JP2020124692A - 吸湿体 - Google Patents

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松井良樹
Yoshiki Matsui
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NACHURU KK
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Abstract

【課題】吸湿性や防臭性などを有するとともに、カビや細菌の発生を極力低減させ、また、仮に、細菌などが発生した場合であっても、殺菌できるようにした素材を提供する。【解決手段】珪藻土やゼオライトなどを粉砕させた多孔性材料からなる多孔性粉体を15重量部〜75重量部と、酸化マグネシウムなどのアルカリ土類金属の酸化物からなる金属粉体を5重量部〜15重量部と、を含有する吸湿体において、表面に水を塗布した際のpH値を11.0以上となるようにし、これを病院や養護施設などの内壁に200μm〜400μmの範囲内で塗布する。そして、乾燥時においては吸湿性や防臭性を保つようにするとともに、定期的にスプレ—により水を塗布し、pH11以上の強いアルカリ性にすることによって、壁面に付着した細菌やウィルスなどを死滅させる。【選択図】なし

Description

本発明は、例えば、建物の内壁に塗布される塗料などの吸湿体に関するものであり、より詳しくは、吸湿性や防臭性を兼ね備え、また、殺菌効果を有するようにした吸湿体に関するものである。
一般に、建物の室内空間の壁面に化粧を施す場合、壁紙を貼り付けるか、塗料などを塗布して化粧を施すようにしている。このような化粧を施す際に使用される壁紙としては、裏面に粘着面を有するビニ―ルクロスなどが一般的に用いられ、一方、塗料を用いる場合は、アクリルやフッ素などの合成樹脂などに顔料を混ぜたものが使用される。また、近年では、このような塗料として、吸湿性や防臭性などを兼ね備えた珪藻土を含む塗料なども使用されている。
特開2000―144016号公報
ところで、従来の壁紙や塗料などを使用して壁面に化粧を施す場合、次のような問題がある。
すなわち、ビニ―ルクロスなどなような壁紙を貼り付ける場合や、アクリルなどの合成樹脂を用いた塗料を用いて化粧を施す場合は、湿気が多い状況下においては、壁面に水滴を生じてしまう。このため、その水分によって、壁面にカビや細菌などを生じさせてしまうといった問題があった。
これに対して、珪藻土を含む塗料を用いた場合は、空気中の水分を吸収して水滴の発生を防止することができるものの、空気中の水を吸収してから乾燥するまでの間にカビの発生や細菌やウィルスの増殖を防ぐことができない。
そこで、本発明は上記課題を解決するために、吸湿性や防臭性などを有するとともに、カビや細菌、ウィルスの発生を極力低減させ、また、仮に、細菌などが付着した場合であっても、殺菌できるようにした吸湿体を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、多孔性材料からなる多孔性粉体と、アルカリ土類金属の酸化物からなる金属粉体とを含有する吸湿体において、表面に水を塗布した際のpH値が11.0以上となるようにしたものである。
このように構成すれば、多孔性粉体によって室内空間の水分や臭いなどを吸収することができるとともに、その表面に水を塗布することで強いアルカリ性にすることができ、発生した細菌やウィルスなどを殺菌することができるようになる。
また、具体的には、前記多孔性粉体を珪藻土やゼオライトなどの粉体で構成し、前記金属粉体を酸化マグネシウムの粉体で構成する。
このように構成すれば、酸化マグネシウムと珪藻土、ゼオライトなどとの相乗効果によって、通常の酸化マグネシウム単体の場合と比べて、水を塗布した場合のアルカリ強度を強くすることができるようになる。具体的には、酸化マグネシウム単体では、室温においてはpH10.5程度にしかならないものが、珪藻土やゼオライトなどと組み合わせることで、pH11以上とすることができるようになり、殺菌効果を高めることができるようになる。
また、このような発明において、前記多孔性粉体および金属粉体の平均粒子径を、1μm〜10μmとなるようにする。
このように構成すれば、金属粉体と多孔性粉体を均一に分布させることができ、水を塗布した場合に、表面全体を強いアルカリ性にして殺菌効果を高めることができるようになる。
さらに、前記多孔性粉体を15重量部〜75重量部含み、金属粉体を5重量部〜15重量部の範囲で含ませるようにしておく。
このように構成すれば、吸湿効果や防臭効果とともに、水を塗布した場合の殺菌効果のバランスを保つことができるようになる。
また、前記多孔性粉体と金属粉体の塗布厚を、200μm〜500μmの範囲内とするようにする。
このように構成すれば、厚みを薄くした状態であっても、吸湿効果や防臭効果、殺菌効果を高めることができるようになる。
本発明によれば、多孔性材料からなる多孔性粉体と、アルカリ土類金属の酸化物からなる金属粉体と、を含有する吸湿体において、表面に水を塗布した際のpH値が11.0以上となるようにしたので、多孔性粉体によって室内空間の水分や臭いなどを吸収することができるとともに、その表面に水を塗布することで強いアルカリ性にすることができ、発生した細菌やウィルスなどを殺菌することができるようになる。
以下、本発明の一実施の形態について説明する。
この実施の形態における吸湿体は、例えば、建物の室内空間の壁面(内壁)に塗布される材料として用いられるものであって、多孔性材料からなる多孔性粉体や、アルカリ土類金属の酸化物からなる金属粉体や、その他、必要に応じて顔料や体質顔料などを含むようにしたものである。そして、乾燥時において中性の状態を維持し、壁面に水を塗布した場合の表面のpHが11以上となるようにして、表面に付着した細菌やウィルスなどを殺菌できるようにしたものである。以下、本実施の形態について詳細に説明する。
まず、多孔性粉体としては、ナノレベルあるいはミクロレベルの無数の孔を有する粉体からなるものであって、例えば、珪藻土、シリカ、ゼオライト、アルミナ、アパタイト、ガラス、カ―ボン、炭化ケイ素、炭化チタン、窒化ケイ素などを粉砕させたものが用いられる。なお、このような材料を塗料として用いる場合は、コストが安く、白色系であって着色が容易なものが使用され、例えば、珪藻土やゼオライトなどを用いるとよい。このような珪藻土やゼオライトは、粉砕機によって容易に粉砕することができるとともに、粉砕した場合であっても、多孔性を維持することができるというメリットもある。また、ゼオライトは、珪藻土よりも細かな多くの分子レベルの孔を有しており、より水分や臭いなどを吸着することができるとともに、イオン交換性を有し、また、放射能物質なども除去することができるという効果を有するため、多く用いるようにするとよい。
このような多孔性粉体の大きさとしては、ガンスプレーによる噴霧やロ―ラ―による塗布なども行えるようにするために、平均粒子径として1μm〜10μmの範囲のものを用いる。このような大きさのものを用いれば、ガンスプレーによる薄い塗膜の吹き付けが可能となるとともに、壁面を触った際におけるザラつき感もなくなる。
一方、金属粉体としては、水を塗布するとアルカリ性を示す材料であって、好ましくは、人体に影響のすくない材料を用いる。具体的には、アルカリ土類金属の酸化物である酸化マグネシウムや、酸化カルシウムなどの金属を用いるとよい。特に、酸化マグネシウムは、サプリメントや医薬品などとして用いられるほど人体に影響の少ないものであり、しかも、水に塗布した場合に、強いアルカリ性を示すことができるというメリットがある。また、酸化マグネシウムは、酸化カルシウムと異なり、水を含んだ際における粒子状態を維持させることができるため、好適に壁面などに塗布させておくことができるようになる。このような金属粉体は、多孔性粉体と均一に混合させることができるように、平均粒子径が1μm〜10μmの範囲のものを用いる。このような酸化マグネシウムは、室温(25℃)で水に溶解させた場合、水に対する溶解度を考慮すると約pH10.5となる。
また、この金属粉体の大きさとしては、ガンスプレーによる噴霧やロ―ラ―による塗布なども行えるように、平均粒子径を1μm〜10μmの範囲内に収まるようにしておく。このような大きさにしておけば、多孔性粉体との混合も均一にすることができるとともに、ガンスプレーによる吹き付けなども可能となる。
また、このような多孔性粉体や金属粉体だけでは、壁面への塗布状態を維持することができないため、この実施の形態では、樹脂や顔料、溶剤などが用いられる。
このうち、樹脂は、塗膜を固まらせる材料となるものであって、例えば、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、塩化ゴム、露人、小パ―ル、セアック、メトロ―ズなどの樹脂を用いることができる。このような樹脂を用いる場合、吸湿性や消臭性を維持することができるとともに、水を塗布した場合の強アルカリに耐えられる樹脂を用いるようにする。
また、顔料は、塗料を着色する場合に用いられるものであって、必要に応じて用いられる。このような顔料を用いる場合、有機顔料からなる着色顔料や、無機顔料からなる体質顔料、機能性顔料などを用いることができる。このような着色顔料としては、例えば、パ―マネントレッド、ファ―ストイエロ―、フタロシアニングリ―ンなど多種多様のものを用いることができ、無機顔料としては、チタン、カ―ボン、クロムバ―ミリオ、酸化鉄、炭酸カルシウム、タルク、アルミニウム粉などを用いることができる。
このような材料の成分としては、吸湿性や消臭性を持たせる他、壁面に水を塗布した場合における表面の強いアルカリ性を持たせるために、次のような範囲の成分とする。
<成分含有量>
珪藻土(多孔性粉体) 15重量部〜25重量部
ゼオライト(多孔性粉体) 40重量部〜50重量部
酸化マグネシウム(金属粉体) 5重量部〜10重量部
樹脂 5重量部〜10重量部
石英(補強材) 20重量部〜10重量部
このように構成された吸湿体を建物の壁面に塗布する場合、まず、珪藻土、ゼオライト、酸化マグネシウムなどの粉体と樹脂とを溶剤(例えば、水)に加えて撹拌し、均一に分散させる。そして、このように分散させた材料を壁面にガンスプレ―やローラーなどを用いて塗布する。なお、塗布面となる壁面が撥水しやすい場合は、あらかじめ、その壁面に液体樹脂を薄く塗布しておき、その樹脂を乾燥させた後に、ガンスプレーやロ―ラ―を用いて薄く塗布する。このときの塗布厚としては、厚すぎると、乾燥までの間に時間がかかり過ぎてしまうばかりでなく、水を塗布して強アルカリ性にする場合、水が内部に浸透し過ぎて表面を強いアルカリ性にして殺菌することができなくなる。このため、塗布厚として200μm〜500μmの範囲内で塗布する。
そして、この吸湿体を塗布させた後、所定時間放置してその内部に含まれる水分を蒸発させて乾燥させる。
このように乾燥させた壁面では、室内の空気に含まれる水分を吸収するとともに、たばこなどの臭いを吸収することができるようになる。また、このような吸湿体を病院や養護施設、教育現場、飲食店などの内壁に塗布した場合、定期的にスプレ―によって水を大量に塗布する。
すると、その水が珪藻土やゼオライトに吸収され、ゼオライトと酸化マグネシウムなどとの反応によって、pH11以上の強いアルカリ性を示すようになる。これにより、その壁面に付着していた細菌やウィルスなどを殺菌させることができ、室内環境を清潔な状態に保つことができるようになる。
このように上記実施の形態によれば、珪藻土やゼオライトなどの多孔性材料からなる多孔性粉体と、酸化マグネシウムなどのアルカリ土類金属の酸化物からなる金属粉体と、を含有する吸湿体において、表面に水を塗布した際のpH値が11.0以上となるようにしたので、多孔性粉体によって室内空間の水分や臭いなどを吸収することができるとともに、その表面に水を塗布することで強いアルカリ性にすることができ、壁面に付着した細菌やウィルスなどを殺菌することができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、建物の内壁に吸湿体を塗布する場合について説明したが、シ―トに吸湿体を塗布したものを貼り付けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、壁面に塗布する場合について説明したが、床面や天井面、間仕切りボ―ド、カ―テン、おむつなどの衣類、マスクなどに塗布して使用できるようにしてもよい。
以下、本実施の形態における実施例について説明する。
実施例では、珪藻土を18重量部、ゼオライト35重量部、酸化マグネシウム5重量部、樹脂としてメトロ―ズを10重量部、石英を32重量部含有するものを、二倍の水を用いて希釈・混練し、シ―ト上に塗布した。このときの塗布厚としては、約200μm程度とし、これにスプレ―により水が滴下する直前まで水を噴霧させた。このとき、リトマス試験紙によりpHを確認したところ、約pH12.2の強いアルカリ性を示していることが確認された。

Claims (5)

  1. 多孔性材料からなる多孔性粉体と、
    アルカリ土類金属の酸化物からなる金属粉体と、を含有する吸湿体において、
    表面に水を塗布した際のpH値が11.0以上となるようにした吸湿体。
  2. 前記多孔性粉体が珪藻土、ゼオライトなどからなるものであり、
    前記金属粉体が酸化マグネシウムの粉体からなるものである請求項1に記載の吸湿体。
  3. 前記多孔性粉体および前記金属粉体の平均粒子径が、1μm〜10μmの範囲内で構成されるものである請求項1に記載の吸湿体。
  4. 前記多孔性粉体が15重量部〜75重量部含まれ、
    前記金属粉体が5重量部〜15重量部の範囲で含まれるものである請求項1に記載の吸湿体。
  5. 前記多孔性粉体と金属粉体の塗布厚が、200μm〜500μmの範囲内で設けられるものである請求項1に記載の吸湿体。
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