JP2020106443A - 路面状態検知システム及び路面状態検知方法 - Google Patents

路面状態検知システム及び路面状態検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】路面状態をより正確に且つより多くの路面状態を検知することを可能とした路面状態検知システムを提供する。【解決手段】光源部21と、複数の受光部22A,22B,22Cとを備え、光源部21から出射された測定光L1,L2を路面Rに向けて照射し、路面Rから反射して戻ってくる測定光L1,L2を複数の受光部22A,22B,22Cにより受光し、複数の受光部22A,22B,22Cにより受光された測定光L1,L2の情報に基づいて、路面Rの状態を検知する路面状態検知システムであって、複数の受光部22A,22B,22Cは、それぞれ受光する測定光L1,L2の受光角度が異なっている。【選択図】図2

Description

本発明は、路面状態検知システム及び路面状態検知方法に関する。
従来より、乾燥(ドライ)路面や湿潤(ウェット)路面、凍結(アイス)路面、積雪(スノー)路面などの路面状態を検知し、車両を運転する運転者などに路面状態を通知することなどが行われている。
このような路面状態を検知する方法としては、路面温度を計測する方法と、路面状態を光学的に検知する方法とがある。このうち、路面温度を計測する方法では、例えば物体の黒体輻射をサーモパイル等の熱電素子にて検出することで、路面温度の測定を行っている。しかしながら、この方法では、路面温度の高低は測定できるものの、実際の路面状態との相関が薄いため、路面温度から路面状態を正確に識別することは困難である。
特に、冬場の路面では、乾燥路面と凍結路面との間で表面温度にほとんど差が生じないため、これらの路面状態の識別は困難である。また、湿潤路面についても、路面温度から識別することは困難である。
したがって、路面温度から得られる情報だけでは、路面状態を細かく識別することは困難であり、上述した運転者への警告程度に留まっている。一方、今後の自動運転技術の発達に伴い、路面状態を正確に識別する技術が自動走行を実現する上で必要になると考えられる。
一方、路面状態を光学的に検知する方法は、路面状態の光学的特性を直接捉えることができるため、路面状態を正確に識別する上で好ましい。例えば、路面状態を光学的に検知する方法として、路面からの散乱光を計測する方法が提案されている(例えば、下記特許文献1〜3を参照。)。
具体的に、下記特許文献1,2に記載の技術では、LiDAR(Light Detection And Ranging)と呼ばれる測定装置を用いて、路面で散乱する測定光の光強度から路面状態を検知している。すなわち、乾燥路面では、測定光が反射して散乱するため、この路面で反射される散乱光の光強度が相対的に強くなる。一方、湿潤路面では、路面での測定光の鏡面反射が強くなるため、この路面で反射される散乱光の光強度が相対的に弱くなる。この路面状態による散乱特性の違いを利用して、乾燥路面と湿潤路面との判別を行っている。しかしながら、下記特許文献1,2には、凍結路面に対する識別方法が開示されておらず、路面状態を細かく識別する方法としては不十分である。
一方、下記特許文献3に記載の技術では、路面状態に応じて、路面で反射される反射光の正反射光成分と拡散反射光成分との比が異なることを利用して、路面状態を検知している。すなわち、乾燥路面では、拡散反射光成分が相対的に高くなる一方、湿潤路面では、正反射光成分が相対的に高くなる。また、凍結路面では、正反射光成分と拡散反射光成分との両方を持つような反射光が検出される。このような路面で反射される反射光の特性の違いを利用して、路面状態の識別を行っている。しかしながら、この方法は、車両直下のみの計測であり、車両前方での計測を行うことについて、具体的に開示されていない。
一方、路面状態を光学的に検知する別の方法としては、偏光を利用して計測する方法が提案されている(例えば、下記特許文献4〜7を参照。)。具体的に、偏光を利用して計測する方法では、偏光のブリュースター角を用いた方法が挙げられる。また、空気と水とでは、その屈折率が異なっており、その界面に無偏光の光が入射した場合、フレネルの式より、その界面で反射される反射光のP偏光成分とS偏光成分とがそれぞれ異なる反射率で反射されることが知られている。
特に、ブリュースター角と呼ばれる角度では、その反射光のP偏光成分が0となり、S偏光成分のみの反射光となる。この関係が成り立つのは、あくまで理想的な正反射成分のみであるが、実環境においては湿潤路面においてのみブリュースター角が成り立ち、P偏光成分が0に近づく。一方、乾燥路面では、表面で反射光が散乱するため、ブリュースター角が成立せず、その反射光は無偏光となる。このように偏光の違いを計測することによって、路面の表面粗さを類推し、路面状態を識別することが行われている。
この方法では、路面の表面粗さから、乾燥路面と、湿潤路面と、凍結路面とを識別することが可能である。しかしながら、発光部と受光部とをブリュースター角を満たすように配置する必要があり、測定装置の細かなアライメントが求められる。また、偏光を利用して計測する方法では、遠方に対する測定を行うことは困難である。
特表2015−535204号公報 特開2014−228300号公報 特開2002−195940号公報 特開平11−190693号公報 特開2017−207361号公報 特開2017−125809号公報 特開2017−116506号公報
ところで、上述した路面からの散乱光を計測する方法において、車両前方での計測を行う場合、後方散乱光は微弱であるため、路面状態の識別精度が低くなる。また、路面状態のうち、凍結路面と、積雪路面と、圧雪路面といった路面状態を細かく識別することは困難である。
特に、自動運転技術において車両の自動停止を考えた場合、路面状態に応じて車両の制動距離が大きく変わるため、より多くの路面状態を識別できることが求められる。したがって、上述した車両直下の1点のみの計測では、自動運転技術において車両の走行制御を行うための情報としては不十分である。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、路面状態をより正確に且つより多くの路面状態を検知することを可能とした路面状態検知システム及び路面状態検知方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 光源部と、複数の受光部とを備え、前記光源部から出射された測定光を路面に向けて照射し、前記路面から反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の情報に基づいて、前記路面の状態を検知する路面状態検知システムであって、
前記複数の受光部は、それぞれ受光する測定光の受光角度が異なっていることを特徴とする路面状態検知システム。
〔2〕 前記光源部は、第1の波長を有する第1の測定光を出射する第1の光源と、前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する第2の測定光を出射する第2の光源とを含むことを特徴とする前記〔1〕に記載の路面状態検知システム。
〔3〕 前記第1の測定光は、赤外領域に前記第1の波長を有する赤外光であり、
前記第2の測定光は、赤外領域に前記第2の波長を有する赤外光であり、
前記第1の波長は、前記赤外光に対する水の吸収係数が氷の吸収係数よりも大きくなる波長であり、
前記第2の波長は、前記赤外光に対する氷の吸収係数が水の吸収係数よりも大きくなる波長であることを特徴とする前記〔2〕に記載の路面状態検知システム。
〔4〕 前記複数の受光部は、前記測定光を受光する受光素子と、前記受光素子に向けて前記測定光を集光させる集光光学系とを含み、
前記受光素子により受光される前記測定光の受光角度が前記集光光学系の設定により異なっていることを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
〔5〕 前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別する識別制御部を備え、
前記識別制御部は、前記路面の同一の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別することを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
〔6〕 前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別する識別制御部を備え、
前記識別制御部は、前記路面の距離が異なる測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別することを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
〔7〕 前記複数の受光部により受光された前記第1の測定光及び前記第2の測定光を比較することによって、前記路面の状態を識別する識別制御部を備え、
前記光源部は、前記第1の測定光と前記第2の測定光とを前記路面の同じ照射領域に向けて時分割で交互に出射し、
前記識別制御部は、前記路面の同一の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる前記第1の測定光及び前記第2の測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された前記第1の測定光及び前記第2の測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別することを特徴とする前記〔2〕〜〔4〕の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
〔8〕 車両に用いられることを特徴とする前記〔1〕〜〔7〕の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
〔9〕 街灯に用いられることを特徴とする前記〔1〕〜〔7〕の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
〔10〕 光源部から出射された測定光を路面に向けて照射し、前記路面から反射して戻ってくる測定光を複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の情報に基づいて、前記路面の状態を検知する路面状態検知方法であって、
前記路面の同一の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別して検知することを特徴とする路面状態検知方法。
〔11〕 光源部から出射された測定光を路面に向けて照射し、前記路面から反射して戻ってくる測定光を複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の情報に基づいて、前記路面の状態を検知する路面状態検知方法であって、
前記路面の距離が異なる測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別して検知することを特徴とする路面状態検知方法。
〔12〕 光源部から出射された測定光を路面に向けて照射し、前記路面から反射して戻ってくる測定光を複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の情報に基づいて、前記路面の状態を検知する路面状態検知方法であって、
前記光源部から、第1の波長を有する第1の測定光と、前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する第2の測定光とを、前記路面の同じ照射領域に向けて時分割で交互に出射し、
前記路面の同一の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる前記第1の測定光及び前記第2の測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された前記第1の測定光及び前記第2の測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別して検知することを特徴とする路面状態検知方法。
以上のように、本発明によれば、路面状態をより正確に且つより多くの路面状態を検知することを可能とした路面状態検知システム及び路面状態検知方法を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る路面状態検知システムを備えた車両の構成を示すブロック図である。 図1に示す路面状態検知システムが備える光源部及び複数の受光部の構成を示す模式図である。 赤外光に対する水及び氷の吸収スペクトルを示すグラフである。 受光部の構成を説明するための模式図である。 複数の受光部が受光する測定光の受光角度を示す模式図である。 図1に示す路面状態検知システムの複数の受光部の配置を例示した模式図である。 図1に示す路面状態検知システムを用いた路面状態検知方法において、距離が異なる複数の測定範囲において、路面状態毎の反射強度を測定した結果を示すグラフである。 図1に示す路面状態検知システムの測定光の照射領域と測定範囲とを示す模式図である。 図1に示す路面状態検知システムを用いた路面状態検知方法において、路面の同一の測定範囲を測定する場合を示す模式図である。 路面状態を検知した場合の車両の停止動作を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る路面状態検知システムを備えた街灯の構成を示すブロック図である。 図11に示す路面状態検知システムが備える光源部及び複数の受光部の構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1の実施形態)
<路面状態検知システム>
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1〜図6に示す車両Bに適用した路面状態検知システム1Aの構成について説明する。
なお、図1は、路面状態検知システム1Aを備える車両Bの構成を示すブロック図である。図2は、路面状態検知システム1Aが備える光源部21及び複数の受光部22A,22B,22Cの構成を示す模式図である。図3は、赤外光に対する水及び氷の吸収係数を示すグラフである。図4は、受光部22A,22B,22Cの構成を説明するための模式図である。図5は、複数の受光部22A,22B,22Cが受光する測定光Lの受光角度を示す模式図である。図6は、路面状態検知システム1Aの複数の受光部22A,22B,22Cの配置を例示した模式図である。
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を車両Bの前後方向(長さ方向)、Y軸方向を車両Bの左右方向(幅方向)、Z軸方向を車両Bの上下方向(高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両Bを正面(車両前方)から見たときのそれぞれの方向を意味するものとする。
本実施形態の路面状態検知システム1Aは、図1に示すように、車両Bの前方における路面状態を検知する路面状態検知センサ2Aと、路面状態検知センサ2Aから供給される情報(以下、「路面状態検知情報」という。)S1に基づいて、路面状態を識別する識別制御部となる路面状態識別制御装置3とを備えている。
路面状態検知センサ2Aは、図2に示すように、車両Bの前方に向けて第1の測定光L1及び第2の測定光L2を照射する光源部21と、車両Bの前方の路面から反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を受光する複数(本実施形態では3つ)の受光部22A,22B,22Cとを備えている。
路面状態検知センサ2Aは、例えば車両Bの灯具内又はフロントガラスの内側上部などに設置される。なお、路面状態検知センサ2Aの設置箇所については、このような設置箇所に必ずしも限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
光源部21は、第1の測定光L1を出射する第1の光源23Aと、第2の測定光L2を出射する第2の光源23Bと、第1の測定光L1及び第2の測定光L2を車両Bの前方に向けて投影する投影光学系24とを有している。
第1の光源23Aは、第1の測定光L1として、赤外領域に第1の波長λ1を有する赤外光を発する少なくとも1つ又は複数(本実施形態では3つ)の発光ダイオード(LED)により構成されている。
第2の光源23Bは、第2の測定光L2として、赤外領域に第1の波長λ1とは異なる第2の波長λ2を有する赤外光を発する少なくとも1つ又は複数(本実施形態では3つ)の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)により構成されている。
ここで、赤外光に対する水及び氷の吸収スペクトルを図3のグラフに示す。
なお、図3に示すグラフにおいて、横軸は、赤外光の波長[μm]を示し、縦軸は、赤外光の吸収係数[1/cm]を示す。また、赤外光に対する水の吸収スペクトルを実線で示し、赤外光に対する氷の吸収スペクトルを破線で示している。
図3のグラフに示すように、水と氷とは、同じ組成(HO)でありながら、液体と固体との相の違いによって、赤外光に対する吸収スペクトルが異なっている。
このうち、第1の波長λ1は、赤外光に対する水の吸収係数が氷の吸収係数よりも大きくなる波長である、例えば970nm付近に水の吸収ピークを有している。第1の光源23Aは、この水の吸収ピークに合わせて、第1の波長λ1にピーク波長を有する赤外光を第1の測定光L1として出射することが好ましい。
一方、第2の波長λ2は、赤外光に対する氷の吸収係数が水の吸収係数よりも大きくなる波長である、例えば1050nm付近に氷の吸収ピークを有している。第2の光源23Bは、この氷の吸収ピークに合わせて、第2の波長λ2にピーク波長を有する赤外光を第2の測定光L2として出射することが好ましい。
なお、第1の光源23Aは、第1の測定光L1の発光スペクトルのうち、そのピーク波長を第1の波長λ1に必ずしも一致させる必要はなく、第1の波長λ1の発光強度が第2の波長λ2の発光強度よりも高くなる赤外光を第1の測定光L1として出射すればよい。
同様に、第2の光源23Bは、第2の測定光L2の発光スペクトルのうち、そのピーク波長を第2の波長λ2に必ずしも一致させる必要はなく、第2の波長λ2の発光強度が第1の波長λ1の発光強度よりも高くなる赤外光を第2の測定光L2として出射すればよい。
また、図3のグラフに示すように、波長が1.1μmよりも長くなる波長域では、赤外光に対する水の吸収係数が氷の吸収係数よりも大きくなっている。この場合、第1の波長λ1として、例えば1450nmや1550nmといった位置にピーク波長を有する第1の光源23Aを選択して用いることも可能である。一方、赤外光の波長が長くなるほど、受光部側の感度特性との兼ね合いから、受光素子のコストが高くなる傾向にある。逆に、波長が1μmよりも短くなる波長域では、赤外光に対する氷の吸収係数が急激に減少するため、その変化を捉えることが非常に困難となる。
なお、波長が1μm以下であれば、受光素子としてSi系化合物半導体を用いることができる。波長が1μmを超える場合は、受光素子としてInGaAsなどの化合物半導体を用いる必要がある。
第1の光源23A及び第2の光源23Bは、図2に示すように、実装基板25の一面(本実施形態では前面)側にLEDが実装された状態で、このLEDが発する第1の測定光L1及び第2の測定光L2を前方側(+X軸方向)に向けて放射状に出射する。
光源部21は、上述した波長の異なる第1の測定光L1と第2の測定光L2とを路面Rの同じ照射領域Eに向けて時分割で交互に出射する。すなわち、この光源部21は、同じ照射領域Eに向けて第1の測定光L1と第2の測定光L2とを一定の周期で交互にパルス状に出射する。
なお、第1の光源23A及び第2の光源23Bには、上述したLED以外にも、レーザーダイオード(LD:Laser Diode)などの発光素子を用いることができる。また、上述した発光素子以外の光源を用いてもよい。さらに、発光素子の数については、1つ限らず、複数であってもよい。
実装基板25は、少なくとも一面に、上述した複数のLED(第1の光源23A及び第2の光源23B)と電気的に接続される配線(図示せず。)が設けられたプリント配線基板からなる。
本実施形態では、実装基板25に第1の光源23A及び第2の光源23Bを構成する複数のLEDと、これら複数のLEDを駆動する駆動回路(図示せず。)とが実装された構成となっている。一方、複数のLEDが実装された実装基板25と、これら複数のLEDを駆動する駆動回路が設けられた回路基板(図示せず。)とを別々に配置し、実装基板と回路基板とをハーネスと呼ばれる配線コード(図示せず。)を介して電気的に接続し、複数のLEDが発する熱から駆動回路を保護する構成としてもよい。
投影光学系24は、第1の光源23A及び第2の光源23Bから出射された第1の測定光L1及び第2の測定光L2を前方斜め下方の路面Rに向けて投影する少なくとも1つ又は複数(本実施形態では1つ)のレンズにより構成されている。
また、投影光学系24は、レンズにより構成されたものに必ずしも限定されるものではなく、例えば、レンズの代わりに、リフレクタを用いて第1の光源23A及び第2の光源23Bから出射された第1の測定光L1及び第2の測定光L2を反射しながら、これら第1の測定光L1及び第2の測定光L2を前方斜め下方の路面Rに向けて投影する構成としてもよい。さらに、レンズとミラー(リフレクタを含む。)とを組み合わせた構成とすることも可能である。ミラーを用いる場合、上述した実装基板25の配置する向きを変更することが可能である。
複数の受光部22A,22B,22Cは、図2に示すように、第1の測定光L1及び第2の測定光L2を受光する受光素子26と、受光素子26に向けて第1の測定光L1及び第2の測定光L2を集光させる集光光学系27と、大陽光などの外光(可視光)を遮蔽する可視光カットフィルタ28とを有している。
受光素子26は、赤外光(赤外域)に対して受光感度を有するフォトダイオード(PD:PhotoDiode)により構成されている。複数の受光部22A,22B,22Cは、実装基板29の一面(本実施形態では前面)側に、各受光部22A,22B,22Cに対応した受光素子26が実装された状態で、各受光素子26の受光面26aを前方側(+X軸方向)に向けた状態で配置されている。
集光光学系27は、受光部22A,22B,22C毎に少なくとも1つ又は複数(本実施形態では1つ)のレンズを配置した構成となっている。各レンズは、路面Rから反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を、各受光部22A,22B,22Cに対応した受光素子26の受光面26aに向けて集光させる。
また、集光光学系27は、レンズにより構成されたものに必ずしも限定されるものではなく、例えば、レンズの代わりに、リフレクタを用いて第1の測定光L1及び第2の測定光L2を受光素子26に向けて集光させる構成としてもよい。さらに、レンズとミラー(リフレクタを含む。)とを組み合わせた構成とすることも可能である。ミラーを用いる場合、上述した実装基板29の配置する向きを変更することが可能である。
可視光カットフィルタ28は、大陽光などの外光(可視光)の影響を減らすため、複数の受光部22A,22B,22Cの前面側に配置されている。
複数の受光部22A,22B,22Cは、それぞれ受光する第1の測定光L1及び第2の測定光L2の受光角度が異なっている。また、複数の受光部22A,22B,22Cは、それぞれの受光素子26により受光される第1の測定光L1及び第2の測定光L2の受光角度が集光光学系27の設定により異なっている。
ここで、「受光角度」について、図4(A),(B)を参照しながら説明する。
なお、図4(A)は、受光素子26の受光面26aに対して光Lが直接入射した状態を示す断面図である。図4(B)は、受光素子26の受光面26aに対してレンズ(集光光学系27)を介して光Lが入射した状態を示す断面図である。
受光素子26は、図4(A)に示すように、受光面26aに対する光Lの入射角によって受光感度が異なっている。一般的に受光素子26は、受光面26aに対して垂直に入射する光Lの受光感度が最も高くなるといった指向特性を有している。一方、図4(B)に示すように、レンズ(集光光学系27)を用いることによって、この受光面26aに対して垂直に入射する光Lの入射角θを受光面26aの垂線Vに対して傾けることが可能である。
本実施形態では、路面Rから反射して戻ってくる光Lのうち、受光素子26の受光面26aに入射する光Lの受光感度が最大となるときの当該光Lの路面Rに水平な方向に対する角度を「受光角度」として定義する。
したがって、各受光部22A,22B,22Cの受光角度は、上述したレンズ(集光光学系27)の設定を変更するだけでなく、各受光部22A,22B,22Cの傾ける角度や配置などによっても変更することが可能である。
複数の受光部22A,22B,22Cでは、図5に示すように、それぞれ受光する第1の測定光L1及び第2の測定光L2の受光角度θ,θ,θが異なることで、路面Rの距離が異なる測定範囲H1,H2,H3からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を受光することが可能である。
また、複数の受光部22A,22B,22Cでは、それぞれ受光する第1の測定光L1及び第2の測定光L2の受光角度θ,θ,θが異なることで、後述する路面Rの同一の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を受光することも可能である。
複数の受光部22A,22B,22Cの配置については、図6(A)に示すように、車両Cの左右方向(Y軸方向)に並べて配置した構成であってもよい。また、図6(B)に示すように、車両Cの上下方向(Z軸方向)に並べて配置した構成であってもよい。何れの構成であっても、上述した集光光学系27の設定によって、各受光部22A,22B,22Cが受光する第1の測定光L1及び第2の測定光L2の受光角度を異ならせることが可能である。
なお、複数の受光部22A,22B,22Cについては、上述したPDなどの受光素子26を用いた構成に必ずしも限定されるものではなく、例えばCCDやCMOSイメージセンサなどの撮像素子を用いた構成とすることも可能である。
以上のような構成を有する路面状態検知センサ2Aは、図1に示すように、複数の受光部22A,22B,22Cが受光した第1の測定光L1及び第2の測定光L2の光強度に応じた受光信号(路面状態検知情報S1)を路面状態識別制御装置3へと送信(供給)する。
路面状態識別制御装置3は、複数の受光部22A,22B,22Cにより受光された第1の測定光L1及び第2の測定光L2の光強度を比較することによって、路面状態を識別する。すなわち、この路面状態識別制御装置3は、後述する路面状態検知方法を実行する制御プログラムに従って、路面状態の識別制御を行っている。
路面状態識別制御装置3は、例えばECU(Electronic Control Unit)などのコンピュータからなる。路面状態識別制御装置3は、ECU内のROMに格納されている制御プログラムをECU内のRAMに展開して実行し、その処理結果に応じて、路面状態の識別制御を行う。
車両Bでは、上述した路面状態検知システム1Aが路面状態を識別することによって得られた情報(以下、「路面状態識別情報」という。)S2に基づいて、この車両Bのエンジン制御及びブレーキ制御と連動させることが可能となっている。
具体的に、この車両Bは、上述した路面状態検知システム1Aの他に、車両Bの各部の制御を行う車両制御装置4と、エンジンの駆動制御を行うエンジン制御装置5と、ブレーキの駆動制御を行うブレーキ制御装置6とを備えている。
路面状態識別制御装置3は、路面状態識別情報S2を車両制御装置4へと供給する。車両制御装置4は、この路面状態識別情報S2に基づいて、エンジン制御装置5に対してエンジン制御信号S3を送信する。車両制御装置4は、この路面状態識別情報S2に基づいて、ブレーキ制御装置6に対してブレーキ制御信号S4を送信する。これにより、車両Bでは、エンジン制御装置5による路面状態に応じたエンジン制御と、ブレーキ制御装置6による路面状態に応じたブレーキ制御とを行うことが可能となっている。
また、車両Bは、上述した路面状態識別情報S2以外にも、例えば、この車両Bに搭載されたカメラ7やミリ波レーダ8、レーザーレーダ9などの各種センサにより測定された路面からの測定情報S5を車両制御装置4へと供給している。これにより、車両制御装置4は、上述した路面状態識別情報S2と測定情報S5とに基づいて、エンジン制御信号S3とブレーキ制御信号S4とを生成し、エンジン制御装置5によるエンジン制御とブレーキ制御装置6によるブレーキ制御とを行うことも可能である。
また、車両Bは、例えば、この車両Bに搭載されたGPS装置10から供給される車両Bの位置情報S6や、車速センサ11や車輪速センサ12、ヨーレートセンサ13などの各種センサにより測定された車両Bの測定情報S7を車両制御装置4へと供給している。これにより、車両制御装置4は、上述した路面状態識別情報S2と位置情報S6及び測定情報6とに基づいて、エンジン制御信号S3とブレーキ制御信号S4とを生成し、エンジン制御装置5によるエンジン制御とブレーキ制御装置6によるブレーキ制御とを行うことも可能である。
<路面状態検知方法>
次に、上記路面状態検知システム1Aを用いた路面状態検知方法について説明する。
本実施形態の路面状態検知方法では、複数の受光部22A,22B,22Cにより受光された第1の測定光L1及び第2の測定光L2の反射光の光強度(以下、「反射強度」という。)を比較することによって、路面状態を識別して検知する。
具体的には、先ず、予め乾燥路面から反射して戻ってくる第1の測定光L1の反射強度P1dと、乾燥路面から反射して戻ってくる第2の測定光L2の反射強度P1dとを測定しておく。
次に、測定路面から反射して戻ってくる第1の測定光L1の反射強度P1xと、乾燥路面から反射して戻ってくる第2の測定光L2の反射強度P1xとを測定する。
次に、乾燥路面における第1の測定光L1の反射強度P1dに対する測定路面における第1の測定光L1の反射強度P1xの反射強度比(P1x/P1d)と、乾燥路面における第2の測定光L2の反射強度P2dに対する測定路面における第2の測定光L2の反射強度P2xの反射強度比(P2x/P2d)とを算出する。
そして、(P1x/P1d)=(P2x/P2d)となる場合を「乾燥路面」として判定(識別)する。
また、(P1x/P1d)<(P2x/P2d)となる場合を「湿潤路面」として判定(識別)する。
また、(P1x/P1d)>(P2x/P2d)となる場合を「積雪、圧雪、凍結の何れかの路面(まとめて凍結路面)」として判定(識別)する。
以下、「乾燥路面」、「湿潤路面」、「積雪路面」、「圧雪路面」、「凍結路面」、「氷上の水膜」について、それぞれ第1の測定光L1の反射強度[nW]と第2の測定光L2の反射強度[nW]とを測定し、その反射強度比[−]と、反射強度比の変化率[%]とを算出した結果を下記表1に示す。
Figure 2020106443
なお、表1中に示す反射強度比の変化率[%]は、(第1の測定光L1の反射強度比/第2の測定光L2の反射強度比)×100により算出した値である。また、表1中には、背景光の反射強度[nW]を示している。この背景光は、その反射強度からも第1の測定光L1及び第2の測定光L2の測定に影響を与えるものではない。
また、第1の測定光L1の反射強度P1x及び第2の測定光L2の反射強度P1xは、測定範囲からの距離によって光強度が変化する。すなわち、測定範囲からの距離が長くなるほど光強度が弱くなるため、この測定範囲からの距離に応じた補正を加える必要がある。
表1に示すように、水の吸収ピークに合わせた第1の波長λ1(970nm)を有する第1の測定光L1と、氷の吸収ピークに合わせた第2の波長λ2(1050nm)を有する第2の測定光L2とを用いることで、これらの測定光(赤外光)L1,L2に対する水及び氷の吸収特性の違いから、乾燥路面と、湿潤路面と、凍結路面とを識別することが可能である。
一方、凍結路面として判別した「積雪路面」、「圧雪路面」、「凍結路面」、「氷上の水膜」については、水及び氷の吸収特性の違いから、これらを識別することは困難である。
そこで、本実施形態の路面状態検知方法では、距離が異なる複数の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光(本実施形態では第2の測定光L2)を複数の受光部22A,22B,22Cにより受光し、これら複数の受光部22A,22B,22Cにより受光された測定光の反射強度を比較することによって、路面状態を識別して検知する。
なお、本実施形態では、赤外光に対する氷の吸収係数が高い第2の波長λ2を有する第2の測定光L2を用いているが、第1の波長λ1を有する第1の測定光L1を用いることも可能である。
具体的に、この路面状態検知方法では、距離が異なる複数の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光の反射強度を測定した後、その反射強度の変化を線形近似し、その傾きの違いから、路面状態を識別する。
ここで、「積雪路面」、「圧雪路面」、「凍結路面」、「氷上の水膜」について、距離が5m、3m、1mとなる測定範囲からそれぞれ反射して戻ってくる測定光の反射強度を測定した結果を図7のグラフに示す。
また、「乾燥路面」、「湿潤路面」、「積雪路面」、「圧雪路面」、「凍結路面」、「氷上の水膜」について、距離が異なる複数の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光の反射強度を測定した後、その反射強度の変化を線形近似したときの一次関数(y=ax+b)のa値及びb値を下記表2に示す。
Figure 2020106443
図7及び表2に示すように、一次関数の傾き(a値)が第1の閾値(本例では−2)よりも小さい場合、路面Rでの測定光の散乱が大きいと判断して、「圧雪路面」又は「積雪路面」として判定(識別)する。
一方、一次関数の傾き(a値)が第2の閾値(本例では−1)よりも大きい場合、路面Rでの測定光の散乱が小さいと判断して、「氷上の水膜」として判定(識別)する。
一方、一次関数の傾き(a値)が第1の閾値と第2の閾値との間にある場合、「凍結路面」として判定(識別)する。
以上のように、距離が異なる複数の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光の散乱特性の違いから、積雪路面又は圧雪路面と、氷上の水膜と、凍結路面とを識別することが可能である。
次に、上記路面状態検知システム1Aを用いた路面状態検知方法において、路面Rの同一の測定範囲を測定する場合について、図8及び図9を参照しながら説明する。
なお、図8は、路面状態検知システム1Aの測定光L1,L2の照射領域Eと測定範囲H1,H2,H3とを示す模式図である。図9は、路面状態検知システム1Aを用いた路面状態検知方法において、路面Rの同一の測定範囲Hを測定する場合を示す模式図である。
例えば、車両Bには、図8に示すように、前端側の両コーナー部に搭載される前照灯(灯具)内に一対の路面状態検知センサ2Aが設置されている。これら一対の路面状態検知センサ2Aは、前方斜め下方の路面Rに向けて第1の測定光L1及び第2の測定光L2を照射する。
これにより、路面Rには、車両Bの進行方向(+X軸方向)に向かって漸次幅が拡がる左右一対の照射領域Eが形成される。なお、照射領域Eは、このような車両Bの進行方向(+X軸方向)に向かって漸次幅が拡がる形状に限らず、車両Bの進行方向(+X軸方向)に向かって一定の幅で拡がる形状であってもよい。
また、照射領域Eには、上述した第1の波長λ1を有する第1の測定光L1と、第2の波長λ2を有する第2の測定光L2とが時分割で交互に照射される。一方、照射領域Eのうち、距離が異なる測定範囲H1,H2,H3から、それぞれ異なる角度で反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を、それぞれ受光角度θ,θ,θが異なる受光部22A,22B,22Cにより受光する。
上記路面状態検知システム1Aを用いた路面状態検知方法では、図9に示すように、路面Rの同一の測定範囲Hからそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を、それぞれ受光角度θ,θ,θが異なる受光部22A,22B,22Cにより受光する。
なお、図9では、平坦且つ水平な路面Rを車両Bが一定の速度で前方に向かって走行(直進)する場合を示している。また、複数の受光部22A,22B,22Cのうち、第1の受光部22Aの受光角度θが88°、第2の受光部22Bの受光角度θが87°、第3の受光部22Cの受光角度θが84°に設定されている。
また、実際の走行では、一定速度での走行は考えにくいため、測定範囲Hについては、上述したGPS装置10からの位置情報S6や、車速センサ11などからの測定情報S6を組み合わせて算出する必要がある。また、実際の走行では、路面Rの勾配や車両Bの走行姿勢などを考慮する必要がある。したがって、本実施形態では、車両Bの走行モデルを単純化して説明しているが、実際の車両Bの走行に合わせた補正などを行う必要がある。
本実施形態の路面状態検知方法では、先ず、時間t=tにおいて、直進する車両Bの測定範囲Hからの距離が30mとなるとき、測定範囲Hから反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2のうち、入射角θが88°となる第1の測定光L1及び第2の測定光L2の反射光を第1の受光部22Aが受光する。
次に、時間t=tにおいて、直進する車両Bの測定範囲Hからの距離が20mとなるとき、測定範囲Hから反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2のうち、入射角θが87°となる第1の測定光L1及び第2の測定光L2の反射光を第2の受光部22Bが受光する。
次に、時間t=tにおいて、直進する車両Bの測定範囲Hからの距離が10mとなるとき、測定範囲Hから反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2のうち、入射角θが84°となる第1の測定光L1及び第2の測定光L2の反射光を第3の受光部22Cが受光する。
本実施形態の路面状態検知方法では、上述した時間t,t,t毎に同一の測定範囲Hから反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2の反射強度を複数回(本実施形態では3回)に亘って測定する。これにより、路面状態の識別精度を高めることができ、より正確に路面状態を識別することが可能である。
また、本実施形態の路面状態検知方法では、異なる角度で反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を受光することで、これら測定光L1,L2の散乱特性の違いから、より多くの路面状態を識別することが可能である。
したがって、本実施形態の路面状態検知システム1Aを備える車両Bでは、路面状態をより正確に且つより多くの路面状態を検知することが可能である。
次に、本実施形態の路面状態検知方法を用いた車両Bの走行制御について、図10を参照しながら説明する。
なお、図10は、路面状態を検知した場合の車両Bの停止動作を説明するための模式図である。より具体的には、時速50km/hで走行する車両B1を、その30m前方に停止している車両B2の手前に自動停止させるモデルである。路面Rは、圧雪路であり、車両B1の手前から凍結路面へと変化している。
車両B1には、上記路面状態検知システム1Aが搭載されている。車両B1では、先ず、30m前方に車両B2が停止していることを確認する。次に、車両B2の手前の路面Rを測定範囲Hとして、車両B2から後方に30mの位置で、上述した第1の測定光L1及び第2の測定光L2の吸収特性から、路面Rの測定範囲Hが凍結路面又は圧雪路面であると判断(識別)する。
次に、車両B1では、路面Rの測定範囲Hが凍結路面である場合、この車両B1の制動距離が伸びる可能性があることから、減速を開始する。次に、車両B2から後方に30m、20m、10mの位置で、それぞれ測定範囲Hから反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を測定する。そして、上述した測定光(第2の測定光L2)の散乱特性の違いから、路面Rの測定範囲Hが凍結路面であるあると判断(識別)する。これにより、車両B1は、減速を緩めることなく、車両B2の手前で停止することが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図11及び図12に示す街灯Gに適用した路面状態検知システム1Bについて説明する。
なお、図11は、路面状態検知システム1Bを備える街灯Gの構成を示すブロック図である。図12は、路面状態検知システム1ABが備える光源部31及び複数の受光部32C,32B,32C,32Dの構成を示す模式図である。また、以下の説明では、上記路面状態検知システム1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の路面状態検知システム1Aは、図11に示すように、街灯Gの下方における路面状態を検知する路面状態検知センサ2Bと、路面状態検知センサ2Bから供給される情報(以下、「路面状態検知情報」という。)S1に基づいて、路面状態を識別する識別制御部となる路面状態識別制御装置3とを備えている。
路面状態検知センサ2Bは、図12に示すように、街灯Gの下方に向けて第1の測定光L1及び第2の測定光L2を照射する光源部31と、車両Bの前方の路面から反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を受光する複数(本実施形態では4つ)の受光部32A,32B,32C,32Dとを備えている。
路面状態検知センサ2Bは、例えば街灯Bの灯具内又は支柱の上部に設置される。なお、路面状態検知センサ2Bの設置箇所については、このような設置箇所に必ずしも限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
光源部31は、上記光源部21と基本的に同じ構成を有し、第1の波長λ1を有する第1の測定光L1と、第2の波長λ2を有する第2の測定光L2とを路面Rの同じ照射領域Eに向けて時分割で交互に出射する。
複数の受光部32A,32B,32C,32Dは、上記複数の受光部22A,22B,22Cと基本的に同じ構成を有し、それぞれ受光する第1の測定光L1及び第2の測定光L2の受光角度が異なることで、路面Rの同一の測定範囲Hからそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる第1の測定光L1及び第2の測定光L2を受光する。
以上のような構成を有する路面状態検知センサ2Bは、図11に示すように、複数の受光部32A,32B,32C,32Dが受光した第1の測定光L1及び第2の測定光L2の光強度に応じた受光信号(路面状態検知情報S1)を路面状態識別制御装置3へと送信(供給)する。
路面状態識別制御装置3は、複数の受光部22A,22B,22Cにより受光された第1の測定光L1及び第2の測定光L2の光強度を比較することによって、路面状態を識別する。すなわち、この路面状態識別制御装置3は、上述した路面状態検知方法を実行する制御プログラムに従って、路面状態の識別制御を行っている。
街灯Gでは、上述した路面状態検知システム1Bが路面状態を識別することによって得られた路面状態識別情報S2に基づいて、外部により路面状態を通知したり、路面Rに描画を行ったりすることが可能である。
具体的に、この街灯Gは、上述した路面状態検知システム1Bの他に、街灯Gの各部の制御を行う街灯制御装置41と、外部との通信を行う通信装置42と、路面Rに描画を行う描画装置43とを備えている。
路面状態識別制御装置3は、路面状態識別情報S2を街灯制御装置41へと供給する。街灯制御装置41は、この路面状態識別情報S2に基づいて、通信装置42に対して通信制御信号S8を送信する。これにより、通信装置42は、路面状態識別情報S2を外部に無線送信する。この外部に送信された路面状態識別情報S2は、例えば、道路管理会社51や車両52などにおいて受信される。これにより、道路管理者や運転手などに街灯Gが位置する路面状態を通知することが可能である。
また、街灯制御装置41は、この路面状態識別情報S2に基づいて、描画装置43に対して描画制御信号S9を送信する。これにより、描画装置43は、街灯Gの下方の路面Rに路面状態に応じた描画を行う。描画装置43には、プロジェクタなどを用いることができる。路面Rには、車両の運転手や歩行者などに路面状態を通知する描画などを行う。
本実施形態の路面状態検知システム1Bを備える街灯Gでは、上述した波長の異なる第1の測定光L1及び第2の測定光L2に対する吸収特性の違いから、乾燥路面と、湿潤路面と、凍結路面とを識別することが可能である。
また、本実施形態の路面状態検知システム1Bを備える街灯Gでは、上述した異なる角度で反射して戻ってくる測定光(第2の測定光L2)を受光することで、これら測定光L1,L2の散乱特性の違いから、積雪路面又は圧雪路面と、氷上の水膜と、凍結路面とを識別することが可能である。
以上のようにして、本実施形態の路面状態検知システム1Bを備える街灯Gでは、路面状態をより正確に且つより多くの路面状態を検知することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、車両Bや街灯Gに路面状態検知システム1A,1Bを適用した場合を例示しているが、車両Bや街灯Gに限らず、上述した路面状態検知システム1A,1Bが適用可能なものに対して、本発明を幅広く適用することが可能である。
1A,1B…路面状態検知システム 2A,2B…路面状態検知センサ 3…路面状態識別制御装置(識別制御部) 4…車両制御装置 5…エンジン制御装置 6…ブレーキ制御装置 7…カメラ 8…ミリ波レーダ 9…レーザーレーダ 10…GPS装置 11…車速センサ 12…車輪速センサ 13…ヨーレートセンサ 21…光源部 22A,22B,22C…受光部 23A…第1の光源 23B…第2の光源 24…投影光学系 25…実装基板 26…受光素子 27…集光光学系 28…可視光カットフィルタ 29…実装基板 31…光源部 32A,32B,32C,32D…受光部 41…街灯制御装置 42…通信装置 43…描画装置 51…道路管理会社 52…車両 L1…第1の測定光 L2…第2の測定光 B…車両 G…街灯 R…路面 E…照射範囲 H,H1,H2,H3…測定範囲

Claims (12)

  1. 光源部と、複数の受光部とを備え、前記光源部から出射された測定光を路面に向けて照射し、前記路面から反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の情報に基づいて、前記路面の状態を検知する路面状態検知システムであって、
    前記複数の受光部は、それぞれ受光する測定光の受光角度が異なっていることを特徴とする路面状態検知システム。
  2. 前記光源部は、第1の波長を有する第1の測定光を出射する第1の光源と、前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する第2の測定光を出射する第2の光源とを含むことを特徴とする請求項1に記載の路面状態検知システム。
  3. 前記第1の測定光は、赤外領域に前記第1の波長を有する赤外光であり、
    前記第2の測定光は、赤外領域に前記第2の波長を有する赤外光であり、
    前記第1の波長は、前記赤外光に対する水の吸収係数が氷の吸収係数よりも大きくなる波長であり、
    前記第2の波長は、前記赤外光に対する氷の吸収係数が水の吸収係数よりも大きくなる波長であることを特徴とする請求項2に記載の路面状態検知システム。
  4. 前記複数の受光部は、前記測定光を受光する受光素子と、前記受光素子に向けて前記測定光を集光させる集光光学系とを含み、
    前記受光素子により受光される前記測定光の受光角度が前記集光光学系の設定により異なっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
  5. 前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別する識別制御部を備え、
    前記識別制御部は、前記路面の同一の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
  6. 前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別する識別制御部を備え、
    前記識別制御部は、前記路面の距離が異なる測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
  7. 前記複数の受光部により受光された前記第1の測定光及び前記第2の測定光を比較することによって、前記路面の状態を識別する識別制御部を備え、
    前記光源部は、前記第1の測定光と前記第2の測定光とを前記路面の同じ照射領域に向けて時分割で交互に出射し、
    前記識別制御部は、前記路面の同一の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる前記第1の測定光及び前記第2の測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された前記第1の測定光及び前記第2の測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別することを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
  8. 車両に用いられることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
  9. 街灯に用いられることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の路面状態検知システム。
  10. 光源部から出射された測定光を路面に向けて照射し、前記路面から反射して戻ってくる測定光を複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の情報に基づいて、前記路面の状態を検知する路面状態検知方法であって、
    前記路面の同一の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別して検知することを特徴とする路面状態検知方法。
  11. 光源部から出射された測定光を路面に向けて照射し、前記路面から反射して戻ってくる測定光を複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の情報に基づいて、前記路面の状態を検知する路面状態検知方法であって、
    前記路面の距離が異なる測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別して検知することを特徴とする路面状態検知方法。
  12. 光源部から出射された測定光を路面に向けて照射し、前記路面から反射して戻ってくる測定光を複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された測定光の情報に基づいて、前記路面の状態を検知する路面状態検知方法であって、
    前記光源部から、第1の波長を有する第1の測定光と、前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する第2の測定光とを、前記路面の同じ照射領域に向けて時分割で交互に出射し、
    前記路面の同一の測定範囲からそれぞれ異なる角度で反射して戻ってくる前記第1の測定光及び前記第2の測定光を前記複数の受光部により受光し、前記複数の受光部により受光された前記第1の測定光及び前記第2の測定光の光強度を比較することによって、前記路面の状態を識別して検知することを特徴とする路面状態検知方法。
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