JP2020107975A - Mtu設定システム、及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 帯域推定精度と通信効率を両立させることが可能なMTU設定システムを提供する。【解決手段】 中枢に位置付けられた本部サーバ9に通信経路7を介して情報接続されるクライアント端末10に構成されたMTU設定システムであって、クライアント端末10は、パケット送受信のために接続された通信経路7の状況を表す指標として通信容量の変動を監視することが可能なパケット送受信部4と、パケット送受信部4の監視結果に基づいて通信経路7の可用帯域推定する帯域推定部6と、帯域推定部6が可用帯域推定した結果に応じてMTU値を変更するMTU変更部1と、MTU変更部1によるMTU値の変更経歴を記憶しパケット送受信部4に最適設定値を提示可能なMTU格納部2と、ユーザからの送信要求に応じて送信量を判断するとともに、パケット送受信部4を制御可能な送信アプリケーション3と、を備えた。【選択図】 図1
Description
本発明は、MTU設定システム、及びその方法に関し、特に、可用帯域推定(以下、単に「帯域推定」ともいう)の精度と、通信効率と、両立できるようにしたMTU設定システム、及びその方法に関する。
MTU(Maximum Transmission Unit)は、ネットワークにおいて、1回の転送(1フレーム)で送信できるデータの最大値を示す伝送単位をいう。MTUの値は利用される通信メディアやカプセル化の有無等によって変わる。例えば、MTU1500のイーサネット(登録商標)では最大1500Byte(オクテット)がIP通信に利用できる。
IP(Internet Protocol)とは、インターネットを実現しているネットワーク・プロトコルをいう。すなわち、IPとは、インターネットで通信相手を特定するための「IPアドレス」に基づいて、パケットを宛先ネットワークやホストまで届ける(ルーティング)ためのプロトコルをいう。なお、IPアドレス(Internet Protocol Address)を略してIPともいう。
いわゆるインターネットといったIP回線は、エレベーター保全サービス等にも利用されている。より詳しくは、エレベーターと監視センタ間にデータ通信(監視、診断、制御等)IP回線が用いられている。分かり易い例として、エレベーターのかご内には、事故等の発生時に備えて、監視センタへ緊急連絡するための直通電話(以下、「かご内電話」ともいう)が常設されている。このIP回線による直通電話(以下、「IP電話」ともいう)は、コスト低下できる長所がある。その反面、IP回線は共有メディアであるため、混雑状況や環境によって通信速度(可用帯域)をはじめとする通信品質が大きく変化する欠点がある。
そこで、IP回線は、その通信品質が実用レベルに耐えられない程度まで劣化した場合、アナログ回線(以下、「アナログ電話」ともいう)に切り替えることにより、音声通話の品質を維持するように構成されている。その切り替えの判断をするために、IP回線の品質を測定する必要がある。しかし、この品質測定について、1ヶ月に1回位の低頻度で品質測定して、そのIP回線の合否を判定し、そのIP回線が合格して以降、次の品質測定時までは、通信精度の品質保証のため、適宜に品質測定される程度である。つまり、品質測定は、常時行なわれるものではない。
(1)ビジネス上の課題
かご内電話にアナログ回線を割り当てるコストは高いので、可能な限りIP電話を採用することが好ましい。上述のように、IP回線の品質は時間によって変わるが、IP回線利用の可否判断は通常なら月1回位の低頻度であり、IP回線の設備開設時の判定結果が不合格ならば、かご内電話にコストの高いアナログ回線が割り当られてしまうことになる。しかし、実際には、IP回線の状況が好転し、その通信品質が、かご内電話として十分な実用レベルに到達しているにも関わらず、割高なアナログ回線の利用が継続されるという無駄が生じてしまうことも多い。
かご内電話にアナログ回線を割り当てるコストは高いので、可能な限りIP電話を採用することが好ましい。上述のように、IP回線の品質は時間によって変わるが、IP回線利用の可否判断は通常なら月1回位の低頻度であり、IP回線の設備開設時の判定結果が不合格ならば、かご内電話にコストの高いアナログ回線が割り当られてしまうことになる。しかし、実際には、IP回線の状況が好転し、その通信品質が、かご内電話として十分な実用レベルに到達しているにも関わらず、割高なアナログ回線の利用が継続されるという無駄が生じてしまうことも多い。
(2)この無駄については、例えば、エレベーター保守等の監視通信に関する研究により、IP回線の空き帯域に対する品質測定において、十分な空き帯域を確保できる。すなわち、この無駄を無くせる可能性も高いことが確認された。
(3)ビジネス上の問題点に対する分析から、以下の技術上の課題が明確になった。まず、IP回線での空き帯域の一般な判定方法は、データ通信を行いながら受信側で通信速度測定(受信速度)を行う。また、音声通信の場合はデータ通信方向が両側(上り・下り)のため、両方向のデータ通信速度測定を行う必要がある。ただし、監視センタに設置されているサーバ構成(本発明でいう「本部サーバ」)は、ソフトウェアも含めて更新することに困難を伴う。したがって、エレベーター側に設置されたネットワーク装置のみを活用して通信速度測定を行う必要があった。
(3)ビジネス上の問題点に対する分析から、以下の技術上の課題が明確になった。まず、IP回線での空き帯域の一般な判定方法は、データ通信を行いながら受信側で通信速度測定(受信速度)を行う。また、音声通信の場合はデータ通信方向が両側(上り・下り)のため、両方向のデータ通信速度測定を行う必要がある。ただし、監視センタに設置されているサーバ構成(本発明でいう「本部サーバ」)は、ソフトウェアも含めて更新することに困難を伴う。したがって、エレベーター側に設置されたネットワーク装置のみを活用して通信速度測定を行う必要があった。
そこで、TCPの確認応答機能を用いてエレベーター側からTCP通信を行って、確認応答の受信タイミング等により片側帯域推定を行う。なお、通信容量の増加に伴って帯域推定精度が増える。しかし、大容量通信によりIP回線のコスト増加は望ましくない。低容量の通信を用いて片側帯域推定した場合、その推定精度の低いことが主な課題となる。なお、TCP(Transmission Control Protocol)とは、IP回線によるホスト間の伝送路を用いて実現できるような信頼性のある通信路(コネクション)をいう。
特許文献1は、「コミュニケーションシステムにおけるファイル転送にセグメントサイズ(segment size)を最適化する方法」について記載されている。セグメントを大きくすれば伝送コストが増加し、セグメントを小さくすればホスト処理のコストが増加するため、その中間に最適なセグメントサイズが存在する。TCP/IP等のプロトコルを用いるファイル転送において、最適なセグメントサイズを見出して、伝送コストとホスト処理のコストの合計を最小にするというものである。
特許文献2は、「コンピュータネットワークプロトコル」について記載され、MSSスプーフィングメカニズムについて説明されている。そのなかでMTUや、MSSについても記載されている。なお、MSS(Maximum segment size)とは、最大セグメントサイズであり、TCPの1セグメントで転送可能なデータ長の最大値をいう。
上述の特許文献以外でも知られるように、帯域推定精度向上のため、遅延とジッタなどの推定信頼区間を高める必要がある。遅延・ジッタの推定信頼区間を増やすため、パケット数を増やす必要がある。通常のネットワーク通信では、パケットサイズ(MTU、又はTCPの場合MSS)は最大限に設定される。
また、常時監視目的の通信であれば、コスト低下のため、帯域推定精度を向上させる必要性があるが、監視目的の通信容量は低容量である。通常の低容量通信はパケットサイズが大きくなるほどパケット数は少なくなる。このように少ないパケット数では、遅延・ジッタなどの区間推定の信頼度が低く、帯域推定精度も低くなるという課題がある。これに対し、帯域推定精度を向上させようと、パケット数を増やすとすれば、通信容量を増加させることが必要となる。そうすると、設備コストが高まるので望ましくない。
帯域推定に利用される監視関係の通信容量は低容量だが、低容量通信はパケットサイズが大きくなるほどパケット数は少ない。そのため、帯域推定に必要な遅延・ジッタなど計算(推定)の信頼区間は低く、帯域推定精度が低い。MTU・MSSを設定変更して、小さいパケットを通信すると、通信の効率は落ちてしまう。帯域推定に利用されていない通信も対象とするため、全体の通信効率が低下となるため、望ましくない。このように、帯域推定精度と通信効率を両立させることは困難であった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、帯域推定精度と通信効率を両立させることが可能なMTU設定システムを提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、中枢に位置付けられた本部サーバに通信経路を介して情報接続されるクライアント端末に構成されたMTU設定システムであって、前記クライアント端末は、パケット送受信のために接続された前記通信経路の状況を表す指標として通信容量の変動を監視することが可能なパケット送受信部と、該パケット送受信部の監視結果に基づいて前記通信経路の可用帯域推定する帯域推定部と、該帯域推定部が前記可用帯域推定した結果に応じてMTU値を変更するMTU変更部と、該MTU変更部によるMTU値の変更経歴を記憶し前記パケット送受信部に最適設定値を提示可能なMTU格納部と、ユーザからの送信要求に応じて送信量を判断するとともに、前記パケット送受信部を制御可能な送信アプリケーションと、を備えたものである。
本発明によれば、帯域推定精度と通信効率を両立させることが可能なMTU設定システムを提供できる。
以下、図面を参照して実施例1〜実施例5について説明する。実施例1は図1〜図10を用い、実施例2は図11〜図17を用い、実施例3は図18を用い、実施例4は図19〜図21を用い、実施例5は図22〜図23を用いて説明する。なお、各図にわたって、同一効果の構成要素、処理等、にはできるだけ同一呼称及び同一符号を付して説明の重複を避けている。ただし、説明の流れによっては、その限りでないこともある。
本システムは、コンピュータを用いた情報通信において、多くの用途に適用可能である。しかし、説明をより具体的で分かり易くするため、本システムを既存のエレベーターシステムに適用した場合を例示する。すなわち、エレベーターのかご内から監視センタへ緊急連絡するために常設されたかご内電話、及びエレベーター保守用の情報通信設備への適用例である。
その通信経路は、インターネットや携帯電話網が用いられている。これらは、共有メディアであるため、通信品質が大きく変化する欠点があることを上述したとおりである。本システムの典型例として、かご内電話に低コストのIP電話を継続的に使用できるか否かについて、その品質評価及び評価結果に応じた回線切り替えの技術を開示する。
図1は、本発明の実施例1に係るMTU設定システム(本システム)の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本システムは、本部サーバ(以下、単に「サーバ」ともいう)9にインターネット8を介して通信接続されたクライアント端末10により構成されている。クライアント端末10から本部サーバ9へ向けて、データパケット11が送信され、逆方向に確認応答パケット12が届けられる。これらの情報通信は、通信経路7、及びインターネット8を介している。以下、通信経路7にはインターネット8も含まれるものとする。
本システムにおけるクライアント端末10は、一例として、不図示のビル毎に配設されたエレベーターシステムの制御部を構成するコンピュータに内蔵されて実現される。なお、本システムは、ほとんどがソフトウェアであり、実際には、既存のコンピュータにおいて、プログラムを修正することにより実現可能である。
なお、本部サーバ9は、監視センタで複数のビルを集中的に監視するために設置された中枢機能を有するコンピュータ装置である。データパケット11は、かご内電話による音声データのほか、エレベーター保守用の管理データも搬送する。確認応答パケット12は、文字どおりのデータ受信の確認応答信号のほか、補助的な制御信号が含まれていても良い。なお、エレベーター駆動の主たる制御信号について、本システムでは取り扱わず、現状では信頼性の点で異なる通信経路が用いられる。
図1に示すクライアント端末10は、MTU変更部1、MTU格納部2、送信アプリケーション3、パケット送受信部4、電話回線切替部5、帯域推定部6、を備えて構成されている。まず、送信アプリケーション3は予定する通信容量をパケット送受信部4へ通知する。その通信容量によって、MTU変更部1がMTU値を適切に設定する。MTU値は、つぎのように設定される。
すなわち、MTU値は、通信容量が10kB以下の場合、MTU値を300Byteに設定する。通信容量が10kB以上の場合、MTU値を1500Byteに設定される。なお、MTU格納部2は、予め場合分けして適切値が記憶された記憶テーブルにより構成されるが、さらなる詳細な説明は省略する。
つぎに、パケット送受信部4は、直接つなげられた通信経路7の通信容量を監視してMTU変更部1に通知する。それに応じてMTU変更部1が設定したMTU値を、パケット送受信部4経由でサーバ9へ通知する。パケット送受信部4が検出した通信経路7の通信容量は、帯域推定部6へも通知される。その品質評価及び評価結果に応じて、電話回線切替部5は、かご内電話としてIP電話を継続使用できるか否かについて、適切に回線を切り替える。
ここでクライアント端末10は、通信終了後に帯域推定し、可用帯域推定結果により電話回線をIP回線又はアナログ回線に切り替える。例えば、可用帯域推定結果が100kbs以上の場合はIP回線に切り替える。可用帯域推定結果が100kbs以下の場合はアナログ回線に切り替える。
図2は図1の本システムにおける通信容量とMTU値との関係を示すグラフである。図2のグラフにおいて、横軸は通信容量、縦軸はMTU値、を示している。図2に示すように、通信容量とMTU値とは正比例ではないものの正相関している。また、図2の通信容量変更点13は、例えば、10kBの閾値(不図示)で、MTU値の大小を切り替えるようにしても良い。その場合、通信容量が10kB未満の場合、MTU値を300Byteに設定する。通信容量が10kB以上の場合、MTU値を1500Byteに設定される。
図3は、図2の関係を時間の経過に沿った実際の通信に適用して説明するグラフであり、図3(a)は通信容量と閾値(threshold)との関係、図3(b)はMTU値の変更タイミングと閾値との関係、をそれぞれ示している。上述したとおり、インターネット8を含む通信経路7は、共有メディアであるため、その環境の通信品質は大きく変化する。
その環境の変化とは別に、図3(a)に示すように、実際に伝送されるパケット通信の通信容量も変動している。ここで、10kBの閾値を超える大容量通信34と、その閾値14未満で小容量通信15と、異なる場合がある。これに対し、図3(b)に示すように、伝送されるパケット通信の通信容量が、10kBの閾値を超えるタイミングでMTU値が大に変更され、逆に、その閾値を下回るタイミングでMTU値が小に変更される。
図4は図1の本システムにおけるクライアント端末10の一部である演算装置の構成を示すブロック図である。図1のクライアント端末10の一部は、図4に示すように、演算装置20で構成されている。この演算装置20は、CPU(中央処理装置:Central Processing Unit)23と、プライマリメモリ21と、セカンダリメモリ22と、NIC24と、I/O25と、伝達バス26と、を備えて構成されている。この構成は、パーソナルコンピュータ(PC:personal computer)と概ね同等であるが、以下のように簡単に触れておく。
プライマリメモリ21は、情報を格納および検索するためのデータと命令を得るため、CPUによって直接、かつ常時アクセスされる。セカンダリメモリ22は、外部メモリ又は補助メモリとも呼ばれ、CPUが直接アクセスできない記憶装置であり、電源を切ってもデータを保持する永久記憶装置として使用される。NIC(Network Interface Card)24は、LAN等のネットワークに接続するための拡張カードである。I/O(Input/Output)25は、各種のI/Oポートを意味する。このようにPCと似た演算装置20であっても、その筐体の形状や設置場所については、PCと全く異なる形状でも構わない。なお、演算装置20について、ここでさらなる詳細な説明は省略する。
図5は、図1に示した本システムの動作を説明するためのシーケンス図である。図5に示すMTU変更部1、MTU格納部2、送信アプリケーション3、パケット送受信部4、帯域推定部6、及びサーバ9については、図1を用いて上述したとおりである。本システムの動作は、まず、送信リクエスト(S1)でセッションが開始される。送信リクエスト(S1)とは、例えば、エレベーターの制御に関する診断データを送信アプリケーション3が検出したことをいう。
つぎに、送信アプリケーション3が送信量判断(S2)し、パケット送受信部4へ送信容量通知(S3)する。それに伴って、MTU変更部1へも送信容量通知(S4)される。これに応じて、MTU変更部1は、MTU値を適切化(S5)し、MTU格納部2が、MTU値の記憶を更新することによりMTU設定(S6)される。
一方、送信アプリケーション3は、適切なタイミングでパケット送受信部4へ通信(S7)し、パケット送受信部4に、MTU格納部2からMTU値を取得する(S8)ように命令する。パケット送受信部4は、取得したMTU値に基づいて、データパケット化(S9)し、サーバ9へとデータ通信(S10)する。
これに対し、サーバ9は、パケット送受信部4へと確認応答(S11)する。ここで、パケット送受信部4と帯域推定部6とは、パケット送受信情報を共有(S12)する。これにより、帯域推定部6は、帯域推定等(S14)する。確認応答(S11)を受けたパケット送受信部4は、送信アプリケーション3に、通信済みの通知(S13)を行うことにより、セッションを終了する。セッション終了のタイミングで、帯域推定部6による帯域推定等(S14)が実行される。
図6は、図1に示した送信アプリケーション3の動作を説明するためのフローチャートである。図6に示すように、送信アプリケーション3は、まず、ユーザ等から送信リクエストを受けた(S15)ならば、送信量を判断(S16)する。つぎに、送信アプリケーション3は、パケット送受信部4に送信容量の値を通知(S17)する。つぎに、送信アプリケーション3は、パケット送受信部にデータを通信(S18)する。最後に、送信アプリケーション3は、パケット送受信部4から通信済み状況の通知を受信(S19)する。
図7は、図1に示したパケット送受信部4の動作を説明するためのフローチャートである。図7に示すように、パケット送受信部4は、まず、送信アプリケーション3から送信容量通知を受信(S20)する。つぎに、パケット送受信部4は、MTU変更部1へ送信容量通知を転送(S21)する。つぎに、パケット送受信部4は、送信アプリケーション3から通信データを受信して送信バッファ(不図示)に書き込む(S22)。
つぎに、パケット送受信部4は、MTU値を取得(S23)する。つぎに、パケット送受信部4は、送信バッファのデータをMTU値に基づいてパケット化し、送信パケットリスト(不図示)へ追加(S24)する。つぎに、パケット送受信部4は、送信パケットリストが空であるか否かを確認(S25)する。送信パケットリストが空である(S25でYes)なら、パケット送受信部4は、帯域推定部6に初期設定したパケット送信情報を共有(S26)する。つぎに、パケット送受信部4は、送信アプリケーション3に通信済み状況を通知(S27)して終了する。
送信パケットリストが空でなければ(S25でNo)、パケット送受信部4は、送信パケットリストの頭から送信パケットを取って、通信宛先であるサーバ9へ送信(S28)する。つぎに、パケット送受信部4は、通信宛先から確認応答を受信(S29)する。つぎに、パケット送受信部4は、送信パケットの通信時間、パケットサイズ、確認応答の受信時間等を用いてパケット送受信情報を測定(S30)する。パケット送受信情報を測定した(S30)後、S25へ戻って送信パケットリストが空であるか否かを判定する。このように、S25でNoなら、S25がYesになるまで、すなわち、送信パケットリストが空になるまで、パケット送受信情報の測定を繰り返する。
図8は、図1に示したMTU変更部の動作を説明するためのフローチャートである。図8に示すように、MTU変更部1は、まず、送信容量通知を受信(S31)する。つぎに、MTU変更部1は、容量>閾値であるか否かを確認(S32)する。ここで、容量>閾値であるならば(S32でYes)、MTU変更部1は、MTU値を大(例えば、1500Byte)に設定(S33)して終了する。ここで逆に、容量≦閾値であるならば(S32でNo)、MTU変更部1は、MTU値を小(例えば、300Byte)に設定(S34)して終了する。
図9は、図1に示した帯域推定部の動作を説明するためのフローチャートである。図9に示すように、帯域推定部6は、まず、パケット送受信部から送信パケットの通信時間と、送信パケットサイズと、確認応答の受信時間を含めたパケット送受信情報と、を受信(S35)する。ここで、帯域推定部6は、送信パケット1...nに対し、送信パケットサイズsizeiと、確認応答受信時間 timeiと、2つの情報があることを認識する(S36)。
つぎに、帯域推定部6は、応答確認パケット毎にジッタδiを計算(S37)する。つぎに、帯域推定部6は、分散区間(dispersion interval)を下式(1)のように計算(S38)する。
△t´=△t+△δ=(tn−t1)+(δn−δ1)・・・・式(1)
△t´=△t+△δ=(tn−t1)+(δn−δ1)・・・・式(1)
つぎに、帯域推定部6は、帯域推定を下式(2)のように計算する(S39)。
帯域推定≒通信測定n=Σsizei/△t´・・・・式(2)
帯域推定≒通信測定n=Σsizei/△t´・・・・式(2)
つぎに、帯域推定部6は、電話回線切替部5に帯域推定値を通知(S40)して終了する。
図10は、図1に示した電話回線切替部5の動作を説明するためのフローチャートである。図10に示すように、電話回線切替部5は、まず、帯域推定値を受信(S41)する。つぎに、電話回線切替部5は、帯域推定値>閾値であるか否かを確認(S42)する。ここで、帯域推定値>閾値である(S42でYes)ならば、電話回線切替部5は、電話回線をIP回線に切り替えて(S43)終了する。ここで逆に、帯域推定値≦閾値である(S42でNo)ならば、電話回線切替部5は、電話回線をアナログ回線に切り替えて(S44)終了する。
以上、説明したように、本システムは、通信容量の違いに応じてMTUを変更するようにした結果、通信パケット数の増加により帯域推定精度向上が実現できる。また、小パケットサイズに設定したことによる通信効率低下は、対象パケット数を制限することにより通信効率低下も抑制できる。そうするために、通信容量や遅延・ジッタ推定信頼区間に閾値を設定するで、帯域推定精度と、通信効率と、を両立させられる。本発明によれば、帯域推定精度と通信効率を両立させることが可能なMTU設定システムを提供できる。
つぎに、実施例2について、図11〜図17を用いて説明する。実施例2は、通信途中に過去の通信容量を計算し、その計算結果によりMTU値を適切に設定する点に特徴がある。なお、MTU変更部1、及び電話回線切替部5の処理については、実施例1と同様である。その他、実施例1と共通するために説明済みの内容については、説明を省略して相違点を主に説明する。
図11は、本発明の実施例2に係るMTU設定システム(これも「本システム」という)の概略構成を示すブロック図である。図11に示すクライアント端末30には、図1に示した実施例2のクライアント端末10に対する相違点が1か所ある。その相違点は、MTU変更部1とパケット送受信部4との間に通信容量確認部31が介挿されている点にある。これによって、実施例2の本システムは、通信途中に過去の通信容量を計算し、その計算結果によりMTU値を適切に設定する。なお、送信アプリケーション3は、図11において移動しているが、パケット送受信部4との接続形態に変わりはない。
図12は、図11の本システムを実際の通信に適用し、通信途中で通信容量を計算しながら、その結果に基づいてMTU値を変更する経過を説明するグラフであり、図12(a)は通信容量と閾値(threshold)との関係、図12(b)はMTUの大小関係、をそれぞれ示している。
通信経路7の環境変化とは別に、図12(a)に示すように、伝送されるパケット通信の通信容量は、通信開始後の経過時間に比例するように増加し続ける。ここで、例えば、閾値33を10kBに設定すると、あるタイミングで、通信容量が閾値33を超える。これに対し、図3(b)に示すように、あるタイミングまで、通信容量が閾値未満で小容量通信15であったところ、それを超えた時点で大容量通信34に切り替える。このように、図11に示す実施例2の本システムは、通信途中で通信容量を計算しながら、その結果に基づいてMTU値が変更される。
図13は、図11に示した本システムの動作を説明するためのシーケンス図である。図13のシーケンス図は、図5に示した実施例1のシーケンス図に対し、通信容量確認部31を追加し、それを交えた処理手順を説明するためのものである。図13に示すMTU変更部1、MTU格納部2、送信アプリケーション3、パケット送受信部4、帯域推定部6、及びサーバ9については、図1を用いて上述したとおりである。これらに、通信容量確認部31が追加されている点も、図11を用いて上述したとおりである。なお、図13のシーケンス図では、図5で示した同一効果の処理であっても、流れを説明する都合上、図5とは別の符号を付している。
図13に示すように、予め、MTU変更部1がMTU格納部2に対してMTU設定(S45)させておく。エレベーターの定期的な診断データ通信を開始する等により、送信アプリケーション3に対して送信リクエスト(S46)されると、セッション開始される。
一方、送信アプリケーション3は、適切なタイミングでパケット送受信部4へ通信(S47)し、パケット送受信部4に1回目のMTU値を取得させる(S48)ように命令をする。パケット送受信部4は、取得したMTU値に基づいて、データパケット化(S49)し、サーバ9へとデータの一部を通信(S50)する。
これに対し、サーバ9は、パケット送受信部4へと確認応答(S51)する。ここで、パケット送受信部4は、通信容量確認部31に対し一部データの容量を通知(S52)する。これに応じて、通信容量確認部31は、全送信容量を計算(S53)するとともに、その計算結果である送信容量をMTU変更部1へ通知(S54)する。つぎに、パケット送受信部4が2回目のMTU値を取得する(S55)。
つぎに、パケット送受信部4が、残データをパケット化(S56)するとともに、サーバ9へデータの一部を通信(S57)する。これに対し、サーバ9からパケット送受信部4へ確認応答(S58)が届けられる。つぎに、パケット送受信部4は、通信容量確認部31へ一部データの容量を通知(S59)する。これに応じて、通信容量確認部31は、全送信容量計算(S60)するとともに、その計算結果である送信容量をMTU変更部1へ通知(S61)する。
これに応じて、MTU変更部1は、MTU値を適切化(S62)し、そのように、MTU格納部2に対してMTU設定(S63)させる。ここまで図13で説明したS47〜S63の処理は、セッション内で通信S47が実行される度に繰り返される。このような繰り返し処理は、パケット送受信部4が、残データをパケット化(S56)するとともに、サーバ9へデータの一部を通信(S57)し、残データが無くなれば完了する。
それ以降は、図5の確認応答(S11)以降の処理と同様である。図13では、サーバ9が、パケット送受信部4へと確認応答(S64)する。ここで、パケット送受信部4と帯域推定部6とは、パケット送受信情報を共有(S65)する。これにより、帯域推定部6は、帯域推定等(S66)を行う。確認応答(S64)を受けたパケット送受信部4は、送信アプリケーション3に、通信済みの通知(S67)を行うことでセッション終了する。セッション終了のタイミングで、上述のように、帯域推定部6による帯域推定等(S66)が実行される。
図14は、図11に示した送信アプリケーション3の動作を説明するためのフローチャートである。図14に示すように、送信アプリケーション3は、まず、ユーザ等から送信リクエストを受ける(S68)。つぎに、送信アプリケーション3は、パケット送受信部にデータを通信(S69)する。つぎに、送信アプリケーション3は、パケット送受信部から通信済み状況の通知を受信(S70)して終了する。
図15は、図11に示したパケット送受信部4の動作を説明するためのフローチャートである。図15に示すように、パケット送受信部4は、まず、送信アプリケーション3から通信データを受信する。このとき、パケット送受信部4は、受信した通信データを送信バッファ(不図示)に追加(S71)する。
つぎに、パケット送受信部4は、送信バッファが空であるか否かを確認(S72)する。送信バッファが空である(S72でYes)なら、パケット送受信部4は、帯域推定部6に初期設定したパケット送信情報を共有(S73)する。つぎに、パケット送受信部4は、送信アプリケーション3に通信済み状況を通知(S74)して終了する。
S72で、送信バッファが空でない(S72でNo)なら、パケット送受信部4は、MTU値を取得(S75)する。つぎに、パケット送受信部4は、最大MTU値のデータを送信バッファから取得してパケット化し、送信宛先(サーバ)9へ送信(S76)する。つぎに、パケット送受信部4は、通信宛先(サーバ)9から確認応答を受信(S77)する。
つぎに、パケット送受信部4は、通信容量確認部31に送信容量を通知(S78)する。つぎに、パケット送受信部4は、送信パケットの通信時間と、パケットサイズと、確認応答の受信時間等と、を用いてパケット送受信情報を測定(S79)する。パケット送受信情報を測定した(S79)後、S72へ戻って送信バッファが空であるか否かを判定する。この判定において、S72でNo、すなわち、送信バッファが空でないならば、S72がYesの空になるまで、パケット送受信情報の測定を繰り返する。
図16は、図11に示した通信容量確認部31の動作を説明するためのフローチャートである。図16に示すように、通信容量確認部31は、まず、送信容量:volumeiの通知を受信(S80)する。つぎに、通信容量確認部31は、新規セッションであるか否かを確認(S81)する。
ここで、新規セッションであれば(S81でYes)、通信容量確認部31が、下式(3)のように全送信容量を初期化(S82)する。
volume =0・・・・式(3)
volume =0・・・・式(3)
S81で、新規セッションでなければ(S81でNo)、通信容量確認部31が、下式(4)のように全送信容量更新(S83)する。
volume = volume + volumei・・・・式(4)
volume = volume + volumei・・・・式(4)
全送信容量更新(S83)の後は、通信容量確認部31は、MTU変更部1へ送信容量値のvolumeを通知(S84)して終了する。
図17は、図11に示したMTU変更部1の動作を説明するためのフローチャートである。図17に示すように、MTU変更部1は、まず、MTU値をデフォルト値(例えば、1500Byte)に設定(S85)する。つぎに、MTU変更部1は、送信容量通知を受信(S86)する。つぎに、MTU変更部1は、容量<閾値であるか否かを確認(S87)する。
ここで、容量<閾値であれば(S87でYes)ならば、MTU変更部1は、MTU値を小(例えば、300Byte)に設定(S88)する。逆に、容量≧閾値であれば(S87でNo)ならば、MTU変更部1は、MTU値を大(例えば、1500Byte)に設定(S89)する。つぎに、MTU変更部1は、終了要求の有無を確認(S90)する。ここで、終了要求が無い(S90でNo)ならば、S86へ戻って、S86〜S90を繰り返し、終了要求があれば(S90でYes)終了する。
実施例3の特徴は、通信途中で通信容量と、パケットの送信時間と、確認応答パケットの受信時間等を用いた計算結果と、を用いてMTU値を適切に設定する点にある。例えば、合計計算結果が、一部計算結果以下である場合、MTU値を300Byteに設定する。そうでない場合、MTUを1500Byteに設定する。後者の場合、又は通信終了のときに、帯域推定が行われる。この実施例3について、図18を用いて説明する。
図18は、本発明の実施例3に係るMTU設定システム(これも「本システム」という)の帯域推定部6の動作を説明するためのフローチャートである。図18に示すように、帯域推定部6は、まず、パケット送受信部から送信パケットの通信時間と、送信パケットサイズと、確認応答の受信時間を含めたパケット送受信情報と、を受信(S91)する。ここで、帯域推定部6は、送信パケット1...n に対し、下記の第1、第2に示す2つの情報について認識する(S92)。第1情報は、送信パケットサイズsizeiである。第2情報は、確認応答受信時間 timeiである。
つぎに、帯域推定部6は、応答確認パケット毎に、ジッタδiを計測し、その計測されたジッタの標準偏差値σを計算(S93)する。つぎに、帯域推定部6は、分散区間(dispersion interval)を下式(5)のように計算する(S94)。
△t´=△t+△δ=(tn−t1)+(δn−δ1)・・・・式(5)
△t´=△t+△δ=(tn−t1)+(δn−δ1)・・・・式(5)
つぎに、帯域推定部6は、システム設定からパラメータkを取得(S95)する。つぎに、帯域推定部6は、分散区間△t´について、そのバラツキが下式(6)の規定に該当するか否かを確認(S96)する。
△t´>k2√2σ・・・・式(6)
△t´>k2√2σ・・・・式(6)
ここで、分散区間△t´のバラツキが上式(6)の規定に非該当(S96でNo)であり、小さければ、帯域推定部6は、MTU変更部1にMTU値を小さく(例えば、300Byte)、変更するように要求(S100)して終了する。逆に、分散区間△t´のバラツキが上式(6)に該当(S96でYes)するほどに大きければ、帯域推定部6は、MTU変更部1にMTU値を大きく(例えば、1500Byte)に変更するように要求(S97)する。
要求(S97)に応じて、帯域推定部6は、帯域推定を計算(S98)し、算出された帯域推定値を電話回線切替部5に通知(S99)して終了する。このS98,S99の処理は、図9で実施例1の帯域推定部6について説明したS39,S40の処理と同一である。すなわち、帯域推定部6は、帯域推定を式(2)のように計算する(S98,S99は、S39,S40と同じ)。
帯域推定≒通信測定n=Σsizei/△t´・・・・式(2)
帯域推定≒通信測定n=Σsizei/△t´・・・・式(2)
実施例4について、図19〜図21を用いて説明する。実施例4の特徴は、通信途中に複数のネットワークパラメータを測定し、測定結果に基づいて、帯域推定用のパラメータと、MTU値と、を適切化する点にある。例えば、ネットワーク遅延は高い場合、MTUを300Byteに設定する。ネットワーク遅延は小さい場合、MTUを1500Byteに設定する。
図19は、本発明の実施例4に係るMTU設定システム(これも「本システム」という)の概略構成を示すブロック図である。図19に示す実施例4のクライアント端末40について、図11に示した実施例2のクライアント端末30との相違点を主に説明する。相違点以外は、かなりの部分が共通しているので説明を省略する。
図19のクライアント端末40は、図11のクライアント端末30から、通信容量確認部31を取り除いて、それに置き換えたネットワーク状況測定部18が追加されている。このネットワーク状況測定部18と、既存の帯域推定部6との間に、ネットワーク状況(格納部)19が介挿されるように構成されている。
図20は、図19の本システムにおいて、ネットワーク状況によるパラメータ変更の手順を説明するためのフローチャートである。図20に示すように、ネットワーク状況測定部18が測定したネットワーク状況について、下式(7)の規定に該当するか否かを判定する(S101)。
遅延の平均値>閾値・・・・式(7)
遅延の平均値>閾値・・・・式(7)
ネットワーク状況について、遅延の平均値>閾値であれば(S101でYes)、パラメータk=0.8に設定(S102)する。逆に、ネットワーク状況について、遅延の平均値≦閾値であれば(S101でNo)、パラメータk=0.5に設定(S104)に設定する。つぎに、ネットワーク状況について、下式(8)の規定に該当するか否かを判定する(S103)。
廃棄率>閾値・・・・式(8)
廃棄率>閾値・・・・式(8)
廃棄率>閾値であれば(S103でYes)、パラメータk=1.2kに設定(S105)に設定する。逆に、廃棄率≦閾値であれば(S103でNo)パラメータを更新することなく終了する。なお、パラメータの更新履歴は、ネットワーク状況(格納部)19で読み出し可能に記憶され、帯域推定部6に影響を及ぼすことが可能である。
図21は、図19の本システムにおけるMTU変更を時間の経過に沿った実際の通信に適用して説明するグラフであり、図21(a)はネットワーク状況を用いた計算パラメータの時間的変化と閾値(threshold)との関係、図21(b)はMTU値の変更タイミングと閾値との関係、をそれぞれ示している。
ネットワーク状況測定部18が、ネットワーク状況について環境の変化を測定し、上述のパラメータ更新処理(S101〜S105)した結果、図21(a)に示すように、パラメータ値は、通信開始後のある期間だけ経過時間に連動して増加する。ここで、例えば、閾値33を10kBに設定すると、あるタイミングで、パラメータ値が閾値33を超える。
これに対し、図21(a)に示すように、あるタイミングまで、パラメータ値が閾値未満で小容量通信15を意味する値であったところ、それを超えた時点で、大容量通信34を意味する値に変化したものと判定される。このように、図19に示す実施例4の本システムは、通信途中でパラメータ値を計算しながら、その変化する値に対する判定結果に基づいて、図21(b)に示すように、MTU値が変更される。
実施例5について、図22〜図23を用いて説明する。上述の実施例4において、MTU値を適切化するために、大か小の何れか2段階に切り替えて調整していた。これに対し、実施例5では、複数段階又は連続的に変更するようにした。図22は、本発明の実施例5に係るMTU設定システム(これも「本システム」という)において、MTU値は、通信容量に対して無段階に変更可能であることを示すグラフである。図22のグラフは、横軸に通信容量、縦軸にMTU値を示している。このグラフで示されるように、MTU値は、通信容量の増減に対して、概ね比例するように増減する。
図23は、図22の本システムによるMTU変更について、実際の通信に適用して説明するグラフであり、図23(a)はネットワーク状況を用いた計算パラメータの継続的変化、図23(b)はMTUの無段階変更、をそれぞれ示している。実施例5の図23(a)は、実施例4の図21(a)でパラメータ更新処理(図20のS101〜S105)した結果と同等であり、パラメータ値は、通信開始後のある期間だけ経過時間に連動して増加する。ただし、図23(a)は、図21(a)で示した閾値(threshold)を参照することはない。
実施例4において、図21(a)でパラメータ値が閾値(threshold)を参照した結果に基づいて、図21(b)のようにMTU値を大小2段階に切り替えて調整していた。これに対し、実施例5に係る図23(b)のMTU値は、図21(a)のパラメータ値の増減に対し、その変化と概ね一致するように増減する。
つぎに、本発明の要点を特許請求の範囲に沿って説明する。
[1]本システムは、主に実施例1、図1、及び図5で示すように、中枢に位置付けられた本部サーバ9に通信経路7を介して情報接続されるクライアント端末10に構成されている。クライアント端末10は、パケット送受信部4と、帯域推定部6と、MTU変更部1と、MTU格納部2と、送信アプリケーション3と、を備えて構成されている。
[1]本システムは、主に実施例1、図1、及び図5で示すように、中枢に位置付けられた本部サーバ9に通信経路7を介して情報接続されるクライアント端末10に構成されている。クライアント端末10は、パケット送受信部4と、帯域推定部6と、MTU変更部1と、MTU格納部2と、送信アプリケーション3と、を備えて構成されている。
パケット送受信部4は、パケット送受信のために接続された通信経路7の状況を表す指標として通信容量の変動を監視することが可能である。帯域推定部6は、パケット送受信部4の監視結果に基づいて通信経路7の可用帯域推定する。MTU変更部1は、帯域推定部6が可用帯域推定した結果に応じてMTU値を変更する。MTU格納部2は、MTU変更部1によるMTU値の変更経歴を記憶しパケット送受信部4に最適設定値を提示可能である。送信アプリケーション3は、ユーザからの送信要求(S1)に応じて送信量を判断(S2)するとともに、パケット送受信部4を制御可能である。
本システムは、以下のように動作する。パケット送受信部4は、通信経路7の通信容量を監視してMTU変更部1に通知する。すなわち、パケット送受信部4が検出した通信経路7の通信容量は、帯域推定部6へも通知されて可用帯域推定される。その通知結果に応じてMTU変更部1が設定したMTU値は、パケット送受信部4経由で、MTU格納部2へ通知される。また、送信アプリケーション3は、予定する送信容量をパケット送受信部4経由でMTU変更部1へ通知する。MTU変更部1は、そのように通知された送信容量に基づいて、MTU格納部2の記憶内容を最適値に更新する。
本システムは、通信容量の違いに応じてMTU値を適切に変更した結果、通信パケット数を適切に増加させるので、帯域推定精度を向上させられる。つまり、帯域推定するためには、ある程度の通信パケット数がないと確率的に精度を高められないので、適切に増加させることが必要である。また、本システムは、状況に応じて適切な通信パケットサイズに規定できるようなMTU値に変更する。好ましくは、高精度な帯域推定のためにMTU値を小さくし、通信効率を上げるためにMTU値を大きくする。これら、帯域推定精度と通信効率と、両方を同時に向上させることは、二律背反(トレードオフ)の関係にある。これに対し、本システムは、帯域推定精度と通信効率と、をできるだけ両立させられるように、最適なMTU値に設定することができる。
[2]主に実施例2、図11、及び図13で示すように、クライアント端末10には、通信容量確認部31が追加されている。この通信容量確認部31は、通信途中にも一部データによる過去の通信容量をパケット送受信部4が通知(S52)した結果から全送信容量を算出(S53)できる。このように算出(S53)された全送信容量は、MTU変更部1に通知(S54)される。全送信容量を通知されたMTU変更部1は、過去の通信容量に基づいてMTU値を適切に更新する。これによれば、MTU変更部1が、通信途中にも過去の通信容量に基づいてMTU値を適切に更新するので、通信経路7の状況変化にも迅速対応し易い。
[3]主に実施例3、図18で示すように、通信容量確認部31は、通信途中でパケット送受信部4から得られる情報のうち、下記3つを用いた計算結果によりMTU値を適切に設定する。第1に、送信パケットの送信時間と、第2に、送信パケットサイズ
sizeiと、第3に、確認応答受信時間 timeiと、を用いて計算する。これによると、通信容量確認部31は、パケット送受信部4が通信している途中にも、より正確な情報に基づく計算結果からMTU値を適切に更新できる。したがって、通信経路7の状況変化にも、より迅速に対応し易い。
sizeiと、第3に、確認応答受信時間 timeiと、を用いて計算する。これによると、通信容量確認部31は、パケット送受信部4が通信している途中にも、より正確な情報に基づく計算結果からMTU値を適切に更新できる。したがって、通信経路7の状況変化にも、より迅速に対応し易い。
[4]主に実施例4、図19〜図21で示すように、クライアント端末10は、ネットワーク状況測定部18を追加して構成されている。このネットワーク状況測定部18は、通信途中に複数のネットワークパラメータを測定した結果をMTU変更部1及び帯域推定部6へ通知する。本システムは、ネットワーク状況測定部18の測定結果に基づいて、帯域推定用のパラメータと、MTU値と、を適切化する。
パケット送受信部4の測定結果に基づいたMTU値の適切化について、下記に例示する。例えば、ネットワーク遅延の平均値が閾値以上に高い場合、MTU値を300Byteに小さく設定する。逆に、ネットワーク遅延の平均値が閾値未満で小さい場合、MTU値を1500Byteに大きく設定する。このように、通信途中の測定結果に基づいて、帯域推定用のパラメータ及びMTU値を適切化するので、通信経路7の帯域推定精度を向上させ易い。
[5]主に実施例5、図22及び図23で示すように、好ましくは、本システムのMTU値について、2段階を超える多段階又は無段階で連続的に変更して最適化すると良い。そうすると、本システムを採用して有益な用途が拡大する効果がある。つまり、2段階で二者択一するよりも、多段階又は無段階で連続的に細やかな調整をできる方が、使い勝手も良好である。
[6]主に実施例1〜5、図1,図5,図11,及び図19で部分的に示唆するように、通信経路7はクライアント端末10と本部サーバ9との間で音声通信が可能なIP回線を形成している。これに伴って、クライアント端末10に、以下の機能を有する電話回線切替部5が追加されていると良い。すなわち、電話回線切替部5は、帯域推定部6の可用帯域推定結果に応じて音声通信にIP回線を用いるか、又は別経路のアナログ回線に切り替える機能を有することが望ましい。この電話回線切替部5は、可用帯域推定結果が所定値(例えば、100kbs)以上の場合にIP回線を選択する。逆に、所定値未満の場合にアナログ回線を選択する。
これによれば、電話回線切替部5が、帯域推定部6の可用帯域推定結果に応じて、IP回線とアナログ回線を適切に切り替えることにより、音声通信性能の安定化と、低コスト化と、を両立させることが可能となる。すなわち、通信状況が変動するIP回線を主たる通信経路7に用いた場合は、低コストの利益を得られる。そして、このIP回線による通信状況が悪化した時だけアナログ回線に切り替える。このとき、アナログ回線を用いることによりコストアップする反面、音声通信性能を安定させられる。電話回線切替部5は、IP回線とアナログ回線を適切に切り替えることにより、両者の長所を併せ持つ作用効果をもたらす。
[7]主に実施例1、図1,11,19で部分的に示唆するように、本システムをエレベーターのかご内電話(不図示)に適用すると良い。本システムが適用されるエレベーターのかご内電話は、非常時以外に使用されることが少ないので、低コストのIP回線を採用することが望ましい。ところが、通信経路7の平均的な実力は、かご内電話に適する水準であるにも関わらず、品質検査時の変動により不合格判定される場合もある。より具体的には、通信経路7に対し、かご内電話の設置時に1度限りの検査、又は定期的であるとしても、例えば、月1回位の低頻度の品質検査において、「かご内電話に不適格」と判定された場合、かご内電話は、割高なアナログ回線に常時接続されてしまうので、コストアップすることになる。そこで、本システムによれば、電話回線切替部5が、帯域推定部6の可用帯域推定結果に応じて、IP回線とアナログ回線を適切に切り替えることにより、音声通信性能の安定化と、コストとを両立させることが可能となる。
[8]主に実施例1〜5、図1,図5,図11,及び図19で示すように、[1]〜[7]の何れか1項に記載のMTU設定システムに用いられるクライアント端末10も、本発明によって特定されるものである。
[9]主に実施例1、図5で示すように、本方法は、中枢に位置付けられた本部サーバ9に通信経路7を介してパケット通信するクライアント端末10でMTU値を適切に設定するMTU設定方法である。クライアント端末10において、パケット送受信部4が、通信容量の変動について監視を継続する。監視対象の通信容量は、パケット送受信部4が、パケット送受信のために接続された通信経路7の状況を表す指標に用いられる。
クライアント端末10は、通信経路7の状況を常時監視するとともに、以下のステップも実行する。なお、送信アプリケーション3は、送信リクエスト(S1)等に応じて、パケット送受信部4を制御可能である。送信リクエスト(S1)に応じて、ステップ(S2)では、送信アプリケーション3が、通信要求に応じた送信量を判断する。つぎに、ステップ(S3)では、送信アプリケーション3からパケット送受信部4へ送信容量を通知する。つぎに、ステップ(S4)では、パケット送受信部4が、通知を受けた送信容量をMTU変更部1へさらに通知する。つぎに、ステップ(S5)では、MTU変更部1が、受けた送信容量の通知に基づいて、MTU値を適切化する。
つぎに、ステップ(S6)では、MTU変更部1が、MTU値の変更経歴をMTU格納部2に記憶させることにより設定する。つぎに、ステップ(S8)では、パケット送受信部4が、MTU格納部2で更新されたMTU値を取得する。つぎに、ステップ(S10)では、パケット送受信部4が、取得した最適に更新されたMTU値に基づいてデータをパケット化して本部サーバ9へデータ通信する。つぎに、ステップ(S12)では、パケット送受信部4が帯域推定部6との間でパケット送受信情報を共有する。つぎに、ステップ(S14)では、帯域推定部6がパケット送受信部4の監視結果に基づいて通信経路7の可用帯域推定する。
これによれば、上記[1]の作用効果と同様に、二律背反(トレードオフ)の関係にある帯域推定精度と、通信効率と、を両立させ易く、最適なMTU値に設定できる。
[10]主に実施例1、図1,図5,図11,及び図19で部分的に示唆するように、本方法は、エレベーターのかご内電話に適用されるMTU設定方法である。本方法は、クライアント端末10と本部サーバ9との間を通信経路7が接続する。この通信経路7は、音声通信が可能なIP回線を形成する。クライアント端末10には、電話回線切替部5が配設されている。この電話回線切替部5は、可用帯域推定(S14)の結果が所定値(例えば、100kbs)以上の場合にIP回線を選択し、所定値(例えば、100kbs)未満の場合にアナログ回線を選択する。
本方法が適用されるエレベーターのかご内電話によれば、上記[7]に記載した本システムの作用効果と同様に、電話回線切替部5が、帯域推定部6の可用帯域推定結果に応じて、IP回線とアナログ回線を適切に切り替えることにより、音声通信性能の安定化と、コストと、を両立させることが可能となる。
1 MTU変更部、2 MTU格納部、3 送信アプリケーション、4 パケット送受信部、5 電話回線切替部、6 帯域推定部、7 通信経路、8 インターネット、9 本部サーバ、10,30,40 クライアント端末、11 データパケット、12 確認応答パケット、13 通信容量変更点、14,33 閾値(threshold)、15 小容量通信、18 ネットワーク状況測定部、19 ネットワーク状況(格納部)、20 演算装置、21 プライマリメモリ、22 セカンダリメモリ、23 CPU、24 NIC、25 I/O、26 データ経路、31 通信容量確認部、34 大容量通信
Claims (10)
- 中枢に位置付けられた本部サーバに通信経路を介して情報接続されるクライアント端末に構成されたMTU設定システムであって、
前記クライアント端末は、
パケット送受信のために接続された前記通信経路の状況を表す指標として通信容量の変動を監視することが可能なパケット送受信部と、
該パケット送受信部の監視結果に基づいて前記通信経路の可用帯域推定する帯域推定部と、
該帯域推定部が前記可用帯域推定した結果に応じてMTU(Maximum Transmission Unit)値を変更するMTU変更部と、
該MTU変更部によるMTU値の変更経歴を記憶し前記パケット送受信部に最適設定値を提示可能なMTU格納部と、
ユーザからの送信要求に応じて送信量を判断するとともに、前記パケット送受信部を制御可能な送信アプリケーションと、
を備えた、MTU設定システム。 - 前記クライアント端末には、
通信途中にも一部データによる過去の通信容量を前記パケット送受信部が通知した結果から全送信容量を算出可能な通信容量確認部が追加され、
該通信容量確認部により算出された全送信容量を前記MTU変更部に通知し、
該MTU変更部は前記過去の通信容量に基づいてMTU値を適切に更新する、
請求項1に記載のMTU設定システム。 - 前記通信容量確認部は、通信途中で前記パケット送受信部から得られる情報のうち、
送信パケットの送信時間と、
送信パケットサイズと、
確認応答受信時間と、
を用いた計算結果によりMTU値を適切に設定する、
請求項2に記載のMTU設定システム。 - 前記クライアント端末には、
通信途中に複数のネットワークパラメータを測定した結果を前記MTU変更部及び前記帯域推定部へ通知するように構成されたネットワーク状況測定部が追加され、
該ネットワーク状況測定部の測定結果に基づいて、帯域推定用のパラメータと、前記MTU値と、を適切化する、
請求項1に記載のMTU設定システム。 - 前記MTU値は、2段階を超える多段階又は無段階で連続的に変更して最適化する、
請求項1に記載のMTU設定システム。 - 前記通信経路は前記クライアント端末と前記本部サーバとの間で音声通信が可能なIP回線を形成し、
前記クライアント端末には、
前記帯域推定部の前記可用帯域推定の結果に応じて前記音声通信に前記IP回線を用いるか、又は別経路のアナログ回線に切り替える電話回線切替部が追加され、
該電話回線切替部は、前記可用帯域推定の結果が所定値より以上の場合に前記IP回線を選択し、前記所定値に満たない場合にアナログ回線を選択する、
請求項1に記載のMTU設定システム。 - エレベーターのかご内電話に適用される、
請求項6に記載のMTU設定システム。 - 請求項1〜7の何れか1項に記載のMTU設定システムに用いられる前記クライアント端末。
- 中枢に位置付けられた本部サーバに通信経路を介してパケット通信するクライアント端末でMTU値を適切に設定するMTU設定方法であって、
前記クライアント端末は、
パケット送受信部がパケット送受信のために接続された前記通信経路の状況を表す指標として通信容量の変動について監視を継続するとともに、
前記パケット送受信部を制御可能な送信アプリケーションが、通信要求に応じた送信量を判断するステップと、
前記送信アプリケーションから前記パケット送受信部へ送信容量を通知するステップと、
前記パケット送受信部が、前記通知を受けた前記送信容量をMTU変更部へさらに通知するステップと、
該MTU変更部が、受けた前記送信容量の前記通知に基づいてMTU値を適切化するステップと、
前記MTU変更部が、MTU値の変更経歴をMTU格納部が記憶するステップと、
前記パケット送受信部が、前記MTU格納部で更新されたMTU値を取得するステップと、
前記パケット送受信部が、取得した最適に更新されたMTU値に基づいてデータをパケット化して前記本部サーバへデータ通信するステップと、
前記パケット送受信部が、帯域推定部との間でパケット送受信情報を共有するステップと、
前記帯域推定部が、前記パケット送受信部の監視結果に基づいて前記通信経路の可用帯域推定するステップと、
を有するMTU設定方法。 - エレベーターのかご内電話に適用されるMTU設定方法であって、
前記通信経路は前記クライアント端末と前記本部サーバとの間で音声通信が可能なIP回線を形成可能であり、
前記クライアント端末に配設された電話回線切替部により、
前記可用帯域推定の結果が所定値より以上の場合に前記IP回線を選択し、前記所定値に満たない場合にアナログ回線を選択する、
請求項9に記載のMTU設定方法。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018243797A Pending JP2020107975A (ja) | 2018-12-26 | 2018-12-26 | Mtu設定システム、及びその方法 |
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JP (1) | JP2020107975A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1028123A (ja) * | 1996-07-11 | 1998-01-27 | Toshiba Corp | ネットワークのデータ通信方式 |
JP2012074993A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Brother Ind Ltd | 通信装置、通信制御方法、および通信制御プログラム |
WO2018185803A1 (ja) * | 2017-04-03 | 2018-10-11 | 三菱電機株式会社 | 通信システム |
-
2018
- 2018-12-26 JP JP2018243797A patent/JP2020107975A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1028123A (ja) * | 1996-07-11 | 1998-01-27 | Toshiba Corp | ネットワークのデータ通信方式 |
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