JP2020138285A - 電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減する。【解決手段】本開示の電動工具は、ノイズ源と、リード線と、阻止部とを備える。ノイズ源は、電磁ノイズを放出する。リード線は、電気信号または電気エネルギーを伝送するように構成される。阻止部は、リード線の少なくとも一部分とノイズ源との間に配置されて、リード線の少なくとも一部分がノイズ源に近付くのを阻止する。【選択図】図3

Description

本開示は、電磁ノイズの発生源を備える電動工具に関する。
特許文献1には、電動工具から発生する電磁ノイズを低減させるためにフェライトコアをハウジングの内部に設置する技術が記載されている。
特開2015−213980号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、電磁ノイズを吸収する機能を有する特別な部品を追加する必要があるため、電動工具の製造コストが高くなってしまう。
本開示は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減することを目的とする。
本開示の一態様は、ノイズ源と、リード線と、阻止部とを備える電動工具である。ノイズ源は、電磁ノイズを放出する。リード線は、電気信号または電気エネルギーを伝送するように構成される。阻止部は、リード線の少なくとも一部分とノイズ源との間に配置されて、リード線の少なくとも一部分がノイズ源に近付くのを阻止する。
このように構成された本開示の電動工具では、阻止部が、リード線の少なくとも一部分がノイズ源に近付くのを阻止する。このため、本開示の電動工具は、ノイズ源から放出される電磁ノイズがリード線の心線に伝達されてしまう事態の発生を抑制することができる。すなわち、本開示の電動工具は、ノイズ源から放出される電磁ノイズが、電磁ノイズの重畳していないリード線へ伝搬し、そのリード線をアンテナとして放出されてしまう事態の発生を抑制することができる。これにより、本開示の電動工具は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
本開示の一態様では、本体ハウジングを備え、本体ハウジングは、受け側ハウジングと、被せ側ハウジングとを備え、阻止部は、被せ側ハウジングの内壁から突出するように形成され、受け側ハウジングと被せ側ハウジングとが嵌め合わされたときに、ノイズ源と対向するように設置されているようにしてもよい。本体ハウジングは、当該電動工具の外郭を形成して、ノイズ源、リード線および阻止部を収容するように構成される。被せ側ハウジングは、受け側ハウジングに対して被せるようにし嵌め合わされる。
これにより、本開示の電動工具は、被せ側ハウジングが受け側ハウジングに被せられる前にリード線とノイズ源とが対向していたとしても、被せ側ハウジングを受け側ハウジングに被せることにより、ノイズ源に対向していたリード線を阻止部により押し出すことができる。このため、本開示の電動工具は、ノイズ源とリード線とが隔てられているようにリード線を配置することができ、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
本開示の一態様では、本体ハウジングを備え、本体ハウジングは、受け側ハウジングと、被せ側ハウジングとを備え、凹部の底面に近い方から、リード線、阻止部、ノイズ源の順に配置されるようにしてよい。凹部は、受け側ハウジングに形成される。
これにより、本開示の電動工具は、リード線がノイズ源に接近するのを阻止部により阻止することができる。このため、本開示の電動工具は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
本開示の一態様では、本体ハウジングを備え、本体ハウジングは、受け側ハウジングと、被せ側ハウジングとを備え、ノイズ源、リード線および阻止部は、受け側ハウジングに設置され、阻止部は、ノイズ源と対向するように配置されるようにしてもよい。
これにより、本開示の電動工具は、リード線がノイズ源に接近するのを阻止部により阻止することができる。このため、本開示の電動工具は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
本開示の一態様では、当該電動工具を構成する構成要素であり、内部にノイズ源を包含するノイズ源包含部を備え、阻止部は、ノイズ源と対向するようにしてノイズ源包含部に密着しているようにしてもよい。これにより、本開示の電動工具は、阻止部によって、ノイズ源とリード線とが隔てられているようにリード線を配置することができる。このため、本開示の電動工具は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
本開示の一態様では、阻止部は、リード線の周囲を被覆しているようにしてもよい。これにより、本開示の電動工具は、阻止部によって、ノイズ源とリード線とが隔てられているようにリード線を配置することができる。このため、本開示の電動工具は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
本開示の一態様では、ノイズ源は、モールドされ、阻止部は、ノイズ源と対向するようにして配置されて、且つ、ノイズ源をモールドしているモールド材により固定されているようにしてもよい。これにより、本開示の電動工具は、阻止部によって、ノイズ源とリード線とが隔てられているようにリード線を配置することができる。このため、本開示の電動工具は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
第1実施形態の電動工具の構成を示す断面図である。 第1実施形態の被せ側ハウジングの内部構造を示す斜視図である。 第1実施形態のコントローラおよびリブの斜視図である。 第2実施形態の電動工具の構成を示す断面図である。 第2実施形態の被せ側ハウジングの内部構造を示す斜視図である。 第2実施形態のコントローラおよびリブの斜視図である。 第3実施形態において受け側ハウジングと被せ側ハウジングとを嵌め合わせる前後の状態を示す図である。 第4実施形態のリブ、コントローラおよびリード線の配置を示す斜視図である。 第5実施形態のリブ、コントローラおよびリード線の配置を示す正面図である。 第6実施形態のスペーサ、コントローラおよびリード線の配置を示す斜視図である。 第7実施形態のコントローラケース、コントローラおよびリード線の配置を示す図である。 第8実施形態のコントローラケース、コントローラ、スペーサおよびリード線の配置を示す図である。 第9実施形態の電動工具の概略構成を示す図である。 第10実施形態の電動工具の概略構成を示す図である。 第11実施形態の電動工具の概略構成を示す図である。 第12実施形態の電動工具の概略構成を示す図である。 第13実施形態の一体型モータおよびスペーサの正面図である。 第13実施形態の一体型モータおよびスペーサの側面図である。 別の実施形態のリブ、コントローラおよびリード線の配置を示す平面図である。 別の実施形態のリブ、コントローラおよびリード線の配置を示す断面図である。 別の実施形態のスペーサ、コントローラおよびリード線の配置を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下に本開示の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の電動工具1は、図1に示すように、本体ハウジング2と、バッテリパック3と、モータ4と、動力伝達機構5と、コントローラ6と、先端工具7と、複数のリード線8とを備える。なお、リード線8は、図1に示しておらず、図3に示している。
電動工具1は、電動工具1に着脱可能に取り付けられる先端工具7を往復動作させることで、被加工材(例えば、コンクリート)に対しハツリ作業を行うために用いられる。
本体ハウジング2は、電動工具1の外郭を形成している。そして本体ハウジング2は、受け側ハウジング11と、被せ側ハウジング12とにより形成される。すなわち、本体ハウジング2は、受け側ハウジング11に対して被せ側ハウジング12を被せるようにして嵌め合わせることにより、モータ4、動力伝達機構5、コントローラ6およびリード線8を内部に収容する。なお、被せ側ハウジング12は、図1に示しておらず、図2に示している。また、本体ハウジング2には、先端工具7が取り付けられる側とは反対側において、作業者に把持される把持部14が形成されている。把持部14には、作業者が把持部14を把持した状態で電動工具1の駆動指令を入力するためのトリガスイッチ15が設けられている。
また本体ハウジング2には、領域R1,R2に、空気を内部に取り込むための吸気口が形成されている。これにより、吸気口から流入した空気は、流通経路CPで示すように、本体ハウジング2の内部を流通する。
バッテリパック3は、本体ハウジング2に着脱可能に装着されて、モータ4およびコントローラ6に直流電源を供給する。
モータ4は、バッテリパック3からの電源供給を受けて回転して、先端工具7を駆動させる駆動力を発生させる。
動力伝達機構5は、モータ4の回転を往復動に変換して先端工具7に伝達する。
コントローラ6は、作業者がトリガスイッチ15を操作することにより入力される駆動指令に従い、モータ4の駆動を制御する。
リード線8は、本体ハウジング2に収容されている構成要素に接続されて、構成要素間で電気信号を伝送する。
被せ側ハウジング12は、図2に示すように、被せ側ハウジング12の内壁12aから突出するように形成されたリブ21を備える。コントローラ6は、図3に示すように、CPU、ROMおよびRAM等を備えたマイクロコンピュータ(以下、マイコン)6aを内蔵している。
リブ21は、受け側ハウジング11と被せ側ハウジング12とが嵌め合わされた状態では、コントローラ6の表面においてマイコン6aと対向するように配置される。これにより、マイコン6aと対向した状態でコントローラ6の表面に接触していたリード線8がリブ21によって押し出される。このようにして、リード線8がマイコン6aと対向しないようにすることができる。
このように構成された電動工具1は、マイコン6aと、リード線8と、リブ21とを備える。マイコン6aは、電磁ノイズを放出する。リード線8は、電気信号を伝送するように構成される。リブ21は、リード線8の少なくとも一部分とマイコン6aとの間に配置されて、リード線8の少なくとも一部分がマイコン6aに近付くのを阻止する。
このように電動工具1では、リブ21が、リード線8の少なくとも一部分がマイコン6aに近付くのを阻止する。このため、電動工具1は、マイコン6aで発生した電磁ノイズがリード線8の心線に伝達されてしまう事態の発生を抑制することができる。すなわち、電動工具1は、マイコン6aから放出される電磁ノイズが、電磁ノイズの重畳していないリード線8へ伝搬し、そのリード線8をアンテナとして放出されてしまう事態の発生を抑制することができる。これにより、電動工具1は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具1からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
また電動工具1は、本体ハウジング2を備える。本体ハウジング2は、電動工具1の外郭を形成して、マイコン6a、リード線8およびリブ21を収容する。本体ハウジング2は、受け側ハウジング11と、被せ側ハウジング12とを備える。被せ側ハウジング12は、受け側ハウジング11に対して被せるようにし嵌め合わされる。リブ21は、被せ側ハウジング12の内壁12aから突出するように形成される。リブ21は、受け側ハウジング11と被せ側ハウジング12とが嵌め合わされたときに、マイコン6aと対向するように設置されている。
これにより、電動工具1は、被せ側ハウジング12が受け側ハウジング11に被せられる前にリード線8とマイコン6aとが対向していたとしても、被せ側ハウジング12を受け側ハウジング11に被せることにより、マイコン6aと対向していたリード線8をリブ21により押し出すことができる。このため、電動工具1は、マイコン6aとリード線8とが隔てられているようにリード線8を配置することができ、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具1からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、マイコン6aはノイズ源に相当し、リブ21は阻止部に相当する。
(第2実施形態)
以下に本開示の第2実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の電動工具51は、図4に示すように、本体ハウジング52と、バッテリパック53と、モータ54と、動力伝達機構55と、コントローラ56と、先端工具57と、複数のリード線58とを備える。なお、リード線58は、図4に示しておらず、図6に示している。
電動工具51は、電動工具51に着脱可能に取り付けられる先端工具57を往復動作させることで、被加工材(例えば、木材)に対し切断作業を行うために用いられる。
本体ハウジング52は、電動工具51の外郭を形成している。そして本体ハウジング52は、受け側ハウジング61と、被せ側ハウジング62とにより形成される。すなわち、本体ハウジング52は、受け側ハウジング61に対して被せ側ハウジング62を被せるようにして嵌め合わせることにより、モータ54、動力伝達機構55、コントローラ56およびリード線58を内部に収容する。なお、被せ側ハウジング62は、図4に示しておらず、図5に示している。また、本体ハウジング52には、先端工具57が取り付けられる側とは反対側において、作業者に把持される把持部64が形成されている。把持部64には、作業者が把持部64を把持した状態で電動工具51の駆動指令を入力するためのトリガスイッチ65が設けられている。
バッテリパック53は、本体ハウジング52に着脱可能に装着されて、モータ54およびコントローラ56に直流電源を供給する。
モータ54は、バッテリパック53からの電源供給を受けて回転して、先端工具57を駆動させる駆動力を発生させる。
動力伝達機構55は、モータ54の回転を往復動に変換して先端工具57に伝達する。
コントローラ56は、作業者がトリガスイッチ65を操作することにより入力される駆動指令に従い、モータ54の駆動を制御する。
リード線58は、本体ハウジング52に収容されている構成要素に接続されて、構成要素間で電気信号を伝送する。
被せ側ハウジング62は、図5に示すように、被せ側ハウジング62の内壁62aから突出するように形成されたリブ71を備える。コントローラ56は、図6に示すように、CPU、ROMおよびRAM等を備えたマイコン56aを内蔵している。
リブ71は、受け側ハウジング61と被せ側ハウジング62とが嵌め合わされた状態では、コントローラ56の表面においてマイコン56aと対向するように配置される。これにより、マイコン56aと対向した状態でコントローラ56の表面に接触していたリード線58がリブ71によって押し出される。このようにして、リード線58がマイコン56aと対向しないようにすることができる。
このように構成された電動工具1は、マイコン56aと、リード線58と、リブ71とを備える。マイコン56aは、電磁ノイズを放出する。リード線58は、電気信号を伝送するように構成される。リブ71は、リード線58の少なくとも一部分とマイコン56aとの間に配置されて、リード線58の少なくとも一部分がマイコン56aに近付くのを阻止する。
このように電動工具51では、リブ71が、リード線58の少なくとも一部分がマイコン56aに近付くのを阻止する。このため、電動工具51は、マイコン56aで発生した電磁ノイズがリード線58の心線に伝達されてしまう事態の発生を抑制することができる。すなわち、電動工具51は、マイコン56aから放出される電磁ノイズが、電磁ノイズの重畳していないリード線58へ伝搬し、そのリード線58をアンテナとして放出されてしまう事態の発生を抑制することができる。これにより、電動工具51は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具51からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
また電動工具51は、本体ハウジング52を備える。本体ハウジング52は、電動工具51の外郭を形成して、マイコン56a、リード線58およびリブ71を収容する。本体ハウジング52は、受け側ハウジング61と、被せ側ハウジング62とを備える。被せ側ハウジング62は、受け側ハウジング61に対して被せるようにし嵌め合わされる。リブ71は、被せ側ハウジング62の内壁62aから突出するように形成される。リブ71は、受け側ハウジング61と被せ側ハウジング62とが嵌め合わされたときに、マイコン56aと対向するように設置されている。
これにより、電動工具51は、被せ側ハウジング62が受け側ハウジング61に被せられる前にリード線58とマイコン56aとが対向していたとしても、被せ側ハウジング62を受け側ハウジング61に被せることにより、マイコン56aと対向していたリード線58をリブ71により押し出すことができる。このため、電動工具51は、マイコン56aとリード線58とが隔てられているようにリード線58を配置することができ、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具51からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、マイコン56aはノイズ源に相当し、リブ71は阻止部に相当する。
(第3実施形態)
以下に本開示の第3実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の電動工具101は、図7に示すように、本体ハウジング102と、モータ103と、コントローラ104と、複数のリード線105とを備える。
本体ハウジング102は、電動工具101の外郭を形成している。そして本体ハウジング102は、受け側ハウジング111と、被せ側ハウジング112とにより形成される。すなわち、本体ハウジング102は、受け側ハウジング111に対して被せ側ハウジング112を被せるようにして嵌め合わせることにより、モータ103、コントローラ104およびリード線105を内部に収容する。
モータ103は、電動工具101に装着されたバッテリパックからの電源供給を受けて回転して、電動工具101に取り付けられた先端工具を駆動させる駆動力を発生させる。
コントローラ104は、CPU、ROMおよびRAM等を備えたマイクロコンピュータ131(以下、マイコン131)を中心に構成されている。コントローラ104は、作業者がトリガスイッチを操作することにより入力される駆動指令に従い、モータ103の駆動を制御する。
リード線105は、本体ハウジング102に収容されている構成要素に接続されて、構成要素間で電気信号を伝送する。
受け側ハウジング111は、凹部116と、リブ117とを備える。凹部116は、モータ103と、電動工具101に取り付けられる先端工具にモータ103の駆動力を伝達する動力伝達機構とを内部に収納するために窪んだ形状を有する。リブ117は、凹部116の内壁から凹部116の外部へ突出するように形成された板状の部材である。リブ117の表面において凹部116の外部となる領域にコントローラ104が設置される。
被せ側ハウジング112は、被せ側ハウジング112の内壁112aから突出するように形成されたリブ121を備える。リブ121は、受け側ハウジング111と被せ側ハウジング112とが嵌め合わされた状態では、コントローラ104内に搭載されているマイコン131と対向するように配置される。これにより、マイコン131と対向するようにしてコントローラ104の表面に接触していたリード線105がリブ121によって押し出される。このようにして、コントローラ104の表面においてリード線105がマイコン131と対向するようにして接触しないようにすることができる。
このように構成された電動工具101は、マイコン131と、リード線105と、リブ121とを備える。マイコン131は、電磁ノイズを放出する。リード線105は、電気信号を伝送するように構成される。リブ121は、リード線105の少なくとも一部分とマイコン131との間に配置されて、リード線105の少なくとも一部分がマイコン131に近付くのを阻止する。
このように電動工具101では、リブ121が、リード線105の少なくとも一部分がマイコン131に近付くのを阻止する。このため、電動工具101は、マイコン131で発生した電磁ノイズがリード線105の心線に伝達されてしまう事態の発生を抑制することができる。すなわち、電動工具101は、マイコン131から放出される電磁ノイズが、電磁ノイズの重畳していないリード線105へ伝搬し、そのリード線105をアンテナとして放出されてしまう事態の発生を抑制することができる。これにより、電動工具101は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具101からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
また電動工具101は、本体ハウジング102を備える。本体ハウジング102は、電動工具101の外郭を形成して、コントローラ104、リード線105およびリブ121を収容する。本体ハウジング102は、受け側ハウジング111と、被せ側ハウジング112とを備える。被せ側ハウジング112は、受け側ハウジング111に対して被せるようにし嵌め合わされる。リブ121は、被せ側ハウジング112の内壁112aから突出するように形成される。リブ121は、受け側ハウジング111と被せ側ハウジング112とが嵌め合わされたときに、マイコン131と対向するように設置されている。
これにより、電動工具101は、被せ側ハウジング112が受け側ハウジング111に被せられる前にリード線105とマイコン131とが対向していたとしても、被せ側ハウジング112を受け側ハウジング111に被せることにより、マイコン131に対向していたリード線105をリブ121により押し出すことができる。このため、電動工具101は、マイコン131とリード線105とが隔てられているようにリード線105を配置することができ、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具101からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、マイコン131はノイズ源に相当し、リブ121は阻止部に相当する。
(第4実施形態)
以下に本開示の第4実施形態を図面とともに説明する。なお第4実施形態では、第2実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第4実施形態の電動工具51は、リブ71を省略した点と、リブ73を追加した点とが第2実施形態と異なる。
図8に示すように、受け側ハウジング61には、コントローラ56を収容するための凹部81が形成されている。この凹部81は、側面81aと、側面81bと、底面81cとにより形成されている。側面81aと側面81bとは互いに対向するようにして配置される。底面81cは、側面81aと側面81bとを連結し、凹部81の底を形成する。
側面81aには、コントローラ56の裏面が接触するようにしてコントローラ56が設置される。
そしてリブ73は、側面81bからコントローラ56の表面へ向かって突出するように形成される。またリブ73は、マイコン56aと、底面81cとの間に位置するように形成される。これにより、リブ73は、リブ73と底面81cとの間に設置されているリード線58がマイコン56aに接近する方向へ移動するのを阻止することができる。
このように構成された電動工具51では、マイコン56a、リード線58およびリブ73は、凹部81に設置され、凹部81の底面81cに近い方から、リード線58、リブ73、マイコン56aの順に配置される。これにより、電動工具51は、リード線58がマイコン56aに接近するのをリブ73により阻止することができる。このため、電動工具51は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具51からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、リブ73は阻止部に相当する。
(第5実施形態)
以下に本開示の第5実施形態を図面とともに説明する。なお第5実施形態では、第2実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第5実施形態の電動工具51は、リブ71を省略した点と、リブ75を追加した点とが第2実施形態と異なる。
図9に示すように、電動工具51は、受け側ハウジング61の内壁から突出し、コントローラ56内に搭載されているマイコン56aと対向するように配置されるリブ75を備える。
リブ75は、リブ75が突出する突出方向に対して垂直な方向の断面がL字状に形成された部材であり、コントローラ56の表面に対して平行に配置された平行部75aと、コントローラ56の表面に対して垂直に配置された垂直部75bとを連結した形状を有している。そしてリブ75は、垂直部75bが平行部75aからコントローラ56の表面へ向かって突出するように形成されている。
また、コントローラ56の表面付近に配置されているリード線58は、コントローラ56とリブ75との間にリード線58が存在しないようにリブ75を迂回して設置される。
このように構成された電動工具51では、マイコン56a、リード線58およびリブ75は、受け側ハウジング61に設置され、リブ75は、コントローラ56のマイコン56aと対向するように配置される。
これにより、電動工具51は、リード線58がマイコン56aに接近するのをリブ75により阻止することができる。このため、電動工具51は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具51からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、リブ75は位置決め部に相当する。
(第6実施形態)
以下に本開示の第6実施形態を図面とともに説明する。なお第6実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第6実施形態の電動工具1は、リブ21を省略した点と、スペーサ41を追加した点とが第1実施形態と異なる。
スペーサ41は、金属または樹脂で形成された板状の部材であり、図10に示すように、マイコン6aと対向するようにしてコントローラ6の表面に貼り付けられている。これにより、電動工具1は、リード線8がマイコン6aに接近するのをスペーサ41により阻止することができる。
このように構成された電動工具1は、当該電動工具1を構成する構成要素であり、内部にマイコン6aを包含するコントローラ6を備える。そしてスペーサ41は、マイコン6aと対向するようにしてコントローラ6に密着している。これにより、電動工具1は、スペーサ41によって、マイコン6aとリード線8とが隔てられているようにリード線8を配置することができる。このため、電動工具1は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具1からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、コントローラ6はノイズ源包含部に相当し、スペーサ41は阻止部に相当する。
(第7実施形態)
以下に本開示の第7実施形態を図面とともに説明する。なお第7実施形態では、第2実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第7実施形態の電動工具51は、リブ71を省略した点と、コントローラケース77を追加した点とが第2実施形態と異なる。
コントローラケース77は、図11に示すように、金属で、上部が開口された略箱状に形成されており、内部にコントローラ56を収容する。また、コントローラケース77の内部には、モールド材78が充填されている。これにより、コントローラ56は、コントローラケース77の内部に封止される。そして、コントローラ56に接続されているリード線58は、コントローラケース77の上方ではなく下方を通るように設置される。
(第8実施形態)
以下に本開示の第8実施形態を図面とともに説明する。なお第8実施形態では、第2実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第8実施形態の電動工具51は、リブ71を省略した点と、コントローラケース77を追加した点と、スペーサ43を追加した点とが第2実施形態と異なる。
コントローラケース77は、図12に示すように、金属で、上部が開口された略箱状に形成されており、内部にコントローラ56を収容する。また、コントローラケース77の内部には、モールド材78が充填されている。これにより、コントローラ56は、コントローラケース77の内部に封止される。
スペーサ43は、コントローラ56の表面に対して垂直な断面がU字状に形成された部材であり、コントローラ56の表面に対して平行に配置された平行部43aと、コントローラ56の表面に対して垂直に配置された垂直部43b,43cとを連結した形状を有している。そしてスペーサ43は、垂直部43b,43cが平行部43aからコントローラ56の表面へ向かって突出するように形成されている。さらにスペーサ43は、平行部43aがマイコン56aと対向するように配置され、垂直部43b,43cの端部がモールド材78内に配置される。これにより、スペーサ43は、マイコン56aを覆うようにして、コントローラケース77に固定される。
これにより、コントローラ56の表面付近に配置されているリード線58は、コントローラ56とスペーサ43との間にリード線58が存在しないようにスペーサ43を迂回して設置される。
このように構成された電動工具51では、マイコン56aは、モールドされ、スペーサ43は、マイコン56aと対向するようにして配置されて、且つ、マイコン56aをモールドしているモールド材78により固定されている。これにより、電動工具51は、スペーサ43によって、マイコン56aとリード線58とが隔てられているようにリード線58を配置することができる。このため、電動工具51は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具51からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、スペーサ43は阻止部に相当する。
(第9実施形態)
以下に本開示の第9実施形態を図面とともに説明する。
第9実施形態の電動工具201は、図13に示すように、本体ハウジング202と、バッテリパック203と、一体型モータ204と、スイッチ205と、リード線206,207とを備える。
本体ハウジング202は、電動工具201の外郭を形成している。そして本体ハウジング202は、受け側ハウジング211と、被せ側ハウジングとにより形成される。すなわち、本体ハウジング202は、受け側ハウジング211に対して被せ側ハウジングを被せるようにして嵌め合わせることにより、一体型モータ204、スイッチ205およびリード線206,207を内部に収容する。なお、図13は、受け側ハウジング211を示しているが被せ側ハウジングを示していない。
バッテリパック203は、本体ハウジング202に着脱可能に装着されて、一体型モータ204に直流電源を供給する。
一体型モータ204は、バッテリパック203からの電源供給を受けて回転して、図示しない先端工具を駆動させる駆動力を発生させる。一体型モータ204は、モータの構成部品を内部に収容する金属ケース216を備える。このため、金属ケース216の内部に収容されているモータ構成部品から放出された電磁ノイズは金属ケース216に伝搬する。
スイッチ205は、バッテリパック203と一体型モータ204との間の通電経路に設置される。そしてスイッチ205は、バッテリパック203と一体型モータ204との間で電流が流れるオン状態と、バッテリパック203と一体型モータ204との間で電流が流れないオフ状態との何れかの状態になるように駆動される。
リード線206は、一体型モータ204の+端子とスイッチ205との間を電気的に接続する。リード線207は、一体型モータ204の−端子とスイッチ205との間を電気的に接続する。
受け側ハウジング211は、受け側ハウジング211の内壁から突出するように形成されたリブ221,222,223,224,225を備える。
リブ221,222,223は、金属ケース216において+端子および−端子が設置されている端子設置面216aに対向し、且つ、端子設置面216aに対して平行な方向に沿って整列するように配置される。
リブ224,225は、リブ221,222,223よりも端子設置面216aから遠く、且つ、端子設置面216aに対して垂直な方向に沿って整列するように配置される。
そしてリード線206は、+端子から、リブ221とリブ222との間を通り、更に、リブ224とリブ225との間を通って、スイッチ205に至るように延びている。リード線207は、−端子から、リブ222とリブ223との間を通り、更に、リブ224とリブ225との間を通って、スイッチ205に至るように延びている。
このように構成された電動工具201は、一体型モータ204と、リード線206,207と、リブ224,225とを備える。一体型モータ204は、電磁ノイズを放出する。リード線206,207は、電気エネルギーを伝送するように構成される。リブ224,225は、リード線206,207の少なくとも一部分と一体型モータ204との間に配置されて、リード線206,207の少なくとも一部分が一体型モータ204に近付くのを阻止する。
このように電動工具201では、リブ224,225が、リード線206,207の少なくとも一部分が一体型モータ204に近付くのを阻止する。このため、電動工具201は、一体型モータ204で発生した電磁ノイズがリード線206,207の心線に伝達されてしまう事態の発生を抑制することができる。すなわち、電動工具201は、一体型モータ204から放出される電磁ノイズが、電磁ノイズの重畳していないリード線206,207へ伝搬し、そのリード線206,207をアンテナとして放出されてしまう事態の発生を抑制することができる。これにより、電動工具201は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具201からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、一体型モータ204はノイズ源に相当し、リブ224,225は阻止部に相当する。
(第10実施形態)
以下に本開示の第10実施形態を図面とともに説明する。
第10実施形態の電動工具251は、図14に示すように、本体ハウジング252と、バッテリパック253と、カーボンブラシ付きモータ254と、スイッチ255と、リード線256,257とを備える。
本体ハウジング252は、電動工具251の外郭を形成している。そして本体ハウジング252は、受け側ハウジング261と、被せ側ハウジングとにより形成される。すなわち、本体ハウジング252は、受け側ハウジング261に対して被せ側ハウジングを被せるようにして嵌め合わせることにより、カーボンブラシ付きモータ254、スイッチ255およびリード線256,257を内部に収容する。なお、図14は、受け側ハウジング261を示しているが被せ側ハウジングを示していない。
バッテリパック253は、本体ハウジング252に着脱可能に装着されて、カーボンブラシ付きモータ254に直流電源を供給する。
カーボンブラシ付きモータ254は、バッテリパック253からの電源供給を受けて回転して、図示しない先端工具を駆動させる駆動力を発生させる。カーボンブラシ付きモータ254は、カーボンブラシ266とコミュテータ267とを備える。カーボンブラシ付きモータ254は、カーボンブラシ266とコミュテータ267との間で発生する整流火花によって電磁ノイズを放出する。すなわち、カーボンブラシ266およびコミュテータ267はノイズ源である。
スイッチ255は、バッテリパック253とカーボンブラシ付きモータ254との間の通電経路に設置される。そしてスイッチ255は、バッテリパック253とカーボンブラシ付きモータ254との間で電流が流れるオン状態と、バッテリパック253とカーボンブラシ付きモータ254との間で電流が流れないオフ状態との何れかの状態になるように駆動される。
リード線256は、カーボンブラシ付きモータ254の+端子とスイッチ255との間を電気的に接続する。リード線257は、カーボンブラシ付きモータ254の−端子とスイッチ255との間を電気的に接続する。
受け側ハウジング261は、受け側ハウジング261の内壁から突出するように形成されたリブ271,272,273,274,275,276を備える。
リブ271,272,273,274は、カーボンブラシ266において+端子および−端子が設置されている端子設置面266aに対向し、且つ、端子設置面266aに対して平行な方向に沿って整列するように配置される。
リブ275,276は、リブ271,272,273,274よりも端子設置面266aから遠く、且つ、端子設置面266aに対して垂直な方向に沿って整列するように配置される。
そしてリード線256は、+端子から、リブ271とリブ272との間を通り、更に、リブ275とリブ276との間を通って、スイッチ255に至るように延びている。リード線257は、−端子から、リブ273とリブ274との間を通り、更に、リブ275とリブ276との間を通って、スイッチ255に至るように延びている。
このように構成された電動工具251は、カーボンブラシ266およびコミュテータ267と、リード線256,257と、リブ275,276とを備える。カーボンブラシ266およびコミュテータ267は、電磁ノイズを放出する。リード線256,257は、電気エネルギーを伝送するように構成される。リブ275,276は、リード線256,257の少なくとも一部分とカーボンブラシ266およびコミュテータ267との間に配置されて、リード線256,257の少なくとも一部分がカーボンブラシ266およびコミュテータ267に近付くのを阻止する。
このように電動工具251では、リブ275,276が、リード線256,257の少なくとも一部分がカーボンブラシ266およびコミュテータ267に近付くのを阻止する。これにより、電動工具251は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具251からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、カーボンブラシ266およびコミュテータ267はノイズ源に相当し、リブ275,276は阻止部に相当する。
(第11実施形態)
以下に本開示の第11実施形態を図面とともに説明する。
第11実施形態の電動工具301は、図15に示すように、本体ハウジング302と、一体型モータ303と、リード線304,305とを備える。
本体ハウジング302は、電動工具301の外郭を形成している。そして本体ハウジング302は、受け側ハウジング311と、被せ側ハウジングとにより形成される。すなわち、本体ハウジング302は、受け側ハウジング311に対して被せ側ハウジングを被せるようにして嵌め合わせることにより、一体型モータ303およびリード線304,305を内部に収容する。なお、図15は、受け側ハウジング311を示しているが被せ側ハウジングを示していない。
一体型モータ303は、図示しないバッテリパックからの電源供給を受けて回転して、図示しない先端工具を駆動させる駆動力を発生させる。一体型モータ303は、モータの構成部品を内部に収容する金属ケース316を備える。このため、金属ケース316の内部に収容されているモータ構成部品から放出された電磁ノイズは金属ケース316に伝搬する。
リード線304は、一端が一体型モータ303の+端子に接続される。リード線305は、一端が一体型モータ303の−端子に接続される。
受け側ハウジング311は、受け側ハウジング311の内壁から突出するように形成されたリブ321,322を備える。リブ321,322は、リブ321とリブ322との間に金属ケース316が位置するように設置される。
このように構成された電動工具301は、一体型モータ303と、リード線304,305と、リブ321,322とを備える。一体型モータ303は、電磁ノイズを放出する。リード線304,305は、電気エネルギーを伝送するように構成される。リブ321,322は、リード線304,305の少なくとも一部分と一体型モータ303との間に配置されて、リード線304,305の少なくとも一部分が一体型モータ303に近付くのを阻止する。
このように電動工具301では、リブ321,322が、リード線304,305の少なくとも一部分が一体型モータ303に近付くのを阻止する。これにより、電動工具301は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具301からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、一体型モータ303はノイズ源に相当し、リブ321,322は阻止部に相当する。
(第12実施形態)
以下に本開示の第12実施形態を図面とともに説明する。
第12実施形態の電動工具351は、図16に示すように、本体ハウジング352と、カーボンブラシ付きモータ353と、リード線354,355とを備える。
本体ハウジング352は、電動工具351の外郭を形成している。そして本体ハウジング352は、受け側ハウジング361と、被せ側ハウジングとにより形成される。すなわち、本体ハウジング352は、受け側ハウジング361に対して被せ側ハウジングを被せるようにして嵌め合わせることにより、カーボンブラシ付きモータ353およびリード線354,355を内部に収容する。なお、図16は、受け側ハウジング361を示しているが被せ側ハウジングを示していない。
カーボンブラシ付きモータ353は、図示しないバッテリパックからの電源供給を受けて回転して、図示しない先端工具を駆動させる駆動力を発生させる。カーボンブラシ付きモータ353は、カーボンブラシ366とコミュテータ367とを備える。カーボンブラシ付きモータ353は、カーボンブラシ366とコミュテータ367との間で発生する整流火花によって電磁ノイズを放出する。すなわち、カーボンブラシ366およびコミュテータ367はノイズ源である。
リード線354は、一端がカーボンブラシ付きモータ353の+端子に接続される。リード線355は、一端がカーボンブラシ付きモータ353の−端子に接続される。
受け側ハウジング361は、受け側ハウジング361の内壁から突出するように形成されたリブ371,372を備える。リブ371,372は、リブ371とリブ372との間にカーボンブラシ366およびコミュテータ367が位置するように設置される。
このように構成された電動工具351は、カーボンブラシ366およびコミュテータ367と、リード線354,355と、リブ371,372とを備える。カーボンブラシ366およびコミュテータ367は、電磁ノイズを放出する。リード線354,355は、電気エネルギーを伝送するように構成される。リブ371,372は、リード線354,355の少なくとも一部分とカーボンブラシ366およびコミュテータ367との間に配置されて、リード線354,355の少なくとも一部分がカーボンブラシ366およびコミュテータ367に近付くのを阻止する。
このように電動工具351では、リブ371,372が、リード線354,355の少なくとも一部分がカーボンブラシ366およびコミュテータ367に近付くのを阻止する。これにより、電動工具351は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具251からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、カーボンブラシ366およびコミュテータ367はノイズ源に相当し、リブ371,372は阻止部に相当する。
(第13実施形態)
以下に本開示の第13実施形態を図面とともに説明する。なお第13実施形態では、第11実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第13実施形態の電動工具301は、リブ321,322を省略した点と、スペーサ326を追加した点とが第11実施形態と異なる。
スペーサ326は、図17および図18に示すように、円筒状に形成された部材であり、内部に一体型モータ303の金属ケース316を収容する。
このように構成された電動工具301は、一体型モータ303と、リード線304,305と、スペーサ326とを備える。一体型モータ303は、電磁ノイズを放出する。リード線304,305は、電気エネルギーを伝送するように構成される。スペーサ326は、リード線304,305の少なくとも一部分と一体型モータ303との間に配置されて、リード線304,305の少なくとも一部分が一体型モータ303に近付くのを阻止する。
このように電動工具301では、スペーサ326が、リード線304,305の少なくとも一部分が一体型モータ303に近付くのを阻止する。これにより、電動工具301は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具301からの電磁ノイズの放出を低減することができる。
以上説明した実施形態において、スペーサ326は阻止部に相当する。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
例えば上記第1,2,3実施形態では、被せ側ハウジングの内壁から突出するように形成されたリブを備える形態を示した。しかし、リブの代わりに、スポンジなどの別部材を被せ側ハウジングに貼り付けて、リード線がコントローラに接触するのを抑制するようにしてもよい。
上記第2実施形態では、リブ71においてリード線58と接触している箇所が鋭角状に形成されている形態を示した。しかし、リブ71においてリード線58と接触している角の部分を丸くする(すなわち、Rをつける)ようにしてもよい。
上記第7実施形態では、リード線58がコントローラケース77の裏側を通るようにする形態を示した。しかし、図19および図20に示すように、受け側ハウジング61に近接した状態でコントローラ56が配置されている場合には、コントローラ56と受け側ハウジング61との間(すなわち、コントローラ56の裏側)にリード線58を配置することができない。このため、リード線58は、コントローラ56の表面側に配置されている。この場合には、電動工具51は、リブ79を備えるようにしてもよい。リブ79は、コントローラ56の表面側において、コントローラ56内に搭載されているマイコン56aと対向するように配置される。これにより、リブ79は、コントローラ56の付近に設置されているリード線58がマイコン56aに接近するのを阻止することができる。
このように構成された電動工具51では、マイコン56a、リード線58およびリブ79は、受け側ハウジング61に設置され、リブ79は、マイコン56aと対向するように配置される。これにより、電動工具51は、リード線58がマイコン56aに接近するのをリブ79により阻止することができる。このため、電動工具51は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具51からの電磁ノイズの放出を低減することができる。なお、リブ79は阻止部に相当する。
上記第6実施形態では、金属または樹脂で形成されたスペーサ41をコントローラ6の表面に貼りつける形態を示した。しかし、スペーサ41の代わりに、ノイズ抑制シートを貼り付けるようにしてもよい。また、図21に示すように、リード線8の周囲にチューブ等のスペーサ45を巻き付けて、リード線8の心線とコントローラ6との間の距離を確保するようにしてもよい。このように構成された電動工具1では、スペーサ45は、リード線8の周囲を被覆している。これにより、電動工具1は、スペーサ45によって、マイコン6aとリード線8とが隔てられているようにリード線8を配置することができる。このため、電動工具1は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具1からの電磁ノイズの放出を低減することができる。なお、スペーサ45は位置決め部に相当する。
また、リード線に金属箔を巻いて、ノイズ源からのノイズをシールドするようにしてもよい。さらに、金属箔を、ギアハウジング等の金属部、マイナス端子、および、コントローラのグランド等に接続することで、シールドを強化するようにしてもよい。
本開示の技術は、例えば電動ハンマ、電動ハンマドリル、電動ドリル、電動ドライバ、電動レンチ、電動グラインダ、電動マルノコ、電動レシプロソー、電動ジグソー、電動カッター、電動チェンソー、電動カンナ、電動釘打ち機(鋲打ち機を含む)、電動ヘッジトリマ、電動芝刈り機、電動芝生バリカン、電動刈払機、電動クリーナ、電動ブロア、電動噴霧器、電動散布機、電動集塵機といった各種電動工具に適用することができる。
上記実施形態では、ノイズ源がマイコンまたはモータである形態を示したが、ノイズ源がスイッチング電源、モータのドライブ回路(インバータ)等であってもよい。
上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
1,51,101,201,251,301,351…電動工具、6a,56a,131…マイコン、21,71,73,75,79,121,224,225,275,276,321,322,371,372…リブ、41,43,45,326…スペーサ、204,303…一体型モータ、266,366…カーボンブラシ、267,367…コミュテータ

Claims (7)

  1. 電磁ノイズを放出するノイズ源と、
    電気信号または電気エネルギーを伝送するように構成されたリード線と、
    前記リード線の少なくとも一部分と前記ノイズ源との間に配置されて、前記リード線の前記少なくとも一部分が前記ノイズ源に近付くのを阻止する阻止部と
    を備える電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具であって、
    当該電動工具の外郭を形成して、前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部を収容するように構成された本体ハウジングを備え、
    前記本体ハウジングは、受け側ハウジングと、前記受け側ハウジングに対して被せるようにし嵌め合わされる被せ側ハウジングとを備え、
    前記阻止部は、前記被せ側ハウジングの内壁から突出するように形成され、
    前記阻止部は、前記受け側ハウジングと前記被せ側ハウジングとが嵌め合わされたときに前記ノイズ源と対向するように配置される電動工具。
  3. 請求項1に記載の電動工具であって、
    当該電動工具の外郭を形成して、前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部を収容するように構成された本体ハウジングを備え、
    前記本体ハウジングは、受け側ハウジングと、前記受け側ハウジングに対して被せるようにし嵌め合わされる被せ側ハウジングとを備え、
    前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部は、前記受け側ハウジングに形成された凹部に設置され、
    前記凹部の底面に近い方から、前記リード線、前記阻止部、前記ノイズ源の順に配置される電動工具。
  4. 請求項1に記載の電動工具であって、
    当該電動工具の外郭を形成して、前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部を収容するように構成された本体ハウジングを備え、
    前記本体ハウジングは、受け側ハウジングと、前記受け側ハウジングに対して被せるようにし嵌め合わされる被せ側ハウジングとを備え、
    前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部は、前記受け側ハウジングに設置され、
    前記阻止部は、前記ノイズ源と対向するように配置される電動工具。
  5. 請求項1に記載の電動工具であって、
    当該電動工具を構成する構成要素であり、内部に前記ノイズ源を包含するノイズ源包含部を備え、
    前記阻止部は、前記ノイズ源と対向するようにして前記ノイズ源包含部に密着している電動工具。
  6. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記阻止部は、前記リード線の周囲を被覆している電動工具。
  7. 請求項1に記載の電動工具であって、
    前記ノイズ源は、モールドされ、
    前記阻止部は、前記ノイズ源と対向するようにして配置されて、且つ、前記ノイズ源をモールドしているモールド材により固定されている電動工具。
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