JP2020119986A - 電子機器 - Google Patents

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芳男 芳須
Yoshio Yoshizu
芳男 芳須
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Abstract

【課題】蓋体が開かれた開口に対するアクセス性を高めると共に、開口を開いた蓋体等の損傷を防ぐ。【解決手段】電子機器は、開口を有する筐体と、開口を開閉する蓋体と、開口に対して蓋体を開閉可能に支持する弾性支持部材を有する開閉機構と、を備える。弾性支持部材は、開口に対して蓋体を回転可能に支持する支持部と、開口に対して支持部を変位可能にする弾性部と、支持部の移動方向を規制する規制部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器に関する。
電子機器には、筐体の開口に対して蓋体が開閉可能に設けられ、回転軸を介して蓋体を回転可能に支持する開閉機構を備えるものがある。この種の開閉機構では、開口を閉じた蓋体の姿勢から、例えば、蓋体が回転軸まわりに90度または180度の回転角度まで開くことか可能に構成されたものが知られている。筐体の開口内には、例えば、各種の操作部や、記録媒体が着脱される着脱部が設けられており、蓋体を開くことで開口に対して所望の操作が行われる。
特開平11−149759号公報
ところで、開閉機構は、開口内に配置された操作部や着脱部を操作する際に、開口に対して所定の回転角度まで開かれて停止した蓋体が、操作の妨げとなり、操作部等へのアクセス性の低下を招くことがある。また、開口に対して開かれて所定の回転角度で停止した蓋体に、操作部等を操作する手が接し、蓋体を開く方向へ押し込んだ場合に、開口に対して開閉可能な所定の回転角度を超えて蓋体が開く方向へ押されることにより、蓋体や回転軸等が損傷するおそれがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、蓋体が開かれた開口に対するアクセス性を高めると共に、開口を開いた蓋体等の損傷を防ぐことができる電子機器を提供することを目的とする。
本願の開示する電子機器の一態様は、開口を有する筐体と、前記開口を開閉する蓋体と、前記開口に対して前記蓋体を開閉可能に支持する弾性支持部材を有する開閉機構と、を備え、前記弾性支持部材は、前記開口に対して前記蓋体を回転可能に支持する支持部と、前記開口に対して前記支持部を変位可能にする弾性部と、前記支持部の移動方向を規制する規制部と、を有する。
本願の開示する電子機器の一態様によれば、蓋体が開かれた開口に対するアクセス性を高めると共に、開口を開いた蓋体等の損傷を防ぐことができる。
図1Aは、実施例の電子機器を示す斜視図である。 図1Bは、実施例の電子機器の蓋体が開いた状態を示す斜視図である。 図2は、実施例における開閉機構を示す縦断面図である。 図3は、実施例の電子機器の開閉機構を示す分解斜視図である。 図4は、実施例における開閉機構の要部を示す分解斜視図である。 図5は、実施例における開閉機構の弾性支持部材を示す斜視図である。 図6Aは、実施例の電子機器において蓋体が閉じた状態を示す側面図である。 図6Bは、実施例の電子機器において蓋体が90度開いた状態を示す側面図である。 図6Cは、実施例の電子機器において蓋体が180度開いた状態を示す側面図である。 図6Dは、実施例の電子機器において蓋体が270度まで開いた状態を示す側面図である。 図7Aは、実施例における開閉機構において蓋体が180度開いた状態を示す縦断面図である。 図7Bは、実施例における開閉機構において蓋体が190度開いた状態を示す縦断面図である。 図7Cは、実施例における開閉機構において蓋体が220度開いた状態を示す縦断面図である。 図7Dは、実施例における開閉機構において蓋体が250度開いた状態を示す縦断面図である。 図7Eは、実施例における開閉機構において蓋体が270度開いた状態を示す縦断面図である。 図8Aは、実施例における開閉機構において蓋体が10度開いた状態を示す縦断面図である。 図8Bは、実施例における開閉機構において蓋体が3度開いた状態を示す縦断面図である。 図8Cは、実施例における開閉機構において蓋体が2度開いた状態を示す縦断面図である。 図8Dは、実施例における開閉機構において蓋体が閉じた状態を示す縦断面図である。 図9は、実施例における弾性支持部材の変形例を示す縦断面図である。
以下に、本願の開示する電子機器の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示する電子機器が限定されるものではない。
(電子機器の構成)
図1Aは、実施例の電子機器を示す斜視図である。図1Bは、実施例の電子機器の蓋体が開いた状態を示す斜視図である。図2は、実施例における開閉機構を示す縦断面図である。図1A、図1B及び図2に示すように、実施例の電子機器1は、開口5を有する筐体6と、開口5を開閉する蓋体7と、開口5に対して蓋体7を開閉するための開閉機構8と、を備える。本実施例の電子機器1は、例えば、机上に設置されて、開口5に対して蓋体7が開かれた状態で開口5内で各種の操作等が行わるものである。図1A以降において、電子機器1の奥行き方向をX方向とし、電子機器1の幅方向をY方向とし、電子機器1の高さ方向をZ方向として示す。
図1Bに示すように、筐体6の開口5は、電子機器1の前面1aの幅方向(Y方向)にわたって設けられている。筐体6の開口5内には、前面パネル10が設けられている。前面パネル10には、例えば、筐体6内へ送る外気を取り込むための空気口10a、USB(Universal Serial Bus)等の接続端子の接続口10b、電源ボタン10c、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置の取付け部10d、電子機器1の動作状態を示す複数の表示ランプ10e、各種のスイッチ10fがそれぞれ設けられている。なお、本実施例における開口5は、開口5内に前面パネル10が配置される構造に限定されず、筐体6の内部に貫通する開口として形成されてもよい。
蓋体7には、前面パネル10の電源ボタン10cを押し込み操作するための操作ボタン7aと、前面パネル10の空気口と連通する通気口7bとが設けられている。また、蓋体7の幅方向(Y方向)の両側には、図2に示すように、開閉機構8によって支持される回転軸11がそれぞれ設けられている(図3参照)。
図1B及び図2に示すように、蓋体7には、蓋体7が開口5を閉じたときに開口5に係合する複数の係合凹部12が設けられている。複数の係合凹部12は、蓋体7が開口5を閉じた姿勢における蓋体7の上端に設けられており、蓋体7の幅方向(Y方向)に間隔をあけて配置されている。
開口5には、蓋体7の各係合凹部12と係合する複数の係合凸部13が設けられている。複数の係合凸部13は、開口5の上端に設けられており、蓋体7の各係合凹部12と対応する位置に配置されている。
なお、本実施例における係合凸部と係合凹部の配置に限定されず、本実施例とは逆に、係合凸部が蓋体7に設けられて係合凹部が開口5に設けられてもよい。また、蓋体7の係合凸部と開口5の係合凸部とが係合するように構成されてもよい。また、前面パネル10に対向する、蓋体7の内側には、前面パネル10と同様に、各種の操作部が設けられてもよい。
(開閉機構の構成)
図3は、実施例の電子機器1の開閉機構8を示す分解斜視図である。図4は、実施例における開閉機構8の要部を示す分解斜視図である。図3に示すように、開閉機構8は、開口5の幅方向(Y方向)における両側にそれぞれ配置されている。図2、図3及び図4に示すように、開閉機構8は、開口5に対して蓋体7を開閉可能に支持する弾性支持部材15と、弾性支持部材15を収容する収容凹部16と、収容凹部16を覆うカバー部材17と、を有する。
(弾性支持部材の構成)
図5は、実施例における開閉機構8の弾性支持部材15を示す斜視図である。図5では、電子機器1の前面1aに向かって開口5の幅方向(Y方向)の左側に配置された開閉機構8を示している。図3、図4及び図5に示すように、弾性支持部材15は、開口5に対して蓋体7を回転可能に支持する支持部21と、開口5に対して支持部21を変位可能にする弾性部22と、支持部21の移動方向を規制する規制部23と、を有する。
弾性支持部材15は、例えば、樹脂材料等のよってP字状に形成されており、一端に配置された支持部21から、規制部23、弾性部22の順に連続して一体に形成されている。支持部21は、蓋体7の回転軸11を回転可能に支持する軸穴21aを有する。軸穴21aは、支持部21のY方向に貫通して形成されている。規制部23は、支持部21からZ方向に延びる角柱状に形成されており、開口5に対して支持部21が一方向であるZ方向のみに移動するように規制する。
弾性部22は、U字状に湾曲されて形成されており、弾性部22の基端22aが規制部23に連結されている。弾性部22の先端22bは、支持部21の移動方向(Z方向)に対して弾性変形するように規制部23から延ばされている。また、弾性部22の基端22a側は、図2及び図4に示すように、規制部23の移動方向(Z方向)に対して直交する方向(X方向)に沿って直線状に延びている。弾性部22は、規制部23から直線状に延ばされた部分から円弧状に曲げられて折り返されており、先端22b側が規制部23へ向かって直線状に延びている。弾性部22の先端22bは、規制部23の近傍まで延びている。
また、弾性支持部材15には、図4に示すように、カバー部材17の一側17aが重ね合される段部15aが、Y方向に対して窪んで形成されている。
開閉機構8の収容凹部16は、図3に示すように、開口5の幅方向(Y方向)における両側の縁部にそれぞれ形成されている。図2及び図4に示すように、収容凹部16には、カバー部材17の一側17aが重ね合される段部16aが、Y方向に対して窪んで形成されている。
収容凹部16には、図2及び図4に示すように、弾性支持部材15の弾性部が突き当てられる突当壁16bが形成されており、弾性支持部材15のZ方向に対する位置が規制されている。また、収容凹部16の段部16aに重ね合されたカバー部材17の一側17aに、弾性支持部材15の段部15aが接することによっても、弾性支持部材15のZ方向に対する位置が規制されている。これにより、弾性支持部材15の弾性部22の弾性変形に伴って開口5に対して移動する支持部21の位置の信頼性が高められている。
また、収容凹部16には、弾性支持部材15の弾性部22の先端22bの移動を案内するガイド部16cが設けられている。ガイド部16cは、例えば、弾性部22の先端22bが摺接する平面として形成されている。ガイド部16cには、弾性部22における円弧状に曲げられた一部を進入可能とする切り欠き部16dが形成されている。切り欠き部16dは、弾性変形する弾性部22が接触しないような所望の大きさに形成されている。これにより、収容凹部16は、弾性部22の弾性変形を妨げることなく、弾性部22の先端22bの移動をスムーズに案内することができる。
また、収容凹部16には、支持部21及び規制部23をZ方向への移動を案内するガイド面16eと、支持部21を収容凹部16から筐体6の外側へ移動させるための貫通口16fとが形成されている。ガイド面16eは、Z方向に沿って延ばされて、貫通口16fに連続して形成されている。弾性支持部材15は、蓋体7が、開口5を閉じた姿勢から、回転軸11まわりに180度を超えて回動されたときに、弾性部22が弾性変形することで、回転軸11を支持する支持部21を、貫通口16fから筐体6の外側に移動させる。
開閉機構8のカバー部材17は、四角形の平板状に形成されており、収容凹部16の段部16a及び弾性支持部材15の段部15aと、突当壁16bとに跨って収容凹部16に嵌め込まれている。このようにカバー部材17は、収容凹部16及び弾性支持部材15を覆うことにより、開口5内で操作を行う際に開閉機構8に指先を誤って挟み込むことを防ぐと共に、開口5の縁部に配置された開閉機構8が隠されることで開口5の内側の外観を損なわないように美観が確保されている。
また、カバー部材17は、収容凹部16を覆うように弾性支持部材15の弾性部22及び規制部23に重ねられることで、弾性部22及び規制部23に接して配置されており、規制部23の移動方向及び弾性部22の移動方向をそれぞれ案内する機能も奏している。
(蓋体の開閉動作)
図6Aは、実施例の電子機器1において蓋体7が閉じた状態を示す側面図である。図6Bは、実施例の電子機器1において蓋体7が90度開いた状態を示す側面図である。図6Cは、実施例の電子機器1において蓋体7が180度開いた状態を示す側面図である。図6Dは、実施例の電子機器1において蓋体7が270度まで開いた状態を示す側面図である。
蓋体7が開口5を開くとき、図6A、図6B及び図6Cに示すように、蓋体7は、開口5を閉じた姿勢から、回転軸11まわりに180度まで、弾性支持部材15の弾性部22を弾性変形させずに開かれる。その後、図6Dに示すように、蓋体7が180度を超えて開かれるときに、蓋体7の回転軸11まわりの回転に伴って、弾性支持部材15の弾性部22が徐々に弾性変形する。したがって、蓋体7は、開口5に対して180度まで回転軸11まわりに回転自在に開閉されると共に、180度を超えて270度まで、弾性支持部材15の弾性部22が弾性変形しながら開かれる。
すなわち、蓋体7は、開口5を閉じた姿勢から、270度まで回転自在に開くのではなく、180度まで開いた状態で一旦停止し、蓋体7を更に開く方向へ、弾性部22を弾性変形させるように外力を加え続けながら開くことで180度を超えて270度まで開くことが可能にされている。したがって、270度まで開かれた蓋体7は、蓋体7を開く方向に押す外力を解除することで、270度から180度まで、弾性支持部材15の弾性部22の弾性力によって自動的に復帰する。
(蓋体の開閉に伴う弾性支持部材の動作)
まず、蓋体7が180度を超えて開かれたときの弾性支持部材15の動作及び回転軸11の位置について説明する。図7Aは、実施例における開閉機構8において蓋体7が180度開いた状態を示す縦断面図である。図7Bは、実施例における開閉機構8において蓋体7が190度開いた状態を示す縦断面図である。図7Cは、実施例における開閉機構8において蓋体7が220度開いた状態を示す縦断面図である。図7Dは、実施例における開閉機構8において蓋体7が250度開いた状態を示す縦断面図である。図7Eは、実施例における開閉機構8において蓋体7が270度開いた状態を示す縦断面図である。
図7Aに示すように、蓋体7は、弾性支持部材15の弾性部22が弾性変形せずに180度まで開かれた後、図7Bに示すように、180度を超えて更にR1方向へ開かれたときに、弾性部22が弾性変形を始める。図7B、図7C及び図7Dに示すように、蓋体7が更にR1方向へ開かれることに伴って、弾性部22が弾性変形することで、規制部23及び支持部21がZ方向に沿って下降する。規制部23及び支持部21がZ方向に沿って徐々に下降することで、支持部21は、収容凹部16の貫通口16fから、筐体6の外側へ向かって徐々に移動する。
すなわち、弾性支持部材15は、蓋体7が、開口5を閉じた姿勢から、回転軸11まわりに180度を超えて回動されたとき、弾性部22が弾性変形することで、回転軸11を支持する支持部21を、貫通口16fから筐体6の外側に向かって徐々に移動させる。このように支持部21に支持された回転軸11が筐体6の外側に移動することにより、蓋体7は、回転軸11まわりの回転が妨げられることなく、開口5に対して180度から270度までスムーズに開くことが可能になる。
また、図7A、図7B及び図7Cに示すように、蓋体7がR1方向へ開かれることにより、弾性支持部材15は、弾性部22の弾性変形に伴って、先端22bがガイド部16c上に沿って摺動し、規制部23に接する。続いて、図7Dに示すように、弾性支持部材15は、弾性部22が更に弾性変形することで、弾性部22の一部が、切り欠き部16d側へ進入することにより、弾性部22がスムーズな弾性変形を続ける。
そして、図7Eに示すように、開口5に対して蓋体7が270度まで開かれたときに、弾性支持部材15の支持部21に支持された回転軸11全体が筐体6の外側へ移動すると共に、蓋体7が筐体6の底面に接する。このように270度まで開かれた蓋体7は、筐体6の底面に突き当てられることで、270度を超えて開く方向(R1方向)へ回転不能となる。このため、270度まで開いた蓋体7に開く方向(R1方向)へ外力が加わった場合であっても蓋体7や回転軸11等を損傷することが抑えられる。
また、本実施例の開閉機構8では、180度を超えて蓋体7を開くときに開く方向(R1方向)へ外力を加えながら弾性部22を弾性変形させるが、蓋体7の自重によって弾性部22が弾性変形し、蓋体7が180度まで開いたときに回転軸11全体が筐体6の外側に移動するように構成されてもよい。
つぎに、蓋体7が閉じられるときの弾性支持部材15の動作について説明する。図8Aは、実施例における開閉機構8において蓋体7が10度開いた状態を示す縦断面図である。図8Bは、実施例における開閉機構8において蓋体7が3度開いた状態を示す縦断面図である。図8Cは、実施例における開閉機構8において蓋体7が2度開いた状態を示す縦断面図である。図8Dは、実施例における開閉機構8において蓋体7が閉じた状態を示す縦断面図である。
開閉機構8は、図8A及び図8Bに示すように、蓋体7が閉じられるときに、蓋体7の係合凹部12が、開口5の係合凸部13に接する。蓋体7の係合凹部12が開口5の係合凸部13に接した後、図8Cに示すように、蓋体7が閉じる方向(R2方向)へ更に回転されることで、係合凸部13に対して係合凹部12が相対的に移動して、蓋体7全体が下方(Z方向)へ移動する。このため、蓋体7の移動に伴って、弾性支持部材15の弾性部22が弾性変形する。続いて、図8Dに示すように、開口5を閉じる姿勢まで蓋体7が回転されたときに、係合凸部13と係合凹部12とが係合されると共に、弾性変形した弾性部22が元の状態に戻る。
なお、本実施例における弾性支持部材15は、支持部21及び規制部23に、弾性部22が一体に形成されたが、弾性部22が別部品によって構成されてもよい。弾性部22としては、例えば、板バネや、図9に示すように圧縮コイルバネ29が用いられてもよい。
図9は、実施例における弾性支持部材の変形例を示す縦断面図である。図9に示すように、弾性支持部材25は、支持部27及び規制部28を有する支持体26と、開口5に対して支持部27を変位可能にする圧縮コイルバネ29と、を有する。圧縮コイルバネ29は、一端が収容凹部16の内壁16gに接すると共に、他端が、規制部28に形成された突当片28aに接して配置されている。支持部27及び規制部28は、上述した弾性支持部材15の支持部21及び規制部23と同様に機能する。このように圧縮コイルバネ29を用いる場合においても、弾性支持部材15の弾性部22と同様に、Z方向に対して弾性変形することにより、回転軸11がZ方向へ移動するように構成されればよく、弾性支持部材15と同様の動作を得ることが可能である。
(実施例の効果)
上述したように実施例の電子機器1の開閉機構8は、開口5に対して蓋体7を開閉可能に支持する弾性支持部材15を有しており、弾性支持部材15が、開口5に対して蓋体7を回転可能に支持する支持部21と、開口5に対して支持部21を変位可能にする弾性部22と、支持部21の移動方向を規制する規制部23と、を有する。これにより、開口5に対して開かれる蓋体7の回転角度を大きく確保することが可能になるので、蓋体7が開かれた開口5に対するアクセス性を高めると共に、開口5を開いた蓋体7や回転軸11等の破損を防ぐことができる。例えば、開口5に対する蓋体7の回転角度を270度まで確保することが可能になり、開口5に対して開かれた蓋体7を誤って手で押した場合であっても、蓋体7が開く方向(R1方向)へ更に回転可能に支持されているので、蓋体7や回転機構8の損傷を防ぐことができる。
特に、実施例の電子機器1は、電子機器1の幅方向(Y方向)が鉛直方向に沿う姿勢で、いわゆる縦置きで設置されて、蓋体7が水平方向に対して開閉される姿勢で使用された場合、開口5を開いた蓋体7にユーザの手が衝突した際に蓋体7を開く方向(R1方向)へ回転させる可能性が高まる。このような場合であっても、電子機器1によれば、開閉機構8の弾性支持部材15が弾性変形することにより、蓋体7が270度まで開くことが可能なので、蓋体7や開閉機構8の損傷を効果的に防ぐことができる。
また、実施例の電子機器1では、蓋体7が開口5を閉じたときに互いに係合する係合凸部13と係合凹部12が、開口5と蓋体7に設けられている。本実施例では、弾性支持部材15の弾性部22が弾性変形することで、係合凸部13と係合凹部12とが適正に係合することが可能であるので、開口5を閉じた蓋体7を係合させるためのラッチ部品が不要となり、蓋体7の開閉構造を簡素化することができる。
また、実施例の開閉機構8における弾性支持部材15は、支持部21、弾性部22及び規制部23が一体に形成されており、弾性部22の基端22aが規制部23に連結され、弾性部22の先端22bが、支持部21の移動方向(Z方向)に対して弾性変形するように規制部23から延ばされている。これにより、開口5に対して回転軸11を移動可能に支持するための弾性支持部材15及び支持構造を簡素化し、開閉機構8をコンパクトに構成することができる。
また、実施例の開閉機構8における弾性支持部材15は、蓋体7が、開口5を閉じた姿勢から回転軸11まわりに180度を超えて回動されたときに、弾性部22が弾性変形することで回転軸11を筐体6の外側に移動させる。このように回転軸11が筐体6の外側へ移動されることで、180度を超えて回転される蓋体7の開閉動作をスムーズに行うことができる。
また、実施例の開閉機構8は、弾性支持部材15を収容する収容凹部16と、収容凹部16を覆うカバー部材17と、を有しており、カバー部材17が、弾性部22及び規制部23に接して配置されている。これにより、開閉機構8の外観を向上すると共に、開閉機構8に指先等を挟み込むことを防ぐことができる。加えて、弾性支持部材15の弾性部22の移動方向、規制部23の移動方向を簡素な構成で案内することができるので、開閉機構8をコンパクトに構成することができる。
また、実施例の開閉機構8における収容凹部16には、弾性支持部材15の弾性部22の先端22bの移動を案内するガイド部16cが設けられている。これにより、弾性部22の変形動作の信頼性を高めることができる。
また、実施例の開閉機構8にける収容凹部16のガイド部16cには、弾性変形した弾性部22の一部を進入可能とする切り欠き部16dが形成されている、これにより、先端22bが案内された弾性部22の変形動作を妨げることなく、弾性部22をスムーズに弾性変形させることができる。
なお、本実施例では、弾性支持部材15の支持部21に、蓋体7の回転軸11を支持する軸穴21aが設けられたが、支持部21に回転軸が設けられ、蓋体7に軸穴が設けられてもよい。また、本実施例における開閉機構8は、筐体6の開口5に対して開閉される蓋体7に適用されたが、蓋体7として、筐体6が開口5を有さずに筐体6の前面に重ねられるパネル部材(図示せず)に適用されてもよく、本実施例と同様の効果が得られる。
1 電子機器
5 開口
6 筐体
7 蓋体
8 開閉機構
11 回転軸
12 係合凹部
13 係合凸部
15 弾性支持部材
16 収容凹部
17 カバー部材
21 支持部
22 弾性部
23 規制部

Claims (7)

  1. 開口を有する筐体と、
    前記開口を開閉する蓋体と、
    前記開口に対して前記蓋体を開閉可能に支持する弾性支持部材を有する開閉機構と、を備え、
    前記弾性支持部材は、前記開口に対して前記蓋体を回転可能に支持する支持部と、前記開口に対して前記支持部を変位可能にする弾性部と、前記支持部の移動方向を規制する規制部と、を有する、電子機器。
  2. 前記蓋体及び前記筐体の一方には、前記蓋体が前記開口を閉じたときに互いに係合する係合凸部と係合凹部のいずれか一方が設けられ、
    前記蓋体及び前記筐体の他方には、前記係合凸部と前記係合凹部の他方が設けられている、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記弾性支持部材は、前記支持部、前記弾性部及び前記規制部が一体に形成され、
    前記弾性部は、基端が前記規制部に連結され、先端が、前記支持部の移動方向に対して弾性変形するように前記規制部から延ばされている、
    請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記蓋体は、前記支持部に回転軸を介して回転可能に支持され、
    前記弾性支持部材は、前記蓋体が、前記開口を閉じた姿勢から前記回転軸まわりに180度を超えて回動されたときに、前記弾性部が弾性変形することで前記回転軸を前記筐体の外側に移動させる、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記開閉機構は、前記弾性支持部材を収容する収容凹部と、前記収容凹部を覆うカバー部材と、を有し、
    前記カバー部材は、前記弾性部及び前記規制部に接して配置されている、
    請求項3に記載の電子機器。
  6. 前記収容凹部には、前記弾性部の前記先端の移動を案内するガイド部が設けられている、
    請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記ガイド部には、弾性変形した前記弾性部の一部を進入可能とする切り欠き部が形成されている、
    請求項6に記載の電子機器。
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