JP2020123113A - 位置検出方法、位置検出装置、及び、インタラクティブプロジェクター - Google Patents

位置検出方法、位置検出装置、及び、インタラクティブプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】指示体と操作面との間の距離に関連する距離関連パラメーターの検出精度を向上する技術を提供する。【解決手段】位置検出方法は、(a)第1カメラと第2カメラを用いて、操作面を背景とした指示体を撮影して第1撮像画像と第2撮像画像を取得する工程と、(b)第1撮像画像と第2撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、第1較正画像と第2較正画像を作成する工程と、(c)第1較正画像と第2較正画像から第1関心領域画像と第2関心領域画像を抽出する工程と、(d)第1関心領域画像と第2関心領域画像から相関画像を作成する工程と、(e)相関画像に関する相関値の統計的代表値に応じて、操作面と指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定する工程と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、指示体の位置を検出する技術に関するものである。
特許文献1には、投写画面をスクリーンに投写するとともに、指などの指示体を含む画像をカメラで撮像し、この撮像画像を用いて指示体の位置を検出することが可能なプロジェクターが開示されている。このプロジェクターは、指示体の先端がスクリーンに接しているときに投写画面に対して描画等の所定の指示が入力されているものと認識し、その指示に応じて投写画面を再描画する。従って、ユーザーは、投写画面をユーザーインターフェースとして用いて、各種の指示を入力することが可能である。このように、スクリーン上の投写画面を入力可能ユーザーインターフェースとして利用できるタイプのプロジェクターを、「インタラクティブプロジェクター」と呼ぶ。また、指示体を用いた指示の入力に使用される表面としてのスクリーン面を「操作面」とも呼ぶ。指示体の位置は、複数のカメラで撮像された複数の画像を用いて、三角測量を利用して決定される。
特開2016−184850号公報
しかしながら、従来技術では、指示体と操作面との間の距離や、距離に関連する他の距離関連パラメーターの検出精度が必ずしも十分でないという問題があった。そこで、指示体と操作面との間の距離に関連する距離関連パラメーターの検出精度の向上が望まれていた。
本開示の一形態によれば、操作面に対する指示体の位置に関連するパラメーターを検出する位置検出方法が提供される。この位置検出方法は、(a)第1カメラを用いて、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第1撮像画像を取得し、前記第1カメラと異なる位置に配置された第2カメラを用いて、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第2撮像画像を取得する工程と、(b)前記第1撮像画像と前記第2撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、第1較正画像と第2較正画像を作成する工程と、(c)前記第1較正画像と前記第2較正画像から,前記指示体をそれぞれ含む第1関心領域画像と第2関心領域画像を抽出する工程と、(d)前記第1関心領域画像と前記2関心領域画像のそれぞれについて、前記第1関心領域画像と前記第2関心領域画像の対応する画素をそれぞれ基準位置とする2つのカーネル領域同士の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とする相関画像を作成する工程と、(e)前記相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定する工程と、を備える。
本開示は、位置検出装置の形態で実現することが可能であるが、位置検出装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、インタラクティブプロジェクターや位置検出方法、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した一時的でない記録媒体等の様々な形態で実現することができる。
第1実施形態におけるインタラクティブプロジェクションシステムの斜視図。 インタラクティブプロジェクションシステムの側面図。 インタラクティブプロジェクションシステムの正面図。 インタラクティブプロジェクターの機能ブロック図。 位置検出処理の手順を示すフローチャート。 図5のステップS100〜S400の処理内容を示す説明図。 ステップS100における撮像処理の手順を示すフローチャート。 撮像処理の内容を示す説明図。 操作面と指示体の距離と代表相関値との関係を示すグラフ。 第2実施形態における位置検出システムの正面図。 位置検出システムの機能ブロック図。
A. 第1実施形態
図1は、第1実施形態におけるインタラクティブプロジェクションシステム800の斜視図である。このシステム800は、インタラクティブプロジェクター100と、スクリーン板820とを有している。スクリーン板820の前面は、指示体80を用いた指示の入力に使用される操作面SSとして利用される。操作面SSは、また、投写画面PSが投写される投写面としても利用される。プロジェクター100は壁面に固定されており、スクリーン板820の前方かつ上方に設置されている。なお、図1では操作面SSを鉛直に配置しているが、操作面SSを水平に配置してこのシステム800を使用することも可能である。図1では、スクリーン板820の前方方向がZ方向で、上方方向がY方向で、右方向がX方向である。例えばZ=0として、操作面SSの平面内の位置は2次元座標系(X,Y)で検出できる。
プロジェクター100は、画像をスクリーン板820に投写する投写レンズ210と、指示体80を含む画像を撮影する2台のカメラ310,320と、指示体80を検出するための赤外光を照射し、2台のカメラ310、320に対応した2台の照明部410,420とを有する。
投写レンズ210は、操作面SS上に投写画面PSを投写する。投写画面PSは、プロジェクター100内で描画された画像を含んでいる。プロジェクター100内で描画された画像がない場合には、プロジェクター100から投写画面PSに光が照射されて、白色画像が表示される。本明細書において、「操作面SS」とは、指示体80を用いた指示の入力に使用される表面を意味する。また、「投写画面PS」とは、プロジェクター100によって操作面SS上に投写された画像の領域を意味する。
このシステム800では、1つ又は複数の非発光の指示体80を利用可能である。指示体80としては、指やペンなどの非発光の物体を使用可能である。また、非発光の指示体80の指示のための先端部は、赤外光に対する反射特性にすぐれ、さらには再帰反射特性を有することが好ましい。
第1カメラ310と第2カメラ320は、それぞれ操作面SSの全体を撮影可能に設定され、操作面SSを背景とした指示体80の画像をそれぞれ撮影する機能を有する。すなわち、第1カメラ310と第2カメラ320は、第1照明部410と第2照明部420から照射された赤外光のうち、操作面SSと指示体80で反射された光を受光することによって指示体80を含む画像を作成する。第1カメラ310と第2カメラ320で撮影された2つの画像を用いると、三角測量等によって指示体80の3次元位置を求めることが可能である。なお、カメラの台数は3以上でもよい。
第1照明部410は、第1カメラ310の光軸の周囲を赤外光で照明する周囲照明部としての機能を有する。図1の例では、第1照明部410は、第1カメラ310の周囲を囲うように配置された4つの照明素子を含んでいる。第1照明部410は、第1カメラ310で指示体80の画像を撮影するときに、第1照明部410による指示体80の影が実質的に生じないように構成されている。ここで、「影が実質的に生じない」とは、その画像を使用して指示体80の3次元位置を求める処理に対して、指示体80の影の影響が無い程度に影が薄いことを意味する。第2照明部420も、第1照明部410と同様の構成及び機能を有しており、第2カメラ320の光軸の周囲を赤外光で照明する周囲照明部としての機能を有する。
第1照明部410を構成する照明素子の数は、4つに限らず、2つ以上の任意の数としてもよい。但し、第1照明部410を構成する複数の照明素子は、第1カメラ310を中心とした回転対称の位置に配置されることが好ましい。また、複数の照明素子を用いる代わりに、リング状の照明素子を用いて第1照明部410を構成してもよい。更に、第1照明部410として、第1カメラ310のレンズを通して赤外光を出射する同軸照明部を用いるようにしても良い。これらの変形例は、第2照明部420にも適用可能である。なお、Nを2以上の整数として、N台のカメラを設ける場合には、各カメラに対して周囲照明部又は同軸照明部をそれぞれ設けることが好ましい。
図2は、インタラクティブプロジェクションシステム800の側面図であり、図3はその正面図である。本明細書では、操作面SSの左端から右端に向かう方向をX方向と定義し、操作面SSの下端から上端に向かう方向をY方向と定義し、操作面SSの法線に沿った方向をZ方向と定義している。なお、便宜上、X方向を「幅方向」とも呼び、Y方向を「上方向」とも呼び、Z方向を「距離方向」とも呼ぶ。なお、図2では、図示の便宜上、スクリーン板820のうちの投写画面PSの範囲にハッチングを付している。投写画面PSが投写される操作面SSの座標位置は、例えばZ=0として、2次元座標系(X、Y)の2次元座標として検出できる。また、第1カメラ310の撮影画像の2次元座標系(V、U)と第2カメラ320の撮影画像の2次元座標系(η、ξ)は、第1カメラ310と第2カメラ320の配置や特性からそれぞれ異なり、また、投写画面PSおよび操作面SSの座標系(X、Y)とも異なる。これらの座標系は、キャリブレーション処理により、変換係数等を求め、対応付けられる。
図3の例は、インタラクティブプロジェクションシステム800がホワイトボードモードで動作している様子を示している。ホワイトボードモードは、指示体80を用いて投写画面PS上にユーザーが任意に描画できるモードである。操作面SS上には、ツールボックスTBを含む投写画面PSが投写されている。このツールボックスTBは、処理を元に戻す取消ボタンUDBと、マウスポインターを選択するポインターボタンPTBと、描画用のペンツールを選択するペンボタンPEBと、描画された画像を消去する消しゴムツールを選択する消しゴムボタンERBと、画面を次に進めたり前に戻したりする前方/後方ボタンFRBと、を含んでいる。ユーザーは、指示体80を用いてこれらのボタンをクリックすることによって、そのボタンに応じた処理を行ったり、ツールを選択したりすることが可能である。なお、システム800の起動直後は、マウスポインターがデフォールトツールとして選択されるようにしてもよい。図3の例では、ユーザーがペンツールを選択した後、指示体80の先端部を操作面SSに接した状態で投写画面PS内で移動させることにより、投写画面PS内に線が描画されてゆく様子が描かれている。この線の描画は、後述する投写画像作成部によって行われる。
なお、インタラクティブプロジェクションシステム800は、ホワイトボードモード以外の他のモードでも動作可能である。例えば、このシステム800は、図示しないパーソナルコンピューターから通信回線を介して転送されたデータの画像を投写画面PSに表示するPCインタラクティブモードでも動作可能である。PCインタラクティブモードにおいては、例えば表計算ソフトウェアなどのデータの画像が表示され、その画像内に表示された各種のツールやアイコンを利用してデータの入力、作成、修正等を行うことが可能となる。
図4は、インタラクティブプロジェクター100の機能ブロック図である。プロジェクター100は、制御部700と、投写部200と、投写画像生成部500と、位置検出部600と、撮像部300と、赤外照明部400と、を有している。撮像部300は、第1カメラ310と第2カメラ320を含み、赤外照明部400は、第1照明部410と第2照明部420を含む。
制御部700は、プロジェクター100の各部の制御を行う。また、制御部700は、撮像部300と赤外照明部400とを用いて指示体80の画像を取得する撮影制御部710としての機能を有する。更に、制御部700は、位置検出部600で検出された指示体80によって投写画面PS上で行われた指示の内容を認識するとともに、その指示の内容に従って投写画像を作成又は変更することを投写画像生成部500に指令する操作実行部720としての機能を有する。
投写画像生成部500は、投写画像を記憶する画像メモリー510を有しており、投写部200によって操作面SS上に投写される投写画像を生成する機能を有する。投写画像生成部500は、更に、投写画面PSの台形歪みを補正するキーストーン補正部としての機能を有することが好ましい。
投写部200は、投写画像生成部500で生成された投写画像を操作面SS上に投写する機能を有する。投写部200は、図2で説明した投写レンズ210の他に、光変調部220と、光源230とを有する。光変調部220は、画像メモリー510から与えられる投写画像データに応じて光源230からの光を変調することによって投写画像光IMLを形成する。この投写画像光IMLは、典型的には、RGBの3色の可視光を含むカラー画像光であり、投写レンズ210によって操作面SS上に投写される。なお、光源230としては、超高圧水銀ランプ等の光源ランプの他、発光ダイオードやレーザーダイオード等の種々の光源を採用可能である。また、光変調部220としては、透過型又は反射型の液晶パネルやデジタルミラーデバイス等を採用可能であり、色光別に複数の光変調部220を備えた構成としてもよい。
赤外照明部400は、図1で説明した第1照明部410と第2照明部420とを有する。第1照明部410と第2照明部420は、指示体80の先端部を検出するための照射検出光IDLを操作面SSとその前方の空間にわたってそれぞれ照射することが可能である。照射検出光IDLは赤外光である。後述するように、第1照明部410と第2照明部420は、排他的なタイミングで点灯する。
撮像部300は、図2で説明した第1カメラ310と第2カメラ320とを有している。2台のカメラ310,320は、照射検出光IDLの波長を含む波長領域の光を受光して撮像する機能を有する。図4の例では、赤外照明部400によって照射された照射検出光IDLが指示体80で反射され、その反射検出光RDLが2台のカメラ310,320によって受光されて撮像される様子が描かれている。
位置検出部600は、第1カメラ310が撮影して、取得された第1撮像画像と,第2カメラ320で撮像して、取得された第2撮像画像を用いて、指示体80の先端部の位置を求める機能を有する。位置検出部600は、較正実行部610と、関心領域抽出部620と、相関画像作成部630と、パラメーター決定部640とを含む。較正実行部610は、2台のカメラ310,320で撮影された2つの画像である第1撮像画像と第2撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、2個の較正画像である第1較正画像と第2較正画像を作成する。関心領域抽出部620は、2個の較正画像から,指示体80をそれぞれ含む2個の関心領域画像である第1関心領域画像と第2関心領域画像を抽出する。相関画像作成部630は、2個の関心領域画像から、後述する相関画像を作成する。パラメーター決定部640は、相関画像における相関値の統計的代表値に応じて、操作面SSと指示体80の距離に関連する距離関連パラメーターを決定する。これらの各部610〜640の機能の詳細は後述する。
制御部700の各部の機能と位置検出部600の各部の機能は、例えば、プロジェクター100内のプロセッサーがコンピュータープログラムを実行することによって実現される。また、これらの各部の機能の一部をFPGA(field-programmable gate array)等のハードウェア回路で実現してもよい。
図5は、実施形態における位置検出処理の手順を示すフローチャートであり、図6は、図5のステップS100〜S400の処理内容を示す説明図である。この処理は、インタラクティブプロジェクションシステム800の稼働中に繰り返し実行される。
ステップS100では、撮像部300が操作面SSを背景とした指示体80を撮影することによって、複数の画像を取得する。
図7は、図5のステップS100における撮像処理の手順を示すフローチャートであり、図8は、撮像処理の内容を示す説明図であり、第1画像IM1_1とIM1_2は、第1カメラ310で撮影された2次元座標系(U、V)で示され、第2画像IM2_1とIM2_2は、第2カメラ320で撮影された2次元座標系(η、ξ)で示される。図7の手順は、撮影制御部710の制御の下で実行される。
ステップS110では、第1照明部410がオンで第2照明部420がオフの状態とする。ステップS120では、第1カメラ310と第2カメラ320を用いて画像を撮影する。この結果、図8の上段に示す第1画像IM1_1及び第2画像IM2_1が取得される。第1画像IM1_1の周囲を囲う破線は強調のために付したものである。これらの画像IM1_1,IM2_1は、いずれも操作面SSを背景とした指示体80を含む画像である。図1で説明したように、第1照明部410は、第1カメラ310で指示体80の画像を撮影するときに、第1照明部410による指示体80の影が実質的に生じないように構成されている。従って、ステップS120で取得された2つの画像のうち、第1画像IM1_1は、第1照明部410が点灯した時に第1カメラ310が撮影した撮像画像であり、指示体80の影を実質的に含んでいない。一方、第2画像IM2_1は、第2照明部42が消灯した時に第2カメラ320が撮影した撮像画像であり、指示体80の影SH1を含んでいる。この第2画像IM2_1は、撮影しなくてもよい。
ステップS130では、第1照明部410がオフで第2照明部420がオンの状態とする。ステップS140では、第1カメラ310と第2カメラ320を用いて画像を撮影する。この結果、図8の中段に示す第1画像IM1_2及び第2画像IM2_2が取得される。第2照明部420は、第2カメラ320で指示体80の画像を撮影するときに、第2照明部420による指示体80の影が実質的に生じないように構成されている。従って、ステップS140で取得された2つの画像のうち、第2画像IM2_2は、第2照明部420が点灯した時に第2カメラ320が撮影した画像であり、指示体80の影を実質的に含んでいない。一方、第1画像IM1_2は、第1照明部410が消灯した時に第1カメラ310が撮影した画像であり、指示体80の影SH2を含んでいる。この第1画像IM1_2は、撮影しなくてもよい。
ステップS120及びステップS140における撮影が終了すると、図8の下段に示すように、第1カメラ310で撮影された実質的に影の無い第1画像IM1_1と、第2カメラ320で撮影された実質的に影の無い第2画像IM2_2とが得られる。第1画像IM1_1は、第1撮像画像であり、第2画像IM2_2は、第2撮像画像である。図7のステップS150では、2つの照明部410,420がオフ状態とされてステップS100の処理を終了し、次の撮影まで待機する。なお、ステップS150は省略してもよい。また、図7の処理が終了した後に、直ちに図7の処理を再開するようにしてもよい。
こうしてステップS100の処理が終了すると、図5のステップS200において、較正実行部610が、ステップS100で得られた2つの画像IM1_1,IM2_2についてステレオキャリブレーションを行うことによって、2個の較正画像を作成する。本実施形態では、「ステレオキャリブレーション」として、操作面SSにおける視差がゼロになるように、2つの画像IM1_1,IM2_2の一方の座標を調整する処理を行う。例えば、座標系(U,V)である第1画像IM1_1を基準画像とし、第2画像IM2_2を比較画像として視差を算出する場合には、第2画像IM2_2の座標系(η、ξ)を座標系(U,V)に調整することによって、操作面SS上において第1画像IM1_1と第2画像IM2_2の視差がゼロになるようにキャリブレーションを行うことができる。このステレオキャリブレーションに必要な変換係数等のキャリブレーションパラメーターは、予め決定されて較正実行部610に設定されている。前述した図6の上段に示す2つの画像IM1,IM2は、ステレオキャリブレーション後の2つの較正画像を示している。但し、これらの較正画像IM1,IM2では、指示体80を簡略化して描いている。また、(X、Y)座標系である投写画面PSを基準画像として、第1カメラ310で撮影された第1画像IM1_1と第2カメラ320で撮影された第2画像IM2_2のそれぞれの較正画像IM1,IM2を作成し、ステレオキャリブレーションを行ってもよい。この場合、第1画像IM1の2次元座標系(U,V)を投写画像PSの2次元座標系(X,Y)に変換するキャリブレーションパラメーターと、第2画像IM2の2次元座標系(η,ξ)を投写画像PSの2次元座標系(X,Y)に変換するキャリブレーションパラメーターが、予め決定されて較正実行部610に設定されている。
なお、図7及び図8で説明したように、2つの照明部410,420に対して互いに異なる排他的なタイミングで照明期間を設定し、それぞれの照明期間で画像を順次撮影する代わりに、2つのカメラ310,320で同じタイミングで撮影された2つの画像を用いてステレオキャリブレーションを実行してもよい。この場合には、図1で説明したような2つの照明部410,420を設ける必要はなく、2つのカメラ310,320に対して共通に使用する1つの照明部を設けておけば十分である。但し、図7及び図8で説明した撮影方法では、実質的に影の無い2つの画像IM1_1,IM2_2が得られるので、以下の処理をより精度良く行えるという利点がある。
図5のステップS300では、関心領域抽出部620が、2つの較正画像IM1,IM2から関心領域画像RO1,RO2をそれぞれ抽出する。図6の上段及び中段に示すように、関心領域画像RO1,RO2は、指示体80の先端部を含む領域の画像であり、その後の処理対象として抽出される画像である。関心領域画像RO1,RO2の抽出処理は、例えば、背景差分法や、平均背景差分法、二値化、モルフォロジー変換、エッジ検出、及び、凸包検出等の公知の種々の画像処理を利用して実行することができる。関心領域画像RO1,RO2のそれぞれは、例えば、指示体80の先端部を中心とした一辺が100〜300画素の正方形の画像として抽出される。
ステップS400では、相関画像作成部630が、2つの関心領域画像RO1,RO2から、相関画像RIMを作成する。相関画像RIMの画素値は、図6の中段に示すように、2個の関心領域画像RO1,RO2の対応する画素をそれぞれ基準位置RPとする2つのカーネル領域KR同士の相関値ρを次式で算出することによって得られる。すなわち、相関画像RIMは、(1a)〜(1d)式に従って算出される相関値ρを画素値とする画像である。
Figure 2020123113
ここで、Pは第1較正画像IM1の画素値、Qは第2較正画像IM2の画素値、μは第1較正画像IM1の第1カーネル領域KR内の画素値の平均値、μは第2較正画像IM2の第2カーネル領域KR内の画素値の平均値、mはカーネル領域KRの一辺の画素数、σ,σは分散、σpqは共分散である。なお、平均値μ,μは、単純平均やガウシアン平均など公知の平均法を用いて算出される。
上記(1a)〜(d)式で与えられる相関値ρは、いわゆる相関係数であり、カーネル領域KRにおける2つの較正画像IM1,IM2の類似度を意味する。すなわち、相関値ρが正で大きいほど、2つの較正画像IM1,IM2のカーネル領域KRの類似度が高く、視差が小さいことを意味する。従って、この相関画像RIMを用いて、操作面SSと指示体80の距離に関連する距離関連パラメーターを決定することが可能である。
なお、相関値ρとしては、相関係数以外のものを使用可能であり、例えばSAD(Sum of Absolute Difference)やSSD(Sum of Squared Difference)を相関値ρとして使用してもよい。また、相関画像RIMを作成する前に、第1較正画像IM1と第2較正画像IM2に対して正規化や平滑化などを含む前処理をすることが好ましい。
図5のステップS500では、パラメーター決定部640が、相関画像RIM内の相関値ρの統計的代表値に応じて、操作面SSと指示体80の距離に関連する距離関連パラメーターを決定する。第1実施形態では、相関画像RIM内の相関値ρの統計的代表値として、相関画像RIMの全体に亘る相関値ρの平均値ρaveを使用する。また、距離関連パラメーターとして、操作面SSと指示体80の距離そのものを使用する。
図9は、操作面SSと指示体80の距離ΔZと代表相関値ρaveとの関係を示すグラフである。図の横軸は操作面SSと指示体80の距離ΔZを示し、縦軸は代表相関値ρaveを示している。代表相関値ρaveは、距離ΔZが増大するほど減少する。従って、このような代表相関値ρaveと距離ΔZとの関係を予め求めておけば、代表相関値ρaveから距離ΔZを求めることが可能となる。なお、代表相関値としては、相関値ρの平均値の代わりに、最大値や中央値などの他の統計的な代表値を用いてもよい。
図5のステップS600では、操作実行部720が、操作面SSと指示体80の距離ΔZが予め設定された閾値Th以下か否かを判定し、閾値Th以下であればステップS700において指示体80の先端位置に応じた操作を実行する。閾値Thは、指示体80の先端が操作面SSに極めて近いと判定できる値であり、例えば3〜5mmの範囲に設定される。ステップS700の操作は、図3で説明した描画のような操作面SS上の処理である。なお、操作面SSにおける指示体80の先端位置のXY座標は、2つの較正画像IM1,IM2における指示体80のパターンマッチングや特徴検出などの公知の方法を用いて決定可能である。
なお、ステップS500では、距離関連パラメーターとして操作面SSと指示体80の距離ΔZを決定していたが、距離関連パラメーターとして距離ΔZ以外のパラメーターを求めてもよい。例えば、ステップS500において、代表相関値ρaveが、図9の関係において距離ΔZが閾値Th以下となる値に相当する場合には、距離ΔZを求めることなく、ステップS700の操作を直ちに実行するようにしてもよい。この場合には、距離関連パラメーターは、指示体80の位置に応じた操作の実行を示すフラグやコマンドなどの操作実行パラメーターである。この構成によれば、指示体80と操作面SSの距離ΔZが十分に小さいと推定される状況において、指示体80と操作面SSの距離ΔZを決定すること無く、指示体80を用いた操作面SSに対する操作を実行できる。
以上のように、第1実施形態では、相関画像RIM内の相関値ρの統計的代表値に応じて操作面SSと指示体80の距離ΔZに関連する距離関連パラメーターを決定するので、距離関連パラメーターを精度良く決定することができる。
なお、カメラの台数は3以上でもよい。すなわち、Nを3以上の整数として、N台のカメラを設けるようにしてもよい。この場合に、較正実行部610は、N台のカメラでそれぞれ撮影されたN個の較正画像を作成し、関心領域抽出部620は、N個の較正画像から,指示体80をそれぞれ含むN個の関心領域画像を抽出する。また、相関画像作成部630は、Mを1以上{N(N−1)/2}以下の整数として、N個の関心領域画像のうちから2個が選択されたM組の関心領域画像から、M個の相関画像を作成することができる。すなわち、相関画像作成部630は、各組の2個の関心領域画像のそれぞれについて、2個の関心領域画像の対応する画素をそれぞれ基準位置とする2つのカーネル領域KR同士の相関値を算出することによって、相関値を画素値とするM個の相関画像を作成することが可能である。この構成によれば、操作面上において指示体80の影が少ない状態でN個の画像を撮影できるので、距離関連パラメーターを精度良く決定できる。
B. 第2実施形態
図10は、第2実施形態における位置検出システム900の正面図である。位置検出システム900は、画像表示パネル200aと、指示体80を含む画像を撮影する2台のカメラ310,320と、指示体80を検出するための赤外光を照射する2組の照明部410,420とを有する。カメラ310,320と照明部410,420の構成は第1実施形態におけるこれらの構成と同じである。画像表示パネル200aは、いわゆるフラットパネルディスプレイである。画像表示パネル200aの画像表示面は、操作面SSに相当する。
図11は、位置検出システム900の機能ブロック図である。この位置検出システム900は、図4に示したインタラクティブプロジェクター100の構成のうち、投写部200を画像表示パネル200aに変更し、投写画像生成部500を画像生成部500aに変更したものであり、他の構成はインタラクティブプロジェクター100と同じである。また、位置検出システム900による位置検出処理は、図4〜図9で説明した第1実施形態の処理と同様なので、説明を省略する。また、第2実施形態も、第1実施形態と同様の効果を奏する。
C. 他の実施形態
本開示は、上述した実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実現することができる。例えば、本開示は、以下の形態(aspect)によっても実現可能である。以下に記載した各形態中の技術的特徴に対応する上記実施形態中の技術的特徴は、本開示の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本開示の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の第1の形態によれば、操作面に対する指示体の位置に関連するパラメーターを検出する位置検出方法が提供される。この位置検出方法は、(a)第1カメラを用いて、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第1撮像画像を取得し、前記第1カメラと異なる位置に配置された第2カメラを用いて、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第2撮像画像を取得する工程と、(b)前記第1撮像画像と前記第2撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、第1較正画像と第2較正画像を作成する工程と、(c)前記第1較正画像と前記前記第2較正画像から,前記指示体をそれぞれ含む第1関心領域画像と第2関心領域画像を抽出する工程と、(d)前記第1関心領域画像と前記第2関心領域画像のそれぞれについて、対応する画素をそれぞれ基準位置とする第1カーネル領域と第2カーネル領域の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とする相関画像を作成する工程と、(e)前記相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定する工程と、を備える。
この位置検出方法によれば、2つの相関画像に関する相関値の統計的代表値に応じて操作面と指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定するので、距離関連パラメーターを精度良く決定することができる。
(2)上記位置検出方法において、前記工程(a)では、Nを3以上の整数として、N台のカメラによって、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、N個の撮像画像を取得し、前記工程(b)では、前記N個の撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、N個の較正画像を作成し、前記工程(c)では、前記N個の較正画像から,前記指示体をそれぞれ含むN個の関心領域画像を抽出し、前記工程(d)では、Mを1以上{N(N−1)/2}以下の整数として、前記N個の関心領域画像のうちから2個が選択されたM組の2個の関心領域画像のそれぞれについて、前記2個の関心領域画像の対応する画素をそれぞれ基準位置とする2つのカーネル領域同士の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とするM個の相関画像を作成し、前記工程(e)では、前記M個の相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定するようにしてもよい。
この位置検出方法によれば、3台以上のカメラを用いて距離関連パラメーターを決定するので、距離関連パラメーターをより精度良く決定できる。
(3)上記位置検出方法において、前記距離関連パラメーターは、前記操作面と前記指示体の距離であるものとしてもよい。
この位置検出方法によれば、複数の相関画像に関する相関値の統計的代表値に応じて操作面と指示体の距離を精度良く決定できる。
(4)上記位置検出方法において、前記距離関連パラメーターは、前記指示体の位置に応じた前記操作面に対する操作を実行することを示す操作実行パラメーターであるものとしてもよい。
この位置検出方法によれば、指示体と操作面の距離が十分に小さいと推定される状況において、指示体と操作面の距離を決定すること無く、指示体を用いた操作面に対する操作を実行できる。
(5)上記位置検出方法において、前記工程(a)は、前記第1カメラに対応して設けられた第1赤外照明部と、前記第2カメラに対応して設けられた第2赤外照明部と、を順次選択する工程と、前記第2赤外照明部では照明を行わずに前記第1赤外照明部で照明を行いながら前記第1カメラを用いて撮影を実行し、前記第1赤外照明部では照明を行わずに前記第2赤外照明部で照明を行いながら前記第2カメラを用いて撮影を実行し、前記第1撮像画像と前記第2撮像画像を1つずつ異なるタイミングで順次取得する工程と、を含み、前記第1赤外照明部と前記第2赤外照明部は、各カメラに対する同軸照明を行う同軸照明部と、各カメラの光軸の周囲を囲うように配置された周囲照明部と、の少なくとも一方を含むように構成されるものとしてもよい。
この位置検出方法によれば、操作面上において指示体の影が少ない状態で2つの撮像画像を撮影できるので、距離関連パラメーターを精度良く決定できる。
(6)本開示の第2の形態によれば、操作面に対する指示体の位置に関連するパラメーターを検出する位置検出装置が提供される。この位置検出装置は、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第1撮像画像を取得する第1カメラと、前記第1カメラと異なる位置に配置され、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第2撮像画像を取得する第2カメラと、を含む撮像部と、前記第1撮像画像と前記第2撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、それぞれ第1較正画像と第2較正画像を作成する較正実行部と、前記第1較正画像と前記第2較正画像から,前記指示体をそれぞれ含む第1関心領域画像と第2関心領域画像を抽出する関心領域抽出部と、前記第1関心領域画像と前記第2関心領域画像のそれぞれについて、対応する画素をそれぞれ基準位置とする第1カーネル領域と第2カーネル領域の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とする相関画像を作成する相関画像作成部と、前記相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定するパラメーター決定部と、を備える。
この位置検出装置によれば、2つの相関画像に関する相関値の統計的代表値に応じて操作面と指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定するので、距離関連パラメーターを精度良く決定することができる。
(7)上記位置検出装置において、前記撮像部は、Nを3以上の整数として、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、N個の撮像画像を取得するN台のカメラを含み、前記較正実行部は、前記N個の撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、N個の較正画像を作成し、前記関心領域抽出部は、前記N個の較正画像から,前記指示体をそれぞれ含むN個の関心領域画像を抽出し、前記相関画像作成部は、Mを1以上{N(N−1)/2}以下の整数として、前記N個の関心領域画像のうちから2個が選択されたM組の関心領域画像のそれぞれについて、前記2個の関心領域画像の対応する画素をそれぞれ基準位置とする2つのカーネル領域同士の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とするM個の相関画像を作成し、前記パラメーター決定部は、前記M個の相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定するものとしてもよい。
この位置検出装置によれば、3台以上のカメラを用いて距離関連パラメーターを決定するので、距離関連パラメーターをより精度良く決定できる。
(8)上記位置検出装置において、前記距離関連パラメーターは、前記操作面と前記指示体の距離であるものとしてもよい。
この位置検出装置によれば、複数の相関画像に関する相関値の統計的代表値に応じて操作面と指示体の距離を精度良く決定できる。
(9)上記位置検出装置において、前記距離関連パラメーターは、前記指示体の位置に応じた前記操作面に対する操作を実行することを示す操作実行パラメーターであるものとしてもよい。
この位置検出装置によれば、指示体と操作面の距離が十分に小さいと推定される状況において、指示体と操作面の距離を決定すること無く、指示体を用いた操作面に対する操作を実行できる。
(10)上記位置検出装置は、更に、前記第1カメラに対する同軸照明を行う同軸照明部と、前記第1カメラの光軸の周囲を囲うように配置された周囲照明部と、の少なくとも一方を含むように構成された第1赤外照明部と、前記第2カメラに対する同軸照明を行う同軸照明部と、前記第2カメラの光軸の周囲を囲うように配置された周囲照明部と、の少なくとも一方を含むように構成された第2赤外照明部と、前記第1カメラ及び前記第1赤外照明部と、前記第2カメラ及び前記第2赤外照明部と、を用いた撮影を制御する撮影制御部と、を備え、前記撮影制御部は、前記第1カメラ及び前記第1赤外照明部と、前記第2カメラ及び記第2赤外照明部と、を順次選択し、前記第2赤外照明部では照明を行わずに前記第1赤外照明部で照明を行いながら前記第1カメラを用いて撮影を実行し、前記第1赤外照明部では照明を行わずに前記第2赤外照明部で照明を行いながら前記第2カメラを用いて撮影を実行することによって、前記第1撮像画像と前記第2撮像画像を異なるタイミングで順次取得するものとしてもよい。
この位置検出装置によれば、操作面上において指示体の影が少ない状態で2つの撮像画像を撮影できるので、距離関連パラメーターを精度良く決定できる。
(11)本開示の第3の形態によれば、操作面に対する指示体の位置に関連するパラメーターを検出するインタラクティブプロジェクターが提供される。このインタラクティブプロジェクターは、投写画像を前記操作面に投写する投写部と、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第1撮像画像を取得する第1カメラと、前記第1カメラと異なる位置に配置され、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第2撮像画像を取得する第2カメラと、を含む撮像部と、前記第1撮像画像と前記第2撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、第1較正画像と第2較正画像を作成する較正実行部と、前記第1較正画像と前記第2較正画像から,前記指示体をそれぞれ含む第1関心領域画像と第2関心領域画像を抽出する関心領域抽出部と、前記第1関心領域画像と前記第2関心領域画像のそれぞれについて、対応する画素をそれぞれ基準位置とする第1カーネル領域と第2カーネル領域の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とする相関画像を作成する相関画像作成部と、前記相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定するパラメーター決定部と、を備える。
このインタラクティブプロジェクターによれば、複数の相関画像に関する相関値の統計的代表値に応じて操作面と指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定するので、距離関連パラメーターを精度良く決定することができる。
80…指示体、100…インタラクティブプロジェクター、200…投写部、200a…画像表示パネル、210…投写レンズ、220…光変調部、230…光源、300…撮像部、310…第1カメラ、320…第2カメラ、400…赤外照明部、410…第1照明部、420…第2照明部、500…投写画像生成部、500a…画像生成部、510…画像メモリー、600…位置検出部、610…較正実行部、620…関心領域抽出部、630…相関画像作成部、640…パラメーター決定部、700…制御部、710…撮影制御部、720…操作実行部、800…インタラクティブプロジェクションシステム、820…スクリーン板、900…位置検出システム

Claims (11)

  1. 操作面に対する指示体の位置に関連するパラメーターを検出する位置検出方法であって、
    (a)第1カメラを用いて、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第1撮像画像を取得し、前記第1カメラと異なる位置に配置された第2カメラを用いて、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第2撮像画像を取得する工程と、
    (b)前記第1撮像画像と前記第2撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、第1較正画像と第2較正画像を作成する工程と、
    (c)前記第1較正画像と前記第2較正画像から,前記指示体をそれぞれ含む第1関心領域画像と第2関心領域画像を抽出する工程と、
    (d)前記第1関心領域画像と前記第2関心領域画像のそれぞれについて、対応する画素をそれぞれ基準位置とする第1カーネル領域と第2カーネル領域の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とする相関画像を作成する工程と、
    (e)前記相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定する工程と、
    を備える位置検出方法。
  2. 請求項1に記載の位置検出方法であって、
    前記工程(a)では、Nを3以上の整数として、N台のカメラによって、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、N個の撮像画像を取得し、
    前記工程(b)では、前記N個の撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、N個の較正画像を作成し、
    前記工程(c)では、前記N個の較正画像から,前記指示体をそれぞれ含むN個の関心領域画像を抽出し、
    前記工程(d)では、Mを1以上{N(N−1)/2}以下の整数として、前記N個の関心領域画像のうちから2個が選択されたM組の2個の関心領域画像のそれぞれについて、前記2個の関心領域画像の対応する画素をそれぞれ基準位置とする2つのカーネル領域同士の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とするM個の相関画像を作成し、
    前記工程(e)では、前記M個の相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定する、
    位置検出方法。
  3. 請求項1又は2に記載の位置検出方法であって、
    前記距離関連パラメーターは、前記操作面と前記指示体の距離である、位置検出方法。
  4. 請求項1又は2に記載の位置検出方法であって、
    前記距離関連パラメーターは、前記指示体の位置に応じた前記操作面に対する操作を実行することを示す操作実行パラメーターである、位置検出方法。
  5. 請求項1に記載の位置検出方法であって、
    前記工程(a)は、
    前記第1カメラに対応して設けられた第1赤外照明部と、前記第2カメラに対応して設けられた第2赤外照明部と、を順次選択する工程と、
    前記第2赤外照明部では照明を行わずに前記第1赤外照明部で照明を行いながら前記第1カメラを用いて撮影を実行し、前記第1赤外照明部では照明を行わずに前記第2赤外照明部で照明を行いながら前記第2カメラを用いて撮影を実行し、前記第1撮像画像と前記第2撮像画像を1つずつ異なるタイミングで順次取得する工程と、
    を含み、
    前記第1赤外照明部と前記第2赤外照明部は、各カメラに対する同軸照明を行う同軸照明部と、各カメラの光軸の周囲を囲うように配置された周囲照明部と、の少なくとも一方を含むように構成される、
    位置検出方法。
  6. 操作面に対する指示体の位置に関連するパラメーターを検出する位置検出装置であって、
    前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第1撮像画像を取得する第1カメラと、前記第1カメラと異なる位置に配置され、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第2撮像画像を取得する第2カメラと、を含む撮像部と、
    前記第1撮像画像と前記第2撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、それぞれ第1較正画像と第2較正画像を作成する較正実行部と、
    前記第1較正画像と前記第2較正画像から,前記指示体をそれぞれ含む第1関心領域画像と第2関心領域画像を抽出する関心領域抽出部と、
    前記第1関心領域画像と前記第2関心領域画像のそれぞれについて、対応する画素をそれぞれ基準位置とする第1カーネル領域と第2カーネル領域の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とする相関画像を作成する相関画像作成部と、
    前記相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定するパラメーター決定部と、
    を備える位置検出装置。
  7. 請求項6に記載の位置検出装置であって、
    前記撮像部は、Nを3以上の整数として、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、N個の撮像画像を取得するN台のカメラを含み、
    前記較正実行部は、前記N個の撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、N個の較正画像を作成し、
    前記関心領域抽出部は、前記N個の較正画像から,前記指示体をそれぞれ含むN個の関心領域画像を抽出し、
    前記相関画像作成部は、Mを1以上{N(N−1)/2}以下の整数として、前記N個の関心領域画像のうちから2個が選択されたM組の関心領域画像のそれぞれについて、前記2個の関心領域画像の対応する画素をそれぞれ基準位置とする2つのカーネル領域同士の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とするM個の相関画像を作成し、
    前記パラメーター決定部は、前記M個の相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定する、
    位置検出装置。
  8. 請求項6又は7に記載の位置検出装置であって、
    前記距離関連パラメーターは、前記操作面と前記指示体の距離である、位置検出装置。
  9. 請求項6又は7に記載の位置検出装置であって、
    前記距離関連パラメーターは、前記指示体の位置に応じた前記操作面に対する操作を実行することを示す操作実行パラメーターである、位置検出装置。
  10. 請求項6に記載の位置検出装置であって、更に、
    前記第1カメラに対する同軸照明を行う同軸照明部と、前記第1カメラの光軸の周囲を囲うように配置された周囲照明部と、の少なくとも一方を含むように構成された第1赤外照明部と、
    前記第2カメラに対する同軸照明を行う同軸照明部と、前記第2カメラの光軸の周囲を囲うように配置された周囲照明部と、の少なくとも一方を含むように構成された第2赤外照明部と、
    前記第1カメラ及び前記第1赤外照明部と、前記第2カメラ及び前記第2赤外照明部と、を用いた撮影を制御する撮影制御部と、
    を備え、
    前記撮影制御部は、前記第1カメラ及び前記第1赤外照明部と、前記第2カメラ及び記第2赤外照明部と、を順次選択し、前記第2赤外照明部では照明を行わずに前記第1赤外照明部で照明を行いながら前記第1カメラを用いて撮影を実行し、前記第1赤外照明部では照明を行わずに前記第2赤外照明部で照明を行いながら前記第2カメラを用いて撮影を実行することによって、前記第1撮像画像と前記第2撮像画像を異なるタイミングで順次取得する、位置検出装置。
  11. 操作面に対する指示体の位置に関連するパラメーターを検出するインタラクティブプロジェクターであって、
    投写画像を前記操作面に投写する投写部と、
    前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第1撮像画像を取得する第1カメラと、前記第1カメラと異なる位置に配置され、前記操作面を背景とした前記指示体を撮影して、第2撮像画像を取得する第2カメラと、を含む撮像部と、
    前記第1撮像画像と前記第2撮像画像に対してステレオキャリブレーションを行うことによって、第1較正画像と第2較正画像を作成する較正実行部と、
    前記第1較正画像と前記第2較正画像から,前記指示体をそれぞれ含む第1関心領域画像と第2関心領域画像を抽出する関心領域抽出部と、
    前記第1関心領域画像と前記第2関心領域画像のそれぞれについて、対応する画素をそれぞれ基準位置とする第1カーネル領域と第2カーネル領域の相関値を算出することによって、前記相関値を画素値とする相関画像を作成する相関画像作成部と、
    前記相関画像に関する前記相関値の統計的代表値に応じて、前記操作面と前記指示体の距離に関連する距離関連パラメーターを決定するパラメーター決定部と、
    を備えるインタラクティブプロジェクター。
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