JP2020128751A - 流体を投与するためのダイアフラムポンプ、及びそれに応じた方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイアフラムポンプのコスト効率の増大を提供する。【解決手段】特に洗剤投与ポンプとして使用されるダイアフラムポンプ(10)であって、少なくとも第一の逆止弁(14)及び第二の逆止弁(16)を有するポンプハウジング(12)と、流体チャンバー(18)と、流体チャンバーの壁を画定し、かつ往復移動可能なダイアフラム(20)と、ダイアフラムを往復運動させるための駆動手段としてのステッピングモータ(28)とを含み、ステッピングモータは、ステッピングモータを作動させるための制御装置(34)、及び制御装置を操作するための外部制御ユニットを含み、外部制御ユニットは、制御装置に操作信号を送信するための出力供給ラインによって、制御装置へと接続されており、操作信号は、予め設定されたパラメータでダイアフラムポンプ、特にステッピングモータを操作するための開始信号である。【選択図】図1

Description

本発明は、特に洗剤投与ポンプとして用いられる、ダイアフラムポンプ、及びそれに対応する流体を投与する方法に関する。
ダイアフラム及びピストンポンプは、計量された量の様々な特性を有する液体を供給するために用いられている。用途の分野に応じて、計量された媒体の供給量ができる限り正確にし、出来る限り一定のままにすることを確実にするために、ポンプ挙動は様々な要求を受けている。
ダイアフラムポンプは、正の変位(positive displacement)を使用して液体を移動させる、一般的な工業用ポンプである。これらの装置は、典型的に、単一のダイアフラム及びチャンバー、並びに逆流を防止する吐出逆止弁を含む。ピストンは、ダイアフラムに連結されているか、又は作動油にダイアフラムを駆動させるよう用いられる。ダイアフラムポンプは、互いにこすれる内部部品を含まないので、通常は信頼性が高い。ダイアフラムポンプは、通常、駆動手段がポンプの油圧部分から完全に分離されているので、研磨材、酸、化学品等を含む様々な媒質を取り扱うことができる。ダイアフラムポンプは、最大吐出量で小さい体積の流体を供給することができるので、それらは特に投与ポンプとして適切である。
投与ポンプとしてダイアフラムポンプを使用する他の理由は、これらのポンプが2ストローク、すなわち、媒体をリザーバから吸い込む吸引ストロークと、計量された媒体を、例えば計量されたラインに送達する、圧縮ストローク又は送達ストロークとを有するということである。本技術分野において知られるダイアフラムポンプは、例えば、吸引逆止弁、及び吐出逆止弁を含み、逆流を防止する。これらの逆止弁は、通常、バネ付勢であり、ポンピングされる媒体の圧力差によって開閉される。逆止弁は、通常、流体の差圧によって操作されるだけである。この圧縮スプリングは、逆止弁が容易に開くことができることを確実にするために、比較的小さなスプリング力を及ぼす。
ダイアフラムポンプのコスト効率を上昇させ、ダイアフラムポンプの投与性能を改善する永続的な必要性がある。
したがって、本発明は、コスト効率を増大させる改善されたダイアフラムポンプを提供することを目的とし、更にダイアフラムポンプの投与性能を増大させることが望ましい。
この目的は、請求項1の構成を有する、流体を投与するためのダイアフラムポンプ、特に洗剤投与ポンプにより、及び請求項7の構成を有する流体を投与する方法により解決される。本発明の目的の上記ダイアフラムポンプ及び上記方法の好ましい実施例、更なる詳細、構成、特徴、及び利点は、下位請求項に開示される。
本発明の一般的な側面において、ダイアフラムポンプ、特に洗剤投与ポンプは、少なくとも第一の逆止弁及び第二の逆止弁を有するポンプハウジングと、流体チャンバーと、流体チャンバーの壁を画定し、かつ往復移動可能なダイアフラムと、上記ダイアフラムを往復運動させるための駆動手段としてのステッピングモータとを含み、ステッピングモータは、ステッピングモータを作動させるための制御装置と、ステッピングモータの制御装置を操作するための外部制御ユニットとを含み、外部制御ユニットは、制御装置に操作信号を送信するための出力供給ラインによって、制御装置へと接続されており、操作信号は、予め設定されたパラメータで、ダイアフラムポンプ、特にステッピングモータを操作するための開始信号である。
ポンプハウジングは、流体チャンバー、ダイアフラム、並びに少なくとも第一の逆止弁及び第二の逆止弁を収容してもよく、第一の逆止弁は、例えばダイアフラムポンプの吸引サイクルの間に、流体が流体チャンバーに流れ込むことを可能にしてもよく、第二の逆止弁は、例えばダイアフラムポンプの投与サイクルの間に、流体が流体チャンバーを出ることを可能にして、流体が流体チャンバーから放出された後に流体チャンバーに逆流することを防止してもよい。流体をポンピングするために、ダイアフラムは流体チャンバーの壁を画定し、ダイアフラムは、ステッピングモータの形態の駆動手段によって往復運動可能であってもよい。ステッピングモータは、ダイアフラムポンプの操作を制御するための、特にステッピングモータを制御するための制御装置を含んでもよい。制御装置は、ステッピングモータの駆動速度を制御してもよく、駆動速度は、毎分回転数で測定される回転速度でもよい。例えば、外部制御ユニットは、出力供給ラインによって制御装置へと接続されていてもよく、出力供給ラインは、例えば、一つ又は複数の、特に2つのワイヤを含んでもよい。出力供給ラインは、ダイアフラムポンプへと、特にステッピングモータ及び/又はステッピングモータの制御装置へと出力を送信するよう、並びに、ダイアフラムポンプ、及び特にステッピングモータの操作を制御するために、外部制御ユニットから制御装置へと操作信号を送信するよう、構成されていてもよい。駆動手段は、電気モーター、例えばステッピングモータ、特にハイブリッド型ステッピングモータでもよい。外部制御ユニットから制御装置へと出力供給ラインを介して送信される操作信号は、予め設定されたパラメータで、ダイアフラムポンプを、特にステッピングモータを操作するための開始信号でもよい。予め設定されたパラメータは制御装置内に保存されていてもよく、特に、少なくとも一つの予め設定されたパラメータが、ステッピングモータの制御装置内に保存されていてもよい。制御装置内に保存されている予め設定されたパラメータは、それぞれ、制御ユニットから送信される対応する操作信号によって開始してもよい。制御ユニットから送信されるそれぞれの操作信号は、それに応じた予め設定されたパラメータに対応してもよい。異なるパラメータは、ダイアフラムポンプの異なるポンピング特性に対応してもよい。異なる操作信号は、ダイアフラムポンプを異なって操作してもよく、例えば異なるポンプ速度で作動させてもよい。ポンプ速度を制御及び調整することによって、ダイアフラムポンプのポンプ体積をそれに応じて調整してもよい。
本発明によるダイアフラムポンプは、技術水準による装置に勝るいくつかの効果を有する。例えば、制御ユニットから制御装置への出力供給及び操作信号の移動を一体化することによって、例えば2つのワイヤを有する出力供給ラインのみが必要であり、このことは、ダイアフラムポンプの製造費用を下げることを可能にし、したがって、ダイアフラムポンプのコスト効率を上昇させる。また、予め設定されたパラメータの履行、及び制御装置内の開始信号として対応する操作信号の受容を行う実装コストが低くてもよい。更に、予め設定されたパラメータを、使用されるダイアフラムポンプの種類、所望の動作、及び例えば投与される流体の特定の種類に適合させてもよい。したがって、ダイアフラムポンプの投与性能が改善される。
本発明の他の実施形態において、出力供給ラインは、制御装置にパルス幅変調操作信号を送信するための、パルス幅変調出力供給ラインである。出力供給ラインは、制御ユニットから制御装置へとパルス幅変調操作信号を送信するよう構成された、パルス幅変調出力供給ラインでもよい。ステッピングモータの制御装置は、予め設定されたパラメータでダイアフラムポンプを操作するための開始信号であってもよいパルス幅変調操作信号を受容してもよい。パルス幅変調操作信号を受容し、ダイアフラムポンプ、特にステッピングモータの操作を開始した後、ダイアフラムポンプは、予め設定されたパラメータで運転し続ける。
他の本発明の好ましい実施形態において、出力供給ラインは、制御装置にバイナリ及び/又はデジタルコード操作信号を送信するための、バイナリコード出力供給ラインである。出力供給ラインは、制御ユニットから、ダイアフラムポンプ、特にステッピングモータの制御装置へと、バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号を送信するよう構成された、バイナリ及び/又はデジタルコード出力供給ラインでもよい。バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号は、制御ユニットから制御装置までデジタルに送信してもよい。予め設定されたパラメータで、ダイアフラムポンプ、特にステッピングモータを開始するために、制御装置は、バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号を受容してもよい。バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号を受容し、ダイアフラムポンプを開始した後に、ダイアフラムポンプは、予め設定されたパラメータで動作してもよい。
予め設定されたパラメータの特に好ましい実施形態では、ポンプの駆動速度について、及び/又はポンプの吸引速度についてのデータを含む。予め設定されたパラメータは、ポンプの駆動速度についてのデータを、例えば、毎分回転数及び/又はステッピングモータの駆動速度の1%〜100%の割合値の形態で含んでもよい。予め設定されたパラメータは、吸引サイクルの初めのポンプ速度であるポンプの吸引速度に関するデータを含んでもよく、吸引速度は、送達ストロークの間のダイアフラムポンプの速度と異なってもよい。吸引速度は、吸引サイクルの間のキャビテーションを回避するために、ポンピングされる流体の粘度に従って選択してもよい。例えば、異なる予め設定されたパラメータは、異なる設定、例えば、ダイアフラムポンプの駆動速度及び/又はダイアフラムポンプの吸引速度について異なる設定を含んでもよい。
更に、本発明の好ましい実施例において、予め設定されたパラメータは、投与背圧限界を含む。予め設定されたパラメータは投与背圧限界を含み、投与背圧限界はステッピングモータ電流の監視に基づいてもよい。制御装置は、ステッピングモータ電流を監視して、ステッピングモータ電流が予め設定された圧力又は背圧限界に達した場合、ステッピングモータを止めてもよく、ポンピングサイクルの間にステッピングモータによって流れるステッピングモータ電流は、特定の背圧に対応してもよい。予め設定されたパラメータは、ポンプ識別子を含み、ポンプ識別子は、所定のポンピング体積及び/又は許容される最大の投与背圧限界に対応してもよい。投与背圧限界は、洗剤を投与する及び/又は流体をすすぐ間の背圧に対応してもよい。
本発明の更なる態様は、上記のようなダイアフラムポンプを含むシステム、特に投与システムである。
本発明の更なる側面は、特に請求項1に記載のダイアフラムポンプを制御する方法であり、方法は:上記のようなダイアフラムポンプを提供することと;制御ユニットからステッピングモータの制御装置へと、出力供給ラインを介して、操作信号を送信することと;操作信号に従ってステッピングモータを開始及び作動させることとを含み、操作信号は開始信号であり、特に、予め設定されたパラメータで、ダイアフラムポンプ、特にステッピングモータを作動させるための開始信号である。
ダイアフラムポンプ、特にステッピングモータは、制御ユニットからステッピングモータの制御装置へと操作信号を送信することによって開始してもよく、操作信号は、予め設定されたパラメータに対応する。制御装置は、送信された操作信号を受容した後、予め設定されたパラメータでステッピングモータを開始し、ステッピングモータを作動させるために必要な出力が出力供給ラインを介して制御ユニットから供給される限り、ステッピングモータは、予め設定されたパラメータで作動し続ける。ダイアフラムポンプの作動を止めるために、ステッピングモータが一時停止になりダイアフラムポンプがポンピングを止めるように、制御ユニットからステッピングモータの制御装置へと伝達される出力を中断してもよい。本発明によるダイアフラムポンプの制御方法は、ポンプの構造が簡易であることによって、特に、制御ユニットからステッピングモータへと出力を送信するための、及び操作信号を送信するための、二線式出力供給ラインを用いることによって、ダイアフラムポンプの費用効果が増大するという利点を有する。更に、ポンプの種類、所望の動作、及びポンピングされる流体の種類に、予め設定されたパラメータを合わせることによって、ダイアフラムポンプの投与性能を増大させることができる。
方法の好ましい実施形態において、予め設定されたパラメータは、ポンプの駆動速度について、及び/又はポンプの吸引速度について、及び/又は投与背圧限界についてのデータを含む。特定の予め設定されたパラメータに対応する操作信号を送信することで、ステッピングモータを所定の速度で開始してもよい。予め設定されたパラメータによって、ダイアフラムポンプの吸引速度を設定してもよく、及び/又は特定の投与背圧限界を設定してもよい。背圧限界は、ステッピングモータの制御装置によって監視してもよいステッピングモータ電流値の設定に対応してもよい。予め設定されたステッピングモータ電流値に達したら、制御装置はステッピングモータを止め、したがってダイアフラムポンプが損傷を受けることを回避してもよい。制御装置で測定されるステッピングモータ電流は、特定の背圧に対応してもよい。予め設定されたパラメータは、操作を望むポンプの種類を識別するための、ポンプ識別子を含んでもよい。ポンプ識別子は、所定の体積の流体を及び/又は最大の背圧でポンピングするようダイアフラムポンプを設定してもよい。ダイアフラムポンプのポンピングは、洗剤のポンピング及び/又はすすぎ動作であってもよい。
特に好ましい方法の実施形態において、操作信号は、パルス幅変調操作信号である。例えば、操作信号は、外部制御ユニットからステッピングモータの制御装置へと、パルス幅変調操作信号の形態で送信されてもよい。
更に好ましい方法の実施形態において、操作信号は、バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号である。操作信号の送信は、制御ユニットからステッピングモータの制御装置への、出力供給ラインを経た、バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号の送信であってもよい。バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号は、12ビットを含んでもよく、最初はスタートビットであってよく、最後はストップビットであってよく、間に情報送信のための10ビットを有してもよい。10ビットは、それぞれ10msでもよく、外部制御ユニットからステッピングモータの制御装置へとデジタルに送信されてもよい。
好ましい実施形態において、方法は、制御装置への出力供給を阻害すること、及び異なる予め設定されたパラメータに対応する新たな操作信号を送信することによって、駆動速度を調整する工程をさらに含む。ダイアフラムポンプの駆動速度、及びしたがってダイアフラムポンプのポンピング体積は、制御ユニットから制御装置への出力供給を阻害することによって、及び異なる予め設定されたパラメータに対応する新たな操作信号を送信することによって、調整してもよい。新たな予め設定されたパラメータは、例えば異なる背圧を有する、異なるポンピング速度及びポンピング体積に対応してもよい。出力供給は、新たな操作信号を送信する前に、約150ms阻害されてもよい。これは、通常の作動モードの間にダイアフラムポンプの速度を調整し、したがって、通常の作動モードの間にポンピング体積を変化させてもよいという利点を有する。
好ましい実施形態において、方法は、予め設定されたパラメータを、パルス幅変調信号又はバイナリ及び/若しくはデジタルコード信号によって、制御装置にプレロードする工程をさらに含む。予め設定されたパラメータは、制御ユニットからステッピングモータの制御装置へと送信されたパルス幅変調信号又はバイナリ及び/又はデジタルコード信号によって、制御装置にプレロードされてもよい。これは、新たな予め設定されたパラメータを、制御ユニットから制御装置へと新しく送信して、例えば、ポンピングされる異なる種類の流体に従って、ダイアフラムポンプの操作挙動を適合させることを可能にしてもよいという利点を有する。
本発明の目的の更なる詳細、構成、特徴、及び利点は、本発明による分配システムの一実施形態及び例を例示的な態様で示す図面、及びそれぞれの図の以下の記載に開示される。図面の説明は以下の通りである。
図1は、ダイアフラムポンプの断面図を示す。 図2は、ダイアフラムポンプ、及び外部制御ユニットの模式図を示す。 図3A〜Bは、パルス幅変調及びバイナリコード操作信号を示す。 図3A〜Bは、パルス幅変調及びバイナリコード操作信号を示す。 図4は、バイナリコード操作信号を示す。 図5は、バイナリコード操作信号からのビット表を示す。
図1は、本発明の実施形態を示す。図1は、ポンプ容器12を含むダイアフラムポンプ10を示す。ポンプハウジング12内に、2つの第一の逆止弁14、及び2つの第二の逆止弁16が位置しており、第一の逆止弁14は、流体(図示せず)が流体チャンバー18に入ることを可能にする。投与サイクルの間、流体は流体チャンバー18から排出され、開いた第二の逆止弁16を通って移動しつつ、第一の逆止弁14は係止している。流体チャンバー18の一つの壁はダイアフラム20によって画定され、ダイアフラム20は、コンロッド24へと接続されたコネクタ22を含む。コンロッド24は偏心器26に取り付けられており、偏心器26は、ダイアフラム20を往復運動させるためのステッピングモータ28の形態の駆動手段の駆動軸30に取り付けられている。コンロッド24は、ダイアフラムポンプ10を操作するときの摩擦を低減するためのボールベアリング32によって、偏心器26に取り付けられている。ステッピングモータ28は、制御装置34によって制御される。図2に示すように、制御装置34は、出力供給ライン38によって制御ユニット36へと接続されており、出力供給ライン38は、ステッピングモータ28を作動させるための出力を制御ユニット36から制御装置34へと送信するための、並びに、ステッピングモータ28を開始するための操作信号を制御ユニット36から制御装置34へと送信するための、2つのワイヤを含む。
図3Aは、ポンプ制御装置が開始され、パルス幅変調操作信号42が続く、パルス幅変調開始シーケンスを示しており、操作信号のパルス幅変調は、予め設定されたパラメータに対応しており、このことは、ダイアフラムポンプを予め設定されたパラメータに従って開始させ、予め設定されたパラメータに従って運転を続けさせる。図3Bは、バイナリ及び/又はデジタルコード開始シーケンスを示しており、制御装置を開始した後に、バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号46が、制御ユニットから制御装置へと出力供給ラインを介して送信される。バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号46は、予め設定されたパラメータに対応しており、それによってポンプは開始した後に作動する。図4は、バイナリ及び/又はデジタルコード開始シーケンス44を示し、20msの出力上昇の後に操作信号46が送信される。バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号46は、スタートビット、続く3つのポンプ識別子ビット、続く7つのスピードビットを含んでおり、バイナリコード操作信号の末端には、バイナリコード操作信号46の終了を示すストップビットが続く。スタート及びストップビットは、5msの低電圧、及び5msの高電圧を含んでもよく、間の10ビットのシーケンスは、ビットごと10msの長さでもよい。
ビット及びそれらによる機能を図5に示す。最初の3つのポンプ識別子ビットは、対応する予め設定されたパラメータに保存された特定のポンプ種類に対応してもよく、例えば、000の3ビットのポンプ識別子配列は、20リットルの洗剤を3バレルの最大洗剤背圧にポンピングしているポンプ種類のための、予め設定されたパラメータに対応してもよい。010の順番の3つのポンプ識別子ビットは、10barの最大背圧を有するすすぎのための、1.4リットルをポンピングするためのポンプに対応してもよい。3つのポンプ識別子ビットに続く7つのスピードビットは、例えば毎分回転数でのポンピング速度を示しており、毎分回転数でのポンピング速度は、対応する予め設定されたパラメータに保存されていてもよい。また、ポンピング速度は、利用可能なポンプ速度の1〜100%の割合で示されていてもよい。7つのスピードビットは、最上位ビットから最下位ビットに向いている。バイナリコード操作信号の末端において、5msの低電圧及び5msの高電圧を含むストップビットが外部制御ユニットから制御装置へと送信され、したがって、操作信号の終了を示しており、ダイアフラムポンプが、送信された操作信号に対応する予め設定されたパラメータで動作し続けることを可能にする。
上記の詳細な実施形態における部材及び構成の特定の組合は、単に例示的なものであり;これらの教示と、本願明細書及び参照によって取り入れられる特許/特許出願の他の教示とを交換及び置換することもまた明らかに考慮される。当業者が認識するように、本明細書において記載されているものの変形、変形、及び他の実装例は、請求項に係る本発明の精神及び範囲を逸脱しない範囲で当業者に見いだされることがある。したがって先の説明は単なる例示であり、限定を意図するものではない。請求項において、用語「含む」は他の要素又は工程を除外するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数形を除外するものではない。相互に異なる従属クレームの中に特定の手段が単に記載されているという事実は、これらの手段の組合せを有効に使用することができないことを示すものではない。本発明の範囲は、以下の請求項及びその均等物において画定される。更に、記載及び請求項において使用する符号は、請求項に係る本発明の範囲を制限するものではない。
10 ダイアフラムポンプ
12 ポンプハウジング
14 第一の逆止弁
16 第二の逆止弁
18 流体チャンバーダイアフラム
22 コネクタ
24 コンロッド
26 偏心器
28 ステッピングモータ駆動軸
32 ボールベアリング
34 制御装置
36 制御ユニット
38 出力供給
40 パルス幅変調開始シーケンス
42 パルス幅変調操作信号
44 バイナリコード開始信号
46 バイナリコード操作信号
上記の詳細な実施形態における部材及び構成の特定の組合は、単に例示的なものであり;これらの教示と、本願明細書及び参照によって取り入れられる特許/特許出願の他の教示とを交換及び置換することもまた明らかに考慮される。当業者が認識するように、本明細書において記載されているものの変形、変形、及び他の実装例は、請求項に係る本発明の精神及び範囲を逸脱しない範囲で当業者に見いだされることがある。したがって先の説明は単なる例示であり、限定を意図するものではない。請求項において、用語「含む」は他の要素又は工程を除外するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数形を除外するものではない。相互に異なる従属クレームの中に特定の手段が単に記載されているという事実は、これらの手段の組合せを有効に使用することができないことを示すものではない。本発明の範囲は、以下の請求項及びその均等物において画定される。更に、記載及び請求項において使用する符号は、請求項に係る本発明の範囲を制限するものではない。
以下の項目[1]〜[12]に、本発明の実施形態の例を列記する。
[1]
少なくとも第一の逆止弁(14)及び第二の逆止弁(16)を有するポンプハウジング(12)と、流体チャンバー(18)と、前記流体チャンバー(18)の壁を画定し、かつ往復移動可能なダイアフラム(20)と、前記ダイアフラム(20)を往復運動させるための駆動手段としてのステッピングモータ(28)とを含む、特に洗剤投与ポンプとして使用される、ダイアフラムポンプ(10)であって、
前記ステッピングモータ(28)は、前記ステッピングモータ(28)を作動させるための制御装置(34)と、前記ステッピングモータ(28)の前記制御装置(34)を操作するための外部制御ユニット(36)とを含み、
前記外部制御ユニット(36)は、前記制御装置(34)に操作信号(42、46)を送信するための出力供給ライン(38)によって、前記制御装置(34)へと接続されており、前記操作信号(42、46)は、予め設定されたパラメータで前記ダイアフラムポンプ(10)、特に前記ステッピングモータ(28)を操作するための開始信号である、ダイアフラムポンプ。
[2]
前記出力供給ライン(38)は、前記制御装置(34)にパルス幅変調操作信号(42)を送信するためのパルス幅変調出力供給ラインである、項目1に記載のダイアフラムポンプ。
[3]
前記出力供給ライン(38)は、前記制御装置(34)にバイナリ及び/又はデジタルコード操作信号(46)を送信するためのバイナリコード出力供給ラインである、項目1に記載のダイアフラムポンプ。
[4]
前記予め設定されたパラメータは、前記ポンプ(10)の駆動速度についての、及び/又は前記ポンプ(10)の吸引速度についてのデータを含む、項目1〜3いずれか一項に記載のダイアフラムポンプ。
[5]
前記予め設定されたパラメータは、投与背圧限界を含む、項目1〜4のいずれか一項に記載のダイアフラムポンプ。
[6]
項目1〜5のいずれか一項に記載のダイアフラムポンプ(10)を含む、システム、特に投与システム。
[7]
特に項目1に記載の、ダイアフラムポンプ(10)を制御する方法であって、方法は:
項目1〜5のいずれか一項に記載のダイアフラムポンプ(10)を提供することと;
前記制御ユニット(36)から前記ステッピングモータ(28)の前記制御装置(34へと、前記出力供給ライン(38)を介して、前記操作信号(42、46)を送信することと;
前記操作信号(42、46)に従って前記ステッピングモータ(28)を開始及び操作することと
を含み、
前記操作信号(42、46)は、特に前記ダイアフラムポンプ(10)、特に前記ステッピングモータ(28)を、予め設定されたパラメータで操作するための開始信号である、方法。
[8]
前記予め設定されたパラメータは、前記ポンプ(10)の駆動速度についての、及び/又は前記ポンプ(10)の吸引速度についての、及び/又は投与背圧限界についてのデータを含む、項目7に記載の方法。
[9]
前記操作信号はパルス幅変調操作信号(42)である、項目7又は8に記載の方法。
[10]
前記操作信号は、バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号(46)である、項目7又は8に記載の方法。
[11]
前記制御装置(34)への出力供給を阻害すること、及び異なる予め設定されたパラメータに対応する新たな操作信号(42、46)を送信することによって、駆動速度を調整する工程を含む、項目7〜10のいずれか一項に記載の方法。
[12]
前記制御装置(34)に、予め設定されたパラメータを、パルス幅変調信号又はバイナリ及び/若しくはデジタルコード信号でプレロードする工程を更に含む、項目7〜11のいずれか一項に記載の方法。

Claims (12)

  1. 少なくとも第一の逆止弁(14)及び第二の逆止弁(16)を有するポンプハウジング(12)と、流体チャンバー(18)と、前記流体チャンバー(18)の壁を画定し、かつ往復移動可能なダイアフラム(20)と、前記ダイアフラム(20)を往復運動させるための駆動手段としてのステッピングモータ(28)とを含む、特に洗剤投与ポンプとして使用される、ダイアフラムポンプ(10)であって、
    前記ステッピングモータ(28)は、前記ステッピングモータ(28)を作動させるための制御装置(34)と、前記ステッピングモータ(28)の前記制御装置(34)を操作するための外部制御ユニット(36)とを含み、
    前記外部制御ユニット(36)は、前記制御装置(34)に操作信号(42、46)を送信するための出力供給ライン(38)によって、前記制御装置(34)へと接続されており、前記操作信号(42、46)は、予め設定されたパラメータで前記ダイアフラムポンプ(10)、特に前記ステッピングモータ(28)を操作するための開始信号である、ダイアフラムポンプ。
  2. 前記出力供給ライン(38)は、前記制御装置(34)にパルス幅変調操作信号(42)を送信するためのパルス幅変調出力供給ラインである、請求項1に記載のダイアフラムポンプ。
  3. 前記出力供給ライン(38)は、前記制御装置(34)にバイナリ及び/又はデジタルコード操作信号(46)を送信するためのバイナリコード出力供給ラインである、請求項1に記載のダイアフラムポンプ。
  4. 前記予め設定されたパラメータは、前記ポンプ(10)の駆動速度についての、及び/又は前記ポンプ(10)の吸引速度についてのデータを含む、請求項1〜3いずれか一項に記載のダイアフラムポンプ。
  5. 前記予め設定されたパラメータは、投与背圧限界を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のダイアフラムポンプ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のダイアフラムポンプ(10)を含む、システム、特に投与システム。
  7. 特に請求項1に記載の、ダイアフラムポンプ(10)を制御する方法であって、方法は:
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のダイアフラムポンプ(10)を提供することと;
    前記制御ユニット(36)から前記ステッピングモータ(28)の前記制御装置(34へと、前記出力供給ライン(38)を介して、前記操作信号(42、46)を送信することと;
    前記操作信号(42、46)に従って前記ステッピングモータ(28)を開始及び操作することと
    を含み、
    前記操作信号(42、46)は、特に前記ダイアフラムポンプ(10)、特に前記ステッピングモータ(28)を、予め設定されたパラメータで操作するための開始信号である、方法。
  8. 前記予め設定されたパラメータは、前記ポンプ(10)の駆動速度についての、及び/又は前記ポンプ(10)の吸引速度についての、及び/又は投与背圧限界についてのデータを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記操作信号はパルス幅変調操作信号(42)である、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記操作信号は、バイナリ及び/又はデジタルコード操作信号(46)である、請求項7又は8に記載の方法。
  11. 前記制御装置(34)への出力供給を阻害すること、及び異なる予め設定されたパラメータに対応する新たな操作信号(42、46)を送信することによって、駆動速度を調整する工程を含む、請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記制御装置(34)に、予め設定されたパラメータを、パルス幅変調信号又はバイナリ及び/若しくはデジタルコード信号でプレロードする工程を更に含む、請求項7〜11のいずれか一項に記載の方法。
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