JP2020108267A - 電源システム、輸送用冷凍機、及び車両 - Google Patents

電源システム、輸送用冷凍機、及び車両 Download PDF

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ケワル ダラマシ
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伸太郎 星
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Hiroki Jinno
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Abstract

【課題】小型化及び低コスト化を図ることのできる電源システム、輸送用冷凍機、及び車両を提供することを目的とする。【解決手段】サブエンジンと、サブエンジンによって駆動される圧縮機とを備えるサブエンジン方式の輸送用冷凍機に適用される電源システム50である。電源システム50は、サブエンジンの始動時に限って電力を必要とする第1機器からなる第1負荷群14に対して電力を供給するための第1の蓄電デバイス51と、第1の蓄電デバイス51よりも容量が小さく、第1機器以外の第2機器からなる第2負荷群12に対して電力を供給するための第2の蓄電デバイス52とを備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、電源システム、輸送用冷凍機、及び車両に関するものである。
従来、冷凍車や冷凍トレーラー等に架装される輸送用冷凍機が知られている。
例えば、特許文献1には、輸送用冷凍機を搭載した車両において、走行用のメインエンジンを始動させる際に、スタータに対して電力を供給するためのメインバッテリと、輸送用冷凍機に対して電力を供給するサブバッテリとを備える車両が開示されている。
また、特許文献2には、車両走行用のメインエンジンとは別に、冷凍機専用の駆動源としてサブエンジンを搭載したサブエンジン式の輸送用冷凍機が開示されている。このようなサブエンジン式の輸送用冷凍機では、例えば、コンプレッサの駆動等にサブエンジンが用いられる。
特開2002−162150号公報 特開2018−3716号公報
上記サブエンジン方式の輸送用冷凍機では、一般的に、サブエンジンや各種構成要素(例えば、送風ファン、制御装置、リレー等)の電力源として鉛蓄電池が用いられている。これらの全ての構成要素(サブエンジン、送風ファン、制御装置、リレー等)に対して電力を安定的に供給するためには、大容量のバッテリとする必要があり、バッテリの大型化や高コスト化を招いていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、小型化及び低コスト化を図ることのできる電源システム、輸送用冷凍機、及び車両を提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される圧縮機とを備えるサブエンジン方式の輸送用冷凍機に適用される電源システムであって、前記エンジンの始動時に限って電力を必要とする第1機器のみに対して電力を供給するための第1の蓄電デバイスと、前記第1の蓄電デバイスよりも容量が小さく、前記第1機器以外の第2機器に対して電力を供給するための第2の蓄電デバイスとを備える電源システムである。
上記電源システムによれば、エンジンの始動時に限って電力を必要とする第1機器のみに給電するための第1の蓄電デバイスと、第1機器以外の第2機器に対して給電するための第2の蓄電デバイスとを備えるので、第1の蓄電デバイスの蓄電容量及び第2の蓄電デバイスの蓄電容量を給電先となる負荷の消費電力に応じて最適化することができる。すなわち、エンジンの始動時には他の負荷に比べて大電流が流れるため、エンジン始動時には比較的大きな電力を必要とする。これに対し、エンジン以外の負荷についてはそれほど電流値が大きくないため、大容量の蓄電デバイスを必要としない。電力消費の時間的変化及びピーク値に着目し、エンジン用とそれ以外の負荷とに分けてそれぞれ蓄電デバイスを設けることで、エンジン以外の負荷に給電するための第2の蓄電デバイスの容量を抑えることができる。これにより、一つの大容量蓄電デバイスによって全ての負荷の電力を賄う場合に比べて、各蓄電デバイスの大きさ及びコストを削減することが可能となる。
上記電源システムは、充電装置と、前記エンジンの始動完了後において、前記第1機器と前記第1の蓄電デバイスとの接続を切断し、前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置とを接続する制御装置とを備えていてもよい。
上記電源システムによれば、エンジンの始動完了後においては、第1の蓄電デバイスからの給電を遮断し、更に、第1の蓄電デバイスを充電装置に接続することにより、充電を開始させることが可能となる。これにより、次のエンジン始動時に向けて、第1の蓄電デバイスに電力を蓄えさせることができ、エンジン始動の信頼性を向上させることができる。
上記電源システムにおいて、前記制御装置は、前記第1の蓄電デバイスの充電率が所定の値に達した場合に、前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置との接続を切断し、前記第2の蓄電デバイスと前記充電装置とを接続することとしてもよい。
上記電源システムによれば、第1の蓄電デバイスの充電率が所定の値に達した場合には、第2の蓄電デバイスの充電を開始させることができる。これにより、第2の蓄電デバイスから負荷に対して安定した電力供給を実現することができる。
上記電源システムは、前記第1の蓄電デバイスの電池電圧を計測する電圧センサを備え、前記制御装置は、前記エンジンの始動完了後において、所定の時間間隔で前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置との接続を切断し、前記電圧センサは、前記エンジンの始動完了後において、前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置とが非接続状態にある場合に、前記第1の蓄電デバイスの開放電圧を計測し、前記制御装置は、前記第1の蓄電デバイスの開放電圧が前記エンジンの始動に必要とされる電力量から決定される電圧値以上の値である場合に、前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置との接続を切断し、前記第2の蓄電デバイスと前記充電装置とを接続することとしてもよい。
上記電源システムによれば、所定の時間間隔で第1の蓄電デバイスと充電装置との接続を切断し、この状態において、第1の蓄電デバイスの開放電圧を電圧センサによって計測するので、第1の蓄電デバイスの開放電圧の計測精度を向上させることができる。これにより、第1の蓄電デバイスの充電制御の精度を向上させることができ、次回のエンジン始動時においても安定した電力供給を実現することが可能となる。
上記電源システムは、再生可能エネルギーを用いて発電する発電装置を備え、前記第2の蓄電デバイスは前記発電装置と接続可能な構成とされていてもよい。
このような構成によれば、再生可能エネルギーを用いて発電する発電装置の発電電力を第2の蓄電デバイスに蓄電させることが可能となる。
上記電源システムにおいて、前記第1の蓄電デバイスとして電気二重層キャパシタを用いてもよい。
電気二重層キャパシタは、鉛蓄電池に比べて長寿命であり、また、電圧計測精度も高い。したがって、第1の蓄電デバイスとして鉛蓄電池を用いていた従来に比べて、デバイスの交換時期を長期化させることができるとともに、充放電に関する制御精度を向上させることができる。
本発明の第二態様は、上記電源システムを備えるサブエンジン方式の輸送用冷凍機である。
本発明の第三態様は、上記輸送用冷凍機を備える車両である。
上記車両は、車両の回生電力を受電するためのインターフェースを備え、前記第2の蓄電デバイスは、前記インターフェースと接続可能な構成とされていてもよい。
このような構成によれば、車両の走行による回生電力を第2の蓄電デバイスに蓄電することが可能となる。
本発明によれば、小型化及び低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る車両の側面図である。 図1の車両の平面図である。 本発明の一実施形態に係る輸送用冷凍機の全体概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る電源システムの全体概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る電源システムにおいて、サブエンジンの始動時において、サブエンジンに対して供給される電力の時間的変化の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る電源システムにおいて、サブエンジンの始動時において、サブエンジン以外の電気機器に対して供給される電力の時間的変化の一例を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る電源システムの全体概略構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る電源システムの全体概略構成を示すブロック図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る電源システム、輸送用冷凍機、及び車両について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両2の側面図、図2は図1に示した車両の平面図である。図1及び図2に示すように、車両2は、キャビン3の下方に走行用エンジン6が配置される、いわゆるキャブオーバー型の輸送用トラックである。キャビン3の後方で前後方向に延びるフレーム4上にトレーラバンボディ5が搭載される。トレーラバンボディ5は、前面がキャビン3の後面から離間するように配置され、内部に冷凍・冷蔵品等の積み荷が積載される。
トレーラバンボディ5の前面には、車幅方向略全域に亘って輸送用冷凍機1が収容される筐体が設けられている。
図3は、輸送用冷凍機1の全体概略構成を示すブロック図である。輸送用冷凍機1は、輸送用冷凍機1の動力源として専用のエンジン(以下、上述した走行用エンジン6と区別するために「サブエンジン10」という。)を搭載するサブエンジン式の冷凍機である。輸送用冷凍機1は、コンデンサユニット7と、エバポレータユニット9と、制御装置45と、電源システム50とを主な構成として備えている。
コンデンサユニット7には、例えば、冷媒を圧縮して高圧のガス冷媒として吐出する圧縮機11と、高圧のガス冷媒と外気とを熱交換させるコンデンサ13と、コンデンサ13へ外気を送るファン15と、ファン15を駆動するファンモータ17と、コンデンサ13で凝縮され液化された冷媒を気液分離するレシーバ19と、圧縮機11をベルト21によって駆動するサブエンジン10と、電動モータ25と、オルタネータ40とが備えられている。
圧縮機11は、その形式については特に限定されるものではないか、できる限り小型、高性能であることが望ましく、本実施形態では開放型スクロール圧縮機が用いられている。
電動モータ25のモータ軸の軸線とサブエンジン10の出力軸の回転軸線とは、同一軸線上に配設されており、このサブエンジン10の出力軸と電動モータ25のモータ軸とは、一方向遠心クラッチ27を介して直結されている。
一方向遠心クラッチ27は、サブエンジン10の回転数が所定回転数以上になると電動モータ25側へと動力を伝達し、電動モータ25側からの動力はサブエンジン10側に伝達されないように構成されたものであり、電動モータ25のモータ軸に連結される被駆動側には図示省略のクラッチプーリが設けられた構成とされている。
オルタネータ40は、ベルト21を介してサブエンジン10によって駆動され発電する。オルタネータ40の発電電力は、後述する電源システム50において利用される。
サブエンジン10および電動モータ25はベルト21を介して圧縮機11およびオルタネータ40を駆動するものであり、輸送用冷凍機1の駆動装置として機能する。
サブエンジン10は、例えば、サブエンジン10を始動させるためのスタータ29、サブエンジン10の始動前においてサブエンジン10を温めるためのヒータ30、及びサブエンジン10の運転及び停止を制御するためのソレノイド(例えば、プルホールドソレノイド)32等を備えている。
圧縮機11とベルト21との間には電磁クラッチ33が介装されている。電磁クラッチ33の接続を断つと、圧縮機11はベルト21によって駆動されなくなる、言い換えると、サブエンジン10によって駆動されなくなるように構成されている。
サブエンジン10、電動モータ25、圧縮機11、及びオルタネータ40は、例えば、一体としてモジュール化され、フレーム上に前後方向の複数箇所で防振ゴムを介して防振支持された構成とされていてもよい。
エバポレータユニット9には、レシーバ19からの液冷媒を減圧する膨張弁35と、減圧された液冷媒とトレーラバンボディ5内(保冷庫内)の空気とを熱交換させるエバポレータ37と、エバポレータ37へ庫内空気を供給しトレーラバンボディ5内を循環させるファン39と、ファン39を回転駆動させるファンモータ41とが備えられている。
ファン39は、たとえば、ターボファンが用いられ、エバポレータ37の幅方向に複数、たとえば、3台並列されている。なお、ファン39は、ターボファンに限定されるものではなく、プロペラファン等適宜形式のものが用いられてよい。
圧縮機11の吐出側と、コンデンサ13と、レシーバ19と、膨張弁35と、エバポレータ37と、圧縮機11の吸入側とは、冷媒配管によって接続され、冷凍サイクル43が形成されている。
制御装置45は、輸送用冷凍機1が備える各構成、例えば、サブエンジン10、ファンモータ17、41、電磁クラッチ33等を制御するとともに、後述の電源システム50の制御を行う。制御装置45は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等を備えている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
図4は、本実施形態に係る電源システム50の概略構成を示した図である。電源システム50は、サブエンジン10の始動時に限って電力を必要とする第1機器のみに対して電力を供給するための第1の蓄電デバイス51と、第1機器以外の第2機器に対して電力を供給するための第2の蓄電デバイス52とを備えている。
第1の蓄電デバイス51には、例えば、大容量の電気二重層キャパシタ(スーパーキャパシタ)が用いられ、本実施形態においては、例えば、500μFの電気二重層キャパシタが6個並列に接続された構成とされている。
第1の蓄電デバイス51は、サブエンジン10の始動時に限って電力を必要とする電気機器である第1機器から構成される第1負荷群14に対して電力を供給するために設けられており、例えば、スタータ29、ヒータ30に対して電力を供給する電力源として用いられる。
第1の蓄電デバイス51と第1負荷群14とを接続する電路L1には、スイッチング素子SW1が設けられている。スイッチング素子SW1の開閉制御は、制御装置45によって行われる。
電路L1において、スイッチング素子SW1よりも第1の蓄電デバイス51側には、第1の蓄電デバイス51の開放電圧を計測するための電圧センサ58が設けられている。電圧センサ58による計測結果は、制御装置45に送信される。
第2の蓄電デバイス52は、第1の蓄電デバイス51よりも容量が小さい蓄電池であり、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン電池等のように、第1の蓄電デバイス51に用いられる電気二重層キャパシタに比べて比較的廉価な蓄電池が用いられる。
第2の蓄電デバイス52は、サブエンジン10の始動時に限って電力を必要とする第1機器以外の第2機器から構成される第2負荷群12に対して電力を供給する電力源として用いられ、一例として、制御装置45、ファンモータ17、ファンモータ41、各種リレー48、ソレノイド32(図3参照)などの負荷に電力を供給する。第2の蓄電デバイス52と第2負荷群12を構成する各種負荷とは、電路L2によって接続されている。
第2負荷群12を構成する各負荷と第2の蓄電デバイス52とを接続する電路L2には、必要に応じて各種スイッチング素子(図示略)が設けられていてもよく、各負荷の運転状態などに応じて第2の蓄電デバイス52との接続が切断可能な構成とされていてもよい。
第1の蓄電デバイス51及び第2の蓄電デバイス52は、いずれもオルタネータ40と接続可能な構成とされている。具体的には、第1の蓄電デバイス51及び第2の蓄電デバイス52は、スイッチング素子を介してオルタネータ40に接続され、例えば、第1の蓄電デバイス51と第2の蓄電デバイス52とが択一的にオルタネータ40と接続される構成とされている。
図4では、スイッチング素子としてオルタネータ40の接続先を切り替える機能を有する接続切替部56を採用する場合を例示している。接続切替部56の接続先が切り替えられることにより、第1の蓄電デバイス51と第2の蓄電デバイス52とが択一的にオルタネータ40と接続される構成とされている。接続切替部56の切替制御は、制御装置45によって行われる。
このような構成を備える電源システム50においては、サブエンジン10の始動時において、制御装置45によってスイッチング素子SW1が閉状態とされ、第1の蓄電デバイス51と第1負荷群14とが接続状態となり、第1の蓄電デバイス51からの電力供給によって第1負荷群14を構成する第1機器(例えば、スタータ29やヒータ30)が駆動可能な状態となる。
具体的には、サブエンジン10の始動時において、ヒータ30が駆動することによりサブエンジン10が温められ、所定の始動条件が充足すると、制御装置45によりスタータ29が駆動される。その後、後述するように、第2の蓄電デバイス52からソレノイド32に通電されることで、サブエンジン10の運転が開始される。
このようにして、サブエンジン10の始動が完了すると、制御装置45はスイッチング素子SW1を開状態とすることで、第1の蓄電デバイス51と第1負荷群14との接続を切断する。なお、第1の蓄電デバイス51と第1負荷群14との接続を切断するタイミングは上記例に限定されず、第1負荷群14への電力供給が不要となったタイミングでもよいし、第1負荷群への電力供給を開始してから所定期間経過したときに接続を切断することとしてもよい。
また、制御装置45は、接続切替部56を制御し、第1の蓄電デバイス51とオルタネータ40とを接続する。これにより、オルタネータ40からの発電電力が第1の蓄電デバイス51に蓄電されることとなる。
一方、第2の蓄電デバイス52は、サブエンジン10の始動如何にかかわらず、輸送用冷凍機1の第2負荷群12に対して常時電力を供給可能な状態とされている。
第1の蓄電デバイス51の充電中において、制御装置45は、オルタネータ40と第1の蓄電デバイス51との接続を所定の時間間隔で切断する。そして、この状態において、第1の蓄電デバイス51の開放電圧が電圧センサ58によって計測され、制御装置45に送信される。制御装置45は、電圧センサ58から通知される開放電圧が予め設定されている所定の電圧値Vref以上となると、接続切替部56を制御して、オルタネータ40の接続先を第1の蓄電デバイス51から第2の蓄電デバイス52に切り替える。これにより、第2の蓄電デバイス52への充電が開始される。
ここで、上記「所定の電圧値Vref」は、例えば、サブエンジン10の始動時に第1機器が必要とする電力量から決定される電圧値(残容量)以上の値に設定されている。
図5は、サブエンジン10の始動時において、サブエンジン10に対して供給される電力の時間的変化の一例を示した図、図6は、サブエンジン10の始動時において、サブエンジン以外の電気機器に対して供給される電力の時間的変化の一例を示した図である。
図5に示すように、サブエンジン10においては、まず、ヒータ30の電力消費によるピークPk1が立ち、次に、スタータ29の電力消費によるピークPk2が立ち、最後にソレノイド32の電力消費によるピークPk3が立つ。図5からスタータ29による電力のピークPk2が一番大きく、また、スタータ29のピークPk2やヒータ30のピークPk1に比べてソレノイド32のピークPk3はかなり小さいことがわかる。そして、このような電力消費の特性からこれらの電力量、例えば、ヒータ30及びスタータ29が必要とする電力量を賄える程度の電力量が第1の蓄電デバイス51に蓄電されている必要があり、この電力量に基づいて上記「所定の電圧値Vref」が予め設定される。
一方、図6に示すように、第2の蓄電デバイス52から給電される第2負荷群12は、サブエンジン10に比べて消費電力が少なく、更に、図5に示したグラフに比べて消費電力の時間的変化も小さい。このため、第2の蓄電デバイス52の容量を第1の蓄電デバイス51に比べてかなり小さな容量とすることができる。更に、消費電力の時間的変化が小さいことから、蓄電池の寿命の長期化を期待することができる。
以上説明してきたように、本発明の一実施形態に係る電源システム50、輸送用冷凍機1、及び車両2によれば、サブエンジン10の始動時に限って電力を必要とする第1機器から構成される第1負荷群14に給電するための第1の蓄電デバイス51と、第1機器以外の第2機器(例えば、制御装置45、ファンモータ等の補機)からなる第2負荷群12に対して給電するための第2の蓄電デバイス52とを備えるので、第1の蓄電デバイス51の蓄電容量及び第2の蓄電デバイス52の蓄電容量を給電先となる負荷の消費電力に応じて最適化することができる。すなわち、サブエンジン10の始動時には、図5に示したように、他の負荷に比べて大電流が流れるため、エンジン始動時には比較的大きな電力を必要とする。これに対し、エンジン以外の負荷についてはそれほど電流値が大きくないため、大容量の蓄電デバイスを必要としない。電力消費の時間的変化及びピーク値に着目し、第1負荷群と第2負荷群12とに分けてそれぞれ蓄電デバイスを設けることで、第2の蓄電デバイス52の容量を抑えることができる。これにより、一つの大容量蓄電デバイスによって輸送用冷凍機1が備える全ての負荷の電力を賄う場合に比べて、各蓄電デバイスの大きさ及びコストを削減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、サブエンジン10の始動完了後においては、第1の蓄電デバイス51からの給電を遮断し、更に、第1の蓄電デバイス51をオルタネータ40に接続する。これにより、次のサブエンジン始動時に向けて、第1の蓄電デバイス51に電力を蓄えさせることができ、エンジン始動の信頼性を向上させることができる。
更に、本実施形態によれば、制御装置45は、所定の時間間隔で第1の蓄電デバイス51とオルタネータ40との接続を切断し、この状態において、電圧センサ58が第1の蓄電デバイス51の開放電圧を計測する。これにより、第1の蓄電デバイス51の開放電圧の計測精度を向上させることができる。この結果、第1の蓄電デバイス51の充電制御の精度を向上させることができ、次回のエンジン始動時においても安定した電力供給を実現することが可能となる。
また、上記電源システム50において、第1の蓄電デバイス51として電気二重層キャパシタを採用することにより、鉛蓄電池を用いていた従来に比べて、蓄電デバイスの交換時期を長期化させることができるとともに、コスト低減及びサイズ低減を図ることができ、更に、充放電に関する制御精度を向上させることができる。
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
例えば、他の実施形態に係る電源システムは、図7に示すように、再生可能エネルギーを用いて発電する発電装置60を更に備えていてもよく、第2の蓄電デバイス52は発電装置60と接続可能な構成とされていてもよい。発電装置60の一例として、ソーラーパネルなどが挙げられる。
このような構成によれば、再生可能エネルギーを用いて発電する発電装置60の発電電力を第2の蓄電デバイス52に蓄電させることが可能となる。これにより、オルタネータ40が第1の蓄電デバイス51に接続されている場合でも、第2の蓄電デバイス52の充電を行うことができる。
また、他の実施形態に係る電源システムは、車両2の回生電力を受電するためのインターフェースを更に備え、第2の蓄電デバイス52は、インターフェースと接続可能な構成とされていてもよい。例えば、図8に示すように、車両2が走行用モータ62を備えている場合には、走行用モータ62と接続可能な構成とし、回生電力を走行用モータ62を介して第2の蓄電デバイス52に充電することとしてもよい。
1 :輸送用冷凍機
2 :車両
3 :キャビン
4 :フレーム
5 :トレーラバンボディ
6 :走行用エンジン
7 :コンデンサユニット
9 :エバポレータユニット
10 :サブエンジン
11 :圧縮機
12 :第2負荷群
13 :コンデンサ
14 :第1負荷群
15 :ファン
17 :ファンモータ
19 :レシーバ
21 :ベルト
25 :電動モータ
27 :一方向遠心クラッチ
29 :スタータ
30 :ヒータ
32 :ソレノイド
33 :電磁クラッチ
35 :膨張弁
37 :エバポレータ
39 :ファン
40 :オルタネータ
41 :ファンモータ
43 :冷凍サイクル
45 :制御装置
48 :リレー
50 :電源システム
51 :第1の蓄電デバイス
52 :第2の蓄電デバイス
56 :接続切替部
58 :電圧センサ
60 :発電装置
62 :走行用モータ
L1 :電路
L2 :電路
SW1 :スイッチング素子

Claims (10)

  1. エンジンと、前記エンジンによって駆動される圧縮機とを備えるサブエンジン方式の輸送用冷凍機に適用される電源システムであって、
    前記エンジンの始動時に限って電力を必要とする第1機器のみに対して電力を供給するための第1の蓄電デバイスと、
    前記第1の蓄電デバイスよりも容量が小さく、前記第1機器以外の第2機器に対して電力を供給するための第2の蓄電デバイスと
    を備える電源システム。
  2. 充電装置と、
    前記エンジンの始動完了後において、前記第1機器と前記第1の蓄電デバイスとの接続を切断し、前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置とを接続する制御装置と
    を備える請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記制御装置は、前記第1の蓄電デバイスの充電率が所定の値に達した場合に、前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置との接続を切断し、前記第2の蓄電デバイスと前記充電装置とを接続する請求項2に記載の電源システム。
  4. 前記第1の蓄電デバイスの電池電圧を計測する電圧センサを備え、
    前記制御装置は、前記エンジンの始動完了後において、所定の時間間隔で前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置との接続を切断し、
    前記電圧センサは、前記エンジンの始動完了後において、前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置とが非接続状態にある場合に、前記第1の蓄電デバイスの開放電圧を計測し、
    前記制御装置は、前記第1の蓄電デバイスの開放電圧が前記エンジンの始動に必要とされる電力量から決定される電圧値以上の値である場合に、前記第1の蓄電デバイスと前記充電装置との接続を切断し、前記第2の蓄電デバイスと前記充電装置とを接続する請求項3に記載の電源システム。
  5. 再生可能エネルギーを用いて発電する発電装置を備え、
    前記第2の蓄電デバイスは前記発電装置と接続可能な構成とされている請求項1から4のいずれかに記載の電源システム。
  6. 前記第1の蓄電デバイスは、電気二重層キャパシタである請求項1から5のいずれかに記載の電源システム。
  7. 前記第2の蓄電デバイスは、鉛蓄電池である請求項1から6のいずれかに記載の電源システム。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の電源システムを備えるサブエンジン方式の輸送用冷凍機。
  9. 請求項8に記載の輸送用冷凍機を備える車両。
  10. 車両の回生電力を受電するためのインターフェースを備え、
    前記第2の蓄電デバイスは、前記インターフェースと接続可能な構成とされている請求項9に記載の車両。
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