JP2020120186A - 車載ラジオシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】電動モータの効率を低下させることなく、電動モータの回転数を制御するために用いるキャリア周波数に起因して発生するラジオノイズの影響を削減することができる車載ラジオシステムを提供する。【解決手段】受信した電波によって搬送された音声信号を聴取可能に拡張するラジオアンプ部(10)、を備え、ラジオアンプ部は、電動車両に搭載されたモータ(120)を指示された回転数で運転させるために決定されたキャリア周波数の信号を、モータに接続されたインバータ(110)に送信する制御装置(100)から取得したキャリア周波数の情報に基づいて、受信した電波の周波数帯域に含まれる、キャリア周波数を整数倍した周波数の値の電波を減衰させる減衰処理部(11)、を備え、減衰処理部は、整数倍した周波数の値が受信した電波の周波数の値と一致する周波数の電波を減衰させる減衰処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、車載ラジオシステムに関する。
近年、バッテリから供給される電力によって駆動される電動モータによって走行する電気自動車(Battery Electric Vehicle:BEV)や、燃料電池で発電した電力によって駆動される電動モータによって走行する燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle:FCV)などの電動車両の開発が進み、普及しはじめている。電動車両では、電動モータの回転速度(回転数)によって走行速度が制御される。このため、電動車両では、電動モータの回転数の制御を、例えば、車両の全体の電気的な制御を行う電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)が行っている。より具体的には、ECUは、例えば、三相(U相、V相、W相)の電動モータのそれぞれの相に交流電流を流すためのインバータに対して、パルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)制御の周期を決定するために必要なキャリア周波数を変更することによって、電動モータの回転特性(効率や、騒音、振動など)を変化させている。
ところで、電動車両では、走行時にECUによって変更されたキャリア周波数に基づいてインバータが電動モータをPWM制御する際に、各相のオン状態とオフ状態とを切り替えるタイミングでノイズが発生してしまう。つまり、電動車両では、走行時に、キャリア周波数に応じた間隔でノイズが発生してしまう。さらに、このノイズは、ノイズレベルとしては低くなるものの、キャリア周波数の整数倍の間隔でも発生してしまう。そして、このキャリア周波数に起因するノイズは、高周波側で、いわゆる、ラジオノイズとなってしまう。
このラジオノイズは、例えば、電動車両に搭載したAMラジオを聴取する際の聴感を低下させてしまう要因となる。このため、電動車両では、走行時におけるラジオノイズを抑制し、AMラジオなどに対する影響を低減させることが必要になる。
これに関して、ラジオノイズの抑制やラジオノイズの影響を低減させるための種々の技術が開示されている(特許文献1および特許文献2参照)。特許文献1に開示された技術では、インバータにコンデンサを設けることによって、ラジオノイズの発生を電動モータ側で抑制している。また、特許文献2に開示された技術では、キャリア周波数が受信するラジオ局の周波数(ラジオチャンネル)を含む所定の周波数帯域内にラジオノイズとして含まれていると判断した場合に、キャリア周波数を変更することによって、発生したラジオノイズによる影響を低減させている。つまり、特許文献2に開示された技術では、受信するラジオチャンネルに合わせて、キャリア周波数を変更している。
特開平9−042096号公報 特開2012−175831号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ラジオノイズを抑制するためにコンデンサの追加が必要であるため、部品点数が増加してしまう。また、特許文献2に開示された技術では、ラジオノイズによる影響を低減させるためのキャリア周波数の変更が、電動モータを回転させる際の効率を低下させてしまう要因となることが懸念される。つまり、特許文献2に開示された技術では、電動モータの回転特性を最適なキャリア周波数で制御することができない。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、電動モータの効率を低下させることなく、電動モータの回転数を制御するために用いるキャリア周波数に起因して発生するラジオノイズの影響を削減することができる車載ラジオシステムを提供することを目的としている。
(1):上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る車載ラジオシステムは、電波によって搬送された音声信号を聴取可能にする車載ラジオシステムであって、受信した電波によって搬送された音声信号を聴取可能にするラジオアンプ部、を備え、前記ラジオアンプ部は、電動車両に搭載されたモータを指示された回転数で運転させるために決定されたキャリア周波数の信号を、前記モータに接続されたインバータに送信する制御装置から取得した前記キャリア周波数の情報に基づいて、前記受信した電波の周波数帯域に含まれる、前記キャリア周波数を整数倍した周波数の値の電波を減衰させる減衰処理部、を備え、前記減衰処理部は、前記整数倍した周波数の値が前記受信した電波の周波数の値と一致する周波数の電波を減衰させる減衰処理を行う。
(2):上記(1)の態様において、前記減衰処理部は、値が一致した周波数の電波の電波強度を減衰させて、所定の電波強度の大きさ以下に減衰させる前記減衰処理を行うものである。
(3):上記(1)の態様において、前記減衰処理部は、前記受信した電波に、値が一致した周波数の波形と逆位相の波形の信号を重ね合わせて、所定の電波強度の大きさ以下に減衰させる前記減衰処理を行うものである。
(4):上記(1)〜(3)のいずれか一態様において、本発明の一態様に係る車載ラジオシステムは、前記受信した電波に含まれる、前記減衰処理部によって減衰された周波数以外の電波を増幅する電波増幅部、をさらに備えるものである。
(5):上記(1)〜(4)のいずれか一態様において、前記減衰処理部は、前記モータを所定の回転数以下で運転させる際に前記制御装置に予め設定された設定キャリア周波数に基づいて決定され、前記モータを前記所定の回転数を超える回転数で運転させる際に前記制御装置が前記モータの回転数に応じて算出した算出キャリア周波数に基づいて決定された前記キャリア周波数の情報に基づいて、前記減衰処理を行うものである。
(6):上記(5)の態様において、前記減衰処理部は、前記キャリア周波数が前記算出キャリア周波数に基づいて決定された場合、前記受信した電波が、前記キャリア周波数を整数倍した周波数の電波による影響を受けるか否かを判定し、前記受信した電波が影響を受けると判定した場合に、前記減衰処理を行うものである。
上述した(1)〜(6)の構成によれば、受信した電波の周波数帯域に含まれる、キャリア周波数を整数倍した周波数の値と一致する周波数の電波を減衰させる減衰処理を行うため、モータの効率を低下させることなく、モータの回転数を制御するために用いるキャリア周波数に起因して発生するラジオノイズの影響を削減することができる。
本実施形態の車載ラジオシステムの概略構成を示すブロック図である。 車載ラジオシステムの構成を示すブロック図である。 車載ラジオシステムを搭載した電動車両における電動モータの回転数とキャリア周波数との関係の一例を模式的に示す図である。 車載ラジオシステムにおいて減衰処理する電波の周波数の一例を示す図である。 車載ラジオシステムにおける減衰処理の一例を模式的に示す図である。 車載ラジオシステムにおける減衰処理の別の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本実施形態の車載ラジオシステムにおいて電動モータが発生するラジオノイズを削減する構成の概要を説明する。図1は、本実施形態の車載ラジオシステムの概略構成を示すブロック図である。図1に示す車載ラジオシステム1は、ラジオアンプ部10と、アンテナ20と、チューナー部30とを含む。また、ラジオアンプ部10は、減衰処理部11を含む。
なお、図1には、電動車両の走行に関わる駆動系の構成要素と、車載ラジオシステム1が出力した信号に応じた音声を発音する構成要素も併せて示している。より具体的には、図1には、駆動系の構成要素として、ECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)100と、インバータ110と、電動モータ120とを示している。また、図1には、車載ラジオシステム1が出力した信号に応じた音声を発音する構成要素として、スピーカー200を示している。
ECU100は、電動車両が走行する際の電動モータ120の回転数を制御するためのPWM(パルス幅変調:Pulse Width Modulation)制御のキャリア周波数を決定し、決定したキャリア周波数で電動モータ120を運転(回転)させるための指示を、インバータ110に出力する。ここで、ECU100が電動モータ120を運転させるためにインバータ110に指示するキャリア周波数の値は、2〜10[kHz]程度である。インバータ110は、ECU100から出力されたキャリア周波数の指示に応じてPWM制御した交流電流を、接続された電動モータ120の各相に出力する。電動モータ120は、インバータ110からそれぞれの相に入力された交流電流に応じて回転する。このとき、電動モータ120は、それぞれの相に入力された交流電流によって各相のオン状態とオフ状態とが切り替わるタイミングでラジオノイズを発生する。
車載ラジオシステム1は、ECU100が電動モータ120の回転数を制御するためにインバータ110に指示したPWM制御のキャリア周波数の情報に基づいて、キャリア周波数に起因するラジオノイズを削減する。より具体的には、ECU100は、インバータ110に現在出力(指示)しているキャリア周波数の情報を、ラジオアンプ部10に備えた減衰処理部11に出力する。減衰処理部11は、ラジオ局から音声信号を搬送するために送信され、アンテナ20によって受信した電波(以下、「受信電波」という)の周波数帯域内に含まれる、キャリア周波数を整数倍した周波数の値の受信電波を減衰させる減衰処理を行う。例えば、AMラジオの受信電波の周波数帯域が、530〜1700[kHz]であるとすると、減衰処理部11は、キャリア周波数〜例えば、2000[kHz]までの間で、キャリア周波数を整数倍した周波数の値の受信電波を減衰させる。なお、減衰処理部11は、例えば、500〜2000[kHz]までの間で、キャリア周波数を整数倍した周波数の値の受信電波を減衰させてもよい。そして、ラジオアンプ部10は、減衰処理部11が減衰させる対象の周波数を減衰させた受信電波を増幅して、チューナー部30に出力する。
チューナー部30は、ラジオアンプ部10から出力された受信電波の中から、電動車両のユーザーによって選択されたラジオチャンネルの電波、つまり、選局されたラジオ局からの電波によって搬送された音声信号を聴取可能にするための電圧信号を、スピーカー200に出力する。これにより、スピーカー200は、チューナー部30から出力された電圧信号に応じた音声を発音させる。
このような構成によって、車載ラジオシステム1では、ラジオアンプ部10に備えた減衰処理部11が減衰処理を行って、電動モータ120の回転数をPWM制御する際にECU100が変更したキャリア周波数に起因して電動モータ120が発生するラジオノイズの影響を削減する。これにより、電動車両のユーザーは、選択(選局)したラジオ局の音声を、ラジオノイズが軽減された状態で聴感を損なうことなく聴取することができる。
次に、車載ラジオシステム1の構成について説明する。図2は、車載ラジオシステム1の構成を示すブロック図である。なお、図2には、ラジオアンプ部10(より具体的には、減衰処理部11)にキャリア周波数の情報を出力するECU100の構成も併せて示している。また、図3〜図6は、ECU100および減衰処理部11における動作を説明する図である。より具体的には、図3は、車載ラジオシステム1を搭載した電動車両における電動モータ120の回転数とキャリア周波数(つまり、ECU100がインバータ110に出力するキャリア周波数)との関係の一例を模式的に示す図である。また、図4は、車載ラジオシステム1において減衰処理する電波(受信電波)の周波数の一例を示す図である。また、図5は、車載ラジオシステム1において減衰処理部11が行う減衰処理の一例を模式的に示す図である。また、図6は、車載ラジオシステム1において減衰処理部11が行う減衰処理の別の一例を模式的に示す図である。以下の説明においては、図3〜図6において模式的に示した動作の一例を適宜参照する。
ECU100は、キャリア周波数決定部101と、PWMマップ102と、キャリア周波数指示部103とを含む。ECU100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサと、プログラムを記憶した記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)とを備え、プロセッサがプログラム実行することで各種機能を実現する。また、ECU100の機能のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。また、例えば、ECU100に備えるキャリア周波数決定部101、PWMマップ102、およびキャリア周波数指示部103のそれぞれの機能は、専用のLSIによって実現されてもよい。
キャリア周波数決定部101は、電動車両のユーザーによるアクセルペダルの操作によって指示された電動モータ120の回転数の情報に基づいて、インバータ110に出力するキャリア周波数を決定する。なお、電動車両では、電動モータ120の回転数が、ある特定の回転数(例えば、6000[rpm])を超えた場合、キャリア周波数を電動モータ120の回転数に同期させて変化させた方が、PWM制御によって電動モータ120をより高い効率で運転(回転)させることができる。このため、キャリア周波数決定部101は、指示された電動モータ120の回転数が特定の回転数以下である場合には、予め設定されているキャリア周波数(以下、「設定キャリア周波数」という)をインバータ110に出力するキャリア周波数に決定する。一方、キャリア周波数決定部101は、指示された電動モータ120の回転数が特定の回転数を超える場合には、指示された電動モータ120の回転数に応じた最適なキャリア周波数を算出し、算出したキャリア周波数(以下、「算出キャリア周波数」という)をインバータ110に出力するキャリア周波数に決定する。そして、キャリア周波数決定部101は、決定したキャリア周波数の情報を、キャリア周波数指示部103に出力する。また、キャリア周波数決定部101は、決定したキャリア周波数の情報を、ラジオアンプ部10に備えた減衰処理部11に出力する。
なお、キャリア周波数決定部101は、電動モータ120の回転数が指示される都度、図3に示したような算出キャリア周波数を算出してもよいが、後述するPWMマップ102を参照して、指示された電動モータ120の回転数に対応する算出キャリア周波数を求めてもよい。
ここで、図3を参照して、キャリア周波数決定部101が決定するキャリア周波数の切り替えについて説明する。図3には、横軸を電動モータ120の回転数[rpm]として、縦軸にキャリア周波数[kHz]の変化を示している。上述したように、電動モータ120には、回転数に同期させてキャリア周波数を変化させた方が運転(回転)の効率が高くなる回転数の閾値がある。図3では、キャリア周波数切り替え回転数が、上述の回転数の閾値である。このため、キャリア周波数決定部101は、電動モータ120の回転数がキャリア周波数切り替え回転数以下である場合には、設定キャリア周波数をインバータ110に出力するキャリア周波数に決定し、電動モータ120の回転数がキャリア周波数切り替え回転数を超える場合には、算出キャリア周波数をインバータ110に出力するキャリア周波数に決定する。図3には、設定キャリア周波数が一定で、算出キャリア周波数を鋸歯状に変化させる場合の一例を示している。ここで、算出キャリア周波数を鋸歯状に変化させるのは、電動モータ120の仕様によって電動モータ120をPWM制御するためのキャリア周波数に制約があるためである。このため、キャリア周波数決定部101は、インバータ110に出力するキャリア周波数が所定の周波数よりも高くなる場合には、キャリア周波数を低くし、例えば、インバータ110が電動モータ120の各相に出力する交流電流の振幅、つまり、交流電流の最大と最小の電流値を変更させる。
PWMマップ102は、電動モータ120の回転数ごとに、対応するキャリア周波数の情報が記憶されたマップデータである。PWMマップ102には、例えば、図3に示したような電動モータ120の回転数とキャリア周波数との関係がマップデータして記憶されている。このため、キャリア周波数決定部101は、PWMマップ102を参照することによって、電動車両のユーザーに指示された電動モータ120の回転数に対応するキャリア周波数を求めることができる。つまり、キャリア周波数決定部101は、指示された電動モータ120の回転数に対応するキャリア周波数(設定キャリア周波数や算出キャリア周波数)を、PWMマップ102に記憶されたキャリア周波数の中から選択し、選択したキャリア周波数を、決定したキャリア周波数とすることができる。
なお、車載ラジオシステム1では、PWMマップ102に記憶されたデータ、つまり、電動モータ120の回転数ごとのキャリア周波数の情報を、ラジオアンプ部10または減衰処理部11が事前に入手しておく、つまり、ECU100からPWMマップ102のデータを事前に提供しておく構成であってもよい。
キャリア周波数指示部103は、キャリア周波数決定部101によって決定されたキャリア周波数で電動モータ120を運転させるための指示を、インバータ110に出力する。これにより、インバータ110は、ECU100から出力された指示によって示されたキャリア周波数で電動モータ120をPWM制御することによって、電動車両のユーザーがアクセルペダルを操作して指示した回転数で電動モータ120を回転させる。
なお、キャリア周波数指示部103は、キャリア周波数決定部101によって決定されたキャリア周波数でPWM制御を行うためにデューティー比を変更した電圧パルス信号をインバータ110に出力する構成であってもよい。この場合、インバータ110は、キャリア周波数指示部103から出力された電圧パルス信号を交流電流に変換して、電動モータ120の各相に出力する。
ラジオアンプ部10は、減衰処理部11と電波増幅部12とを含む。
減衰処理部11は、ECU100に備えたキャリア周波数決定部101から出力されたキャリア周波数の情報に基づいて、アンテナ20によって受信した受信電波の周波数帯域に含まれる、キャリア周波数を整数倍した周波数の電波を減衰させる減衰処理を行う。そして、減衰処理部11は、減衰処理した受信電波を電波増幅部12に出力する。
なお、車載ラジオシステム1では、上述したように、ECU100に備えたPWMマップ102を、減衰処理部11が事前に入手しておく構成であってもよい。この場合、減衰処理部11は、事前に入手したPWMマップ102のデータに基づいて、キャリア周波数を整数倍した周波数の値、つまり減衰させる対象の周波数の値を、それぞれのキャリア周波数ごとに対応付けておいてもよい。これにより、減衰処理部11は、キャリア周波数決定部101によるキャリア周波数の変更に追随して、減衰処理を行うことができる。つまり、電動モータ120の回転数の変化によって変わってくるラジオノイズの周波数の変化に速やかに追随して、減衰処理を行うことができる。
ここで、図4〜図6を参照して、減衰処理部11における減衰処理について説明する。図4には、横軸を電波周波数[kHz]として、縦軸に電波のそれぞれの周波数における電波強度の一例を示している。減衰処理部11は、受信電波の周波数帯域に含まれるキャリア周波数を整数倍した周波数の電波の電波強度が所定の値以下になるように減衰させる。図4には、例えば、電波の周波数帯域に含まれる500〜2000[kHz]までの間の周波数を減衰させる対象の周波数とした場合の一例を示している。この場合、減衰処理部11は、減衰させる対象の周波数の電波強度を、例えば、1[μV]程度減衰させて、所定の値以下の電波強度にする。このとき減衰処理部11が行う減衰処理には、種々の方法がある。
例えば、減衰処理部11は、受信電波の周波数帯域に含まれるキャリア周波数の整数倍したそれぞれの周波数の値と一致する周波数の電波の電波強度を大きく(例えば、1[μV]程度)減衰させることによって、減衰させる対象の電波の電波強度を所定の値以下にするデジタルのイコライズ処理を、減衰処理として行う。図5には、横軸を受信電波の周波数[kHz]とし、縦軸を受信電波の電波強度[dBμV]として、500〜2000[kHz]までの間の受信電波に対して減衰処理部11がイコライズ処理をする場合の一例を模式的に示している。なお、図5においては、1[μV]を0[dB]として表している。図5に示したように、減衰処理部11がイコライズ処理を減衰処理として行うことによって、キャリア周波数の整数倍したそれぞれの周波数の値と一致する周波数の電波の電波強度を減衰させることができる。なお、減衰処理部11が減衰処理として行うイコライズ処理の原理は、既存のイコライザーなどによる音質変更の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、例えば、減衰処理部11は、キャリア周波数の整数倍したそれぞれの周波数の波形と逆位相の波形を受信電波の波形に重ね合わせることによって、減衰させる対象の周波数の電波を相殺して電波強度を所定の値以下にするアナログのノイズキャンセル処理を、減衰処理として行う。図6には、横軸を受信電波の周波数[kHz]とし、縦軸を受信電波の電波強度[dBμV]として、減衰処理部11がキャリア周波数の1倍、2倍、および4倍の周波数の逆位相の波形を受信電波の波形に重ね合わせるノイズキャンセル処理をする場合の一例を模式的に示している。図6に示したように、減衰処理部11がノイズキャンセル処理を減衰処理として行うことによって、受信電波に含まれるキャリア周波数の整数倍したそれぞれの周波数の値と一致する周波数の電波の電波強度を減衰させることができる。なお、減衰処理部11が減衰処理として行うノイズキャンセル処理の原理は、既存のノイズキャンセラーなどによるアクティブノイズキャンセル処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
なお、減衰処理部11が受信電波に対して行う減衰処理は、減衰させる対象の電波の電波強度を所定の値以下にすることができる処理であればよく、上述した処理に限定されるものではない。しかしながら、減衰処理部11におけるその他の減衰処理も、既存の技術によって行うことができるため、詳細な説明は省略する。
なお、上述した説明では、減衰処理部11が、アンテナ20によって受信した受信電波に対して減衰処理をする場合について説明した。しかし、車載ラジオシステム1では、電動車両のユーザーがチューナー部30によって選局したラジオ局の電波の周波数が、キャリア周波数を整数倍した周波数のラジオノイズの影響を受けない場合もある。特に、ECU100に備えたキャリア周波数決定部101が、指示された電動モータ120の回転数に応じた算出キャリア周波数をインバータ110に出力するキャリア周波数に決定した場合には、算出キャリア周波数によっては、整数倍した周波数がラジオノイズとならない場合があると考えられる。このため、減衰処理部11は、チューナー部30から電動車両のユーザーによって選局されたラジオ局の電波の周波数の情報を取得して、キャリア周波数に起因するラジオノイズの影響を受けるか否かを判定し、ラジオノイズの影響を受けると判定した場合に減衰処理を行う構成にしてもよい。
電波増幅部12は、減衰処理部11によって減衰処理された受信電波の電波強度を、予め定めた電波強度にまで増幅する。つまり、電波増幅部12は、減衰処理部11によって減衰された周波数以外の受信電波の周波数を増幅する。電波増幅部12は、増幅した受信電波をチューナー部30に出力する。なお、電波増幅部12における受信電波の増幅は、既存の技術によって行うことができるため、詳細な説明は省略する。
チューナー部30は、周波数選択部31と電圧信号送信部32とを含む。
周波数選択部31は、ラジオアンプ部10に備えた電波増幅部12から出力された受信電波に含まれるそれぞれのラジオ局から送信された電波から、電動車両のユーザーによる操作によって選択されたラジオ局(ラジオチャンネル)の周波数の電波を抽出する。周波数選択部31は、抽出した周波数の電波を電圧信号送信部32に出力する。また、ラジオアンプ部10に備えた減衰処理部11が、減衰処理を行うか否かを判定した上で実際に減衰処理をする構成である場合、周波数選択部31は、抽出する電波の周波数、つまり、電動車両のユーザーによって選局されたラジオ局の電波の周波数の情報を、減衰処理部11に出力する。なお、周波数選択部31が受信電波から選択されたラジオチャンネルの周波数の電波の抽出は、既存の技術によって行うことができるため、詳細な説明は省略する。
電圧信号送信部32は、周波数選択部31によって抽出された周波数の電波によって搬送された音声信号を、スピーカー200が発音して電動車両のユーザーが聴取可能にするための電圧信号に変換する。電圧信号送信部32はM変換した電圧信号を、スピーカー200に出力する。これにより、スピーカー200が周波数選択部31から出力された電圧信号に応じた音声を発音する。なお、電圧信号送信部32による音声信号の電圧信号への変換は、既存の技術によって行うことができるため、詳細な説明は省略する。
上記に述べたとおり、本発明を実施するための形態によれば、車載ラジオシステム1を構成するラジオアンプ部10に備えた減衰処理部11が減衰処理を行って、電動モータ120の回転数をPWM制御する際にECU100が変更したキャリア周波数に起因して電動モータ120が発生するラジオノイズの影響を削減する。これにより、本発明を実施するための形態の車載ラジオシステム1が搭載された電動車両のユーザーは、選択(選局)したラジオ局の音声を、ラジオノイズが軽減された状態で聴感を損なうことなく聴取することができる。
なお、本発明を実施するための形態では、車載ラジオシステム1を構成するラジオアンプ部10に備えた減衰処理部11が、電動モータ120の回転数をPWM制御する際にインバータ110に出力するキャリア周波数に起因するラジオノイズに対応する減衰処理をする場合の例を示した。しかしながら、車両に搭載され、PWM制御される電動モータは、電動車両の走行に関わる駆動系以外にも、例えば、パワーステアリングなどの操舵係にも用いられている。このため、車載ラジオシステム1は、本発明を実施するための形態と同様の考え方に基づいて、車両に備えた駆動系以外の電動モータをPWM制御する際のキャリア周波数に起因するラジオノイズに対応する減衰処理も、ラジオアンプ部10に備えた減衰処理部11が行う構成にしてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1・・・車載ラジオシステム
10・・・ラジオアンプ部
11・・・減衰処理部
12・・・電波増幅部
20・・・アンテナ
30・・・チューナー部
31・・・周波数選択部
32・・・電圧信号送信部
100・・・ECU
101・・・キャリア周波数決定部
102・・・PWMマップ
103・・・キャリア周波数指示部
110・・・インバータ
120・・・電動モータ
200・・・スピーカー

Claims (6)

  1. 電波によって搬送された音声信号を聴取可能にする車載ラジオシステムであって、
    受信した電波によって搬送された音声信号を聴取可能にするラジオアンプ部、
    を備え、
    前記ラジオアンプ部は、
    電動車両に搭載されたモータを指示された回転数で運転させるために決定されたキャリア周波数の信号を、前記モータに接続されたインバータに送信する制御装置から取得した前記キャリア周波数の情報に基づいて、前記受信した電波の周波数帯域に含まれる、前記キャリア周波数を整数倍した周波数の値の電波を減衰させる減衰処理部、
    を備え、
    前記減衰処理部は、
    前記整数倍した周波数の値が前記受信した電波の周波数の値と一致する周波数の電波を減衰させる減衰処理を行う、
    車載ラジオシステム。
  2. 前記減衰処理部は、
    値が一致した周波数の電波の電波強度を減衰させて、所定の電波強度の大きさ以下に減衰させる前記減衰処理を行う、
    請求項1に記載の車載ラジオシステム。
  3. 前記減衰処理部は、
    前記受信した電波に、値が一致した周波数の波形と逆位相の波形の信号を重ね合わせて、所定の電波強度の大きさ以下に減衰させる前記減衰処理を行う、
    請求項1に記載の車載ラジオシステム。
  4. 前記受信した電波に含まれる、前記減衰処理部によって減衰された周波数以外の電波を増幅する電波増幅部、
    をさらに備える、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車載ラジオシステム。
  5. 前記減衰処理部は、
    前記モータを所定の回転数以下で運転させる際に前記制御装置に予め設定された設定キャリア周波数に基づいて決定され、前記モータを前記所定の回転数を超える回転数で運転させる際に前記制御装置が前記モータの回転数に応じて算出した算出キャリア周波数に基づいて決定された前記キャリア周波数の情報に基づいて、前記減衰処理を行う、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載ラジオシステム。
  6. 前記減衰処理部は、
    前記キャリア周波数が前記算出キャリア周波数に基づいて決定された場合、前記受信した電波が、前記キャリア周波数を整数倍した周波数の電波による影響を受けるか否かを判定し、前記受信した電波が影響を受けると判定した場合に、前記減衰処理を行う、
    請求項5に記載の車載ラジオシステム。
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