JP2020119525A - 透視型電極用積層体及び透視型電極用積層体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】干渉縞が視認されにくく、かつ反りも発生しにくい透視型電極用積層体を提供する。【解決手段】透視型電極用積層体1は、第一導体層21、第一接着層20、透明基材10、第二接着層30、及び第二導体層31を備え、これらが前記の順番に並んで積層している。透明基材10は、リタデーション値が100nm以下であるシクロオレフィンフィルム、リタデーション値が100nm以下であるポリカーボネートフィルム、又はリタデーション値が3000nm以上であるポリエステルフィルムを含む。【選択図】図2
Description
本開示は、一般には、透視型電極用積層体及びその製造方法に関する。本開示は、詳細には、透明基材と導体層とを含む透視型電極用積層体と、その製造方法とに関する。
特許文献1には、透明基材と、透明基材の片面もしくは両面に透明接着層を介して設けられた銅箔とを有する透視型電極用積層体から、タッチパネルディスプレイを作製することが開示されている。特許文献1には、透明基材の材料としてPET(ポリエチレンテレフタレート)が例示されている。
透視型電極用積層体における透明基材がPET製である場合は、透視型電極用積層体及びタッチパネルディスプレイは、加熱されても反りが生じにくい。
しかし、タッチパネルディスプレイにおける透明基材がPET製であると、特に偏光サングラスを着用した人がタッチパネルディスプレイを見た場合に、干渉縞が視認されることがあった。
本開示の目的は、干渉縞が視認されにくく、かつ反りも発生しにくい透視型電極用積層体と、その製造方法とを提供することにある。
本開示の一態様に係る透視型電極用積層体は、第一導体層、第一接着層、透明基材、第二接着層、及び第二導体層を備え、これらが前記の順番に並んで積層する。前記透明基材は、リタデーション値が100nm以下であるシクロオレフィンフィルム、リタデーション値が100nm以下であるポリカーボネートフィルム、又はリタデーション値が3000nm以上であるポリエステルフィルムを含む。
本開示の一態様に係る透視型電極用積層体の製造方法では、第一導体層、第一接着層、透明基材、第二接着層、及び第二導体層を備え、これらを前記の順番に並べて積層する。前記透明基材は、リタデーション値が100nm以下であるシクロオレフィンフィルム、リタデーション値が100nm以下であるポリカーボネートフィルム、又はリタデーション値が3000nm以上であるポリエステルフィルムを含む。前記第一接着層及び前記第二接着層の各々は、溶剤を含有する接着剤から作製される。前記第一接着層及び前記第二接着層の各々の前記溶剤の含有量は1000ppm以下である。前記第一接着層及び前記第二接着層の各々が、前記接着剤が加熱されることで作製される。前記接着剤中の前記溶剤は、沸点が80℃以下である成分を含む。
本開示の一態様によると、干渉縞が視認されにくく、かつ反りも発生しにくい透視型電極用積層体が得られる。
(第一実施形態)
1.概要
タッチパネルディスプレイ100の一例を図1に示す。タッチパネルディスプレイ100は、画像表示装置110と、画像表示装置110上に配置されるタッチパネルセンサ120とを備える。
1.概要
タッチパネルディスプレイ100の一例を図1に示す。タッチパネルディスプレイ100は、画像表示装置110と、画像表示装置110上に配置されるタッチパネルセンサ120とを備える。
画像表示装置110は、例えば、液晶表示パネル、プラズマ画像表示パネル、電界発光(Electro Luminescence)パネル、電子ペーパー、ブラウン管である。
タッチパネルセンサ120は、投影型静電容量方式の一種である相互容量方式のタッチパネルセンサである。具体的には、タッチパネルセンサ120は、電極部材121と、制御回路122と、カバー123とを備える。電極部材121は、透明基材と、その両面に検出電極とを備える。カバー123は、電極部材121上に設けられ、検出電極を覆っている。
タッチパネルセンサ120では、カバー123の表面に人の指などの指示物が近づけられると、透明基材の厚み方向に重なる検出電極の交点に形成されるコンデンサの静電容量が変化する。この静電容量の変化を制御回路122で検知することにより、指示物が近づけられた位置を特定できる。第一実施形態に係る透視型電極用積層体1(以下、積層体1ともいう、図2参照)は、このタッチパネルセンサ120の作製に用いることができ、具体的には、タッチパネルセンサ120に含まれる電極部材121の作製に適用できる。
本実施形態の積層体1は、第一導体層21、第一接着層20、透明基材10、第二接着層30、第二導体層31を備え、これらが前記の順番に並んで積層されている。また透明基材10は、リタデーション値が100nm以下であるシクロオレフィンフィルム、リタデーション値が100nm以下であるポリカーボネートフィルム、又はリタデーション値が3000nm以上であるポリエステルフィルムを含む。
タッチパネルディスプレイ100が、本実施形態の積層体1を用いて作製したタッチパネルセンサ120を備える場合、透明基材10が、リタデーション値が100nm以下であるシクロオレフィンフィルム、リタデーション値が100nm以下であるポリカーボネートフィルム、又はリタデーション値が3000nm以上であるポリエステルフィルムを含むことにより、偏光グラスを着用した人がタッチパネルディスプレイ100を見ても干渉縞が視認されにくい。特に、タッチパネルディスプレイ100がカーナビゲーション・システム等の車載用途に適用する場合、干渉縞を視認されにくくすることが重要となる。
またタッチパネルディスプレイ100が、偏光板を備える画像表示装置110と、PET製の透明基材とを含む場合、偏光グラスを着用した人がタッチパネルディスプレイ100を見ると、ブラックアウトと呼ばれる表示不良が生じることがある。このブラックアウトが生じると、見る角度によって画面が真っ暗になり、表示が見えなくなる。この点、透明基材10が、リタデーション値が3000nm以上であるポリエステルフィルムを含むことにより、偏光グラスを着用した者がタッチパネルディスプレイを見ても、ブラックアウトが生じにくい。
また本実施形態の積層体1では、透明基材10の第一面11上に第一導体層21が設けられ、かつ、第二面12上にも第二導体層31が設けられている。このため、透明基材10と第一導体層21との線膨張係数差と、透明基材10と第二導体層31との線膨張係数差と、によって生じる積層体1の反りを抑制することができる。そのため、積層体1の周囲で温度変化が生じても、積層体1に反りが生じることを抑制することができる。
2.詳細
2−1.透視型電極用積層体の構成
以下、第一実施形態に係る積層体1の構成を詳細に説明する。
2−1.透視型電極用積層体の構成
以下、第一実施形態に係る積層体1の構成を詳細に説明する。
積層体1は、図2に示すように、透明基材10、第一導体層21、第一接着層20、第二導体層31、及び第二接着層30を含む。これらの層の構成を、詳細を説明する。
(1)透明基材
透明基材10は、透明、かつ、シート状の部材である。透明基材10の平面視の形状は、特に限定されない。透明基材10は、その厚み方向の一方の向きを向く第一面11と、第一面11とは反対側を向く第二面12とを有する。
透明基材10は、透明、かつ、シート状の部材である。透明基材10の平面視の形状は、特に限定されない。透明基材10は、その厚み方向の一方の向きを向く第一面11と、第一面11とは反対側を向く第二面12とを有する。
本実施形態の透明基材10は、リタデーション値が100nm以下であるシクロオレフィンフィルム、リタデーション値が100nm以下であるポリカーボネートフィルム、又はリタデーション値が3000nm以上であるポリエステルフィルムを含む。
上記シクロオレフィンフィルムは、リタデーション値が100nm以下であり、かつ、シクロオレフィン製のフィルムであれば、特に限定されない。リタデーション値が100nm以下であるシクロオレフィンフィルムの市販品として、例えば、JSR製の製品名アートン、日本ゼオン製の製品名ZF14及びZF16等を挙げられる。
上記ポリカーボネートフィルムは、リタデーション値が100nm以下であり、かつ、ポリカーボネート製のフィルムであれば、特に限定されない。
上記ポリエステルフィルムは、リタデーション値が3000nm以上であり、かつ、ポリエステル製のフィルムであれば、特に限定されない。リタデーション値が3000nm以上であるポリエスエステルフィルムの市販品として、例えば、東洋紡製の超複屈折ポリエステルフィルム(製品名:SRF)等を挙げられる。
本実施形態では、透明基材10の厚みが、40μm以上200μm以下であることが好ましい。この場合、透明基材10の透明性を確保しながら、透明基材10の強度を確保することができる。それにより、透明基材10にシワ等が発生すること抑制でき、また透明基材10を取り扱い易くすることができる。このため、本実施形態の透明基材10は、リタデーション値が100nm以下であり、かつ、厚みが40μm以上200μm以下であるシクロオレフィンフィルムを含むことが好ましい。また透明基材10は、リタデーション値が100nm以下であり、かつ、厚みが40μm以上200μm以下であるポリカーボネートフィルムを含むことも好ましい。また透明基材10は、リタデーション値が3000nm以上であり、かつ、厚みが40μm以上200μm以下であるポリエステルフィルムを含むことも好ましい。
透明基材10の線膨張係数は、特に限定されないが、例えば50℃/ppm以下であることが好ましい。
(2)第一導体層
第一導体層21は、導電性を有する金属製である。第一導体層21の平面視の形状は、特に限定されないが、透明基材10の第一面11と同じであってもよく、第一面11よりも小さくても良い。
第一導体層21は、導電性を有する金属製である。第一導体層21の平面視の形状は、特に限定されないが、透明基材10の第一面11と同じであってもよく、第一面11よりも小さくても良い。
第一導体層21は、例えば、銅、ニッケル、アルミニウム及び銀からなる群より選択される一種の単体またはそれらを含む合金であることが好ましい。特に、第一導体層21の主成分が銅であることが好ましい。この場合、第一導体層21の層質量に対する銅の割合は、80質量%以上が好ましく、85%以上がより好ましく、90質量%以上が特に好ましい。
第一導体層21の厚みは、0.5μm以上3.0μm以下であることが好ましい。本実施形態の積層体1では、透明基材10の一方に第一導体層21が設けられ、かつ、他方に第二導体層31が設けられているため、第一導体層21の厚みが上記の範囲内であっても、積層体1に反りが発生しにくくできる。また積層体1の反りを抑制するためには、第一導体層21の線膨張係数が10ppm/℃以上20ppm/℃以下であることが好ましい。
本実施形態の第一導体層21は金属箔である。例えば第一導体層21が銅製である場合には、第一導体層21は銅箔である。
(3)第一接着層
第一接着層20は、透明基材10と第一導体層21との間に介在している。第一接着層20によって、透明基材10と第一導体層21とを接着することができる。第一接着層20は、透明基材10の第一面11と直接接しており、かつ、第一導体層21とも直接接している。
第一接着層20は、透明基材10と第一導体層21との間に介在している。第一接着層20によって、透明基材10と第一導体層21とを接着することができる。第一接着層20は、透明基材10の第一面11と直接接しており、かつ、第一導体層21とも直接接している。
第一接着層20は、例えば、透明の接着剤の硬化物である。このため、第一接着層20は、接着剤から作製することができる。第一接着層20を作製するための接着剤は、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、及びウレタン樹脂からなる群から選択される一種以上の成分を含むことが好ましい。この場合、第一接着層20の透明性を向上させることができる。
第一接着層20を作製するための接着剤は、上記の樹脂に加えて、溶剤を含有することができる。すなわち第一接着層20は、溶剤を含有する接着剤から作製されうる。ただし、第一接着層20に残留する溶剤の量が少ないことが好ましい。第一接着層20に残留する溶剤の量を少なくすることにより、透明基材10と第一導体層21との接着性を確保しやすく、また第一接着層20に含まれる溶剤由来のアウトガスの発生を抑制することができる。具体的には、第一接着層20の溶剤の含有量は、1000ppm以下であることが好ましい。
第一接着層20を作製するための接着剤中の溶剤は、沸点が80℃以下である成分を含むことが好ましい。この場合、接着剤から溶剤を揮発させやすくでき、第一接着層20に含まれる溶剤由来のアウトガスの発生を抑制することができる。また接着剤の加熱温度が低くても接着剤から溶剤を揮発させやすいことから、接着剤の加熱温度を低くすることができ、反りの発生を抑制しやすい。
接着剤中の溶剤は、エステル系溶剤を含み、かつ、実質的に芳香族系化合物溶剤を含まないことが好ましい。エステル系溶剤の沸点は低い傾向があるため、接着剤中の溶剤がエステル系溶剤を含むことにより、接着剤を硬化させる際の加熱温度が低くても、溶剤を蒸発させやすい。エステル系溶剤の例には、酢酸エチル、酢酸ブチル等が含まれる。また透明基材10が、シクロオレフィンフィルム、又はポリエステルフィルムを含む場合、接着剤中の溶剤にトルエン等の芳香族系化合物溶剤が含まれると、透明基材10に破損が生じうる。このため、接着剤中の溶剤が実質的に芳香族系溶媒を含まないことにより、透明基材10の破損を抑制することができる。なお、溶剤が実質的に芳香族系化合物溶剤を含まないことには、溶剤に芳香族系化合物溶剤が全く含まれない場合と、溶剤に芳香族系化合物溶剤が僅かに含まれる場合と、が含まれる。溶剤に芳香族系化合物溶剤が僅かに含まれる場合、溶剤全量に対する芳香族系化合物溶剤の割合は、5%以下であることが好ましい。また溶剤は、芳香族系化合物溶剤を含む場合には、不可避的に混入する芳香族系化合物溶剤のみを含むことが好ましい。さらに、透明基材10がポリカーボネートフィルムを含み、かつ、接着剤中の溶剤がエステル系溶剤を含む場合には、透明基材10に接着剤を塗布する前に、透明基材10をハードコート等で保護することが好ましい。
(4)第二導体層
第二導体層31は、導電性を有する金属製である。第二導体層31は、例えば、銅、ニッケル、アルミニウム及び銀からなる群より選択される一種の単体またはそれらを含む合金であることが好ましい。特に、第二導体層31の主成分が銅であることが好ましい。この場合、第二導体層31の層質量に対する銅の割合は、80質量%以上が好ましく、85%以上がより好ましく、90質量%以上が特に好ましい。第二導体層31の材質が、第一導体層21と同じであることも好ましい。
第二導体層31は、導電性を有する金属製である。第二導体層31は、例えば、銅、ニッケル、アルミニウム及び銀からなる群より選択される一種の単体またはそれらを含む合金であることが好ましい。特に、第二導体層31の主成分が銅であることが好ましい。この場合、第二導体層31の層質量に対する銅の割合は、80質量%以上が好ましく、85%以上がより好ましく、90質量%以上が特に好ましい。第二導体層31の材質が、第一導体層21と同じであることも好ましい。
第二導体層31の厚みは、0.5μm以上3.0μm以下であることが好ましい。一般的に、第二導体層31の厚みが薄い程、積層体1の周囲の温度の上昇に伴い、積層体1に反りが生じやすい。この点、本実施形態の積層体1では、透明基材10の一方に第一導体層21が設けられ、かつ、他方に第二導体層31が設けられているため、第二導体層31の厚みが上記の範囲内であっても、積層体1に反りが生じにくくできる。また積層体1の反りを抑制するためには、第二導体層31の線膨張係数が10ppm/℃以上20ppm/℃以下であることが好ましい。
本実施形態では、第一導体層21及び第二導体層31の各々の厚みは0.5μm以上3.0μm以下であり、かつ、第一導体層21及び第二導体層31の各々の線膨張係数は10ppm/℃以上20ppm/℃以下であることが好ましい。この場合、積層体1の周囲の温度が上昇しても、積層体1に反りが生じることを特に抑制することができる。また第二導体層31の厚みと、第一導体層21の厚みとの比は、1.0:0.8〜1.0:1.2の範囲内であることが好ましい。また第二導体層31の線膨張係数と、第一導体層21の線膨張係数との比が、1.0:0.8〜1.0:1.2の範囲内であることが好ましい。
本実施形態の第二導体層31は金属箔である。例えば、第二導体層31が銅製である場合には、第二導体層31は銅箔である。本実施形態の積層体1では、第一導体層21が金属箔であり、第二導体層31が金属箔であることが好ましい。この場合、第一導体層21を構成する金属箔と、第二導体層31を構成する金属箔との各々に、エッチング等の加工を行うことにより、透明基材10の両面に導体配線を形成することができる。これらの導体配線を、タッチパネルセンサ120の検出電極として使用することができる。
(5)第二接着層
第二接着層30は、透明基材10と第二導体層31との間に介在している。第二接着層30によって、透明基材10と第二導体層31とを接着することができる。
第二接着層30は、透明基材10と第二導体層31との間に介在している。第二接着層30によって、透明基材10と第二導体層31とを接着することができる。
第二接着層30は、例えば、透明の接着剤の硬化物である。このため、第二接着層30は、接着剤から作製することができる。第二接着層30を作製するための接着剤は、例えば、第一接着層20を作製するための接着剤と同様の接着剤を使用することができる。すなわち、第一接着層20及び第二接着層30の各々は、溶剤を含有する接着剤から作製されうる。ただし、第二接着層30に残留する溶剤の量が少ないことが好ましい。第二接着層30に残留する溶剤の量を少なくすることにより、透明基材10と第二導体層31との接着性を確保しやすく、また第二接着層30に含まれる溶剤由来のアウトガスの発生を抑制することができる。具体的には、第二接着層30の溶剤の含有量は、1000ppm以下であることが好ましい。
また第二接着層30を作製するための接着剤中の溶剤も、沸点が80℃以下である成分を含むことが好ましく、エステル系溶剤を含み、かつ、実質的に芳香族系化合物溶剤を含まないことが好ましい。なお、第二接着層30を作製するための接着剤中の溶剤が、実質的に芳香族系化合物溶剤を含まないことには、溶剤に芳香族系化合物溶剤が全く含まれない場合と、溶剤に芳香族系化合物溶剤が僅かに含まれる場合と、が含まれる。溶剤に芳香族系化合物溶剤が僅かに含まれる場合、溶剤全量に対する芳香族系化合物溶剤の割合は、5%以下であることが好ましい。また溶剤は、芳香族系化合物溶剤を含む場合には、不可避的に混入する芳香族系化合物溶剤のみを含むことが好ましい。
また透明基材10がポリカーボネートフィルムを含み、接着剤中の溶剤がエステル系溶剤を含む場合には、透明基材10に接着剤を塗布する前に、透明基材10をハードコート等で保護することが好ましい。
2−2.透視型電極用積層体の製造方法
以下、図2に示す積層体1の製造方法を説明する。
以下、図2に示す積層体1の製造方法を説明する。
透明基材10の第一面11に、接着剤を塗布し、この接着剤に第一導体層21を重ねる。この状態で、接着剤を加熱することで接着剤を硬化させることで、第一接着層20を作製する。これにより、透明基材10に第一接着層20を介して第一導体層21を接着する。また、透明基材10の第二面12に、接着剤を塗布し、この接着剤に第二導体層31を重ねる。この状態で、接着剤を加熱することで接着剤を硬化させることで、第二接着層30を作製する。これにより、積層体1が得られる。
第一導体層21と第二導体層31とを透明基材10に同時に接着してもよく、第一導体層21と第二導体層31とのうちいずれか一方を透明基材10に接着した後、他方を透明基材10に接着してもよい。また、第一導体層21と第二導体層31とを透明基材10に接着するためにロール・トゥ・ロール方式を採用してもよい。すなわち、長尺な透明基材10と、長尺な第一導体層21と、長尺な第二導体層31との各々を二つのロール間で連続的に搬送しながら、第一導体層21と第二導体層31とを透明基材10に接着してもよい。また、第一導体層21と第二導体層31とを透明基材10に接着するためにバッチ方式を採用してもよい。
上記のように透明基材10に第一導体層21を接着すると、第一接着層20が作製された後、冷却される過程において、透明基材10には、第一面11側に、透明基材10と第一導体層21との線膨張係数の差に起因する応力が生じる。また、透明基材10に第二導体層31を接着すると、第二接着層30が作製された後、冷却される過程において、透明基材10には、第二面12側に、透明基材10と第二導体層31との線膨張係数の差に起因する応力が生じる。このように、透明基材10には、第一面11側と第二面12側との両方に応力が生じることから、積層体1に反りが生じにくくなる。また、積層体1を作製した後、積層体1に更に熱が加えられても、同様に透明基材10には第一面11側と第二面12側との両方に応力が生じるため、積層体1に反りが生じにくくなる。
接着剤を加熱する温度及び時間は、接着剤の組成等に応じて適宜設定される。加熱温度は、例えば50℃以上90℃以下であることが好ましい。この場合、透明基材10に生じる応力を低減することで、反りが更に生じにくくなる。また、特に接着剤中の溶剤の沸点が80℃以下である成分を含んでいれば、前記のような加熱温度であっても、第一接着層20及び第二接着層30の各々において溶剤の含有量を低めることができる。また、加熱時間は1分以上3分以下であることが好ましい。
透明基材10に第一導体層21を接着した後に第二導体層31を接着する場合、透明基材10に第一導体層21が接着された状態で加熱を行う。そのため、透明基材10に第二導体層31を接着する場合の加熱温度は、透明基材10に第一導体層21を接着する場合の加熱温度よりも低いことが好ましい。この場合、透明基材10の第一面11側に生じる応力と第二面12側に生じる応力との差が大きくなりにくいため、反りを更に生じにくくできる。
2−3.透視型電極用積層体の反りについて
上述の通り、本実施形態の積層体1は、透明基材10の第一面11上に第一導体層21が設けられ、かつ、第二面12上にも第二導体層31が設けられることによって、反りが抑制されている。具体的には、積層体1の平面視形状が25mm×25mmの正方形である場合に、平坦な面4の上に配置された場合の、面4からの最大浮き上がり量F(図3参照)が15mm以下であることが好ましい。積層体1の反り量を低減することにより、積層体1にロール加工等を施す際に、ロール加工を行う装置の破損を抑制することができる。平坦な面4の上に配置された場合の、面4からの最大浮き上がり量Fは、10mm以下であることがより好ましく、5mm以下であることがさらに好ましい。
上述の通り、本実施形態の積層体1は、透明基材10の第一面11上に第一導体層21が設けられ、かつ、第二面12上にも第二導体層31が設けられることによって、反りが抑制されている。具体的には、積層体1の平面視形状が25mm×25mmの正方形である場合に、平坦な面4の上に配置された場合の、面4からの最大浮き上がり量F(図3参照)が15mm以下であることが好ましい。積層体1の反り量を低減することにより、積層体1にロール加工等を施す際に、ロール加工を行う装置の破損を抑制することができる。平坦な面4の上に配置された場合の、面4からの最大浮き上がり量Fは、10mm以下であることがより好ましく、5mm以下であることがさらに好ましい。
(第二実施形態)
以下、第二実施形態に係る積層体1(図4A〜図4C参照)の構成を説明する。なお、第一実施形態に係る積層体1と共通の構成は、同じ符号を付すことにより、適宜説明を省略する。
以下、第二実施形態に係る積層体1(図4A〜図4C参照)の構成を説明する。なお、第一実施形態に係る積層体1と共通の構成は、同じ符号を付すことにより、適宜説明を省略する。
第二実施形態に係る積層体1は、第一導体層21が第一導体配線22を有し、かつ、第二導体層31が第二導体配線32を有する点で、第一導体層21及び第二導体層31の各々が金属箔である第一実施形態の積層体1と相違している。
第一導体配線22は、第一実施形態に係る積層体1が備える第一導体層21にエッチング等を施すことによって形成することができる。また第二導体配線32は、第一実施形態に係る積層体1が備える第二導体層31にエッチング等を施すことによって形成することができる。これら第一導体配線22及び第二導体配線32を検出電極として用いることにより、第二実施形態に係る積層体1を、図1に示すタッチパネルセンサ120が備える電極部材121として、使用することができる。
以下、第二実施形態に係る積層体1の構成をより詳細に説明する。
本実施形態に係る積層体1は、図4Aに示すように、第一導体層21、第一接着層20、透明基材10、第二接着層30、及び第二導体層31を備え、これらが前記の順番に並んで積層している。さらに本実施形態では、第一導体層21は、第一導体配線22を有する第一配線部分23を有する。第二導体層31は、第二導体配線32を有し、第二配線部分33を有する。第二配線部分33は、第一配線部分23と透明基材10の厚み方向で重なる(図4A及び図4B参照)。すなわち、第一配線部分23は、第一導体層21の第一導体配線22を有する部分であり、第二配線部分33は、第二導体層31の第二導体配線32を有する部分である。さらに本実施形態では、この第一配線部分23と第二配線部分33とが、透明基材10の厚み方向で重なっている。それにより、透明基材10における第一配線部分23と第二配線部分33とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第一配線部分23と第二配線部分33とが重なっている部分で、反りを生じにくくすることができる。
本実施形態では、第一導体層21の平面視面積に対する第一配線部分23の平面視面積は、3%以上25%以下であることが好ましい。ここで、第一導体層21の平面視面積とは、エッチング等で第一配線部分23を形成する前における第一導体層21の平面視面積であり、加工前の第一導体層21の平面視面積に対して、当該第一導体層21より形成された第一導体配線22から成る第一配線部分の平面視面積の総面積、すなわち第一導体層21を加工後に残存した第一導体配線22の平面視面積が、3%以上25%以下であることが好ましい。この場合、透明基材10における第一配線部分23と第二配線部分33とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が、更に大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第一配線部分23と第二配線部分33とが重なっている部分で、反りを更に生じにくくすることができる。第一導体層21の平面視面積に対する第一配線部分23の平面視面積は、5%以上20%以下であることがより好ましく、10%以上15%以下であることがさらに好ましい。なお、前記導体配線の残存率は、第二導体層31の平面視面積に対する第二配線部分33の平面視面積も同様に、3%以上25%以下であることが好ましい。
本実施形態では、第一配線部分23における第一導体配線22の平面視面積S1と、第二配線部分33における第二導体配線32の平面視面積S2とが、0.5≦S1/S2≦2.0の関係を満たすことが好ましい。すなわち、第一配線部分23に対する第一導体配線22の平面視の密度を、第二配線部分33に対する第二導体配線32の平面視の密度の0.5倍〜2.0倍の範囲内とすることが好ましい。透明基材10における第一配線部分23と第二配線部分33とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が、更に大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第一配線部分23と第二配線部分33とが重なっている部分で、反りを更に生じにくくすることができる。
本実施形態では、第一配線部分23における第一導体配線22の平均線幅W1と、第二配線部分33における第二導体配線32の平均線幅W2とが、0.5≦W1/W2≦1.5の関係を満たすことが好ましい。この場合、透明基材10における第一配線部分23と第二配線部分33とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が、更に大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第一配線部分23と第二配線部分33とが重なっている部分で、反りを更に生じにくくすることができる。なお、平均線幅W1とは、第一配線部分23に含まれる第一導体配線22の線幅(太さ)L1の平均値である(図4A参照)。また平均線幅W2とは、第二配線部分33に含まれる第二導体配線32の線幅(太さ)L2の平均値である(図4A参照)。
本実施形態では、図4Bに示すように、第一配線部分23は、第一部分230と、第一部分230よりも第一導体配線22の線幅が大きい第二部分231とを含みうる。第一部分230は、例えば、タッチパネルセンサ120の検出電極として用いられるメッシュ状の電極が設けられた部分である。このため、第一部分230は、第一導体配線22で囲まれた複数の開口部を有する。第一部分230における第一導体配線22の線幅は、特に限定されないが、例えば5μm以下であることが好ましい。第二部分231は、例えば、メッシュ状の電極と電気的に接続された引き出し配線、又はメッシュ状の電極とは電気的に接続されていないダミー配線が設けられた部分である。第二部分231における第一導体配線22の線幅は、特に限定されないが、例えば50μm以上であることが好ましい。
また本実施形態では、図4Cに示すように、第二配線部分33は、第三部分330と、第三部分330よりも第二導体配線32の線幅が大きい第四部分331とを含みうる。第三部分330は、例えば、タッチパネルセンサ120の検出電極として用いられるメッシュ状の電極が設けられた部分である。このため、第三部分330は、第二導体配線32で囲まれた開口部を有する。第三部分330における第二導体配線32の線幅は、特に限定されないが、例えば5μm以下であることが好ましい。第四部分331は、例えば、メッシュ状の電極と電気的に接続された引き出し配線、又はメッシュ状の電極とは電気的に接続されていないダミー配線が設けられた部分である。第四部分331における第二導体配線32の線幅は、特に限定されないが、例えば50μm以上であることが好ましい。
本実施形態では、第一部分230と第三部分330とが、透明基材10の厚み方向に重なることが好ましい。この場合、透明基材10における第一部分230と第三部分330とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第一部分230と第三部分330とが重なっている部分で、反りを生じにくくすることができる。
さらに、第二部分231と第四部分331とが、透明基材10の厚み方向に重なることが好ましい。この場合、透明基材10における第二部分231と第四部分331とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第二部分231と第四部分331とが重なっている部分で、反りを生じにくくすることができる。また第一面11上のダミー配線は、第二面12上の引き出し配線による反りを抑制するために設けられ、第二面12上のダミー配線は、第一面11上の引き出し配線による反り抑制するために設けられる。
本実施形態では、第一部分230における第一導体配線22の平面視面積S11と、第三部分330における第二導体配線32の平面視面積S23とが、0.5≦S11/S23≦2.0の関係を満たすことが好ましい。この場合、透明基材10における第一部分230と第三部分330とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が、更に大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第一部分230と第三部分330とが重なっている部分で、反りを更に生じにくくすることができる。
また本実施形態では、第二部分231における第一導体配線22の平面視面積S12と、第四部分331における第二導体配線32の平面視面積S24とが、0.5≦S12/S24≦2.0の関係を満たすことが好ましい。この場合、透明基材10における第二部分231と第四部分331とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が、更に大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第二部分231と第四部分331とが重なっている部分で、反りを更に生じにくくすることができる。
本実施形態では、第一部分230における第一導体配線22の平均線幅W11と、第三部分330における第二導体配線32の平均線幅W23とが、0.5≦W11/W23≦1.5の関係を満たすことが好ましい。この場合、透明基材10における第一部分230と第三部分330とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が、更に大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第一部分230と第三部分330とが重なっている部分で、反りを更に生じにくくすることができる。なお、平均線幅W11とは、第一部分230に含まれる第一導体配線22の線幅(太さ)の平均値である。また平均線幅W23とは、第三部分330における第二導体配線32の線幅(太さ)の平均値である。また第一部分230に含まれる第一導体配線22の線幅は、一定であってもよく、一定でなくてもよい。また第三部分330に含まれる第二導体配線32の線幅は、一定であってもよく、一定でなくてもよい。
本実施形態では、第二部分231における第一導体配線22の平均線幅W12と、第四部分331における第二導体配線32の平均線幅W24とが、0.5≦W12/W24≦1.5の関係を満たすことが好ましい。この場合、透明基材10における第二部分231と第四部分331とが重なっている部分において、第一面11側に生じる応力と、第二面12側に生じる応力との差が、更に大きくなりにくい。そのため、透明基材10における第二部分231と第四部分331とが重なっている部分で、反りを更に生じにくくすることができる。なお、平均線幅W12とは、第二部分231に含まれる第一導体配線22の線幅(太さ)の平均値である。また平均線幅W24とは、第四部分341に含まれる第二導体配線32の線幅(太さ)の平均値である。また第二部分231の第一導体配線22に、引き出し配線と、ダミー配線とが含まれる場合、引き出し配線の平均線幅と、ダミー配線の平均線幅とが、同じであってもよく、異なっていてもよい。また第四部分331に含まれる第二導体配線32に、引き出し配線と、ダミー配線とが含まれる場合、引き出し配線の平均線幅と、ダミー配線の平均線幅とが、同じであってもよく、異なっていてもよい。
本実施形態では、第一部分230における、第一導体層21の平面視面積に対する第一配線部分23の平面視面積は、3%以上10%以下であることが好ましく、4%以上7%以下であることがより好ましい。また、第二部分230における、第一導体層21の平面視面積に対する第一配線部分23の平面視面積は、5%以上20%以下であることが好ましく、5%以上15%以下であることがより好ましい。
1 透視型電極用積層体(積層体)
10 透明基材
20 第一接着層
21 第一導体層
22 第一導体配線
23 第一配線部分
230 第一部分
231 第二部分
30 第二接着層
31 第二導体層
32 第二導体配線
33 第二配線部分
330 第三部分
331 第四部分
4 面
10 透明基材
20 第一接着層
21 第一導体層
22 第一導体配線
23 第一配線部分
230 第一部分
231 第二部分
30 第二接着層
31 第二導体層
32 第二導体配線
33 第二配線部分
330 第三部分
331 第四部分
4 面
Claims (15)
- 第一導体層、第一接着層、透明基材、第二接着層、及び第二導体層を備え、これらが前記の順番に並んで積層し、
前記透明基材は、リタデーション値が100nm以下であるシクロオレフィンフィルム、リタデーション値が100nm以下であるポリカーボネートフィルム、又はリタデーション値が3000nm以上であるポリエステルフィルム、を含む、
透視型電極用積層体。 - 前記透明基材の厚みが40μm以上200μm以下である、
請求項1に記載の透視型電極用積層体。 - 前記第一導体層及び前記第二導体層の各々の厚みは0.5μm以上3.0μm以下であり、かつ、前記第一導体層及び前記第二導体層の各々の線膨張係数は10ppm/℃以上20ppm/℃以下である、
請求項1又は2に記載の透視型電極用積層体。 - 平面視形状が25mm×25mmの正方形である場合に、平坦な面の上に配置された場合の、前記面からの最大浮き上がり量が15mm以下である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の透視型電極用積層体。 - 前記第一接着層及び前記第二接着層の各々は、溶剤を含有する接着剤から作製され、前記第一接着層及び前記第二接着層の各々の前記溶剤の含有量は1000ppm以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の透視型電極用積層体。
- 前記第一導体層が金属箔であり、前記第二導体層が金属箔である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の透視型電極用積層体。 - 前記第一導体層は、第一導体配線を有する第一配線部分を有し、
前記第二導体層は、第二導体配線を有し、前記第一配線部分と前記透明基材の厚み方向で重なる第二配線部分を有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の透視型電極用積層体。 - 前記第一導体層の平面視面積に対する
前記第一配線部分の平面視面積は、3%以上25%以下である、
請求項7に記載の透視型電極用積層体。 - 前記第一配線部分における前記第一導体配線の平面視面積S1と、前記第二配線部分における前記第二導体配線の平面視面積S2とが、
0.5≦S1/S2≦2.0
の関係を満たす、
請求項7又は8に記載の透視型電極用積層体。 - 前記第一配線部分における前記第一導体配線の平均線幅W1と、前記第二配線部分における前記第二導体配線の平均線幅W2とが、
0.5≦W1/W2≦1.5
の関係を満たす、
請求項7から9のいずれか一項に記載の透視型電極用積層体。 - 前記第一配線部分は、第一部分と、前記第一部分よりも前記第一導体配線の線幅が大きい第二部分とを含み、
前記第二配線部分は、第三部分と、前記第三部分よりも前記第二導体配線の線幅が大きい第四部分とを含み、
前記第一部分と前記第三部分とは、前記透明基材の厚み方向に重なり、
前記第二部分と前記第四部分とは、前記透明基材の厚み方向に重なる、
請求項7から10のいずれか一項に記載の透視型電極用積層体。 - 前記第一部分における前記第一導体配線の平面視面積S11と、前記第三部分における前記第二導体配線の平面視面積S23とが、
0.5≦S11/S23≦2.0
の関係を満たし、
前記第二部分における前記第一導体配線の平面視面積S12と、前記第四部分における前記第二導体配線の平面視面積S24とが、
0.5≦S12/S24≦2.0
の関係を満たす、
請求項11に記載の透視型電極用積層体。 - 前記第一部分における前記第一導体配線の平均線幅W11と、前記第三部分における前記第二導体配線の平均線幅W23とが、
0.5≦W11/W23≦1.5
の関係を満たし、
前記第二部分における前記第一導体配線の平均線幅W12と、前記第四部分における前記第二導体配線の平均線幅W24とが、
0.5≦W12/W24≦1.5
の関係を満たす、
請求項11又は12に記載の透視型電極用積層体。 - 第一導体層、第一接着層、透明基材、第二接着層、及び第二導体層を備え、これらを前記の順番に並べて積層し、
前記透明基材は、リタデーション値が100nm以下であるシクロオレフィンフィルム、リタデーション値が100nm以下であるポリカーボネートフィルム、又はリタデーション値が3000nm以上であるポリエステルフィルム、を含み、
前記第一接着層及び前記第二接着層の各々は、溶剤を含有する接着剤から作製され、前記第一接着層及び前記第二接着層の各々の前記溶剤の含有量は1000ppm以下であり、
前記第一接着層及び前記第二接着層の各々は、前記接着剤が加熱されることで作製され、前記接着剤中の前記溶剤は、沸点が80℃以下である成分を含む、
透視型電極用積層体の製造方法。 - 前記接着剤中の前記溶剤は、エステル系溶剤を含み、かつ、実質的に芳香族系化合物溶剤を含まない、
請求項14に記載の透視型電極用積層体の製造方法。
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TW109101583A TW202027982A (zh) | 2019-01-22 | 2020-01-16 | 透視型電極用積層體及透視型電極用積層體之製造方法 |
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Family Applications (1)
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2019
- 2019-12-27 JP JP2019239855A patent/JP2020119525A/ja active Pending
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