JP2020110874A - 柔軟物の積み重ね方法、衣服の折り畳みおよび積み重ね方法、ならびにロボットシステム - Google Patents

柔軟物の積み重ね方法、衣服の折り畳みおよび積み重ね方法、ならびにロボットシステム Download PDF

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基善 北井
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博文 谷口
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忠司 門田
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英昭 樋川
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【課題】単純な構成の装置を用いるシート状の柔軟物を積み重ねる方法を提供する。【解決手段】ロボットアームに取り付けられたハンドで第1柔軟物(TS)を保持するステップと、前記第1柔軟物の第1基準部位および所定の位置に載置された第2柔軟物(TS2)の第2基準部位を取得するステップと、前記ロボットアームを動作させて、前記第1基準部位を前記第2基準部位に合わせるように前記第1柔軟物を移動するステップと、前記ハンドが前記第1柔軟物を前記第2柔軟物上に解放するステップとを有する柔軟物の積み重ね方法。【選択図】図1

Description

本発明は、衣服、布地等のシート状の柔軟物を自動で積み重ねる方法、衣服を折り畳んで積み重ねる方法、およびこれらの方法を実施するためのロボットシステムに関する。
衣服、布地等の変形性を有する薄物を自動で折り畳んで、所定の位置に積み重ねていく方法、装置の開発が進められている。
特許文献1には、RFIDタグの情報に基づいて洗濯物を折り畳んで仕分けテーブルに移載し、仕分けテーブルの載置板を傾斜させて収納位置データに対応する搬送テーブル上に洗濯物を滑り落として搬送テーブル上に積み重ねていく方法が記載されている。
特許文献2には、複数の支持部材を有する櫛歯状の支持具を水平にして、折り畳まれたTシャツを支持具上に載置し、次に支持具を傾斜させてTシャツを被処理物受入箱の中に滑り落として積層していく方法が記載されている。
特開2011−115207号公報 特開2016−008109号公報
特許文献1に記載された方法を実施するには大掛りな仕分け装置や搬送装置が必要であった。また、特許文献2に記載された方法をするにも複雑な機構を有する装置が必要であった。一方で、近年、汎用的な多関節ロボットに人の作業を代替させることで、従来人が行っていた作業や労働をロボット化する取り組みが進んでいる。しかし柔軟物のような不定形物体をロボットで取り扱うのは容易ではなく、衣服や布地を折り畳んで積み重ねるといった人の動作をロボットに実行させることは困難であった。
本発明は上記を考慮してなされたものであり、より単純な構成の装置を用いてシート状の柔軟物を積み重ねる方法、衣服を折り畳んで積み重ねる方法、およびかかる方法を実施するためのロボットシステムを提供することを目的とする。
本発明の柔軟物の積み重ね方法は、ロボットアームに取り付けられたハンドで第1柔軟物を保持するステップと、前記第1柔軟物の第1基準部位および所定の位置に載置された第2柔軟物の第2基準部位を取得するステップと、前記ロボットアームを動作させて、前記第1基準部位を前記第2基準部位に合わせるように前記第1柔軟物を移動するステップと、前記ハンドが前記第1柔軟物を前記第2柔軟物上に解放するステップとを有する。ここで、柔軟物は展開されていても折り畳まれた状態であってもよい。
本発明の衣服の折り畳みおよび積み重ね方法は、袖付の衣服を折り畳んで積み重ねる方法である。
前記衣服を折り畳む工程は第1衣服を折り畳む工程であり、第1ロボットアームに取り付けられた第1ハンドと第2ロボットアームに取り付けられた第2ハンドとで、前記第1衣服の肩上部または裾部において幅方向に離れた2箇所をそれぞれ把持して前記第1衣服を吊り下げるステップと、前記2箇所の把持した位置をそれぞれ通過して丈方向に延びる2本の仮想直線を折り返し位置として、前記第1衣服の前記仮想直線の外側の領域を内側に折り返すステップと、前記第1衣服の外側の領域を内側に折り返された前記第1衣服を前記折り返す方向と逆の方向に送り出しながら、前記第1衣服の下端から略半分を第1所定位置に載置するステップと、前記第1衣服を前記送り出す方向とは反対の方向に戻して、前記第1衣服の残りの半分を載置された部分に重ねるステップとを有する。
前記第1衣服を積み重ねる工程は、前記第1ハンドと前記第2ハンドとで、折り畳まれて前記第1所定位置に載置された前記第1衣服を把持して吊り下げるステップと、前記折り畳まれた第1衣服の第1基準部位および第2所定位置に載置された第2衣服の第2基準部位を取得するステップと、前記第1ロボットアームおよび前記第2ロボットアームを動作させて、前記第1基準部位を前記第2基準部位に合わせるように前記折り畳まれた第1衣服を移動するステップと、前記第1ロボットアームおよび前記第2ロボットアームが前記折り畳まれた第1衣服を前記第2衣服上に解放するステップとを有する。
本発明のロボットシステムは、第1ロボットアームと、前記第1ロボットアームの先端に取り付けられた第1ハンドと、第2ロボットアームと、前記第2ロボットアームの先端に取り付けられた第2ハンドとを備えたロボットと、前記第1ハンドおよび前記第2ハンドより高い位置に配置された第1撮像装置と、前記第1ハンドおよび前記第2ハンドより低い位置に配置された第2撮像装置とを有する。
本発明の柔軟物の積み重ね方法によれば、単純な構成の装置を用いてシート状の柔軟物を積み重ねることができる。本発明の衣服の折り畳みおよび積み重ね方法によれば、単純な構成の装置を用いて袖付の衣服を折り畳んで積み重ねることができる。本発明のロボットシステムによれば、単純な構成によって、シート状の柔軟物を折り畳んで積み重ねることができる。これにより、汎用的な多関節ロボットを用いて衣服を折り畳んで積み重ねることができ、家庭における洗濯物の片付け作業や、衣料品店舗における商品の陳列整理作業等に有用である。
実施形態で用いるロボットシステムを含む処理設備全体の斜視図である。 実施形態のロボットシステムの、A:筐体内部の構造を示す斜視図、B:外観の斜視図である。 一実施形態のTシャツ処理方法の工程フロー図である。 一実施形態のTシャツの展開方法の工程フロー図である。 一実施形態のTシャツの折り畳み方法の工程フロー図である。 一実施形態のTシャツの積み重ね方法の工程フロー図である。 柔軟物の一例としての半袖Tシャツの平面図である。 一実施形態のTシャツの展開方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの展開方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの展開方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの展開方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの展開方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの展開と折り畳み方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの折り畳み方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの折り畳み方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの折り畳み方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの折り畳み方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの積み重ね方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの積み重ね方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの積み重ね方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの積み重ね方法を説明するための図である。 一実施形態のTシャツの積み重ね方法を説明するための図である。 一実施形態のハンドのA:構造、B:Tシャツの折り畳み動作を説明するための図である。
本発明の柔軟物の積み重ね方法、衣服の折り畳みおよび積み重ね方法、およびロボットシステムの一実施形態を図に基づいて説明する。本実施形態では、半袖のTシャツを折り畳み、折り畳まれたTシャツを積み重ねる方法を説明する。
まず、本実施形態で用いられるロボットシステムを含む処理設備の構成を説明する。
図1を参照して、Tシャツの処理設備20は、TシャツTSの展開、折り畳みおよび積み重ねの3つの機能を有する設備である。処理設備20は、ロボットシステム30と4つのステージS1〜S4を備える。ロボットシステム30は、ロボット40、ロボットと一体化されたスタンド50、スタンドの上部に設置された第1撮像装置61、スタンドの下部に設置された第2撮像装置62を有する。4つのステージは、ロボット40から見て左斜め前にTシャツTSの供給ステージS1が配置され、供給ステージS1から時計回りに約60度回転した位置に計測ステージS2、その右側に折り畳みステージS3、さらにその右側に積重ねステージS4が順番に配置されている。ロボットシステム30は、レール58を含む移動手段によって、供給ステージS1、計測ステージS2、折り畳みステージS3、および積重ねステージS4の間を移動できる。
なお、本明細書において、ロボット40から見て計測ステージS2、折り畳みステージS3、および積重ねステージS4のある方向を前方といい、その反対方向を後方という。
供給ステージS1には供給台21が配置され、供給台21上に1枚または複数枚の半袖TシャツTSが、乱雑に積み上げられる。TシャツTSは、供給台21から1枚ずつ取り上げられ、計測ステージS2で載置台22上に展開して載置される。次いでTシャツTSは、折り畳みステージS3の折り畳み台23上で略長方形に折り畳まれる。積み重ねステージS4には積み重ね台24が配置されている。積み重ね台24上には、折り畳まれたTシャツTSが、例えば色毎に分別された山(スタックSS)として載置されている。折り畳まれたTシャツTSは折り畳み台23から取り上げられ、積み重ね台24上の同種のTシャツTSのスタックSS上に、位置と向きを揃えて積み重ねられる。
図2Aを参照して、ロボット40は、胴部41を有し、胴部41の上部に第1ロボットアーム42および第2ロボットアーム44が装着されている。第1ロボットアーム42は人間にとっての左腕に相当し、第2ロボットアーム44は人間にとっての右腕に相当する。第1ロボットアーム42の先端には第1ハンド43が設けられている。第2ロボットアーム44の先端には第2ハンド45が設けられている。第1ハンド43は人間にとっての左手に相当し、第2ハンド45は人間にとっての右手に相当する。第1ロボットアーム42および第2ロボットアーム44には多関節アーム機構が採用され、第1ハンド43および第2ハンド45の位置を自在に制御することができる。
図23Aを参照して、第1ハンド43および第2ハンド45は、例えば一対の面状の把持部13、13でTシャツの縁部を把持できる構造とする。図23Bを参照して、面状の把持部13、13によって、より正確には、TシャツTSの縁部を把持したときの把持方向Dに垂直な方向にある程度の幅を有することによって、把持方向Dを軸にハンドを回転させることで(R1)、TシャツTSを折り畳むことが容易となる。
図2Aおよび図2Bを参照して、スタンド50はフレーム54とフレームを覆う筐体56を有する。スタンド50は機能的には下部に位置する基部51と、上部に位置する立設部52に区分できる。基部51においては、底板53の上にフレーム54が組み上げられてロボット40の胴部41の下部を囲んでいる。ロボットの胴部41が底板53に固定されることにより、スタンドの基部51はロボットの胴部41の下部に連結されている。フレーム54は、基部51から延伸して、胴部41上部の後方から上方にかけて、立設部52が形成されている。立設部52の上部には、胴部41の上方に、第1ロボットアーム42および第2ロボットアーム44の可動域に被さるように傾斜フレーム55が設けられている。筐体56は、基部51から立設部52にかけてフレーム54の全体を覆って柱状に形成され、第1ロボットアーム42および第2ロボットアーム44の動作を妨げないように、ロボット40に面した前方および側面が抉られている。筐体56の傾斜フレーム55を覆う部分には傾斜面57が形成されている。
第1撮像装置61は三次元計測が可能な計測装置(第1計測装置)であり、例えば3Dカメラである。第1撮像装置61としては、例えば、カメラとプロジェクタを内蔵した位相シフト方式の三次元計測装置を用いることができる。第1撮像装置61は、図示しないリニアスライダーを介して傾斜フレーム55に取り付けられ、傾斜フレームに沿って斜め上下に移動可能である。これにより第1撮像装置61は、撮影時において第1ハンド43および第2ハンド45より高い位置から、第1ハンド43および第2ハンド45の可動域を斜め下方に向かって、もしくは第1ハンド43および第2ハンド45が把持するTシャツTSを斜め下方に向かって撮像する。第1撮像装置61は、積み重ねステージS4において、積み重ね台24上のスタックSSと、第1ハンド43および第2ハンド45に保持され、当該スタックSS上に積み重ねようとするTシャツTSとを撮像して、三次元計測を行う。
第2撮像装置62は三次元計測が可能な計測装置(第2計測装置)であり、例えば3Dカメラである。第2撮像装置62としては、例えばステレオカメラを用いることができる。第2撮像装置62は、基部51の下部から前方に突出したフレーム54の先端付近に固定されている。第2撮像装置62は、第1ハンド43および第2ハンド45より低い位置から、第1ハンド43および第2ハンド45の可動域を上方に向かって撮像する。第2撮像装置62は、計測ステージS2において、折り畳もうとするTシャツTSが載置台22から垂れ下がった状態を撮像して、三次元計測を行う。
底板53の下面には図示しないリニアスライダーが設けられ、床面のレール(図1の58)とともにロボットシステムの移動手段を構成している。この移動手段は、ロボット40およびスタンド50が各ステージ間を移動可能とする。なお、移動手段はこれには限られず、底板53の下面に車輪等を設けて、軌道のない床面をロボットシステム30が自由に走行できるようにしてもよい。
なお、上記説明では第1ロボットアーム42および第2ロボットアーム44が共通の胴部41に装着されているが、第1ロボットアーム42および第2ロボットアーム44は個別に独立したアームを用いてもよい。
また、上記説明では1台の第1撮像装置61によって、積み重ね台24上のスタックSSと、当該スタックSS上に積み重ねようとするTシャツTSを撮像するが、スタックSSと積み重ねようとするTシャツは別々の撮像装置によって撮像してもよい。また、上記説明では、第1撮像装置61および第2撮像装置62がロボットシステム30に含まれて、ロボット40とともに移動可能であるが、第1撮像装置61または第2撮像装置62をロボットと切り離して、撮像を行う各ステージに設けてもよい。ただし、スタックSSが複数ある場合や、各ステージが広い範囲に散在する場合には、第1撮像装置61および第2撮像装置62がロボットと一緒に移動可能であることが好ましい。撮像装置の個数を少なくできるからである。また、ロボットと撮像装置との位置関係を固定することでロボットの移動に伴う撮像装置とのキャリブレーションが不要となるからである。
次に、本実施形態のTシャツ処理方法を説明する。
図3に本実施形態における処理工程の流れを示す。本実施形態では、乱雑に積み上げられた半袖のTシャツを1枚ずつ取り上げて展開し(展開工程)、略長方形に折り畳み(折り畳み工程)、折り畳まれたTシャツを色毎に分別されたスタック上に積み重ねる(積み重ね工程)。図7にTシャツTSの平面図を示す。Tシャツ各部の記号の意味は後述する。以下において、まず折り畳まれたTシャツの積み重ね方法を説明し、その後にTシャツの展開方法、折り畳み方法に戻って説明する。
まず、折り畳まれたTシャツの積み重ね方法を図6に示した流れに従って、図18〜図22に基づいて説明する。
図18を参照して、TシャツTSは事前の折り畳み工程によって略長方形に折り畳まれ、折り畳みステージS3の折り畳み台23上に載置されている。TシャツTSは、前身頃(図7のTF)の上半分を折り畳み台23に接して、襟部(図7のCO)をロボット40側にして載置されている。以下、この折り畳まれたTシャツTSをワークWという。
ワークWの輪郭のうちロボット40から見て前後方向に延びる左右2辺の襟部COに近い位置に第6把持点HP6および第7把持点HP7を取る。図19を参照して、第1ハンド43で第6把持点HP6を把持し、第2ハンド45で第7把持点HP7を把持して、ワークWを両側から把持して吊り下げる。このとき、好ましくは、吊り下げられたワークWの下辺(第1辺)WE1が略水平となるようにする。
図20を参照して、ロボットシステム30を移動して、積み重ねステージS4の積み重ね台24の前であって、ワークWと同じ属性を有するTシャツのスタックSSの前にワークWを移動する。
ここで、Tシャツの属性とは、Tシャツの形状、色、絵柄、サイズなどをいう。属性を区別するためのタグをTシャツに付けておいてもよい。積み重ね台24上には、折り畳まれたTシャツが属性、例えば色毎に分類されて、いくつかのスタックSSに積み上げられている。図20では、略長方形に折り畳まれたTシャツが、前身頃の上半分を上に、襟部COをロボット40から遠い側にして積み上げられている。ワークWの属性は例えば、第1撮像装置61または他のカメラ等による画像を解析したり、タグ等を読み取ることで取得できる。折り畳まれた状態で分類の基準となる属性が確認できない場合は、展開工程や折り畳み工程の途中で、その属性を確認しておけばよい。
次に、第1撮像装置61を用いて、ワークWと、ワークWをその上に積み重ねようとするスタックSSを撮像して、ワークW側の第1基準部位とスタックSS側の第2基準部位を認識して、その三次元座標を計測する。
第1基準部位としては、ワークWの特徴的な部位を選択するのが好ましい。三次元座標の計測が安定的に可能だからである。特徴的な部位としては、角部や辺、凹凸部、ボタン、ポケット、ファスナー等の装飾部位、襟、裾、袖等の衣服の形状における特徴点や、ワークW表面の色や模様における特徴点などを選択できる。例えば、第1基準部位としてワークの第1辺WE1を選択してもよい。ここでは、第1辺WE1の両端の2点、第1基準点P11,P12を選択することとして以下の説明を続ける。
第2基準部位は、スタックSS上にあって、第1基準部位を重ね合わせようとする部位である。ここでは、スタックの最も上にあるTシャツTS2において、ワークWの第1基準点P11,P12に対応する点、すなわち手前にある2つの角を第2基準点P21、P22として選択する。第2基準点P21,P22を認識するには、例えば、スタックSSに外接する仮想の直方体を生成して、その上面の手前にある2つの角を選択すればよい。
第1撮像装置61によるワークWとスタックSSの撮像は、少なくとも第1基準点P11,P12よりも高い位置から斜め下方に向かって行う。本実施形態では、第1ハンド43および第2ハンド45より高い位置から斜め下方に向かって行われる。本実施形態のように第1撮像装置61がロボット40の上方に位置する場合は、ロボット40の側から撮像される。これにより、ワークWの下部とスタックSSの上面の両方が、十分な大きさを有する領域として画像に記録されるので、画像解析による第1基準部位および第2基準部位の認識が容易となる。第1撮像装置61による撮像方向θは、好ましくは水平方向から下に40〜60度である。
図21を参照して、第1基準点P11,P12を第2基準点P21,P22に合わせるように、ワークWを移動する。移動の方法は、上記の撮像によって得られた第1基準点P11,P12の三次元座標を出発点として、これが第2基準点P21,P22に到達するように第1ロボットアーム42および第2ロボットアーム44を動作させればよい。
好ましくは、ワークWの移動はフィードバック制御によって行う。すなわち、ワークWを移動中に第1撮像装置61による第1基準点および第2基準点の三次元計測を継続して行い、三次元計測を行う都度、第1基準点と第2基準点との位置偏差ΔP(=|P21−P11|、|P22−P12|)を算出して、この位置偏差ΔPを減少させる方向にワークWを移動させ、これを繰り返す。この方法によって、ロボット40と第1撮像装置61の距離の誤差や、第1撮像装置内部のレンズ歪等が三次元計測の精度に及ぼす影響が低減されるので、第1撮像装置の厳密なキャリブレーションが不要となり、キャリブレーション作業の省力化を図ることができる。さらに、ワークWの移動中にロボット40と第2基準点との相対位置が変わる可能性がある場合、例えば、小売店の店頭で本実施形態の積み重ね方法を行う場合にも、第1基準点P11,P12を確実に第2基準点P21,P22に到達させることができる。
また、好ましくは、ワークWの移動は、まず第1基準点P11,P12を第2基準点P21,P22の真上の位置に移動させて、その位置からワークWを垂直に降下させる。これによって、位置偏差ΔPを減少させるために第1ロボットアーム42および第2ロボットアーム44を移動させる方向の算出が容易になる。
図22を参照して、ΔPが所定の値以下となり、すなわち第1基準点P11,P12が第2基準点P21,P22に到達したと判定したら、第1ハンド43および第2ハンド45を前方斜め下に向けて(図中FW方向に)送り出しながら、ワークWの大部分がスタックSS上に乗った時点で、ワークWを解放する。以上で、ワークWの積み重ねが完了した。
以上の説明では、シート状の柔軟物の一例として、略長方形に折り畳まれたTシャツを用いたが、本実施形態の積み重ね方法の対象はこれに限られない。例えば、シート状の柔軟物は、Tシャツ以外の各種衣服、衣服の縫製前のパーツ、衣服以外の布地などであってもよい。また、シート状の柔軟物は、折り畳まれずに展開された状態であってもよい。
また、以上の説明では、第1基準部位および第2基準部位を第1撮像装置61で同時に撮像して、その三次元座標を取得したが、第1基準部位および第2基準部位を順次撮像してもよい。また、第1基準部位および第2基準部位を別々の撮像装置で撮像してもよい。また、第1基準部位または第2基準部位の三次元座標が撮像以外の方法で取得できる場合は、その三次元座標を用いることができる。例えば、ワークを積み重ねる場所が一定であって予め分かっている場合や、ロボット40のティーチング等によって予め知られている場合には、その値を用いることができる。
なお、積み重ね台24上に最初にTシャツTSを載置する場合は、積み重ね台24に目印となる第3基準部位を認識して、TシャツTSの第1基準部位を積み重ね台24の第3基準部位に合わせるようにTシャツTSを載置すればよい。第3基準部位としては、積み重ね台24に線、点などのマーカーを設けることができる。
次に、TシャツTSの展開工程を図4に示した流れに従って、図8〜図13に基づいて説明する。
図8を参照して、ロボット40の第1ハンド43を用いて、供給ステージS1の供給台21に載置されたTシャツTSの任意の箇所を把持して持ち上げる。
次に、TシャツTSを計測ステージS2に移動して、第2撮像装置62を用いて、吊り下げられたTシャツTSを下方から撮像して画像情報を取得する。このTシャツTSの画像情報に基づき、吊り下げられたTシャツTSの最下点LP1を識別してその三次元座標を求める。ここで識別したTシャツTSの最下点LP1は、図7のTシャツTSの袖端部TV1、袖端部TV3、または、裾端部TV2,裾端部TV4のいずれかとなる。
図9を参照して、第2ハンド45を用いて、TシャツTSの最下点LP1を把持し持ち上げ、第1ハンド43によるTシャツTSの把持を開放することで、Tシャツを第1ハンド43から第2ハンド45に持ち替える。図9では、TシャツTSは、裾端部TV4が第2ハンド45により把持された状態で吊り下げられている。第2ハンド45によりTシャツTSが把持された位置を第2把持点HP2と称する。
再び、第2撮像装置62により、吊り下げられたTシャツTSを下方から撮像して画像情報を取得する。このTシャツTSの画像情報に基づき、吊り下げられたTシャツTSの最下点LP2を識別する。この場合、第2ハンド45によりTシャツTSの一方の裾端部TV4が把持されていることから、TシャツTSの最下点LP2は、TシャツTSの裾端部TV4の対角方向に位置する袖端部TV3となる(図7参照)。
図10を参照して、第1ハンド43でTシャツTSの最下点LP2を把持し持ち上げる。第1ハンド43によりTシャツTSが把持された位置を第1把持点HP1と称する。これにより、TシャツTSの輪郭において、TシャツTSの少なくとも2点を第1把持点HP1および第2把持点HP2として把持して、TシャツTSの袖が最下点となるようにTシャツTSが吊り下げられる。なお、図9において、いずれかの袖端部TV1またはTV3が第2ハンド45により把持された状態でTシャツが吊り下げられても、第1ハンド43が把持する最下点LP2が対角となるいずれかの裾端部TV2またはTV4となるので、TシャツTSの袖が最下点となるようにTシャツTSが吊り下げられる。
次に、図11を参照して、TシャツTSの襟の位置を判別する。第1撮像装置61を用いて、吊り下げられたTシャツTSを撮像して、TシャツTSの画像情報を取得する。この画像情報に基づき、第1把持点HP1および第2把持点HP2のどちらの側にTシャツTSの襟部COが位置するかを判定する。例えば、吊り下げられたTシャツTSの外形輪郭線に基づき下方に凸形状の仮想多角形を仮定する。第1把持点HP1と最下点LP3との間における仮想多角形の辺およびTシャツTSの外形輪郭線に囲まれた領域の面積S10の面積と、第2把持点HP2と最下点LP3との間における仮想多角形の辺およびTシャツTSの外形輪郭線に囲まれた領域の面積S20の面積とを比較し、領域の面積が小さい側がTシャツTSの襟部COが位置する襟側と判定し、領域の面積が大きい側がTシャツTSの裾側と判定することができる。
また、このとき、このTシャツTSの画像上の襟部COの形状に基づき、TシャツTSの表裏判定を行なう。ここで、Tシャツの表とは前身頃TFの側であり、裏とは後身頃の側である。Tシャツの表裏は、例えば、襟部COの形状、襟部のタグやロゴ等のプリント、シャツの柄等の特徴点を認識することで判定できる。図11では、図手前に表れている側がTシャツTSの表側である。
次に、第2ハンド45が把持する点を第2把持点HP2から第3把持点HP3に持ち替える。第2撮像装置62で吊り下げられたTシャツTSの画像情報を取得する。このTシャツTSの画像情報に基づき、肩上部TKにおいて、最下点LP3から所定の距離にある第3把持点HP3を求める。最下点LP3から第3把持点HP3までの距離は、TシャツTSの袖部の端点から襟部COの略中心点までの任意の距離であって、予め定めておく。図示しない一次預けハンドに第2把持点HP2を保持させ、第2ハンド45により第3把持点HP3を把持した後に、一次預けハンドによる第2把持点HP2の保持を解放する。あるいは、一次預けハンドを用いない場合は、TシャツTSを載置台22に仮置きして第1撮像装置61で撮像し、第3把持点HP3を第2ハンド45で把持し直して、再びTシャツTSを吊り下げてもよい。これにより、図12に示すように、TシャツTSが展開された状態となる。図12では、Tシャツの後身頃が図手前に表れている。
先のTシャツTSの表裏判定の結果、表裏の向きが所望の向きでない場合は、第2ハンド45による第3把持点HP3への持ち替えの際に、TシャツTSの左右を逆転させて持ち直せばよい。
図13を参照して、展開されたTシャツTSを載置台22に沿わせながら、TシャツTSを展開した状態で載置する。TシャツTSは、その上半分が載置台22に載置され、下半分が載置台22から垂れ下がった状態となる。
以上の工程により、TシャツTSの展開が完了する。
次に、展開されたTシャツTSの折り畳み工程を、図5に示した流れに従って、図13〜図17に基づいて説明する。
図13を参照して、載置台22に載置されたTシャツTSの垂れ下がった下半分を、第2撮像装置62で撮像して、裾端部TV2および裾端部TV4の三次元座標を計測する。
図14を参照して、裾端部TV2に近接する第4把持点HP4を第1ハンド43で把持し、裾端部TV4に近接する第5把持点HP5を第2ハンド45で把持して、TシャツTSを吊り下げる。第4把持点HP4および第5把持点HP5は裾部THにあり、裾端部TV2と第4把持点HP4との距離、および裾端部TV4と第5把持点HP5との距離は予め定めておく。
ロボットシステム30を移動させて、TシャツTSを折り畳みステージS3に移動する。第4把持点HP4を通過する仮想直線BL1および第5把持点HP5を通過する仮想直線BL1を境にして、TシャツTSの外側の領域を内側に、後身頃を合わせるように(図のBL1を山折りにして)折り返して、TシャツTSを幅方向に折り畳む。TシャツTSは図15に示す状態となる。
次に、図15の仮想折畳線BL2に沿ってTシャツTSを丈方向に折り畳む。図16を参照して、吊り下げられたTシャツTSの下端を折り畳みステージS3の折り畳み台23上に載置させながら、第1ハンド43および第2ハンド45を前方斜め下に向けて(図中FW方向に)送り出す。次いで、図17を参照して、第1ハンド43および第2ハンド45を後方斜め下に向けて(図中BW方向に)戻して、TシャツTSの残りの上半分を載置された下半分に重ねることにより、TシャツTSの折り畳みを完了する。
以上の工程により、処理設備20を用いたTシャツTSの折畳が完了する。このように、第1ハンド43および第2ハンド45で、TシャツTSの裾部THの幅方向に離れた第4把持点HP4と第5把持点HP5の2箇所を把持して、Tシャツを吊り下げ状態にし、2箇所の把持した位置を通過する仮想直線BL1を折り返し位置として、TシャツTSの仮想直線BL1の外側の領域を内側に折り返し、TシャツTSの外側の領域を内側に折り返されたTシャツTSを折り返す方向と逆の方向に送り出しながら、TシャツTSの略半分を下端から折り畳み台23に載置し、TシャツTSを送り出す方向とは反対の方向に戻して、TシャツTSの残りの半分を載置された部分に重ねて、TシャツTSを折り畳んでいる。
なお、以上の展開方法および折り畳み方法の説明では、袖付衣服の一例としてTシャツを用いているが、袖付衣服はこれには限定されず、例えばワイシャツ、ポロシャツ、セーター、カーディガン、作業服など、袖および襟を有する衣服であれば、本実施形態の方法および設備を適用可能である。
また、図17に示す状態においては、TシャツTSの裾部THを把持して、TシャツTSを逆さまにした状態で吊り下げた場合を示しているが、TシャツTSの襟部を挟んで両肩部方向に離れた肩上部TKを2箇所を把持した状態で吊り下げても、同様の工程により折り畳むことが可能である。また、図18に示す状態においては、TシャツTSは、前身頃の上半分を折り畳み台23に接して、襟部COをロボット40側にして折り畳んだが、TシャツTSを折り畳む形態や折り畳み台23上に載置する向きは、これに限定されない。
また、ロボット40によるステージ間の移動と、第1ハンド43および第2ハンド45による各種動作の順番は、可能であれば適宜入れ替えてもよい。また、本実施形態では、計測ステージS2と折り畳みステージS3の両方を設けたが、両ステージを統合して、載置台22と折り畳み台23を共用してもよい。ただし、丈の長い衣服などの長尺の柔軟物を対象とする場合は、載置台22の位置を高くするなどの調整ができるので、載置台22を折り畳み台23と別に設ける利点がある。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
13 把持部
20 処理設備
21 供給台
22 載置台
23 折り畳み台(第1所定位置)
24 積み重ね台(第2所定位置)
30 ロボットシステム
40 ロボット
41 胴部
42 第1ロボットアーム
43 第1ハンド
44 第2ロボットアーム
45 第2ハンド
50 スタンド
51 基部
52 立設部
53 底板
54 フレーム
55 傾斜フレーム
56 筐体
57 傾斜面
58 レール
61 第1撮像装置(計測装置)
62 第2撮像装置
BL1 仮想直線
BL2 仮想折畳線
CO 襟
D 第1ハンドまたは第2ハンドによる把持方向
HP1〜HP7 第1〜第7把持点
LP1〜LP3 最下点
R1 折り畳み方向
S1 供給ステージ
S2 計測ステージ
S3 折り畳みステージ
S4 積み重ねステージ
SS スタック
TH 裾部
TK 肩上部
TS Tシャツ
TS2 Tシャツ(第2柔軟物)
TV1,TV3 袖端部
TV2,TV4 裾端部
W ワーク(第1柔軟物)
WE1 吊り下げられたワークの下辺(第1辺)
ΔP 第1基準部位と第2基準部位の位置偏差
θ 第1撮像装置の撮像方向

Claims (17)

  1. ロボットアームに取り付けられたハンドで第1柔軟物を保持するステップと、
    前記第1柔軟物の第1基準部位および所定の位置に載置された第2柔軟物の第2基準部位を取得するステップと、
    前記ロボットアームを動作させて、前記第1基準部位を前記第2基準部位に合わせるように前記第1柔軟物を移動するステップと、
    前記ハンドが前記第1柔軟物を前記第2柔軟物上に解放するステップと、
    を有する柔軟物の積み重ね方法。
  2. 前記第1基準部位および前記第2基準部位を取得するステップは、
    前記第1柔軟物を計測装置で計測して前記第1基準部位の三次元座標を取得するステップを含む、
    請求項1に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  3. 前記第1基準部位および前記第2基準部位を取得するステップは、
    前記第2柔軟物を計測装置で計測して、前記第2基準部位の三次元座標を取得するステップを含む、
    請求項1に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  4. 前記第2柔軟物の前記計測装置による計測は、前記第2柔軟物の斜め上方から行われる、
    請求項3に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  5. 前記第1基準部位および前記第2基準部位を取得するステップは、
    前記第1柔軟物および前記第2柔軟物を計測装置で計測して、前記第1基準部位および前記第2基準部位の三次元座標を取得するステップを含む、
    請求項1に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  6. 前記第1柔軟物および前記第2柔軟物の前記計測装置による計測は、前記第1柔軟物および前記第2柔軟物の斜め上方から行われる、
    請求項5に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  7. 前記第1基準部位は、前記第1柔軟物の特徴的な部位であり、
    前記第2基準部位は、前記第2柔軟物の特徴的な部位である、
    請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  8. 前記第1基準部位を前記第2基準部位に合わせるように前記第1柔軟物を移動するステップは、前記第1基準部位または前記第1基準部位および前記第2基準部位の三次元座標の計測を前記第1柔軟物の移動中に継続して行い、前記第1基準部位と前記第2基準部位との位置偏差を算出して、当該位置偏差を減少させる方向に前記第1柔軟物を移動することを繰り返し行うことにより実施される、
    請求項5〜7のいずれか一項に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  9. 前記第2柔軟物は、その有する1以上の属性に応じて、複数の異なる位置に載置され、
    前記第1柔軟物の前記属性を判別して、判別された当該属性が一致する前記第2柔軟物の前に移動するステップをさらに有する、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  10. 前記第1柔軟物を解放するステップは、前記第2柔軟物の向きに前記第1柔軟物を送り出して解放するステップである、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  11. 前記第1柔軟物および前記第2柔軟物が折り畳まれた袖付衣服である、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  12. 前記第2柔軟物は、載置された状態の形状が略長方形であり、
    前記ハンドは、保持した前記第1柔軟物の形状が略長方形となり、該第1柔軟物の第1辺が略水平になるように該第1柔軟物を保持し、
    前記第1基準部位が前記第1辺上の部位であり、
    前記第2基準部位が、前記第2柔軟物の前記第1辺に対応する辺上にあって、前記第1基準部位をその上に重ね合せようとする部位である、
    請求項1〜11のいずれか一項に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  13. 前記ハンドで前記第1柔軟物を保持するステップは、第1ハンドと第2ハンドとで前記第1柔軟物を把持して、該第1柔軟物を保持するステップである、
    請求項1〜12のいずれか一項に記載された柔軟物の積み重ね方法。
  14. 袖付の衣服を折り畳んで積み重ねる方法であって、
    前記衣服を折り畳む工程は第1衣服を折り畳む工程であり、
    第1ロボットアームに取り付けられた第1ハンドと第2ロボットアームに取り付けられた第2ハンドとで、前記第1衣服の肩上部または裾部において幅方向に離れた2箇所をそれぞれ把持して前記第1衣服を吊り下げるステップと、
    前記2箇所の把持した位置をそれぞれ通過して丈方向に延びる2本の仮想直線を折り返し位置として、前記第1衣服の前記仮想直線の外側の領域を内側に折り返すステップと、
    前記第1衣服の外側の領域を内側に折り返された前記第1衣服を前記折り返す方向と逆の方向に送り出しながら、前記第1衣服の下端から略半分を第1所定位置に載置するステップと、
    前記第1衣服を前記送り出す方向とは反対の方向に戻して、前記第1衣服の残りの半分を載置された部分に重ねるステップとを有し、
    前記第1衣服を積み重ねる工程は、
    前記第1ハンドと前記第2ハンドとで、折り畳まれて前記第1所定位置に載置された前記第1衣服を把持して吊り下げるステップと、
    前記折り畳まれた第1衣服の第1基準部位および第2所定位置に載置された第2衣服の第2基準部位を取得するステップと、
    前記第1ロボットアームおよび前記第2ロボットアームを動作させて、前記第1基準部位を前記第2基準部位に合わせるように前記折り畳まれた第1衣服を移動するステップと、
    前記第1ロボットアームおよび前記第2ロボットアームが前記折り畳まれた第1衣服を前記第2衣服上に解放するステップとを有する、
    衣服の折り畳みおよび積み重ね方法。
  15. 第1ロボットアームと、前記第1ロボットアームの先端に取り付けられた第1ハンドと、第2ロボットアームと、前記第2ロボットアームの先端に取り付けられた第2ハンドとを備えたロボットと、
    前記第1ハンドおよび前記第2ハンドより高い位置に配置された第1撮像装置と、
    前記第1ハンドおよび前記第2ハンドより低い位置に配置された第2撮像装置と、
    を有するロボットシステム。
  16. 前記第1ロボットアームおよび前記第2ロボットアームが共通の胴部に取り付けられ、
    前記胴部に連結されて該胴部の下部を囲む基部と、前記基部から延伸して、前記胴部の上方にかけて形成された立設部とを有するスタンドを備え、
    前記第1撮像装置が、前記立設部に配置され、
    前記第2撮像装置が、前記基部に配置された、
    請求項15に記載されたロボットシステム。
  17. 前記ロボットおよび前記スタンドを一体となって移動可能とする移動手段をさらに有する、
    請求項16に記載されたロボットシステム。
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