してフラグツール300を閉じるボタン311及びフラグツール300を終了する終了ボタン312等を備えている。
例えば、フラグNo.1として、表示入力欄302にチェックを入れ、色欄304に右上から左下への細い斜線が設定され、名称欄305にフラグ1、フラグタイプ欄306に部品の属性として「更新日時」と設定し、詳細欄307に2019/01/24〜2019/01/25と設定すると、2019年1月24日から2019年1月25日の間に更新された部品にフラグが設定される。
例えば、図3の連関図においては、2019年1月24日から2019年1月25日の間に更新された部品として新規事象(29)〜新規事象(31)を示す枠の内部に、色欄304に示された右上から左下への細い斜線が表示される。
また例えば、フラグNo.2として、表示入力欄302にチェックを入れ、色欄304にドットが設定され、名称欄305にフラグ2、フラグタイプ欄306に部品の属性として「生成日時」と設定し、詳細欄307に2019/01/24〜2019/01/25と設定すると、2019年1月24日から2019年1月25日の間に(新規)生成された部品にフラグが設定される。
例えば、図3の連関図においては、2019年1月24日から2019年1月25日の間に(新規)生成された部品として新規事象(25)〜新規事象(27)を示す枠の内部に、色欄304に示されたドットが表示される。
また、フラグNo.3、フラグNo.4については、フラグタイプ欄306が「自由選択」となっているが、これは作成者がフラグを設定する部品を自分で連関図30の中から自由に選択するものである。
上の例では、フラグ1及びフラグ2において、それぞれフラグタイプとして更新日時及び生成日時という部品の属性が設定されているが、これらの属性は、部品属性テーブル122に登録されている。部品属性テーブル122は、事象部品属性テーブル及び接続部品属性テーブルを含んでいる。
図4に事象部品属性テーブルの一例を示す。図4に示す事象部品属性テーブル320は、部品名321毎にその作成日時322、作成者323、その他項目324等を含み、これを事象部品の数だけ有して構成される。
作成日時322は、最初にその部品を生成したときの新規生成日時と、その後内容を更新したときの更新日時とを含む。また、作成者323も、それぞれの作成日時に対応して記入される。その他項目324には、その部品に関するその他の情報が記入される。
図5に接続部品属性テーブルの一例を示す。図5に示す接続部品属性テーブル330は、部品名331毎にその接続部品が結ぶ親事象332と子事象333、それらの関係性を示す因果関係の強度334、因果関係の極性335、確定レベル336、作成日時337、作成者338及びその他項目339等を含み、これを接続部品の数だけ有して構成される。
因果関係の強度334は、例えば、非常に強い「◎」、強い「〇」、弱い「△」の三段階で表示される。属性を設定する際には、図5に示すようなテーブルを表示部16に表示して、各項目を入力するとき、下向きの三角印によりこれら3つの中から因果関係の強度を選択するようにしてもよい。
因果関係の極性335は、「通常」、「逆転」及び「なし」の3つがある。「通常」は親事象と子事象で矢印の向きが同じ、すなわちそれぞれの値の増減の方向が同じ場合である。「逆転」は親事象と子事象で矢印の向きが逆、すなわちそれぞれの値の増減の方向が逆転している場合である。
確定レベル336には「仮設定」、「確定」及び「棄却」の3つがある。また作成日時337は、図では最初の作成である新規作成日時に対して更新日時の欄が一つしかないが、もっと欄を設けて全ての更新履歴を残すようにしてもよい。その際それぞれに対してその作成者の欄を設けるようにしてもよい。
部品に対するフラグの設定は、このように予め事象部品あるいは接続部品に所定の属性を持たせて部品属性テーブル122に登録しておき、指定された属性に該当する事象部品あるいは接続部品にフラグを設定するようにしてもよいし、作成者が連関図の中から自由に部品を選択してフラグを設定するようにしてもよい。
こうしてフラグツール300を用いて部品にフラグが設定されると、フラグ設定手段100は、フラグツール300に設定された内容を記憶部12のフラグ設定テーブル121に記録する。
図6にフラグ設定テーブル121の一例を示す。フラグ設定テーブル121は、例えば、フラグ名1211、フラグタイプ1212、フラグが設定された部品1213、作成(更新)日時1214及び備考1215等の記入欄を有して構成されている。
図3に示すフラグツール300によれば、フラグ名1211がフラグ1のフラグ設定内容は、フラグタイプ1212は更新日時、フラグが設定された部品1213は新規事象(29)、新規事象(30)、新規事象(31)、作成(更新)日時1214は2019年1月24日〜2019年1月25日・・・のようにフラグ設定テーブル121に記録される。その他のフラグについても同様である。
このように設定するフラグに応じて、各フラグが設定された各部品が区別されて表示部16に表示されるとともにフラグ設定内容がフラグ設定テーブル121に記録される。このように各フラグが設定された各部品を区別して表示することにより、連関図を作成、修正する際、議論の注目点や更新箇所が分かり易くなる。
上に示した例では、連関図を構成する部品として要因の事象を示す事象部品に対してフラグを設定したが、連関図を構成する部品には各事象部品間の関係性を示す接続部品(各事象部品を結ぶ線)もあり、接続部品に対してフラグを設定することもできる。さらに、これら両方の部品に対してフラグを設定することもできる。
なお、図3に示した例では、フラグが設定された各部品を区別して表示する際、各部品を示す枠に斜線やドット等を表示したが、実際には、色で区別して表示したり各部品を示す枠を太くするなどして強調して表示する等、フラグが設定された部品が他とは区別して認識できるようにすべく目立つような他の方法で表示してもよい。
次に、同一のフラグが設定された部品を枠で囲んで表示する表示方法について説明する。図7は、フラグが設定された部品を枠表示する様子を示す説明図である。
図7に示すように、表示部16に連関図40とともにフラグツール400が表示されている。ここではフラグツール400において、フラグ1、フラグ2及びフラグ3のいずれにも、枠表示入力欄410にチェックが入っている。
フラグ1に対応する部品が新規事象(2)〜(4)とすると、連関図40において、これらの新規事象(2)〜(4)を枠42で囲んで表示する。またフラグ2に対応する部品が新規事象(5)〜(7)とすると、連関図40において、これらの新規事象(5)〜(7)を枠44で囲んで表示する。さらにフラグ3に対応する部品が新規事象(8)〜(10)とすると、連関図40において、これらの新規事象(8)〜(10)を枠46で囲んで表示する。
図7に示す例では、同一の種類のフラグが設定された部品を四角い枠42〜46で囲んで表示したが、枠の形状は四角に限定されるものではなく、自由な形状の枠で囲んで表示することができる。
また、前述した強調表示と今回の枠表示を併用して表示するようにしてもよい。さらに、フラグが設定された部品を表示するパターンを複数保持して、それらを任意に切り替えて表示するようにしてもよい。
以上、本発明の様々な実施の形態について説明してきたが、本発明はこれらの実施の形態のみに限定されるものではない。本発明は、これらの他にも本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。例えば、上記実施の形態における情報処理プログラム120をCD−ROM等の記録媒体に記憶して提供するようにしてもよい。
また、上記実施の形態で用いたプログラムをクラウドサーバ等の外部サーバに格納しておき、ネットワークを介して利用することもできる。
また、制御部10を構成する各部は、それぞれ一部又は全部を再構成可能回路(FPGA:Field Programmable Gate Array)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路によって構成してもよい。
1…情報処理装置、10…制御部、12…記憶部、14…操作部、16…表示部、18…外部I/F、100…フラグ設定手段、101…表示手段、120…情報処理プログラム、121…フラグ設定テーブル、122…部品属性テーブル
Claims (8)
- 事象の間の構造を表す連関図上で、該連関図を構成する部品に付加情報を設定する設定手段と、
前記付加情報に応じて前記付加情報が設定された各部品を区別して表示する表示手段と、
を備えた情報処理装置。 - 前記連関図を構成する部品は、前記事象を示す事象部品および前記事象部品間の関係性を示す接続部品である請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記設定手段は、前記連関図上で指定された事象部品あるいは接続部品に付加情報を設定し、
前記表示手段は、付加情報が設定された前記事象部品あるいは接続部品を、他とは区別して表示する請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記設定手段は、予め前記事象部品あるいは接続部品に所定の属性を持たせておき、指定された属性に該当する前記事象部品あるいは接続部品に付加情報を設定する請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記属性は、更新日時もしくは新規生成日時である請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記属性は、連関図の作成者を示す情報である請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記表示手段は、表示するパターンを複数保持でき、それらを任意に切り替えて表示する請求項4−請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- コンピュータを、
事象の間の構造を表す連関図上で、該連関図を構成する部品に付加情報を設定する設定手段と、
前記付加情報に応じて前記付加情報が設定された各部品を区別して表示する表示手段と、
して機能させるプログラム。
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