JP2020106131A - 脈動減衰装置およびこれを備えた空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペースで減衰特性を改善することができる脈動減衰装置を提供する。【解決手段】脈動減衰装置3は、圧力変動を発生させる脈動源に接続された上流配管10と、上流配管10の挿入部10aが挿入されるとともに内部に閉空間を形成する拡張管11と、先端部13aが拡張管11内に挿入されるととともに、上流配管10から流出した冷媒が導かれる下流配管13と、を備え、拡張管11内に位置する上流配管10および拡張管11内に位置する下流配管13には、複数の小孔15が設けられ、上流配管10に設けられた各小孔15のピッチP1と、下流配管13に設けられた各小孔15のピッチP2とが異なる。【選択図】図2
Description
本発明は、脈動減衰装置およびこれを備えた空気調和装置に関するものである。
特許文献1に示すように、従来の圧力脈動減衰装置として拡張室形マフラが開示されている。特許文献1に開示された拡張室形マフラは、空気調和装置等の圧縮機で発生した吐出脈動を拡張室の中で減衰する。
しかし、特許文献1に記載された拡張室形マフラは、容積形マフラであるため、低周波数領域の脈動減衰に対してはマフラー容積を増加させる必要が有り、限られたスペース内で対応させることが困難であるという問題がある。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであって、省スペースで減衰特性を改善することができる脈動減衰装置およびこれを備えた空気調和装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る脈動減衰装置は、圧力変動を発生させる脈動源に接続された上流配管と、前記上流配管の下流端が挿入されるとともに内部に閉空間を形成する筐体と、先端が前記筐体内に挿入されるととともに、前記上流配管から流出した気体が導かれる下流配管と、を備え、前記筐体内に位置する前記上流配管および前記筐体内に位置する前記下流配管には、複数の小孔が設けられ、前記上流配管に設けられた各前記小孔のピッチと、前記下流配管に設けられた各前記小孔のピッチとが異なる、且つ/又は、前記上流配管に設けられた各前記小孔の面積と、前記下流配管に設けられた各前記小孔の面積とが異なる。
圧力変動を伴い上流配管を流れる気体は、上流配管の下流端から筐体内に流出し、拡散することによって拡張型の減衰として脈動が減衰される。脈動が減衰された気体は、先端が筐体内に挿入された下流配管から下流側へと流される。
また、上流配管と下流配管に複数の小孔が形成されているので、ヘルムホルツ形消音器を形成することができる。これにより、特定の周波数に対しても脈動減衰効果を得ることができる。そして、上流配管と下流配管とで小孔のピッチや面積を異ならせることとした。これにより、拡張型の減衰よりも低い複数の周波数に対して減衰効果を得ることができる。
このように、筐体による拡張型の減衰だけでなく、小孔による減衰を用いることができるので、省スペースで減衰特性を改善することができる。
また、上流配管と下流配管に複数の小孔が形成されているので、ヘルムホルツ形消音器を形成することができる。これにより、特定の周波数に対しても脈動減衰効果を得ることができる。そして、上流配管と下流配管とで小孔のピッチや面積を異ならせることとした。これにより、拡張型の減衰よりも低い複数の周波数に対して減衰効果を得ることができる。
このように、筐体による拡張型の減衰だけでなく、小孔による減衰を用いることができるので、省スペースで減衰特性を改善することができる。
本開示の一態様に係る空気調和装置は、上記の脈動減衰装置と、前記脈動源とされ、冷媒を圧縮する圧縮機と、を備えている。
上記の脈動減衰装置を備えているので、空気調和装置等の圧縮機で発生した吐出脈動または吸入脈動を減衰でき、さらに、圧力脈動に基づく加振によって生じる騒音が低減される。
筐体内に挿入した上流配管および下流配管にピッチや面積が異なる複数の小孔を設けることとしたので、省スペースで減衰特性を改善することができる。
以下に、本開示の一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1には、空気調和装置の室外機1の概略構成が示されている。
室外機1は、室内の空調を行う室内機(図示せず)と接続される。室内機と室外機1とは、室外機1の各仕切弁20,21の先に接続される図示しない冷媒配管を介して接続される。
図1には、空気調和装置の室外機1の概略構成が示されている。
室外機1は、室内の空調を行う室内機(図示せず)と接続される。室内機と室外機1とは、室外機1の各仕切弁20,21の先に接続される図示しない冷媒配管を介して接続される。
室外機1は、圧縮機2と、脈動減衰装置3と、アキュムレータ4と、四方切換弁5と、室外熱交換器6と、電子膨張弁7a,7bと、レシーバ8と、これらを接続する冷媒配管9と、を備えている。
圧縮機2は、吸入口2aから吸い込んだ冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒を吐出口2bから吐出する。圧縮機2としては、例えば、ロータリ圧縮機やスクロール圧縮機が用いられる。
脈動減衰装置3は、圧縮機2の吐出側で、かつ四方切換弁5の上流側に設けられている。脈動減衰装置3は、圧縮機2で発生する吐出脈動を減衰させる。脈動減衰装置3の具体的構成については後述する。
四方切換弁5は、脈動減衰装置3の下流側に逆止弁23を介して接続されている。四方切換弁5によって、冷房サイクルと暖房サイクルが切り換えられる。すなわち、冷房運転時には、図示しない制御部によって、圧縮機2から吐出された冷媒が室外熱交換器6へ流れるように切り換えられ、暖房運転時には、圧縮機2から吐出された冷媒が室内機へと流れるように切り換えられる。
室外熱交換器6は、室外空気と冷媒を熱交換させる。室外熱交換器6は、冷房運転時には凝縮器として動作し、暖房運転時には蒸発器として動作する。
電子膨張弁7a,7bは、レシーバ8を挟んで設けられている。電子膨張弁7aは、図示しない制御部によって制御され、暖房運転時に開度調整が行われる。電子膨張弁7bは、図示しない制御部によって制御され、冷房運転時に開度調整が行われる。
レシーバ8は、各電子膨張弁7a,7bの間に設けられ、液冷媒を一時的に貯留できる容器とされている。
アキュムレータ4は、圧縮機2へと戻る冷媒を気液分離する容器とされている。アキュムレータ4で分離されたガス冷媒は、圧縮機2の吸入口2aへと導かれる。
上述の室外機1は、以下のように動作する。
アキュムレータ4で気液分離された冷媒ガスは、圧縮機2で圧縮された際に脈動流となって、冷媒配管9内を流れて、脈動減衰装置3に入る。この脈動減衰装置3内で冷媒ガスの脈動流が減衰され、その後、四方切換弁5に到達し、暖房運転時と冷房運転時によって冷媒経路は切り替わる。
アキュムレータ4で気液分離された冷媒ガスは、圧縮機2で圧縮された際に脈動流となって、冷媒配管9内を流れて、脈動減衰装置3に入る。この脈動減衰装置3内で冷媒ガスの脈動流が減衰され、その後、四方切換弁5に到達し、暖房運転時と冷房運転時によって冷媒経路は切り替わる。
冷房運転時は、図1において破線矢印で示す方向に冷媒が流れる。すなわち、四方切換弁5から流出した冷媒が、室外熱交換器6で室外空気との熱交換によって凝縮され、凝縮された冷媒は電子膨張弁7bで所定量絞られた後に、レシーバ8を通って室内機(図示省略)へ送られる。室内機の室内熱交換器で蒸発した冷媒は、室外機1へと戻り、四方切換弁5、アキュムレータ4を通って圧縮機2に導かれる。
暖房運転時は、図1において実線矢印で示す方向に冷媒が流れる。すなわち、四方切換弁5から流出した冷媒は、室内機へ送られ、室内熱交換器で凝縮した後に、室外機1に戻り、電子膨張弁7aで所定量絞られた後に、レシーバ8を通って、室外熱交換器6で室外空気との熱交換によって気化し、アキュムレータ4を通って圧縮機2に導かれる。
図2には、脈動減衰装置3の具体的構成が示されている。脈動減衰装置3は、拡張管(筐体)11と、上流配管10と、下流配管13とを備えている。
拡張管11は、略円筒形状とされており、内部に閉空間を形成する。拡張管11の上流側壁11aには上流配管10が接続され、拡張管11の下流側壁11bには下流配管13が接続されている。
上流配管10は、圧縮機2から吐出された冷媒が導かれる吐出配管(冷媒配管9)に接続されている。上流配管10は、拡張管11内に挿入された挿入部10aを備えている。挿入部10aの径は、その上流側の上流配管10と同等の径とされている。挿入部10aは、拡張管11の上流側壁11aに対して固定されている。
上流配管10の挿入部10aには、複数の小孔15が形成されている。例えば、各小孔15は、挿入部10aを横断面で見た場合に、上下左右の4方向に向けて4つ形成されている。ただし、小孔15の数はこれに限定されるものではない。
各小孔15は、例えば円形とされており、その大きさは同等とされている。各小孔15は、長手方向に等しいピッチP1で複数列にわたって形成されている。このピッチP1によって、減衰する周波数が決定される。
下流配管13は、拡張管11の下流側壁11bに挿入されている。下流配管13の長手軸線は、上流配管10の長手軸線に一致していることが好ましい。下流配管13の流路断面積は、上流配管10の流路断面積と同等とされている。下流配管13の下流側は、U字形に折り曲げられて上流配管10と平行に延在した後に、図1に示した逆止弁23に接続されている。
拡張管11内に挿入された先端部13aには、複数の小孔15が形成されている。例えば、各小孔15は、先端部13aを横断面で見た場合に、上下左右の4方向に向けて4つ形成されている。ただし、小孔15の数はこれに限定されるものではない。
各小孔15は、例えば円形とされており、その大きさは同等とされている。各小孔15は、長手方向に等しいピッチP2で複数列にわたって形成されている。ピッチP2によって、減衰する周波数が決定される。
上流配管10に設けた小孔15の大きさと、下流配管13に設けた小孔15の大きさ(面積)とは同等とされている。上流配管10に設けた小孔15のピッチP1と、下流配管13に設けた小孔15のピッチP2とは異なっている。各ピッチP1,P2は、減衰する目的の周波数に合わせて調整される。ピッチP1,P2を小さくすると、より高い周波数に対応させることができる。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
圧力変動を伴い上流配管10を流れる冷媒は、上流配管10の挿入部10aから拡張管11内に流出し、拡散することによって拡張型の減衰として脈動が減衰される。脈動が減衰された冷媒は、先端部13aが拡張管11内に挿入された下流配管13から下流側へと流される。
また、上流配管10と下流配管13に複数の小孔15が形成されているので、ヘルムホルツ形消音器を形成することができる。これにより、特定の周波数に対しても脈動減衰効果を得ることができる。そして、上流配管10と下流配管13とで小孔15のピッチP1,P2を異ならせることとした。これにより、拡張型の減衰よりも低い複数の周波数に対して減衰効果を得ることができる。
このように、筐体による拡張型の減衰だけでなく、小孔による減衰を用いることができるので、省スペースで減衰特性を改善することができる。
圧力変動を伴い上流配管10を流れる冷媒は、上流配管10の挿入部10aから拡張管11内に流出し、拡散することによって拡張型の減衰として脈動が減衰される。脈動が減衰された冷媒は、先端部13aが拡張管11内に挿入された下流配管13から下流側へと流される。
また、上流配管10と下流配管13に複数の小孔15が形成されているので、ヘルムホルツ形消音器を形成することができる。これにより、特定の周波数に対しても脈動減衰効果を得ることができる。そして、上流配管10と下流配管13とで小孔15のピッチP1,P2を異ならせることとした。これにより、拡張型の減衰よりも低い複数の周波数に対して減衰効果を得ることができる。
このように、筐体による拡張型の減衰だけでなく、小孔による減衰を用いることができるので、省スペースで減衰特性を改善することができる。
なお、上記実施形態では、上流配管10と下流配管13とで小孔15のピッチP1,P2を異ならせることとしたが、これに代えて又はこれと共に、上流配管10と下流配管13とで小孔15の大きさ(面積)を異ならせることとしても良い。小孔15の面積を大きくすることによって、より高周波の周波数に対応させることができる。
また、図3に示すように、脈動源となる圧縮機2の上流側に脈動減衰装置3’を設け、吸入脈動を抑制することとしても良い。もちろん、圧縮機2の吐出側の脈動減衰装置3を取り外し、圧縮機2の上流側の脈動減衰装置3’を設けることとしても良い。
1 室外機
2 圧縮機
2a 吸入口
2b 吐出口
3,3’ 脈動減衰装置
4 アキュムレータ
5 四方切換弁
6 室外熱交換器
7a,7b 電子膨張弁
8 レシーバ
9 冷媒配管
10 上流配管
10a 挿入部(下流端)
11 拡張管(筐体)
11a 上流側壁
11b 下流側壁
13 下流配管
13a 先端部
15 小孔
20,21 仕切弁
23 逆止弁
P1,P2 ピッチ
2 圧縮機
2a 吸入口
2b 吐出口
3,3’ 脈動減衰装置
4 アキュムレータ
5 四方切換弁
6 室外熱交換器
7a,7b 電子膨張弁
8 レシーバ
9 冷媒配管
10 上流配管
10a 挿入部(下流端)
11 拡張管(筐体)
11a 上流側壁
11b 下流側壁
13 下流配管
13a 先端部
15 小孔
20,21 仕切弁
23 逆止弁
P1,P2 ピッチ
Claims (2)
- 圧力変動を発生させる脈動源に接続された上流配管と、
前記上流配管の下流端が挿入されるとともに内部に閉空間を形成する筐体と、
先端が前記筐体内に挿入されるととともに、前記上流配管から流出した気体が導かれる下流配管と、
を備え、
前記筐体内に位置する前記上流配管および前記筐体内に位置する前記下流配管には、複数の小孔が設けられ、
前記上流配管に設けられた各前記小孔のピッチと、前記下流配管に設けられた各前記小孔のピッチとが異なる、且つ/又は、
前記上流配管に設けられた各前記小孔の面積と、前記下流配管に設けられた各前記小孔の面積とが異なる脈動減衰装置。 - 請求項1に記載の脈動減衰装置と、
前記脈動源とされ、冷媒を圧縮する圧縮機と、
を備えている空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018247824A JP2020106131A (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 脈動減衰装置およびこれを備えた空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018247824A JP2020106131A (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 脈動減衰装置およびこれを備えた空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020106131A true JP2020106131A (ja) | 2020-07-09 |
Family
ID=71448677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018247824A Pending JP2020106131A (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 脈動減衰装置およびこれを備えた空気調和装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020106131A (ja) |
-
2018
- 2018-12-28 JP JP2018247824A patent/JP2020106131A/ja active Pending
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