JP2020138285A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、電磁ノイズを吸収する部品を用いることなく、電動工具からの電磁ノイズの放出を低減することを目的とする。
以下に本開示の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の電動工具1は、図1に示すように、本体ハウジング2と、バッテリパック3と、モータ4と、動力伝達機構5と、コントローラ6と、先端工具7と、複数のリード線8とを備える。なお、リード線8は、図1に示しておらず、図3に示している。
本体ハウジング2は、電動工具1の外郭を形成している。そして本体ハウジング2は、受け側ハウジング11と、被せ側ハウジング12とにより形成される。すなわち、本体ハウジング2は、受け側ハウジング11に対して被せ側ハウジング12を被せるようにして嵌め合わせることにより、モータ4、動力伝達機構5、コントローラ6およびリード線8を内部に収容する。なお、被せ側ハウジング12は、図1に示しておらず、図2に示している。また、本体ハウジング2には、先端工具7が取り付けられる側とは反対側において、作業者に把持される把持部14が形成されている。把持部14には、作業者が把持部14を把持した状態で電動工具1の駆動指令を入力するためのトリガスイッチ15が設けられている。
モータ4は、バッテリパック3からの電源供給を受けて回転して、先端工具7を駆動させる駆動力を発生させる。
コントローラ6は、作業者がトリガスイッチ15を操作することにより入力される駆動指令に従い、モータ4の駆動を制御する。
被せ側ハウジング12は、図2に示すように、被せ側ハウジング12の内壁12aから突出するように形成されたリブ21を備える。コントローラ6は、図3に示すように、CPU、ROMおよびRAM等を備えたマイクロコンピュータ(以下、マイコン)6aを内蔵している。
(第2実施形態)
以下に本開示の第2実施形態を図面とともに説明する。
本体ハウジング52は、電動工具51の外郭を形成している。そして本体ハウジング52は、受け側ハウジング61と、被せ側ハウジング62とにより形成される。すなわち、本体ハウジング52は、受け側ハウジング61に対して被せ側ハウジング62を被せるようにして嵌め合わせることにより、モータ54、動力伝達機構55、コントローラ56およびリード線58を内部に収容する。なお、被せ側ハウジング62は、図4に示しておらず、図5に示している。また、本体ハウジング52には、先端工具57が取り付けられる側とは反対側において、作業者に把持される把持部64が形成されている。把持部64には、作業者が把持部64を把持した状態で電動工具51の駆動指令を入力するためのトリガスイッチ65が設けられている。
モータ54は、バッテリパック53からの電源供給を受けて回転して、先端工具57を駆動させる駆動力を発生させる。
コントローラ56は、作業者がトリガスイッチ65を操作することにより入力される駆動指令に従い、モータ54の駆動を制御する。
被せ側ハウジング62は、図5に示すように、被せ側ハウジング62の内壁62aから突出するように形成されたリブ71を備える。コントローラ56は、図6に示すように、CPU、ROMおよびRAM等を備えたマイコン56aを内蔵している。
(第3実施形態)
以下に本開示の第3実施形態を図面とともに説明する。
本体ハウジング102は、電動工具101の外郭を形成している。そして本体ハウジング102は、受け側ハウジング111と、被せ側ハウジング112とにより形成される。すなわち、本体ハウジング102は、受け側ハウジング111に対して被せ側ハウジング112を被せるようにして嵌め合わせることにより、モータ103、コントローラ104およびリード線105を内部に収容する。
コントローラ104は、CPU、ROMおよびRAM等を備えたマイクロコンピュータ131(以下、マイコン131)を中心に構成されている。コントローラ104は、作業者がトリガスイッチを操作することにより入力される駆動指令に従い、モータ103の駆動を制御する。
受け側ハウジング111は、凹部116と、リブ117とを備える。凹部116は、モータ103と、電動工具101に取り付けられる先端工具にモータ103の駆動力を伝達する動力伝達機構とを内部に収納するために窪んだ形状を有する。リブ117は、凹部116の内壁から凹部116の外部へ突出するように形成された板状の部材である。リブ117の表面において凹部116の外部となる領域にコントローラ104が設置される。
(第4実施形態)
以下に本開示の第4実施形態を図面とともに説明する。なお第4実施形態では、第2実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
図8に示すように、受け側ハウジング61には、コントローラ56を収容するための凹部81が形成されている。この凹部81は、側面81aと、側面81bと、底面81cとにより形成されている。側面81aと側面81bとは互いに対向するようにして配置される。底面81cは、側面81aと側面81bとを連結し、凹部81の底を形成する。
そしてリブ73は、側面81bからコントローラ56の表面へ向かって突出するように形成される。またリブ73は、マイコン56aと、底面81cとの間に位置するように形成される。これにより、リブ73は、リブ73と底面81cとの間に設置されているリード線58がマイコン56aに接近する方向へ移動するのを阻止することができる。
(第5実施形態)
以下に本開示の第5実施形態を図面とともに説明する。なお第5実施形態では、第2実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
図9に示すように、電動工具51は、受け側ハウジング61の内壁から突出し、コントローラ56内に搭載されているマイコン56aと対向するように配置されるリブ75を備える。
このように構成された電動工具51では、マイコン56a、リード線58およびリブ75は、受け側ハウジング61に設置され、リブ75は、コントローラ56のマイコン56aと対向するように配置される。
(第6実施形態)
以下に本開示の第6実施形態を図面とともに説明する。なお第6実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
スペーサ41は、金属または樹脂で形成された板状の部材であり、図10に示すように、マイコン6aと対向するようにしてコントローラ6の表面に貼り付けられている。これにより、電動工具1は、リード線8がマイコン6aに接近するのをスペーサ41により阻止することができる。
(第7実施形態)
以下に本開示の第7実施形態を図面とともに説明する。なお第7実施形態では、第2実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
コントローラケース77は、図11に示すように、金属で、上部が開口された略箱状に形成されており、内部にコントローラ56を収容する。また、コントローラケース77の内部には、モールド材78が充填されている。これにより、コントローラ56は、コントローラケース77の内部に封止される。そして、コントローラ56に接続されているリード線58は、コントローラケース77の上方ではなく下方を通るように設置される。
以下に本開示の第8実施形態を図面とともに説明する。なお第8実施形態では、第2実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
コントローラケース77は、図12に示すように、金属で、上部が開口された略箱状に形成されており、内部にコントローラ56を収容する。また、コントローラケース77の内部には、モールド材78が充填されている。これにより、コントローラ56は、コントローラケース77の内部に封止される。
(第9実施形態)
以下に本開示の第9実施形態を図面とともに説明する。
一体型モータ204は、バッテリパック203からの電源供給を受けて回転して、図示しない先端工具を駆動させる駆動力を発生させる。一体型モータ204は、モータの構成部品を内部に収容する金属ケース216を備える。このため、金属ケース216の内部に収容されているモータ構成部品から放出された電磁ノイズは金属ケース216に伝搬する。
リブ221,222,223は、金属ケース216において+端子および−端子が設置されている端子設置面216aに対向し、且つ、端子設置面216aに対して平行な方向に沿って整列するように配置される。
そしてリード線206は、+端子から、リブ221とリブ222との間を通り、更に、リブ224とリブ225との間を通って、スイッチ205に至るように延びている。リード線207は、−端子から、リブ222とリブ223との間を通り、更に、リブ224とリブ225との間を通って、スイッチ205に至るように延びている。
(第10実施形態)
以下に本開示の第10実施形態を図面とともに説明する。
カーボンブラシ付きモータ254は、バッテリパック253からの電源供給を受けて回転して、図示しない先端工具を駆動させる駆動力を発生させる。カーボンブラシ付きモータ254は、カーボンブラシ266とコミュテータ267とを備える。カーボンブラシ付きモータ254は、カーボンブラシ266とコミュテータ267との間で発生する整流火花によって電磁ノイズを放出する。すなわち、カーボンブラシ266およびコミュテータ267はノイズ源である。
リブ271,272,273,274は、カーボンブラシ266において+端子および−端子が設置されている端子設置面266aに対向し、且つ、端子設置面266aに対して平行な方向に沿って整列するように配置される。
(第11実施形態)
以下に本開示の第11実施形態を図面とともに説明する。
本体ハウジング302は、電動工具301の外郭を形成している。そして本体ハウジング302は、受け側ハウジング311と、被せ側ハウジングとにより形成される。すなわち、本体ハウジング302は、受け側ハウジング311に対して被せ側ハウジングを被せるようにして嵌め合わせることにより、一体型モータ303およびリード線304,305を内部に収容する。なお、図15は、受け側ハウジング311を示しているが被せ側ハウジングを示していない。
受け側ハウジング311は、受け側ハウジング311の内壁から突出するように形成されたリブ321,322を備える。リブ321,322は、リブ321とリブ322との間に金属ケース316が位置するように設置される。
(第12実施形態)
以下に本開示の第12実施形態を図面とともに説明する。
本体ハウジング352は、電動工具351の外郭を形成している。そして本体ハウジング352は、受け側ハウジング361と、被せ側ハウジングとにより形成される。すなわち、本体ハウジング352は、受け側ハウジング361に対して被せ側ハウジングを被せるようにして嵌め合わせることにより、カーボンブラシ付きモータ353およびリード線354,355を内部に収容する。なお、図16は、受け側ハウジング361を示しているが被せ側ハウジングを示していない。
受け側ハウジング361は、受け側ハウジング361の内壁から突出するように形成されたリブ371,372を備える。リブ371,372は、リブ371とリブ372との間にカーボンブラシ366およびコミュテータ367が位置するように設置される。
(第13実施形態)
以下に本開示の第13実施形態を図面とともに説明する。なお第13実施形態では、第11実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
スペーサ326は、図17および図18に示すように、円筒状に形成された部材であり、内部に一体型モータ303の金属ケース316を収容する。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
本開示の技術は、例えば電動ハンマ、電動ハンマドリル、電動ドリル、電動ドライバ、電動レンチ、電動グラインダ、電動マルノコ、電動レシプロソー、電動ジグソー、電動カッター、電動チェンソー、電動カンナ、電動釘打ち機(鋲打ち機を含む)、電動ヘッジトリマ、電動芝刈り機、電動芝生バリカン、電動刈払機、電動クリーナ、電動ブロア、電動噴霧器、電動散布機、電動集塵機といった各種電動工具に適用することができる。
上記実施形態では、ノイズ源がマイコンまたはモータである形態を示したが、ノイズ源がスイッチング電源、モータのドライブ回路(インバータ)等であってもよい。
Claims (7)
- 電磁ノイズを放出するノイズ源と、
電気信号または電気エネルギーを伝送するように構成されたリード線と、
前記リード線の少なくとも一部分と前記ノイズ源との間に配置されて、前記リード線の前記少なくとも一部分が前記ノイズ源に近付くのを阻止する阻止部と
を備える電動工具。 - 請求項1に記載の電動工具であって、
当該電動工具の外郭を形成して、前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部を収容するように構成された本体ハウジングを備え、
前記本体ハウジングは、受け側ハウジングと、前記受け側ハウジングに対して被せるようにし嵌め合わされる被せ側ハウジングとを備え、
前記阻止部は、前記被せ側ハウジングの内壁から突出するように形成され、
前記阻止部は、前記受け側ハウジングと前記被せ側ハウジングとが嵌め合わされたときに前記ノイズ源と対向するように配置される電動工具。 - 請求項1に記載の電動工具であって、
当該電動工具の外郭を形成して、前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部を収容するように構成された本体ハウジングを備え、
前記本体ハウジングは、受け側ハウジングと、前記受け側ハウジングに対して被せるようにし嵌め合わされる被せ側ハウジングとを備え、
前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部は、前記受け側ハウジングに形成された凹部に設置され、
前記凹部の底面に近い方から、前記リード線、前記阻止部、前記ノイズ源の順に配置される電動工具。 - 請求項1に記載の電動工具であって、
当該電動工具の外郭を形成して、前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部を収容するように構成された本体ハウジングを備え、
前記本体ハウジングは、受け側ハウジングと、前記受け側ハウジングに対して被せるようにし嵌め合わされる被せ側ハウジングとを備え、
前記ノイズ源、前記リード線および前記阻止部は、前記受け側ハウジングに設置され、
前記阻止部は、前記ノイズ源と対向するように配置される電動工具。 - 請求項1に記載の電動工具であって、
当該電動工具を構成する構成要素であり、内部に前記ノイズ源を包含するノイズ源包含部を備え、
前記阻止部は、前記ノイズ源と対向するようにして前記ノイズ源包含部に密着している電動工具。 - 請求項1に記載の電動工具であって、
前記阻止部は、前記リード線の周囲を被覆している電動工具。 - 請求項1に記載の電動工具であって、
前記ノイズ源は、モールドされ、
前記阻止部は、前記ノイズ源と対向するようにして配置されて、且つ、前記ノイズ源をモールドしているモールド材により固定されている電動工具。
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