JP2020134332A - 障害予防装置、障害予防方法、およびプログラム - Google Patents

障害予防装置、障害予防方法、およびプログラム Download PDF

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【課題】外部からの音によって電子機器に発生し得る障害を予防することができる障害予防装置を提供する。【解決手段】管理対象デバイスが搭載された電子機器の設置環境に設置されたマイクロホンによって集音された環境音を取得する集音部と、集音部によって取得された環境音に異常があるか否かを判定する判定部と、判定部によって環境音に異常があると判定された際に管理対象デバイスを停止させるデバイス制御部と、を備える障害予防装置とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器に発生し得る障害を予防する障害予防装置、障害予防方法、およびプログラムに関する。特に、本発明は、ディスクドライブを搭載した電子機器に発生し得る障害を予防する障害予防装置、障害予防方法、およびプログラムに関する。
コンピュータやハードディスクレコーダなどのようにハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)が搭載された電子機器では、周辺で発生した振動の影響でHDDに障害が発生しうる。そのような振動が発生した場合、コンピュータの設置環境で検知される音が変化する場合がある。例えば、地震が発生したり、大型車が通過したりした際には、検知される音が変化する。
また、ラック内でコンピュータに近接する他の装置の保守作業の際に、器具の落下などが発生した場合も異音が発生する。例えば、110デシベル以上の音が発生した際に、HDDに障害が発生したという報告例もある。さらに、HDDに内部異常が発生した場合、機器から機械音が発生する場合がある。
このように、音の変化を用いれば、HDDに発生し得る障害を予防できる可能性がある。しかしながら、設置場所によっては、音が変調されたり、特別な音が発生したりする場合もあり、音の変化による判断は一意ではない。そのため、音の変化を用いてコンピュータの予防保守を可能とする仕組みは実現が難しかった。
振動センサを用いても、HDDに発生し得る障害を予防できる可能性がある。しかしながら、一般的なコンピュータには、振動センサを搭載する標準的なインターフェースがないため、特別な回路が必要である。また、振動センサによって収集されるデータを用いて障害への影響の有無を解析するためには、専門家による分析する必要があり、HDDに影響のない振動を安易に除外できない。
特許文献1には、プリンタの内部に設置されたマイクロホン(以下、マイクとも呼ぶ)によって測定された音データを用いて、異音の発生の原因となる駆動部を特定する異音判定システムについて開示されている。特許文献1のシステムは、稼働音測定用のテストパターンを実行することによって、プリンタの各駆動部をそれぞれ所定の時間ごとに単独で駆動させ、そのときの稼働音を録音する。特許文献1のシステムは、録音した稼働音をデジタル化した音データの音圧と基準値とを比較し、音データの音圧のうち基準値を超えた時間に対応する駆動部を検索することにより、異音の発生の原因となる駆動部を特定する。
特許文献2には、内臓マイクを用いて故障予測を行う電子機器について開示されている。特許文献2の機器の検出部は、内臓マイクによる集音形態が、筐体の外部の音を集音するための集音形態である第1の集音形態であるか、筐体の内部の音を集音するための集音形態である第2の集音形態のいずれの形態であるかを検出する。特許文献2の機器の判別部は、検出部によって第2の集音形態であると検出された場合、筐体の内部から集音した音の解析を行い、故障の可能性が高いか否かを判別する。
特開2006−208074号公報 特開2011−128012号公報
特許文献1のシステムによれば、プリンタの各駆動部を個々に稼働させ、異音を発生する駆動部を修理部品として特定できる。しかしながら、特許文献1のシステムでは、個々の駆動部に発生した異常は特定できても、外部で発生した音に基づいて個々の駆動部に発生し得る障害を予防することはできないという問題点があった。
特許文献2の機器は、筐体の内部のデバイスから発生する騒音の音量に基づいて、デバイスの故障予測を行う。しかしながら、特許文献12の機器では、筐体の内部のデバイスに発生しうる故障を予測することはできても、外部で発生した音に基づいてデバイスに発生し得る故障を予防することはできないという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、外部からの音によって電子機器に発生し得る障害を予防することができる障害予防装置を提供することにある。
本発明の一態様の障害予防装置は、管理対象デバイスが搭載された電子機器の設置環境に設置されたマイクロホンによって集音された環境音を取得する集音部と、集音部によって取得された環境音に異常があるか否かを判定する判定部と、判定部によって環境音に異常があると判定された際に管理対象デバイスを停止させるデバイス制御部と、を備える。
本発明の一態様の障害予防方法においては、管理対象デバイスが搭載された電子機器の設置環境に設置されたマイクロホンによって集音された環境音を取得し、取得された環境音に異常があるか否かを判定し、環境音に異常があると判定された際に管理対象デバイスを停止させる。
本発明の一態様のプログラムは、管理対象デバイスが搭載された電子機器の設置環境に設置されたマイクロホンによって集音された環境音を取得する処理と、取得された環境音に異常があるか否かを判定する処理と、環境音に異常があると判定された際に管理対象デバイスを停止させる処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、外部からの音によって電子機器に発生し得る障害を予防することができる障害予防装置を提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置の診断対象のコンピュータの構成の一例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置のデータベースに格納される判定テーブルの一例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置のデータベースに格納される予防保守テーブルの一例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置による予防保守処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置によるデータベース登録処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置の診断対象のコンピュータの構成の一例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置の診断対象のコンピュータの構成の一例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置の診断対象のコンピュータの構成の一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る障害予防装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る障害予防装置のデータベースに格納される判定テーブルの一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る障害予防装置によって取得された異音の判定例について説明するための概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る障害予防装置による予防保守処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る障害予防装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る障害予防装置による予防保守処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の各実施形態に係る障害予防装置を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る障害予防装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の障害予防装置は、管理対象デバイスが搭載されたコンピュータの設置環境における音(環境音とも呼ぶ)の変化を検証して、コンピュータに内蔵されたデバイスに発生しうる障害を予防する。管理対象デバイスが搭載されたコンピュータは、個人向けのパーソナルコンピュータやノート型パーソナルコンピュータ、タブレットなどでもよいし、サーバでもよい。以下においては、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)を管理対象デバイスとする例について説明する。また、診断対象のデバイスは、コンピュータだけではなく、ハードディスクレコーダなどに搭載されたものであってもよい。
図1は、本実施形態の障害予防装置の管理対象デバイスを搭載したコンピュータ100の構成の一例を示す概念図である。コンピュータ100は、CPU101(Central Processing Unit)、メモリ102、HDD103、ディスクドライブ104、入出力105、ファン106、サウンドカード107、ビデオカード108、電源ユニット109を備える。CPU101、メモリ102、HDD103、ディスクドライブ104、入出力105、ファン106、サウンドカード107、ビデオカード108、電源ユニット109などのデバイスには、汎用品を適用できる。なお、図1のコンピュータ100の構成は一例であって、本実施形態の障害予防装置の管理対象デバイスを搭載したコンピュータ100を限定するものではない。また、図1のコンピュータ100に搭載されるデバイスの数は一例であって、それらのデバイスの数に限定を加えるものではない。
サウンドカード107には、マイクロホン(以下、マイク110)が接続される。マイク110には、汎用品を適用できる。
マイク110は、管理対象デバイスを搭載したコンピュータ100の近傍に設置される。特に、マイク110は、管理対象デバイスの近傍に配置されることが好ましい図1の例では、マイク110は、サウンドカード107によってコンピュータ100に接続される。また、コンピュータ100に音声入力端子が設置されている場合、その音声入力端子にマイク110を接続させてもよい。
図1の例では、コンピュータ100のHDD103の近傍にマイク110を設置する。図1には、コンピュータ100の内部構成を図示しているが、マイク110は図示しない筐体の外側に配置する。なお、コンピュータ100の筐体の内部にマイク110を配置するように構成してもよい。また、マイク110は、一カ所に固定されて配置されることが好ましいが、移動可能な状態で配置されてもよい。
(構成)
次に、本実施形態の障害予防装置の構成について図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態の障害予防装置10の構成の一例を示すブロック図である。図2のように、障害予防装置10は、集音部11、判定部12、データベース13、デバイス制御部14、一次記憶部15、および登録部16を備える。
集音部11は、マイク110に接続される。また、集音部11は、判定部12および一次記憶部15に接続される。
集音部11には、マイク110によって集音された音(環境音とも呼ぶ)が入力される。集音部11は、入力された音(アナログデータ)を音信号(デジタルデータ)に変換して判定部12に出力する。
また、集音部11は、判定部12から録音指示を受けると、集音部11によって集音された音(アナログデータ)を一次記憶部15に記憶させる。
判定部12は、集音部11、データベース13、およびデバイス制御部14に接続される。
判定部12は、集音部11から音信号を取得する。判定部12は、取得した音信号を解析し、その音信号の変化を検証する。判定部12は、データベース13を参照し、音信号に変化が見られると、変化後の音(異音)の音信号(以下、異音信号)がデータベース13に登録されているか否かを検証する。
判定部12は、検証中の異音信号がデータベース13に登録されている場合、その異音信号に対応する異音がコンピュータ100に影響を与える音であるか否かを検証する。
異音がコンピュータ100に影響を与える音である場合、判定部12は、その異音に対応する予防保守動作を実行するように通知する。例えば、判定部12は、その異音に対応する予防保守動作を実行することを勧める表示情報を図示しないモニタに表示させる。また、例えば、判定部12は、その異音に対応する予防保守動作を実行することを勧める通知を外部の上位システムに送信する。一方、その異音がコンピュータ100に影響を与える音ではない場合、判定部12は、予防保守動作を実行することを通知しない。
また、検証中の異音信号がデータベース13に登録されていない場合、判定部12は、管理対象デバイスを停止させる指示をデバイス制御部14に出力する。その後、異音が停止した場合、判定部12は、管理対象デバイスを再稼働させる指示をデバイス制御部14に出力する。一方、異音が停止しないで所定時間経過した場合、判定部12は、何らかの予防保守動作を実行するように通知する。
データベース13は、判定部12および登録部16に接続される。データベース13には、コンピュータ100の設置環境において過去に集音された音に基づいて作成された音信号(テンプレートとも呼ぶ)と、その音信号がコンピュータ100に影響を及ぼすか否かを示すフラグとが関連付けられる情報(テーブル)が登録される。また、データベース13には、登録された音信号と、その音信号が検出された際に実行される予防保守とが登録される。
図3は、コンピュータ100の設置環境において過去に集音された音に基づいて作成された音信号(音パターンとも呼ぶ)と、その音信号がコンピュータ100に影響を及ぼすか否かを示すフラグとが関連付けられる判定テーブル120である。図3の例では、音信号がコンピュータ100に影響を及ぼす場合にはフラグを1とし、音信号がコンピュータ100に影響を及ぼさない場合にはフラグを0とする。
図3の判定テーブル120の例では、1番目と3番目の音信号が検出された際には、その音信号の元となる音波がコンピュータ100に影響を及ぼす可能性があると判定される。一方、2番目の音信号が検出された際には、その音信号の元となる音波がコンピュータ100に影響を及ぼさないと判定される。
なお、図3には、音信号の元となる音波の波形を図示しているが、実際にはデジタルデータに変換後の音信号がデータベース13に登録される。また、図3には、特定の波長の音波をフーリエ変換することによって得られた振幅の時間変化のパターンを示しているが、ある時刻に測定された音波の周波数と音量(音圧)との関係をデータベース13に登録するように構成してもよい。
図4は、データベース13に登録された音信号と、その音信号が検出された際に実行される予防保守とを関連付ける予防保守テーブル140である。
図4の予防保守テーブル140の例では、1番目の音信号が検出された際には、障害予防装置10は、HDD103の交換を予防保守として通知する。また、2番目の音信号が検出された際には、障害予防装置10は、予防保守を実行せずに集音を継続させる。また、3番目の音信号が検出された際には、障害予防装置10は、HDD103の点検を予防保守として通知する。なお、図4の予防保守テーブル140には、障害予防装置10がユーザに予防保守をするように通知する例を図示しているが、障害予防装置10が自動制御で予防保守を実行するように構成してもよい。
デバイス制御部14は、判定部12に接続される。また、デバイス制御部14は、コンピュータ100に搭載されたいずれかのデバイスに接続される。デバイス制御部14は、接続されたデバイスを制御して、そのデバイスを稼働させたり停止させたりする。
デバイス制御部14は、集音された音が変化した際や、その音がデータベース13に登録されていなかった場合、判定部12の指示に応じて、コンピュータ100のいずれかのデバイスの稼働を停止させる。また、デバイス制御部14は、異音が検出されなくなったら、判定部12の指示に応じて、停止させたデバイスを再稼働させる。
一次記憶部15は、集音部11および登録部16に接続される。
一次記憶部15には、集音部11によってデータベース13に登録されていない音信号の元となる音が録音される。一次記憶部15に録音された音は、登録部16において、コンピュータ100に影響を及ぼす可能性があるか、コンピュータ100に影響を及ぼさないか検証される。なお、一次記憶部15には、マイク110によって集音された音のデジタル信号(音信号)が記憶されるように構成してもよい。
登録部16は、一次記憶部15に記憶された音が、コンピュータ100に影響を及ぼす可能性があるか、コンピュータ100に影響を及ぼさないかを示す情報をデータベース13に登録する。
例えば、登録部16は、一次記憶部15に記憶された音を再生する。例えば、ユーザは、登録部16によって再生された音を聞き、その音がコンピュータ100に影響を及ぼす可能性があるか否かを判定し、登録部16を介してその判定結果をデータベース13に登録する。
例えば、登録部16は、一次記憶部15に記憶された音信号に基づいたパターンをモニタに表示させる。例えば、ユーザは、モニタに表示されたパターンを見て、そのパターンの元となる音がコンピュータ100に影響を及ぼす可能性があるか否かを判定し、登録部16を介してその判定結果をデータベース13に登録する。
以上が、本実施形態の障害予防装置10の構成の一例についての説明である。なお、図2の障害予防装置10の構成は一例であって、本実施形態の障害予防装置10の構成をそのままの形態に限定するものではない。
本実施形態の障害予防装置10は、コンピュータ100に搭載される回路によって実現されてもよいし、コンピュータ100にインストールされるプログラムによって実現されてもよい。また、本実施形態の障害予防装置は、外部の上位システムに構成してもよい。
(動作)
次に、本実施形態の障害予防装置10の動作について図面を参照しながら説明する。ここでは、障害予防装置10による予防保守処理とデータベース登録処理の一例について説明する。ここでは、コンピュータ100に搭載されたHDD103を管理対象デバイスとする例について説明する。
〔予防保守処理〕
まず、障害予防装置10による予防保守処理について図面を参照しながら説明する。図5は、障害予防装置10による予防保守処理の一例について説明するためのフローチャートである。以下の動作においては、障害予防装置10を動作の主体として説明する。
図5において、まず、障害予防装置10は、マイク110が集音した音を取得する(ステップS111)。
次に、障害予防装置10は、マイク110から取得した音に変化があるか否か検証する(ステップS112)。例えば、障害予防装置10は、それまでは検出されていなかった周波数の音が検出された際に、音に変化があったと判定する。また、例えば、障害予防装置10は、検証対象の周波数帯の音の音圧が所定の閾値を超えた際に、音に変化があったと判定する。
マイク110から取得した音に変化があった場合(ステップS112でYes)、障害予防装置10は、変化後の音(異音)がデータベース13に登録されているか否かを判定する(ステップS113)。一方、マイク110から取得した音に変化がなかった場合(ステップS112でNo)、ステップS111に戻る。
異音がデータベース13に登録されていた場合(ステップS113でYes)、障害予防装置10は、その異音がコンピュータ100に影響を及ぼすか否かを検証する(ステップS114)。一方、異音がデータベース13に登録されていなかった場合(ステップS113でNo)、ステップS116に進む。
異音がコンピュータ100に影響を及ぼす場合(ステップS114でYes)、障害予防装置10は、予防保守動作を実行する(ステップS115)。例えば、障害予防装置10は、予防保守動作を実行することを勧める通知を図示しないモニタに表示させたり、外部システムに送信したりする。一方、異音がコンピュータ100に影響を及ぼさない場合(ステップS114でNo)、ステップS111に戻る。
ステップS115の後、マイク110による集音を継続する場合(ステップS119でYes)、ステップS111に戻る。マイク110による集音を継続しない場合(ステップS119でNo)、図5のフローチャートに沿った処理を終了とする。
ステップS113において、異音がデータベース13に登録されていなかった場合(ステップS113でNo)、障害予防装置10は、HDD103を停止させ、マイク110によって集音された異音を録音する(ステップS116)。
所定時間経過して異音が止んだ場合(ステップS117でYes)、障害予防装置10は、HDD103を再稼働させる(ステップS118)。そして、マイク110による集音を継続する場合(ステップS119でYes)、ステップS111に戻る。マイク110による集音を継続しない場合(ステップS119でNo)、図5のフローチャートに沿った処理を終了とする。
一方、所定時間経過して異音が止んだ場合(ステップS117でNo)、ステップS115に進み、予防保守動作を実行する(ステップS115)。そして、マイク110による集音を継続する場合(ステップS119でYes)、ステップS111に戻る。マイク110による集音を継続しない場合(ステップS119でNo)、図5のフローチャートに沿った処理を終了とする。
以上が、障害予防装置10による予防保守処理の一例についての説明である。なお、図5のフローチャートに沿った障害予防装置10による予防保守処理は一例であって、本実施形態の障害予防装置10による予防保守処理をそのままの手順に限定するものではない。
〔データベース登録処理〕
次に、障害予防装置10によるデータベース登録処理について図面を参照しながら説明する。図6は、障害予防装置10によるデータベース登録処理の一例について説明するためのフローチャートである。以下の動作においては、障害予防装置10を動作の主体として説明する。ここでは、未判定の異音を障害予防装置10のユーザに視聴させ、その異音がコンピュータ100に影響を及ぼすか否かをそのユーザに判定させる例を挙げる。
図6において、まず、障害予防装置10は、記録された未判定の異音を再生する(ステップS151)。例えば、障害予防装置10は、障害予防装置10を使用するユーザが再生音を視聴できるように、コンピュータ100に搭載された図示しないスピーカなどに異音を出力させる。例えば、スピーカから出力される異音が判別可能か否かを入力させるユーザインタフェースを図示しないモニタ等に表示させ、そのモニタを見たユーザの回答を受け付けるように構成する。
次に、再生した異音がユーザにとって判別可能であれば(ステップS152でYes)、障害予防装置10は、その異音がコンピュータ100に影響を及ぼすかを判定する指示を図示しないモニタなどに表示させる(ステップS153)。一方、再生した異音がユーザにとって判別可能でなければ(ステップS152でNo)、障害予防装置10は、その異音をデータベース13には登録せず、図6のフローチャートに沿った処理は終了とする。例えば、スピーカから出力される異音がコンピュータ100に影響を及ぼすか否かを入力させるユーザインタフェースを図示しないモニタ等に表示させ、そのモニタを見たユーザの回答を受け付けるように構成する。
異音がコンピュータ100に影響を及ぼすと判定された場合(ステップS153でYes)、障害予防装置10は、コンピュータ100に影響を及ぼすことを示すフラグをその異音に関連付けてデータベース13に登録する(ステップS154)。一方、異音がコンピュータ100に影響を及ぼさないと判定された場合(ステップS153でNo)、障害予防装置10は、コンピュータ100に影響を及ぼさないことを示すフラグをその異音に関連付けてデータベース13に登録する(ステップS155)。ステップS154およびステップS155の後は、図6のフローチャートに沿った処理は終了とする。
以上が、障害予防装置10によるデータベース登録処理の一例についての説明である。なお、図6のフローチャートに沿った障害予防装置10によるデータベース登録処理は一例であって、本実施形態の障害予防装置10によるデータベース登録処理をそのままの手順に限定するものではない。
〔マイクの配置例〕
次に、本実施形態の障害予防装置10に接続されるマイク110の配置例について図面を参照しながら説明する。
図7は、コンピュータ100に搭載されたHDD103の近傍にマイク110を設置する例である。マイク110は、図示しない筐体の外側に配置してもよいし、筐体の内側に配置させてもよい。なお、図7においては、全てのHDD103の近傍にマイク110を配置しているが、いずれかのHDD103の近傍にマイク110を配置するように構成してもよい。また、マイク110は、HDD103に接触させてもよい。
図7のように、HDD103の近傍にマイク110を設置すれば、コンピュータ100の設置環境だけではなく、HDD103の設置環境における音に基づいてデバイスの診断を実行できる。
図8は、HDD103の近傍だけではなく、ディスクドライブ104の近傍にもマイク110を設置する例である。マイク110は、図示しない筐体の外側に配置してもよいし、筐体の内側に配置させてもよい。なお、マイク110は、HDD103やディスクドライブ104に接触させてもよい。
図8のように、HDD103やディスクドライブ104の近傍にマイク110を設置すれば、HDD103だけではなく、ディスクドライブ104の設置環境における音に基づいてデバイスの診断を実行できる。なお、HDD103以外の診断対象は、ディスクドライブ104以外のデバイスであってもよい。
図9は、HDD103の近傍だけではなく、ファン106の近傍にもマイク110を設置する例である。マイク110は、図示しない筐体の外側に配置してもよいし、筐体の内側に配置させてもよい。なお、マイク110は、HDD103やファン106に接触させてもよい。
図9のように、HDD103やファン106の近傍にマイク110を設置すれば、HDD103だけではなく、ファン106の設置環境における音に基づいてデバイスの診断を実行できる。HDD103とファン106とが隣接して配置されている場合、ファン106の駆動に伴う振動がHDD103に影響を与える可能性もある。例えば、ファン106に異常が発生した状態でHDD103を稼働させ続けた場合、HDD103に異常が発生する可能性がある。そのため、ファン106からの異音も加えてHDD103を診断できれば、より信頼性の高い障害予防を実現できる。
以上が、本実施形態の障害予防装置10に接続されるマイク110の配置例についての説明である。なお、図7〜図9のマイク110の配置例は一例であって、本実施形態の障害予防装置10に接続されるマイク110の配置例をそのままの形態に限定するものではない。
以上のように、本実施形態の障害予防装置は、集音部と、判定部と、デバイス制御部と、データベースと、一次記憶部と、登録部とを備える。集音部は、管理対象デバイスが搭載された電子機器の設置環境に設置されたマイクロホンによって集音された環境音を取得する。判定部は、集音部によって取得された環境音に異常があるか否かを判定する。デバイス制御部は、判定部によって環境音に異常があると判定された際に管理対象デバイスを停止させる。データベースには、集音部によって取得された環境音に基づいて生成されたテンプレートと、テンプレートの元となる環境音が管理対象デバイスに影響を与えるか否かを示すフラグとが関連付けて登録される。一次記憶部には、集音部によって取得された環境音が記憶される。登録部は、一次記憶部に記憶された環境音を出力するとともに、出力した音が管理対象デバイスに影響を及ぼすか否かを示す情報の入力を受け付ける。登録部は、環境音に基づいて生成されるテンプレートと、テンプレートの元となる環境音が管理対象デバイスに影響を与えるか否かを示すフラグとを関連付けてデータベースに登録する。
例えば、本実施形態の障害予防装置は、データベースに未登録の環境音が発生した場合、その環境音を一次記憶部に記憶させる。そして、本実施形態の障害予防装置は、一次記憶部に記憶された環境音が管理対象デバイスに影響のある音か否かをユーザに判定させ、その判定結果をデータベースに登録する。
本実施形態の一態様において、判定部は、集音部によって取得される環境音が変化した際に、変化後の環境音に基づいて生成された異音信号と、データベースに登録されたテンプレートとを比較する。判定部は、異音信号がデータベースに登録されている場合、異音信号に関連付けられたフラグに基づいて管理対象デバイスの予防保守動作を実行するか否かを判定する。デバイス制御部は、判定部の判定結果に応じた予防保守動作を実行する。
本実施形態の一態様において、判定部は、集音部によって取得される環境音が変化した際に、変化後の環境音に基づいて生成された異音信号と、データベースに登録されたテンプレートとを比較する。判定部は、異音信号がデータベースに登録されていない場合、管理対象デバイスを停止させる指示をデバイス制御部に出力する。デバイス制御部は、判定部の指示に応じて管理対象デバイスを停止させる。
本実施形態の一態様において、判定部は、集音部によって取得される環境音が変化した際に、変化した環境音に基づいて生成された異音信号と、データベースに登録されたテンプレートとを比較する。判定部は、異音信号がデータベースに登録されていない場合、異音信号の元となる環境音を一次記憶部に記憶させる。
本実施形態の一態様において、登録部は、環境音に関する音パターンを前記テンプレートとしてデータベースに登録する。また、登録部は、環境音の音圧の周波数依存性を示すパターンをテンプレートとしてデータベースに登録する。
例えば、本実施形態の障害予防装置は、HDDを管理対象デバイスとする。障害予防装置は、まず、一定音量以上の全ての環境音が発生した際にHDDを停止させ、起動したときに正常時の音データをHDDの記録に影響がない音としてデータベースに登録する。障害予防装置は、HDDの記録に影響がないと判断した環境音がデータベースに登録されている場合、HDDのヘッド退避を行わない。また、障害予防装置は、データベースに未登録の環境音が発生した場合には、HDDの電源を切り、HDDのヘッドを退避させる。そして、障害予防装置は、その未登録の環境音をメモリなどの一次記憶部に記録しておき、その環境音が止んだ後にその環境音をHDDに記録する。
また、例えば、本実施形態の障害予防装置は、未登録の環境音がHDDの記録に影響がある音の場合は、影響がある音としてその未登録の環境音をデータベースに登録する。その場合も、障害予防装置は、HDDの電源を切り、HDDのヘッドを退避させる。その結果、本実施形態によれば、HDDの不具合の拡大を防止し、安全な書き込みおよび読み込みを提供できる。また、本実施形態によれば、HDDに影響を及ぼす異音によって発生する連続的な振動によるドライブの損傷を予防し、特に、HDDの記録障害を予防できる。
例えば、本実施形態では、コンピュータなどの電子機器にマイクロホンを接続し、環境音が正常時の音域を外れた場合にHDDのヘッドを退避させる。ヘッドの退避により、HDDの記録障害を予防できるとともに、HDDの損傷を軽減できる。マイクロホンによって集音される音を入力する回路には、コンピュータに常設されているものを用いればよい。また、コンピュータにそのような回路が常設されていない場合は、サウンドカードなどのオプションカードを増設すればよいので、専用回路を追加しなくてもよい。また、HDDへの影響度は、振動センサのような振動波形ではなく、音の再生によって判定できる。音による判定は、振動波形の専門的知識がなくても可能である。
以上のように、本実施形態においては、コンピュータの近傍にマイクロホンを設置し、コンピュータの設置環境における音をモニタする。そして、コンピュータに影響を与える音や与えない音を学習していくことにより、未知の音を検出した場合にはコンピュータに発生し得る障害を予防する。
本実施形態の障害予防装置は、環境音に異常があると判定された際に管理対象デバイスの電源を停止させる。例えば、本実施形態の障害予防装置は、管理対象デバイスがHDDの場合、動作を停止させてヘッドを退避させる制御を行う。この制御により、異常な環境音の影響下で動作し続けることによって起こり得るHDDの書き込みおよび読み込みの不具合が防止される。また、この制御によって、異常な環境音によって発生する振動によるドライブの損傷が予防される。
すなわち、本実施形態の障害予防装置によれば、外部からの音によって管理対象デバイスを搭載した電子機器に発生し得る障害を予防できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る障害予防装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の障害予防装置は、マイクロホンが集音する音の大きさ(音量や音圧など)に基づいて異音であるか判定する点で第1の実施形態とは異なる。管理対象デバイスが搭載されたコンピュータの構成は、第1の実施形態のコンピュータ100と同様であるため、図面や説明は省略する。
(構成)
まず、本実施形態の障害予防装置の構成について図面を参照しながら説明する。図10は、本実施形態の障害予防装置20の構成の一例を示すブロック図である。図10のように、障害予防装置20は、集音部21、判定部22、データベース23、デバイス制御部24、一次記憶部25、および登録部26を備える。集音部21には、マイク210が接続される。なお、障害予防装置20の構成要素は、第1の実施形態の障害予防装置10の同じ名称の構成と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。
データベース23には、コンピュータに影響を及ぼす周波数と、コンピュータに影響を及ぼさない周波数とが登録される。コンピュータに影響を及ぼす周波数のフラグは1に設定され、コンピュータに影響を及ぼさない周波数のフラグは0に設定される。また、データベース23には、コンピュータに影響が及ぶ可能性がある音量(音圧)の閾値が登録される。
図11は、コンピュータの設置環境において過去に集音された音の周波数と、その周波数の音がコンピュータに影響を及ぼすか否かを示すフラグとが関連付けられる判定テーブル220である。例えば、判定テーブル220は、データベース23に登録される。
図11の判定テーブル220においては、コンピュータに影響を及ぼしうる周波数F1のフラグを1とし、コンピュータに影響を及ぼさない周波数F2のフラグを0とする。また、図11の判定テーブル220には、それぞれの周波数の音がコンピュータに影響を及ぼす可能性が高くなる音量(音圧)の閾値を示す。
図12は、集音部21によって取得された異音がコンピュータに影響を及ぼすか否かを判定する例について説明するための概念図である。図12の例においては、コンピュータに影響を及ぼす周波数として周波数F1、コンピュータに影響を及ぼさない周波数として周波数F2、コンピュータに影響が及ぶ可能性がある音圧の閾値T1がデータベース23に登録されているものとする。
1番目の音は、コンピュータに影響を及ぼす周波数として周波数F1の音を含む。しかし、1番目の音の音圧は、閾値T1よりも小さい。そのため、1番目の音は、コンピュータに影響がないと判定される。
2番目の音は、コンピュータに影響を及ぼす周波数として周波数F1の音を含む。そして、2番目の音の音圧は、閾値T1よりも大きい。そのため、2番目の音は、コンピュータに影響があると判定される。
3番目の音は、コンピュータに影響を及ぼさない周波数として周波数F2の音を含む。また、3番目の音の音圧は、閾値T1よりも小さい。そのため、3番目の音は、コンピュータに影響がないと判定される。
本実施形態においては、コンピュータに影響を及ぼす周波数と、コンピュータに影響を及ぼさない周波数とをデータベース23に登録する。データベース23に登録されていない周波数が検出された際には、登録部26を介して、その周波数がコンピュータに影響を及ぼすか否かを示すフラグを登録させることをユーザに促す。
以上が、本実施形態の障害予防装置20の構成の一例についての説明である。なお、図10の障害予防装置20の構成は一例であって、本実施形態の障害予防装置20の構成をそのままの形態に限定するものではない。
(動作)
次に、本実施形態の障害予防装置20の動作について図面を参照しながら説明する。ここでは、障害予防装置20による予防保守処理の一例について説明する。ここでは、コンピュータに搭載されたHDDを管理対象デバイスとする例について説明する。なお、データベース登録処理については、第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
〔予防保守処理〕
まず、障害予防装置20による予防保守処理について図面を参照しながら説明する。図13は、障害予防装置20による予防保守処理の一例について説明するためのフローチャートである。以下の動作においては、障害予防装置20を動作の主体として説明する。
図13において、まず、障害予防装置20は、マイク210が集音した音を取得する(ステップS211)。
次に、障害予防装置20は、マイク210から取得した音が変化したか否か検証する(ステップS212)。例えば、障害予防装置20は、それまでは検出されていなかった周波数の音が検出された際に、音に変化があったと判定する。また、例えば、障害予防装置20は、検証対象の周波数帯の音の音圧が所定の閾値を超えた際に、音に変化があったと判定する。
マイク210から取得した音に変化があった場合(ステップS212でYes)、障害予防装置20は、変化後の音(異音)の周波数がデータベース23に登録されているか否かを判定する(ステップS213)。一方、マイク210から取得した音に変化がなかった場合(ステップS212でNo)、ステップS211に戻る。
異音の周波数がデータベース23に登録されていた場合(ステップS213でYes)、障害予防装置20は、その異音がコンピュータに影響を及ぼすか否かを検証する(ステップS214)。一方、異音の周波数がデータベース23に登録されていなかった場合(ステップS213でNo)、ステップS216に進む。
異音がコンピュータに影響を及ぼす場合(ステップS214でYes)、障害予防装置20は、予防保守動作を実行する(ステップS215)。例えば、障害予防装置20は、予防保守動作を実行することを勧める通知を図示しないモニタに表示させたり、外部システムに送信したりする。一方、異音がコンピュータに影響を及ぼさない場合(ステップS214でNo)、ステップS211に戻る。
ステップS215の後、マイク210による集音を継続する場合(ステップS219でYes)、ステップS211に戻る。マイク210による集音を継続しない場合(ステップS219でNo)、図13のフローチャートに沿った処理を終了とする。
ステップS213において、異音の周波数がデータベース13に登録されていなかった場合(ステップS213でNo)、障害予防装置20は、HDDを停止させ、マイク210によって集音された異音を録音する(ステップS216)。
所定時間経過して異音が止んだ場合(ステップS217でYes)、障害予防装置20は、HDDを再稼働させる(ステップS218)。そして、マイク210による集音を継続する場合(ステップS219でYes)、ステップS211に戻る。マイク210による集音を継続しない場合(ステップS219でNo)、図13のフローチャートに沿った処理を終了とする。
一方、所定時間経過して異音が止んだ場合(ステップS217でNo)、ステップS215に進み、予防保守動作を実行する(ステップS215)。そして、マイク210による集音を継続する場合(ステップS219でYes)、ステップS211に戻る。マイク210による集音を継続しない場合(ステップS219でNo)、図13のフローチャートに沿った処理を終了とする。
以上が、障害予防装置20による予防保守処理の一例についての説明である。なお、図13のフローチャートに沿った障害予防装置20による予防保守処理は一例であって、本実施形態の障害予防装置20による予防保守処理をそのままの手順に限定するものではない。
以上のように、本実施形態において、登録部は、管理対象デバイスに影響を及ぼす音の周波数をテンプレートとしてデータベースに登録する。判定部は、集音部によって取得される環境音が変化した際に、変化後の環境音にデータベースに登録されている周波数が含まれる場合、環境音の音圧に基づいて予防保守動作を実行するか否かを判定する。
すなわち、本実施形態によれば、異音の周波数をデータベースに登録しておけばよいので、第1の実施形態と比較してデータベースの容量を小さくすることができる。また、本実施形態によれば、環境音の音パターンをマッチングさせる処理の替わりに、周波数の有無によって異音を判定できるので、第1の実施形態と比較して処理速度を高めることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る障害予防装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の障害予防装置は、第1および第2の実施形態の障害予防装置を上位概念化した構成である。管理対象デバイスが搭載されたコンピュータの構成は、第1の実施形態のコンピュータ100と同様であるため、図面や説明は省略する。
(構成)
まず、本実施形態の障害予防装置の構成について図面を参照しながら説明する。図14は、本実施形態の障害予防装置30の構成の一例を示すブロック図である。図14のように、障害予防装置30は、集音部31、判定部32、およびデバイス制御部34を備える。集音部31には、マイク310が接続される。なお、障害予防装置30の構成要素は、第1の実施形態の障害予防装置10の同じ名称の構成と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。
(動作)
次に、本実施形態の障害予防装置30の動作について図面を参照しながら説明する。ここでは、障害予防装置30による予防保守処理の一例について説明する。ここでは、コンピュータに搭載されたHDDを管理対象デバイスとする例について説明する。なお、データベース登録処理については省略する。
〔予防保守処理〕
まず、障害予防装置30による予防保守処理について図面を参照しながら説明する。図15は、障害予防装置30による予防保守処理の一例について説明するためのフローチャートである。以下の動作においては、障害予防装置30を動作の主体として説明する。
図15において、まず、障害予防装置30は、マイク310が集音した音を取得する(ステップS311)。
次に、障害予防装置30は、マイク310から取得した音に異常があるか否か検証する(ステップS312)。例えば、障害予防装置20は、それまでは検出されていなかった周波数の音が検出された際に、音に異常があると判定する。また、例えば、障害予防装置20は、検証対象の周波数帯の音の音圧が所定の閾値を超えた際に、音に異常があると判定する。
マイク310から取得した音に異常がある場合(ステップS312でYes)、HDDを停止させる(ステップS313)。一方、マイク310から取得した異常がない場合(ステップS312でNo)、ステップS311に戻る。
以上が、障害予防装置30による予防保守処理の一例についての説明である。なお、図15のフローチャートに沿った障害予防装置30による予防保守処理は一例であって、本実施形態の障害予防装置30による予防保守処理をそのままの手順に限定するものではない。
以上のように、本実施形態の障害予防装置は、集音部と、判定部と、デバイス制御部と、を備える。集音部は、管理対象デバイスが搭載された電子機器の設置環境に設置されたマイクロホンによって集音された環境音を取得する。判定部は、集音部によって取得された環境音が異常であるか否かを判定する。デバイス制御部は、判定部によって環境音が異常であると判定された際に管理対象デバイスを停止させる。
本実施形態の障害予防装置は、環境音に異常があると判定された際に管理対象デバイスの電源を停止させる。例えば、本実施形態の障害予防装置は、管理対象デバイスがHDDの場合、動作を停止させてヘッドを退避させる制御を行う。この制御により、異常な環境音の影響下で動作し続けることによって起こり得るHDDの書き込みおよび読み込みの不具合が防止される。また、この制御によって、異常な環境音によって発生する振動によるドライブの損傷が予防される。
すなわち、本実施形態の障害予防装置によれば、外部からの音によって管理対象デバイスを搭載した電子機器に発生し得る障害を予防できる。
(ハードウェア)
ここで、本発明の各実施形態に係る障害予防装置の処理を実行するハードウェア構成について、図16の情報処理装置90を一例として挙げて説明する。なお、図16の情報処理装置90は、各実施形態の障害予防装置の処理を実行するための構成例であって、本発明の範囲を限定するものではない。なお、図16の情報処理装置90は、図1のコンピュータによって実現されるものであってもよい。
図16のように、情報処理装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96を備える。図16においては、インターフェースをI/F(Interface)と略して表記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、バス99を介して互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを主記憶装置92に展開し、展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、情報処理装置90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態に係る障害予防装置による処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置92として構成・追加してもよい。
補助記憶装置93は、種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって構成される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
入出力インターフェース95は、情報処理装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
情報処理装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続するように構成してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成とすればよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
また、情報処理装置90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、情報処理装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介して情報処理装置90に接続すればよい。
また、情報処理装置90には、必要に応じて、ディスクドライブを備え付けてもよい。ディスクドライブは、バス99に接続される。ディスクドライブは、プロセッサ91と図示しない記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータ・プログラムの読み出し、情報処理装置90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。また、記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体や、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現してもよい。
以上が、本発明の各実施形態に係る障害予防装置を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図16のハードウェア構成は、各実施形態に係る障害予防装置の演算処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態に係る障害予防装置に関する処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。
各実施形態の障害予防装置の構成要素は、任意に組み合わせることができる。また、各実施形態の障害予防装置の構成要素は、ソフトウェアによって実現してもよいし、回路によって実現してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10、20、30 障害予防装置
11、21、31 集音部
12、22、32 判定部
13、23 データベース
14、24、34 デバイス制御部
15、25 一次記憶部
16、26 登録部
100 コンピュータ
101 CPU
102 メモリ
103 HDD
104 ディスクドライブ
105 入出力
106 ファン
107 サウンドカード
108 ビデオカード
110、210、310 マイク

Claims (10)

  1. 管理対象デバイスが搭載された電子機器の設置環境に設置されたマイクロホンによって集音された環境音を取得する集音手段と、
    前記集音手段によって取得された前記環境音に異常があるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記環境音に異常があると判定された際に前記管理対象デバイスを停止させるデバイス制御手段と、を備える障害予防装置。
  2. 前記集音手段によって取得された前記環境音に基づいて生成されたテンプレートと、前記テンプレートの元となる前記環境音が前記管理対象デバイスに影響を与えるか否かを示すフラグとが関連付けて登録されるデータベースを備え、
    前記判定手段は、
    前記集音手段によって取得される前記環境音が変化した際に、変化後の前記環境音に基づいて生成された異音信号と、前記データベースに登録された前記テンプレートとを比較し、前記異音信号が前記データベースに登録されている場合、前記異音信号に関連付けられた前記フラグに基づいて前記管理対象デバイスの予防保守動作を実行するか否かを判定し、
    前記デバイス制御手段は、
    前記判定手段の判定結果に応じた前記予防保守動作を実行する請求項1に記載の障害予防装置。
  3. 前記判定手段は、
    前記集音手段によって取得される前記環境音が変化した際に、変化後の前記環境音に基づいて生成された前記異音信号と、前記データベースに登録された前記テンプレートとを比較し、前記異音信号が前記データベースに登録されていない場合、前記管理対象デバイスを停止させる指示を前記デバイス制御手段に出力し、
    前記デバイス制御手段は、
    前記判定手段の指示に応じて前記管理対象デバイスを停止させる請求項2に記載の障害予防装置。
  4. 前記集音手段によって取得された前記環境音が記憶される一次記憶手段と、
    前記一次記憶手段に記憶された前記環境音を出力するとともに、出力した音が前記管理対象デバイスに影響を及ぼすか否かを示す情報の入力を受け付け、前記環境音に基づいて生成される前記テンプレートと、前記テンプレートの元となる前記環境音が前記管理対象デバイスに影響を与えるか否かを示す前記フラグとを関連付けて前記データベースに登録する登録手段とを備える請求項2または3に記載の障害予防装置。
  5. 前記判定手段は、
    前記集音手段によって取得される前記環境音が変化した際に、変化した前記環境音に基づいて生成された前記異音信号と、前記データベースに登録された前記テンプレートとを比較し、前記異音信号が前記データベースに登録されていない場合、前記異音信号の元となる前記環境音を前記一次記憶手段に記憶させる請求項4に記載の障害予防装置。
  6. 前記登録手段は、
    前記環境音に関する音パターンを前記テンプレートとして前記データベースに登録する請求項4または5に記載の障害予防装置。
  7. 前記登録手段は、
    前記管理対象デバイスに影響を及ぼす音の周波数を前記テンプレートとして前記データベースに登録し、
    前記判定手段は、
    前記集音手段によって取得される前記環境音が変化した際に、変化後の前記環境音に前記データベースに登録されている周波数が含まれる場合、前記環境音の音量に基づいて前記予防保守動作を実行するか否かを判定する請求項4または5に記載の障害予防装置。
  8. 前記管理対象デバイスは、ハードディスクドライブである請求項1乃至7のいずれか一項に記載の障害予防装置。
  9. 管理対象デバイスが搭載された電子機器の設置環境に設置されたマイクロホンによって集音された環境音を取得し、
    取得された前記環境音が異常であるか否かを判定し、
    前記環境音が異常であると判定された際に前記管理対象デバイスを停止させる障害予防方法。
  10. 管理対象デバイスが搭載された電子機器の設置環境に設置されたマイクロホンによって集音された環境音を取得する処理と、
    取得された前記環境音が異常であるか否かを判定する処理と、
    前記環境音が異常であると判定された際に前記管理対象デバイスを停止させる処理とをコンピュータに実行させるプログラム。
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