JP2020131963A - Vehicle register - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、エアの吹出口等に利用される車両用レジスタに関する。 The present invention relates to a vehicle register used for an air outlet or the like.
特許文献1には、エアの吹出口が開口される送風ケース(リテーナ)と、リテーナ内で回動される回動枠(バレル)とを備えるベンチレータ装置(車両用のレジスタ)が開示されている。このレジスタでは、バレルの両側面に回動軸を備える。バレルは回動軸を介してリテーナに回動自在に支持されている。リテーナ内でバレルを回動すると、エアの吹出し方向を上下に変えることができる。また、バレル内には、複数の縦方向のルーバ(フィン)が設けられている。各フィンは、バレルの回動軸と直交する回動軸を介してバレル内に回動自在に支持されている。フィンを回動することで、エアの吹出し方向を左右に変えたり、バレル内の開口をフィンで閉鎖して実質的にエアの吹き出しを阻止したりできる。 Patent Document 1 discloses a ventilator device (register for a vehicle) including a blower case (retainer) in which an air outlet is opened and a rotating frame (barrel) that is rotated in the retainer. .. This register is provided with rotating shafts on both sides of the barrel. The barrel is rotatably supported by the retainer via a rotation shaft. By rotating the barrel in the retainer, the air blowing direction can be changed up and down. Further, a plurality of vertical louvers (fins) are provided in the barrel. Each fin is rotatably supported in the barrel via a rotation axis orthogonal to the rotation axis of the barrel. By rotating the fins, the air blowing direction can be changed to the left or right, or the opening in the barrel can be closed by the fins to substantially prevent the air blowing.
しかし、上記の構成では、バレルの回動軸が設けられた二面の各々とリテーナとの隙間から車室内側にエアが漏れる。バレルをリテーナに対して回動自在に支持する必要上、両者の間には必然的に隙間が形成されるからである。特に、隣り合うフィンを部分的に重なるように回動させてバレル内の開口を実質的に閉鎖した場合、上記隙間からのエアの漏れが顕著になる。 However, in the above configuration, air leaks to the vehicle interior side from the gap between each of the two surfaces provided with the rotating shaft of the barrel and the retainer. This is because the barrel needs to be rotatably supported by the retainer, and a gap is inevitably formed between the two. In particular, when the adjacent fins are rotated so as to partially overlap each other to substantially close the opening in the barrel, air leakage from the gap becomes remarkable.
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、簡易な構成にて、バレルとリテーナとの隙間から車室内側に漏れるエアを低減できる車両用レジスタを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and one of the objects thereof is to provide a vehicle register capable of reducing air leaking to the vehicle interior side from a gap between a barrel and a retainer with a simple configuration. It is in.
本発明の第一の態様に係る車両用レジスタは、
車室内に向かってエアの吹出口を形成するリテーナと、
前記リテーナの内部で回動することにより、前記エアの吹出方向を変えるバレルとを備える車両用レジスタであって、
前記バレル又は前記車両用レジスタの取付対象は、
前記バレルにおいて互いに対向する二つの構成面と前記リテーナとの間に形成される隙間を車室内側から覆う遮蔽部を備える。
The vehicle register according to the first aspect of the present invention is
A retainer that forms an air outlet toward the passenger compartment,
A vehicle register including a barrel that changes the air blowing direction by rotating inside the retainer.
The target to which the barrel or the vehicle register is attached is
The barrel is provided with a shielding portion that covers the gap formed between the two constituent surfaces facing each other and the retainer from the vehicle interior side.
上記の車両用レジスタによれば、バレルとリテーナとの間に形成される上記隙間からエアが漏れることを抑制することができる。遮蔽部が上記隙間を車室内側から覆っているからである。また、上記隙間を抜けるエアの通風音を低減することもできる。上記隙間を通るエアは、リテーナの吹出口側で遮蔽部に突き当たる。よって、隙間を通るエアの風速が低減されるからである。 According to the vehicle register, it is possible to prevent air from leaking from the gap formed between the barrel and the retainer. This is because the shielding portion covers the gap from the vehicle interior side. It is also possible to reduce the ventilation noise of the air passing through the gap. The air passing through the gap hits the shielding portion on the outlet side of the retainer. Therefore, the wind speed of the air passing through the gap is reduced.
[実施形態1]
本発明の実施形態1を図1〜図5を参照しつつ説明する。ここでは、インストルメントパネル30に設けられた車両用レジスタ1を例として実施形態1を説明する。以下の説明において、車両用レジスタ1の車室側を正面、その反対側を背面とし、車両用レジスタ1の上下左右は車両の上下左右に対応するものとする。また、車両用レジスタ1を単にレジスタ1ということがある。なお、各図において、バレル20の構成部材の一部を省略している。例えば、図1及び図6では後述する固定フィンを省略し、図2〜図5では、後述する可動フィン23や固定フィンを省略して示している。
[Embodiment 1]
Embodiment 1 of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 5. Here, the first embodiment will be described by taking the vehicle register 1 provided on the
[概要]
実施形態1に係るレジスタ1は、図1に示すように、車室内に向かってエアの吹出口を形成するリテーナ10と、リテーナ10の内部で回動することにより、エアの吹出方向を変えるバレル20とを備える。図1では紙面の下方が車室内側である。本例のレジスタ1の特徴の一つは、バレル20がリテーナ10との間に形成される特定の隙間Gを覆う遮蔽部20cを備えることにある。以下、各部材ごとに詳細に説明する。
[Overview]
As shown in FIG. 1, the register 1 according to the first embodiment has a
[リテーナ]
リテーナ10は、車室に面する車両の構成部材に固定される部材で、車室側にエアの吹出口を形成する(図2〜図4)。本例では、車室に面する車両の構成部材はインストルメントパネル30である。リテーナ10は、正面側(車室側)と背面側に開口する筒状の部材である。リテーナ10の背面側の開口には、図1に二点鎖線で示すダクト40を介して図示しないHVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)ユニットが接続される。HVACユニットは、内気又は外気を熱交換器で除湿・冷房・暖房することで適切な温度と風量の空調風として所定の吹出口に供給する空調ユニットである。リテーナ10の断面形状は、ダクト40や吹出口の形状に対応した形状である。リテーナ10の断面形状の具体例としては、矩形や円形が挙げられる。
[Retainer]
The
本例では、上下面10U,10Dと左右の側面10L,10Rからなる矩形の断面形状を有するリテーナ10を用いている。本例のリテーナ10の上下面10U,10Dは、矩形面である(図3、図4)。一方、リテーナ10の左右の側面10L,10Rは、正面側のバレル支持部11L,11Rと、バレル支持部11L,11Rの背面側につながる延長部12L,12Rとを有する。
In this example, a
バレル支持部11L,11Rは、後述するバレル20の端面形状に対応した形状とすればよい。本例のバレル支持部11L,11Rは略円板状の部材である。バレル支持部11L,11Rの中心部には、バレル20の回動軸20aが嵌められる支持孔10hが形成されている。バレル支持部11L,11Rの上下には、切欠10cが形成されている。この切欠10cの形状は、円板の周縁の一部を構成する弧と弦とで囲まれる弓形である。弓形の切欠10cは、後述するバレル20をリテーナ10内に嵌める際、バレル20の遮蔽部20cがバレル支持部11L,11Rに干渉することを防止する。なお、図3及び図4では省略しているが、両バレル支持部11L,11Rの内面には、バレル20の回動軸20aのガイド溝を設けることが好ましい。このガイド溝は、例えばバレル支持部11L,11Rの車室側の周縁から支持孔10hに至る半径方向に沿った溝である。バレル20を車室側からリテーナ10内に嵌める際、バレル20の回動軸20aをガイド溝に嵌めて支持孔10hまでスライドすることで、容易にバレル20をリテーナ10に組み付けることができる。
The barrel support portions 11 L and 11 R may have a shape corresponding to the end face shape of the
延長部12L,12Rは、矩形面の正面側に半円状の切欠を有する板状部材である。延長部12L,12Rは、リテーナ10の上下面10U,10Dとで背面側の開口を構成する。背面側の開口には、HVACユニットにつながるダクト40(図1)が接続される。バレル支持部11L,11Rと延長部12L,12Rとは、両者の上下方向の中間部でのみ連結されている。リテーナ10の側面10L,10Rのうち、この連結箇所の上下には、スリット10sが形成されている。このスリット10sは、バレル20の回動軸20a及びバレル支持部11L,11Rの支持孔10hと同心の円弧状に形成されている。換言すれば、バレル20を回動した際の遮蔽部20cの鍔面21cの軌跡に対応してスリット10sが設けられている。スリット10sは、バレル20をリテーナ10内で回動する際、バレル20の遮蔽部20cが延長部12L,12Rに干渉することを防止する。
The extension portions 12 L and 12 R are plate-shaped members having a semicircular notch on the front side of the rectangular surface. The extension portions 12 L and 12 R form an opening on the back surface side with the upper and
このようなリテーナ10の構成材料には、プラスチックが好適である。例えば、プラスチックを射出成形すれば、複雑な形状のリテーナも容易に成形できる。
Plastic is suitable as the constituent material of such a
[バレル]
バレル20は、リテーナ10の内部に回動軸20aを介して回動自在に設けられ、正面側と背面側とに開口を有する部材である。HVACユニットからダクト40を介してリテーナ10に供給された空調風は、バレル20の内部を通って車室に吹き出される。バレル20をリテーナ10内で回動することで、エアの吹出方向が制御される。本例のバレル20は、概ね車幅方向に沿った回動軸20aにより、車室側の開口を上下に回動させ、エアの吹出方向を上下に可変する。バレル20の形状は、正面側と背面側とに開口を有するものであればよい。バレル20の形状の具体例には、角筒状、円筒状、又は球帯状などが挙げられる。
[barrel]
The
本例のバレル20は、円筒状で、円板状の両端面20L,20Rと、両端面20L,20Rをつなぐ一対の連結面20U,20Dとを有する(図3、図4)。円板状の両端面20L,20Rは、バレル20において互いに対向する二つの構成面に相当する。本例における互いに対向する二つの構成面は、バレル20の回動軸方向に対向される二面である。この二つの構成面における車室内側の端縁を含む周縁は、バレル20の回動軸20aを中心とする円弧状である。この両端面20L,20Rの中心には、バレル20の外方に向かって突出する軸部が設けられている。この軸部がバレル20の回動軸20aとなる。バレル20と一体に回動軸20aを構成する代わりに、両端面20L,20Rの中心に軸孔を形成し、別途軸孔に挿通される回動軸を用いても良い。バレル20の回動軸20aの延伸方向は、レジスタ1の設置対象と設置方向に応じて適宜設定すればよい。本例では、バレル20の回動軸20aの延伸方向は、概ね車幅方向に沿った方向だが、これに限定されるものではない。
The
本例の一対の連結面20U,20Dは、円弧状の湾曲面で構成される。円弧状の湾曲面は、円筒の外周面の概ね対向する位置を部分的に切り欠いた結果、残された領域で構成されている。これらの湾曲面の周方向の形成範囲は、バレル20の回動方向のいずれの回動終端においてもリテーナ10の上下面10U,10Dとの間に隙間ができないように、バレル20の回動角度に応じて適宜設定すればよい。本例のバレル20の回動角度は、基準位置となる水平方向に対して±30°である。よって、一対の円弧状の湾曲面の形成範囲も、中心角で約30°としている。バレル20の基準位置において、リテーナ10における上下面10U,10Dの車室側端縁と一対の円弧状の湾曲面における車室側の端部縁とは、実質的に鉛直面上に面一となる。一対の円弧状の湾曲面と両端面20L,20Rとで囲まれる開口が、バレル20の正面側と背面側の開口を構成する。
The pair of connecting
このバレル20の両端面20L,20Rには、遮蔽部20cが設けられている。遮蔽部20cは、バレル20の回動軸方向に対向する二面、即ちバレル20の両端面20L,20Rとリテーナ10の両側面10L,10Rとの間に形成される隙間Gを車室内側から覆う。車室内側からレジスタ1を見た場合、遮蔽部20cはバレル20の両端面20L,20Rとリテーナ10の両側面10L,10Rとの間の隙間Gに重なるように設けられている。バレル20の両端面20L,20Rの周縁における遮蔽部20cの形成範囲は、バレル20の回動角度に対応して適宜設定すればよい。本例における遮蔽部20cの形成範囲は、バレル20の回動軸20aを中心とする中心角で約240°の範囲である。この中心角の約240°は、180°にバレルの回動範囲である±30°、即ち60°を加算した値である。遮蔽部20cがバレル20の両端面における周方向の所定の範囲に設けられていることで、バレル20の回動角度に関わらず、上記隙間Gを車室内側から覆うことができる。
本例の遮蔽部20cは、図3、図4に示すように、両端面20L,20Rの外周縁から外方に突出される円弧状の部材である。この遮蔽部20cは、鍔面21cと折り返し面22cとを有する。鍔面21cは、バレル20の両端面20L,20Rの主に車室側の周縁につながる面である。折り返し面22cは、鍔面21cからバレル20の回動軸方向に延びてバレル20の両端面20L,20Rと間隔をあけて並列される面である。バレル20を水平断面で見た場合、遮蔽部20cはバレル20の両端面20L,20Rにおける正面側の周縁から背面側に折り返すように設けられている(図5)。遮蔽部20cの鍔面21cの幅(バレル20の回動軸方向の寸法)は、バレル20の両端面20L,20Rとリテーナ10の両側面10L,10Rとの間に形成される隙間Gよりも広ければよい。遮蔽部20cの鍔面21cの周方向の両端はバレル20の背面側に位置する。この鍔面21cの両端間の距離Hbは、リテーナ10のバレル支持部11L,11Rの上下方向の寸法Hrよりも広く採られている(図3)。バレル20をリテーナ10に組み付ける際、遮蔽部20cの鍔面21cがバレル支持部11L,11Rに干渉しないためである。遮蔽部20cの折り返し面22cの幅(バレル20の端面20L,20Rの径方向の寸法)は、バレル20の両端面20L,20Rの半径の30%以下程度でよい。遮蔽部20cの各折り返し面22cは、後述するインストルメントパネル30の溝部30gに嵌合される。その結果、両端面20L,20Rとリテーナ10の両側面10L,10Rとの間に形成される隙間Gを通るエアは、遮蔽部20cとインストルメントパネル30の溝部30gとで構成される略S形の折り曲げ形状の経路を通ることになる(図5)。本例の遮蔽部20cは鍔面21cと折り返し面22cとを有する断面がL状の部材だが、折り返し面22cを省略し、鍔面21cだけとしても良い。
As shown in FIGS. 3 and 4, the shielding
さらに、図1に示すように、バレル20内には、回動自在の可動フィン23を設けることが好ましい(図2〜図5では省略)。可動フィン23は、バレル20の回動軸20aと直交する軸を回動軸23aとして、バレル20の回動軸方向に間隔をあけて並列された複数の板状部材である。図1では、紙面の垂直方向に各可動フィン23の回動軸23aが延びている。つまり、可動フィン23の回動軸23aは、バレル20を構成する一対の連結面20U,20Dの間に架け渡されている。本例の可動フィン23は、バレル20内の背面側から正面側に向かう軸線に沿った全開状態と、バレル20の回動軸20aに沿った閉鎖状態との間で回動される。図1では、全開状態の可動フィン23を実線で、閉鎖状態の可動フィン23を二点鎖線で示す。全開状態では、バレル内で各可動フィン23の間をエアが流通する。閉鎖状態では、隣り合う可動フィン23同士が部分的に重なることで、バレル20内のエアが流通する空間を実質的に封鎖する。全開状態と閉鎖状態との間では、可動フィン23の角度に応じた方向にエアが吹き出される。よって、本例の可動フィン23では、その回動により、レジスタ1の左右方向(車幅方向)にエアの吹き出し方向を変えることができる。可動フィン23の回動軸23aは、バレル20の回動軸20aと直交する方向に設けることが好ましい。但し、可動フィン23の回動軸23aは、バレル20の回動軸20aと平行に設けても良い。
Further, as shown in FIG. 1, it is preferable to provide a rotatable
その他、図示していないが、バレル20の正面側の開口には、両端面の間に架け渡される固定フィンを設けることも好ましい。固定フィンは、例えば、複数の帯状の板材で構成され、可動フィン23の並列方向と直交する方向(本例では上下方向)に間隔をあけて並列される。バレル20をリテーナ10内で上下方向に回動することにより、固定フィンに沿った方向にエアをガイドすることができる。固定フィンは、バレル20の正面側の開口に格子状の板材を設けることで構成しても良い。バレル20の正面側の開口にも、固定フィンの代わりに可動フィンを設けても良い。その場合、バレル20の内部に設ける可動フィン23の回動軸23aとバレル20の正面側の開口に設ける可動フィンの回動軸とは、直交する方向とすることが好ましい。
In addition, although not shown, it is also preferable to provide fixed fins to be bridged between both end faces in the opening on the front side of the
このようなバレル20の構成材料には、プラスチックが好適である。例えば、プラスチックを射出成形すれば、複雑な形状のバレル20も容易に成形できる。
Plastic is suitable as the constituent material of such a
[レジスタの取付対象]
上記のレジスタ1は、車室に面する車両の構成部材に取り付けられる。この車両の構成部材の具体例としては、インストルメントパネル30、センターコンソール(特に後部座席に臨む面)、各ピラーのインナパネルやそれを覆うガーニッシュ、及び天井(例えばオーバーヘッドコンソール、又はルーフサイドインナパネル及びそれを覆うガーニッシュ)の少なくとも一つが挙げられる。本例の取付対象は、上述したようにインストルメントパネル30である。インストルメントパネル30のレジスタ周辺の概略構成を主に図3、図4に基づいて説明する。各図において、インストルメントパネル30は、レジスタ周辺の一部のみを切り欠いて示している。インストルメントパネル30には、レジスタ1のバレル20が露出される開口部が形成されている。この開口部は、上片30U及び下片30D、並びに上片30Uと下片30Dとをつなぐ一対の連結片30L,30Rとで囲まれることにより構成されている。上片30U及び下片30Dは、車室に面した平板部材である。各連結片30L,30Rは、上片30U及び下片30Dに対して直交方向に沿った半円状板と、半円状板の周縁からバレル20の回動軸方向に延びる円弧状の湾曲板とを有する。つまり、連結片30L,30Rは、インストルメントパネル30の上片30U及び下片30Dから車室内側に突出するように設けられている。
[Register installation target]
The register 1 is attached to a component of the vehicle facing the passenger compartment. Specific examples of the components of this vehicle include the
連結片30L,30Rを構成する半円状板は、円弧状の外周端面を有する。その外周端面には溝部30gを備える。この溝部30gは、半円状板の外周端面の全長にわたって設けられている。溝部30gには、上述した遮蔽部20cの鍔面21cが嵌合される。溝部30gの両側壁は、バレル20の各端面20L,20Rと遮蔽部20cの折り返し面22cとの間に介在される内側壁31iと、内側壁31iとの間に遮蔽部20cの折り返し面22cを介在させる外側壁31oとで構成される。内側壁31iは外側壁31oよりも小さい。内側壁31iの外周端面と外側壁31oの外周端面とは同心状の半円弧状面である。内側壁31iの上下位置には、半弓形の切欠が設けられている。この切欠により、内側壁31iの上下縁間の寸法Hi(図4)は、遮蔽部20cの鍔面21cにおける周方向の両端間の距離Hb(図3)よりも小さい。よって、車室内側からバレル20をインストルメントパネル30の開口に嵌める際、遮蔽部20cの鍔面21cが内側壁31iに干渉することを防止できる。
The semicircular plate constituting the connecting
インストルメントパネル30に取り付けられたレジスタ1を車室内側から見た場合、バレル20における遮蔽部20cの鍔面21cとインストルメントパネル30の連結片30L,30Rを構成する湾曲板とが実質的に面一であることが好ましい。レジスタ1とインストルメントパネル30との境界部に段差をなくすことができるからである。
When the register 1 attached to the
[組立手順]
以上のレジスタ1は、以下のように組み立てられる。
(1)リテーナ10をインストルメントパネル30の背面側に固定する。この固定により、リテーナ10のバレル支持部11L,11Rがインストルメントパネルの連結片30L,30R(半円状板)の内側に配置される。
[Assembly procedure]
The above register 1 is assembled as follows.
(1) The
(2)インストルメントパネル30の開口に、正面側(車室内側)からバレル20を嵌め込む。バレル20の両端面20L,20Rは、インストルメントパネル30に固定されたリテーナ10の両側面10L,10Rの間に配置される。
(2) The
(3)さらにバレル20を背面側に押し込み、リテーナ10内にバレル20を嵌め込む。その際、インストルメントパネル30の半円状板の溝部30gに遮蔽部20cの折り返し面22cを嵌める。つまり、図5に示すように、バレル20の端面20L,20Rと遮蔽部20cの折り返し面22cとの間にリテーナ10のバレル支持部11L,11Rと連結片30L,30Rの内側壁31iとが介在されるようにする。併せて、バレル20の回動軸20aをリテーナ10のバレル支持部11L,11Rに形成された支持孔10hに嵌める。
(3) Further push the
[作用効果]
上記のレジスタ1は、次の効果を奏する。
(1)バレル20の両端面20L,20Rとリテーナ10の両側面10L,10Rとの間に形成される隙間Gからエアが漏れることを抑制することができる。遮蔽部20cが上記隙間Gを車室内側から覆っているからである。
[Action effect]
The above register 1 has the following effects.
(1) It is possible to suppress air leakage from the gap G formed between both end faces 20 L and 20 R of the
(2)上記の隙間Gを抜けるエアの通風音を低減することもできる。上記隙間Gを通るエアは、リテーナ10の吹出口側で遮蔽部20cに突き当たる。その際、隙間Gを通るエアの風速が低減されるからである。
(2) It is also possible to reduce the ventilation noise of the air passing through the gap G described above. The air passing through the gap G abuts on the shielding
(3)バレル20の正面側に遮蔽部20cを設け、その遮蔽部20cが上記隙間Gに重なる鍔面21cを有することで、レジスタ1の正面側からバレル20の回動軸20aが見えないようにすることができる。リテーナ10の側面10L,10Rにバレル20の回動軸20aを案内するガイド溝を有する場合、レジスタ1の正面側に開口するガイド溝の端部も遮蔽部20cの鍔面21cで隠すことができる。よって、レジスタ1の正面側からの見栄えを向上することができる。
(3) A shielding
(4)遮蔽部20cをバレル20と一体の構成とすることで、バレル20の両端面とリテーナ10の両側面との間に形成される隙間Gを遮蔽するために、バレル20以外の付加部品を用いる必要がない。例えば、上記隙間Gを埋めるために、バレル20の両端面にフェルトなどのフィラーを貼り付けた場合、フィラーが必要になる上、バレル20の両端面20L,20Rにフィラーを貼り付ける作業も必要になる。本例のレジスタ1では、フィラーのような付加部品が不要であり、組立作業も容易である。
(4) Additional components other than the
(5)遮蔽部20cをバレル20の正面側に設けることで、既存のバレル20に遮蔽部20cを付加する程度の変更でよく、レジスタ1のサイズを変えたり、リテーナ10につながるダクト40のサイズを変える必要がない。レジスタ1の背面側に遮蔽部を設ける場合、例えば、リテーナ10の側面10L,10Rにおける背面側を、バレル20の各端面20L,20Rにおける背面側の端縁を迂回して正面側に折り返す構成とすることが考えられる。その場合、リテーナ10の側面10L,10Rの一部がバレル20の内側に回り込むことになる。そのため、エアの流路断面積が小さくなって圧損が増加することを許容するか、レジスタ1自体のサイズ、特にリテーナ10の側面10L,10R同士の間隔やバレル20の端面20L,20R同士の間隔を広げる必要がある。一方、本例のレジスタ1では、このような流路断面積の狭小化、又はレジスタ1やダクト40のサイズ変更が不要である。
(5) By providing the shielding
(6)遮蔽部20cが鍔面21cだけでなく折り返し面22cをも備えることで、上記隙間Gを通るエアを背面側に折り返すようにガイドすることができる。よって、鍔面21cのみの遮蔽部20cしかない場合に比べて、上記隙間Gを介して正面側へ漏れるエアをより効果的に低減することができる。
(6) Since the shielding
(7)リテーナ10の側面10L,10Rにバレル20の回動軌跡に対応したスリット10sを設けることで、バレル20を回動した際、遮蔽部20cの鍔面21cがリテーナ10の側面10L,10Rを構成する延長部12L,12Rに干渉することを防止できる。
(7) By providing
(8)バレル20における遮蔽部20cの鍔面21cとインストルメントパネル30の連結片30L,30Rを構成する湾曲板とが実質的に面一であれば、レジスタ1の見栄えを向上することができる。
(8) If the
[実施形態2]
実施形態1とは構成が異なる実施形態2を図6を参照して説明する。実施形態1では、インストルメントパネル30の連結片30L,30Rに設けた溝部30gに遮蔽部20cの折り返し面22cを嵌め込む構成を示したが、遮蔽部20cの折り返し面22cをリテーナ10の側面10L,10Rとインストルメントパネル30の連結片30L,30Rとの間に嵌め込む構成としても良い。以下の説明は、主として実施形態1との相違箇所について行い、共通する構成については説明を省略する。
[Embodiment 2]
The second embodiment, which has a different configuration from the first embodiment, will be described with reference to FIG. In the first embodiment, the folded
本例のインストルメントパネル30では、正面側から背面側に延びる軸線に沿った連結片30L,30Rが溝部30gを有するのではなく、ほぼ平板部材で構成されている。但し、この連結片30L,30Rのインストルメントパネル30の開口近傍に段差が設けられている。一方、リテーナ10の側面10L,10Rは、実施形態1よりも正面側に延長されている。そのため、連結片30L,30Rの段差箇所とリテーナ10の側面10L,10Rとの間には隙間Gが形成されている。この隙間Gに遮蔽部20cの折り返し面22cが嵌め込まれる。
In the
本例の構成でも、実施形態1と同様の効果を奏することができる。 Even with the configuration of this example, the same effect as that of the first embodiment can be obtained.
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、上述した各実施例に対し、以下の少なくとも一つの変形を適用することができる。 It should be noted that the present invention is not limited to these examples, and is indicated by the scope of claims, and is intended to include all modifications within the meaning and scope equivalent to the scope of claims. For example, at least one of the following modifications can be applied to each of the above embodiments.
(1)上述した実施形態1や実施形態2は、いずれもバレル20の回動軸20aが車幅方向に延びる構成であるが、バレル20の回動軸20aが車両の上下方向に延びる構成としてもよい。その場合、リテーナ10内でバレル20は車両の左右方向に回動される。
(1) In both the first and second embodiments described above, the
(2)上述した実施形態1や実施形態2は、いずれも直線状片でL形の断面に構成される鍔面21cと折り返し面22cとを有する遮蔽部20cを備えているが、異なる形状の遮蔽部20cとしてもよい。例えば、遮蔽部20cの折り返し面22cを、直線片状ではなく湾曲面を有する形状としたり、遮蔽部20cの折り返し面22cをバレル20の両端面20L,20Rに対して傾斜する方向に延びる形状としたりすることができる。勿論、遮蔽部20cの折り返し面22cの幅をより長くしたりしてもよい。
(2) The above-described first and second embodiments both include a shielding
(3)リテーナ10の車室側の開口に枠状のベゼルを設けても良い。
(3) A frame-shaped bezel may be provided in the opening of the
(4)上述した実施形態1や実施形態2は、いずれもバレル20に遮蔽部20cを設けた構成である。これに対し、遮蔽部20cを車両の取付対象に設けても良い(図示略)。例えば、車両の取付対象をインストルメントパネル30とする場合、このインストルメントパネル30には、レジスタ1のバレル20が露出される開口部が形成されている。この開口部は、上片30U及び下片30D、並びに上片30Uと下片30Dとをつなぐ一対の連結片30L,30Rとで囲まれることにより構成されている。このインストルメントパネル30のうち、バレル20の回動軸20aの両端に臨む箇所、即ち一対の連結片30L,30Rの開口縁を背面側に折り返すことで遮蔽部20cを構成すればよい。例えば、この折り返された遮蔽部20cは、バレル20の両端面20L,20Rにおける開口側の周縁をバレル20の外側から内側に横切り、さらに背面側に屈曲するように構成される。この構成によっても、バレル20の両端面20L,20Rとリテーナ10との間に構成される隙間Gは、車室内側から遮蔽部20cによって覆われることになる。よって、隙間Gからエアが漏れることを抑制することができる。なお、この場合でも、遮蔽部20cは折り返した構成ではなく、単にバレル20の両端面20L,20Rにおける開口側の周縁をバレル20の外側から内側に横切るだけでもよい。
(4) Each of the above-described first and second embodiments has a configuration in which the
1 車両用レジスタ(レジスタ)
10 リテーナ
10U 上面
10D 下面
10L,10R 側面
11L,11R バレル支持部
12L,12R 延長部
10h 支持孔
10c 切欠
10s スリット
20 バレル
20L,20R 端面
20U,20D 連結面
20a 回動軸
20c 遮蔽部
21c 鍔面
22c 折り返し面
23 可動フィン
23a 回動軸
30 インストルメントパネル
30U 上片
30D 下片
30L,30R 連結片
31i 内側壁
31o 外側壁
30g 溝部
40 ダクト
G 隙間
1 Vehicle register (register)
10
Claims (1)
前記リテーナの内部で回動することにより、前記エアの吹出方向を変えるバレルとを備える車両用レジスタであって、
前記バレル又は前記車両用レジスタの取付対象は、
前記バレルにおいて互いに対向する二つの構成面と前記リテーナとの間に形成される隙間を前記車室内側から覆う遮蔽部を備える車両用レジスタ。 A retainer that forms an air outlet toward the passenger compartment,
A vehicle register including a barrel that changes the air blowing direction by rotating inside the retainer.
The target to which the barrel or the vehicle register is attached is
A vehicle register including a shielding portion that covers a gap formed between two constituent surfaces facing each other in the barrel and the retainer from the vehicle interior side.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2019028574A JP2020131963A (en) | 2019-02-20 | 2019-02-20 | Vehicle register |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019028574A JP2020131963A (en) | 2019-02-20 | 2019-02-20 | Vehicle register |
Publications (1)
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JP2020131963A true JP2020131963A (en) | 2020-08-31 |
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JP2019028574A Pending JP2020131963A (en) | 2019-02-20 | 2019-02-20 | Vehicle register |
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Country | Link |
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-
2019
- 2019-02-20 JP JP2019028574A patent/JP2020131963A/en active Pending
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