JP2020108688A - 遊技用装置、及び、遊技システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技用装置の電源がOFFの状態で遊技機から遊技用装置に情報が送信された場合でも、当該情報の外部装置への送信を可能にする。【解決手段】遊技用表示装置1は、第1電源1xと、第1電源1xから独立した第2電源1yと、第1電源1xからの電力供給を受けて駆動し、遊技機2から受信した情報を外部装置(遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4)に送信するフォトカプラ1c1,1c2と、第2電源1yからの電力供給を受けて駆動する制御ユニット1pとを有する。遊技用表示装置1は、電源1x,1yが共にONの場合は「スルー処理」と「変更処理」とを制御ユニット1pの制御により選択的に実行する一方、電源1xがONでかつ電源1yがOFFの場合は「スルー処理」を実行する。「スルー処理」は、フォトカプラ1c1が遊技機2から受信した情報に変更を加えずに外部装置に送信する処理である。「変更処理」は、フォトカプラ1c1が遊技機2から受信した情報に変更を加えて外部装置に送信可能な処理である。【選択図】図43

Description

本発明は、遊技機及び外部装置のそれぞれと通信可能に接続される遊技用装置、及び、遊技機と遊技用装置と外部装置とを有する遊技システムに関する。
遊技用装置は、遊技機から受信した情報に基づいて種々の制御を行ったり、当該情報を外部装置に送信したりする。例えば、遊技用装置の一例である遊技用表示装置は、遊技機から遊技情報を受信し、遊技情報に基づく演出を実行可能に構成されている。
特許文献1には、遊技機の外部端子板に、遊技用装置と電気的に絶縁した状態で信号を送受可能とするフォトリレー回路を設ける技術が示されている。
特開2015−16259号公報
遊技用装置の電源がOFFになっていると、遊技機から遊技用装置に送信された情報は、外部装置に送信されない。特許文献1には、このような場合における対処方法について、何ら記載がない。特許文献1の技術では、遊技用装置の電源がOFFの状態で、遊技機から遊技用装置に情報が送信されると、当該情報が外部装置に送信されず、種々の不都合が生じ得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遊技用装置の電源がOFFの状態で遊技機から遊技用装置に情報が送信された場合でも、当該情報の外部装置への送信が可能な遊技用装置、及び、遊技システムを提供することを目的とする。
本発明に係る遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
遊技機(遊技機2)及び外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)のそれぞれと通信可能に接続される遊技用装置(遊技用表示装置1)であって、
第1電源(第1電源1x)と、
前記第1電源(第1電源1x)から独立した第2電源(第2電源1y)と、
前記第1電源(第1電源1x)からの電力供給を受けて駆動し、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信する伝達手段(第1フォトカプラ1c1、第2フォトカプラ1c2)と、
前記第2電源(第2電源1y)からの電力供給を受けて駆動する制御手段(制御ユニット1p)と、を有し、
前記第1電源(第1電源1x)及び前記第2電源(第2電源1y)が共にONの場合、前記伝達手段(第1フォトカプラ1c1)が前記遊技機(遊技機2)から受信した情報に変更を加えずに前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信するスルー処理と、前記伝達手段(第1フォトカプラ1c1)が前記遊技機(遊技機2)から受信した情報に変更を加えて前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信可能な変更処理と、を前記制御手段(制御ユニット1p)の制御により選択的に実行し、
前記第1電源(第1電源1x)がONでかつ前記第2電源(第2電源1y)がOFFの場合、前記スルー処理を実行する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機2)と、遊技用装置(遊技用表示装置1)と、外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)と、を有する遊技システムであって、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
前記遊技機(遊技機2)及び前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)のそれぞれと通信可能に接続され、
第1電源(第1電源1x)と、
前記第1電源(第1電源1x)から独立した第2電源(第2電源1y)と、
前記第1電源(第1電源1x)からの電力供給を受けて駆動し、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信する伝達手段(第1フォトカプラ1c1、第2フォトカプラ1c2)と、
前記第2電源(第2電源1y)からの電力供給を受けて駆動する制御手段(制御ユニット1p)と、を有し、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
前記第1電源(第1電源1x)及び前記第2電源(第2電源1y)が共にONの場合、前記伝達手段(第1フォトカプラ1c1)が前記遊技機(遊技機2)から受信した情報に変更を加えずに前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信するスルー処理と、前記伝達手段(第1フォトカプラ1c1)が前記遊技機(遊技機2)から受信した情報に変更を加えて前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信可能な変更処理と、を前記制御手段(制御ユニット1p)の制御により選択的に実行し、
前記第1電源(第1電源1x)がONでかつ前記第2電源(第2電源1y)がOFFの場合、前記スルー処理を実行する。
上記構成によれば、遊技用装置の第2電源がOFFの状態で遊技機から遊技用装置に情報が送信された場合でも、遊技用装置の第1電源がONであれば、スルー処理が実行され、伝達手段が遊技機から受信した情報が、変更を加えられずに外部装置に送信される。したがって、遊技用装置の電源がOFFの状態で遊技機から遊技用装置に情報が送信された場合でも、当該情報の外部装置への送信が可能である。
本発明によれば、遊技用装置の電源がOFFの状態で遊技機から遊技用装置に情報が送信された場合でも、当該情報の外部装置への送信が可能である。
第1実施形態に係る遊技用表示装置を含む遊技システムを示す概要図。 第1実施形態に係る遊技用表示装置の全体斜視図。 第1実施形態に係る遊技用表示装置の分解斜視図。 第1実施形態に係る遊技用表示装置のスクリーンユニットを背面側から示す斜視図。 第1実施形態に係る遊技用表示装置の表示内容を例示する概要図。 第2実施形態に係る遊技用表示装置の全体斜視図。 第2実施形態に係る遊技用表示装置の断面図。 第3実施形態に係る遊技用表示装置の断面図。 第3実施形態の変形例1に係る遊技用表示装置の断面図。 第3実施形態の変形例2に係る遊技用表示装置の断面図。 第4実施形態に係る遊技用装置の斜視図。 第4実施形態に係る遊技用装置の分解斜視図。 第4実施形態に係る遊技用装置を背面側から示す分解斜視図。 第4実施形態に係る遊技用装置を背面側から示す分解斜視図。 第4実施形態に係る導光板を進行するLEDからの光の光路パターンの一例を示す説明図。 第4実施形態に係る導光板を進行するLEDからの光の光路パターンの一例を示す説明図。 第4実施形態に係る導光板の照明態様の一例を示す説明図。 第4実施形態に係る遊技用装置を背面側から示す分解斜視図。 第5実施形態に係る遊技用装置が有するプロジェクタ収容体の斜視図。 第5実施形態に係る遊技用装置が有するプロジェクタ収容体の分解斜視図。 第5実施形態に係るプロジェクタ収容体の電気的構成を示すブロック図。 第5実施形態に係る制御回路が実行する制御処理のフローチャート。 第6実施形態に係るデータ表示機及び遊技機の斜視図である。 第6実施形態に係るデータ表示機の斜視図である。 第6実施形態に係るパチンコ機としての遊技機の構成を示すブロック図である。 第6実施形態に係るパチスロ機としての遊技機の構成を示すブロック図である。 第6実施形態に係るデータ表示機の構成を示すブロック図である。 第6実施形態に係る遊技状態判定テーブルである。 第6実施形態に係る演出パターンテーブルである。 第6実施形態に係るパチンコ機としての遊技機の外部端子板から送信される端子毎の信号の詳細の一例を示す図である。 第6実施形態に係るパチスロ機としての遊技機の外部端子板から送信される端子毎の信号の詳細の一例を示す図である。 第6実施形態に係る遊技機の遊技状態の状態遷移図の一例を示す図である。 第6実施形態に係る遊技機の演出に連動した演出表示の一例を示す図である。 第6実施形態に係る制御部が実行する演出実行処理のフローチャートである。 第6実施形態の変形例に係るトップランプの点灯態様を示す図である。 第6実施形態の変形例に係るトップランプの点灯態様を示す図である。 第7実施形態に係る演出パターンテーブルである。 第7実施形態に係る遊技状態移行テーブルである。 第7実施形態に係る演出実行処理のフローチャートである。 第8実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。 第8実施形態に係る遊技用装置のサブCPUが実行する処理を示すフローチャートである。 第8実施形態に係る遊技用装置におけるメインCPUの状態遷移図である。 第8実施形態に係る遊技用装置におけるサブCPUの状態遷移図である。 第9実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。 第9実施形態に係る遊技用装置において実行されるスルー処理及び変更処理を示す表である。 第10実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。 第10実施形態に係る遊技用装置のメインCPUが実行する処理を示すフローチャートである。 第11実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。 第11実施形態に係る遊技用装置に含まれる記憶ユニットの電気的構成を示すブロック図である。 第11実施形態に係る遊技用装置のサブCPUが実行する処理を示すフローチャートである。 第11実施形態に係る遊技用装置のサブCPUが実行する書込処理、第1読出処理及び第2読出処理を示す表である。 第12実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。 第12実施形態に係る遊技用装置のメインCPUが実行する処理を示すフローチャートである。 第13実施形態に係る制御ユニットを幅方向の一方側から見た斜視図である。 第13実施形態に係る制御ユニットを図53とは反対側から見た斜視図である。 第13実施形態に係る制御ユニットの分解斜視図である。 第13実施形態に係る制御ユニットのファンカバーの斜視図である。 第13実施形態に係る制御ユニットのファンカバーの側面図である。 第13実施形態に係る制御ユニットのファンカバーの上面図である。 第13実施形態に係る制御ユニットの組立前状態のファンカバー及び排気ファンを上方側から見た斜視図である。 第13実施形態に係る制御ユニットの組立前状態のファンカバー及び排気ファンを下方側から見た斜視図である。 第14実施形態に係る遊技用装置の正面図である。 第14実施形態に係る遊技用装置を後方側から見た斜視図である。 第14実施形態に係る遊技用装置においてカメラユニットの収容空間を覆うカバーを取り外した状態を示す。 第14実施形態に係る遊技用装置においてカメラユニットを取り外した状態を示す。 第14実施形態に係る遊技用装置においてカメラユニットが装着される液晶ベース及びカメラユニットベースを示す図である。 第14実施形態に係る遊技用装置のカメラユニットベース及びカメラユニットベースに装着される前のカメラユニットを下方側から見た斜視図である。 第14実施形態に係る遊技用装置においてカメラユニットの前後を逆にした姿勢で装着する場合の説明図である。 第14実施形態に係る遊技用装置においてカメラユニットの上下を逆にした姿勢で装着する場合の説明図である。 第14実施形態に係る遊技用装置のカメラユニットの装着部分の断面図である。 第15、第16、第17実施形態に係る遊技用表示装置の正面図である。 第15実施形態に係る遊技用表示装置のリアパネル及び発光装置を示す斜視図である。 第15実施形態に係る遊技用表示装置のリアパネル及び発光装置の要部斜視図である。 第15実施形態に係る遊技用表示装置のリアパネル及び発光装置の要部正面図である。 第15実施形態に係る遊技用表示装置のライトガイドパネルの要部斜視図である。 第15実施形態に係る遊技用表示装置のライトガイドパネルの長尺部の断面斜視図である。 第15実施形態に係る遊技用表示装置のリアパネル及び発光装置の要部断面図である。 第15実施形態に係る遊技用表示装置の第1導光部に入光した光の第1導光部から第2導光部に進む光の経路を示す説明図である。 第16、第17実施形態に係る遊技用表示装置の上パネルであって、図70に示すライトガイドパネルの上パネルの斜視図である。 第16実施形態に係る遊技用表示装置のリアパネル及び発光装置の要部正面図である。 第16実施形態に係る遊技用表示装置のリアパネル及び発光装置の要部斜視図である。 第16実施形態に係る遊技用表示装置のライトガイドパネルの要部背面図である。 第16実施形態に係る遊技用表示装置のライトガイドパネルの要部側面図である。 第16実施形態に係る遊技用表示装置のライトガイドパネルの要部平面図である。 第17実施形態に係る遊技用表示装置のリアパネル及び発光装置であって、図70に示すリアパネル及び発光装置の要部断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る遊技用表示装置1を含む遊技システムの基本概要について、図1を用いて説明する。同図に示すように、本実施形態に係る遊技システムは、いわゆるパチンコ店といった遊技場に構築されるものであり、遊技用表示装置1と、遊技機2と、遊技媒体貸出装置3と、サーバ装置4とを有して構成され、各々が同図に示すように接続されている。
なお、本実施形態においては、「記憶媒体」の例としてカードを用いて説明しているが、これに限られるものではなく、ICチップ等が搭載されたコイン、トークン等、本実施形態に係る発明に適用できるもの全てを含むものとする。
また、本実施形態においては、「貨幣」の例として紙幣を用いて説明しているが、これに限られるものではなく、紙幣、硬貨、コイン等、本実施形態に係る発明に適用できるもの全てを含むものとする。
また、本実施形態において、単に「カード」と記載した場合には、遊技店の会員となった遊技者に貸与される会員カード、及び一時的に遊技店により貸与される計数カード(ビジターカード)の双方を含むものとする。
また、本実施形態において、単に「持玉」と記載した場合には、会員カードに対応付けて記憶される貯玉、及び計数カードに対応付けて記憶される計数持玉の双方を含むものとし、単に「持玉情報」と記載した場合には、貯玉を示す持玉情報(以下、「貯玉情報」とする。)及び計数持玉を示す持玉情報(以下、「計数持玉情報」とする。)の双方を含むものとする。また、遊技者により投入された貨幣額を示す情報を「貨幣情報」(あるいは、「残額情報」ともいう。)とし、特に示す場合には、「持玉情報」に「貨幣情報」が含まれる場合があるものとする。また、会員カードは、貯玉情報、計数持玉情報及び貨幣情報を別箇に記憶可能であるものとする。さらに、説明の便宜上、通常は遊技者が保有する遊技球に関する情報を示す「持玉」という表現を用いているが、これに限られるものではなく、当該「持玉」には、遊技者が保有するメダルに関する情報、遊技者が電磁的方法により保有する遊技価値に関する情報であって、その他これに類する情報の全てを含むものとする。
[遊技用表示装置]
図1を参照して遊技用表示装置1について簡単に説明する。なお、遊技用表示装置1の詳細な構成については後述する。
本実施形態の遊技用表示装置1は、透過型のプロジェクタ装置により各種の遊技情報を投影像として表示するものであり、例えば遊技機2ごとにその上方に位置するように設置される。遊技情報としては、遊技媒体の獲得数(獲得枚数あるいは獲得球数)、各種のゲーム数、遊技履歴などがグラフや数値で表示される(図5参照)。遊技用表示装置1には、遊技者が操作するための後述する複数のボタン14A〜14Fが設けられている(図5参照)。遊技用表示装置1は、遊技機2、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4と接続されており、入力された信号や受信した信号に基づき、あるいは遊技者の操作に基づいて各種の遊技情報を後述のスクリーン(被投影部)110A〜110Fに表示する。なお、遊技用表示装置1は、いわゆる遊技島単位に設置されるものでもよい。
遊技用表示装置1は、電気的あるいは光学的な構成要素として、後述するプロジェクタ本体12や、これを制御するための制御ユニット(図示略)などを備える。制御ユニットは、プロジェクタ本体12の制御や、遊技機2、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4との間で通信制御を行う。また、制御ユニットは、ボタン14A〜14Fの操作がセンサにより検知されると、その操作に応じてスクリーン110A〜110F上の表示を制御する。なお、本実施形態では、物理的なボタン14A〜14Fを設けているが、例えばスクリーン110A〜110Fをタッチパネルにより構成し、制御ユニットは、タッチパネルに対する操作を検知するようにしてもよい。
遊技用表示装置1は、特に図示しないが、遊技機2、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4との通信を行うためのインターフェース部を備える。このインターフェース部と遊技機2における後述の外部接続端子板との間は、接点入力方式で接続され、遊技機2から遊技用表示装置1への一方向に通信が可能である。インターフェース部と遊技媒体貸出装置3との間は、例えばハーネスにより接点出入力方式で接続され、双方向通信が可能である。また、インターフェース部とサーバ装置4との間は、例えば同軸ケーブルにより有線LAN方式で接続されるとともに、ハーネスにより接点出力方式で接続され、双方向通信が可能である。なお、接続方法はこれらの方式に限られるものではなく、例えば各々の接続において、無線LAN方式を用いてもよく、また、光ケーブルによる光通信方式を用いてもよい。さらに、これらの組み合わせた方式を用いてもよい。
[遊技機]
図1を参照して遊技機2について簡単に説明する。遊技機2としては、例えばパチンコ遊技機2aやパチスロ遊技機2bが適用される。以下の説明においては、特に断らない限り、パチンコ遊技機2a及びパチスロ遊技機2bをまとめて遊技機2と称する。
パチンコ遊技機2aは、盤面上に遊技球(遊技媒体)を弾き出し、釘に当って不規則に流下する遊技球が特定の入賞口に入ると、賞球の払い出しあるいは得点の加算を行うといった遊技を主として行うものである。パチンコ遊技機2aは、主たる遊技装置を制御するための主制御ユニット、表示や音声出力などに係る演出動作を制御するための副制御ユニット、賞球としての遊技球の払出動作を制御する払出制御ユニット等を備える。払出制御ユニットは、外部接続端子板を介して遊技用表示装置1と接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、遊技情報信号やエラー信号等を遊技用表示装置1に出力する。また、この払出制御ユニットは、外部接続端子板を介して遊技球貸出装置3aと接続されており、遊技者の操作に基づいて貸出要求信号や返却要求信号を出力する。
パチスロ遊技機2bは、コイン(遊技媒体)を投入してスタートレバーを操作することで複数の図柄が描かれた複数のリールを回転させ、各リールに対応するストップボタンを押下することでリールを順次停止させることにより、所定役に対応する図柄が有効ライン上に揃うと、コインの払い出しを行うといった遊技を主として行うものである。パチスロ遊技機2bも、パチンコ遊技機2aと同様に、主たる遊技装置を制御するための主制御ユニット、表示や音声出力などに係る演出動作を制御するための副制御ユニット、コインの払出動作を制御する払出制御ユニット等を備える。払出制御ユニットは、外部接続端子板を介して遊技用表示装置1と接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、遊技情報信号やエラー信号等を遊技用表示装置1に出力する。また、この払出制御ユニットは、外部接続端子板を介してメダル貸出装置3bと接続されており、遊技者の操作に基づいて貸出要求信号や返却要求信号を出力する。
[遊技媒体貸出装置]
図1を参照して遊技媒体貸出装置3について簡単に説明する。遊技媒体貸出装置3としては、パチンコ遊技機2aに隣接して設置される遊技球貸出装置3aと、パチスロ遊技機2bに隣接して設置されるメダル貸出装置3bとがある。以下の説明においては、特に断らない限り、遊技球貸出装置3a及びメダル貸出装置3bをまとめて遊技媒体貸出装置3と称する。
遊技媒体貸出装置3は、例えば図示しないスイッチングハブやコントローラ等を介してサーバ装置4と接続される。遊技媒体貸出装置3は、遊技者によりカードが挿入されると、当該カードのICチップ等に付加されたカードIDや会員ID等の識別情報(以下、単に「識別情報」という。)をサーバ装置4に送信する。サーバ装置4は、受信した識別情報に対応付けて記憶されたその遊技者の持玉情報を遊技媒体貸出装置3に送信する。そして、遊技者からの払出指示がある場合には、サーバ装置4は、持玉情報を更新し、遊技媒体貸出装置3は、図示しない払出装置を駆動させ、遊技媒体の払出制御を実行する。また、遊技者により紙幣が投入されると、その紙幣の額(投入金額)に応じた残額情報をサーバ装置4に送信する。そして、遊技者からの払出指示がある場合、サーバ装置4は、残額情報を更新し、遊技媒体貸出装置3は、同様に遊技媒体の払出制御を実行する。
また、遊技媒体貸出装置3は、遊技者の操作により、又は遊技機2から直接的に、遊技媒体が図示しない計数装置に投入されると、投入された遊技媒体数を計数し、計数結果を遊技者の計数持玉情報としてサーバ装置4に送信し、サーバ装置4は、受信した計数持玉情報をカードに付加された識別情報と対応付けて記憶する。また、カードが挿入されていない場合には、遊技媒体貸出装置3に貯留されている計数カードに予め付加されている識別情報と対応付けて受信した計数持玉情報を記憶する。
なお、本実施形態においては、遊技者の持玉情報及び残額情報をサーバ装置4が管理するが、これらの情報を遊技媒体貸出装置3が管理することとしてもよい。また、カードに識別情報を付加するだけでなく記憶領域をも設け、当該記憶領域にこれらの情報を記憶させ、これらの情報の管理を行うこととしてもよい。そして、これらの情報の更新については、サーバ装置4が行うこととしても、遊技媒体貸出装置3が行うこととしてもよい。さらには、持玉情報については、遊技媒体貸出装置3又はサーバ装置4が管理し、残額情報については、カードの記憶領域に直接記憶されることとしてもよい。
加えて、本実施形態において、カードが挿入されていない場合には、遊技媒体貸出装置3に貯留されている計数カードに予め付加されている識別情報と対応付けて計数持玉情報及び残額情報が記憶されるが、カードの返却要求があった場合に、遊技媒体貸出装置3、又はサーバ装置4が、遊技媒体貸出装置3に貯留されている計数カードに識別情報を新たに付加することとし、この新たに付加された識別情報と計数持玉情報又は残額情報とを対応付けて記憶することとしてもよい。
また、遊技媒体貸出装置3は、遊技機2に遊技球等貸出装置接続端子板(以下、「貸出端子板」という。)が設けられている場合に、この貸出端子板にも接続され、当該貸出端子板から出力される貸出要求信号や返却要求信号等を受信したことに基づいて、遊技機2への払出要求信号の送信やカードの返却等を行う。
また、遊技媒体貸出装置3は、コンバータ等を介して遊技用表示装置1とも接続されており、遊技機2に設けられている外部接続端子板から出力される遊技情報信号やエラー信号等を受信するとともに、遊技者の持玉情報を遊技用表示装置1に送信する。
[サーバ装置]
図1を参照してサーバ装置4について簡単に説明する。サーバ装置4は、いわゆるホールコンピュータとして用いられるものであり、遊技用表示装置1と接続されるほか、遊技媒体貸出装置3とも接続される。サーバ装置4は、管理する遊技結果管理情報(例えば、過去数日分を含めた出玉履歴情報や不正検知情報等)や遊技店に関する情報(例えば、新台情報や空き台情報等)を遊技用表示装置1に送信する。
また、サーバ装置4は、遊技店以外の第三者であるセンター事業者が管理する外部管理装置(図示せず)にも接続され、カードの識別情報や会員情報、遊技者の持玉情報を定期的(例えば、1日に1回毎)に送信する。外部管理装置は、送信された各情報をバックアップする。サーバ装置4は、外部管理装置との接続が所定日数(例えば、15日)途絶した場合、遊技者の持玉情報の更新を停止する。
以上のような遊技システムにおいて、遊技者は、遊技店(遊技場)に入ると、まず、遊技用表示装置1に表示される各種の情報を見ながら、所望の遊技機2に着席する。次に、その遊技者がその遊技店の会員である場合は、会員カードを遊技媒体貸出装置3に挿入し、本人確認(例えば、登録されている暗証番号の入力等)の後、サーバ装置4に持玉情報が記憶されている場合にはその持玉を使用し、持玉情報が記憶されていないか、持玉情報がその遊技機2で貸し出し不能な持玉数である場合には紙幣を投入し、貸出要求を行って遊技媒体の貸し出しを受け、遊技媒体を遊技機2に投入することで遊技を開始する。または、その遊技者がその遊技店の会員でない場合は、紙幣を投入し、貸出要求を行って遊技媒体の貸し出しを受け、遊技媒体を遊技機2に投入することで遊技を開始する。このとき、サーバ装置4に記憶されている持玉情報や残額情報が、貸し出された分だけ更新(減算)される。
そして、その遊技機2から遊技媒体の払い出しを受けることができずに、遊技を継続する場合には、貸出要求が行われる度に、サーバ装置4に記憶されている持玉情報や残額情報が、貸し出された分だけ順次更新(減算)されることとなる。一方、その遊技機2から遊技媒体の払い出しを受けることができた場合には、払い出された遊技媒体を遊技媒体貸出装置3に投入すると、投入された遊技媒体数を計数し、計数結果に基づいてサーバ装置4に記憶されている持玉情報が更新(加算)される。
その後、その遊技機2における遊技を終了する場合には、遊技者はカードの返却要求を行う。ここで、会員カードが遊技媒体貸出装置3に挿入されている場合には、本人確認(例えば、登録されている暗証番号の入力等)の後、そのまま会員カードを返却する。会員カードが遊技媒体貸出装置3に挿入されていない場合には、サーバ装置4に計数持玉情報が記憶されている場合、若しくは残額情報がある場合に、遊技媒体貸出装置3に貯留されている計数カードを返却(発行)する。サーバ装置4に計数持玉情報が記憶されておらず、かつ投入金額の残額もない場合には、計数カードは返却(発行)されない。
計数カードが返却(発行)された場合であって、かつ他の遊技機2で遊技を行いたい場合には、他の遊技機2に対応して設けられた遊技媒体貸出装置3にその計数カードを挿入することにより、会員カードと同様の手順(本人確認を除く)で遊技を開始(再プレイ)することができる。なお、上記の場合に、貯玉情報に基づく再プレイを「貯玉再プレイ」といい、計数持玉情報に基づく再プレイを「持玉再プレイ」という。
[遊技用表示装置の構成]
次に、遊技用表示装置1の構成について、図2〜図5を参照して説明する。
図3に示すように、遊技用表示装置1は、基本的な構成要素として、筐体10、スクリーンユニット11A、プロジェクタ本体(投射手段)12、リフレクタ13、操作ユニット14を備えている。筐体10は、プロジェクタ本体12、リフレクタ13、及び操作ユニット14のほか、遊技用表示装置1全体の動作を制御するための図示しない制御ユニットを収容している。スクリーンユニット11Aは、筐体10の前面側に設けられた開口面10Aを覆うように取り付けられる。図2〜図4は、標準タイプのスクリーンユニット11Aを示しており、特に断らない限り、このスクリーンユニット11Aを基本的に用いて説明するが、いずれのスクリーンユニットを用いてもよい。
筐体10は、図3に示すように、底面10a、左右両側の側面10b,10c、背面10d、上面10e、及び前面側の開口面10Aを有するように矩形箱状に形成されている。底面10aの後部には、プロジェクタ本体12が設置され、底面10aの前部には、操作ユニット14が設置される。背面10dの上部には、リフレクタ13が設置される。
スクリーンユニット11Aは、筐体10の開口面10Aを覆う正面部11aと、筐体10の側面10b,10cに着脱自在に固定される左右両側の側部11b,11cとを有するように形成されている。スクリーンユニット11Aは、正面部11aの開口11aaに設けられるスクリーン(被投影部)110Aと、図4に示すように、正面部11aの後面において左右両側に設けられるLED基板111とを有する。
正面部11aには、スクリーン110Aを配置するための開口11aaのほか、スクリーン110Aの左右側方において発光する発光面111aと、操作ユニット14のボタン14A〜14Fを前方に露出させるための開口部112とが設けられている。
スクリーン110Aは、後方から投影像が投影されることで表示される透過式のものであり、例えば透光性を有するガラス板、アクリル板、樹脂製フィルムを主たる素材として形成され、非投影時に乳白色、半透明、あるいはグレー色を呈する。スクリーンユニット11Aのスクリーン110Aは、全面にわたって均等な厚みをもつように形成されている。このようなスクリーン110Aは、プロジェクタ本体12から投射された光が入射する一様に平坦な背面側の入射面1100(図4)と、この入射面1100に入射した光が透過することで投影像が投影される前面側の表示面1101(図3)とを有する。なお、他のスクリーンユニット11B,11Cのスクリーン110B,110Cは、スクリーンユニット11Aのスクリーン110Aとは入射面1100が同様である一方、表示面1101が異なるように形成されており、これについては後述する。
発光面111aは、図3、図4に示すように、透光性を有する板状部材により構成され、その背面側にLED基板111が設けられる。LED基板111は、特に図示しないが複数のLEDを搭載しており、コネクタ111A及びケーブル111Bを介して筐体10側の制御ユニットに接続される。なお、図4には、一方のLED基板111に対応するコネクタ111A及びケーブル111Bが示されているが、他方のLED基板111にもコネクタ及びケーブルが設けられており、他方のLED基板111もコネクタ及びケーブルを介して制御ユニットに接続される。
この制御ユニットにより、LED基板111における複数のLEDが点灯あるいは点滅させられ、これらLEDの光は、発光面111aを通って前方に照射される。なお、他のスクリーンユニット11B,11Cには、発光部が設けられていないが、これについては後述する。
発光面111aは、透光性を有する板状部材により構成されるが、これに限らず、少なくとも一部が透光性を有して部分的に透光性を有さない部材で構成されるようにしてもよい。
また、透光性を有する部分においては、装飾性を有するシートをLED基板と板状部材との間に配置したり、板状部材そのものに透光性を有する有色の装飾などを施してもよい。このような場合は、LED基板が光源を有する発光手段として機能する一方、板状部材が発光手段により装飾される装飾部材として機能することとなり、装飾部材としては、光学的に透光、拡散、偏光、屈折、反射などといった特性を有するものが適用される。
プロジェクタ本体12は、遊技に関する情報を投影像としてスクリーンに表示するための光を投射するものであり、例えば液晶パネルを用いた液晶方式のもの、あるいはDMD(Digital Micromirror Device)素子を用いたDLP(登録商標:DigitalLight Processing)方式のものが適用される。
プロジェクタ本体(投射手段)12は、図示しない制御ユニットに接続されており、この制御ユニットにより動作が制御される。プロジェクタ本体12は、液晶パネルあるいはDMD素子のほか、光源としてのLEDあるいはランプ、ダイクロイックミラーや投影レンズなどを有する。投影レンズは、光軸方向に調整可能である。
このようなプロジェクタ本体12は、投影レンズから出射した光がリフレクタ13へと直接向かうように配置されている。スクリーンユニット11A〜11Cの取り付け時には、プロジェクタ本体12の投影レンズを光軸方向に微調整することでフォーカス調整を行うことができる。これにより、スクリーンユニット11A〜11Cのいずれのスクリーン110A〜110Cに対しても、正確にピントが合った鮮明な投影像を映し出すことができる。
リフレクタ13は、光を反射する部材で構成されており、プロジェクタ本体12から入射した光を、筐体10の開口面10A(スクリーン110Aの入射面1100)に向けて反射するように、その開口面10Aに対して傾斜した姿勢で背面10dに設置されている。
操作ユニット14は、遊技者などが操作可能な複数のボタン14A〜14Fを横並びに有するものである。具体的には、図5に示すように、操作ユニット14には、左側から順に、切替ボタン14A、履歴ボタン14B、呼出ボタン14C、設定ボタン14D、確認ボタン14E、及び十字ボタン14Fが設けられている。操作ユニット14は、図示しない制御ユニットに接続されており、各ボタン14A〜14Fの操作が図示しないスイッチに検知されると、スイッチから制御ユニットに検知信号が供給され、制御ユニットは、検知信号に応じた表示制御を行う。
切替ボタン14Aは、後述するグラフ表示や数値表示などを切り替えるためのボタンである。履歴ボタン14Bは、本日の遊技履歴を表示するためのボタンである。呼出ボタン14Cは、遊技場の店員を呼び出すためのボタンである。設定ボタン14Dは、表示設定などを変更するためのボタンである。確認ボタン14Eは、各種の設定を確認するためのボタンである。十字ボタン14Fは、数値変更やスクロール操作を行うためのボタンである。
図5に例示するように、スクリーン110A上の投影像V1としては、遊技開始から獲得したメダルの枚数を折れ線グラフで示すチャート画像が表示される。投影像V2としては、本日実行されたボーナス回数や累積ゲーム数を示すテキスト画像が表示される。
投影像V3としては、過去のボーナス回数や累積ゲーム数を履歴として示すテキスト画像が表示される。なお、光が入射する面については、入射面1100としたが、光が投影される面(表示面)としては、LED基板111の背面領域や入射面1100の上下の領域(正面部11aなど)、さらには左右の領域(側部11b,11c)も含むようにしてもよい。
このように光が投影される面は、スクリーンユニットの内側に含まれるものとしても、プロジェクタ本体12より前方あるいはリフレクタ13より前方の領域において投影像を投影可能であればよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る遊技用表示装置について、図6〜図7を用いて説明する。なお、先述した実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
本第2実施形態に係る遊技用表示装置1は、図6及び図7に示すように、スクリーンユニット11Dの前面全体が凹面状のスクリーン110Dにより構成され、スクリーン110Dの前面側全域が緩やかな傾斜をもつ凹面状の表示面1101となっている。この遊技用表示装置1には、発光面やボタンが省かれている。
また、図6に示すように、リフレクタ13の背面側となる筐体10の背面10dの外側には、LED基板60と反射板61とが設けられている。LED基板60には、背面10dに対して環状に位置するように複数のLED60Aが搭載されており、LED60Aは、反射板61に向けて光が照射可能となるように配置されている。このようなLED60Aの光は、反射板61で反射されることにより、遊技用表示装置1の周囲やスクリーン110Aの周縁部を後方から照らし出す。
このような遊技用表示装置1によれば、スクリーン110Dの表示面1101全体に投影像を投影することができ、LED60Aによる後方からの光によって装飾効果を高めることができる。
また、本第2実施形態では、スクリーン110Dが凹面状に形成されているため、奥行きがある立体的な画像を表示することができる。これにより視覚的効果及び装飾効果をさらに高めることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る遊技用表示装置について、図8〜図10を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
本第3実施形態は、例えば図6に示す凹面状のスクリーン110Dの上縁部を発光させることで、視覚的効果及び装飾性を向上させる構成としている。
第3実施形態に係る遊技用表示装置1は、図8に示すように、スクリーン110Dは所定厚みを有し光を透過する入射面1100(導光部)と、所定厚みを有し投影画像を表示する表示面1101(表示部)から構成される。また、スクリーン110Dの下縁部の近傍で筐体10の底面10a上に少なくとも一つの基板(LED基板)70を設置し、スクリーン110Dの入射面(導光部)1100の上縁部に光を乱反射させる凹凸部等からなる乱反射部72を設けている。
乱反射部72は、スクリーン110Dの上縁部全体に亘って設けられる。また、基板70はスクリーン110Dの下縁部全体に亘って設けてもよいが、適宜分割して設けてもよい。また、1又は複数の発光素子71の配置位置及び出射角度は、発光素子からの光が乱反射部72全体に均一に到達するように適宜調整される。
これにより、スクリーン110Dの上縁部を縁取るような横長の反射光が形成され、視覚的効果及び装飾効果を向上させることができる。なお、図8に示す図では、リフレクタ13の背面にLED基板60と反射板61が設けられているが、これらは適宜省略することができる。
また、発光素子71からの光が基板70と底面10aとの間隙部から漏洩するのを防ぐため、間隙部に遮光部材73を設置し、筐体10への光の漏洩を防止する。
さらに、発光素子71からの光がスクリーン110Dの表示面1101に向かわないように、発光素子71の周囲に適宜遮光部材を設けてもよい。
本第3実施形態によれば、スクリーン110Dの下縁部近傍に設けた基板70の発光素子71からの光により、スクリーン110Dの上縁部を縁取るように発光させることで、遊技用表示装置1の視覚的効果及び装飾性を向上させることができる。しかも、発光素子71から筐体10内部への漏洩光の発生を防止することで、照射効率を高めるとともに、スクリーン110Dへの投影画像に影響を及ぼすことがない。また、基板70を、スクリーン110Dの上縁部、左縁部及び/又は右縁部の近傍に設け、それぞれに対向して乱反射部72を入射面(導光部)1100の下縁部、右縁部及び/又は左縁部に設けてもよい。これにより、スクリーン110Dの各縁部(上縁部、下縁部、右縁部及び/又は左縁部)を適宜発光させることができる。
(変形例1)変形例1では、図9に示すように、発光素子71からの光が基板70と底面10aとの間隙部から筐体10内へ漏洩するのを防ぐため、遮光機能を有する底面10aを、間隙部を塞ぐように変形する。これにより、上記第3実施形態と同様な作用効果を奏するとともに、部品点数の削減を図ることができる。
(変形例2)変形例2では、図10に示すように、遮光機能を有する基板70を縦方向に配置し、基板70自体により発光素子からの光が筐体10の内部に漏洩するのを防止する。これにより、上記第3実施形態と同様な作用効果を奏することができるとともに、部品点数の削減を図ることができる。
なお、本変形例1及び2においてもLED基板60及び反射板61を適宜省略することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る遊技用装置について、図11〜図17を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
図11は、本第4実施形態に係る遊技用装置G1の斜視図である。図11に示すように、遊技用装置G1は、筐体G10と、前面全体が凹面状のスクリーンG110により構成されたスクリーンユニットG11とを有している。筐体G10は、基体G101と、プロジェクタ収容体G102とを有している。
図12は、遊技用装置G1の分解斜視図である。図12に示すように、基体G101は、平板状の背面部G101aと底面部G101bとを有し、それぞれ筐体G10の背面壁及び底面壁を構成する。底面部G101bには、プロジェクタ本体12が載置されるように取り付けられる。また、背面部G101aの内壁に沿うようにリフレクタ13が配置される。
プロジェクタ収容体G102は、プロジェクタ本体12を覆うように底面部G101bに取り付けられることで、内部空間にプロジェクタ本体12を収容する。当該内部空間は上方が開放され、プロジェクタ本体12から出射された映像光が背面部G101aに配置されたリフレクタ13へ到達可能にされている。スクリーンユニットG11は、リフレクタ13を覆うように取り付けられ、リフレクタ13が反射した映像光がスクリーンG110に照射されるように構成される。
このように、本第4実施形態の遊技用装置G1は、上述した実施形態と同様に、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置であるがこれに限定されない。例えば、遊技用装置は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)が内蔵された遊技用表示装置であってもよい。また、遊技用装置は、遊技用表示装置に限定されず、例えば、遊技媒体貸出装置であってもよいし、遊技機に設ける遊技機装飾用のユニット等であってもよい。
本第4実施形態における以後の説明において、便宜上、背面部G101aの主面に垂直な方向を前後方向と称する場合がある。前後方向において背面部G101aのスクリーンユニットG11側を遊技用装置G1の前側(前方向)と称し、前側とは逆側を後側(後方向、奥行方向)と称す場合がある。また、前側から見て右側及び左側を遊技用装置G1の右側(右方向)及び左側(左方向)とそれぞれ称し、右側及び左側を含む方向を左右方向と称する場合がある。さらに、前後方向及び左右方向に直交する方向を上下方向又は高さ方向と称する場合がある。
図13は、遊技用装置G1を背面側から示す斜視図である。図11〜図13に示すように、基体G101における背面部G101aの後側には、背面部G101aと平行となるように導光板G61が配置されている。即ち、導光板G61は、上下方向及び左右方向に平行に配置される。導光板G61は、透光性を有し、入射された光が導光可能にされている。本第4実施形態において導光板G61は、略矩形状の平板に形成されているがこれに限定されず、円形等どのような形状であってもよい。図13に示すように、導光板G61は、背面基板カバーG62によって、基体G101に固定される。
遊技用装置G1は、一般的に、遊技機2の上方に配置されると共に、スクリーンG110を前方向から下方向へ傾斜する方向へ向けて、スクリーンG110が遊技者の顔へ対向するように配置される。このとき、遊技者から、スクリーンG110の上方に導光板G61が望めるような位置、及び/また、大きさで導光板G61が構成されることが好ましい。
図14は、遊技用装置G1を背面側から示す分解斜視図である。図14に示すように、導光板G61は、厚み方向に貫通するように形成された円環状の開口G61aを有している。即ち、導光板G61は、開口G61a側に、円環状の端面(開口側端面G61b)を有している。換言すれば、開口側端面G61bは、導光板G61の開口G61aを形成する。尚、本第4実施形態では、開口G61aは、円環状に形成されているがこれに限定されず、方形状等であってもよい。また、開口G61aは、その周縁の一部が、導光板G61の周縁に一致していてもよい。即ち、導光板G61に切欠が設けられて開口G61aが形成されてもよい。
導光板G61と基体G101との間に挟持されるように、LED基板G60が配置されている。即ち、複数のLEDG60Aは、導光板G61とは別体のLED基板G60に設けられる。LED基板G60は、導光板G61側の開口側端面G61bと対向する位置に、複数のLEDG60Aを搭載している。より具体的に、複数のLEDG60Aは、LED基板G60において、開口側端面G61bに沿って開口G61aを囲うように等間隔で並設されている。尚、開口G61aが切欠によって形成されている場合には、複数のLEDG60Aは、当該切欠に沿って円弧状に配列されることになる。各LEDG60Aは、開口側端面G61bとの対向方向に出射口を有している。従って、LED基板G60は、複数のLEDG60Aから、導光板G61の開口側端面G61bに向けて放射状に光を照射する。また、複数のLEDG60Aから照射される光の光軸は、導光板G61と平行にされており、導光板G61に入射された光が導光板G61内を進行し、導光板G61の周縁を構成する外側端面G61cまで到達可能にされている。尚、導光板G61の厚みは、LEDG60Aの前後方向の長さよりも長く設定されている。これにより、導光板G61を固定する背面基板カバーG62が、導光板G61の開口G61aに位置するLEDG60Aに接触することを防止している。
このように、導光板G61の開口G61a内に配置された複数のLEDG60Aからの光は、導光板G61の開口側端面G61bから入射された後に導光板G61内を導光され、導光板G61の外側端面G61cの領域全体を覆うように照明する。これにより、複数のLEDG60Aから出射される光は、導光板G61内において放射状に広がって外側端面G61cに到達することで導光板G61の周囲全体を環状に照明することが可能となり遊技用装置G1のいずれの方向からでも照明されている導光板G61が視認可能となり遊技用装置G1が取り付けられる遊技機等の識別性を向上させることができる。
LED基板G60は、複数のLEDG60Aを個別に点灯制御することが可能にされている。LED基板G60は、複数の点灯パターンが記憶されたメモリ(図示せず)を有し、外部信号等に応じた点灯パターンで、複数のLEDG60Aを制御する。例えば、LED基板G60は、遊技機から送信される遊技状態を示す信号や、遊技用装置G1が有する入力装置(図示せず)に対して行われた操作に応じた点灯パターンを選択し、当該点灯パターンに基づいて複数のLEDG60Aを制御する。例えば、複数のLEDG60Aを配置順に順次点灯させる点灯パターンで制御することで、導光板G61の周縁を光が流れるようなドライブ演出が可能となる。また、複数のLEDG60AにフルカラーLEDを選択することで、後述するタッチセンサの操作等により遊技者からの呼出入力が行われた場合には赤点灯、遊技機に異常が生じた場合には黄色点滅等の種々の報知を行うことが可能となる。
導光板G61には、導光板G61内をLEDG60Aからの光の一部を、基体G101側の厚み方向へ反射させる反射加工が複数個所に施されている。導光板G61において、デザイン性を有する形状を構成するように反射加工が施されることで、導光板G61の主面に当該形状の照明が浮かび上がることになる。以下、具体的に、導光板G61の反射加工について、導光板G61内を進行する光の光路パターンを図示して説明する。
図15A及び図15Bは、導光板G61を進行するLEDG60Aからの光の光路パターンの一例を示す説明図である。図15Aに示すように、LEDG60Aからの光の光路に反射加工が施されていない場合、LEDG60Aから出射された光は、開口側端面G61bから導光板G61に入射し、導光板G61内を面方向(上下方向)に進行して外側端面G61cに到達する。これにより、導光板G61の周囲全体が環状に照明される。
一方、図15Bに示すように、導光板G61は、導光板G61の面方向(上下方向)に進行する光を、反射する反射部G61dを有している。本第4実施形態では、反射部G61dは、導光板G61のLED基板G60とは逆側の主面に形成された窪みである。反射部G61dは、LEDG60Aからの光の光路に対し、法線が厚み方向(前方向)に45度傾斜した反射面を有し、反射部G61dに到達する光を導光板G61の厚み方向(前方向)のLED基板G60側へ反射させるようになっている。なお、反射部G61dはレーザー加工等の加工により導光板内部に設けられたものであってもよい。
図16は、導光板G61の照明態様の一例を示す説明図である。図16に示すように、開口G61aに配置されたLEDG60A(図14参照)から光が放射状に出射され、外側端面G61cに到達し、導光板G61の周縁を照明する。また、LEDG60A(図14参照)からの光の一部は、反射部G61dにおいて前方向に反射し、導光板G61の主面に輝点を形成する。反射部G61dがデザインを形成するように集合して設けられることで、反射部G61dが反射して形成する輝点が当該デザインを点描する。
図17は、遊技用装置G1を背面側から示す分解斜視図である。図17に示すように、複数のLEDG60Aは、導光板G61とは別体のLED基板G60に設けられる。LED基板G60および導光板G61には、複数のLEDG60Aが、導光板G61の開口側端面G61bとそれぞれ対向する位置に配置されるように、位置合わせするための位置合わせ部G60eおよび位置合わせ部G61eがそれぞれ設けられている。
具体的に、位置合わせ部G60eは、導光板G61の4つの隅角部に設けられた前後方向に貫通する4つの貫通孔である。位置合わせ部G61eは、4つの位置合わせ部G60eに対応して貫通する4つの貫通孔である。尚、LED基板G60とで導光板G61を挟持する背面基板カバーG62にも同様に位置合わせ部G62eが形成されている。
基体G101の背面部G101aには、LED基板G60および導光板G61の位置合わせ部G60e・G61eと連携して位置合わせを行うための位置合わせ部材G101eが設けられている。位置合わせ部材G101eは、位置合わせ部G60e・G61e・G62eに係合する断面を有した円柱形状を有し、LED基板G60、導光板G61、および、背面基板カバーG62を合わせた厚みよりも長く、基体G101から後ろ方向に突出して設けられている。
このように、基体G101に対し、LED基板G60、導光板G61、および、背面基板カバーG62が、着脱自在に配置されることになる。LED基板G60、導光板G61、および、背面基板カバーG62の位置合わせ部G60e・G61e・G62eを、順次基体G101の位置合わせ部材G101eに挿通させて位置合わせがなされる。
導光板G61が位置合わせされる際、まず、導光板G61の位置合わせ部G61eが基体G101の位置合わせ部材G101eの突出端部に位置合わせされ挿通される。そして、導光板G61は、位置合わせ部材G101eによって上下方向および左右方向への移動が規制されながら前方向に移動され、LED基板G60に載置されるように配置される。このように、導光板G61は、位置合わせ部材G101eによって前後方向への移動のみに規制される。これにより、位置合わせに際して、導光板G61が、LED基板G60上に載置するように設けられたLEDG60Aに対して接触してしまうことを防止することが可能となっている。
(第4実施形態の概要)
このように、本第4実施形態の遊技用装置G1は、基体G101に着脱自在に配置され、所定形状の開口側端面G61bが厚み方向に貫通するように形成された透光性を有する導光板G61と、当該導光板G61の開口G61aを形成する開口側端面G61bと対向する位置に、それぞれ配置された複数のLEDG60Aと、を有し、複数のLEDG60Aは、開口側端面G61bに沿って並設するように配置され、導光板G61には、複数のLEDG60Aから開口側端面G61bを介して導光板G61内に導光される光の一部を、当該導光板G61の厚み方向に反射させる反射加工を施した反射部G61dが形成されている。
上記の構成によれば、導光板G61の開口内に配置された複数のLEDG60Aからの光は、導光板G61の開口側端面G61bから入射された後に導光板G61内を導光され、導光板G61の外側端面G61cの領域全体を覆うように照明する。一方、導光板G61に施された反射加工により導光板G61内を導光される光の一部は反射加工が施された反射部G61dにより導光板G61の表面から出射される。これにより、複数のLEDG60Aから出射される光は、導光板G61内において放射状に広がって外側端面G61cに到達することで導光板G61の周囲全体を環状に照明することが可能となり遊技用装置G1のいずれの方向からでも照明されている導光板G61が視認可能となり遊技用装置G1が取り付けられる遊技機の識別性を向上させることができる。さらに、導光板G61の表面から出射される光によってデザイン性を向上させることができ、尚且つ導光板G61は基体G101から着脱自在であるので異なるデザインの反射加工が施された導光板G61に取り換え可能であるため遊技用装置G1を様々な種類の遊技機に適用することが可能となる。
また、本第4実施形態の遊技用装置G1において、複数のLEDG60Aは、導光板G61とは別体のLED基板G60に設けられ、LED基板G60および導光板G61は、複数のLEDG60Aが、当該導光板G61の開口側端面G61bとそれぞれ対向する位置に配置されるように、位置合わせする位置合わせ部G60e・G61eが設けられている。
上記の構成によれば、着脱自在に配置される導光板G61は、位置合わせ部G60e・G61eによって、複数のLEDG60Aが導光板G61の開口側端面G61bに対向する位置となるように配置が決定される。これにより、位置合わせ部G60e・G61eによって正確に位置合わせが行われるため、位置ずれによる視覚的効果の低下を防止することが可能となる。
また、本第4実施形態の遊技用装置G1において、基体G101には、LED基板G60および当該導光板G61の位置合わせ部G60e・G61eと連携して、位置合わせを行う位置合わせ部材G101eが設けられている。
上記構成によれば、基体G101に設けられた位置合わせ部材G101eに対して、LED基板G60および導光板G61の位置合わせ部G60e・G61eが連携し、位置合わせが行われる。これにより、LED基板G60および導光板G61が位置合わせされるとともに、基体G101に対しても位置合わせされるため、より位置ずれによる視覚的効果の低下を防止することが可能となる。
また、本第4実施形態の遊技用装置G1において、開口G61aの形状は環状となっており、複数のLEDG60Aは、この環状の開口G61aにおける開口側端面G61bに沿って環状に配置されている。
上記構成によれば、環状に形成された開口G61aにおける開口側端面G61bに沿って、複数のLEDG60Aが環状に配置されている。これにより、導光板G61の開口側端面G61bに沿うように複数のLEDG60Aが環状に配置されることで、LEDG60Aの数を最小限とし、さらに複数のLEDG60Aの光を導光板G61に対してより効率的に入射させ導光板G61の外側端面G61cをより効果的に光らせることが可能となる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る遊技用装置について、図18〜図21を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。本第5実施形態では、第4実施形態において説明したプロジェクタ収容体G102(図12および図13参照)の異なる態様について説明し、その他の構成等は第4実施形態と同様であるため説明を省略する。
図18は、本第5実施形態に係る遊技用装置F1が有するプロジェクタ収容体F102の斜視図である。図18に示すように、プロジェクタ収容体F102は、スクリーンユニットG11の下方において、プロジェクタ本体12(図12参照)を覆うように基体G101に取り付けられることで、内部空間にプロジェクタ本体12を収容する。第4実施形態と同様に、当該内部空間は上方が開放され、プロジェクタ本体12から出射された映像光が背面部G101aに配置されたリフレクタ13へ到達可能にされている。さらに、本第5実施形態のプロジェクタ収容体F102は、遊技者の入力を受け付ける入力装置の機能、及び、遊技者に対して報知を行う機能を有している。以下、具体的に、プロジェクタ収容体F102について説明する。
プロジェクタ収容体F102は、プロジェクタ収容体F102の前面外形を形成する外装パネルF1021を有している。外装パネルF1021は、タッチ領域F1021aと、スピーカ部F1021cと、受光部F1021dとを有している。
タッチ領域F1021aは、後述するタッチセンサF1022(図19参照)の形状に応じて設定された矩形状の入力領域である。タッチ領域F1021aには、透光性を有する透光部F1021bが設けられており、裏側から照射される光が透過可能にされている。本第5実施形態において、透光部F1021bは、タッチ領域F1021aを示す矩形デザインと、矩形デザイン内に配置される「手」を示す絵柄および「CALL」を示すテキストと、により構成されるがこれに限定されない。また、本第5実施形態において、外装パネルF1021は透光性の素材で形成された上で、透光部F1021bを残すように非透過性のインクを印刷したものであるがこれに限定されない。例えば、外装パネルF1021と面一になるように透光性の素材が設けられて形成されてもよいし、単に外装パネルF1021を貫通する貫通孔であってもよい。また、透光部F1021bは、外装パネルF1021を貫通する貫通孔を形成した上で、裏側に光を乱反射させるための光学シート(光学フィルム)を設けるものであってもよい。
スピーカ部F1021cは、後述のスピーカF10253(図19、図20参照)からの音声を外部へ出力するための貫通孔である。また、受光部F1021dは、外部からの赤外線等による信号を受信するための入力装置である。
図19は、プロジェクタ収容体F102の分解斜視図である。図19に示すように、プロジェクタ収容体F102は、上述した外装パネルF1021と、タッチセンサF1022と、導光板F1023と、導光板F1023の上縁に設けられたLEDアレイF1024と、基板F1025と、枠体F1026と、収容基体F1027と、を有している。
収容基体F1027は、外装パネルF1021とでプロジェクタ収容体F102の外形状を形成すると共に、外装パネルF1021との間に、タッチセンサF1022、導光板F1023、LEDアレイF1024、及び、基板F1025を収容する。また、収容基体F1027には、上述したスピーカや受光部F1021dが外部からの光信号を受信するための受光素子が設けられる。尚、収容基体F1027の外装パネルF1021とは逆側にプロジェクタ本体12(図12参照)が収容される。また、収容基体F1027は、前面側の左上部に、スピーカ部F1021cから音声を出力するためのスピーカF10253が設けられている。
基板F1025は、タッチセンサF1022や受光部F1021dからの入力を受け付ける機能およびLEDアレイF1024の点灯を制御する機能を有している。
LEDアレイF1024は、複数のフルカラーLEDが並列配置されたLEDユニットであり、導光板F1023の上縁から導光板F1023に向けて面状に光を出射する。導光板F1023は、タッチセンサF1022の裏側に設けられ、LEDアレイF1024からの光を、導光板F1023の後面側に設けられた反射シートにより反射しながら進行させると共に、導光板F1023の前面側に設けられた拡散シートから面発光させる。即ち、導光板F1023は、LEDアレイF1024からの光を、前面側に設けられた外装パネルF1021の透光部F1021bの方向へ、タッチセンサF1022を介して導く機能を有している。これにより、透光性を有する透光部F1021bが照明されることになる。
タッチセンサF1022は、透光性を有し、外装パネルF1021の裏側においてタッチ領域F1021aに対応付けて配置される。これにより、タッチセンサF1022は、遊技者によるタッチ領域F1021aへのタッチ入力を検出することが可能となっている。
タッチセンサF1022、LEDアレイF1024が配置された導光板F1023、および、基板F1025は、枠体F1026に取付られた上、収容基体F1027の外装パネルF1021側中央部に取り付けられる。
図20は、プロジェクタ収容体F102の電気的構成を示すブロック図である。図20に示すように、基板F1025は、制御回路F10250と、ROMF10251と、RAMF10252と、通信インターフェースF10254と、を有している。制御回路F10250は、CPU、及び、LEDアレイF1024や、スピーカF10253を制御するための回路を有する。ROMF10251は、LEDアレイを点灯制御するための点灯パターン等を記憶する。RAMF10252は、外部からの入力情報等を一時的に記憶する。通信インターフェースF10254は、遊技機2(図1参照)の他、例えばLED基板G60(図14参照)との通信を行うためのものである。尚、遊技機2からの通信は、LED基板G60またはLED基板G60を制御する制御基板(図示せず)を介して行うものであってもよい。また、遊技機から直接信号を受けるのではなく、他の装置、例えば遊技場内のサーバやコントローラ等から間接的に受信するものであってもよい。
このように、基板F1025は、タッチセンサF1022や遊技機2からの情報に基づいて透光部F1021bの照明を変更することが可能な構成にされている。また、遊技用装置G1の背面に配置される導光板G61を照明するためのLED基板G60と接続されているため、例えば、透光部F1021bの照明と、導光板G61の照明とが同期するような演出や報知を行うことが可能になっている。
図21は、制御回路F10250が実行する制御処理のフローチャートである。図21を参照して制御回路F10250の動作を説明する。
図21に示すように、先ず、制御回路F10250は、入力があるか否かを判定する(S1)。入力とは、遊技者によるタッチセンサF1022への入力、遊技機2からの遊技状態を示す信号の入力、を含む。入力が無い場合(S1:NO)、ステップS1を再度実行する。尚、入力がない場合の制御処理があってもよい。例えば、タッチセンサF1022への入力が無い限り透光部F1021b(LEDアレイF1024)を所定の態様で照明することを継続してもよい。
入力があった場合(S1:YES)、制御回路F10250は、入力種別を判定する(S2)。その後、制御回路F10250は、制御対象を決定する(S3)。即ち、制御回路F10250は、入力種別に応じて制御すべきアクチュエータを選択する。アクチュエータとは、LEDアレイF1024、スピーカF10253、および、LED基板G60の複数のLEDG60Aを含む。即ち、ROMF10251は、入力種別に応じて制御すべきアクチュエータが対応付けられたデータテーブルを記憶しており、制御回路F10250は当該データテーブルを参照して入力種別に応じたアクチュエータを取得する。
そして、制御回路F10250は、アクチュエータをどのように制御するかを予め定めた制御パターンを選択する(S4)。即ち、ROMF10251は、入力種別に応じたアクチュエータの制御パターンが対応付けられたデータテーブルを記憶しており、制御回路F10250は当該データテーブルを参照してアクチュエータごとの制御パターンを取得する。
その後、制御回路F10250は、選択した制御パターンで、アクチュエータを制御して(S5)、処理を終了する。具体的には、遊技者からのタッチセンサF1022への入力があった場合、透光部F1021b(LEDアレイF1024)の照明態様を予め定められたパターンに変化させる制御を行う。尚、タッチセンサF1022への入力等に応じて、複数のLEDG60Aを制御する場合には、制御回路F10250は、LED基板G60、または、LED基板G60を制御する制御基板へ制御信号を送信し、複数のLEDG60Aを制御させる。
また、遊技者によってタッチ操作されたときに、制御回路F10250は、前述したLED基板G60及び/又はプロジェクタ制御手段に対し所定の態様でLEDG60Aを発光、及び/又は、スクリーンG110に所定の画像を表示させるように指示してもよい。制御回路F10250がLED基板G60に対し発光指示を行う場合、遊技者正面のタッチ領域F1021aの透光部F1021bやスクリーンG110だけでなく、遊技機の側方から視認可能な本体よりも大きい導光板G61が所定の態様(例えば赤点灯)で点灯するため、呼び出されている遊技機(遊技者によって呼出入力が行われた遊技用装置G1が取り付けられた遊技機)を遊技場の管理者が特定しやすくなる。また、遊技場管理者は通常呼び出された遊技機に到着したときにはタッチセンサF1022(タッチ領域F1021a)を操作し消灯させるものであるが、LED基板F1025側でタッチ操作からの時間に応じてLEDG60Aの点灯態様を変化させるようにしてもよい。例えば、制御回路F10250は、LEDG60Aを、遊技者の操作が行われたタイミングで赤点灯させ、遊技者の操作タイミングから30秒経過後は赤点滅に変化させ、遊技者の操作タイミングから1分経過以降はそれまでよりも高速な赤点滅に変化させる等に制御してもよい。それにより、遊技者が操作したタイミングからの時間を遊技場管理者が遊技機から離れた位置であっても一目で判別可能となり、呼び出されている遊技機が複数あった場合でも対応の優先順位を付けることが可能となることで、遊技者に対し適切なサービスを行うことが可能となる。
このように、制御回路F10250は、タッチ領域F1021aへのタッチ入力があった場合に、導光板G61用の複数の光源であるLEDG60Aの点灯態様を変更させる制御を行う。また、制御回路F10250は、タッチ領域F1021aへのタッチ入力があったタイミングからの経過時間に応じて、複数のLEDG60Aの点灯態様を変化させる制御を行う。ここで、点灯態様の変更とは、無灯状態から点灯状態の変更や、ある点灯状態から特定の点灯状態への変更を含む。また、LEDG60Aの点灯態様の変化は、前述のように予め定められたタイミング毎に断続的に変化するものであってもよいし、経過時間に応じて連続的に変化(徐々に色が変化、徐々に点滅間隔が変化)するものであってもよい。また、タッチ領域F1021aへのタッチ入力に基づく複数のLEDG60Aの制御は、前述のように、制御回路F10250からLED基板G60及び/又はプロジェクタ制御手段に対して指示信号を送ることによって行われることに限定されない。例えば、制御回路F10250に複数のLEDG60Aが接続されるように遊技用装置F1を構成することによって、制御回路F10250が直接的に複数のLEDG60Aを制御してもよい。
(第5実施形態の概要)
本第5実施形態の遊技用装置F1は、遊技者がタッチするタッチ領域に透光性を有する透光部F1021bが設けられた外装パネルF1021と、透光性を有し、外装パネルF1021の裏側においてタッチ領域F1021aに対応付けて設けられ、タッチ領域F1021aへのタッチ入力を検出するタッチセンサF1022と、LEDアレイF1024と、タッチセンサF1022の裏側に設けられ、LEDアレイF1024からの光を外装パネルF1021の透光部F1021bの方向へ導く導光板F1023と、LEDアレイF1024の点灯制御を行う制御回路F10250と、を有している。
上記の構成によれば、タッチ領域F1021aに遊技者からのタッチ入力があった場合、タッチセンサF1022がタッチ入力を検出する。一方、制御回路F10250は、LEDアレイF1024の点灯制御によって点灯し、LEDアレイF1024からの光が透光部F1021bへ導光されて、遊技者は透光部F1021bからの光を視認することが可能となる。このような構成により、外装パネルF1021のタッチ領域F1021aにおける透光部F1021bがLEDアレイF1024からの光によって照射されるので、遊技者はタッチすべき場所を認識しやすくなり、さらに従来の呼出ボタンのように可動式ではなく、入力は平面的に形成されたタッチ領域F1021aに対して行われるため、稼働箇所にホコリ等が入ることによる故障や、可動部の疲労による故障を防止することが可能となる。
本第5実施形態の遊技用装置F1において、制御回路F10250は、タッチ領域F1021aへのタッチ入力があった場合に、LEDアレイF1024の点灯態様を変更させる制御を行う。
上記の構成によれば、遊技者は、自身のタッチが入力されたことを、透光部F1021bを照明するLEDアレイF1024の点灯態様が変更されることによって認識することができる。これにより、係員が呼び出されるまで遊技者がタッチ領域F1021aを何度もタッチし、タッチ領域の表面が劣化してしまうことを防止することができる。
本第5実施形態の遊技用装置F1において、基体G101に着脱自在に配置され、所定形状の開口側端面G61bが厚み方向に貫通するように形成された透光性を有する導光板G61と、当該導光板G61の開口G61aを形成する開口側端面G61bと対向する位置に、それぞれ配置された複数のLEDG60Aと、を有し、複数のLEDG60Aは、開口側端面G61bに沿って並設するように配置され、導光板G61には、複数のLEDG60Aから開口側端面G61bを介して導光板G61内に導光される光の一部を、当該導光板G61の厚み方向に反射させる反射加工を施した反射部G61dが形成されており、制御回路F10250は、タッチ領域F1021aへのタッチ入力があった場合に、複数のLEDG60Aを特定の点灯態様に変更させる制御を行ってもよい。
上記構成によれば、遊技者のタッチ入力に応じて、複数のLEDG60Aから出射される光は、特定の点灯態様となり、導光板G61内において放射状に広がって外側端面に到達することで導光板G61の周囲全体を環状に照明することが可能となり遊技用装置F1のいずれの方向からでも特定の点灯態様に照明されている導光板G61が視認可能となり、遊技場の管理者は、タッチ入力が行われた遊技用装置F1が取り付けられる遊技機を特定しやすくなる。さらに、導光板G61の表面から出射される光によってデザイン性を向上させることができ、尚且つ導光板G61は基体から着脱自在であるので異なるデザインの反射加工が施された導光板G61に取り換え可能であるため遊技用装置F1を様々な種類の遊技機に適用することが可能となる。
本第5実施形態の遊技用装置F1において、制御回路F10250は、タッチ領域F1021aへのタッチ入力があったタイミングからの経過時間に応じて、複数のLEDG60Aの点灯態様を変化させる制御を行ってもよい。
上記構成によれば、遊技場の管理者は、遊技者がタッチ入力したタイミングからの時間を導光板G61の点灯態様を視認することで遊技機から離れた位置であっても一目で判別可能となり、タッチ入力が行われた遊技用装置F1が複数あった場合でも対応の優先順位を付けることが可能となることで、遊技者に対し適切なサービスを行うことが可能となる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る遊技用装置について、図22〜図35を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、本第6実施形態の遊技用装置は、上述した実施形態と同様に、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置であるがこれに限定されない。例えば、遊技用装置は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)が内蔵された遊技用表示装置であってもよい。また、本実施形態において、遊技用装置はデータ表示機であるが、これに限定されず、例えば、遊技媒体貸出装置であってもよいし、遊技機に設ける遊技機装飾用のユニット等であってもよい。
(機械構成)
図22は、本第6実施形態に係るデータ表示機H1及び遊技機H2の斜視図である。図23は、本第6実施形態に係るデータ表示機H1の斜視図である。
図22に示すように、データ表示機H1は、遊技場において遊技機H2の上方に個別に設置される。データ表示機H1は、遊技機H2が設置される所謂島と呼ばれる収容台の取付部に遊技機H2に対応付けて取り付けられるようになっている(図示せず)。本発明において、遊技機H2は、遊技状態に応じて演出態様が異なるように構成され、データ表示機H1は、遊技機H2の演出態様に応じた態様の演出を実行するように構成される。即ち、データ表示機H1は、遊技機H2の演出態様に基づいて遊技機H2の遊技状態を検出可能に構成される。
具体的に、図22に示すように、遊技機H2は、本体H32と、本体H32に開閉自在に軸着されたベースドアH33とを有している。ベースドアH33の上端領域を構成するようにトップランプH60が配置される。トップランプH60は、フルカラーLEDを有し、ベースドアH33の筐体の一部を構成する透光部材にフルカラーLEDからの光を投射して発光させる電飾装置である。このようにトップランプH60はベースドアH33の上端領域を構成するように設けられていることにより、トップランプH60の発光態様が、遊技機H2の前面側、側面側、及び、上面側から視認可能となっている。トップランプH60は、遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる演出用の発光手段として機能するように遊技機H2において制御される。また、データ表示機H1は、上述の実施形態のプロジェクタ収容体G102と同様の機能を有する収容体H102を有している。尚、図22には、遊技機H2としてパチンコ遊技機にデータ表示機H1を設けた例を示しているがこれに限定されず、パチスロ遊技機であってもよい。
図22及び図23に示すように、収容体H102は、上述の実施形態のプロジェクタ収容体G102と同様の構成に加え、カメラユニットH12を収容体H102の下方を撮像可能に内蔵する。カメラユニットH12は、CMOSイメージセンサ及び当該センサを制御する制御装置を有している。カメラユニットH12は、トップランプH60の少なくとも一部を撮像可能なように、収容体H102の下部に配置される。即ち、データ表示機H1は、カメラユニットH12の撮像範囲にトップランプH60が含まれるように、遊技機H2に個別に設けられる。これにより、カメラユニットH12は、トップランプH60を撮像してトップランプH60の点灯態様を含む画像を取得する画像取得手段として機能する。したがって、データ表示機H1は、カメラユニットH12によって連続的な画像を取得し、これにより遊技機H2の点灯態様を判定し、遊技機H2の遊技状態を判定する機能を有することが可能となる。即ち、カメラユニットH12は、トップランプH60による点灯態様を検出する点灯態様検出手段として機能する。なお、点灯態様検出手段としてカメラユニットH12を例に挙げたが、これに限らず例えばセンサ等、光の点灯状態を検出できるものであればよい。
このように、データ表示機H1は、遊技機H2の遊技状態を、遊技機H2のトップランプH60による点灯態様を検出することができるように構成される。これにより、データ表示機H1は、カメラユニットH12が検出したトップランプH60による点灯態様に基づき遊技機H2の遊技状態を判定可能となる。したがって、データ表示機H1は、カメラユニットH12が検出したトップランプH60による点灯態様に応じた態様の演出を実行する機能を有することが可能となる。
尚、遊技用装置が遊技機の遊技状態を検出する状態検出を有し、遊技機が遊技用装置に遊技状態を検出させるために遊技状態に応じて演出態様を異ならせる演出装置を有していれば、これに限定されない。例えば、遊技機に、遊技用装置が設置される方向(自機の上部)を指向する指向性スピーカを設け、遊技状態に応じて異なるパターンの演出音声を出力させてもよい。これにより、遊技用装置は、マイク(集音装置)を有することで、検出した音声による遊技機の遊技状態を検出可能となる。また、マイクで検出した音声の大きさに基づいて自機の音声であるか否かを判定してもよい。また、指向性スピーカを用いることで、遊技用装置が対応する遊技機からの音声であるか否かの判別についての精度を向上させることが可能となる。また、精度向上のため、遊技用装置に遊技機のスピーカの方向を指向する指向性マイクを設けてもよい。これにより、有線や無線等によるデータ通信経路の有無によらず、遊技用装置が遊技機の遊技状態を判定することが可能となる。
(電気構成:遊技機)
図24は、パチンコ機としての遊技機H2の構成を示すブロック図である。遊技機H2は、メインデバイス群H303aを制御する主制御部H301aと、サブデバイス群H304aを制御する副制御部H302aと、払出デバイス群H306を制御する払出制御部H305とを備え、主制御部H301aから副制御部H302aへは一方向通信で接続され、主制御部H301aと払出制御部H305とは双方向通信可能に接続されている。また、払出制御部H305には、外部端子板H308aが一方向通信で接続されている。なお、主制御部H301a及び副制御部H302aは、各々、CPU、プログラム等が記憶されるROM及び遊技や演出に関する情報が記憶されるRWMを備える。
メインデバイス群H303aは、例えば、始動口スイッチ、カウントスイッチ、入賞口スイッチ、普通電動役物ソレノイド、入賞口ソレノイド等から構成されており、主制御部H301aは、これらのデバイスを制御することにより、遊技機2における遊技の進行を制御する。また、主制御部H301aは、遊技状態の変化等に応じたコマンドを副制御部H302a及び払出制御部H305に送信する。
サブデバイス群H304aは、トップランプH60と、トップランプH60やその他のランプを制御する電飾制御回路H61とを有している。また、サブデバイス群H304aは、その他に、例えば、液晶モジュール、演出ボタンセンサ、役物制御回路、電飾制御回路、スピーカ制御回路等を有している。副制御部H302aは、主制御部H301aから送信されたコマンドに基づいて、これらのデバイスを制御することにより、遊技機2における演出を制御する。
払出デバイス群H306は、例えば、払出制御回路、払出球検知スイッチ、発射制御回路、タッチスイッチ等から構成されており、払出制御部H305は、主制御部H301aから送信されたコマンドに基づいて、これらのデバイスを制御し、あるいは自動的にこれらのデバイスを制御することにより、遊技機H2における遊技球の発射及び払出を制御する。
また、図示しないが、遊技機H2は、払出制御部H305に接続される貸出端子板を有している。遊技機H2は、貸出端子板を介して遊技媒体貸出装置3(図1参照)と接続されており、遊技者の操作に基づいて貸出要求信号や返却要求信号を出力する。
また、払出制御部H305は、外部端子板H308aを介してデータ表示機H1と接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、遊技情報信号やエラー信号等を出力する。
尚、図25を参照して、パチスロ機としての遊技機H2の構成を示すブロック図を例示する。遊技機H2は、メインデバイス群H303bを制御する主制御部H301bと、サブデバイス群H304bを制御する副制御部H302bとを備え、主制御部H301bから副制御部H302bへは一方向通信で接続されている。また、主制御部H301bには、外部端子板H308bが一方向通信で接続されている。なお、主制御部H301b及び副制御部H302bは、各々、CPU、プログラム等が記憶されるROM及び遊技や演出に関する情報が記憶されるRWMを備える。
メインデバイス群H303bは、例えば、リール制御回路、メダルセンサ、スタートレバーセンサ、停止ボタンセンサ、ホッパー制御回路等から構成されており、主制御部H301bは、これらのデバイスを制御することにより、遊技機H2における遊技の進行を制御する。また、主制御部H301aは、遊技状態の変化等に応じたコマンドを副制御部H302bに送信する。
サブデバイス群H304bは、トップランプH60と、トップランプH60やその他のランプを制御する電飾制御回路H61とを有している。また、サブデバイス群H304bは、例えば、液晶モジュール、演出ボタンセンサ、役物制御回路、電飾制御回路、スピーカ制御回路等から構成されており、副制御部H302bは、主制御部H301bから送信されたコマンドに基づいて、これらのデバイスを制御することにより、遊技機H2における演出を制御する。
主制御部H301bは、外部端子板H308bを介してデータ表示機H1と接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、遊技情報信号やエラー信号等を出力する。
なお、パチスロ機としての遊技機H2においても、主制御部H301bが、貸出端子板を介して遊技媒体貸出装置3と接続されており、遊技者の操作に基づいて貸出要求信号や返却要求信号を出力するように構成してもよい。
(電気構成:データ表示機)
図26は、データ表示機H1の構成を示すブロック図である。データ表示機H1は、カメラユニットH12と、プロジェクタ本体12及びスクリーンユニットG11等に例示される映像表示部H405と、LEDG60A等に例示される電飾部H406と、スピーカF10253等に例示される音声出力部H407と、センサ群H404と、制御部H401と、ROMH402と、RAMH403とを備える。制御部H401は、CPUやこれが設けられた制御回路基板等からなり、接続されるデバイスを駆動制御する。
ROMH402は、データ表示機H1が有する機能を実現するための制御プログラムが格納される。制御部H401は、ROMH402に格納された制御プログラムを読み出し、実行することにより、各構成部品を制御し、遊技機H2の遊技状態を判定する機能、及び、遊技機H2の遊技状態(点灯態様)に応じた態様の演出を実行する機能等を実現する。また、制御部H401は、サーバ装置H4及び遊技機H2との通信制御を行う。
センサ群403は、上述した実施形態のタッチセンサF1022(図19参照)等を含み、外装パネルF1021のタッチ領域F1021a(図19参照)等への外部からの操作を検知するための複数のセンサである。制御部H401は、これらのセンサにより操作が検知されると、操作に応じて、映像表示部H405における表示内容、電飾部H406における発光態様、及び、音声出力部H407における音声出力態様を制御する。なお、映像表示部H405の表示画面をタッチパネルとして機能させる場合、センサ群H403は、このタッチパネルへのタッチ操作を検知するためのセンサを含む。
通信インターフェースH410は、サーバ装置H4及び遊技機H2との通信を行うためのインターフェースであり、また、入力された情報を出力する際に、最適な方式に変換する変換モジュールでもある。尚、図示しないが、通信インターフェースH410は、遊技媒体貸出装置3(図1参照)と、ハーネスにより接点出入力方式で接続されており、双方向通信が可能となっている。また、通信インターフェースH410とサーバ装置H4とは、同軸ケーブルにより有線LAN方式で接続されるとともに、ハーネスにより接点出力方式で接続されており、双方向通信が可能となっている。通信インターフェースH410と遊技機H2における外部端子板H308との間は、接点入力方式で接続されており、遊技機H2からデータ表示機H1の一方向通信となっている。なお、接続方法はこれらの方式に限られるものではなく、各々の接続において、無線LAN方式を用いてもよく、また、光ケーブルによる光通信方式を用いてもよい。さらに、これらの組み合わせた方式を用いてもよい。
RAMH403は、各種データを記憶する記憶手段として機能する。例えば、制御部H401は、接続される各構成部品の制御結果をRAMH403に記憶させる。また、RAMH403は、遊技機H2の遊技状態を判定するためのデータテーブルや、遊技状態に応じた演出を実行するためのデータテーブルを格納する。本実施形態では、データ表示機H1は、これらデータテーブルや演出に用いる映像データ及び音声データ等をサーバ装置H4からダウンロード可能にされている。即ち、制御部H401は、遊技機H2の遊技状態を判定するためのデータテーブルや、遊技状態に応じた演出を実行するためのデータテーブルを、通信インターフェースH410を介して、サーバ装置H4からダウンロードする機能を有する。即ち、サーバ装置H4は、遊技機H2の遊技状態を判定するためのデータテーブルや、遊技状態に応じた演出を実行するためのデータテーブルを、データ表示機H1に配信する機能を有する。尚、これに限定されず、例えば、データ表示機H1は、通信インターフェースH410が、USB接続端子を有し、外部記憶装置等からRAMH403へデータテーブルを転送可能に構成されていてもよい。また、データ表示機H1は、センサ群H404が赤外線センサを有し、リモコン等を用いてデータテーブルの設定等が可能に構成されていてもよい。
カメラユニットH12は、上述したように、遊技機H2のトップランプH60を撮像するために設けられる。制御部H401は、カメラユニットH12により遊技機H2のトップランプH60を含む画像が取得されると、当該画像に基づいて遊技状態を判定し、遊技状態に応じた演出を実行する。制御部H401は、映像表示部H405、電飾部H406、及び、音声出力部H407を制御して演出を実行する。
(電気構成:データ表示機:データテーブル)
図27及び図28を参照して、データ表示機H1のRAMH403に記憶されるデータテーブルについて説明する。図27は遊技状態を判定するための遊技状態判定テーブルである。図28は遊技状態に応じた演出を実行するため演出パターンテーブルである。
図27に示すように、遊技状態判定テーブルは、点灯態様欄と、遊技状態欄とを有する。点灯態様欄には、トップランプH60の点灯態様が格納される。遊技状態欄には、点灯パターンに応じた遊技状態が格納される。データ表示機H1の制御部H401は、カメラユニットH12が取得した画像に基づいてトップランプH60の点灯態様を判定し、遊技状態判定テーブルを参照して、判定した点灯態様に対応する遊技状態を取得する。
ここで、遊技機H2の副制御部H302bが制御するトップランプH60の点灯態様について説明する。本実施形態では、副制御部H302bは、人に認識困難な範囲でトップランプH60の点滅周期を異ならせる制御を行うことで、トップランプH60を遊技状態に応じた点灯態様とする。本実施形態では、人に認識困難な点滅周期の範囲を50Hz以上としているがこれに限定されない。
例えば、トップランプH60の点滅周期が50Hzである場合、トップランプH60は1/50秒ごとに点灯及び消灯のセットを繰り返す。即ち、トップランプH60は、1/100秒点灯した後、1/100秒消灯し、これらを繰り返すことになる。このような点灯態様のトップランプH60に対して、カメラユニットH12のフレームレートが100fpsである場合、フレーム単位で点灯と消灯とが交互に繰り返される画像を取得することになる。この場合、制御部H401は、トップランプH60の点灯態様が50Hz(1/100秒点灯、1/100秒消灯の繰り返し)と判定する。このように、制御部H401は、画像認識プログラムによりトップランプH60の点灯と消灯とのパターンを判定し、トップランプH60の点灯態様(点滅周期)を識別する。即ち、本実施形態において、遊技状態判定テーブルの点灯態様欄には、トップランプH60の点滅周期が格納される。
また、トップランプH60の点滅周期を変化させつつ、点滅における1回の点灯時間を変化させないことで、所定期間に撮像した画像の数に対する点灯状態の画像の数の割合で点滅周期を判定するようにしてもよい。
尚、遊技状態に応じた点灯態様をトップランプH60の人に認識困難な範囲での点滅周期で異ならせることに限定されない。例えば、トップランプH60の点灯態様は、点滅周期がどのようなもの(例えば、50Hz未満の点滅)であってもよいし、発光色を異ならせることで遊技状態を示してもよいし、これらの組み合わせで遊技状態を示してもよい。
また、本実施形態では、遊技状態判定テーブルで遊技状態を判定してから、遊技状態に応じた演出パターンを選択するものであるがこれに限定されない。遊技機H2のトップランプH60の点灯態様に対応付けて演出パターンを設定するものであってもよい。即ち、データ表示機H1において、遊技状態に応じた演出を実行可能な構成であればよい。
尚、遊技機H2についても、遊技状態判定テーブルと同様のデータテーブルを図示しない記憶部に備える。遊技機H2は、自身の遊技状態に対応する点灯態様欄の点灯パターンを参照し、当該点灯パターンにてトップランプH60を制御する。
図28に示すように、演出パターンテーブルは、遊技状態欄と、映像表示欄と、音声出力欄と、電飾欄と、終了条件欄とを有する。遊技状態欄には、遊技機H2の移行し得る遊技状態が格納される。即ち、トップランプH60の点灯態様に基づいて判定される遊技状態だけでなく、外部端子板H308を介して遊技機H2から直接送信される遊技状態についても格納される。映像表示欄には、遊技状態に対応して映像表示部H405が表示する映像パターンが格納される。例えば、映像パターンは、データ表示機H1がRAMH403に格納する映像データや映像データの組み合わせを示すものである。音声出力欄には、遊技状態に対応して音声出力部H407が出力する音声パターンが格納される。例えば、音声パターンは、データ表示機H1がRAMH403に格納する音声データや音声データの組み合わせを示すものである。電飾欄には、遊技状態に対応して電飾部H406が発光する電飾パターンが格納される。例えば、電飾パターンは、遊技機H2に設けられた各電飾の点灯パターンを示すものである。
終了条件欄には、遊技状態に対応した演出の終了条件が格納される。例えば、この終了条件は、データ表示機H1における演出の開始後、遊技者の手や荷物等により遮られるなどトップランプH60の点灯態様が検出できないようなエラー状態において参照され、終了条件が満足される場合には当該演出を強制終了させる。尚、データ表示機H1による演出が、外部端子板H308から送信された情報に基づいて判別可能な遊技状態に対応する
ものである場合には、終了条件をなしとしてもよい。
終了条件欄に格納する終了条件の具体例を説明する。例えば、遊技状態が後述のBB遊技状態である場合について説明する。一般的に、遊技機状態がBB遊技状態である期間中、外部端子板H308においてON状態が維持される。そして、遊技機H2側でBB遊技状態の終了状態(例えば、遊技機H2が300枚を超える払出を実行したとき)が充足されたときに当該専用端子がOFF状態となる。即ち、データ表示機H1は、外部端子板H308からBB遊技状態の開始から終了までを認識することが可能となっている。したがって、データ表示機H1は、信号がOFF状態となったことを契機としてBB遊技状態に対応する演出を停止すればよく、エラーによる強制終了条件を設定する必要はない。
また、例えば、遊技状態が後述の特別ART遊技状態である場合、ART遊技状態で開始されたゲームの直後から、後述の上乗せ特化ゾーンが開始される可能性がある。上乗せ特化ゾーンは1G以上継続することが確定しているため、特別ART遊技状態の開始を検出できた場合における特別ART遊技状態の演出の強制終了条件は、最低継続ゲーム数である1ゲーム分の演出時間を終了条件とする。本実施例におけるパチスロ機は1ゲーム間が4.1秒に設定されているため、トップランプH60の点灯態様が検出できないようなエラー状態が発生した場合には、カウントを開始し、前回のIN(投入)信号を外部端子板H308から受信してから4.1秒経過するまでに検出することができない場合には演出の終了条件とする。なお、OUT(払出)信号から4.1秒と設定してもいいし、特別ART遊技状態の開始を検出できたタイミングから4.1秒としてもいい、さらに対応する遊技機によって適宜変更してもよい。実際の動作としては、遊技機側において、ベット後スタート操作を行ったことに基づいてIN(投入)信号を外部端子板H308から送信し、上乗せ特化ゾーンがスタートする。表示機側ではIN信号を受信してからカウントを開始し、その間点灯態様が検出できない状態が発生しなかった場合には所定ゲーム数(例えば特化ゾーンが5G継続)後に点灯態様が特化ゾーン以外のものとなったときに表示機側の演出を変更する。対して1G目のカウント後1秒経過時に検出できないエラーが発生した場合には、発生時は演出を継続し、カウント開始から累計4.1秒経過してもエラーが解消されなかった場合には表示機側の演出を変更する。4.1秒経過前にエラーが解消された場合には特化ゾーンに関する演出をそのまま継続する。
このように、終了条件としては、トップランプH60の点灯態様が検出できないようなエラー状態が発生したとしても確実に実行される期間を設定することが好ましい。即ち、遊技状態の最低保証ゲーム数が確定している場合には、そのゲーム数に規定時間を乗算した時間を終了条件とし、また、遊技状態が所定額の払い出しで終了される場合には、当該所定額を1ゲームにおける最大払出枚数で除算し剰余を除いた商を確定ゲーム数とし、これに規定時間を乗算した時間を終了時間とすることが好ましい。
(電気構成:データ表示機:外部端子板)
図29は、パチンコ機としての遊技機H2及びデータ表示機H1間の接続において、遊技機H2の外部端子板H308aから送信される端子毎の信号の詳細の一例を示す図である。尚、図27においては、遊技機H2及びデータ表示機H1の接続のみ図示し、その他の遊技媒体貸出装置3に対する接続等については図示を省略している。
図29に示すように、遊技機H2における外部端子板H308aからデータ表示機H1における通信インターフェースH410へは、遊技者に対して払い出された遊技球数を示す「賞球信号」、遊技機H2において大当りとなったこと、あるいは大当り中であること示す「外部情報1」信号、遊技機H2において確変となったこと、あるいは確変中であることを示す「外部情報2」信号、遊技機H2において特別図柄ゲームが開始したことを示す「外部情報3」信号、遊技機H2において発射された遊技球が始動口に入賞したことを示す「外部情報4」信号、遊技機H2において何らかのエラー(異常)が発生したことを示す「セキュリティー信号」、遊技機H2においてベースドアH33又はガラスドア(不図示)が開放状態であることを示す「扉・枠開放信号」が入力される。尚、「外部情報1」信号〜「外部情報7」信号は、送信側である遊技機H2の仕様、受信側であるデータ表示機H1の仕様に応じて、適宜出力する内容を変更することができる。
また、遊技機H2において発射された遊技球がいずれの入賞口にも入賞せず、アウト口(図示せず)に入球したことを示す「アウト球情報」信号は、図示しない別装置におけるアウト球センサの検知結果に基づいて、別の信号線から入力されるが、そのアウト球センサを遊技機H2の制御により制御を行う場合には、遊技機H2における外部端子板H308aから出力することとしてもよい。
また、データ表示機H1における通信インターフェースH410からサーバ装置H4へは、前述した、「アウト球情報」信号に基づく「アウト情報」、「賞球信号」に基づく「セーフ情報」、「外部情報1」信号に基づく「大当り情報」、「外部情報2」信号に基づく「確変情報」、「外部情報3」信号に基づく「スタート信号」、「外部情報4」信号に基づく「始動口情報」、「扉・枠開放信号」に基づく「扉開放情報」、「セキュリティー信号」に基づく「異常1情報」が入力される。なお、「セキュリティー信号」について、その出力時間からエラー(異常)の種別が判別可能である場合には、エラー(異常)の種類に応じて、「異常1情報」、「異常2情報」、「異常3情報」又は「異常4情報」に変換してサーバ装置H4に出力することとしてもよい。また、後述するように、制御部H401の制御により所定の情報を付加して、サーバ装置H4に出力することとしてもよい。加えて、通信インターフェースH410が、外部端子板H308aから入力された各信号を、自らも受信するとともに、入力された各信号をそのままサーバ装置H4に出力する(スルー信号)こととしてもよい。
なお、遊技機H2における、「セキュリティー信号」が示すエラー(異常)の種類としては、始動口スイッチが、不正の手段又はその他の要因により、遊技球が入球していないにもかかわらずオンとなったことを示す始動口スイッチエラー、カウントスイッチが、不正の手段又はその他の要因により、入賞口ソレノイドが駆動(入賞口が開放)されていないにもかかわらずカウントされたことを示すカウントスイッチエラー、不正防止のために遊技機H2に設けられた各種のセンサ(例えば、磁気センサ)が検知状態となったことを示すセンサ検知エラー(例えば、磁気センサエラー)等を一例として挙げることができる。
図30を参照して、パチスロ機としての遊技機H2及びデータ表示機H1の接続において、遊技機H2の外部端子板H308bから送信される端子毎の信号の詳細を例示する。尚、図30においては、遊技機H2及びデータ表示機H1の接続のみ図示し、その他の遊技媒体貸出装置3に対する接続等については図示を省略している。
遊技機H2における外部端子板H308bからデータ表示機H1における通信インターフェースH410へは、遊技者が投入したメダル数を示す「メダル投入信号」、遊技者に対して払い出されたメダル数を示す「メダル払出信号」、遊技機H2においてBBが発生したこと、あるいはBB中であることを示す「外部信号2」、遊技機H2においてRBが発生したこと、あるいはRB中であることを示す「外部信号1」、遊技機H2においてARTとなったこと、あるいはART中であることを示す「外部信号3」、遊技機H2において何らかのエラー(異常)が発生したことを示す「セキュリティー信号」が入力される。なお、遊技機H2において、フロントドア(不図示)が開放状態であることは、「セキュリティー信号」によりデータ表示機H1へ入力されることとなるが、上述のパチンコ機としての遊技機H2と同様に、例えば、「外部信号4」を「セキュリティー信号」とは別途で出力することにより、フロントドアが開放状態であることを示す信号を出力することとしてもよい。尚、「外部信号1」〜「外部信号4」は、送信側である遊技機H2の仕様、受信側であるデータ表示機H1の仕様に応じて、適宜出力する内容を変更することができる。
また、データ表示機H1における通信インターフェースH410からサーバ装置H4における通信インターフェースH410へは、前述した、「メダル投入信号」に基づく「IN情報」、「メダル払出信号」に基づく「OUT情報」、「外部信号2」に基づく「BB情報」、「外部信号1」に基づく「RB情報」、「外部信号3」に基づく「ART情報」、「セキュリティー信号」に基づく「エラー情報」が入力される。なお、「セキュリティー信号」について、その出力時間からエラー(異常)の種別が判別可能である場合には、エラー(異常)の種類に応じて、「エラー情報」、「異常1情報」、「異常2情報」、「異常3情報」又は「異常4情報」に変換してサーバ装置H4に出力することとしてもよい。また、後述するように、制御部H401の制御により所定の情報を付加して、サーバ装置H4に出力することとしてもよい。加えて、通信インターフェースH410が、外部端子板H308bから入力された各信号を、自らも受信するとともに、入力された各信号をそのままサーバ装置H4に出力する(スルー信号)こととしてもよい。
なお、遊技機H2における、「セキュリティー信号」が示すエラー(異常)の種類としては、フロントドアが開放状態であることを示すドア開放エラー、RWMの読み書きが正常に行われなかったことを示すRWMエラー、セレクタにおいて、不正の手段又はその他の要因(例えば、メダル詰まり)により、正常な検知が行われなくなったことを示すセレクタエラー、ホッパーにおいて、不正の手段又はその他の要因(例えば、メダルエンプティ)により、正常な払出が行われなくなったことを示すホッパーエラー、ホッパーに収容しきれなかった余剰分のメダルを収容するメダル補助庫において、さらにそのメダル補助庫に収容されたメダルが満杯になったことを示すメダル補助庫エラー等を一例として挙げることができる。
このように、外部端子板H308(外部端子板H308a・H308b)は、一般的に、端子毎に1種類の信号を送るパラレル転送方式を採用しているため、外部端子板H308の端子数の上限により送信可能な信号数が制限される。従って、遊技機H2が移行し得る遊技状態の全てをデータ表示機H1へ送信することが不可である。即ち、遊技機H2は、遊技機H2が移行し得る遊技状態のうち制限された遊技状態(上記例の場合、パチンコ機であれば大当り・確変情報、パチスロ機であればBB・RB・ART情報)のみを送信可能に構成されることになる。
以下、このような外部端子板H308を介して送信されることで取得して判別した遊技状態を「第1遊技状態」と称す場合がある。また、遊技機H2が移行し得る遊技状態のうち、遊技機H2がトップランプH60の点灯態様で示し、且つ、データ表示機H1がカメラユニットH12によりトップランプH60の点灯態様を検出して判別する遊技状態を「第2遊技状態」と称す場合がある。尚、本実施形態では「第2遊技状態」に「第1遊技状態」を含めないものとするが、「第2遊技状態」に「第1遊技状態」の一部又は全てを含めてもよい。
(遊技状態)
図31を参照して、遊技機H2が移行し得る遊技状態について説明する。図31は、遊技機H2の遊技状態の状態遷移図の一例を示す図である。尚、以下、主に遊技機H2がパチスロ機である場合について説明する。
本実施形態における遊技状態は、主に、遊技機H2の主制御部H301(主制御部H301a、主制御部H301b)によって移行が制御される。主制御部H301は、内部当選役の抽選等に基づいて移行先が決定される。例えば、所定の内部当選役に当選すること、特定の内部当選役に所定回数当選すること、所定の内部当選役に入賞すること、遊技機H2において所定のゲーム回数が実行されること、所定の遊技状態へ移行するための抽選に当選する、又は所定の遊技状態へ移行することが予め定められている図柄が表示されること等である。
また、遊技状態の終了条件としては、所定の内部当選役に当選すること、所定の内部当選役に入賞すること、現在の遊技状態において所定額の払い出しが行われること、現在の遊技状態において所定回数のゲームが行われること、所定の遊技状態へ移行するための抽選に当選する又は他の遊技状態へ移行することが予め定められている図柄が表示されること等である。
図31に示すように、遊技機H2は、通常区間、一般遊技状態、RT(リプレイタイム)遊技状態、BB(ビッグボーナス)遊技状態、有利区間1、AT(アシストタイム)遊技状態、CZ(チャンスゾーン)遊技状態、ART(アシストリプレイタイム)1遊技状態、有利区間2、プレミアムBB(ビッグボーナス)遊技状態、及び、ART2遊技状態を、移行し得る遊技状態として有する。
(遊技状態:通常区間)
通常区間には、一般遊技状態、RT遊技状態、及び、BB遊技状態が区分される。即ち、通常区間は、一般遊技状態、RT遊技状態、及び、BB遊技状態を有した遊技状態である。
一般遊技状態は、他の遊技状態と比較して有利となっていない遊技状態である。例えば、一般遊技状態は、RT遊技状態と比べて、内部当選役としてリプレイが当選する確率が低い(リプレイ低確率)遊技状態である。一般遊技状態は、ボーナスが内部当選役として決定され、持越しがされた場合、RT遊技状態へ移行する。即ち、一般遊技状態は、ボーナスが内部当選役として決定されたことを終了条件に含む。
RT遊技状態は、一般遊技状態において、ボーナスが内部当籤役として決定され、持ち越しされたことを条件に開始される。RT遊技状態は、一般遊技状態と比較し、内部当選役としてリプレイが当選する確率が高い(リプレイ高確率)遊技状態である。RT遊技状態においてボーナスに入賞した場合、BB遊技状態へ移行する。即ち、RT遊技状態は、ボーナスが入賞したことを終了条件とする。
BB遊技状態は、ボーナスに入賞することで開始される。BB遊技状態において、RB遊技状態(図示せず)を所定回数繰り返し、所定数の払い出しに至った場合に一般遊技状態へ移行する。即ち、BB遊技状態は、所定数の払い出しに至ったことを終了条件として有する。尚、RB遊技状態では、いずれかの小役の入賞確率が高くなるように設定された状態である。
(有利区間)
遊技機H2は、有利区間として、有利区間1及び有利区間2を有している。有利区間とは、指示機能に係る性能を有することができる区間である。指示機能とは、内部当選役が所謂押し順役である場合に、遊技者にとって有利となる停止操作の手順を報知する機能であり、AT遊技状態、及び、ART遊技状態において作動される。
有利区間1には、AT遊技状態、CZ遊技状態、及び、ART遊技状態が区分される。即ち、有利区間1は、CZ遊技状態、及び、ART遊技状態を有した遊技状態である。
AT遊技状態は、一般遊技状態において、所定役の入賞時に行われるAT遊技移行抽選の結果、当選した場合に移行される。即ち、一般遊技状態は、AT遊技移行抽選で当選することを終了条件に含む。尚、AT遊技移行抽選の当選確率は、すべての設定値で共通である。AT遊技状態は、所定回数のゲームが実行された後、CZ遊技状態へ移行される。即ち、AT遊技状態は、所定回数のゲームが実行されることを終了条件とする。
CZ遊技状態は、ART遊技状態へ移行し得る遊技状態である。CZ遊技状態は、ゲーム回数の上限が定められており、その回数期間内に特定役に入賞するとART遊技状態へ移行する。尚、特定役に入賞せずに上限回数のゲームを消化した場合、CZ遊技状態とともに有利区間1が終了し、通常区間の一般遊技状態へ移行する。即ち、CZ遊技状態は、特定役に入賞すること、及び、上限回数のゲームを消化すること、を終了条件とする。
ART遊技状態は、AT遊技状態と同様に指示機能が有効となると共に、AT遊技状態と比較し、内部当選役としてリプレイが当選する確率が高い遊技状態である。ART遊技状態は、所定回数のゲームが実行されることを終了条件とし、終了後は一般遊技状態へ移行する。
有利区間2には、プレミアムBB遊技状態、及び、特別ART遊技状態が区分される。即ち、有利区間1は、プレミアムBB遊技状態、及び、特別ART遊技状態を有した遊技状態である。
プレミアムBB遊技状態は、一般遊技状態において、プレミアムボーナスに入賞することで開始される。尚、プレミアムボーナスの当選確率は、すべての設定値で共通である。また、図示しないが、プレミアムボーナスの内部当選役が持ち越される場合、プレミアムボーナスに入賞するまで待機区間という遊技状態となり、有利区間2への移行が待機される。プレミアムBB遊技状態において、RB遊技状態(図示せず)を所定回数繰り返し、所定数の払い出しに至った場合に特別ART遊技状態へ移行する。即ち、プレミアムBB遊技状態は、所定数の払い出しに至ったことを終了条件として有する。
特別ART遊技状態は、ART遊技状態と同様であるが、ゲーム回数が加算可能にされた上乗せ特化ゾーンを有している点で相違する。特別ART遊技状態において、特定の内部当選役となった場合、上乗せ特化ゾーンに突入し、デフォルトのゲーム回数に所定数が加算される抽選がゲーム毎に行われる。上乗せ特化ゾーンにおいて加算されたゲーム回数を含むすべてのゲームが実行されると、特別ART遊技状態とともに有利区間2が終了し、通常区間の一般遊技状態へ移行する。即ち、特別ART遊技状態は、加算された回数を含むすべてのゲームを消化すること、を終了条件とする。
尚、上記の遊技状態に関し、移行元の遊技状態、移行先の遊技状態、開始条件、及び、終了条件は、これに限定されない。例えば、以下に記載するようなものでもよい。
RT遊技状態を複数備え、上述したRT状態の他に、複数種類からなる所定のリプレイ役のいずれかが当選し且つ当選したリプレイ図柄に応じて予め定められた押し順に沿って停止操作がされた場合にのみ表示される特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示されたときにRT遊技状態に移行するものとしてもよい。その場合、ボーナス持越しのRT状態をRT1とし、上記したRT状態をRT2としてもよい。そしてRT2への移行条件を、RT1でない場合、BB遊技状態ではない場合であって、特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示されることとすればよい。
有利区間として、有利区間中通常状態、有利区間中AT遊技状態、有利区間中AT+RT遊技状態(ART遊技状態)を備え、有利区間の開始条件を、通常区間において予め定められた設定差のない又は設定差のある確率により有利区間に当選すること、又は予め定められたボーナスの開始とし、当該有利区間において入賞役に係る指示機能を1回のみ行うか、又はいずれかのボーナスの当選、あるいは指示機能による遊技を規定ゲーム数消化などの終了条件を充足するまで行うかを予め決定するようにしてもよい。その場合、有利区間に当選し入賞役に係る指示機能を1回のみ行うことが決定された場合にはAT状態には移行するものの、入賞役に係る指示機能(例えば押し順ベルの停止操作ナビ)を1回行った場合に通常区間に自動的に移行する。対して有利区間に当選し入賞役に係る指示機能規定ゲーム数消化など終了条件を充足するまで行うことが決定された場合にはAT状態に移行し、その後特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示される指示を行い特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示されたときからART遊技状態を開始させ例えば50ゲーム行われるまで指示機能を行うこととしてもよい。
50ゲーム行われるまでの間に設定差のない又は設定差のある抽選に当選すること、あるいは予め定められたボーナスの開始により、上乗せ特化ゾーンに突入し、ゲーム数上乗せや50ゲームのセットを上乗せするセット上乗せを行うこととしてもよい。なお、単にARTゲーム数を上乗せするようにしてもよい。
上記上乗せ特化ゾーンは外部端子板H308から何ら信号を送出しないものであるが、ART状態と異なるトップランプH60の点灯態様とすることでデータ表示機H1側で上乗せ特化ゾーンが開始されたことを認識可能となり、その回数を集計するなどデータを収集することが可能となる。
また、有利区間に当選し入賞役に係る指示機能を1回のみ行うことが決定されたAT状態と、有利区間に当選し入賞役に係る指示機能規定ゲーム数消化など終了条件を充足するまで行うことが決定されたAT状態(ART状態)とで遊技機の液晶等表示装置においては同一の表示とし、トップランプH60において点灯態様を異ならせるようにすることで遊技者に対しては1回で終了するのか複数回実行するのか不明としつつもデータ表示機H1側ではいずれの状態か判別できるようにする。
さらに本例では、有利区間に当選し入賞役に係る指示機能規定ゲーム数消化など終了条件を充足するまで行うことが決定されたAT状態では所定のリプレイ役が当選したときに指示機能により特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示される停止順序が報知されることとする。その停止順序に従い遊技することで有利区間においてART状態に移行することとなる。外部端子板H308は特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示されたときデータ表示機H1側に対しARTの開始を検出させるために外部信号をONすることとするが、遊技者の操作態様によっては指示が行われていないにも関わらず特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示され外部端子板H308から信号が送られてしまう場合が想定される。そのような場合においてもトップランプH60において、有利区間に当選し入賞役に係る指示機能規定ゲーム数消化など終了条件を充足するまで行うことが決定された場合であって、且つ特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示されたときを検出可能な点灯態様で点灯させることで、偶然特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示されたのか、指示に従って特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示されたのかを判別することができ、偶然特定のリプレイ図柄の組み合わせが表示された場合にはART回数を加算しないこととすれば、データ表示機H1側において正確なART回数を計測することが可能となる。
このように、遊技機H2が移行し得る遊技状態は、外部端子板H308から送信可能な「第1遊技状態」の数を越える。したがって、遊技機H2は、「第1遊技状態(本実施形態では、BB遊技状態の開始、RB遊技状態の開始、ART遊技状態)」を除く、CZ遊技状態、特別ART遊技状態、特別ART遊技状態における上乗せ特化ゾーン、及び、有利区間等を第2遊技状態としてトップランプH60の点灯態様で示し、データ表示機H1に第2遊技状態を把握させることが可能となっている。
尚、第2遊技状態は、主制御部H301によって決定される遊技状態に限定されず、例えば、主制御部H301によって実行が制御されるメインデバイス群H303や、副制御部H302によって実行が制御されるサブデバイス群H304の状態を示すものであってもよい。例えば、同じ遊技状態であっても、ゲーム回数が進むにつれて連続的な異なる演出を行う場合には、これらの演出を異なる第2遊技状態としてトップランプH60の点灯態様で示すことにより、遊技機H2における各演出に連動した演出をデータ表示機H1において行うことが可能となる。
また、パチンコ機としての遊技機H2の場合、例えば、保留ランプに、大当りの信頼度が高い発光色が含まれた場合や予め定められた変動時間決定テーブルにおいて他の変動よりも比較的長い変動時間が始動入賞時に選択されたとき、この時点から当該保留ランプの大当り判定を行うまでを先読み特化ゾーンの第2遊技状態として、トップランプH60の点灯態様で示してもよい。これにより、遊技機H2における先読み特化ゾーンの特別な演出に連動した演出をデータ表示機H1において行うことが可能となる。同様に特別図柄ゲームにおける特別図柄変動中のプレミアリーチなどの特定演出実行中を、第2遊技状態として、トップランプH60の点灯態様で示してもよい。
また、例えば、第2種(所謂、羽根物)に区分される遊技機は、遊技球が転動する遊技盤面の中央に設けられた役物の内部において、常時回動して大当りとなるV入賞口の位置が変動されている。センサにより取得したこの役物内部への進入通路に遊技球が入ったタイミングと、このタイミングにおけるV入賞口の位置との関係が、大当りとなる可能性が高いことを示す場合、これを第2遊技状態として、トップランプH60の点灯態様で示してもよい。
(データ表示機の演出表示の例)
図32は、データ表示機H1がトップランプH60の点灯態様を検出して遊技機H2の遊技状態がCZ遊技状態であると判定した場合の映像表示部H405による遊技機H2の演出に連動した演出表示の一例を示す図である。図32に示すように、遊技機H2がART遊技状態へ移行可能なCZ遊技状態において、データ表示機H1は、ART遊技状態へ移行可能であることを示す映像を映像表示部H405に表示して、遊技機H2において実行されるCZ遊技状態における演出(不図示)に連動した演出を行っている。そのときに遊技機側ではART状態とCZ状態とで液晶演出を同等のものとし、トップランプH60の点灯態様も遊技者から認識しづらい相互に異なる点灯態様である場合には表示機側を見ることの意義を創出できる。
また、図示しないが、上記した上乗せ特化ゾーンとART状態や、AT状態とART状態とで異なる表示態様とすることで遊技機側の演出態様では判別困難な状態をデータ表示機H1の表示態様を見ることで遊技者が判別できるようにすることが望ましい。なお、対比する状態はこれに限らず、遊技者が遊技機側の演出態様で判別困難な2以上の遊技状態であれば何でもよい。
また、有利区間としてATのみで終了する有利区間、ARTまで移行することが確定している有利区間を遊技機側に持たせ、遊技機側からは判別困難な状態を第2遊技状態の信号によりデータ表示機側で判別させることも可能である。さらに、遊技機側では判別困難な所定ゲーム数に渡り有利な状態への移行を期待させるいわゆる前兆状態についても有利な状態に移行することが前提の前兆(本前兆)、有利な状態へ移行することが確定していない前兆(ガセ前兆)についても第2遊技状態の信号によりデータ表示機側で判別させることも可能である。
このように、本発明に係るデータ表示機H1は、遊技機H2により遊技状態に応じて行われる特定の演出に対して、データ表示機H1が当該特定の演出に連動する特定の態様により、連動して演出を行う機能を備えることが可能に構成される。
(動作)
図33を参照してデータ表示機H1の制御部H401が実行する演出実行処理について説明する。先ず、制御部H401は、遊技機H2の外部端子板H308から遊技状態を示す信号を受信しているか否かを判定する(S10)。遊技状態を示す信号を受信している場合(S10:YES)、制御部H401は、演出パターンテーブル(図28参照)を参照して受信信号が示す遊技状態に応じた演出に変更し、演出に応じてカウントを開始する(S11)。
ステップS11の終了後、又は、ステップS10において遊技状態を示す信号を受信していない場合(S10:NO)、制御部H401は、カメラユニットH12が遊技機H2のトップランプH60を撮像した画像から点灯態様を検出したか否かを判定する(S12)。点灯態様が検出された場合(S12:YES)、制御部H401は、その点灯態様が前回から変化しているか否かを判定する(S13)。点灯態様が変化している場合(S1:YES)、制御部H401は、点灯態様に応じて演出を変更し(S14)、ステップS10へ処理を戻す。一方、点灯態様が変化していない場合(S13:NO)、制御部H401は、現在の演出を継続し(S15)、ステップS10へ処理を戻す。
ステップS12において、点灯態様が検出されない場合(S12:NO)、制御部H401は、特定の点灯態様を検出中であるか否かを判定する(S16)。特定の点灯態様を検出中でない場合(S16:NO)、制御部H401は、ステップS10へ処理を戻す。特定の点灯態様を検出中である場合(S16:YES)、制御部H401は、エラー状態の検出を行う(S17)。そして、制御部H401は、ステップS11にてカウントを開始したカウント値が終了条件を充足するか否かを判定する(S18)。カウント値が終了条件を充足する場合(S18:YES)、制御部H401は、実行中の演出を停止し(S19)、ステップS10へ処理を戻す。一方、制御部H401は、カウント値が終了条件を充足しない場合(S18:NO)、ステップS10へ処理を戻す。
(変形例1)
第6実施形態の変形例1では、トップランプH60の点灯態様として、人に認識困難な点滅周期を設定するだけでなく、1つの遊技状態において遊技機H2が複数段階からなる連続演出を実行する場合に、この遊技状態に対応する点灯態様において、複数段階の夫々に異なる点滅周期を対応付けて設定する。
具体的に、図34を参照して、トップランプH60の点灯態様について説明する。本変形例において、トップランプH60の点滅周期は50Hzから75Hzに2段階に変化される。即ち、遊技機H2は、この遊技状態において、2段階に変更される連続演出の夫々に応じて、トップランプH60の点滅周期を50Hzから75Hzに変化させる。このように、1つの遊技状態において、演出を複数ブロックに構成し、ブロック毎に点滅周期が設定されることで、たとえ遊技状態の途中で点灯態様が何らかの障害(遊技者の手や持ち物がトップランプH60に置かれた等)によりカメラユニットH12がトップランプH60の点灯態様を検出できない期間があったとしても、データ表示機H1は再度点灯態様を検出した際に、対応するブロックの演出に応じた連動演出に復帰可能となる。
例えば、遊技機H2においてBB中に音声として歌を出力し映像として歌に合わせたキャラクタを表示し、データ表示機H1において歌に合わせた歌詞を表示する場合、遊技機H2は、歌を複数ブロック(例えば、Aメロ、Bメロ〜)に分けて、各ブロックに異なる周波数の点滅パターンを対応付けてトップランプH60の点灯態様を制御する。これにより、データ表示機H1は各ブロックの点滅パターンに応じた歌詞画像を選択して表示することが可能であり、トップランプH60の点灯態様を遊技者の手や荷物等により遮られるなどにより検出できない期間があったとしても、再度検出できるような状態となったときに遊技機H2における音声に応じた適切な歌詞を表示して、再度連動演出を行うことが可能となる。
BB遊技状態である場合に遊技機H2が曲を出力する演出を行う場合に、データ表示機H1において遊技機H2が出力する曲に合わせて歌詞を表示する演出の一例を挙げる。BB遊技状態における遊技機側の演出及びデータ表示側の演出は、複数段階からなる一連の演出ブロックから構成される。ここでは、第1演出ブロック〜第3演出ブロックの3段階からなる演出の例について説明する。
遊技機H2は、一連の第1演出ブロック〜第3演出ブロックを、曲の経過時間に対応付ける。例えば、第1演出ブロックが1秒目〜30秒目に対応付けられ、第2演出ブロックが31秒目〜70秒目に対応付けられ、第3演出ブロックが71秒目〜130秒目に対応付けられている。そして、遊技機H2は、曲の経過時間(各演出ブロック)に応じてトップランプH60の点滅周期を異ならせるように制御する。例えば、曲が第1演出ブロックの経過時間である場合は50Hzの点滅周期で点灯させ、第2演出ブロックの経過時間である場合は75Hzの点滅周期で点灯させ、第3演出ブロック経過時間である場合は80Hzの点滅周期で点灯させる。即ち、遊技機H2は、各演出ブロックに経過時間と点滅周期とが対応付けられたパターンテーブルを記憶している。データ表示機H1は、遊技機H2が出力した曲の各演出ブロックごとに、時間経過に応じて歌詞が順次示される映像を表示する。例えば、データ表示機H1は、第1演出ブロックがAメロの場合には第1演出ブロックにおいてAメロの歌詞を表示し、第2演出ブロックがBメロの場合には第2演出ブロックにおいてBメロの歌詞を表示し、第3演出ブロックがサビの場合には第3演出ブロックにおいてサビの歌詞を表示する。即ち、データ表示機H1は、各演出ブロックに点滅周期と表示する画像とが対応付けられたパターンテーブルを記憶している。
遊技機H2は、BB遊技状態において曲の出力を開始すると、曲の経過時間に基づいてどの段階の演出ブロックであるかを判定し、演出ブロックに応じた点滅周期でトップランプH60の点灯を制御する。具体的に、曲が開始されて1秒目〜30秒目には50HzでトップランプH60を点灯させ、31秒目〜70秒目には75HzでトップランプH60を点灯させ、71秒目〜130秒目には80HzでトップランプH60を点灯させる。一方、データ表示機H1は、外部端子板H308からBB遊技状態のON信号を受けている状態において、遊技機H2のトップランプH60が50Hzで点滅していることを検出すると第1演出ブロックに対応したAメロの歌詞を表示し、50Hzの点滅を検出している間はAメロの歌詞の表示を継続する。また、データ表示機H1は、50Hzから75Hzへの点滅周期の変更を検出すると遊技機H2においてBメロが開始されたとみなして第2演出ブロックに対応したBメロの歌詞を表示し、75Hzの点滅を検出している間はBメロの歌詞の表示を継続する。また、75Hzから80Hzへの点滅周期の変更を検出すると遊技機H2においてサビが開始されたとみなして第3演出ブロックに対応したサビの歌詞を表示し、80Hzの点滅を検出している間はサビの歌詞の表示を継続する。このように、データ表示機H1は、点滅周期の変更を検出することにより演出ブロックの切り替わりを判定し、それを契機に次の演出ブロックに対応する演出を行う。
例えば、データ表示機H1が第2演出ブロックの歌詞を表示している期間に、何らかの障害発生によりランプ点灯態様が認識できない状況が開始された場合、データ表示機H1はその時点で歌詞の表示を中止する。その後演出ブロック中にその障害が取り除かれて、データ表示機H1が75Hzの点灯態様で再度検出できた場合であってもその時点ではBメロの歌詞の表示は行わず、次に点灯周期が変更されたことを検出できたときに対応する歌詞を表示する。これにより、Bメロの歌詞を再開した場合に実際に遊技機H2で流れている歌詞と、データ表示機H1で表示している歌詞とにずれが生じてしまうことを防止することが可能となる。具体的に、Bメロに6行の歌詞がある場合、データ表示機H1が75HZの点灯態様で再度検出できたタイミングにおいて、データ表示機H1が遊技機H2でどの行の歌詞の音声が出力されているかを判断することは困難であり、Bメロの歌詞を最初から順次表示させたとしても実際の曲とはずれが生じる可能性が高い。従って、データ表示機H1は、点滅周期の変更を検出したタイミングで歌詞の表示を再開することにより、遊技機で出力される曲と、表示する歌詞とのずれを防止し、遊技機H2との正確な連動演出を実行することが可能となる。なお、カメラによるランプ点灯態様の検出が復帰する前にBB信号がOFFとなった場合には歌詞表示もその後復帰することを中止する。
なお、上記の例では、遊技機H2での一連の演出ブロックは、経過時間に対応するものとしたが、遊技の進行に応じて変化し、それに応じて点滅周期が変化するようにしてもよい、例えば最初の5G間はAメロを流し、6G目が開始されたときにBメロを開始させ、Aメロの歌詞が6G目開始前までに終了している場合にはループ又はイントロを流すようにしてもよい。
(変形例2)
第6実施形態の変形例2では、トップランプH60の点灯態様として、人に認識困難な点滅周期を設定するだけでなく、複数の発光色(虹色)を段階的に変化させる点灯態様を採用している。
具体的に、図35を参照して、遊技状態1〜3に対応するトップランプH60の点灯態様について説明する。遊技状態1には、トップランプH60の点滅周期が50Hzであり、発光色が単色である点灯態様が設定される。これに対し、100fpsのフレームレートで作動するカメラユニットH12がフレーム単位で画像を取得する場合、単色の点灯と消灯とが交互に繰り返される画像を取得することになる。また、遊技状態2には、トップランプH60の点滅周期が50Hzであり、発光色が点灯する毎に順次5色に変化するように設定される。これに対し、100fpsのフレームレートで作動するカメラユニットH12がフレーム単位で画像を取得する場合、5色に変化する点灯と消灯とが交互に繰り返される画像を取得することになる。即ち、データ表示機H1の制御部H401は、トップランプH60の点滅周期に加え、トップランプH60の発光色が特定数以上であるかを判定して遊技状態を判定することになる。このように、発光色の変化を点灯態様に加えることにより、同じ点滅パターンでも異なる遊技状態に対応した演出を設定することが可能となり、さらに演出パターンを増加させることが可能となる。
また、図35には、色変化態様を、「赤→橙→緑→青→紫→赤→…」の1パターンのみ示しているがこれに限定されない。例えば、これを第1色変化態様とし、これ以外に第2色変化態様(例えば、「赤→橙→緑→青→紫→白→赤→…」)、及び、第3色変化態様(例えば、「赤→橙→青→紫→緑→赤→…」)の演出パターンを備えていてもよい。これにより、遊技機H2を視認する遊技者にとっては同じような虹色点灯態様であった場合でも、データ表示機H1は異なる演出パターンとして認識可能となる。例えば、遊技機H2が3種類のBB(それぞれ異なるフラグである赤7BB、青7BB、白7BB)を有している場合、これら3種類を第1色変化態様、第2色変化態様および第3色変化態様に対応付けることが可能となる。遊技者は、遊技機H2の虹色に点灯態様が変化するトップランプH60を視認して、BBが成立したことを認識することができるが、赤7BB、青7BB、白7BBのいずれが成立しているかを判別することは困難である。しかしながら、データ表示機H1は、トップランプH60の色変化態様がいずれのBBの成立を示すものであるかを判定し、成立しているBBの種別を特定することが可能となる。そして、データ表示機H1が、判定したBBの種別に基づいて「BB確定!今回は赤7BBです」のようなBBの種別の表示を行うことにより遊技者に適切な報知を行うことができ、遊技者のメダルロスを軽減することが可能となる。このように、通常のデータ表示機では判別不可能なBBフラグの成立、及びその種別を判別可能とすることにより他のデータ表示機に対して優位性を持たせることができ、ホール経営者に導入促進効果を持たせることが可能となる。また、BBの種別報知について実行するか否か等のさまざまな条件を設定可能としてもよい。例えばサンドやデータ表示機に挿入される会員カードを認識し、遊技者が会員である場合には必ず報知を行い、ビジター遊技者に対しては所定確率でしか報知しないなど差別化することにより導入ホールの会員勧誘を促進できる。また、ART中のBBは必ず報知し、通常中のBBは所定確率で報知するなどが設定できることは言うまでもない。また、虹色で検出するのはBBに限られず、内部的に有利段階が複数あるARTや、当選時は出玉量を報知しないパチンコの大当りなどにおいて設定してもよい。また、上記例では色成分の順序を変えてパターンを識別するものであるが、例えば5色のうち点灯させない色に応じてパターンを識別するものであってもよい。具体的に、橙を含めないパターン(例えば赤→緑→青→紫→赤→…)、緑を含めないパターン(例えば赤→橙→青→紫→赤→…)、及び、青を含めないパターン(例えば赤→橙→緑→紫→赤→…)等のパターンを設けてもよい。
(変形例3)
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段等についての変形例について説明する。例えば、遊技機の上面に1以上のLEDランプを設け、これをデータ表示機に検出させてもよい。この場合、第6実施形態と同様に点滅パターンにて遊技状態を判定してもよいし、複数のLEDランプの点灯または消灯の組み合わせにより遊技状態を判定してもよい。即ち、X個のLEDランプを設け、それらを点灯または消灯させることで、2のX乗の遊技状態を判定できることになる。
遊技機H2に予め定めた1つのLEDを設け、データ表示機H1が当該LEDにより第2遊技状態を受信する場合、データ表示機H1は当該LEDのみを撮像できればよく、検出する撮影範囲が狭くても問題ない。また、遊技機H2に予め定めた複数のLEDを設け、データ表示機H1が当該複数のLEDにより第2遊技状態を受信する場合、上記のとおり、データ表示機H1はLEDが点灯しているか否かの組み合わせを検出するのみで第2遊技状態を判定することが可能となる。このように、遊技機H2において、演出とは別に駆動する第2遊技状態を通信するためのLEDを設けてもよい。なお、特定のLEDに定めず、トップランプの何れかのLEDとしてもよい。この場合、遊技機H2側での処理負荷を軽減することが可能となり、トップランプさえ撮像範囲に入っていればよいのでデータ表示機H1の配置の自由度が高まる。
また、外乱光の影響を防止すべく、発光手段を遊技機上面の背面側に設けるとともに、点灯態様検出手段をデータ表示機の背面側に設けてもよい。また、遊技状態に応じて異なる演出を実行させるのは発光手段のみに限定されず、例えば、パチスロ機におけるリールの態様を組み合わせて遊技状態を示してもよい。この場合、撮像範囲にリールが含まれるようにカメラユニットを遊技機の前方に配置する。この構成により、例えば、変形例2において発光手段が虹色であり、且つ、リールがフリーズ演出を行っている場合にのみ連動演出を行う等、データ表示機における演出のパターンをさらに増加させることが可能となる。なお、データ表示機は、カメラで検出したリールの停止状態が、演出によるものであるか否かを、外部端子板からのIN信号を受信したことを条件として判定する。即ち、データ表示機は、IN信号を受信して所定時間内にカメラでリールの停止状態を検出した場合、リールフリーズ演出の連動演出を実行する。
また、遊技機が起動したとき、発光手段を所定の態様で点灯させるとともに、所定の態様で点灯する発光手段をカメラユニットで撮像及び解析して、撮像範囲における発光手段の位置を特定し、遊技状態の判定精度を向上させるものであってもよい。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係る遊技用装置について、図35〜図38を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
(電気構成:データ表示機:データテーブル)
図36は遊技状態に応じた演出を実行するため演出パターンテーブルである。本実施形態の演出パターンテーブルは、各演出パターン毎に優先順位が設定されるで、第6実施形態の演出パターンテーブルと相違する。
図36に示すように、本実施形態の演出パターンテーブルは、第6実施形態の演出パターンテーブル(図28参照)と同様の項目に加え、優先順位欄を有している。本実施形態では、優先順位欄にすべての演出に対して優先順位が設定される。例えば、外部端子板H308からの信号、及び、トップランプH60の点灯態様の検出に基づき、それぞれから同様の遊技状態を得て、さらにそれらに異なる演出パターンが設定されている場合、設定される優先順位に応じていずれの演出パターンを実行するのかが決定される。具体的に、外部端子板H308からはBB遊技状態が送信され、トップランプH60からはプレミアムBB遊技状態を検出した場合、プレミアムBB遊技状態が優先される。
尚、これに限定されず、第2遊技状態は、第1遊技状態と異なる遊技状態であってもよい。即ち、外部端子板H308からは制限された第1遊技状態の信号が送信され、トップランプH60は第1遊技状態を除く第2遊技状態を示すものであってもよい。この場合、例えば、第1遊技状態として一般遊技状態が判断され(外部端子板H308からの信号無し)、第2遊技状態として有利区間が送信された際には、第2遊技状態の有利区間が優先されるように演出パターンテーブルに設定されていてもよい。また、例えば、第1遊技状態としてBB遊技状態が送信され、第2遊技状態として有利区間が送信された際には、第1遊技状態のBB遊技状態が優先されるように演出パターンテーブルに設定されていてもよい。
また、上記例の変形例について説明する。外部端子板H308からの第1遊技状態の信号に基づく演出態様、及び、トップランプH60の点灯態様を検出して判別する第2遊技状態に基づく演出態様、において、一部重複するような演出パターンを記憶しておいてもよい。なお、「重複する」とは、演出を構成する要素において、同じ要素に対して設定されていることを示す。演出を構成する要素とは、例えば、ランプの色、液晶画面に表示するテキストの内容、液晶画面におけるキャラクタの有無、スピーカからの出力内容等である。例えば、ある演出パターンにおいてキャラクタが表示されて液晶画面に「A」とうテキストが表示され、他の演出パターンにおいて液晶画面に「B」というテキストが表示される場合、液晶画面に表示するテキストの内容が重複し、液晶画面におけるキャラクタの有無は重複していないことになる。
ここで、同じタイミングで第1遊技状態の信号と第2遊技状態の信号とが遊技機H2から出力される場合、両者の演出パターンにおいて重複する要素については第1遊技状態に基づく演出態様を優先し、重複しない部分は第2遊技状態に基づく演出態様を実行するようにしてもよい。例えば、BB遊技状態に関する第1遊技状態の信号には、液晶画像に「キャラクタ」を表示する、という要素と、液晶画像に「BB中!」というテキストを表示する、という要素と、を有した演出パターンが対応付けられている。また、通常BB遊技状態に関する第2遊技状態の信号には、液晶画像に「BB中!」というテキストを表示する、という要素と、データ表示機H1の外周のランプ(例えば、図16に示す導光板G61による照明)を「赤」に点灯させる、という要素とを有した演出パターンが対応付けられている。従って、遊技機H2において通常BB遊技状態に移行した際にデータ表示機H1が第1遊技状態の信号と第2遊技状態の信号とをいずれも正常に受信した場合、先ずは、第1遊技状態の信号に基づく演出が優先され、液晶画像に「キャラクタ」と、「BB中!」というテキストとが表示される。ただし、第1遊技状態に基づく演出パターンと重複しない、データ表示機H1の外周のランプを「赤」に点灯させる、という要素が有効となり、第1遊技状態に基づく演出パターンに加えて当該演出が実行されることになる。このように、同条件・同タイミングで実行され得る演出パターンにおいて、優先度が高い演出パターンに設定されていない要素が優先度が低い演出パターンで設定されている場合には当該要素に限定して優先度が低い演出パターンの演出を実行してもよい。
なお、第1遊技状態の信号のみを取得できなかった場合には、第2遊技状態の信号に対応付けられた演出パターン(液晶画像の演出「BB!」に加え外周のランプを「赤」に点灯させる演出)が実行される。また、第2遊技状態の信号のみを取得できなかった場合には第2遊技状態の信号に対応付けられた演出パターン(液晶画像に「キャラクタ+BB中!」を表示する演出)のみを実行し、外周のランプによる演出は行わない。第1遊技状態の信号及び第2遊技状態の信号の両方を取得できなかった場合には当然データ表示機での演出は通常中のと同じとなり、特別な演出を行わない。
また、上述した例では、第1遊技状態の信号と同条件同タイミングで発生する第2遊技状態の信号が1対1であったがこれに限定されない。例えば、BB遊技状態に関する第2遊技状態の信号として、2種類以上の点滅パターンに対応する複数の演出を記憶していてもよい。具体的に、BB遊技状態としての第1遊技状態の信号は1種類のみであるが、遊技機H2において、BB遊技状態の種類として通常BB遊技状態と有利区間中BB遊技状態の2種類がある場合には、第2遊技状態の信号としてそれぞれを区別してもよい。即ち、遊技機H2において通常BB遊技状態が発生した場合には、データ表示機H1において第1遊技状態の信号に対応付けられた演出パターンが実行されると共に、当該演出パターンで設定されていない要素において、通常BB遊技状態の第2遊技状態の信号に対応付けられた演出パターンの演出が実行される。また、遊技機H2において有利区間中BB遊技状態が発生した場合には、データ表示機H1において第1遊技状態の信号に対応付けられた演出パターンが実行されると共に、当該演出パターンで設定されていない要素において、有利区間中BB遊技状態の第2遊技状態の信号に対応付けられた演出パターンの演出が実行される。
具体的に、上述した例に加え、有利区間中BB遊技状態の第2遊技状態の信号には、液晶画像に「有利区間中BB!」というテキストを表示する、という要素と、データ表示機H1の外周のランプを「青」に点灯させる、という要素とを有した演出パターンが対応付けられているものとする。そして、遊技機H2において有利区間中BB遊技状態に移行した際にデータ表示機H1が第1遊技状態の信号と第2遊技状態の信号とをいずれも正常に受信した場合、先ずは、第1遊技状態の信号に基づく演出が優先され、液晶画像に「キャラクタ」と、「BB中!」というテキストとが表示される。ただし、第1遊技状態に基づく演出パターンと重複しない、データ表示機H1の外周のランプを「青」に点灯させる、という要素が有効となり、第1遊技状態に基づく演出パターンに加えて当該演出が実行されることになる。
なお、第1遊技状態の信号のみを取得できなかった場合には、第2遊技状態の信号に対応付けられた演出パターン(液晶画像の演出「有利区間中BB!」に加え外周のランプを「青」に点灯させる演出)が実行される。また、第2遊技状態の信号のみを取得できなかった場合には第2遊技状態の信号に対応付けられた演出パターン(液晶画像に「キャラクタ+BB中!」を表示する演出)のみを実行し、外周のランプによる演出は行わない。第1遊技状態の信号及び第2遊技状態の信号の両方を取得できなかった場合には当然データ表示機での演出は通常中のと同じとなり、特別な演出を行わない。
また、有利区間中BB遊技状態に関する第2遊技状態の信号は例外的に第1遊技状態の信号に優先するようにしてもよい。その場合、第1遊技状態の信号及び有利区間中BB遊技状態に関する第2遊技状態の信号の両方を正常に取得できた場合には、第2遊技状態の信号に基づく演出が優先され、液晶画像に「有利区間中BB中!」というテキストとが表示されると共に、データ表示機H1の外周のランプが「青」に点灯される。ただし、有利区間中BB遊技状態に関する第2遊技状態に基づく演出パターンと重複しない、データ表示機H1の液晶画面に「キャラクタ」を表示する、という要素が有効となり、第2遊技状態に基づく演出パターンに加えて当該演出が実行されることになる。
このように第2遊技状態に関する信号を一律に優先順位を低くするものだけでなく、遊技者にとって有益となる情報については第1遊技状態に関する信号よりも優先順位を高くすることとしてもよい。尚、このような優先順位は、データ表示機H1を外部から設定するサーバ装置H4やデータ表示機H1本体で設定可能とする。なお、上記例では、BB遊技状態を2種類としたが、これにBBのうち有利なプレミアムBBのようなものを加えて、第2遊技状態では3種類を区別して優先順位を設定してもよいし、それ以上の種類を区別して優先順位を設定してもよい。
また、本実施形態の演出パターンテーブルには、他のデータ表示機H1と同期した演出(以下、同期演出と称す場合がある)が設定可能にされる。同期演出は、他の遊技状態(第1遊技状態及び第2遊技状態)に基づく演出よりも優先順位が低く設定される。尚、同期演出は、複数のデータ表示機H1により実行される演出であり、サーバや本体等により予め定められた範囲(例えば並列配置、島配置など)でグループ設定された複数の遊技機の各データ表示機H1の映像表示部H405を1つの共通画面に見立てて実行する演出であり、例えば、右端の映像表示部H405から左端の映像表示部H405に向けてキャラクタ画像やテキスト画像が移動されるような演出である。尚、同期演出と他の遊技状態に基づく演出の優先順位は適宜決定可能である。また、同期演出を複数備え、それらの中で優先順位を設定可能としてもよい。例えば優先順位として、第1遊技状態>同期演出1>第2遊技状態>同期演出2など。
また、図37は、遊技状態の移行可能先を示す遊技状態移行テーブルの一例である。遊技状態移行テーブルは、設置される遊技機の種別に基づいてサーバ経由やその旨が記憶された着脱可能なROMによりデータ表示機H1のRAMH403に記憶されたり専用ROMにアクセス可能となることで実現される。なお記憶される態様はこれに限られるものではなく種々の方法が適用可能である。図37に示すように、縦軸が移行元の遊技状態であり、横軸が移行先の遊技状態であり、移行先として移行可能な遊技状態には丸印が格納される。データ表示機H1は、遊技状態の移行を検出した場合、遊技状態移行テーブルを参照し、行われた遊技状態の移行が正しいものであるかを確認する。
(動作)
図38を参照して、本実施形態のデータ表示機H1の制御部H401が実行する演出実行処理について説明する。先ず、制御部H401は、遊技機H2の外部端子板H308から遊技状態を示す信号を受信しているか否かを判定する(S20)。遊技状態を示す信号を受信している場合(S20:YES)、制御部H401は、演出パターンテーブル(図28参照)を参照して受信信号が示す遊技状態に応じた演出に変更し、演出に応じてカウントを開始する(S21)。
ステップS21の終了後、又は、ステップS20において遊技状態を示す信号を受信していない場合(S20:NO)、制御部H401は、カメラユニットH12が遊技機H2のトップランプH60を撮像した画像から点灯態様を検出したか否かを判定する(S22)。点灯態様が検出された場合(S22:YES)、制御部H401は、その点灯態様が前回から変化しているか否かを判定する(S23)。点灯態様が変化している場合(S23:YES)、制御部H401は、遊技状態の移行先が異常であるか否かを判定する(S24)。即ち、制御部H401は、遊技状態移行テーブル(図37参照)を参照して、変更後の演出に対応する遊技状態が、現在の遊技状態からの移行先として異常であるか否かを判定する。遊技状態の移行先が異常である場合には、制御部H401は、エラーとして検出する(S25)。ここで、エラーとして検出した場合、制御部H401は、サーバ装置H4へエラーを報知するための信号を送信したり、データ表示機H1において映像表示や音声出力を用いてエラーを報知してもよい。その後、制御部H401は、ステップS20へ処理を戻す。
移行先が異常でない場合(S24:NO)、制御部H401は、同期演出も含め、演出タイミングが重複するか否かを判定する(S26)。演出タイミングが重複する場合(S26:YES)、制御部H401は、優先する演出を選択する(S27)。選択方法は、演出同士を比較するものであってもよいし、演出に関連する遊技状態を比較するものであってもよい。ステップS26において演出タイミングが重複しないと判定した場合、または、ステップS27の後、点灯態様に応じて演出を変更し(S28)、ステップS20へ処理を戻す。一方、ステップS23において点灯態様が変化していない場合(S23:NO)、制御部H401は、現在の演出を継続し(S29)、ステップS20へ処理を戻す。
ステップS22において、点灯態様が検出されない場合(S22:NO)、制御部H401は、特定の点灯態様を検出中であるか否かを判定する(S30)。特定の点灯態様を検出中でない場合(S30:NO)、制御部H401は、ステップS20へ処理を戻す。特定の点灯態様を検出中である場合(S30:YES)、制御部H401は、エラー状態の検出を行う(S31)。そして、制御部H401は、ステップS21にてカウントを開始したカウント値が終了条件を充足するか否かを判定する(S32)。カウント値が終了条件を充足する場合(S32:YES)、制御部H401は、実行中の演出を停止し(S33)、ステップS20へ処理を戻す。一方、制御部H401は、カウント値が終了条件を充足しない場合(S32:NO)、ステップS20へ処理を戻す。
(変形例1)
本第7実施形態に係る変形例について説明する。例えば、データ表示機H1が複数回(または所定時間以上)、トップランプH60の点灯態様を読み取ることができない場合には、データ表示機H1の映像表示、音声出力、及び、電飾をデモ用の演出パターンに変更してもよい。
また、遊技機H2が有する発光手段は、可視光に制限されず、例えば赤外線によるものであってもよい。これにより、例えば、データ表示機H1は、センサ群H404が有する赤外線センサで発光手段の点灯態様を検出することが可能となり、演出パターンを直接指定することも可能となる。
また、優先順位の設定は、演出に限定されず、例えば、データ表示機H1を遊技者が操作することにより表示されるデータ画面表示(図5参照)についても優先順位を設定できるものであってもよい。例えば、データ画面表示は他の演出表示よりも優先させるのが好ましい。
また、トップランプH60の点滅タイミングと、カメラユニットH12の画像取得タイミングとによって、画像に点灯時のトップランプH60の映像が含まれず、データ表示機H1が正確に第2遊技状態を受信できない場合があるため、以下の方法によりこれを回避してもよい。即ち、遊技機H2が、トップランプH60を点滅制御する際に、所定期間点滅させた後に、点滅タイミングがずれる程度の期間(例えば、点滅間隔よりも短い時間)待機して点滅を再開させてもよい。例えば、1秒間の点滅パターンを4回繰り返したのち、数ミリ秒待機させてから同じパターンを繰り返してもよい。また、同様に、データ表示機H1側でカメラの画像取得タイミングがずれるように、所定時間ごとに撮像を待機してもよい。また、データ表示機H1でのカメラユニットH12による撮像のタイミングを、外部端子板H308からの信号に基づいて決定してもよい。
なお、上述した実施形態では、データ表示機を例にしてあげたが、遊技機に個別に設けられるカメラユニット等を備えた演出を実行可能な遊技用装置であれば遊技機の上部に設置されたデータ表示機に限られるものではない、例えば遊技機に併設される貸出装置や、台間に設置される台間データ表示機等の種々の遊技用装置に適用可能である。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムについて、図39〜図42を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
(構成)
図39は、本実施形態に係る遊技用装置としての遊技用表示装置1及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係る遊技システムは、遊技機2と、遊技用表示装置1と、遊技媒体貸出装置3と、サーバ装置(外部記憶装置)4と、を有する。
遊技用表示装置1は、制御ユニット1pを備えており、制御ユニット1pを介して遊技機2、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと通信可能に接続されている。制御ユニット1pは、スクリーンユニット11A、プロジェクタ本体12及び操作ユニット14等(図3参照)と接続されており、スクリーンユニット11Aやプロジェクタ本体12の制御を行う。例えば、制御ユニット1pは、操作ユニット14のボタン14A〜14Fの操作がセンサにより検知されると、その操作に応じてスクリーンユニット11A上の表示を制御する。
制御ユニット1pは、図39に示すように、メインCPU(第1制御手段)1p1と、サブCPU(第2制御手段)1p2と、RAM(記憶手段)1p3と、を有する。メインCPU1p1及びサブCPU1p2は、互いに独立して動作する。
メインCPU1p1は、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと、双方向通信可能に接続されている。
サブCPU1p2は、遊技機2及びメインCPU1p1のそれぞれと通信可能に接続されている。サブCPU1p2と遊技機2との間は、遊技機2からサブCPU1p2への一方向に通信が可能である。一方、サブCPU1p2とメインCPU1p1との間は、双方向通信が可能である。サブCPU1p2とメインCPU1p1とは、後述のように通信確認を行うための専用の信号線を介して接続されている。
RAM1p3は、サブCPU1p2と双方向通信可能に接続されている。RAM1p3は、サブCPU1p2が遊技機2から受信した情報を一時的に格納する。サブCPU1p2が遊技機2から受信する情報としては、上述の遊技情報(遊技媒体の獲得数(獲得枚数あるいは獲得球数)、各種のゲーム数、遊技履歴)等が挙げられる。また、サブCPU1p2は、RAM1p3に格納された情報を読み出し、メインCPU1p3に送信する。
(動作)
図40を参照し、サブCPU1p2が実行する処理について説明する。
先ず、サブCPU1p2は、メインCPU1p1との通信が可能か否かを判定する(S80:判定処理)。S80の判定処理は、一定のポーリング間隔で、サブCPU1p2とメインCPU1p1とを接続する上記専用の信号線を介して、実行される。信号線を介した通信により、当該判定処理を即時に行うことができる。
メインCPU1p1との通信が可能と判定された場合(S80:YES)、サブCPU1p2は、遊技機2から受信した情報(遊技情報等)をRAM1p3に格納し(S81:格納処理)、その後さらに、遊技機2から受信した情報(S81においてRAM1p3に格納された情報)をメインCPU1p1に送信する(S82:送信処理)。S82の後、サブCPU1p2は、当該ルーチンを終了する。
メインCPU1p1との通信が不可能と判定された場合(S80:NO)、サブCPU1p2は、遊技機2から受信した情報を、メインCPU1p1に送信せず、RAM1p3に格納する(S83:一時保管処理)。S83の後、サブCPU1p2は、再度S80と同様に、メインCPU1p1との通信が可能か否かを判定する(S84:判定処理)。メインCPU1p1との通信が不可能と判定された場合(S84:NO)、サブCPU1p2は、処理をS83に戻す。メインCPU1p1との通信が可能と判定された場合(S84:YES)、サブCPU1p2は、遊技機2から受信した情報(遊技情報等)をRAM1p3に格納し(S85:格納処理)、その後さらに、遊技機2から受信した情報(S85においてRAM1p3に格納された情報)と、S83(一時保管処理)においてRAM1p3に格納された情報とを、メインCPU1p1に送信する(S86:復帰送信処理)。S86の後、サブCPU1p2は、当該ルーチンを終了する。
メインCPU1p1は、S82,S86で送信された情報を、サーバ装置4に送信する。サーバ装置4は、遊技機2ごとに設けられた遊技用表示装置1から送信された情報を記憶する。
なお、メインCPU1p1の通信不可能な状態が所定時間以上継続する場合(即ち、S80:NOの判定時点から所定時間が経過してもS84:YESの判定がなされない場合)は、S83においてRAM1p3に格納された情報を、デバッグシリアル経由で抽出してもよい。
(メインCPU及びサブCPUの状態遷移)
図41及び図42を参照し、メインCPU1p1及びサブCPU1p2それぞれの状態遷移について説明する。図41はメインCPU1p1の状態遷移図である。図42はサブCPU1p2の状態遷移図である。
図41の縦軸「RDY1」は、メインCPU1p1の準備が整ったことを示すレディ信号である。メインCPU1p1が起動未完了であって非動作中の場合、レディ信号RDY1は「0(LOWレベル)である。メインCPU1p1が起動完了して動作中の場合、レディ信号RDY1は「1(HIGHレベル)」である。当該レディ信号RDY1は、サブCPU1p2に送信される。
図41の横軸「REQ」は、メインCPU1p1がサブCPU1p2に対して通信を要求することを示すリクエスト信号である。メインCPU1p1がサブCPU1p2に対して通信を要求していない場合、リクエスト信号REQは「0(LOWレベル)」である。メインCPU1p1がサブCPU1p2に対して通信を要求している場合、リクエスト信号REQは「1(HIGHレベル)」である。当該リクエスト信号REQは、サブCPU1p2に送信される。
図40におけるS80及びS84の判定処理は、レディ信号RDY1及びリクエスト信号REQに基づいて行われる。
図42の縦軸「RDY2」は、サブCPU1p2の準備が整ったことを示すレディ信号である。サブCPU1p2が起動未完了であって非動作中の場合、レディ信号RDY2は「0(LOWレベル)」である。サブCPU1p2が起動完了して動作中の場合、レディ信号RDY2は「1(HIGHレベル)」である。当該レディ信号RDY2は、メインCPU1p1に送信される。
図42の横軸「ACK」は、サブCPU1p2が通信要求に対して応答できることを示すアクノリッジ信号である。サブCPU1p2が通信要求に対して応答できない場合、アクノリッジ信号ACKは「0(LOWレベル)」である。サブCPU1p2が通信要求に対して応答できる場合、アクノリッジ信号ACKは「1(HIGHレベル)」である。当該アクノリッジ信号ACKは、メインCPU1p1に送信される。
図41中の「A1」は、メインCPU1p1が起動中(起動を開始しているが起動は未完了)の状態を示す。例えば遊技用表示装置1の電源がONされた直後は、「A1」の状態にある。このときレディ信号RDY1及びリクエスト信号REQは、共に「0(LOWレベル)」である。「a1」は、メインCPU1p1が起動完了したイベントを示す。「A1」の状態において「a1」のイベントが生じると、レディ信号RDY1が「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わると共に、「A1」から「B1」に状態遷移する。
図41中の「B1」は、メインCPU1p1がサブCPU1p2からのステータス信号の状態を監視している状態(具体的には、レディ信号RDY2が「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わるのを待っている状態)を示す。「b1」は、レディ信号RDY2が「0(LOWレベル)」のイベントを示す。「B1」の状態において「b1」のイベントが生じると、「B1」の状態が維持される。「c1」は、レディ信号RDY2が「0(LOWレベル)」の時間が所定時間以上となったイベントを示す。「B1」の状態において「c1」のイベントが生じると、「B1」から「E1」に状態遷移する。「E1」については、後述する。
図41中の「d1」は、レディ信号RDY2が「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わったイベントを示す。「B1」の状態において「d1」のイベントが生じると、リクエスト信号REQが「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わると共に、「B1」から「C1」に状態遷移する。
図41中の「C1」は、メインCPU1p1がサブCPU1p2からのステータス信号の状態を監視している状態(具体的には、アクノリッジ信号ACKが「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わるのを待っている状態)を示す。「e1」は、アクノリッジ信号ACKが「0(LOWレベル)」のイベントを示す。「C1」の状態において「e1」のイベントが生じると、「C1」の状態が維持される。「f1」は、アクノリッジ信号ACKが「0(LOWレベル)」の時間が所定時間以上となったイベントを示す。「C1」の状態において「f1」のイベントが生じると、リクエスト信号REQが「1(HIGHレベル)」から「0(LOWレベル)」に切り替わると共に、「C1」から「E1」に状態遷移する。「E1」については、後述する。
図41中の「g1」は、アクノリッジ信号ACKが「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わったイベントを示す。「C1」の状態において「g1」のイベントが生じると、「C1」から「D1」に状態遷移する。
図41中の「D1」は、メインCPU1p1がサブCPU1p2とUART(調歩同期式)通信を行っている状態を示す。「h1」は、レディ信号RDY2及びアクノリッジ信号ACKが共に「1(HIGHレベル)」のイベントを示す。「D1」の状態において「h1」のイベントが生じると、「D1」の状態が維持される。「i1」は、レディ信号RDY2又はアクノリッジ信号ACKが「0(LOWレベル)」のイベントを示す。「D1」の状態において「i1」のイベントが生じると、リクエスト信号REQが「1(HIGHレベル)」から「0(LOWレベル)」に切り替わると共に、「D1」から「E1」に状態遷移する。
図41中の「E1」は、サブCPU1p2のステータスが異常のためメインCPU1p1がエラー処理を行っている状態を示す。エラー処理は、例えば、サブCPU1p2に対するリセット処理、サーバ装置4へのエラー報知等を含む。サーバ装置4へのエラー報知により、サブCPU1p2の復旧作業やRAM1p3に格納された情報の抽出作業を、遊技場の管理者等に促すことができる。
図41中の「j1」は、レディ信号RDY2が「0(LOWレベル)」でかつアクノリッジ信号ACKが「1(HIGHレベル)」のイベントを示す。「E1」の状態において「j1」のイベントが生じると、「E1」の状態が維持される。「k1」は、メインCPU1p1がエラー処理を完了したイベントを示す。「E1」の状態において「k1」のイベントが生じると、「E1」から「B1」に状態遷移する。
図42中の「A2」は、サブCPU1p2が起動中(起動を開始しているが起動は未完了)の状態を示す。例えば遊技用表示装置1の電源がONされた直後は、「A2」の状態にある。このときレディ信号RDY2及びアクノリッジ信号ACKは、共に「0(LOWレベル)」である。「a2」は、サブCPU1p2が起動完了のイベントを示す。「A2」の状態において「a2」のイベントが生じると、レディ信号RDY2が「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わると共に、「A2」から「B2」に状態遷移する。
図42中の「B2」は、サブCPU1p2がメインCPU1p1からのステータス信号の状態を監視している状態(具体的には、レディ信号RDY1が「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わるのを待っている状態)を示す。「b2」は、レディ信号RDY1が「0(LOWレベル)」のイベントを示す。「B2」の状態において「b2」のイベントが生じると、「B2」の状態が維持される。
図42中の「d2」は、レディ信号RDY1が「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わったイベントを示す。「B2」の状態において「d2」のイベントが生じると、「B2」から「C2」に状態遷移する。
図42中の「C2」は、サブCPU1p2がメインCPU1p1からのステータス信号の状態を監視している状態(具体的には、リクエスト信号REQが「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わるのを待っている状態)を示す。「e2」は、リクエスト信号REQが「0(LOWレベル)」のイベントを示す。「C2」の状態において「e2」のイベントが生じると、「C2」の状態が維持される。
図42中の「f2」は、レディ信号RDY1が「0(LOWレベル)」のイベントを示す。「C2」の状態において「f2」のイベントが生じると、「C2」から「B2」に状態遷移する。
図42中の「g2」は、リクエスト信号REQが「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わったイベントを示す。「C2」の状態において「g2」のイベントが生じると、アクノリッジ信号ACKが「0(LOWレベル)」から「1(HIGHレベル)」に切り替わると共に、「C2」から「D2」に状態遷移する。
図42中の「D2」は、サブCPU1p2がメインCPU1p1とUART通信を行っている状態を示す。「h2」は、レディ信号RDY1及びリクエスト信号REQが共に「1(HIGHレベル)」のイベントを示す。「D2」の状態において「h2」のイベントが生じると、「D2」の状態が維持される。「i2」は、レディ信号RDY1又はリクエスト信号REQが「0(LOWレベル)」のイベントを示す。「D2」の状態において「i2」のイベントが生じると、アクノリッジ信号ACKが「1(HIGHレベル)」から「0(LOWレベル)」に切り替わると共に、「D2」から「E2」に状態遷移する。
図42中の「E2」は、メインCPU1p1のステータスが異常のためサブCPU1p2がエラー処理を行っている状態を示す。エラー処理は、図40におけるS83の一時保管処理等を含む。
図42中の「j2」は、レディ信号RDY1が「(LOWレベル)」でかつリクエスト信号REQが「1(HIGHレベル)」のイベントを示す。「E2」の状態において「j2」のイベントが生じると、「E2」の状態が維持される。「k2」は、サブCPU1p2がエラー処理を完了したイベントを示す。「E2」の状態において「k2」のイベントが生じると、「E2」から「B2」に状態遷移する。
以上のように、サブCPU1p2は、メインCPU1p1との通信状況によって状態を遷移させ、エラー状態となった場合には遊技機2から受信した情報(遊技情報等)をRAM1p3に記憶させ、エラー状態が解除された場合にはRAM1p3に一時的に保管していた情報をメインCPU1p1に送信する処理を行う。
(第8実施形態の概要)
第8実施形態の遊技用表示装置1は、メインCPU1p1と、遊技機2及びメインCPU1p1のそれぞれと通信可能に接続されるサブCPU1p2と、サブCPU1p2と通信可能に接続されるRAM1p3と、を有する。サブCPU1p2は、メインCPU1p1との通信が可能か否かを判定する判定処理(S80)を実行し、判定処理においてメインCPU1p1との通信が可能と判定された場合(S80:YES)、遊技機2から受信した情報をRAM1p3に格納する格納処理(S81)と、遊技機2から受信した情報をメインCPU1p1に送信する送信処理(S82)と、を実行し、判定処理においてメインCPU1p1との通信が不可能と判定された場合(S80:NO)、遊技機2から受信した情報をメインCPU1p1に送信せずRAM1p3に格納する一時保管処理(S83)を実行する。
第8実施形態の遊技システムは、遊技機2と、遊技用表示装置1と、サーバ装置4と、を有する。遊技用表示装置1は、メインCPU1p1と、遊技機2及びメインCPU1p1のそれぞれと通信可能に接続されるサブCPU1p2と、サブCPU1p2と通信可能に接続されるRAM1p3と、を有する。サブCPU1p2は、メインCPU1p1との通信が可能か否かを判定する判定処理(S80)を実行し、判定処理においてメインCPU1p1との通信が可能と判定された場合(S80:YES)、遊技機2から受信した情報をRAM1p3に格納する格納処理(S81)と、遊技機2から受信した情報をメインCPU1p1に送信する送信処理(S82)と、を実行し、判定処理においてメインCPU1p1との通信が不可能と判定された場合(S80:NO)、遊技機2から受信した情報をメインCPU1p1に送信せずRAM1p3に格納する一時保管処理(S83)を実行する。メインCPU1p1は、サーバ装置4と通信可能に接続され、送信処理(S82)において送信された情報をサーバ装置4に送信する。
上記構成によれば、遊技用表示装置1のメインCPU1p1が通信不可能な状態の場合、遊技用表示装置1のサブCPU1p2が、遊技機2から受信した情報をRAM1p3に格納する。したがって、遊技用表示装置1の制御手段が通信不可能な状態になっても、遊技機2の履歴データが得られなくなる事態を回避することが可能である。
さらに、第8実施形態の遊技用表示装置1において、サブCPU1p2は、判定処理においてメインCPU1p1との通信が不可能と判定され(S80:NO)、一時保管処理が実行された(S83)後に、判定処理においてメインCPU1p1との通信が可能と判定された場合(S84:YES)、格納処理(S85)と、遊技機2から受信した情報と、一時保管処理(S83)においてRAM1p3に格納された情報とを、メインCPU1p1に送信する復帰送信処理(S86)と、を実行する。
上記構成によれば、遊技用表示装置1のメインCPU1p1が不可能な状態から通信可能な状態に復帰したときには、これまでにRAM1p3に一時保管した情報をメインCPU1p1に送信することで、遊技機2が出力した情報の全てをメインCPU1p1が受信する。これにより、確実な遊技機2の履歴データの取得が可能となる。
なお、本実施形態では、本発明に係る遊技用装置として、遊技用表示装置を例示したが、これに限定されない。本発明に係る遊技用装置は、例えば、遊技媒体貸出装置であってもよいし、サーバ装置であってもよいし、遊技機に設ける遊技機装飾用のユニット等であってもよい。また、本発明に係る遊技用装置としての遊技用表示装置は、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置に限定されず、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)が内蔵されたものでもよい。
また、本実施形態では、格納処理(S81)が送信処理(S82)の前に実行されるが、格納処理(S81)及び送信処理(S82)の時間的な順番は特に限定されず、格納処理(S81)が送信処理(S82)の後又は送信処理(S82)と同時に実行されてもよい。
同様に、本実施形態では、格納処理(S85)が復帰送信処理(S86)の前に実行されるが、格納処理(S85)及び復帰送信処理(S86)の時間的な順番は特に限定されず、格納処理(S85)が復帰送信処理(S86)の後又は復帰送信処理(S86)と同時に実行されてもよい。
<第9実施形態>
次に、本発明の第9実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムについて、図43及び図44を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
(構成)
図43は、本実施形態に係る遊技用装置としての遊技用表示装置1及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係る遊技システムは、遊技機2と、遊技用表示装置1と、遊技媒体貸出装置(外部装置)3と、サーバ装置(外部装置)4と、を有する。
図43において、太線は電力供給線であり、細線は信号線である。
遊技用表示装置1は、第1電源1xと、第1電源1xから独立した第2電源1yと、第1フォトカプラ1c1と、第2フォトカプラ1c2と、セレクタ1sと、第1バッファ1b1と、第2バッファ1b2と、制御ユニット1pと、を有する。第1フォトカプラ1c1、第2フォトカプラ1c2及びセレクタ1sは、第1電源1xからの電力供給を受けて駆動する。制御ユニット(制御手段)1pは、第2電源1yからの電力供給を受けて駆動する。第1バッファ1b1及び第2バッファ1b2は、第1電源1x側の信号線と第2電源1y側の信号線とを互いに分離するデバイスである。遊技用表示装置1は、第1フォトカプラ1c1、セレクタ1s及び第2フォトカプラ1c2を介して、遊技機2、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと通信可能に接続されている。
遊技用表示装置1には、ACアダプタ及び電源スイッチ(共に図示略)が設けられている。ACアダプタがコンセントを介して商用電源に接続されたとき、第1電源1xに電力が供給され、第1電源1xがONになる。この状態で電源スイッチがOFFからONに切り替えられると、第2電源1yにも電力が供給され、第2電源1yがONになる。即ち、第1電源1xは、ACアダプタを商用電源に接続することによって通電しONになるのに対し、第2電源1yは、ACアダプタを商用電源に接続することのみでは通電せず、さらに電源スイッチをONにすることで通電しONになる。
制御ユニット1pは、CPU等から構成される。制御ユニット1pは、スクリーンユニット11A、プロジェクタ本体12及び操作ユニット14等(図3参照)と接続されており、スクリーンユニット11Aやプロジェクタ本体12の制御を行う。例えば、制御ユニット1pは、操作ユニット14のボタン14A〜14Fの操作がセンサにより検知されると、その操作に応じてスクリーンユニット11A上の表示を制御する。
第1フォトカプラ1c1及び第2フォトカプラ1c2(伝達手段)は、遊技機2から受信した情報を遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信する。第1フォトカプラ1c1及び第2フォトカプラ1c2は、それぞれ、接点入出力素子であって、内部で電気信号を光に変換し再び電気信号へ戻すことによって、電気的に絶縁しながら信号を伝達する。
第1フォトカプラ1c1及び第2フォトカプラ1c2は、それぞれ、図43では1つのみ示されているが、例えば図30に示す信号線の数に対応して、12個存在する。第1フォトカプラ1c1には、上述の「メダル投入信号」、「メダル払出信号」、「外部信号2」、「外部信号1」、「外部信号3」「セキュリティー信号」等が、遊技機2から入力される。
第1フォトカプラ1c1は、遊技機2から入力された入力信号を第1信号として、セレクタ1sに出力し、さらに第1バッファ1b1を介して制御ユニット1pに出力する。
制御ユニット1pは、第1フォトカプラ1c1から第1信号を受信し、選択信号及び第2信号をセレクタ1sに出力する。
セレクタ1sは、選択信号に基づいて第1信号及び第2信号の一方を選択し、選択した信号を第2フォトカプラ1c2に出力する。セレクタ1sは、選択信号がHIGHレベルの場合は第2信号を選択し、選択信号がLOWレベルの場合は第1信号を選択する。
第2フォトカプラ1c2は、セレクタ1sから受信した信号を出力信号として、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれに出力する。出力信号は、例えば図30に示す「IN情報」、「OUT情報」、「BB情報」、「RB情報」、「ART情報」、「エラー情報」、「異常1情報」、「異常2情報」、「異常3情報」、「異常4情報」等を含む。
(動作)
図44を参照し、遊技用表示装置1において実行されるスルー処理及び変更処理について説明する。
遊技用表示装置1は、第1電源1x及び第2電源1yが共にONの場合は「スルー処理」と「変更処理」とを制御ユニット1pの制御により選択的に実行する一方、第1電源1xがONでかつ第2電源1yがOFFの場合は「スルー処理」を実行する。「スルー処理」は、第1フォトカプラ1c1が遊技機2から受信した情報に変更を加えずに(具体的には、入力信号のHIGH/LOWを変更せずに)、当該情報をそのまま遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信する処理である。「変更処理」は、第1フォトカプラ1c1が遊技機2から受信した情報に変更を加えて(具体的には、入力信号のHIGH/LOWを切り替えて)、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信可能な処理である。
第1電源1x及び第2電源1yが共にONの場合の「スルー処理」では、図44に示すように、入力信号、第1信号、第2信号、選択信号及び出力信号が共に「HIGHレベル」である。この場合、第1フォトカプラ1c1は、図43に示すように、遊技機2から入力された入力信号(HIGHレベル)を第1信号として、セレクタ1sに出力し、さらに第1バッファ1b1を介して制御ユニット1pに出力する。制御ユニット1pは、選択信号(HIGHレベル)及び第2信号(HIGHレベル)をセレクタ1sに出力する。セレクタ1sは、選択信号(HIGHレベル)に基づいて第2信号(HIGHレベル)を選択し、選択した第2信号(HIGHレベル)を第2フォトカプラ1c2に出力する。第2フォトカプラ1c2は、セレクタ1sから受信した第2信号(HIGHレベル)を出力信号として遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれに出力する。
このように、「スルー処理」では、遊技機2が遊技用表示装置1に入力した情報に変更が加えられずに(HIGHレベルが保持された状態で)、当該情報がそのまま遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信される。
第1電源1x及び第2電源1yが共にONの場合の「変更処理」では、図44に示すように、入力信号、第1信号及び選択信号が共に「HIGHレベル」であるのに対し、第2信号及び出力信号が「LOWレベル」である。この場合、第1フォトカプラ1c1は、図43に示すように、遊技機2から入力された入力信号(HIGHレベル)を第1信号として、セレクタ1sに出力し、さらに第1バッファ1b1を介して制御ユニット1pに出力する。制御ユニット1pは、選択信号(HIGHレベル)及び第1信号から変更された第2信号(LOWレベル)をセレクタ1sに出力する。セレクタ1sは、第1フォトカプラ1c1から入力されている第1信号ではなく選択信号(HIGHレベル)に基づいて第2信号(LOWレベル)を選択し、選択した第2信号(LOWレベル)を第2フォトカプラ1c2に出力する。第2フォトカプラ1c2は、セレクタ1sから受信した第2信号(LOWレベル)を出力信号として遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれに出力する。
このように、「変更処理」では、遊技機2が遊技用表示装置1に入力した情報に変更が加えられて(HIGHレベルがLOWレベルに切り替えられた状態で)、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信される。
第1電源1xがONでかつ第2電源1yがOFFの場合の「スルー処理」では、図44に示すように、入力信号、第1信号及び出力信号は共に「HIGHレベル」であり、第2信号及び選択信号は第2電源1yがOFFで制御ユニット1pが駆動していないため「LOWレベル」である。この場合、第1フォトカプラ1c1は、図43に示すように、遊技機2から入力された入力信号(HIGHレベル)を第1信号としてセレクタ1sに出力する。セレクタ1sは、選択信号(LOWレベル)に基づいて第1信号(HIGHレベル)を選択し、選択した第1信号(HIGHレベル)を第2フォトカプラ1c2に出力する。第2フォトカプラ1c2は、セレクタ1sから受信した第1信号(HIGHレベル)を出力信号として遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれに出力する。
例えば、遊技機2から遊技用表示装置1に「セキュリティー信号」(図30参照)が入力された場合に「スルー処理」が実行されると、「セキュリティー信号」がHIGHレベルのまま遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に出力される。即ち、当該エラー(例えば、遊技機2のフロントドアが開放状態であることを示すドア開放エラー)を示す情報は、外部に伝達される。
一方、例えば遊技機2から遊技用表示装置1に「セキュリティー信号」(図30参照)が入力された場合に「変更処理」が実行されると、「セキュリティー信号」がHIGHレベルからLOWレベルに変更された状態で遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に出力される。即ち、当該エラー(例えば、遊技機2のフロントドアが開放状態であることを示すドア開放エラー)を示す情報は、外部に伝達されない。
(第9実施形態の概要)
第9実施形態の遊技用表示装置1は、遊技機2、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと通信可能に接続される遊技用表示装置1であって、第1電源1xと、第1電源1xから独立した第2電源1yと、第1電源1xからの電力供給を受けて駆動し、遊技機2から受信した情報を遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信する第1フォトカプラ1c1及び第2フォトカプラ1c2と、第2電源1yからの電力供給を受けて駆動する制御ユニット1pと、を有する。遊技用表示装置1は、第1電源1x及び第2電源1yが共にONの場合、第1フォトカプラ1c1が遊技機2から受信した情報に変更を加えずに遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信する「スルー処理」と、第1フォトカプラ1c1が遊技機2から受信した情報に変更を加えて遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信可能な「変更処理」と、を制御ユニット1pの制御により選択的に実行し、第1電源1xがONでかつ第2電源1yがOFFの場合、「スルー処理」を実行する。
第9実施形態の遊技システムは、遊技機2と、遊技用表示装置1と、遊技媒体貸出装置3と、サーバ装置4と、を有する。遊技用表示装置1は、第1電源1xと、第1電源1xから独立した第2電源1yと、第1電源1xからの電力供給を受けて駆動し、遊技機2から受信した情報を遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信する第1フォトカプラ1c1及び第2フォトカプラ1c2と、第2電源1yからの電力供給を受けて駆動する制御ユニット1pと、を有する。遊技用表示装置1は、第1電源1x及び第2電源1yが共にONの場合、第1フォトカプラ1c1が遊技機2から受信した情報に変更を加えずに遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信する「スルー処理」と、第1フォトカプラ1c1が遊技機2から受信した情報に変更を加えて遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信可能な「変更処理」と、を制御ユニット1pの制御により選択的に実行し、第1電源1xがONでかつ第2電源1yがOFFの場合、「スルー処理」を実行する。
上記構成によれば、遊技用表示装置1の第2電源1yがOFFの状態で遊技機2から遊技用表示装置1に情報が送信された場合でも、遊技用表示装置1の第1電源1xがONであれば、「スルー処理」が実行され、第1フォトカプラ1c1が遊技機2から受信した情報が、変更を加えられずに遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4に送信される。したがって、遊技用表示装置1の電源がOFFの状態で遊技機2から遊技用表示装置1に情報が送信された場合でも、当該情報の遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4への送信が可能である。
なお、本実施形態では、本発明に係る遊技用装置として、遊技用表示装置を例示したが、これに限定されない。本発明に係る遊技用装置は、例えば、遊技媒体貸出装置であってもよいし、サーバ装置であってもよいし、遊技機に設ける遊技機装飾用のユニット等であってもよい。また、本発明に係る遊技用装置としての遊技用表示装置は、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置に限定されず、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)が内蔵されたものでもよい。
また、本実施形態では、各フォトカプラ1c1,1c2が図30に示す信号線の数に対応して12個あり、12個のフォトカプラ全てが第1電源1xから電力供給を受ける構成であるが、これに限定されない。例えば、12個のフォトカプラのうちの少なくとも1つ(「セキュリティー信号」が入力されるフォトカプラ)が第1電源1xから電力供給を受け、それ以外のフォトカプラは第2電源1yから電力供給を受けてもよい。
<第10実施形態>
次に、本発明の第10実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムについて、図45及び図46を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
(構成)
図45は、本実施形態に係る遊技用装置としての遊技用表示装置1及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係る遊技システムは、遊技機2と、遊技用表示装置1と、遊技媒体貸出装置3と、サーバ装置4と、を有する。
遊技用表示装置1は、制御ユニット1pを備えており、制御ユニット1pを介して遊技機2、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと通信可能に接続されている。制御ユニット1pは、スクリーンユニット11A、プロジェクタ本体12及び操作ユニット14等(図3参照)と接続されており、スクリーンユニット11Aやプロジェクタ本体12の制御を行う。例えば、制御ユニット1pは、操作ユニット14のボタン14A〜14Fの操作がセンサにより検知されると、その操作に応じてスクリーンユニット11A上の表示を制御する。
制御ユニット1pは、図45に示すように、メイン基板(第1基板)1m1と、サブ基板(第2基板)1m2と、これら基板1m1,1m2の間に介在するハーネス1hと、を有する。
図45において、太線は電力供給線であり、細線は信号線である。
メイン基板1m1には、主電源(第1電源)1x1、メインCPU(第1制御手段)1p1及びセレクタ1sが搭載されている。メインCPU1p1及びセレクタ1sは、主電源1x1からの電力供給を受けて動作する。メインCPU1p1は、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと、双方向通信可能に接続されている。
サブ基板1m2には、副電源(第2電源)1x2及びサブCPU(第2制御手段)1p2が搭載されている。副電源1x2は、セレクタ1sを介して主電源1x1からの電力供給を受ける。サブCPU1p2は、副電源1x2からの電力供給を受けて動作する。
サブCPU1p2は、遊技機2及びメインCPU1p1のそれぞれと通信可能に接続されている。サブCPU1p2と遊技機2との間は、遊技機2からサブCPU1p2への一方向に通信が可能である。一方、サブCPU1p2とメインCPU1p1との間は、双方向通信が可能である。メインCPU1p1及びサブCPU1p2は、互いに独立して動作する。
(動作)
図46を参照し、メインCPU1p1が実行する処理について説明する。
先ず、メインCPU1p1は、メイン基板1m1とサブ基板1m2とがハーネス1hを介して互いに接続されているか否かを判定する(S100:第1判定処理)。S100の判定処理は、メインCPU1p1に接続された任意の基板接続判定回路(図示略)を介して実行される。基板接続判定回路としては、公知のものを適用可能である。例えば、基板接続判定回路は、電源と抵抗とスイッチング素子とを含み、メイン基板1m1とサブ基板1m2とが適切に接続されている場合は電源からのHIGH信号がメインCPU1p1に入力されず、メイン基板1m1とサブ基板1m2とが適切に接続されていない場合は電源からのHIGH信号がメインCPU1p1に入力されるように構成される。
メイン基板1m1とサブ基板1m2とがハーネス1hを介して互いに接続されていないと判定された場合(S100:NO)、メインCPU1p1は、当該処理を繰り返す。
メイン基板1m1とサブ基板1m2とがハーネス1hを介して互いに接続されていると判定された場合(S100:YES)、メインCPU1p1は、セレクタ1sに電力供給信号を送信する(S101:電力供給開始処理)。電力供給信号は、主電源1x1から副電源1x2に電力を供給することを示す信号である。セレクタ1sが電力供給信号を受信すると、主電源1x1から副電源1x2への電力供給が開始される。
S101の後、メインCPU1p1は、リセットを解除するためのリセット解除信号をサブCPU1p2に送信する(S102)。サブCPU1p2は、リセット解除信号を受信すると、起動可能となる。S102の後、メインCPU1p1は、サブCPU1p2の準備が整ったことを示すレディ信号がサブCPU1p2から出力されたか否か(即ち、サブCPU1p2の動作の有無)を判定する(S103:第2判定処理)。S103の判定処理は、ハーネス1hを介してサブCPU1p2とメインCPU1p1とを接続する信号線を介して、実行される。信号線を介した通信により、当該判定処理を即時に行うことができる。
サブCPU1p2からレディ信号が出力されない場合(S103:NO)、メイン基板1m1とサブ基板1m2とが適切に接続されていないと推察される。この場合、メインCPU1p1は、リセットさせるためのリセット信号をサブCPU1p2に送信する(S104)。サブCPU1p2は、リセット信号を受信すると、リセット状態になる。S104の後、メインCPU1p1は、セレクタ1sに電力供給停止信号を送信する(S105:電力供給停止処理)。電力供給停止信号は、主電源1x1から副電源1x2への電力供給を停止することを示す信号である。セレクタ1sが電力供給停止信号を受信すると、主電源1x1から副電源1x2への電力供給が停止される。S105の後、メインCPU1p1は、処理をS100に戻す。即ち、メインCPU1p1は、S105(電力供給停止処理)の後、さらにS100(第1判定処理)を実行する。
サブCPU1p2からレディ信号が出力されたと判定された場合(S103:YES)、メインCPU1p1は、当該ルーチンを終了する。
(第10実施形態の概要)
第10実施形態の遊技用表示装置1は、遊技機2と通信可能に接続される遊技用表示装置1であって、主電源1x1、及び、主電源1x1からの電力供給を受けて動作するメインCPU1p1が搭載されたメイン基板1m1と、主電源1x1からの電力供給を受ける副電源1x2、及び、メインCPU1p1と通信可能に接続されかつ副電源1x2からの電力供給を受けて動作するサブCPU1p2が搭載されたサブ基板1m2と、を有する。メインCPU1p1は、メイン基板1m1とサブ基板1m2とが互いに接続されているか否かを判定する第1判定処理(S100)と、第1判定処理においてメイン基板1m1とサブ基板1m2とが互いに接続されていると判定された場合に(S100:YES)、主電源1x1から副電源1x2への電力供給を開始させる電力供給開始処理(S101)と、電力供給開始処理(S101)において電力供給が開始された後、サブCPU1p2の動作の有無を判定する第2判定処理(S103)と、第2判定処理においてサブCPU1p2が動作しないと判定された場合に(S103:NO)、主電源1x1から副電源1x2への電力供給を停止させる電力供給停止処理(S105)と、を実行する。
第10実施形態の遊技システムは、遊技機2と、遊技機2と通信可能に接続される遊技用表示装置1と、を有する。遊技用表示装置1は、主電源1x1、及び、主電源1x1からの電力供給を受けて動作するメインCPU1p1が搭載されたメイン基板1m1と、主電源1x1からの電力供給を受ける副電源1x2、及び、メインCPU1p1と通信可能に接続されかつ副電源1x2からの電力供給を受けて動作するサブCPU1p2が搭載されたサブ基板1m2と、を有する。メインCPU1p1は、メイン基板1m1とサブ基板1m2とが互いに接続されているか否かを判定する第1判定処理(S100)と、第1判定処理においてメイン基板1m1とサブ基板1m2とが互いに接続されていると判定された場合に(S100:YES)、主電源1x1から副電源1x2への電力供給を開始させる電力供給開始処理(S101)と、電力供給開始処理(S101)において電力供給が開始された後、サブCPU1p2の動作の有無を判定する第2判定処理(S103)と、第2判定処理においてサブCPU1p2が動作しないと判定された場合に(S103:NO)、主電源1x1から副電源1x2への電力供給を停止させる電力供給停止処理(S105)と、を実行する。
上記構成によれば、メインCPU1p1は、主電源1x1から副電源1x2への電力供給が開始された後、サブCPU1p2の動作の有無を判定し、サブCPU1p2が動作しないと判定された場合に、主電源1x1から副電源1x2への電力供給を停止させる。これにより、基板1m1,1m2間で接続不良が生じた場合でも、部品のショートや破損を防止できる。
さらに、第10実施形態の遊技用表示装置1において、メインCPU1p1は、電力供給停止処理(S105)の後、さらに第1判定処理(S100)を実行する。
上記構成によれば、サブCPU1p2の動作が確認されないために主電源1x1から副電源1x2への電力供給が一旦停止された後、再度、基板1m1,1m2間の接続の有無が判定される。そして、基板1m1,1m2間の接続が確認されれば、主電源1x1から副電源1x2への電力供給が開始され、サブCPU1p2の動作が確認されれば、電力供給が継続される。これにより、主電源1x1から副電源1x2への電力供給が一旦停止された後でも、基板1m1,1m2間の適切な接続が実現されれば、再度電力供給が行われ、副電源1x2によりサブCPU1p2を動作させることができる。
なお、本実施形態では、本発明に係る遊技用装置として、遊技用表示装置を例示したが、これに限定されない。本発明に係る遊技用装置は、例えば、遊技媒体貸出装置であってもよいし、サーバ装置であってもよいし、遊技機に設ける遊技機装飾用のユニット等であってもよい。また、本発明に係る遊技用装置としての遊技用表示装置は、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置に限定されず、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)が内蔵されたものでもよい。
<第11実施形態>
次に、本発明の第11実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムについて、図47〜図50を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
(全体構成)
図47は、本実施形態に係る遊技用装置としての遊技用表示装置1及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係る遊技システムは、遊技機2と、遊技用表示装置1と、遊技媒体貸出装置3と、サーバ装置4と、を有する。
遊技用表示装置1は、制御ユニット1pを備えており、制御ユニット1pを介して遊技機2、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと通信可能に接続されている。制御ユニット1pは、スクリーンユニット11A、プロジェクタ本体12及び操作ユニット14等(図3参照)と接続されており、スクリーンユニット11Aやプロジェクタ本体12の制御を行う。例えば、制御ユニット1pは、操作ユニット14のボタン14A〜14Fの操作がセンサにより検知されると、その操作に応じてスクリーンユニット11A上の表示を制御する。
制御ユニット1pは、図47に示すように、メインCPU1p1と、サブCPU(制御手段)1p2と、記憶ユニット1rと、を有する。メインCPU1p1及びサブCPU1p2は、互いに独立して動作する。
メインCPU1p1は、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと、双方向通信可能に接続されている。
サブCPU1p2は、遊技機2及びメインCPU1p1のそれぞれと通信可能に接続されている。サブCPU1p2と遊技機2との間は、遊技機2からサブCPU1p2への一方向に通信が可能である。一方、サブCPU1p2とメインCPU1p1との間は、双方向通信が可能である。
記憶ユニット1rは、サブCPU1p2と双方向通信可能に接続されている。記憶ユニット1rは、サブCPU1p2が遊技機2から受信した情報を一時的に格納する。サブCPU1p2が遊技機2から受信する情報としては、上述の遊技情報(遊技媒体の獲得数(獲得枚数あるいは獲得球数)、各種のゲーム数、遊技履歴)等が挙げられる。また、サブCPU1p2は、記憶ユニット1rに格納された情報を読み出し、メインCPU1p3に送信する。
(記憶ユニットの構成)
図48を参照し、記憶ユニット1rの構成について詳細に説明する。
記憶ユニット1rは、MMU(Memory Management Unit)1dと、GPIO(General-purposeinput/output)1eと、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1fと、第1メモリ1r1(第1記憶手段)と、第2メモリ(第2記憶手段)と、を有する。第1メモリ1r1及び第2メモリ1r2は、例えばFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)から構成される。サブCPU1p2は、MMU1d及びGPIO1eのそれぞれと双方向通信可能に接続されている。ASIC1fは、セレクタ1sと、BUSY回路1gと、DELAY回路1iと、を有する。
(動作)
図49を参照し、サブCPU1p2が実行する処理(第1メモリ1r1及び第2メモリ1r2に対する書き込み及び読み出しに係る制御)について説明する。
サブCPU1p2は、遊技機2から情報を受信すると、先ず、所定の条件が満たされた(例えば、メモリ1r1,1r2に対する直近の書き込み中における電源断が生じた)か否かを判定する(S110)。
所定の条件が満たされていないと判定された場合(S110:NO)、サブCPU1p2は、書込処理(S111)を実行する。書込処理(S111)は、同一時点において第2メモリ1r2に書き込まれている情報が第1メモリ1r1に書き込まれている情報よりも前の情報となるように、遊技機2から受信した情報を第1メモリ1r1及び第2メモリ1r2のそれぞれにタイミングをずらして書き込む処理をいう。書込処理(S111)において、サブCPU1p2は、MMU1d及びASIC1fを制御する。サブCPU1p2の制御により、MMU1dからASIC1fのセレクタ1sに書込信号xWが入力され、第1メモリ1r1に対する情報の書き込みが行われ、その所定時間後に(DELAY回路1iによって遅延されたタイミングで)、第2メモリ1r2に対する情報の書き込みが行われる。本実施形態では、第1メモリ1r1に対する情報の書き込み完了と同時に、第2メモリ1r2に対する情報の書き込みが開始される。S111の後、サブCPU1p2は、当該ルーチンを終了する。
所定の条件が満たされたと判定された場合(S110:YES)、サブCPU1p2は、MMU1d及びASIC1fを介して、第1メモリ1r1に書き込まれている情報を読み出す(S112:第1読出処理)。S112において読み出された情報には、遊技機2から受信した情報のデータと、当該データのチェックサムとが含まれる。
S112の後、サブCPU1p2は、S112において読み出された情報が正常か否かを判定する(S113:第1判定処理)。S113の判定処理は、S112において読み出された情報に含まれるデータとチェックサムとを比較することで実行される。
情報が正常であると判定された場合(S113:YES)、サブCPU1p2は、S111に処理を進める。
情報が正常でないと判定された場合(S113:NO)、サブCPU1p2は、MMU1d、GPIO1e及びASIC1fを介して、第2メモリ1r2に書き込まれている情報を読み出す(S114:第2読出処理)。S114において読み出された情報には、遊技機2から受信した情報のデータと、当該データのチェックサムとが含まれる。
S114の後、サブCPU1p2は、S114において読み出された情報が正常か否かを判定する(S115:第2判定処理)。S115の判定処理は、S114において読み出された情報に含まれるデータとチェックサムとを比較することで実行される。
情報が正常であると判定された場合(S115:YES)、サブCPU1p2は、S114において読み出された情報(第2メモリ1r2に記憶された情報)を第1メモリ1r1に書き込む(S116:復元処理)。S116において、サブCPU1p2は、MMU1d及びASIC1fを制御する。サブCPU1p2の制御により、MMU1dからASIC1fのセレクタ1sに書込信号xWが入力され、第1メモリ1r1に対して、S114において読み出された情報(第2メモリ1r2に記憶された情報)の書き込みが行われる。S116の後、サブCPU1p2は、当該ルーチンを終了する。
情報が正常でないと判定された場合(S115:NO)、サブCPU1p2は、MMU1d、GPIO1e及びASIC1fを制御し、第1メモリ1r1及び第2メモリ1r2を初期化する(S117:初期化処理)。S117の後、サブCPU1p2は、当該ルーチンを終了する。
(書込処理、第1読出処理及び第2読出処理)
図50を参照し、書込処理(S111)、第1読出処理(S112)及び第2読出処理(S114)において出力される信号やメモリ1r1,1r2の状況について説明する。
選択信号Selectは、サブCPU1p2の制御によりGPIO1eからセレクタ1sに入力される。セレクタ1sは、選択信号SelectがHIGHレベルの場合は第2メモリ1r2が選択され、選択信号SelectがLOWレベルの場合は第1メモリ1r1が選択される。
読出信号xR及び書込信号xWは、それぞれ、サブCPU1p2の制御によりMMU1dからセレクタ1sに入力される。
書込処理(S111)では、選択信号SelectがLOWレベル、読出信号xRがLOWレベル、書込信号xWがHIGHレベルである。この場合、第1メモリ1r1が選択され、先ず、第1メモリ1r1に対する情報の書き込みが行われる。そして、所定時間後に(DELAY回路1iによって遅延されたタイミングで)、第2メモリ1r2に対する情報の書き込みが行われる。
第1読出処理(S112)では、選択信号SelectがLOWレベル、読出信号xRがHIGHレベル、書込信号xWがLOWレベルである。この場合、第1メモリ1r1が選択され、第1メモリ1r1からの情報の読み出しが行われる。
第2読出処理(S114)では、選択信号SelectがHIGHレベル、読出信号xRがHIGHレベル、書込信号xWがLOWレベルである。この場合、第2メモリ1r2が選択され、第2メモリ1r2からの情報の読み出しが行われる。
(第11実施形態の概要)
第11実施形態の遊技用表示装置1は、遊技機2と通信可能に接続されるサブCPU1p2と、第1メモリ1r1と、第2メモリ1r2と、を有し、サブCPU1p2は、同一時点において第2メモリ1r2に書き込まれている情報が第1メモリ1r1に書き込まれている情報よりも前の情報となるように、遊技機2から受信した情報を第1メモリ1r1及び第2メモリ1r2のそれぞれにタイミングをずらして書き込む書込処理(S111)と、所定の条件が満たされた(直近の書き込み中における電源断等の事象が生じた)場合に(S110:YES)、第1メモリ1r1書き込まれている情報を読み出す第1読出処理(S112)と、第1読出処理(S112)において読み出された情報が正常か否かを判定する第1判定処理(S113)と、記第1判定処理において情報が正常でないと判定された場合に(S113:NO)、第2メモリ1r2に書き込まれている情報を読み出す第2読出処理(S114)と、第2読出処理(S114)において読み出された情報を第1メモリ1r1に書き込む復元処理(S116)と、を実行する。
第11実施形態の遊技システムは、遊技機2と、遊技用表示装置1と、を有する。遊技用表示装置1は、遊技機2と通信可能に接続されるサブCPU1p2と、第1メモリ1r1と、第2メモリ1r2と、を有し、サブCPU1p2は、同一時点において第2メモリ1r2に書き込まれている情報が第1メモリ1r1に書き込まれている情報よりも前の情報となるように、遊技機2から受信した情報を第1メモリ1r1及び第2メモリ1r2のそれぞれにタイミングをずらして書き込む書込処理(S111)と、所定の条件が満たされた(直近の書き込み中における電源断等の事象が生じた)場合に(S110:YES)、第1メモリ1r1書き込まれている情報を読み出す第1読出処理(S112)と、第1読出処理(S112)において読み出された情報が正常か否かを判定する第1判定処理(S113)と、記第1判定処理において情報が正常でないと判定された場合に(S113:NO)、第2メモリ1r2に書き込まれている情報を読み出す第2読出処理(S114)と、第2読出処理(S114)において読み出された情報を第1メモリ1r1に書き込む復元処理(S116)と、を実行する。
上記構成によれば、書込処理(S111)で第1メモリ1r1及び第2メモリ1r2にタイミングをずらして情報が書き込まれ、同一時点において第2メモリ1r2に書き込まれている情報が第1メモリ1r1に書き込まれている情報よりも前の情報となる。ここで、所定の条件が満たされた(電源断等の事象が生じた)場合には、第1メモリ1r1に書き込まれている情報が読み出され、当該情報が正常でないときは、第2メモリ1r2に書き込まれている情報(第1メモリ1r1に書き込まれている情報よりも前の情報)が、第1メモリ1r1に書き込まれる。これにより、電源断等の事象によって情報が破壊された場合でも、記憶手段の復元が可能である。
さらに、第11実施形態の遊技用表示装置1において、サブCPU1p2は、第2読出処理(S114)の後且つ復元処理(S116)の前に、第2読出処理(S114)において読み出された情報が正常か否かを判定する第2判定処理(S115)を実行し、第2判定処理おいて情報が正常であると判定された場合(S115:YES)、復元処理(S116)を実行し、第2判定処理おいて情報が正常でないと判定された場合(S115:NO)、復元処理(S116)を実行せず、第1メモリ1r1及び第2メモリ1r2を初期化する初期化処理(S117)を実行する。
上記構成によれば、第2メモリ1r2に書き込まれている情報が正常でない場合に、当該正常でない情報が第1メモリ1r1に書き込まれてしまう事態を回避できる。
なお、本実施形態では、本発明に係る遊技用装置として、遊技用表示装置を例示したが、これに限定されない。本発明に係る遊技用装置は、例えば、遊技媒体貸出装置であってもよいし、サーバ装置であってもよいし、遊技機に設ける遊技機装飾用のユニット等であってもよい。また、本発明に係る遊技用装置としての遊技用表示装置は、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置に限定されず、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)が内蔵されたものでもよい。
また、第1記憶手段及び第2記憶手段に対する書き込みのタイミングは、同一時点において第2記憶手段に書き込まれている情報が第1記憶手段に書き込まれている情報よりも前の情報となる限りは、任意であり、本実施形態のように第1メモリ1r1に対する情報の書き込み完了と同時に第2メモリ1r2に対する情報の書き込みが開始されることに限定されない。
所定の条件として、本実施形態では記憶手段に対する直近の書き込み中に電源断が生じることを例示したが、これに限定されず、記憶手段の情報が破壊され得る任意の事象が生じることを所定の条件としてよい。
第1記憶手段及び第2記憶手段として、本実施形態ではFeRAMを例示したが、これに限定されず、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリであってもよい。また、例えば所定の条件として電源断以外の事象が適用される場合、第1記憶手段及び第2記憶手段は、上記のような不揮発性メモリに限定されず、揮発性メモリ(DRAM、SRAM等)であってもよい。
<第12実施形態>
次に、本発明の第12実施形態に係る遊技用装置及び遊技システムについて、図51及び図52を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
(構成)
図51は、本実施形態に係る遊技用装置としての遊技用表示装置1及び遊技システムの電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係る遊技システムは、遊技機2と、遊技用表示装置1と、遊技媒体貸出装置3と、サーバ装置4と、を有する。
遊技用表示装置1は、制御ユニット1pを備えており、制御ユニット1pを介して遊技機2、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと通信可能に接続されている。制御ユニット1pは、スクリーンユニット11A、プロジェクタ本体12及び操作ユニット14等(図3参照)と接続されており、スクリーンユニット11Aやプロジェクタ本体12の制御を行う。例えば、制御ユニット1pは、操作ユニット14のボタン14A〜14Fの操作がセンサにより検知されると、その操作に応じてスクリーンユニット11A上の表示を制御する。
制御ユニット1pは、図51に示すように、メインCPU(制御手段)1p1と、サブCPU1p2と、RAM1p3と、を有する。メインCPU1p1及びサブCPU1p2は、互いに独立して動作する。
メインCPU1p1は、遊技媒体貸出装置3及びサーバ装置4のそれぞれと、双方向通信可能に接続されている。
サブCPU1p2は、遊技機2及びメインCPU1p1のそれぞれと通信可能に接続されている。サブCPU1p2と遊技機2との間は、遊技機2からサブCPU1p2への一方向に通信が可能である。一方、サブCPU1p2とメインCPU1p1との間は、双方向通信が可能である。
RAM1p3は、サブCPU1p2と双方向通信可能に接続されている。RAM1p3は、サブCPU1p2が遊技機2から受信した情報を一時的に格納する。サブCPU1p2が遊技機2から受信する情報としては、上述の遊技情報(遊技媒体の獲得数(獲得枚数あるいは獲得球数)、各種のゲーム数、遊技履歴)等が挙げられる。また、サブCPU1p2は、RAM1p3に格納された情報を読み出し、メインCPU1p3に送信する。
遊技用表示装置1は、さらに、外部接続可能な記憶手段であるSSD(Solid State Drive)1lと、DC/DCコンバータ(電力供給手段)1jと、コンデンサ(蓄電手段)1kと、を有する。図51において、太線は電力供給線であり、細線は信号線である。SSD1lは、メインCPU1p1と双方向通信可能に接続されている。SSD1lは、制御ユニット1pが実行する種々のプログラムや、メインCPU1p1によって書き込まれた遊技データやシステムデータを記憶している。DC/DCコンバータ1jは、SSD1lに対して電力供給可能に接続され、コンデンサ1kは、DC/DCコンバータ1jに搭載されている。
記憶手段からのデータの読み出しや記憶手段へのデータの書き込みを実行している最中に電源断が生じると、正常なデータの読み出しや書き込みが行われず、記憶手段、さらには遊技用表示装置1やこれを含む遊技システムに、不具合が発生するおそれがある。そこで本発明では、電源断が生じた後も記憶手段への電力供給を一定期間継続させ、記憶手段に終了処理を完了させて、上記のような不具合を回避しようとするものである。また、記憶手段が終了処理を実行中に、メインCPU1p1から記憶手段への新たなアクセスを禁止し、新たな書き込み処理等を行わせないことで、記憶手段の終了処理を適切かつ速やかに完了させると共に、記憶手段の終了処理を含むシステム全体の終了処理を、最小限の時間で完了させるように構成している。
(動作)
図52を参照し、メインCPU1p1が実行する処理について説明する。
メインCPU1p1は、先ず、SSD1lに対する読出処理又は書込処理を実行する(S120)。当該処理は、遊技用表示装置1の電源ON直後に、SSD1lからプログラムを読み出し、これをサブCPU1p2を介してRAM1p3に格納する処理や、遊技機2から受信した情報(遊技情報等)をSSD1lに書き込む処理である。
S120の後、メインCPU1p1は、S120の処理が完了したか否かを判定する(S121)。
S120の処理が完了したと判定された場合(S121:YES)、メインCPU1p1は、当該ルーチンを終了する。
S120の処理が完了していないと判定された場合(S121:NO)、メインCPU1p1は、遊技用表示装置1の電源に異常(例えば、電源断)が生じたか否かを判定する(S122:判定処理)。
電源に異常が生じていないと判定された場合(S122:NO)、メインCPU1p1は、処理をS120に戻す。
電源に異常が生じたと判定された場合(S122:YES)、メインCPU1p1は、SSD1lに対して終了コマンドを送信する(S123:終了コマンド送信処理)。メインCPU1p1は、終了コマンド送信処理(S123)後、SSD1lとの通信を行わずに、当該ルーチンを終了する。終了コマンドを受信したSSD1lは、所定の終了処理(例えば、SSD1lを安全に取り外せる状態に移行させる処理等)を実行する。
つまり、メインCPU1p1は、電源に異常が生じた際に、SSD1lに対する読出処理や書込処理を速やかに停止して、SSD1lに終了処理を実行させ、以後SSD1lとの通信を禁止して、遊技システムの終了処理を実行する。終了コマンドを受信したSSD1lは、終了処理の途中で電源断が生じた場合でも、コンデンサ1kにより蓄えられた電力を受けて、終了処理を完了させることができる。
このように、電源に異常が生じた場合、SSD1lは、コンデンサ1kからの電力供給を受けつつ、終了処理を実行することができる。これにより、SSD1lに記憶されているデータが破損することを防止できる。また、メインCPU1p1は、遊技システム全体をシャットダウンする際に、SSD1lの終了処理が完了するのを待たずに、SSD1l以外のシステムの終了処理を実行できる。これにより、最小限の時間で、遊技システム全体の終了処理を完了させることができる。
(第12実施形態の概要)
第12実施形態の遊技用表示装置1は、遊技機2と通信可能に接続されるメインCPU1p1と、メインCPU1p1と通信可能に接続されたSSD1lと、SSD1lに電力を供給するDC/DCコンバータ1jと、を有し、DC/DCコンバータ1jは、電力を蓄えるコンデンサ1kを搭載している。メインCPU1p1は、遊技用表示装置1の電源に異常が生じたか否かを判定する判定処理(S122)と、判定処理において電源に異常が生じたと判定された場合に(S122:YES)、SSD1lに対して終了コマンドを送信する終了コマンド送信処理(S123)と、を実行する。
第12実施形態の遊技システムは、遊技機2と、遊技用表示装置1と、を有する。遊技用表示装置1は、遊技機2と通信可能に接続されるメインCPU1p1と、メインCPU1p1と通信可能に接続されたSSD1lと、SSD1lに電力を供給するDC/DCコンバータ1jと、を有し、DC/DCコンバータ1jは、電力を蓄えるコンデンサ1kを搭載している。メインCPU1p1は、遊技用表示装置1の電源に異常が生じたか否かを判定する判定処理(S122)と、判定処理において電源に異常が生じたと判定された場合に(S122:YES)、SSD1lに対して終了コマンドを送信する終了コマンド送信処理(S123)と、を実行する。
上記構成によれば、遊技用表示装置1の電源に異常が生じた場合、メインCPU1p1は、SSD1lに終了コマンドを送信する。SSD1lは、コンデンサ1kにより蓄えられた電力を受けて、終了処理を完了させることができる。これにより、SSD1lの作動中に遊技用表示装置1の電源に異常が生じた場合でも、SSD1lに不具合が生じることを防止できる。
さらに、第12実施形態の遊技用表示装置1において、メインCPU1p1は、終了コマンド送信処理(S123)を実行した後、SSD1lとの通信を行わない。
上記構成によれば、SSD1lは、終了処理中に、メインCPU1p1からの新たなアクセスが禁止され、新たな書き込み処理等が行われないことで、終了処理を適切かつ速やかに完了させることができる。また、メインCPU1p1は、SSD1lの終了処理が完了するのとは無関係に、他のシステムの終了処理等を実行できる。したがって、SSD1lの終了処理を含むシステム全体の終了処理を、最小限の時間で完了させることができる。
なお、本実施形態では、本発明に係る遊技用装置として、遊技用表示装置を例示したが、これに限定されない。本発明に係る遊技用装置は、例えば、遊技媒体貸出装置であってもよいし、サーバ装置であってもよいし、遊技機に設ける遊技機装飾用のユニット等であってもよい。また、本発明に係る遊技用装置としての遊技用表示装置は、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置に限定されず、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)が内蔵されたものでもよい。
また、本実施形態では、記憶手段としてSSDを例示したが、これに限定されない。記憶手段は、その他のROMやRAM、HDD(Hard Disk Drive)等であってもよい。
<第13実施形態>
次に、本発明の第13実施形態に係る遊技用装置について、図53〜図60を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
遊技用表示装置1は、遊技用表示装置1全体の動作を制御するための制御ユニット9を備えている。制御ユニット9は、遊技機2の後方側において、図53、図54に示すように、遊技機2が複数設置されている島設備21の所定箇所に取り付けられている。島設備21には、遊技機2の他にも遊技機2にて使用されるパチンコ球やメダルなどの遊技媒体を循環させる補給樋や球磨き装置、計数機などが設けられている。以下における制御ユニット9の上下方向の説明は、島設備21に取り付けられた状態での方向に一致させて行うこととする。また、遊技機2の前後方向に対応する方向を、島設備21に取り付けられた状態の制御ユニット9の幅方向とする。
図55に示すように、制御ユニット9は、基板91と、基板91を内部に収容可能な基板ケース93と、を備えている。さらに、制御ユニット9は、基板ケース93の内部の空気を基板ケース93の外部へ排出可能な排気ファン99(図59、図60参照)を備えている。基板91には、CPU(Central Processing Unit)などの各種電子部品が実装されている。また、基板91の中央には、ヒートシンク91bが実装されている。
基板ケース93は、略直方体形状を有している。基板ケース93は、幅方向の一方側に位置する第1ケース94と、幅方向の一方側とは反対の他方側に位置する第2ケース95と、排気ファン99を覆うファンカバー96と、からなる。ファンカバー96は、第1ケース94内に固定されており、その一部が第1ケース94の上部に形成された切欠き94aから第1ケース94の外に露出している。ファンカバー96における第1ケース94の外に露出している部分には、排気ファン99から排出される空気を基板ケース93の外部に排出可能な排出口93aが形成されている。
図55に示すように、第1ケース94には基板91が固定されている。排気ファン99を覆うファンカバー96は、基板91に実装されたヒートシンク91bの上方において第1ケース94に固定されている。つまり、排気ファン99は、ヒートシンク91bの上方に位置しており、ヒートシンク91bからの放熱により温まった空気を効率よく基板ケース93の外部へ排出できる。
第1ケース94には、島設備21に取り付けるための取り付けベース94bが設けられている。また、基板ケース93の一側部及び下部には、コネクタ接続用の開口93bが形成されている。
ここで、図56〜図60を参照しつつ、ファンカバー96の構成について、より詳細に説明する。ファンカバー96は、排気ファン99を収容するための収容空間を画定する第1部分97と、第1部分97の上面に設けられた第2部分98と、を有している。第1部分97の上面は略水平である。第1部分97の上部には円形状の開口97aが形成されている。第1部分97の内部には、ネジ99aによって排気ファン99が取り付けられる。
第2部分98は、第1部分97に形成された開口97aの周縁から上方に突出するように形成された環状の突起である。第1部分97における排気ファン99を収容するための収容空間と、環状の突起である第2部分98の内側空間とは、開口97aを介して連通している。第2部分98の上端の開口が、排出口93aである。
第2部分98の上方への突出量Hは、幅方向の一方側が最も大きい。第2部分98の上方への突出量Hは、幅方向の一方側とは反対の他方側に向かうほど小さくなり、幅方向の他方側において最も小さくなる。したがって、第2部分98の上端の開口である排出口93aは、幅方向の一方側が他方側よりも上方に位置するように、水平面に対して傾斜状に形成されている。
排出口93aには、リブ98a及びリブ98cが形成されている。リブ98aは上面視で円形状を有しており、排出口93aの略中央に位置している。リブ98aの中心部には、上方に膨らんだ膨出部98bが形成されている。リブ98cは環状であり、リブ98aと第2部分98との間に位置している。図57に示すように、リブ98cの上端は第2部分98の上端よりも上方に位置しており、リブ98aの膨出部98bを除いた部分の上端は、リブ98cの上端よりも上方に位置している。したがって、第2部分98の上端、リブ98cの上端、リブ98aの膨出部98bを除いた部分の上端、リブ98aの膨出部98bの順で高くなっている。すなわち、排出口93aには、排出口93aの周縁部から中心部に向けて高くなるようなリブ98a及びリブ98cが形成されている。
(第13実施形態の概要)
本第13実施形態の制御ユニット9は、電子部品が実装された基板91と、基板91を内部に収容可能な基板ケース93と、基板ケース93の内部の空気を基板ケース93の外部へ排出可能な排気ファン99と、を備え、基板ケース93は、その上部に排気ファン99から排出される空気を基板ケース93の外部に排出可能な排出口93aを有し、排出口93aは、水平面に対して傾斜状に形成されている。
上記構成によれば、排出口93aが水平面に対して傾斜状に形成されているので、排出口93a上に異物が乗った場合であっても、排出口93aの傾斜に沿って異物を排出口93aよりも下方に落下させることができる。したがって、異物によって排出口93aが塞がれるのを抑制することができる。
さらに、本第13実施形態の制御ユニット9では、排出口93aには、排出口93aの周縁部から中心部に向けて高くなるようなリブ98a及びリブ98cが形成されている。
上記構成によれば、排出口93aの中心部に異物(例えば、島設備21に配置されている補給樋から落下してきた遊技球)が来た場合であっても、リブ98a及びリブ98cに沿って排出口93aの外側に異物を落下させることができる。
なお、本実施形態においては、遊技用表示装置1全体の動作を制御するための制御ユニット9に本発明を適用する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、本発明は、基板を内部に収容可能な基板ケースを備えたものであればよく、例えば、上記したパチンコ遊技機2aやパチスロ遊技機2b、遊技媒体貸出装置3や遊技機装飾用のユニット等、遊技用表示装置1以外の遊技用装置の制御ユニットに適用することもできる。
また、本実施形態においては、排出口93aに、排出口93aの略中央に位置するリブ98aと、リブ98aの外側に配置された環状のリブ98cとを備えている場合について説明したが、これには限定されない。排出口93aに配置されるリブは、例えば、排出口93aの周縁部から中心部に向けて延びており、排出口93aの周縁部から中心部に向けて高くなるようなものであってもよい。
<第14実施形態>
次に、本発明の第14実施形態に係る遊技用装置について、図61〜図69を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。本第14実施形態に係る遊技用装置は、遊技機2に接続され、入力された信号や受信した信号に基づき、あるいは遊技者の操作に基づいて各種の遊技情報を表示する遊技用表示装置である。
本第14実施形態に係る遊技用装置J1は、図61に示すように、正面視で上下方向に長尺な矩形形状を有する筐体J10を備えている。筐体J10は、図61に示すように、スクリーンJ110の前面側の縁部を覆う前側部分J101と、図62に示すように、装置の背面全体を覆う後側部分J102とからなる。後で詳述するように、筐体J10の下端部には、カメラユニットJ12(図63〜図66参照)が収容されている。カメラユニットJ12は、筐体J10の下方を撮像可能である。
図62、図63に示すように、筐体J10の後側部分J102における下端部の右側には、筐体J10内のカメラユニットJ12の収容空間を覆うカバーJ103が配置されている。図63、図64に示すように、カメラユニットJ12は、筐体J10内において液晶ベースJ104とカメラユニットベースJ105との間に装着される。より詳細には、液晶ベースJ104は、カメラユニットJ12の収容空間の上方に位置しており、カメラユニットベースJ105は、カメラユニットJ12の収容空間の下方に位置している。
図64、図65に示すように、カメラユニットJ12は、互いに係合する上ケースJ122及び下ケースJ123を有する収容ケースJ121を備えている。収容ケースJ121は、上ケースJ122及び下ケースJ123によって形成された内部空間に光学レンズJ127を含む電子機器を収容している。カメラユニットJ12は、上ケースJ122が上方、下ケースJ123が下方となる姿勢で、筐体J10内に収容される。以下の説明において、カメラユニットJ12における上ケースJ122の表面を「上面J122a」、下ケースJ123の表面を「下面J123a」と称する。
カメラユニットJ12の上面J122a側には、係合爪部J124及びスライド凸部J125が設けられている。係合爪部J124は、上面J122aから上方に突出しており、図63〜図65に示すように、液晶ベースJ104に形成された開口J104aに係合する。係合爪部J124が開口J104aに係合することで、カメラユニットJ12は筐体J10内で固定される。係合爪部J124は、上面J122a内において、カメラユニットJ12の筐体J10内への取付方向D(以降の説明においては、単に「取付方向D」と称する)と直交する方向(以降の説明においては、「幅方向W」と称する)に関して収容ケースJ121の略中央に位置している。
スライド凸部J125は、上面J122aから上方に突出している。スライド凸部J125は、上面J122aにおける取付方向Dの後方側の端部において幅方向Wに沿って延びる第1部分J125aと、第1部分J125aの両端にそれぞれ接続されており且つ取付方向Dに沿って延びる第2部分J125b及び第3部分J125cと、からなる。第2部分J125bの取付方向Dに関する長さは、第3部分J125cの取付方向Dに関する長さよりも十分に長い。
スライド凸部J125は、上ケースJ122における取付方向Dの後方側において、幅方向Wに関して係合爪部J124と並んで配置されている。すなわち、スライド凸部J125は、幅方向Wに関して収容ケースJ121の中央からずれた位置に形成されている。
図63〜図65に示すように、液晶ベースJ104には、カメラユニットJ12のスライド凸部J125を案内する切欠きJ104bが形成されている。切欠きJ104bの幅方向Wに関する長さは、スライド凸部J125の第1部分J125aの幅方向Wに沿う長さよりも若干長くなっている。切欠きJ104bの取付方向Dに関する長さは、スライド凸部J125の第2部分J125bの取付方向Dに沿う長さよりも若干長くなっている。
図66に示すように、カメラユニットJ12の下面J123a側における取付方向Dの後方側において、光学レンズJ127が収容ケースJ121の外部に臨んでいる。カメラユニットJ12の下面123a側には、光学レンズJ127の周囲において下面J123aから下方に突出する環状の凸部J126が設けられている。カメラユニットベースJ105には、カメラユニットJ12の凸部J126を案内する切欠きJ105aが形成されている。
カメラユニットJ12が筐体J10内に正しい向きで挿入された場合には、カメラユニットJ12の上面J122a側に形成されたスライド凸部J125が、液晶ベースJ104の切欠きJ104bの縁に当接する。また、カメラユニットJ12の下面J123a側に形成された凸部J126が、カメラユニットベースJ105の切欠きJ105aの縁に当接する。そして、スライド凸部J125は切欠きJ104b内で、凸部J126は切欠きJ105a内、それぞれ取付方向Dにスライドする。
ここで、例えば図67に示すように、本来取付方向Dの後方側となる側を前方にした姿勢で、カメラユニットJ12を筐体J10内に挿入しようとした場合には、スライド凸部J125の端部が、液晶ベースJ104における取付方向Dの後方側の端縁に当接する。より詳細には、スライド凸部J125の端部が、液晶ベースJ104における開口J104aが形成されている部分を挟んで切欠きJ104bが形成されている側とは反対側の部分において、取付方向Dの後方側の端縁に当接する。したがって、カメラユニットJ12を筐体J10内に挿入することはできない。
また、図68は、カメラユニットJ12の上下を本来とは逆にした状態、すなわち上面J122aが下方を向き、下面J123aが上方を向く姿勢で、カメラユニットJ12を筐体J10内に挿入しようとした場合を示す。上述のように、上面J122aに形成されているスライド凸部J125の形状と、下面J123aに形成されている凸部J126の形状とは異なっている。したがって、カメラユニットJ12の収容空間の上方に位置する液晶ベースJ104の切欠きJ104bは、凸部J126を案内することはできない。また、カメラユニットJ12の収容空間の下方に位置するカメラユニットベースJ105の切欠きJ105aは、スライド凸部J125を案内することはできない。したがって、カメラユニットJ12を筐体J10内に装着することはできない。
図66及び図69に示すように、カメラユニットベースJ105の下面には、下方に突出するリブJ105bが取付方向Dに沿って形成されている。なお、図69においては、リブ105bを太線で示す。リブJ105bの下方への突出量は、取付方向Dの前方側ほど大きくなっている。したがって、図69に示すように、カメラユニットベースJ105に装着されたカメラユニットJ12は、取付方向Dの前方側が後方側よりも上方に位置するように傾斜した状態となる。
上述のようにカメラユニットJ12が傾斜していることで、カメラユニットJ12が水平に配置されている場合に比べて、装置の前面からカメラユニットJ12の収容ケースJ121内に収容された電子機器までの距離Lを大きくすることができる。したがって、装置の前面を遊技者などが触れた際に、静電気によってカメラユニットJ12の電子機器が破損するのを抑制することができる。
(第14実施形態の概要)
本第14実施形態の遊技用装置J1は、収容ケースJ121に電子機器を収容してなるカメラユニットJ12と、カメラユニットJ12を装着可能な液晶ベースJ104及びカメラユニットベースJ105と、を備えた遊技用装置J1であって、収容ケースJ121には、上面J122a側に設けられたスライド凸部J125と、上面J122aとは反対側の下面J123a側に設けられており且つスライド凸部J125とは異なる形状の凸部J126と、が形成されており、液晶ベースJ104及びカメラユニットベースJ105には、スライド凸部J125を案内する切欠きJ104bと、凸部J126を案内する切欠きJ105aと、が形成されている。
上記の構成によれば、収容ケースJ121の上面J122a側に設けられたスライド凸部J125と、下面J123a側に設けられた凸部J126との形状が異なっている。したがって、上面J122aと下面J123aとが本来とは反対になるような姿勢でカメラユニットJ12を液晶ベースJ104及びカメラユニットベースJ105に装着しようとしても、切欠きJ104b、J105aでスライド凸部J125、凸部J126を案内することはできない。したがって、カメラユニットJ12の誤装着を抑制し、且つ、誤装着による部材の破損も抑制することができる。
また、本第14実施形態の遊技用装置J1では、電子機器は、少なくとも一部分が収容ケースJ121の外部に臨むように収容ケースJ121に収容されており、凸部J126は、電子機器の収容ケースJ121の外部に臨んでいる部分の周囲に形成されている。
上記の構成によれば、収容ケースJ121の外部に臨む電子機器を凸部J126によって保護することができる。
さらに、本第14実施形態の遊技用装置J1では、電子機器は光学レンズJ127を備えており、凸部J126は光学レンズJ127の周囲に形成されている。
上記構成によれば、凸部J126によって光学レンズJ127を保護することができるので、光学レンズJ127に傷が付いたり破損したりするのを防止できる。
さらに、本第14実施形態の遊技用装置J1では、スライド凸部J125は、上面J122aにおいて、カメラユニットJ12の液晶ベースJ104及びカメラユニットベースJ105への取付方向Dと直交する幅方向Wに関して収容ケースJ121の中央からずれた位置に形成されている。
上記構成によれば、取付方向Dの前後を本来とは反対になるような姿勢でカメラユニットJ12を液晶ベースJ104及びカメラユニットベースJ105に装着しようとした場合、スライド凸部J125と、スライド凸部J125を案内する切欠きJ104Bとの、幅方向Wに関する位置関係がずれるため、カメラユニットJ12を装着することができない。したがって、カメラユニットJ12の誤装着をより確実に抑制できる。
また、本第14実施形態の遊技用装置J1では、スライド凸部J125の端部は、上面J122aにおける取付方向Dの後方側の端部に位置している。
カメラユニットJ12が本来とは異なる姿勢で、液晶ベースJ104及びカメラユニットベースJ105で画定される収容空間内に少しでも挿入された場合には、部品が破損する可能性がある。上記構成によれば、取付方向Dの前後方向を本来とは反対になるような姿勢でカメラユニットJ12を液晶ベースJ104及びカメラユニットベースJ105に装着しようとした場合、スライド凸部J125の端部が液晶ベースJ104における取付方向Dの後方側の端縁に当接する。したがって、取付方向Dの前後方向を本来とは反対になるような姿勢で、液晶ベースJ104及びカメラユニットベースJ105で画定される収容空間内にカメラユニットJ12が挿入されることがないので、部品の損傷をより確実に抑制できる。
なお、本実施形態においては、各種の遊技情報を表示する遊技用表示装置に本発明を適用する場合について説明したが、これには限定されない。本発明は、例えば、遊技媒体貸出装置や遊技機に設ける遊技機装飾用のユニット等、遊技用表示装置以外の遊技用装置に適用することができる。
また、本実施形態においては、カメラユニットJ12を備えた遊技用装置J1について説明したが、これには限定されない。遊技用装置J1は、例えばLEDランプなどの電子機器を収容可能な収容ユニットなど、カメラユニットJ12以外の収容ユニットを備えたものであってもよい。
また、本実施形態においては、収容ケースJ121の外部に臨む光学レンズJ127の周囲に凸部J126が形成されている場合について説明したが、これには限定されない。凸部J126は、光学レンズJ127以外の収容ケースJ121の外部に臨む電子機器の周囲に形成されていてもよい。さらに、凸部J126は、収容ケースJ121の外部に臨む電子機器の周囲に形成されるものでなくてもよい。
さらに、本実施形態においては、スライド凸部J125が、上面J122aにおいて、取付方向Dと直交する幅方向Wに関して収容ケースJ121の中央からずれた位置に形成されている場合について説明したが、これには限定されない。スライド凸部J125は、幅方向Wに関して収容ケースJ121の中央に形成されていてもよい。
加えて、本実施形態においては、スライド凸部J125の端部が、上面J122aにおける取付方向Dの後方側の端部に位置している場合について説明したが、スライド凸部J125の端部の位置はこれに限定されるものではない。
<第15実施形態>
次に、本発明の第15実施形態に係る発光装置2001が採用された遊技用表示装置2000について、図70〜図77を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、本第15実施形態に係る発光装置2001は、遊技用表示装置のみならず、遊技機などに採用されてもよく、特に限定するものではない。
第15実施形態に係る遊技用表示装置2000は、液晶ユニット2003が内蔵された遊技用表示装置であるが、例えば、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置や有機EL(Electro Luminescence)が内蔵された遊技用表示装置であってもよい。遊技用表示装置2000は、図70に示すように、筐体2002、筐体2002内に収容された液晶ユニット2003、及び、発光装置2001などを含む。なお、本実施形態における遊技用表示装置2000は、図70中紙面手前側を前方、紙面奥側を後方として、図70に示す左右方向、及び、上下方向を基準として、以下に説明する。また、図70に示す前後方向、左右方向、及び、上下方向を、図71〜図77にも反映して示す。
筐体2002は、合成樹脂からなる複数の部材により構成されている。より詳細には、筐体2002は、図70及び図71に示すように、フロントパネル2006と、クリアカバー2007と、保護パネル2008と、リアパネル2009とで構成されており、内部に液晶ユニット2003、制御ユニット(不図示)及び発光装置2001の一部を構成するLED基板2004などが収容されている。フロントパネル2006とリアパネル2009は、互いに係合することで、内部に液晶ユニット2003等を収容可能な収容空間2031を形成する外側パネル2030としての機能を有する。この外側パネル2030は、発光装置2001に含まれていてもよい。液晶ユニット2003は、上下に長尺な矩形平面形状を有し、その前面に、遊技媒体の獲得数(獲得枚数あるいは獲得球数)、各種のゲーム数、遊技履歴などがグラフや数値で表示される遊技情報を表示するための表示部が形成された、公知の液晶ユニットである。液晶ユニット2003は、筐体2002内に配置された支持フレーム(不図示)によって支持されている。
フロントパネル2006は、図70に示すように、枠形状を有しており、中央に開口部2006aが形成されている。開口部2006aは、上下に長尺な矩形平面形状に開口している。クリアカバー2007及び保護パネル2008は、透明な合成樹脂から構成されている。クリアカバー2007は、開口部2006aよりも一回り大きな平面サイズを有しており、当該開口部2006aを前方から全体を覆うようにして、フロントパネル2006の前面に取り付けられている。保護パネル2008は、開口部2006a内に配置された液晶ユニット2003とクリアカバー2007との間に配置され、液晶ユニット2003の前面の表示部を覆って保護している。
図71は、図70に示すフロントパネル2006や液晶ユニット2003などを外してリアパネル2009の内部側を斜視したものである。発光装置2001は、図70及び図71に示すように、LED基板2004と、ライトガイドパネル2010と、収容空間2031を内部に構成する外側パネル2030とを有する。本実施形態におけるLED基板2004は、上基板2004a、右基板2004b及び左基板2004cの3つの基板2004a〜2004cから構成されている。上基板2004aは、リアパネル2009の上部に設置されており、左右に長尺な矩形平面形状を有している。上基板2004aの前面には、図72及び図73に示すように、複数のLED2005が表面実装されている。これらLED2005は、前方に向かって光を照射することが可能なように設けられている。つまり、LED2005の光を照射する照射面2005aは、LED2005の前面に形成されている。また、これらLED2005の光の照射は、制御ユニットからの指令により、適宜制御される。なお、本実施形態のLED2005は、公知のフルカラーLEDである。複数のLED2005は、上基板2004aの上辺近傍及び外側の左右辺近傍において、各辺に沿って互いに離隔して配置されている。また、複数のLED2005は、上辺の両端近傍に配置されたLED2005を除いて、各辺に沿って配置された複数のLED2005が等間隔で配置されている。
右基板2004bは、リアパネル2009の右部に設置されており、上下に長尺な矩形平面形状を有している。右基板2004bの前面にも、図71に示すように、複数のLED2005が表面実装されている。これらLED2005も、前方に向かって光を照射することが可能なように設けられている。複数のLED2005は、右基板2004bの右辺近傍において、右辺に沿って互いに等間隔で配置されている。
左基板2004cは、リアパネル2009の左部に設けられており、上下に長尺な矩形平面形状を有している。左基板2004cの前面にも、複数のLED2005が表面実装されている。これらLED2005も、前方に向かって光を照射することが可能なように設けられている。複数のLED2005は、左基板2004cの左辺近傍において、左辺に沿って互いに等間隔で配置されている。
本実施形態におけるライトガイドパネル2010は、透明な合成樹脂からなる、上パネル2010a、右パネル2010b及び左パネル2010cの3つのパネル2010a〜2010cが組み合わされて構成されている。上パネル2010aは、図74に示すように、逆U字形状に形成されており、左右方向に長尺に延在する長尺部2011と、長尺部2011の各端部から下方に延在した2つの短尺部2012,2013とを有している。右パネル2010bは、上下方向に長尺に形成されており、短尺部2012とほぼ同様に形成され、短尺部2012の下端に連続して接続可能に形成されている。左パネル2010cも、上下方向に長尺に形成されており、短尺部2013とほぼ同様に形成され、短尺部2013の下端に連続して接続可能に形成されている。
長尺部2011と短尺部2012,2013とでは、その延在方向が直交して異なるものの、ほぼ同様な構成であるため、長尺部2011について以下に説明し、短尺部2012,2013の詳細の説明を省略する。なお、短尺部2012,2013は、長尺部2011の構成を90°傾けた状態とほぼ同様な構成となる。また、右パネル2010b及び左パネル2010cについても短尺部2012,2013と同様な構成であるため、詳細の説明を省略する。長尺部2011は、図75及び図76に示すように、第1導光部2015と、第1導光部2015の上方に配置され、下端が当該第1導光部2015の上端と繋がった第2導光部2016とを有している。
第1導光部2015は、図76に示すように、LED2005の光を照射する照射面2005aと対向(隣接)し、照射面2005aからの光が入光する第1入光部2015aと、複数の個別導光部2015bとを有している。第1入光部2015aは、図75及び図76に示すように、前後方向に延在しつつ左右方向に沿って長尺に延在した平板形状を有している。また、第1入光部2015aは、入光したLED2005からの光を上方に反射する反射面2015cを有している。反射面2015cは、第1入光部2015aの前面に形成され、左右方向に沿って延在している。また、反射面2015cは、図76に示すように、水平面に対してほぼ45°の角度をなすように形成されている。なお、反射面2015cの傾斜角度は、LED2005からの光を第2導光部2016に向けて反射させることが可能であれば、特に限定するものではなく、適宜設定すればよい。
複数の個別導光部2015bは、第1入光部2015aの前方上部において、LED2005毎に個別に対応するように、左右方向に沿って等間隔に配置されている。つまり、複数の個別導光部2015bは、図73に示すように、等間隔に配置された複数のLED2005との間隔が同じになるように、配置されている。より詳細には、個別導光部2015bは、図73に示すように、前方から見て、その中心が対応するLED2005の中心と重なる位置に配置されている。各個別導光部2015bは、図75及び図77に示すように、略半円柱形状を有し、その上面は円弧状に湾曲した出光面2015dとなっている。図76に示すように、LED2005からの光は、反射面2015cが拡散させつつ上方に反射させる。出光面2015dは、図77中矢印で示すように、反射面2015cが反射させ拡散させた光を集光して鉛直上方(一方向)に出光させる。つまり、各個別導光部2015bは、当該個別導光部2015bの配列方向(すなわち、左右方向に配列されている個別導光部2015bにおいては左右方向、短尺部2012,2013などにおいて上下方向に配列されている個別導光部2015bにおいては上下方向)の幅を所定の範囲L2001として、対応するLED2005の光であって反射面2015cで反射してきた光を拡散しつつ一方向(配列方向と直交する方向)に出光させる。
第2導光部2016は、図75及び図76に示すように、複数の出光面2015dと上下方向に対向し出光面2015dから出光された光が入光する第2入光部2016aと、第2入光部2016aから入光した光を反射して発光させる発光部2016bとを有している。第2入光部2016aは、上下方向に延在しつつ左右方向に長尺に延在している。第2入光部2016aは、図76に示すように、その下端の一部が第1導光部2015と繋がっている。第2入光部2016aの下面の一部であって複数の出光面2015dと上下方向に対向する部分は、出光面2015dと上下方向に離隔している。第2入光部2016aは、出光面2015dからの光を鉛直上方に導く。
発光部2016bは、第2入光部2016aの上端と一体的に繋がって形成されている。発光部2016bは、図76に示すように、その頂部から後端に亘って段階的に傾斜した複数の面によって形成された反射面2016cを有している。反射面2016cは、第2入光部2016aによって上方に導かれた光を前方に反射させて、発光させる。
続いて、ライトガイドパネル2010に入光した光の経路について説明する。LED2005からライトガイドパネル2010に入光した光は、図76に示すように、まずは、第1入光部2015aで前方に向かって進む。この後、LED2005からの光は、図76及び図77に示すように、反射面2015cで反射して上方に拡散しつつ進み、個別導光部2015bにおいて、出光面2015dで集光されて鉛直上方に出光される。個別導光部2015bは、LED2005毎に対応して設けられているため、1つのLED2005の光のほとんどが、対応する1つの個別導光部2015bから一方向(個別導光部2015bの配列方向と直交する方向:図77中鉛直上方)に出光される。つまり、各個別導光部2015bが、第1入光部2015aからの光をLED2005毎の所定範囲L2001に拡散させつつ一方向に出光させる。
次に、個別導光部2015b(第1導光部2015)から出光した光は、第2導光部2016の第2入光部2016aに入光する。第2導光部2016に入光した光は、図76及び図77に示すように、第2入光部2016aにおいて、鉛直上方に進む。この後、光は、発光部2016bの反射面2016cで反射して、前方に照射される。このとき、光は、図77に示すように、発光部2016bにおける一定の範囲L2002(すなわち、個別導光部2015bの幅である所定範囲L2001に対応した範囲)毎に、LED2005毎の光を発光させる。このように、LED2005毎の光が、個別導光部2015bで一方向に出光されるため、第2導光部2016に入光した光も、第2入光部2016aにおいて一方向に進み、発光部2016bの反射面2016cにおける一定の範囲L2002毎に、LED2005毎の光を反射して発光させることが可能となる。つまり、発光部2016bにおいて、一のLED2005の光が当該一のLED2005に隣接する他のLED2005の光と混じりにくくなる。このため、各LED2005の光を鮮明に発光させることが可能となる。
以上のように、本実施形態における発光装置2001によると、複数のLED2005のそれぞれに対応して形成された複数の個別導光部2015bが、第1入光部2015aからの光をLED2005毎の所定の範囲L2001に拡散させつつ一方向に出光するため、発光部2016bにおける一定の範囲L2002毎に、LED2005毎の光を鮮明に発光させることができる。したがって、隣接するLED2005からの発光色が混じり合うのを抑制することができる。
仮に、筐体2002の周囲の発光させたい箇所に直接的にLEDを設置することで発光色が混じり合うのを抑制することも可能であるが、この場合、LEDの設置数が多くなり、コストが上昇する。さらには、LED基板2004を筐体2002の外側にまで設ける必要が生じて、見栄えが悪くなる。しかしながら、本実施形態においては、ライトガイドパネル2010に複数の個別導光部2015bを設けることで、上述したようにLED2005の設置数を抑制することが可能となり、コストの上昇も抑制することが可能となる。さらに、筐体2002の外側にまでLED基板2004を設置する必要がなくなるため、見栄えが悪くなるのを防ぐことが可能となる。また、ライトガイドパネル2010でLED2005からの光を導くため、LED基板2004などの電子部品を筐体2002内でコンパクトにまとめることが可能となる。
<変形例>
変形例として、第1導光部2015には反射面2015cが形成されていなくてもよい。この場合、LED2005を個別導光部2015bに対向させて配置させ、個別導光部2015bでその対向するLED2005の光を所定の範囲L2001に拡散させつつ一方向に出光させればよい。これにおいても上述の実施形態と同様な効果を得ることができる。また、上述の実施形態及び変形例においてはLED2005以外の発光手段を採用してもよい。
<第16実施形態>
次に、本発明の第16実施形態に係る発光装置2001が採用された遊技用表示装置2000について、図70及び図78〜図83を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、本第16実施形態に係る発光装置2001は、遊技用表示装置のみならず、遊技機などに採用されてもよく、特に限定するものではない。
第16実施形態に係る遊技用表示装置2000も、液晶ユニット2003が内蔵された遊技用表示装置であるが、例えば、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置や有機EL(Electro Luminescence)が内蔵された遊技用表示装置であってもよい。遊技用表示装置2000は、図70に示すように、筐体2002、筐体2002内に収容された液晶ユニット2003、及び、発光装置2001などを含む。なお、図70に示す前後方向、左右方向、及び、上下方向を、図78〜図83にも反映して示す。
遊技用表示装置2000の発光装置2001は、上述の第15実施形態とほぼ同様であり、LED基板2004と、上パネル2010aを有するライトガイドパネル2010と、収容空間2031を内部に構成する外側パネル2030とを含む。上パネル2010aは、図78に示すように、逆U字形状に形成されており、左右方向に長尺に延在する長尺部2011と、長尺部2011の各端部から下方に延在した2つの短尺部2012,2013とを有している。
長尺部2011と短尺部2012,2013とでは、その延在方向が直交して異なるものの、ほぼ同様な構成であるため、長尺部2011について以下に説明し、短尺部2012,2013の詳細の説明を省略する。なお、短尺部2012,2013は、長尺部2011の構成を90°傾けた状態とほぼ同様な構成となる。長尺部2011は、上述の第15実施形態と同様に、第1導光部2015と、第1導光部2015の上方に配置され、下端が当該第1導光部2015の上端と繋がった第2導光部2016とを有している。
第1導光部2015は、図78及び図79に示すように、LED2005の光を照射する照射面2005aと対向し、照射面2005aからの光が入光する第1入光部2015aと、複数の個別導光部2015bとを有している。第1入光部2015aは、図78に示すように、前後方向に延在しつつ左右方向に沿って長尺に延在した平板形状を有している。また、第1入光部2015aは、図78及び図79に示すように、照射面2005aと対向し光が入光する第1入光端面2015a1と、第1入光端面2015a1から入光した光を反射させるように構成された反射面2015cを有している。
反射面2015cは、図79に示すように、第1入光部2015aの前面に形成され、第1入光部2015aの延在方向(ここでは左右方向)に沿って延在している。また、反射面2015cは、水平面に対してほぼ45°の角度をなすように形成されている。なお、反射面2015cの傾斜角度は、LED2005からの光を第2導光部2016に向けて反射させることが可能であれば、特に限定するものではなく、適宜設定すればよい。また、反射面2015cは、図80に示すように、左右の両端部において、扇形状に形成されている。
第1入光部2015aは、図79及び図80に示すように、左右方向の両端部(図中は右端部のみ示す)において、扇形状の反射面2015c1及びその反射面2015c1と上下方向に向かい合って形成された出光面2015d1を有している。LED2005は、前後方向において、第1入光端面2015a1の反射面2015c1と対向する部分と、対向して配置されている。つまり、LED2005から照射された光は、反射面2015c1によって放射状に拡散しつつ出光面2015d1に向かう。出光面2015d1は、所定の第1曲率半径R1を有する曲面からなり、反射面2015c1で反射された光を出光面2015d1の法線方向に沿って出光させる。
第2導光部2016は、上述の第15実施形態とほぼ同様な、第2入光部2016aと発光部2016bとを有している。第2入光部2016aは、図79及び図80に示すように、複数の個別導光部2015bの出光面2015d及び出光面2015d1から出光した光が入光する第2入光端面2016a1を有する。第2入光端面2016a1は、左右方向の両端部以外の部分(すなわち、出光面2015dと対向する部分)が平面に形成され、両端部(出光面2015d1と対向する部分)において、第1曲率半径R1よりも大きな曲率半径R2を有する曲面に形成されている。また、本実施形態においては、第2入光端面2016a1の両端部における曲面部分は、出光面2015d1の相似形状となっている。
発光部2016bは、図78に示すように、長尺部2011の外周縁部分に形成され、第2導光部2016の外周に沿った逆U字形状を有しており、2つのアール部2017と、3つのストレート部2018,2019とで構成されている。発光部2016bのストレート部2018は、左右方向に沿って直線状に延在している。発光部2016bの2つのストレート部2019は、上下方向に沿って直線状に延在している。発光部2016bの各アール部2017は、図79に示すように、第1曲率半径R1よりも大きな第2曲率半径R3を有している。また、本実施形態における各アール部2017は、出光面2015d1の相似形状となっている。また、各アール部2017は、ストレート部2018と2つのストレート部2019との間に配置され、両端がストレート部2018、2019と繋がっている。
各ストレート部2018,2019は、図81に示すように、出光面2015d1から出光された光、すなわち、出光面2015d1の法線方向に沿って出光した光と重なる位置に配置されている。
発光部2016bは、図81〜図83に示すように、その頂部から後端に亘って段階的に傾斜した複数の面によって形成された反射面2016cを有している。反射面2016cは、発光部2016bの延在方向に沿って形成されている。つまり、反射面2016cも逆U字形状を有している。そして、反射面2016cは、第2入光部2016aによって上方に導かれた光を前方に反射させて、発光させる。また、反射面2016cは、アール部2017において、アール部2017の第2曲率半径R3と同様の曲率半径を有している。このため、反射面2016cのアール部2017部分に形成された反射アール面2016c1は、出光面2015d1から出光された光を反射しやすくなり、発光部2016bのアール部2017が発光しやすくなる。
発光部2016bには、図81〜図83に示すように、各アール部2017近傍において、7つの補助発光面2016c2が形成されている。図81に示すように、7つの補助発光面2016c2のうち、上方に配置された3つの補助発光面2016c2がアール部2017のストレート部2018側端部とストレート部2018のアール部2017側端部において左右方向に並んで形成されている。より詳細には、図81及び図83に示すように、1つの補助発光面2016c2がアール部2017のストレート部2018側端部に形成され、2つの補助発光面2016c2がストレート部2018のアール部2017側端部に形成されている。この2つの補助発光面2016c2は、図81において、ストレート部2018の出光面2015d1の上方に平行な法線と直交する部分とアール部2017との間に形成されている。これら3つの補助発光面2016c2は、出光面2015d1の法線に直交する方向を面内方向に含みつつ、出光面2015d1からの光を前方に反射して発光することが可能な平面として形成されている。
また、7つの補助発光面2016c2のうち、下方に配置された4つの補助発光面2016c2がアール部2017のストレート部2019側端部とストレート部2019のアール部2017側端部において上下方向に並んで形成されている。より詳細には、図81及び図82に示すように、1つの補助発光面2016c2がアール部2017のストレート部2019側端部に形成され、3つの補助発光面2016c2がストレート部2019のアール部2017側端部に形成されている。この3つの補助発光面2016c2は、図81において、ストレート部2019の出光面2015d1の右方に平行な法線と直交する部分とアール部2017との間に形成されている。これら4つの補助発光面2016c2は、出光面2015d1の法線に直交する方向を面内方向に含みつつ、出光面2015d1からの光を前方に反射して発光することが可能な平面として形成されている。
続いて、ライトガイドパネル2010に入光した光の経路のうち、第1入光端面2015a1の反射面2015c1と対向する部分と対向するLED2005から照射された光の経路について説明する。LED2005からライトガイドパネル2010に入光した光は、第1入光端面2015a1から前方に進み、反射面2015c1によって出光面2015d1に向かって反射し、出光面2015d1から出光面2015d1の法線方向に沿って出光する。
次に、出光面2015d1から出光した光は、第2導光部2016の第2入光端面2016a1の曲面部分から入光する。第2導光部2016に入光した光は、図81中矢印で示すように、第2入光部2016aにおいて、出光面2015d1の法線方向に進む。なお、第2入光端面2016a1の曲面部分(出光面2015d1と対向する部分)は、出光面2015d1の法線に垂直な面となるように構成されている。この後、光は、発光部2016bの反射面2016cで反射して、前方に照射される。
より詳細には、ストレート部2018,2019の出光面2015d1の法線に直交する部分においては、当該部分に形成された反射面2016cによって光が前方に反射されて発光する。そして、ストレート部2018,2019の出光面2015d1の法線に直交する部分とアール部2017との間の部分、及び、アール部2017の各ストレート部2018,2019側の端部においては、各補助発光面2016c2によって光が前方に反射されて発光する。これは、補助発光面2016c2が、出光面2015d1の法線に直交する方向を面内方向に含みつつ出光面2015d1からの光を前方に反射させることが可能なように、構成されているためである。アール部2017の中央部においては、反射アール面2016c1によって光が前方に反射されて発光する。このため、LED2005の光を、アール部2017及びこのアール部2017に接続されるストレート部2018,2019のアール部2017近傍部分においても、鮮明に発光させることが可能となる。
以上のように、本実施形態における発光装置2001によると、発光部2016bのストレート部2018及びストレート部2019の出光面2015d1の法線と直交する部分とアール部2017との間のそれぞれに、出光面2015d1の法線に直交する方向を面内方向に含む補助発光面2016c2が形成されているため、出光面2015d1から出光された光が補助発光面2016c2で発光しやすくなる。このため、アール部2017の端部に繋がる各ストレート部2018,2019のアール部2017近傍部分においても光を鮮明に発光させることができる。
<変形例>
変形例として、補助発光面2016c2は、ストレート部2018,2019にだけ形成されておればよく、アール部2017に形成されていなくてもよい。この場合、アール部2017における反射アール面2016c1全体が出光面2015d1から出光された光を前方に反射させることが可能に構成されておればよい。また、上述の実施形態及び変形例においてはLED2005以外の発光手段を採用してもよい。
<第17実施形態>
次に、本発明の第17実施形態に係る発光装置2001が採用された遊技用表示装置2000について、図70、図78及び図84を用いて説明する。なお、上記実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。また、本第17実施形態に係る発光装置2001は、遊技用表示装置のみならず、遊技機などに採用されてもよく、特に限定するものではない。
第17実施形態に係る遊技用表示装置2000も、液晶ユニット2003が内蔵された遊技用表示装置であるが、例えば、透過型のプロジェクタ装置として機能する遊技用表示装置や有機EL(Electro Luminescence)が内蔵された遊技用表示装置であってもよい。遊技用表示装置2000は、図70に示すように、筐体2002、筐体2002内に収容された液晶ユニット2003、及び、発光装置2001などを含む。なお、図70に示す前後方向、左右方向、及び、上下方向を、図84にも反映して示す。
遊技用表示装置2000の発光装置2001は、上述の第15実施形態とほぼ同様であり、LED基板2004と、上パネル2010aを有するライトガイドパネル2010と、収容空間2031を内部に構成する外側パネル2030とを含む。LED基板2004は、図84に示すように、筐体2002の一部を構成するリアパネル2009に支持されている。上パネル2010aは、図78に示すように、逆U字形状に形成されており、左右方向に長尺に延在する長尺部2011と、長尺部2011の各端部から下方に延在した2つの短尺部2012,2013とを有している。
長尺部2011と短尺部2012,2013とでは、その延在方向が直交して異なるものの、ほぼ同様な構成であるため、長尺部2011について以下に説明し、短尺部2012,2013の詳細の説明を省略する。なお、短尺部2012,2013は、長尺部2011の構成を90°傾けた状態とほぼ同様な構成となる。長尺部2011は、上述の第15実施形態と同様に、図84に示すように、第1導光部2015と、第1導光部2015の上方に配置され、下端が当該第1導光部2015の上端と繋がった第2導光部2016とを有している。
第1導光部2015は、図78及び図84に示すように、LED基板2004に実装されたLED2005の光を照射する照射面2005aと対向(隣接)し、照射面2005aからの光が入光する第1入光部2015aと、複数の個別導光部2015bとを有している。第1入光部2015aは、前後方向に延在しつつ左右方向に沿って長尺に延在した平板形状を有している。また、第1入光部2015aは、照射面2005aと対向(隣接)し光が入光する第1入光端面2015a1と、第1入光端面2015a1から入光した光を反射させるように構成された反射面2015cを有している。
反射面2015cは、図84に示すように、第1入光部2015aの前面に形成され、第1入光部2015aの延在方向(ここでは左右方向)に沿って延在している。また、反射面2015cは、水平面に対してほぼ45°の角度をなすように形成されている。なお、反射面2015cの傾斜角度は、LED2005からの光を第2導光部2016に向けて反射させることが可能であれば、特に限定するものではなく、適宜設定すればよい。
複数の個別導光部2015bは、第1入光部2015aの前方上部において、LED2005毎に個別に対応するように、左右方向に沿って等間隔に配置されている。各個別導光部2015bは、略半円柱形状を有し、その上面は円弧状に湾曲した出光面2015dとなっている。図84に示すように、LED2005からの光は、反射面2015cが拡散させつつ上方に反射させる。出光面2015dは、図84中矢印で示すように、反射面2015cが反射させ拡散させた光を集光して鉛直上方(一方向)に出光させる。つまり、各個別導光部2015bは、当該個別導光部2015bの配列方向(すなわち、左右方向に配列されている個別導光部2015bにおいては左右方向、上下方向に配列されている個別導光部2015bにおいては上下方向)の幅を所定の範囲として、対応するLED2005の光であって反射面2015cで反射してきた光を拡散しつつ一方向(配列方向と直交する方向)に出光させる。
第2導光部2016は、図84に示すように、複数の出光面2015dと上下方向に対向し出光面2015dから出光された光が入光する第2入光部2016aと、第2入光部2016aから入光した光を反射して発光させる発光部2016bとを有している。第2入光部2016aは、図78に示すように、上下方向に延在しつつ左右方向に長尺に延在している。第2入光部2016aは、図84に示すように、その下端の一部が第1導光部2015と繋がっている。第2入光部2016aの下面の一部であって複数の出光面2015dと上下方向に対向する部分は、出光面2015dと上下方向に離隔している。第2入光部2016aは、出光面2015dからの光を発光部2016bへと導く。
発光部2016bは、図84に示すように、第2入光部2016aの上端(先端)と一体的に繋がって形成されている。発光部2016bは、その頂部から後端に亘って段階的に傾斜した複数の面によって形成された反射面2016cを有している。反射面2016cは、第2入光部2016aによって上方に導かれた光を前方に反射させて、発光させる。
このように導光部材としてのライトガイドパネル2010(ここでは長尺部2011)は、図84に示すように、第1部分(以下、第1部分2015aと称することがある)としての第1入光部2015aと、その第1入光部2015aの上面2015a2から上方に延在し、個別導光部2015bと第2導光部2016とで構成された第2部分2014とを含み、略L字形状の断面を有している。第1部分2015aは、収容空間2031内に収容されている。第2部分2014は、個別導光部2015bと第2入光部2016aの下端部は収容空間2031に収容されているものの、他の部位(第2入光部2016aの下端部よりも上部部分および発光部2016bなどの一部)が外部に露出している。また、本実施形態においては、外側パネル2030の一部であるリアパネル2009の端部2009aと第2入光部2016aの後面2016a2は突き合わせた状態で接している(隣接している)。そして、第2導光部2016の第2入光部2016aの後面(表面)2016a2には、図78及び図84に示すように、後方に突出して形成された凸部2016a3が形成されている。
凸部(突起部)2016a3は、第2部分2014の後面2016a2の下端から突出しており、第2部分2014の延在方向(中央部は左右方向、その両端においては上下方向)に沿って延在し、第2部分2014の全長に亘って形成されている。また、凸部2016a3は、ライトガイドパネル2010の下部が外側パネル2030の収容空間2031に収容された状態において、ちょうどリアパネル2009の内面と近接(隣接)可能に形成されている。つまり、凸部2016aは、ライトガイドパネル2010が外側パネル2030(筐体2002)に取り付けられた状態において、筐体2002内に位置し、外部に露出されていない。このように、ライトガイドパネル2010とリアパネル2009の隙間を通ってLED基板2004上の回路に短絡する静電気に対して、凸部2016a3が形成されていない場合と比較して沿面距離を長くとることができるので、LED基板2004上の電子部品が静電気によって破損することを防止することができる。
また、本実施形態における凸部2016a3の後面2016a2からの突出長は、図84に示すように、発光部2016bから後面2016a2及び上面2015a2を経由して第1入光端面2015a1に至る第1沿面距離L2003(ライトガイドパネル2010の後方側において図84中破線で示す部分の距離)が、発光部2016bから第2部分2014の前面2016a4及び第1部分2015aの下面2015a3を経由して第1入光端面2015a1に至る第2沿面距離L2004(ライトガイドパネル2010の前方側において図84中破線で示す部分の距離)以上となるように、設定される。換言すると、第1沿面距離L2003内であってライトガイドパネル2010の後面2016a2とリアパネル2009の端部2009aとが隣接している部分(接している部分)から、上面2015a2を経由して第1入光端面2015a1に至るまでの沿面距離が、第2沿面距離L2004内であってライトガイドパネル2010の前面2016a4とフロントパネル2006の端部(ここでは上端部:不図示)とが隣接している部分(本実施例においては接している)から、第1部分の2015aの下面2015a3を経由して第1入光端面2015a1に至るまでの沿面距離以上となるように、設定される。このことによって、遊技者がライトガイドパネル2010の発光部2016bに触れることによって、LED基板2004に近い外側パネル2030(筐体2002)の背面側から侵入してくる静電気に対しても、外側パネル2030の前面側から侵入してくる静電気に対する沿面距離と同等以上の長さを確保できるので、LED2005等の電子部品が破損することを防止できる。
以上のように、本実施形態における発光装置2001によると、L字断面形状のライトガイドパネル2010を有し、ライトガイドパネル2010の第2部分2014の後面2016a2には凸部2016a1が形成されている。したがって、例えば、ユーザが発光部2016bを触っても、LED2005に静電気が伝わって短絡して破損するのを抑制することができる。なお、上述した発光装置2001の構造は、遊技用表示装置に限らず、例えば、上記したパチンコ遊技機2aやパチスロ遊技機2b、遊技媒体貸出装置3や遊技機装飾用のユニット等の発光装置にも適用することができる。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は、上記の各実施形態や変形例等に限定されるものではない。
遊技用表示装置は、遊技機ごとに異なるスクリーンユニットを適用してもよいし、いわゆる島単位に同種のスクリーンユニットを適用するようにしてもよい。
遊技用表示装置としては、透過型のプロジェクタ装置として構成されるとともに、スクリーンの形態が異なるスクリーンユニットに取り替え可能な構成であればよく、例えば筐体の上面あるいは側面にプロジェクタ本体を設置するようにしてもよい。また、例えばリフレクタを用いずにプロジェクタ本体から投射された光がスクリーンの背面側の入射面に直接入射するようにしてもよい。
スクリーンユニットの取り替え可能な種類は、上記実施形態の3種類に限らず、スクリーンの形態が異なるものであれば2種類でも4種類以上でもよい。また、スクリーンの形態に限らず、スクリーンの素材が異なるようにしてもよい。
発光面の位置は、前面の左右両端部に限らず、例えば前面の上部や下部、あるいは側面であってもよい。
第2表示面は、先述した形状に限らず、第1表示面より前方に厚みをもつものであれば、例えば平行四辺形、ひし形、あるいは円形の形状であってもよい。
ボタンを含む操作ユニットは、スクリーンユニットに一体的に設けるようにしてもよい。
スクリーンユニットを取り替える際には、スクリーンの形態や特性が異なることから投影像に対応する投影データの変更や投影像の光学補正が必要な場合がある。このような場合に対処すべく、遊技用表示装置の制御ユニットには、各スクリーンの形態等に応じた投影像データや光学補正データに係る設定情報を予め記憶しておき、スクリーンごとに対応する設定情報を呼び出して適用するようにしてもよい。
また、スクリーンユニットの取り替えに際して対応する設定情報を適用可能な構成を実現するためには、(1)LED基板(ケーブル)の接続有無を制御ユニットで判定する処理を設けたり、(2)スクリーンユニットに別途制御装置を設け、スクリーンユニットの取り替え後で筐体の制御ユニットの起動時、その制御装置から制御ユニットに特定のコマンドを送信し、いずれのスクリーンユニットにおける制御装置が接続されたかを制御ユニットにおいて判定する処理を設けたり、(3)操作ユニットのボタンを操作することで設定画面を表示させ、この設定画面において管理者が取り替え後のスクリーンユニットの種類を設定情報として入力可能とすればよい。
このような設定情報は、一の画像データをどのような投影方式(方法)で投影するのかを決定付ける情報といえる。また、設定情報は、ホールコンピュータとしてのサーバ装置から変更可能としてもよいし、マスタースレーブ方式によって一の遊技用表示装置において変更された場合に他の遊技用表示装置でも同様に変更されるようにしてもよい。
[その他の本実施形態に係る遊技機の拡張性]
本実施形態の遊技機では、遊技者のメダルの投入操作(すなわち、手持ちのメダルをメダル投入口に対して投入する操作、あるいは、クレジットされたメダルをMAXベットボタン、若しくは1ベットボタンを操作して投入する操作)により遊技が開始され、遊技が終了したときにメダルの払い出しがある場合には、ホッパー装置が駆動してメダル払出口からメダルが払い出され、あるいは、クレジットされる形態について説明したが、これに限られるものではない。
例えば、遊技者によって遊技に必要な遊技媒体が投入され、それに基づいて遊技が行われ、その遊技の結果に基づいて特典が付与(例えば、メダルが払い出される)形態全てについて、本発明を適用することができる。すなわち、物理的な遊技者の動作によって遊技媒体が投入され(掛けられ)、遊技媒体が払い出される形態のみならず、主制御回路(主制御基板)自体が、遊技者が保有する遊技媒体を電磁的に管理し、メダルレスで遊技を可能とするものであってもよい。また、遊技者が保有する遊技媒体を電磁的に管理するのは、主制御回路(主制御基板)に装着され(接続され)、遊技媒体を管理する遊技媒体管理装置であってもよい。
この場合、遊技媒体管理装置は、ROM及びRWM(あるいは、RAM)を有して、遊技機に設けられる装置であって、図示しない外部の遊技媒体取扱装置と所定のインターフェースを介して双方向通信可能に接続されるものであり、遊技媒体の貸出動作(すなわち、遊技者が遊技媒体の投入操作を行う上で、必要な遊技媒体を提供する動作)若しくは遊技媒体の払出に係る役に入賞(当該役が成立)した場合の、遊技媒体の払出動作(すなわち、遊技者に対して遊技媒体の払出を行う上で、必要な遊技媒体を獲得させる動作)、又は遊技の用に供する遊技媒体を電磁的に記録する動作を行い得るものとすればよい。また、遊技媒体管理装置は、これら実際の遊技媒体数の管理のみならず、例えば、その遊技媒体数の管理結果に基づいて、遊技機の前面に、保有する遊技媒体数を表示する保有遊技媒体数表示装置(不図示)を設けることとし、この保有遊技媒体数表示装置に表示される遊技媒体数を管理するものであってもよい。すなわち、遊技媒体管理装置は、遊技者が遊技の用に供することができる遊技媒体の総数を電磁的方法により記録し、表示することができるものとすればよい。
また、この場合、遊技媒体管理装置は、遊技者が、記録された遊技媒体数を示す信号を、外部の遊技媒体取扱装置に対して自由に送信させることできる性能を有し、また、遊技者が直接操作する場合のほか、記録された遊技媒体数を減ずることができない性能を有し、また、外部の遊技媒体取扱装置との間に外部接続端子板(不図示)が設けられる場合には、その外部接続端子板を介してでなければ、遊技者が、記録された遊技媒体数を示す信号を送信できない性能を有することが望ましい。
遊技機には上記の他、遊技者が操作可能な貸出操作手段、返却(精算)操作手段、外部接続端子板が設けられ、遊技媒体取扱装置には紙幣等の有価価値の投入口、記録媒体(例えばICカード)の挿入口、携帯端末から電子マネー等の入金を行うための非接触通信アンテナ等、その他貸出操作手段、返却操作手段等各種操作手段、遊技媒体取扱装置側外部接続端子板が設けられるようにしてもよい(いずれも不図示)。
その際の遊技の流れとしては、例えば、遊技者が遊技媒体取扱装置に対しいずれかの方法で有価価値を入金し、上記いずれかの貸出操作手段の操作に基づいて所定数の有価価値を減算し、遊技媒体取扱装置から遊技媒体管理装置に対し減算した有価価値に対応する遊技媒体を増加させる。そして遊技者は遊技を行い、さらに遊技媒体が必要な場合には上記操作を繰り返し行う。その後遊技の結果所定数の遊技媒体を獲得し、遊技を終了する際にはいずれかの返却操作手段を操作することにより遊技媒体管理装置から遊技媒体取扱装置に対し遊技媒体数を送信し、遊技媒体取扱装置はその遊技媒体数を記録した記録媒体を排出する。遊技媒体管理装置は遊技媒体数を送信したときに自身が記憶する遊技媒体数をク
リアする。遊技者は排出された記録媒体を景品交換するために景品カウンター等に持っていくか、又は他の台で記録された遊技媒体に基づいて遊技を行うために遊技台を移動する。
なお、上記例では全遊技媒体を遊技媒体取扱装置に対して送信したが、遊技機又は遊技媒体取扱装置側で遊技者が所望する遊技媒体数のみを送信し、遊技者が所持する遊技媒体を分割して処理することとしてもよい。また、記録媒体を排出するだけに限らず、現金又は現金等価物を排出するようにしてもよいし、携帯端末等に記憶させるようにしもよい。また、遊技媒体取扱装置は遊技場の会員記録媒体を挿入可能とし、会員記録媒体に貯留して後日再遊技可能とするようにしてもよい。
また、遊技機又は遊技媒体取扱装置において、図示しない所定の操作手段を操作することにより遊技媒体取扱装置又は遊技媒体管理装置に対し遊技媒体又は有価価値のデータ通信をロックするロック操作を実行可能としてもよい。その際にはワンタイムパスワード等遊技者にしか知りえない情報を設定することや遊技機又は遊技媒体取扱装置に設けられた撮像手段により遊技者を記憶するようにしてもよい。
なお、この遊技媒体管理装置は、上述のように、メダルレスでのみ遊技を可能とするものであってもよいし、物理的な遊技者の動作によって遊技媒体が投入され(掛けられ)、遊技媒体が払い出される形態、及びメダルレスで遊技を可能とする形態、双方の形態で遊技を可能とするものであってもよい。この場合には、遊技媒体管理装置が、上述のセレクタ66やホッパー装置51を直接的に制御する方式を採用することもできるし、これらが主制御回路(主制御基板)によって制御され、その制御結果が送信されること基づいて、遊技者が遊技の用に供することができる遊技媒体の総数を電磁的方法により記録し、表示する制御を行い得る制御を可能とする方式を採用することもできる。
また、上記では、遊技媒体管理装置を、パチスロ遊技機に適用する場合について説明しているが、上述した遊技球を用いるスロットマシンや封入式遊技機においても同様に遊技媒体管理装置を設け、遊技者の遊技媒体が管理されるようにすることもできる。
このように、上述した遊技媒体管理装置を設けることにより、遊技媒体が物理的に遊技に供される場合と比べて、遊技機内部のセレクタやホッパー装置等を減らすことができ、遊技機の原価及び製造コストを削減できるのみならず、遊技者が直接遊技媒体に接触しないようにすることもでき、遊技環境が改善し、騒音も減らすことができるとともに、装置を減らしたことにより遊技機の消費電力を減らすことにもなる。また、遊技媒体や遊技媒体の投入口や払出口を介した不正行為を防止することができる。すなわち、遊技機をとりまく種々の環境を改善することができる遊技機を提供することが可能となる。
以上の実施形態に基づき、本発明の概要を以下に列挙する。
従来の遊技機には、筐体の下方に設けられた投射手段から上方に向けて光を投射するとともに、筐体の内部に設けられた反射面で前方に向けて光を反射することにより、前方のスクリーン(被投影部)に映像を投影する、いわゆる透過型のプロジェクタ装置を表示装置として備えたものがある(例えば、特開2005−99743号公報参照)。
また、この種の表示装置としては、遊技機に対応して遊技に関する各種の情報を表示する遊技用表示装置があり、このような遊技用表示装置をプロジェクタ装置により構成することが提案されている。
しかしながら、近年においては、遊技場のレイアウトや視覚的効果、さらには対応する遊技機のデザインなどにも応じた遊技用表示装置の表示形態が望まれるところ、プロジェクタ装置を遊技用表示装置に適用するだけでは、そのような表示形態を自由に変更することができず、表示形態のデザイン性や多様性において改善すべき余地があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、例えば遊技場や遊技機に応じて表示形態を自由に変更することができ、表示形態のデザイン性や多様性を高めることができる遊技用表示装置を提供することを目的とする。
(付記A1)
本発明の一側面に係る遊技用表示装置(例えば、遊技用表示装置1)は、遊技に関する情報を投影像として表示するための光を投射する投射手段(例えば、プロジェクタ本体12)と、前記投射手段から投射された光が通過する光通過面(例えば、開口面10A)と、前記光通過面を通過した光が透過することで投影像が投影される被投影部(例えば、スクリーン110A)と、を備え、前記被投影部は、投影像が投影される表示面(例えば、(第1)表示面1101)を有し、前記光通過面に対して取り替え可能に配置され、前記表示面は、前記被投影部の取り替えに応じて投影像の視覚的印象を変化可能に構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、被投影部を取り替えることで表示面における投影像の視覚的印象を変化させることができるので、例えば遊技場のレイアウトや遊技機のデザインに応じて被投影部を取り替えるだけで表示形態を自由に変更することができ、表示形態のデザイン性や多様性を高めることができる。
(付記A2)
本発明の好ましい実施の形態は、前記表示面とは異なる他の表示面(例えば、発光面111a)を少なくとも有し、前記他の表示面は、投影像の表示とは別方式による表示が可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、投影像を表示する表示面と他の表示面とに分けて遊技に関する情報を表示することができ、さらに、例えば他の表示面においては、投影像の表示とは別方式による表示が可能であるので、表示形態のデザイン性や多様性をより一層高めることができる。
従来の遊技機には、筐体の下方に設けられた投射手段から上方に向けて光を投射するとともに、筐体の内部に設けられた反射面で前方に向けて光を反射することにより、前方のスクリーン(被投影部)に映像を投影する、いわゆる透過型のプロジェクタ装置を表示装置として備えたものがある(例えば、特開2005−99743号公報参照)。
また、この種の表示装置としては、遊技機に対応して遊技に関する各種の情報を表示する遊技用表示装置があり、このような遊技用表示装置をプロジェクタ装置により構成することが提案されている。このようなプロジェクタ装置には、スクリーンを凹凸状に変形することにより、視覚的効果を高めたものもある(例えば、特開2012−147828号公報参照)。
しかしながら、上記特開2012−147828号公報に記載のものでは、スクリーンの表裏全体が凹凸状となるため、投射手段からスクリーンまでの投影距離が凹凸に応じて著しく不均等となり、このような凹凸状のスクリーンを透過型のプロジェクタ装置に適用した場合は、投射レンズや反射面などといった光学系の調整や配置が複雑になるという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、投影用の光学系を複雑化することなく簡素な構成としつつも視覚的効果を容易に高めることができる遊技用表示装置を提供することを目的とする。
(付記B1)
本発明の一側面に係る遊技用表示装置(例えば、遊技用表示装置1)は、遊技に関する情報を投影像として表示するための光を投射する投射手段(例えば、プロジェクタ本体12)と、前記投射手段から投射された光により投影像が投影される被投影部(例えば、スクリーン110A)と、を備え、前記被投影部は、前記投射手段から投射された光が入射する入射面(例えば、入射面1100)と、前記入射面に入射した光が透過することで投影像が投影される表示面(例えば、(第1)表示面1101)と、を有し、前記入射面は、一様な面で構成され、前記表示面は、第1領域と、当該第1領域とは異なる厚みを設けて区画された第2領域とを少なくとも有することを特徴とする。
このような構成によれば、被投影部の入射面が一様な面で構成され、投射手段から入射面までの距離が一定になるので、投射手段から入射面までの投影用の光学系を簡素に構成することができる一方、表示面の第1領域と第2領域とで厚みが異なるようにするだけで、投影像の視覚的印象を変化させることで視覚的効果を容易に高めることができる。
(付記B2)
本発明の好ましい実施の形態は、前記投射手段から投射された光が通過する光通過面(例えば、開口面10A)を備え、前記被投影部は、前記光通過面に対して取り替え可能に配置されることを特徴とする。
このような構成によれば、光通過面に配置される被投影部を取り替えるだけで表示面における投影像の視覚的印象を変化させることができるので、表示形態を自由に変更することができるとともに、表示形態のデザイン性や多様性を高めることができる。
従来の遊技機には、シート部材(装飾シート)を備え、このシート部材の裏面に光を照射してシート部材に描かれた絵柄(画像)を表面側から視認可能とすることにより、視覚的効果を高めたものがある(例えば、特開2013−165868号公報参照)。
また、遊技機に対応して遊技に関する各種の情報を表示する遊技用表示装置があり、このような遊技用表示装置にも、シート部材を適用することが提案されている。
しかしながら、上記特開2013−165868号公報に記載のものでは、比較的薄いシート部材の特性上、光の明暗を調節し難いため、シート部材上に表示される画像のコントラストを変化させることが難しいという難点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、シート部材に表示される画像のコントラストを簡単に変化させることができ、ひいては視覚的効果を容易に高めることができる遊技用表示装置及び遊技機を提供することを目的とする。
(付記C1)
本発明の一側面に係る遊技用表示装置(例えば、遊技用表示装置1)は、光を発する発光手段と、前記発光手段からの光を裏面側から表面側へと導くための複数の導光部を有し、互いに対向するように配置される複数のシート部材と、前記複数のシート部材のうち少なくとも一方のシート部材を他方のシート部材に対して相対的に変位可能として第1位置と第2位置との間で移動させる駆動手段と、を備え、前記一方のシート部材が前記第1位置にある場合、当該一方のシート部材の前記複数の導光部は、前記他方のシート部材の前記複数の導光部と部分的あるいは全体的に重なり、前記一方のシート部材が前記第1位置から前記第2位置へと移動した場合、当該一方のシート部材の前記複数の導光部は、前記他方のシート部材の前記複数の導光部に対して位置ずれした状態になることを特徴とする。
このような構成によれば、例えば一方のシート部材が第1位置から第2位置へと移動するのに従い、双方のシート部材における導光部どうしの重なった部分が徐々に小さくなり、これらの導光部を通じて裏面側の発光手段から表面側へと導かれる光が次第に減少する。すなわち、一方のシート部材を他方のシート部材に対して適宜変位させるようにし、双方の導光部どうしの重なり具合に応じて照度を変化させることができるので、互いに対向した複数のシート部材によって表示される画像のコントラストを照度調整によって簡単に変化させることができ、ひいては視覚的効果を容易に高めることができる。
(付記C2)
本発明の好ましい実施の形態は、遊技に関する情報を投影像として表示するための光を投射する投射手段(例えば、プロジェクタ本体12)と、前記投射手段を収容する本体部(例えば、筐体10)と、前記投射手段から投射された光により投影像が投影される被投影部(例えば、スクリーン110A)と、前記被投影部を保持しつつ前記本体部を外装するカバー部(例えば、スクリーンユニット11A)と、を備え、前記一方のシート部材は、前記本体部に設けられ、前記他方のシート部材は、前記カバー部に設けられ、前記カバー部は、前記本体部に対して取り替え可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、被投影部と一体にカバー部を取り替えることで投影部における投影像の視覚的印象を変化させることができるので、例えば遊技場のレイアウトや遊技機のデザインに応じてカバー部を取り替えるだけで投影像の表示形態を自由に変更することができ、表示形態のデザイン性や多様性を高めることができる。
(付記C3)
本発明の他の側面に係る遊技機(例えば、パチンコ遊技機2a、パチスロ遊技機2b)は、光を発する発光手段と、前記発光手段からの光を裏面側から表面側へと導くための複数の導光部を有し、互いに対向するように配置される複数のシート部材と、前記複数のシート部材のうち少なくとも一方のシート部材を他方のシート部材に対して相対的に変位可能として第1位置と第2位置との間で移動させる駆動手段と、を備え、前記一方のシート部材が前記第1位置にある場合、当該一方のシート部材の前記複数の導光部は、前記他方のシート部材の前記複数の導光部と部分的あるいは全体的に重なり、前記一方のシート部材が前記第1位置から前記第2位置へと移動した場合、当該一方のシート部材の前記複数の導光部は、前記他方のシート部材の前記複数の導光部に対して位置ずれした状態になることを特徴とする。
このような構成によれば、本発明の一側面に係る遊技用表示装置と同様の作用効果を奏する遊技機を実現することができる。
遊技用表示装置及び遊技機を含む遊技システムとしては、例えば特開2015−96100公報に記載されたものが知られている。しかしながら、この遊技システムでは、本発明のような遊技用表示装置や遊技機としての構成や機能を有さないことから、興趣の向上を図ることができなかった。本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、興趣の向上を図ることができる遊技用表示装置及び遊技機を提供することを目的とする。
(付記D1)
本発明の一側面に係る遊技用表示装置は、遊技に関する情報を投影像として表示するための光を投射する投射手段と、前記投射手段から投射された光が通過する光通過面と、前記光通過面を通過した光が透過することで投影像が投影される被投影部と、を備え、前記被投影部は、投影像が投影される表示面を有し、前記光通過面に対して取り替え可能に配置され、前記表示面は、前記被投影部の取り替えに応じて投影像の視覚的印象を変化可能に構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、被投影部を取り替えることで表示面における投影像の視覚的印象を変化させることができるので、例えば遊技場のレイアウトや遊技機のデザインに応じて被投影部を取り替えるだけで表示形態を自由に変更することができ、表示形態のデザイン性や多様性を高めることができる。
(付記D2)
本発明の好ましい実施の形態は、前記表示面とは異なる他の表示面を少なくとも有し、前記他の表示面は、投影像の表示とは別方式による表示が可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、投影像を表示する表示面と他の表示面とに分けて遊技に関する情報を表示することができ、さらに、例えば他の表示面においては、投影像の表示とは別方式による表示が可能であるので、表示形態のデザイン性や多様性をより一層高めることができる。
また、本発明は、例えばパチンコ機やパチスロ機といった遊技機に対応する遊技用表示装置に関する。
従来の遊技機には、筐体の下方に設けられた投射手段から上方に向けて光を投射するとともに、筐体の内部に設けられた反射面で前方に向けて光を反射することにより、前方のスクリーン(被投影部)に映像を投影する、いわゆる透過型のプロジェクタ装置を表示装置として備えたものがある(例えば、特開2005−99743号公報参照)。
また、この種の表示装置としては、遊技機に対応して遊技に関する各種の情報を表示する遊技用表示装置があり、このような遊技用表示装置をプロジェクタ装置により構成することが提案されている。
しかしながら、近年においては、遊技場のレイアウトや視覚的効果、さらには対応する遊技機のデザインなどにも応じた遊技用表示装置の表示形態が望まれるところ、プロジェクタ装置を遊技用表示装置に適用するだけでは、そのような表示形態を自由に変更することができず、表示形態のデザイン性や多様性において改善すべき余地があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、表示形態のデザイン性や多様性及び視覚的効果を高めることができる遊技用表示装置を提供することを目的とする。
(付記E1)
上記の目的を達成するために、本発明に係る遊技用表示装置は、遊技用表示装置の筐体(10)内に設けられ遊技に関する情報を投影像として表示するための光を投射する投射手段(プロジェクタ本体12)と、前記投影像が投影される被投影部(スクリーン110A)と、を有する遊技用表示装置において、前記被投影部の少なくとも1つの縁部(例えば、被投影部の下縁部)の近傍に設けられ、少なくとも1つの発光素子が搭載された基板(70)と、前記被投影部の前記縁部に対向する縁部(例えば、被投影部の上縁部)に設けられた乱反射部(72)と、前記基板と前記筐体との間に形成された間隙部に設けられた遮光部材(73)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、投射手段による投影像に加え、投影画面の少なくとも一つの縁部を縁取るような発光手段を備えることで、表示形態の視覚的効果及び装飾効果を高めることができる。
また、発光素子から筐体内部への漏洩光の発生を防止することで、照射効率を高めるとともに、被投影部へ投影される投影画像の明度や解像度に影響を及ぼすことがない。
(付記E2)
また、本発明に係る遊技用表示装置は、前記被投影部はそれぞれ所定厚みを有する導光部(入射面1100)と表示部(表示面1101)からなり、前記導光部は前記発光素子からの光を前記乱反射部に導くことを特徴とする。本発明によれば、発光素子からの光を効率的に乱反射部に導くことができる。
本発明によれば、表示形態のデザイン性や多様性及び視覚的効果を高めることができる遊技用表示装置を提供することができる。
また、本発明は、例えばパチンコ機やパチスロ機といった遊技機に対応する遊技用装置に関する。
従来の遊技機には、種々の遊技用装置が接続され、遊技機から送信される情報に基づく制御が行われる。例えば、遊技機には、遊技結果等の統計情報を表示する遊技用表示装置(所謂、データ表示機)が接続可能となっている。遊技用表示装置では、ボーナスゲーム等の当り回数や前回当り遊技状態終了後からのゲーム数、さらには当り遊技状態中のメダルの獲得枚数等といった遊技情報が表示可能である(特開2005−99743号公報参照)。
一般的に、遊技用表示装置には呼出ボタンが設けられ、遊技機にトラブルが発生した場合等には、遊技者によって呼出ボタンが押下されることで、遊技用表示装置に設けられたランプや島のコーナーに設けられたコーナーランプが点灯され、係員の注意を引くことが可能となっている。
ところで、一般的な呼出ボタンは遊技者による押下により押下方向に移動する可動式であり、その移動を検出するセンサからの信号に基づきランプの点灯制御が行われる。このような可動式の呼出ボタンは、構造的に移動部分に隙間が存在するため水分やホコリ等が入り込み易く、さらには遊技機にトラブルが発生した場合には遊技を早く継続したい遊技者が呼出ボタンを連打し稼働箇所が疲労する可能性があり、これらを要因とする故障が発生し易いという問題があった。また、遊技者は、通常時は主に遊技を行うことに対して注意を払うため、このような呼出ボタンの配置態様には注意を払うことが少なく、何らかのトラブルが発生した際に、初めて呼出ボタンがどこに配置されているかを探すことが多い。従って、呼出ボタンが遊技者にとって分かりやすい位置に配置されていることが好ましい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、故障の可能性を軽減することが可能であり、また遊技者にとって操作箇所が分かりやすい遊技用装置を提供することを目的とする。
(付記F1)
上記の目的を達成するために、本発明に係る遊技用装置(遊技用装置F1)は、
遊技者がタッチするタッチ領域(タッチ領域F1021a)に透光性を有するデザイン部(デザイン部F1021b)が設けられた外装パネル(外装パネルF1021)と、
透光性を有し、前記外装パネルの裏側において前記タッチ領域に対応付けて設けられ、前記タッチ領域へのタッチ入力を検出するタッチセンサ(タッチセンサF1022)と、
光源(LEDアレイF1024)と、
前記タッチセンサの裏側に設けられ、前記光源からの光を前記外装パネルの前記デザイン部の方向へ導く導光板(導光板F1023)と、
前記光源の点灯制御を行う制御手段(制御回路F10250)と、を有していることを特徴とする。
上記の構成によれば、タッチ領域に遊技者からのタッチ入力があった場合、タッチセンサがタッチ入力を検出する。一方、制御手段は、光源の点灯制御によって点灯し、光源からの光がデザイン部へ導光されて、遊技者はデザイン部からの光を視認することが可能となる。このような構成により、外装パネルのタッチ領域におけるデザイン部が光源からの光によって照射されるので、遊技者はタッチすべき場所を認識しやすくなり、さらに従来の呼出ボタンのように可動式ではなく、入力は平面的に形成されたタッチ領域に対して行われるため、稼働箇所にホコリ等が入ることによる故障や、可動部の疲労による故障を防止することが可能となる。
(付記F2)
また、本発明に係る遊技用装置において、
前記制御手段は、前記タッチ領域へのタッチ入力があった場合に、前記光源の点灯態様を変更させる制御を行ってもよい。
上記の構成によれば、遊技者は、自身のタッチが入力されたことを、デザイン部を照明する光源の点灯態様が変更されることによって認識することができる。これにより、係員が呼び出されるまで遊技者がタッチ領域を何度もタッチし、タッチ領域の表面が劣化してしまうことを防止することができる。
(付記F3)
また、本発明に係る遊技用装置において、
基体(基体G101)に着脱自在に配置され、所定形状の開口(開口G61a)が厚み方向に貫通するように形成された透光性を有する導光板(導光板G61)と、
当該導光板の前記開口を形成する開口側端面(開口側端面G61b)と対向する位置に、それぞれ配置された複数の導光板用光源(LEDG60A)と、を有し、
前記複数の導光板用光源は、前記開口側端面に沿って並設するように配置され、
前記導光板には、前記複数の導光板用光源から前記開口側端面を介して前記導光板内に導光される光の一部を、当該導光板の厚み方向に反射させる反射加工を施した反射部(反射部G61d)が形成されており、
前記制御手段は、前記タッチ領域へのタッチ入力があった場合に、前記複数の導光板用光源を特定の点灯態様に変更させる制御を行ってもよい。
上記構成によれば、遊技者のタッチ入力に応じて、複数の光源から出射される光は、特定の点灯態様となり、導光板内において放射状に広がって外側端面に到達することで導光板の周囲全体を環状に照明することが可能となり遊技用装置のいずれの方向からでも特定の点灯態様に照明されている導光板が視認可能となり、遊技場の管理者は、タッチ入力が行われた遊技用装置が取り付けられる遊技機を特定しやすくなる。さらに、導光板の表面から出射される光によってデザイン性を向上させることができ、尚且つ導光板は基体から着脱自在であるので異なるデザインの反射加工が施された導光板に取り換え可能であるため遊技用装置を様々な種類の遊技機に適用することが可能となる。
(付記F4)
また、本発明に係る遊技用装置において、
前記制御手段は、前記タッチ領域へのタッチ入力があったタイミングからの経過時間に応じて、前記複数の導光板用光源の点灯態様を変化させる制御を行ってもよい。
上記構成によれば、遊技場の管理者は、遊技者がタッチ入力したタイミングからの時間を導光板の点灯態様を視認することで遊技機から離れた位置であっても一目で判別可能となり、タッチ入力が行われた遊技用装置が複数あった場合でも対応の優先順位を付けることが可能となることで、遊技者に対し適切なサービスを行うことが可能となる。
本発明によれば、故障の可能性を軽減することが可能であり、また遊技者にとって操作箇所が分かりやすい遊技用装置を提供することができる。
従来の遊技機には、種々の遊技用装置が接続され、遊技機から送信される情報に基づく制御が行われる。例えば、遊技機には、遊技結果等の統計情報を表示する遊技用表示装置(所謂、データ表示機)が接続可能となっている。遊技用表示装置は、ボーナスゲーム等の当り回数や前回当り遊技状態終了後からのゲーム数、さらには当り遊技状態中のメダルの獲得枚数等といった遊技情報が表示や遊技情報に基づく演出が可能に構成される。
一般的に、データ表示機は、遊技機が有する外部端子板を介して、遊技機からの情報を受信するように構成され、遊技機からの情報に基づいて遊技情報の表示や演出等を行う。例えば、特開2016−036585号公報では、データ表示機は、遊技機からの情報に基づいて、遊技機における演出と連動した演出を行うように構成されている。
ところで、一般的な外部端子板がデータ表示機への信号の送信に用いることができる端子数には制限があり、信号の種類ごとに端子を用いる必要があるため、遊技機からデータ表示機へ送ることが可能な遊技情報の種類は限られたものであった。従って、データ表示機が遊技情報に基づく演出パターンを増加させることは困難であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遊技情報に基づく演出パターンを増加させることが可能な遊技用装置、及び、遊技システムを提供することを目的とする。
(付記G1)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯態様に応じた態様の演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯態様に応じた態様の演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機の外部端子板から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。
(付記G2)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と外部に信号を送信可能な端子板とを有する遊技機(遊技機H2)に個別に設けられ、前記遊技機(遊技機H2)の前記端子板を介して前記遊技機(遊技機H2)が移行し得る前記遊技状態のうち所定種類の遊技状態に関する信号を受信可能にされた遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯態様に基づいて前記所定種類の遊技状態とは異なる遊技状態を判定可能な遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した遊技状態に応じた態様の演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
本発明に係る遊技システムは、
外部に信号を送信可能な端子板を有する遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に個別に設けられ前記遊技機(遊技機H2)の前記端子板を介して前記遊技機(遊技機H2)が移行し得る前記遊技状態のうち所定種類の遊技状態に関する信号を受信可能にされた遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯態様に基づいて前記所定種類の遊技状態とは異なる遊技状態を判定可能な遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した遊技状態に応じた態様の演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、外部に信号を送信可能な端子板から所定種類の遊技状態に関する信号を受信するほかに、所定種類の遊技状態とは異なる遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機の端子板から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。
(付記G3)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技側の演出に用いられ遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記発光手段(トップランプH60)の点灯態様を検出した場合、前記点灯態様が示す遊技状態を判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記遊技状態において前記遊技機(遊技機H2)が実行する前記遊技機(遊技機H2)側の演出に連動した演出を実行可能な演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
前記遊技機(遊技機H2)に配置され遊技側の演出に用いられ遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記発光手段(トップランプH60)の点灯態様を検出した場合、前記点灯態様が示す遊技状態を判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記遊技状態において前記遊技機(遊技機H2)が実行する前記遊技機(遊技機H2)側の演出に連動した演出を実行可能な演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機に配置された発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機から遊技用装置に送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。
(付記G4)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技側の演出に用いられ遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記発光手段(トップランプH60)の点灯態様を検出した場合、前記点灯態様が示す遊技状態を判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記点灯態様が継続されている期間、前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記遊技状態において前記遊技機(遊技機H2)が実行する前記遊技機(遊技機H2)側の演出に連動した演出の実行を継続する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
有する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
遊技側の演出に用いられ遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記発光手段(トップランプH60)の点灯態様を検出した場合、前記点灯態様が示す遊技状態を判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記点灯態様が継続されている期間、前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記遊技状態において前記遊技機(遊技機H2)が実行する前記遊技機(遊技機H2)側の演出に連動した演出の実行を継続する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。また、遊技用装置は、遊技機において点灯態様が継続されている期間、対応する演出の実行を継続する。これにより、点灯態様があれば同じ期間演出を行うという単純な処理で実行可能となり、リソースを軽減し演出パターンの増加に寄与することが可能となる。
(付記G5)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技側の演出に用いられ遊技状態に応じて認識困難な範囲で点滅周期を異ならせる発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記発光手段(トップランプH60)を撮像して画像を取得する画像取得手段と、
前記画像に基づいて点滅周期を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記点滅周期を検出した場合、前記点滅周期が示す遊技状態を判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記遊技状態に対応する演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置(データ表示機H1)は、遊技機(遊技機H2)の遊技状態を、遊技機(遊技機H2)の発光手段(トップランプH60)の点滅周期に基づいて判定し、遊技機(遊技機H2)H2の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機(遊技機H2)から送信される信号の種類には制限があったが、データ表示機(データ表示機H1)H1は、遊技機(遊技機H2)H2の遊技状態毎に異なる点灯態様のトップランプH60の点滅周期で判定するため、遊技機(遊技機H2)H2の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、データ表示機(データ表示機H1)H1は、遊技機(遊技機H2)H2の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
遊技側の演出に用いられ遊技状態に応じて認識困難な範囲で点滅周期を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記発光手段(トップランプH60)を撮像して画像を取得する画像取得手段と、
前記画像に基づいて点滅周期を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記点滅周期を検出した場合、前記点滅周期が示す遊技状態を判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記遊技状態に対応する演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段の点滅周期に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点滅周期の発光手段の点滅周期で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。
(付記G6)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
複数段階からなる一連の遊技側の演出に用いられ前記段階毎に認識困難な範囲で点滅周期を異ならせる発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記発光手段(トップランプH60)を撮像して画像を取得する画像取得手段と、
前記画像に基づいて点滅周期を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記発光手段(トップランプH60)の点滅周期を検出した場合、前記点滅周期に基づいて前記遊技側の演出の何れの段階であるかを判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記段階に対応する演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、を有する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
複数段階からなる一連の遊技側の演出に用いられ前記段階毎に認識困難な範囲で点滅周期を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記発光手段(トップランプH60)を撮像して画像を取得する画像取得手段と、
前記画像に基づいて点滅周期を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記発光手段(トップランプH60)の点滅周期を検出した場合、前記点滅周期に基づいて前記遊技側の演出の何れの段階であるかを判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記段階に対応する演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた複数段階からなる演出を実行する。一般的に遊技機から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態の複数段階からなる一連の演出の各段階を異なる点滅態様の発光手段で判定するため、一時的に発光手段の判定が不可能であっても、復旧時にはいずれの段階の演出が実行されているのかが容易に判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の複雑な演出にも、これに連動する演出を行うことができ、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。
(付記G7)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技側の演出に用いられ遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップラン
プH60)を有した遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記発光手段(トップランプH60)の点灯態様を検出した場合、前記点灯態様が示す遊技状態を判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記遊技状態に対応する演出を選択して当該演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
予め、前記遊技状態毎の終了条件を対応付けて記憶する終了条件記憶手段と、
実行中の前記演出の前記遊技状態に対応する前記終了条件が満足する場合、当該演出を終了させる演出終了手段と、
を有する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
遊技側の演出に用いられ遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が前記発光手段(トップランプH60)の点灯態様を検出した場合、前記点灯態様が示す遊技状態を判定する遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記遊技状態判定手段(制御部H401)が判定した前記遊技状態に対応する演出を選択して当該演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
予め、前記遊技状態毎の終了条件を対応付けて記憶する終了条件記憶手段と、
実行中の前記演出の前記遊技状態に対応する前記終了条件が満足する場合、当該演出を終了させる演出終了手段と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。そして、当該演出の終了条件が成立する場合には、当該演出を終了させる。一般的に遊技機から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。また、終了条件が設定されることで、たとえ発光手段の点灯態様が検出できない事態になっても遊技用装置において可能な限りの演出を実行することが可能となる
(付記G8)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技の演出に用いられる複数色で発光可能な発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記発光手段(トップランプH60)を撮像して画像をフレーム単位で取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段が所定期間内において取得した複数の画像において、前記発光手段(トップランプH60)の発光色が特定数以上である場合、特定の演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
遊技の演出に用いられる複数色で発光可能な発光手段(トップランプH60)と、
前記発光手段(トップランプH60)を撮像して画像をフレーム単位で取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段が所定期間内において取得した複数の画像において、前記発光手段(トップランプH60)の発光色が特定数以上である場合、特定の演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様(点滅態様及び発光色)の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。
(付記G9)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
サーバと通信可能に接続され、遊技の演出に用いられ遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記サーバから前記遊技機(遊技機H2)の機種ごとに設定され前記点灯態様と遊技状態とが対応付けられた演出パターンをダウンロード可能な演出取得手段と、
前記演出取得手段により取得した演出パターンを記憶する記憶手段と、
前記発光手段による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段が検出した前記点灯態様に応じて、前記記憶手段に記憶した前記演出パターンによる演出を実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
本発明に係る遊技システムは、
サーバと、遊技機(遊技機H2)と、前記サーバと通信可能に接続され前記遊技機(遊技機H2)に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)と、を有する遊技システムであって、
遊技の演出に用いられ遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記サーバから前記遊技機(遊技機H2)の機種ごとに設定され前記点灯態様と遊技状態とが対応付けられた演出パターンをダウンロード可能な演出取得手段と、
前記演出取得手段により取得した演出パターンを記憶する記憶手段と、
前記発光手段による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段が検出した前記点灯態様に応じて、前記記憶手段に記憶した前記演出パターンによる演出を選択して実行する演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機の外部端子板から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段をあらかじめサーバからダウンロードした演出パターンで判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、データ表示機は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。
(付記G10)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に通信可能に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記通信によって前記遊技機(遊技機H2)から送信された信号に基づいた演出を実行する信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯状態に応じた態様の演出を実行する点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出と、前記点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出との優先順位を設定可能な優先順位設定手段(図36に示す演出パターンテーブル等)と、
設定された前記優先順位に従って実行する演出を選択する演出選択手段(制御部H401)と、
を有する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に通信可能に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)と、を有する遊技システムであって、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記通信によって前記遊技機(遊技機H2)から送信された信号に基づいた演出を実行する信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯状態に応じた態様の演出を実行する点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出と、前記点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出との優先順位を設定可能な優先順位設定手段(図36に示す演出パターンテーブル等)と、
設定された前記優先順位に従って実行する演出を選択する演出選択手段(制御部H401)と、
を有する。
上記構成によれば、データ表示機は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機の外部端子板から送信される信号の種類には制限があったが、データ表示機は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。また、演出に対応して優先順位が設定されるため、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることによる管理の負荷を軽減することが可能となる。
(付記G11)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と外部に信号を送信可能な端子板とを有する遊技機(遊技機H2)に個別に設けられ、前記遊技機(遊技機H2)の前記端子板を介して前記遊技機(遊技機H2)が移行し得る前記遊技状態のうち所定種類の遊技状態に関する信号を受信可能にされた遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記通信によって前記遊技機(遊技機H2)から送信された信号に基づいて前記所定種類の遊技状態を特定する端子板信号遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯態様に基づいて前記所定種類の遊技状態とは異なる遊技状態を判定可能な遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記所定種類の遊技状態と、前記所定種類の遊技状態とは異なる遊技状態との優先順位を設定可能な優先順位設定手段(図36に示す演出パターンテーブル等)と、
設定された前記優先順位に従って演出を実行する遊技状態を選択する演出選択手段(制御部H401)と、を有する。
本発明に係る遊技システムは、
外部に信号を送信可能な端子板を有する遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に個別に設けられ前記遊技機(遊技機H2)の前記端子板を介して前記遊技機(遊技機H2)が移行し得る前記遊技状態のうち所定種類の遊技状態に関する信号を受信可能にされた遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記通信によって前記遊技機(遊技機H2)から送信された信号に基づいて前記所定種類の遊技状態を特定する外部端子板信号遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯態様に基づいて前記所定種類の遊技状態とは異なる遊技状態を判定可能な遊技状態判定手段(制御部H401)と、
前記所定種類の遊技状態と、前記所定種類の遊技状態とは異なる遊技状態との優先順位を設定可能な優先順位設定手段(図36に示す演出パターンテーブル等)と、
設定された前記優先順位に従って演出を実行する遊技状態を選択する演出選択手段(制御部H401)と、を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、外部に信号を送信可能な端子板から所定種類の遊技状態が送信されるほかに、所定種類の遊技状態所定種類の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機の外部端子板から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。また、遊技状態ごとに優先順位が設定されるため、遊技状態を判定して、優先度の高い遊技状態を選択してこれに対応する演出をおこなえばよく、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることによる管理の負荷を軽減することが可能となる。
(付記G12)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
抽選に基づいて遊技状態を移行させ、前記遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に通信可能に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
前記通信によって前記遊技機(遊技機H2)から送信された信号に基づいた演出を実行する信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯状態に応じた態様の演出を実行する点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出と、前記点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出との優先順位を設定可能な優先順位設定手段(図36に示す演出パターンテーブル等)と、
設定された前記優先順位に従って実行する演出を選択する演出選択手段(制御部H401)と、
前記遊技状態の移行パターンを記憶する移行記憶手段と、
前記演出が実行される毎に前記移行パターンとの照合を行い、前記移行パターンに合致しない場合に、エラーとして検出するエラー検出手段と、
を有する。
本発明に係る遊技システムは、
抽選に基づいて遊技状態を移行させる遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に通信可能に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)と、を有する遊技システムであって、
前記遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
前記通信によって前記遊技機(遊技機H2)から送信された信号に基づいた演出を実行する信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯状態に応じた態様の演出を実行する点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出と、前記点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出との優先順位を設定可能な優先順位設定手段(図36に示す演出パターンテーブル等)と、
設定された前記優先順位に従って実行する演出を選択する演出選択手段(制御部H401)と、
前記遊技状態の移行パターンを記憶する移行記憶手段と、
前記演出が実行される毎に前記移行パターンとの照合を行い、前記移行パターンに合致しない場合に、エラーとして検出するエラー検出手段と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。一般的に遊技機から送信される信号の種類には制限があったが、データ表示機は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。また、演出に対応して優先順位が設定されるため、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることによる管理の負荷を軽減することが可能となる。さらに、遊技状態の移行パターンを記憶しておき、実際の移行がこれに沿わない場合には、エラーを検出することができ、セキュリティー性を向上させることが可能となる。
(付記G13)
本発明に係る遊技用装置(データ表示機H1)は、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)を有した遊技機(遊技機H2)に通信可能に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)であって、
他の遊技用装置(データ表示機H1)と同期した演出を実行可能な同期演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記通信によって前記遊技機(遊技機H2)から送信された信号に基づいた演出を実行する信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯状態に応じた態様の演出を実行する点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出と、前記点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出と、前記同期した演出との優先順位を設定可能な優先順位設定手段(図36に示す演出パターンテーブル等)と、
設定された前記優先順位に従って実行する演出を選択する演出選択手段(制御部H401)と、
を有する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機H2)と、前記遊技機(遊技機H2)に通信可能に個別に設けられる遊技用装置(データ表示機H1)とを有する遊技システムであって、
遊技状態に応じて点灯態様を異ならせる発光手段(トップランプH60)と、
他の遊技用装置(データ表示機H1)と同期した演出を実行可能な同期演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記通信によって前記遊技機(遊技機H2)から送信された信号に基づいた演出を実行する信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記発光手段(トップランプH60)による点灯態様を検出する点灯態様検出手段(カメラユニットH12)と、
前記点灯態様検出手段(カメラユニットH12)が検出した前記点灯状態に応じた態様の演出を実行する点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)と、
前記信号連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出と、前記点灯連動演出実行手段(制御部H401、映像表示部H405、電飾部H406、音声出力部H407等)による演出と、前記同期した演出との優先順位を設定する優先順位設定手段(図36に示す演出パターンテーブル等)と、
設定された前記優先順位に従って実行する演出を選択する演出選択手段(制御部H401)と、
を有する。
上記構成によれば、遊技用装置は、遊技機の遊技状態を、遊技機の発光手段に基づいて判定し、遊技機の遊技状態に応じた演出を実行する。そして、当該演出の終了条件が成立する場合には、当該演出を終了させる。一般的に遊技機の外部端子板から送信される信号の種類には制限があったが、遊技用装置は、遊技機の遊技状態毎に異なる点灯態様の発光手段で判定するため、遊技機の遊技状態を制限されることなく判定することができる。その結果、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることが可能となる。また、複数の遊技用装置が参加する同期演出を含む演出の優先順位が設定されるため、遊技用装置は、遊技機の遊技状態に基づく演出パターンを増加させることによる管理の負荷を軽減することが可能となる。
遊技用装置は、遊技機から受信した情報に基づいて、種々の制御を行う。例えば、遊技用装置の一例である遊技用表示装置は、遊技機から遊技情報を受信し、遊技情報に基づく演出を実行可能に構成されている。
特開2005−074170号公報には、遊技機から当該遊技機の動作状況等の情報を受信し、遊技機の履歴データを表示する遊技用表示装置が示されている。また、特開2005−074170号公報には、遊技用表示装置のCPUにエラーが発生した場合、CPUをリセットすることが示されている。
遊技用装置の制御手段が通信不可能な状態になった場合に、特開2005−074170号公報のように制御手段(CPU)をリセットしてしまうと、遊技機からの情報が保持されず、遊技機の履歴データが得られなくなる事態が生じ得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遊技用装置の制御手段が通信不可能な状態になっても、遊技機の履歴データが得られなくなる事態を回避することが可能な遊技用装置、及び、遊技システムを提供することを目的とする。
(付記H)
本発明に係る遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
第1制御手段(メインCPU1p1)と、
遊技機(遊技機2)及び前記第1制御手段(メインCPU1p1)のそれぞれと通信可能に接続される第2制御手段(サブCPU1p2)と、
前記第2制御手段(サブCPU1p2)と通信可能に接続される記憶手段(RAM1p3)と、を有し、
前記第2制御手段(サブCPU1p2)は、
前記第1制御手段(メインCPU1p1)との通信が可能か否かを判定する判定処理(S80)を実行し、
前記判定処理において前記第1制御手段(メインCPU1p1)との通信が可能と判定された場合(S80:YES)、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記記憶手段(RAM1p3)に格納する格納処理(S81)と、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記第1制御手段(メインCPU1p1)に送信する送信処理(S82)と、を実行し、
前記判定処理において前記第1制御手段(メインCPU1p1)との通信が不可能と判定された場合(S80:NO)、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記第1制御手段(メインCPU1p1)に送信せず前記記憶手段(RAM1p3)に格納する一時保管処理(S83)を実行する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機2)と、遊技用装置(遊技用表示装置1)と、外部記憶装置(サーバ装置4)と、を有する遊技システムであって、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
第1制御手段(メインCPU1p1)と、
前記遊技機(遊技機2)及び前記第1制御手段(メインCPU1p1)のそれぞれと通信可能に接続される第2制御手段(サブCPU1p2)と、
前記第2制御手段(サブCPU1p2)と通信可能に接続される記憶手段(RAM1p3)と、を有し、
前記第2制御手段(サブCPU1p2)は、
前記第1制御手段(メインCPU1p1)との通信が可能か否かを判定する判定処理(S80)を実行し、
前記判定処理において前記第1制御手段(メインCPU1p1)との通信が可能と判定された場合(S80:YES)、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記記憶手段(RAM1p3)に格納する格納処理(S81)と、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記第1制御手段(メインCPU1p1)に送信する送信処理(S82)と、を実行し、
前記判定処理において前記第1制御手段(メインCPU1p1)との通信が不可能と判定された場合(S80:NO)、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記第1制御手段(メインCPU1p1)に送信せず前記記憶手段(RAM1p3)に格納する一時保管処理(S83)を実行し、
前記第1制御手段(メインCPU1p1)は、前記外部記憶装置(サーバ装置4)と通信可能に接続され、前記送信処理(S82)において送信された情報を前記外部記憶装置(サーバ装置4)に送信する。
上記構成によれば、遊技用装置の第1制御手段が通信不可能な状態の場合、遊技用装置の第2制御手段が、遊技機から受信した情報を記憶手段に格納する。したがって、遊技用装置の制御手段が通信不可能な状態になっても、遊技機の履歴データが得られなくなる事態を回避することが可能である。
また、本発明に係る遊技用装置(遊技用表示装置1)において、
前記第2制御手段(サブCPU1p2)は、
前記判定処理において前記第1制御手段(メインCPU1p1)との通信が不可能と判定され(S80:NO)、前記一時保管処理が実行された(S83)後に、前記判定処理において前記第1制御手段(メインCPU1p1)との通信が可能と判定された場合(S84:YES)、
前記格納処理(S85)と、
前記遊技機(遊技機2)から受信した情報と、前記一時保管処理(S83)において前記記憶手段(RAM1p3)に格納された情報とを、前記第1制御手段(メインCPU1p1)に送信する復帰送信処理(S86)と、を実行することが好ましい。
上記構成によれば、遊技用装置の第1制御手段が不可能な状態から通信可能な状態に復帰したときには、これまでに記憶手段に一時保管した情報を第1制御手段に送信することで、遊技機が出力した情報の全てを第1制御手段が受信する。これにより、確実な遊技機の履歴データの取得が可能となる。
遊技用装置は、遊技機から受信した情報に基づいて種々の制御を行ったり、当該情報を外部装置に送信したりする。例えば、遊技用装置の一例である遊技用表示装置は、遊技機から遊技情報を受信し、遊技情報に基づく演出を実行可能に構成されている。
特開2015−16259号公報には、遊技機の外部端子板に、遊技用装置と電気的に絶縁した状態で信号を送受可能とするフォトリレー回路を設ける技術が示されている。
遊技用装置の電源がOFFになっていると、遊技機から遊技用装置に送信された情報は、外部装置に送信されない。特開2015−16259号公報には、このような場合における対処方法について、何ら記載がない。特開2015−16259号公報の技術では、遊技用装置の電源がOFFの状態で、遊技機から遊技用装置に情報が送信されると、当該情報が外部装置に送信されず、種々の不都合が生じ得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遊技用装置の電源がOFFの状態で遊技機から遊技用装置に情報が送信された場合でも、当該情報の外部装置への送信が可能な遊技用装置、及び、遊技システムを提供することを目的とする。
(付記I)
本発明に係る遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
遊技機(遊技機2)及び外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)のそれぞれと通信可能に接続される遊技用装置(遊技用表示装置1)であって、
第1電源(第1電源1x)と、
前記第1電源(第1電源1x)から独立した第2電源(第2電源1y)と、
前記第1電源(第1電源1x)からの電力供給を受けて駆動し、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信する伝達手段(第1フォトカプラ1c1、第2フォトカプラ1c2)と、
前記第2電源(第2電源1y)からの電力供給を受けて駆動する制御手段(制御ユニット1p)と、を有し、
前記第1電源(第1電源1x)及び前記第2電源(第2電源1y)が共にONの場合、前記伝達手段(第1フォトカプラ1c1)が前記遊技機(遊技機2)から受信した情報に変更を加えずに前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信するスルー処理と、前記伝達手段(第1フォトカプラ1c1)が前記遊技機(遊技機2)から受信した情報に変更を加えて前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信可能な変更処理と、を前記制御手段(制御ユニット1p)の制御により選択的に実行し、
前記第1電源(第1電源1x)がONでかつ前記第2電源(第2電源1y)がOFFの場合、前記スルー処理を実行する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機2)と、遊技用装置(遊技用表示装置1)と、外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)と、を有する遊技システムであって、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
前記遊技機(遊技機2)及び前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)のそれぞれと通信可能に接続され、
第1電源(第1電源1x)と、
前記第1電源(第1電源1x)から独立した第2電源(第2電源1y)と、
前記第1電源(第1電源1x)からの電力供給を受けて駆動し、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信する伝達手段(第1フォトカプラ1c1、第2フォトカプラ1c2)と、
前記第2電源(第2電源1y)からの電力供給を受けて駆動する制御手段(制御ユニット1p)と、を有し、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
前記第1電源(第1電源1x)及び前記第2電源(第2電源1y)が共にONの場合、前記伝達手段(第1フォトカプラ1c1)が前記遊技機(遊技機2)から受信した情報に変更を加えずに前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信するスルー処理と、前記伝達手段(第1フォトカプラ1c1)が前記遊技機(遊技機2)から受信した情報に変更を加えて前記外部装置(遊技媒体貸出装置3、サーバ装置4)に送信可能な変更処理と、を前記制御手段(制御ユニット1p)の制御により選択的に実行し、
前記第1電源(第1電源1x)がONでかつ前記第2電源(第2電源1y)がOFFの場合、前記スルー処理を実行する。
上記構成によれば、遊技用装置の第2電源がOFFの状態で遊技機から遊技用装置に情報が送信された場合でも、遊技用装置の第1電源がONであれば、スルー処理が実行され、伝達手段が遊技機から受信した情報が、変更を加えられずに外部装置に送信される。したがって、遊技用装置の電源がOFFの状態で遊技機から遊技用装置に情報が送信された場合でも、当該情報の外部装置への送信が可能である。
遊技用装置は、遊技機から受信した情報に基づいて、種々の制御を行う。例えば、遊技用装置の一例である遊技用表示装置は、遊技機から遊技情報を受信し、遊技情報に基づく演出を実行可能に構成されている。
特開2003−210798号公報には、メイン制御基板と、信号線を介してメイン制御基板に接続するサブ制御基板と、信号線及び電源線を介してサブ制御基板に接続するドライバ基板とを備えた演出装置(遊技用装置)が示されている。
基板間で接続不良が生じた場合に、一方の基板から他方の基板への電力供給が継続されると、他方の基板の部品がショートし破損する問題が生じ得る。特開2003−210798号公報には、当該問題に対する対処方法について、何ら記載がない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、基板間で接続不良が生じた場合でも、部品のショートや破損を防止できる遊技用装置、及び、遊技システムを提供することを目的とする。
(付記J)
本発明に係る遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
遊技機(遊技機2)と通信可能に接続される遊技用装置(遊技用表示装置1)であって、
第1電源(主電源1x1)、及び、前記第1電源(主電源1x1)からの電力供給を受けて駆動する第1制御手段(メインCPU1p1)が搭載された第1基板(メイン基板1m1)と、
前記第1電源(主電源1x1)からの電力供給を受ける第2電源(副電源1x2)、及び、前記第1制御手段(メインCPU1p1)と通信可能に接続されかつ前記第2電源(副電源1x2)からの電力供給を受けて駆動する第2制御手段(サブCPU1p2)が搭載された第2基板(サブ基板1m2)と、を有し、
前記第1制御手段(メインCPU1p1)は、
前記第1基板(メイン基板1m1)と前記第2基板(サブ基板1m2)とが互いに接続されているか否かを判定する第1判定処理(S100)と、
前記第1判定処理において前記第1基板(メイン基板1m1)と前記第2基板(サブ基板1m2)とが互いに接続されていると判定された場合に(S100:YES)、前記第1電源(主電源1x1)から前記第2電源(副電源1x2)への電力供給を開始させる電力供給開始処理(S101)と、
前記電力供給開始処理(S101)において電力供給が開始された後、前記第2制御手段(サブCPU1p2)の駆動の有無を判定する第2判定処理(S103)と、
前記第2判定処理において前記第2制御手段(サブCPU1p2)が駆動しないと判定された場合に(S103:NO)、前記第1電源(主電源1x1)から前記第2電源(副電源1x2)への電力供給を停止させる電力供給停止処理(S105)と、を実行する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機2)と、前記遊技機(遊技機2)と通信可能に接続される遊技用装置(遊技用表示装置1)と、を有する遊技システムであって、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
第1電源(主電源1x1)、及び、前記第1電源(主電源1x1)からの電力供給を受けて駆動する第1制御手段(メインCPU1p1)が搭載された第1基板(メイン基板1m1)と、
前記第1電源(主電源1x1)からの電力供給を受ける第2電源(副電源1x2)、及び、前記第1制御手段(メインCPU1p1)と通信可能に接続されかつ前記第2電源(副電源1x2)からの電力供給を受けて駆動する第2制御手段(サブCPU1p2)が搭載された第2基板(サブ基板1m2)と、を有し、
前記第1制御手段(メインCPU1p1)は、
前記第1基板(メイン基板1m1)と前記第2基板(サブ基板1m2)とが互いに接続されているか否かを判定する第1判定処理(S100)と、
前記第1判定処理において前記第1基板(メイン基板1m1)と前記第2基板(サブ基板1m2)とが互いに接続されていると判定された場合に(S100:YES)、前記第1電源(主電源1x1)から前記第2電源(副電源1x2)への電力供給を開始させる電力供給開始処理(S101)と、
前記電力供給開始処理(S101)において電力供給が開始された後、前記第2制御手段(サブCPU1p2)の駆動の有無を判定する第2判定処理(S103)と、
前記第2判定処理において前記第2制御手段(サブCPU1p2)が駆動しないと判定された場合に(S103:NO)、前記第1電源(主電源1x1)から前記第2電源(副電源1x2)への電力供給を停止させる電力供給停止処理(S105)と、を実行する。
上記構成によれば、第1制御手段は、第1電源から第2電源への電力供給が開始された後、第2制御手段の駆動の有無を判定し、第2制御手段が駆動しないと判定された場合に、第1電源から第2電源への電力供給を停止させる。これにより、基板間で接続不良が生じた場合でも、部品のショートや破損を防止できる。
また、本発明に係る遊技用表示装置(遊技用表示装置1)において、
前記第1制御手段(メインCPU1p1)は、前記電力供給停止処理(S105)の後、さらに前記第1判定処理(S100)を実行することが好ましい。
上記構成によれば、第2制御手段の駆動が確認されないために第1電源から第2電源への電力供給が一旦停止された後、再度、基板間の接続の有無が判定される。そして、基板間の接続が確認されれば、第1電源から第2電源への電力供給が開始され、第2制御手段の駆動が確認されれば、電力供給が継続される。これにより、第1電源から第2電源への電力供給が一旦停止された後でも、基板間の適切な接続が実現されれば、再度電力供給が行われ、第2電源により第2制御手段を駆動させることができる。
遊技用装置は、遊技機から受信した情報に基づいて、種々の制御を行う。例えば、遊技用装置の一例である遊技用表示装置は、遊技機から遊技情報を受信し、遊技情報に基づく演出を実行可能に構成されている。
遊技用装置は、一般に、遊技機から受信した情報を記憶する記憶手段を備えている。記憶手段に記憶された情報に不具合が生じた場合の対処法として、特開2007−72695号公報には、2つのメモリを設け、各メモリへの情報の書き込み及び読み出しを行い、一方のメモリに記憶された情報が正常でない場合、他方のメモリに記憶された情報を読み出して一方のメモリに書き込むことが示されている。
メモリへの情報の書き込み中に電源断等の事象が生じた場合、当該情報が破壊され得る。この場合において、2つのメモリ(記憶手段)に同一の情報(当該破壊された情報)が書き込まれていると、記憶手段の復元を行うことができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、電源断等の事象によって情報が破壊された場合でも記憶手段の復元が可能な、遊技用装置、及び、遊技システムを提供することを目的とする。
(付記K)
本発明に係る遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
遊技機(遊技機2)と通信可能に接続される制御手段(サブCPU1p2)と、
第1記憶手段(第1メモリ1r1)と、
第2記憶手段(第2メモリ1r2)と、を有し、
前記制御手段(サブCPU1p2)は、
同一時点において前記第2記憶手段(第2メモリ1r2)に書き込まれている情報が前記第1記憶手段(第1メモリ1r1)に書き込まれている情報よりも前の情報となるように、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記第1記憶手段(第1メモリ1r1)及び前記第2記憶手段(第2メモリ1r2)のそれぞれにタイミングをずらして書き込む書込処理(S111)と、
所定の条件が満たされた(直近の書き込み中における電源断等の事象が生じた)場合に(S110:YES)、前記第1記憶手段(第1メモリ1r1)に書き込まれている情報を読み出す第1読出処理(S112)と、
前記第1読出処理(S112)において読み出された情報が正常か否かを判定する第1判定処理(S113)と、
前記第1判定処理において前記情報が正常でないと判定された場合に(S113:NO)、前記第2記憶手段(第2メモリ1r2)に書き込まれている情報を読み出す第2読出処理(S114)と、
前記第2読出処理(S114)において読み出された情報を前記第1記憶手段(第1メモリ1r1)に書き込む復元処理(S116)と、を実行する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機2)と、遊技用装置(遊技用表示装置1)と、を有する遊技システムであって、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
前記遊技機(遊技機2)と通信可能に接続される(サブCPU1p2)と、
第1記憶手段(第1メモリ1r1)と、
第2記憶手段(第2メモリ1r2)と、を有し、
前記制御手段(サブCPU1p2)は、
同一時点において前記第2記憶手段(第2メモリ1r2)に書き込まれている情報が前記第1記憶手段(第1メモリ1r1)に書き込まれている情報よりも前の情報となるように、前記遊技機(遊技機2)から受信した情報を前記第1記憶手段(第1メモリ1r1)及び前記第2記憶手段(第2メモリ1r2)のそれぞれにタイミングをずらして書き込む書込処理(S111)と、
所定の条件が満たされた(直近の書き込み中における電源断等の事象が生じた)場合に(S110:YES)、前記第1記憶手段(第1メモリ1r1)に書き込まれている情報を読み出す第1読出処理(S112)と、
前記第1読出処理(S112)において読み出された情報が正常か否かを判定する第1判定処理(S113)と、
前記第1判定処理において前記情報が正常でないと判定された場合に(S113:NO)、前記第2記憶手段(第2メモリ1r2)に書き込まれている情報を読み出す第2読出処理(S114)と、
前記第2読出処理(S114)において読み出された情報を前記第1記憶手段(第1メモリ1r1)に書き込む復元処理(S116)と、を実行する。
上記構成によれば、書込処理で第1記憶手段及び第2記憶手段にタイミングをずらして情報が書き込まれ、同一時点において第2記憶手段に書き込まれている情報が第1記憶手段に書き込まれている情報よりも前の情報となる。ここで、所定の条件が満たされた(電源断等の事象が生じた)場合には、第1記憶手段に書き込まれている情報が読み出され、当該情報が正常でないときは、第2記憶手段に書き込まれている情報(第1記憶手段に書き込まれている情報よりも前の情報)が、第1記憶手段に書き込まれる。これにより、電源断等の事象によって情報が破壊された場合でも、記憶手段の復元が可能である。
また、本発明に係る遊技用装置(遊技用表示装置1)において、
前記制御手段(サブCPU1p2)は、
前記第2読出処理(S114)の後且つ前記復元処理(S116)の前に、前記第2読出処理(S114)において読み出された情報が正常か否かを判定する第2判定処理(S115)を実行し、
前記第2判定処理おいて前記情報が正常であると判定された場合(S115:YES)、前記復元処理(S116)を実行し、
前記第2判定処理おいて前記情報が正常でないと判定された場合(S115:NO)、前記復元処理(S116)を実行せず、前記第1記憶手段(第1メモリ1r1)及び前記第2記憶手段(第2メモリ1r2)を初期化する初期化処理(S117)を実行することが好ましい。
上記構成によれば、第2記憶手段に書き込まれている情報が正常でない場合に、当該正常でない情報が第1記憶手段に書き込まれてしまう事態を回避できる。
遊技用装置は、遊技機から受信した情報に基づいて、種々の制御を行う。例えば、遊技用装置の一例である遊技用表示装置は、遊技機から遊技情報を受信し、遊技情報に基づく演出を実行可能に構成されている。
特開2007−7031号公報には、遊技機からの情報を記憶する外部記憶装置を備えた遊技用装置が示されている。
ところで、外部記憶装置(記憶手段)の作動中に、遊技用装置の電源に異常(電源断等)が生じた場合、記憶手段に不具合が生じ得る。特開2007−7031号公報には、当該問題に対する対処方法について、何ら記載がない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、記憶手段の作動中に遊技用装置の電源に異常が生じた場合でも、記憶手段に不具合が生じることを防止できる遊技用装置、及び、遊技システムを提供することを目的とする。
(付記L)
本発明に係る遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
遊技機(遊技機2)と通信可能に接続される制御手段(メインCPU1p1)と、
前記制御手段(メインCPU1p1)と通信可能に接続された記憶手段(SSD1l)と、
前記記憶手段(SSD1l)に電力を供給する電力供給手段(DC/DCコンバータ1j)と、を有し、
前記電力供給手段(DC/DCコンバータ1j)は、電力を蓄える蓄電手段(コンデンサ1k)を搭載し、
前記制御手段(メインCPU1p1)は、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)の電源に異常が生じたか否かを判定する判定処理(S122)と、
前記判定処理において前記電源に異常が生じたと判定された場合に(S122:YES)、前記記憶手段(SSD1l)に対して終了コマンドを送信する終了コマンド送信処理(S123)と、を実行する。
本発明に係る遊技システムは、
遊技機(遊技機2)と、遊技用装置(遊技用表示装置1)と、を有する遊技システムであって、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)は、
遊技機(遊技機2)と通信可能に接続される制御手段(メインCPU1p1)と、
前記制御手段(メインCPU1p1)と通信可能に接続された記憶手段(SSD1l)と、
前記記憶手段(SSD1l)に電力を供給する電力供給手段(DC/DCコンバータ1j)と、を有し、
前記電力供給手段(DC/DCコンバータ1j)は、電力を蓄える蓄電手段(コンデンサ1k)を搭載し、
前記制御手段(メインCPU1p1)は、
前記遊技用装置(遊技用表示装置1)の電源に異常が生じたか否かを判定する判定処理(S122)と、
前記判定処理において前記電源に異常が生じたと判定された場合に(S122:YES)、前記記憶手段(SSD1l)に対して終了コマンドを送信する終了コマンド送信処理(S123)と、を実行する。
上記構成によれば、遊技用装置の電源に異常が生じた場合、制御手段は、記憶手段に終了コマンドを送信する。記憶手段は、蓄電手段により蓄えられた電力を受けて、終了処理を完了させることができる。これにより、記憶手段の作動中に遊技用装置の電源に異常が生じた場合でも、記憶手段に不具合が生じることを防止できる。
また、本発明に係る遊技用装置(遊技用表示装置1)において、
前記制御手段(メインCPU1p1)は、
前記終了コマンド送信処理(S123)を実行した後、前記記憶手段(SSD1l)との通信を行わないことが好ましい。
上記構成によれば、記憶手段は、終了処理中に、制御手段からの新たなアクセスが禁止され、新たな書き込み処理等が行われないことで、終了処理を適切かつ速やかに完了させることができる。また、制御手段は、記憶手段の終了処理が完了するのとは無関係に、他のシステムの終了処理等を実行できる。したがって、記憶手段の終了処理を含むシステム全体の終了処理を、最小限の時間で完了させることができる。
特開2008−167874号公報には、画像表示装置を備えた遊技機が開示されている。かかる遊技機においては、画像表示装置全体を制御する制御基板を内部に収容する筐体としての略直方体のフレームが、遊技盤の背面側に取り付けられている。フレームの上面部には、フレーム内の空気を排出する排気口が形成されている。これにより、制御基板で発生した熱により温度が上昇したフレーム内の空気を排気口から排出することができるので、フレーム内の温度が高くなりすぎるのを抑制することができる。
上述のような制御基板を収容するフレームは、例えば、パチンコ機が並べられた島の上方に設置された補給樋から落下した遊技球が、排気口上に乗ってしまう場合がある。このように、排気口から排出される空気の流れだけでは除去できないような重さの異物が排気口の上部に堆積した場合、異物により排気口が塞がれることで排気効率が低下する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり空気を排出する排出口が異物で塞がれるのを抑制することができる基板収容ケースを提供することを目的とする。
(付記M)
本発明に係る基板収容ケース(制御ユニット9)は、
電子部品が実装された基板(基板91)と、
前記基板(基板91)を内部に収容可能な基板ケース(基板ケース93)と、
前記基板ケース(基板ケース93)の内部の空気を前記基板ケース(基板ケース93)の外部へ排出可能な排気手段(排気ファン99)と、を備え、
前記基板ケース(基板ケース93)は、その上部に前記排気手段(排気ファン99)から排出される空気を前記基板ケース(基板ケース93)の外部に排出可能な排出口(排出口93a)を有し、
前記排出口(排出口93a)は、水平面に対して傾斜状に形成されている。
上記構成によれば、排出口が水平面に対して傾斜状に形成されているので、排出口上に異物が乗った場合であっても、排出口の傾斜に沿って異物を排出口よりも下方に落下させることができる。したがって、異物によって排出口が塞がれるのを抑制することができる。
また、本発明に係る基板収容ケース(制御ユニット9)において、
前記排出口(排出口93a)には、前記排出口(排出口93a)の周縁部から中心部に向けて高くなるようなリブ(リブ98a、リブ98c)が形成されている。
上記構成によれば、排出口の中心部に異物が来た場合であっても、リブに沿って排出口の外側に異物を落下させることができる。
従来の遊技機には、種々の遊技用装置が接続されている。遊技用装置は、その内部に各種の電子機器を備えており、遊技機から送信される情報に基づく制御が行われる。特開2016−047306号公報には、カメラユニットを備えた遊技用装置が開示されている。
上述のような遊技用装置において、電子機器が収容された収容ユニットを遊技用装置の取付ベースに装着する際、取付けベースに対する収容ユニットの装着方向を間違ってしまう場合がある。収容ユニットの装着方向を間違うことで、誤装着や部材の破損が生じる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり電子機器を収容する収容ケースの誤装着及び部材の破損を避けることができる遊技用装置を提供することを目的とする。
(付記N)
本発明に係る遊技用装置(遊技用装置J1)は、
収容ケース(収容ケースJ121)に電子機器を収容してなる収容ユニット(カメラユニットJ12)と、前記収容ユニット(カメラユニットJ12)を装着可能な取付ベース(液晶ベースJ104、カメラユニットベースJ105)と、を備えた遊技用装置(遊技用装置J1)であって、
前記収容ケース(収容ケースJ121)には、第1面(上面J122a)側に設けられた第1ガイド部(スライド凸部J125)と、前記第1面(上面J122a)とは反対側の第2面(下面J123a)側に設けられており且つ前記第1ガイド部(スライド凸部J125)とは異なる形状の第2ガイド部(凸部J126)と、が形成されており、
前記取付ベース(液晶ベースJ104、カメラユニットベースJ105)には、前記第1ガイド部(スライド凸部J125)を案内する第1案内部(切欠きJ104b)と、前記第2ガイド部(凸部J126)を案内する第2案内部(切欠きJ105a)と、が形成されている。
上記構成によれば、収容ケースの第1面側に設けられた第1ガイド部と、第2面側に設けられた第2ガイド部との形状が異なっている。したがって、第1面と第2面とが本来とは反対になるような姿勢で収容ユニットを取付ベースに装着しようとしても、第1案内部、第2案内部で第1ガイド部、第2ガイド部を案内することはできない。したがって、収容ユニットの誤装着を抑制し、且つ、誤装着による部材の破損も抑制することができる。
また、本発明に係る遊技用装置(遊技用装置J1)において、
前記電子機器は、少なくとも一部分が前記収容ケース(収容ケースJ121)の外部に臨むように前記収容ケース(収容ケースJ121)に収容されており、
前記第2ガイド部(凸部J126)は、前記電子機器の前記収容ケース(収容ケースJ121)の外部に臨んでいる部分の周囲に形成されている。
上記構成によれば、収容ケースの外部に臨む電子機器を第2ガイド部によって保護することができる。
また、本発明に係る遊技用装置(遊技用装置J1)において、
前記電子機器は、光学レンズ(光学レンズJ127)を備えており、
前記第2ガイド部(凸部J126)は、前記光学レンズ(光学レンズJ127)の周囲に形成されている。
上記構成によれば、第2ガイド部によって光学レンズを保護することができるので、光学レンズに傷が付いたり破損したりするのを防止できる。
さらに、本発明に係る遊技用装置(遊技用装置J1)において、
前記第1ガイド部(スライド凸部J125)は、前記第1面(上面J122a)において、前記収容ユニット(カメラユニットJ12)の前記取付ベース(液晶ベースJ104、カメラユニットベースJ105)への取付方向と直交する方向に関して前記収容ケース(収容ケースJ121)の中央からずれた位置に形成されている。
上記構成によれば、取付ベースへの取付方向の前後を本来とは反対になるような姿勢で収容ユニットを取付ベースに装着しようとした場合、第1ガイド部と、第1ガイド部を案内する第1案内部との、取付方向と直交する方向に関する位置関係がずれるため、収容ユニットを装着することができない。したがって、収容ユニットの誤装着をより確実に抑制できる。
加えて、本発明に係る遊技用装置(遊技用装置J1)において、
前記第1ガイド部(スライド凸部J125)の端部は、前記第1面(上面J122a)における前記取付方向の後方側の端部に位置している。
収容ユニットが本来とは異なる姿勢で、取付ベースで画定される収容空間内に少しでも挿入された場合には、部品が破損する可能性がある。上記構成によれば、取付方向の前後を本来とは反対になるような姿勢で収容ユニットを取付ベースに装着しようとした場合、第1ガイド部の端部が取付ベースにおける取付方向の後方側の端縁に当接する。したがって、取付方向の前後を本来とは反対になるような姿勢で、取付ベースで画定される収容空間内に収容ユニットが挿入されることがないので、部品の損傷をより確実に抑制できる。
従来の遊技機や遊技機に接続される遊技用装置などには、外観上の美観を向上させるための装飾用の発光装置が設けられている。その一例として特開2016−116909号公報には、端面より入れた光を面発光させる導光部材と、導光部材の端面に向けて光を照射する複数の発光手段としてのLEDとを含む発光装置を備えた遊技機が開示されている。
上記特開2016−116909号公報に記載の遊技機においては、隣接するLEDを互いに異なる色彩で発光させて導光部材で面発光させた場合、隣接するLEDの発光エリアが部分的に重なって発光色同士が混じり合い、各LEDからの発光色とは異なる色彩の演出が生じる問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、隣接する発光手段からの発光色が混じり合うのを抑制する、発光装置を提供することを目的とする。
(付記O)
本発明に係る発光装置(発光装置2001)は、
複数の発光手段(LED2005)と、前記発光手段(LED2005)からの光を導く導光部材(ライトガイドパネル2010)と、を備えた発光装置(発光装置2001)であって、
前記複数の発光手段(LED2005)は、前記導光部材(ライトガイドパネル2010)に対向する位置に所定の間隔をもって配置され、
前記導光部材(ライトガイドパネル2010)は、第1導光部(第1導光部2015)と、第2導光部(第2導光部2016)と、を有し、
前記第1導光部(第1導光部2015)は、前記発光手段(LED2005)から照射される光が入光する第1入光部(第1入光部2015a)と、前記複数の発光手段(LED2005)のそれぞれに対応して形成され、前記第1入光部(第1入光部2015a)から入光した光を対応する前記発光手段(LED2005)毎の所定の範囲に拡散させつつ一方向に出光する複数の個別導光部(個別導光部2015b)とを含み、
前記第2導光部(第2導光部2016)は、前記複数の個別導光部(個別導光部2015b)から出光された光が入光する第2入光部(第2入光部2016a)と、前記第2入光部(第2入光部2016a)から入光した光を反射する発光部(発光部2016b)と、を含んでいる。
上記構成によれば、複数の発光手段のそれぞれに対応して形成された複数の個別導光部が、第1入光部からの光を発光手段毎の所定の範囲に拡散させつつ一方向に出光するため、発光部における一定の範囲毎に、発光手段毎の光を鮮明に発光させることができる。このため、隣接する発光手段からの発光色が混じり合うのを抑制することができる。
従来の遊技機や遊技機に接続される遊技用装置などには、外観上の美観を向上させるための装飾用の発光装置が設けられている。その一例として特開2016−116909号公報には、端面より入れた光を面発光させる導光部材と、導光部材の端面に向けて光を照射する複数の発光手段としてのLEDとを含む発光装置を備えた遊技機が開示されている。
上記特開2016−116909号公報に記載の遊技機においては、複数のLEDを設置して導光部材の端面から光を入光させることで、導光部材を均一に面発光させているが、例えば、導光部材の外周縁であって、所定の曲率半径を有するアール部(角部)とこのアール部の両端に接続される2つのストレート部とで構成された略L字形状部分の外周縁を発光させる場合、当該アール部を発光させるために、LEDからアール部に向かって放射状に光が照射されるようにLEDが設置することが考えられる。しかしながら、LEDから照射された放射状の光は、アール部では反射して発光しやすいものの、ストレート部のアール部近傍部分では当該光が反射しにくくなって発光しにくくなる。このため、アール部近傍におけるLEDからの光の発光が小さくなるという問題が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、アール部の端部に繋がる各直線部のアール部近傍部分においても光を鮮明に発光させることができる、発光装置を提供することを目的とする。
(付記P)
本発明に係る発光装置(発光装置2001)は、
発光手段(LED2005)と、前記発光手段(LED2005)からの光を導く導光部材(ライトガイドパネル2010)と、を備えた発光装置(発光装置2001)であって、
前記導光部材(ライトガイドパネル2010)は、第1導光部(第1導光部2015)と、第2導光部(第2導光部2016)と、を有し、
前記第1導光部(第1導光部2015)は、前記発光手段から照射される光が入光する第1入光端面(第1入力端面2015a1)と、第1曲率半径を有する曲面であって、前記第1入光端面(第1入力端面2015a1)から入光した光を出光する出光面(出光面2015d1)とを含み、
前記第2導光部(第2導光部2016)は、前記出光面(出光面2015d1)から出光された光が入光する第2入光端面(第2入光端面2016a1)と、前記第2入光端面(第2入光端面2016a1)から入光した光を反射して発光する発光部(発光部2016)とを、含んでおり、
前記発光部(発光部2016)は、前記出光面(出光面2015d1)の法線と交差し、第2曲率半径を有するアール部(アール部2017)と、前記アール部(アール部2017)の一端から直線状に延在し前記出光面(出光面2015d1)の法線と交差する第1直線部(ストレート部2018)と、前記アール部(アール部2017)の他端から前記第1直線部(ストレート部2018)とは交差する方向に直線状に延在し前記出光面(出光面2015d1)の法線と交差する第2直線部(ストレート部2019)とを有しており、
前記発光部(発光部2016)には、前記第1直線部(ストレート部2018)及び前記第2直線部(ストレート部2019)の前記出光面(出光面2015d1)の法線と直交する部分と前記アール部(アール部2017)との間のそれぞれに、前記出光面(出光面2015d1)の法線に直交する方向を面内方向に含む補助発光面(補助発光面2016c2)が形成されている。
上記構成によれば、発光部の第1直線部及び第2直線部の出光面の法線と直交する部分とアール部との間のそれぞれに、補助発光面が形成されているため、出光面から出光された光が補助発光面で発光しやすくなる。このため、アール部の端部に繋がる各直線部のアール部近傍部分においても光を鮮明に発光させることができる。
従来の遊技機や遊技機に接続される遊技用装置などには、外観上の美観を向上させるための装飾用の発光装置が設けられている。その一例として特開2016−116909号公報には、端面より入れた光を面発光させる導光部材と、導光部材の端面に向けて光を照射する複数の発光手段としてのLEDとを含む発光装置を備えた遊技機が開示されている。
しかしながら、上記特開2016−116909号公報に記載の遊技機においては、例えば、ユーザが導光部材及びその近傍の部材を触るなどして、外部からの静電気が導光部材などを介してLEDに伝わって、LED基板が短絡して破損する問題が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、外部からの静電気が導光部材を介して発光手段に伝わって発光手段が短絡して破損するのを抑制することができる、発光装置を提供することを目的とする。
(付記Q)
本発明に係る発光装置(発光装置2001)は、
内部に収容空間を形成可能な外側パネル(外側パネル2030)と、前記収容空間(収容空間2031)に収容される発光手段(LED2005)と、前記発光手段(LED2005)からの光を導く導光部材(ライトガイドパネル2010)と、を備えた発光装置(発光装置2001)であって、
前記導光部材(ライトガイドパネル2010)は、前記発光手段(LED2005)と隣接し前記発光手段(LED2005)から照射される光が入光する入光端面(第1入光端面2015a1)を有する第1部分(第1部分2015a)と、前記入光端面(第1入光端面2015a1)から入光した光を反射して発光する発光部(発光部2016b)が形成された第2部分(第2部分2014)とを有しており、
前記第1部分(第1部分2015a)は、前記収容空間(収容空間2031)に収容されるとともに、前記第2部分(第2部分2014)は、一部が前記収容空間(収容空間2031)の外部に露出しており、
前記導光部材(ライトガイドパネル2010)には、前記導光部材(ライトガイドパネル2010)の表面(後面2016a2)と前記外側パネル(外側パネル2030)の端部(端部2009a)とが隣接している部分から、前記入光端面(第1入光端面2015a1)に至るまでの沿面距離を長くするための突起部(凸部2016a3)が設けられている。
上記構成によれば、導光部材に沿面距離を長くするための突起部が形成されていることで、例えば、ユーザが発光部を触っても、発光手段に静電気が伝わって短絡して破損するのを抑制することができる。
1…遊技用表示装置、2…遊技機、2a…パチンコ遊技機、2b…パチスロ遊技機、3…遊技媒体貸出装置、3a…遊技球貸出装置、3b…メダル貸出装置、10…筐体、11A〜11F…スクリーンユニット、110A〜110F…スクリーン(被投影部)、1100…入射面(導光部)、1101…表示面(表示部)、12…プロジェクタ本体(投射手段)、13…リフレクタ、14…操作ユニット、30…可動装飾シート、40…固定装飾シート、70…基板、71…発光素子(LED)、72…乱反射部、73〜75…遮光部材、G1…遊技用装置、G101…基体、G61a…開口、G61…導光板、G61b…開口側端面、G60A…LED、G61d…反射部、G60…LED基板、G60e・G61e…位置合わせ部、G101e…位置合わせ部材、F1…遊技用装置、F1021b…透光部、F1021…外装パネル、F1021a…タッチ領域、F1022…タッチセンサ、F1024…LEDアレイ、F1023…導光板、F10250…制御回路

Claims (2)

  1. 遊技機及び外部装置のそれぞれと通信可能に接続される遊技用装置であって、
    第1電源と、
    前記第1電源から独立した第2電源と、
    前記第1電源からの電力供給を受けて駆動し、前記遊技機から受信した情報を前記外部装置に送信する伝達手段と、
    前記第2電源からの電力供給を受けて駆動する制御手段と、を有し、
    前記第1電源及び前記第2電源が共にONの場合、前記伝達手段が前記遊技機から受信した情報に変更を加えずに前記外部装置に送信するスルー処理と、前記伝達手段が前記遊技機から受信した情報に変更を加えて前記外部装置に送信可能な変更処理と、を前記制御手段の制御により選択的に実行し、
    前記第1電源がONでかつ前記第2電源がOFFの場合、前記スルー処理を実行することを特徴とする遊技用装置。
  2. 遊技機と、遊技用装置と、外部装置と、を有する遊技システムであって、
    前記遊技用装置は、
    前記遊技機及び前記外部装置のそれぞれと通信可能に接続され、
    第1電源と、
    前記第1電源から独立した第2電源と、
    前記第1電源からの電力供給を受けて駆動し、前記遊技機から受信した情報を前記外部装置に送信する伝達手段と、
    前記第2電源からの電力供給を受けて駆動する制御手段と、を有し、
    前記遊技用装置は、
    前記第1電源及び前記第2電源が共にONの場合、前記伝達手段が前記遊技機から受信した情報に変更を加えずに前記外部装置に送信するスルー処理と、前記伝達手段が前記遊技機から受信した情報に変更を加えて前記外部装置に送信可能な変更処理と、を前記制御手段の制御により選択的に実行し、
    前記第1電源がONでかつ前記第2電源がOFFの場合、前記スルー処理を実行することを特徴とする遊技システム。
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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022006465A (ja) * 2020-06-24 2022-01-13 株式会社三共 遊技機
JP2022006464A (ja) * 2020-06-24 2022-01-13 株式会社三共 遊技機
JP2022015825A (ja) * 2020-07-10 2022-01-21 株式会社三共 遊技機
JP2022015826A (ja) * 2020-07-10 2022-01-21 株式会社三共 遊技機

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