JP2020112712A - パターンを備えるコンタクトレンズ - Google Patents

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漢宜 張
偉家 丁
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Abstract

【課題】着用者の審美性と安全性とのバランスをとるために、従来技術の欠点に対応するためのパターンを有するコンタクトレンズを提供する。【解決手段】本発明は、パターンを備えるコンタクトレンズを提供する。該パターンを備えるコンタクトレンズは、レンズ本体、パターン層及び保護層を備える。レンズ本体は、中央領域、及び中央領域を取り囲む周辺領域を有する。パターン層と保護層はいずれも周辺領域に配置される。パターン層は保護層によりカバーされてパターン層を外部から隔離する。なかでも、保護層の最大外径は下記の条件を満たし、W2+W2×0.1%<W1<W2+W2×20%。W1は保護層の最大外径を表し、W2はパターン層の最大外径を表す。それにより、着用者の目が直接にパターン層と接触することを防止することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、コンタクトレンズに関し、特にパターンを備えるコンタクトレンズに関する。
情報化社会の到来後、スマートフォンやコンピュータなどの3C製品の頻繁な使用は、近視の割合の増加につながるだけでなく、近視の年齢層の低下を招いた。審美性と使いやすさを考慮すると、コンタクトレンズを着用することは好ましい選択である。
近年、コンタクトレンズの開発は、視力を補正する基本的な機能からさらに目の美化の目的が加わる。すなわち、目の美化の目的を達成するために、特定の色、パターンまたはそれらの組み合わせをレンズ内に配置する。今、近視でなくてもカラーコンタクトレンズを長時間着用している人は多いが、カラーコンタクトレンズを作るために使用される着色材料は、目に多少なりともダメージを与えることになる。
また、カラーコンタクトレンズの装着時や洗浄時には、レンズ体が繰り返し屈曲されることが多く、着色層で形成されたパターンの輪郭がレンズ体に巻き付くように変形して不均一になり、さらに激しくなると、着色剤が落ちて、目に損傷を与えてしまうおそれがある。
本発明によって解決されるべき技術的課題は、着用者の審美性と安全性とのバランスをとるために、従来技術の欠点に対応するためのパターンを有するコンタクトレンズを提供することである。
本発明が解決しようとするさらに他の課題としては、従来の技術の不足に対し、回路基板内の回路で光学素子が外れ落ちたかどうかについて検出できる光学モジュールを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明が採用する1つの技術方案としては、下記のパターンを備えるコンタクトレンズを提供する。該パターンを備えるコンタクトレンズは、レンズ本体、パターン層及び保護層を含む。前記レンズ本体は、中央領域、及び前記中央領域を取り囲む周辺領域を含む。前記パターン層は前記周辺領域に配置される。前記保護層は、前記周辺領域に配置されて前記パターン層をカバーし、それにより、前記パターン層を外部から隔離する。なかでも、前記保護層の最大外径であるW1と、前記パターン層の最大外径であるW2が下記の条件を満たし、W2+W2×0.1%<W1<W2+W2×20%。
本発明の実施形態において、前記保護層の最大外径は、6ミリメートル以上である。
本発明による1つの実施形態において、前記パターン層は色が異なる複数の着色層を含み、かつ、複数の前記着色層は互いに分離されて所定のパターンに形成される。
本発明による1つの実施形態において、前記パターン層は、色が異なる複数の着色層を含み、複数の前記着色層が重ねられて所定のパターンに構成される。
本発明による1つの実施形態において、複数の前記着色層はそれぞれ第1の着色層と第2の着色層と別れられて、前記第1の着色層は、第1の混色領域を有し、前記第2の着色層の一部は前記第1の混色領域に重ねられる。
本発明による1つの実施形態において、複数の前記着色層はそれぞれ、第1の着色層、第2の着色層及び第3の着色層に分かれられて、前記第1の着色層は、隣り合う第1の混色領域と第2の混色領域を含む。前記第2の着色層の一部は前記第1の混色領域に重ねられ、前記第3の着色層の一部は前記第2の混色領域に重ねられる。
本発明による1つの実施形態において、前記中央領域の投影面積は前記レンズ本体の総面積の15%から25%である。
本発明による1つの実施形態において、前記周辺領域の投影面積は、前記レンズ本体の総面積の75%から85%である。
本発明による1つの実施形態において、前記レンズ本体の外面には、内方に窪んだ凹部空間が設けられ、前記保護層と前記パターン層はいずれも前記凹部空間に収納される。
本発明による1つの実施形態において、前記保護層は膜形成性高分子、親水性高分子及び溶媒を含む。前記保護層の総重量を基に、前記膜形成性高分子の含有量は15%と50%との間にあり、前記親水性高分子の含有量は5%と40%との間にあり、前記溶媒の含有量は30%と90%との間にある。
本発明による有益な効果の1つとしては、本発明が提供するパターンを備えるコンタクトレンズでは、「保護層がパターン層をカバーしてパターン層を外部から隔離して、かつ、保護層とパターン層との最大外径が特定の条件を満たす」という技術手段により、パターン層でレンズ本体に所定な飾り効果を示させ、かつ、パターン層におけるパターンの輪郭は、レンズ本体の絞りにより変形されないし、パターン層の色材が露出したり、落ちたりして着用者の目に損傷を与えることさえない。
本発明にかかるパターンを備えるコンタクトレンズを示す断面模式図である。 図1におけるII部分を示す拡大模式図である。 本発明にかかるパターンを備えるコンタクトレンズを示す上面模式図である。 本発明にかかるパターンを備えるコンタクトレンズによるパターン層の第1の実施形態を示す、図1のII部分を示す他の拡大模式図である。 本発明にかかるパターンを備えるコンタクトレンズによるパターン層の第2の実施形態を示す、図1のII部分を示すさらに他の拡大模式図である。 本発明にかかるパターンを備えるコンタクトレンズによるパターン層の第3の実施形態を示す、図1のII部分を示すさらに他の拡大模式図である。 本発明にかかるパターンを備えるコンタクトレンズによる製造過程の模式図である。 本発明にかかるパターンを備えるコンタクトレンズによる製造過程の模式図である。 本発明にかかるパターンを備えるコンタクトレンズによる製造過程の模式図である。 本発明にかかるパターンを備えるコンタクトレンズによる製造過の程模式図である。
本発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
下記より、具体的な実施例で本発明が開示する「パターンを備えるコンタクトレンズ」に係る実施形態を説明する。当業者は本明細書の公開内容により本発明のメリット及び効果を理解し得る。本発明は他の異なる実施形態により実行又は応用できる。本明細書における各細節も様々な観点又は応用に基づいて、本発明の精神逸脱しない限りに、均等の変形と変更を行うことができる。また、本発明の図面は簡単で模式的に説明するためのものであり、実際的な寸法を示すものではない。以下の実施形態において、さらに本発明に係る技術事項を説明するが、公開された内容は本発明を限定するものではない。
「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は、本明細書では様々な要素または信号を記述するために使用されるが、これらの要素または信号はこれらの用語に制限されるものではないことを理解されたい。これらの用語は、主に、ある要素を別の要素または別の信号と区別するために使用される。さらに、本明細書で使用される「または」という用語は、関連する列挙された項目のいずれか1つまたは複数の組み合わせを含み得る。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。用語が単数形で現れる場合、その用語の複数形が含まれる。本明細書で使用される実験室手順は、当該分野で周知であり、一般的に使用されており、そのような手順で使用される方法も、一般的な参考文献に提供されている。
本明細書に記載の百分率は全て、他に指示がない限り重量%である。範囲の上限と下限が指定されている場合、上記の範囲がカバーするすべての組み合わせは、あたかも各組み合わせが明示されていることに相当する。
図1ないし図3を参照する。本発明の実施形態ではパターンを備えるコンタクトレンズLを提供する。該パターンを備えるコンタクトレンズは、サンドイッチ構造に構成され、レンズ本体1、パターン層2及び保護層3を含む。レンズ本体1は、中央領域C、及び中央領域Cを取り囲む周辺領域Pを有する。なかでも、中央領域Cは、眼の瞳孔位置に対応し、周辺領域Pは、眼の虹彩位置に対応する。パターン層2は、周辺領域Pに配置され、保護層3は、周辺領域Pに配置され、パターン層2をカバーし、それによりパターン層2が外部から隔離される。本実施形態において、中央領域Cの投影面積は、レンズ本体1の投影総面積の15%から25%を占め、周辺領域Pの投影面積は、レンズ本体1の投影総面積の75%から85%を占める。
レンズ本体1は、光透過体であり、着用者の眼球表面と接触するための内面101、及び内面101と相対的に形成される外面102を備える。なかでも、内面101は凹面に形成され、外面102は凸面に形成される。本実施形態において、レンズ本体1の材料としてはシリコーンヒドロゲル(silicone hydrogel)またはヒドロゲル(hydrogel)であるとともに、トランスファ成形法で一次成形してもよいが、本発明はこれに制限されない。
さらに言えば、シリコーンヒドロゲルは、レンズ本体1の酸素透過性を高めて、それにより、角膜の低酸素の発生を回避できる。適当なシリコーンヒドロゲルは、アメリカ食品医薬品局(FDA)が第5グループの材料は、Balafilcon A、Comfilcon A、Efrofilcon A、Enfilcon A、Galyfilcon A、Lotrafilcon A、Lotrafilcon B、Narafilcon A、Narafilcon B、Senofilcon A、Delefilcon A、及びSomofilcon A等を含む。シリコーンヒドロゲルのレンズ本体1に、必要に応じて他の有益な添加物、例えば、青色光と紫外線吸収剤を添加してもよい。
また、ヒドロゲルは、レンズ本体1の濡れ性と表面潤滑性を高めて、着用時の快適感を高めることができる。適用なヒドロゲルは、FDAにより第1グループに分類される低含水率(含水量が50重量%より少ない)の非イオン性ポリマー(nonionic polymer)、例えば、Helfilcon A&B、Hioxifilcon B、Mafilcon、Polymacon、TefilconまたはTetrafilcon A等であってもよい。適当なヒドロゲルは、FDAにより第2グループに分類される高い含水率(含水量が50重量%を超える)の非イオン性ポリマー、例えば、Acofilcon A、Alfafilcon A、Hilafilcon B、Hioxifilcon A、Hioxifilcon B、Hioxifilcon D、Nelfilcon A、Nesofilcon A、Omafilcon AまたはSamfilcon Aなどであってもよい。適当なヒドロゲルは、FDAにより第3グループに分類される低含水率(含水量が50重量%より少ない)のイオン性ポリマー(ionic polymer)、例えば、Deltafilcon Aなどであってもよい。適当なヒドロゲルは、FDAにより第4グループに分類される高い含水率(含水量が50重量%を超える)のイオン性ポリマー、例えば、Etafilcon A、Focofilcon A、Methafilcon A、Methafilcon B、Ocufilcon A、Ocufilcon B、Ocufilcon C、Ocufilcon D、Ocufilcon E、Phemfilcon AまたはVifilcon Aなどであってもよい。
パターン層2と保護層3とは、パッド印刷の手段で成型してもよい。なかでも、保護層3は、レンズ本体1に外面102に近接する位置に配置され、パターン層2は、保護層3とレンズ本体1との間に配置される。パターン層2は、保護層3とレンズ本体1とで被覆され外部から隔離される。本実施形態において、レンズ本体1の外面102に、凹部空間が設けられ、パターン層2と保護層3とのいずれも凹部空間に収納される。なかでも、パターン層2からレンズ本体1の内面101までの最小距離dは、5マイクロメートル(μm)から100マイクロメートル(μm)である。パターン層2は、最大な接線角度が10度と80度の間にある第1の緩斜面部21を有する。保護層3は、最大な接線角度が5度と45度の間にある第2の緩斜面部31を有する。
注意すべき点では、図2に示すように、保護層3は、最大外径W1を有し、パターン層2は最大外径W2を有し、保護層3における最大外径W1は6ミリメートル(mm)以上であるとともに、「W2+W2×0.1%<W1<W2+W2×20%」の条件を満たす。これによれば、本発明パターンを備えるコンタクトレンズLは、全般運用上の要求を満足することができる。かつ、保護層3とパターン層2との間にある程度以上の結合力を有し、パターン層2における色材が外部に拡散して着用者の眼に接触することを防ぐことができる。また、保護層3は、パターン層2に対して効果の良い支持機能を与えることができる。そのため、パターン層2におけるパターンの輪郭は、レンズ本体1の絞りにより変形されることはない。すなわち、パターン層2は、レンズ本体1に安定的に所定の飾り効果を示すことができる。
さらに言えば、パターン層2は、単一または多種類なパターンを含んでもよい。多種類な色となるパターンを例とすれば、図4に示すように、パターン層2は、色が異なる複数の着色層22を含み、複数の着色層22は互いに分離されて、パターンに形成される。また、図5及び図6に示すように、複数の着色層22は互いに重ねられて所定のパターンに形成される。パターン層2の構成については、本発明の要点ではないため、ここではその詳細には触れない。実施に当る場合、パターン層2の組成は、高分子材料、色料及び分散剤を含んでもよいが、本発明はこれに制限されない。
本実施形態において、複数の着色層22は、第1の着色層22aと第2の着色層22bに割り当てられてもよい。第1の着色層22aは、第1の混色領域22a1を有し、第2の着色層22bの一部は第1の混色領域22a1に重ねられる。複数の着色層は、第1の着色層22a、第2の着色層22b及び第3の着色層22cに割り当てられてもよい。第1の着色層22aは、第1の混色領域22a1及び第2の混色領域22a2を有し、第2の着色層22bの一部は第1の混色領域22a1に重ねられて、第3の着色層22cの一部は、第2の混色領域22a2に重ねられる。
保護層3は、所定の組成成分は所定の比率で混合される。保護層3は、優れた機械的特性、適度な粘度との親和性を有するとともに、パターン層2とは優れた両立性を有する。それによれば、保護層3は、コンタクトレンズの製造過程において破損されにくく、パターン層2がより安定的にレンズ本体1に被覆されるのに役立つ。保護層3は、優れた加工特性を有し、成型された後金型内に移転しやすくなる。
さらに言えば、保護層3は、膜形成性高分子、親水性高分子及び溶媒を含んでもよい。膜形成性高分子は、ポリエーテルポリオール(polyether polyol)、ポリエーテル(polyether)、ポリエステルポリオール(polyester polyols)、ポリアクリル酸およびその誘導体、ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate)及びその誘導体、或いはスチレン − アクリル酸共重合体(styrene−acrylic acid copolymer)からなる群から選ばれる一種または二種以上の組合せである。
例えば、ポリエーテルポリオールは、5000から50万の分子量を有してもよい。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール(polyethylene glycol)、ポリプロピレングリコール(polypropylene glycol)、グリセリン、カプロラクトン(caprolactone)またはそれらの任意の組み合わせを使用してもよい。ポリエーテルは、5000から50万の分子量を有してもよい。ポリエーテルは、エチレンオキシド、プロピレンオキサイド、グリセリンまたはそれらの任意の組み合わせを使用してもよい。ポリエステルポリオールとしては、シュウ酸、マロン酸、グリセリンまたはそれらの任意の組み合わせを使用してもよい。ポリアクリル酸は、5000から150万の分子量を有してもよい。ポリアクリル酸誘導体としては、ポリアクリレート、例えば、アクリル酸のカリウムおよびナトリウム塩を使用してもよい。ポリメチルメタクリレートは5000から50万の分子量を有する。スチレン − アクリル酸共重合体としては、10%−90%のスチレンモノマー及び90%−10%のアクリル酸を使用してもよい。
保護層3の総重量を基に、膜形成性高分子の含有量は1%と60%との間にあってもよいが、15%と50%との間にあることが好ましい。仮に膜形成性高分子の含有量を1%よりも少なくした場合、保護層3の粘度特性に悪い影響が及ばされ、レンズ本体1の所定の位置に固定されないことになる。膜形成性高分子の含有量を60%よりも多くした場合、保護層3の粘度が高すぎて、コンタクトレンズの創造過程に割る影響を及ぼすおそれがある。
親水性高分子は、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol)、セルロースおよびその誘導体(cellulose and its derivatives)、ポリエチレングリコール(polyethylene alcohol)、或いはポリビニルピロリドン及びその共重合体(polyvinylpyrrolidone and its copolymer)からなる群から選ばれる一種または二種以上の組合せであってもよい。例を挙げれば、ポリビニルアルコールは、重合度が500と10000との間にあるポリマーであってもよい。セルロースは、5000から50万の分子量を有してもよい。ポリエチレングリコールは、500から50万の分子量を有してもよい。ポリビニルピロリドンは、5000から150万の分子量を有してもよい。
保護層3の総重量を基に、親水性高分子の含有量は、0.1%と45%との間にあってもよいが、5%と40%との間にあることが好ましい。仮に、親水性高分子の含有量を1%よりも少なくした場合、保護層3の粘度特性に悪い影響を及ばせ、レンズ本体1の所定位置に固定できないことになる。仮に、親水性高分子の含有量を45%よりも多くした場合、保護層3の粘度が高すぎてコンタクトレンズの製造過程に悪い影響を及ぼす。また、親水性高分子の含有量は、コンタクトレンズの着用快適感に影響を与える。溶媒としては、水、アルコール及びインドールアミンからなる群から選ばれる一種または二種以上の組合せである。溶媒の具体例としては、エタノール、プロパノール、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミドなどである。保護層3の総重量を基に、溶媒の含有量は30%と90%との間にある。
下記の表1には、保護層3の複数の実験例を示しており、それらのそれぞれは異なる組成成分及び異なる用量比を有する。下記の表1には、それらの実験例と特定の比較例との評価結果を列挙しており、その中の◎は、成膜または相の転写の成果が優れることを示し、△は、成膜または相の転写の成果がまだ受け入れられることを示し、×は、成膜または相の転写の成果がよくないことを示している。表1からみられるように、特定の組成成分を使用して特定の比率で混合して形成した保護層3は、まだ受け入れられる成膜または相の転写効果が得られる。また、比較例1の溶媒の含有量は30%よりも少なく、比較例2の膜形成性高分子の含有量は60%よりも多くなり、比較例3の親水性高分子の含有量は45%よりも多くなり、比較例1から3のいずれも優れた成膜または相の転写効果が得られない。
図7ないし図10を参照する。本発明のパターンを備えるコンタクトレンズLの細部特徴は上記のように示した。以下はさらにその製造方法を示す。図7に示すように、該製造方法は、まず第1の金型4を提供する。第1の金型4は、雌型金型であってもよい。本実施形態において、第1の金型4の材料は、金属またはプラスチックのいずれであってもよいが、本発明はこれに制限されない。
そして、図7に示すように、シリコンパッド5が保護層3の材料を付けて、該材料をシリコンパッド5にゲル層3’に形成させるように暫く待って、例えば、0.1psigから2.0psig等適当な圧力で該ゲル層3’を第1の金型4の整形面400に転写して保護層3を形成する。かつ、保護層3に第2の緩斜面部31を有する。そして、図8または図9に示すように、パターン層2の材料を型板6のパターニング溝61に埋め込み、しばらく待って、該材料をパターニング溝61内に他のゲル層2’に形成させた後、例えば、0.1psigから2.0psig等の適当な圧力でそのゲル層2’を保護層3の表面に転写して、固化するとパターン層2に形成する。かつ、パターン層2は、第1の緩斜面部21を有する。本実施形態において、型板6は鋼板であってもよい。かつ、そのパターニング溝61は、レーザー彫刻の手段により形成してもよいが、本発明はこれに制限されない。例えば、他の実施形態において、型板6は他の金属材料であってもよい。かつ、そのパターニング溝61は、化学エッチングの手段で形成してもよい。また、パターン層2に1つ以上の色を使用した場合、すなわち、パターン層2に複数の着色層22が含まれれば、1つ以上の型板6により複数の転写工程を行う必要を有することがある。
最後に、図10に示すように、レンズ本体1の材料を第1の金型4に注入してから、第2の金型7を利用して第1の金型4と型締め、すなわち、第2の金型7を第1の金型4に積層して、紫外線(UV)または熱作用で該材料を固化して、レンズ本体1がパターン層2及び保護層3を被覆する構成に形成する。第1の金型4と第2の金型7とを型締める場合、レンズ本体1の形成を定義することができる。なかでも、整形面400がレンズ本体1の外面102を定義し、整形面700がレンズ本体1の内面101を定義する。本実施形態において、第2の金型7は、雄型金型であってもよい。かつ、第2の金型7の材料は金属またはプラスチックのいずれであってもよいが、本発明はこれに制限されない。
[実施形態による有益な効果]
本発明による1つの有益な効果では、本発明が提供するパターンを備えるコンタクトレンズは、「保護層がパターン層を被覆して、該パターン層を外部から隔離して、かつ、保護層とパターン層との最大外径が特定な条件を満たす」という技術手段により、パターン層がレンズ本体に安定的に所定な飾り効果を示させ、かつ、パターン層におけるパターンの輪郭は、レンズ本体による絞りにより変形されないし、パターン層の色料は露出され、脱落され着用者の目を傷つけることさえならない。
さらに言えば、保護層は特定な組成成分により特定な比率で混合され形成されるため、優れた機械的特性、適度な粘度との親和性を有するとともに、パターン層とは優れた両立性を有する。それによれば、保護層は、コンタクトレンズの製造過程において破損されにくいであり、パターン層がより安定的にレンズ本体に被覆されるのに役立ち。保護層は、優れた加工特性を有し、成型された後金型内に移転しやすくなる。
以上に開示される内容は本発明の好ましい実施可能な実施例に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではないので、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
L パターンを備えるコンタクトレンズ
1 レンズ本体
101 内面
102 外面
C 中央領域
P 周辺領域
2 パターン層
21 第2の緩斜面部
22 着色層
22a 第1の着色層
22a1 第1の混色領域
22a2 第2の混色領域
22b 第2の着色層
22c 第3の着色層
W2 最大外径
2’ ゲル層
3 保護層
31 第2の緩斜面部
W1 最大外径
3’ ゲル層
4 第1の金型
400 整形面
5 シリコンパッド
6 型板
61 パターニング溝
7 第2の金型
700 整形面

Claims (10)

  1. 中央領域及び前記中央領域を取り囲む周辺領域を有するレンズ本体と、
    前記周辺領域に配置されるパターン層と、
    前記周辺領域に配置されるとともに前記パターン層を外部から隔離されるようにパターン層をカバーする保護層と、
    を備え、
    前記保護層の最大外径であるW1と、前記パターン層の最大外径であるW2とは、下記の条件を満たす
    W2+W2×0.1%<W1<W2+W2×20%
    ことを特徴とする、パターンを備えるコンタクトレンズ。
  2. 前記保護層の最大外径は6ミリメートル以上である、ことを特徴とする、請求項1に記載するパターンを備えるコンタクトレンズ。
  3. 前記パターン層は、色が異なる複数の着色層を含み、
    複数の前記着色層は、所定のパターンを構成するように互いに分離されて構成されることを特徴とする、請求項1に記載するパターンを備えるコンタクトレンズ。
  4. 前記パターン層は、色が異なる複数の着色層を含み、
    複数の前記着色層は、所定のパターンを構成するように互いに重ねて構成されることを特徴とする、請求項1に記載するパターンを備えるコンタクトレンズ。
  5. 複数の前記着色層は第1の着色層および第2の着色層を含み、
    前記第1の着色層が第1の混色領域を備え、前記第2の着色層の一部は前記第1の混色領域に重ねるように構成される、ことを特徴とする、請求項4に記載するパターンを備えるコンタクトレンズ。
  6. 複数の前記着色層は、第1の着色層、第2の着色層及び第3の着色層を含み、
    前記第1の着色層は、互いに隣り合う第1の混色領域と第2の混色領域を備え、前記第2の着色層の一部は前記第1の混色領域に重ねて、前記第3の着色層の一部は前記第2の混色領域に重ねる、ことを特徴とする、請求項4に記載するパターンを備えるコンタクトレンズ。
  7. 前記中央領域の投影面積は、前記レンズ本体の総面積の15%から25%である、ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のパターンを備えるコンタクトレンズ。
  8. 前記周辺領域の投影面積は、前記レンズ本体の総面積の75%から85%である、ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のパターンを備えるコンタクトレンズ。
  9. 前記レンズ本体の外面には凹部空間が設けられ
    前記保護層と前記パターン層とはいずれも前記凹部空間に収納される、ことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のパターンを備えるコンタクトレンズ。
  10. 前記保護層は、膜形成性高分子、親水性高分子及び溶媒を含み、
    前記保護層の総重量を基に、前記膜形成性高分子の含有量は15%と50%との間にあり、前記親水性高分子の含有量は5%と40%との間にあり、前記溶媒の含有量は30%と90%との間にある、ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のパターンを備えるコンタクトレンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004516524A (ja) * 2000-12-22 2004-06-03 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト 不透明な虹彩模様をもつコンタクトレンズ
JP2009008848A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Nippon Optical:Kk コンタクトレンズとその製造方法

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