JP2020106649A - パターン複製装置及び検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】微細パターンを有する基板を複製するパターン複製装置であって、製造中であっても複製原版の瑕疵発生を動的に検知することが可能な検査機構を備えたパターン複製装置およびその検査方法を提供すること。【解決手段】複数の基板を入れ替えながら順次保持可能な基板ステージと、複製原版と、転写部とを少なくとも有し、前記基板を光学的に検査可能な基板検査カメラと、前記複製原版を光学的に検査可能な原版検査カメラを具備しており、前記基板検査カメラおよび前記原版検査カメラは制御部に接続されていて、前記制御部は、前記基板検査カメラから得られた複数の基板の座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出し、前記原版検査カメラから得られた複製原版の検査情報と比較する機能を有するパターン複製装置。【選択図】図1
Description
本発明は、検査機構を備えたパターン複製装置および検査方法に関し、より具体的には、微細パターンの欠陥検査を光学的に実施可能な検査機構を備えたパターン複製装置および検査方法に関する。
近年、電子回路やフラットパネルディスプレイなど、微細パターンを有する部品や装置などの生産がますます盛んになってきている。これらの微細パターンの多くは、所定の原版から平面状物へ模様を複製するかたちで形成されている。
こうして形成された微細パターンは、部品や装置などの機能を担っていることが多いため、そこに欠陥が存在すると、部品や装置など製品全体の動作不良に直結することがしばしばある。一方、原版の複製によって製造される他分野の製品、例えば書籍や雑誌などと比較して複製パターン1つあたりの単価が比較的高いという特徴がある。
こうした、欠陥が製品全体の動作不良に直結しうる、単価が比較的高い、という特徴から、微細パターンの製造時には、複製されたパターン1つ1つの全品について欠陥がないか検査が行なわれることもある。
一方、原版をもとに微細パターンを多数複製するという方法ゆえに、当該原版に瑕疵があった場合、欠陥のある微細パターンが次々と製造されてしまうという問題がある。そこで、複製原版そのものを検査する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、原版は最初に検査をして瑕疵がないと確認しておけば欠陥のない微細パターンが安定して製造できるとは限らない。製造(微細パターンの複製)を続けるうちに、汚れなどによって原版に瑕疵が生じる可能性もあるからである。
ところが、複製された微細パターンとは異なり、原版は製造中に欠陥検査を行なうことができない場合が多い。多数製造される微細パターンは、ある微細パターンを複製している最中に別の微細パターンを検査すればよいが、原版はそれが困難である。
なぜなら、原版を検査するときには装置を一旦停止して検査しなければならず、そのときには当然、複製は製造できない。そのため原版を頻繁に検査すると、製造工程に悪影響を与えることになるからである。
なぜなら、原版を検査するときには装置を一旦停止して検査しなければならず、そのときには当然、複製は製造できない。そのため原版を頻繁に検査すると、製造工程に悪影響を与えることになるからである。
上記の問題に基づき本発明の目的は、製造中であっても複製原版の瑕疵発生を動的に検知することが可能な検査機構を備えたパターン複製装置および検査方法を提供することにある。
本発明の第1側面によると、
複数の基板を入れ替えながら順次保持可能な基板ステージと、複製原版と、転写部とを少
なくとも有し、
前記基板を光学的に検査可能な基板検査カメラと、前記複製原版を光学的に検査可能な原版検査カメラを具備しており、前記基板検査カメラおよび前記原版検査カメラは制御部に接続されていて、
前記制御部は、前記基板検査カメラから得られた複数の基板の座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出し、前記原版検査カメラから得られた複製原版の検査情報と比較する機能を有することを特徴とするパターン複製装置が提供される。
複数の基板を入れ替えながら順次保持可能な基板ステージと、複製原版と、転写部とを少
なくとも有し、
前記基板を光学的に検査可能な基板検査カメラと、前記複製原版を光学的に検査可能な原版検査カメラを具備しており、前記基板検査カメラおよび前記原版検査カメラは制御部に接続されていて、
前記制御部は、前記基板検査カメラから得られた複数の基板の座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出し、前記原版検査カメラから得られた複製原版の検査情報と比較する機能を有することを特徴とするパターン複製装置が提供される。
本発明の第2側面によると、前記複製原版がフォトマスクであり、前記転写部がフォトマスクを介して複製原版を露光する露光機構である。
すなわち本発明の第2側面では、本発明の第1側面の検査機構を備えたフォトリソグラフィー方式のパターン複製装置が提供される。
すなわち本発明の第2側面では、本発明の第1側面の検査機構を備えたフォトリソグラフィー方式のパターン複製装置が提供される。
本発明の第3側面によると、このパターン複製装置には、フォトマスクおよび露光機構によって複製原版上に形成された潜像を顕在化させる現像部をさらに有していてもよい。
本発明の第4側面によると、前記複製原版がパターン除去版であり、前記転写部が転写胴および前記転写胴外周に設置されたブランケットである。
すなわち本発明の第4側面では、本発明の第1側面の検査機構を備えた印刷方式のパターン複製装置が提供される。
すなわち本発明の第4側面では、本発明の第1側面の検査機構を備えた印刷方式のパターン複製装置が提供される。
本発明の第5側面によると、このパターン複製装置には、
前記ブランケットを光学的に検査可能なブランケット検査カメラを具備し、前記ブランケット検査カメラは制御部に接続されていて、前記制御部は、基板検査カメラから得られた複数の基板の座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出し、前記ブランケット検査カメラから得られたブランケットの検査情報と比較する機能を有していてもよい。
前記ブランケットを光学的に検査可能なブランケット検査カメラを具備し、前記ブランケット検査カメラは制御部に接続されていて、前記制御部は、基板検査カメラから得られた複数の基板の座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出し、前記ブランケット検査カメラから得られたブランケットの検査情報と比較する機能を有していてもよい。
本発明の第6側面によると、液状の感光性材料を基板に塗工する塗工部をさらに有していてもよい。
本発明の第7側面によると、複製原版をもとに同一パターンを有する基板を複数製造する工程において、同一パターンが形成された前記複数の基板を検査し、その座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出するとともに、前記複製原版を検査して、その検査情報と前記抽出された欠陥情報を比較することを特徴とする検査方法が提供される。
本発明の第8側面によると、複製原版をもとに転写部を介して同一パターンを有する基板を複数製造する工程において、同一パターンが形成された複数の基板を検査し、その座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出するとともに、前記転写部を検査してその検査情報と前記抽出された欠陥情報を比較することを特徴とする検査方法が提供される。
本発明の第9側面において、基板の座標は、基板に形成されたパターンのうち所定の図形を参照して原点を設定することができる。
本発明の第10側面において、複製原版の座標は、所定の図形に対応するパターンを参照して原点を設定することができる。
本発明の第11側面において、転写部の座標は、所定の図形を含み、抽出された欠陥を
含まない範囲のパターンを前記転写部に形成し、前記所定の図形に対応するパターンを参照して原点を設定することができる。
含まない範囲のパターンを前記転写部に形成し、前記所定の図形に対応するパターンを参照して原点を設定することができる。
本発明のパターン複製装置および検査方法によれば、複数の基板を検査し、その情報を照合して同一座標にある欠陥を抽出することを通じて、製造中であっても複製原版の瑕疵発生を動的に検知することが可能になる。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同様または類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1の態様)
図1は、本発明のパターン複製装置の第1の態様について示した概略図である。本発明のパターン複製装置1は、基板ステージ10、複製原版20(フォトマスク20a)および転写部30(露光機構30a)を備えている。
この第1の態様においては、複製原版20は具体的にはフォトマスク20aを用いており、転写部30は露光機構30aを用いている。
図1は、本発明のパターン複製装置の第1の態様について示した概略図である。本発明のパターン複製装置1は、基板ステージ10、複製原版20(フォトマスク20a)および転写部30(露光機構30a)を備えている。
この第1の態様においては、複製原版20は具体的にはフォトマスク20aを用いており、転写部30は露光機構30aを用いている。
基板ステージ10上には露光転写用の基板12が載置されており、基板ステージ10が転写部30(露光機構30a)の下部に移動し、複製原版20(フォトマスク20a)を通して基板12が露光されることで、基板12に複製原版20のパターンが転写される。即ち、本態様のパターン複製装置は、フォトリソグラフィー方式のパターン転写機構を備えている。
基板ステージ10は、複数の基板を入れ替えながら順次基板ステージ上に載置し保持することができる。複数の基板を入れ替える手段としては特に制限はなく、例えば手動で入れ替えてもよいし、基板の保管用カセット及び自動ハンドリング手段を有した自動基板入れ替え機構を備えていてもよい。
さらに本発明のパターン複製装置1は、基板12上に形成されたパターンを光学的に検査可能な基板検査カメラ11と、フォトマスク20aを光学的に検査可能な原版検査カメラ21が設置されている。
そしてこれら基板検査カメラ11と原版検査カメラ21は制御部40に接続されていて、制御部40は、基板検査カメラ11から得られた複数の基板の検査情報を照合して同一座標にある欠陥、即ち複数の基板12に共通して存在する欠陥の情報を抽出し、原版検査カメラ21から得られたフォトマスク20aの検査情報と比較する機能を有する。
これにより、基板12に共通する欠陥が、複製原版20(フォトマスク20a)に起因する欠陥であるか否かを判定することができる。また制御部は特に制限はないが、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)あるいはワークステーションを用いることができる。
これにより、基板12に共通する欠陥が、複製原版20(フォトマスク20a)に起因する欠陥であるか否かを判定することができる。また制御部は特に制限はないが、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)あるいはワークステーションを用いることができる。
なお、基板検査カメラ11が接続される制御部と原版検査カメラ21が接続される制御部は、必ずしも同一の機器である必要はないが、単一の制御部に基板検査カメラ11と原版検査カメラ21が接続される方が、装置全体の構成がより簡素になるため好ましい。両者が別の制御部に接続される場合、当該制御部同士は何らかの情報伝達手段によって結合されている必要がある。
また、基板検査カメラ11および原版検査カメラ21は、非接触で検査対象表面の2次元像が得られれば足り、必ずしもいわゆる「カメラ」に該当しなくともよい。例えば基板検査カメラ11および原版検査カメラ21は、CCDラインセンサーなどでもよい。
さらに前述の「光学的に検査可能」において「光」は必ずしも可視光線に限らない。本発明において「光」とは紫外線や電子線、可視光線、赤外線、エックス線等の放射線のうち1種類あるいは複数種類を指す。
基板としては、主として平板状の物質が想定されるが、これに限らず、所期のパターンを形成しえるのであればどのようなものでも用いることができ、例えばフィルムなどでもよい。具体的には、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステル、ナイロンなどのポリアミド、直鎖状あるいは分枝ポリオレフィン、環状ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、あるいはこれらの共重合体等の樹脂フィルムや樹脂板、樹脂成形物、ガラス、石英、シリコン、金属等の無機物の板、無機物の成形物を挙げることができる。
本態様のパターン複製装置には、フォトマスク20aおよび露光機構30aによって形成された潜像を顕在化させる現像部41を備えていてもよい。現像部41を備える場合、検査精度の向上が期待できるという観点から、基板検査カメラ11は基板12が現像部41を通過したあとに検査が可能な位置に設置するのが好ましい。
また本態様のパターン複製装置には、液状の感光性材料を基板に塗工する塗工部42を備えていてもよい。塗工部42に加えて現像部41を備えると、塗工〜露光〜現像〜基板検査まで1つの装置内で完結できるようになる。
本発明のパターン複製装置において、複製原版20および転写部30はそれぞれフォトマスクおよび露光機構でなくてもよい。
(第2の態様)
図2は、本発明のパターン複製装置の第2の態様について示した概略図である。
本態様のパターン複製装置100においては、複製原版20がパターン除去版20b、転写部30が転写胴30bおよび転写胴30b外周に設置されたブランケット30cとなっている。即ち、本態様のパターン複製装置100は、印刷方式のパターン転写機構を備えている。
図2は、本発明のパターン複製装置の第2の態様について示した概略図である。
本態様のパターン複製装置100においては、複製原版20がパターン除去版20b、転写部30が転写胴30bおよび転写胴30b外周に設置されたブランケット30cとなっている。即ち、本態様のパターン複製装置100は、印刷方式のパターン転写機構を備えている。
さらに、基板12を光学的に検査可能な基板検査カメラ11と、パターン除去版20bを光学的に検査可能な原版検査カメラ21が設置され、基板検査カメラ11と原版検査カメラ21は制御部40に接続されていて、制御部40は、基板検査カメラ11から得られた複数の基板の検査情報を照合して同一座標にある欠陥を抽出し、原版検査カメラ21から得られた検査情報と比較する機能を有しているのは、前述の第1の態様と同様である。
またさらに、ブランケット30cを光学的に検査可能なブランケット検査カメラ31が設置され、ブランケット検査カメラ31は制御部40に接続されていて、制御部40は、
基板検査カメラ11から得られた複数の基板の検査情報を照合して同一座標にある欠陥を抽出し、ブランケット検査カメラ31から得られた検査情報と比較する機能を有する構成とすることができる。
基板検査カメラ11から得られた複数の基板の検査情報を照合して同一座標にある欠陥を抽出し、ブランケット検査カメラ31から得られた検査情報と比較する機能を有する構成とすることができる。
基板検査カメラ11が接続される制御部と原版検査カメラ21が接続される制御部は、必ずしも同一の機器である必要はないが、両者が別の制御部に接続される場合、当該制御部同士は何らかの情報伝達手段によって結合されている必要があるのは第1の態様と同様である。
また本態様のパターン複製装置100においても、液状の材料を基板に塗工する塗工部42を備えことができるのは第1の態様と同様である。塗工部は、安定した塗膜を形成できるのであればどのような位置にも設置可能であるが、典型的には、転写胴30bおよび転写胴30b外周に設置されたブランケット30cの上部に配置される。
続いて、本発明の検査方法について詳しく説明する。
ここでは便宜的に、本発明のパターン複製装置の第2の態様に準ずる構成における検査方法を挙げて説明するが、本発明の検査方法が適用できるのはこの構成に限らない。本発明の検査方法は、本発明のパターン複製装置の第1の態様にも適用できるのみならず、例えば、基板検査カメラを有する基板検査部とパターン複製装置が別に設置されている形態など、多様な構成において適用可能である。
最初に、所定のパターンが形成された第1の基板12aを基板検査カメラ11で検査し、欠陥を検出する。なおここで基板12は2枚あるものとし、便宜上、第1の基板12a、第2の基板12bとして区別する。
欠陥の検出方法は、それが所要の欠陥を抽出できればどのような方法でもよく、例えば前述した特許文献1に記載の、正常なパターンを記録した基準画像を参照する方式でもよいし、あるいは所定のパターンがより小さな形状の繰り返し配列によって構成される場合は、当該複数の小さな形状どうしを比較する方式でもよい。
検出された欠陥の情報には、後述するように他の基板の欠陥情報と照合する関係から、座標情報が含まれることが好ましい。欠陥の座標は、例えば基板の端部をもとに原点を設定することで得てもよいが、基板に形成するパターンにあらかじめ所定の図形(例えば、アライメントマークなど)を含ませておき、これを参照して原点を設定することで得ると、その正確性が担保しやすくなるため好ましい。
なお、ここで「図形を参照する」とは、この図形の位置を当該基板における座標の基準値として設定するという意味であって、例えばこの図形の中心座標を原点としてもよいし、他の座標値に定めてもよい。
なお、ここで「図形を参照する」とは、この図形の位置を当該基板における座標の基準値として設定するという意味であって、例えばこの図形の中心座標を原点としてもよいし、他の座標値に定めてもよい。
次に、所定のパターンが形成された第2の基板12bを基板検査カメラ11で検査し、同様に欠陥を検出する。
そして、第1の基板12aの欠陥と、第2の基板12bの欠陥の情報を照合し、同一座標にあるものを抽出する。
ただし、このとき「同一座標」とは互いの基板の欠陥の座標が完全に一致する場合に限ることを意味しない。許容できる範囲内でのパターンの歪みその他のぶれにより座標に微小の差異が生じることがあるためでる。そのため典型的には、所定のパターン全体に対して充分に小さい距離をあらかじめ設定し、座標の差が当該距離以内のものを互いに「同一
座標」にあるとみなすことになる。
座標」にあるとみなすことになる。
検査した2枚の基板から検出された欠陥のうち同一座標にあるものが存在した場合、複製原版20(パターン除去版20b)を原版検査カメラ21で検査し、当該欠陥の座標に対応する座標に瑕疵がないかを確認する。
パターン除去版20bの座標は、例えばパターン除去版20bの端部をもとに原点を設定することで得てもよいが、基板に形成するパターンにあらかじめ所定の図形(例えば、アライメントマークなど)を含ませておき、当該所定の図形に対応するパターン除去版20b上のパターンを参照して原点を設定することで得ると、その正確性が担保しやすくなるため好ましい。
検査した2枚の基板から検出された欠陥のうち同一座標にあるものが1つも認められない場合は、パターン除去版20bの検査は省略することができる。パターン除去版20bには、基板に形成するパターンに欠陥を生じさせるような瑕疵が存在しない可能性が高いためである。
このようにして、製造に影響するパターン除去版20bの検査を最小限にしながら、パターン除去版20bの瑕疵発生を動的に検知することが可能になる。
またさらに、使用するパターン複製装置がブランケット検査カメラ31を備えていれば、これを利用してブランケット30cを検査することも可能である。
この場合も、第1の基板12aおよび第2の基板12bをそれぞれ基板検査カメラ11で検査して欠陥を検出し、互いの欠陥の情報を照合して同一座標にあるものを抽出するまではパターン除去版20bの場合と同様である。
検査した2枚の基板から検出された欠陥のうち同一座標にあるものが存在した場合、ブランケット30cを原版検査カメラ21で検査し、当該欠陥の座標に対応する座標に瑕疵がないかを確認する。
ブランケット30cの座標は、例えばブランケット30cの端部をもとに原点を設定することで得てもよいが、基板に形成するパターンにあらかじめ所定の図形(例えば、アライメントマークなど。以下アライメントマーク)を含ませておき、当該アライメントマークに対応するブランケット30c上のパターンを参照して原点を設定することができれば、その正確性が担保しやすくなるため好ましい。
しかし、ブランケット30cにおいては、通常はそのような方法を採用するのが困難である。
その理由を説明する前に、本発明のパターン複製装置の第2の態様に準ずる構成における、基板へのパターン形成の概略を述べる。
図3〜図5は、基板へのパターン形成の一態様について示した概略図である。
まず、塗工部42によって転写胴30c上のブランケット30cに塗膜43が形成され(図3:塗膜形成工程)、続いて、転写胴30cが回転しながらパターン除去版20bとブランケット30cが圧着することにより、ブランケット30cにおいて所定のパターン以外の部分から塗膜43が除去される(図4:パターン除去工程)。そして、このブランケット30cから基板12にパターン44が転写される(図5:転写工程)。
まず、塗工部42によって転写胴30c上のブランケット30cに塗膜43が形成され(図3:塗膜形成工程)、続いて、転写胴30cが回転しながらパターン除去版20bとブランケット30cが圧着することにより、ブランケット30cにおいて所定のパターン以外の部分から塗膜43が除去される(図4:パターン除去工程)。そして、このブランケット30cから基板12にパターン44が転写される(図5:転写工程)。
ここで、塗膜形成工程前であれば、ブランケット30cの表面が露出しているため、基板に形成するパターンに欠陥を生じさせるような瑕疵がブランケット30cに存在する場合、そうした瑕疵そのものを検出しやすいが、アライメントマークに対応するパターンがブランケット30c上に形成されていないため、これを参照して原点を設定することができない。アライメントマークは、この段階ではパターン除去版20bにのみ存在している。
また、図3に示す塗膜形成工程後も、塗膜43によって覆われてブランケット30cの表面が露出していないうえ、アライメントマークに対応するパターンがブランケット30c上に形成されていないため、ブランケット30cの瑕疵を検出することも困難であるし、アライメントマークに対応するパターンを参照して原点を設定することができない。
図4に示すパターン除去工程後は、アライメントマークに対応するパターンがブランケット30c上に形成されているため、これを参照して原点を設定することができるが、ブランケット30cの瑕疵が所定の塗膜パターン部に重なる場合は当該部分の表面が露出していないため、やはりこれを検出することが困難である。
そこで、検査した2枚の基板から検出された欠陥のうち同一座標にあるものが存在した場合、ブランケット30cを原版検査カメラ21で検査する前に、アライメントマークを含み、当該欠陥を含まない範囲に塗工部42で塗膜43を形成し、パターン除去版20bにより所定のパターン以外の部分を除去する。
こうすることで、アライメントマークに対応するパターンはブランケット30c上に形成されていながら、瑕疵があると推定される部分は表面が露出している状態を得ることができるので、当該アライメントマークに対応するブランケット30c上のパターンを参照して原点を設定し、ブランケット30cの座標を得ることができる。
以上説明したように、本発明のパターン複製装置および検査方法によって、複数の基板を検査し、その情報を照合して同一座標にある欠陥を抽出することを通じて、製造中であっても複製原版の瑕疵発生を動的に検知することが可能になる。
1…パターン複製装置
10…基板ステージ
11…基板検査カメラ
12…基板
12a…第1の基板
12b…第2の基板
20…複製原版
20a…フォトマスク
20b…パターン除去版
21…原版検査カメラ
30…転写部
30a…露光機構
30b…転写胴
30c…ブランケット
31…ブランケット検査カメラ
40…制御部
41…現像部
42…塗工部
43…塗膜
44…パターン
100…パターン複製装置
10…基板ステージ
11…基板検査カメラ
12…基板
12a…第1の基板
12b…第2の基板
20…複製原版
20a…フォトマスク
20b…パターン除去版
21…原版検査カメラ
30…転写部
30a…露光機構
30b…転写胴
30c…ブランケット
31…ブランケット検査カメラ
40…制御部
41…現像部
42…塗工部
43…塗膜
44…パターン
100…パターン複製装置
Claims (11)
- 複数の基板を入れ替えながら順次保持可能な基板ステージと、複製原版と、転写部とを少なくとも有し、
前記基板を光学的に検査可能な基板検査カメラと、前記複製原版を光学的に検査可能な原版検査カメラを具備しており、前記基板検査カメラおよび前記原版検査カメラは制御部に接続されていて、
前記制御部は、前記基板検査カメラから得られた複数の基板の座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出し、前記原版検査カメラから得られた複製原版の検査情報と比較する機能を有することを特徴とするパターン複製装置。 - 前記複製原版がフォトマスクであり、前記転写部がフォトマスクを介して複製原版を露光する露光機構であることを特徴とする請求項1に記載のパターン複製装置。
- 前記フォトマスクおよび前記露光機構によって複製原版上に形成された潜像を顕在化させる現像部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のパターン複製装置。
- 前記複製原版がパターン除去版であり、前記転写部が転写胴および前記転写胴外周に設置されたブランケットであることを特徴とする請求項1に記載のパターン複製装置。
- 前記ブランケットを光学的に検査可能なブランケット検査カメラを具備し、前記ブランケット検査カメラは制御部に接続されていて、
前記制御部は、基板検査カメラから得られた複数の基板の座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出し、前記ブランケット検査カメラから得られたブランケットの検査情報と比較する機能を有することを特徴とする請求項4に記載のパターン複製装置。 - 液状の感光性材料を前記基板に塗工する塗工部をさらに有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のパターン複製装置。
- 複製原版をもとに同一パターンを有する基板を複数製造する工程において、同一パターンが形成された前記複数の基板を検査し、その座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出するとともに、前記複製原版を検査して、その検査情報と前記抽出された欠陥情報を比較することを特徴とする検査方法。
- 複製原版をもとに転写部を介して同一パターンを有する基板を複数製造する工程において、同一パターンが形成された複数の基板を検査し、その座標値を含む検査情報を照合して同一座標にある欠陥情報を抽出するとともに、前記転写部を検査してその検査情報と前記抽出された欠陥情報を比較することを特徴とする検査方法。
- 前記基板の座標は、前記基板に形成されたパターンのうち所定の図形を参照して原点を設定することを特徴とする請求項7または8に記載の検査方法。
- 前記複製原版の座標は、前記所定の図形に対応するパターンを参照して原点を設定することを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の検査方法。
- 前記転写部の座標は、前記所定の図形を含み、前記抽出された欠陥を含まない範囲のパターンを前記転写部に形成し、前記所定の図形に対応するパターンを参照して原点を設定することを特徴とする請求項8または10に記載の検査方法。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018244626A Pending JP2020106649A (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | パターン複製装置及び検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020106649A (ja) |
-
2018
- 2018-12-27 JP JP2018244626A patent/JP2020106649A/ja active Pending
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