(第1実施形態)
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。なお、以下では、パチンコ遊技機1を、単に、遊技機1という場合がある。
[パチンコ遊技機1の概略構成]
以下、図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1の概略構成について説明する。なお、図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機1の一例を示す概略正面図である。図2は、遊技機1に設けられた表示器4の一例を示す拡大図である。図3は、遊技機1の部分平面図である。
図1において、遊技機1は、例えば遊技者の操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたパチンコ遊技機である。この遊技機1は、遊技球が打ち出される遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材5とを備えている。枠部材5は、軸支側に設けられた蝶番を中心に、遊技機1の主部に対して開閉可能に構成されている。そして、枠部材5の前面側となる所定位置(例えば、軸支側とは反対側となる端部)には錠部43が設けられており、錠部43を開錠することによって枠部材5を開くことが可能となる。
遊技盤2は、その前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、下方(発射装置211;図4参照)から発射された遊技球が遊技盤2の主面左側に沿って上昇して遊技領域20の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材(図示せず)と、上昇した遊技球を遊技領域20の右側に案内する案内部材(図示せず)とが備えられている。
また、遊技盤2には、遊技者により視認され易い位置に、各種演出のための画像を表示する画像表示部6が配設されている。画像表示部6は、遊技者による遊技の進行に応じて、例えば、装飾図柄を表示することによって特別図柄抽選(大当り抽選)の結果を遊技者に報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現等による予告演出を表示したり、特別図柄抽選が保留されている回数を示す保留画像を表示したりする。なお、画像表示部6は、液晶表示装置やEL(Electro Luminescence:電界発光)表示装置等によって構成されるが、他の任意の表示装置を利用してもよい。さらに、遊技盤2の前面には、各種の演出に用いられる可動役物7および盤ランプ8が設けられている。可動役物7は、遊技盤2に対して可動に構成され、遊技の進行に応じて又は遊技者の操作に応じて、所定の動作を行うことによって演出を行う。また、盤ランプ8は、遊技の進行に応じて発光することによって光による各種の演出を行う。
遊技領域20には、遊技球の落下方向を変化させる遊技くぎ及び風車(共に図示せず)等が配設されている。また、遊技領域20には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。なお、図1においては、入賞や抽選に関する種々の役物の一例として、第1始動口21、第2始動口22、ゲート25、大入賞口23、および普通入賞口24が遊技盤2に配設されている。さらに、遊技領域20には、遊技領域20に打ち出された遊技球のうち何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球を、遊技領域20の外に排出する排出口26が配設されている。
第1始動口21および第2始動口22は、それぞれ遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当り抽選)が始動する。第1始動口21は、予め定められた特別電動役物(大入賞口23)および/または予め定められた特別図柄表示器(後述する第1特別図柄表示器4a)を作動させることとなる、遊技球の入賞に係る入賞口である。また、第2始動口22は、上記特別電動役物および/または予め定められた特別図柄表示器(後述する第2特別図柄表示器4b)を作動させることとなる、遊技球の入賞に係る入賞口である。ゲート25を遊技球が通過すると普通図柄抽選(下記の電動チューリップ27の開閉抽選)が始動する。なお、普通入賞口24に遊技球が入賞しても抽選は始動しない。
第2始動口22は、第1始動口21の下部に設けられ、普通電動役物の一例として、遊技球の入口近傍に電動チューリップ27を備えている。電動チューリップ27は、チューリップの花を模した一対の羽根部を有しており、後述する電動チューリップ開閉部112(例えば、電動ソレノイド)の駆動によって当該一対の羽根部が左右に開閉する。電動チューリップ27は、一対の羽根部が閉じていると、第2始動口22の入口へ案内される開口幅が極めて狭いため、遊技球が第2始動口22へ入らない閉状態となる。一方、電動チューリップ27は、一対の羽根部が左右に開くと、第2始動口22の入口へ案内される開口幅が拡大するため、遊技球が第2始動口22へ入り易い開状態となる。そして、電動チューリップ27は、ゲート25を遊技球が通過して普通図柄抽選に当選すると、一対の羽根部が規定時間(例えば、0.10秒間)開き、規定回数(例えば、1回)だけ開閉する。
大入賞口23は、第2始動口22の下側中央に位置し、特別図柄抽選の結果に応じて開放する。大入賞口23は、通常は閉状態であり遊技球が入ることがない状態となっているが、特別図柄抽選の結果に応じて遊技盤2の主面から突出傾斜して開状態となって遊技球が入り易い状態となる。例えば、大入賞口23は、所定条件(例えば、29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンドを、所定回数(例えば、16回)だけ繰り返す。
また、遊技盤2の右下には、上述した特別図柄抽選や普通図柄抽選の結果や保留数に関する表示を行う表示器4が配設されている。表示器4の詳細については後述する。
ここで、賞球の払い出しについて説明する。第1始動口21、第2始動口22、大入賞口23、および普通入賞口24に遊技球が入る(入賞する)と、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。例えば、第1始動口21および第2始動口22に遊技球が1個入賞すると3個の賞球、大入賞口23に遊技球が1個入賞すると13個の賞球、普通入賞口24に遊技球が1個入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート25を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
遊技機1の前面となる枠部材5には、ハンドル31、レバー32、停止ボタン33、取り出しボタン34、スピーカ35、枠ランプ36、演出ボタン37、演出キー38、および皿39等が設けられている。
遊技者がハンドル31に触れてレバー32を時計回りに回転させる操作を行うと、その操作角度に応じた打球力にて所定の時間間隔(例えば、1分間に100個)で、発射装置211(図4参照)が遊技球を電動発射する。皿39(図3参照)は、遊技機1の前方に突出して設けられ、発射装置211に供給される遊技球を一時的に溜めておく。また、皿39には、上述した賞球が払い出される。そして、皿39に溜められた遊技球は、遊技者のレバー32による操作と連動したタイミングで、供給装置(図示せず)によって1つずつ発射装置211に供給される。
停止ボタン33は、ハンドル31の下部側面に設けられ、ハンドル31に遊技者が触れてレバー32を時計回りに回転させている状態であっても、遊技者に押下されることによって遊技球の発射を一時的に停止させる。取り出しボタン34は、皿39が設けられた位置近傍の前面に設けられ、遊技者に押下されることによって皿39に溜まっている遊技球を箱(図示せず)に落下させる。
スピーカ35および枠ランプ36は、それぞれ遊技機1の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりする。スピーカ35は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。また、枠ランプ36は、点灯/点滅によるパターンや発光色の違い等によって光による各種の演出を行う。
次に、図2を参照して、遊技機1に設けられる表示器4について説明する。図2において、表示器4は、第1特別図柄表示器4a、第2特別図柄表示器4b、第1特別図柄保留表示器4c、第2特別図柄保留表示器4d、普通図柄表示器4e、普通図柄保留表示器4f、および遊技状態表示器4gを備えている。
第1特別図柄表示器4aは、第1始動口21に遊技球が入賞することに対応して表示図柄が変動して表示される。例えば、第1特別図柄表示器4aは、7セグ表示装置で構成され、第1始動口21に遊技球が入賞した場合、特別図柄を変動表示した後に停止表示してその抽選結果を表示する。また、第2特別図柄表示器4bは、第2始動口22に遊技球が入賞することに対応して表示図柄が変動して表示される。例えば、第2特別図柄表示器4bも同様に、7セグ表示装置で構成され、第2始動口22に遊技球が入賞した場合、特別図柄を変動表示した後に停止表示してその抽選結果を表示する。普通図柄表示器4eは、ゲート25を遊技球が通過することに対応して表示図柄が変動して表示される。例えば、普通図柄表示器4eは、LED表示装置で構成され、遊技球がゲート25を通過した場合、普通図柄を変動表示した後に停止表示してその抽選結果を表示する。
第1特別図柄保留表示器4cは、第1始動口21に遊技球が入賞した場合の特別図柄抽選を保留している回数を表示する。第2特別図柄保留表示器4dは、第2始動口22に遊技球が入賞した場合の特別図柄抽選を保留している回数を表示する。普通図柄保留表示器4fは、普通図柄抽選を保留している回数を表示する。例えば、第1特別図柄保留表示器4c、第2特別図柄保留表示器4d、および普通図柄保留表示器4fは、それぞれ列設されたLED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留回数が表示される。
遊技状態表示器4gは、遊技機1の電源投入時点における遊技状態(時短状態等)を表示する。
次に、図3を参照して、遊技機1に設けられる入力装置について説明する。図3において、遊技機1には、入力装置の一例として、演出ボタン37および演出キー38が設けられている。
演出ボタン37および演出キー38は、それぞれ遊技者が演出に対する入力を行うために設けられている。演出ボタン37は、遊技機1の前方に突出した皿39の上面脇部に設けられる。演出キー38は、中央キーと略十字に配列された4つの方向キーとを有し、演出ボタン37に隣接して皿39の上面脇部に設けられる。演出ボタン37および演出キー38は、それぞれ遊技者に押下されることによって所定の演出が行われる。例えば、遊技者は、所定のタイミングで演出ボタン37を押下することによって所定の演出を楽しむことができる。また、演出ボタン37は、遊技者に押下操作(入力操作)を促すために発光する場合もある。また、遊技者は、演出キー38の4つの方向キーを操作することにより、画像表示部6に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶこと等が可能である。また、遊技者は、演出キー38の中央キーを操作することにより、選んだ画像を情報として入力することが可能である。
なお、演出ボタン37は、演出ボタン37自身が行う演出として、上記した押下操作を促す発光(発光演出)に加えて、自身が振動するボタン振動演出や、自身が円筒状にせり上がって突出するボタン突出演出等を行ってもよい。また、これらの演出は、単独で又は複数同時に行ってもよい。また、特別図柄抽選で大当りしている可能性が高い場合に、ボタン振動演出やボタン突出演出が実行され易い制御としてもよい。つまり、ボタン振動演出やボタン突出演出によって大当り信頼度が高いことを示唆してもよい。
また、押下操作のみが可能な演出ボタン37の代わりに、複数の操作が可能な操作手段を設けてもよい。例えば、遊技者がスティックを握ってスティックを前後左右に傾ける操作ができると共に人差し指(又は親指)でスティックに設けられたボタンを押下できるレバー(例えばジョイスティック)を設けてもよい。
また、遊技機1の背面側には、払出用の遊技球を溜めておく球タンクや遊技球を皿39に払い出す払出装置(払出駆動部311)が設けられ、各種の基板等が取り付けられている。例えば、遊技盤2の後面には、メイン基板およびサブ基板等が配設されている。具体的には、メイン基板には、内部抽選および当選の判定等を行うメイン制御部100(図4参照)が構成されたメイン制御基板が配設されている。サブ基板には、遊技球を遊技領域20の上部へ発射する発射装置211を制御する発射制御部200(図4参照)が構成された発射制御基板、賞球の払出を制御する払出制御部300が構成された払出制御基板、演出を統括的に制御する演出制御部400が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像音響制御部500が構成された画像制御基板、および各種のランプ(枠ランプ36、盤ランプ8)や可動役物7による演出を制御するランプ制御部600が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤2の後面には、遊技機1の電源オン/オフを切り替えるとともに、遊技機1に供給された24V(ボルト)の交流電力を各種電圧の直流電力に変換して、それぞれの電圧の直流電力を上述した各種の基板等に出力するスイッチング電源が配設されている。
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
次に、図4を参照して、遊技機1における動作制御や信号処理を行う制御装置について説明する。なお、図4は、遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
図4において、遊技機1の制御装置は、メイン制御部100、発射制御部200、払出制御部300、演出制御部400、画像音響制御部500、およびランプ制御部600等を備えている。
メイン制御部100は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)101、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)103を備えている。CPU101は、内部抽選および当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。ROM102には、CPU101により実行されるプログラムや各種データ等が記憶されている。RAM103は、CPU101の作業用メモリ等として用いられる。以下、メイン制御部100の主な機能について説明する。
メイン制御部100は、第1始動口21または第2始動口22に遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当り抽選)を行い、特別図柄抽選で当選したか否かを示す判定結果データを演出制御部400に送る。
メイン制御部100は、電動チューリップ27の羽根部が開状態となる開時間や羽根部が開閉する回数、さらには羽根部が開閉する開閉時間間隔を制御する。また、メイン制御部100は、遊技球が第1始動口21へ入賞したときの特別図柄抽選の実行保留回数、遊技球が第2始動口22へ入賞したときの特別図柄抽選の実行保留回数、および遊技球がゲート25を通過したときの普通図柄抽選の実行保留回数をそれぞれ管理し、これらの保留回数に関連するデータを演出制御部400に送る。
メイン制御部100は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口23の開閉動作を制御する。例えば、メイン制御部100は、所定条件(例えば、29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで、大入賞口23が突出傾斜して開状態となるラウンドを所定回数(例えば、16回)だけ繰り返すように制御する。また、メイン制御部100は、大入賞口23が開閉する開閉時間間隔を制御する。
メイン制御部100は、遊技の進行に応じて遊技状態を変化させ、又、遊技の進行に応じて、特別図柄抽選の当選確率、特別図柄抽選の実行間隔(特別図柄が表示器4に変動表示されて停止表示される時間と言ってもよい)、電動チューリップ27の開閉動作等を変化させる。
メイン制御部100は、第1始動口21、第2始動口22、大入賞口23、および普通入賞口24に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように払出制御部300に対して指示する。なお、メイン制御部100は、ゲート25を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しを払出制御部300に指示しない。払出制御部300がメイン制御部100の指示に応じて賞球の払い出しを行った場合、払出制御部300から払い出した賞球の個数に関する情報がメイン制御部100へ送られる。そして、メイン制御部100は、払出制御部300から取得した情報に基づいて、払い出した賞球の個数を管理する。
上述した機能を実現するために、メイン制御部100には、第1始動口スイッチ111a、第2始動口スイッチ111b、電動チューリップ開閉部112、ゲートスイッチ113、大入賞口スイッチ114、大入賞口開閉部115、普通入賞口スイッチ116、表示器4(第1特別図柄表示器4a、第2特別図柄表示器4b、第1特別図柄保留表示器4c、第2特別図柄保留表示器4d、普通図柄表示器4e、普通図柄保留表示器4f、および遊技状態表示器4g)が接続されている。
第1始動口スイッチ111aは、第1始動口21へ遊技球が入賞したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。第2始動口スイッチ111bは、第2始動口22へ遊技球が入賞したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。電動チューリップ開閉部112は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、電動チューリップ27の一対の羽根部を開閉する。ゲートスイッチ113は、ゲート25を遊技球が通過したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口スイッチ114は、大入賞口23へ遊技球が入賞したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。大入賞口開閉部115は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、大入賞口23を開閉する。普通入賞口スイッチ116は、普通入賞口24へ遊技球が入賞したことに応じた信号をメイン制御部100へ送る。
また、メイン制御部100は、第1始動口21への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(以下、第1特別図柄抽選という場合がある)の結果を、第1特別図柄表示器4aに表示する。メイン制御部100は、第2始動口22への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(以下、第2特別図柄抽選という場合がある)の結果を、第2特別図柄表示器4bに表示する。メイン制御部100は、第1特別図柄抽選を保留している保留回数を、第1特別図柄保留表示器4cに表示する。メイン制御部100は、第2特別図柄抽選を保留している保留回数を、第2特別図柄保留表示器4dに表示する。メイン制御部100は、ゲート25への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選の結果を、普通図柄表示器4eに表示する。メイン制御部100は、普通図柄抽選を保留している保留回数を、普通図柄保留表示器4fに表示する。また、メイン制御部100は、遊技機1の電源投入時にその時点の遊技状態を遊技状態表示器4gに表示する。
発射制御部200は、CPU201、ROM202、およびRAM203を備えている。CPU201は、発射装置211に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。ROM202は、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM203は、CPU201の作業用メモリ等として用いられる。
レバー32は、その位置が中立位置にある場合、信号を出力せずに発射停止状態となる。そして、レバー32は、遊技者によって時計回りに回転操作されると、その回転角度に応じた信号を打球発射指令信号として発射制御部200に出力する。発射制御部200は、打球発射指令信号に基づいて、発射装置211の発射動作を制御する。例えば、発射制御部200は、レバー32の回転角度が増すほど、遊技球が発射される速度が速くなるように、発射装置211の動作を制御する。発射制御部200は、停止ボタン33が押下された信号が出力された場合、発射装置211が遊技球を発射する動作を停止させる。
払出制御部300は、CPU301、ROM302、およびRAM303を備えている。CPU301は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行う。ROM302は、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM303は、CPU301の作業用メモリ等として用いられる。
払出制御部300は、メイン制御部100から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。具体的には、払出制御部300は、メイン制御部100から、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部311を制御する。ここで、払出駆動部311は、遊技球の貯留部(球タンク)から遊技球を送り出す駆動モータ等で構成される。
演出制御部400は、CPU401、ROM402、RAM403、およびRTC(リアルタイムクロック)404を備えている。また、演出制御部400には、遊技者によって操作される演出キー38が接続され、演出制御部400は、遊技者による演出キー38の操作に応じて演出キー38から出力される操作データを取得する。また、演出制御部400は、ランプ制御部600を介して演出ボタン37から出力される操作データを取得する。CPU401は、演出を制御する際の演算処理を行う。ROM402は、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM403は、CPU401の作業用メモリ等として用いられる。RTC404は、現時点の日時を計測する。
演出制御部400は、メイン制御部100から送られる特別図柄抽選結果等を示すデータに基づいて、演出内容を設定する。また、演出制御部400は、遊技者によって演出ボタン37または演出キー38が押下操作された場合、当該操作入力や検出結果に応じて演出内容を設定する場合もある。
画像音響制御部500は、CPU501、ROM502、RAM503を備えている。CPU501は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行う。ROM502は、CPU501にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM503は、CPU501の作業用メモリ等として用いられる。
画像音響制御部500は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、画像表示部6に表示する画像およびスピーカ35から出力する音響を制御する。具体的には、画像音響制御部500のROM502には、特別図柄抽選結果を報知等するための装飾図柄画像、予告演出や先読み予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等の画像、特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像、および各種背景画像等を、画像表示部6に表示するための画像データが記憶されている。また、画像音響制御部500のROM502には、画像表示部6に表示される画像と連動させて、または表示される画像とは独立に、スピーカ35から出力させる楽曲や音声等の各種音響データが記憶されている。画像音響制御部500のCPU501は、ROM502に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU501は、読み出した画像データを用いて、背景画像表示、装飾図柄画像表示、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理を行って、演出制御部400から送られたコマンドに対応した各種演出表示を行う。そして、CPU501は、画像処理された画像データが示す画像を画像表示部6に表示する。また、CPU501は、読み出した音響データを用いて音声処理を行い、音声処理された音響データが示す音響をスピーカ35から出力する。
ランプ制御部600は、CPU601、ROM602、およびRAM603を備えている。CPU601は、盤ランプ8、枠ランプ36、演出ボタン37の発光、および可動役物7の動作を制御する際の演算処理を行う。ROM602は、CPU601にて実行されるプログラムや各種データ等を記憶している。RAM603は、CPU601の作業用メモリ等として用いられる。
ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ8等の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、可動役物7の動作を制御する。具体的には、ランプ制御部600のROM602には、演出制御部400により設定される演出内容に応じた盤ランプ8等での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU601は、ROM602に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU601は、読み出した発光パターンデータに基づいて、盤ランプ8等の発光を制御する。また、ROM602には、演出制御部400により設定される演出内容に応じた可動役物7の動作パターンデータが記憶されている。CPU601は、ROM602に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU601は、読み出した動作パターンデータに基づいて、可動役物7の動作を制御する。
また、ランプ制御部600には、遊技者によって操作される演出ボタン37が接続され、ランプ制御部600は、遊技者による演出ボタン37の操作に応じて演出ボタン37から出力される操作データを取得して、当該操作データを演出制御部400に伝達する。
なお、演出制御部400は、ランプ制御部600から伝達される演出ボタン37の操作データ、および演出キー38から出力された操作データに基づいて、画像音響制御部500に対して、演出ボタン37および演出キー38の操作状態を通知する。ここで、演出ボタン37および演出キー38の操作状態とは、操作が行われているか否かや、どのような操作が行われているか(例えば、演出ボタン37の長押しや、演出キー38左方向キーの押下)等を含む情報である。したがって、例えば演出ボタン37が遊技者によって操作された場合、ランプ制御部600によって検出された演出ボタン37の操作状態が、演出制御部400を介して画像音響制御部500に伝達される。このため、画像音響制御部500は、演出制御部400から伝達される演出ボタン37の操作状態に基づいて、演出内容を変化させることもできる。また、演出制御部400は、ランプ制御部600から伝達される演出ボタン37の操作データに応じて、ランプ制御部600にコマンドを送信して可動役物7を動作させて可動役物演出を実行することもできる。
[本実施形態における遊技状態の概要]
次に、本実施形態における遊技機1の遊技状態について説明する。遊技機1の遊技状態としては、高確状態、低確状態、電サポ状態、非電サポ状態、時短状態、非時短状態、大当り遊技状態が少なくとも存在する。低確状態は、特別図柄抽選の当選確率が通常の低確率(例えば1/300)に設定されている遊技状態であり、高確状態は、特別図柄抽選の当選確率が、低確状態よりも高確率(例えば1/50)に設定されている遊技状態である。非電サポ状態は、普通図柄抽選の当選確率が通常の低確率(例えば1/10)であり、かつ普通図柄抽選に当選した場合であっても電動チューリップ27が短時間(例えば0.10秒間を1回)しか開放制御されない遊技状態であり、このため、第2始動口22に遊技球が入球し難い遊技状態である。電サポ状態は、普通図柄抽選の当選確率が非電サポ状態よりも高確率(例えば10/10)であり、かつ普通図柄抽選に当選した場合に電動チューリップ27が長時間(例えば2.00秒間を3回)開放されるように制御される遊技状態であり、このため、電動チューリップ27が頻繁に長時間開放されて第2始動口22に遊技球が頻繁に入球(入賞)し易くなる遊技状態である。非時短状態とは、特別図柄抽選の実行時間が通常の時間となる遊技状態であり、時短状態とは、特別図柄抽選の実行時間が、非時短状態よりも短縮されることとなる遊技状態である。大当り遊技状態とは、特別図柄抽選に当選して(大当りして)大入賞口23が開放される大当り遊技が実行されている遊技状態である。なお、本実施形態においては、電サポ状態と時短状態とは同時に制御されるものとするが、この同時に制御される遊技状態においては、第2始動口22へ遊技球が入賞し易くなることにより遊技球が殆ど減ることなく、かつ短時間で多数の特別図柄抽選を実行できることとなる。また、以下では、低確状態かつ非電サポ状態かつ非時短状態に制御される遊技状態を通常遊技状態といい、高確状態かつ電サポ状態かつ時短状態に制御される遊技状態を確変遊技状態という。なお、本実施形態では、高確状態かつ非電サポ状態かつ非時短状態に制御される遊技状態である潜伏遊技状態は設けておらず、特別図柄抽選に当選すると、大当り遊技が終了してから、遊技状態は確変遊技状態または通常遊技状態で制御される。
次に、パチンコ遊技機1が実行する処理フローについて説明する。
[メイン制御部100によるメイン処理]
まず、図5を参照しつつ、メイン制御部100によって実行されるメイン処理について説明する。なお、このメイン処理は、パチンコ遊技機1の電源が投入されると開始され、メイン制御部100が起動している間、継続的に実行される。
図5のステップS901において、まず、CPU101は、例えば2000ms待機して、処理はステップS902に移る。なお、図示はしていないが、演出制御部400のCPU401は、パチンコ遊技機1の電源が投入されると、待機処理を行うことなく、メイン制御部100からの信号を受信可能な状態となる。すなわち、演出制御部400のCPU401は、メイン制御部100のCPU101よりも先に、処理を開始できる状態となる。
ステップS902において、CPU101は、RAM103へのアクセスが可能となり、処理はステップS903に移る。
ステップS903において、CPU101は、不図示のRAMクリアスイッチが「ON」であるか否かを判定する。ステップS903での判定がYESの場合、処理はステップS904に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS907に移る。
ステップS904において、CPU101は、RAMクリアを行う。ここで、RAMクリアは、公知の技術であるため詳細な説明は省略するが、RAM103に格納されている各種情報(例えば遊技状態を示す情報)を所定の初期状態とすることである。その後、処理はステップS905に移る。
ステップS905において、CPU101は、RAMクリア時の作業領域を設定し、処理はステップS906に移る。
ステップS906において、CPU101は、周辺部の初期設定を行う。ここで、周辺部とは、演出制御部400や払出制御部300等である。周辺部の初期設定は、それぞれの制御部に対して、初期設定の実行を指示する初期設定コマンドを送信することによって行われる。その後、処理はステップS910に移る。
ステップS907において、CPU101は、バックアップフラグが「ON」であるか否かを判定する。なお、バックアップフラグとは、電源遮断時にバックアップデータの生成が正常に完了した場合、オンになるフラグであり、生成したバックアップデータに関連付けて、当該バックアップデータが有効であることを示すフラグである。ステップS907での判定がYESの場合、処理はステップS908に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS904に移る。
ステップS908において、CPU101は、チェックサムが正常であるか否かを判定する。ステップS908での判定がYESの場合、処理はステップS909に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS904に移る。
ステップS909において、CPU101は、後述する復旧処理(図7参照)を実行し、処理はステップS910に移る。
ステップS910において、CPU101は、内蔵されているCTC(タイマカウンタ)の周期(4ms)を設定する。なお、CPU101は、ここで設定された周期を用いて後述するタイマ割込処理(図8参照)を実行する。その後、処理はステップS911に移る。
ステップS911において、CPU101は、後述する電源遮断監視処理(図6参照)を実行し、処理はステップS912に移る。
ステップS912において、CPU101は、タイマ割込処理の割り込みを禁止する設定を行い、処理はステップS913に移る。
ステップS913において、CPU101は、各種の初期値乱数を更新し(カウントアップし)、処理はステップS914に移る。ここで、初期値乱数とは、後述するタイマ割り込み処理(図8参照)においてカウントアップ更新される各種の乱数(大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)の開始値を決定するための乱数であり、各種の乱数に対応して複数の初期値乱数が用意されている。なお、初期値乱数は、所定のCTCの周期(4ms)ごとに発生するタイマ割込み処理(図8参照)と、その残余時間(すなわち、この所定のCTCの周期からタイマ割込み処理に要する処理時間を減じた時間)に処理されるメイン処理(図5参照)の両方でカウントアップ更新され、設定されている乱数の最大値(例えば299)に達した後は再び最小値(例えば0)に戻る。また、この残余時間は、CPU101の処理状況に応じて異なるので、ランダムな時間となっており、残余時間で更新される初期値乱数の更新回数もランダムとなる。一方、詳細は後述するが、他の各種乱数(大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)は、タイマ割込み処理(図8参照)でしか更新されないため、初期値乱数とは乱数更新処理の処理周期が相違する。このように、処理周期が相違することにより、例えば、初期値乱数と大当り乱数の乱数範囲が同じ(例えば0〜299)であったとしても、大当り乱数の開始値として取得される初期値乱数の値は毎回ランダムとなる。そのため、大当りを発生させる大当り乱数値が取得されるタイミングを予測することを困難にすることができる。
ステップS914において、CPU101は、タイマ割込処理の割り込みを許可する設定を行い、処理がステップS911に戻される。つまり、CPU101は、ステップS911〜ステップS914の処理を繰り返し実行する。
[メイン制御部100による電源遮断監視処理]
図6は、図5のステップS911における電源遮断監視処理の詳細フローチャートである。図6のステップS9111において、CPU101は、割込処理を禁止し、処理はステップS9112に移る。
ステップS9112において、CPU101は、不図示の電源部から電源遮断信号が入力されたか否かに基づいて、パチンコ遊技機1に対する電源供給が遮断されたか否かを判定する。ステップS9112での判定がYESの場合、処理はステップS9114に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS9113に移る。
ステップS9113において、CPU101は、割込処理を許可し、電源遮断監視処理を終了する(処理は図5のステップS912に移る)。
一方、ステップS9114において、CPU101は、CPU101に対して各種情報が入出力される出力ポートをクリアし、処理はステップS9115に移る。
ステップS9115において、CPU101は、現在の遊技機1の遊技状態等に基づいて、バックアップデータをRAM103に作成後、RAM103の内容からチェックサムを作成してRAM103に格納する。なお、この処理は、メイン制御部100に供給される電源の電源遮断により電源電圧が低下し始めたことを検出してから(ステップS9112で「YES」と判定されてから)電源電圧が「0」になるまでの期間に行われる。この処理によって、電源が遮断される直前の遊技状態情報等がRAM103に記憶される。その後、処理はステップS9116に移る。
ステップS9116において、CPU101は、バックアップフラグを「ON」に設定し、処理はステップS9117に移る。
ステップS9117において、CPU101は、RAM103へのアクセスを禁止し、電源遮断監視処理を終了する(処理は図5のステップS912に移る)。
[メイン制御部100による復旧処理]
図7は、図5のステップS909における復旧処理の詳細フローチャートである。まず、図7のステップS9091において、CPU101は、復旧時におけるRAM103の作業領域を設定し、処理はステップS9092に移る。
ステップS9092において、CPU101は、RAM103の情報を参照して、電源遮断時における遊技状態や特別図柄抽選の保留数に関する情報を確認し、当該情報を含めた復旧通知コマンドを演出制御部400に対して送信する。このように、CPU101は、パチンコ遊技機1に対する電源供給が復旧したことを通知するために、電源遮断時の状態を示す復旧通知コマンドを演出制御部400へ送信する。このステップS9092の処理により、演出制御部400は、電源遮断前の遊技状態等を確認することができる。
ステップS9093において、CPU101は、周辺部の設定を行い、処理はステップS9094に移る。
ステップS9094において、CPU101は、バックアップフラグを「OFF」に設定し、復旧処理を終了する(処理は図5のステップS910に移る)。
[メイン制御部のタイマ割り込み処理]
次に、メイン制御部100において実行されるタイマ割込処理について説明する。図8は、メイン制御部100によって行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。以下に、図8を参照して、メイン制御部100において行われるタイマ割込み処理について説明する。メイン制御部100は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図8に示す一連の処理を一定時間(4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図8以降のフローチャートに基づいて説明するメイン制御部100で行われる処理は、ROM102に記憶されているプログラムに基づいて実行される。
まず、ステップS1において、メイン制御部100のCPU101は、大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数等の各種の乱数の更新、および各乱数がカウントアップ更新される際の開始値となるそれぞれの初期値乱数の更新を行う乱数更新処理を実行する。ここで、大当り乱数は、特別図柄抽選の当選又は落選を判定する(つまり、特別図柄抽選を行う)ための乱数である。図柄乱数は、特別図柄抽選に当選した場合に大当りの種類を決定するための乱数である。なお、特別図柄抽選の当選又は落選の判定と、当選した場合の大当りの種類の決定とを合せて、特別図柄抽選と考えてもよい。大当り乱数及び図柄乱数は、後に説明する図10のステップS407の処理で使用される乱数である。リーチ乱数は、特別図柄抽選に落選した場合にリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄の変動時間(変動パターン)を決定するための乱数である。ここで、特別図柄の変動時間は、この特別図柄の変動に同期して実行される報知演出(変動演出)の実行時間と等しい。リーチ乱数及び変動パターン乱数は、後に説明する図10のステップS408の処理で使用される。ステップS1の乱数更新処理において、大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数等は、それぞれ、1ずつ加算されて更新される。つまり、カウントアップされる。そして、ステップS2の始動口スイッチ(SW)処理やステップS3のゲートスイッチ(SW)処理において各乱数が取得されて、後述するステップS4の特別図柄処理やステップS5の普通図柄処理で使用される。なお、このステップS1の処理を行うカウンタは、典型的にはループカウンタであり、設定されている乱数の最大値(例えば変動パターン乱数では299)に達した後は再び0に戻る(つまり、循環する)。また、ステップS1の乱数更新処理において、大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数等の各カウンタは、それぞれ、ループカウンタのカウントが一巡すると、その時点での各乱数に対応する初期値乱数を取得して、当該初期値乱数の値を開始値として、新たにループカウンタのカウントを開始する。なお、大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数等の乱数範囲は、任意に設定すればよいが、それぞれを異なる範囲に設定することで、これらの乱数の間でカウンタの値(カウント値)が同期しないように設定することが好ましい。
次に、ステップS2において、CPU101は、第1始動口スイッチ111a及び第2始動口スイッチ111bの状態を監視し、第1始動口21又は第2始動口22に遊技球が入賞したと判定した時点で、第1特別図柄抽選の保留数U1や第2特別図柄抽選の保留数U2に関する処理や各種乱数を取得する処理を行う始動口スイッチ処理を実行する。この始動口スイッチ処理の詳細については、図9を参照して後に詳述する。
次に、ステップS3において、CPU101は、ゲートスイッチ113の状態を監視し、ゲートスイッチ113からの出力信号に基づいて、ゲート25を遊技球が通過したと判定された時点で普通図柄抽選の保留数が上限値(例えば4)未満か否かを判断し、保留数が上限値未満であると判断した場合、後述するステップS5の普通図柄処理に使用される乱数を取得するゲートスイッチ処理を実行する。
次に、ステップS4において、CPU101は、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選を実行し、第1特別図柄表示器4a又は第2特別図柄表示器4bに特別図柄を変動表示させた後にこれらの抽選結果を示す停止図柄の表示処理や、演出制御部400へ各種コマンドを送信等するための特別図柄処理を実行する。この特別図柄処理については、図10を参照して後に詳述する。
次に、ステップS5において、CPU101は、ステップS3のゲートスイッチ処理で取得された乱数が所定の当り乱数と一致するか否かを判定する普通図柄処理を実行する。そして、CPU101は、普通図柄表示器4eに普通図柄を変動表示させた後に判定結果を示す普通図柄を停止表示させる。具体的には、CPU101は、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる普通図柄変動時間を、非時短状態では10秒に設定し、時短状態では0.5秒に短縮する。また、CPU101は、普通図柄表示器4eに表示された普通図柄が所定の当り図柄となる確率(つまり、普通図柄抽選の当選確率)を、非電サポ状態では低確率(1/10)に設定し、電サポ状態では高確率(10/10)に上昇させる。
次に、ステップS6において、CPU101は、ステップS4の特別図柄処理で特別図柄抽選に当選したと判定された場合(大当りした場合)に、大入賞口開閉部115を制御して大入賞口23に所定の開閉動作を行わせ、また、いわゆる大当り遊技演出等に関する各種コマンドを演出制御部400に対して送信等するための大入賞口処理を実行する。この処理によって、大当り遊技(特別遊技)が進行され、遊技者は多量の賞球を獲得可能となる。この大入賞口処理については、図15及び図16を参照して後に詳述する。
次に、ステップS7において、CPU101は、ステップS5の普通図柄処理によって普通図柄表示器4eに表示された普通図柄が所定の当り図柄である場合(つまり、普通図柄抽選に当選した場合)に、電動チューリップ27を作動させる電動チューリップ処理を実行する。その際、CPU101は、非電サポ状態では電動チューリップ27を極短期間(0.10秒間を1回)開放制御し、電サポ状態では電動チューリップ27を長期間(2.00秒間を3回)開放制御する。なお、電動チューリップ27が開放状態に制御されることによって第2始動口22に遊技球が入賞可能な状態となり、第2始動口22に遊技球が入賞することで、第2特別図柄抽選が行われることとなる。
次に、ステップS8において、CPU101は、遊技球の入賞個数の管理及び入賞に応じた賞球の払出しを制御する賞球処理を実行する。
次に、ステップS9において、CPU101は、ステップS2の始動口スイッチ処理、ステップS4の特別図柄処理、ステップS6の大入賞口処理、ステップS8の賞球処理等でRAM103にセットされた各種コマンドや演出に必要な情報を演出制御部400又は払出制御部300へ出力する出力処理を実行する。なお、CPU101は、第1始動口21、第2始動口22、大入賞口23、普通入賞口24に遊技球が入賞する毎に、それぞれの入賞口に遊技球が入賞したことを通知するための入賞コマンドをRAM103にセットして、当該入賞コマンドを演出制御部400又は払出制御部300へ出力する。
[始動口スイッチ処理]
図9は、図8のステップS2における始動口スイッチ処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図8のステップS2における始動口スイッチ処理について、図9を参照して説明する。
まず、ステップS201において、メイン制御部100のCPU101は、第1始動口スイッチ111aからの出力信号に基づいて、第1始動口21に遊技球が入賞したか否かを判定する。ステップS201での判定がYESの場合、処理はステップS202に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS207に移る。
ステップS202において、CPU101は、ROM102から第1特別図柄抽選の保留数の上限値Umax1(本実施形態では「4」)を読み出し、RAM103に記憶されている第1特別図柄抽選の保留数U1が上限値Umax1未満であるか否かを判定する。ステップS202での判定がYESの場合、処理はステップS203に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS207に移る。
ステップS203において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U1の値を、1加算した値に更新する。また、CPU101は、第1始動口21に遊技球が入賞したことを演出制御部400に対して通知するための入賞コマンドをRAM103にセットする。この入賞コマンドは、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信される。その後、処理はステップS204に移る。
ステップS204において、CPU101は、第1特別図柄抽選等に使用される乱数のセット(大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)を取得する。その後、処理はステップS205に移る。
ステップS205において、CPU101は、事前判定処理を行い、ステップS204で取得した乱数の各セット(遊技情報)を時系列順でRAM103に格納する。具体的には、CPU101は、直近のステップS204の処理で取得された大当り乱数等の乱数セットの大当り乱数等がROM102に記憶されている所定値等と一致するか否かに基づいて、この大当り乱数を用いる第1特別図柄抽選の結果が大当りであるか否かや、リーチ演出を実行するか否か等を事前判定する。つまり、先読み予告演出や保留変化予告演出(保留変化演出)を実行するために必要な判定を、後述する図10のステップS407及びS408の処理に先立って事前判定する。その後、事前判定に用いた乱数の各セット(第1特別図柄抽選の保留データ)を時系列順でRAM103に格納する。なお、後述する図10のステップS406の処理によって第1特別図柄抽選の保留数U1の値が1減算される度に、RAM103に格納された上記乱数セットは、格納時期が早いものから順に1セットずつ削除される。このことから、例えば第1特別図柄抽選の保留数U1の値が「3」の場合、直近3回のステップS204の処理によって取得された直近3回の上記乱数セットが、時系列順でRAM103に格納されていることとなる。その後、処理はステップS206に移る。
ステップS206において、CPU101は、第1特別図柄抽選の保留数が1増加したことを通知する第1保留数増加コマンドをRAM103にセットする。ここで、この第1保留数増加コマンドには、ステップS205の処理で行われた事前判定の結果を示す情報(以下、「事前判定情報」という)が含められている。なお、この事前判定情報を含む第1保留数増加コマンドが、図8のステップS9の出力処理によって出力されることにより、第1特別図柄抽選の保留に対する抽選結果が、第1特別図柄抽選における図柄変動が開始されるよりも前にメイン制御部100から演出制御部400に通知される。その後、処理はステップS207に移る。
ステップS207において、CPU101は、第2始動口スイッチ111bからの出力信号に基づいて、第2始動口22に遊技球が入賞したか否かを判定する。ステップS207での判定がYESの場合、処理はステップS208に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS3(ゲートスイッチ処理)に移る。
ステップS208において、CPU101は、ROM102から第2特別図柄抽選の保留数の上限値Umax2(本実施形態では「4」)を読み出し、RAM103に記憶されている第2特別図柄抽選の保留数U2が上限値Umax2未満であるか否かを判定する。ステップS208での判定がYESの場合、処理はステップS209に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS3(ゲートスイッチ処理)に移る。
ステップS209において、CPU101は、RAM103に格納されている保留数U2の値を、1加算した値に更新する。また、CPU101は、第2始動口22に遊技球が入賞したことを演出制御部400に対して通知するための入賞コマンドをRAM103にセットする。この入賞コマンドは、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信される。その後、処理はステップS210に移る。
ステップS210において、CPU101は、第2特別図柄抽選等に使用される乱数のセット(大当り乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)を取得する。その後、処理はステップS211に移る。
ステップS211において、CPU101は、事前判定処理を行い、ステップS210で取得した乱数の各セット(遊技情報)を時系列順でRAM103に格納する。具体的には、CPU101は、直近のステップS210の処理で取得された大当り乱数等の乱数セットの大当り乱数等がROM102に記憶されている所定値等と一致するか否かに基づいて、この大当り乱数を用いる第2特別図柄抽選の結果が大当りであるか否かや、リーチ演出を実行するか否か等を事前判定する。つまり、先読み予告演出や保留変化予告演出(保留変化演出)を実行するために必要な判定を、後述する図10のステップS407及びS408の処理に先立って事前判定する。その後、事前判定に用いた乱数の各セット(第2特別図柄抽選の保留データ)を時系列順でRAM103に格納する。なお、後述する図10のステップS404の処理によって第2特別図柄抽選の保留数U2の値が1減算される度に、RAM103に格納された上記乱数セットは、格納時期が早いものから順に1セットずつ削除される。このことから、例えば第2特別図柄抽選の保留数U2の値が「3」の場合、直近3回のステップS210の処理によって取得された直近3回の上記乱数セットが、時系列順でRAM103に格納されていることとなる。その後、処理はステップS212に移る。
ステップS212において、CPU101は、第2特別図柄抽選の保留数が1増加したことを通知する第2保留数増加コマンドをRAM103にセットする。ここで、この第2保留数増加コマンドには、ステップS211の処理で行われた事前判定の結果を示す情報(事前判定情報)が含められている。なお、この事前判定情報を含む第2保留数増加コマンドが、図8のステップS9の出力処理によって出力されることにより、第2特別図柄抽選の保留に対する抽選結果が、第2特別図柄抽選における図柄変動が開始されるよりも前にメイン制御部100から演出制御部400に通知される。その後、処理は図8のステップS3(ゲートスイッチ処理)に移る。
[特別図柄処理]
図10は、図8のステップS4における特別図柄処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図10を参照して、図8のステップS4における特別図柄処理について説明する。
まず、ステップS401において、メイン制御部100のCPU101は、RAM103に記憶されている情報(例えばフラグによる情報)に基づいて、遊技機1の現在の状態が大当り遊技中(大当り遊技状態)であるか否かを判定する。つまり、特別図柄抽選に当選した場合に実行される大当り遊技(特別遊技)の実行中であるか否かを判定する。ステップS401での判定がYESの場合、処理は図8のステップS5(普通図柄処理)に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS402に移る。
ステップS402において、CPU101は、第1特別図柄表示器4a又は第2特別図柄表示器4bによる特別図柄の変動表示期間中であるか否かを判定する。なお、ここで言う特別図柄の変動表示期間は、特別図柄の変動停止直後に設けられる規定の特別図柄停止表示期間(規定時間;0.5秒間)を含んだものである。ステップS402での判定がYESの場合、処理はステップS411に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS403に移る。
ステップS403において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U2が1以上であるか否か(つまり第2特別図柄抽選が保留されているか否か)を判定する。ステップS403での判定がYESの場合、処理はステップS404に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS405に移る。
ステップS404において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U2を、1減算した値に更新する。また、その際、CPU101は、RAM103に格納されている図9のステップS210及びステップS211によって取得されて格納された乱数セットのうち格納時期が最も早いものを読み出してRAM103から削除する。その後、処理はステップS407に移る。
一方、ステップS405において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U1が1以上であるか否か(つまり第1特別図柄抽選が保留されているか否か)を判定する。ステップS405での判定がYESの場合、処理はステップS406に移り、この判定がNOの場合、実行されるべき特別図柄抽選は無いとみなして、処理はステップS415に移る。
ステップS406において、CPU101は、RAM103に記憶されている保留数U1を、1減算した値に更新する。また、その際、CPU101は、RAM103に格納されている図9のステップS204及びステップS205によって取得されて格納された乱数セットのうち格納時期が最も早いものを読み出してRAM103から削除する。その後、処理はステップS407に移る。
以上のステップS403〜S406の処理によって、第2特別図柄抽選が、第1特別図柄抽選よりも優先して実行されることとなる。
ステップS407において、CPU101は、特別図柄抽選の結果が大当りであるかハズレであるかを判定する大当り判定処理を実行する。具体的には、ステップS404の処理に続いてステップS407の処理を実行する場合、CPU101は、このステップS404の処理でRAM103から読み出した大当り乱数が、ROM102に記憶されている大当りの当選値と一致するか否かに基づいて、第2特別図柄抽選の結果が大当りであるかハズレであるかを判定する。一方、ステップS406の処理に続いてステップS407の処理を実行する場合、CPU101は、このステップS406の処理でRAM103から読み出した大当り乱数が、ROM102に記憶されている大当りの当選値と一致するか否かに基づいて、第1特別図柄抽選の結果が大当りであるかハズレであるかを判定する。そして、CPU101は、特別図柄抽選の結果がハズレと判定した場合、特別図柄抽選にハズレたことを表すハズレ図柄を、設定情報における特別図柄の停止図柄としてRAM103にセットする。一方、CPU101は、特別図柄抽選の結果が大当りであると判定した場合、この判定に使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された図柄乱数がROM102に記憶されている所定値の何れと一致するかに基づいて、今回の大当りの種類を判定する。なお、本実施形態では、一例として、大当り遊技後に次回大当りするまで確変遊技状態に設定される確変大当りと、大当り遊技後に次回大当りするまで通常遊技状態に設定される通常大当りとがある。また、本実施形態では、第2特別図柄抽選の方が、第1特別図柄抽選よりも、遊技者の利益が比較的大きい確変大当りの当選割合が多いものとする。具体的には、第2特別図柄抽選では7割が確変大当りであり3割が通常大当りであり、一方、第1特別図柄抽選では4割が確変大当りであり6割が通常大当りである。そして、CPU101は、大当りしたこと及び大当りの種類を表す大当り図柄の情報を、設定情報における特別図柄の停止図柄の情報としてRAM103にセットする。その後、処理はステップS408に移る。
[変動パターン選択処理]
ステップS408において、CPU101は、変動パターン選択処理を実行する。具体的には、ステップS408において、CPU101は、通常遊技状態(非時短状態)のときには、図11及び図12に示す変動パターン決定テーブルHT1−1及びHT1−2を使用し、確変遊技状態および時短遊技状態(時短状態)のときには、図13及び図14に示す変動パターン決定テーブルHT2−1及びHT2−2を使用して、特別図柄抽選毎に変動パターンを決定(選択)する。ここで、この変動パターンは、表示器4に特別図柄が変動表示されてから停止表示(確定停止表示)されるまでの時間である特別図柄変動時間であり、この特別図柄変動時間は、報知演出の実行時間と同期しており報知演出の実行時間と同じ時間である。なお、以下では、変動パターン決定テーブルHT1−1、HT1−2、HT2−1及びHT2−2を、単に、HT1−1、HT1−2、HT2−1及びHT2−2という場合がある。
まず、通常遊技状態(非時短状態)のときに、図11及び図12に示すHT1−1及びHT1−2を使用して変動パターンを選択する場合について、説明する。図11は、通常遊技状態(非時短状態)においてステップS407の処理で第1特別図柄抽選が実行された場合に、変動パターン決定に使用されるテーブルである。図12は、通常遊技状態(非時短状態)においてステップS407の処理で第2特別図柄抽選が実行された場合に、変動パターン決定に使用されるテーブルである。
[非時短状態/第1特別図柄抽選での変動パターン選択処理]
以下に、図11を用いて、通常遊技状態(非時短状態)においてステップS407の処理で第1特別図柄抽選が実行された場合における変動パターンの決定について説明する。
ステップS408において、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で第1特別図柄抽選の結果が大当りであると判定した場合、変動パターン乱数に基づいて変動パターン(特別図柄変動時間)を決定する。具体的には、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数(0〜299のうちの何れか1つ)が、HT1−1の「大当り」の部分の各変動パターンに割り振られた乱数値の何れと一致するかに基づいて、変動パターン(特別図柄変動時間)を決定する。例えば、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数が「92」である場合、HT1−1の「大当り」の部分の変動パターン「90.01秒」に割り振られた乱数値「20〜299」に含まれるので、変動パターンとして「90.01秒」を決定する。ここで、HT1−1に示すように、「大当り」の部分の変動パターン「15.01秒」、「60.01秒」及び「90.01秒」は、それぞれ、報知演出の演出パターンのタイプ「リーチ当り」、「SP当り」、及び「SPSP当り」に対応する。また、「リーチ当り」はリーチ成立した後に大当りするタイプであり、「SP当り」は最終的にSPリーチに発展した後に大当りするタイプであり、「SPSP当り」は最終的にSPSPリーチに発展した後に大当りするタイプである。
なお、リーチ(リーチ演出)とは、報知演出において例えば複数の装飾図柄のうち最後に停止される変動中の装飾図柄が、特定の図柄で停止表示(仮停止表示)された場合には、既に停止中(仮停止中)の他の図柄と合わせて大当りの図柄パターンとなることを期待させる演出であり、典型的には、右側と左側の装飾図柄が同じ図柄(例えば7)で停止(仮停止)しており、最後に停止される中央の装飾図柄が、同じ図柄(例えば7)で停止(仮停止)する(つまり、ゾロ目777となる)ことを期待させて変動表示される演出である。このリーチの状態をリーチ状態と言ってもよい。また、SPリーチ(SPリーチ演出)とは、一般にスーパーリーチやスペシャルリーチと呼ばれ、リーチ状態で実行され、上記のリーチよりも大当りすることを更に期待させる演出であり、例えば主人公のキャラクタが敵キャラクタと戦う動画の演出である。また、SPSPリーチ(SPSPリーチ演出)とは、一般にスーパースーパーリーチやスペシャルスペシャルリーチと呼ばれ、リーチ状態で実行され、SPリーチよりも大当りすることを更に期待させる演出であり、例えば主人公のキャラクタが敵のボスキャラクタと戦う動画の演出である。
また、ステップS408において、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で第1特別図柄抽選の結果がハズレであると判定した場合、第1特別図柄抽選の保留数(U1)、リーチ乱数、及び変動パターン乱数に基づいて変動パターン(特別図柄変動時間)を決定する。
具体的には、CPU101は、第1特別図柄抽選の保留数が「0」である場合、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出されたリーチ乱数(0〜99のうちの何れか1つ)がHT1−1の「ハズレ」の保留数「0」の部分のリーチ乱数値範囲「0〜79」に含まれるのかリーチ乱数値範囲「80〜99」に含まれるのかを判定する。
そして、CPU101は、この読み出されたリーチ乱数がリーチ乱数値範囲「0〜79」に含まれる場合、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数(0〜299のうちの何れか1つ)が、変動パターン乱数値範囲「0〜149」に含まれるのか変動パターン乱数値範囲「150〜299」に含まれるのかを判定する。そして、CPU101は、この変動パターン乱数が変動パターン乱数値範囲「0〜149」に含まれる場合には変動パターンとして「12.02秒」を決定し、この変動パターン乱数が変動パターン乱数値範囲「150〜299」に含まれる場合には変動パターンとして「12.03秒」を決定する。ここで、HT1−1に示すように、変動パターン「12.02秒」は、報知演出の演出パターンのタイプ「通常即ハズレ」に対応し、変動パターン「12.03秒」は、報知演出の演出パターンのタイプ「特殊即ハズレ」に対応する。なお、詳細は図20〜図25を用いて後述するが、演出パターンのタイプ「特殊即ハズレ」及び「通常即ハズレ」は、演出制御部400(より正確にはCPU401)によって抽選により演出内容を決定可能な演出パターンのタイプであり、演出パターンのタイプ「特殊即ハズレ」は、演出パターンのタイプ「通常即ハズレ」よりも高確率で、大当りである可能性が高いことを示唆する発展演出(期待演出;リーチ演出、擬似連演出等)に発展するかを煽る演出(以下、「煽り演出」という)を行った後、発展演出に発展せず、かつ、リーチ成立することなく即ハズレる演出タイプ、または、特別図柄抽選の保留に対する事前判定結果に基づいて先読み示唆演出(後に説明する同色チャンス目演出等)を行った後、リーチ成立することなく即ハズレる演出タイプを決定可能な演出パターンのタイプである。
なお、煽り演出とは、例えば擬似連演出やリーチ演出に発展するか否かを煽る演出であり、典型的には、擬似連演出やリーチ演出に発展する態様で装飾図柄が仮停止表示されることを期待させる演出であるが、その詳細については後述する。なお、仮停止とは、装飾図柄の変動が停止したと遊技者が認識できる態様で停止されることをいい、完全に停止しているわけではなく、例えば、上下に僅かに変動した状態(揺動している状態)で表示される。これにより、特別図柄及び装飾図柄が変動中であり、装飾図柄が未だ停止していないことが示される。
また、擬似連演出とは、報知演出において変動させている装飾図柄の全てを仮停止させてから再変動させる動作等を行うことによって1回の報知演出(一変動)で装飾図柄が複数回変動したように見せることにより大当りを期待させる演出である。また、本実施形態では、1回の報知演出で擬似連演出は3回まで実行可能であり、1回の報知演出での実行回数が多くなるほど大当り信頼度(大当している確率とも言える)が高くなる。なお、擬似連演出において、装飾図柄が仮停止してから再変動する表示を行うことなく、所定の表示(例えば「擬似×2」や「擬似×3」と描かれた表示)を行うことにより擬似連演出が実行されたとことを表現してもよい。
一方、CPU101は、この読み出されたリーチ乱数がリーチ乱数値範囲「80〜99」に含まれる場合、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数(0〜299のうちの何れか1つ)が、HT1−1の上記したリーチ乱数値範囲「80〜99」の部分の各変動パターンに割り振られた変動パターン乱数値範囲の何れに含まれるかに基づいて、変動パターン(特別図柄変動時間)を決定する。例えば、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で使用した大当り乱数と共にRAM103から読み出された変動パターン乱数が「280」である場合、変動パターン「60.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「244〜285」に含まれるので、変動パターンとして「60.02秒」を決定する。ここで、HT1−1に示すように、HT1−1の上記したリーチ乱数値範囲「80〜99」の部分の変動パターン「15.02秒」、「60.02秒」及び「90.02秒」は、それぞれ、報知演出の演出パターンのタイプ「リーチハズレ」、「SPハズレ」及び「SPSPハズレ」に対応する。また、「リーチハズレ」はリーチ成立した後にハズレるタイプであり、「SPハズレ」は最終的にSPリーチに発展した後にハズレるタイプであり、「SPSPハズレ」は最終的にSPSPリーチに発展した後にハズレるタイプである。
また、CPU101は、第1特別図柄抽選の保留数が「1」の場合、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「0」の場合と基本的に同様にして、変動パターンを決定する。但し、第1特別図柄抽選の保留数が「1」の場合には、CPU101は、HT1−1に示すように、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「0」の場合に対して、リーチ乱数値範囲「0〜79」を「0〜84」に置き換え、リーチ乱数値範囲「80〜99」を「85〜99」に置き換え、又、リーチ乱数値範囲が「0〜84」の場合において、変動パターン乱数値範囲「0〜49」が割り振られた変動パターン「2.00秒」が加えられ、変動パターン「12.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「0〜149」を「50〜199」に置き換え、変動パターン「12.03秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「150〜299」を「200〜299」に置き換えた乱数値範囲によって、変動パターンを決定する。ここで、HT1−1に示すように、変動パターン「2.00秒」は、報知演出の演出パターンのタイプ「通常即ハズレ」に対応するものであるが、演出制御部400(より正確にはCPU401)によって抽選によって演出内容を決定不可能であり(言い換えれば、一律に演出内容が決定されるものであり)、煽り演出や先読み演出を実行せず、かつ、リーチ成立することなく即ハズレる演出タイプに対応するものである。
また、CPU101は、第1特別図柄抽選の保留数が「2」の場合、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「0」の場合と基本的に同様にして、変動パターンを決定する。但し、第1特別図柄抽選の保留数が「2」の場合には、CPU101は、HT1−1に示すように、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「0」の場合に対して、リーチ乱数値範囲「0〜79」を「0〜89」に置き換え、リーチ乱数値範囲「80〜99」を「90〜99」に置き換え、又、リーチ乱数値範囲が「0〜89」の場合において、変動パターン乱数値範囲「0〜229」が割り振られた変動パターン「2.00秒」が加えられ、変動パターン「12.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「0〜149」を「230〜279」に置き換え、変動パターン「12.03秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「150〜299」を「280〜299」に置き換えた乱数値範囲によって、変動パターンを決定する。
また、CPU101は、第1特別図柄抽選の保留数が「3」の場合、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「0」の場合と基本的に同様にして、変動パターンを決定する。但し、第1特別図柄抽選の保留数が「3」の場合には、CPU101は、HT1−1に示すように、上記した第1特別図柄抽選の保留数が「0」の場合に対して、リーチ乱数値範囲「0〜79」を「0〜94」に置き換え、リーチ乱数値範囲「80〜99」を「95〜99」に置き換え、又、リーチ乱数値範囲が「0〜94」の場合において、変動パターン乱数値範囲「0〜269」が割り振られた変動パターン「2.00秒」が加えられ、変動パターン「12.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「0〜149」を「270〜289」に置き換え、変動パターン「12.03秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「150〜299」を「290〜299」に置き換えた乱数値範囲によって、変動パターンを決定する。
なお、「SPSP当り」、「SP当り」、「リーチ当り」、「SPSPハズレ」、「SPハズレ」及び「リーチハズレ」に対応する変動パターンは、上記したように、大当りの図柄パターンとなることを期待させる演出であるリーチ演出が必ず実行される(つまり、必ずリーチ成立する)変動パターンであるため、大当りしている可能性が高いことを遊技者に示唆する変動パターンである。また、これらの変動パターンは、演出制御部400(より正確にはCPU401)によって抽選により、煽り演出を行った後に発展演出(期待演出)に発展する演出を行う演出内容が決定される演出タイプを決定可能な変動パターンである。
以上に図11に示す変動パターン決定テーブルHT1−1を用いて説明したように、通常遊技状態(非時短状態)において第1特別図柄抽選の保留数が少ないほど、リーチありの変動パターン(つまり、「SPSPハズレ」、「SPハズレ」及び「リーチハズレ」に対応する変動パターン)が選択され易い。また、リーチなしの変動パターンとして、「特殊即ハズレ」、「通常即ハズレ」のうち、「通常即ハズレ」よりも高確率で煽り演出を行うタイプである「特殊即ハズレ」の演出パターンに対応する変動パターンが選択され易く、又、「通常即ハズレ」の演出パターンに対応する変動パターンとして、煽り演出を実行可能な変動パターン(12.02秒;変動パターン番号8)が選択され易い(図11参照)。つまり、第1特別図柄抽選の保留数が少ないほど、煽り演出を実行可能な変動パターンが選択され易い。また、「特殊即ハズレ」に対応する変動パターンとして、第1特別図柄抽選の保留数に関わらず「12.03秒」が決定される。一方、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとして、第1特別図柄抽選の保留数が「0」の場合、「12.02秒」の長い変動パターンが決定され、第1特別図柄抽選の保留数が「1」〜「3」の場合、「2.00秒」の短い変動パターンが決定可能になっている。
なお、図11に示す変動パターン決定テーブルHT1−1を用いた以上の説明では、第1特別図柄抽選の保留数が「0」の場合、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとして、「12.02秒」の長い変動パターンが決定され、第1特別図柄抽選の保留数が「1」〜「3」の場合、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとして、「2.00秒」の短い変動パターンが決定可能になるものとしたが、これに限られない。例えば、第1特別図柄抽選の保留数が「0」の場合、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとして、「2.00秒」の短い変動パターンを決定可能にし、第1特別図柄抽選の保留数が「1」〜「3」の場合「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとして、「12.02秒」の長い変動パターンが決定されるものとしてもよい。
[非時短状態/第2特別図柄抽選での変動パターン選択処理]
以下に、図12を用いて、通常遊技状態(非時短状態)においてステップS407の処理で第2特別図柄抽選が実行された場合における変動パターンの決定について説明する。ステップS408において、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理と基本的に同様の処理を行って、変動パターンを決定する。但し、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理ではHT1−1を用いて第1特別図柄抽選に対して処理を行ったのに対して、この変動パターン決定の処理では図12に示すHT1−2を用いて第2特別図柄抽選に対して処理を行う点で異なる。ここで、図12に示すHT1−2は、図11に示したHT1−1に対して、「第1特別図柄抽選の保留数」が「第2特別抽選の保留数」に置き換わった点でのみ異なる。つまり、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理では第1特別図柄抽選の保留数が考慮されたのに対して、この変動パターン決定の処理では第2特別図柄抽選の保留数が考慮される。
なお、以上に図12に示す変動パターン決定テーブルHT1−2では、第2特別図柄抽選の保留数が「0」の場合、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとして、「12.02秒」の長い変動パターンが決定され、第2特別図柄抽選の保留数が「1」〜「3」の場合、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとして、「2.00秒」の短い変動パターンが決定可能になるものとしているが、これに限られない。例えば、第2特別図柄抽選の保留数が「0」の場合、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとして、「2.00秒」の短い変動パターンを決定可能にし、第2特別図柄抽選の保留数が「1」〜「3」の場合、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとして、「12.02秒」の長い変動パターンが決定されるものとしてもよい。
[時短状態/第1特別図柄抽選での変動パターン選択処理]
以下に、図13を用いて、確変遊技状態(時短状態)においてステップS407の処理で第1特別図柄抽選が実行された場合における変動パターンの決定について説明する。ステップS408において、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理と基本的に同様の処理を行って、変動パターンを決定する。但し、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理ではHT1−1を用いて通常遊技状態(非時短状態)における第1特別図柄抽選に対して処理を行ったのに対して、この変動パターン決定の処理では図13に示すHT2−1を用いて確変遊技状態(時短状態)における第1特別図柄抽選に対して処理を行う点で異なる。ここで、図11に示したHT1−1では、第1特別図柄抽選の保留数が「1」〜「3」の場合に変動パターン「2.00秒」(通常即ハズレに対応)を決定可能であったのに対して、図13に示すHT2−1は、保留数が「1」〜「3」の場合においても変動パターン「2.00秒」を決定できない点で異なる。つまり、第1特別図柄抽選の保留数が「1」〜「3」の場合であっても、短い変動パターン「2.00秒」が決定されることがない。
また、HT1−1では、第1特別図柄抽選の保留数が「1」の場合、変動パターン「12.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「50〜199」であるのに対して、HT2−1では、変動パターン「12.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲を「0〜199」に置き換えている点で異なる。
また、HT1−1では、第1特別図柄抽選の保留数が「2」の場合、変動パターン「12.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「230〜279」であるのに対して、HT2−1では、変動パターン「12.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲を「0〜279」に置き換えている点で異なる。
また、HT1−1では、第1特別図柄抽選の保留数が「3」の場合、変動パターン「12.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲「270〜289」であるのに対して、HT2−1では、変動パターン「12.02秒」に割り振られた変動パターン乱数値範囲を「0〜289」に置き換えている点で異なる。
[時短状態/第2特別図柄抽選での変動パターン選択処理]
以下に、図14を用いて、確変遊技状態(時短状態)においてステップS407の処理で第2特別図柄抽選が実行された場合における変動パターンの決定について説明する。ステップS408において、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理と基本的に同様の処理を行って、変動パターンを決定する。但し、CPU101は、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理ではHT1−1を用いて通常遊技状態(非時短状態)における第1特別図柄抽選に対して処理を行ったのに対して、この変動パターン決定の処理では図14に示すHT2−2を用いて確変遊技状態(時短状態)における第2特別図柄抽選に対して処理を行う点で異なる。ここで、図14に示すように、HT2−2は、図11に示したHT1−1に対して、「第1特別図柄抽選の保留数」が「第2特別図柄抽選の保留数」に置き換わっている。つまり、図11を用いて説明した変動パターン決定の処理では第1特別図柄抽選の保留数が考慮されたのに対して、この変動パターン決定の処理では第2特別図柄抽選の保留数が考慮される。また、図14に示すように、HT2−2では、「ハズレ」における第2特別図柄抽選の保留数「0」の場合において、リーチ乱数によってリーチなしが選択された場合に、変動パターン乱数値範囲「0〜149」において変動パターン「12.02秒」が決定され、変動パターン乱数値範囲「150〜299」において変動パターン「12.03秒」が決定される。また、図14に示すように、HT2−2では、「ハズレ」における第2特別図柄抽選の保留数「1」〜「3」の場合において、リーチ乱数によってリーチなしが選択された場合に、変動パターン乱数値範囲「0〜289」において変動パターン「2.00秒」が決定され、変動パターン乱数値範囲「290〜299」において変動パターン「12.03秒」が決定される。つまり、第2特別図柄抽選の保留数が「0」の場合、「2.00秒」の短い変動パターンが決定されることはないが、第2特別図柄抽選の保留数が「1」〜「3」の場合、「2.00秒」の短い変動パターンが高確率で決定される。
ここで、ステップS403〜S406での処理で説明したように、本実施形態では、第2特別図柄抽選の保留が、第1特別図柄抽選の保留よりも優先して消化される。また、確変遊技状態(時短状態)では、図8のステップS5及びS7での処理で説明したように、電動チューリップ27が頻繁に長期間開放して第2始動口22に遊技球が頻繁に入賞するので、第2特別図柄抽選が頻繁に連続して実行される。また、ステップS407での処理で説明したように、第2始動口22への遊技球入賞による第2特別図柄抽選の方が、第1始動口21への遊技球入賞による第1特別図柄抽選よりも、次回大当りするまで確変遊技状態(時短状態)に制御される確変大当り(遊技者の利益が大きい大当り)の当選割合が多い。このことから、逆に言えば、確変遊技状態(時短状態)において、第1特別図柄抽選が実行されると、通常遊技状態に制御されることになる通常大当り(遊技者の利益が小さい大当り)に当選してしまう可能性が多くなってしまうと言える。本実施形態では、以上に図14のHT2−2を用いて説明したように、確変遊技状態(時短状態)においては、第2特別図柄抽選の保留数が1〜3でリーチなしの場合には短時間の変動パターン(2.00秒)を選択し易くして第2特別図柄抽選の保留が高速で消化されるようにしてスピード感のある遊技を実行する一方で、第2特別図柄抽選の保留数が「0」でリーチなしの場合には長時間の変動パターン(12.02秒、12.03秒)を必ず選択して遊技者に比較的不利な第1特別図柄抽選が実行され難く制御している。更に、本実施形態では、以上に図13のHT2−1を用いて説明したように、確変遊技状態(時短状態)においては、遊技者に比較的不利な第1特別図柄抽選が実行されたとしても、第1特別図柄抽選の保留数が0〜3の全てにおいて、リーチなしの場合には長時間の変動パターン(12.02秒、12.03秒)を必ず選択して、第2始動口22に遊技球が入賞して遊技者に比較的有利な第2特別図柄抽選が実行されるための時間を稼ぐように制御している。
以上のようにしてステップS408において決定された変動パターンの情報(つまり、報知演出の実行時間:報知演出の演出パターンのタイプの情報とも言える)は、設定情報としてRAM103にセットされる。その後、処理はステップS409に移る。
ステップS409において、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理によってセットされた設定情報、及びステップS408の変動パターン選択処理によってセットされた設定情報を含む報知演出開始コマンドを生成して、RAM103にセットする。ここで、報知演出開始コマンドは、演出制御部400に対して、画像表示部6及びスピーカ35等による報知演出の開始を指示するコマンドである。また、報知演出開始コマンドに含まれる設定情報には、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選の何れが実行されたかを示す情報も含まれる。このことから、報知演出開始コマンドは、含まれる情報に応じた種類があるとも言える。また、CPU101は、現在の遊技状態(例えば、確変遊技状態)を示す遊技状態通知コマンドをRAM103にセットする。上記した報知演出開始コマンドおよび遊技状態通知コマンドは、図8のステップS9における出力処理によって、演出制御部400へ送信される。その後、処理はステップS410に移る。
ステップS410において、CPU101は、ステップS409の処理でセットされた報知演出開始コマンドに含まれている設定情報に基づいて、第1特別図柄表示器4a又は第2特別図柄表示器4bによる特別図柄の変動表示を開始する。その後、処理はステップS411に移る。
ステップS411において、CPU101は、ステップS410における特別図柄の変動表示の開始時点から、ステップS408の変動パターン選択処理で設定された変動パターンが示す特別図柄変動時間が経過したか否かを判定する。ステップS411での判定がYESの場合、処理はステップS412に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS5(普通図柄処理)に移る。
ステップS412において、CPU101は、画像表示部6等による報知演出の終了を指示する報知演出停止コマンドをRAM103にセットする。その後、処理はステップS413に移る。なお、ステップS412でセットされた報知演出停止コマンドは、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信される。
ステップS413において、CPU101は、ステップS410の処理で開始した第1特別図柄表示器4a又は第2特別図柄表示器4bによる特別図柄の変動表示を終了し、第1特別図柄表示器4a又は第2特別図柄表示器4bに、特別図柄抽選結果を報知する図柄を停止した状態で規定時間(0.5秒間)表示させる。なお、このとき、CPU101は、図柄確定コマンドをRAM103にセットする。その後、処理はステップS414に移る。
ステップS414において、CPU101は、停止中処理を実行する。具体的には、CPU101は、ステップS407の大当り判定処理で大当りしたと判定した場合、RAM103に記憶されている情報(例えばフラグによる情報)を大当り遊技中(大当り遊技状態)であることを示すものに変更し、大当り遊技演出の開始を指示するオープニングコマンドをRAM103にセットする。なお、このオープニングコマンドは、ステップS413の処理で特別図柄の停止表示が開始された時点から規定時間(0.5秒間)経過時に、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、大当り遊技演出が開始される。
ステップS415おいて、CPU101は、客待ちコマンドおよび現在の遊技状態を示す遊技状態通知コマンドを、ステップS416の処理(後述)で既に送信済みであるか否かを判定する。ここで、客待ちコマンドとは、特別図柄の停止表示が終了した時点において、特別図柄抽選の保留が存在しない場合に送信されるコマンドであり、特別図柄抽選の抽選結果を報知する報知演出が実行されていない状態(いわゆる客待ち状態)になったことを通知するコマンドである。ステップS415での判定がYESの場合、処理は図8のステップS5(普通図柄処理)に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS416に移る。
ステップS416おいて、CPU101は、客待ちコマンドおよび遊技状態通知コマンドをRAM103にセットする。この客待ちコマンドおよび遊技状態通知コマンドは図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、当該客待ちコマンドに基づいて、所定の停止演出(例えば装飾図柄停止表示の演出)が開始される。なお、上記した停止演出が開始されてから所定時間(例えば90秒)が経過すると、客待ち演出が開始される。ここで、客待ち演出は、例えば、遊技機1の題材となったコンテンツ(アニメや物語等)に関する映像を画像表示部6に表示させる演出や、例えば、遊技中に実行される所定の演出(例えばリーチ演出)の一部を画像表示部6に表示させる演出である。その後、処理は図8のステップS5(普通図柄処理)に移る。
[大入賞口処理]
図15及び図16は、図8のステップS6における大入賞口処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図8のステップS6における大入賞口処理について、図15及び図16を参照して説明する。
まず、ステップS601において、メイン制御部100のCPU101は、RAM103に格納されている情報(例えばフラグによる情報)に基づいて、遊技機1の状態が大当り遊技中であるか否かを判定する。ステップS601での判定がYESの場合、処理はステップS602に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS602において、CPU101は、RAM103に格納されている情報に基づいて、遊技機1の状態が大当り遊技のオープニング演出中であるか否かを判定する。ステップS602での判定がYESの場合、処理はステップS603に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS609に移る。
ステップS603において、CPU101は、オープニング演出の実行時間を規定する設定オープニング時間が経過したか否かを判定する。ステップS603での判定がYESの場合、処理はステップS604に移り、この判定がNOの場合、オープニング演出は終了していないので、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS604において、CPU101は、大当り遊技の全ラウンド数Rmaxと大当り遊技の大入賞口23の動作パターンとを設定し、その設定情報をRAM103にセットする。具体的には、CPU101は、大当り遊技に含まれるラウンドの数量(Rmax:本実施形態では「16」)と大当り遊技中の大入賞口23の動作パターンを設定し、その設定情報をRAM103にセットする。ステップS604の処理によって、大当り遊技の全ラウンド数Rmax、大当り遊技中のラウンドとラウンドとの間のインターバル時間、大当り遊技の最後にエンディング演出を行う時間である設定エンディング時間等が設定される。その後、処理はステップS605に移る。
ステップS605において、CPU101は、RAM103に格納されている大入賞口23への遊技球の入賞数Cを「0」にリセットする。その後、処理はステップS606に移る。
ステップS606において、CPU101は、RAM103に格納されている大当り遊技のラウンド数Rを、1加算した値に更新する。その後、処理はステップS607に移る。
ステップS607において、CPU101は、大入賞口開閉部115を制御して大入賞口23の開放制御を開始する。この処理によって、大当り遊技のラウンド(ラウンド遊技)が開始されて大入賞口23の開放動作(1回の開放動作)が開始される。その後、処理はステップS608に移る。
ステップS608において、CPU101は、ラウンド開始(ラウンド遊技開始)を通知するラウンド開始通知コマンドをRAM103にセットする。このラウンド開始通知コマンドは図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、ラウンド演出が開始されることとなる。なお、このラウンド開始通知コマンドには、ステップS604で設定された全ラウンド数Rmaxを示す情報およびステップS606の処理により更新された現在のラウンド数Rを示す情報が含まれている。その後、処理はステップS612に移る。
ステップS609において、CPU101は、RAM103に格納された情報に基づいて、遊技機1の状態が大当り遊技のインターバル中であるか否かを判定する。ステップS609での判定がYESの場合、処理はステップS610に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS611に移る。
ステップS610において、CPU101は、大当り遊技中の前回のラウンド終了時に大入賞口23が閉塞された時点から、ステップS604の処理で設定された大当り遊技中の設定インターバル時間が経過したか否かを判定する。ステップS610での判定がYESの場合、大当り遊技中の次のラウンドを開始するタイミングになっているので処理はステップS605に移り、この判定がNOの場合、大当り遊技中の次のラウンドを開始するタイミングになっていないので、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS611において、CPU101は、RAM103に格納された情報に基づいて、遊技機1の状態が大当り遊技のエンディング演出の実行中であるか否かを判定する。ステップS611での判定がYESの場合、処理は図16のステップS621に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS612に移る。
ステップS612において、CPU101は、遊技機1の状態が大当り遊技のラウンド中であると判断して、大入賞口スイッチ114からの出力信号に基づいて、大入賞口23に遊技球が入賞したか否かを判定する。ステップS612での判定がYESの場合、処理はステップS613に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS614に移る。
ステップS613において、CPU101は、大入賞口23への遊技球の入賞を検出したと判断して、RAM103に格納されている遊技球の入賞数Cを、1加算した値に更新する。ステップS613の処理が大入賞口23に遊技球が入賞する毎に実行されることで、1つのラウンド中に大入賞口23に入賞した遊技球の総数(入賞数C)がRAM103に累積記憶されていく。また、CPU101は、大入賞口23に遊技球が入賞したことを演出制御部400に対して通知するための入賞コマンドをRAM103にセットする。この入賞コマンドは、図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、図19のステップS125の入賞処理指示が実行されることとなる。その後、処理はステップS614に移る。
ステップS614において、CPU101は、ステップS607の処理で大入賞口23の開放制御が開始された時点から規定の開放制御時間(本実施形態では29.5秒間)が経過したか否かを判定する。ステップS614での判定がYESの場合、処理はステップS616に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS615に移る。
ステップS615において、CPU101は、今回のラウンドにおける遊技球の入賞数Cが、大入賞口23が閉塞されるタイミングを規定する上限遊技球数Cmax(本実施形態では「10」)となったか否かを判定する。ステップS615での判定がYESの場合、処理はステップS616に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS616において、CPU101は、大入賞口開閉部115を制御して、ステップS607で開始した大入賞口23の開放制御を終了する。このように、CPU101は、大当り遊技中の各ラウンドにおいて、大入賞口23を開放してから29.5秒が経過するまでに大入賞口スイッチ114によって検出された遊技球の総数(入賞数C)が10個(Cmax)に達したこと、又は大入賞口23を開放してから10個の遊技球が入賞することなく29.5秒が経過したことを条件として大入賞口23を閉塞する。その後、処理はステップS617に移る。
ステップS617において、CPU101は、ラウンド終了(ラウンド遊技終了)を通知するラウンド終了通知コマンドをRAM103にセットする。このラウンド開始通知コマンドは図8のステップS9の出力処理によって演出制御部400へ送信され、ラウンド演出が終了されることとなる。その後、処理はステップS618に移る。
ステップS618において、CPU101は、RAM103に格納されている現在のラウンド数Rが、ステップS604の処理で設定された大当り遊技の最大ラウンド数Rmaxに達したか否かを判定する。ステップS618での判定がYESの場合、処理は図16のステップS619に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
図16のステップS619において、CPU101は、RAM103に格納されているラウンド数Rを「0」にリセットする。その後、処理はステップS620に移る。
ステップS620において、CPU101は、演出制御部400に対して大当り遊技のエンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを、RAM103にセットする。この処理でセットされたエンディングコマンドは、図8のステップS9(出力処理)によって演出制御部400へ送信される。なお、このエンディングコマンドとしては、大当り図柄(つまり、大当りの種類)及び大当り遊技終了後に制御される遊技状態に対応したコマンドが送信され、演出制御部400は、このエンディングコマンドに基づいて、エンディング演出終了後(大当り遊技演出終了後)の演出を制御する。具体的には、確変大当りを示す大当り図柄に対応したエンディングコマンドが送信された場合、演出制御部400は、当該エンディングコマンドに基づいて大当り遊技演出の終了後、確変遊技状態を示す演出モードで報知演出を実行する。その後、処理はステップS621に移る。
ステップS621において、CPU101は、ステップS620でエンディングコマンドをRAM103にセットした時点から図15のステップS604の処理で設定された設定エンディング時間が経過したか否かを判定する。ステップS621での判定がYESの場合、処理はステップS622に移り、この判定がNOの場合、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
ステップS622において、CPU101は、実行していた大当り遊技を終了する。具体的には、CPU101は、RAM103に格納されている大当り遊技中であることを示す設定情報(例えばフラグによる情報)を解除して、大当り遊技を終了する。その後、処理はステップS623に移る。
ステップS623において、CPU101は、遊技状態設定処理を実行する。具体的には、CPU101は、ステップS622で大当り遊技を終了した場合に、今回の大当りの種類(大当り図柄)に応じて遊技状態を切り替える(つまり、特別図柄抽選の当選確率設定および電動チューリップ27の開放設定等を切り替える)。その後、処理は図8のステップS7(電動チューリップ処理)に移る。
[演出制御部によるタイマ割込み処理]
図17は、演出制御部400によって行われるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。以下に、図17を参照して、演出制御部400において行われるタイマ割込み処理について説明する。演出制御部400は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図17に示す一連の処理を一定時間(4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図17以降のフローチャートに基づいて説明する演出制御部400で行われる処理は、ROM402に記憶されているプログラムに基づいて実行される。
まず、ステップS11において、演出制御部400のCPU401は、メイン制御部100から図8のステップS9の出力処理により出力された各種コマンドを受信して、受信したコマンドに応じて演出内容を設定し、設定した演出内容の演出を画像音響制御部500及びランプ制御部600に実行指示するための各種コマンドをRAM403にセットするコマンド受信処理を実行する。このコマンド受信処理については、図18及び図19を参照して後に詳述する。
次に、ステップS12において、CPU401は、ステップS11の処理でRAM403にセットされた各種コマンドを画像音響制御部500及びランプ制御部600に出力する出力処理を実行する。この処理によって、ステップS11の処理で実行決定された各種演出が、画像音響制御部500及びランプ制御部600の実行制御により、画像表示部6、スピーカ35および盤ランプ8等で実行されることとなる。
なお、上記したタイマ割り込み処理の実行毎に、CPU401は、演出の決定に使用する各種演出乱数を更新する乱数更新処理を行う。この乱数更新処理においても、図8のステップS1の乱数更新処理と同様に、典型的にはループカウンタが用いられ、そのカウント値(更新された乱数値)は、最大値(例えば、99)に達した後は再び0に戻る(つまり、循環する)。また、この乱数更新処理において、各演出乱数のカウンタは、それぞれ、1回循環するとランダムに初期値(循環の起点となる値)を更新する。このことによって、これらの演出乱数の間でカウンタの値(カウント値)が同期することを回避できる。
[コマンド受信処理]
図18および図19は、図17のステップS11のコマンド受信処理の詳細フローチャートの一例である。以下に、図18および図19を参照して、図17のステップS11のコマンド受信処理について説明する。
まず、図18のステップS111において、演出制御部400のCPU401は、メイン制御部100から保留数増加コマンド(第1保留数増加コマンド又は第2保留数増加コマンド)を受信したか否かを判定する(図9のステップS206及びS212参照)。ステップS111での判定がYESの場合、処理はステップS112に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS114に移る。
ステップS112において、CPU401は、ステップS111の処理で受信した保留数増加コマンドに応じて、画像音響制御部500に指示して、画像表示部6に特別図柄抽選の保留を示す保留画像の追加表示する処理等を行う保留画像表示処理を行う。なお、表示された保留画像は、後述するステップS115の処理に基づいて報知演出が開始される際に順番に消去される。また、この画像音響制御部500への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。また、CPU401は、第1保留数増加コマンドを受信した場合、RAM403に、第1特別図柄抽選の保留を示すデータ(第1保留データ)を時系列順で1つ累積記憶させ、一方、第2保留数増加コマンドを受信した場合、RAM403に、第2特別図柄抽選の保留を示すデータ(第2保留データ)を時系列順で1つ累積記憶させる。また、その際に、CPU401は、保留数増加コマンドに含まれる事前判定情報を抽出して上記した各保留データに含めて、RAM403に記憶する。その後、処理はステップS113に移る。
ステップS113において、CPU401は、先読み予告演出設定処理を行う。具体的には、CPU401は、RAM403に記憶されている特別図柄抽選の保留数(保留データの数)が、ステップS112で追加された保留を含めて2以上である場合、直近にRAM403に記憶された(つまり、直近の保留データに含まれる)事前判定情報に基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを抽選等によって判定する。例えば、CPU401は、事前判定情報が、「大当り」を示すものである場合、「ハズレ」かつ「リーチ演出あり」を示すもの(リーチありハズレ)である場合、または、「ハズレ」かつ「リーチ演出なし」を示すもの(リーチなしハズレ)である場合のそれぞれにおいて、先読み乱数(演出乱数)を取得し、当該先読み乱数が所定の先読み当選値に一致した場合に、先読み予告演出を実行すると決定する。なお、この先読み当選値は、事前判定情報が「大当り」の場合と、「リーチありハズレ」の場合と、「リーチなしハズレ」の場合とで、それぞれ異なる個数が設定されるものとしてもよい。具体的には、「大当り」の場合の先読み当選値の個数は、「リーチありハズレ」の場合の先読み当選値の個数よりも多く設定することにより、「大当り」時には先読み予告演出が実行され易いものとしてもよい。そして、先読み予告演出を実行すると決定した場合、CPU401は、この事前判定情報の条件(大当りしたか否かの条件等)を満たす多数の先読み予告演出のパターンから、抽選等によって、実行する先読み予告演出の内容を設定する。つまり、先読み予告演出として、各報知演出においてどの様な予告演出を行うかを設定する。なお、先読み予告演出は、例えば複数の報知演出に亘って大当りの可能性を示唆可能な先読み連続予告演出である。その後、処理はステップS114に移る。
ステップS114において、CPU401は、図10のステップS409でセットされた報知演出開始コマンドおよび遊技状態通知コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS114での判定がYESの場合、処理はステップS115に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS116に移る。
ステップS115において、CPU401は、ステップS114の処理で受信した報知演出開始コマンドに応じて、画像表示部6等による報知演出の演出内容を設定し、設定した内容の報知演出の実行を画像音響制御部500等に指示して開始させる報知演出設定処理を行う。ここで、報知演出(変動演出;単に「変動」と言う場合もある)は、特別図柄の変動表示に応じて画像表示部6等において実行されて特別図柄抽選の結果を報知する演出であり、例えば、装飾図柄が変動表示され、当該変動表示された装飾図柄が停止表示(確定停止表示)されることにより特別図柄抽選の結果が報知される演出である。なお、この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。
この報知演出設定処理については、図20を用いて後に詳述する。なお、図20では説明を省略しているが、この報知演出設定処理によって設定される報知演出が第1特別図柄抽選の結果を報知するものである場合にはRAM403に時系列順で記憶されている第1保留データのうち最も先に記憶された第1保留データ(最も古い第1保留データ)を削除し、この報知演出設定処理によって設定される報知演出が第2特別図柄抽選の結果を報知するものである場合にはRAM403に時系列順で記憶されている第2保留データのうち最も先に記憶された第2保留データ(最も古い第2保留データ)を削除する。このように処理することで、メイン制御部100のRAM103に記憶されている乱数セットの情報(メイン制御部100側の保留データ)の内容と、演出制御部400のRAM403に記憶されている保留データ(演出制御部400側の保留データ)の内容とを一致させることができる。
その後、処理はステップS116に移る。
ステップS116において、CPU401は、図10のステップS412の処理でセットされた報知演出停止コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS116での判定がYESの場合、処理はステップS117に移り、この判定がNOの場合、処理は図19のステップS120に移る。
ステップS117において、CPU401は、画像音響制御部500等に指示して、ステップS115の処理で実行開始した報知演出を終了して、変動表示(仮停止も含む)させていた装飾図柄を最終的に全て完全に停止させて(規定時間(0.5秒間)確定停止表示させて)特別図柄抽選の結果を演出的に報知する。なお、この画像音響制御部500等への指示は、コマンド(演出終了指示コマンド)をRAM403にセットすることで行われる。その後、処理は図19のステップS120に移る。
図19のステップS120において、CPU401は、図10のステップS414の停止中処理でセットされたオープニングコマンドを受信したか否かを判定する。ステップS120での判定がYESの場合、処理はステップS121に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS122に移る。
ステップS121において、CPU401は、オープニング演出指示を行う。具体的には、CPU401は、画像音響制御部500に対して、大当り遊技演出のオープニング演出の開始を指示する。ここで、オープニング演出は、大当り遊技の開始を報知する演出であり、典型的には、大入賞口23に向けて遊技球を発射するように遊技者に促す画像演出である。この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理はステップS122に移る。
ステップS122において、CPU401は、図15のステップS608の処理でセットされたラウンド開始通知コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS122での判定がYESの場合、処理はステップS123に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS124に移る。
ステップS123において、CPU401は、ラウンド演出開始指示を行う。具体的には、CPU401は、画像音響制御部500等に対して、大当り遊技演出のラウンド演出処理の開始を指示する。ここで、ラウンド演出は、大当り遊技のラウンド遊技中に実行される演出であり、例えば、主人公のキャラクタが敵のキャラクタと戦っている画像等による演出である。なお、この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理はステップS124に移る。
ステップS124において、CPU401は、図15のステップS613等の処理でセットされ、図8のステップS9の出力処理によって出力された入賞コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS124での判定がYESの場合、処理はステップS125に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS126に移る。
ステップS125において、CPU401は、入賞処理指示を行う。具体的にはCPU401は、画像音響制御部500に対して、入賞処理の開始を指示する。ここで、演出制御部400からの入賞処理の開始の指示を受けた画像音響制御部500のCPU501は、演出制御部400を介して受信した入賞コマンドに基づいて、各入賞口(第1始動口21、第2始動口22、大入賞口23、普通入賞口24)への遊技球の入賞数をカウントして、RAM503に記憶する。また、CPU501は、大入賞口23への遊技球入賞に基づく入賞コマンドを受信すると(すなわち、大入賞口23へ遊技球が1つ入賞すると)、大入賞口23に対応する賞球数「13」を、RAM503に記憶された賞球総数に加算して更新し、更新された賞球総数を(例えば今回の大当り遊技中の賞球総数として)画像表示部6に表示する。なお、この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理はステップS126に移る。
ステップS126において、CPU401は、図15のステップS617の処理でセットされたラウンド終了通知コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS126での判定がYESの場合、処理はステップS127に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS128に移る。
ステップS127において、CPU401は、画像音響制御部500等に指示して、大当り遊技演出のラウンド演出を終了する。なお、この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理はステップS128に移る。
ステップS128において、CPU401は、図16のステップS620の処理でセットされたエンディングコマンドを受信したか否かを判定する。ステップS128での判定がYESの場合、処理はステップS129に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS130に移る。
ステップS129において、CPU401は、エンディング演出指示を行う。具体的には、CPU401は、画像音響制御部500等に対して、大当り遊技演出のエンディング演出の開始を指示する。ここで、エンディング演出は、大当り遊技が終了することを報知する演出であり、典型的には、遊技機1のメーカーのマークを表示させる演出である。なお、この画像音響制御部500等への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。その後、処理はS130に移る。
ステップS130において、CPU401は、図10のステップS416の処理でセットされた客待ちコマンドおよび遊技状態通知コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS130での判定がYESの場合、処理はステップS131に移り、この判定がNOの場合、コマンド受信処理を終了し、処理は図17のステップS12に移る。
ステップS131において、CPU401は、ステップS130で受信した客待ちコマンドおよび遊技状態通知コマンドに基づいて、画像音響制御部500に指示して、停止状態処理を開始させる。そして、コマンド受信処理を終了し、処理は図17のステップS12に移る。ここで、停止状態処理は、いわゆる客待ち状態になることを契機に開始される処理であり、停止状態処理の開始を指示された画像音響制御部500のCPU501は、遊技状態に応じた所定の停止演出(例えば、装飾図柄の全てが停止表示(確定停止表示)された演出)を画像表示部6に表示する。なお、CPU501は、上記した停止演出を開始してから、所定時間(例えば90秒)が経過したときに、CPU401から、他の演出の指示を受けない場合、客待ち演出を開始する。なお、客待ち演出は、例えば、遊技機1の題材となったコンテンツ(アニメや物語等)に関する映像を画像表示部6に表示させる演出や、遊技中において実行される所定の演出(例えばリーチ演出)の一部を画像表示部6に表示させる演出である。この画像音響制御部500への指示は、コマンドをRAM403にセットすることで行われる。ただし、CPU501は、ゲート25を遊技球が通過したことを示す情報や、普通入賞口に遊技球が入賞したことを示す情報を通知された場合には、停止状態処理を終了せずに継続する。
[本実施形態による報知演出設定処理]
次に、図20〜図25を参照して、図18のステップS115の演出制御部400による報知演出設定処理について説明する。
ここで、図31及び図32等を用いて後に詳述するが、本実施形態に係る遊技機1は、CPU101によって決定された変動パターン(図11等参照)に基づいて、報知演出として、煽り演出(擬似連煽り演出、リーチ煽り演出)を行った後に発展演出(擬似連演出、リーチ演出等)に発展した後に特別図柄抽選の結果を報知する報知演出、煽り演出を行うことなく発展演出に発展した後に特別図柄抽選の結果を報知する報知演出、煽り演出を行うが発展演出に発展せずに特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する報知演出、保留されている特別図柄抽選について先読み示唆演出(後に説明する同色チャンス目演出等)を行った後にリーチ演出を行わず(リーチ成立せず)特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する報知演出、発展演出、煽り演出及び先読み示唆演出を行うことなく特別図柄抽選の結果を報知する報知演出等を実行可能である。
また、本実施形態では、第1特別図柄抽選に基づいて実行される報知演出として、以上の報知演出が実行される例について説明する。なお、第2特別図柄抽選に基づいて報知演出を実行する場合、以下の説明において、「第1特別図柄抽選」を「第2特別図柄抽選」と読み換えて処理すればよい。
図20及び図21は、図18のステップS115の報知演出設定処理の一例を示す詳細フローチャートである。図22は、変動パターン番号が7(図11等参照)であり現在保留されている第1特別図柄抽選の中に大当りがない場合に用いられる演出タイプ決定テーブルET1−1の一例である。図23は、変動パターン番号が7であり現在保留されている第1特別図柄抽選の中に大当りがある場合に用いられる演出タイプ決定テーブルET1−2の一例である。図24は、変動パターン番号が8(図11等参照)であり現在保留されている第1特別図柄抽選の中に大当りがない場合に用いられる演出タイプ決定テーブルET2−1の一例である。図25は、変動パターン番号が8であり現在保留されている第1特別図柄抽選の中に大当りがある場合に用いられる演出タイプ決定テーブルET2−2の一例である。
まず、図20のステップS701において、演出制御部400のCPU401は、図18のステップS114で受信した報知演出開始コマンドを解析して、報知演出開始コマンドに含まれている設定情報を取得する。その後、処理はステップS702に移る。
ステップS702において、CPU401は、ステップS701で取得した設定情報に含まれる変動パターンの情報に対応する演出パターンを、実行する報知演出の演出パターンとして決定する。例えば、CPU401は、この設定情報に含まれる変動パターンの情報が変動パターン番号3を示すものである場合(つまり、演出パターンのタイプ「SPハズレ」に対応する場合;図11等参照)、複数種類あるSPリーチ演出の中から実行するSPリーチ演出を抽選等によって決定し、リーチ成立してからこの決定したSPリーチ演出を実行した後に、特別図柄抽選にハズレたことを報知する演出パターンことを決定する。また、例えば、CPU401は、この設定情報に含まれる変動パターンの情報が変動パターン番号2を示すものである場合(つまり、演出パターンのタイプ「SPSP当り」に対応する場合;図11等参照)、複数種類あるSPリーチ演出及びSPSPリーチ演出の中から実行するSPリーチ演出及びSPSPリーチ演出を抽選等によってそれぞれ決定し、リーチ成立してからこの決定したSPリーチ演出及びSPSPリーチ演出を順番に実行した後に、特別図柄抽選に当たったことを報知する演出パターンを決定する。その後、処理はステップS703に移る。
ステップS703において、CPU401は、ステップS701で取得した設定情報に基づいて、この設定情報に含まれる変動パターンの情報が、変動パターン番号1〜6のいずれかを示すもの(つまり、演出パターンのタイプが「SPSPハズレ」、「SPSP当り」、「SPハズレ」、「SP当り」、「リーチハズレ」、「リーチ当り」のいずれか;チーチ成立する演出パターン)であるか否かを判定する。ステップS703での判定がYESの場合、処理はステップS704に移り、この判定がNOの場合、処理は図21のステップS711に移る。
ステップS704において、CPU401は、擬似連演出を実行するか否か及び実行する場合の実行回数を決定する。具体的には、CPU401は、変動パターン番号1〜6の変動パターンの報知演出において、擬似連演出を実行するか否か及び擬似連演出を実行する場合には1〜3回のいずれの回数実行するのかの割合を定義したテーブル(図示なし)を参照して、擬似連演出を実行するか否か及び実行する場合の実行回数を抽選に基づいて決定する。ここで、このテーブルでは、擬似連演出の実行回数が「0回(つまり、実行しない)」、「1回」、「2回」、「3回」の順番で、今回の特別図柄抽選が当りの場合には選択割合が高く設定されている一方でハズレの場合には選択割合が低く設定されている。つまり、擬似連演出の実行回数が多いほど大当りの信頼度が高くなるようになっている。その後、処理はステップS705に移る。
ステップS705において、CPU401は、擬似連煽り演出を実行するか否かを決定する。具体的には、CPU401は、変動パターン番号1〜6の変動パターンの報知演出において、擬似連煽り演出を実行するか否かの割合を定義したテーブル(図示なし)を参照して、ステップS704で実行することが決定された各擬似連演出に対して擬似連煽り演出を実行するか否かをそれぞれ抽選に基づいて決定する。なお、擬似連演出が実行される場合において、擬似連演出の回数が多いほど、擬似連煽り演出を高確率で実行する構成としてもよいし、逆に、擬似連煽り演出を低確率で実行する構成としてもよい。また、擬似連演出が複数回実行される場合において、後に実行される擬似連演出になるほど、擬似連煽り演出を高確率で実行する構成としてもよいし、逆に、擬似連煽り演出を低確率で実行する構成としてもよい。その後、処理はステップS706に移る。
ステップS706において、CPU401は、リーチ煽り演出を実行するか否かを決定する。具体的には、CPU401は、変動パターン番号1〜6の変動パターンの報知演出において、リーチ煽り演出を実行するか否かの割合を定義したテーブル(図示なし)を参照して、リーチ煽り演出を実行するか否かを抽選に基づいて決定する。その後、処理はステップS707に移る。
ステップS707において、CPU401は、カットイン予告演出を実行するか否か等を決定する。ここで、カットイン予告演出は、実行中の報知演出において大当りする信頼度を示唆するカットイン画像をこの報知演出の実行中に表示する演出であり、本実施形態では、報知演出開始から2秒後、SPリーチ演出発展前、及びSPSPリーチ演出発展前のそれぞれのタイミングで実行可能である。また、カットイン画像は、青色、緑色、赤色の順番で、大当りの場合に高確率で表示される一方でハズレの場合に低確率で表示されるので、大当り信頼度が高い。
なお、報知演出開始から2秒後に実行可能であるカットイン予告演出がリーチ演出の実行期待度を示唆し、SPリーチ演出発展前に実行可能であるカットイン予告演出がSPリーチ演出の実行期待度を示唆し、SPSPリーチ演出発展前に実行可能であるカットイン予告演出がSPSPリーチ演出の実行期待度を示唆する構成としてもよい。
具体的には、CPU401は、変動パターン番号5又は6の変動パターンの報知演出(演出パターン「リーチハズレ」又は「リーチ当り」)の場合、報知演出開始から2秒後のタイミングでカットイン予告演出を実行するか否かの割合及びカットイン画像の色の割合を定義したテーブル(図示なし)を参照して、カットイン予告演出を実行するか否か及びカットイン画像の色(つまり、示唆する大当り信頼度)を抽選に基づいて決定する。また、CPU401は、変動パターン番号3又は4の変動パターンの報知演出(演出パターン「SPハズレ」又は「SP当り」)の場合、報知演出開始から2秒後及びSPリーチ演出発展前のそれぞれのタイミングでカットイン予告演出を実行するか否かの割合及びそれぞれのカットイン画像の色の割合を定義したテーブル(図示なし)を参照して、それぞれのタイミングでカットイン予告演出を実行するか否か及びそれぞれのカットイン画像の色(つまり、示唆する大当り信頼度)を抽選に基づいて決定する。また、CPU401は、変動パターン番号1又は2の変動パターンの報知演出(演出パターン「SPSPハズレ」又は「SPSP当り」)の場合、報知演出開始から2秒後、SPリーチ演出発展前及びSPSPリーチ演出発展前のそれぞれのタイミングでカットイン予告演出を実行するか否かの割合及びそれぞれのカットイン画像の色の割合を定義したテーブル(図示なし)を参照して、それぞれのタイミングでカットイン予告演出を実行するか否か及びそれぞれのカットイン画像の色(つまり、示唆する大当り信頼度)を抽選に基づいて決定する。
なお、カットイン予告演出を複数回実行する場合には、カットイン画像の色によって示唆される大当り信頼度が低下しないように複数回のカットイン予告演出が実行される構成としてもよい。
その後、処理はステップS705に移る。
ステップS708において、CPU401は、ステップS701で取得した設定情報に基づいて、この設定情報に含まれる変動パターンの情報が、変動パターン番号1〜4のいずれかを示すもの(つまり、演出パターンのタイプが「SPSPハズレ」、「SPSP当り」、「SPハズレ」、「SP当り」のいずれか)であるか否かを判定する。ステップS708での判定がYESの場合、処理はステップS709に移り、この判定がNOの場合、処理は図21のステップS711に移る。
ステップS709において、CPU401は、ゾーン演出を実行するか否か及びゾーン演出の種類を決定する。ここで、ゾーン演出は、実行中の報知演出において大当りする信頼度が高いことを示唆する演出であり、ゾーン演出用のゾーン背景および「弱ゾーン」又は「強ゾーン」と書かれた文字画像を移動表示させる帯画像を表示させる演出である。また、「弱ゾーン」の帯画像を表示するゾーン演出よりも、「強ゾーン」の帯画像を表示するゾーン演出の方が、大当りの場合に高確率で実行される一方でハズレの場合に低確率で実行されるので、大当り信頼度が高い。ここで、リーチ演出、SPリーチ演出及びSPSPリーチ演出は、連続して実行可能なリーチ系の演出であって(連続感のある演出であって)大当り信頼度が大きくなっていく演出であるが、ゾーン演出は、これらのリーチ系の演出とは別個の系統の演出である。
具体的には、CPU401は、変動パターン番号1〜4の変動パターンの報知演出(演出パターン「SPSPハズレ」、「SPSP当り」、「SPハズレ」、「SP当り」)において、ゾーン演出を実行するか否かの割合及びゾーン演出の種類(弱ゾーン又は強ゾーン)の割合を定義したテーブル(図示なし)を参照して、ゾーン演出を実行するか否か及びゾーン演出の種類(つまり、示唆する大当り信頼度)を抽選に基づいて決定する。その後、処理はステップS710に移る。
ステップS710において、CPU401は、特定出目予告演出を実行するか否か及び実行する場合の実行回数を決定する。ここで、特定出目予告演出は、ハズレを示す特定の出目(同じ色の装飾図柄の組合せ)で装飾図柄を一旦仮停止表示させると共に一旦仮停止表示させる装飾図柄の色で特有の発光演出(特定出目発光)を行うことで、実行中の報知演出においてゾーン演出が実行される期待度(ゾーン突入期待度)を示唆する演出であり、一旦仮停止表示させる装飾図柄の色は、青色、緑、赤色の順番で、ゾーン演出が実行される場合に高確率で実行される一方でゾーン演出が実行されない場合に低確率で実行されるので、ゾーン突入期待度が高い。また、特定出目予告演出は、1つの報知演出(一変動)で3回まで実行可能であり、特定出目予告演出を複数回実行する場合には、一旦仮停止表示させる装飾図柄の色によって示唆されるゾーン突入期待度が低下しないように複数回の特定出目予告演出が実行される。
なお、特定出目予告演出は、ゾーン突入期待度を示唆する代わりに、実行中の報知演出の大当り信頼度を直接的に示唆する構成としてもよい。
具体的には、CPU401は、変動パターン番号1〜4の変動パターンの報知演出(演出パターン「SPSPハズレ」、「SPSP当り」、「SPハズレ」、「SP当り」)において、ゾーン演出が実行されるか否かに応じた特定出目予告演出を実行するか否かの割合、特定出目予告演出を実行する場合には1〜3回のいずれの回数実行するのかの割合、及び、ゾーン演出が実行されるか否かに応じた特定出目予告演出の色(一旦仮停止表示させる装飾図柄)の割合等を定義したテーブル(図示なし)を参照して、特定出目予告演出を実行するか否か及び実行する場合の実行内容を抽選に基づいて決定する。その後、処理は図21のステップS725に移る。
図21のステップS711において、CPU401は、図20のステップS701で取得した設定情報に基づいて、設定情報に含まれる変動パターンの情報が、変動パターン番号7を示すもの(演出パターンのタイプが「特殊即ハズレ」)であるか否かを判定する。ステップS711での判定がYESの場合、処理はステップS712に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS715に移る。
ステップS712において、CPU401は、保留内に大当りがあるか否かを判定する。具体的には、メイン制御部100から通知されRAM403に記憶された事前判定情報に基づいて、現在保留されている第1特別図柄抽選の中に、大当りと事前判定されたものが存在するか否かを判定する。ステップS712での判定がYESの場合、処理はステップS714に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS713に移る。
ステップS713において、CPU401は、複数の演出タイプ決定テーブル(図22〜図25参照)の中から、演出タイプ決定テーブルET1−1(図22参照)を選択する。その後、処理はステップS720に移る。
ステップS714において、CPU401は、複数の演出タイプ決定テーブル(図22〜図25参照)の中から、演出タイプ決定テーブルET1−2(図23参照)を選択する。その後、処理はステップS720に移る。
ステップS715において、CPU401は、図20のステップS701で取得した設定情報に基づいて、設定情報に含まれる変動パターンの情報が、変動パターン番号8を示すもの(演出パターンのタイプが変動時間12.02秒の「通常即ハズレ」)であるか否かを判定する。ステップS715での判定がYESの場合、処理はステップS717に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS716に移る。
ステップS716において、CPU401は、図20のステップS701で取得した設定情報に含まれる変動パターンの情報が示す変動パターン番号9に対応する演出パターン(変動時間2.00秒の「通常即ハズレ」)の演出内容に決定する。その後、処理はステップS725に移る。
ステップS717において、CPU401は、保留内に大当りがあるか否かを判定する。具体的には、メイン制御部100から通知されRAM403に記憶された事前判定情報に基づいて、現在保留されている第1特別図柄抽選の中に、大当りと事前判定されたものが存在するか否かを判定する。ステップS717での判定がYESの場合、処理はステップS719に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS718に移る。
ステップS718において、CPU401は、複数の演出タイプ決定テーブル(図22〜図25参照)の中から、演出タイプ決定テーブルET2−1(図24参照)を選択する。その後、処理はステップS720に移る。
ステップS719において、CPU401は、複数の演出タイプ決定テーブル(図22〜図25参照)の中から、演出タイプ決定テーブルET2−2(図25参照)を選択する。その後、処理はステップS720に移る。
[演出タイプの決定処理]
ステップS720において、CPU401は、ステップS713、ステップS714、ステップS718、ステップS719のいずれかの処理において選択された演出タイプ決定テーブルを用いて、演出タイプを演出乱数等に基づいて決定する。図22〜図25は、変動パターン番号及び第1特別図柄抽選の保留に大当りがあるか否かによって設定された演出タイプ決定テーブルの一例である。以下、図22〜図25を参照して、このステップS720の処理について具体的に説明する。以下では、図22〜図25に示す、演出タイプ決定テーブルET1−1、ET1−2、ET2−1及びET2−2を、単に、ET1−1、ET1−2、ET2−1及びET2−2という場合がある。
なお、本実施形態では、第1特別図柄抽選の保留のみ(又は第2特別図柄抽選の保留のみ)に大当りがあるか否か等に基づいて制御しているが、第1特別図柄抽選の保留及び第2特別図柄抽選の保留の両方を合わせた保留全体に大当りがあるか否か等に基づいて制御する構成としてもよい。
[変動パターン番号7/保留に大当りなしの場合の演出タイプ決定処理]
以下に、図22を用いて、ステップS713の処理に続いて実行される場合における演出タイプの決定処理について説明する。
図22に示すET1−1には、複数の演出タイプ(P1〜P3)の中からいずれの演出タイプを選択するかを決定するために用いる演出乱数値の範囲が、第1特別図柄抽選の保留数に応じて割り振られている。
例えば、第1特別図柄抽選の保留数が0の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜49」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「50〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が1の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜9」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「10〜49」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「50〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が2の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜19」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「20〜49」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「50〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が3の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜39」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「40〜49」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「50〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。
ここで、演出タイプP1は、煽り演出(擬似連煽り演出、リーチ煽り演出)を実行せず、リーチ成立することなく特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する演出タイプである。また、演出タイプP2は、煽り演出(擬似連煽り演出、リーチ煽り演出)を実行するが、煽り演出を実行後、発展演出(擬似連演出、リーチ演出等)に発展せず、リーチ成立することなく特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する演出タイプである。また、演出タイプP3は、煽り演出(擬似連煽り演出、リーチ煽り演出)を実行せず、第1特別図柄抽選の保留に対する事前判定結果に基づいて先読み示唆演出を実行した後、リーチ成立することなく特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する演出タイプである。
[変動パターン番号7/保留に大当りありの場合の演出タイプ決定処理]
以下に、図23を用いて、ステップS714の処理に続いて実行される場合における演出タイプの決定処理について説明する。
図23に示すET1−2には、複数の演出タイプ(P1〜P3)の中からいずれの演出タイプを選択するかを決定するために用いる演出乱数値の範囲が、第1特別図柄抽選の保留数に応じて割り振られている。
例えば、第1特別図柄抽選の保留数が1の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜39」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「40〜49」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「50〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が2の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜44」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「45〜49」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「50〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が3の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜48」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「49」の乱数値が演出タイプP2に割り振られ、「50〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。
[変動パターン番号8/保留に大当りなしの場合の演出タイプ決定処理]
以下に、図24を用いて、ステップS718の処理に続いて実行される場合における演出タイプの決定について説明する。
図24に示すET2−1には、複数の演出タイプ(P1〜P3)の中からいずれの演出タイプを選択するかを決定するために用いる演出乱数値の範囲が、第1特別図柄抽選の保留数に応じて割り振られている。
例えば、第1特別図柄抽選の保留数が0の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜9」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「10〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が1の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜1」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「2〜9」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「10〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が2の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜3」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「4〜9」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「10〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が3の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜7」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「8〜9」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「10〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。
[変動パターン番号8/保留に大当りありの場合の演出タイプ決定処理]
以下に、図25を用いて、ステップS719の処理に続いて実行される場合における演出タイプの決定について説明する。
図25に示すET2−2には、複数の演出タイプ(P1〜P3)の中からいずれの演出タイプを選択するかを決定するために用いる演出乱数値の範囲が、第1特別図柄抽選の保留数に応じて割り振られている。
例えば、第1特別図柄抽選の保留数が1の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜6」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「7〜9」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「10〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が2の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜7」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「8〜9」の乱数値範囲が演出タイプP2に割り振られ、「10〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。また、第1特別図柄抽選の保留数が3の場合には、「0〜99」の演出乱数のうち、「0〜8」の乱数値範囲が演出タイプP3に割り振られ、「9」の乱数値が演出タイプP2に割り振られ、「10〜99」の乱数値範囲が演出タイプP1に割り振られている。
以上のように、本実施形態では、変動パターン番号7又は8の場合に抽出された演出乱数を照会する際の演出タイプ決定テーブルは、変動パターン及び第1特別図柄抽選の保留に大当りしているものがあるか否かによって異なっている。
また、演出タイプ決定テーブルは、番号7又は8の変動パターンが決定されていると(つまり、特殊即ハズレに対応する変動パターン又は変動時間12.02秒の通常即ハズレに対応する変動パターンが決定されていると;図11等参照)、煽り演出の実行後に発展演出に発展させない演出(演出タイプP2)又は先読み示唆演出(演出タイプP3)を実行する演出内容の決定が可能になっている。
また、演出タイプ決定テーブルは、番号7又は8の変動パターンが決定されていると、第1特別図柄抽選の保留の数が多いほど、先読み示唆演出(後に説明する同色チャンス目演出等)を実行する決定がされ易くなっている。
また、演出タイプ決定テーブルは、番号7または8の変動パターンが決定されており、第1特別図柄抽選の保留に対する事前判定結果に大当りとなるものがあると、煽り演出の実行後に発展演出に発展させない演出タイプP2よりも先読み示唆演出を実行する演出タイプP3の方が決定され易くなっている。
また、演出タイプ決定テーブルは、番号8の変動パターンが決定されているよりも番号7の変動パターンが決定されている方が(つまり、通常即ハズレが決定されているよりも特殊即ハズレが決定されている方が)、第1特別図柄抽選の保留数に関わらず、煽り演出の実行後に発展演出に発展させない演出タイプP2または先読み示唆演出を実行する演出タイプP3の決定がされ易くなっている(言い換えると、演出タイプP1が決定され難くなっている)。
CPU401は、ステップS720において、ステップS713、ステップS714、ステップS718、ステップS719のいずれかで選択された演出タイプ決定テーブル(図22〜図25で示した演出タイプ決定テーブルのいずれか)に基づいて、演出タイプをP1〜P3のいずれかに決定する。その後、処理はステップS721に移る。
ステップS721において、CPU401は、ステップS720の処理で決定した演出タイプがP2であるか否かを決定する。ステップS721での判定がYESの場合、処理はステップS722に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS723に移る。
ステップS722において、CPU401は、煽り演出の内容を決定する。具体的には、本実施形態では、煽り演出として、リーチ演出に発展するか否かを煽るリーチ煽り演出と、擬似連演出に発展するか否かを煽る擬似連煽り演出とがあり、CPU401は、これらの演出のうちいずれの演出を煽り演出として実行するかを抽選等によって決定する。その後、処理はステップS725に移る。
ステップS723において、CPU401は、ステップS720の処理で決定した演出タイプがP3であるか否かを決定する。ステップS723での判定がYESの場合、処理はステップS724に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS725に移る。
ステップS724において、CPU401は、抽選等によって、先読み示唆演出の内容を決定する。具体的には、本実施形態では、先読み示唆演出として、同色チャンス目演出と保留変化演出とがあり、CPU401は、これらの演出のうちいずれの演出を先読み示唆演出として実行するかを抽選等によって決定する。
ここで、同色チャンス目演出とは、RAM403に記憶された先読み示唆対象となる第1特別図柄抽選の保留(以下、「対象保留」ともいう)の事前判定情報に基づいて、ハズレ図柄として停止表示する3つの装飾図柄DIが同色の図柄(同色チャンス目)で揃うことで、後に実行される変動表示において(RAM403に記憶された第1特別図柄抽選の保留に係る報知演出において)大当りとなる可能性が高いことを示唆する演出である。本実施形態では、同色チャンス目演出として、大当り信頼度(大当り期待度)の高い青色チャンス目が停止表示する青色チャンス目演出と、青色チャンス目よりも大当り信頼度の高い緑色チャンス目が停止表示する緑色チャンス目演出と、緑色チャンス目よりも大当り信頼度の高い赤色チャンス目が停止表示する赤色チャンス目演出とがある。
また、ステップS724の処理で先読み示唆演出として、同色チャンス目演出を行うと決定された場合、同色チャンス目演出として、赤色チャンス目演出、緑色チャンス目演出、青色チャンス目演出のいずれの演出を実行するかを(先の変動において同色チャンス目演出が実行されている場合には大当り信頼度が低下しないように)対象保留の事前判定情報に基づいて抽選等により決定する。なお、他の実施形態では、大当り信頼度が低下するように実行する場合があるものとしてもよい。
また、保留変化演出とは、RAM403に記憶された対象保留の事前判定情報に基づいて、対象保留の保留画像を変化させる演出であり、この変化によって対象保留の変動(報知演出)において大当りとなる可能性が高いことを示唆する演出である。本実施形態では、保留画像は通常の表示態様として白色で表示されるものであり、保留変化演出として、保留画像が大当り信頼度が高い青色に変化する青色保留変化演出と、保留画像が青色よりも大当り信頼度の高い緑色に変化する緑色保留変化演出と、保留画像が緑色よりも大当り信頼度の高い赤色に変化する赤色保留変化演出とがある。
また、ステップS724の処理で先読み示唆演出として、保留変化演出を行うと決定された場合、保留変化演出として、赤色保留変化演出、緑色保留変化演出、青色保留変化演出のいずれの演出を実行するかを(先の変動において保留変化演出が実行されている場合には大当り信頼度が低下しないように)対象保留の事前判定情報に基づいて抽選等により決定する。なお、他の実施形態では、大当り信頼度が低下するように色変化する場合があるものとしてもよい。
その後、処理はステップS725に移る。
ステップS725において、CPU401は、画像音響制御部500に指示して、ステップS702、S704〜S707、S709、S710、S716、S720、S722、S724で決定した内容の演出を含む報知演出を実行させる。なお、この画像音響制御部500への指示は、コマンド(演出開始指示コマンド)をRAM403にセットすることで行われる。その後、処理は図18のステップS116に移る。
[本実施形態における画像音響制御部による報知演出実行処理]
次に、演出制御部400からの報知演出の実行指示(図21のステップS725参照)等に応じて画像音響制御部500が実行する報知演出実行処理について、図26を参照して説明する。図26は、画像音響制御部500によって行われる報知演出実行処理の一例を示すフローチャートである。また、図26に示す制御処理は、一定時間(例えば33ミリ秒)毎に繰り返し実行される処理であり、画像音響制御部500のCPU501が、ROM502に記憶されているプログラムを実行して、ROM502に記憶されている演出内容のデータ(画像データ、音響データ等)を再生することにより実行される。なお、画像音響制御部500が実行する他の演出(大当り遊技演出や客待ち演出等)の実行処理の説明は省略する。
まず、ステップS801において、画像音響制御部500のCPU501は、演出制御部400から報知演出の開始を指示するコマンド(演出開始指示コマンド)を受信したか否かを判定する(図21のステップS725参照)。ステップS801での判定がYESの場合、処理はステップS802に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS804に移る。
ステップS802において、CPU501は、ステップS801で受信したコマンドで設定された報知演出を構成する各演出の実行順序及び実行タイミングに基づいて、報知演出を構成する画像演出および音響演出のスケジュールを作成する。その後、処理はステップS803に移る。
ステップS803において、CPU501は報知演出を開始させる。ここで、CPU501は、報知演出の開始時点において報知演出を構成する画像演出および音響演出の同期をとる一方で、報知演出の実行中には報知演出を構成する画像演出および音響演出の同期をとらない。その後、処理はステップS804に移る。
ステップS804において、CPU501は、ステップS802で作成したスケジュールに基づいて、報知演出を構成する画像演出について描画処理を実行して画像演出を進行する一方で、報知演出を構成する音響演出について再生処理を実行し音響演出を進行する。これにより、装飾図柄の変動表示が開始されたり、リーチ煽り演出やリーチ演出やSPリーチ演出等が実行されたりして、報知演出が進行する。その後、処理はステップS805に移る。
ステップS805において、CPU501は、演出制御部400から報知演出の終了を指示するコマンド(演出終了指示コマンド)を受信したか否かを判定する(図18のステップS117参照)。ステップS805での判定がYESの場合、処理はステップS806に移り、この判定がNOの場合、処理はステップS801に戻る。
ステップS806において、CPU501は、装飾図柄を確定停止表示させることによって特別図柄抽選の結果を確定的に報知して報知演出を終了する。その後、処理はステップS801に戻る。
[本実施形態による特徴的動作]
次に、以上のフローチャートを用いて説明した本実施形態において、画面(画像表示部6)およびスピーカ35等によって実行される報知演出(変動演出)の具体例について、図27〜図49を用いて説明する。
[装飾図柄]
図27及び図28は、報知演出において変動表示されてから最終的に確定停止表示され、確定停止表示された図柄(図柄の組み合せ)によって特別図柄抽選の結果を演出的に報知するための装飾図柄DIについて説明するための図である。
図27に示すように、本実施形態では、装飾図柄として数字の1〜9が描かれた9種類の装飾図柄がある。また、2、4、6、8が描かれた装飾図柄は青色であり、1、5、9が描かれた装飾図柄は緑色であり、3、7が描かれた装飾図柄は赤色である。ここで、3又は7の装飾図柄が揃って(例えば777のゾロ目となって)装飾図柄が確定停止することによって確変大当りしたことが演出的に示唆され、3及び7以外の装飾図柄が揃って(例えば222のゾロ目となって)装飾図柄が確定停止することによって通常大当りしたことが演出的に示唆される。なお、後述するが、数字が描かれた通常の図柄以外の図柄(連図柄等)も存在する。
図28は、装飾図柄の具体例である。本実施形態において、装飾図柄は、図28(1)に示すように数字とキャラクタ(キャラ)が枠で囲まれた表示態様(数字キャラ態様)と、図28(2)に示すように数字のみの表示態様(数字態様)とがある。数字キャラ態様において、装飾図柄は、数字の1とキャラA、数字の2とキャラB、数字の3とキャラC、数字の4とキャラD、数字の5とキャラE、数字の6とキャラF、数字の7とキャラG、数字の8とキャラH、数字の9とキャラI、がそれぞれペアとなっている。図28(1)では、数字の3とキャラCがペアの数字キャラ態様の装飾図柄である。また、28(1)に例示する数字キャラ態様の装飾図柄では、枠の内側部分が半透明であり、報知演出の背景画像等が透けて見える。
なお、数字キャラ態様の装飾図柄はこの表示態様に限られず、例えば枠部分に花等を模した装飾部分が追加されてもよいし、例えば枠が無くてもよい。また、数字態様の装飾図柄はこの表示態様に限られず、例えば数字部分に花等を模した装飾部分が追加されてもよい。
また、装飾図柄の表示態様は遊技状態に応じて異ならせてもよい。例えば、通常遊技状態では数字キャラ態様にする一方で確変遊技状態では数字態様にしてもよいし、確変遊技状態では数字キャラ態様にする一方で通常遊技状態では数字態様にしてもよい。更には、装飾図柄の表示態様は、演出モード(同じ遊技状態において背景画像等を異ならせることによって表現される報知演出のモード)に応じて異ならせてもよい。
[報知演出の概要]
図29は、報知演出(変動演出)において装飾図柄及び保留画像の表示の概要について説明するための具体図である。まず、図29を用いて、特別図柄抽選の結果を報知するために装飾図柄DIが変動表示されてから停止表示(確定停止表示)される様子を説明する。
本実施形態では3つの装飾図柄DI1〜DI3の列を用いて特別図柄抽選の結果等を演出的に報知する。3つの装飾図柄DI1〜DI3の列は、それぞれ、下から上に向かって数字1が描かれた図柄から数字9が描かれた図柄の順番に整列しており、数字9が描かれた図柄の次には数字1が描かれた図柄が続くように循環的に変動表示される。そして、装飾図柄DIが変動表示されてから停止表示(確定停止表示)されることによって特別図柄抽選の結果を報知する演出を報知演出(変動演出)という。また、報知演出は、様々な演出画像の表示や様々な演出音声の出力等を含む場合がある。なお、説明の便宜上、図29以降に示した一例では、第1特別図柄抽選が保留されていることを示す保留画像RIのみを記載し、第2特別図柄の抽選が保留されていることを示す保留画像については図示しない。また、以下では、第1特別図柄抽選が行われて、保留画像RIとして第1特別図柄が保留されていることを示す場合を例に説明するが、第2特別図柄抽選が行われる場合も同様である。
まず、図29(1)に示すように、画像表示部6には、装飾図柄DI(DI1〜DI3)、保留画像RI(RI0〜RI4)、ステージST(ST0〜ST4)が表示される。装飾図柄DIは、3つの(3列の)装飾図柄DI1〜DI3から構成されて画像表示部6に表示される。より具体的には、左側に左装飾図柄DI1が表示され、右側に右装飾図柄DI2が表示され、中央に中装飾図柄DI3が表示される。この左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、特別図柄の変動表示に応じて(変動表示に同期して)変動表示される。
次に、図29(2)に示すように、左装飾図柄DI1として、例えば数字「2」が描かれた図柄が仮停止する。その後、図29(3)に示すように、右装飾図柄DI2として、例えば数字「4」が描かれた図柄が停止する。そして、図29(4)に示すように、中装飾図柄DI3として、例えば数字「5」が描かれた図柄が仮停止した後、3つの装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止する(確定停止表示される;図示なし)。このタイミングで今回の特別図柄の変動表示が終了(今回の報知演出が終了)して、第1特別図柄抽選の結果が遊技者に報知されるとともに、ステージST0上の保留画像RI(RI0)が消去される。具体的には、装飾図柄DIが、当り目となる特定の図柄パターン(典型的にはゾロ目「777」等)で揃うことで第1特別図柄抽選の結果が大当りであることが報知され、特定の図柄で揃わないこと(ハズレ目:典型的にはバラケ目「254」等)で、第1特別図柄抽選の結果がハズレであることが報知される。そして、図29(5)に示すように、以降同様に次の特別図柄の変動表示に応じて装飾図柄DIの変動表示が開始される。なお、図29以降の図では、装飾図柄DIが上から下に変動している様子を矢印で表現している。
ここで、保留画像RIは、主に遊技者に第1特別図柄抽選が保留されている数を示すための画像である。また、画像表示部6には、保留画像RIがそれぞれ表示される位置となる複数のステージST0〜ST4が表示される。図29(1)〜(4)では、画像表示部6の下部領域に左右方向にそれぞれ列設されたステージST1〜ST4の上方となる位置に、第1特別図柄抽選が保留されている回数それぞれに対応する保留画像RI(RI1〜RI4)が表示されている。また、図29(1)〜(4)では、ステージST0の上方となる位置には、第1特別図柄抽選の保留が消化されて報知演出が実行中となっていることを示す保留画像RI0が表示されている。このように、ステージST0上の保留画像は特別図柄抽選の保留を示しているわけではないので、保留消化画像と呼んでもよい。また、ステージST0は保留消化画像のステージなので、他のステージRI1〜RI4とは異なる表示態様である。なお、テージST0上の保留画像(保留消化画像)を、他のステージRI1〜RI4上の保留画像とは異なる表示態様としてもよい。
図30は、保留画像の色と、その色によって示唆される大当り信頼度について示した図である。図30に示すように、白色の保留画像は大当り信頼度を示唆せず、青色、緑色及び赤色の保留画像は大当り信頼度が高いことを示唆し、その中で、青色の保留画像は大当り信頼度が低いことを示唆し、緑色の保留画像は大当り信頼度が中程度であることを示唆し、赤色の保留画像は大当り信頼度が高いことを示唆する。図29以降の図では、図示都合上、「白」の文字を付して保留画像の白色を表し、「青」の文字を付して保留画像の青色を表し、「緑」の文字を付して緑色を表し、「赤」の文字を付して保留画像の赤色を表す。
一例として、図29(1)に示すように、ステージST1には、次に第1特別図柄抽選が行われる予定となっている(つまり、最も古く記憶された)保留(第1保留)に対応する保留画像RI1が表示される。また、ステージST1の左隣に配置されているステージST2には、上記第1保留の次に第1特別図柄抽選が行われる予定となっている保留(第2保留)に対応する保留画像RI2が表示される。また、ステージST2の左隣に配置されているステージST3には、上記第2保留の次に第1特別図柄抽選が行われる予定となっている保留(第3保留)に対応する保留画像RI3が表示される。また、ステージST3の左隣に配置されているステージST4には、上記第3保留の次に第1特別図柄抽選が行われる予定となっている保留(第4保留)に対応する保留画像RI4が表示される。
ステージST0上に表示された保留画像RIは、現在の特別図柄の変動表示(つまり、現在実行中の報知演出)が終了する直前に消滅する(消去される)。また、ステージRI1〜RI4上にそれぞれ表示された保留画像RIは、第1特別図柄抽選が終了するごとに、順次表示位置(すなわち、ステージST)を変更する。具体的には、現在の特別図柄の変動表示が終了すると(装飾図柄DIの変動表示が完全に停止すると)、ステージST1に表示されていた保留画像RI1は、ステージST1からステージST0に移動し(つまり、第1保留が消化され)、ステージST2〜ST4に表示されていた保留画像RI2〜RI4は、それぞれステージST1〜ST3へ移動する。このように、保留画像RIは第1特別図柄抽選の保留が消化されるごとに、順次ステージSTを移動していく。なお、本実施形態では、ステージSTの上方となる位置に保留画像RIが表示されるものとしたが、ステージSTが表示されずに、保留画像RIが所定の位置(予め定められた位置)に表示されるものとしてもよい。
ところで、前述したように、本実施形態では、第1特別図柄抽選の保留に対する抽選結果が、第1特別図柄抽選における特別図柄の変動表示が開始されるよりも前にメイン制御部100から演出制御部400に通知される。つまり、例えば第2保留画像RI2がステージST1からステージST0に移動して第1特別図柄抽選における特別図柄の変動が開始される(つまり第2保留が消化される)よりも前に、例えば第2保留が発生した時点で、第2保留に対する第1特別図柄抽選の抽選結果が事前判定される。本実施形態では、この事前判定等に基づいて、図33等を用いて詳細は後述する先読み示唆演出(同色チャンス目演出等)が実行されることにより、例えば、第1特別図柄抽選において当選する信頼度が相対的に高い保留が存在する可能性があることを、前もって遊技者に予告して大当りを期待させることができる。
[報知演出の具体例]
図31及び図32は、本実施形態における報知演出の具体例について説明するためのタイムチャートである。図31及び図32に示す報知演出の各タイムチャートにおいて、上側に記載された演出内容は、報知演出の演出パターン(言い換えると、報知演出を構成するベースの演出)であり、下側に記載された演出内容(枠で囲った演出内容)は、この演出パターンに付加可能な演出内容である。なお、上側及び下側の全ての演出内容も全て含めて、報知演出の演出パターンと考えてもよい。
[通常即ハズレ(変動時間2.00秒)の報知演出]
図31(1)は、図11等に示す変動パターン番号9に対応する演出パターンである変動時間2.00秒の「通常即ハズレ」の報知演出のタイムチャートである。図33は、図31(1)のタイムチャートで実行される変動時間2.00秒の「通常即ハズレ」の報知演出の具体例を説明するための図である。以下に、図31(1)及び図33を参照して、通常即ハズレ(変動時間2.00秒)の報知演出について説明する。
ここで、図33以降の図では、通常遊技状態において第1特別図柄抽選の結果を報知する報知演出が実行されているものとし、特に記載しない場合には装飾図柄の背景画像として通常遊技状態用の通常背景(例えば都市Aの背景)が表示されているものとし、通常遊技背景が表示されていることを画面6の左上に「(通常背景)」と記載して表現する。また、報知演出の実行中及び装飾図柄が確定停止表示されている期間には、スピーカ35から通常遊技状態用の通常BGMが出力されている。なお、確変遊技状態において報知演出が実行されている場合には、確変遊技状態用の確変背景(例えば都市Bの背景)が表示され、確変遊技状態用の確変BGMが出力される。
まず、図33(1)に示す報知演出開始前(変動開始前)の数字キャラ態様で装飾図柄が確定停止表示されている状態から、図31(1)のt1において、図33(2)に示すように、変動開始を示唆する特有の変動開始音「グン」がスピーカ35から音量1/10で出力されて、左装飾図柄DI1、中装飾図柄DI3、右装飾図柄DI2の順番で、装飾図柄列の変動が開始される。その際に、各装飾図柄のキャラクタが両手を少し挙げる特有のアクション(「変動開始アクション」という)が行われる。
なお、各装飾図柄が、変動開始する際に一旦逆方向(つまり上方向)に少し移動してから変動してもよい。
次に、図33(3)に示すように、左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、高速で変動表示され、各装飾図柄のキャラクタは変動開始アクションを終了して基本姿勢(図33(1)参照)に戻っている。なお、高速で変動表示中に各装飾図柄のキャラクタが変動開始アクションを継続していてもよい。
次に、図31(1)のt2において、図33(4)に示すように、変動停止(仮停止)を示唆する特有の仮停止音「ズン」がスピーカ35から音量1/10で出力されると共に、左右中の装飾図柄DI1〜DI3が同時に仮停止して同時に規模がとても小さく地味な特有の発光(「仮停止発光」という)をする。その際に、各装飾図柄のキャラクタが右手を挙げて左手を体の前に持ってくる特有のアクション(「仮停止アクション」という)が行われる。
なお、各装飾図柄は、仮停止する際に、一旦少し通り過ぎてから仮停止位置に戻って仮停止してもよいし、数字及び/又はキャラクタが急ブレーキをかけたときのように一瞬下側又は画面手前側に慣性で引っ張られてから戻って仮停止してもよいし、数字及び/又はキャラクタが一瞬拡大されてから元の大きさに戻って仮停止してもよい。
また、仮停止アクションの実行の際に、仮停止音の出力を実行しなくてもよいし、仮停止発光を実行しなくてもよい。
次に、図31(1)のt3において、図33(5)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、仮停止発光が終了してキャラクタが基本姿勢に戻ってから確定停止表示されて、ハズレが報知される。
以上のように、本実施形態によれば、大当りを期待させる演出のない短時間(2.00秒)の即ハズレの報知演出においても、キャラクタのアクションや装飾図柄の発光等によって演出効果を出して遊技者を飽きさせないようにしている。
[特殊即ハズレ/通常即ハズレ(変動時間12.03/12.02秒)の報知演出]
図31(2)は、図11等に示す変動パターン番号7/8に対応する演出パターンである変動時間12.03/12.02秒の「特殊即ハズレ」/「通常即ハズレ」の報知演出のタイムチャートである。図34〜図38は、図31(2)のタイムチャートで実行される変動時間12.03/12.02秒の「特殊即ハズレ」/「通常即ハズレ」の報知演出の具体例を説明するための図である。
ここで、図31(2)に示すように、変動時間12.03/12.02秒の「特殊即ハズレ」/「通常即ハズレ」の報知演出において、リーチ煽り演出と擬似連煽り演出と同色チャンス目演出と保留変化演出の4つの演出は、何れか1つが実行可能である。そこで、図34及び図35を参照して、リーチ煽り演出が実行される場合、擬似連煽り演出が実行される場合、及び4つの演出全てが実行されない場合について、説明する。なお、上記の報知演出において、上記の4つの演出のうち2つ以上が実行可能な構成としてもよい。
まず、図34(1)に示す報知演出開始前(変動開始前)の数字キャラ態様で装飾図柄が確定停止表示されている状態から、図31(2)のt1において、図34(2)に示すように、変動開始音「グン」がスピーカ35から音量1/10で出力されて、左装飾図柄DI1、中装飾図柄DI3、右装飾図柄DI2の順番で、装飾図柄列の変動が開始される。また、その際に、各装飾図柄のキャラクタの変動開始アクションが行われる。
なお、各装飾図柄が、変動開始する際に一旦逆方向(つまり上方向)に少し移動してから変動してもよい。
次に、図34(3)に示すように、左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、高速で変動表示され、各装飾図柄のキャラクタは変動開始アクションを終了して基本姿勢(図34(1)参照)に戻っている。なお、高速で変動表示中に各装飾図柄のキャラクタが変動開始アクションを継続していてもよい。
次に、図31(2)のt2において、図34(4)に示すように、仮停止音「ズン」がスピーカ35から音量1/10で出力されると共に、左装飾図柄DI1が仮停止して仮停止発光する。また、その際に、左装飾図柄のキャラクタの仮停止アクションが行われる。
なお、左装飾図柄DI1の仮停止発光及び仮停止アクションは、図33(4)の左装飾図柄DI1の仮停止発光及び仮停止アクションと同じであるが、異ならせてもよい。
次に、リーチ煽り演出が実行される場合には、図31(2)のt3において、図34(5)に示すように、右装飾図柄DI2が低速になってリーチ成立する図柄で仮停止することを煽る(期待させる)リーチ煽り演出が実行される。
なお、リーチ煽り演出において、低速になる右装飾図柄DI2等に特有のリーチ煽り発光を行ってもよく、又、その際に特有のリーチ煽り音「ロロロロロ・・・」をスピーカ35から音量3/10で出力してもよい。
次に、図31(2)のt4において、図34(6)に示すように、仮停止音「ズン」がスピーカ35から音量1/10で出力されると共に、右装飾図柄DI2がリーチ成立しない図柄で仮停止して仮停止発光する。また、その際に、左装飾図柄のキャラクタの仮停止アクションが行われる。
なお、右装飾図柄DI2の仮停止発光及び仮停止アクションは、図33(4)の右装飾図柄DI2の仮停止発光及び仮停止アクションと同じであるが、異ならせてもよい。
また、リーチ煽り演出が実行された場合には、右装飾図柄DI2の仮停止発光(及び仮停止音等)を実行しない構成としてもよい。このようにすることで、リーチ成立となる図柄が流れた感じ(余韻)を効果的に表現できる。
ここで、リーチ煽り演出を実行しない場合には、図34(4)の次に図34(6)の演出に移る。
次に、図31(2)のt6において、図35(4)に示すように、仮停止音「ズン」がスピーカ35から音量1/10で出力されると共に、中装飾図柄DI3が仮停止発光する。また、その際に、中装飾図柄のキャラクタの仮停止アクションが行われる。
なお、中装飾図柄DI3の仮停止発光及び仮停止アクションは、図33(4)の中装飾図柄DI3の仮停止発光及び仮停止アクションと同じであるが、異ならせてもよい。
また、各装飾図柄は、仮停止する際に、一旦少し通り過ぎてから仮停止位置に戻って仮停止してもよいし、数字及び/又はキャラクタが急ブレーキをかけたときのように一瞬下側又は画面手前側に引っ張られてから戻って仮停止してもよいし、数字及び/又はキャラクタが一瞬拡大されてから元の大きさに戻って仮停止してもよい。
次に、図31(2)のt7において、図35(5)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、仮停止発光が終了してキャラクタが基本姿勢に戻ってから確定停止表示されて、ハズレが報知される。
一方、擬似連煽り演出が実行される場合には、図34(3)から図35(1)に演出が移る。この場合、図31(2)のt2において、図35(1)に示すように、図34(4)と同様の演出が行われて左装飾図柄DI1が仮停止した後に、図31(2)のt4において、図35(2)に示すように、図34(6)と同様の演出が行われて左装飾図柄DI1が仮停止する。
次に、図31(2)のt5において、図35(3)に示すように、中装飾図柄DI3として文字「連」が描かれた連図柄(通常の装飾図柄とは異なる装飾図柄であって仮停止することによって擬似連演出の実行を報知することができる特殊な装飾図柄)が低速になって仮停止することを煽る(つまり、擬似連演出が実行されることを期待させる)擬似連煽り演出が実行される。
なお、擬似連煽り演出において、低速になる連図柄等に特有の擬似連煽り発光を行ってもよく、又、その際に特有の擬似連煽り音「ルルルルル・・・」をスピーカ35から音量3/10で出力してもよい。
その後、既に説明したように、図31(2)のt6において図35(4)に示すように中装飾図柄DI3が仮停止してから、図31(2)のt7において図35(5)に示すように左右中の装飾図柄DI1〜DI3が確定停止表示されてハズレが報知される。
なお、擬似連煽り演出が実行された場合には、中装飾図柄DI3の仮停止時に仮停止発光(及び仮停止音等)を実行しない構成としてもよい。このようにすることで、連図柄が流れた感じ(余韻)を効果的に表現できる。
また、以上では図33〜図34を用いて通常即ハズレ又は特殊即ハズレの報知演出において左右中の装飾図柄が同時に仮停止する態様(図33(4)参照)や、左、右、中の固定された順番で装飾図柄が仮停止する態様(図34(4)(6)、図35(4)参照)を説明した。しかし、装飾図柄が仮停止する態様(例えば仮停止する順番)は、これに限らず、例えば仮停止する順番が毎回異なってもよいし、毎回ランダムな順番で仮停止してもよい。
次に、図36〜図38を参照して、変動時間12.03/12.02秒の「特殊即ハズレ」/「通常即ハズレ」の報知演出において(図31(2)参照)、同色チャンス目演出が実行される場合、及び保留変化演出が実行される場合について、説明する。
まず、図36(1)に示す報知演出開始前(変動開始前)の数字キャラ態様で装飾図柄が確定停止表示されている状態から、図31(2)のt1において、図36(2)に示すように、図34(2)と同様の演出が実行されて、装飾図柄列の変動が開始される。
次に、図36(3)に示すように、図34(3)と同様に、左右中の装飾図柄DI1〜DI3が高速で変動表示される。
次に、図31(2)のt2において、図36(4)に示すように、図34(4)と同様の演出が実行されて、左装飾図柄DI1が仮停止する。
次に、図31(2)のt4において、図36(5)に示すように、図34(6)と同様の演出が実行されて、右装飾図柄DI2がリーチ成立しない図柄で仮停止する。
次に、図31(2)のt6において、図36(6)に示すように、中装飾図柄DI3が青色チャンス目が成立する図柄で仮停止して、左右中の装飾図柄DI1〜DI3が特有の青色チャンス目発光(青色チャンス目を構成する3つの装飾図柄が一体的に青色で大規模に発光)をして、後の報知演出(後の変動)で大当りする信頼度が比較的高いことが示唆される。ここで、青色チャンス目が成立するためには、左右中の装飾図柄DI1〜DI3が全て青色の図柄(図27参照)で仮停止する必要がある。また、青色チャンス目が成立して青色チャンス目発光する際に、左右中の装飾図柄DI1〜DI3が全て両腕を広げる特有のチャンス目アクションが行われ、青色チャンス目の成立を示唆すると共に特有の青色チャンス目音「ギーン」がスピーカ35から音量6/10で出力される。
なお、中装飾図柄DI3が仮停止する際に、図35(4)と同様の演出(中装飾図柄DI3の仮停止発光及び仮停止音の出力等)が一旦実行されてから、上記のように青色チャンス目発光等の演出が実行されてもよい。
また、中装飾図柄DI3を低速にして同色チャンス目(図36では青色チャンス目)が成立する図柄で仮停止することを煽る同色チャンス目煽り演出を行う構成としてもよい。更に、同色チャンス目煽り演出の実行後に同色チャンス目が成立しなかった場合に、中装飾図柄DI3の仮停止発光(及び仮停止音等)を実行しない構成としてもよい。このようにすることで、同色チャンス目が流れた感じ(余韻)を効果的に表現できる。
次に、図31(2)のt7において、図36(7)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、青色チャンス目発光が終了してキャラクタが基本姿勢に戻ってから確定停止表示されて、ハズレが報知される。
図37は、同色チャンス目の種類について説明するための具体図である。同色チャンス目には、図37(1)に示すように左右中の装飾図柄DI1〜DI3が全て青色の図柄(図27参照)で仮停止すると共に青色チャンス目発光して特有の青色チャンス目音「ギーン」がスピーカ35から音量6/10で出力される青色チャンス目演出と、図37(2)に示すように左右中の装飾図柄DI1〜DI3が全て緑色の図柄で仮停止すると共に緑色チャンス目発光して特有の緑色チャンス目音「ギギーン」がスピーカ35から音量7/10で出力される緑色チャンス目演出と、図37(3)に示すように左右中の装飾図柄DI1〜DI3が全て赤色の図柄で仮停止すると共に赤色チャンス目発光して特有の赤色チャンス目音「ギギギーン」がスピーカ35から音量8/10で出力される赤色チャンス目演出とがある。
また、青色チャンス目演出よりも緑色チャンス目演出の方が、後の報知演出で大当りする信頼度が高く、緑色チャンス目演出よりも赤色チャンス目演出の方が、後の報知演出で大当りする信頼度が高い。また、複数の報知演出に亘って同色チャンス目演出を実行する場合には、大当り信頼度が低下しないように複数の同色チャンス目が実行される。
一方、保留変化演出が実行される場合には、図36(5)から図38(1)に演出が移る。この場合、図31(2)のt6において、図38(1)に示すように、中装飾図柄DI3として文字「変」が描かれた変図柄(通常の装飾図柄とは異なる装飾図柄であって仮停止することによって保留画像が大当り信頼度が高いことを示唆する態様に変化することを報知できる特殊な装飾図柄)が仮停止すると共に、先読み示唆対象である保留画像RI2に向けて稲光が走って保留画像RI2が白色から緑色に変化して特有の緑変化発光する保留変化演出が実行される。また、その際に、特有の緑変化音「バリバリ」がスピーカ35から音量7/10で出力される。このことにより、保留画像RI2に対応する第1特別図柄抽選で大当りしている信頼度が高いことが示唆される。
ここで、保留変化演出には、保留画像が青色に変化すると共に特有の青変化発光して特有の青変化音「バリ」がスピーカ35から音量6/10で出力される青色保留変化演出(図示なし)と、保留画像が緑色に変化すると共に特有の緑変化発光して緑変化音「バリバリ」がスピーカ35から音量7/10で出力される緑色保留変化演出(図38(1))と、保留画像が赤色に変化すると共に赤変化発光して特有の赤変化音「バリバリバリ」がスピーカ35から音量8/10で出力される赤色保留変化演出(図示なし)とがある。
また、青色保留変化演出よりも緑色保留変化演出の方が大当り信頼度が高く、緑色保留変化演出よりも赤色保留変化演出の方が大当り信頼度が高い。また、複数の報知演出に亘って保留変化演出を実行する場合には、大当り信頼度が低下しないように複数の保留変化演出が実行される。
次に、図38(2)に示すように変図柄が通常の装飾図柄に切り替わった後に、図31(2)のt7において、図38(3)に示すように仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は確定停止表示されて、ハズレが報知される。
なお、変図柄を低速にして変図柄が仮停止することを煽る保留変化煽り演出を行う構成としてもよい。更に、保留変化煽り演出の実行後に変図柄が仮停止しなかった場合に、変図柄から切り替わる通常の装飾図柄の仮停止発光(及び仮停止音等)を実行しない構成としてもよい。このようにすることで、保留変化演出が流れた感じ(余韻)を効果的に表現できる。
[リーチハズレ/リーチ当り(変動時間15.02/15.01秒)の報知演出]
図31(3)は、図11等に示す変動パターン番号5/6に対応する演出パターンである変動時間15.02/15.01秒の「リーチハズレ」/「リーチ当り」の報知演出のタイムチャートである。図39〜図43は、図31(3)のタイムチャートで実行される変動時間15.02/15.01秒の「リーチハズレ」/「リーチ当り」の報知演出の具体例を説明するための図である。
まず、図39(1)に示す報知演出開始前(変動開始前)の数字キャラ態様で装飾図柄が確定停止表示されている状態から、図31(3)のt1において、図39(2)に示すように、変動開始音「グン」がスピーカ35から音量1/10で出力されて、左装飾図柄DI1、中装飾図柄DI3、右装飾図柄DI2の順番で、装飾図柄列の変動が開始される。その際に、各装飾図柄のキャラクタの変動開始アクションが行われる。
なお、各装飾図柄が、変動開始する際に一旦逆方向(つまり上方向)に少し移動してから変動してもよい。
次に、図39(3)に示すように、カットイン予告演出を実行する場合には、図31(3)のt2(報知演出開始から2秒後)において、「熱い?」と描かれた青色のカットイン画像が表示されると共にこのカットイン画像が特有の青発光(青カットイン発光)して、実行中の報知演出で大当りする信頼度が高いことが示唆される。また、その際に、特有の青カットイン音「ズバン」がスピーカ35から音量5/10で出力される。
ここで、カットイン予告演出には、「熱い?」と描かれた青色のカットイン画像が表示されると共に青カットイン発光して青カットイン音「ズバン」がスピーカ35から音量5/10で出力される青色カットイン予告演出(図39(3)参照)と、「熱い!!」と描かれた緑色のカットイン画像が表示されると共に特有の緑発光(緑カットイン発光)して緑カットイン音「ズババン」がスピーカ35から音量6/10で出力される緑色カットイン予告演出(図45(4)参照)と、「激熱!!」と描かれた赤色のカットイン画像が表示されると共に特有の赤発光(赤カットイン発光)して赤カットイン音「ズバババン」がスピーカ35から音量7/10で出力される赤色カットイン予告演出(図48(2)参照)とがある。
また、実行中の報知演出で大当りする信頼度は、青色カットイン予告演出よりも緑色カットイン予告演出の方が高く、緑色カットイン予告演出よりも赤色カットイン予告演出の方が高い。
図39(2)又は(3)の次に、図39(4)に示すように、図34(3)と同様に、左右中の装飾図柄DI1〜DI3が高速で変動表示される。
次に、擬似連演出が実行される場合には、図31(3)のt3において、図39(5)に示すように図34(4)と同様の演出が実行されて左装飾図柄DI1が仮停止してから、図31(3)のt4において、図39(6)に示すように図34(6)と同様の演出が実行されて右装飾図柄DI2がリーチ成立しない図柄で仮停止する。
次に、図31(3)のt5において、図40(1)に示すように図35(3)と同様に擬似連煽り演出が実行される。
次に、図40(2)に示すように中装飾図柄DI3として連図柄が仮停止すると共に連図柄が特有の発光(連図柄から×印の光が広がっていく大規模な擬似連発光)をすることによって、擬似連演出の実行が報知される。また、その際に、擬似連音「ガキーン」がスピーカ35から音量7/10で出力される。
次に、図31(3)のt6において、図40(3)に示すように仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3が再変動することによって擬似連演出が実行される。
なお、図40(1)の擬似連煽り演出は実行されない場合がある。また、図40(2)の連図柄を仮停止させる演出と、図40(3)の仮停止していた装飾図柄を再変動させる演出とを合せて、擬似連演出と考えてもよい。
ここで、図39(5)(6)及び図40(1)〜(3)を用いて説明した擬似連演出のセットは、1回の報知演出(一変動)において3セットまで実行可能であり、実行回数が多いほど、実行中の報知演出で大当りする信頼度が高くなる。そこで、擬似連演出のセットを更に1セット又は2セット実行する場合には、図40(4)に示すように、擬似連演出のセットを実行する。
なお、擬似連演出の各セットにおいて、擬似連発光を異ならせてもよいし、擬似連音を異ならせてもよい(音量も異ならせてもよい)。
次に、図31(3)のt7において、図40(5)に示すように、図34(4)と同様の演出が実行されて左装飾図柄DI1が仮停止する。
ここで、擬似連演出が実行されない場合には、図39(4)から図40(5)に演出が移る。
次に、リーチ煽り演出が実行される場合には、図31(3)のt8において、図40(6)に示すように図34(5)と同様にリーチ煽り演出が実行される。
図40(5)又は(6)の次に、図31(3)のt9において、図40(7)に示すように、右装飾図柄DI2がリーチ成立する図柄で仮停止して(つまり、リーチ成立して)、左右の装飾図柄が発光すると共に左右の装飾図柄を結ぶライン状の発光が行われる大規模な特有のリーチ成立発光が実行される。また、その際に、左右の装飾図柄のキャラクタが特有のリーチ成立アクションを実行する演出を行うと共にスピーカ35からリーチ成立音「ズギューン」が音量7/10で出力される。
なお、右装飾図柄DI2がリーチ成立する図柄で仮停止した時に図34(6)と同様に一旦仮停止発光(及び仮停止音等)が実行されてから、リーチ成立発光等が実行されてもよい。 また、リーチ成立発光のライン状の発光は、ライン全体が同時に発光してもよいし、右側から左側に向かって光が走るように発光してもよいし、左側から右側に向かって光が走るように発光してもよいし、ライン中央部分から左右に向かって光が走るように発光してもよい。
次に、図41(1)に示すように、左右の装飾図柄が拡大されながら左右に離れていく。
次に、図41(2)に示すように、中装飾図柄が大当りとなる図柄(ゾロ目となる図柄)で拡大されて低速となって仮停止することを煽る(期待させる)大当り停止煽り演出が実行される。また、その際に、特有の大当り停止煽り音「ズズズズズ・・・」がスピーカ35から音量7/10で出力される。
なお、大当り停止煽り演出において、低速となる中装飾図柄に特有の大当り停止煽り発光をさせてもよい。
次に、ハズレの場合には、図31(3)のt10において、図41(3)に示すように、図45(4)と同様の演出が実行されて、中装飾図柄DI3がハズレとなる図柄で仮停止して仮停止発光する。
なお、中装飾図柄DI3がハズレとなる図柄で仮停止する際には、中装飾図柄DI3を仮停止発光(及び仮停止音等)させない構成としてもよい。このようにすることで、中装飾図柄DI3が再変動してから大当りとなる図柄で仮停止して大当りする復活当り演出(図示なし)が実行されるのではないかと、遊技者に期待感を残すことができる。その場合には、この復活当たり演出を低確率(例えば大当りした場合の1%)で実行可能な構成としておくことが望ましい。
次に、図31(3)のt11において、図41(4)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、元の大きさに縮小されると共に、図35(5)と同様に演出が行われて確定停止表示されて、ハズレが報知される。
一方、大当りの場合には、図31(3)のt10において、図41(5)に示すように、中装飾図柄DI3が大当りとなる図柄(つまりゾロ目)で仮停止して、中装飾図柄DI3から十字の光が左右中の装飾図柄全体に広がる大規模な特有のゾロ目発光が実行される。また、その際に、ゾロ目成立を示唆する特有のゾロ目音「ドスン」がスピーカ35から音量8/10で出力されると共に、左右中の装飾図柄のキャラクタが万歳する特有の当りアクションが行われる。
次に、図41(6)に示すように、仮停止の状態において、左右中の装飾図柄が確定することを示す特有のキラン発光が実行されると共に、特有のキラン発光音「キン」がスピーカ35から音量2/10で出力される。
図42は、キラン発光を具体的に説明するための図である。図42の(1)→(2)→(3)に示すように、キラン発光は、金属板に光が反射したような態様で、反射して光っている部分が例えば下から上に向かって移動する発光演出である。このようにキラン演出を実行することによって、仮停止の状態で微動している装飾図柄を、微動しているにも関わらず確定して完全に停止したように見せることができる。
ここで、キラン発光(及びキラン発光音)は、装飾図柄が大当りを示す図柄(ゾロ目)で確定的に停止することを示す重要な演出であり、大当りを期待等させる様々な演出が終了して最終的に大当りが確定したこと示すものであるため、敢えて演出規模が小さい(地味な)演出である。そのため、キラン発光は大当りを期待させる様々な発光演出(カットイン発光、擬似連発光、リーチ成立発光、SP発展発光、特定出目発光、チャンス目発光等)とは同時に実行されることはない。
次に、図31(3)のt11において、図41(7)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、元の大きさに縮小されると共に、図35(5)と同様に演出が行われて確定停止表示されて、大当りが報知される。
図43は、キラン発光の他の例を具体的に説明するための図である。図43の(1)→(2)→(3)に示すように、他のキラン発光は、中装飾図柄DI3から光が広がって最終的に画面全体を一瞬覆いつくすまで(例えば左右中の装飾図柄が識別困難又は識別不能となるまで)広がる非常に大規模な発光演出である。
[SPハズレ/SP当り(変動時間60.02/60.01秒)の報知演出]
図32(1)は、図11等に示す変動パターン番号3/4に対応する演出パターンである変動時間60.02/60.01秒の「SPハズレ」/「SP当り」の報知演出のタイムチャートである。図44〜図47は、図32(1)のタイムチャートで実行される変動時間60.02/60.01秒の「SPハズレ」/「SP当り」の報知演出の具体例を説明するための図である。
まず、図32(1)のt1〜t6(正確にはt7の前まで)において、図44(1)に示すように、図39(1)から図40(4)までの演出と同様に、変動開始した後にカットイン予告演出及び最大3セットまで擬似連演出を実行可能である。
次に、特定出目予告演出を実行する場合には、図32(1)のt7において図44(2)に示すように図34(4)と同様の演出が実行されて左装飾図柄DI1が仮停止してから、図44(3)に示すように図34(6)と同様の演出が実行されて右装飾図柄DI2がリーチ成立しない図柄で仮停止する。
その後、図44(4)に示すように、左右の装飾図柄と同じ青色の図柄で中装飾図柄DI3が仮停止して左右中の装飾図柄DI1〜DI3が青色の特定出目が成立(図27参照)すると共に特有の青色特定出目発光(青色特定出目を構成する3つの装飾図柄がそれぞれ十字の青色光で中規模に発光)して、実行中の報知演出でゾーン演出が実行される期待度(ゾーン突入期待度)が示唆される。また、その際に、左右中の装飾図柄のキャラクタがそれぞれ両腕を左右に広げる特有の特定出目アクションを行うと共に、特有の青色特定出目音「クイーン」がスピーカ35から音量6/10で出力される。
なお、中装飾図柄DI3が仮停止する際に、図35(4)と同様の演出(中装飾図柄DI3の仮停止時の発光及び仮停止音の出力等)が実行されてから、上記のように青色特定出目発光等の演出が実行されてもよい。
ここで、特定出目予告演出には、左右中の装飾図柄DI1〜DI3が全て青色の図柄(図27参照)で仮停止すると共に特有の青色特定出目発光して特有の青色特定出目音「クイーン」がスピーカ35から音量6/10で出力される青色特定出目予告演出(図44(4))と、左右中の装飾図柄DI1〜DI3が全て緑色の図柄で仮停止すると共に特有の緑色特定出目発光して特有の緑色特定出目音「クイイーン」がスピーカ35から音量7/10で出力される緑色特定出目予告演出(図示なし)と、左右中の装飾図柄DI1〜DI3が全て赤色の図柄で仮停止すると共に特有の赤色特定出目発光して特有の赤色特定出目音「クイイイーン」がスピーカ35から音量8/10で出力される赤色特定出目予告演出(図示なし)とがある。また、青色特定出目予告演出よりも緑色特定出目予告演出の方が、ゾーン突入期待度が高く、緑色特定出目予告演出よりも赤色特定出目予告演出の方が、ゾーン突入期待度が高い。また、1つの報知演出において特定出目予告演出を複数回実行する場合には、ゾーン突入期待度が低下しないように複数の特定出目予告演出が実行される。
次に、図44(5)に示すように、特定出目予告演出で仮停止された左右中の装飾図柄が再変動される。
次に、図44(2)〜(5)を用いて説明した特定出目予告演出のセットを更に1セット又は2セット実行する場合には、図40(6)に示すように、特定出目予告演出のセットを実行する。
次に、ゾーン演出を実行しない場合には、図32(1)のt9において、図45(1)に示すように、図34(4)と同様の演出が実行されて左装飾図柄DI1が仮停止する。
なお、特定出目予告演出が実行されない場合には、図44(1)から図45(1)に演出が移る。
次に、リーチ煽り演出を実行する場合には、図32(1)のt10において、図45(2)に示すように図34(5)と同様にリーチ煽り演出が実行される。
図45(1)又は(2)の次に、図32(1)のt11において、図45(3)に示すように、図40(7)と同様の演出が実行されて右装飾図柄DI2がリーチ成立する図柄で仮停止する(つまり、リーチ成立する)。
次に、カットイン予告演出を実行する場合には、図32(1)のt12において、図45(4)に示すように、図39(3)と同様に、カットイン予告演出が実行される。図45(4)では緑色カットイン予告演出が実行されている。
一方、ゾーン演出を実行する場合には、図32(1)のt8において、図44(7)に示すように、ゾーン演出を開始すると共に特有のゾーン突入発光(ゾーン背景が発光する演出)が行われる。ここで、ゾーン演出は、実行中の報知演出において大当りする信頼度が高いことを示唆する演出であり、ゾーン演出用のゾーン背景および「弱ゾーン」又は「強ゾーン」と書かれた文字画像を移動表示させる帯画像を表示させる演出である。また、「弱ゾーン」の帯画像を表示するゾーン演出よりも、「強ゾーン」の帯画像を表示するゾーン演出の方が大当り信頼度が高い。図44(7)では、「弱ゾーン」の帯画像を表示するゾーン演出が実行されている。また、ゾーン演出の終了と共にSPリーチ演出がかいしされる。
なお、ゾーン演出の終了と共に、大当りを期待させる他の演出(例えばSPSPリーチ演出)が開始される構成としてもよい。
次に、図32(1)のt9において、図46(1)に示すように、ゾーン演出を実行しながら図34(4)と同様の演出が実行されて左装飾図柄DI1が仮停止する。
次に、リーチ煽り演出を実行する場合には、図32(1)のt10において、図46(2)に示すように、ゾーン演出を実行しながら図34(5)と同様にリーチ煽り演出が実行される。
図46(1)又は(2)の次に、図32(1)のt11において、図46(3)に示すように、ゾーン演出を実行しながら図40(7)と同様の演出が実行されて右装飾図柄DI2がリーチ成立する図柄で仮停止する(つまり、リーチ成立する)。
次に、カットイン予告演出を実行する場合には、図32(1)のt12において、図46(4)に示すように、ゾーン演出を実行しながら図39(3)と同様にカットイン予告演出が実行される。図46(4)では緑色カットイン予告演出が実行されている。
図45(3)(4)又は図46(3)(4)の次に、図32(1)のt13において、図47(1)に示すようにSPリーチ演出に発展する。具体的は、SPリーチ演出専用のSPリーチ背景(主人公のキャラクタが敵キャラクタと戦うSPバトル中の背景)を表示すると共にSPリーチ背景が全体的に大規模に発光(例えば表示画面全体が発光)する特有のSP発展発光を実行する。また、その際に、特有のSP発展音「ギューン」をスピーカ35から音量8/10で出力させ、装飾図柄を数字キャラ態様から数字態様(図28参照)に変化させて画面上部に離間して縮小表示させる。
次に、ハズレの場合には、図32(1)のt14において、図47(2)に示すように、SPリーチ背景においてSPバトルに敗北したSPバトル敗北の画像を表示すると共にSPリーチ背景が小規模に特有の発光(SP敗北発光)をし、中装飾図柄DI3がハズレとなる図柄で仮停止する。また、その際に、変動停止(仮停止)を示唆する特有のSP敗北音「ズーン」(特殊な仮停止音とも言える)がスピーカ35から音量7/10で出力される。
ここで、中装飾図柄DI3がハズレとなる図柄で仮停止する際には、中装飾図柄DI3を仮停止発光させないようにすることで、中装飾図柄DI3が再変動してから大当りとなる図柄で仮停止して大当りする復活当り演出(図示なし)が実行されるのではないかと、遊技者に期待感を残すことができる。このため、この復活当たり演出を低確率(例えば大当りした場合の1%)で実行可能な構成としておくことが望ましい。
なお、中装飾図柄DI3がハズレとなる図柄で仮停止する際には、中装飾図柄DI3を仮停止発光させる構成としてもよいし、又、SP敗北音を出力しない構成としてもよい。
次に、図47(3)に示すように、仮停止中の装飾図柄を数字態様から数字キャラ態様(図28参照)に戻して拡大表示する。
次に、図32(1)のt15において、図47(4)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、元の大きさに縮小されると共に、図35(5)と同様に確定停止表示されて、ハズレが報知される。
一方、大当りの場合には、図32(1)のt14において、図47(5)に示すように、SPリーチ背景においてSPバトルに勝利したSPバトル勝利の画像を表示すると共にSPリーチ背景が大規模にと特有の発光(SP勝利発光)をし、中装飾図柄DI3が大当りとなる図柄で仮停止すると共に特有の発光(中図柄ゾロ目停止発光)をする。また、その際に、特有のSP勝利音「ジャジャーン」(特殊な仮停止音とも言える)がスピーカ35から音量9/10で出力される。
なお、中装飾図柄DI3が大当りとなる図柄で仮停止する際に、中図柄ゾロ目停止発光しない構成としてもよいし、又、SP勝利音を出力しない構成としてもよい。
次に、図47(6)に示すように、仮停止中の装飾図柄を数字態様から数字キャラ態様(図28参照)に戻して拡大表示して、左右中の装飾図柄によって特有の発光(ゾロ目発光)をする。また、その際に、左右中の装飾図柄のキャラクタが万歳する当りアクションを行うと共に、ゾロ目音「ドスン」がスピーカ35から音量8/10で出力される。
次に、図47(7)に示すように、図41(6)と同様に、左右中の装飾図柄がキラン発光すると共にキラン発光音「キン」がスピーカ35から音量2/10で出力される。
次に、図32(1)のt15において、図47(8)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、元の大きさに縮小されると共に、図35(5)と同様に確定停止表示されて、大当りが報知される。
[SPSPハズレ/SPSP当り(変動時間90.02/90.01秒)の報知演出]
図32(2)は、図11等に示す変動パターン番号1/2に対応する演出パターンである変動時間90.02/90.01秒の「SPSPハズレ」/「SPSP当り」の報知演出のタイムチャートである。図48は、図32(2)のタイムチャートで実行される変動時間90.02/90.01秒の「SPSPハズレ」/「SPSP当り」の報知演出の具体例を説明するための図である。
まず、図32(2)のt1〜t13において、図48(1)に示すように、図32(1)のt1〜t13(図44(1)〜図47(1))と同様に、変動開始からSPリーチ演出までの演出が実行される。
次に、カットイン予告演出を実行する場合には、図32(2)のt14において、図48(2)に示すように、SPリーチ演出を実行しながら図39(3)と同様にカットイン予告演出が実行される。図48(2)では赤色カットイン予告演出が実行されている。
図48(1)又は(2)の次に、図32(2)のt15において、図48(3)に示すようにSPSPリーチ演出に発展する。具体的は、SPSPリーチ演出専用のSPSPリーチ背景(主人公のキャラクタが敵ボスキャラクタと戦うSPSPバトル中の背景)を表示すると共にSPSPリーチ背景が全体的に大規模に発光(表示画面全体が発光)する特有のSPSP発展発光を実行する。また、その際に、特有のSPSP発展音「ギョーン」をスピーカ35から音量9/10で出力させる。
次に、ハズレの場合には、図32(2)のt16において、図48(4)に示すように、SPSPリーチ背景においてSPSPバトルに敗北したSPSPバトル敗北の画像を表示すると共にSPSPリーチ背景が小規模に特有の発光(SPSP敗北発光)し、中装飾図柄DI3がハズレとなる図柄で仮停止する。また、その際に、変動停止(仮停止)を示唆する特有のSPSP敗北音「ズズーン」がスピーカ35から音量7/10で出力される。
ここで、中装飾図柄DI3がハズレとなる図柄で仮停止する際には、中装飾図柄DI3を仮停止発光させないようにすることで、中装飾図柄DI3が再変動してから大当りとなる図柄で仮停止して大当りする復活当り演出(図示なし)が実行されるのではないかと、遊技者に期待感を残すことができる。このため、この復活当たり演出を低確率(例えば大当りした場合の1%)で実行可能な構成としておくことが望ましい。
なお、中装飾図柄DI3がハズレとなる図柄で仮停止する際には、中装飾図柄DI3を仮停止発光させる構成としてもよいし、又、SPSP敗北音を出力しない構成としてもよい。
次に、図48(5)に示すように、仮停止中の装飾図柄を数字態様から数字キャラ態様(図28参照)に戻して拡大表示する。
次に、図32(2)のt17において、図48(6)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、元の大きさに縮小されると共に図35(5)と同様に確定停止表示されて、ハズレが報知される。
一方、大当りの場合には、図32(1)のt16において、図48(7)に示すように、SPSPリーチ背景においてSPSPバトルに勝利したSPSPバトル勝利の画像を表示すると共にSPSPリーチ背景が大規模に特有の発光(SPSP勝利発光)をし、中装飾図柄DI3が大当りとなる図柄で仮停止すると共に特有の発光(中図柄ゾロ目停止発光)する。また、その際に、特有のSPSP勝利音「ジャジャジャーン」がスピーカ35から音量9/10で出力される。
なお、中装飾図柄DI3が大当りとなる図柄で仮停止する際に、中図柄ゾロ目停止発光しない構成としてもよいし、又、SP勝利音を出力しない構成としてもよい。また、上記したSPSP勝利発光及びSPSP勝利音は、SP勝利発光及びSP勝利音(図47(5)参照)と、夫々、同じであってもよいし異なってもよい。
次に、図48(8)に示すように、仮停止中の装飾図柄を数字態様から数字キャラ態様(図28参照)に戻して拡大表示して、左右中の装飾図柄によって特有の発光(ゾロ目発光)をする。また、その際に、左右中の装飾図柄のキャラクタが万歳する当りアクションを行うと共に、ゾロ目音「ドスン」がスピーカ35から音量8/10で出力される。
なお、上記したゾロ目発光及びゾロ目音等は、図47(6)で説明したSPリーチ演出でのゾロ目発光及びゾロ目音等と同じであるが、異ならせてもよい。
次に、図48(9)に示すように、図41(6)と同様に、左右中の装飾図柄がキラン発光すると共にキラン発光音「キン」がスピーカ35から音量2/10で出力される。
次に、図32(2)のt17において、図48(10)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、元の大きさに縮小されると共に、図35(5)と同様に確定停止表示されて、大当りが報知される。
[キラン発光及びキラン発光音の制御について]
図49は、画像音響制御部500による報知演出の画像表示制御及び音響出力制御について説明するためのタイムチャートである。以下では、図49を参照して、報知演出において装飾図柄が大当りの組合せ(ゾロ目)で仮停止してからキラン発光が実行されると共にキラン発光音「キン」が出力(図48(9)等参照)される処理について、詳しく説明する。
図49(1)に示すように、画像音響制御部500は、演出制御部400から演出開始指示コマンドを受信したことに応じて(図26参照)、報知演出の画像及び音響をスケジューリングし、報知演出の開始時点t1において報知演出の画像及び音響の同期をとって報知演出を開始する。その後、画像音響制御部500は、スケジューリングに従って報知演出の画像表示制御及び音響出力制御をそれぞれ進行して、報知演出の画像(画像演出)及び音響(音響演出)を進行する。そして、t2において大当りを示す当りの装飾図柄(ゾロ目)を仮停止させる。
ここで、画像音響制御部500は、上記のように報知演出の開始時点において報知演出の画像及び音響の同期をとるが、その後の報知演出の実行中には画像及び音響の同期はとらない。
そして、t3において、画像音響制御部500は、ゾロ目で仮停止している装飾図柄のキラン発光の表示を開始すると共にキラン発光音の出力を開始する。
次に、t4において、画像音響制御部500は、(例えば0.4秒間の)キラン発光の表示を終了すると共にキラン発光音の出力を終了する。
次に、(例えば0.5秒間の)予備期間が経過した後に、t5において、演出制御部400から演出終了指示コマンドを受信したことに応じて(図26参照)、ゾロ目で仮停止している装飾図柄を確定停止表示(完全に停止表示)して報知演出を終了する。
ここで、画像演出は非常に処理負荷が高いので、高負荷の処理が重なった場合等には、報知演出の画像表示制御が処理遅延する恐れがある。その一方で、キラン発光(及びキラン発光音)は装飾図柄がゾロ目で確定したことを示唆(暗示)する重要な演出(つまり、遊技者が大当りの確定を確信する演出)である。このため、上記した処理遅延によってキラン発光の開始タイミングが遅延した場合、キラン発光の終了前(更には開始前)に演出終了指示コマンドの受信に応じて報知演出が終了されて、重要な演出であるキラン発光が途中終了する(又は実行されない)恐れがある。そこで、本実施形態では、上記した予備期間を設けて、画像表示制御の処理遅延が発生した場合に、キラン発光が途中終了する(又は実行されない)可能性を低減している。
図49(2)は、画像表示制御の処理遅延が発生した場合について説明するための図である。図49(2)に示すように、画像表示制御が処理遅延してキラン発光の開始タイミングがt3からt3−1に遅延している一方で、音響出力制御は処理遅延せずキラン発光音の開始タイミングはスケジュール通りt3となっている。本実施形態では、上記したように報知演出の開始タイミングで画像と音響との同期をとって報知演出の実行中には画像と音響との同期をとらない。このように制御することによって、画像表示制御の処理遅延が発生した場合においても、その遅延の影響を音響出力制御に及ぼすことを回避して、キラン発光音までも遅延することを回避でき、加えて、報知演出の実行中に同期をとる処理負荷を低減している。
以上に説明したように、本実施形態では、特別図柄抽選の結果が大当りである可能性が高いことを示唆する発展演出(リーチ演出、擬似連演出等)に発展するか否かを煽る煽り演出(リーチ煽り演出、擬似連煽り演出)を実行した後、発展演出に発展する演出を実行可能な報知演出の変動パターン(変動パターン番号1〜6;図11、図39、図48参照)と、煽り演出を実行した後、発展演出に発展せずに特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する演出を実行可能な変動パターン(変動パターン番号7、8;図11、図22〜図25の演出タイプP2、図34〜図36参照)とがある。これにより、発展演出に発展しない場合であっても、煽り演出が行われることにより、発展演出に発展するかもしれないと報知演出に対する期待感を高めることができる。また、特別図柄抽選の保留数が少ないほど、煽り演出を実行可能な変動パターンが選択され易くなっており、煽り演出を実行する確率が高くなっている(図22〜図25参照)。
また、本実施形態では、煽り演出を実行した後(リーチ煽り演出、擬似連煽り演出)、発展演出(リーチ演出、擬似連演出等)に発展せずに特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する演出(図22〜図25の演出タイプP2)を実行可能な変動パターン(変動パターン番号7、8;図11等参照)が選択された場合、演出タイプP2の演出を実行する代わりに、特別図柄抽選の保留に対する事前判定結果を示唆する演出(図22〜図25の演出タイプP3の演出)を実行可能である。このことにより、特別図柄抽選の結果がハズレである報知演出や事前判定結果が示唆された保留が消化されたときに行われる報知演出に遊技者の関心を効果的に惹きつけることができる。
また、本実施形態では、リーチなしハズレを示す変動パターンとして、演出パターンのタイプ「特殊即ハズレ」に対応する変動パターンと演出パターンのタイプ「通常即ハズレ」に対応する変動パターンとがある(図11等参照)。そして、変動パターンとして、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンよりも「特殊即ハズレ」に対応する変動パターンが選択された場合の方が、煽り演出(リーチ煽り演出、擬似連煽り演出)を実行した後、発展演出(リーチ演出、擬似連演出等)に発展せずに特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する演出、または、特別図柄抽選の保留に対する事前判定結果を示唆する演出(同色チャンス目演出、保留変化演出)を実行する確率が高くなるように設定されている(図22〜図25参照)。また、「特殊即ハズレ」に対応する変動パターン(変動パターン番号7)が選択された場合の特別図柄の変動時間は、特別図柄抽選の保留数に関わらず同じ時間を決定するように設定しているが、「通常即ハズレ」に対応する変動パターン(変動パターン番号8、9)が選択された場合の特別図柄の変動時間は、特別図柄抽選の保留数によって異なる時間を決定可能に設定している(図11等参照)。
また、本実施形態では、事前判定結果が大当りとなる特別図柄抽選の保留がある場合に、変動パターンとして、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンのうち変動時間が12.02秒であるものまたは「特殊即ハズレ」に対応する変動パターンが選択されると(図11等参照)、煽り演出(リーチ煽り演出、擬似連煽り演出)を実行した後、発展演出(リーチ演出、擬似連演出等)に発展せずに特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する演出(演出タイプP2)よりも特別図柄抽選の保留に対する事前判定結果を示唆する演出(演出タイプP3)を実行する確率が高くなるように設定されている(図23、図25参照)。また、特別図柄抽選の保留数が多くなるほど、変動パターンとして、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンのうち変動時間が12.02秒であるものまたは「特殊即ハズレ」に対応する変動パターンが選択された場合、特別図柄抽選の保留に対する事前判定結果を示唆する演出(演出タイプP3)を実行する確率が高くなるように設定されている(図22〜図25参照)。これらのことにより、保留されている特別図柄抽選において大当りしているのではないかという期待感を遊技者に効果的に与えることができるので、遊技者の関心を惹きつけることができる。
また、以上に説明したように、本実施形態では、報知演出において、様々な演出的意味を持つ様々な演出(カットイン予告演出、擬似連演出、リーチ演出、SPリーチ演出、チャンス目演出、特定出目予告演出等)を実行し、その様々な演出の際等に夫々の発光演出を実行すると共に夫々の発光演出音の出力等を実行する(図31〜図48等参照)。このように発光演出の実行及び発光演出音の出力等を実行することによって、本実施形態によれば、上記した様々な演出の夫々が持つ演出的意味を示唆(暗示)したり、報知したり、強調したりすること等ができ、報知演出の演出効果を相乗的に高めることができる。
(第2実施形態)
以下では、図50〜図52を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、以上に説明した第1実施形態に係る遊技機1において再抽選演出を実行する実施形態である。
ここで、再抽選演出は、報知演出において、大当りを示す組合せ(ゾロ目)で装飾図柄を仮停止して一旦大当りしたことを報知した後に、仮停止している装飾図柄を再変動させてから大当りを示す組合せ(ゾロ目)で装飾図柄を再度仮停止させ、再度仮停止させた装飾図柄の図柄によって大当りの種類が変化したかのように演出可能な演出である(つまり、大当りの種類が抽選によって変化したように見せることができる演出である)。なお、既に説明したが、大当りには、大当り遊技後に次回大当りするまで通常遊技状態に設定される通常大当りと、大当り遊技後に次回大当りするまで確変遊技状態に設定される確変大当りとがあり、報知演出において、装飾図柄が図柄3又は7で揃って仮停止することで確変大当りに当選したことが示唆され、装飾図柄が図柄3及び7以外で揃って仮停止することで通常大当りに当選したことが示唆される。
図50及び図51は、通常大当りが一旦示唆されてから確変大当りに変化する場合(大当りが昇格する場合)及び変化しない場合(大当りが昇格しない場合)の再抽選演出について説明するため具体図である。以下に、図50及び図51を用いて、通常大当りが一旦示唆されてから確変大当りに変化する場合(大当りが昇格する場合)及び変化しない場合(大当りが昇格しない場合)の再抽選演出について説明する。
まず、SPリーチ演出でSPバトル勝利して装飾図柄がゾロ目で仮停止(図47(5)参照)した後に(又はSPSPリーチ演出でSPSPバトル勝利して装飾図柄がゾロ目で仮停止(図48(7)参照)した後に)、図50(1)に示すように、図47(6)及び図48(8)と同様に演出が実行されて、左右中の装飾図柄が通常大当りを示す揃い図柄で仮停止表示されると共に発光(ゾロ目発光)する。
次に、図50(2)に示すように、図47(7)及び図48(9)と同様に演出が実行されて、左右中の装飾図柄が確定することを示すキラン発光が実行されると共にキラン発光音「キン」がスピーカ35から音量2/10で出力される。
次に、図50(3)に示すように、再抽選演出が実行される。具体的には、再抽選演出専用の再抽選背景(例えば、稲妻が飛び交っている雷雲の背景)を表示すると共に再抽選背景が全体的に大規模に発光する特有の再抽選発光を実行する。また、その際に、特有の再抽選音「グーン」をスピーカ35から音量5/10で出力させ、装飾図柄を再変動させると共に縮小表示させる。
なお、再変動させるときに装飾図柄を数字キャラ態様から数字態様(図28参照)に変化させてもよい。また、再変動中に装飾図柄が非表示とされてもよいし、再変動の表示自体を実行しない構成としてもよい。また、再変動中に可動役物7(図1参照)を画面6の前面に移動させる可動役物演出を実行して、再変動中の装飾図柄の一部又は全部が隠れる(視認困難又は視認不能)となるようにしてもよい。
次に、確変大当りに昇格しない場合には、図50(4)に示すように、縮小表示されて再変動していた装飾図柄を通常大当りを示す揃い図柄で画面全体に拡大表示(仮停止表示)すると共に、左右中の装飾図柄が小規模に特有の発光(昇格失敗ゾロ目発光)する。また、その際に、左右中の装飾図柄のキャラクタが万歳する当りアクションを行うと共に、特有の昇格失敗音「ドスーン」がスピーカ35から音量6/10で出力される。
なお、この昇格失敗の演出の際にも、再抽選背景を表示していてもよい。また、通常大当りを示す揃い図柄で拡大表示(仮停止表示)する際に、画面6からはみ出す(一部見切れる)まで拡大表示してもよい。
次に、図50(5)に示すように、仮停止中の左右中の装飾図柄が確定することを示す再抽選演出の特有のキラン発光が実行されると共に再抽選演出の特有のキラン発光音「キーン」がスピーカ35から音量2/10で出力される。ここで、再抽選演出のキラン発光は、下から上に向かって反射部分が移動する図50(2)のキラン発光とは異なり、右下から右上に向かって反射部分が移動する。
なお、この再抽選演出後のキラン発光を図50(2)のキラン発光と同じとしてもよいし、再抽選演出後のキラン発光音を図50(2)のキラン発光音と同じとしてもよい。また、この再抽選演出後のキラン発光を、図50(2)のキラン発光よりも規模の大きい図43のキラン発光としてもよいし、逆に規模の小さいキラン発光(図示なし)としてもよい。
次に、図50(6)に示すように、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、元の大きさに縮小されると共に、図35(5)の演出と同様に確定停止表示されて、通常大当りしたことが報知される。
一方、確変大当りに昇格する場合には、図50(3)から図51(1)に演出が移り、図51(1)に示すように、縮小表示されて再変動していた装飾図柄を確変大当りを示す揃い図柄で画面全体に拡大表示(仮停止表示)すると共に、左右中の装飾図柄が大規模に特有の発光(昇格成功ゾロ目発光)をする。また、その際に、左右中の装飾図柄のキャラクタが万歳する当りアクションを行うと共に、昇格成功音「ドドドスーン」がスピーカ35から音量9/10で出力される。
なお、この昇格成功の演出の際にも、再抽選背景を表示していてもよい。また、確変大当りを示す揃い図柄で拡大表示(仮停止表示)する際に、画面6からはみ出す(一部見切れる)まで拡大表示してもよい。
次に、図51(2)に示すように、図50(5)と同様に演出が行われて、再抽選演出のキラン発光が実行される。
なお、この再抽選演出のキラン発光を図50(2)のキラン発光と同じとしてもよいし、再抽選演出のキラン発光音を図50(2)のキラン発光音と同じとしてもよい。また、この再抽選演出のキラン発光を昇格失敗のキラン発光(図50(5)参照)と異ならせてもよいし(更には、より規模の大きい図43のキラン発光としてもよい)、この再抽選演出のキラン発光音を昇格失敗のキラン発光音(図50(5)参照)と異ならせてもよい。
次に、図51(3)に示すように、図50(6)と同様に演出が行われて、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3が確定停止表示されて、確変大当りしたことが報知される。
図52は、確変大当りが一旦示唆されてから再抽選演出が実行されて確変大当りが再度示唆される再抽選演出について説明するための具体図である。以下に、図52を用いて、確変大当りが一旦示唆されてから再抽選演出が実行されて確変大当りが再度示唆される再抽選演出について説明する。
まず、SPリーチ演出でSPバトル勝利して装飾図柄がゾロ目で仮停止(図47(5)参照)した後に(又はSPSPリーチ演出でSPSPバトル勝利して装飾図柄がゾロ目で仮停止(図48(7)参照)した後に)、図52(1)に示すように、図50(1)と同様の演出が実行されて、左右中の装飾図柄が通常大当りを示す揃い図柄で仮停止表示される。
次に、図52(2)に示すように、図50(2)と同様の演出が実行されて、左右中の装飾図柄が確定することを示すキラン発光が実行される。
次に、図52(3)に示すように、図50(3)と同様の演出が実行されて、再抽選演出が実行される。
次に、図52(4)に示すように、図51(1)と同様の演出が実行されて、縮小表示されて再変動していた装飾図柄を確変大当りを示す揃い図柄で画面全体に拡大表示(仮停止表示)する。
なお、この演出の際にも、再抽選背景を表示していてもよい。また、確変大当りを示す揃い図柄で拡大表示(仮停止表示)する際に、画面6からはみ出す(一部見切れる)まで拡大表示してもよい。
次に、図52(5)に示すように、図51(2)と同様の演出が行われて、再抽選演出のキラン発光等が実行される。ここで、このキラン発光等は、昇格成功したわけではないので、昇格成功を示すのではなく、確変大当り確定を示すこととなる。
なお、この再抽選演出のキラン発光を図50(2)のキラン発光と同じとしてもよいし、再抽選演出のキラン発光音を図50(2)のキラン発光音と同じとしてもよい。また、この再抽選演出のキラン発光を昇格失敗のキラン発光(図50(5)参照)と異ならせてもよいし(更には、より規模の大きい図43のキラン発光としてもよい)、この再抽選演出のキラン発光音を昇格失敗のキラン発光音(図50(5)参照)と異ならせてもよい。
次に、図52(6)に示すように、図51(3)と同様の演出が行われて、仮停止していた左右中の装飾図柄DI1〜DI3が確定停止表示されて、確変大当りしたことが報知される。
以上に説明したように、本実施形態では、報知演出における再抽選演出において、様々な発光演出等を行うことによって、再抽選演出の演出効果を効果的に高めることができる。例えば、再抽選演出実行前のキラン発光(図50(2)参照)によって少なくとも大当りを獲得したことが示唆され、再抽選演出実行後の昇格成功のキラン発光(図51(2)参照)によって確変大当りを獲得したことが示唆され、一方、再抽選演出実行後の昇格失敗のキラン発光(図50(5)参照)によって通常大当りを獲得したことが示唆される。
なお、図52(1)のように確変大当りの図柄で仮停止した場合には、再抽選演出を実行しない構成としてもよい。
また、以上では「SP当り」及び「SPSP当り」の演出パターン(図11等参照)の報知演出において再抽選演出を実行する例について説明したが、「リーチ当り」の演出パターンの報知演出においても再抽選演出を実行できる。
(第3実施形態)
以下では、図53〜図56を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、以上に説明した第1実施形態(又は第2実施形態)に係る遊技機1おいて、事前判定(先読み)に基づいて、同色チャンス目演出を実行する即ハズレの報知演出(図36参照)を1回以上実行した後に、入力示唆演出を実行して遊技者に演出ボタン37の入力操作を促した後に入力操作等に応じて大当りを報知する可動役物演出を実行可能とする報知演出(先読み対象報知演出)を実行する実施形態である。
図53は、上記した本実施形態に特徴的な複数の報知演出について具体的に説明するためのタイムチャートである。図54〜図56は、図53のタイムチャートに沿った報知演出の具体図である。なお、以下に、図53〜図56を用いて、同色チャンス目演出を実行する即ハズレの報知演出(図36参照)を2回実行する例を説明するが、同色チャンス目演出を実行する即ハズレの報知演出は2回の実行に限られない。
まず、図53のt1において、図54(1)に示すように、先読み対象報知演出(RAM403に記憶された先読み示唆対象となる特別図柄抽選の保留(対象保留)が消化されて実行される先読み対象の報知演出)の2つ前の報知演出が開始される。
次に、図53のt2において、図54(2)に示すように、図36及び図37を用いて説明した同色チャンス目演出が実行される。図53及び図54(2)の例では青色チャンス目演出が実行されている。
次に、図53のt3において、図54(3)に示すように、先読み対象報知演出の2つ前の報知演出が装飾図柄が確定停止して終了する。ここで、装飾図柄の確定停止は、規定時間(0.5秒)実行される。
次に、図53のt4において、上記の規定時間(0.5秒)が経過して、図54(4)に示すように先読み対象報知演出の1つ前の報知演出が開始される。
次に、図53のt5において、図54(5)に示すように、同色チャンス目演出が実行される。図53及び図54(5)の例では、緑色チャンス目演出が実行されている。
次に、図53のt6において、図54(6)に示すように、先読み対象報知演出の1つ前の報知演出が装飾図柄が確定停止して終了する。
次に、図53のt7において、上記の規定時間(0.5秒)が経過して、図54(7)に示すように、先読み対象報知演出が開始される。ここで、図54〜図56では、一例として、図44〜図47を用いて説明した「SPハズレ」又は「SP当り」の演出パターンの報知演出を先読み対象報知演出のベースにしている。
次に、図53のt8において、図54(8)に示すように、図40(7)等を用いて説明したリーチ成立の演出が実行される。図53及び図54(8)の例では、確変大当りを期待させる赤色の図柄(図27参照)でリーチ成立している。
次に、図53のt9において、図54(9)に示すように、遊技者に対して演出ボタン37の入力操作(押下)を促す入力示唆演出を実行する。具体的には、演出ボタン37を模したボタン画像及び入力操作が有効に受け付けられる操作有効期間(5秒)の残り時間を表示するゲージ画像を含む入力示唆演出画像60を表示させる。また、その際に、ボタン画像が特有の発光(ボタン画像発光)をするとともに演出ボタン37自体も特有の発光(ボタン発光;図示なし)して、遊技者の入力操作を促している。図54(9)の例では、SPリーチ演出中において入力示唆演出が実行されている。
次に、図53のt10において遊技者が演出ボタン37の入力操作を行った場合、その直後のt11において、先読み対象報知演出が大当りの場合には、図55(1)に示すように大当り報知可動役物演出が実行される。ここで、大当り報知可動役物演出は、実行中の報知演出(先読み対象報知演出)で大当りしたことを報知する演出である。具体的には、入力操作が行われた時点t10で操作有効期間を終了すると共に入力示唆演出を終了した後に、図55(1)に示すように、画面6の右上方向の待機位置(原点位置)に位置していた可動役物7を、画面6の中央前面に移動させて回転させ、回転の遠心力によって構造的に大型化させると共に特有の発光(可動役物発光)させることによって、大当りしたことを報知する。ここで、操作有効期間(5秒)の満了までに入力操作が行われなかった場合には、この満了の時点t12において入力示唆演出を終了すると共に大当り報知可動役物演出が実行される。
次に、図53のt13において、図55(2)に示すように、図47(5)と同様に演出が実行されて装飾図柄が同じ図柄で揃って仮停止することに加えて、可動役物7を低速回転にして元の大きさに戻すと共に画面6の右上前面で可動役物発光させて、大当り報知可動役物演出を継続する。
その後、図55(3)に示すように図47(6)と同様に演出が実行されて左右中の装飾図柄がゾロ目発光してから、図55(4)に示すように図47(7)と同様に演出が実行されて左右中の装飾図柄がキラン発光する。
次に、図53のt14において、図55(5)に示すように、図47(8)と同様に演出が実行されて、装飾図柄が確定停止表示(規定時間0.5秒の確定停止表示)されて大当りが報知される。
次に、図53のt15において、上記した規定時間0.5秒が経過して、大当り遊技が開始されると共に大当り遊技演出が開始される。
一方、図53のt10において遊技者が演出ボタン37の入力操作を行った場合において、先読み対象報知演出がハズレの場合には、大当り報知可動役物演出は実行されない。具体的には、入力操作が行われた時点t10で操作有効期間を終了すると共に入力示唆演出を終了する一方で、大当り報知可動役物演出は実行しない。なお、操作有効期間(5秒)の満了までに入力操作が行われなかった場合には、この満了の時点t12において入力示唆演出を終了する。
次に、図54(9)から図56(1)に演出が移り、図53のt13において、図47(2)と同様に演出が実行されて、中装飾図柄DI3がハズレとなる図柄で仮停止する。
次に、図56(2)に示すように、図47(3)と同様に演出が実行されて、仮停止中の装飾図柄を数字態様から数字キャラ態様(図28参照)に戻して拡大表示する。
次に、図53のt14において、図56(3)に示すように、図47(4)と同様に演出が実行されて、装飾図柄が確定停止表示(規定時間0.5秒の確定停止表示)されてハズレが報知される。
次に、図53のt15において、上記した規定時間0.5秒が経過して、特別図柄抽選の保留がある場合には次の報知演出が開始される。
以上に説明したように、本実施形態では、複数の報知演出において先読み示唆演出(同色チャンス目演出)を実行してから、先読み対象報知演出においてのみ入力示唆演出を実行して、遊技者の入力操作等に応じて大当り報知可動役物演出を実行する(図53参照)。これにより、本実施形態によれば、先読み対象報知演出より前の複数の報知演出で先読み示唆演出を実行して遊技者の大当り期待感を徐々に高めてから、先読み対象報知演出においてのみ入力示唆演出を実行して遊技者に入力操作させて大当り報知可動役物演出を実行可能なので、複数の報知演出に亘って実行される一連の演出(先読み連続予告演出)において大当り期待感を非常に有効に高めることができる。
また、本実施形態では、この一連の演出(先読み連続予告演出)において、様々な発光演出等を行うことによって、演出効果を効果的に高めることができる。例えば、図53〜図56の例のように、先読み対象報知演出の2つ前の報知演出で青チャンス目発光を伴う青色チャンス目演出を実行して大当り信頼度が高いことを示唆してから、先読み対象報知演出の1つ前の報知演出で緑チャンス目発光を伴う緑色チャンス目演出を実行して大当り信頼度が更に高いことを示唆して、その後、先読み対象報知演出において赤図柄(確変大当りとなり得る図柄)でリーチ成立発光させて、先読み連続予告演出の演出効果を効果的に高めることができる。
また、本実施形態では、既に説明したように大当りを期待等させる様々な演出が終了して最終的に大当りが確定したこと示すキラン発光が実行される前に、様々な発光演出を終了させると共に大当り報知可動役物演出の実行を完了して可動役物7を待機位置(原点位置)に戻して、敢えて演出規模が小さい(地味な)キラン発光を妨げないようにしている。なお、キラン発光の実行中において、可動役物7の発光は継続していてもよい。
また、入力示唆演出画像60におけるボタン画像発光およびボタン発光は(図54(9)参照)、操作有効期間(5秒)の終了まで実行されるので、他の様々な発光演出(同色チャンス目発光、リーチ成立発光、キラン発光、仮停止発光等)よりも長時間実行可能な発光演出であって、遊技者の入力操作タイミングによって実行時間が変化する特徴的な発光演出である。
なお、本実施形態では入力操作に応じて大当り報知可動役物演出を実行する例を説明したが、入力操作に応じて大当り信頼度(大当りしている可能性)を示唆する可動役物演出を実行する構成としてもよい。また、その場合に、大当り信頼度を可動役物7の発光色や動作態様によって示唆してもよい。
(第4実施形態)
以下では、図57を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態は、以上に説明した第1実施形態〜第3実施形態に係る遊技機1において、報知演出の実行中等に特定識別図柄を表示する実施形態である。
図57に示すように、特定識別図柄70は、画面6の所定の位置(図57では右下の位置)に小さく表示され、左右のダイヤ形状の画像(ダイヤ画像)と、左右のダイヤ画像の上側に夫々表示される左右の数字保留画像と、左右のダイヤ画像の下側に表示される左右中の数字図柄(数字図柄列)とを含む。なお、図57では、説明の便宜上、特定識別図柄70の拡大図を描いている。
左のダイヤ画像は第1特別図柄抽選の結果を報知する報知演出の実行中に白色で表示され、それ以外の期間は灰色で表示される。右のダイヤ画像は第2特別図柄抽選の結果を報知する報知演出の実行中に白色で表示され、それ以外の期間は灰色で表示される。つまり、左右のダイヤ画像は、第1図柄抽選の報知演出と第2図柄抽選の報知演出のいずれの報知演出が実行されているのかを報知する画像である。
左の数字保留画像は第1特別図柄抽選の保留数を数字で示す画像であり、右の数字保留画像は第2特別図柄抽選の保留数を数字で示す画像である。左右の数字保留画像は、保留画像RIと同様に、特別図柄抽選の保留数を示唆(報知)するための図柄であるが、保留画像RIのように大当り信頼度を示唆する演出等を行ったり様々な演出に関わったりすることはなく、特別図柄抽選の保留数を明確に示唆(報知)する図柄である。つまり、保留画像RIは演出効果を重視している一方で、左右の数字保留画像は特別図柄抽選の保留数を明確に示唆(報知)することを重視している。
左右中の数字図柄は、左右中の装飾図柄DI1〜DI3と同様に、変動表示されてから停止表示されることによって特別図柄抽選の結果を示唆(報知)するための図柄であるが、左右中の装飾図柄DI1〜DI3のように様々な演出を行ったり様々な演出に関わったりすることはなく、特別図柄抽選の結果を明確に示唆(報知)する図柄である。つまり、左右中の装飾図柄DI1〜DI3は演出効果を重視している一方で、左右中の数字図柄は特別図柄抽選の結果を明確に示唆(報知)することを重視している。
以下に、図57を用いて、特定識別図柄について具体的に説明する。
図57(1)に示すように、報知演出の開始前の左右中の装飾図柄DI1〜DI3の確定停止表示中の状態において、特定識別図柄70は、左右のダイヤ画像が灰色で表示され、確定停止表示された左右中の装飾図柄と同じ数字で左右中の数字図柄が停止表示されている。
次に、図57(2)に示すように、報知演出の実行中(左右中の装飾図柄の変動中)の状態において、特定識別図柄70は、左右のダイヤ画像の一方が白色で表示され、左右中の数字図柄が下方向に変動表示される。ここで、左右中の数字図柄は、それぞれ、図柄1→図柄2→図柄3→図柄4→図柄5→図柄6→図柄7→図柄8→図柄9→図柄1の順番で循環的に下方向にのみ変動する。
次に、図57(3)に示すように、報知演出が終了して左右中の装飾図柄DI1〜DI3が確定停止表示すると同時に、特定識別図柄70は、左右のダイヤ画像が灰色で表示され、確定停止表示された左右中の装飾図柄DI1〜DI3と同じ数字で左右中の数字図柄が停止表示される。
ここで、演出効果を重視する左右中の装飾図柄DI1〜DI3は、変動速度を変化させるが(図33(2)、図40(6)等参照)、特定識別図柄70の左右中の数字図柄は、左右中の装飾図柄DI1〜DI3の変動速度より早い固定の一定速度で変動表示される(変動速度は変化しない)。
また、特定識別図柄70の左右中の数字図柄は、演出効果を重視する左右中の装飾図柄DI1〜DI3とは異なり、態様が変化(色変化も含む)したり(図28参照)、拡大表示や縮小表示したり(図41(1)、図47(1)等参照)、図柄の発光演出(図40(7)、図47(6)(7)等参照)を行うこともない。
また、特定識別図柄70の左右の数字保留画像は、演出効果を重視する保留画像RIとは異なり、態様が変化(色変化も含む)したり発光したり(図38(1)参照)することもない。
また、特定識別図柄70の左右中の数字図柄は、演出効果を重視する左右中の装飾図柄DI1〜DI3と同様にリーチ成立するが、リーチ煽り演出は実行しない(典型的には、図40(6)等のように右図柄が低速にならない)。なお、特定識別図柄70の左右中の数字図柄はリーチ成立せず、左右中の装飾図柄がリーチ成立しているときも変動していてもよい。
また、特定識別図柄70は、装飾図柄とは異なり、少なくとも1回の報知演出の期間内において(又は常に)画面6の特定位置(固定位置)に同じ大きさで表示される。
また、特定識別図柄70の数字図柄は、図柄1〜図柄9の9種類であり、通常の図柄と異なる連図柄等がある装飾図柄よりも、種類が少ない。
また、特定識別図柄70の数字図柄は、装飾図柄とは異なり、下方向にのみ動く(変動)する。
また、特定識別図柄70は、装飾図柄とは異なり、可動役物演出(図55(1)(2)参照)の実行によって可動役物7に一部(又は全て)が隠されることはない。
また、特定識別図柄70は、大当り遊技中(大当り遊技演出中)には表示されない。
また、特定識別図柄70は、装飾図柄等とは異なり、様々な発光演出を実行しない。更には、特定識別図柄70は、様々な演出画像(装飾図柄等)や様々な発光演出の発光(SP発展発光、キラン発光、SP勝利発光、カットイン発光、リーチ成立発光、ボタン画像、ゾーン突入発光、同色チャンス目発光、特定出目発光等)が手前に重なることはなく、これらの影響を受けない。
また、特定識別図柄70の数字図柄は、装飾図柄とは異なり、変動表示の一態様としての仮停止表示を行うことはなく、例えば装飾図柄が仮停止の状態でキラン発光しているときにも変動表示されている。なお、特定識別図柄70の数字図柄も、装飾図柄と同様に、仮停止表示されてもよい。
以上に説明したように、本実施形態では、演出効果を重視する左右中の装飾図柄DI1〜DI3を表示すると共に、特定識別図柄70を表示して、特別図柄抽選の結果を明確に示唆(報知)している。そして、特定識別図柄70では、発光演出等を実行せず、又、発光演出等の影響を受けない。
[発光演出の比較表]
図58〜図60は、以上の実施形態で説明した様々な発光演出の比較表である。図58〜図60に示すように、以上の実施形態で説明した様々な発光演出の特徴によって、報知演出の演出効果を相乗的に高めることができる。
例えば、リーチ成立発光(図40(7)参照)は、その後に実行され得る背景画面が全体的に発光可能なSP発展発光(図47(1)参照)やSPSP発展発光(図48(3)参照)等と比べて、左右の装飾図柄を結ぶ発光領域の幅が狭い横方向のライン状の発光を含む。
また、例えば、リーチ成立発光(図40(7)参照)は、チャンス目形成する左右中の装飾図柄上及びその周囲が発光可能なチャンス目発光(図37参照)と比べて、左右の装飾図柄を結ぶ発光領域の幅が狭い横方向のライン状の発光を含む。
また、例えば、リーチ成立発光(図40(7)参照)は、上記したライン上の発光を含み、各装飾図柄の上だけで例えば下から上に向かって光が移動するキラン発光(図42参照)とは、装飾図柄上での発光位置が異なる。
また、例えば、リーチ成立発光(図40(7)参照)は、上記したライン上の発光を含み、中装飾図柄から光が画面全体まで広がるキラン発光(図43参照)とは、発光位置や発光の範囲が異なる。
また、例えば、仮停止発光(図33(4)等参照)は、仮停止した装飾図柄上およびその周囲を地味に(弱く)発光させるものであり、大きな演出効果を狙う派手な発光演出(チャンス目発光、カットイン発光、擬似連発光、リーチ成立発光、SP発展発光、SPSP発展発光等)に比べて、規模が小さく発光範囲が狭い。
また、例えば、SP勝利発光(図47(5)参照)は、SPリーチ背景の画面全体が強く発光する一方で、SP敗北発光(図47(2)参照)は、SPリーチ背景の画面全体が弱く発光する。なお、SP勝利発光の発光範囲よりもSP敗北発光の発光範囲の方が狭い構成としてもよい。SPSP勝利発光とSPSP敗北発光との関係も同様である。
ここで、図58〜図60の発光演出の比較表に記載した発光演出の様々な特徴は例示であり、これには限られない。例えば、高い演出効果を期待するは発光演出(例えば、リーチ成立演出、SP発展演出等)の発光は、強く発光したり、広い範囲で発光したり、大きな音量の効果音を伴ったり、派手なアクションを伴ったりする特徴を持つようにしてもよい。また、例えば、高い演出効果をあまり期待しない発光演出(例えば、仮停止発光等)の発光は、弱く発光したり、狭い範囲で発光したり、小さな音量の効果音を伴ったり(効果音が無かったり)、地味なアクションを伴ったり(アクションを伴わなかったり)する特徴を持つようにしてもよい。
なお、発光演出には、画像表示部6の表示画面に発光を模した効果画像(発光画像)を表示することにより実行されるもの(リーチ成立発光やキラン発光等)と、LED等の光源(ランプ)を発光させることにより実行されるもの(可動役物発光等)がある。
(第5実施形態)
以下では、図61〜図69を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態は、以上に説明した第1実施形態〜第4実施形態に係る遊技機1において、メイン制御部100と演出制御部400(図4参照)とを結ぶデータケーブル(以下、単に「データケーブル」と言う場合がある)がコネクタの接続不良等によって一時的に断線して、メイン制御部100から送信されるコマンドを演出制御部400が受信できなかった場合にチャンス目発光(図37等参照)等を制限する制御例について説明する実施形態である。
ここで、第1実施形態では、図21のステップS724の処理において、先読み示唆演出の一種としてチャンス目発光を行う同色チャンス目演出(図37等参照)を実行するか否かを、報知演出の開始直前に毎回決定する構成を挙げた。一方、第5実施形態では、図18のステップS113の先読み予告演出設定処理において、直近のステップS111で保留数増加コマンドが受信されたことに応じてRAM403に記憶された保留データの事前判定情報および既にRAM403に記憶されている保留データの事前判定情報に基づいて、複数の即ハズレの報知演出に亘って同色チャンス目演出を実行する先読み連続予告演出の実行を予め設定できる構成である。
(第5実施形態の第1実施例)
第1実施例は、メイン制御部100から演出制御部400に送信される保留数増加コマンド(図9のS206、S212、図18のS111参照)、報知演出開始コマンド(図10のS409、図18のS114参照)、および報知演出停止コマンド(図10のS412、図18のS116参照)に、それぞれ、メイン制御部100のRAM103に記憶されている全ての保留データの情報(図11等に示す変動パターンを特定できる情報)が含められている構成である。このようにすることで、演出制御部400側で全ての保留データを頻繁に最新のものに更新できるので、制御の信頼性を向上させることができる。
以下に、図61〜図63を参照して、複数の即ハズレの報知演出に亘って同色チャンス目演出が実行される先読み連続予告演出を実行する場合を例に挙げて、第1実施例について説明する。なお、図61〜図63では、説明の簡単のために、通常遊技状態において第2特別図柄抽選は実行されず(第2特別図柄抽選の保留は発生せず)第1特別図柄抽選のみが実行されている場合を例示している。また、メイン制御部100のRAM103における第1特別図柄抽選の保留データの4つの保留記憶領域に番号1〜4を付し、演出制御部400のRAM403における第1特別図柄抽選の保留データの4つの保留記憶領域に番号1〜4を付し、保留記憶領域に記憶された保留データを○で示している(RAM103およびRAM403における第2特別図柄抽選の保留データの4つの保留記憶領域は図示を省略している)。
まず、図61(1)に示すように、報知演出の実行中(変動中)において、RAM103の保留記憶領域1および2に保留データ1および2が記憶されている状態で第1始動口21に入賞があってRAM103の保留記憶領域3に保留データ3が新たに記憶された場合(つまり、第1特別図柄抽選の3つ目の保留が発生した場合)、保留数増加コマンドがメイン制御部100から演出制御部400に送信される(図9のS201〜S206参照)。ここで、保留数増加コマンドには、RAM103の全ての保留記憶領域に関する情報が含まれており、図61(1)の場合、保留数増加コマンドには、第1特別図柄抽選の保留記憶領域1〜3に保留データ1〜3がそれぞれ記憶されており、第1特別図柄抽選の保留記憶領域4および第2特別図柄抽選の4つの保留記憶領域には保留データが記憶されておらず、又、保留データ1〜3のそれぞれに含まれる事前判定情報(変動パターンを特定できる情報)のデータが含まれている。
次に、図61(1)に示すように、演出制御部400は、保留数増加コマンドを受信すると、保留数増加コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。つまり、RAM403の保留データの内容をRAM103の保留データの内容で上書きする。これにより、図61(1)に示すように、報知演出の画面において、ステージST3上に保留画像RI3が表示(追加)される。なお、報知演出の画面において、ステージST1上に保留画像が表示されることでRAM403の保留記憶領域1に保留データが記憶されていることが示され、ステージST2上に保留画像が表示されることでRAM403の保留記憶領域2に保留データが記憶されていることが示され、ステージST3上に保留画像が表示されることでRAM403の保留記憶領域3に保留データが記憶されていることが示され、ステージST4上に保留画像が表示されることでRAM403の保留記憶領域4に保留データが記憶されていることが示される。
ここで、図61(1)の場合、演出制御部400は、RAM403に更新した保留データ1〜3の事前判定情報に基づいて、保留データ1に対して青色チャンス目演出の実行を示す情報を付加し、保留データ2に対して赤色チャンス目演出の実行を示す情報を付加することで、保留データ1が消化されて実行される報知演出で青色チャンス目演出を実行し、保留データ2が消化されて実行される報知演出で赤色チャンス目演出を実行することを、予め設定している。
より具体的には、演出制御部400は、RAM403に今回追加された保留データ(つまり、保留データ3;「対象保留」)の事前判定情報により特定される変動パターン(図11等参照)が番号1〜4のいずれかであり(つまり、SPリーチ演出まで又はSPSPリーチ演出まで実行する報知演出が行われる大当り信頼度の高い変動パターンであり)、RAM403に既に記憶されている保留データ(つまり、保留データ1および2)の事前判定情報により特定される変動パターン(図11等参照)が全て番号7〜9のいずれかである場合(つまり、全て即ハズレ変動パターンである場合)に、抽選等を行って、複数の保留データに同色チャンス目演出の実行を示す情報を付加することで、複数の即ハズレの報知演出に亘って同色チャンス目演出を実行する先読み連続予告演出を予め設定する。
次に、図61(2)に示すように、実行中の報知演出において、装飾図柄DI1〜DI3が仮停止する。図61(2)では、図33(4)と同様に、装飾図柄DI1〜DI3の仮停止発光等が行われている。
次に、図61(3)に示すように、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される(図10のS411〜S413参照)。ここで、報知演出停止コマンドには、保留数増加コマンドと同様に、RAM103の全ての保留記憶領域に関する情報が含まれている。
次に、図61(3)に示すように、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信すると、報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。つまり、RAM403の保留データの内容をRAM103の保留データの内容で上書きする。但し、保留データに付加された同色チャンス目演出の実行を示す情報はそのまま付加されている。また、図61(3)に示すように、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信すると、画像音響制御部500に指示して仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3を完全に停止(確定停止)させて報知演出を終了させると共に、ステージST0上の保留画像(RI0)を消去する。
次に、図61(4)に示すように、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ1が消化されて保留データ2および3が保留記憶領域1および2にそれぞれシフトすると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。ここで、報知演出開始コマンドには、保留数増加コマンドと同様に、RAM103の全ての保留記憶領域に関する情報が含まれている。
次に、図61(4)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。つまり、RAM403の保留データの内容をRAM103の保留データの内容で上書きする。但し、保留データに付加された同色チャンス目演出の実行を示す情報はそのまま付加されている。また、図61(4)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、画像音響制御部500に指示して確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(青色チャンス目演出の実行を示す情報が付加された保留データ1が消化されて実行される報知演出)を開始させると共に、ステージST上の保留画像RIをシフト移動させる。
次に、図61(5)に示すように、実行中の報知演出において、装飾図柄DI1〜DI3が全て青色の図柄(図27参照)で仮停止して青色チャンス目発光する青色チャンス目演出が実行されて、後の報知演出での大当り信頼度が或る程度高いことが予告される(図37参照)。
次に、図62(1)に示すように、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される(図10のS411〜S413参照)。
次に、図62(1)に示すように、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信すると、報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。つまり、RAM403の保留データの内容をRAM103の保留データの内容で上書きする。但し、保留データに付加された同色チャンス目演出の実行を示す情報はそのまま付加されている。また、図62(1)に示すように、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信すると、画像音響制御部500に指示して仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3を完全に停止(確定停止)させて報知演出を終了させると共に、ステージST0上の保留画像(RI1)を消去する。
次に、図62(2)に示すように、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ2が消化されて保留データ3が保留記憶領域1にシフトすると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。
次に、図62(2)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。つまり、RAM403の保留データの内容をRAM103の保留データの内容で上書きする。また、図62(2)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、画像音響制御部500に指示して確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(赤色チャンス目演出の実行を示す情報が付加された保留データ2が消化されて実行される報知演出)を開始させると共に、ステージST上の保留画像RIをシフト移動させる。
次に、図62(3)に示すように、実行中の報知演出において、装飾図柄DI1〜DI3が全て赤色の図柄(図27参照)で仮停止して赤色チャンス目発光する赤色チャンス目演出が実行されて、後の報知演出での大当り信頼度がとても高いことが予告される(図37参照)。
次に、図62(4)に示すように、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される(図10のS411〜S413参照)。
次に、図62(4)に示すように、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信すると、報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。つまり、RAM403の保留データの内容をRAM103の保留データの内容で上書きする。また、図62(4)に示すように、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信すると、画像音響制御部500に指示して仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3を完全に停止(確定停止)させて報知演出を終了させると共に、ステージST0上の保留画像(RI2)を消去する。
次に、図62(5)に示すように、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ3が消化されると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。
次に、図62(5)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。つまり、RAM403の保留データの内容をRAM103の保留データの内容で上書きする。また、図62(5)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、画像音響制御部500に指示して確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(対象保留の保留データ3が消化されて実行される報知演出)を開始させると共に、ステージST上の保留画像RIをシフト移動させる。
以上では、メイン制御部100から送信されるコマンドを演出制御部400が全て正常に受信する場合について説明した。以下では、図63を参照して、メイン制御部100と演出制御部400(図4参照)とを結ぶデータケーブルがコネクタの接続不良等によって一時的に断線して、メイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合の制御例について説明する。なお、上記した図61の(1)から(5)までの内容は、同じなので説明を省略する。
図61(5)に続いて、図63(1)に示すように、図62(1)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになるとメイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される。しかし、図63(1)では、データケーブルが一時的に断線していて、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信できない。このため、図63(1)に示すように、演出制御部400は、報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の保留記憶領域のデータを更新することができず、又、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3を完全に停止(確定停止)させて報知演出を終了させることもできない(つまり、装飾図柄の仮停止状態が継続される)。
次に、図63(2)に示すように、図62(2)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになるとRAM103の保留記憶領域1の保留データ2が消化されて保留データ3が保留記憶領域1にシフトすると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される。しかし、図63(2)では、データケーブルが一時的に断線していて、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信できない。このため、図63(2)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の保留記憶領域のデータを更新することができず、又、装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出を開始させることもできない(つまり、装飾図柄の仮停止状態が継続される)。このように、メイン制御部100側ではRAM103の保留データ2が消化されて表示部4で特別図柄の変動表示が開始される一方で、演出制御部400側ではRAM403の保留データ2が消化されず次の報知演出が開始されない状態となる。
次に、図63(3)に示すように、図62(3)で赤色チャンス目演出が実行されるタイミングにおいても赤色チャンス目演出を実行せず、次の報知演出が開始されないままで装飾図柄の仮停止状態が継続された状態となる。このように、図63(3)に示すように、RAM403の保留記憶領域1には赤色チャンス目演出の実行が設定された保留データ2が消化されずに残っているので、演出制御部400は、赤色チャンス目発光等を行う赤色チャンス目演出を制限することとなる。
次に、図63(4)に示すように、図62(4)と同様に、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される。ここで、データケーブルの一時的な断線は解消されているものとする。
次に、図63(4)に示すように、図62(4)と同様に、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信して、報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。また、図63(4)に示すように、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信すると、画像音響制御部500に指示して仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3を完全に停止(確定停止)させて報知演出を終了させると共に、保留画像RIを正常な表示に更新する。なお、この保留画像の更新表示は、瞬間的に実行されてもよいし(つまり、一瞬で切替わってもよいし)、保留画像RIがシフトして消化されていくアニメーション表示を挟んで実行されてもよい。
次に、図63(5)に示すように、図62(5)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになると、RAM103の保留記憶領域1の保留データ3が消化されると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される。
次に、図63(5)に示すように、図62(5)と同様に、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。また、図63(5)に示すように、図62(5)と同様に、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、画像音響制御部500に指示して確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(対象保留の保留データ3が消化されて実行される報知演出)を開始させると共に、ステージST上の保留画像RIをシフト移動させる。
以上のように、第5実機形態の第1実施例では、メイン制御部100から演出制御部400に送信される保留数増加コマンド、報知演出開始コマンド、および報知演出停止コマンドに、それぞれ、メイン制御部100のRAM103に記憶されている全ての保留データの情報が含められている構成において(図61、図62参照)、データケーブルが一時的に断線してメイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合には、チャンス目発光を含む同色チャンス目演出の実行を制限する制御を行う場合がある(図63参照)。
なお、図63(1)において演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信できなかった場合であっても、報知演出停止コマンドの受信タイミングよりも実行タイミングの早いチャンス目発光等を含む同色チャンス目演出は実行される(図61(5)参照)。また、同様に、リーチ成立発光やキラン発光等の様々な発光演出(図58〜図60参照)は、報知演出停止コマンドの受信タイミングよりも実行タイミングが早いので、演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信できなかった場合であっても、これらの発光演出は実行される。
ここで、上記した図63の(1)および(2)において、データケーブルの一時的な断線により演出制御部400が報知演出開始コマンドだけを受信できなかった場合について説明する。この場合、図63(1)において、図62(1)と同様に、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信してRAM403の保留記憶領域のデータを更新すると共に画像音響制御部500に指示して仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3を完全に停止(確定停止)させて報知演出を終了させる。その一方で、図63(2)において、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信できないので、RAM403の保留記憶領域のデータを更新できず、又、次の報知演出を開始できないまま、図63(4)で報知演出停止コマンドを受信するまでの期間、装飾図柄の確定停止状態を維持して、赤色チャンス目演出を実行しないこととなる。
また、上記した図63の(1)および(2)において、データケーブルの一時的な断線により演出制御部400が報知演出停止コマンドだけを受信できなかった場合について説明する。この場合、図63(1)において、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信しないので仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3を完全に停止(確定停止)させて報知演出を終了させることはできない。その一方で、図63(2)において、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信して、RAM403の保留記憶領域のデータを更新して赤色チャンス目演出が設定された保留データ2を消化すると共に次の報知演出を開始するので、予定通り赤色チャンス目演出が実行されることとなる。
(第5実施形態の第2実施例)
第2実施例は、上記した第1実施例に対して、メイン制御部100から演出制御部400に送信される報知演出開始コマンド(図10のS409、図18のS114参照)にはメイン制御部100のRAM103に記憶されている保留データの情報が含められていない点と、メイン制御部100から報知演出停止コマンドを受信した演出制御部400が、その後に報知演出開始コマンドを受信した時点で(保留データの消化を考慮して)RAM403の保留データを更新する点で異なる。
以下に、図64〜図66を参照して、第1実施例と同様の先読み連続予告演出を実行する場合を例に挙げて、第2実施例について説明する。また、図64〜図66でも、第1実施例と同様に、通常遊技状態において第2特別図柄抽選は実行されず(第2特別図柄抽選の保留は発生せず)第1特別図柄抽選のみが実行されている場合を例示している。
まず、図64(1)に示すように、図61(1)と同様に、RAM103の保留記憶領域3に保留データ3が新たに記憶されると、保留数増加コマンドがメイン制御部100から演出制御部400に送信されて、RAM403の保留データの内容がRAM103の保留データの内容で上書きされると共にステージST3上に保留画像RI3が表示(追加)される。また、図61(1)と同様に、保留データ1が消化されて実行される報知演出で青色チャンス目演出を実行し、保留データ2が消化されて実行される報知演出で赤色チャンス目演出を実行することが予め設定される。
次に、図64(2)に示すように、図61(2)と同様に、実行中の報知演出において、装飾図柄DI1〜DI3が仮停止する。
次に、図64(3)に示すように、図61(3)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される(図10のS411〜S413参照)。ここで、報知演出停止コマンドには、保留数増加コマンドと同様に、RAM103の全ての保留記憶領域に関する情報が含まれている。また、図64(3)に示すように、図61(3)と同様に、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止(確定停止)して報知演出が終了すると共に、ステージST0上の保留画像(RI0)が消去される。
次に、図64(4)に示すように、図61(4)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ1が消化されて保留データ2および3が保留記憶領域1および2にそれぞれシフトすると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。ここで、第2実施例では、報知演出開始コマンドには、RAM103の保留記憶領域に関する情報が含まれてない。
また、図64(4)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、図64(3)のタイミングで受信した報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報を用いて、保留データの消化を考慮した上で(つまり、RAM103の保留記憶領域のデータ内容と同じになるように)、RAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。但し、保留データに付加された同色チャンス目演出の実行を示す情報はそのまま付加されている。また、図64(4)に示すように、図61(4)と同様に、確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(青色チャンス目演出の実行を示す情報が付加された保留データ1が消化されて実行される報知演出)が開始する共に、ステージST上の保留画像RIがシフト移動する。
次に、図64(5)に示すように、図61(5)と同様に、青色チャンス目演出が実行されて、後の報知演出での大当り信頼度が或る程度高いことが予告される。
次に、図65(1)に示すように、図62(1)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される(図10のS411〜S413参照)。また、図65(1)に示すように、図62(1)と同様に、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止(確定停止)して報知演出が終了すると共に、ステージST0上の保留画像(RI0)が消去される。
次に、図65(2)に示すように、図62(2)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ2が消化されて保留データ3が保留記憶領域1にシフトすると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。
また、図65(2)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、図65(1)のタイミングで受信した報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報を用いて、保留データの消化を考慮した上で(つまり、RAM103の保留記憶領域のデータ内容と同じになるように)、RAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。また、図65(2)に示すように、確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(赤色チャンス目演出の実行を示す情報が付加された保留データ2が消化されて実行される報知演出)が開始する共に、ステージST上の保留画像RIがシフト移動する。
次に、図65(3)に示すように、図62(3)と同様に、赤色チャンス目演出が実行されて、後の報知演出での大当り信頼度がとても高いことが予告される。
次に、図65(4)に示すように、図62(4)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される(図10のS411〜S413参照)。また、図65(4)に示すように、図62(4)と同様に、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止(確定停止)して報知演出が終了すると共に、ステージST0上の保留画像(RI0)が消去される。
次に、図65(5)に示すように、図62(5)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ3が消化されると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。
また、図65(5)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、図65(4)のタイミングで受信した報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報を用いて、保留データの消化を考慮した上で(つまり、RAM103の保留記憶領域のデータ内容と同じになるように)、RAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。また、図65(5)に示すように、確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(対象保留の保留データ3が消化されて実行される報知演出)が開始する共に、ステージST上の保留画像RIがシフト移動する。
以上では、メイン制御部100から送信されるコマンドを演出制御部400が全て正常に受信する場合について説明した。以下では、図66を参照して、メイン制御部100と演出制御部400(図4参照)とを結ぶデータケーブルがコネクタの接続不良等によって一時的に断線して、メイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合の制御例について説明する。なお、上記した図64の(1)から(5)までの内容は、同じなので説明を省略する。
図64(5)に続いて、図66(1)に示すように、図65(1)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになるとメイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される。しかし、図66(1)では、データケーブルが一時的に断線していて、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信できない。このため、図66(1)に示すように、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止(確定停止)せず報知演出は終了しない(つまり、装飾図柄の仮停止状態が継続される)。
次に、図66(2)に示すように、図65(2)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになるとRAM103の保留記憶領域1の保留データ2が消化されて保留データ3が保留記憶領域1にシフトすると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される。報知演出開始コマンドを受信した演出制御部400は、図66(2)に示すように、装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出を開始させる。
ここで、図66(1)のタイミングでデータケーブルが一時的に断線していて演出制御部400は報知演出停止コマンドを受信できていないので、演出制御部400は、図65(2)とは異なり、報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報を用いて、(RAM103の保留記憶領域のデータ内容と同じになるように)RAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新することができない。また、このため、図66(2)に示すように、ステージST上の保留画像RIもシフト移動することはない。
次に、図66(3)に示すように、図65(3)で赤色チャンス目演出が実行されるタイミングにおいても赤色チャンス目演出が実行されず、装飾図柄DI1〜DI3が仮停止する。このように、図66(3)に示すように、RAM403の保留記憶領域1には赤色チャンス目演出の実行が設定された保留データ2が消化されずに残っているので、演出制御部400は、赤色チャンス目発光等を行う赤色チャンス目演出を制限することとなる。
次に、図66(4)に示すように、図65(4)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信され、演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信して、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止(確定停止)して報知演出が終了すると共に保留画像RIを正常な表示に更新する。なお、この保留画像の更新表示は、瞬間的に実行されてもよいし(つまり、一瞬で切替わってもよいし)、保留画像RIがシフトして消化されていくアニメーション表示を挟んで実行されてもよい。
次に、図66(5)に示すように、図65(5)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ3が消化されると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。
また、図66(5)に示すように、図65(5)と同様に、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、図66(4)のタイミングで受信した報知演出停止コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報を用いて、保留データの消化を考慮した上で(つまり、RAM103の保留記憶領域のデータ内容と同じになるように)、RAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。また、図66(5)に示すように、図65(5)と同様に、確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(対象保留の保留データ3が消化されて実行される報知演出)が開始すると共に、ステージST上の保留画像RIがシフト移動する。
以上のように、第5実機形態の第2実施例では、イン制御部100から演出制御部400に送信される保留数増加コマンドおよび報知演出停止コマンドに、それぞれ、メイン制御部100のRAM103に記憶されている全ての保留データの情報が含められている構成において(図64、図65参照)、データケーブルが一時的に断線してメイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合には、チャンス目発光を含む同色チャンス目演出の実行を制限する制御を行う場合がある(図66参照)。
なお、図66(1)において演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信できなかった場合であっても、報知演出停止コマンドの受信タイミングよりも実行タイミングの早いチャンス目発光等を含む同色チャンス目演出は実行される(図64(5)参照)。また、同様に、リーチ成立発光やキラン発光等の様々な発光演出(図58〜図60参照)は、報知演出停止コマンドの受信タイミングよりも実行タイミングが早いので、演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信できなかった場合であっても、これらの発光演出は実行される。
ここで、データケーブルの一時的な断線により、上記した図66(2)においても、演出制御部400がコマンド(報知演出開始コマンド)を受信できなかった場合について説明する。この場合、図66(2)において、同様に、演出制御部400は、RAM403の保留記憶領域のデータを更新することができない。また、図66(2)において次の報知演出が開始されず、図66(4)において演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信するまで装飾図柄の仮停止状態が維持され、赤色チャンス目演出が実行されないこととなる。
また、図66(1)において演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信できた一方で、データケーブルの一時的な断線により図66(2)において演出制御部400が報知演出開始コマンドを受信できなかった場合について説明する。この場合、図66(2)において、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信していないので、RAM403の保留記憶領域のデータを更新することができず、又、次の報知演出を開始できない。このことから、図66(4)において演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信するまで装飾図柄が確定停止状態で維持され、赤色チャンス目演出が実行されないこととなる。
(第5実施形態の第3実施例)
第3実施例は、上記した第1実施例に対して、メイン制御部100から演出制御部400に送信される報知演出停止コマンドにはメイン制御部100のRAM103に記憶されている保留データの情報が含められていない点で異なる。
以下に、図67〜図69を参照して、第1実施例と同様の先読み連続予告演出を実行する場合を例に挙げて、第3実施例について説明する。また、図67〜図69でも、第1実施例と同様に、通常遊技状態において第2特別図柄抽選は実行されず(第2特別図柄抽選の保留は発生せず)第1特別図柄抽選のみが実行されている場合を例示している。
まず、図67(1)に示すように、図61(1)と同様に、RAM103の保留記憶領域3に保留データ3が新たに記憶されると、保留数増加コマンドがメイン制御部100から演出制御部400に送信されて、RAM403の保留データの内容がRAM103の保留データの内容で上書きされると共にステージST3上に保留画像RI3が表示(追加)される。また、図61(1)と同様に、保留データ1が消化されて実行される報知演出で青色チャンス目演出を実行し、保留データ2が消化されて実行される報知演出で赤色チャンス目演出を実行することが予め設定される。
次に、図67(2)に示すように、図61(2)と同様に、実行中の報知演出において、装飾図柄DI1〜DI3が仮停止する。
次に、図67(3)に示すように、図61(3)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される(図10のS411〜S413参照)。ここで、第3実施例では、報知演出停止コマンドにはRAM103の保留記憶領域に関する情報が含まれてない。また、図67(3)に示すように、図61(3)と同様に、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止(確定停止)して報知演出が終了すると共に、ステージST0上の保留画像(RI0)が消去される。
次に、図67(4)に示すように、図61(4)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ1が消化されて保留データ2および3が保留記憶領域1および2にそれぞれシフトすると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。ここで、報知演出開始コマンドには、保留数増加コマンドと同様に、RAM103の全ての保留記憶領域に関する情報が含まれている。
また、図67(4)に示すように、図61(4)と同様に、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。但し、保留データに付加された同色チャンス目演出の実行を示す情報はそのまま付加されている。また、図67(4)に示すように、図61(4)と同様に、確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(青色チャンス目演出の実行を示す情報が付加された保留データ1が消化されて実行される報知演出)を開始させると共に、ステージST上の保留画像RIをシフト移動させる。
次に、図67(5)に示すように、図61(5)と同様に、青色チャンス目演出が実行されて、後の報知演出での大当り信頼度が或る程度高いことが予告される。
次に、図68(1)に示すように、図62(1)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される(図10のS411〜S413参照)。また、図67(1)に示すように、図62(1)と同様に、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止(確定停止)して報知演出が終了すると共に、ステージST0上の保留画像(RI0)が消去される。
次に、図68(2)に示すように、図62(2)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ2が消化されて保留データ3が保留記憶領域1にシフトすると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。
また、図68(2)に示すように、図62(2)と同様に、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。また、図68(2)に示すように、図62(2)と同様に、確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(赤色チャンス目演出の実行を示す情報が付加された保留データ2が消化されて実行される報知演出)を開始させると共に、ステージST上の保留画像RIをシフト移動させる。
次に、図68(3)に示すように、図62(3)と同様に、赤色チャンス目演出が実行されて、後の報知演出での大当り信頼度がとても高いことが予告される。
次に、図68(4)に示すように、図62(4)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される(図10のS411〜S413参照)。また、図68(4)に示すように、図62(4)と同様に、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3が完全に停止(確定停止)して報知演出が終了すると共に、ステージST0上の保留画像(RI0)が消去される。
次に、図68(5)に示すように、図62(5)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ3が消化されると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。
また、図68(5)に示すように、図62(5)と同様に、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。また、図68(5)に示すように、図62(5)と同様に、確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(対象保留の保留データ3が消化されて実行される報知演出)を開始させると共に、ステージST上の保留画像RIをシフト移動させる。
以上では、メイン制御部100から送信されるコマンドを演出制御部400が全て正常に受信する場合について説明した。以下では、図69を参照して、メイン制御部100と演出制御部400(図4参照)とを結ぶデータケーブルがコネクタの接続不良等によって一時的に断線して、メイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合の制御例について説明する。なお、上記した図67の(1)から(5)までの内容は、同じなので説明を省略する。
図67(5)に続いて、図69(1)に示すように、図68(1)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになるとメイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信され、演出制御部400は、仮停止中の装飾図柄DI1〜DI3を完全に停止(確定停止)させて報知演出を終了させる。
次に、図69(2)に示すように、図68(2)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになるとRAM103の保留記憶領域1の保留データ2が消化されて保留データ3が保留記憶領域1にシフトすると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される。しかし、図69(2)では、データケーブルが一時的に断線していて、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信できない。このため、図69(2)に示すように、演出制御部400は、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の保留記憶領域のデータを更新することができず、又、装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出を開始させることもできない(つまり、装飾図柄の確定停止状態が継続される)。また、このため、図69(2)に示すように、ステージST上の保留画像RIもシフト移動することはない。
次に、図69(3)に示すように、図68(3)で赤色チャンス目演出が実行されるタイミングにおいても赤色チャンス目演出が実行されず、装飾図柄DI1〜DI3の確定停止状態が継続される。このように、図69(3)に示すように、RAM403の保留記憶領域1には赤色チャンス目演出の実行が設定された保留データ2が消化されずに残っているので、演出制御部400は、赤色チャンス目発光等を行う赤色チャンス目演出を制限することとなる。
次に、図69(4)に示すように、図68(4)と同様に、実行中の報知演出の終了タイミングになると(つまり、表示器4で変動中の特別図柄の停止タイミングになると)、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出停止コマンドが送信される。なお、この時、装飾図柄は既に確定停止されている。
次に、図69(5)に示すように、図68(5)と同様に、次の報知演出の開始タイミングになると(つまり、表示器4で特別図柄が停止中となる規定時間(0.5秒)が経過して変動開始タイミングになると)、RAM103の保留記憶領域1の保留データ3が消化されると共に、メイン制御部100から演出制御部400に報知演出開始コマンドが送信される(図10のS402〜S410参照)。
また、図69(5)に示すように、図68(5)と同様に、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信すると、報知演出開始コマンドに含まれる保留記憶領域に関する情報でRAM403の全ての保留記憶領域のデータを更新する。また、図69(5)に示すように、図68(5)と同様に、確定停止中の装飾図柄DI1〜DI3の変動を開始させて報知演出(対象保留の保留データ3が消化されて実行される報知演出)が開始する共に、ステージST上の保留画像RIを正常な表示に更新する。なお、この保留画像の更新表示は、瞬間的に実行されてもよいし(つまり、一瞬で切替わってもよいし)、保留画像RIがシフトして消化されていくアニメーション表示を挟んで実行されてもよい。
以上のように、第5実機形態の第3実施例では、メイン制御部100から演出制御部400に送信される保留数増加コマンドおよび報知演出開始コマンドに、それぞれ、メイン制御部100のRAM103に記憶されている全ての保留データの情報が含められている構成において(図67、図68参照)、データケーブルが一時的に断線してメイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合には、チャンス目発光を含む同色チャンス目演出の実行を制限する制御を行う場合がある(図69参照)。
ここで、データケーブルの一時的な断線により、上記した図69(1)においても、演出制御部400がコマンド(報知演出停止コマンド)を受信できなかった場合について説明する。この場合、図69(1)において装飾図柄が確定停止されずに仮停止の状態が継続される一方で、図69(2)において同様に演出制御部400はRAM403の保留記憶領域のデータを更新することができない。また、図69(2)において次の報知演出が開始されず、図69(4)において演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信するまで装飾図柄の仮停止状態が維持され、赤色チャンス目演出が実行されないこととなる。
また、図69(1)においてデータケーブルの一時的な断線により演出制御部400が報知演出停止コマンドを受信できなかった一方で、図69(2)において演出制御部400が報知演出開始コマンドを受信できた場合について説明する。この場合、図69(2)において、演出制御部400は、報知演出開始コマンドを受信してRAM403の保留記憶領域のデータを更新することができ、又、次の報知演出を開始できる。このことから、図66(3)のタイミングにおいて赤色チャンス目演出が実行されることとなる。
(第6実施形態)
以下では、図70〜図72を参照して、本発明の第6実施形態について説明する。第6実施形態は、以上に説明した第1実施形態〜第4実施形態に係る遊技機1において、メイン制御部100と演出制御部400(図4参照)とを結ぶデータケーブル(以下、単に「データケーブル」と言う場合がある)がコネクタの接続不良等によって一時的に断線して、メイン制御部100から送信されるコマンドを演出制御部400が受信できなかった場合において、装飾図柄が仮停止して微動している時間の変化について説明する実施形態である。
以下に、図70〜図72を参照して、リーチ成立してから、SPリーチ演出等の発展演出を実行することなく大当りか否かを報知する報知演出(リーチハズレおよびリーチ当りの報知演出)を例に挙げて説明する。図70(1)は、変動パターン番号5のリーチハズレの報知演出についてのタイムチャートであり、図70(2)は、変動パターン番号6のリーチ当りの報知演出についてのタイムチャートである(図11等参照)。
まず、図70(1)に示すように、演出制御部400は、t1において、メイン制御部100から報知演出開始コマンドを受信すると(図10のS409、図18のS114参照)、画像音響制御部500に指示して装飾図柄の変動を開始させてリーチハズレの報知演出を開始する(図39(2)参照)。
次に、図70(1)に示すように、画像音響制御部500は、報知演出のスケジュールに基づいて、t2において、左装飾図柄を仮停止させる(図40(5)参照)。
次に、図70(1)に示すように、画像音響制御部500は、報知演出のスケジュールに基づいて、t3において、左装飾図柄と同じ図柄で右装飾図柄を仮停止させてリーチ成立させると共にリーチ成立発光を行う(図40(7)参照)。
次に、図70(1)に示すように、画像音響制御部500は、報知演出のスケジュールに基づいて、t4において、中装飾図柄を大当りとならない図柄で仮停止させてハズレを示唆する(図41(3)参照)。
次に、図70(1)に示すように、演出制御部400は、t5において、メイン制御部100から報知演出停止コマンドを受信すると(図10のS412、図18のS116参照)、画像音響制御部500に指示して仮停止中の全ての装飾図柄を完全に停止表示(確定停止表示)させてハズレを報知すると共に報知演出を終了する(図41(4)参照)。
ここで、図70(1)のt2〜t5の期間は、左右中の装飾図柄の1つ以上が微動している仮停止状態なので、装飾図柄の微動状態(仮停止状態;揺動状態とも言える)の期間と考えることができる。そして、図70(1)において、リーチ成立発光が実行(開始)されるt3から装飾図柄が確定停止するt5までの装飾図柄の微動状態の期間(時間)を、第1図柄微動時間(第1図柄揺動時間と言ってもよい)とする。
次に、図70(2)を用いて、リーチ当りの報知演出について説明する。
図70(2)に示すように、t1〜t3までは、上記した図70(1)を用いて説明したリーチハズレの報知演出と同様である。
次に、図70(2)に示すように、画像音響制御部500は、報知演出のスケジュールに基づいて、t4において、中装飾図柄を大当りとならる図柄で仮停止させて大当りを示唆する(図41(5)参照)。
次に、図70(2)に示すように、画像音響制御部500は、報知演出のスケジュールに基づいて、t4−1において、キラン発光を実行する(図41(6)参照)。
次に、図70(2)に示すように、演出制御部400は、t5において、メイン制御部100から報知演出停止コマンドを受信すると(図10のS412、図18のS116参照)、画像音響制御部500に指示して仮停止中の全ての装飾図柄を完全に停止表示(確定停止表示)させて大当りを報知すると共に報知演出を終了する(図41(7)参照)。
ここで、図70(1)と同様に、図70(2)のt2からt5の期間は、左右中の装飾図柄の1つ以上が微動している仮停止状態なので、装飾図柄の微動状態(仮停止状態;揺動状態とも言える)の期間と考えることができる。そして、図70(2)において、キラン発光が実行(開始)されるt4−1から装飾図柄が確定停止するt5までの装飾図柄の微動状態の期間(時間)を、第2図柄微動時間(第2図柄揺動時間と言ってもよい)とする。
上記したように、リーチ成立してからSPリーチ演出等の発展演出を実行することなく大当りか否かを報知する報知演出において、上記した図70の(1)および(2)に示したように、第2図柄微動時間よりも第1図柄微動時間の方が長い。
以上では、メイン制御部100から送信されるコマンドを演出制御部400が全て正常に受信する場合について説明した。以下では、図71を参照して、データケーブルが一時的に断線して、メイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合の制御例について説明する。
図71(1)は、変動パターン番号5のリーチハズレの報知演出についてのタイムチャートであり、図70(1)の報知演出においてデータケーブルが一時的に断線してメイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合のタイムチャートの一例である。また、図71(2)は、変動パターン番号6のリーチ当りの報知演出についてのタイムチャートであり、図70(2)の報知演出においてデータケーブルが一時的に断線してメイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合のタイムチャートの一例である。
図71(1)に示すように、t1〜t4までは、上記した図70(1)を用いて説明したリーチハズレの報知演出と同様である。
次に、図71(1)に示すように、データケーブルが一時的に断線してメイン制御部100から送信される報知演出停止コマンド(図10のS412、図18のS116参照)をt5において演出制御部400が受信できなかった場合、演出制御部400は、t5において画像音響制御部500に指示して仮停止中の装飾図柄を確定停止表示させてハズレを報知すると共に報知演出を終了することができず、装飾図柄の仮停止状態を継続することとなる。
次に、図71(1)に示すように、次の報知演出(ハズレの報知演出)が開始されるタイミングt6において、データケーブルの一時的な断線によって演出制御部400が報知演出開始コマンド(図10のS409、図18のS114参照)を受信できなかった場合、演出制御部400は、t6において画像音響制御部500に指示して装飾図柄の変動を開始させて報知演出を開始することができず、装飾図柄の仮停止状態を継続することとなる。
次に、図71(1)に示すように、演出制御部400は、t7において、データケーブルの一時的な断線が解消しており、メイン制御部100から報知演出停止コマンドを受信すると(図10のS412、図18のS116参照)、画像音響制御部500に指示して仮停止が継続されていた装飾図柄を確定停止表示させてハズレを報知すると共に報知演出を終了する。
ここで、図71(1)に示すように、演出制御部400が報知演出停止コマンドおよび報知演出開始コマンドを受信できなかった場合、図70(1)に示した第1図柄微動時間は、次の報知演出停止コマンドを受信するt7まで延びることとなる。
次に、図71(2)を用いて、図70(2)の報知演出においてメイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合(リーチ当りの報知演出)の一例について説明する。
図71(2)に示すように、t1〜t4−1までは、上記した図70(2)を用いて説明したリーチ当りの報知演出と同様である。
次に、図71(2)に示すように、データケーブルが一時的に断線してメイン制御部100から送信される報知演出停止コマンド(図10のS412、図18のS116参照)をt5において演出制御部400が受信できなかった場合、演出制御部400は、t5において画像音響制御部500に指示して仮停止中の大当りを示す装飾図柄を確定停止表示させて大当りを確定報知すると共に報知演出を終了することができず、装飾図柄の仮停止状態を継続することとなる。
次に、図71(2)に示すように、大当り遊技が開始されると共に、大当り遊技演出が開始されるべきタイミングt6において、データケーブルの一時的な断線によって演出制御部400が大当り遊技演出を開始するオープニングコマンド(図10のS414、図19のS120参照)を受信できなかった場合、演出制御部400は、t6において画像音響制御部500に指示して大当り遊技演出を開始することができず、例えば図72に示すように、報知演出を継続して装飾図柄の仮停止状態を継続することとなる。
次に、図71(2)に示すように、大当り遊技実行期間において報知演出が継続されて装飾図柄の仮停止状態が継続され(図72参照)、その後、演出制御部400は、大当り遊技が終了したタイミングt7において、メイン制御部100から報知演出開始コマンドを受信すると(図10のS409、図18のS114参照)、画像音響制御部500に指示して装飾図柄の変動を開始させて次の報知演出を開始する。
ここで、図71(2)に示すように、演出制御部400が報知演出停止コマンドおよびオープニングコマンドを受信できなかった場合、図70(2)に示した第2図柄微動時間は、次の報知演出停止コマンドを受信するt7まで延びることとなる。
既に説明したように、大当り遊技は16個のラウンド遊技を含み、各ラウンド遊技において大入賞口23は1分間に100個まで発射可能な遊技球が10個入賞するか最大開放時間29.5秒が経過すると閉塞されてラウンド遊技が終了される。また、既に説明したように、大当り遊技は、オープニング(例えば5秒)、インターバル(2秒)およびエンディング(例えば5秒)を含む。このことから、メイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合には(図71参照)、第1図柄微動時間よりも第2図柄微動時間の方が長くなる場合がある。
以上に説明したように、メイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合には、リーチ成立発光が実行(開始)されるt3からの装飾図柄の微動状態の期間(第1図柄微動時間)と、キラン発光が実行(開始)されるt4−1からの装飾図柄の微動状態の期間(第2図柄微動時間)の大小関係が逆転することがある。
なお、上記では「リーチハズレ」および「リーチ当り」の演出パターンの報知演出を例に挙げて説明したが(図11、図71、図72参照)、「SPハズレ」および「SP当り」の演出パターンの報知演出の場合も、又、「SPSPハズレ」および「SPSP当り」の演出パターンの報知演出の場合も(図11参照)、同様に、メイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合には、リーチ成立発光が実行されるタイミング(t3)からの装飾図柄の微動状態の期間(第1図柄微動時間)と、キラン発光が実行されるタイミング(t4−1)からの装飾図柄の微動状態の期間(第2図柄微動時間)の大小関係が逆転することがある。
また、上記では「リーチハズレ」の演出パターンの報知演出の次の報知演出がハズレの場合を例に挙げて説明したが(図70(1)、図71(1)参照)、次の報知演出が当りの場合であっても、同様に、メイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合には、リーチ成立発光が実行されるタイミング(t3)からの装飾図柄の微動状態の期間(第1図柄微動時間)と、キラン発光が実行されるタイミング(t4−1)からの装飾図柄の微動状態の期間(第2図柄微動時間)の大小関係が逆転することがある。
また、上記ではラウンド遊技を16回実行する大当り遊技のみが実行可能であり、この大当り遊技が行われる場合について説明した。しかし、ラウンド遊技を例えば2回実行する大当り遊技も実行可能としてもよい。そして、図71(2)においてラウンド遊技を2回実行する大当り遊技が実行される場合には、大当り遊技実行期間が大幅に短くなるので、ラウンド遊技を16回実行する大当り遊技が実行される場合に対して、メイン制御部100から送信されるコマンドの一部を演出制御部400が受信できなかった場合に、第1図柄微動時間と第2図柄微動時間の大小関係の逆転の有無が変化し得る(つまり、逆転しなくなる場合がある)。
また、図71(1)において、演出制御部400がt6で報知演出開始コマンドを受信できた場合には、演出制御部400はこの報知演出開始コマンドの受信に応じて仮停止中の装飾図柄を変動させて次の報知演出を開始するので、第1図柄微動時間はt6までで終了することとなる。
また、図71(1)において、演出制御部400がt7で報知演出停止コマンドまでも受信できなかった場合には、演出制御部400は、次のコマンド(報知演出開始コマンド)の受信に応じて仮停止中の装飾図柄を変動させて次の報知演出を開始するので、第1図柄微動時間は次の報知演出開始コマンドの受信までで終了することとなる。
また、図71(2)において、演出制御部400がデータケーブルの断線の継続によりt7で報知演出開始コマンドまでも受信できなかった場合には、演出制御部400は、次のコマンド(報知演出停止コマンド)の受信に応じて仮停止中の装飾図柄を確定停止させるので、第2図柄微動時間は大当り遊技終了後の報知演出停止コマンドの受信までで終了することとなる。
また、図71(2)において、演出制御部400がt6でオープニングコマンドを受信できた場合には、演出制御部400は大当り遊技演出の実行(開始)を画像音響制御部500に指示できるので、例えば図73(1)に示すように、大当り遊技演出の背景画像が表示されて大当り遊技演出が実行されると共に、(t5で報知演出停止コマンドを受信できていないので)装飾図柄の仮停止表示がt7まで継続されることとなる。
また、図71(2)において、演出制御部400がt6でオープニングコマンドを受信できた場合において、オープニングコマンドの受信に応じて仮停止状態の装飾図柄を消去(非表示)する制御を行う構成としてもよい。また、大当り遊技演出において、大当りした装飾図柄を微動させて表示する(つまり、仮停止表示する)構成としてもよい。例えば、装飾図柄が3のゾロ目で大当りした場合に、大当り遊技演出において3の装飾図柄を例えば1つ仮停止表示する構成としてもよい。そして、このように構成する場合には、図71(2)において、演出制御部400がt6でオープニングコマンドを受信できた場合において、例えば図73(2)に示すように、大当り遊技演出の背景画像が表示されて大当り遊技演出が実行されると共に、大当りした装飾図柄(DI)の仮停止表示がt7まで継続されることとなる。
また、以上では、メイン制御部100から送信される報知演出停止コマンドを演出制御部400が受信できなかったことにより装飾図柄の仮停止状態が継続されているときにおいて、メイン制御部100から送信される報知演出開始コマンドを演出制御部400が受信した場合には、装飾図柄の仮停止状態を終了して装飾図柄の変動を開始させる制御例について説明した(図71等参照)。
しかし、図74に示すように、メイン制御部100から送信される報知演出停止コマンドを演出制御部400が受信できなかったことにより装飾図柄の仮停止状態が継続されているときにおいて、メイン制御部100から送信される報知演出開始コマンド(又はオープニングコマンド等)を演出制御部400が受信しても装飾図柄の仮停止状態を終了させて装飾図柄の変動を開始させることはなく(図74(1)のt6、図74(2)のt6〜t7参照)、次にメイン制御部100から送信される報知演出停止コマンドを演出制御部400が受信して初めて、装飾図柄の仮停止状態を終了させる(確定停止させる)制御としてもよい(図74(1)のt7、図74(2)のt8参照)。つまり、演出制御部400は、報知演出停止コマンドを受信するまでは、他のコマンド(報知演出開始コマンド等)を受信しても、装飾図柄の仮停止状態の表示を終了せず継続する制御としてもよい。このような制御とした場合であっても、図74に示すように、図71を用いて説明した場合と同様に、第1図柄微動時間と第2図柄微動時間の大小関係が逆転することがある。
また、以上では、メイン制御部100から送信されるコマンドを演出制御部400が受信できない理由として、データケーブルのコネクタの接続不良等による断線を例に挙げた。しかし、この原因はこれには限れず、例えばノイズ等であってもよい。
[変形例等]
なお、図42等に示したキラン発光は、遊技状態(通常遊技状態、確変遊技状態等)や演出モード(同じ遊技状態において背景画像等を異ならせることによって表現される報知演出のモード)に応じて発光態様が異なってもよい。例えば、通常遊技状態よりも確変遊技状態の方が、大規模な(又は強く光る)キラン発光を行う構成としてもよいし、逆に小規模な(又は弱く光る)キラン発光を行う構成としてもよい。
また、キラン発光の実行中は、大当りを期待等させる様々な発光演出(カットイン発光、SP勝利発光、再抽選発光、可動役物演出による発光、仮停止発光、保留変化発光等)を実行せず、又、これらの発光演出に伴う音(カットイン発光音、SP勝利発光音、再抽選発光音、可動役物演出による発光音、仮停止発光音、保留変化発光音等)を出力しない構成とすることが好ましい。これにより、重要なキラン発光及びキラン発光音を邪魔することを防止できる。
このようにキラン発光は他の様々な発光演出とは複合して実行されないことが好ましい一方で、この他の様々な発光演出は、実行タイミングが重なった場合には同時に(複合して)実行でき、互いの発光が重畳できる。
また、キラン発光の実行中は、大当りを期待等させる様々な演出(カットイン予告演出、SPリーチ演出、再抽選演出、可動役物演出、保留変化演出等)を実行しない構成とすることが好ましい。これにより、重要なキラン発光及びキラン発光音を邪魔することを防止できる。なお、上記した実施形態では即ハズレ(通常即ハズレ、特殊即ハズレ)の演出パターンにおいて保留変化演出が実行される例を示したが(図38参照)、保留変化演出を他の演出パターンでも実行可能とすると共に装飾図柄の確定停止表示中以外の様々なタイミングで実行可能とし、例外的にキラン発光の実行中には実行しない構成とすることが好ましい。
また、キラン発光の実行中には、演出ボタン37の入力操作を有効として所定の演出(例えば、カットイン予告演出(図45(4)等)、可動役物演出(図55(1)等))を行うための操作有効期間を設定しない(入力示唆演出も実行しない)構成とすることが好ましい。また、キラン発光の実行中には、演出ボタン37の入力操作に応じて実行可能な所定の演出(例えば、カットイン予告演出(図45(4)等参照)、可動役物演出(図55(1)等参照))を実行しない構成とすることが好ましい。これにより、重要なキラン発光から遊技者の気が散ることを防止できる。
また、キラン発光は、装飾図柄が縮小表示された状態(図47(2)等参照)では実行されないのが好ましく、又、装飾図柄が拡大表示された状態(図47(7)等参照)では実行されずに装飾図柄が通常の大きさに戻った状態(図47(8)等参照)で実行されてもよい。
また、キラン発光において、装飾図柄の一部が発光してもよく、例えばキャラクタ部分及び数字部分の一方が発光してもよい。
また、キラン発光の実行中に、装飾図柄のキャラクタ部分のアクション(図47(6)等参照)を実行してもよく、キラン発光の実行直前(又は実行直後)に装飾図柄のキャラクタ部分のアクションを実行して終了させてもよい。
また、キラン発光の光は、保留画像およびそのステージ画像に被らない(手前側に表示されない)ことが好ましい(図43参照)。また、キラン発光の光は、確変遊技状態等の回転数(報知演出の実行回数)の上限が設定される構成において表示されるこの回転数の表示又は残りの回転数の表示に被らない(手前側に表示されない)ことが好ましい。また、キラン発光の光は、遊技領域の右側に遊技球を打ち出すことを促す表示(例えば「右打ち」と描かれた表示)に被らない(手前側に表示されない)ことが好ましい。また、他の様々な発光演出(例えば、リーチ成立発光、カットイン発光、SP勝利発光、再抽選発光、可動役物演出による発光、仮停止発光等)も、同様に、上記した画像や表示に被らない(手前側に表示されない)ことが好ましい。
また、様々な発光演出(例えば、保留変化発光、キラン発光、カットイン発光、SP勝利発光、再抽選発光、可動役物演出による発光、仮停止発光等)は、装飾図柄が確定停止されている期間(つまり、大当りか否かが確定している期間)には、実行されない(制限される)ことが好ましい。
また、リーチ煽り演出の実行後にリーチ不成立となった場合において、最後に仮停止する中装飾図柄の仮停止発光を実行しない構成としてもよい(図34(5)(6)、図35(4)参照)。このようにすることで、リーチ不成立の余韻を効果的に表現できる。
また、ハズレの報知演出において、確定停止表示直前に左右中の仮停止中の装飾図柄が同時に小規模な(地味な)特有の発光(ハズレ確定停止前発光)をしてもよく、更には、リーチハズレ、SPリーチハズレ又はSPSPリーチハズレの演出パターン(図11等参照)の報知演出において、ハズレ確定停止前発光を行わない構成としてもよい(図41(4)、図47(4)、図48(5)参照)。
また、即ハズレ(通常即ハズレ及び特殊即ハズレ)の演出パターン(図11等参照)の報知演出において、装飾図柄の仮停止発光が全て終了してから確定停止表示されるまでの時間は、通常遊技状態(非時短状態)の方が確変遊技状態(時短状態)よりも長くしてもよい。これにより、確変遊技状態(時短状態)のスピード感を強調することができる。
逆に、この時間を、確変遊技状態(時短状態)の方が通常遊技状態(非時短状態)よりも長くしてもよい。これにより、確変遊技状態(時短状態)のスピードを維持しつつスピード感を緩和できる。
また、大当り(リーチ当り、SP当り、SPSP当り)の演出パターン(図11等参照)の報知演出において、装飾図柄のキラン発光が全て終了してから確定停止表示されるまでの時間は、通常遊技状態(非時短状態)の方が確変遊技状態(時短状態)よりも長くしてもよい。これにより、確変遊技状態(時短状態)のスピード感を強調することができる。
逆に、この時間を、確変遊技状態(時短状態)の方が通常遊技状態(非時短状態)よりも長くしてもよい。これにより、スピード感のある確変遊技状態(時短状態)で大当りした場合において、大当り遊技開始前にスピード感を緩和できる。
また、報知演出において左右中の装飾図柄が全て仮停止してから確定停止するまでの時間(確定停止前の装飾図柄の微動時間)は、遊技状態に関わらず一定であってもよいし、遊技状態に応じて異なってもよい。例えば、この微動時間を、通常遊技状態(非時短状態)よりも確変遊技状態(時短状態)の方が短い構成としてもよい。これにより、確変遊技状態(時短状態)のスピード感を強調することができる。
逆に、この微動時間を、確変遊技状態(時短状態)の方が通常遊技状態(非時短状態)よりも長い構成としてもよい。これにより、確変遊技状態(時短状態)のスピードを維持しつつスピード感を緩和できる。
また、変動時間2秒の即ハズレ(通常即ハズレ)の演出パターン(図11等参照)の報知演出では、確変遊技状態(時短状態)において左右中の装飾図柄が同時に仮停止して同時に仮停止発光する(図33(4)参照)一方で、通常遊技状態(非時短状態)において左右中の装飾図柄が順番に仮停止して順番に仮停止発光する構成(図34(4)(6)、図35(4)参照)としてもよい。これにより、確変遊技状態(時短状態)のスピード感を強調することができる。
逆に、変動時間2秒の即ハズレ(通常即ハズレ)の演出パターンの報知演出では、確変遊技状態(時短状態)において左右中の装飾図柄が順番に仮停止して順番に仮停止発光する構成(図34(4)(6)、図35(4)参照)する一方で、通常遊技状態(非時短状態)において左右中の装飾図柄が同時に仮停止して同時に仮停止発光する構成(図33(4)参照)としてもよい。
また、演出モード(同じ遊技状態において背景画像等を異ならせることによって表現される報知演出のモード)に応じて、左右中の装飾図柄を、同時に仮停止して同時に仮停止発光するのか、順番に仮停止して順番に仮停止発光するのかを異ならせてもよい。
また、報知演出において変動開始する装飾図柄が小規模な特有の発光(変動開始発光;図示なし)をしてもよい。また、その際には、変動開始する特有の音を出力してもよく、出力しなくてもよい。また、装飾図柄のキャラクタ部分及び/又は数字部分(図28参照)が変動開始発光する構成としてもよい。
また、上記した実施形態では装飾図柄に関連して発光する様々な発光演出(例えば、チャンス目発光(図36(6)等)、リーチ成立発光(図40(7)等)、擬似連発光(図40(2)等)、キラン発光(図41(6)等)、特定出目発光(図44(4)等))を記載したが、これらの発光演出を、敢えて、装飾図柄とは別の部分(例えば、所定のキャラクタ、所定のアイテム、所定の領域、所定のランプ、所定の役物等)が発光する演出としてもよい。
また、大当りを期待等させる様々な演出が終了して最終的に大当りが確定したこと示す敢えて小規模なキラン発光は、その種類(態様)が多くないことが好ましい。一方、大当りを期待等させる様々な発光演出(カットイン発光、擬似連発光、リーチ成立発光、SP発展発光、特定出目発光、チャンス目発光等)は、演出効果を上げるために、大当り信頼度等に応じてその種類(態様)が多いことが好ましい。このため、キラン発光の種類が、大当りを期待等させる様々な発光演出の種類よりも少ない演出構成が、演出全体のメリハリの観点からも好ましい。同様に、キラン発光に伴うキラン発光音の種類も、大当りを期待等させる様々な発光演出に伴う発光音の種類よりも少ない演出構成が好ましい。
また、特定出目予告演出は、同色図柄が仮停止する(図44(4)参照)のではなく、続きの数字の装飾図柄の組み合せ(例えば、「123」、「567」、「789」等)が仮停止する構成としてもよい。また、その際に、続きの数字の装飾図柄の組み合せの数が大きいほどゾーン突入期待度が高いものとしてもよく、この組み合せの数の大きさに応じて装飾図柄の発光態様(発光色等)を異ならせてもよい。
また、上記した第1実施形態では、変動パターンとして、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンのうち変動時間が12.02秒のものが選択された場合に、煽り演出を実行した後、発展演出に発展せずに特別図柄抽選の結果がハズレであることを報知する演出(演出タイプP2の演出)、または、特別図柄抽選の保留に対する事前判定結果を示唆する演出(演出タイプP3の演出)を実行可能であるものとした。しかしながら、変動パターンとして、「通常即ハズレ」に対応する変動パターンが選択された場合、演出タイプP2またはP3の演出は実行されないようにしてもよい。
また、上記した第1実施形態では、煽り演出として、リーチ演出に発展するか否かを煽るリーチ煽り演出、および、擬似連演出に発展するか否かを煽る擬似連煽り演出のいずれかが実行されるものとした。しかしながら、これに限られるものではなく、例えば、煽り演出として、特別図柄抽選に大当りしている可能性が高いことを示唆するゾーン演出に発展するか否かを煽る演出が実行されるようにしてもよいし、特別図柄抽選の保留に対する事前判定結果を示唆する演出(上記した第1実施形態の先読み示唆演出)に発展するか否かを煽る演出が実行されるようにしてもよい。このようにすることにより、煽り演出の多様性を高めることができ、遊技者が遊技に対して飽きを覚えることを防止することができる。
また、上記した各実施形態では、特別図柄抽選の当り/ハズレによって、変動パターンの変動時間を極短時間異ならせていた(図11等参照)。しかし、特別図柄抽選の当り/ハズレによって、変動パターンの変動時間を異ならせずに同一としてもよい。例えば、リーチ当りに対応する変動パターンの変動時間およびリーチハズレに対応する変動パターンの変動時間をいずれも「15.01」としてもよい。このようにしても、変動パターン番号が互いに異なるので、変動パターンの識別ができるからである(図11等参照)。
また、上記した実施形態では、図36等を用いて、報知演出の終了時(終了直前)に同色チャンス目を成立させると共にチャンス目発光等を行う構成について説明した。しかし、同色チャンス目およびチャンス目発光等の演出は、報知演出の開始時(開始直後)に実行されてもよい。例えば、図36(7)で同色チャンス目の図柄で装飾図柄が確定停止して報知演出が終了し、次の報知演出で同色チャンス目の図柄から変動を開始する際(又は直前)にチャンス目発光等を実行して、その次以後の報知演出で大当りする可能性が高いことを示唆してもよい。
また、同色チャンス目およびチャンス目発光等の演出は、報知演出の開始時でも終了時でもなく、これらの間の時点に実行されてもよい。この場合、例えば、報知演出終了直前の全ての装飾図柄の仮停止よりも前に、一時的に全ての装飾図柄を同色チャンス目で仮停止させると共にチャンス目発光等を実行して、次以後の報知演出で大当りする可能性が高いことを示唆してもよい。
また、同色チャンス目が成立する報知演出の開始時(開始直後)に(同色チャンス目が成立するより前の段階で)、チャンス目発光等を実行してもよい。また、これに加えて、同色チャンス目成立時にもチャンス目発光等を実行してもよい。
また、上記した実施形態では、図44〜図47等を用いて、SPリーチ発展時点で装飾図柄が数字キャラ態様から数字態様に切り替わる構成を説明した。しかし、切り替わるタイミングはこれに限られず、例えば、リーチ成立時点(図45(3)参照)で装飾図柄が数字キャラ態様から数字態様に切り替わってもよい。
また、上記した実施形態では、図36および図37等を用いて、同色の装飾図柄で仮停止して同色チャンス目が成立すると共にチャンス目発光等を実行する構成を説明した。しかし、同色の装飾図柄で仮停止する同色チャンス目ではなく、同色でなくても特定の数字並び(例えば、「257」)で左右中の装飾図柄が仮停止することでチャンス目が成立し、チャンス目成立と共にチャンス目発光等が実行されて、このチャンス目発光の発光色で大当り信頼度の高さが示唆されてもよい。
更には、何れの色や何れの数字並びの装飾図柄が仮停止した場合であっても、抽選等によってチャンス目成立とみなしてチャンス目発光等が実行されて、このチャンス目発光の発光色で大当り信頼度の高さが示唆されてもよい。つまり、ハズレ並びの装飾図柄の場合であれば、チャンス目発光等が実行されて、このチャンス目発光の発光色で大当り信頼度の高さが示唆され得る構成としてもよい。
また、上記した実施形態では、図31および図32等を用いて、同色チャンス目の演出をリーチ成立する報知演出では実行しない構成を説明した。しかし、同色チャンス目の演出がリーチ成立する報知演出で実行される場合がある構成としてもよい。その場合、例えば、リーチ成立前に同色チャンス目の演出が実行されてもよいし、リーチ成立後に同色チャンス目の演出が実行されてもよい。
また、上記した実施形態では、図44〜図47等を用いて、リーチ成立してからSPリーチ発展して大当りする(又はハズレる)演出の構成例を説明した。しかし、この構成には限られず、図75を用いて説明する演出構成でもよい。図75に示すように、図47(1)(2)(5)の演出内容は、図75(1)〜(4)の演出内容に置き換えられる。以下に説明する。
まず、図75(1)に示すように、図47(1)と同様に、リーチ成立後SPリーチに発展する。具体的には、図47(1)と同様に、リーチ成立後、SPリーチ背景を表示すると共にSP発展発光を実行し、その際にSP発展音を出力し、同時に(又はその後に)装飾図柄を数字キャラ態様から数字態様に変化させて画面上部に離間して縮小表示させる。但し、図75(1)では、図47(1)とは異なり、中央の装飾図柄の変動表示を非表示とする。つまり、左の装飾図柄を画面左上隅に縮小表示し、右の装飾図柄を画面右上隅に縮小表示する。このことによって、SPリーチ発展したことを装飾図柄の切り替え(位置変化および態様変化)により印象付けると共にSPバトル背景(つまりSPバトル)を見易くすることができる。なお、中央の装飾図柄の変動表示は、非常に薄く(非常に透過度が高く)表示されてもよい。 次に、図75(2)に示すように、装飾図柄を、画面右上隅に更に縮小して近接表示する。この装飾図柄の表示では、中央の装飾図柄の非表示が解除されて変動表示される。このことによって、更にSPバトル背景が見易くなる。
次に、図75(3)に示すように、ハズレの場合には、図47(2)と同様に、SPバトル敗北の画像を表示すると共にSP敗北発光を実行し、中央の装飾図柄がハズレとなる図柄で仮停止してハズレが示唆(報知)され、その際にSP敗北音が出力される。但し、図75(3)では、図47(2)とは異なり、画面右上隅に更に縮小して近接表示された左右中の装飾図柄の仮停止によってハズレが示唆(報知)される。その後、演出は図47(3)に移る。
一方、図75(4)に示すように、大当りの場合には、図47(5)と同様に、SPバトル勝利の画像を表示すると共にSP勝利発光を実行し、中央の装飾図柄が大当りとなる図柄で仮停止し、その際にSP勝利音が出力される。但し、図75(4)では、図47(5)とは異なり、画面右上隅に更に縮小して近接表示された左右中の装飾図柄の仮停止によって大当りが示唆(報知)され、又、中央の装飾図柄が中図柄ゾロ目停止発光することはない。これは、左右中の装飾図柄は画面右上隅に更に縮小して表示されているので、中図柄ゾロ目停止発光による演出効果が期待できないからです。その後、演出は図47(6)に移る。なお、以上ではSPリーチ演出についての変形例を説明したが、図48を用いて説明したSPSPリーチ演出についても同様に変形できる。
また、図75(1)でSPリーチ発展して装飾図柄が画面の左右上隅に縮小表示される以前の装飾図柄の態様(図45(3)等参照))には、多数の態様が有ってもよい。例えば、図76に示すように、SPリーチ発展して装飾図柄が画面の左右上隅に縮小表示される以前の装飾図柄の態様には、第1タイプ〜第3タイプを含む第1態様と、第1タイプ〜第2タイプを含む第2態様とがある。第1態様の装飾図柄と第2態様の装飾図柄とは、全体の大きさは全て同じ(又は略同じ)であるが、第2態様の装飾図柄の方が数字部分が大きい。第1態様において、第1タイプの装飾部分には円形状の装飾が施され、第2タイプの装飾部分には四角形状の装飾が施され、第3タイプの装飾部分には三角形状の装飾が施されている。第2態様において、第1タイプの装飾部分には円楕形状の装飾が施され、第2タイプの装飾部分にはバツ形状の装飾が施されている。このように、SPリーチ発展して装飾図柄が画面の左右上隅に縮小表示される以前の装飾図柄の態様を多様化することで、装飾図柄による演出が比較的重要なSPリーチ発展前の演出を効果的に盛り上げることができる。
なお、図76に示した装飾図柄は、数字部分および装飾部分のうちの少なくとも一方が、変動中および/または仮停止中において、動作(微動や揺動等)してもよい。
また、上記した実施形態では、保留画像の表示態様として、白色、青色、緑色、赤色を例に挙げて説明した(図30等参照)。しかし、保留画像の表示態様はこれには限られない。例えば、保留画像の表示態様として、白色、白色点滅、青色、緑色、赤色、ゼブラ柄(特定の柄)、虹色(レインボー)としてもよい。また、白色は大当り信頼度を示唆せず、白色点滅は大当り信頼度を示唆しないと共に大当り信頼度を示唆する表示態様に保留画像が変化する可能性が白色よりも高いことを示唆し、青色は大当り信頼度が所定確率(例えば1%)であることを示唆し、緑色は大当り信頼度が青色より高い(例えば4%)ことを示唆し、赤色は大当り信頼度が緑色より高い(例えば10%)ことを示唆し、ゼブラ柄は大当り信頼度が非常に高い(例えば90%又は99%のプレミア柄)ことを示唆し、虹色(レインボー)は大当り確定(つまり100%)であることを報知してもよい。また、白色点滅は大当り信頼度が青色未満(例えば0.1%)であることを示唆してもよい。
また、保留画像の表示態様を上記のようにした場合においても、保留変化演出で実行される保留画像の発光態様(保留変化発光)を、変化後の保留画像の表示態様に対応させてもよい。例えば保留画像が白色→白色点滅→青色→赤色→ゼブラ柄→虹色の順に段階的に保留変化していく場合において、保留変化発光として、青色に変化する際に青色発光し、赤色に変化する際に赤色発光し、ゼブラ柄に変化する際に例えば金色発光し、虹色に変化する際に虹色発光してもよい。または、保留変化発光は、例えば金色発光の1種類としてもよいし、複数種類(例えば、金色発光と銀色発光)として変化後の保留画像の表示態様と対応させなくてもよいし対応させてもよい。
また、以上、各実施形態の特徴や変形例の特徴等について説明したが、これらの特徴を適切に組み合わせてもよいことは言うまでもない。
また、上述したパチンコ遊技機1に設けられている各構成要素の形状、数、および設置位置等は、単なる一例に過ぎず他の形状、数、および設置位置であっても、本発明の範囲を逸脱しなければ本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述した処理で用いられている数値等は、単なる一例に過ぎず他の数値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
以上、本発明を実施形態を用いて詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義も含めて)が優先する。