JP2020120944A - 管状補強体及び管状人工臓器 - Google Patents

管状補強体及び管状人工臓器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020120944A
JP2020120944A JP2019014816A JP2019014816A JP2020120944A JP 2020120944 A JP2020120944 A JP 2020120944A JP 2019014816 A JP2019014816 A JP 2019014816A JP 2019014816 A JP2019014816 A JP 2019014816A JP 2020120944 A JP2020120944 A JP 2020120944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular
structures
wire
artificial organ
compressive strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019014816A
Other languages
English (en)
Inventor
修司 福瀧
Shuji Fukutaki
修司 福瀧
井手 純一
Junichi Ide
純一 井手
彩佳 山本
Ayaka Yamamoto
彩佳 山本
中山 泰秀
Yasuhide Nakayama
泰秀 中山
武 寺澤
Takeshi Terasawa
武 寺澤
宏臣 奥山
Hiromi Okuyama
宏臣 奥山
勇一 高間
Yuichi TAKAMA
勇一 高間
勝平 樋渡
Shohei Hiwatari
勝平 樋渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JMS Co Ltd
Osaka University NUC
National Cerebral and Cardiovascular Center
Original Assignee
JMS Co Ltd
Osaka University NUC
National Cerebral and Cardiovascular Center
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JMS Co Ltd, Osaka University NUC, National Cerebral and Cardiovascular Center filed Critical JMS Co Ltd
Priority to JP2019014816A priority Critical patent/JP2020120944A/ja
Publication of JP2020120944A publication Critical patent/JP2020120944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Prostheses (AREA)

Abstract

【課題】内腔を保持可能な所定の強度を有する共に、屈曲性能や軸方向柔軟性を有する管状人工臓器に用いられる管状補強体を提供すること。【解決手段】周囲に結合組織を形成させて管状人工臓器を作製するために用いられる本発明の管状補強体1Aは、所定の軸方向圧縮強度及び所定の径方向強度を有し管状に構成される複数の第1の構造体10と、第1の構造体10の軸方向圧縮強度よりも小さい軸方向圧縮強度を有する第2の構造体20Aと、を備えており、第1の構造体10は第2の構造体20Aを介して繋がっている。【選択図】図1A

Description

本発明は、管状人工臓器を作製するために用いられる管状補強体及びこの管状補強体を内包する管状人工臓器に関する。特に、血管や気管等の生体欠損部の代用として使用する、自己組織からなる管状人工臓器の作製に用いられる管状補強体及び管状人工臓器に関する。
先天性の疾患の治療や、病気や事故で失われた組織や器官の働きを再生させるため、人工素材や細胞により形成された人工臓器を移植する再生医療や脱細胞化臓器を組織再生足場材料として利用する研究が数多くなされている。
従来、生体の自己防衛機能の一つとしてカプセル化という生体反応が知られている。カプセル化とは、例えば、体内の深い位置に異物が侵入した場合に、その異物の周りに線維芽細胞が集まって、主に線維芽細胞と線維芽細胞が産生するコラーゲンからなる線維性組織体のカプセルを形成して異物を覆うことにより、体内において異物を隔離する生体反応である。
このカプセル化を利用した再生医療技術として、特許文献1には、シリコン樹脂や塩化ビニル樹脂等の非吸収性、非分解性の材料で構成される芯棒を生体内に一定期間埋植し、カプセル化された芯棒を取り出して、芯棒を取り除くことにより、線維性組織で構成される人工血管を得る技術が提案されている。この人工血管は、生体由来の組織のみで構成されるため生体適合性に優れるが、線維性組織により構成されるため保形性に乏しく、血管との吻合が困難である。
また、特許文献2には、スリットが形成された筒状部材及び該筒状部材に内挿される芯棒で構成される鋳型を生体の皮下に埋植することにより、筒状部材と芯棒の間隙に線維性組織を侵入させて、任意の肉厚を有する管状の線維性組織体(管状人工臓器)を得る技術が提案されている。
特開2004−261260号公報 特開2017−113051号公報
上述したように、線維性組織体により構成される管状の人工臓器は物理的強度に乏しいため、内腔を保持するためには何らかの手段で補強が必要な場合がある。特許文献2に記載の技術を用いて、全長にわたって管壁の肉厚を厚くする方法も考えられる。しかしながら、内腔を保持可能な所定の強度を得るために肉厚を厚くすると、患者の管状臓器の管壁の肉厚よりも大きくなってしまい、吻合部の不整合により移植できない場合が考えられる。
そこで、管状人工臓器の肉厚を厚くせずに、剛性の高い管状補強体を内包させることにより、内腔を保持可能な所定の強度を得ることが考えられる。
しかしながら、例えば、管状人工臓器を屈曲性及び軸方向の柔軟性が要求される人工気管に適用する場合、頸部の動きに追従できる屈曲性に乏しいため、頸部を曲げたときに気管との吻合部に負荷がかかってしまう他、管状人工臓器自体にも負荷がかかり、キンクや穿孔の発生の原因となることが考えられる。また、管状補強体の軸方向の柔軟性が低いことにより、気管との吻合部に負荷がかかり、吻合部の不整合を引き起こす可能性もある。
従って、本発明は、内腔を保持可能な所定の強度を有する共に、屈曲性能や軸方向柔軟性を有する管状人工臓器に用いられる管状補強体及び管状人工臓器を提供することを目的とする。
本発明は、周囲に結合組織を形成させて管状人工臓器を作製するために用いられる管状補強体であって、所定の軸方向圧縮強度及び所定の径方向強度を有し、管状に構成される複数の第1の構造体と、前記所定の軸方向圧縮強度よりも小さい軸方向圧縮強度を有する第2の構造体と、を備え、前記第1の構造体は、前記第2の構造体を介して繋がっている管状補強体。
また、管状補強体は、一端部及び他端部に配置される2つの前記第1の構造体を含む3以上の前記第1の構造体と、隣り合って配置される2つの前記第1の構造体の間に配置される2以上の前記第2の構造体と、を備えることが好ましい。
また、前記第1の構造体は、線材によりメッシュ状に構成されることが好ましい。
また、前記第2の構造体は、前記第1の構造体を繋ぐ線材により構成されることが好ましい。
また、前記第1の構造体は、線材によりメッシュ状に構成され、前記第2の構造体を構成する前記線材の径は、前記第1の構造体を構成する前記線材の径よりも細いことが好ましい。
また、前記第1の構造体は、線材によりメッシュ状に構成され、前記第2の構造体を構成する前記線材の本数は、前記第1の構造体を構成する前記線材の本数よりも少ないことが好ましい。
また、前記第2の構造体の断面積は第1の構造体断面積よりも小さいことが好ましい。
また、前記管状補強体は、軸方向に所定の長さを有し、線材によりメッシュ状に構成される複数の環状構造体と、軸方向に前記管状補強体の全長に対応する長さを有し、線材によりメッシュ状に構成される管状構造体と、を備え、前記複数の環状構造体は、軸方向に所定の間隔を空けて前記管状構造体の外側又は内側に重なるように配置されて前記管状構造体に対して固定され、前記第1の構造体は、前記複数の環状構造体と前記管状構造体とが重なった部分により構成され、前記第2の構造体は、前記管状構造体のうち、前記複数の環状構造体と重なっていない部分により構成されることが好ましい。
また、本発明は、生体組織材料が存在する環境下で形成され、線維性組織で構成される管状組織体と、前記管状組織体に内包される上記の管状補強体と、を備える管状人工臓器に関する。
また、前記管状組織体は、生体内に鋳型を埋植することにより管状に形成され、前記管状補強体が全長に亘って内包されることが好ましい。
本発明によれば、第1の構造体により管状人工臓器の保形性及び内腔保持力を有すると共に、第2の構造体により屈曲性及び軸方向の柔軟性を有する管状人工臓器に用いられる管状補強体及び管状人工臓器を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る管状補強体を模式的に示す図である。 第1実施形態に係る管状補強体の他の例を模式的に示す図である。 第1実施形態に係る管状補強体の他の例を模式的に示す図である。 第2の構造体における軸方向の圧縮強度を低下させる方法についての説明図である。 本発明の第2実施形態に係る管状補強体を模式的に示す図である。 図2に示す管状補強体における環状構造体を管状構造体に固定する方法についての説明図である。 実施例1の管状補強体である。 実施例2の管状補強体である。 実施例3の管状補強体である。 管腔保持力及び圧縮強度の測定方法を説明するための図である。 圧縮強度の測定結果を示すグラフである。
本明細書及び特許請求の範囲において、「管状人工臓器」とは、気管、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、胆管、尿管、卵管、血管といった管腔状の臓器、器官の代替物として人工的に作製され、移植に用いられるものである。
また、「生体組織材料」とは、所望の生体由来組織を形成するうえで必要な物質のことであり、例えば、体細胞(線維芽細胞、平滑筋細胞、内皮細胞等)や多能性幹細胞(ES細胞、iPS細胞等)等のヒト細胞、各種たんぱく質類(コラーゲン、エラスチン)やヒアルロン酸等の糖類等の栄養、その他、細胞の成長や分化を促進する細胞成長因子、サイトカイン等の生体内に存在する各種の生理活性物質が挙げられる。この「生体組織材料」には、ヒト、イヌ、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ等の哺乳類動物、鳥類、魚類、その他の動物に由来するもの、又はこれと同等の人工材料が含まれる。
また、鋳型を埋植する「生体」とは、動物(ヒト、イヌ、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ等の哺乳類動物、鳥類、魚類、その他の動物)の生体内(例えば、四肢部、肩部、背部又は腹部等の皮下、もしくは腹腔内への埋入)のことをいう。
また、「線維性組織」とは、線維芽細胞が産生するコラーゲンを主成分とする線維性の組織であって、生体内において異物のカプセル化により形成されるもの、即ち結合組織をいう。
また、「カプセル化」とは、生体内において異物の周りに線維芽細胞が集まり、主に線維芽細胞と線維芽細胞が産生するコラーゲンからなる線維性組織体が異物を覆うことにより生体内において異物を隔離する生体反応をいう。
このカプセル化を利用して、シリコン樹脂や塩化ビニル樹脂やステンレス等の非吸収性、非分解性の材料で構成される所定の形状の鋳型を、無菌状態が維持される生体内に一定期間埋植し、カプセル化された鋳型を取り出して、鋳型を取り除くことにより、所定の形状に形成された線維性組織(結合組織)を得ることができる。このような組織形成術を以下、「生体内組織形成術」と呼ぶものとする。生体内組織形成術は、無菌状態が維持され、栄養や酸素の供給が確保されている生体内で人工臓器として線維性組織を形成することができる。また、自己の体内で線維性組織を形成した場合、免疫拒絶が生じないため、生体適合性の高い人工臓器を得ることができる。
一方、生体外の人工環境において培養により線維性組織を形成する場合は、一連の細胞操作(例えば、細胞の採取、分離、必要に応じて分化、増殖、足場への播種、力学的負荷等の適切な条件下での生着化等)を無菌状態で行う必要があり、生体内組織形成術による場合に比べて、手間やコストがかかる。
従って、以下に説明する各実施形態では、生体内組織形成術を利用して形成される人工臓器の作製に用いられる管状補強体について説明する。本発明の管状補強体は、上述の鋳型内に配置されるものであり、カプセル化により周囲に線維性組織(結合組織)が形成されることにより管状人工臓器の全長に亘りに内包されて、管状人工臓器に所望の機械的特性を与えるものである。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1A〜図1Cを参照して、第1実施形態に係る管状補強体1Aについて説明する。
図1Aに示すように、管状補強体1Aは、円筒形状に形成され、複数の第1の構造体10と第2の構造体20Aとを含んで構成される。複数の第1の構造体10は、第2の構造体20Aを介して繋がっている。
管状補強体1Aは、管状人工臓器の内腔が外圧や陰圧により潰れないように、内腔を保持可能な程度の所定の径方向強度を備えるよう構成され、また管状人工臓器に軸方向に外圧がかかっても軸方向に必要以上に収縮しないで保形性を保つように、所定の圧縮強度を備えるように構成される。
第1の構造体10は、管状に構成され、第1実施形態では、軸方向に所定の長さを有する環状構造体15により形成される。第1の構造体10は、管状人工臓器に必要な所定の圧縮強度及び径方向強度を備える。また、図1Aに示すように、第1の構造体10は、網目状(メッシュ状)に構成されており、管状人工臓器を形成する際に、線維性組織(結合組織)が網目状構造に入り込むことができる。よって、管状人工臓器に管状補強体1Aを密着させて一体化することができ、管状人工臓器に強度を付与することができる。
第1の構造体10は、例えば、線材によりメッシュ状に構成される。第1の構造体10の形成方法の一例として、複数本の線材11を用いて組編みにより形成する方法が挙げられる。線材11の種類、径及び編みピッチPを適宜変更することで、第1の構造体10の強度を調整することができる。ここで、編みピッチPとは、図1Aに示すように、軸方向における網目の大きさ、即ち、線材11の交差により形成される交点間の距離を表すものとする。
また、線材11同士の交差部を超音波溶着や接着剤により接合することで、第1の構造体10の軸方向の収縮を規制して、軸方向の圧縮強度を向上させることができ、径方向の強度も向上させることができる。
第2の構造体20Aは、第1の構造体10が有する所定の軸方向圧縮強度よりも小さい軸方向圧縮強度を有し、管状補強体1Aに屈曲性及び軸方向の柔軟性を付与するためのものである。第2の構造体20Aは、複数の第1の構造体10間に配置されて第1の構造体10同士を繋ぐ線材21により構成される。
第2の構造体20Aは、図1Aに示すように、少なくとも1本の線材21で第1の構造体10同士を繋いでもよい。また、図1Bに示す管状補強体1Bにおける第2の構造体20B、及び図1Cに示す管状補強体1Cにおける第2の構造体20Cのように、複数本の線材21で環状に繋いでもよい。
また、第1の構造体10を構成する線材11と第2の構造体を構成する線材21との接合は、超音波溶着や接着剤により行う。また、図1Bに示すように、線材21同士が交差する場合、その交差部を超音波溶着や接着剤により接合することで、第1の構造体10の場合と同様に軸方向圧縮強度を向上させることができ、径方向の強度も向上させることができる。但し、第2の構造体20A、20B及び20Cの軸方向圧縮強度が、第1の構造体10の強度よりも小さくなるように第2の構造体20A、20B及び20Cを構成するものとする。
また、管状補強体1Aの軸方向の長さに対する第2の構造体20の長さの割合は、例えば、管状人工臓器を人工気管として用いる場合には、5%以上50%以下の範囲であることが好ましく、10%程度であることがより好ましい。これは、気管の軸方向についての構造が高強度の軟骨が約90%、低強度の靭帯が約10%であり、気管と同様の構造にすることにより、気管と同様の機械的特性を管状補強体に付与できるためである。
線材11及び線材21の材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の各種プラスチック材料を用いることができる。その中でも線材11及び線材21の材料としては、生体適合性に優れるポリエステルが好ましく、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリジオキサノン(トリメチレンカーボネートの重合体)やそれぞれのモノマー、コポリマー等の共重合体を使用することができる。そして、これらの材料からなる繊維を線材11及び線材21として用いることができる。
また、これらの材料には、人工臓器として埋植された後に組織再生を促進させたり、炎症反応を抑制させたりすることを目的に、成長因子や抗炎症剤等の生理活性を有する薬剤を含侵させてもよい。成長因子として例えば、血小板由来増殖因子(PDGF)、トランスフォーミング成長因子−α(TGF−α)、トランスフォーミング成長因子−β(TGF−β)、インスリン様増殖因子(IGF)、コロニー刺激因子(CSF)、線維芽細胞成長因子(FGF)、上皮細胞成長因子(EGF)、インスリン、血小板由来創傷治癒因子(PDWHF)、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、神経成長因子(NGF)、肝細胞増殖因子(HGF)及び骨形成タンパク質(BMP)が挙げられる。
抗炎症剤として例えばコルチゾール、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、アセチルサリチル酸、エテンザミド、ジフルニサル、ロキソブロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ジクロフェナク、メロキシカム、フェルデン、アセトアミノフェンが挙げられる。尚、カプセル化は、体内の拒絶反応、炎症反応を利用して行われるため、カプセル化の段階では、これらの抗炎症剤は徐放されないことが好ましい。
第1実施形態では、線材11を組編みすることにより第1の構造体10を形成し、線材21で構成される第2の構造体20で繋いで管状補強体を得る方法を示したがこれに限らない。第1の構造体と第2の構造体との軸方向の圧縮強度の関係を満たしていれば、管状補強体を切削加工や射出成型、レーザー加工、3Dプリンタによる積層成型等の方法で作製してもよい。また、管状補強体の素材としては、先に挙げたポリエステル、ポリ乳酸等のプラスチック材料の他、生体適合性に優れるステンレスやチタン、また、生分解性を有するマグネシウム等の金属材料を用いてもよい。
図2を参照して、軸方向の圧縮強度について、第1の構造体10よりも第2の構造体20を弱くする方法について説明する。
第2の構造体20の軸方向の圧縮強度を弱くするためには、第2の構造体20の線材21の径を第1の構造体10の線材11の径よりも細くする(図2(a)、(b)参照)、第2の構造体20の壁厚を第1の構造体10の壁厚よりも薄くする(図2(c)参照)方法等が考えられる。即ち、第1の構造体10と第2の構造体20を同じ材料により構成した場合、第2の構造体20の径方向の断面積を第1の構造体10の経方向の断面積よりも小さくすることで、第2の構造体20の軸方向の圧縮強度を第1の構造体10の軸方向の圧縮強度よりも弱くできる。
線材の径の太さを調整する場合には、図2(a)に示すように、径の異なる線材同士を接合する、また、図2(b)に示すように引き伸ばす等の方法により調整することができる。また、金属材料の線材の場合には、切削加工により線材の径を細くすることもできる。
また、第1の構造体10と第2の構造体20とで、構成する線材の径が同じである場合には、第1の構造体10を構成する線材の本数よりも、第2の構造体20を構成する線材の本数を少なくすることで、第2の構造体20の軸方向の圧縮強度を弱めることができる。さらに、第2の構造体20の線材21の径を第1の構造体10のものよりも細くする方法を組み合わせて、第2の構造体20の軸方向の圧縮強度を弱めるよう構成してもよい。また、第1の構造体10を構成する線材と第2の構造体2を構成する線材の材質を異ならせることで、第2の構造体20の軸方向の圧縮強度を弱めることができる。
尚、第1実施形態では、管状補強体の例として3つの第1の構造体及び2つの第2の構造体により構成される例を示したが、これに限らない。管状補強体は、少なくとも2つの第1の構造体及び少なくとも一つの第2の構造体により構成されていてもよく、軸方向の長さの比率が同じ管状補強体であれば、多数の第1の構造体及び第2の構造体により構成される方が、屈曲性能を向上させることができる。また、複数の第1の構造体及び複数の第2の構造体を用いて管状補強体を構成する場合、複数の第1の構造体の物性、及び複数の第2の構造体の物性を異ならせてもよい。例えば、2つの第1の構造体を用いる場合、1つの第1の構造体を長さ10mmとし、もう1つの第1の構造体の長さを8mmとしてもよい。
第1実施形態に係る管状補強体1A〜1Cによれば、以下の効果を奏する。
(1)周囲に結合組織を形成させて管状人工臓器を作製するために用いられる管状補強体1A(1B、1C)を、所定の圧縮強度及び所定の径方向強度を有し、管状に構成される複数の第1の構造体10と、第1の構造体10の所定の圧縮強度よりも小さい圧縮強度を有する第2の構造体20A(20B、20C)と、を備えるものとし、第1の構造体10を、第2の構造体20A(20B、20C)を介して繋がっているものとした。これにより、第1の構造体10により保形性及び内腔保持力を管状人工臓器に付与する共に、第2の構造体20により屈曲性及び軸方向の柔軟性を管状人工臓器に付与できる管状補強体を得ることができる。
(2)管状補強体1A(1B、1C)の軸方向の長さに対する第2の構造体20A(20B、20C)の長さの割合を、5%以上50%以下であるものとした。これにより、管状人工臓器を人工気管として用いる場合に、気管と同様の機械的特性を管状補強体に付与できる。
(3)第1の構造体10を、組編みされた複数の線材11により構成するものとし、第2の構造体20を構成する線材21の径は、線材11の径よりも細くするものとした。これにより、第2の構造体20の軸方向の圧縮強度を第1の構造体10のものより弱めることができる。
(4)第1の構造体10を、所定の本数の複数の線材により構成するものとし、第2の構造体20を構成する線材の本数を、第1の構造体10を構成する線材の本数よりも少なくするものとした。これにより、第2の構造体20の軸方向の圧縮強度を第1の構造体10のものより弱めることができる。
<第2実施形態>
図3及び図4を参照して、第2実施形態に係る管状補強体1Dについて説明する。第2実施形態の管状補強体1Dは、第1の構造体及び第2の構造体の構成が第1実施形態におけるものと異なる。尚、第2実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
図3に示すように、管状補強体1Dは、第1実施形態の場合と同様に円筒形状に形成されており複数の環状構造体15と管状補強体1Dの軸方向の全長に対応する長さを有する管状構造体30とを備える。
複数の環状構造体15は、一例として軸方向に所定の間隔を空けて管状構造体30の外側に重なるように配置されて管状構造体30に対して固定されている。尚、複数の環状構造体15は、管状構造体30の内側に重なるように配置してもよい。
管状構造体30は、環状構造体15と同様の方法で、複数本の線材31を用いて組編みにより形成することができ、切削加工や射出成型、レーザー加工、3Dプリンタによる積層成型等の方法で作製してもよい。また、管状構造体30の素材としては、先に挙げたポリエステル、ポリ乳酸等のプラスチック材料の他、生体適合性に優れるステンレスやチタン等の金属材料を用いてもよい。
図3に示すように、管状構造体30のうち、環状構造体15と重なる部分を第1管状構造部32、重ならない部分を第2管状構造部33とする。
図4を参照して、環状構造体15を管状構造体30に固定する方法の一例について説明する。
図4に示すように、環状構造体15及び第1管状構造部32の線材の交差部がそれぞれ重なる部分において、細径の線材41をループさせるように巻き付けて固定する。他に、線材の交差部がそれぞれ重なる部分を超音波溶着や接着剤により接合してもよい。また、第2実施形態では、環状構造体15と管状構造体30における編みピッチPが同じとなる場合を示したが、編みピッチPが異なる場合には、近傍に配置される線材の交差部同士で固定すればよい。
第2実施形態においては、第1の構造体10Dは、環状構造体15及び第1管状構造部32により構成され、第2の構造体20Dは、第2管状構造部33により構成される。管状構造体30が管状補強体1Dの軸方向の全長に対応する長さを有するので、管状人工臓器が屈曲するような外力を受けて元の形状に戻る際、第1実施形態の構成に比べて、第1の構造体10Dが管状補強体1Dの軸中心からのずれが生じずに元の形状に戻ることができる。
第2実施形態に係る管状補強体1Dによれば、上述の(1)〜(4)の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(5)管状補強体1Dを、軸方向に所定の長さを有し、複数の線材11を用いて組編みにより形成される複数の環状構造体15と、管状補強体1Dの全長に対応する長さを有し、複数の線材31を用いて組編みにより形成される管状構造体30と、を備えるものとし、複数の環状構造体15は、軸方向に所定の間隔を空けて管状構造体30の外側又は内側に重なるように配置されて管状構造体30に対して固定され、第1の構造体10Dは、複数の環状構造体15と管状構造体30とが重なった第1管状構造部32により構成し、第2の構造体20Dは、管状構造体30のうち、複数の環状構造体15と重なっていない第2管状構造部33により構成するものとした。これにより、管状構造体30が管状補強体1Dの軸方向の全長に対応する長さを有するので、管状人工臓器が屈曲するような外力を受けて元の形状に戻る際、第1実施形態の構成に比べて、第1の構造体10Dが管状補強体1Dの軸中心からのずれが生じずに元の形状に戻ることができる。
次に、本発明の各実施形態に係る管状補強体の構成を適用した実施例について、詳細に説明する。
(管状補強体の構成)
図5〜図7を参照しながら、実施例1〜3の管状補強体の構成について説明する。
<実施例1>
第1実施形態で説明した図1Bに示す管状補強体1Bに対応する実施例として管状補強体1Bを作製した。
線材として、ポリL−乳酸(重量平均分子量450,000、融点195℃)を紡糸延伸して形成されたモノフィラメント(以下、PLAファイバーとする)を用いて、図5の模式図に示すような管径15mm、長さ40mmの円筒形状をした実施例1の管状補強体1Bを作製した。第1の構造体10における線材11の直径は、0.5mmであり、第2の構造体20Bにおける線材21の直径は、0.2mmである。螺旋状に編み込まれる線材の数(編み本数)は、右巻と左巻がそれぞれ8本ずつの合計16本である。軸方向の1列に形成される格子の数(段数)は、第1の構造体10の合計で6〜10個程度が好ましく、実施例1では8個とした。
この実施例1の管状補強体1Bは、直径0.5mmの線材と直径0.2mmの線材とが接合されて形成され、3か所に第2の構造体20Bが設けられている。それぞれの第2の構造体20Bの長さは、1〜2mm程度であることが好ましい。
このようにして作製した実施例1の管状補強体1Bを屈曲させたところ、十分な屈曲性を有した。
<実施例2>
第1実施形態で説明した図1Aに示す管状補強体1Aの構造に対応する実施例として管状補強体1Aを作製した。
線材として、直径が0.5mmのPLAファイバーを用いて、右巻と左巻がそれぞれ8本ずつの合計16本で、管径15mm、長さ8mm、格子の数(段数)が2個の環状構造体を4つ作製し、環状構造体15同士を同じ径及び同じ素材の線材21で超音波溶着により接合して繋ぎ、図6に示すような管状補強体1Aを作製した。実施例2における環状構造体15を構成する線材11の交差部は、全て固定した。このようにして軸方向の長さが36mmの管状補強体を得た。
このようにして作製した実施例2の管状補強体1Aを屈曲させたところ、十分な屈曲性を有した。
<実施例3>
第2実施形態で説明した図3に示す管状補強体1Dの構造に対応する実施例として管状補強体1Dを作製した。
線材として、直径が0.5mmのPLAファイバーを用いて、右巻と左巻がそれぞれ8本ずつの合計16本で、管径16mm、長さ10mm、格子の数(段数)が2個の環状構造体15を4つ作製した。さらに、直径が0.2mmのPLAファイバーを用いて、管径15mm、長さ37.5mmの管状構造体30を一つ作製した。環状構造体15及び管状構造体30を構成する線材同士の交差部は、全て固定した。図7に示すように、環状構造体15を管状構造体30に1.25mmの間隔を空けながら被せて、固定する。固定方法は、円周方向に1本の直径0.2mmのPLAファイバーの細径の線材41を挿通させて、環状構造体15及び管状構造体30それぞれの線材の交差部が重なる点の周りを、前述の細径の線材41をループさせるように巻き付けて固定した(図4参照)。これにより全長37.5mmの管状補強体を得た。
このようにして作製した実施例3の管状補強体1Dを屈曲させたところ、十分な屈曲性を有した。
(強度の測定)
実施例3の管状補強体1Dの管腔保持力及び圧縮強度について測定した結果について詳細に説明する。
管状補強体1Dの物性は、径方向の強度の指標となる「管腔保持力」、及び、軸方向の圧縮強度の指標となる「ヤング率(圧縮弾性率)」で評価した。これら物性の測定には圧縮試験機(オートグラフAG−X Plus、島津製作所製)を用いた。
管腔保持力の測定は、図8(a)に示すように、軸方向の動きを規制する冶具J(管状補強体1Dの長さに調整)に管状補強体1Dを配置して、管状補強体1Dを、外径が25%になるまで上部から押し子PLで押圧して圧縮強度を測定した。管腔保持力[N・mm]は、圧縮強度[N]×(管状補強体の直径)[mm]/管状補強体1Dの軸方向の長さ[mm]により求められる。
また、軸方向のヤング率は、図8(b)に示すように、管状補強体1Dを垂直に配置して長さが所定の値(例えば80%〜90%)になるまで上部から押し子PLで押圧して圧縮強度を測定して算出した。得られた0%〜20%のひずみ領域における応力−ひずみ曲線の傾きから最大ばね定数[N/mm]を求めた。ヤング率E(MPa)は、E=ばね定数[N/mm]×初期長[mm]/管状補強体の断面積[mm]により求められる。
ビーグル犬の気管及び実施例3の管状補強体1Dについての管腔保持力の測定結果を表1に示し、軸方向の圧縮強度の測定結果を図9に示した。尚、軸方向の圧縮強度については、実施例3で説明した条件で管状補強体1Dを2つ作製して測定した。
Figure 2020120944
表1に示すように、ビーグル犬の気管の管腔保持力は6.13[N・mm]であったのに対して、実施例3の管状補強体1Dは6.00[N・mm]であり、同等の管腔保持力を有していることが確認された。よって、本発明の管状補強体は内腔を保持するのに十分な径方向強度を有していると考えられる。
図9に示すグラフにおける軸方向の圧縮強度の傾きから軸方向のヤング率を測定した結果、ビーグル犬の気管の軸方向のヤング率は、10%圧縮までの低ひずみ領域では0.375[N/mm]となり、10%以上圧縮の高ひずみ領域では、3.5[N/mm]となった。このように弾性が途中で変化するのは、まず、低ひずみ領域では気管の軟らかい部分(靭帯)が圧縮され、その後、高ひずみ領域になると気管の硬い部分(軟骨)が圧縮されヤング率が上がると考えられる。
一方、実施例3の2つの管状補強材を同様に測定した結果、平均で低ひずみ領域では0.28[N/mm]となり、高ひずみ領域では3.9[N/mm]となった。ビーグル犬の気管の結果と比較すると近い値であり、また、ビーグル犬の気管と同様にひずみが10%以上の領域でヤング率が変化する挙動がみられた。よって、本発明の管状補強体は軸方向について、ビーグル犬の気管と同等の柔軟性を有していると考えられる。
このように、本実施形態によれば、管状補強体1A(1B,1C,1D)を軸方向に圧縮した場合に、低ひずみ領域と高ひずみ領域とにおいて圧縮強度を変化させられる。これにより、管状補強体1A(1B,1C,1D)の軸方向の圧縮特性を、気管の圧縮特性に近似させられる。
以上、本発明の管状補強体の好ましい各実施形態及び実施例につき説明したが、本発明は、上述の各実施形態及び実施例に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上述の実施例では、管状人工臓器の一例として気管に適用した場合について説明したが、気管の他、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、胆管、尿管、卵管、血管といった管腔状の臓器に適用してもよい。
また、上述の各実施形態及び実施例では、第1の構造体及び第2の構造体を構成する線材同士の交差部を接合する例を示したが、所望の強度を得られる場合は、接合しなくてもよい。
また、上述の第1実施形態では、第2の構造体を構成する線材は、管状補強体の軸方向の全長に比べて短い例を示したが、管状補強体の軸方向の全長と同等程度の長さを有する1本又は複数本の線材により、第1の構造体を繋げる構成としてもよい。
1A、1B、1C、1D 管状補強体
15 環状構造体
10、10D 第1の構造体
20、20A、20B、20C、20D 第2の構造体
30 管状構造体
J 冶具
P 編みピッチ
PL 押し子

Claims (10)

  1. 周囲に結合組織を形成させて管状人工臓器を作製するために用いられる管状補強体であって、
    所定の軸方向圧縮強度及び所定の径方向強度を有し、管状に構成される複数の第1の構造体と、
    前記所定の軸方向圧縮強度よりも小さい軸方向圧縮強度を有する第2の構造体と、
    を備え、
    前記第1の構造体は、前記第2の構造体を介して繋がっている管状補強体。
  2. 一端部及び他端部に配置される2つの前記第1の構造体を含む3以上の前記第1の構造体と、隣り合って配置される2つの前記第1の構造体の間に配置される2以上の前記第2の構造体と、を備える請求項1に記載の管状補強体。
  3. 前記第1の構造体は、線材によりメッシュ状に構成される請求項1又は2に記載の管状補強体。
  4. 前記第2の構造体は、前記第1の構造体を繋ぐ線材により構成される請求項1〜3のいずれかに記載の管状補強体。
  5. 前記第1の構造体は、線材によりメッシュ状に構成され、
    前記第2の構造体を構成する前記線材の径は、前記第1の構造体を構成する前記線材の径よりも細い請求項4に記載の管状補強体。
  6. 前記第1の構造体は、線材によりメッシュ状に構成され、
    前記第2の構造体を構成する前記線材の本数は、前記第1の構造体を構成する前記線材の本数よりも少ない請求項4又は5に記載の管状補強体。
  7. 前記第2の構造体の断面積は第1の構造体断面積よりも小さい請求項1又は2に記載の管状補強体。
  8. 前記管状補強体は、
    軸方向に所定の長さを有し、線材によりメッシュ状に構成される複数の環状構造体と、
    軸方向に前記管状補強体の全長に対応する長さを有し、線材によりメッシュ状に構成される管状構造体と、を備え、
    前記複数の環状構造体は、軸方向に所定の間隔を空けて前記管状構造体の外側又は内側に重なるように配置されて前記管状構造体に対して固定され、
    前記第1の構造体は、前記複数の環状構造体と前記管状構造体とが重なった部分により構成され、
    前記第2の構造体は、前記管状構造体のうち、前記複数の環状構造体と重なっていない部分により構成される請求項1〜6のいずれかに記載の管状補強体。
  9. 生体組織材料が存在する環境下で形成され、線維性組織で構成される管状組織体と、
    前記管状組織体に内包される請求項1〜8のいずれかに記載の管状補強体と、を備える管状人工臓器。
  10. 前記管状組織体は、生体内に鋳型を埋植することにより管状に形成され、前記管状補強体が全長に亘って内包される請求項9に記載の管状人工臓器。
JP2019014816A 2019-01-30 2019-01-30 管状補強体及び管状人工臓器 Pending JP2020120944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019014816A JP2020120944A (ja) 2019-01-30 2019-01-30 管状補強体及び管状人工臓器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019014816A JP2020120944A (ja) 2019-01-30 2019-01-30 管状補強体及び管状人工臓器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020120944A true JP2020120944A (ja) 2020-08-13

Family

ID=71991653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019014816A Pending JP2020120944A (ja) 2019-01-30 2019-01-30 管状補強体及び管状人工臓器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020120944A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6129754A (en) * 1997-12-11 2000-10-10 Uni-Cath Inc. Stent for vessel with branch
JP2001238964A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Japan Lifeline Co Ltd ステント

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6129754A (en) * 1997-12-11 2000-10-10 Uni-Cath Inc. Stent for vessel with branch
JP2001238964A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Japan Lifeline Co Ltd ステント

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230323577A1 (en) Multi-component electrospun fiber scaffolds
Zantop et al. Extracellular matrix scaffolds are repopulated by bone marrow‐derived cells in a mouse model of achilles tendon reconstruction
US3620218A (en) Cylindrical prosthetic devices of polyglycolic acid
US11638640B2 (en) In vivo tissue engineering devices, methods and regenerative and cellular medicine employing scaffolds made of absorbable material
US3463158A (en) Polyglycolic acid prosthetic devices
US8388692B2 (en) Thin film multilocular structure made of collagen, member for tissue regeneration containing the same, and method for producing the same
US9877822B2 (en) Engineered tissue scaffolds and supports therefor
US11759306B2 (en) In vivo tissue engineering devices, methods and regenerative and cellular medicine employing scaffolds made of absorbable material
US20080281418A1 (en) Breast implant articles of multi-layered sheets of extracellular matrix or balled strips and pieces of extracellular matrix
US11759307B2 (en) In vivo tissue engineering devices, methods and regenerative and cellular medicine employing scaffolds made of absorbable material
US11883275B2 (en) In vivo tissue engineering devices, methods and regenerative and cellular medicine employing scaffolds made of absorbable material
Kim et al. Tissue-engineered esophagus via bioreactor cultivation for circumferential esophageal reconstruction
JPWO2007074896A1 (ja) 組織再生用複合化スカフォールド
CN102892360B (zh) 用于固定生物塑形物的倒钩
CN104473706B (zh) 一种可降解的复合型管状尿道支架及制备方法
JP2020120944A (ja) 管状補強体及び管状人工臓器
WO2019151338A1 (ja) 管状人工臓器
Nazari et al. Advancing standard techniques for treatment of perianal fistula; when tissue engineering meets seton
KR20160098224A (ko) 혈관재생 이식 재료
Bergmeister et al. Preclinical In Vivo Assessment of Tissue Engineered Vascular Grafts and Selection of Appropriate Animal Models
Atari et al. Preclinical in vivo assessment of a cell-free multi-layered scaffold prepared by 3D printing and electrospinning for small-diameter blood vessel tissue engineering in a canine model
US12029641B2 (en) In vivo tissue engineering devices, methods and regenerative and cellular medicine employing scaffolds made of absorbable material
WO2023196787A2 (en) Improved constructed tissue
Murphy et al. Peripheral nervous system responses to biomaterials

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220107

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230815

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240227