JP2020124354A - ガスミスト発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細粒子のガスミストを生成して効率的に排出するガスミスト発生装置を提供する。【解決手段】本体容器13は、上部に流体ノズル33が装着されて、下部には液体容器13aを備える。ガスミストは、流体ノズル33内に液体容器13aから液体供給循環手段41によって供給されて流れる液体にガス供給手段11から導入される高圧ガスを吹き付けて、液体を霧状に粉砕溶解させることで生成される。流体ノズル33から噴出するガスミスト流は、本体容器13内に設けられたガスミスト収容容器15内に拡散されて、ガスミスト収容容器15の底面22に打ち付けられて粉砕され、微細化された状態で吹き上がる。そして、底面22から上方に飛散したガスミストは、さらに上方からの流体ノズル33から噴出されるガスミストとの粒子どうしの衝突で微細化が促進されて、ガスミスト収容容器15の側面に設けられるガスミスト通過孔18から本体容器13内に放出され、ガスミスト排出口36から外部へと排出される。【選択図】図2

Description

本発明は、酸素、炭酸ガス、又は酸素と炭酸ガスの混合ガスと薬剤等の液体を粉砕溶解させたガスミストを生成するガスミスト発生装置に関する。
従来から、例えば、炭酸ガス(二酸化炭素:CO)は、生体の皮膚及び粘膜に触れるだけでその部位に浸透し、浸透部位の血管を拡張させて血液循環を改善する作用があることが知られている。そしてこの血行促進作用により血圧降下、代謝の改善、疼痛物質や老廃物の排除促進等、様々な生理的効果を発揮する。また、抗炎症、抗菌作用も有している。このため近年、炭酸ガスは医療目的のほか、健康増進、美容促進といった点からも広く注目を集めている。また、近年では、高濃度酸素も、新陳代謝の活性、疲労回復、血圧の安定等に効果があることが広く知られている。このほかに酸素は、酸化作用による殺菌、滅菌効果をも有している。
このようにガスミストを医療目的等に利用する場合、ミストの径が細かいほど生体の細胞に浸透しやすく高い効用を得ることが期待できる。特に、ガスミストを吸引して呼吸器官を通じて生体の循環器系に取り込む場合には、一方、粒子が大きいと気道を刺激してむせてしまうとスムーズに吸引できなくなるため、粒子が微細であるほど好ましい。
よって、粒径が微細なガスミストを得るため、液体及びガスミストを貯留するタンクを備えて、ガス供給手段から供給されるガスで供給手段から供給される液体を流体ノズルにより粉砕溶解してガスミストをタンク内に生成するとき、タンク内には、生成されたガスミストが通ることで微細化するガスミストを微細化するための細孔が設けられた細孔プレートを一又は複数配置した構成のガスミスト発生装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、微粒子分別容器(タンク)内には、ノズルにより発生された微粒子を微粒子分別容器の下部まで整流して導く整流コーン(整流部材)と、中央部に整流コーンが貫通して、周囲には多数の微粒子通過孔が形成された円板形状を有する細孔プレートとを備えたガスミスト発生装置も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特許第5475765号公報 特許第4477798号公報
特許文献1によるガスミスト発生装置は、ガスミストが細孔プレートを通過する際、細孔プレートの細孔が抵抗となって乱流を引き起こしながら通過することで、ノズルで生成されたガスミストの粒子どうしの衝突による破砕で粒子が微細化される。粒子が微細化されたガスミストはタンクの上方に設けられたガスミスト排出口にまで浮上して排出されるが、ガスミストの一部は細孔プレートを通過できずにタンクの下方に滞留するため、粒子が微細化されたガスミストを効率的に取り出せていない。
特許文献2によるガスミスト発生装置での細孔プレートは、タンク内の下方から浮上して吐出部からタンクの外へと排出されるガスミストの粒径を選別するために設けられており、ノズルで生成されたガスミストの粒子を微細化させていない。
本発明は、上記状況に鑑み、微細粒子のガスミストを生成して効率的に排出するガスミスト発生装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係るガスミスト発生装置は、ガスを圧縮して供給するガス供給手段と、前記ガス供給手段から前記ガスの供給を受ける本体容器と、第1の液体を収納する第1の液体容器と、前記第1の液体容器から送られてくる前記第1の液体に対して前記ガス供給手段からの供給されるガスを吹き付けることにより前記第1の液体を霧状に粉砕溶解させたガスミストを生成する流体ノズルと、前記本体容器内に設けられ、底面を有し前記流体ノズルから噴射されるガスミストの円錐形状の噴射パターンに沿った空間内に前記ガスミストを収容するガスミスト収容容器と、前記液体容器内の前記液体を前記流体ノズルに循環供給する液体供給循環手段と、前記本体容器の上部に設けられ、前記ガスミストを外部に排出するガスミスト排出口と、を備え、前記流体ノズルから噴射されたガスミストは、前記ガスミスト収容容器の底面に打ち付けられて微細化されたガスミストと共に前記ガスミスト収容容器の側面又は底面を通過して前記ガスミスト排出口へ送り出す。
この場合、前記ガスミスト収容容器の前記底面には、前記ガスミストの液化体を前記第1の液体容器内に落とすための滴下孔を施しておくとよい。
そして、前記本体容器内における前記ガスミスト排出口への経路付近に、前記微細化されたガスミストを微細化するための複数の細孔が設けられた一又は複数の排出口細孔プレートを配置することで、微細化後、付着し合って再度粒径が大きくなったミストを再び微細化してガスミスト排出口から供給することができる。この前記排出口細孔プレートは多孔性材料で形成することもできる。
また、前記液体容器の一実施形態として、液体容器は、前記本体容器の下部において密閉状態を維持した状態で着脱可能に取り付け可能に構成することで、前記第1の液体と同一又は他の液体を収納する他の液体容器と交換可能となる。
加えて、前記液体供給循環手段は、液体を加圧して前記流体ノズルに供給する加圧手段を備えることで、液体が高速で流れることで粉砕溶解性能が向上する。
ある実施形態では、第2の液体を収納し供給する第2の液体供給手段を有し、前記流体ノズルは、当該ノズルに供給される前記第1の液体及び前記第2の液体に対し前記ガス供給手段からの供給されるガスを吹き付けることにより、前記液体を霧状に粉砕溶解させて前記本体容器内に噴霧することで、2液混合のガスミストが生成する。
前記ガス供給手段は、前記流体ノズルに供給する前記ガスの圧縮圧力を調整するレギュレータを含み、レギュレータは、前記ガスミスト収容容器内に前記圧縮されたガスを直接供給するよう構成すれば、前記ガスミスト収容容器内が加圧されてガスミスト粒子の微細化が促進される。
さらに、前記ガス、前記液体及び前記ガスミストの供給状態を計測するセンサを設けて、制御手段によって当該センサの計測値に基づき、前記ガス、前記液体の供給制御、及び前記ガスミストの生成及び供給制御を行うことで、ガスミストでの処方に応じた最適なガスミストを生成する。
ここで、前記第1の液体及び前記第2の液体は、水、イオン水、オゾン水、生理食塩水、精製水、滅菌精製水、化粧液、薬液、油液、溶剤、溶融金属の何れか一つ又は複数の組み合わせである。また、前記第1の液体又は前記第2の液体は、メンソール、ビタミンE、麻酔薬、シクロデキストリン、ヒアルロン酸、ポピドンヨード、抗アレルギー剤、抗炎症剤、抗癌剤、解熱鎮痛剤、抗真菌剤、抗インフルエンザウィルス剤、インフルエンザワクチン、ステロイド剤、又は血圧降下剤等の薬剤のうちの何れか一つ又は複数を含有するものである。
前記液体容器の一実施形態として、前記液体供給循環手段に対して着脱可能に接続するための液体排出口を有している。この場合の前記液体容器は、前記本体容器の下方部に設けられた容器取付口に対して嵌め込み式又はねじ込み式に接続するようにするとよい。
加えて、前記液体容器は、プラスティック容器又は可撓性を有する袋状容器を用いて、内部の液体は、外気に対して密閉状態に保管収納できるようにするとよい。
本発明のガスミスト発生装置によれば、流体ノズルから噴き出たガスミストをガスミスト収容容器に収容して、ガスミスト収容容器内でガスミストの粒子を微細化することで、生体の呼吸器系で吸引するのに最適な良質なガスミストを生成される。
本発明の一実施形態に係るガスミスト発生装置の全体の構成概略図を示す。 図1のガスミスト発生装置における本体容器を具体的に外観斜視図で示す。 図2の本体容器の正面断面図を示す。 流体ノズルから噴出されるガスミストの本体容器内での流れの模式図を示す。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るガスミスト発生装置の全体の構成を示す概略図である。図1を参照して、本実施形態のガスミスト発生装置1は、酸素、炭酸ガス、又は酸素と炭酸ガスの混合ガス(以下、「ガス」という)を供給するガス供給手段11、下部に第1の液体を収納する液体容器13aを備える本体容器13、ガスミスト収容容器15、流体ノズル33、第2の液体を収納し供給する液体供給手段21、第1の液体を循環させるための液体循環供給手段41、制御装置61及びガスミスト吸入手段である吸入マスク71を主要な構成としている。
ガス供給手段11は、流体ノズル33に酸素、炭酸ガス、又は酸素と炭酸ガスの混合ガスを加圧して供給するものでガスボンベ(コンプレッサー)等が用いられる。なお、ガス供給手段11には、ガスの圧力調整のためのレギュレータ12が設けられている。また、図示を省略するが、ガス供給手段11には、ガスを加温するためのヒータや、温度制御のための温度計を配置すると良い。
第1及び第2の液体としては、水、イオン水、オゾン水、生理食塩水、精製水、滅菌精製水を用いるのが好適である。さらに、これらの液体に使用者の疾患、症状等の改善に有効な薬剤を含有させても良い。薬剤とは、例えば、抗アレルギー剤、抗炎症剤、解熱鎮痛剤、抗真菌剤、抗インフルエンザウィルス剤、インフルエンザワクチン、ステロイド剤、抗ガン剤、血圧降下剤等が挙げられる。さらに、清涼作用のあるメンソールや、血行を促進させるビタミンE、皮膚組織に吸収されやすく美肌効果の高いビタミンC誘導体、皮膚の角化作用を正常にし粘膜を保護するレチノール、粘膜への刺激を和らげるための麻酔薬、臭気を除去するためのシクロデキストリン、殺菌、消炎効果のある光触媒、又は光触媒とアパタイトの複合体、保水力に優れ肌の保湿効果を有するヒアルロン酸、細胞を活性化し免疫力を向上させるコエンザイムQ10、抗酸化物質や多量の栄養素を含むシードオイル、抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用、鎮痛・麻酔作用、免疫作用等を有するプロポリス等を単独あるいは複数組み合わせて混合して、ガスの生理作用との相乗効果を生じさせることも可能である。あるいは、シリカ、ポピドンヨードを添加しても良い。
本体容器13の具体的な構造を図2の外観斜視図及び図3の正面断面図を参照して説明する。液体容器13aは、本体容器13に着脱可能なよう別体で構成されて、本体容器13の下方部に設けられた容器取付口17に対して嵌め込み式又はねじ込み式に取り付けられて、本体容器13の底部を形成する。すなわち、本体容器13の下端より突出して形成される容器取付口17の周壁は薄厚で形成されて、外周にはOリング27が取り付けられている。液体容器13aは、上端に容器取付口17が嵌まり込む嵌合部28が形成されており、Oリング27を介して密閉状態で本体容器13に取り付けられる。
液体容器13aは、液体容器13aは、上記の液体又は複数種が混合された液体が第1の液体として予め充填されて密閉シールされており、シールを剥がして本体容器13に取り付けられる。これにより、液体容器13aは、第1の液体と同一又は別種の液体が予め充填されている他の液体容器13aと交換することができる。したがって、液体容器13aは、第1の液体と同一又は別種の液体が予め充填されている他の液体容器13aと交換可能である。このような液体容器13aは、可撓性を有する袋状容器であってもよい。
第2の液体供給手段21は、図示しないが液体容器からポンプ等で液体を取り出して供給するものである。第2の液体は、第1の液体と同様、上記の液体の一種又は複数種が混合された液体であるが、第1の液体とは異なる液体を供給する。第2の液体供給手段21は、特に必要なわけではなく、生体の治癒または治療に用いるとき、異なる液体を混合させたガスミストが必要なときに使用される。
流体ノズル33は、本体容器13の上部からその内方に向けて差し込み固定されている。流体ノズル33の入口側には、液体循環供給手段41からの第1の液体と、必要に応じて液体供給手段21から第2の液体が導入されて、これらの液体を下方に流す流路の途中に、ガス供給手段11によって加圧されたガスをレギュレータ12を介して取り込むガス導入部14が形成されている。流路内を通過する液体は、ガス導入部14からの加圧されたガスが吹き付けられることで霧状に粉砕溶解されてガスミストが生成される。よって、本実施形態では流体ノズル33には三流体ノズルが使用されるが、液体容器13aからの液体だけを粉砕溶解してガスミストを生成するのであれば二流体ノズルが使用される。
本体容器13は、流体ノズル33の出口側に連通し、入口側から出口側に進むにしたがい径が大きくなる円錐形状の底面22を有するガスミスト収容容器15を内包している。これにより、流体ノズル33で生成されたガスミストは、図4に示すように、ガスミスト収容容器15へ導入されて円錐形状の噴射パターンで拡散し、ガスミスト収容容器15の底面22に打ち付けられて粉砕されて本体容器13内に舞い上がりガスミストが二次生成される。さらに、ガスミストは、その粒子どうしの衝突で破砕され微細化される。この場合、ガス供給経路26を介してレギュレータ12からの圧縮ガスGをガスミスト収容容器15内に導入すれば、ガスミスト収容容器15内におけるガスミストとガスの圧力が高められて、ガスミストの下降打ち付けによる粉砕圧力が強くなる。これにより、ガスミストの二次生成と微細化が促進される。そして、本体容器13のこの底面22には、ガスミスト収容容器15内のガスミストを本体容器13内へ通過させると共にガスミストの液化体を液体容器13a内に滴下させるための滴下孔23が設けられている。
ガスミスト収容容器15は、その側面に多数のガスミスト通過孔18(図4に示す)が穿設されており、粒子が微細化されたガスミストはガスミスト通過孔18を透過して、本体容器13内へ抜け出る。流体ノズル33から噴出するガスミストはガスミスト通過孔18で粒径が選別される。このときも、ガス供給経路26を介してレギュレータ12からの圧縮ガスGをガスミスト収容容器15内に導入して、ガスミスト収容容器15内の圧力を高めれば、ガスミスト通過孔18を透過する押し出し力が強まるため、より効果的に粒子が破砕されて微細化される。ガスミスト通過孔18は本例ではガスミスト収容容器15の側面に形成されているが、底面22に形成されてもよいし或いは底面22と側面との両方に形成されてもよい。
そして、ガスミスト収容容器15は、このように多数の微細な細孔を備える構成であるから、ガスミスト収容容器15自体を多孔質材料によって構成することも可能である。この場合の多孔質材料としては、ゼオライトや活性炭等の多孔質材料、又は金属錯体分子が集積することで、細孔構造が形成される構造体である多孔性金属錯体等の何れも用いることができる。
一方、ガスミスト通過孔18を透過できないガスミストはガスミスト収容容器15内に滞留する。そして、液化するとガスミスト収容容器15の底面22に設けた滴下孔23から液体容器13aの液面へ落下することで、液体供給循環手段41によって流体ノズル33への循環する液体に再利用される。
本体容器13は、流体ノズル33で生成されてガスミスト通過孔18を透過してガスミスト収容容器15から抜け出たガスミストを収納すると共に、上部に設けられたガスミスト排出口36から容器外に放出する。粒子が微細なガスミストはガスミスト排出口36へ浮上していくことで、ガスミスト供給管37に取り出されるが、その過程でガスミストの粒子どうしが吸着し合い粒径が大きくなる傾向が強まる。そのため、フィルターを設けて所望の微細化された粒径のガスミストを選別してガスミスト排出口36から取り出すことができる。このようなフィルターとしては、ガスミスト通過孔18と略同径の多数の細孔が形成された排出口細孔プレート19が用いられる。排出口細孔プレート19は、本体容器内において、ガスミスト排出口36への経路やガスミスト排出口36への入口付近又はその内部に、適宜配設される。
ガスミスト排出口36の内部に設けられる細孔プレート19aは、ガスミスト排出口36の内部空間を水平に仕切るよう配置される。ガスミスト排出口36への入口付近に設けられる細孔プレート19bは、ガスミスト排出口36の入口を塞ぐよう配置されている。そして、細孔プレート19cは、中心にガスミスト収容容器15が貫通する孔を備える円環状のプレートで、周端が本体容器13の内壁に密着して配置される。細孔プレート19としては、これらの細孔プレート19a,19b,19cの一種類だけを設けてもよいし、また、それぞれの細孔プレート19a,19b,19cを複数設けることも可能である。そして、各細孔プレート19a,19b,19cは、多数の微細な細孔を備える構成であるから、ガスミスト収容容器15と同様に、上述した多孔質材料で構成することも可能である。
ガスミスト収容容器55のガスミスト通過孔18を透過したガスミストがガスミスト排出口36に向けて浮上していくとき、細孔プレート19の細孔でガスミスト粒子の径が選別されて、粒子が細孔を透過できる径のガスミストがガスミスト排出口36からガスミスト供給管37に取り出される。よって、ガスミスト排出口36への経路、ガスミスト排出口36への入口付近又はその内部に、適宜、排出口細孔プレート19を設けることで、所定の粒径サイズのガスミストを取り出すことができる。
しかしながら、粒子の径が大きく排出口細孔プレート19を透過できないガスミストは本体容器13内に滞留し液化して液体容器13aの液面へ落下する。よって、ガスミスト収容容器15の滴下孔23から落下した液化したガスミストと同様に、液体供給循環手段41によって流体ノズル33への循環する液体に再利用される。このように、液体供給循環手段41によって液体が液体容器13aから液体循環路42、流体ノズル33を経て再度液体容器13aに戻るという循環状態を一定時間保持することにより、液体のガス溶解濃度を高めることができるため、流体ノズル33内での液体の粉砕破壊によるガスミスト化の効率性が高まる。
制御装置61は、CPU、メモリ、ディスプレイ等を備えたコンピュータから構成されるのが好適である。制御装置61は、ガス供給手段11から供給するガスの圧力やオン・オフ切替、液体供給手段21から供給する液体の量や圧力、温度、供給のオン・オフ切替、ガスミスト発生装置31からのガスミスト供給のオン・オフ切替、バルブ43の切替、液体加圧器51の圧力やオン・オフ切替等々の各種制御を行い、最適な状態でガスミストを生成できるようにする。特に、ガス、液体及びガスミストの供給状態を計測するセンサを設けて、これらセンサの計測値に基づき、ガス、液体の供給制御、及びガスミストの生成及び供給制御を行うことで、その処方に最適なガスミストを生成する。
吸入マスク71は、ガスミスト排出口36から排出されるガスミストを使用者が吸入しやすいよう使用者の呼吸器(ここでは鼻と口)を覆う形状を有するガスミスト吸入手段である。この吸入マスク71は、ガスミスト発生装置31のガスミスト排出口36とガスミスト供給管37により接続され、使用者は吸入口72よりガスミストを吸入する。吸入マスク71には、高濃度酸素や炭酸ガスの長時間吸引による弊害を防ぐために、外気を取り込む開口73を設けるのが好適である。
吸入マスク71から呼吸器系を通じて生体内に取り込まれる微細化されたガスミストは、ガスミストの微粒子が生体組織に浸透して、例えば、薬剤を含んだ酸素ガスミストであれば、薬剤が細胞膜を通過し、疾患部位(すなわち、治療部位)において種々の改善効果がもたらされる。
上記構成のガスミスト発生装置1は、感染防止のために装置全体或いはその一部の必要な箇所、例えば、本体容器13及び液体容器13aの内部、ガスミスト収容容器15、液体供給循環手段41を予め減菌処理して使用される。
ガスミスト発生装置1によるガスミストの供給の流れを説明する。まず、制御装置61は、液体供給循環手段41を制御して、液体排出口35から液体を取り出して流体ノズル33に供給する。この場合、制御装置61は、液体排出口35から第1の液体管路42A、バルブ43、第2の液体管路42Bを介して、液体を液体加圧器51に供給し、液体加圧器51に十分に液体が充填されたら供給を停止する。次いで、液体加圧器51から第2の液体管路42B、バルブ43、第3の液体管路42Cを介して、液体を流体ノズル33に加圧供給する。このとき、制御装置61は、第1及び第2の液体が混合したガスミストを生成するときには、同時に第2の液体供給手段21を駆動して第2の液体を流体ノズル33に供給する。
そして、制御装置61は、ガス供給手段11を制御して、加圧されたガスを流体ノズル33のガス導入部14へ導入する。これにより、流体ノズル33内の流路を流れる液体は、高圧のガスが吹き付けられることで霧状に粉砕溶解されて、ガスミストが生成される。そして、流体ノズル33からガスミスト収容容器15内にガス圧により高速で噴出されたガスミストは、円錐形状の噴射パターンでガスミスト収容容器15内に拡散される。
ガスミスト収容容器15内を拡散して流れるガスミストは、ガスミスト収容容器15の底面22に打ち付けられて反発して飛散する。よって、流体ノズル33によって上方から噴出されてくるガスミストと衝突し、互いの粒子が破砕されて微細化される。そして、粒子が微細化されたガスミストは、ガスミスト通過孔18や底面22の滴下孔23を通過して本体容器13へ流出する。
こうして、本体容器13内がガス収容容器15のガスミスト通過孔18を透過したガスミストで充満すると、ガスミストはガスミスト排出口36へ浮上していく。そして、ガスミストは、図4に示す例では各排出口細孔プレート19a,19b,19cの細孔を透過していくことで、粒径サイズが微細なガスミストは、ガスミスト排出口36からガスミスト供給管37に取り出される。
一方、ガスミストの粒子どうしが吸着し合って径が大きくなった粒子は、ガスミスト排出口36まで浮上できずに、或いは排出口細孔プレート19の細孔を透過できずに液化し、液体容器13aの貯留液の液面まで落下して、液体供給循環手段41によって流体ノズル33への循環する液体に再利用される。
そして、ガスミスト排出口36から排出されたガスミストは、ガスミスト供給管37から吸入マスク71へ供給され、吸入口72から使用者によって吸入される。ガスミスト供給管37は、管内に付着する余分な液滴を取り除くための液滴除去フィルター37Aが設けられている。また、このガスミスト供給管37の内部には、図示しないがガスミストの逆流を防止するための逆止弁を設けている。
こうして、流体ノズル33によって液体が微細に粉砕されることで生成されたガスミストの粒子は、生体に取り込まれたときマイナスイオンの効果を発揮して生体組織への吸収性が高まる。
また、ガスミスト発生装置1のガスミスト排出口36に、電極82を配置してガスミスト排出口36から排出される際に、電極82を通電することでガスミストの粒子に電荷(マイナスの電荷が望ましい)を付与するとよい。これにより帯電したガスミストの粒子は生体組織などへの付着性を高めることができる。例えば、生体の粘膜への付着性を高めれば、ガスミストの吸収率を向上させ、ガスミストに含まれる上記の薬剤等の粘膜への浸透を促進することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
1 ガスミスト発生装置
11 ガス供給手段
13 本体容器
15 ガスミスト収容容器
17 容器取付口
18 ガスミスト通過孔
19 排出口細孔プレート
21 第2の液体供給手段
22 底面
23 滴下孔
33 流体ノズル
35 液体排出口
36 ガスミスト排出口
37 ガスミスト供給管
41 液体供給循環手段
51 加圧手段(液体加圧器)
61 制御装置

Claims (16)

  1. ガスを圧縮して供給するガス供給手段と、
    前記ガス供給手段から前記ガスの供給を受ける本体容器と、
    第1の液体を収納する第1の液体容器と、
    前記第1の液体容器から送られてくる前記第1の液体に対して前記ガス供給手段からの供給されるガスを吹き付けることにより前記第1の液体を霧状に粉砕溶解させたガスミストを生成する流体ノズルと、
    前記本体容器内に設けられ、底面を有し前記流体ノズルから噴射されるガスミストの円錐形状の噴射パターンに沿った空間内に前記ガスミストを収容するガスミスト収容容器と、
    前記液体容器内の前記液体を前記流体ノズルに循環供給する液体供給循環手段と、
    前記本体容器の上部に設けられ、前記ガスミストを外部に排出するガスミスト排出口と、を備え、
    前記流体ノズルから噴射されたガスミストは、前記ガスミスト収容容器の底面に打ち付けられて微細化されたガスミストと共に前記ガスミスト収容容器の側面又は底面を通過して前記ガスミスト排出口へ送り出される、ように構成されたことを特徴とするガスミスト発生装置。
  2. 前記ガスミスト収容容器の前記底面には、前記ガスミストを前記本体容器内に通すと共に当該ガスミストの液化体を前記第1の液体容器内に滴下させるための滴下孔を有することを特徴とする請求項1に記載のガスミスト発生装置。
  3. 前記本体容器内における前記ガスミスト排出口への経路、当該排出口への入口付近もしくは当該排出口内に、前記微細化されたガスミストを微細化するための複数の細孔が設けられた一又は複数の排出口細孔プレートが配置されていることを特徴とする請求項2に記載のガスミスト発生装置。
  4. 前記排出口細孔プレートは多孔性材料で形成される請求項3に記載のガスミスト発生装置。
  5. 前記第1の液体容器は、前記本体容器の下部において密閉状態を維持した状態で着脱可能に取り付けられ、前記第1の液体と同一又は他の液体を収納する他の液体容器と交換可能に構成された、ことを特徴とする請求項1に記載のガスミスト発生装置。
  6. 前記液体供給循環手段は、液体を加圧して前記流体ノズルに供給する加圧手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のガスミスト発生装置。
  7. さらに、前記本体容器は、第2の液体を収納する第2の液体供給手段に接続され、
    前記流体ノズルは、当該ノズルに供給される前記第1の液体及び前記第2の液体に対し前記ガス供給手段からの供給されるガスを吹き付けることにより、前記第1の液体及び第2の液体を霧状に粉砕溶解させて前記ガスミスト収容容器内に噴霧することを特徴とする請求項5に記載のガスミスト発生装置。
  8. 前記ガス供給手段は、前記流体ノズルに供給する前記ガスの圧縮圧力を調整するレギュレータを含むことを特徴とする請求項1に記載のガスミスト発生装置。
  9. 前記レギュレータは、前記ガスミスト収容容器内に前記圧縮されたガスを直接供給することを特徴とする請求項8に記載のガスミスト発生装置。
  10. 前記ガス、前記液体及び前記ガスミストの供給状態を計測するセンサと、
    当該センサの計測値に基づき、前記ガス、前記液体の供給制御、及び前記ガスミストの生成及び供給制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載のガスミスト発生装置。
  11. 前記制御手段は、前記レギュレータから前記流体ノズルに供給する前記ガスの圧力と、前記レギュレータから前記ガスミスト収容容器内に直接供給する前記ガスの圧力を前記センサの計測値に基づいて異ならせることを特徴とする請求項10に記載のガスミスト発生装置。
  12. 前記第1の液体及び前記第2の液体は、水、イオン水、オゾン水、生理食塩水、食塩水、精製水、滅菌精製水の何れか一つ又は複数の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のガスミスト発生装置。
  13. 前記第1の液体又は前記第2の液体は、メンソール、ビタミンE、麻酔薬、シクロデキストリン、ヒアルロン酸、ポピドンヨード、抗アレルギー剤、抗炎症剤、抗癌剤、解熱鎮痛剤、抗真菌剤、抗インフルエンザウィルス剤、インフルエンザワクチン、ステロイド剤、又は血圧降下剤等の薬剤のうちの何れか一つ又は複数を含有することを特徴とする請求項7に記載のガスミスト発生装置。
  14. 前記第1の液体容器は、前記液体供給循環手段に対して着脱可能に接続するための液体排出口を有する請求項1に記載のガスミスト発生装置。
  15. 前記第1の液体容器は、前記本体容器の下方部に設けられた容器取付口に対して嵌め込み式又はねじ込み式に接続されることを特徴とする請求項14に記載のガスミスト発生装置。
  16. 前記第1の液体容器は、プラスティック容器又は可撓性を有する袋状容器であって、内部の液体は、外気に対して密閉状態に保管収納されていることを特徴とする請求項15に記載のガスミスト発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114534529A (zh) * 2022-04-14 2022-05-27 北京圣喻环保科技有限公司 一种循环活氧冷雾装置

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