JP2020135266A - ナビゲーション支援サーバー及びナビゲーション支援システム - Google Patents

ナビゲーション支援サーバー及びナビゲーション支援システム Download PDF

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智雄 田中
伊藤 洋之
Hiroyuki Ito
洋之 伊藤
寛之 古井
Hiroyuki Furui
寛之 古井
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Abstract

【課題】地点の通行の可否の判定結果をリアルタイムに機能特定情報に応じて該機能特定情報を有する車両に提示できるナビゲーション支援サーバー及びナビゲーション支援システムを提供する。【解決手段】支援サーバー10は、複数の車両An、Bnの各位置情報及び各機能特定情報を受信して、位置情報及び機能特定情報を位置情報が含まれる地点毎にそれぞれ蓄積してデータベース化する。支援サーバー10は、地点毎に、該地点を走行する車両の位置情報及び機能特定情報に基づいて、該地点の現在の通行可否を判定し、地点における通行可否の判定の基になった機能特定情報を有する車両の通行可否の判定結果を、車両の車載装置20(通信装置)を有する車両に配信する。【選択図】図1

Description

本発明は、ナビゲーション支援サーバー及びナビゲーション支援システムに関する。
車両に搭載されるナビゲーション装置では、車両のサイズに応じて経路探索が可能なナビゲーション装置が公知である(特許文献1参照)。
また、使用者が走行の可否を判断しなければならない場面をより少なくすることが可能なナビゲーションを行う車載装置が公知である(特許文献2参照)。この車載装置は、自車が、規制の対象となる車両の条件を満たすか否かを判定し、規制の対象となる車両の条件を満たすと判定した規制に関して、該規制が実施される地域に含まれる道路を特定し、自車の目的地に到る経路を探索するに当たりその道路を回避するようにしている。特許文献2では、規制が予め設定されている場合には、その規制がある道路については回避されて規制がされていない道路を探索できる利点がある。
特開2016−80362号公報 特開2011−185668号公報
ところで、道路は、必ずしも、舗装道路とは限らず、未舗装道路、例えば、ぬかるんだ道、砂利道、砂地道路等もある。或いは、ロードマップには登録されていない道もある。また、通路が可能となっていた道路でも、天候の変化により、例えば、冠水してしまって通行不能となり、その通行不能となったことが道路管理者に伝わっていないため、従来のナビゲーション装置では、通行が可能な地点として、探索されてしまうことがある。なお、特許文献1及び特許文献2では、このような場合、適切な地点探索ができない。
本発明の目的は、地点の通行の可否の判定結果をリアルタイムに機能特定情報に応じて該機能特定情報を有する車両に提示できるナビゲーション支援サーバー及びナビゲーション支援システムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明のナビゲーション支援サーバーは、複数の車両の各位置情報及び各機能特定情報を受信して、前記位置情報及び前記機能特定情報を前記位置情報が含まれる地点毎にそれぞれ蓄積してデータベース化し、前記地点毎に、該地点を走行する車両の位置情報及び機能特定情報に基づいて、該地点の現在の通行可否を判定し、前記地点における通行可否の判定の基になった機能特定情報を有する車両の通行可否の判定結果を、通信装置を有する車両に配信するものである。
また、ナビゲーション支援サーバーは、前記地点の通行可否の判定理由に、気象情報が含まれていてもよい。
また、前記判定結果が通行不能の地点である場合には、前記通行不能の地点を迂回する迂回地点を前記車両に対して提示してもよい。
また、前記機能特定情報は、車両制御情報を含み、前記車両制御情報がオフロード車両に特有な車両制御情報の場合、前記迂回地点には、オフロードを含んでいてもよい。
また、ナビゲーション支援サーバーは、前記位置情報とともに、車両の周囲環境画像を受信した場合、前記位置情報とともに前記周囲環境画像を蓄積し、車両に対して前記地点の通行可否の判定結果及び前記周囲環境画像、または前記地点の通行可否の判定結果及び前記解析結果を提示してもよい。
また、本発明のナビゲーション支援システムは、複数の車両にそれぞれ搭載されて、各車両の位置情報及び各車両が有する機能特定情報を送信する複数の通信装置と、前記各車両の位置情報及び前記各車両の機能特定情報を受信して、前記位置情報及び前記機能特定情報を前記位置情報が含まれる地点毎にそれぞれ蓄積してデータベース化し、前記地点毎に、該地点を走行する車両の位置情報及び機能特定情報に基づいて、該地点の現在の通行可否を判定し、前記地点における通行可否の判定の基になった機能特定情報を有する車両の通行可否の判定結果を、前記通信装置を有する車両に配信するナビゲーション支援サーバーを含むものである。
本発明のナビゲーション支援システム及びナビゲーション支援サーバーによれば、地点の通行の可否の判定結果をリアルタイムに機能特定情報に応じて該機能特定情報を有する車両に提示できる。
第1実施形態のナビゲーション支援システムのブロック図。 第1実施形態の支援サーバーのブロック図。 第1実施形態の車載装置のブロック図。 機能特定情報データベースの一例の説明図。 基準地域メッシュの説明図。 ノードデータの説明図。 リンクデータの説明図。 支援サーバーの地点判定部が実行するプログラムのフローチャート。 ノードN1とノードN3間にオフロードであるリンクL4が登録された場合の説明図。 オフロードが登録されたリンクデータの説明図。 支援サーバーの地点通行判定部が実行するプログラムのフローチャート。 表示装置の表示画面に候補地点が表示された例の説明図。 表示装置の表示画面に候補地点が表示された例の説明図。 表示装置の表示画面に候補地点が表示された例の説明図。 第2実施形態の車載装置のブロック図。 第2実施形態の支援サーバーのブロック図。
<第1実施形態>
図1〜図14を参照して、以下、本発明のナビゲーション支援システム及びナビゲーション支援サーバーを具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すようにナビゲーション支援システムは、ナビゲーション支援サーバー(以下、支援サーバーという)10、及び複数の車載装置20を含んで構成されている。また、支援サーバー10と車載装置20は、移動体無線通信網等のネットワーク80を介して、通信可能に接続されている。車載装置20は通信装置に相当する。また、支援サーバー10は、ネットワーク80を介して気象情報提供サーバー30及び道路管理サーバー60と通信可能に接続されている。
図1に示すように、車載装置20は複数の車両An、Bnにそれぞれ搭載されている。なお、nは、1、2、3……の正の整数である。
<1.支援サーバー10>
図2に示すように支援サーバー10は、汎用のコンピュータ等からなり、通信部11、制御部12、地図データベース13A、道路ネットワークデータベース13B、気象情報データベース13C、及び機能特定情報データベース13Dとを含んで構成されている。各データベースは、ハードディスクや光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、RAM(Random Access Memory)のような不揮発性のメモリの単独、または組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体により構成されている。また、これらのデータベースは必ずしも支援サーバー10の内部に設ける必要はなく、専用の装置として支援サーバー10の外部に設けられていてもよい。
通信部11は、モデム等からなり、ネットワーク80を介して、車両An、Bnの各車載装置20と通信し、各車載装置20から送信される位置情報及び機能特定情報を受信する。位置情報は、車載装置20を搭載する車両An、Bnが現在位置している情報である。機能特定情報は、車載装置20を搭載する車両An、Bnが有する機能を特定する情報である。具体的には、機能特定情報は、車両識別番号(車両VIN(Vehicle Identification Number))、または、車台番号である。機能特定情報は、車両が日本国外向けの場合は、車両識別番号であり、車両が日本国内向けの場合は、車台番号としている。
車両識別番号は、国際標準化機構(ISO)3833により定義された番号であって、車両を識別するために使用しているシリアル番号を含んだ一意のコードとなっている。
車台番号は、車両の製造者より、車両の全長、全高、全幅、最低地上高、フレーム様式等の届出を受け、国土交通大臣が個別の車両に1つずつ与える番号であって、一意の番号である。これらの情報は、所定時間毎、例えば、数十msec毎に車載装置20から送信される。なお、この時間は例示であって、他の数値であってもよい。
地図データベース13Aは、所定の地域毎に分割した地域区分データを記憶するデータベースであって、地図を表示するためのベクトルデータ、ラスターデータ等の種々の地図情報を緯度・経度情報に対応付けて蓄積されている。例えば、地図情報としての河川、山岳、砂漠、道路、鉄道、住宅、施設、橋などが所定種別毎(レイヤ毎)に形成されている。
前記地域区分は、任意の単位で分割されていて、本実施形態では、経緯線で地域を系統的に分割した標準地域メッシュが採用されている。ここで、標準地域メッシュは、一定の経線、緯線で全国の地域を網の目状に区画する方法(経緯度法)で作成されたものである。標準地域メッシュは、第1次、第2次及び第3次メッシュがあり、経緯度に基づくコードが設定されている。一般的には第3次メッシュ(一辺がほぼ1キロメートルの方形)を基準地域メッシュと呼ぶ。
第1次メッシュは、全国を経度1度、緯度40分ごとに分割したものであり、第2次メッシュは、第1次メッシュを縦横に8分割したものであり、第3次メッシュは、第2次メッシュをさらに縦横に10分割したものであって、これらは任意に選択可能である。
道路ネットワークデータベース13Bは、ノードデータ及びリンクデータからなる道路ネットワークデータであって、基準地域メッシュ毎に設けられている。なお、基準地域メッシュ以外の他のメッシュ毎に道路ネットワークデータベース13Bが設けられていてもよい。
図5は、基準地域メッシュの説明図である。図6及び図7は、ノードデータ及びリンクデータの例を示している。
図6に示すように、ノードデータは、地点データであって、地点を示すノードの番号(以下、ノード番号という)、そのノードの緯度・経度の座標値、ノード種別(例えば、道路の交差点、分岐点、屈曲点、或いは建物、施設等の)等からなる。
図7に示すリンクデータは、前記ノードデータを結ぶ線分によって、国道、県道、市町村道、私道などの自動車が通行可能な経路(以下、地点ということがある)を示す。また、本実施形態で特徴的なのはリンクデータとして、道路、及び自治体等の道路管理者が管理していない山岳地帯、砂漠地帯(すなわち、砂地)、未舗装の草地や礫地、或いは、人が歩行困難な泥濘地や岩場、河川渡河場等のオフロードを含む。
図7に示すように、各リンクデータには、そのリンクの番号(以下、リンク番号という)、リンクを構成するノード番号と、リンクコストと、リンク種類、道路に番号が公的に付与されている場合は、その番号、道路の属性等の情報が対応付けられている。
また、リンクデータには、リンクを構成するノード間の道路の形状を特定するための形状補間点データ(図示しない)、及び当該リンクを走行する、または走行した車両から送信され、図示しない画像ファイル記憶部に格納された動画像ファイルを特定する画像名が格納されている。この画像ファイルは、車両An、Bnからの配信要求またはダウンロード要求により、該車両におけるストリーミング再生またはダウンロード再生が可能となっている。
このリンクデータにおいて、道路の属性は、更新が可能となっている。すなわち、リンク種類がオフロードを除く道路(国道、県道、市町村道、私道等)のデフォルトは、「通行可」となっている。また、リンク種類がオフロードを除く道路(国道、県道、市町村道、私道等)では、気象情報、或いは、道路管理サーバー60から通知される情報(例えば、災害情報、規制情報等)に基づいて、4WD車両を含む車両の通行が出来ないときは、道路の属性は「通行不可」に書き換えられる。
一方、リンク種類が「オフロード」では、「通行可」または「通行不可」とする場合、後述する機能項目情報が合わせて記述される。具体的には、リンク種類が「オフロード」の場合、「所定機能を有する4WDの通行可」、または、「所定機能を有する4WDの通行不可」となっている。
また、道路(オフロードを含む)の属性が「通行不可」の場合は、その通行不可の理由として、通行不可となった理由が、例えば、当該エリアの気象情報や、道路管理サーバー60から通知される情報(気象情報や災害情報等)に基づくものである場合には、その情報も関連づけて蓄積される。ここで、所定機能とは、後述する機能特定情報に基づいて特定された車両が有する機能項目情報に合致する機能である。
リンクコストは、前記経路を走行する際に車両にかかる負荷を表す。リンクコストは、リンクが表す経路の長さ、或いは前記経路を走行するのに要する時間に応じて設定されている。リンクコストは、いわゆるダイクストラ法により、リンクコストが最小となる経路を探索する場合に参照される。ダイクストラ法は、ノードの集合とエッジの集合で構成されるグラフに関する数学の理論であって、前記グラフ上の2頂点間の最短経路を求めるアルゴリズムである。
リンク種類は、当該リンクが、高速道路、国道、県道、市町村道、私道、オフロードの内のどれかを示す情報である。この他にも、リンクデータは、そのリンクの道幅などの詳細情報を備えている。
また、通信部11は、後述する「地点通行可否判定」を、車両An、Bnの車載装置20に送信する。また、通信部11は、気象情報提供サーバー30から送信される気象情報を受信し、気象情報データベース13Cに国毎及び各地毎に蓄積する。
気象情報データベース13Cに蓄積される気象情報は、政府機関、地方の行政機関或いは民間機関から得られる国、及び各地の気象に関する現在、過去及び予測を含む。気象情報には、以下のものを含む。
天気、降水量、降雪量、積雪量、霧の有無、気圧、雲、気温、風向、風速、雷雨等。
これらの気象情報は、現在、過去及び予測値であって、1時間、3時間等の所定時間単位、半日単位等のタイムフレームでの値でもよい。
また、気象情報には、国、または各地の気象に関する注意報、警報、特別警報、警告を含む。例えば、注意報としては、風雨、風雪、大雨、大雪等の注意報、地震動注意報、火山現象注意報(噴火、降灰等)、地面現象注意報(山崩れ、地滑り等)、津波注意報、高潮注意報、波浪注意報、浸水注意報、洪水注意報、濃霧注意報、雷注意報、竜巻意報、なだれ注意報、着雪注意報等がある。
また、警報及び特別警報としては、大雨、大雪、洪水、高潮、波浪、暴風、暴風雪等に関するものがある。上記は例示であって、これ以外のものも含み、例えば、砂嵐注意報(或いは砂嵐警報)、トルネード注意報(或いはトルネード警報)、なだれ警報、高温または低温警報等を含んでいてもよい。
機能特定情報データベース13Dは、車両の機能特定情報(車両識別番号、車台番号)と、該車両が有する機能項目情報とが関連付けされており、機能特定情報に基づいて、その車両が有する機能項目情報の探索が可能となっている。
図4に示すように、車両が有する機能項目は、例えば、4WDに特有な機能である。具体的には、車体サイズ、駆動方式(2WD、4WD(フルタイム、パートタイム))、マルチテレインセレクト、クロールコントロール、対地障害角(アプローチアングル、ディパーチャアングル、ランプブレークオーバーアングル、最大安定傾斜角、登坂能力)、最大渡河性能、最低地上高等がある。
これらの項目中、4WD、マルチテレインセレクト、クロールコントロール、対地障害角(アプローチアングル、ディパーチャアングル、ランプブレークオーバーアングル、最大安定傾斜角、登坂能力)、最大渡河性能、最低地上高等の機能は、オフロード走行を走破する際に役立つ機能である。数値で表される最大渡河性能、及び対地障害角は、数値が大きい程、オフロードの走破性が高いものとなる。
なお、アプローチアングルは、フロント側のバンパーと前輪をつないだ線が地面となす角度のことである。また、ディパーチャアングルはリア側のバンパーと後輪をつないだ線が地面となす角度のことである。ランプブレークオーバーアングルは、前後輪それぞれの接地点から車体中央(ホイールベースの中心部分の底部)をつないだ角度のことである。
4WDにおいて、マルチテレインセレクトを搭載した車両は、例えば、MUD&SAND(マッドアンドサンド)、LOOSE ROCK(ルースロック)、MOGUL(モーグル)、ROCK&DIRT(ロックアンドダート)、ROCK(ロック)等の複数のモードのいずれか1つを選択できるシステムを備えている。そして、選択したモード毎に前記システムはエンジンスロットル特性、アクティブトラクションコントロールのブレーキ油圧を最適に制御してオフロードの走破が可能となっている。
4WDにおいて、クロールコントロールを搭載した車両は、凹凸の大きいオフロードや滑りやすい路面を有するオフロード、及び急勾配の坂道のオフロードを走行する際、アクセルやブレーキ操作をすることなく、ステアリング操作のみで極低速走行が可能である。なお、図4では、機能特定情報データベース13Dにおいて、一部の機能項目情報のみが図示されている。
制御部12は、メモリ及びCPU(中央処理装置)等からなっており、支援サーバー10を制御するとともに、車両An、Bnの各車載装置20との通信を通信部11を介して行うようにしている。車両An、Bnの各車載装置20との通信により受信した各種情報に基づいて各種の処理を行い、車両An、Bnからの要求に対応した各種のデータを、要求した車両An、Bnの各車載装置20に送信する。
図2に示すように、制御部12は、通信制御部14、エリア判定部15、エリア気象情報選択部16、地点判定部17、及び地点通行判定部18等をそれぞれバスを介して接続されている。制御部12は、図示しないメモリに格納された各種プログラムに従って各部における後述する各種処理を実行する。
エリア判定部15は、気象情報提供サーバー30から受信した気象情報のうち、気象情報に関して配信する地域を判定する。例えば、気象情報は、配信対象地域(例えば、国単位、地方行政単位(州単位、県単位、郡単位、市町村単位の地域等))と関連付けられており、配信対象地域に基づいて、配信する地域を判定処理する。また、地域対象地域は、国単位、地方行政単位等に限らず、メッシュ単位であってもよい。メッシュは、前記標準地域メッシュで区分された区画において、各区間を特定するメッシュコードが付与されていてもよい。エリア判定部15でエリア判定された気象情報は、判定されたエリア毎に気象情報データベース13Cに蓄積される。
エリア気象情報選択部16は、車両An、Bnの各車載装置20から要求されたエリア(すなわち、配信対象地域)に関する気象情報の要求があった場合、気象情報データベース13Cから、要求された配信対象地域に関する気象情報を気象情報データベース13Cから読み出して、要求した車両An、Bnの各車載装置20に送信する。
地点判定部17は、車両An、Bnから送信されてくる位置情報が、道路ネットワークデータベース13Bの道路ネットワークデータにおいて、いずれのメッシュ上における経路(地点)上にあるか否かを判定し、その判定結果に基づいて後述するいくつかの処理を行う。
地点通行判定部18は、車両An、Bnから送信されてくる、通行を希望するエリア情報または、位置情報及び車両の機能特定情報に基づいて、当該エリアにオフロードがある場合に、当該車両の通行が可能か否かを判定(すなわち、地点通行可否判定)し、その地点通行可否判定の結果を、当該機能特定情報を送信した車両に送信する。
<2.車載装置20>
次に、図3を参照して車両An、Bnがそれぞれ搭載する車載装置20について説明する。なお、本実施形態において、車両An、Bnがそれぞれ搭載する車載装置20は、説明の便宜上、以下で説明する共通の機能を有しているものとする。
車載装置20は、GPS(Global Positioning System)受信部21、記憶部22、制御部23、表示装置24、操作入力部25、及び撮像部27等を備えている。
GPS受信部21は、複数のGPS衛星から送られてくる衛星信号をそれぞれ受信し、受信した衛星信号に基づいて自車位置(自車の現在位置)を計測する。そして、計測した自車位置を示す位置情報を制御部23に供給する。
記憶部22は、例えばハードディスク等からなり、地図情報(道路情報)や各種の画像といった表示や経路探索に必要な情報を記憶している。また、記憶部22は、車載装置20を搭載する自車両の機能特定情報を記憶している。
制御部23は、車両の運転者が操作入力部25を入力操作による要求に応じて、必要な情報を読み出して制御部23に供給する。
制御部23は、例えば、CPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、内蔵タイマ等から構成され、このROMに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより、車載装置20全体を制御する。また、制御部23は、計測された自車両の位置情報及び記憶部22が記憶する自車両の機能特定情報を定期的に、例えば、数百ミリ秒毎に通信部26を介して支援サーバー10に送信する。また、制御部23は、運転者により操作入力部25が操作されて、自車両が現在走行しているエリアにおいて、通行可能な地点の要求がされた場合、その要求情報を通信部26を通じて支援サーバー10へ送信する。
そして、支援サーバー10が前記要求情報に応答して通行可能な地点の候補情報が送られると、制御部23は、この候補情報に基づいて、地図画像上に候補情報に合致した地点については、候補情報とされなかった地点とは、例えば相互に異なる表示色にて表示装置24に表示する。
また、支援サーバー10が前記要求情報に応答して、前記候補情報とともに通行不可の地点の情報が送られた場合は、制御部23は、下記のように表示装置24を制御する。すなわち、制御部23は、この情報に基づいて、地図画像上に通行不可の地点には通行不可マーク(例えば、「×」)を合成するとともに、候補情報に合致した地点については、候補情報とされなかった地点とは、例えば相互に異なる表示色にて表示装置24に表示する。なお、視覚的に、候補情報に合致した地点と、候補情報に合致しない地点の表示の相違の方法は、表示色を相違することに限定するものではなく、他の方法であってもよい。例えば、道路幅を異なるようにしたり、或いは、点線、実線等のように線のスタイルを変えたりする等の、表示態様を異ならしめてもよい。
操作入力部25は、例えば、表示装置24の前面に配置されたタッチパネル、或いは操作ボタン等からなり、運転者からの操作内容を受け付ける。なお、操作入力部25は、リモートコントローラであってもよい。
表示装置24は、例えば、液晶ディスプレイ等からなり、地図画像(道路画像)等を表示するためのものである。表示装置24は、操作入力部25が操作入力されることにより目的地、通行可能な地点等の探索が要求され、支援サーバー10から候補情報が送られると、その候補情報に応じた画像が合成された地図画像を表示する。
通信部26は、無線通信端末等からなり、ネットワーク80を介して支援サーバー10と通信し、支援サーバー10と車載装置20との間で必要な情報を送受信する。
撮像部27は、車両が走行する道路の動画像を撮像する。この動画像は、周囲環境画像に相当する。そして、この撮像部27により、得られた動画像は、制御部23により通信部26を介して支援サーバー10に送信され、支援サーバー10側で図示しない画像ファイル記憶部に動画像ファイル化されて記憶される。
(実施形態の作用)
<1.オフロードに関するデータの蓄積>
まず、車両An(n=1)が、4WD車両であるとして、該車両An(n=1)が、図5に示すノードN1からノードN3間を、リンクL1、L2の道路を走行しないで、道路ネットワークデータベース13Bに記録されていないオフロードを初めて走行する場合について説明する。
この場合、図5で示されているノードN1〜N4に関しては、図6に示すように、道路ネットワークデータベース13Bのノードデータとして記述されている。
また、図5で示されているリンクL1〜L3に関しては、図7に示すように道路ネットワークデータベース13Bのリンクデータとして記述されている。
図8は、支援サーバー10の地点判定部17が、実行するプログラムのフローチャートである。このプログラムは、位置情報及び機能特定情報が受信(取得される)毎に行われる。
(S10)
S10では、地点判定部17は、道路ネットワークデータベース13B内を探索して受信した位置情報がどのメッシュに属するかを決定する。また、地点判定部17は、受信した機能特定情報に基づいて、機能特定情報データベース13D内を探索し、当該機能特定情報を送信した車両が有する機能項目情報を特定する。
(S20)
S20では、地点判定部17は、S10で取得したメッシュ上において、今回の車両An(n=1)の位置情報(以下、今回値という)が、該メッシュ上のいずれのリンク(すなわち、経路(地点))上にあるか否かを判定する。
具体的には、地点判定部17は、今回値(位置情報)が前記メッシュ上の既登録のリンク(以下、既リンクという)上にあるか否かを判定する。既リンクとは、現在登録されているリンクである。地点判定部17は、今回値が既リンク上にないとNO判定した場合には、S30に移行する。地点判定部17は、反対に、前記車両An(n=1)の位置情報が前記メッシュ上の既リンク上にあるとYES判定した場合には、S60に移行する。
(S30)
S30では、地点判定部17は、前回の位置情報(以下、前回値という)が、仮リンクの延長上にあるか否かを判定する。仮リンクとは、後述するS40で仮に登録されるリンクのことである。今回値が仮リンクの延長上に位置していない場合は、S20で今回値が既リンク上にないと判定されているため、未登録の路上を車両が走行しているものとしてNO判定し、S40に移行する。
(S40)
S40は、仮登録処理を行うステップである。具体的には、S40では、地点判定部17は、今回値の地点に仮のノード番号M1を付与する。
さらに、地点判定部17は、前回値がノード番号を有していない場合、仮のノード番号が付与されているため、前回値の地点を特定するために新しいノード番号を付与し、この新しいノード番号と、今回値の仮のノード番号M1から構成されるリンクを特定する仮リンク番号Rを付与する。なお、前回値に仮のノード番号ではない、既リンク上のノード番号が付与されている場合には、その地点のノード番号と、今回値の仮のノード番号M1から構成されるリンクを特定する仮リンク番号Rを付与する。
さらに、地点判定部17は、この仮リンク番号Rのリンク種類として「オフロード」を付与するとともに、S10で機能項目情報に基づいて探索した機能項目情報に基づいて、その属性を「所定機能を有する4WDの通行可」とする。
また、新規の仮ノード番号のノードには、ノード種別として「分岐点」を、地点判定部17は、付与する。
また、動画像が今回値とともに送信されている場合には、その動画像ファイル化して、道路ネットワークデータベース13Bに、リンク番号に関連付けて蓄積する。従って、この仮リンク番号Rを構成するノード番号は、「Nn,M1」となる。これらの処理を終了すると、地点判定部17は、このフローチャートを一旦終了する。
(S50)
S50では、地点判定部17は、今回値が仮リンクの延長上にあり、車両が仮リンクからさらに走行してきた結果の値であるとして、今回値の地点に対して仮のノード番号をインクリメントし、仮リンク上のノードのノード番号の地点の座標を更新する。このようにして、仮リンク番号Rに関するリンクを構成する地点の座標を更新する。また、S10で機能項目情報に基づいて探索した機能項目情報に基づいて、その属性を「所定機能を有する4WDの通行可」として保持する。
また、このリンクを構成するノード間の道路の形状を特定するための形状補間点データも更新する。なお、形状補間点は、その時々に受信した位置情報からなる。これらの処理を終了すると、地点判定部17は、このフローチャートを一旦終了する。
(S60)
S60では、地点判定部17は、前回値が、仮リンク上に位置しているか否かを判定する。前回値が仮リンク上に位置している場合は、車両が仮リンクから既リンクへ走行の地点を変更したものとしてYES判定して、S70に移行する。また、前回値が既リンク上である場合には、地点判定部17は、前回も今回も既リンク上を車両が走行しているものとしてNO判定し、地点判定部17は、このフローチャートを一旦終了する。
(S70)
S70では、地点判定部17は、仮リンク番号を正式のリンク番号Rとして更新する。なお、正式のリンク番号Rが付与されたリンクを構成する仮のノード番号については、正規のノード番号として採用し、地点判定部17は、今回値の地点がノード番号が付与されていない場合、新規にノード番号を付与する。
一方、今回値の地点にノード番号が既に付与されている場合、そのノード番号が、当該オフロードの出発地点と同じノード番号の場合は、このオフロードの属性は「所定機能を有する4WDの通行不可」とし、当該オフロードの出発地点と同じノード番号でない場合は、このオフロードの属性は「所定機能を有する4WDの通行可」とする。また、オフロードの属性は「所定機能を有する4WDの通行可」とした場合、今回値のノードのノード種別として、このノードにノード種別が「交差点」が付与されている場合は、地点判定部17は、そのノード種別を保持し、そうでない場合には「分岐点」を付与する。これらの処理を終了すると、地点判定部17は、このフローチャートを一旦終了する。
図9及び図10は、上記のようにして、オフロードが登録された一例を示している。図9では、ノードN1とノードN3間にオフロードであるリンクL4が登録された場合が図示されている。図9に示すように、リンクL4の図示とともに「所定機能を有する4WDの通行可」のコメントも合わせて図示されている。
図10に示す道路ネットワークデータベース13Bのリンクデータでは、リンクL4に関してノード、リンク種類、属性が追加されたことが図示されている。
<2.オフロードに関するデータの蓄積後>
次に、上記のように道路ネットワークデータベース13Bにオフロードが蓄積された後における支援サーバー10の作用を説明する。
図11は、地点探索を要求情報として支援サーバー10に送信した場合、支援サーバー10の地点通行判定部18が実行するプログラムのフローチャートである。なお、車両Bnは、前記要求情報とともに、自車両の機能特定情報を支援サーバー10に送信する。以下の説明では、位置情報がノードN4で表される地点であり、目的地がノードN3で表される地点とする。
(S100)
S100では、地点通行判定部18は、道路ネットワークデータベース13B内を探索して受信した位置情報がどのメッシュに属するかを特定する。また、地点判定部17は、受信した機能特定情報に基づいて、機能特定情報データベース13D内を探索し、当該機能特定情報を送信した車両が有する機能項目情報を特定する。
(S110)
S110では、地点通行判定部18は、前記位置情報と目的地間を結ぶ地点(リンク)であって、リンクデータの属性が「通行可」である好適な地点を例えば、ダイクストラ法により探索する。
また、S110では、探索中の地点にオフロードがある場合、当該オフロードの属性を「走行可」とした機能項目情報と、車両Bnの機能項目情報が合致しているか、否かを判定する。そして、当該オフロードの属性を「走行可」とした機能項目情報と、車両Bnの機能項目情報が合致している場合は、1つの候補地点として挙げ、最終的に、他の候補地点との比較において、ダイクストラ法に基づいて好適な地点とするか否かを判定する。
(S120)
S120では、S110の探索結果である好適な地点を、要求情報を送信した車両Bnに対して送信する。
車両Bnの車載装置20では、受信した好適な地点を、表示装置24に表示する。
図12〜図14は、表示装置24の表示画面に候補地点が表示された例が示されている。図12は、リンクL2、L3に関して災害情報、或いは規制情報がなく、4WD車両や、4WDではない2WD車両が通行可能に場合であり、リンクL2、L3が好適な地点が表示されている。図12では、リンクL2、L3が説明の便宜上、他のリンクよりも太線で示されている。
図13は、リンクL3、L1に関しては、災害情報や規制情報がなく、4WD車両や、4WDではない2WD車両が通行可能な場合であって、リンクL2に関して災害情報や規制情報があり、4WD車両や、4WDではない2WD車両が通行不可の場合である。
また、この例では、オフロードであるリンクL4の属性を「走行可」とした機能項目情報と、車両Bnの機能項目情報が合致し、最終的に、他の候補地点との比較において、ダイクストラ法に基づいて好適な地点としてリンクL3、L1、L4が好適な候補(すなわち、迂回地点)として図示されている。また、支援サーバー10から、リンクL2が通行不可を示すマーク付与情報がS120の探索結果の情報とともに送信される。このマーク付与情報に基づいて、図13に示すようにリンクL2に通行不可を示す「×」マークが表示される。
図13では、リンクL3、L1、L4が説明の便宜上、他のリンクよりも太線で示されている。図14は、リンクL3に関しては、災害情報や規制情報がなく、4WD車両や、4WDではない2WD車両が通行可能な場合であって、リンクL2に関して災害情報や規制情報があり、4WD車両や、4WDではない2WD車両が通行不可の場合である。
また、この例は、オフロードであるリンクL4の属性を「走行可」とした機能項目情報と、車両Bnの機能項目情報が合致しない場合であって、最終的に、位置情報がノードN4で表される地点と、目的地がノードN3で表される地点までの最適な地点が探索できなかった場合を示している。
図14では、リンクL3が説明の便宜上、他のリンクよりも太線で示されていて、ノードN3で示される地点に最も近いノードN2の地点までが、最適な地点として表示されている。図14では、リンクL3が説明の便宜上、他のリンクよりも太線で示されている。
なお、図13の例では、車両BnがリンクL4を走行中は、その時々に送信される車両Bnの位置情報に応じて、支援サーバー10は動画像ファイルを読み出して、車両Bnに送信し、車載装置20の表示装置24でストリーミング再生してもよい。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の支援サーバー10は、複数の車両の各位置情報及び各機能特定情報を受信して、位置情報及び機能特定情報を位置情報が含まれる地点毎にそれぞれ蓄積してデータベース化する。また、支援サーバー10は、地点毎に、該地点を走行する車両の位置情報及び機能特定情報に基づいて、該地点の現在の通行可否を判定し、前記地点における通行可否の判定の基になった機能特定情報を有する車両の通行可否の判定結果を、車載装置20(通信装置)を有する車両に配信する。
この結果、本実施形態によれば、地点を走行する車両の位置情報及び機能特定情報に基づいて、地点における通行可否の判定の基になった機能特定情報を有する車両の通行可否の判定結果を、通信装置を有する車両に配信するため、その地点の通行可否が、当該車両の乗員(例えば、運転者)に通知することができる。
また、オフロードの地点を、現在走行している車両Anがある場合、車両Bnの当該オフロードの走行可能性を、リアルタイムに知ることも可能となる。すなわち、地点の通行の可否の判定結果をリアルタイムに機能特定情報に応じて該機能特定情報を有する車両に提示できる。
さらには、あらゆる車両から支援サーバー10にアップロードした位置情報に基づいて、地点の通行状況を知ることが可能となり、地方自治体、道路管理者、国への情報の提供も可能となる。例えば、スマホ、放送局、災害時情報のコントロール等に使用することも可能となる。
(2)本実施形態の支援サーバー10は、地点の通行可否の判定理由、特に「通行不可」の理由に、気象情報が含まれるようにしている。この結果、本実施形態によれば、通行不可の理由が気象により通行が不可であることが当該車両の乗員に知らせることができる。
(3)本実施形態の支援サーバー10は、前記判定結果が通行不能(通行不可)の地点である場合には、前記通行不能の地点を迂回する迂回地点を前車両に対して提示する。この結果、迂回地点を該車両の乗員に知らせることができる。
(4)本実施形態の支援サーバー10は、車両の位置情報とともに、動画像(周囲環境画像)を受信した場合、前記位置情報とともに該動画像(周囲環境画像)を蓄積し、車両に対してストリーミング再生できるようにした。この結果、本実施形態によれば、車両の乗員に対して、オフロードの状態を知らせることができる。
(5)本実施形態のナビゲーション支援システムでは、該システムを構成する、複数の車両An、Bnに搭載された車載装置20(通信装置)が、各車両の位置情報及び各車両が有する機能特定情報を送信するようにしている。
また、前記システムを構成する支援サーバー10は、複数の車両の各位置情報及び各機能特定情報を受信して、位置情報及び機能特定情報を位置情報が含まれる地点毎にそれぞれ蓄積してデータベース化する。また、支援サーバー10は、地点毎に、該地点を走行する車両の位置情報及び機能特定情報に基づいて、該地点の現在の通行可否を判定し、前記地点における通行可否の判定の基になった機能特定情報を有する車両の通行可否の判定結果を、車載装置20(通信装置)を有する車両に配信する。
この結果、本実施形態によれば、地点を走行する車両の位置情報及び機能特定情報に基づいて、地点における通行可否の判定の基になった機能特定情報を有する車両の通行可否の判定結果を、通信装置を有する車両に配信するため、その地点の通行可否が、当該車両の乗員に通知することができる。すなわち、地点の通行の可否の判定結果をリアルタイムに機能特定情報に応じて該機能特定情報を有する車両に提示できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のナビゲーション支援システムを図15及び図16を参照して説明する。本実施形態のナビゲーション支援システムでは、車載装置20には、電子制御装置(ECU)28が電気的に接続されているところが異なっている。図15に示す電子制御装置28は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されている。前記CPUはROMに記憶されたプログラムに従って車両の各種制御を実行する。例えば、電子制御装置28は、図示しないエンジンの出力制御、車両の駆動状態の切替制御等を実行するようになっている。
また、四輪駆動選択装置としての4WD選択スイッチ群29に対する運転者の操作によって種々の4WD走行への移行が可能になっている。前記4WD選択スイッチ群29を操作により、駆動方式(2WD、4WD(フルタイム、パートタイム))の選択、マルチテレインセレクトのMUD&SAND、LOOSE ROCK、MOGUL、ROCK&DIRT、ROCK等の複数のモードのいずれか1つの選択が可能である。また、前記4WD選択スイッチ群29を操作により、クロールコントロールの選択が可能となっている。
電子制御装置28は、4WD選択スイッチ群29における種々の選択操作に応じて、車両の駆動状態の切替制御等を実行する。また、電子制御装置28は、その選択された内容を表す各種の制御フラグを立て、この制御フラグ信号を、車載装置20に出力する。
車載装置20の制御部23は、車両制御情報としてこの制御フラグ信号を、第1実施形態で述べた車両識別番号や車台番号の代わりに、機能特定情報として通信部26を介して、支援サーバー10に位置情報とともに送信するようにしている。
また、本実施形態では、第1実施形態とは支援サーバー10の構成中、制御部12に画像解析部19を備えているところ、及び機能特定情報データベース13Dが蓄積しているデータの内容が異なっている。
すなわち、機能特定情報データベース13Dでは、車両の機能特定情報として、4WD選択スイッチ群29が4WD走行のために選択されて、車載装置20から送信される種々の制御フラグ信号と、車両が有する機能項目情報とが関連付けされており、機能特定情報に基づいて、その車両が有する機能項目情報の探索が可能となっている。
また、道路ネットワークデータベース13Bのリンクデータに既登録のオフロードがあり、そのオフロードを走破した4WDの駆動方式の車両Anが撮像した動画像が関連付けられている場合、画像解析部19は、下記の処理を行うようにしている。
他の4WD車両である車両Bnから好適な地点検索の要求情報があった場合、車両Bnの車載装置20からの制御フラグ信号に基づいて、地点通行判定部18は、車両Bnの機能特定情報を探索する。そして、地点通行判定部18は、通行を希望するエリア情報または、位置情報及び車両の機能特定情報に基づいて、当該エリアにオフロードがある場合に、当該車両の通行が可能か否かを判定(すなわち、地点通行可否判定)し、その地点通行可否判定の結果を、当該機能特定情報を送信した車両に送信する。この場合において、画像解析部19は、前記オフロードに関連付けられている動画像を、画像解析し、前記機能特定情報と、この画像解析の結果に基づいて当該車両Bnが走行可能か否かを判定する。この画像解析に基づく車両の走行可能性の判定では、例えば、機能特定情報に含まれる車体サイズと動画像で得られるオフロードの道幅との大小関係等の判定、オフロードの礫、岩石等と、車両の対地障害角との走破可能か否かの判断等が含まれる。
このようにして、車両制御情報としてこの制御フラグ信号が、オフロード車両である車両Bnから支援サーバー10に立て送信されると、支援サーバー10では、オフロードにおける走行が可能か否かの判定を行い、その判定結果が、車両Bnに送信される。
従って、前記オフロードが車両Bnが通行可能である場合には、迂回地点の一つとして車両Bnの運転者に提示することが可能となる。
この結果、本実施形態においても、第1実施形態の(1)で説明したことと同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、車両がオフロードを走行可能か否かを判断する際に、機能特定情報のみならず、既にオフロードで走行した車両からの動画像も利用して、判定するようにしているため、判定精度を上げることができる。
特に、前記オフロードを、現在走行している車両Anがある場合においては、車両Anの車載装置20から動画像が送信されている場合、車両Bnの当該オフロードの走行可能性を、リアルタイムに知ることも可能となる。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1実施形態では、周囲環境画像としての動画像を、該動画像を撮像した地点を走行する車両にストリーミング再生するようにした。これに代えて、車両に対して、前記撮像した地点を走行する以前に送信された要求情報に基づいて、該動画像のストリーミング再生を可能にしてもよい。このようにすれば、その地点を走行する以前に、車両の乗員に該オフロードの状態を理解させることができる。
・第2実施形態の画像解析部19は、オフロードに関連付けられている動画像を、画像解析し、機能特定情報と、この画像解析の結果に基づいて当該車両Bnが走行可能か否かを判定するようにした。これに代えて、周囲環境画像としての動画像を画像解析し、その解析結果を、該動画像を撮像した地点を走行する車両に対して、該地点の通行可否の判定結果とともに配信してもよい。
例えば、路面(オフロードも含む)上の状況が撮像された動画像を、支援サーバー10の画像解析部(不図示)で解析し、倒木、洪水、冠水(例えばアンダーパス)、冠雪、落石等があることが解析結果として得られた場合、この解析結果を配信する。なお、上記した解析結果は例示であり、これらに限定するものではない。このように画像解析結果が得られることにより、走行可否の精度が上がり、その地点を走行する以前に、車両の乗員に該路面上の状況を、より理解させることができる。 ・第2実施形態では、4WD選択スイッチ群29が4WD走行のために選択操作されると、その選択操作に応じて電子制御装置28が制御フラグを立てて、車載装置20から制御フラグ信号を送信するようにした。
これに代えて、電子制御装置28が車両の走行状態を検出する各種センサ等の検出に基づいて各種の4WD走行モードに自動で変更可能な車両にあっては、電子制御装置28が各種の4WD走行モードになった状態を示す制御フラグを立てて、この制御フラグ信号を支援サーバー10に送信するようにしてもよい。この場合、機能特定情報データベース13Dでは、送信される種々の制御フラグ信号と、この制御フラグ信号を発生する車両が有する機能項目情報とがデータベース化されているものとする。
従って、車載装置20から送信される種々の制御フラグ信号に基づいて、当該車載装置20を備えた車両の機能項目情報を得ることができ、この機能項目情報に基づいて、オフロードの通行可能性を判定することができる。
・第1実施形態では、オフロードではない、道路が通行不能であることを知ることができたのは、災害情報、或いは規制情報がある場合に当該道路が通行不可としたが、通行不可の判定を、支援サーバー10側の独自の判定で行ってもよい。
例えば、その道路において、相互に反対方向に走行している複数の車両から送信される位置情報の履歴を観察することにより、特定の地点を挟んで、全て反転走行している場合、或いは、所定継続時間、同じ場所に停車している場合は、その特定の地点では車両の通行不可になっていると判定してもよい。
・なお、上記実施形態はそれぞれ例示であって、これらを組み合わせてもよく、さらには、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えてもよいことは勿論のことである。
10…支援サーバー、11…通信部、12…制御部、
13A…地図データベース、13B…道路ネットワークデータベース、
13C…気象情報データベース、13D…機能特定情報データベース、
14…通信制御部、15…エリア判定部、16…エリア気象情報選択部、
17…地点判定部、18…地点通行可否判定部、
19…画像解析部、20…車載装置(通信装置)、21…GPS受信部、
22…記憶部、23…制御部、24…表示装置、25…操作入力部、
26…通信部、27…撮像部、28…電子制御装置(ECU)、
29…走行モード選択スイッチ群、
30…気象情報提供サーバー、60…道路管理サーバー、
80…ネットワーク、An、Bn…車両。

Claims (6)

  1. 複数の車両の各位置情報及び各機能特定情報を受信して、前記位置情報及び前記機能特定情報を前記位置情報が含まれる地点毎にそれぞれ蓄積してデータベース化し、
    前記地点毎に、該地点を走行する車両の位置情報及び機能特定情報に基づいて、該地点の現在の通行可否を判定し、
    前記地点における通行可否の判定の基になった機能特定情報を有する車両の通行可否の判定結果を、通信装置を有する車両に配信するナビゲーション支援サーバー。
  2. 前記地点の通行可否の判定理由に、気象情報が含まれる請求項1に記載のナビゲーション支援サーバー。
  3. 前記判定結果が通行不能の地点である場合には、前記通行不能の地点を迂回する迂回地点を車両に対して提示する請求項1または請求項2に記載のナビゲーション支援サーバー。
  4. 前記機能特定情報は、車両制御情報を含み、前記車両制御情報がオフロード車両に特有な車両制御情報の場合、前記迂回地点には、オフロードを含む請求項3に記載のナビゲーション支援サーバー。
  5. 前記位置情報とともに、車両の周囲環境画像を受信した場合、前記位置情報とともに前記周囲環境画像、または前記周囲環境画像の解析結果を蓄積し、車両に対して前記地点の通行可否の判定結果及び前記周囲環境画像、または前記地点の通行可否の判定結果及び前記解析結果を提示する請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のナビゲーション支援サーバー。
  6. 複数の車両にそれぞれ搭載されて、各車両の位置情報及び各車両が有する機能特定情報を送信する複数の通信装置と、
    前記各車両の位置情報及び前記各車両の機能特定情報を受信して、前記位置情報及び前記機能特定情報を前記位置情報が含まれる地点毎にそれぞれ蓄積してデータベース化し、
    前記地点毎に、該地点を走行する車両の位置情報及び機能特定情報に基づいて、該地点の現在の通行可否を判定し、
    前記地点における通行可否の判定の基になった機能特定情報を有する車両の通行可否の判定結果を、前記通信装置を有する車両に配信するナビゲーション支援サーバーを含むナビゲーション支援システム。
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