JP2020106184A - Heat exchange type ventilation device - Google Patents
Heat exchange type ventilation device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020106184A JP2020106184A JP2018244412A JP2018244412A JP2020106184A JP 2020106184 A JP2020106184 A JP 2020106184A JP 2018244412 A JP2018244412 A JP 2018244412A JP 2018244412 A JP2018244412 A JP 2018244412A JP 2020106184 A JP2020106184 A JP 2020106184A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- outdoor
- heat exchange
- indoor
- exhaust
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
Description
本発明は、熱交換形換気装置に関し、特に窓に設置されて室内を換気する窓用の熱交換形換気装置に関するものである。 The present invention relates to a heat exchange type ventilation device, and more particularly to a heat exchange type ventilation device for windows which is installed in a window to ventilate a room.
近年、地球温暖化に伴って住宅の空調負荷を削減する要求が高まっており、優れた省エネ性と施工性を併せ持つ熱交換形換気装置が求められている。こうした熱交換形換気装置として、例えば、窓に設置して室内の換気を行う窓用の熱交換形換気装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。 In recent years, there has been an increasing demand for reducing the air-conditioning load of homes due to global warming, and a heat exchange type ventilation device having both excellent energy saving performance and workability is required. As such a heat exchange type ventilation device, for example, a heat exchange type ventilation device for windows installed in a window to ventilate a room is known (for example, refer to Patent Document 1).
以下、従来の窓用の熱交換形換気装置101について、図7、図8を参照しながら説明する。図7は、従来の熱交換形換気装置101の設置例を示す概略斜視図である。図8は、従来の熱交換形換気装置101の構成を示す概略斜視図である。
Hereinafter, the conventional heat exchange
図7に示すように、従来の熱交換形換気装置101は窓枠102に埋設されている。また、図8に示すように、従来の熱交換形換気装置101は、室内空気を取り込む排気流入口103と室内空気を吹き出す排気流出口104とを連通する排気風路内に熱交換素子105と排気送風機106とを備えている。また、熱交換形換気装置101は、室外空気を取り込む給気流入口107と室外空気を吹き出す給気流出口108とを連通する給気風路内に熱交換素子105と給気送風機109とを備えている。排気送風機106と給気送風機109とを運転することにより、熱交換素子105の内部で、排気流(室内空気)と給気流(室外空気)とが熱交換されるようになっている。
As shown in FIG. 7, a conventional heat exchange
しかしながら、従来の熱交換形換気装置101は、窓枠102の内部に、排気流と給気流とを熱交換する熱交換素子105が存在するので、熱交換に必要な面積が窓枠部分に制限される。このため、特に冬季の場合、従来の熱交換形換気装置101では、十分な熱交換ができずに、室内への吹き出し温度が低下し、快適性が損なわれるという課題があった。一方、十分な熱交換を行うために窓枠102を大型化する場合には、窓としての採光面積が小さくなるという課題が生じることが懸念される。
However, in the conventional heat exchange
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、窓枠を小型化しつつ、快適性を向上可能な熱交換形換気装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to provide a heat exchange type ventilation device capable of improving comfort while reducing the size of a window frame.
この目的を達成するために、本発明に係る熱交換形換気装置は、窓枠と、採光部と、熱交換部とを備える。採光部は、窓枠で囲まれた位置に設けられ、室内側に位置する室内側採光部と室外側に位置する室外側採光部とを有する。熱交換部は、室内側採光部と室外側採光部とに挟まれる位置において採光部と並設され、室内側より取り込んで室外側へ排気される室内空気と、室外側より取り込んで室内側へ給気される室外空気との間で熱交換を行う。室外側採光部は、光透過率を調整可能な調光層を有して構成される。 In order to achieve this object, the heat exchange type ventilation device according to the present invention includes a window frame, a daylighting section, and a heat exchange section. The daylighting section is provided at a position surrounded by the window frame, and has an indoor side daylighting section located on the indoor side and an outdoor side daylighting section located on the outdoor side. The heat exchange section is juxtaposed with the lighting section at a position sandwiched between the indoor side lighting section and the outdoor side lighting section, and the indoor air taken in from the indoor side and exhausted to the outdoor side and the indoor air taken in from the outdoor side to the indoor side. Performs heat exchange with the outdoor air to be supplied. The outdoor daylighting section is configured to have a light control layer whose light transmittance can be adjusted.
本発明によれば、窓枠を小型化しつつ、快適性を向上可能な熱交換形換気装置を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a heat exchange type ventilation device capable of improving comfort while reducing the size of the window frame.
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。よって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、並びに、ステップ(工程)およびステップの順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。従って、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. It should be noted that each of the embodiments described below shows a preferred specific example of the present invention. Therefore, the numerical values, shapes, materials, components, arrangement positions and connection forms of the components, steps (processes), the sequence of steps, and the like shown in the following embodiments are examples and limit the present invention. It is not the intention to do. Therefore, among the constituent elements in the following embodiments, the constituent elements which are not described in the independent claims showing the highest concept of the present invention are described as arbitrary constituent elements. Further, in each drawing, the same reference numerals are given to substantially the same configurations, and the duplicate description will be omitted or simplified.
まず、図1〜図4を参照して、本発明の一実施の形態に係る熱交換形換気装置1について説明する。
First, a heat exchange
図1は、熱交換形換気装置1の設置例を示す概略正面図である。図2は、家屋に設置された熱交換形換気装置1を室内側から見た概略斜視図である。図3は、家屋に設置された熱交換形換気装置1を室外側から見た概略斜視図である。図4は、熱交換形換気装置1の概略断面図である。
FIG. 1 is a schematic front view showing an installation example of the heat exchange
なお、図1は、家屋に設置された熱交換形換気装置1を室内側からみた状態である。以下の説明では、室内側から熱交換形換気装置1を正面視した状態にて、左右方向(左側、右側)を規定して説明する。
In addition, FIG. 1 shows a state in which the heat exchange
熱交換形換気装置1は、図1に示すように、例えば、家屋の壁面2に窓として設置される。熱交換形換気装置1は、矩形枠状の窓枠3と、窓枠3で囲まれた位置に設けられ、室外の光を室内へ取り入れるための採光部4と、窓枠3で囲まれた位置に採光部4と並設された光透過性のある熱交換部5と、を有している。
As shown in FIG. 1, the heat exchange
熱交換形換気装置1は、採光部4および熱交換部5を介して、室外から光を室内へ取り入れる。また、熱交換形換気装置1は、動作することによって、家屋の室内の空気(以下、室内空気6)と室外の空気(以下、室外空気7)との間で熱交換しつつ換気を行う。
The heat exchange
窓枠3は、図1に示すように、上側にある上辺部3aと、上辺部3aと対となる下側にある下辺部3bと、左側にある左辺部3cと、左辺部3cと対となる右側にある右辺部3dとで構成されている。窓枠3は、上辺部3aの左端で左辺部3cの上端と連結し、上辺部3aの右端で右辺部3dの上端と連結する。また、窓枠3は、下辺部3bの左端で左辺部3cの下端と連結し、下辺部3bの右端で右辺部3dの下端と連結する。
As shown in FIG. 1, the
窓枠3の材質は、一般的に金属または樹脂が用いられる。金属としては、軽量なアルミなどを用いることが好ましく、樹脂としては、剛性の高い塩化ビニルあるいはポリカーボネートなどを用いることが好ましい。また、室外からの熱の侵入を防ぐために、窓枠3の材質として、金属よりも熱伝導性の低い樹脂を用いることがより好ましい。
The material of the
窓枠3は、中空部材で構成され、室内空気6を室内から取り込んで室外へ吹き出したり、室外空気7を室外から取り込んで室内へ吹き出したりするように構成されている。具体的には、窓枠3の上辺部3aの室内側には、図2に示すように、室内空気6を取り込むための排気流入口8と、室外空気7を吹き出すための給気流出口11とが形成されている。一方、窓枠3の下辺部3bの室外側には、図3に示すように、室内空気6を吹き出すための排気流出口9と、室外空気7を取り込むための給気流入口10とが形成されている。
The
給気流出口11は、給気流出口11から吹き出される室外空気7が採光部4(後述する室内側採光部14)の室内側表面に沿って窓枠3の下辺部3b側に流れるように、その吹き出し方向が調整されている。
The
特に冬季においては、室内と室外との温度差と室内の湿度とに基づいて、採光部4の室内側(室内側採光部14の室内側)に結露が発生しやすくなる。給気流出口11からの室外空気7の吹き出し方向を上記のように調整されることで、給気流出口11から吹き出される室外空気7が、室内側採光部14の室内側の室内空気6と室内側採光部14の室内側表面との間に流れ込み、室内空気6が室内側採光部14の室内側表面に達することが低減される。この結果、採光部4の室内側(室内側採光部14の室内側)における結露の発生を抑えたり、発生した結露を素早く解消したりすることができる。
Especially in winter, dew condensation is likely to occur on the indoor side of the daylighting section 4 (inside the indoor side daylighting section 14) based on the temperature difference between the indoor and outdoor areas and the indoor humidity. By adjusting the blowing direction of the
図示していないが、排気流入口8には排気フィルタが取り付けられ、室内空気6に含まれる塵埃が排気フィルタにより取り除かれる。また、給気流入口10には給気フィルタが取り付けられ、室外空気7に含まれる塵埃が給気フィルタにより取り除かれる。これにより、熱交換部5が室内空気6または室外空気7に含まれる塵埃により目詰まりを起こして圧力損失が増加し、排気風量または給気風量が減少することを抑制できる。
Although not shown, an exhaust filter is attached to the exhaust inlet 8 to remove dust contained in the
なお、排気フィルタは、排気流入口8の近傍、具体的には、排気流入口8から熱交換部5に至るまでの風路の途中に取り付けられていればよい。また、給気フィルタは、給気流入口10の近傍、具体的には、給気流入口10から熱交換部5に至るまでの風路の途中に取り付けられていればよい。
The exhaust filter may be attached in the vicinity of the exhaust inflow port 8, specifically, in the middle of the air passage from the exhaust inflow port 8 to the
窓枠3の上辺部3aの内部には、図4に示すように、排気流入口8から排気流出口9へと室内空気6を送風するための排気送風機12が設置されている。一方、窓枠3の下辺部3bの内部には、給気流入口10から給気流出口11へと室外空気7を送風するための給気送風機13が設置されている。ここで、排気送風機12および給気送風機13に用いる送風機としては、例えば、クロスフローファンや小型のブロアファンが挙げられる。
As shown in FIG. 4, an
また、窓枠3の上辺部3aの内部には、図4に示すように、排気流入口8から取り込まれた直後の室内空気6の温度と湿度を感知する温湿度センサ23が設置されている。一方、窓枠3の下辺部3bの内部には、給気流入口10から取り込まれた直後の室外空気7の温度を感知する温度センサ24が取り付けられている。なお、温湿度センサ23および温度センサ24は、後述する制御部25に対して取得したそれぞれの情報を出力する。
In addition, as shown in FIG. 4, a temperature/
採光部4および熱交換部5は、図1〜図4に示すように、上辺部3a、下辺部3b、左辺部3c、右辺部3dの窓枠3に固定されて、窓枠3で囲まれた位置に配置されている。採光部4は、光を透過する材質で構成されており、一般的に硝子材料、強化プラスチック等の材料で構成されている。詳細は後述するが、熱交換部5もまた光透過性のある材料で構成されている。
As shown in FIGS. 1 to 4, the
採光部4と熱交換部5とは、図4に示すように、並設して配置されている。具体的には、採光部4は、室内側に位置する室内側採光部14と、室外側に位置する室外側採光部15とを有している。そして、熱交換部5は、室内側採光部14と室外側採光部15とに挟まれる位置に、採光部4と並設されている。つまり、採光部4と熱交換部5とが並設する構成とは、室内側から室外側に向かって、室内側採光部14、熱交換部5、室外側採光部15の順に各部材が積み重なって配置された状態を示す。
The
室内側採光部14は、第1中空層14aを介して対向する一対の第1採光板14bで構成されている。ここで、第1中空層14aは、一対の第1採光板14bの間に第1スペーサ部材14cを挟み込むことで形成されている。また、第1中空層14aには乾燥した空気あるいはアルゴン等の低熱伝導性ガスが封入され、第1中空層14aは断熱層として機能する。
The
一方、室外側採光部15は、第2中空層15aを介して対向する一対の第2採光板15bで構成されている。ここで、第2中空層15aは、一対の第2採光板15bの間に第2スペーサ部材15cを挟み込むことで形成されている。また、第2中空層15aには乾燥した空気あるいはアルゴン等の低熱伝導性ガスが封入され、第2中空層15aは断熱層として機能する。なお、本実施の形態では、室内側採光部14と室外側採光部15とは同一材料、同一構造としている。
On the other hand, the outdoor
また、室外側採光部15は、一対の第2採光板15bのうち室内側(熱交換部5側)に位置する第2採光板15bの室内側(熱交換部5側)の一部または全部の面に、光透過率を調整可能な調光層26を有して構成されている。
Moreover, the outdoor
調光層26は、例えば、2枚の保護層(PETフィルム等)の間に液晶層を挟み込んだもので構成され、電源(例えば、排気送風機12および給気送風機13を駆動するための外部電源)から電力を供給するための一対の給電端子(図示せず)が形成されている。
The
調光層26は、一対の給電端子に供給される電力の大きさに応じて液晶層の液晶分子の方向を変化させることで、光透過率が変化する。例えば、調光層26の一対の給電端子に第1閾値以上の電力が供給された場合に、調光層26は第2閾値未満の光透過率となる。そして、調光層26は、所定の電力が供給された場合に光透過率が1%程度となって不透明(不透視/遮光)状態となり、室外からの光が遮断される状態(遮断状態)となる。
The
一方、調光層26の一対の給電端子に第1閾値未満の電力が供給された場合に、調光層26は第2閾値以上の光透過率となる。そして、調光層26は、電力が非供給となった場合に、光透過率が80%程度となって透明(透視)状態となり、室外からの光が透過される状態(透過状態)となる。
On the other hand, when electric power of less than the first threshold value is supplied to the pair of power supply terminals of the
これにより、冬季など、室内の温度よりも室外の温度が低い場合には、調光層26の光透過率が高くなるように調整することで、室外から室内へと給気する室外空気7を太陽光に当て、室内へ給気される室外空気7の温度を高めることができる。一方、夏季など、室内の温度よりも室外の温度が高い場合には、調光層26の光透過率が低くなるように調整することで、室外から室内へと給気する室外空気7が太陽光で温められることを抑制し、室内へ給気される室外空気7の温度が必要以上に高くなることを抑制できる。
Thus, when the temperature outside the room is lower than the temperature inside the room, such as in winter, by adjusting the light transmittance of the
このように、本実施の形態では、調光層26によって室外側採光部15の光透過率(採光量)を調整することで、室外から室内へと吸気する室外空気7への熱伝導を促進または抑制できる。よって、冬季または夏季において快適な温度の空気を室外空気7として室内に取り込むことができる。
As described above, in the present embodiment, the
また、本実施の形態に係る調光層26は、調光層26への電力を非供給とした場合に、光透過率が80%程度となって透明(透視)状態となるように構成されている。熱交換形換気装置1は、上述した通り窓として設置されるものであり、通常は透明(透視)状態となっていることが望まれる。この透明(透視)状態が調光層26への電力を非供給とすることで実現されることで、省電力化を図ることができる。
Further, the
なお、調光層26への通電の制御方法については、図6を参照して後述する。
The method of controlling the energization of the
ここで、本実施の形態において、調光層26は、上述した通り、室外側採光部15の一対の第2採光板15bのうち室内側(熱交換部5側)に位置する第2採光板15bの室内側(熱交換部5側)に設けられている。これにより、調光層26が、室外の厳しい環境に晒されることなく、塵埃で汚れたり、飛来物によって損傷したりすることを抑制できる。
Here, in the present embodiment, the dimming
一方で、図5は、調光層26が設けられる場所の別例を示した熱交換形換気装置1の概略断面図である。調光層26の光透過率を調整して快適な温度の空気を室外空気7として室内に取り込むことのできる効果は、図5に示すように、室外側採光部15の一対の第2採光板15bのうち室外側(熱交換部5と反対側)に位置する第2採光板15bの室外側に設けられても得ることができる。この場合、採光部4および熱交換部5が窓枠3に固定された後から、室外側採光部15に調光層26を容易に取り付けることができる。図5のように調光層26を取り付ける場合は、調光層26の室外側の表面は強度の高い保護層(透明フィルム)にて覆われていることが好ましい。
On the other hand, FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of the heat exchange
図1〜図4に戻り、説明を続ける。熱交換部5は、室内側より取り込んで室外側へ排気される室内空気6と、室外側より取り込んで室内側へ給気される室外空気7との間で熱交換を行うものである。熱交換部5は、光透過性のある伝熱板16と、排気風路17と、給気風路18とを有して構成される。なお、熱交換部5における熱交換可能な面積(熱交面積)は、図1〜図4に示すように、採光部4の採光面積と同程度またはそれ以上としている。
1 to 4, the description will be continued. The
伝熱板16は、室内側採光部14と室外側採光部15との間に設けられ、排気風路17を流通する室内空気6と、給気風路18を流通する室外空気7との間で熱交換を行う。伝熱板16の材質は、光透過性を有し、且つ、熱交換するために熱のみを伝える素材、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネートといった樹脂あるいは従来の窓に設置されるガラス材などが用いられる。あるいは、伝熱板16の材質として、光透過性を有し、且つ、熱と湿度とをともに伝える素材、例えば、ポリウレタンといった樹脂を用いてもよい。
The
伝熱板16の排気風路17側の表面の全面には、通電することで(電流が流れることで)発熱する透光性導電層22が形成されている。透光性導電層22は、例えば、酸化スズ、酸化インジウム等の透明導電性酸化物からなる薄膜の他、可視光吸収が少ない銀等を使用したLow−E(Low Emissive)コーティングを用いることができる。
On the entire surface of the
透光性導電層22は、電源(例えば、排気送風機12および給気送風機13を駆動するための外部電源)から電力を供給するための一対の給電端子(図示せず)が形成されている。透光性導電層22は、一対の給電端子に通電することで発熱する。なお、透光性導電層22への通電の制御方法については、図6を参照して後述する。
The translucent
排気風路17は、室内側採光部14と伝熱板16との間に設けられ、排気流入口8と排気流出口9とを連通している風路である。排気風路17は、排気風路17を流通する室内空気6が窓枠3の上辺部3aから窓枠3の下辺部3bに向かって流れるように構成されている。
The
一方、給気風路18は、伝熱板16と室外側採光部15との間に設けられ、給気流入口10と給気流出口11とを連通している風路である。給気風路18は、給気風路18を流通する室外空気7が窓枠3の下辺部3bから窓枠3の上辺部3aに向かって流れるように構成されている。つまり、排気風路17を流通する室内空気6の空気流れ方向と給気風路18を流通する室外空気7の空気流れ方向とは互いに対向している。
On the other hand, the air
ここで、本実施の形態では、室内側採光部14と伝熱板16との間に隙間が生じるように室内側採光部14と伝熱板16とを窓枠3に固定することで、排気風路17が形成される。また、室外側採光部15と伝熱板16との間に隙間が生じるように室外側採光部15と伝熱板16とを窓枠3に固定することで、給気風路18が形成される。つまり、本実施の形態に係る熱交換部5は、窓枠3に室内側採光部14と室外側採光部15と伝熱板16とを取り付けることで形成される。
Here, in the present embodiment, by fixing the indoor
なお、全体が光透過性のある材質で作られ、伝熱板と排気風路と給気風路とが形成された熱交換素子を、室内側採光部14と室外側採光部15とに挟まれた位置に採光部4と並設されるように窓枠3に固定することで、熱交換形換気装置1が形成されてもよい。この場合、この熱交換素子が熱交換部5として機能する。
A heat exchange element, which is entirely made of a light-transmissive material and has a heat transfer plate, an exhaust air passage, and an air supply passage, is sandwiched between the indoor
次に、熱交換形換気装置1における熱交換換気について、図4を参照して説明する。
Next, heat exchange ventilation in the heat exchange
熱交換形換気装置1は、熱交換換気を行う場合に、排気送風機12および給気送風機13を駆動する。
The heat exchange
熱交換形換気装置1は、窓枠3の上辺部3a内に設けた排気送風機12を駆動することで、室内側の上辺部3aに設けた排気流入口8から室内空気6を吸い込み、排気送風機12を経由して、熱交換部5の排気風路17を流通する。排気風路17を流通した室内空気6は、窓枠3の室外側の下辺部3bに設けた排気流出口9から室外へと排出される。
The heat exchange
一方、熱交換形換気装置1は、窓枠3の下辺部3b内に設けた給気送風機13を駆動することで、室外側の下辺部3bに設けた給気流入口10から室外空気7を吸い込み、給気送風機13を経由して、熱交換部5の給気風路18を流通する。給気風路18を流通した室外空気7は、室内側の上辺部3aに設けた給気流出口11から室内へと取り込まれる。
On the other hand, the heat exchange
そして、熱交換部5は、排気風路17を流通する室内空気6(排気流)と、給気風路18を流通する室外空気7(給気流)との間で伝熱板16を介して熱交換を行う。これにより、熱交換部5は、冬季において換気を行う際には、室外に放出する室内空気6の熱を室内に取り入れる室外空気7へと伝達し、不要な熱の放出を抑制して室内に熱を回収している。また、熱交換部5は、夏季において換気を行う際には、室内に取り入れる室外空気7の熱を室外に放出する室内空気6へと伝達し、室外の熱が室内へ放出されるのを抑制している。
The
次に、排気風路17側の伝熱板16の表面側に形成した透光性導電層22への通電の制御方法と、室外側採光部15に形成した調光層26への通電の制御方法について、図6を参照して説明する。図6は、熱交換形換気装置1における透光性導電層22への通電および調光層26への通電を制御する制御部25の構成を示すブロック図である。
Next, a method of controlling energization to the translucent
図6に示すように、制御部25は、入力部25aと、記憶部25bと、第1判定部25cと、第1出力部25dと、第2判定部25eと、第2出力部25fと、を備える。なお、図4では図示はしていないが、制御部25は、窓枠3の内部(例えば、上辺部3aの内部)に設置されている。
As shown in FIG. 6, the
入力部25aは、温湿度センサ23からの室内空気6の温度と湿度に関する第1情報を受け付ける。また、入力部25aは、温度センサ24からの室外空気7の温度に関する第2情報を受け付ける。入力部25aは、受け付けた第1情報および第2情報を第1判定部25cおよび第2判定部25eに出力する。
The
記憶部25bは、熱交換部5に関する第3情報を記憶する。第3情報は、排気風路17の長さ、給気風路18の長さ、排気流と給気流との間での熱交換効率、ユーザによって設定された風量、等に関する情報である。記憶部25bは、入力部25aを介して記憶した第3情報を第1判定部25cに出力する。
The
第1判定部25cは、入力部25aからの第1情報と第2情報とを受け付けるとともに、記憶部25bからの第3情報を受け付ける。第1判定部25cは、受け付けた第1〜第3情報を用いて、室内空気6の露点を算出するとともに、排気風路17内での室内空気6の温度分布(熱交換によって低下していく温度)を推定する。
The
そして、第1判定部25cは、室内空気6の露点と排気風路17内での室内空気6の温度分布とから、排気風路17内での結露の発生の可能性の有無を判定する。第1判定部25cは、結露の発生の可能性に関する判定情報を第1出力部25dに出力する。
Then, the
第1出力部25dは、第1判定部25cからの判定情報を受け付ける。第1出力部25dは、受け付けた判定情報に基づいて、透光性導電層22に対する電力の供給を制御する。具体的には、第1出力部25dは、第1判定部25cの判定情報から排気風路17内での結露の発生の可能性がない場合には、透光性導電層22への電力供給が行われないように制御する。一方、第1判定部25cの判定情報から排気風路17内での結露の発生の可能性がある場合には、透光性導電層22へ電力を供給するように制御する。
The
以上のようにして、制御部25は、透光性導電層22への通電の制御を行っている。これにより、透光性導電層22への通電は、排気風路17内に結露の発生がする可能性がある場合(あるいは結露の発生する場合)に限定して実行される。そして、透光性導電層22への通電が行われると、透光性導電層22が発熱するので、排気風路17内での結露の発生を抑制でき、または、排気風路17内で発生した結露をすばやく解消できる。
As described above, the
なお、第1判定部25cの判定情報に基づき判断される排気風路17内での結露発生の可能性の度合い(あるいは、結露の発生量)に基づいて、第1出力部25dは、透光性導電層22へ供給する電力量を変化させてもよい。即ち、排気風路17内での結露発生の可能性が高いほど、あるいは、結露の発生量が多いほど、第1出力部25dは、透光性導電層22へ供給する電力量を大きくしてもよい。これにより、排気風路17内での結露の発生を抑制、または、排気風路17内で発生した結露をすばやく解消するために必要なエネルギーのみを使用できるので、省エネルギー化を図ることができる。
It should be noted that, based on the degree of possibility of dew condensation occurring in the exhaust air passage 17 (or the amount of dew condensation generated) that is determined based on the determination information of the
一方、第2判定部25eは、入力部25aからの第1情報と第2情報を受け付けると、その第1情報と第2情報を用いて、室外空気7の温度が室内空気6の温度よりも高いか否かを判定する。第2判定部25eは、その判定した室外の温度に関する判定情報を第2出力部25fに出力する。
On the other hand, when the
第2出力部25fは、第2判定部25eからの判定情報を受け付けると、その受け付けた判定情報に基づいて、調光層26に対する電力の供給を制御する。具体的には、第2出力部25fは、第2判定部25eの判定情報から室外空気7の温度が室内空気6の温度よりも低い場合(冬季などの場合に相当)には、調光層26への電力供給が行われないように制御する。一方、第2出力部25fは、第2判定部25eの判定情報から室外空気7の温度が室内空気6の温度よりも高い場合(夏季などの場合に相当)には、調光層26へ所定の電力を供給する。
When the
これにより、少なくとも冬季においては、調光層26の光透過率が高くなるように調整することで、室外から室内へと給気する室外空気7を太陽光に当て、室内へ給気される室外空気7の温度を高めることができる。一方、夏季においては、調光層26の光透過率が低くなるように調整することで、室外から室内へと給気する室外空気7が太陽光で温められることを抑制し、室内へ給気される室外空気7の温度が必要以上に高くなることを抑制できる。
Thereby, at least in winter, by adjusting the light transmittance of the
このように、本実施の形態では、調光層26によって室外側採光部15の光透過率(採光量)を調整することで、室外から室内へと吸気する室外空気7への熱伝導を促進または抑制できる。よって、冬季または夏季において快適な温度の空気を室外空気7として室内に取り込むことができる。また、冬季においては、室外空気7の温度を高めることで、排気風路17に結露が発生することを抑制し、または、発生した結露を素早く解消できる。
As described above, in the present embodiment, by adjusting the light transmittance (light collection amount) of the
以上、本実施の形態に係る熱交換形換気装置1によれば、以下の効果を享受することができる。
As described above, according to the heat exchange
(1)熱交換形換気装置1は、室内側採光部14と室外側採光部15とに挟まれる位置に採光部4と並設された熱交換部5を備える。これにより、従来の窓枠に熱交換素子を設けた場合と比べ、熱交換が行われる面積を大型化することが可能となり、熱交換効率を向上させることができる。よって、熱交換形換気装置1は、換気の際に室内を快適な温度に保つことができ、快適性を向上させることができる。また、採光部4に熱交換部5を並設されることで、従来窓枠に埋設されていた熱交換素子が不要となり、窓枠の小型化が可能となる。この結果、窓枠を小型化しつつ、快適性を向上可能な熱交換形換気装置1を提供できる。
(1) The heat exchange
(2)熱交換形換気装置1は、室内側採光部14と熱交換部5の伝熱板16との間に排気風路17が形成され、室外側採光部15と伝熱板16との間に給気風路18が形成されている。これにより、室内空気6または室外空気7が流れる風路の断面積を大きくでき、圧力損失を小さく抑えることができる。よって、排気送風機12および給気送風機13の駆動を小さく抑えることができ、省エネルギー運転と送風機(排気送風機12および給気送風機13)の静音化を実現できる。
(2) In the heat exchange
(3)熱交換形換気装置1は、採光部4に並設された熱交換部5を備えるので、太陽光(日光)の輻射熱によって熱交換部5の伝熱板16の表面温度が上昇し、給気風路18を流通する室外空気7の温度を上昇させることができる。この結果、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生が抑制され、視認性の低下が抑制された熱交換形換気装置1とすることができる。
(3) Since the heat exchange
(4)熱交換形換気装置1は、採光部4に並設された熱交換部5を備えるので、冬季など室外空気7の温度が低い場合、室外空気7が給気風路18を流通する際に太陽光(日光)の輻射熱によって加熱される。これにより、室外空気7を室内に導入した際に生じる室内温度の低下を抑制することができる。この結果、熱交換形換気装置1は、室外空気7の導入に伴う室内温度の低下を補うための室内暖房の負荷を軽減することができる。
(4) Since the heat exchange
(5)熱交換形換気装置1は、室外側採光部15に、光透過率を調整可能な調光層26を有している。これにより、少なくとも冬季においては、調光層26の光透過率が高くなるように調整することで、上記(3)および(4)の効果を十分に得ることができる。一方、夏季においては、調光層26の光透過率が低くなるように調整することで、室外から室内へと給気する室外空気7が太陽光で温められることを抑制し、室内へ給気される室外空気7の温度が必要以上に高くなることを抑制できる。このように、調光層26によって室外側採光部15の光透過率(採光量)を調整することで、室外から室内へと吸気する室外空気7への熱伝導を促進または抑制できるので、快適な温度の空気を室外空気7として室内に取り込むことができる。
(5) The heat exchange
(6)熱交換形換気装置1は、伝熱板16に通電することで発熱する透光性導電層22が設けられている。このため、伝熱板16に形成された透光性導電層22が発熱することによって、伝熱板16の表面が加熱され、排気風路17内での結露の発生を抑制することができる。また、排気風路17内の伝熱板16の表面に結露が発生した場合であっても、伝熱板16の表面から結露水を除去することができる。これにより、熱交換形換気装置1では、熱交換部5を透過する光の乱反射(結露水に起因した光の乱反射)を抑制することができる。この結果、冬季など室外空気7の温度が低い場合に、熱交換部5の内部(排気風路17内の伝熱板16表面)での結露に起因した視認性の低下を抑制することが可能な熱交換形換気装置1とすることができる。
(6) The heat exchange
(7)透光性導電層22は、排気風路17側の伝熱板16の表面側に形成されている。このため、結露が発生しやすい排気風路17内で透光性導電層22が発熱するので、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露に起因した視認性の低下を効果的に抑制することができる。
(7) The translucent
(8)熱交換形換気装置1は、制御部25によって透光性導電層22への通電を制御するように構成されている。このため、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生に起因した視認性の低下を抑制する際、制御部25によって透光性導電層22への通電を効率よく行うことができ、結露の発生に関係なく透光性導電層22への通電を行う場合に比べて省エネルギーで実現することができる。
(8) The heat exchange
(9)室外側採光部15は、第2中空層15aを介して対向する一対の第2採光板15bで構成されている。このため、室外側採光部15によって、室外から熱交換部5(給気風路18を流通する室外空気7)への熱伝達を抑制することができる。すなわち、冬季の場合には、給気風路18を流通する室外空気7(室内空気6と熱交換して温度が上昇した室外空気7)の温度が、室外側採光部15の室外側の室外空気7によって低下することが抑えられるので、結果として排気風路17を流通する室内空気6の温度を上昇させることができる。この結果、上記(5)と相まって、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生がさらに抑制され、視認性の低下がさらに抑制された熱交換形換気装置1とすることができる。
(9) The outdoor
一方、夏季の場合には、給気風路18を流通する室外空気7(室内空気6と熱交換して温度が上昇した室外空気7)の温度が、室外側採光部15の室外側の室外空気7によってさらに上昇することが抑えられる。このため、室外空気7を室内に導入した際に生じる室内温度の上昇を抑制することができる。この結果、上記(5)と相まって、熱交換形換気装置1は、室外空気7の導入に伴う室内温度の上昇を補うための室内冷房の負荷を軽減することができる。
On the other hand, in the summer, the temperature of the outdoor air 7 (the
(10)熱交換形換気装置1は、排気流入口8に排気フィルタが設置されるとともに、給気流入口10に給気フィルタが設置されている。このため、室内空間および室外空間の塵埃などの固形物が熱交換部5へ流入するのを防止することができる。この結果、熱交換部5の内部に固形物が詰まり、固形物が通風抵抗となることで排気風量および給気風量が減少するのを防止するとともに、伝熱板16の表面に付着する汚れを防止することができ、窓としての採光機能(または視認性)の低下を抑制することができる。
(10) In the heat exchange
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、各実施の形態は、それぞれ、他の実施の形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施の形態に追加しあるいはその実施の形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施の形態を変形して構成するようにしてもよい。また、上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。 Although the present invention has been described based on the embodiments, the present invention is not limited to the above embodiments, and various improvements and modifications can be made without departing from the spirit of the present invention. It can be easily guessed. For example, in each embodiment, a part or a plurality of parts of the configuration of another embodiment is added to the embodiment or a part or a plurality of parts of the configuration of the embodiment is exchanged. Therefore, the embodiment may be modified and configured. Further, the numerical values given in the above-mentioned respective embodiments are examples, and it is naturally possible to adopt other numerical values.
本実施の形態では、室外側採光部15の一対の第2採光板15bのうち室内側(熱交換部5側)に位置する第2採光板15bの室内側(熱交換部5側)、または、室外側採光部15の一対の第2採光板15bのうち室外側(熱交換部5と反対側)に位置する第2採光板15bの室外側に、調光層26を設ける構成としたが、これに限られない。例えば、室外側採光部15の一対の第2採光板15bのうち、いずれかの第2採光板15bの第2中空層15a側に、調光層26が設けられてもよい。これによっても、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。また、調光層26が第2中空層15a側に設けられることで、室外空気7に触れることがないため、室外空気7に含まれる塵埃等から調光層26を確実に保護できるという効果も奏する。
In the present embodiment, of the pair of
本実施の形態では、排気風路17側の伝熱板16の表面側に透光性導電層22を設ける構成としたが、これに限られない。例えば、給気風路18側の伝熱板16の表面に透光性導電層22を設ける構成としてもよい。こうした構成によっても、伝熱板16が加熱されるので、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生を抑制することができる。また、透光性導電層22の発熱によって給気風路18を流通する室外空気7の温度を上昇させることができるので、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生をさらに抑制することができる。
In the present embodiment, the translucent
本実施の形態では、採光部4として、第1中空層14aを有する室内側採光部14と第2中空層15aを有する室外側採光部15とからなる構成としたが、これに限られない。例えば、採光部4として、中空層を有さない室内側採光部14(例えば、単体の第1採光板14bのみ)と第2中空層15aを有する室外側採光部15とからなる構成にしてもよい。
In the present embodiment, the
本実施の形態に対し、排気風路17側の伝熱板16の表面に親水性の保護層を設けてもよい。この親水性の保護層によって、排気風路17内の伝熱板16の表面では、伝熱板16の表面に発生する結露水が水玉(水滴)にはならずに、伝熱板16の表面に薄く拡がった状態となる。これにより、透光性導電層22からの熱が結露水に伝わりやすくなり、伝熱板16の表面から結露水をさらに効果的に除去することができる。
In contrast to the present embodiment, a hydrophilic protective layer may be provided on the surface of the
また、伝熱板16の表面とともに、排気風路17側の室内側採光部14の表面にも親水性の保護層を設ける構成としてもよい。これにより、熱交換形換気装置1では、排気風路17内の室内側採光部14の表面での結露に起因した視認性の低下を抑制することができる。
Further, a hydrophilic protective layer may be provided not only on the surface of the
なお、保護層としては、例えば、光触媒活性を有する粒子が分散されたシリコン酸化物層を用いてもよい。ここで、光触媒活性を有する粒子とは、光(例えば、紫外線)の照射によって親水基(水酸基)を生成する光触媒の粒子である。光触媒としては、例えば、酸化チタン、酸化タングステン等が用いられてもよい。なお、「親水性を有する」とは、少なくとも水との接触角が10°程度以下となっている状態を示す。 As the protective layer, for example, a silicon oxide layer in which particles having photocatalytic activity are dispersed may be used. Here, the particles having photocatalytic activity are particles of photocatalyst that generate hydrophilic groups (hydroxyl groups) by irradiation with light (for example, ultraviolet rays). As the photocatalyst, for example, titanium oxide, tungsten oxide or the like may be used. In addition, "having hydrophilicity" means a state in which a contact angle with water is at least about 10° or less.
本実施の形態では、排気流入口8(あるいは排気流入口8の近傍)に排気フィルタを取り付けるとともに、給気流入口10(あるいは給気流入口10の近傍)に給気フィルタを取り付ける構成としたが、これに限られない。例えば、室外空間には室内空間よりも花粉あるいは埃などの固形物が多く存在しているため、給気流入口10側のみに給気フィルタを取り付ける構成としてもよい。これにより、少なくとも排気風路17よりも固形物が詰まりやすい給気風路18への固形物の流入(給気風路18の給気風量の減少)を防止することができる。
In the present embodiment, the exhaust filter is attached to the exhaust inlet 8 (or the vicinity of the exhaust inlet 8) and the intake filter is attached to the supply air inlet 10 (or the vicinity of the supply air inlet 10). It is not limited to this. For example, since solid matter such as pollen or dust exists in the outdoor space more than in the indoor space, the air supply filter may be attached only to the
本実施の形態に係る調光層26は、調光層26への電力を非供給とした場合に、光透過率が透明(透視)状態とし、調光層26への電力を供給とした場合に、光透過率が不透明(不透視/遮光)状態とする構成としたが、これに限られない。例えば、調光層26への電力を非供給とした場合に、光透過率が不透明(不透視/遮光)とし、調光層26への電力を供給とした場合に、光透過率が透明(透視)状態とする構成としてもよい。この場合にも、上記(5)の効果を享受することができる。
In the
本発明に係る熱交換形換気装置は、室内空気と室外空気との間での熱交換を可能とする熱交換形換気装置として有用である。主に建物の窓に用いられることで効果を奏する。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The heat exchange type ventilation device according to the present invention is useful as a heat exchange type ventilation device that enables heat exchange between indoor air and outdoor air. It has an effect mainly when used in the windows of buildings.
1 熱交換形換気装置
2 家屋の壁面
3 窓枠
3a 上辺部
3b 下辺部
3c 左辺部
3d 右辺部
4 採光部
5 熱交換部
6 室内空気
7 室外空気
8 排気流入口
9 排気流出口
10 給気流入口
11 給気流出口
12 排気送風機
13 給気送風機
14 室内側採光部
14a 第1中空層
14b 第1採光板
14c 第1スペーサ部材
15 室外側採光部
15a 第2中空層
15b 第2採光板
15c 第2スペーサ部材
16 伝熱板
17 排気風路
18 給気風路
22 透光性導電層
23 温湿度センサ
24 温度センサ
25 制御部
25a 入力部
25b 記憶部
25c 第1判定部
25d 第1出力部
25e 第2判定部
25f 第2出力部
26 調光層
101 熱交換形換気装置
102 窓枠
103 排気流入口
104 排気流出口
105 熱交換素子
106 排気送風機
107 給気流入口
108 給気流出口
109 給気送風機
1
Claims (5)
前記窓枠で囲まれた位置に設けられ、室内側に位置する室内側採光部と室外側に位置する室外側採光部とを有する採光部と、
前記室内側採光部と前記室外側採光部とに挟まれる位置において前記採光部と並設され、室内側より取り込んで室外側へ排気される室内空気と、室外側より取り込んで室内側へ給気される室外空気との間で熱交換を行う熱交換部と、
を備え、
前記室外側採光部は、光透過率を調整可能な調光層を有して構成されることを特徴とする熱交換形換気装置。 Window frame,
A lighting unit provided at a position surrounded by the window frame and having an indoor side lighting unit located on the indoor side and an outdoor side lighting unit located on the outdoor side,
Indoor air that is provided in parallel with the lighting unit at a position sandwiched between the indoor lighting unit and the outdoor lighting unit and that is taken in from the indoor side and exhausted to the outdoor side, and that takes in from the outdoor side and supplies to the indoor side A heat exchange part for exchanging heat with the outdoor air
Equipped with
The heat-exchanging ventilator, wherein the outdoor daylighting section has a dimming layer whose light transmittance can be adjusted.
前記室内側に設けられ、前記室内空気を取り込む排気流入口と、
前記室外側に設けられ、前記室内空気を吹き出す排気流出口と、
前記室外側に設けられ、前記室外空気を取り込む給気流入口と、
前記室内側に設けられ、前記室外空気を吹き出す給気流出口と、
前記排気流入口から前記排気流出口へと前記室内空気を送風する排気送風機と、
前記給気流入口から前記給気流出口へと前記室外空気を送風する給気送風機と、を有し、
前記熱交換部は、
前記室内側採光部と前記室外側採光部との間に設けられた光透過性のある伝熱板と、
前記室内側採光部と前記伝熱板との間に設けられ、前記排気流入口と前記排気流出口とを連通する排気風路と、
前記伝熱板と前記室外側採光部との間に設けられ、前記給気流入口と前記給気流出口とを連通する給気風路と、を有し、
前記伝熱板は、前記排気風路を流通する前記室内空気と、前記給気風路を流通する前記室外空気との間で熱交換を行い、
前記室内空気は、前記窓枠の上辺部に設けられた前記排気流入口から取り込まれ、前記排気風路を流通して、前記窓枠の下辺部に設けられた前記排気流出口から吹き出され、
前記室外空気は、前記窓枠の下辺部に設けられた前記給気流入口から取り込まれ、前記給気風路を流通して、前記窓枠の上辺部に設けられた前記給気流出口から吹き出され、
前記排気風路の空気流れ方向と前記給気風路の空気流れ方向とは互いに対向していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の熱交換形換気装置。 The window frame is
An exhaust air inlet provided on the indoor side to take in the indoor air,
An exhaust outlet provided on the outside of the room for blowing out the indoor air,
An air supply inlet provided on the outside of the room to take in the outdoor air,
An air supply outlet provided on the indoor side to blow out the outdoor air,
An exhaust blower that blows the indoor air from the exhaust inlet to the exhaust outlet,
An air supply blower that blows the outdoor air from the air supply inlet to the air supply outlet,
The heat exchange section,
A light-transmitting heat transfer plate provided between the indoor side lighting section and the outdoor side lighting section,
An exhaust air passage provided between the indoor side lighting section and the heat transfer plate, which communicates the exhaust inlet and the exhaust outlet,
Provided between the heat transfer plate and the outdoor daylighting section, and having an air supply air passage communicating the air supply inlet and the air supply outlet,
The heat transfer plate performs heat exchange between the indoor air flowing through the exhaust air passage and the outdoor air flowing through the air supply air passage,
The indoor air is taken in from the exhaust inlet provided on the upper side of the window frame, flows through the exhaust air passage, and is blown out from the exhaust outlet provided on the lower side of the window frame,
The outdoor air is taken in from the air supply inlet provided in the lower side portion of the window frame, flows through the air supply air passage, and is blown out from the air supply outlet provided in the upper side portion of the window frame,
The heat exchange type ventilation device according to any one of claims 1 to 4, wherein an air flow direction of the exhaust air passage and an air flow direction of the supply air passage are opposed to each other.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018244412A JP2020106184A (en) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | Heat exchange type ventilation device |
PCT/JP2019/043530 WO2020100691A1 (en) | 2018-11-12 | 2019-11-06 | Heat exchange type ventilation device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018244412A JP2020106184A (en) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | Heat exchange type ventilation device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020106184A true JP2020106184A (en) | 2020-07-09 |
Family
ID=71448721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018244412A Pending JP2020106184A (en) | 2018-11-12 | 2018-12-27 | Heat exchange type ventilation device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020106184A (en) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0376987A (en) * | 1989-08-14 | 1991-04-02 | Atsushi Ota | Screen shade device and bay window for mounting said device |
KR101146332B1 (en) * | 2011-09-30 | 2012-05-21 | 전영길 | Window having ventilation and heat recovery |
WO2018070500A1 (en) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 大日本印刷株式会社 | Laminate, light control device, light control member, and vehicle |
-
2018
- 2018-12-27 JP JP2018244412A patent/JP2020106184A/en active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0376987A (en) * | 1989-08-14 | 1991-04-02 | Atsushi Ota | Screen shade device and bay window for mounting said device |
KR101146332B1 (en) * | 2011-09-30 | 2012-05-21 | 전영길 | Window having ventilation and heat recovery |
WO2018070500A1 (en) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 大日本印刷株式会社 | Laminate, light control device, light control member, and vehicle |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7641545B2 (en) | Ventilated window for indoor air quality improvement in buildings | |
Saelens et al. | Strategies to improve the energy performance of multiple-skin facades | |
DK200800168Y6 (en) | Air collector to heat air flow | |
KR20190050879A (en) | Indoor environment control system | |
CN102439369B (en) | Reversible radiator | |
JP5784654B2 (en) | Air conditioning system and air conditioning method | |
US20200271349A1 (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP2020106184A (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP2000170466A (en) | Day lighting window | |
JP2020106185A (en) | Heat exchange type ventilation device | |
WO2020100691A1 (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP2020085330A (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP2020122598A (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP2020122600A (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP2020079652A (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP6259997B2 (en) | Supply / exhaust ventilator | |
JP2020122599A (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP2020118370A (en) | Heat exchange type ventilating device | |
JP2003120975A (en) | Perimeter thermal transfer system of solar battery use type and window part for perimeter thermal transfer system | |
JP2007024476A (en) | Replacement ventilation air-conditioning system | |
JP2020070965A (en) | Heat exchange type ventilating device | |
WO2020090191A1 (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP2008281252A (en) | Ventilation system | |
JP2020148382A (en) | Heat exchange type ventilation device | |
JP2002147793A (en) | Perimeter/interior air conditioner and air-conditioning method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20190124 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210916 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20221020 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221206 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230530 |