JP2019002490A - バルブ装置 - Google Patents

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Hiroshi Shirai
寛 白井
栽賢 金
Jaehyun Kim
栽賢 金
沙欧里 縫谷
Saori Nuitani
沙欧里 縫谷
俊晃 中村
Toshiaki Nakamura
俊晃 中村
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Abstract

【課題】スプールバルブの軸方向の位置を把握する精度を向上できるバルブ装置を提供する。【解決手段】オイルが流れる油路を内部に有する油路ボディ20と、油路ボディに取り付けられ、軸方向に延びる中心軸に沿って配置されるスプールバルブと、スプールバルブに固定されるマグネットと、油路ボディに取り付けられ、マグネットの磁界を検出する磁気センサと、油路ボディに取り付けられる回転止め部材60と、を備える。油路ボディは、軸方向に延びるスプール穴を有する。スプール穴内には、スプールバルブが軸方向に移動可能に配置される。回転止め部材は、少なくとも一部がスプール穴内に配置される。スプールバルブは、回転止め部材と中心軸の周方向に対向し回転止め部材と接触可能な対向部34を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、バルブ装置に関する。
油路ボディに設けられたスプールバルブが知られている。例えば、特許文献1には、オイルポンプの吐出量切替装置に設けられたスプールバルブが記載されている。
特開2016−183579号公報
上記のようなスプールバルブにおいては、スプールバルブにマグネットを取り付け、磁気センサによってマグネットの磁界を検出することでスプールバルブの軸方向の位置を検出する場合がある。しかし、この場合、スプールバルブが軸周りに回転すると、スプールバルブとともにマグネットが回転するため、磁気センサによって検出されるマグネットによる磁界が変化する場合がある。これにより、実際にはスプールバルブの軸方向の位置が変化していない場合であっても、磁気センサによって検出されるスプールバルブの位置情報が変化し、スプールバルブの軸方向の位置を精度よく把握できない場合があった。
本発明は、上記事情に鑑みて、スプールバルブの軸方向の位置を把握する精度を向上できるバルブ装置を提供することを目的の一つとする。
本発明のバルブ装置の一つの態様は、オイルが流れる油路を内部に有する油路ボディと、前記油路ボディに取り付けられ、軸方向に延びる中心軸に沿って配置されるスプールバルブと、前記スプールバルブに固定されるマグネットと、前記油路ボディに取り付けられ、前記マグネットの磁界を検出する磁気センサと、前記油路ボディに取り付けられる回転止め部材と、を備え、前記油路ボディは、軸方向に延びるスプール穴を有し、前記スプール穴内には、前記スプールバルブが軸方向に移動可能に配置され、前記回転止め部材は、少なくとも一部が前記スプール穴内に配置され、前記スプールバルブは、前記回転止め部材と前記中心軸の周方向に対向し前記回転止め部材と接触可能な対向部を有する。
本発明の一つの態様によれば、スプールバルブの軸方向の位置を把握する精度を向上できるバルブ装置が提供される。
図1は、本実施形態のバルブ装置の一部を示す斜視図である。 図2は、本実施形態のバルブ装置の一部を示す分解斜視図である。 図3は、本実施形態のバルブ装置の一部を示す図であって、図1におけるIII−III断面図である。 図4は、本実施形態のバルブ装置の一部を示す図であって、図3におけるIV−IV断面図である。 図5は、本実施形態のバルブ装置の一部を示す図であって、図4におけるV−V断面図である。
各図においてZ軸方向は、上下方向Zとする。X軸方向は、上下方向Zと直交する水平方向のうちの左右方向Xとする。Y軸方向は、上下方向Zと直交する水平方向のうち左右方向Xと直交する軸方向Yとする。上下方向Zのうちの正の側を「上側」と呼び、負の側を「下側」と呼ぶ。軸方向Yのうちの正の側を「前側」と呼び、負の側を「後側」と呼ぶ。前側は、軸方向一方側に相当し、後側には、軸方向他方側に相当する。なお、上側、下側、前側、後側、上下方向、および左右方向とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
図1および図2に示す本実施形態のバルブ装置10は、例えば、車両に搭載されるコントロールバルブである。バルブ装置10は、油路ボディ20と、スプールバルブ30と、マグネット50と、センサモジュール40と、弾性部材70と、固定部材71と、を備える。
図3に示すように、油路ボディ20は、オイルが流れる油路10aを内部に有する。図3において指し示す油路10aの部分は、後述するスプール穴23の一部である。各図においては、例えば、油路ボディ20の一部を切り出した状態を示す。図1に示すように、油路ボディ20は、下部ボディ21と、上部ボディ22と、を有する。図示は省略するが、油路10aは、例えば、下部ボディ21と上部ボディ22との両方に設けられる。
下部ボディ21は、下部ボディ本体21aと、下部ボディ本体21aの上側に重ねて配置されるセパレートプレート21bと、を有する。本実施形態において下部ボディ21の上面は、セパレートプレート21bの上面に相当し、上下方向Zと直交する。上部ボディ22は、下部ボディ21の上側に重ねて配置される。上部ボディ22の下面は、上下方向Zと直交する。上部ボディ22の下面は、下部ボディ21の上面、すなわちセパレートプレート21bの上面と接触する。
図3に示すように、上部ボディ22は、軸方向Yに延びるスプール穴23を有する。本実施形態においてスプール穴23の軸方向Yと直交する断面形状は、中心軸Jを中心とする円形状である。中心軸Jは、軸方向Yに延びる。なお、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
スプール穴23は、少なくとも前側に開口する。本実施形態においてスプール穴23の後端は、閉塞される。すなわち、スプール穴23は、前側に開口し底部を有する穴である。なお、スプール穴23は、例えば、軸方向Yの両側に開口してもよい。スプール穴23の少なくとも一部は、油路ボディ20内の油路10aの一部を構成する。
スプール穴23は、スプール穴本体23aと、導入穴部23bと、を有する。図示は省略するが、スプール穴本体23aの内周面には、油路ボディ20のうちスプール穴23以外の部分に設けられる油路10aが開口する。導入穴部23bの内径は、スプール穴本体23aの内径よりも大きい。導入穴部23bは、スプール穴本体23aの前側の端部に繋がる。導入穴部23bは、スプール穴23の前側の端部であり、前側に開口する。
上部ボディ22は、上部ボディ22の前側の端部に、貫通孔22a,22b,22cを有する。貫通孔22aは、上部ボディ22における上部ボディ22の上面から導入穴部23bの内周面までの部分を上下方向Zに貫通する。貫通孔22bは、上部ボディ22における上部ボディ22の下面から導入穴部23bの内周面までの部分を上下方向Zに貫通する。図1および図4に示すように、貫通孔22aおよび貫通孔22bは、上側から視て左右方向Xに長い長方形状である。貫通孔22aと貫通孔22bとは、上側から視て互いに重なり合う。
図3に示すように、貫通孔22cは、上部ボディ22における上部ボディ22の前面から貫通孔22bまでの部分を軸方向Yに貫通する。貫通孔22cは、上部ボディ22の前面における下端部に設けられる。貫通孔22cは、下側に開口する。図1に示すように、貫通孔22cは、前側から視て左右方向Xに長い長方形状である。貫通孔22a,22b,22cの左右方向Xの中心は、例えば、中心軸Jの左右方向Xの位置と同じである。
図5に示すように、上部ボディ22は、上部ボディ22の下側の面から上側に窪む収容穴24を有する。収容穴24は、上下方向Zに延びる。収容穴24の上端部は、接続部31aの上端部と上下方向Zにおいてほぼ同じ位置にある。図4に示すように、収容穴24の上下方向Zと直交する断面形状は、円形状である。収容穴24は、スプール穴本体23aに繋がる。より詳細には、収容穴24は、後述する対向部34とスプール穴本体23aの内周面との径方向の隙間に繋がる。
図1に示すように、上部ボディ22におけるスプール穴23が設けられる部分は、上部ボディ22の他の部分よりも上側に突出する。この突出する部分のうち前側の端部における上面は、上側に凸となる半円弧状の曲面である。貫通孔22aは、この半円弧状の曲面の上端部に開口する。下部ボディ本体21aとセパレートプレート21bと上部ボディ22とは、例えば、それぞれ単一の部材である。下部ボディ本体21aとセパレートプレート21bと上部ボディ22とは、非磁性体製である。
図3に示すように、スプールバルブ30は、上下方向Zと交差する軸方向Yに延びる中心軸Jに沿って配置される。スプールバルブ30は、円柱状である。スプールバルブ30は、油路ボディ20に取り付けられる。スプールバルブ30は、スプール穴23内において軸方向Yに移動可能に配置される。スプールバルブ30は、スプールバルブ本体部31と、マグネット固定部32と、を有する。
スプールバルブ本体部31は、スプール穴本体23a内を軸方向Yに移動して、スプール穴本体23aの内周面に開口する油路10aの開口部を開閉する。図示は省略するが、スプールバルブ本体部31の後側の端部には、オイルの油圧あるいはソレノイドアクチュエータ等の駆動装置から前側向きの力が加えられる。スプールバルブ本体部31は、接続部31aと、複数の大径部31bと、複数の小径部31cと、を有する。スプールバルブ30の各部は、中心軸Jを中心として軸方向Yに延びる円柱状である。
接続部31aは、スプールバルブ本体部31の前側の端部である。接続部31aの前側の端部は、マグネット固定部32の後側の端部に繋がる。接続部31aの後側の端部は、小径部31cの前側の端部と繋がる。図2および図4に示すように、接続部31aは、円柱の左右方向一方側の端部を上下方向Zに沿って切り欠いたような形状である。これにより、接続部31aは、中心軸Jの径方向と直交する平坦な面である対向部34を有する。すなわち、スプールバルブ30は、対向部34を有する。
対向部34は、接続部31aの前側の端部から後側に延びる。対向部34の後側の端部は、接続部31aの後側の端面よりも前側に位置する。対向部34は、対向部34以外の部分における接続部31aの外周面よりも、径方向内側に位置する。対向部34は、軸方向Yに長い長方形状の面である。図4に示すように、対向部34は、スプール穴本体23aの内周面と径方向に隙間を介して対向する。
複数の大径部31bと複数の小径部31cとは、接続部31aの後側の端部に繋がる小径部31cから後側に向かって交互に連続して配置される。大径部31bの外径は、小径部31cの外径よりも大きい。本実施形態において、接続部31aの外径と大径部31bの外径とは、例えば、同じである。接続部31aの外径および大径部31bの外径は、スプール穴本体23aの内径とほぼ同じであり、スプール穴本体23aの内径よりも僅かに小さい。接続部31aおよび大径部31bは、スプール穴本体23aの内周面に対して滑りながら軸方向Yに移動可能である。大径部31bは、スプール穴本体23aの内周面に開口する油路10aの開口部を開閉する弁部として機能する。
マグネット固定部32は、スプールバルブ本体部31の軸方向Yの端部に繋がる。より詳細には、マグネット固定部32の後側の端部は、接続部31aの前側の端部に繋がる。マグネット固定部32は、導入穴部23bの内部に、軸方向Yに移動可能に配置される。マグネット固定部32の外径は、接続部31aの外径および大径部31bの外径よりも大きい。マグネット固定部32の外径は、導入穴部23bの内径とほぼ同じであり、導入穴部23bの内径よりも僅かに小さい。
マグネット固定部32は、導入穴部23bの内周面に対して滑りながら軸方向Yに移動可能である。すなわち、マグネット固定部32は、スプール穴23の内周面に対して滑りながら軸方向Yに移動可能な滑り部を有する。本実施形態において滑り部は、マグネット固定部32全体である。マグネット固定部32の後側の面のうち径方向外縁部は、スプール穴本体23aと導入穴部23bとの間に生じる段差における前側を向く段差面に、接触可能である。これにより、スプールバルブ30が図4に示すマグネット固定部32と段差面とが接触する位置から後側に移動することを抑制でき、スプールバルブ30の最後端位置を決めることができる。
図3に示すように、マグネット固定部32は、マグネット固定部32の外周面から径方向内側に窪む第1凹部32aを有する。上述したように、本実施形態では、マグネット固定部32全体が滑り部に相当するため、第1凹部32aは、滑り部の外周面から径方向内側に窪む。図3では、第1凹部32aは、マグネット固定部32の上端部から下側に窪む。第1凹部32aの内側面は、軸方向Yに対向する一対の面を含む。
スプールバルブ30は、スプールバルブ30における前側の端部から後側に窪む第2凹部33を有する。第2凹部33は、マグネット固定部32から接続部31aまで延びる。図2に示すように、第2凹部33は、前側から視て中心軸Jを中心とする円形状である。本実施形態においてスプールバルブ30は、例えば、金属製の単一の部材である。
マグネット50は、略直方体状である。マグネット50の上面は、例えば、周方向に沿って円弧状に湾曲する面である。図3に示すように、マグネット50は、第1凹部32a内に収容されて、マグネット固定部32に固定される。これにより、マグネット50は、スプールバルブ30に固定される。マグネット50は、例えば、接着剤により固定される。マグネット50の径方向外側面は、例えば、マグネット固定部32の外周面よりも径方向内側に位置する。マグネット50の径方向外側面は、導入穴部23bの内周面と径方向に隙間を介して対向する。
上述したように、第1凹部32aが設けられるマグネット固定部32はスプール穴23の内周面に対して滑りながら移動する滑り部である。そのため、マグネット固定部32の外周面とスプール穴23の内周面とは、接触する、あるいは僅かな隙間を介して対向する。これにより、第1凹部32a内にはオイルに含まれる金属片等の異物が入り込みにくい。したがって、第1凹部32aに収容されるマグネット50に、オイルに含まれる金属片等の異物が付着することを抑制できる。
センサモジュール40は、筐体42と、磁気センサ41と、を有する。筐体42は、磁気センサ41を収容する。図1に示すように、筐体42は、例えば、上下方向Zに扁平の直方体箱状である。筐体42は、上部ボディ22の上面のうち、貫通孔22aが設けられる半円弧状の曲面の後側に位置する平坦面に固定される。
図3に示すように、磁気センサ41は、筐体42の内部において筐体42の底面に固定される。これにより、筐体42を介して、磁気センサ41は、油路ボディ20に取り付けられる。磁気センサ41は、マグネット50の磁界を検出する。磁気センサ41は、例えば、ホール素子である。なお、磁気センサ41は、磁気抵抗素子であってもよい。
スプールバルブ30の軸方向Yの移動に伴って、マグネット50の軸方向Yの位置が変化すると、磁気センサ41を通るマグネット50の磁界が変化する。そのため、磁気センサ41によってマグネット50の磁界の変化を検出することで、マグネット50の軸方向Yの位置、すなわちスプールバルブ30の軸方向Yの位置を検出することができる。
磁気センサ41とマグネット50とは、上下方向Zに重なる。すなわち、マグネット50の少なくとも一部は、磁気センサ41と、径方向のうちの上下方向Zと平行な方向に重なる。そのため、マグネット50の磁界を磁気センサ41によって検出しやすい。したがって、センサモジュール40によって、スプールバルブ30の軸方向Yの変位をより精度よく検出できる。
なお、本明細書において「マグネットの少なくとも一部が磁気センサと径方向に重なる」とは、マグネットが直接的に固定されたスプールバルブが軸方向に移動する範囲内の少なくとも一部の位置において、マグネットの少なくとも一部が磁気センサと径方向に重なればよい。すなわち、例えば、スプールバルブ30が図3の位置から軸方向Yに変位した際に、マグネット50が磁気センサ41と上下方向Zに重ならなくなってもよい。本実施形態では、マグネット50は、スプールバルブ30が軸方向Yに移動する範囲内であれば、いずれの位置においても、一部が磁気センサ41と上下方向Zに重なる。
図2に示すように、固定部材71は、板面が左右方向Xと平行な板状である。固定部材71は、延伸部71aと、屈曲部71bと、を有する。延伸部71aは、上下方向Zに延びる。延伸部71aは、前側から視て上下方向Zに長い長方形状である。図1および図3に示すように、延伸部71aは、貫通孔22bを介して導入穴部23bの内部に挿入される。延伸部71aの上端部は、貫通孔22aに挿入される。延伸部71aは、導入穴部23bの前側の開口の一部を塞ぐ。屈曲部71bは、延伸部71aの下側の端部から前側に屈曲する。屈曲部71bは、貫通孔22cに挿入される。固定部材71は、弾性部材70の前側に配置される。
本実施形態において固定部材71は、上部ボディ22と下部ボディ21とを重ね合わせる前に、上部ボディ22の下面に開口する貫通孔22bの開口部から、貫通孔22bおよび導入穴部23bを介して貫通孔22aまで挿入される。そして、図1に示すように、上部ボディ22と下部ボディ21とが上下方向Zに積層されて組み合わされることで、貫通孔22cに挿入された屈曲部71bが下部ボディ21の上面によって下側から支持される。これにより、固定部材71を油路ボディ20に対して取り付けることができる。
図3に示すように、弾性部材70は、軸方向Yに延びるコイルスプリングである。弾性部材70は、スプールバルブ30の前側に配置される。本実施形態において弾性部材70の少なくとも一部は、第2凹部33内に配置される。そのため、弾性部材70の少なくとも一部をスプールバルブ30と径方向に重ねることができ、バルブ装置10の軸方向Yの寸法を小型化しやすい。本実施形態では、弾性部材70の後側の部分が、第2凹部33内に配置される。
弾性部材70の後側の端部は、第2凹部33の底面に接触する。弾性部材70の前側の端部は、固定部材71と接触する。これにより、弾性部材70の前側の端部は、固定部材71によって支持される。固定部材71は、弾性部材70から前側向きの弾性力を受け、延伸部71aが貫通孔22a,22bの前側の内側面に押し付けられる。
弾性部材70の前側の端部が固定部材71に支持されることで、弾性部材70は、スプールバルブ30に後側向きの弾性力を加える。そのため、例えば、スプールバルブ30の後側の端部に加えられるオイルの油圧あるいはソレノイドアクチュエータ等の駆動装置から加えられる力と、弾性部材70の弾性力とが釣り合う位置に、スプールバルブ30の軸方向Yの位置を維持することができる。これにより、スプールバルブ30の後側の端部に加えられる力を変化させることで、スプールバルブ30の軸方向Yの位置を変化させることができ、油路ボディ20の内部の油路10aの開閉を切り換えることができる。
図4および図5に示すように、バルブ装置10は、回転止め部材60をさらに備える。回転止め部材60は、上下方向Zに延びる円柱状である。回転止め部材60は、収容穴24内に収容されて、油路ボディ20に取り付けられる。回転止め部材60の外径は、収容穴24の内径とほぼ同じであり、収容穴24の内径よりも僅かに小さい。図5に示すように、回転止め部材60は、例えば、収容穴24の上端部まで挿入される。上述したように、収容穴24はスプール穴本体23a内に繋がる。そのため、図4に示すように、収容穴24に挿入される回転止め部材60の一部は、スプール穴本体23a内に位置する。すなわち、回転止め部材60は、少なくとも一部がスプール穴23内に配置される。
図5に示すように、回転止め部材60と対向部34とは周方向に対向する。本明細書において「ある2つの部分が周方向に対向する」とは、ある2つの部分の両方が周方向に沿った1つの仮想円上に位置し、かつ、互いに対向することを含む。回転止め部材60と対向部34とは、互いに接触可能である。すなわち、対向部34は、回転止め部材60と中心軸Jの周方向に対向し回転止め部材60と接触可能である。
そのため、本実施形態によれば、例えば、対向部34が中心軸J周りに回転しようとした場合、対向部34は回転止め部材60と接触する。これにより、回転止め部材60によって対向部34の回転が抑制され、スプールバルブ30が中心軸J周りに回転することが抑制される。したがって、スプールバルブ30に固定されるマグネット50の位置が周方向にずれることを抑制できる。そのため、スプールバルブ30の軸方向Yの位置が変化していない場合に、磁気センサ41によって検出されるスプールバルブ30の位置情報が変化することを抑制できる。これにより、スプールバルブ30の軸方向Yの位置を把握する精度を向上できる。なお、図4および図5においては、対向部34は、対向部34の上端部から対向部34の下端部までにおいて回転止め部材60と線接触する。
また、本実施形態によれば、対向部34は、中心軸Jの径方向と直交する平坦な面である。そのため、円柱状のスプールバルブ30の一部を切り欠く加工を施すことで、容易に対向部34を作ることができる。
また、本実施形態によれば、マグネット50は、スプールバルブ本体部31の軸方向Yの端部に繋がるマグネット固定部32に固定される。そのため、スプールバルブ30のうち、スプール穴23の内周面に開口する油路10aの開口部を開閉する部分、すなわちスプールバルブ本体部31以外の部分にマグネット50を設けることができる。したがって、例えば本実施形態のように、マグネット固定部32の外径をスプールバルブ本体部31の外径よりも大きくすることで、マグネット固定部32に固定されるマグネット50をより径方向外側に配置しやすい。これにより、マグネット50を磁気センサ41に近づけて配置しやすく、磁気センサ41によるスプールバルブ30の位置検出精度を向上できる。
また、本実施形態によれば、対向部34は、スプールバルブ本体部31におけるマグネット固定部32側、すなわち前側の端部である接続部31aに設けられる。そのため、例えば、対向部34を小径部31cに設ける場合等に比べて、対向部34の軸方向Yの寸法を大きくしやすい。これにより、対向部34の軸方向Yの寸法をスプールバルブ30の軸方向Yのストローク以上にしやすく、スプールバルブ30が軸方向Yのいずれの位置にある場合であっても、対向部34と回転止め部材60とによってスプールバルブ30が回転することを抑制できる。
本実施形態において回転止め部材60は、収容穴24内に回転止め部材60の軸周りに回転可能に収容される。そのため、スプールバルブ30が軸方向Yに移動することで、対向部34と接触する回転止め部材60は、収容穴24内で回転止め部材60の軸周りに回転する。これにより、対向部34と回転止め部材60とが擦れることを抑制でき、スプールバルブ30の軸方向Yの移動が阻害されることを抑制できる。
本実施形態において回転止め部材60は、上部ボディ22と下部ボディ21とを重ね合わせる前に、上部ボディ22の下面に開口する収容穴24の開口部から、収容穴24に挿入される。そして、図5に示すように、上部ボディ22と下部ボディ21とが上下方向Zに積層されて組み合わされることで、収容穴24に収容された回転止め部材60の下端部が下部ボディ21の上面によって下側から支持される。これにより、回転止め部材60を収容穴24内に保持することができる。
本実施形態のバルブ装置10を組み立てる際、作業者は、まずスプール穴23にスプールバルブ30を挿入する。作業者は、弾性部材70を第2凹部33に挿入した後、固定部材71を貫通孔22a,22bに挿入して、弾性部材70を前側から押さえる。そして、作業者は、回転止め部材60を収容穴24に挿入する。このとき、作業者は、例えば、回転止め部材60の外周面にグリスを塗布してから、回転止め部材60を収容穴24に挿入してもよい。これにより、上部ボディ22と下部ボディ21とを重ね合わせる前に回転止め部材60が収容穴24から抜け落ちることを抑制できる。その後、作業者は、上部ボディ22を下部ボディ21の上側に重ね合わせる。このようにして、作業者は、バルブ装置10を組み立てる。
本発明は上述の実施形態に限られず、他の構成を採用することもできる。対向部の構成は、回転止め部材と周方向に対向し回転止め部材と接触可能であれば、特に限定されない。対向部は、曲面であってもよいし、外径が周囲の部分より小さくなる部分であってもよい。対向部は、複数設けられてもよい。この場合、回転止め部材は、複数設けられてもよい。また、この場合、例えば、上述した対向部34と中心軸Jを挟んだ反対側の接続部31aの部分に、対向部34と同様の平坦面が設けられてもよい。
また、例えば、接続部全体が多角柱状であってもよい。この場合、接続部の側面のうちの少なくとも一つが対向部に相当する。対向部は、接続部の外周面から径方向外側に突出する凸部であってもよい。滑り部は、マグネット固定部の一部でもよい。回転止め部材の構成は、対向部と接触してスプールバルブの回転を抑制できるならば特に限定されない。回転止め部材は、多角柱状であってもよい。
また、マグネットの構成は、特に限定されない。マグネットは、例えば、円環状でスプールバルブに嵌め合わされてもよい。マグネットは、複数のマグネットが組み合わされて構成されてもよい。また、磁気センサによってマグネットの磁界を検出できるならば、磁気センサとマグネットとは径方向に重ならなくてもよい。
また、上述の実施形態では、スプール穴は、上部ボディに設けられる構成としたが、これに限られない。スプール穴は、下部ボディに設けられてもよい。セパレートプレートは設けられなくてもよい。油路ボディは、上部ボディと下部ボディとに分かれていなくてもよい。また、中心軸Jが延びる軸方向は、上下方向Zと直交せずに交差してもよいし、上下方向Zと平行であってもよい。
また、油路ボディは、油路ボディ本体と、油路ボディ本体と別部材であり、油路ボディ本体に取り付けられるセンサ取付部材と、を有してもよい。センサ取付部材には、磁気センサ41が取り付けられる。センサ取付部材は、例えば、上述した上部ボディ22のうち、センサモジュール40が固定される前側の部分である。すなわち、上述した上部ボディ22の前側の部分は、別部材として構成されて、油路ボディ本体に取り付けられてもよい。この構成において油路ボディ本体は、上部ボディ22のうちのセンサ取付部材以外の部分と、下部ボディ21と、を有する。この構成においてスプール穴23は、油路ボディ本体とセンサ取付部材とに跨って設けられる。この場合、導入穴部23bは、センサ取付部材に設けられる。そのため、スプール穴23のうちセンサ取付部材に設けられた部分の内部には、マグネット50が収容される。この構成によれば、センサ取付部材を交換することのみによって、マグネット50が収容される導入穴部23bの構成を容易に変更することができる。
また、上述した実施形態のバルブ装置の用途は、特に限定されず、車両以外に搭載されてもよい。また、上記の各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10…バルブ装置、10a…油路、20…油路ボディ、21…下部ボディ、22…上部ボディ、23…スプール穴、24…収容穴、30…スプールバルブ、31…スプールバルブ本体部、32…マグネット固定部(滑り部)、32a…第1凹部、33…第2凹部、34…対向部、41…磁気センサ、50…マグネット、60…回転止め部材、70…弾性部材、71…固定部材、J…中心軸、Y…軸方向、Z…上下方向

Claims (9)

  1. オイルが流れる油路を内部に有する油路ボディと、
    前記油路ボディに取り付けられ、軸方向に延びる中心軸に沿って配置されるスプールバルブと、
    前記スプールバルブに固定されるマグネットと、
    前記油路ボディに取り付けられ、前記マグネットの磁界を検出する磁気センサと、
    前記油路ボディに取り付けられる回転止め部材と、
    を備え、
    前記油路ボディは、軸方向に延びるスプール穴を有し、
    前記スプール穴内には、前記スプールバルブが軸方向に移動可能に配置され、
    前記回転止め部材は、少なくとも一部が前記スプール穴内に配置され、
    前記スプールバルブは、前記回転止め部材と前記中心軸の周方向に対向し前記回転止め部材と接触可能な対向部を有する、バルブ装置。
  2. 前記対向部は、前記中心軸の径方向と直交する平坦な面である、請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 前記スプールバルブは、
    スプールバルブ本体部と、
    前記スプールバルブ本体部の軸方向の端部に繋がり、前記マグネットが固定されるマグネット固定部と、
    を有する、請求項1または2に記載のバルブ装置。
  4. 前記マグネット固定部は、
    前記スプール穴の内周面に対して滑りながら軸方向に移動可能な滑り部と、
    前記滑り部の外周面から径方向内側に窪む第1凹部と、
    を有し、
    前記マグネットは、前記第1凹部内に収容される、請求項3に記載のバルブ装置。
  5. 前記対向部は、前記スプールバルブ本体部における前記マグネット固定部側の端部に設けられる、請求項3または4に記載のバルブ装置。
  6. 前記スプールバルブの軸方向一方側に配置される弾性部材と、
    前記弾性部材の軸方向一方側に配置される固定部材と、
    をさらに備え、
    前記スプール穴は、少なくとも軸方向一方側に開口し、
    前記弾性部材の軸方向一方側の端部は、前記固定部材と接触し、
    前記弾性部材は、前記スプールバルブに軸方向他方側向きの弾性力を加える、請求項1から5のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  7. 前記弾性部材は、コイルスプリングであり、
    前記スプールバルブは、前記スプールバルブにおける軸方向一方側の端部から軸方向他方側に窪む第2凹部を有し、
    前記弾性部材の少なくとも一部は、前記第2凹部内に配置される、請求項6に記載のバルブ装置。
  8. 軸方向は、上下方向と交差し、
    前記油路ボディは、
    下部ボディと、
    前記下部ボディの上側に重ねて配置される上部ボディと、
    を有し、
    前記スプール穴は、前記上部ボディに設けられ、
    前記上部ボディは、前記上部ボディの下側の面から上側に窪む収容穴を有し、
    前記回転止め部材は、上下方向に延びる円柱状であり、前記収容穴内に前記回転止め部材の軸周りに回転可能に収容される、請求項1から7のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  9. 前記油路ボディは、
    油路ボディ本体と、
    前記油路ボディ本体と別部材であり、前記油路ボディ本体に取り付けられるセンサ取付部材と、
    を有し、
    前記センサ取付部材には、前記磁気センサが取り付けられ、
    前記スプール穴は、前記油路ボディ本体と前記センサ取付部材とに跨って設けられ、
    前記スプール穴のうち前記センサ取付部材に設けられた部分の内部には、前記マグネットが収容される、請求項1から8のいずれか一項に記載のバルブ装置。
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