JP2020129184A - クラスタシステム、その制御方法、サーバ、及びプログラム - Google Patents

クラスタシステム、その制御方法、サーバ、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】クラスタシステムにおいて、強制終了される可能性があるインスタンスを用いて運用コストを抑えつつ、可用性を確保する。【解決手段】第2のサーバ30は、第1のサーバ20においてサービスの実行に障害が発生した場合に、サービスの実行がフェイルオーバされるサーバである。第2のサーバ30は、クラウド環境50においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性がある第1の種別のインスタンスとして作成された仮想サーバである。インスタンス監視手段22は、第2のサーバ30が強制終了されるか否かを監視する。インスタンス操作手段23は、第2のサーバ30が強制終了されることが検出された場合、クラウド環境50に第3のサーバ40を第1の種別のインスタンスとして作成させる。インスタンス操作手段23は、第2のサーバ30が提供する機能を第3のサーバ40に引き継がせる。【選択図】図1

Description

本開示は、クラスタシステム、その制御方法、及びプログラムに関し、更に詳しくは、複数のサーバを有するクラスタシステム、その制御方法、及びプログラムに関する。
また、本開示は、クラスタシステムに用いられるサーバに関する。
近年、複数サーバを用意して可用性を高めることを目的とした高可用性クラスタシステムにおいて、待機系サーバを、オンプレミスではなくパブリッククラウド上で仮想マシンとして稼働させる構成が増えている。待機系サーバを、パブリッククラウド上で稼動させることで、高可用性クラスタシステムの運営者は、環境構築や、運用の負担を軽減することができる。
関連技術として、特許文献1は、複数の情報システムを連携させてサービスの可用性を高める高可用性システムを管理する技術を開示する。特許文献1に開示される高可用性システムは、現用系サーバ、待機系サーバ、及びそれらの性能管理を実行する性能管理装置を有する。特許文献1において、現用系サーバはオンプレミス環境に構築され、待機系サーバはクラウド環境に構築される。高可用性クラスタにおいて、現用系サーバに故障や障害などの何らかの事象が発生した場合、待機系サーバは、現用系サーバが実行していた処理を引き継ぐフェイルオーバ処理を実行するように構成される。
ここで、オンプレミス環境は、例えば、高可用性システムを構築する特定の企業や組織などの内部に構成され、当該所有者によって運用される情報処理システムを指す。また、クラウド環境は、計算機及び通信ネットワークを構成する各種リソースを仮想化してサービスとして提供するクラウドコンピューティング環境を指す。クラウド環境は、例えばインターネットを経由して広くクラウドサービスを提供するパブリッククラウドであってもよく、特定の企業向けに構築されたプライベートクラウドであってもよい。
性能管理装置は、オンプレミス環境内において、LAN(Local Area Network)などを通じて現用系サーバと通信可能に接続されている。また、性能管理装置は、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)を通じて、待機系サーバと通信可能に接続される。性能管理装置は、待機系サーバの性能を管理するための各種処理を実行し、待機系サーバの性能に関する状態を管理する。
特許文献1において、性能管理装置は、現用系サーバが正常に稼動する平常時は、待機系サーバの性能を低く抑える。一方、性能管理装置は、フェイルオーバ処理が発生した場合は、待機系サーバの性能を、現用系サーバと同等水準まで高くする。このようにすることで、正常時に待機系サーバが使用するリソースを低減することができ、高可用性クラスタにおいて、運用コストを低減することができる。
特開2015−69283号公報
ここで、高可用性クラスタシステムにおいて、待機系サーバをパブリッククラウド上の仮想マシンとして稼動させることは、環境構築及び運用を容易にする一方で、継続的な費用を発生させる。パブリッククラウド上の仮想マシンの運用コストは、仮想マシンの性能だけでなく、料金体系にも依存する。例えば、Amazon EC2では、通常インスタンスとスポットインスタンスという料金体系を選択可能である。通常インスタンスとは、一定料金で利用可能な通常のインスタンスでる。一方、スポットインスタンスは、通常インスタンスの余剰リソースである。スポットインスタンスは、料金が変動するものの、通常インスタンスより安価に利用可能である。
しかしながら、スポットインスタンスは、クラウド事業者(クラウドサービスプロバイダ)によって強制終了させられる場合がある。例えば、通常インスタンスに対する需要が増加し、余剰リソースが不足した場合、クラウド事業者は、ランダムに選択された、いくつかのスポットインスタンスを強制的に終了させる。また、スポット料金が入札価格を超過した場合も、クラウド事業者は、ランダムに選択したいくつかのスポットインスタンスを強制的に終了させる。このため、スポットインスタンスは、料金面ではメリットがあるものの、可用性は低いと言える。
上記したような、低価格ではあるが可用性が低いクラウド余剰リソースを用いたサービスとして、例えばGoogle Cloud Platformではプリエンプティブインスタンスが提供さている。また、AzureではLow−priority VMが提供されている。
特許文献1に記載の高可用性クラスタにおいて、待機系サーバをスポットインスタンスとして稼動させると、待機系の運用コストを削減することができる。しかしながら、スポットインスタンスは不定期に強制終了する可能性があるため、可用性を確保することができないという問題がある。
本開示は、上記事情に鑑み、強制終了される可能性があるインスタンスを用いて運用コストを抑えつつ、可用性を確保することができるクラスタシステム、その制御方法、サーバ、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示は、サービスを実行するサービス実行手段を有する第1のサーバと、前記第1のサーバにおいて前記サービスの実行に障害が発生した場合に、前記サービスの実行がフェイルオーバされる第2のサーバとを備え、前記第2のサーバは、クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性がある第1の種別のインスタンスとして作成された仮想サーバであり、前記第1のサーバは、更に、前記第2のサーバが強制終了されるか否かを監視するインスタンス監視手段と、
前記第2のサーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第3のサーバを前記第1の種別のインスタンスとして作成させ、前記第2のサーバが提供する機能を前記第3のサーバに引き継がせるインスタンス操作手段とを有するクラスタシステムを提供する。
本開示は、また、サービスを実行するサービス実行手段と、クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性がある第1の種別のインスタンスとして作成され、かつ前記サービスの実行に障害が発生した場合に前記サービスの実行がフェイルオーバされる第1の仮想サーバが強制終了されるか否かを監視するインスタンス監視手段と、前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第2の仮想サーバを前記第1の種別のインスタンスとして作成させ、前記第1の仮想サーバが提供する機能を前記第2の仮想サーバに引き継がせるインスタンス操作手段とを備えるサーバを提供する。
本開示は、サーバにおいてサービスを実行し、クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成され、かつ前記サービスの実行に障害が発生した場合に前記サービスの実行がフェイルオーバされる第1の仮想サーバが強制終了されるか否かを監視し、前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第2の仮想サーバを前記強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成させ、前記第1の仮想サーバが提供する機能を前記第2の仮想サーバに引き継がせるクラスタシステム制御方法を提供する。
本開示は、コンピュータに、サービスを実行し、クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成され、かつ前記サービスの実行に障害が発生した場合に前記サービスの実行がフェイルオーバされる第1の仮想サーバが強制終了されるか否かを監視し、前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第2の仮想サーバを前記強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成させ、前記第1の仮想サーバが提供する機能を前記第2の仮想サーバに引き継がせるための処理を実行させるためのプログラムを提供する。
本開示に係るクラスタシステム、その制御方法、サーバ、及びプログラムは、強制終了される可能性があるインスタンスを用いて運用コストを抑えつつ、可用性を確保することができる。
本開示に係るクラスタシステムを概略的に示すブロック図。 本開示の一実施形態に係る高可用性クラスタシステムを示すブロック図。 待機系切替えにおける動作手順を示すフローチャート。 待機系サーバにフェイルオーバする際の動作手順を示すフローチャート。 現用系サーバにフェイルバックする場合の動作手順を示すフローチャート。
本開示の実施の形態の説明に先立って、本開示の概要を説明する。図1は、本開示に係るクラスタシステムを概略的に示す。クラスタシステム10は、第1のサーバ20、及び第2のサーバ30を有する。第1のサーバ20は、サービス実行手段21、インスタンス監視手段22、及びインスタンス操作手段23を有する。
サービス実行手段21は、サービスを実行する。第2のサーバ30は、第1のサーバにおいてサービスの実行に障害が発生した場合に、サービスの実行がフェイルオーバされるサーバである。第2のサーバ30は、クラウド環境50に配置される。クラウド環境50は、クラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性があるインスタンス(第1の種別のインスタンス)と、強制終了されることはない通常のインスタンス(第2の種別のインスタンス)とを提供する。第2のサーバ30は、クラウド環境50において、第1の種別のインスタンスとして作成された仮想サーバである。
インスタンス監視手段22は、クラウド環境50において、第2のサーバ30がクラウドサービスプロバイダから強制終了されるか否かを監視する。インスタンス操作手段23は、第2のサーバ30が強制終了されることが検出された場合、クラウド環境50に、第3のサーバ40を作成する。第3のサーバ40は、第2のサーバ30と同様に、クラウド環境50において、第1の種別のインスタンスとして作成された仮想サーバである。インスタンス操作手段23は、第2のサーバ30が提供する機能を第3のサーバ40に引き継がせる。
本開示では、第1の種別のインスタンスとして作成された仮想サーバである第2のサーバ30が、第1のサーバ20のフェイルオーバ先のサーバとして使用される。クラウド環境50において、第1の種別のインスタンスは通常のインスタンスより安価で提供される。このため、クラスタシステム10は、フェイルオーバ先のサーバに通常インスタンスが用いる場合に比べて、運用コストを低減することができる。
本開示において、インスタンス操作手段23は、第2のサーバ30が強制終了される場合、クラウド環境50に第3のサーバ40を作成する。第3のサーバ40も、第2のサーバ30と同様に、第1の種別のインスタンスとして作成された仮想サーバである。インスタンス操作手段23は、第2のサーバ30が提供する機能を、第3のサーバ40に引き継がせる。このようにすることで、第2のサーバ30が強制終了された場合でも、第1のサーバのフェイルオーバ先のサーバを確保することができ、クラスタシステム10の可用性を確保することができる。このように、本開示では、第1の種別のインスタンスを使用することで運用コストを低減しつつ、可用性を確保することができる。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。図2は、本開示の一実施形態に係る高可用性クラスタシステムを示す。高可用性(HA:High Availability)クラスタシステム100は、現用系サーバ102及び、待機系サーバ202、209、及び216を有する。本実施形態において、現用系サーバ102はオンプレミス環境101に配置され、待機系サーバ202、209、及び216はパブリッククラウド環境201に配置される。HAクラスタシステム100は、図1のクラスタシステム10に対応する。
オンプレミス環境101は、例えば、HAクラスタシステム100を構築する特定の企業や組織などの内部に構成され、それらによって運用される情報処理システムである。オンプレミス環境101は、物理的なサーバと、それらを通信可能に接続する通信ネットワークとを用いて構成され得る。オンプレミス環境101を構成するサーバなどの計算機の一部は、仮想化された計算機であるバーチャルマシン(VM:Virtual Machine)を用いて構成されていてもよい。
パブリッククラウド環境201は、計算機及び通信ネットワークを構成する各種リソースを仮想化してサービスとして提供するクラウドコンピューティング環境である。パブリッククラウド環境201は、ブロックストレージ223を有する。パブリッククラウド環境201において、ブロックストレージ223の接続先は、待機系サーバ202、209、又は216の間で切替え可能である。パブリッククラウド環境201は、図1のクラウド環境50に対応する。
オンプレミス環境101は、WAN302を通じて、クラウドサービスプロバイダ301と通信可能である。パブリッククラウド環境201は、インターネットゲートウェイ303、及びWAN302を通じて、クラウドサービスプロバイダ301と通信可能である。また、オンプレミス環境101及びパブリッククラウド環境201は、クラウドストレージ(クラウドサービス)304と通信可能である。
本実施形態において、パブリッククラウド環境201は、2種類のインスタンスを提供する。1つは通常インスタンスであり、もう1つは余剰インスタンスである。通常インスタンスは、契約上、クラウド提供者から強制終了されることがないインスタンスである。これに対し、余剰インスタンスは、契約上、クラウド提供者から強制終了される場合があるインスタンスである。余剰インスタンスは、例えば、Amazon EC2におけるスポットインスタンスなどのインスタンスに対応する。一般に、余剰インスタンスは、通常インスタンスに比べて安価に利用できる。
本実施形態において、現用系サーバ102は、オンプレミス環境101に属する。現用系サーバ102は、物理的なコンピュータなどの情報処理装置を用いて構成された物理サーバであってもよく、或いは、仮想化技術を用いて構成された仮想サーバであってもよい。現用系サーバ102は、図1の第1のサーバ20に対応する。
一方、待機系サーバ202、209、及び216は、パブリッククラウド環境201に属する仮想サーバである。待機系サーバ(第1の仮想サーバ)202、及び待機系サーバ(第2の仮想サーバ)209は、余剰インスタンス(第1の種別のインスタンス)を用いて作成され、クラウド提供者側から強制終了される場合がある。これに対し、待機系サーバ(第3の仮想サーバ)216は、通常インスタンス(第2の種別のインスタンス)を用いて作成される。待機系サーバ216は、クラウド提供者側から強制終了されることはない。待機系サーバ202は図1の第2のサーバ30に対応し、待機系サーバ209は図1の第3のサーバ40に対応する。
待機系サーバ209は、後述するように、待機系サーバ202が強制終了される場合に作成される。パブリッククラウド環境201において、待機系サーバ202が動作しているとき、待機系サーバ209は存在しない。待機系サーバ202及び209は、現用系サーバ102が正常に動作しなくなった場合などに、現用系サーバ102が提供していたサービスを引き継ぐフェイルオーバ処理を実施する。待機系サーバ216は、後述するように、待機系サーバ202又は209がフェイルオーバ処理を行うことで作成される。
現用系サーバ102は、高可用性クラスタソフト103及びブロックストレージ(ストレージ)109を有する。高可用性クラスタソフト103は、現用系サーバ102上で実行されることで、クラスタ制御部104、サービス106、インスタンス監視部107、及びインスタンス操作部108の機能を提供する。待機系サーバ202は、高可用性クラスタソフト203を有する。高可用性クラスタソフト203は、待機系サーバ202上で実行されることで、クラスタ制御部204、サービス206、インスタンス監視部207、及びインスタンス操作部208の機能を提供する。
待機系サーバ209は、高可用性クラスタソフト210を有する。高可用性クラスタソフト210は、待機系サーバ209上で実行されることで、クラスタ制御部211、サービス213、インスタンス監視部214、及びインスタンス操作部215の機能を提供する。待機系サーバ216は、高可用性クラスタソフト217を有する。高可用性クラスタソフト217は、待機系サーバ216上で実行されることで、クラスタ制御部218、サービス220、インスタンス監視部221、及びインスタンス操作部222の機能を提供する。
ここで、現用系サーバ102の高可用性クラスタソフト103と、待機系サーバ202、209、及び216の高可用性クラスタソフト203、210、及び217とは、同じソフトウェアであってよい。高可用性クラスタソフト103、203、210、及び217は、例えばインストール時にオンプレミス環境101のサーバであるかパブリッククラウド環境201の仮想マシンであるかが選択される。この選択に基づいて、現用系サーバ102における動作と待機系サーバ202における動作とが選択される。高可用性クラスタソフト203、210、及び217は、例えばインストール時にパブリッククラウド環境201において余剰インスタンスの仮想サーバであるか、通常インスタンスの仮想サーバであるかが選択される。この選択に基づいて、待機系サーバ202及び209における動作と、待機系サーバ216における動作とが選択される。
現用系サーバ102において、クラスタ制御部104は、クラスタ構成情報105を管理する。クラスタ構成情報105は、サーバの種別(オンプレミス又はパブリッククラウド)、サーバのホスト名、IP(Internet Protocol)アドレス、ブロックストレージ109及び223の情報を含む。また、クラスタ構成情報105は、パブリッククラウド環境201上の各種パラメータ、及びクラウドサービスプロバイダ301に登録済のアカウント情報を含む。同様に、待機系サーバ202、209、及び216において、クラスタ制御部204、211、及び218は、クラスタ構成情報205、212、及び219を管理する。クラスタ構成情報105、205、212、及び219は、変更されるたびにネットワークを通じて同期され、各サーバは同一の内容のクラスタ構成情報を保持する。
現用系サーバ102において、サービス106は、所定のサービスを提供する。サービス106は、図1のサービス実行手段21が実行するサービスに対応する。待機系サーバ202、209、及び216において、サービス206、213、及び220は、サービス106と同一のサービスを提供する。ただし、現用系サーバ102においてサービス106が提供される場合、例えば待機系サーバ202は待機状態にあり、サービス206を提供しない。現用系サーバ102において、サービス106は、その提供に際してブロックストレージ109にデータを格納し、或いはブロックストレージ109内のデータを更新する。
ブロックストレージ109が格納するデータは、パブリッククラウド環境201のブロックストレージ223にミラーリングされる。このミラーリングにより、ブロックストレージ223は、ブロックストレージ109と同じデータを格納する。何らかの原因で現用系サーバ102がサービス106を提供できなくなると、例えば待機系サーバ202はフェイルオーバ処理を行い、待機系サーバ202が現用系となる。現用系となった待機系サーバ202は、サービス206を提供する。待機系サーバ202において、サービス206は、ブロックストレージ223にミラーリングされたデータを用いてサービスの提供を行う。
ここで、待機系サーバ202は余剰インスタンスとして作成されるため、強制終了される可能性がある。現用系サーバ102において、インスタンス監視部107は、待機系サーバ202が強制終了されるか否かを監視する。インスタンス監視部107は、待機系サーバ202が強制終了される場合、強制終了前に、クラウドサービスプロバイダ301から強制終了の予告を受け取る。インスタンス監視部107は、強制終了の予告を受け取ると、その旨をインスタンス操作部108に通知する。インスタンス監視部107は、図1のインスタンス監視手段22に対応する。
インスタンス操作部108は、インスタンス監視部107から強制終了の予告が通知された場合、待機系サーバ202の動作を停止させる。また、インスタンス操作部108は、クラスタ構成情報105を参照し、クラウドサービスプロバイダ301に、待機系サーバ209を余剰インスタンスにより作成させる。このとき、インスタンス操作部108は、クラウドサービスプロバイダ301に、待機系サーバ202と同じスペック(性能)の待機系サーバ209を作成させる。インスタンスを作成する場合に必要となるイメージファイルは、例えばクラウドストレージ304に保存されている。クラウドサービスプロバイダ301は、クラウドストレージ304からイメージファイルを取得し、待機系サーバ209を作成する。インスタンス操作部108は、図1のインスタンス操作手段23に対応する。
インスタンス操作部108は、インスタンス監視部107から強制終了の予告が通知された場合、ブロックストレージ223の接続先を、待機系サーバ202から、作成した待機系サーバ209に切り替える。以後、待機系サーバ209は、待機系サーバ202の代替として動作する。何らかの原因で現用系サーバ102がサービス106を提供できなくなると、待機系サーバ209はフェイルオーバ処理を行い、待機系サーバ209が現用系となる。現用系となった待機系サーバ209は、ブロックストレージ223にミラーリングされたデータを用いてサービス213を提供する。
待機系サーバ202又は209は、フェイルオーバ処理を行って待機系から現用系になった後、通常インスタンスである待機系サーバ216を作成する。ここでは、待機系サーバ202が待機系サーバ216を作成する場合を説明する。インスタンス操作部208は、クラスタ構成情報205を参照し、クラウドサービスプロバイダ301に、待機系サーバ202と同じスペックの待機系サーバ216を通常インスタンスで作成させる。また、インスタンス操作部208は、ブロックストレージ223の接続先を、待機系サーバ202から作成した待機系サーバ216に切り替える。インスタンス操作部208は、待機系サーバ216上でサービス220を稼動させ、待機系サーバ216を現用系に切り替える。インスタンス操作部208は、現用系の切替え後、待機系サーバ202を終了させる。
待機系サーバ216が現用系となった後、現用系サーバ102が使用可能となると、フェイルバック処理が実行され、現用系サーバ102が現用系となる。現用系サーバ102のインスタンス操作部108は、フェイルバック後、余剰インスタンスを用いて待機系サーバ202を作成する。また、インスタンス操作部108は、ブロックストレージ223の接続先を待機系サーバ202に変更する。インスタンス操作部108は、待機系サーバ202のサービス206を待機状態にし、待機系サーバ216を終了させる。
なお、図2では、現用系サーバ102、並びに、待機系サーバ202、209、及び216においてそれぞれサービスが1つずつ実行される例を示しているが、これには限定されない。例えば、現用系サーバ102及び待機系サーバ202のそれぞれにおいて、複数のサービスが実行されることとしてもよい。また、上記では、待機系サーバ202又は209が、現用系サーバ102のサービス106が停止した場合にサービス206又は213を提供する例を説明したが、これには限定されない。HAクラスタシステム100は、現用系サーバ102と待機系サーバ202又は209との双方でサービスを稼動する双方向の高可用性クラスタシステムとして構成されてもよい。双方向の高可用性クラスタシステムでは、一方のサーバがサービス提供不可能な状況に陥った場合、他方のサーバにサービスがフェイルオーバされる。
以下、動作手順を説明する。図3は、待機系切替えにおける動作手順(クラスタシステム制御方法)を示す。ここでは、現用系サーバ102においてサービス106が正常に稼動しており、待機系サーバ202が待機状態であるとする。現用系サーバ102のインスタンス監視部107は、余剰インスタンスである待機系サーバ202を監視する(ステップA1)。インスタンス監視部107は、ステップA1では、例えば定期的にクラウドサービスプロバイダ301に、パブリッククラウド環境201の待機系サーバ202の状態を問い合わせる。
インスタンス監視部107は、待機系サーバ202が任意の時間の経過後に強制終了されるか否かを判断する(ステップA2)。インスタンス監視部107は、待機系サーバ202の強制終了が予告されていない場合は、ステップA1に戻り、待機系サーバ202の状態の監視を継続する。
インスタンス操作部108は、待機系サーバが強制終了されると判断された場合、パブリッククラウド環境201に新たな余剰インスタンスを作成させる(ステップA3)。インスタンス操作部108は、ステップA3では、クラスタ構成情報105に格納される情報に基づいて、クラウドサービスプロバイダ301に、スペックが待機系サーバ202と同一の余剰クラスタの作成を要求する。
クラウドサービスプロバイダ301は、要求に応じて、パブリッククラウド環境201に待機系サーバ209を作成する(ステップA4)。クラウドサービスプロバイダ301は、ステップA4では、高可用性クラスタソフト210がインストールされているイメージファイルをクラウドストレージ304から取得し、待機系サーバ209を余剰インスタンスとして作成する。
インスタンス操作部108は、パブリッククラウド環境201において、ブロックストレージ223の接続先を待機系サーバ202から待機系サーバ209に変更する(ステップA5)。インスタンス操作部108は、ステップA5では、クラウドサービスプロバイダ301経由で、待機系サーバ202からブロックストレージ223を取り外す。その後、インスタンス操作部108は、クラウドサービスプロバイダ301経由で、ステップA4で作成された待機系サーバ209にブロックストレージ223を接続する。
インスタンス操作部108は、クラウドサービスプロバイダ301から待機系サーバ209の情報を取得する。クラスタ制御部104は、取得された待機系サーバ209の情報に基づいて、クラスタ構成情報105を更新する(ステップA6)。クラスタ制御部104は、待機系サーバ209と通信を行い、現用系サーバ102内のクラスタ構成情報105と待機系サーバ209内のクラスタ構成情報212とを同期させる(ステップA7)。クラスタ制御部104は、ステップA7では、WAN302を通じて待機系サーバ209のクラスタ制御部211と通信し、クラスタ構成情報105に基づいてクラスタ構成情報212を変更する。
現用系サーバ102は、ブロックストレージ109の差分データを、パブリッククラウド環境201のブロックストレージ223に書き込む(ステップA8)。現用系サーバ102は、ステップA8では、ブロックストレージ109において前回の差分データの書き込み時点から変更されたデータを、ブロックストレージ223に書き込む。このような手順を経て、待機系の切替えが完了する。
図4は、待機系サーバ202にフェイルオーバする際の動作手順を示す。現用系サーバ102で異常が発生した場合、待機系サーバ202が現用系となる(ステップB1)。仮に、フェイルオーバ前に待機系サーバ202が強制終了されていた場合は、待機系サーバ209が現用系となる。現用系となった待機系サーバ202のインスタンス操作部208は、パブリッククラウド環境201に通常インスタンスを作成する(ステップB2)。インスタンス操作部208は、ステップB2では、クラスタ構成情報205に格納される情報に基づいて、クラウドサービスプロバイダ301に、スペックが待機系サーバ202と同一の通常クラスタの作成を要求する。
クラウドサービスプロバイダ301は、要求に応じて、パブリッククラウド環境201に待機系サーバ216を作成する(ステップB3)。クラウドサービスプロバイダ301は、ステップB3では、高可用性クラスタソフト217がインストールされているイメージファイルをクラウドストレージ304から取得し、待機系サーバ216を通常インスタンスとして作成する。
インスタンス操作部208は、パブリッククラウド環境201において、ブロックストレージ223の接続先を待機系サーバ202から待機系サーバ216に変更する(ステップB4)。インスタンス操作部208は、ステップB4では、クラウドサービスプロバイダ301経由で、待機系サーバ202からブロックストレージ223を取り外す。その後、インスタンス操作部208は、クラウドサービスプロバイダ301経由で、ステップB3で作成した待機系サーバ216にブロックストレージ223を接続する。
クラスタ制御部204は、待機系サーバ216のクラスタ制御部218と通信し、クラスタ構成情報205に基づいて、待機系サーバ216のクラスタ構成情報219を変更する(ステップB5)。インスタンス操作部208は、待機系サーバ202内のサービス206を停止し、待機系サーバ216のサービス220を稼動させる(ステップB6)。この時点で、待機系サーバ216が現用系となる。
インスタンス操作部222は、クラウドサービスプロバイダ301に余剰インスタンスである待機系サーバ202の終了を要求する(ステップB7)。クラウドサービスプロバイダ301は、要求に従って待機系サーバ202を終了させる。
図5は、現用系サーバ102にフェイルバックする場合の動作手順を示す。現用系サーバ102が使用可能になると、現用系として動作している待機系サーバ216のクラスタ制御部218は、クラスタ構成情報219に基づいて、現用系サーバ102にフェイルバックする(ステップC1)。このフェイルバックは、通常のフェイルバックと同様な処理でよい。フェイルバックは、第三者が手動で行ってもよいし、現用系サーバ102又は待機系サーバ216が自動で行ってもよい。
フェイルバック後、現用系サーバ102のインスタンス操作部108は、パブリッククラウド環境201に新たな余剰インスタンスを作成する(ステップC2)。インスタンス操作部108は、ステップC2では、クラスタ構成情報105に格納される情報に基づいて、クラウドサービスプロバイダ301に、スペックが待機系サーバ216と同一の余剰クラスタの作成を要求する。
クラウドサービスプロバイダ301は、要求に応じて、パブリッククラウド環境201に待機系サーバ202を作成する(ステップC3)。クラウドサービスプロバイダ301は、ステップC3では、高可用性クラスタソフト203がインストールされているイメージファイルをクラウドストレージ304から取得し、待機系サーバ202を余剰インスタンスとして作成する。
インスタンス操作部108は、パブリッククラウド環境201において、ブロックストレージ223の接続先を待機系サーバ216から待機系サーバ202に変更する(ステップC4)。インスタンス操作部108は、ステップC4では、クラウドサービスプロバイダ301経由で、待機系サーバ216からブロックストレージ223を取り外す。その後、インスタンス操作部108は、クラウドサービスプロバイダ301経由で、ステップC3で作成した待機系サーバ202にブロックストレージ223を接続する。
インスタンス操作部108は、クラウドサービスプロバイダ301から待機系サーバ202の情報を取得する。クラスタ制御部104は、取得された待機系サーバ202の情報に基づいて、クラスタ構成情報105を更新する(ステップC5)。クラスタ制御部104は、待機系サーバ202と通信を行い、現用系サーバ102内のクラスタ構成情報105と待機系サーバ202内のクラスタ構成情報205とを同期させる(ステップC6)。クラスタ制御部104は、ステップC6では、WAN302を通じて待機系サーバ202のクラスタ制御部204と通信し、クラスタ構成情報105に基づいてクラスタ構成情報205を変更する。
インスタンス操作部108は、クラウドサービスプロバイダ301に通常インスタンスである待機系サーバ216の終了を要求する(ステップC7)。クラウドサービスプロバイダ301は、要求に従って待機系サーバ216を終了させる。
現用系サーバ102は、ブロックストレージ109の差分データを、パブリッククラウド環境201のブロックストレージ223に書き込む(ステップC8)。現用系サーバ102は、ステップC8では、ブロックストレージ109において前回の差分データの書き込み時点から変更されたデータを、ブロックストレージ223に書き込む。このような手順を経て、待機系の切替えが完了する。
本実施形態では、現用系サーバ102は、余剰インスタンスである待機系サーバ202を監視するインスタンス監視部107を有する。インスタンス操作部108は、インスタンス監視部107において待機系サーバ202が強制終了されることが検知された場合、新たに余剰インスタンスを生成し、待機系サーバ209として動作させる。このようにすることで、HAクラスタシステム100は、待機系サーバ202が強制終了する前に、クラスタ構成を動的に変更することができる。
本実施形態では、待機系サーバ202及び209に余剰インスタンスを用いている。一般に、余剰インスタンスは通常インスタンスよりも低コストで利用できる。本実施形態では、待機系サーバ202が強制終了される場合、待機系サーバ209が余剰インスタンスとして作成され、待機系サーバ202の代替として動作する。このようにすることで、待機系サーバ202が強制終了される場合でも、現用系サーバ102の待機系として動作するサーバを確保することができる。このため、本実施形態では、待機系サーバ202に低コストで利用可能な余剰インスタンスを用いつつ、可用性の低下を抑制することができる。別の言い方をすると、本実施形態では、待機系サーバに強制終了される可能性があるインスタンスを用いて運用コストを抑えつつ、HAクラスタシステム100の可用性を確保することができる。
本実施形態では、フェイルオーバにより、余剰インスタンスである待機系サーバ202又は209が現用系となった場合、現用系となった待機系サーバ202又は209は、新たに通常インスタンスを作成し、待機系サーバ216として動作させる。待機系サーバ202又は209は、待機系サーバ216を現用系として動作させ、自身は終了する。このようにすることで、パブリッククラウド環境201において、待機系サーバ216を、現用系サーバ102の代替として動作させることができる。パブリッククラウド環境201において、通常インスタンスである待機系サーバ216は強制終了されないため、意図せずに代替動作する待機系サーバが強制終了され、サービスの提供が停止することを回避できる。
本実施形態では、現用系サーバ102にフェイルバックされた場合、現用系となった現用系サーバ102は、パブリッククラウド環境201に余剰インスタンスを作成し、待機系サーバ202として動作させる。また、現用系サーバ102は、フェイルバック前に現用系として動作していた待機系サーバ216を終了させる。このようにすることで、HAクラスタシステム100において、余剰インスタンスである待機系サーバ202を待機系として用いることができる。また、フェイルバック後は、通常インスタンスである待機系サーバ216を終了させることで、運用コストが高い通常インスタンスが使用される時間を最小限にとどめることができ、費用を削減することができる。
なお、上記実施形態では、現用系サーバ102がオンプレミス環境101に配置される例を説明したが、本開示はこれには限定されない。現用系サーバ102は、他者から強制終了されないサーバであればよく、例えばパブリッククラウド環境201において、通常インスタンスを用いて作成されてもよい。現用系サーバ102を通常インスタンスで稼動する場合、その通常インスタンスには、ブロックストレージが取り付けられる。その場合、現用系サーバ102として稼動する通常インスタンスと、ブロックストレージとは、同じパブリッククラウド環境に属する。
現用系サーバ102が通常インスタンスで稼動される場合、現用系サーバ102が属するクラウド環境と、待機系サーバ202、209、及び216が属するクラウド環境とは、必ずしも同一である必要はない。現用系サーバ102は、待機系サーバ202、209、及び216が属するパブリッククラウド環境201とは異なるクラウド環境に属していてもよい。その場合、現用系サーバ102は、待機系サーバ202、209、及び216と通信可能であればよい。
上記実施形態では、パブリッククラウド環境201の一例としてAmazon EC2に言及したが、本開示はこれには限定されない。本開示において、HAクラスタシステム100は、待機系サーバがユーザの意思にかかわらず強制終了されるような性質を持つパブリッククラウド上の仮想マシンを用いて構成される。HAクラスタシステム100で利用されるパブリッククラウド環境201は、特に特定のベンダが提供するクラウド環境には限定されない。
上記実施形態では、HAクラスタシステム100が、現用系サーバ102と、待機系サーバ202又は209との2台のサーバを用いて構成される例を説明したが、本開示はこれには限定されない。HAクラスタシステム100において、現用系サーバと待機系サーバの台数に特に制限はない。HAクラスタシステム100は、所定の数の現用系サーバと、それと同数、又は異なる数の待機系サーバとを含んで構成されていてもよい。
上記各実施形態において、高可用性クラスタソフト103などのソフトウェア(プログラム)は、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記憶媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、又はハードディスクなどの磁気記録媒体、例えば光磁気ディスクなどの光磁気記録媒体、CD(compact disc)、又はDVD(digital versatile disk)などの光ディスク媒体、及び、マスクROM(read only memory)、PROM(programmable ROM)、EPROM(erasable PROM)、フラッシュROM、又はRAM(random access memory)などの半導体メモリを含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体を用いてコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバなどの有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、本開示の実施形態を詳細に説明したが、本開示は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に対して変更や修正を加えたものも、本開示に含まれる。
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
サービスを実行するサービス実行手段を有する第1のサーバと、
前記第1のサーバにおいて前記サービスの実行に障害が発生した場合に、前記サービスの実行がフェイルオーバされる第2のサーバとを備え、
前記第2のサーバは、クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性がある第1の種別のインスタンスとして作成された仮想サーバであり、
前記第1のサーバは、更に、
前記第2のサーバが強制終了されるか否かを監視するインスタンス監視手段と、
前記第2のサーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第3のサーバを前記第1の種別のインスタンスとして作成させ、前記第2のサーバが提供する機能を前記第3のサーバに引き継がせるインスタンス操作手段とを有するクラスタシステム。
[付記2]
前記第1のサーバは前記サービスの実行において使用される第1のストレージを含み、かつ前記クラウド環境は、前記第1のストレージと同じ内容のデータを記憶する第2のストレージを含み、
前記インスタンス操作手段は、前記第2のサーバが強制終了されることが検出された場合、前記第2のストレージの接続先を前記第2のサーバから前記第3のサーバに切り替える付記1に記載のクラスタシステム。
[付記3]
前記第2のサーバは、
前記サービスの実行がフェイルオーバされた後、前記クラウド環境に、第4のサーバをクラウドサービスプロバイダから強制終了されない第2の種別のインスタンスとして作成させ、前記第2のストレージの接続先を前記第2のサーバから前記第4のサーバに切り替え、前記第4のサーバにおいて前記サービスを実行させるインスタンス操作手段を有する付記2に記載のクラスタシステム。
[付記4]
前記第4のサーバは、前記サービスの実行の開始後、前記クラウドサービスプロバイダに、前記第2のサーバの終了を要求する付記3に記載のクラスタシステム。
[付記5]
前記第1のサーバが前記障害から復旧した場合、前記サービスの実行は前記第4のサーバから前記第1のサーバにフェイルバックされ、
前記第1のサーバのインスタンス操作手段は、前記クラウドサービスプロバイダに、前記第2のサーバを前記第1の種別のインスタンスとして作成させ、前記第2のストレージの接続先を前記第4のサーバから前記第2のサーバに切り替え、前記クラウドサービスプロバイダに前記第4のサーバの終了を要求する付記4に記載のクラスタシステム。
[付記6]
前記第1のサーバの前記インスタンス操作手段は、前記クラウドサービスプロバイダに、前記第2のサーバと同じ性能で前記第3のサーバを作成させる付記1から5何れか1つに記載のクラスタシステム。
[付記7]
前記第1のサーバは現用系として動作し、前記第2のサーバ及び前記第3のサーバは待機系として動作する付記1から6何れか1つに記載のクラスタシステム。
[付記8]
前記サービスの実行が前記第2のサーバにフェイルオーバされる前、前記第1のサーバは現用系として動作し、かつ前記第2のサーバは待機系として動作し、
前記サービスの実行がフェイルオーバされた後で、かつ前記第4のサーバにて前記サービスの実行が開始される前、前記第2のサーバは現用系として動作し、
前記第4のサーバにて前記サービスの実行が開始された後、前記第4のサーバは現用系として動作する付記3又は4に記載のクラスタシステム。
[付記9]
サービスを実行するサービス実行手段と、
クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性がある第1の種別のインスタンスとして作成され、かつ前記サービスの実行に障害が発生した場合に前記サービスの実行がフェイルオーバされる第1の仮想サーバが強制終了されるか否かを監視するインスタンス監視手段と、
前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第2の仮想サーバを前記第1の種別のインスタンスとして作成させ、前記第1の仮想サーバが提供する機能を前記第2の仮想サーバに引き継がせるインスタンス操作手段とを備えるサーバ。
[付記10]
前記サービスの実行において使用される第1のストレージを更に有し、
前記クラウド環境は、前記第1のストレージと同じ内容のデータを記憶する第2のストレージを含んでおり、
前記インスタンス操作手段は、前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記第2のストレージの接続先を前記第1の仮想サーバから前記第2の仮想サーバに切り替える付記9に記載のサーバ。
[付記11]
前記第1の仮想サーバは、前記サービスの実行がフェイルオーバされた後、前記クラウド環境に、第3の仮想サーバをクラウドサービスプロバイダから強制終了されない第2の種別のインスタンスとして作成させ、前記第2のストレージの接続先を前記第1の仮想サーバから前記第3の仮想サーバに切り替え、前記第3の仮想サーバにおいて前記サービスを実行させ、前記クラウドサービスプロバイダに前記第1の仮想サーバの終了を要求し、
前記インスタンス操作手段は、前記サービスの実行が前記第3の仮想サーバから前記サーバにフェイルバックされる場合、前記クラウドサービスプロバイダに、前記第1の仮想サーバを前記第1の種別のインスタンスとして作成させ、前記第2のストレージの接続先を前記第3の仮想サーバから前記第1の仮想サーバに切り替え、前記クラウドサービスプロバイダに前記第3の仮想サーバの終了を要求する付記10に記載のサーバ。
[付記12]
前記サービスの実行が前記第1の仮想サーバにフェイルオーバされる前、前記サーバは現用系として動作し、かつ前記第1の仮想サーバ又は前記第2の仮想サーバは待機系として動作する付記9から11何れか1つに記載のサーバ。
[付記13]
サーバにおいてサービスを実行し、
クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成され、かつ前記サービスの実行に障害が発生した場合に前記サービスの実行がフェイルオーバされる第1の仮想サーバが強制終了されるか否かを監視し、
前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第2の仮想サーバを前記強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成させ、前記第1の仮想サーバが提供する機能を前記第2の仮想サーバに引き継がせるクラスタシステム制御方法。
[付記14]
コンピュータに、
サービスを実行し、
クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成され、かつ前記サービスの実行に障害が発生した場合に前記サービスの実行がフェイルオーバされる第1の仮想サーバが強制終了されるか否かを監視し、
前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第2の仮想サーバを前記強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成させ、前記第1の仮想サーバが提供する機能を前記第2の仮想サーバに引き継がせるための処理を実行させるためのプログラム。
10:クラスタシステム
20:第1のサーバ
21:サービス実行手段
22:インスタンス監視手段
23:インスタンス操作手段
30:第2のサーバ
40:第3のサーバ
50:クラウド環境
100:高可用性クラスタシステム
101:オンプレミス環境
102:現用系サーバ
103、203、210、217:高可用性クラスタソフト
104、204、211、218:クラスタ制御部
105、205、212、219:クラスタ構成情報
106、206、213、220:サービス
107、207、214、221:インスタンス監視部
108、208、215、222:インスタンス操作部
109、223:ブロックストレージ
201:パブリッククラウド環境
202、209、216:待機系サーバ
301:クラウドサービスプロバイダ
303:インターネットゲートウェイ
304:クラウドストレージ

Claims (10)

  1. サービスを実行するサービス実行手段を有する第1のサーバと、
    前記第1のサーバにおいて前記サービスの実行に障害が発生した場合に、前記サービスの実行がフェイルオーバされる第2のサーバとを備え、
    前記第2のサーバは、クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性がある第1の種別のインスタンスとして作成された仮想サーバであり、
    前記第1のサーバは、更に、
    前記第2のサーバが強制終了されるか否かを監視するインスタンス監視手段と、
    前記第2のサーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第3のサーバを前記第1の種別のインスタンスとして作成させ、前記第2のサーバが提供する機能を前記第3のサーバに引き継がせるインスタンス操作手段とを有するクラスタシステム。
  2. 前記第1のサーバは前記サービスの実行において使用される第1のストレージを含み、かつ前記クラウド環境は、前記第1のストレージと同じ内容のデータを記憶する第2のストレージを含み、
    前記インスタンス操作手段は、前記第2のサーバが強制終了されることが検出された場合、前記第2のストレージの接続先を前記第2のサーバから前記第3のサーバに切り替える請求項1に記載のクラスタシステム。
  3. 前記第2のサーバは、
    前記サービスの実行がフェイルオーバされた後、前記クラウド環境に、第4のサーバをクラウドサービスプロバイダから強制終了されない第2の種別のインスタンスとして作成させ、前記第2のストレージの接続先を前記第2のサーバから前記第4のサーバに切り替え、前記第4のサーバにおいて前記サービスを実行させるインスタンス操作手段を有する請求項2に記載のクラスタシステム。
  4. 前記第4のサーバは、前記サービスの実行の開始後、前記クラウドサービスプロバイダに、前記第2のサーバの終了を要求する請求項3に記載のクラスタシステム。
  5. 前記第1のサーバが前記障害から復旧した場合、前記サービスの実行は前記第4のサーバから前記第1のサーバにフェイルバックされ、
    前記第1のサーバのインスタンス操作手段は、前記クラウドサービスプロバイダに、前記第2のサーバを前記第1の種別のインスタンスとして作成させ、前記第2のストレージの接続先を前記第4のサーバから前記第2のサーバに切り替え、前記クラウドサービスプロバイダに前記第4のサーバの終了を要求する請求項4に記載のクラスタシステム。
  6. 前記第1のサーバの前記インスタンス操作手段は、前記クラウドサービスプロバイダに、前記第2のサーバと同じ性能で前記第3のサーバを作成させる請求項1から5何れか1項に記載のクラスタシステム。
  7. 前記第1のサーバは現用系として動作し、前記第2のサーバ及び前記第3のサーバは待機系として動作する請求項1から6何れか1項に記載のクラスタシステム。
  8. サービスを実行するサービス実行手段と、
    クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性がある第1の種別のインスタンスとして作成され、かつ前記サービスの実行に障害が発生した場合に前記サービスの実行がフェイルオーバされる第1の仮想サーバが強制終了されるか否かを監視するインスタンス監視手段と、
    前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第2の仮想サーバを前記第1の種別のインスタンスとして作成させ、前記第1の仮想サーバが提供する機能を前記第2の仮想サーバに引き継がせるインスタンス操作手段とを備えるサーバ。
  9. サーバにおいてサービスを実行し、
    クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成され、かつ前記サービスの実行に障害が発生した場合に前記サービスの実行がフェイルオーバされる第1の仮想サーバが強制終了されるか否かを監視し、
    前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第2の仮想サーバを前記強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成させ、前記第1の仮想サーバが提供する機能を前記第2の仮想サーバに引き継がせるクラスタシステム制御方法。
  10. コンピュータに、
    サービスを実行し、
    クラウド環境においてクラウドサービスプロバイダから強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成され、かつ前記サービスの実行に障害が発生した場合に前記サービスの実行がフェイルオーバされる第1の仮想サーバが強制終了されるか否かを監視し、
    前記第1の仮想サーバが強制終了されることが検出された場合、前記クラウド環境に第2の仮想サーバを前記強制終了させられる可能性があるインスタンスとして作成させ、前記第1の仮想サーバが提供する機能を前記第2の仮想サーバに引き継がせるための処理を実行させるためのプログラム。
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