JP2020139551A - 圧力制御装置 - Google Patents

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勝 宮城
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Abstract

【課題】ボディとフィルタユニットとを組み立てる際の作業性が向上するとともに、フィルタユニットのボディに対する密着性が高い圧力制御装置を提供する。【解決手段】圧力制御装置10は、溝部31と、溝部31に繋がり、溝部31の幅よりも幅が拡大した拡幅部32とを含む溝状流路33を有するボディ3と、溝状流路33を通過する流体に混在する異物を捕捉するフィルタユニット9であって、中心軸O92と直交する方向に貫通する貫通孔部921を備える筒状の枠体92と、貫通孔部921を遮って配置され、枠体92の内側に支持された平板状のフィルタ部材93と、を有し、枠体92の中心軸O92の方向が拡幅部32の深さ方向に沿って拡幅部32に収容されたフィルタユニット9と、を備え、枠体92は、貫通孔部921が貫通する方向と直交し、かつ枠体92の外側に突出する凸部94を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、圧力制御装置に関する。
油圧を制御する油圧制御装置としては、例えば、クラッチ用に自動車に搭載される油圧制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の油圧制御装置は、作動油が通過する流路を有するボディと、流路の途中に設けられ、作動油に混入している粉体等の異物を捕捉する円筒状のフィルタとを備えている。
また、一般的に油圧制御装置では、ボディの流路にフィルタを挿入して、これらの部材同士を組み立てて油圧制御装置を製造する際、その組立作業は、例えば手作業で行われることが多い。
特開2014−234829号公報
しかしながら、特許文献1に記載の油圧制御装置では、流路が細くなればなるほど、すなわち、流路の幅が小さくなればなるほど、この流路へのフィルタの挿入作業が行い難くなる傾向にある。そのため、ボディとフィルタとの組立作業の効率が低下するという問題があった。
本発明の目的は、ボディとフィルタユニットとを組み立てる際の作業性が向上するとともに、フィルタユニットのボディに対する密着性が高い圧力制御装置を提供することにある。
本発明の圧力制御装置の一つの態様は、溝部と、該溝部に繋がり、前記溝部の幅よりも幅が拡大した拡幅部とを含む溝状流路を有するボディと、前記溝状流路を通過する流体に混在する異物を捕捉するフィルタユニットであって、中心軸と直交する方向に貫通する貫通孔部を備える筒状の枠体と、前記貫通孔部を遮って配置され、前記枠体の内側に支持された平板状のフィルタ部材と、を有し、前記枠体の前記中心軸の方向が前記拡幅部の深さ方向に沿って前記拡幅部に収容されたフィルタユニットと、を備え、前記枠体は、前記貫通孔部が貫通する方向と直交し、かつ前記枠体の外側に突出する凸部を備える。
本発明の一つの態様によれば、ボディとフィルタユニットとを組み立てる際の作業性が向上するとともに、フィルタユニットのボディに対する密着性が高まる。
図1は、本発明の圧力制御装置を示す斜視図である。 図2は、図1に示す圧力制御装置の分解斜視図である。 図3は、図1中のIII−III断面図である。 図4は、図1に示す圧力制御装置を前側から視た図である。 図5は、図1に示す圧力制御装置の一部を示す縦断面斜視図である。 図6は、図5中のVI−VI断面図である。 図7は、図5に示す圧力制御装置の分解斜視図である。 図8は、図7中のVIII−VIII断面図である。 図9は、フィルタユニットを下流側から見た斜視図である。 図10は、フィルタユニットの他の構成例を示す上面図(a)および側面図(b)である。
以下、本発明の圧力制御装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
各図においてZ軸方向は、上下方向Zとする。X軸方向は、上下方向Zと直交する水平方向のうちの左右方向Xとする。Y軸方向は、上下方向Zと直交する水平方向のうち左右方向Xと直交する軸方向Yとする。上下方向Zのうちの正の側を「上側」と呼び、負の側を「下側」と呼ぶ。軸方向Yのうちの正の側を「前側」と呼び、負の側を「後側」と呼ぶ。前側は、軸方向一方側に相当し、後側は、軸方向他方側に相当する。本実施形態では、溝部の深さ方向を上下方向とし、これをZ軸方向とする。また、Z軸方向に直交し、溝部の幅方向をX軸方向とする。また、Z軸方向およびX軸方向にそれぞれ直交し、溝部の長さ方向(長手方向)、つまり、流体の流れ方向をY軸方向とする。なお、上側、下側、前側、後側、上下方向、および左右方向とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。また、「平面視」とは、上側から下側を見たときの状態を言う。
以下、図1〜図10を参照して、本発明の圧力制御装置の実施形態について説明する。
図1および図2に示す本実施形態の圧力制御装置10は、例えば、車両に搭載されるコントロールバルブである。圧力制御装置10は、油路ボディ20と、スプールバルブ30と、マグネットホルダ80と、マグネット50と、弾性部材70と、固定部材71と、センサモジュール40と、を備える。
図3に示すように、油路ボディ20は、オイルが流れる油路10aを内部に有する。図3において指し示す油路10aの部分は、後述するスプール穴23の一部である。各図においては、例えば、油路ボディ20の一部を切り出した状態を示す。図1に示すように、油路ボディ20は、下部ボディ21と、上部ボディ22と、を有する。図示は省略するが、油路10aは、例えば、下部ボディ21と上部ボディ22との両方に設けられる。
下部ボディ21は、下部ボディ本体21aと、下部ボディ本体21aの上側に重ねて配置されるセパレートプレート21bと、を有する。本実施形態において下部ボディ21の上面は、セパレートプレート21bの上面に相当し、上下方向Zと直交する。上部ボディ22は、下部ボディ21の上側に重ねて配置される。上部ボディ22の下面は、上下方向Zと直交する。上部ボディ22の下面は、下部ボディ21の上面、すなわちセパレートプレート21bの上面と接触する。
図3に示すように、上部ボディ22は、軸方向Yに延びるスプール穴23を有する。本実施形態においてスプール穴23の軸方向Yと直交する断面形状は、中心軸Jを中心とする円形状である。中心軸Jは、軸方向Yに延びる。なお、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
スプール穴23は、少なくとも前側に開口する。本実施形態においてスプール穴23の後端は、閉塞される。すなわち、スプール穴23は、前側に開口し底部を有する穴である。なお、スプール穴23は、例えば、軸方向Yの両側に開口してもよい。スプール穴23の少なくとも一部は、油路ボディ20内の油路10aの一部を構成する。
スプール穴23は、スプール穴本体23aと、導入穴部23bと、を有する。図示は省略するが、スプール穴本体23aの内周面には、油路ボディ20のうちスプール穴23以外の部分に設けられる油路10aが開口する。導入穴部23bの内径は、スプール穴本体23aの内径よりも大きい。導入穴部23bは、スプール穴本体23aの前側の端部に繋がる。導入穴部23bは、スプール穴23の前側の端部であり、前側に開口する。
図1に示すように、スプール穴23は、スプール穴23の内周面から径方向外側に窪み、軸方向Yに延びる溝部24を有する。本実施形態において溝部24は、中心軸Jを挟んで一対設けられる。一対の溝部24は、導入穴部23bの内周面から左右方向Xの両側に窪む。溝部24は、導入穴部23bの内周面における前側の端部から導入穴部23bの内周面における後側の端部まで設けられる。図4に示すように、溝部24の内側面24aは、前側から視て、導入穴部23bの内周面から径方向外側に凹となる半円弧状である。
図3に示すように、上部ボディ22は、上部ボディ22の前側の端部に、貫通孔22a,22b,22cを有する。貫通孔22aは、上部ボディ22における上部ボディ22の上面から導入穴部23bの内周面までの部分を上下方向Zに貫通する。貫通孔22bは、上部ボディ22における上部ボディ22の下面から導入穴部23bの内周面までの部分を上下方向Zに貫通する。図1に示すように、貫通孔22aおよび貫通孔22bは、上側から視て左右方向Xに長い長方形状である。貫通孔22aと貫通孔22bとは、上側から視て互いに重なり合う。
図3に示すように、貫通孔22cは、上部ボディ22における上部ボディ22の前面から貫通孔22bまでの部分を軸方向Yに貫通する。貫通孔22cは、上部ボディ22の前面における下端部に設けられる。貫通孔22cは、下側に開口する。図4に示すように、貫通孔22cは、前側から視て左右方向Xに長い長方形状である。貫通孔22a,22b,22cの左右方向Xの中心は、例えば、中心軸Jの左右方向Xの位置と同じである。
図1に示すように、上部ボディ22におけるスプール穴23が設けられる部分は、上部ボディ22の他の部分よりも上側に突出する。この突出する部分のうち前側の端部における上面は、上側に凸となる半円弧状の曲面である。貫通孔22aは、この半円弧状の曲面の上端部に開口する。下部ボディ本体21aとセパレートプレート21bと上部ボディ22とは、例えば、それぞれ単一の部材である。下部ボディ本体21aとセパレートプレート21bと上部ボディ22とは、非磁性体製である。
図3に示すように、スプールバルブ30は、上下方向Zと交差する軸方向Yに延びる中心軸Jに沿って配置される。スプールバルブ30は、円柱状である。スプールバルブ30は、油路ボディ20に取り付けられる。スプールバルブ30は、スプール穴23内において軸方向Yに移動可能に配置される。
スプールバルブ30は、スプール穴本体23a内を軸方向Yに移動して、スプール穴本体23aの内周面に開口する油路10aの開口部を開閉する。図示は省略するが、スプールバルブ30の後側の端部には、オイルの油圧あるいはソレノイドアクチュエータ等の駆動装置から前側向きの力が加えられる。スプールバルブ30は、支持部31aと、複数の大径部31bと、複数の小径部31cと、を有する。スプールバルブ30の各部は、中心軸Jを中心として軸方向Yに延びる円柱状である。
支持部31aは、スプールバルブ30の前側の端部である。支持部31aの前側の端部は、マグネットホルダ80の後側の端部を支持する。支持部31aの後側の端部は、大径部31bの前側の端部と繋がる。
複数の大径部31bと複数の小径部31cとは、支持部31aの後側の端部に繋がる大径部31bから後側に向かって交互に連続して配置される。大径部31bの外径は、小径部31cの外径よりも大きい。本実施形態において、支持部31aの外径と小径部31cの外径とは、例えば、同じである。大径部31bの外径は、スプール穴本体23aの内径とほぼ同じであり、スプール穴本体23aの内径よりも僅かに小さい。大径部31bは、スプール穴本体23aの内周面に対して滑りながら軸方向Yに移動可能である。大径部31bは、スプール穴本体23aの内周面に開口する油路10aの開口部を開閉する弁部として機能する。本実施形態においてスプールバルブ30は、例えば、金属製の単一の部材である。
マグネットホルダ80は、スプールバルブ30の前側に配置される。マグネットホルダ80は、導入穴部23bの内部に、軸方向Yに移動可能に配置される。スプールバルブ30とマグネットホルダ80とは、互いに中心軸周りの相対回転が許容される。図2に示すように、マグネットホルダ80は、ホルダ本体部81と、対向部82と、を有する。
ホルダ本体部81は、中心軸Jを中心として軸方向Yに延びる段付きの円柱状である。図3に示すように、ホルダ本体部81は、スプール穴23内に配置される。より詳細には、ホルダ本体部81は、導入穴部23b内に配置される。ホルダ本体部81は、滑り部81aと、被支持部81bと、を有する。すなわち、マグネットホルダ80は、滑り部81aと、被支持部81bと、を有する。
滑り部81aの外径は、大径部31bの外径よりも大きい。滑り部81aの外径は、導入穴部23bの内径とほぼ同じであり、導入穴部23bの内径よりも僅かに小さい。滑り部81aは、スプール穴23の内周面、すなわち本実施形態では導入穴部23bの内周面に対して滑りながら軸方向Yに移動可能である。滑り部81aの後側の面のうち径方向外縁部は、スプール穴本体23aと導入穴部23bとの間に生じる段差における前側を向く段差面に、接触可能である。これにより、マグネットホルダ80がマグネットホルダ80と段差面とが接触する位置から後側に移動することを抑制でき、マグネットホルダ80の最後端位置を決めることができる。後述するようにスプールバルブ30はマグネットホルダ80を介して弾性部材70から後側向きの力を受けるため、マグネットホルダ80の最後端位置を決められることで、スプールバルブ30の最後端位置を決めることができる。
被支持部81bは、滑り部81aの後側の端部に繋がる。被支持部81bの外径は、滑り部81aの外径および大径部31bの外径よりも小さく、支持部31aの外径および小径部31cの外径よりも大きい。被支持部81bは、スプール穴本体23a内に移動可能である。被支持部81bは、スプールバルブ30の軸方向Yの移動に伴って、導入穴部23bとスプール穴本体23aとの間を軸方向Yに移動する。
被支持部81bは、被支持部81bの後側の端部から前側に窪む被支持凹部80bを有する。被支持凹部80bには、支持部31aが挿入される。被支持凹部80bの底面には、支持部31aの前側の端部が接触する。これにより、マグネットホルダ80は、スプールバルブ30に後側から支持される。被支持部81bの軸方向Yの寸法は、例えば、滑り部81aの軸方向Yの寸法よりも小さい。
図2に示すように、対向部82は、ホルダ本体部81から径方向外側に突出する。より詳細には、対向部82は、滑り部81aから径方向外側に突出する。本実施形態において対向部82は、中心軸Jを挟んで一対設けられる。一対の対向部82は、滑り部81aの外周面から左右方向Xの両側に突出する。対向部82は、滑り部81aの前側の端部から滑り部81aの後側の端部まで軸方向Yに延びる。図4に示すように、対向部82は、前側から視て、径方向外側に凸となる半円弧状である。
一対の対向部82は、一対の溝部24に嵌め合わされる。対向部82は、溝部24の内側面24aと周方向に対向し内側面24aと接触可能である。なお、本明細書において「ある2つの部分が周方向に対向する」とは、ある2つの部分の両方が周方向に沿った1つの仮想円上に位置し、かつ、互いに対向することを含む。
図3に示すように、マグネットホルダ80は、滑り部81aの外周面から径方向内側に窪む第1凹部81cを有する。図3では、第1凹部81cは、滑り部81aの上端部から下側に窪む。第1凹部81cの内側面は、軸方向Yに対向する一対の面を含む。
マグネットホルダ80は、マグネットホルダ80における前側の端部から後側に窪む第2凹部80aを有する。第2凹部80aは、滑り部81aから被支持部81bまで延びる。図2に示すように、第2凹部80aは、前側から視て中心軸Jを中心とする円形状である。図3に示すように、第2凹部80aの内径は、被支持凹部80bの内径よりも大きい。
マグネットホルダ80は、例えば、樹脂製であってもよいし、金属製であってもよい。マグネットホルダ80が樹脂製の場合、マグネットホルダ80の製造を容易にできる。また、マグネットホルダ80の製造コストを低減できる。マグネットホルダ80が金属製の場合、マグネットホルダ80の寸法精度を向上できる。
図2に示すように、マグネット50は、略直方体状である。マグネット50の上面は、例えば、周方向に沿って円弧状に湾曲する面である。図3に示すように、マグネット50は、第1凹部81c内に収容されて、ホルダ本体部81に固定される。これにより、マグネット50は、マグネットホルダ80に固定される。マグネット50は、例えば、接着剤により固定される。マグネット50の径方向外側面は、例えば、滑り部81aの外周面よりも径方向内側に位置する。マグネット50の径方向外側面は、導入穴部23bの内周面と径方向に隙間を介して対向する。
上述したように、第1凹部81cが設けられる滑り部81aはスプール穴23の内周面に対して滑りながら移動する。そのため、滑り部81aの外周面とスプール穴23の内周面とは、接触する、あるいは僅かな隙間を介して対向する。これにより、第1凹部81c内にはオイルに含まれる金属片等の異物が入り込みにくい。したがって、第1凹部81cに収容されるマグネット50に、オイルに含まれる金属片等の異物が付着することを抑制できる。マグネットホルダ80が金属製である場合、滑り部81aの寸法精度を向上できるため、オイルに含まれる金属片等の異物が、より第1凹部81c内に入り込みにくい。
図2に示すように、固定部材71は、板面が左右方向Xと平行な板状である。固定部材71は、延伸部71aと、屈曲部71bと、を有する。延伸部71aは、上下方向Zに延びる。延伸部71aは、前側から視て上下方向Zに長い長方形状である。図1および図3に示すように、延伸部71aは、貫通孔22bを介して導入穴部23bの内部に挿入される。延伸部71aの上端部は、貫通孔22aに挿入される。延伸部71aは、導入穴部23bの前側の開口の一部を塞ぐ。屈曲部71bは、延伸部71aの下側の端部から前側に屈曲する。屈曲部71bは、貫通孔22cに挿入される。固定部材71は、弾性部材70の前側に配置される。
本実施形態において固定部材71は、上部ボディ22と下部ボディ21とを重ね合わせる前に、上部ボディ22の下面に開口する貫通孔22bの開口部から、貫通孔22bおよび導入穴部23bを介して貫通孔22aまで挿入される。そして、図1に示すように、上部ボディ22と下部ボディ21とが上下方向Zに積層されて組み合わされることで、貫通孔22cに挿入された屈曲部71bが下部ボディ21の上面によって下側から支持される。これにより、固定部材71を油路ボディ20に対して取り付けることができる。
図3に示すように、弾性部材70は、軸方向Yに延びるコイルスプリングである。弾性部材70は、マグネットホルダ80の前側に配置される。本実施形態において弾性部材70の少なくとも一部は、第2凹部80a内に配置される。そのため、弾性部材70の少なくとも一部をマグネットホルダ80と径方向に重ねることができ、圧力制御装置10の軸方向Yの寸法を小型化しやすい。本実施形態では、弾性部材70の後側の部分が、第2凹部80a内に配置される。
弾性部材70の後側の端部は、第2凹部80aの底面に接触する。弾性部材70の前側の端部は、固定部材71と接触する。これにより、弾性部材70の前側の端部は、固定部材71によって支持される。固定部材71は、弾性部材70から前側向きの弾性力を受け、延伸部71aが貫通孔22a,22bの前側の内側面に押し付けられる。
弾性部材70の前側の端部が固定部材71に支持されることで、弾性部材70は、マグネットホルダ80を介してスプールバルブ30に後側向きの弾性力を加える。そのため、例えば、スプールバルブ30の後側の端部に加えられるオイルの油圧あるいはソレノイドアクチュエータ等の駆動装置から加えられる力と、弾性部材70の弾性力とが釣り合う位置に、スプールバルブ30の軸方向Yの位置を維持することができる。これにより、スプールバルブ30の後側の端部に加えられる力を変化させることで、スプールバルブ30の軸方向Yの位置を変化させることができ、油路ボディ20の内部の油路10aの開閉を切り換えることができる。
また、スプールバルブ30の後側の端部に加えられるオイルの油圧あるいはソレノイドアクチュエータ等の駆動装置から加えられる力と、弾性部材70の弾性力とによって、マグネットホルダ80とスプールバルブ30とを軸方向Yに押しつけ合うことができる。そのため、マグネットホルダ80は、スプールバルブ30に対する中心軸周りの相対回転が許容されつつ、スプールバルブ30の軸方向Yの移動に伴って軸方向Yに移動する。
センサモジュール40は、筐体42と、磁気センサ41と、を有する。筐体42は、磁気センサ41を収容する。図1に示すように、筐体42は、例えば、上下方向Zに扁平の直方体箱状である。筐体42は、上部ボディ22の上面のうち、貫通孔22aが設けられる半円弧状の曲面の後側に位置する平坦面に固定される。
図3に示すように、磁気センサ41は、筐体42の内部において筐体42の底面に固定される。これにより、筐体42を介して、磁気センサ41は、油路ボディ20に取り付けられる。磁気センサ41は、マグネット50の磁界を検出する。磁気センサ41は、例えば、ホール素子である。なお、磁気センサ41は、磁気抵抗素子であってもよい。
スプールバルブ30の軸方向Yの移動に伴って、マグネット50の軸方向Yの位置が変化すると、磁気センサ41を通るマグネット50の磁界が変化する。そのため、磁気センサ41によってマグネット50の磁界の変化を検出することで、マグネット50の軸方向Yの位置、すなわちマグネットホルダ80の軸方向Yの位置を検出することができる。上述したように、マグネットホルダ80は、スプールバルブ30の軸方向Yの移動に伴って軸方向Yに移動する。そのため、マグネットホルダ80の軸方向Yの位置を検出することで、スプールバルブ30の軸方向Yの位置を検出することができる。
磁気センサ41とマグネット50とは、上下方向Zに重なる。すなわち、マグネット50の少なくとも一部は、磁気センサ41と、径方向のうちの上下方向Zと平行な方向に重なる。そのため、マグネット50の磁界を磁気センサ41によって検出しやすい。したがって、センサモジュール40によって、マグネットホルダ80の軸方向Yの変位、すなわちスプールバルブ30の軸方向Yの変位をより精度よく検出できる。
なお、本明細書において「マグネットの少なくとも一部が磁気センサと径方向に重なる」とは、マグネットが直接的に固定されたスプールバルブが軸方向に移動する範囲内の少なくとも一部の位置において、マグネットの少なくとも一部が磁気センサと径方向に重なればよい。すなわち、例えば、スプールバルブ30およびマグネットホルダ80が図3の位置から軸方向Yに変位した際に、マグネット50が磁気センサ41と上下方向Zに重ならなくなってもよい。本実施形態では、マグネット50は、スプールバルブ30が軸方向Yに移動する範囲内であれば、いずれの位置においても、一部が磁気センサ41と上下方向Zに重なる。
圧力制御装置10は、回転止め部をさらに備える。回転止め部は、マグネットホルダ80と接触可能な部分である。本実施形態において回転止め部は、溝部24の内側面24aである。すなわち、対向部82は、回転止め部である内側面24aと周方向に対向し内側面24aと接触可能である。
そのため、本実施形態によれば、例えば、対向部82が中心軸J周りに回転しようとした場合、対向部82は回転止め部である内側面24aと接触する。これにより、内側面24aによって対向部82の回転が抑制され、マグネットホルダ80が中心軸J周りに回転することが抑制される。したがって、マグネットホルダ80に固定されるマグネット50の位置が周方向にずれることを抑制できる。そのため、スプールバルブ30の軸方向Yの位置が変化していない場合に、スプールバルブ30が中心軸J周りに回転する場合であっても、磁気センサ41によって検出されるマグネット50の軸方向Yの位置情報が変化することを抑制できる。これにより、スプールバルブ30の位置情報が変化することを抑制でき、スプールバルブ30の軸方向Yの位置を把握する精度を向上できる。
また、本実施形態によれば、回転止め部は、溝部24の内側面24aである。そのため、回転止め部として別部材を用意する必要がなく、圧力制御装置10の部品点数を削減できる。これにより、圧力制御装置10の組み立てに要する手間および圧力制御装置10の製造コストを低減できる。
前述したように、圧力制御装置10内を通過するオイルには、例えば金属片等の異物が含まれている場合がある。このような異物は、オイルが圧力制御装置10を通過する過程で捕捉され、さらに下流側への流下が防止されるのが好ましい。そこで、圧力制御装置10は、異物の捕捉が可能な構成となっている。以下、この構成および作用について、図5〜図10を参照しつつ説明する。
なお、圧力制御装置10は、本実施形態ではオイルの圧力を制御する油圧制御装置に適用されているが、これに限定されない。圧力制御装置10を適用可能な装置としては、油圧制御装置の他に、例えば、水の圧力を制御する水圧制御装置、空気の圧力を制御する空圧制御装置等の流体装置が挙げられる。この場合、圧力制御装置10内を通過するものは、オイル、水、空気等の流体があり、これらを総称して「流体」として、以下の説明を行う。また、流体が流れる方向を「流れ方向Q」と言う。
圧力制御装置10は、前述したスプールバルブ30、マグネットホルダ80、マグネット50、弾性部材70、固定部材71、センサモジュール40等の他に、図5に示すように、さらに、ボディ3に取り付けられるフィルタユニット9を備えている。
ボディ3は、油路ボディ20を構成する下部ボディ21および上部ボディ22のうちの少なくとも一方であり得る。図5、図6に示すように、ボディ3は、上面(表面)30に窪んで設けられ、流れ方向Qに沿って流体が通過する溝状流路33を有している。溝状流路33は、溝部31と、溝部31に繋がる拡幅部32とを含んでおり、油路10aの一部を構成している。
溝部31は、底部(第1底部)311と、流体の流れの上流から下流に向かって見て底部311の一方側に位置する側壁部312と、底部311他方側に位置する側壁部313とを有している。なお、底部311と側壁部312との境界部314と、底部311と側壁部313との境界部315とは、図5に示すように丸みを帯びているのが好ましい。これにより、流体は、境界部314、境界部315付近を円滑に通過することができる。
溝部31は、ボディ3の平面視で軸方向Yに沿った直線状をなしているが、これに限定されず、少なくとも一部が湾曲した部分を有していてもよい。側壁部312と側壁部313との間隔である溝部31の幅(第1幅)W31(図7参照)は、軸方向Yに沿ってほぼ一定となっている。また、表面30から底部311までの深さである溝部31の深さ(第1深さ)D31(図6参照)も、軸方向Yに沿ってほぼ一定となっている。
溝状流路33の長手方向、すなわち、軸方向Yの途中には、拡幅部32が設けられている。拡幅部32は、表面30から底部311に至って溝部31の幅W31よりも幅が拡大しており、筒状のフィルタユニット9が収容される収容部として機能する。この拡幅部32の幅W32(図7参照)は、上流側から下流側、すなわち、前側から後側に向かって漸増し、途中から下流側に向かって漸減に転じている。特に、本実施形態では、拡幅部32は、平面視で円弧状に湾曲した湾曲部321を有している。
このような形状の拡幅部32は、例えば、エンドミルを用いて加工することができる。
図6に示すように、拡幅部32は、幅W32を上下方向Zに沿って一定に維持したまま、表面30から底面(第2底部)341までの深さ(第2深さ)D32が溝部31の深さD31よりも大きくなっている。拡幅部32は、その底部に、フィルタユニット9の下側の一部分が入り込む受け部34を有する。当然ではあるが、受け部34の深さD34は、深さD32と深さD31との差分に等しい。
図5および図6に示すように、フィルタユニット9は、枠体92の中心軸O92の方向が拡幅部32の深さD32の方向(すなわち、上下方向Z)に沿って、拡幅部32に収容されている。フィルタユニット9は、流体が溝状流路33を通過する際に、この流体に混在する異物を捕捉することができる。これにより、例えば、異物が原因となる圧力制御装置10の作動の不具合を防止または抑制することができる。この不具合としては、例えば、スプールバルブ30のスプール穴23内の移動時における、その移動の阻害等が挙げられる。
フィルタユニット9は、円筒状の枠体92と、枠体92の内側に配置された平板状のフィルタ部材93と、を有する。
フィルタ部材93は、枠体92の中心軸O92の方向に沿って配置され、厚さ方向が軸方向Yと平行となっている。これにより、フィルタ部材93は、溝状流路33を通過してくる流体に臨むことができる。
フィルタ部材93は、その厚さ方向に貫通する多数の小孔931を有している。これらの小孔931は、左右方向Xおよび上下方向Zの双方に沿って間隔を置いて配置されている。小孔931の径は、平均的な異物の直径より小さく設定し、小径931の総面積は、流体の流れを阻害しないために、できる限り大きい方が好ましく、開口比率もできる限り大きい方が好ましい。このような小孔931により、フィルタユニット9による異物捕捉性が向上する。
また、フィルタ部材93は、枠体92の内側に支持された状態となっている。これにより、流体がフィルタ部材93を通過する際、流体の流れによってフィルタ部材93が変形するのが防止され、よって、フィルタ部材93で異物を確実に捕捉することができる。その結果、フィルタユニット9による異物捕捉性がさらに向上する。
図7に示すように、フィルタ部材93の幅W93は、拡幅部32よりも上流側に位置する溝部31の幅W31と同じとなっている。これにより、流体がフィルタ部材93を通過する際、フィルタ部材93が異物を捕捉する捕捉面積をできる限り広く確保することができ、よって、フィルタユニット9による異物捕捉性がさらに向上する。なお、幅W93は、本実施形態では幅W31と同じとなっているが、これに限定されず、例えば、幅W31よりも大きくてもよい。
図6に示すように、枠体92は、円筒状をなし、その中心軸O92と直交する軸方向Yと平行に貫通する貫通孔部921を備えている。なお、枠体92の外形形状は、本実施形態では円筒状であるが、これに限定されず、例えば、角筒状であってもよい。
そして、フィルタ部材93は、貫通孔部921を遮って配置され、枠体92の内側に支持されている。これにより、フィルタ部材93と枠体92とがユニット化されて、1つの部品、すなわち、フィルタユニット9として構成される。ここで、枠体92の内側とは、貫通孔部921に臨む側を言い、枠体92の外側とは、ボディ3およびセパレートプレート21bに臨む側を言う。
ボディ3とフィルタユニット9とを組み立てる際には、拡幅部32にフィルタユニット9を差し込むという簡単な作業で、その組立を行うことができる。また、前述したように、拡幅部32は、溝部31よりも拡幅している。これにより、溝部31の幅W31の大小に関わらず、拡幅部32へのフィルタユニット9の挿入を容易に行うことができ、よって、ボディ3とフィルタユニット9とを組み立てる際の作業性が向上する。
図7に示すように、枠体92は、前記のように円筒状をなしているため、枠体92の外周部922は、円弧状に丸みを帯びている。一方、フィルタユニット9が収容される拡幅部32では、湾曲部321の湾曲形状は、枠体92の外周部922の円弧状の丸みに沿って湾曲している。これにより、ボディ3とフィルタユニット9とを組み立てる際、フィルタユニット9を拡幅部32に容易に差し込むことができる。
また、円筒状の枠体92は、外周部(胴部)922と、外周部922の中心軸O92方向の上側を閉塞する閉塞壁部923と、下側を閉塞する閉塞壁部924とを有している。フィルタユニット9は、拡幅部32に収容された状態で、受け部34にフィルタユニット9の下側の部分(一部)、すなわち、閉塞壁部923および閉塞壁部924のうちの閉塞壁部924が入り込むことができる。
図5および図6に示すように、フィルタユニット9は、拡幅部32に収容された状態で、溝部31に対する配置方向を規定して、フィルタユニット9の中心軸O92回りの回り止めとなる規定部95を有している。規定部95は、枠体92の閉塞壁部923にブロック状または板状に突出して設けられた一対の突出部951で構成されている。これらの突出部951のうちの一方の突出部951は、拡幅部32よりも上流側に位置する溝部31に向かって、すなわち、軸方向Yの前側に突出し、他方の突出部951は、拡幅部32よりも下流側に位置する溝部31に向かって、すなわち、軸方向Yの後側に突出している。
なお、規定部95は、一対の突出部951を有さなくてもよく、例えば、一方の突出部951を省略してもよい。
また、各突出部951の幅W951は、溝部31の幅W31よりも若干小さいのが好ましい。
そして、フィルタユニット9が拡幅部32に収容された状態で、各突出部951は、溝部31内に配置される。また、このとき、各突出部951は、溝部31の側壁部312および側壁部313のうちの少なくとも一方に当接する場合もある。このような突出部951により、フィルタユニット9は、拡幅部32に収容された状態で、溝部31に対する配置方向が正確に規定され、よって、中心軸O92回りの回転が防止される。これにより、流体の流れの大小に関わらず、フィルタ部材93が流体の流れ方向Qに対向することができ、よって、異物を安定して捕捉することができる。
また、規定部95を形状が簡単な突出部951で構成することができ、よって、フィルタユニット9を製造する際の高効率化に寄与する。
また、規定部95が枠体92の閉塞壁部923に設けられていることにより、規定部95をできる限り溝状流路33の隅の方へ配置することができ、よって、規定部95が流体の流れの妨げとなるのを防止または抑制することができる。
図7に示すように、枠体92は、その外側に貫通孔部921の周方向に沿って環状の凸部94を備えている。具体的には、凸部94は、貫通孔部921が貫通する方向(軸方向Y)と直交し、かつ枠体92の外側に突出している。
本実施形態では、凸部94は、枠体92の側面に上下方向Zに沿った一対の側面凸部(第1凸部)941と、下面に左右方向Xに沿った下面凸部(第2凸部)942と、上面に左右方向Xに沿った上面凸部(第3凸部)943とで構成されている。
各凸部941〜943は、その厚さが一定の凸条であり、弾性材料(ゴム材料)で構成されている。
枠体92の幅(側面凸部941の側面同士の距離)W94は、拡幅部32の幅(最大幅)W32より若干大きくなっている。このため、フィルタユニット9を拡幅部32に収容すると、各側面凸部941は、弾性変形して、拡幅部32の内周面に押し付けられた状態で接触する。これにより、フィルタユニット9が拡幅部32から離脱するのを防止することができる。以下、凸部941による効果を「離脱防止効果」と言うことがある。この離脱防止効果により、例えば、組立状態にあるボディ3とフィルタユニット9とを上下反転させたり、また、搬送中に振動が付与されたとしても、フィルタユニット9が拡幅部32から離脱して、ボディ3とフィルタユニット9とが不本意に分解するのを防止することができる。
また、各側面凸部941と拡幅部32の内周面とが密着するので、これらの間に隙間が生じ難い。このため、枠体92の側方を通過して流体が下流側に流れるのを防止することができる。
図5に示すように、枠体92(フィルタユニット9)は、拡幅部32に収容された状態で、ボディ3の上面30から上側に若干突出する程度の高さを有している。すなわち、枠体92の高さ(下面凸部942の下面から上面凸部943の上面までの距離)H92が拡幅部32の深さD32より大きい。この状態で、溝状流路33を覆うように、ボディ3(下部ボディ本体21a)にセパレートプレート(板状部材)21bを装着すると、凸部942および凸部943が弾性変形する。これにより、凸部942と拡幅部32(受け部34)の底面341とが密着し、凸部943もセパレートプレート21bの下面と密着する。このため、流体は、枠体92の貫通孔部921を優先的かつ円滑に通過するようになる。したがって、フィルタ部材93による異物の捕捉性能が好適に発揮される。
なお、ボディ3にセパレートプレート21bを装着した状態では、枠体92の高さH92は、拡幅部32の深さD32とほぼ同じ大きさになる。
前記のように、圧力制御装置10は、フィルタユニット9の閉塞壁部924が拡幅部32の受け部34に入り込むよう構成されている。換言すれば、圧力制御装置10では、溝部31の底部311と、受け部34の底面341との間(境界)に段差331が生じており、この段差331を解消するように閉塞壁部924が配置されている。これにより、流体が閉塞壁部924と受け部34との間を迂回する流れが生じるのは実質的に困難となり、よって、異物がフィルタユニット9を越えて下流側に流れていくのを防止することができる。なお、枠体92を弾性材料で構成した場合には、閉塞壁部924が弾性変形することで受け部34と密着できる。
弾性変形した後の凸部942と閉塞壁部924との合計での厚さT924は、受け部34の深さD34とほぼ同じになる。これにより、溝部31の底部311と閉塞壁部924との間に段差が生じ難く、よって、フィルタユニット9を流体が円滑に通過することができる。また、流体が円滑に通過することができるため、この流体の閉塞壁部924と受け部34との間を迂回する流れがさらに生じ難くなる。これにより、異物がフィルタユニット9を越えて下流側に流れていくのをより確実に防止することができる。
以上のような構成のフィルタユニット9は、例えば、凸部94のみ(好ましくは枠体92全体)が弾性材料(ゴム材料)で構成され、フィルタ部材93が金属材料で構成されるのが好ましい。枠体92全体を弾性材料で構成する場合、フィルタユニット9を、枠体92とフィルタ部材93とのインサート成形品とすることができる。これにより、フィルタユニット9を製造する際の高効率化を図ることができる。特に、枠体92が円筒状をなしていることにより、フィルタユニット9は成形し易くなる。
また、枠体92全体を弾性材料で構成する場合、枠体92には、側面凸部941の近傍に貫通孔部921側に凹んだ凹部96を形成するのが好ましい。本実施形態では、凹部96は、枠体92の上下方向Zの中央部に配置された凹部961と、上下方向Zの上側端部および下側端部に配置された凹部962とで構成されている。かかる凹部961、962を設けることにより、枠体92が変形した際に、その変形を吸収して、フィルタユニット9を拡幅部32に円滑かつ確実に収容することができる。
また、本実施形態では、各凹部961、962において、フィルタ部材93の一部が露出している。フィルタ部材93は硬質材料で構成されるため、枠体92から露出するフィルタ部材93の部分を冶具等で把持することができる。このため、フィルタユニット9をインサート成形した後、枠体92から露出するフィルタ部材93の部分を冶具等で把持すれば、成形型からフィルタユニット9を取り出し易い。
フィルタユニット9のボディ3(拡幅部32)に対する保持力を、上流側および下流側において均一にする観点からは、凸部94は枠体92の軸方向Y(貫通孔部921が貫通する方向)の中央部に配置することが好ましい。したがって、本実施形態では、各凹部961、962において、フィルタ部材93の一部を露出させるべく、フィルタ部材93は、枠体92の中心軸O92から貫通孔部921の下流開口(一方の開口)側へズレて配置されている。
また、かかる構成によれば、凸部94の内側にフィルタ部材93が存在しないため、凸部94の変形量を大きくすることができる。
フィルタユニット9は、次の構成とすることもできる。
以下、図10を参照してフィルタユニット9の他の構成例について説明するが、前述した構成例との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
他の構成例では、凸部94の構成が異なること以外は、前記構成例と同様である。
図10に示す凸部94は、その厚さが枠体92の軸方向Yの中央部でほぼ一定であり、貫通孔部921の上流開口および下流開口(両側の開口)に向かって連続的に減少している。したがって、本構成例の凸部94は、その最大厚さを有する部分が、枠体92の軸方向Y(貫通孔部921が貫通する方向)の中央部に位置している。
また、前述と同様に、枠体92には、凸部94の最大厚さを有する部分の近傍に、枠体92の変形を吸収する機能を有する凹部96が形成されている。
かかる構成によれば、前記構成例と同様の作用・効果を得ることができる。
また、凸部94の厚さが貫通孔部921の上流開口および下流開口に向かって連続的に減少しているため、フィルタユニット9をインサート成形した後、成形型からのフィルタユニット9の取り出しをより円滑かつ確実に行うことができる。
さらに、凸部94の厚さが急激に変化しないため、凸部94が弾性変形した際に、凸部94に破損が生じ難い。
以上、本発明の圧力制御装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、圧力制御装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、フィルタ部材は、前記実施形態では枠体の中心軸の方向に沿って配置されているがこれに限定されない。例えば、フィルタ部材は、アーチ状に湾曲して配置されてもよく、くの字状に屈曲して配置されてもよい。また、平板状のフィルタ部材が、枠体の中心軸に対して傾斜して配置されてもよい。
さらに、凸部94は、側面凸部941、下面凸部942および上面凸部943の全てを含まなくてもよいが、少なくとも側面凸部941を含むことが好ましい。
10 圧力制御装置
10a 油路
20 油路ボディ
21 下部ボディ
21a 下部ボディ本体
21b セパレートプレート
22 上部ボディ
22a 貫通孔
22b 貫通孔
22c 貫通孔
23 スプール穴
23a スプール穴本体
23b 導入穴部
24 溝部
24a 内側面
30 スプールバルブ
31a 支持部
31b 大径部
31c 小径部
40 センサモジュール
41 磁気センサ
42 筐体
50 マグネット
70 弾性部材
71 固定部材
71a 延伸部
71b 屈曲部
80 マグネットホルダ
80a 第2凹部
80b 被支持凹部
81 ホルダ本体部
81a 滑り部
81b 被支持部
81c 第1凹部
82 対向部
3 ボディ
30 上面(表面)
31 溝部
311 底部(第1底部)
312 側壁部
313 側壁部
314 境界部
315 境界部
32 拡幅部
321 湾曲部
33 溝状流路
331 段差
34 受け部
341 底面(第2底部)
9 フィルタユニット
92 枠体
921 貫通孔部
922 外周部
923 閉塞壁部
924 閉塞壁部
924a 端面(下面)
93 フィルタ部材
931 小孔
94 凸部
941 側面凸部
942 下面凸部
943 上面凸部
95 規定部
951 突出部
952 非円形部
953 非円形部
96 凹部
961 凹部
962 凹部
31 深さ(第1深さ)
32 深さ(第2深さ)
34 深さ
92 高さ
J 中心軸
951 突出長さ
92 中心軸
Q 流れ方向
942 厚さ
31 幅(第1幅)
32 幅(第2幅)
93
94
951
X 左右方向
Y 軸方向
Z 上下方向

Claims (15)

  1. 溝部と、該溝部に繋がり、前記溝部の幅よりも幅が拡大した拡幅部とを含む溝状流路を有するボディと、
    前記溝状流路を通過する流体に混在する異物を捕捉するフィルタユニットであって、中心軸と直交する方向に貫通する貫通孔部を備える筒状の枠体と、前記貫通孔部を遮って配置され、前記枠体の内側に支持された平板状のフィルタ部材と、を有し、前記枠体の前記中心軸の方向が前記拡幅部の深さ方向に沿って前記拡幅部に収容されたフィルタユニットと、を備え、
    前記枠体は、前記貫通孔部が貫通する方向と直交し、かつ前記枠体の外側に突出する凸部を備えることを特徴とする圧力制御装置。
  2. 前記凸部は、その厚さが一定の凸条である請求項1に記載の圧力制御装置。
  3. 前記凸部は、その厚さが前記貫通孔部の両側の開口に向かって連続的に減少している請求項1に記載の圧力制御装置。
  4. 前記凸部は、その最大厚さを有する部分が、前記貫通孔部が貫通する方向の中央部に位置している請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
  5. 前記枠体は、前記凸部の最大厚さを有する部分の近傍に配置され、前記貫通孔部側に凹んだ凹部を備える請求項4に記載の圧力制御装置。
  6. 前記凹部において、前記フィルタ部材の一部が露出している請求項5に記載の圧力制御装置。
  7. 前記凸部は、前記フィルタユニットを前記拡幅部に収容した状態で、前記拡幅部の内周面に接触する第1凸部を含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
  8. 前記凸部は、前記フィルタユニットを前記拡幅部に収容した状態で、前記拡幅部の底面に接触する第2凸部を含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
  9. 当該圧力制御装置は、さらに前記溝状流路を覆うように前記ボディに装着されるプレートを備え、前記凸部は、前記フィルタユニットを前記拡幅部に収容し、前記ボディに前記プレートを装着した状態で、前記プレートに接触する第3凸部を含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
  10. 前記フィルタ部材は、前記枠体の前記中心軸から前記貫通孔部の一方の開口側へズレて配置されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
  11. 前記凸部は、弾性材料で構成されている請求項1〜10のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
  12. 前記枠体は、弾性材料で構成され、
    前記フィルタユニットは、前記枠体と前記フィルタ部材とのインサート成形品である請求項1〜11のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
  13. 前記フィルタユニットは、前記溝部に対する配置方向を規定する規定部を有する請求項1〜12のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
  14. 前記規定部は、前記拡幅部よりも上流側または下流側に位置する前記溝部に向かって突出する突出部を有する請求項13に記載の圧力制御装置。
  15. 前記拡幅部は、その深さが前記溝部の深さより大きく形成され、前記フィルタユニットの一部が入り込む受け部を備える請求項1〜14のいずれか1項に記載の圧力制御装置。
JP2019035164A 2019-02-28 2019-02-28 圧力制御装置 Pending JP2020139551A (ja)

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