JP2020106336A - 気圧センサ、気圧測定方法および気圧測定装置 - Google Patents

気圧センサ、気圧測定方法および気圧測定装置 Download PDF

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憲一 井口
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憲一 井口
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高橋  健
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Abstract

【課題】高温環境下で使用可能な気圧センサ、気圧測定方法および気圧測定装置を提供する。【解決手段】気圧センサ1を酸化物セラミックからなるセンサ素子8で構成する。酸化物セラミックは、一定温度以上の環境下において、周囲の酸素分圧に応じて酸素イオンを吸収・放出する性質を持つとともに、圧力の増減に伴ってその抵抗値が変化する。よって、気圧センサ1を、測定対象ガスを含む高温環境下に設置した場合、抵抗値変化に伴う電流値の変化をもとに、測定対象ガスの圧力を測定できる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば高温雰囲気中の特定ガスの圧力を検知する気圧センサ、その気圧センサを使用した気圧測定方法および気圧測定装置に関する。
気体の圧力(大気圧)を検知する気圧センサとして、従来より様々な材料、方式のセンサが使用されている。例えば、気圧の変化に応じて変形するステンレスダイヤフラム(SUSダイヤフラム)、シリコンダイヤフラム等の薄膜の表面に半導体歪ゲージを形成し、圧力によるゲージ抵抗の抵抗値変化を電気信号に変換して出力する半導体ピエゾ抵抗式センサ、シリコンからなるダイアフラムを圧力によって変形する可動電極とし、この可動電極と固定電極間の静電容量の変化をもとに圧力を測定する静電容量式センサ等が知られている。
特許文献1には、大気圧等を測定する感圧手段としてのダイヤフラムを含む構造を有する気圧センサが記載されている。また、特許文献2は、セラミック材料からなるダイヤフラムが圧力変化によって撓む際の静電容量の変化を電気信号に変換する差圧センサーを開示している。
特開平7-106601号公報 特表2017-503179号公報 特開2002-93252号公報
上述したピエゾ抵抗効果を利用した半導体気圧センサは、特性が非線形であり、温度の影響を受けやすいという問題がある。ダイヤフラムを使用した気圧センサの使用環境温度は、おおよそ200℃までであり、この温度を超える環境下ではダイヤフラムが熱膨張によって変形するため、正確な気圧を検知できない。そこで上記の特許文献1では、温度によるダイヤフラムの感度のばらつきを補正する温度補償調整を行っているが、圧力測定のためのセンサ構成が複雑化するという問題がある。
さらには、気圧センサの耐熱化要求、例えば加圧焼成炉内部、真空熱処理装置内部等の高温環境下において圧力を検知する要求も高まっている。その場合、従来の気圧センサでは、高温となる炉内等に気圧センサを設置しても、ダイヤフラムの熱膨張変形等により、高温環境下における気圧計測が困難となる。
そのため、例えば特許文献3の加圧熱処理装置では、数100℃を超える高温となる熱処理チャンバー(加圧炉)の外部に気圧計(圧力調整器)を取り付けて、炉内の圧力を測定している。このように、高温下で気圧を測定しようとする場合、その高温雰囲気内に気圧センサを設置できないので、予め大がかりな気圧計を設計する必要があり、気圧センサを容易に後付けをしたり、取り外すことができないという問題がある。
一方、ガルバニ電池式の酸素センサは圧力に反応するも、動作原理上、電解液を使用しているため周囲温度の影響を受けやすく、高温環境下では使用できない。
本願発明者らは、Ln−Ba−Cu−O系超伝導体(Lnは希土類元素)の酸化物セラミックをセンサ素子としたセンサの出力が、高温環境下において測定雰囲気の圧力変化に連動することを見い出し、本願に係る気圧センサの発明に至った。すなわち、本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱処理装置内部等の高温環境下で使用可能な気圧センサ、気圧測定方法および気圧測定装置を提供することである。
上記の目的を達成し、上述した課題を解決する一手段として以下の構成を備える。すなわち本発明の気圧センサは、酸化物セラミックからなるセンサ素子と、前記センサ素子の両端に設けた一対の電極とを備え、前記センサ素子の抵抗値は測定対象に含まれる特定の気体の分圧に連動して変化することを特徴とする。
例えば前記酸化物セラミックは、酸素の分圧に応じて酸素イオンを吸収および放出することを特徴とする。例えば前記酸化物セラミックは、Ln−Ba−Cu−O系超伝導体(Lnは希土類元素)である。また、例えば前記酸化物セラミックは、LnBa2Cu37-δ(Lnは希土類元素、δは酸素欠陥(0〜1))である。
本発明の気圧測定方法は、酸化物セラミックからなるセンサ素子と、そのセンサ素子の両端に設けた一対の電極とを備える気圧センサを測定雰囲気中に配置する工程と、前記センサ素子を流れる電流値を検出する工程と、前記電流値にもとづいて測定雰囲気中の酸素の分圧を求める工程とを備えることを特徴とする。
上記の気圧測定方法において、例えば、測定雰囲気中の酸素の分圧に連動して変化する前記センサ素子の抵抗値の変化をもとに前記電流値を検出することを特徴とする。また、例えば、測定雰囲気の温度が前記センサ素子において酸素イオンの吸収および放出が可能となる温度よりも低い場合、該センサ素子に一定電流を流して該センサ素子を自己発熱させる工程をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の気圧測定装置は、熱処理対象物を収容する炉内に配置した気圧センサからの出力信号をもとに、前記炉内の酸素の分圧を測定する測定部を有し、前記気圧センサは、酸素の分圧に応じて酸素イオンを吸収および放出する酸化物セラミックからなるセンサ素子と、そのセンサ素子の両端に設けた一対の電極とを備え、該一対の電極と、炉外に設けた前記測定部とが信号線を介して電気的に接続されており、前記測定部は、測定対象に含まれる酸素の分圧に連動して変化する前記センサ素子の抵抗値にもとづく電流値の変化を該酸素の分圧値に変換して前記炉内の酸素の分圧を求めることを特徴とする。
上記の気圧測定装置において、例えば、前記炉内の温度が前記センサ素子において酸素イオンの吸収および放出が可能となる温度よりも低い場合、該センサ素子に一定電流を流して該センサ素子を自己発熱させる電源をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、焼成炉、加熱処理装置の内部等の高温環境下で動作可能な気圧センサ、気圧測定方法および気圧測定装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る気圧センサの外観斜視図である。 図1の気圧センサを円筒形の耐熱ガラス管に収容した様子を示す図である。 実施形態に係る気圧センサと、従来のジルコニア式センサのセンサ出力を対比して示す図である。 実施形態に係る気圧センサを使用した気圧測定器の構成例である。 実施形態に係る気圧センサを使用した気圧測定方法を時系列で示すフローチャートである。 実施形態に係る気圧センサの製造工程を時系列で示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る気圧センサの外観斜視図である。図1に示すように本実施形態に係る気圧センサ1は、例えば0.3×0.3×7mmの線状体の形状を有する。
気圧センサ1の気圧感知素子であるセンサ素子8は、例えばLn−Ba−Cu−O系超伝導体(Lnは希土類元素)の酸化物セラミックからなる。Ln−Ba−Cu−O系超伝導体は、より詳細にはLnBa2Cu37-δ(Lnは希土類元素、δは酸素欠陥(0〜1))である。
センサ素子8の両端部には、後述する高融点の金属からなる電極3a,3bが形成されている。電極3a,3bそれぞれには、気圧センサ1の軸方向に延びるリード線4a,4bが接続されている。
なお、気圧センサ1は、例えば図2に示すように耐熱ガラスからなる円筒形のガラス管2の内部に収容した形態としてもよい。この場合、気圧センサ1がガラス管2に接触しないように、気圧センサ1の長手方向がガラス管2の軸方向となるように配置されている。ガラス管2は、例えば直径が5mm、長さが20mmである。
ガラス管2の両端には、例えば銅(Cu)等からなる金属製の導電キャップ(口金)7a,7bが嵌着されている。そして、導電キャップ7a,7bと気圧センサ1の電極3a,3bとが、リード線4a,4bによって電気的に接続されている。また、導電キャップ7a,7bの軸方向端面には、センサ素子8が測定雰囲気中の気体に晒されるように通気孔6a,6bが設けられている。
センサ素子8を構成する酸化物セラミック(LnBa2Cu37-δ,Lnは希土類元素)は、一定温度以上になると結晶中の酸素(O2)サイトに、周囲の酸素分子の分圧に応じて酸素イオンを吸収・放出する性質を持つ。後述するように、高温環境下にあるチャンバー内にセンサ素子8を設置した場合、チャンバーの圧力の増減に伴い、センサ素子8周辺の酸素分圧も増減し、結晶中の酸素イオン量に応じてセンサ素子8の抵抗値が変化する。
図3は、本実施形態に係る気圧センサ1の周囲圧力(気圧)の変化とセンサ出力の変化との関係を、従来のジルコニア式センサと対比して示している。図3において符号Aで示すように本実施形態に係る気圧センサ1は、気圧の増減に応じてセンサ出力が変化するのに対して、ジルコニア式センサは、符号Bで示すように気圧の変化に反応しないことが分かる。
気圧センサ1のセンサ素子8の両端には電極3a,3bが設けられているため、気圧の変化に連動するセンサ素子の抵抗値変化を、これらの電極に接続したマルチメーター等によって電流変化として検出できる。
次に、本実施形態に係る気圧センサによる気圧測定の原理と具体的な方法について説明する。図4は、本実施形態に係る気圧センサを使用した気圧測定器の構成例である。また、図5は、本実施形態に係る気圧センサを使用した気圧測定方法を時系列で示すフローチャートである。
最初に図5のステップS11で、加圧・加熱処理する被処理物を収容する容器であるチャンバー5内に気圧センサ1を配置する。チャンバー5内の気圧センサ1と、チャンバー5の外部に設けた気圧測定器10とが、信号線6を介して電気的に接続されている。これにより気圧測定器10は、チャンバー5内の酸素分圧を気圧センサ1によって測定可能となる。
大気は、主たる気体成分である窒素(N2)が80%、酸素(O2)が20%の濃度(割合)で構成されている。大気に加わる圧力が変化しても、全体の成分構成比に変化は生じないため、窒素と酸素の分圧は圧力のみにより変化する。
チャンバー5内は、酸素(O2)と窒素(N2)が一定の割合で混合された雰囲気からなり、酸素分圧と窒素分圧の比率は、モル比に等しい。このことから、チャンバー内部の圧力が変化すると、窒素と酸素の割合は変化しないが、それぞれの分圧は変化する。
また、圧力の変化に伴い酸素の分圧が変わることによって、気圧センサ1における酸素の取込み量(吸収・放出量)が変化し、それに伴ってセンサ素子8の抵抗値が変化する。具体的には、チャンバー内の圧力が高くなるとセンサ素子8での酸素の取込み量が増加して、センサ素子8の抵抗値は低くなり、圧力が低くなると酸素の取込み量が減少して抵抗値が高くなる。また、圧力と抵抗値変化の関係は逆でもよい。
すなわち、本実施形態に係る気圧センサ1は、測定対象の混合ガス中に酸素が存在することを必要条件とし、測定エリア内の圧力変化によりエリア内に設けたセンサ素子8の抵抗値が変化することに伴う電流値の変化を、エリア内のガスの分圧値に変換して圧力を検出する。
チャンバー5内の圧力が増減すると、気圧センサ1の周辺の酸素分圧も増減するので、チャンバー5内の温度が、気圧センサ1のセンサ素子8において酸素吸脱着が起きる高温状態にあれば、センサ素子8の結晶中の酸素イオン量に応じて、センサ素子8の抵抗値が変化する。センサ素子8に流れる電流は、測定雰囲気中の体積当たりの酸素濃度に依存することになる。
一方、チャンバー5内の温度が、気圧センサ1のセンサ素子8において酸素吸脱着が起きる温度よりも低い場合、センサ素子8の抵抗値に変化が現れない。そこで、ステップS13において、チャンバー5内の温度が所定温度Tより高いか否かを判断する。チャンバー5内の温度が所定温度T以下であれば、ステップS15において、電源12からセンサ素子8に一定電流を流し、センサ素子8を自己発熱させて酸素応答性を発現させる。
続くステップS17では、チャンバー5内の測定雰囲気(酸素分圧)に応じてセンサ素子8を流れる、電流値Iを検出する。電流値Iの変化は、センサ素子8の両端に設けた電極3a,3b間の電圧変化として現れるが、より直接的な方法として、ここでは、気圧センサ1に直列に接続された電流計(マルチメーター)14で計測する。
電流計14における計測結果は検知部17へ送信される。そこで検知部17は、ステップS19において、チャンバー5内の酸素分圧にもとづく電流計14での計測結果(電流値)をもとに圧力変化を検知する。圧力の検知結果は、ステップS21で表示部19に可視表示される。
なお、ステップS21において、チャンバー5内の被測定ガス中の酸素濃度でもある酸素分圧の検知結果をもとに、チャンバー5における所定の加圧・加熱処理条件に合致するようにガス濃度を調整してもよい。
また、圧力測定の際、本実施形態に係る気圧センサ1とジルコニア式センサとを併用して、気圧の変化に反応しないジルコニア式センサを酸素濃度センサとして使用し、その酸素濃度の検知結果をもとにチャンバー5内の酸素濃度を適宜、補正するようにしてもよい。こうすることで、気圧センサ1による分圧測定の正確性を維持できる。
次に、本実施形態に係る気圧センサの製造方法を説明する。図6は、本実施形態に係る気圧センサの製造工程を時系列で示すフローチャートである。上述したように気圧センサ1のセンサ素子8は、LnBa2Cu37-δからなるセラミック焼結体である。そこで、図6のステップS31において、センサ素子の原材料、例えばY23,BaCO3,CuOを、電子天秤等を使用して所定の組成になるように秤量し、混合する。
原材料のLn(希土類元素)は、例えば、Sc(スカンジウム)、Y(イットリウム)、La(ランタン)、Nd(ネオジム)、Sm(サマリウム)、Eu(ユウロピウム)、Gd(ガドリニウム)、Dy(ジスプロシウム)、Ho(ホルミウム)、Er(エルビウム)、Tm(ツリウム)、Yb(イッテルビウム)、Lu(ルテチウム)等であり、上記の組成式LnBa2Cu37-δにおけるδは、酸素欠陥(0〜1)を表している。
ステップS33では、上記のステップS31で秤量・混合したセンサ素子原料を、ボールミル装置で粉砕する。粉砕には、粉砕メディアをビーズとするビーズミル等の固相法、液相法でも可能である。続くステップS35で、上記のように粉砕された材料(原料粉末)を大気中において、例えば900℃で5時間、熱処理(仮焼き)する。仮焼きにより、反応性や粒径を調整する。
ステップS37において、仮焼きした混合物にバインダー樹脂(例えば、ポリビニルアルコール(PVA))の水溶液等を加えて造粒粉を作製し、その造粒粉にプレス圧を印加して成形する。ここでは、例えば厚さ300μmの板状部材(プレス成形体)を作製する。
なお、成形には、静水圧プレス法、ホットプレス法、ドクターブレード法、印刷法、薄膜法を使用できる。
ステップS39では、成形された板状部材を上述したサイズおよび形状に合わせて切削(ダイシング)する。製品サイズは上記以外のサイズでもよい。ステップS41において、ダイシング後の気圧センサ素子に対して、大気中で例えば920℃、10時間、焼成する。
なお、焼成温度として900〜1000℃が可能であるが、組成によって最適温度が異なるため、組成により焼成温度を変えてもよい。また、焼成前に脱バインダーを行ってもよい。
ステップS43において、気圧センサ素子の両端部に高融点、かつ低抵抗金属、例えば、チタン(Ti)、コバルト(Co)等のスパッタにより電極を形成する。そして、ステップS45では、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)等の高融点金属からなる、例えばφ0.1mmの金属線をワイヤーとして、ワイヤーボンディング等の接合方法により上記の電極に接続する。さらに、上述した工程を経て製造された酸素センサ素子の電気的特性を、例えば四端子法により評価してもよい。
以上説明したように本実施形態に係る気圧センサは、一定温度以上の環境下において、周囲の酸素分圧に応じて酸素イオンを吸収・放出する性質を持つとともに、圧力の増減に伴ってその抵抗値が変化する酸化物セラミックからなるセンサ素子で構成されている。そして、本実施形態に係る気圧センサを、測定対象ガスを含む高温環境下に設置した場合、抵抗値変化に伴う電流値の変化をもとに、測定対象ガスに含まれる酸素の分圧を測定することができる。
したがって、本実施形態に係る気圧センサは、ダイヤフラムを使用した従来の気圧センサの使用環境温度を超える高温環境下でも、測定対象とする雰囲気中の酸素分圧を正確かつ確実に測定できる。
同時に本実施形態に係る気圧センサは、ダイヤフラムを使用しない構造であるため機械的な動作部がなく、センサ素子の変形を伴わない状態で高温環境下における圧力測定が可能となる。その結果、圧力測定をダイヤフラムの機械的な変形の度合いに依拠する従来の気圧センサよりも圧力測定範囲が広いという特長がある。
また、本実施形態に係る気圧センサは、酸化物セラミックからなるセンサ素子の両端に一対の電極を設けた簡単な構造であるため、気圧の測定環境において容易に後付けをしたり、取り外しができる。
1 気圧センサ
2 ガラス管
3a,3b 電極
4a,4b リード線
5 チャンバー
6 信号線
6a,6b 通気孔
7a,7b 導電キャップ
8 センサ素子
10 気圧測定器
14 電流計(マルチメーター)
17 検知部
19 表示部

Claims (9)

  1. 酸化物セラミックからなるセンサ素子と、
    前記センサ素子の両端に設けた一対の電極と、
    を備え、
    前記センサ素子の抵抗値は測定対象に含まれる特定の気体の分圧に連動して変化することを特徴とする気圧センサ。
  2. 前記酸化物セラミックは酸素の分圧に応じて酸素イオンを吸収および放出することを特徴とする請求項1に記載の気圧センサ。
  3. 前記酸化物セラミックはLn−Ba−Cu−O系超伝導体(Lnは希土類元素)であることを特徴とする請求項2に記載の気圧センサ。
  4. 前記酸化物セラミックはLnBa2Cu37-δ(Lnは希土類元素、δは酸素欠陥(0〜1))であることを特徴とする請求項3に記載の気圧センサ。
  5. 酸化物セラミックからなるセンサ素子と、そのセンサ素子の両端に設けた一対の電極とを備える気圧センサを測定雰囲気中に配置する工程と、
    前記センサ素子を流れる電流値を検出する工程と、
    前記電流値にもとづいて測定雰囲気中の酸素の分圧を求める工程と、
    を備えることを特徴とする気圧測定方法。
  6. 測定雰囲気中の酸素の分圧に連動して変化する前記センサ素子の抵抗値の変化をもとに前記電流値を検出することを特徴とする請求項5に記載の気圧測定方法。
  7. 測定雰囲気の温度が前記センサ素子において酸素イオンの吸収および放出が可能となる温度よりも低い場合、該センサ素子に一定電流を流して該センサ素子を自己発熱させる工程をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の気圧測定方法。
  8. 熱処理対象物を収容する炉内に配置した気圧センサからの出力信号をもとに、前記炉内の酸素の分圧を測定する測定部を有する気圧測定装置であって、
    前記気圧センサは、酸素の分圧に応じて酸素イオンを吸収および放出する酸化物セラミックからなるセンサ素子と、そのセンサ素子の両端に設けた一対の電極とを備え、該一対の電極と、炉外に設けた前記測定部とが信号線を介して電気的に接続されており、
    前記測定部は、測定対象に含まれる酸素の分圧に連動して変化する前記センサ素子の抵抗値にもとづく電流値の変化を該酸素の分圧値に変換して前記炉内の酸素の分圧を求めることを特徴とする気圧測定装置。
  9. 前記炉内の温度が前記センサ素子において酸素イオンの吸収および放出が可能となる温度よりも低い場合、該センサ素子に一定電流を流して該センサ素子を自己発熱させる電源をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の気圧測定装置。
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