JP2020104809A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】前輪側の駆動軸に走行速度を検出するための回転検出装置を設けた場合でも、適正に走行速度を検出する。【解決手段】作業車両は、ステアリングハンドルと、前輪及び後輪を含む走行装置が設けられ且つステアリングハンドルによる手動操舵と、走行基準ラインに基づいてステアリングハンドルの自動操舵とのいずれかで走行可能な車体と、ステアリングハンドルの操舵角が所定以上である場合に前輪の回転速度を後輪の回転速度よりも速くする倍速装置を含む変速装置と、変速装置から前輪に至る前輪駆動軸に設けられ且つ前輪駆動軸の回転数を検出する回転検出装置と、倍速装置が作動していない場合の回転検出装置で検出した前輪駆動軸の回転数である第1回転数から車体の走行速度を演算する第1演算部と、倍速装置が作動している場合の回転検出装置で検出した前輪駆動軸の回転数である第2回転数から車体の走行速度を演算する第2演算部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、作業車両に関する。
従来、農作業機として特許文献1が知られている。特許文献1の農作業機は、手動操舵による手動走行と、基準走行ラインに平行に設定される設定走行ラインに沿って自動操舵により走行する自動走行とを切替自在な走行機体と、手動走行と自動走行とを切替自在な切替スイッチとを備えている。また、農作業機は、畝に沿って走行中に右指示ボタンを押した後、基準走行ラインの始点が設定され、走行中に左指示ボタンを押すことによって基準走行ラインの終点が設定される。即ち、自動操舵前に基準走行ラインの設定を行っている。
特許文献2の作業車両は、作業車両の前輪の切れ角が所定の値以上になったことを検出する前輪切れ角検出手段と、 前輪を後輪よりも速い対地速度で回転させる倍速状態に切り換える倍速切換手段とを備えている。
特開2017−123803号公報 特開2014−94592号公報
特許文献1の農作業機では、切替スイッチによって手動走行から自動走行に切り換えることにより、簡単に自動走行を行うことができる。特許文献1の農作業機に特許文献2で示された倍速切換手段を設けることが検討されている。
さて、農作業機においては、後輪側の駆動軸の回転数を走行速度に置き換えていて、前輪側に取付けることは想定がなされていない。特に、倍速切換手段を設けた場合は、前輪側の駆動軸の回転数が増加するため、正確に走行速度を検出することができないのが実情である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、手動操舵と自動操舵とを行うことができる作業車両において、倍速装置を設け且つ前輪側の駆動軸に走行速度を検出するための回転検出装置を設けた場合でも、適正に走行速度を検出することができる作業車両を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
作業車両は、ステアリングハンドルと、前輪及び後輪を含む走行装置が設けられ、且つ、前記ステアリングハンドルによる手動操舵と、走行基準ラインに基づいて前記ステアリングハンドルの自動操舵とのいずれかで走行可能な車体と、前記ステアリングハンドルの操舵角が所定以上である場合に前記前輪の回転速度を前記後輪の回転速度よりも速くする倍速装置を含む変速装置と、前記変速装置から前記前輪に至る前輪駆動軸の回転数を検出する回転検出装置と、前記倍速装置が作動していない場合の前記回転検出装置で検出した前輪駆動軸の回転数である第1回転数から前記車体の走行速度を演算する第1演算部と、前記倍速装置が作動している場合の前記回転検出装置で検出した前輪駆動軸の回転数である第2回転数から前記車体の走行速度を演算する第2演算部と、を備えている。
前記倍速装置が作動していない場合は前記第1演算部で演算された車体の走行速度を表示し且つ前記倍速装置が作動している場合は、前記第2演算部で演算された車体の走行速度を表示する表示装置を備えている。
前記第1演算部は、前記第1回転数に回転数を速度に変換する変換係数を算入することで、前記車体の走行速度を求め、前記第2演算部は、前記第2回転数に前記倍速装置の作動時における前記前輪駆動軸の増加回転数を除した除算回転数を求め、求めた除算回転数に前記変換係数を算入することで、前記車体の走行速度を求める。
作業車両は、前記自動操舵の開始及び終了のいずれかを切り換える操舵切換スイッチを備え、前記制御装置は、前記操舵切換スイッチにより前記自動操舵の開始の切換が行われた場合に前記操舵装置による自動操舵を開始する。
作業車両は、前記車体の位置を検出可能な測位装置と、前記測位装置で検出された車体の位置を前記走行基準ラインの開始位置及び終了位置に設定する基準ライン設定スイッチと、を備えている。
本発明によれば、手動操舵と自動操舵とを行うことができる作業車両において、倍速装置を設け且つ前輪側の駆動軸に走行速度を検出するための回転検出装置を設けた場合でも、適正に走行速度を検出することができる。
トラクタの構成及び制御ブロック図を示す図である。 自動操舵を説明する説明図である。 プッシュスイッチにおける補正量を説明する説明図である。 スライドスイッチにおける補正量を説明する説明図である。 プッシュスイッチにおける第1補正部及び第2補正部を示す図である。 スライドスイッチにおける第1補正部及び第2補正部を示す図である。 自動操舵中で直進中に演算車体位置が右にずれた場合の状態を示している。 自動操舵中で直進中に演算車体位置が左にずれた場合の状態を示している。 運転席の前方のカバーを運転席側から見た図である。 自動操舵を説明する説明図である。 昇降装置等を示す図である。 運転画面M1を示す図である。 運転画面M2を示す図である。 トラクタの全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図10は作業車両1の一実施形態を示す側面図であり、図10は作業車両1の一実施形態を示す平面図である。本実施形態の場合、作業車両1はトラクタである。但し、作業車両1は、トラクタに限定されず、コンバインや移植機等の農業機械(農業車両)であってもよいし、ローダ作業機等の建設機械(建設車両)等であってもよい。
以下、トラクタ(作業車両)1の運転席10に着座した運転者の前側(図10の矢印A1方向)を前方、運転者の後側(図10の矢印A2方向)を後方、運転者の左側を左方、運転者の右側を右方として説明する。また、作業車両1の前後方向に直交する方向である水平方向を車体幅方向として説明する。
図10に示すように、トラクタ1は、車体3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。車体3は走行装置7を有していて走行可能である。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。
原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等であって、この実施形態ではディーゼルエンジンで構成されている。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。車体3には運転席10が設けられている。
また、車体3の後部には、昇降装置8を含む連結部が設けられている。連結部には、作業装置を着脱可能である。作業装置を連結部に連結することによって、車体3によって作業装置を牽引することができる。作業装置は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。
図1に示すように、変速装置5は、主軸(推進軸)5aと、主変速部5bと、副変速部5cと、シャトル部5dと、PTO動力伝達部5eと、前変速部5fと、を備えている。推進軸5aは、変速装置5のハウジングケース(ミッションケース)に回転自在に支持され、当該推進軸5aには、原動機4のクランク軸からの動力が伝達される。主変速部5bは、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。主変速部5bは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、推進軸5aから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
副変速部5cは、主変速部5bと同様に、複数のギア及び当該ギアの接続を変更するシフタを有している。副変速部5cは、複数のギアの接続(噛合)をシフタで適宜変更することによって、主変速部5bから入力された回転を変更して出力する(変速する)。
シャトル部5dは、シャトル軸12と、前後進切換部13とを有している。シャトル軸12には、副変速部5cから出力された動力がギア等を介して伝達される。前後進切換部13は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によってシャトル軸12の回転方向、即ち、トラクタ1の前進及び後進を切り換える。シャトル軸12は、後輪デフ装置20Rに接続されている。後輪デフ装置20Rは、後輪7Rが取り付けられた後車軸21Rを回転自在に支持している。
PTO動力伝達部5eは、PTO推進軸14と、PTOクラッチ15とを有している。PTO推進軸14は、回転自在に支持され、推進軸5aからの動力が伝達可能である。PTO推進軸14は、ギア等を介してPTO軸16に接続されている。PTOクラッチ15は、例えば、油圧クラッチ等で構成され、油圧クラッチの入切によって、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達する状態と、推進軸5aの動力をPTO推進軸14に伝達しない状態とに切り換わる。
前変速部5fは、第1クラッチ17と、第2クラッチ18とを有している。第1クラッチ17及び第2クラッチは、推進軸5aからの動力が伝達可能であって、例えば、シャトル軸12の動力が、ギア及び伝動軸を介して伝達される。第1クラッチ17及び第2クラッチ18からの動力は、変速装置5から前方に延設されて前輪7Fに至る前輪駆動軸23によって前輪7Fに伝達可能である。前輪駆動軸23は、変速装置5のミッションケースに回転自在に支持されて前方に伸びる前伝動軸22と、前輪デフ装置20Fに回転自在に支持された前車軸21Fとを含んでいる。前伝動軸22の前端は、前輪デフ装置20Fに接続され、前車軸21Fは、前輪デフ装置20Fから左側及び右側に延設されていて、左側の前車軸21Fは左側の前輪7Fを回転自在に支持し、右側の前車軸21Fは右側の前輪7Fを回転自在に支持している。
第1クラッチ17及び第2クラッチ18は、油圧クラッチ等で構成されている。第1クラッチ17には油路が接続され、当該油路には油圧ポンプから吐出した作動油が供給される第1作動弁25に接続されている。第1クラッチ17は、第1作動弁25の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第2クラッチ18には油路が接続され、当該油路には第2作動弁26に接続されている。第2クラッチ18は、第2作動弁26の開度によって接続状態と切断状態とに切り換わる。第1作動弁25及び第2作動弁26は、例えば、電磁弁付き二位置切換弁であって、電磁弁のソレノイドを励磁又は消磁することにより、接続状態又は切断状態に切り換わる。
作業車両1は、倍速装置を備えている。倍速装置は、後述するステアリングハンドル30の操舵角が所定以上(旋回に対応する操舵角以上)である場合に、前輪7Fの回転速度を後輪7Rの回転速度よりも速くする装置である。この実施形態では、倍速装置は、第1クラッチ17、第2クラッチ18、第1作動弁25及び第2作動弁26を含んでいる。例えば、第1作動弁25によって第1クラッチ17を接続状態にして且つ第2作動弁26によって第2クラッチ18を切断状態にした場合、四輪駆動になり且つ前輪の回転速度が後輪の回転速度に比べて速くなる(4WD増速状態)。
なお、第1クラッチ17が切断状態で且つ第2クラッチ18が接続状態である場合、第2クラッチ18を通じてシャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達される。これにより、前輪及び後輪が動力によって駆動する四輪駆動(4WD)で且つ前輪と後輪との回転速度が略同じとなる(4WD等速状態)。また、第1クラッチ17及び第2クラッチ18が切断状態である場合、シャトル軸12の動力が前輪7Fに伝達されないため、後輪が動力によって駆動する二輪駆動(2WD)となる。
図8に示すように、昇降装置8は、リフトアーム8a、ロアリンク8b、トップリンク8c、リフトロッド8d、リフトシリンダ8eを有している。リフトアーム8aの前端部は、変速装置5を収容するケース(ミッションケース)の後上部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。リフトアーム8aは、リフトシリンダ8eの駆動によって揺動(昇降)する。リフトシリンダ8eは、油圧シリンダから構成されている。リフトシリンダ8eは、制御弁29を介して油圧ポンプと接続されている。制御弁29は、電磁弁等であって、リフトシリンダ8eを伸縮させる。
ロアリンク8bの前端部は、変速装置5の後下部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。トップリンク8cの前端部は、ロアリンク8bよりも上方において、変速装置5の後部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。リフトロッド8dは、リフトアーム8aとロアリンク8bとを連結している。ロアリンク8bの後部及びトップリンク8cの後部には、作業装置2が連結される。リフトシリンダ8eが駆動(伸縮)すると、リフトアーム8aが昇降するとともに、リフトロッド8dを介してリフトアーム8aと連結されたロアリンク8bが昇降する。これにより、作業装置2がロアリンク8bの前部を支点として、上方又は下方に揺動(昇降)する。
トラクタ1は、測位装置40を備えている。測位装置40は、D−GPS、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、みちびき等の衛星測位システム(測位衛星)により、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出可能である。即ち、測位装置40は、測位衛星から送信された衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、衛星信号に基づいて位置(例えば、緯度、経度)を検出する。測位装置40は、受信装置41と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)42とを有している。受信装置41は、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された衛星信号を受信する装置であり、慣性計測装置42とは別に車体3に取付けられている。この実施形態では、受信装置41は、車体3に設けられたロプスに取付けられている。なお、受信装置41の取付箇所は、実施形態に限定されない。
慣性計測装置42は、加速度を検出する加速度センサ、角速度を検出するジャイロセンサ等を有している。車体3、例えば、運転席10の下方に設けられ、慣性計測装置42によって、車体3のロール角、ピッチ角、ヨー角等を検出することができる。
図1に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。操舵装置11は、運転者の操作によって車体3の操舵を行う手動操舵と、運転者の操作によらずに自動的に車体3の操舵を行う自動操舵とを行うことが可能な装置である。
操舵装置11は、ステアリングハンドル(ステアリングホイール)30と、ステアリングハンドル30を回転可能に支持するステアリングシャフト(回転軸)31とを有している。また、操舵装置11は、補助機構(パワーステアリング装置)32を有している。補助機構32は、油圧等によってステアリングシャフト31(ステアリングハンドル30)の回転を補助する。補助機構32は、油圧ポンプ33と、油圧ポンプ33から吐出した作動油が供給される制御弁34と、制御弁34により作動するステアリングシリンダ35とを含んでいる。制御弁34は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁であり、ステアリングシャフト31の操舵方向(回転方向)に対応して切り換わる。ステアリングシリンダ35は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)36に接続されている。
したがって、運転者がステアリングハンドル30を把持して一方向又は他方向に操作すれば、当該ステアリングハンドル30の回転方向に対応して制御弁34の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁34の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ35が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。つまり、車体3は、ステアリングハンドル30の手動操舵によって、進行方向を左又は右に変更することができる。
次に、自動操舵について説明する。
図2に示すように、自動操舵を行うに際しては、まず、自動操舵を行う前に走行基準ラインL1を設定する。走行基準ラインL1の設定後に、当該走行基準ラインL1に平行な走行予定ラインL2の設定を行うことによって自動操舵を行うことができる。自動操舵では、測位装置40によって測定された車体位置と走行予定ラインをL2とが一致するように、トラクタ1(車体3)の進行方向の操舵を自動的に行う。
具体的には、自動操舵を行う前にトラクタ1(車体3)を圃場内の所定位置に移動させ(S1)、所定位置にて運転者がトラクタ1に設けられた操舵切換スイッチ52の操作を行うと(S2)、測位装置40によって測定された車体位置が走行基準ラインL1の始点P10に設定される(S3)。また、トラクタ1(車体3)を走行基準ラインL1の始点P10から移動させ(S4)、所定の位置で運転者が操舵切換スイッチ52の操作を行うと(S5)、測位装置40によって測定された車体位置が走行基準ラインL1の終点P11に設定される(S6)。したがって、始点P10と終点P11とを結ぶ直線が走行基準ラインL1として設定される。
走行基準ラインL1の設定後(S6後)、例えば、トラクタ1(車体3)を、走行基準ラインL1を設定した場所とは異なる場所に移動させ(S7)、運転者が操舵切換スイッチ52の操作を行うと(S8)、走行基準ラインL1に平行な直線である走行予定ラインL2が設定される(S9)。走行予定ラインL2の設定後、自動操舵が開始され、トラクタ1(車体3)の進行方向が走行予定ラインL2に沿うように変更される。例えば、現在の車体位置が走行予定ラインL2に対して左側にある場合には、前輪7Fが右に操舵され、現在の車体位置が走行予定ラインL2に対して右側にある場合には、前輪7Fが左に操舵される。なお、自動操舵中において、トラクタ1(車体3)の走行速度(車速)は、運転者が手動で当該トラクタ1に設けられたアクセル部材(アクセルペダル、アクセルレバー)の操作量を変更したり、変速装置の変速段を変更することにより変更することができる。
また、自動操舵の開始後、運転者が任意の箇所で操舵切換スイッチ52の操作を行うと、自動操舵を終了することができる。即ち、走行予定ラインL2の終点は、操舵切換スイッチ52の操作による自動操舵の終了によって設定することができる。つまり、走行予定ラインL2の始点から終点までの長さは、走行基準ラインL1よりも長く設定したり、短く設定することができる。言い換えれば、走行予定ラインL2は、走行基準ラインL1の長さとは関連付けされておらず、走行予定ラインL2によって、走行基準ラインL1の長さよりも長い距離を自動操舵しながら走行させることができる。
図1に示すように、操舵装置11は、自動操舵機構37を有している。自動操舵機構37は、車体3の自動操舵を行う機構であって、測位装置40で検出された車体3の位置(車体位置)に基づいて車体3を自動操舵する。自動操舵機構37は、ステアリングモータ38とギア機構39とを備えている。ステアリングモータ38は、車体位置に基づいて、回転方向、回転速度、回転角度等が制御可能なモータである。ギア機構39は、ステアリングシャフト31に設けられ且つ当該ステアリングシャフト31と供回りするギアと、ステアリングモータ38の回転軸に設けられ且つ当該回転軸と供回りするギアとを含んでいる。ステアリングモータ38の回転軸が回転すると、ギア機構39を介して、ステアリングシャフト31が自動的に回転(回動)し、車体位置が走行予定ラインL2に一致するように、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。
図1に示すように、トラクタ1は、表示装置45を備えている。表示装置45は、トラクタ1に関する様々な情報を表示可能な装置であって、少なくともトラクタ1の運転情報を表示可能である。表示装置45は、運転席10の前方に設けられている。
図1に示すように、トラクタ1は、設定スイッチ51を備えている。設定スイッチ51は、少なくとも自動操舵の開始前の設定を行う設定モードに切り換えるスイッチである。設定モードは、自動操舵を開始する前に当該自動操舵に関する様々な設定を行うモードであり、例えば、走行基準ラインL1の始点、終点の設定等を行うモードである。
設定スイッチ51は、ON又はOFFに切換可能であり、ONである場合には設定モードが有効である信号を出力し、OFFである場合には設定モードが無効である信号を出力する。また、設定スイッチ51は、ONである場合には設定モードが有効である信号を表示装置45に出力し、OFFである場合には設定モードが無効である信号を表示装置45に出力する。
トラクタ1は、操舵切換スイッチ52を備えている。操舵切換スイッチ52は、自動操舵の開始又は終了を切り換えるスイッチである。具体的には、操舵切換スイッチ52は、中立位置から上、下、前、後に切換可能であり、設定モードが有効である状態で中立位置から下方に切り換えられた場合には自動操舵の開始を出力し、設定モードが有効である状態で中立位置から上方に切り換えられた場合には自動操舵の終了を出力する。また、操舵切換スイッチ52は、設定モードが有効である状態で中立位置から後に切り換えられた場合には、現在の車体位置を走行基準ラインL1の始点P10に設定することを出力し、操舵切換スイッチ52は、設定モードが有効である状態で中立位置から前に切り換えられた場合には、現在の車体位置を走行基準ラインL1の終点P11に設定することを出力する。即ち、操舵切換スイッチ52は、走行基準ラインL1の開始位置(始点P10)及び終了位置(終点P11)を設定する基準ライン設定スイッチを兼用している。なお、操舵切換スイッチ52は、自動操舵の開始又は終了を切り換える操舵切換スイッチ52と、基準ライン設定スイッチとは別体に構成してもよい。
トラクタ1は、補正スイッチ53を備えている。補正スイッチ53は、測位装置40によって測定された車体位置(緯度、経度)を補正するスイッチである。即ち、補正スイッチ53は、衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)と、慣性計測装置42で計測した測定情報(加速度、角速度)とで演算された車体位置(演算車体位置という)を補正するスイッチである。
補正スイッチ53は、押圧可能なプッシュスイッチ又はスライド可能なスライドスイッチで構成されている。以下、補正スイッチ53がプッシュスイッチ、スライドスイッチのそれぞれである場合について説明する。
補正スイッチ53がプッシュスイッチである場合、当該プッシュスイッチの操作回数に基づいて、補正量が設定される。補正量は、補正量=操作回数×1回の操作回数当たりの補正量により決定される。例えば、図3Aに示すように、プッシュスイッチを操作する毎に、補正量が数センチ或いは数十センチずつ増加する。プッシュスイッチの操作回数は、第1制御装置60Aに入力され、当該第1制御装置60Aが操作回数に基づいて補正量を設定(演算)する。
また、補正スイッチ53がスライドスイッチである場合、当該スライドスイッチの操作量(変位量)に基づいて、補正量が設定される。例えば、補正量は、補正量=所定位置からの変位量により決定される。例えば、図3Bに示すように、スライドスイッチの変位量が5mm増加する毎に、補正量が数センチ或いは数十センチずつ増加する。スライドスイッチの操作量(変位量)は、第1制御装置60Aに入力され、当該第1制御装置60Aが変位量に基づいて補正量を設定(演算)する。なお、上述した補正量の増加方法及び増加の割合は、上述した数値に限定されない。
詳しくは、図4A及び図4Bに示すように、補正スイッチ53は、第1補正部53Aと、第2補正部53Bとを有している。第1補正部53Aは、車体3の幅方向における一方側、即ち、左側に対応する車体位置の補正を指令する部分である。第2補正部53Bは、車体3の幅方向における他方側、即ち、右側に対応する車体位置の補正を指令する部分である。
図4Aに示すように、補正スイッチ53がプッシュスイッチである場合、第1補正部53A及び第2補正部53Bは、操作を行う毎に自動的に復帰するON又はOFFのスイッチである。第1補正部53Aを構成するスイッチと第2補正部53Bを構成するスイッチとは一体化されている。なお、第1補正部53Aを構成するスイッチと第2補正部53Bを構成するスイッチとは互いに離間して配置されていてもよい。図3Aに示すように、第1補正部53Aを押圧する毎に、車体3の左側に対応する補正量(左補正量)が増加する。また、第2補正部53Bを押圧する毎に、車体3の右側に対応する補正量(右補正量)が増加する。
図4Bに示すように、補正スイッチ53がスライドスイッチである場合、第1補正部53A及び第2補正部53Bは、長孔の長手方向に沿って左又は右に移動する摘み部55を含んでいる。補正スイッチ53がスライドスイッチである場合、第1補正部53Aと第2補正部53Bとは互いに幅方向に離間して配置されている。図3Bに示すように、摘み部55を予め定められた基準位置から徐々に左側へ変位させると、変位量に応じて左補正量が増加する。また、摘み部55を予め定められた基準位置から徐々に右側へ変位させると、変位量に応じて右補正量が増加する。なお、図4Bに示すように、スライドスイッチである場合、第1補正部53Aと第2補正部53Bとを一体化に形成し、摘み部55の基準位置を中央部に設定し、基準位置から左側に移動した場合に左補正量が設定され、摘み部55を中間位置から右側に移動した場合に右補正量が設定される構成としてもよい。
次に、補正スイッチ53による補正量(左補正量、右補正量)と、走行予定ラインL2と、トラクタ1(車体3)の挙動(走行軌跡)との関係について説明する。
図5Aは、自動操舵中で直進中に演算車体位置W1が右にずれた場合の状態を示している。図5Aに示すように、自動操舵が開始された状態において、実際のトラクタ1(車体3)の位置(実際位置W2)と演算車体位置W1とが一致し、且つ、実際位置W2と走行予定ラインL2とが一致している場合、トラクタ1は走行予定ラインL2に沿って走行する。即ち、測位装置40の測位に誤差がなく、測位装置40で検出した車体位置(演算車体位置W1)が実際位置W2と同じである区間P1では、トラクタ1は走行予定ラインL2に沿って走行する。なお、測位装置40の測位に誤差がなく補正も行われていない場合は、演算車体位置W1と、補正量で補正した補正後の車体位置(補正車体位置)W3とは同じ値である。補正車体位置W3は、補正車体位置W3=演算車体位置W1−補正量である。
ここで、位置P20の付近において、実際位置W2が走行予定ラインL2に対してズレていないのにも関わらず、様々な影響により、測位装置40の測位に誤差が生じ、測位装置40で検出した車体位置W1が走行予定ラインL2(実際位置W2)に対して右側にズレてしまい、ズレ量W4が維持されているとすると、トラクタ1は、演算車体位置W1と走行予定ラインL2とにズレが生じたと判断し、演算車体位置W1と走行予定ラインL2とのズレ量W4を解消するように、当該トラクタ1を左に操舵する。そうすると、トラクタ1の実際位置W2は左の操舵によって走行予定ラインL2にシフトする。その後、運転者がトラクタ1が走行予定ラインL2からズレていることに気づき、位置P21にて第2補正部53Bを操舵して右補正量を零から増加させたとする。演算車体位置W1に対して右補正量が加えられ、補正後の車体位置(補正車体位置)W3は、実際位置W2と略同じにすることができる。つまり、第2補正部53Bによって右補正量を設定することにより、位置P20の付近において発生したズレ量W4を解消する方向に、測位装置40の車体位置を補正することができる。なお、図5Aの位置P21に示すように、車体位置の補正後、トラクタ1の実際位置W2が走行予定ラインL2から左側に離れている場合は、トラクタ1は右に操舵され、当該トラクタ1の実際位置W2を、走行予定ラインL2に一致させることができる。
図5Bは、自動操舵中で直進中に演算車体位置W1が左にずれた場合の状態を示している。図5Bに示すように、自動操舵が開始された状態において、実際位置W2と演算車体位置W1とが一致し、且つ、実際位置W2と走行予定ラインL2とが一致している場合、図5Aと同様に、トラクタ1は走行予定ラインL2に沿って走行する。即ち、図5Aと同様に、測位装置40の測位に誤差がない区間P2では、トラクタ1は走行予定ラインL2に沿って走行する。また、図5Aと同様に、演算車体位置W1と補正車体位置W3とは同じ値である。
ここで、位置P22において、様々な影響により、測位装置40の測位に誤差が生じ、測位装置40で検出した車体位置W1が実際位置W2に対して左側にズレてしまい、ズレ量W5が維持されているとすると、トラクタ1は、演算車体位置W1と走行予定ラインL2とのズレ量W5を解消するように、当該トラクタ1を右に操舵する。その後、運転者がトラクタ1が走行予定ラインL2からズレていることに気づき、運転者が位置P23にて第1補正部53Aを操舵して左補正量を零から増加させたとする。そうすると、演算車体位置W1に対して左補正量が加えられ、補正後の車体位置(補正車体位置)W3は、実際位置W2と略同じにすることができる。つまり、第1補正部53Aによって左補正量を設定することにより、位置P22の付近において発生したズレ量W5を解消する方向に、測位装置40の車体位置を補正することができる。なお、図5Bの位置P23に示すように、車体位置の補正後、トラクタ1の実際位置W2が走行予定ラインL2から右側に離れている場合は、トラクタ1は左に操舵され、当該トラクタ1の実際位置W2を、走行予定ラインL2に一致させることができる。
次に、設定スイッチ51、補正スイッチ53について説明する。
図6に示すように、ステアリングシャフト31の外周は、ステアリングポスト180により覆われている。ステアリングポスト180の外周は、カバー177により覆われている。カバー177は、運転席10の前方に設けられている。カバー177は、パネルカバー178とコラムカバー179とを含んでいる。
パネルカバー178は、表示装置45を支持している。パネルカバー178の上板部178aには、表示装置45を支持する支持部178eが設けられている。支持部178eは、ステアリングシャフト31の前方且つステアリングハンドル30の下方において表示装置45を支持している。また、上板部178aは、設定スイッチ51及び補正スイッチ53が取り付けられた取付面178fを有している。取付面178fは、支持部178eの後方であって且つステアリングハンドル30の下方に設けられている。支持部178eと取付面178fとは連続しており、支持部178eは上板部178aの前部に位置し、取付面178fは上板部178aの後部に位置している。設定スイッチ51、補正スイッチ53は、取付面178fに取り付けられている。これにより、設定スイッチ51、補正スイッチ53は、ステアリングシャフト31の周囲に配置されている。
パネルカバー178の左板部178bからはシャトルレバー181が突出している。シャトルレバー181は、車体3の走行方向を切り換える操作を行う部材である。より詳しく説明すると、シャトルレバー181を前方に操作(揺動)することにより、前後進切換部13が走行装置7へ前進動力を出力する状態となり、車体3の走行方向が前進方向に切り換えられる。また、シャトルレバー181を後方に操作(揺動)することにより、前後進切換部13が走行装置7へ後進動力を出力する状態となり、車体3の走行方向が後進方向に切り換えられる。シャトルレバー181が中立位置にあるときには、走行装置7へ動力が出力されない。
コラムカバー179は、ステアリングハンドル30の下方に配置されており、ステアリングシャフト31の上部の周囲を覆っている。コラムカバー179は、略四角筒状に形成されており、パネルカバー178の取付面178fから上方に突出している。つまり、取付面178fは、コラムカバー179の周囲に設けられている。そのため、取付面178fに取り付けられた設定スイッチ51、補正スイッチ53は、コラムカバー179の周囲に配置されている。
次に、設定スイッチ51、操舵切換スイッチ52、補正スイッチ53のそれぞれの配置について詳しく説明する。図6に示すように、設定スイッチ51、操舵切換スイッチ52、補正スイッチ53は、ステアリングシャフト31の周囲に配置されている。
設定スイッチ51は、ステアリングシャフト31の一側方(左方)に配置されている。操舵切換スイッチ52は、ステアリングシャフト31の一側方(左方)に配置されている。本実施形態の場合、操舵切換スイッチ52は、揺動可能なレバーから構成されている。操舵切換スイッチ52は、ステアリングシャフト31側に設けられた基端部を支点として揺動可能である。操舵切換スイッチ52の基端部は、コラムカバー179の内部に設けられている。操舵切換スイッチ52は、コラムカバー179の一側方(左方)に突出している。
補正スイッチ53は、ステアリングシャフト31の他側方(右方)に配置されている。より詳しくは、補正スイッチ53は、ステアリングシャフト31の右方且つ後方(斜め右後方)に配置されている。補正スイッチ53は、コラムカバー179との位置関係では、コラムカバー179の右方且つ後方(斜め右後方)に配置されている。補正スイッチ53は、パネルカバー178の取付面178fとの位置関係では、取付面178fの右後部に配置されている。補正スイッチ53が傾斜した取付面178fの後部に配置されていることによって、補正スイッチ53とステアリングハンドル30との距離を長く確保することができる。これにより、意図しない補正スイッチ53の操作やステアリングハンドル30の操舵をより確実に防止できる。
上述の通り、設定スイッチ51、操舵切換スイッチ52、補正スイッチ53は、ステアリングシャフト31の周囲に配置されている。言い換えれば、設定スイッチ51、操舵切換スイッチ52、補正スイッチ53は、ステアリングシャフト31の周囲に集約して存在している。そのため、運転者は、各スイッチの位置を一目瞭然で把握することができる。加えて、運転者は、運転席10に着座したままの状態で姿勢を変えずに各スイッチを操作することができる。そのため、操作性が良好となり、且つ誤操作を防止することができる。また、各スイッチから配策されるハーネス(配線)を短くすることができる。
尚、上述したスイッチの配置について、左と右とを入れ替えて配置してもよい。つまり、一側方が左方であって他側方が右方であってもよいし、一側方が右方であって他側方が左方であってもよい。具体的には、例えば、設定スイッチ51及び操舵切換スイッチ52をステアリングシャフト31の右方に配置し、補正スイッチ53をステアリングシャフト31の左方に配置してもよい。
図1に示すように、トラクタ1は、複数の制御装置60を備えている。複数の制御装置60は、トラクタ1における走行系の制御、作業系の制御、車体位置の演算等を行う装置である。複数の制御装置60は、第1制御装置60A、第2制御装置60B及び第3制御装置60Cである。
第1制御装置60Aは、受信装置41が受信した衛星信号(受信情報)と、慣性計測装置42が測定した測定情報(加速度、角速度等)を受信し、受信情報及び測定情報に基づいて車体位置を求める。例えば、第1制御装置60Aは、補正スイッチ53による補正量が零である場合、即ち、補正スイッチ53による車体位置の補正が指令されていない場合、受信情報と測定情報とで演算された演算車体位置W1に対して補正を行わず、演算車体位置W1を自動操舵時に用いる車体位置に決定する。一方、第1制御装置60Aは、補正スイッチ53による車体位置の補正が指令されている場合、補正スイッチ53の操作回数及び補正スイッチ53の操作量(変位量)のいずれかに基づいて車体位置の補正量を設定し、演算車体位置W1を補正量で補正した補正車体位置W3を自動操舵時に用いる車体位置に決定する。
第1制御装置60Aは、車体位置(演算車体位置W1、補正車体位置W3)及び走行予定ラインL2に基づいて制御信号を設定し、制御信号を第2制御装置60Bに出力する。第2制御装置60Bは、自動操舵制御部200を有している。自動操舵制御部200は、第2制御装置60Bに設けられた電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成されている。自動操舵制御部200は、第1制御装置60Aから出力された制御信号に基づいて車体3が走行予定ラインL2に沿って走行するように自動操舵機構37のステアリングモータ38を制御する。
図7に示すように、車体位置と走行予定ラインL2との偏差が閾値未満である場合、自動操舵制御部200は、ステアリングモータ38の回転軸の回転角を維持する。車体位置と走行予定ラインL2との偏差が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ラインL2に対して左側に位置している場合は、自動操舵制御部200は、トラクタ1の操舵方向が右方向となるようにステアリングモータ38の回転軸を回転する。車体位置と走行予定ラインL2との偏差が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ラインL2に対して右側に位置している場合は、自動操舵制御部200は、トラクタ1の操舵方向が左方向となるようにステアリングモータ38の回転軸を回転する。なお、上述した実施形態では、車体位置と走行予定ラインL2との偏差に基づいて操舵装置11の操舵角を変更していたが、走行予定ラインL2の方位とトラクタ1(車体3)の進行方向(走行方向)の方位(車体方位)F1とが異なる場合、即ち、走行予定ラインL2に対する車体方位F1の角度θgが閾値以上である場合、自動操舵制御部200は、角度θgが零(車体方位F1が走行予定ラインL2の方位に一致)するように操舵角を設定してもよい。また、自動操舵制御部200は、偏差(位置偏差)に基づいて求めた操舵角と、方位(方位偏差)に基づいて求めた操舵角とに基づいて、自動操舵における最終の操舵角を設定してもよい。上述した実施形態における自動操舵における操舵角の設定は一例であり、限定されない。
以上のように、制御装置60によって、トラクタ1(車体3)を自動操舵することができる。
第3制御装置60Cは、トラクタ1に関する様々な制御を行う。第3制御装置60Cは、手動昇降制御、オートアップ制御、倍速制御等を行うことができる。手動昇降制御では、第3制御装置60Cに接続された昇降スイッチ101の操作に基づいて昇降装置8を昇降する制御である。具体的には、昇降スイッチ101は、運転席10の周囲に設けられていて、3位置切換スイッチである。昇降スイッチ101を中立位置から一方に切り換えると、昇降装置8(リフトアーム8a)を上昇させる上昇信号が第3制御装置60Cに入力される。また、昇降スイッチ101を中立位置から他方に切り換えると、昇降装置8(リフトアーム8a)を下降させる下降信号が第3制御装置60Cに入力される。第3制御装置60Cは、上昇信号を取得すると制御弁29に制御信号を出力することで昇降装置8を上昇させ、下降信号を取得すると制御弁29に制御信号を出力することで昇降装置8を下降させる。つまり、第3制御装置60は、昇降スイッチ101の手動操作に応じて昇降装置8を昇降させる手動昇降制御をすることができる。
また、オートアップ制御では、トラクタ1(車体3)が後進した場合に、自動的に昇降装置8を作動させることで作業装置2を上昇する制御である。具体的には、制御装置60C等の制御装置60には、後進を検出する後進検出装置102が接続されている。後進検出装置102は、前車軸21Fの回転を検出するセンサ、後車軸21Rの回転を検出するセンサ、シャトルレバー181の切換位置を検出するセンサ等である。即ち、後進検出装置102は、前車軸21Fの回転方向及び後車軸21Rの回転方向が後進に対応する回転方向である場合、シャトルレバー181の切換位置が後進側である場合、トラクタ1(車体3)の後進を検出する。第3制御装置60Cは、後進検出装置102がトラクタ1(車体3)の後進を検出すると、制御弁29に制御信号を出力することで昇降装置8を自動的に上昇させるオートアップ制御を行う。なお、上述した後進検出装置102は一例であり限定されない。
また、倍速制御では、操舵装置11の操舵角が所定以上、例えば、旋回に対応する操舵角である場合に、自動的に第1クラッチ17及び第2クラッチ18の接続を変更することで、前輪7Fの回転速度を後輪の回転速度よりも速くする。具体的には、制御装置60Cなどの制御装置60には、操舵装置11の操舵角を検出する操舵角検出装置205が接続されている。制御装置60Cは、操舵角検出装置205が検出した操舵角が旋回に相当する操舵角以上である場合、第1作動弁25及び第2作動弁26に制御信号を出力することで、第1クラッチ17を接続状態及び第2クラッチ18を切断状態にすることで、前輪7Fの回転速度を後輪の回転速度よりも速くする。
以上のように、制御装置60Cによって、トラクタ1に関する制御、例えば、手動昇降制御、オートアップ制御、倍速制御を行うことができる。
作業車両は、トラクタ1(車体3)の走行速度(車速)を検出するための車速検出装置が設けられている。走行速度(車速)は、車体3に設けられた回転軸の回転数を換算することで求める。図1に示すように、車速検出装置は、変速装置5から前輪7Fに至る前輪駆動軸23の回転数を検出する回転検出装置43aを有している。回転検出装置43aは、第1クラッチ17のギア17aに噛み合い且つ前伝動軸22共に回転するギア44の側方に設けられ、ギア44の回転数を検出することで、前輪駆動軸23の回転数、即ち、前伝動軸22の回転数を検出する。
回転検出装置43aは、第1クラッチ17が切断且つ第2クラッチ18が接続状態(4WD等速状態)、即ち、倍速装置が作動していないときの前伝動軸22の回転数(第1回転数)と、第1クラッチ17が接続且つ第2クラッチ18が切断状態(4WD増速状態)、即ち、倍速装置が作動しているときの前伝動軸22の回転数(第2回転数)とを検出する。4WD等速状態である場合の第1回転数と、4WD増速状態である場合の第2回転数との差(増速量)は、第1クラッチ17及び第2クラッチ18におけるギア比によって変化する。この実施形態では、第2回転数は、第1回転数に比べて2倍となる。
車速検出装置は、第1演算部701と、第2演算部702とを有している。第1演算部701及び第2演算部702は、第2制御装置60Bに設けられた電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成されている。
第1演算部701は、第1回転数から車体3の走行速度を演算する。例えば、第1演算部701は、第1回転数に回転数を速度に変換する変換係数K1を算入することで、走行速度を求める。詳しくは、変換係数K1は、後輪7Rの外径と前伝動軸22の回転数との関係から当該前伝動軸22の回転数を走行速度に変換する変換係数K1であって、予め第1演算部701が記憶している。第1演算部701は、第1回転数を「RV1」、走行速度を「VB1」とした場合、VB1=RV1×K1により、4WD等速状態のときの走行速度、即ち、倍速装置が作動していない場合の走行速度VB1を求める。
第2演算部702は、第2回転数から車体3の走行速度を演算する。第2演算部702は、第2回転数に、倍速装置の作動時における前伝動軸22の回転数の増加回転数を除した除算回転数を求め、求めた除算回転数に変換係数K1を算入することで、走行速度を求める。第2演算部702は、第2回転数を「RV2」、増加回転数を「UV1」、走行速度を「VB2」とした場合、VB2=(RV2−UV1)×K1により、4WD増速状態のときの走行速度、即ち、倍速装置が作動している場合の走行速度VB2を求める。なお、上述したように、倍速装置の作動時は、倍速装置が作動していないときに比べて2倍になることから、この場合は、「RV2−UV1」は、RV2の2分の1(RV2/2)に置き換えることが可能である。また、増加回転数UV1は、第2回転数において、4WD等速状態と4WD倍速状態との増加量であるため、予め第2演算部702が増加量を換算する計算式等を有していてもよい。
以上のように、車速検出装置は、倍速装置が作動している場合の走行速度と、倍速装置が作動していない場合の走行速度とを求めることができる。
表示装置45は、倍速装置が作動していない場合は、第1演算部701で演算された走行速度VB1を表示し、倍速装置が作動している場合は、第2演算部702で演算された走行速度VB2を表示する。
図6に示すように、表示装置45は、様々な情報を表示する表示部46を備えている。表示部46は、警告等を表示する固定表示部46Aと、表示する情報を可変することが可能な可変表示部46Bとを含んでいる。固定表示部46Aは、警告等の図形が示されたパネルと、パネルの図形に対して光源を照射するLED等の照射部とを有している。また、可変表示部46Bは、有機EL、液晶等のパネルで構成され、トラクタ1の運転(走行)等に関する様々な情報を表示する。
図9Aは、トラクタ1の運転画面M1を示している。運転画面M1は、設定スイッチ51がOFFである場合、即ち、設定モードが無効である場合において、可変表示部46Bに表示される画面である。
表示装置45、即ち、運転画面M1は、運転情報を示す運転表示部61を有している。運転表示部61は、運転情報として原動機4の回転数(原動機回転数)を表示する回転表示部62を含んでいる。回転表示部62は、レベル表示部63を含んでいる。レベル表示部63は、原動機回転数を段階的に表示する部分である。例えば、レベル表示部63は、目盛部65と、指標部80とを含んでいる。目盛部65は、例えば、第1ライン65Aと、第1ライン65Aに沿って所定の間隔で割り当てられた複数の第2ライン65Bとを有している。また、目盛部65は、第1ライン65Aと所定の間隔で離間した第3ライン65Cとを有している。第1ライン65A及び第3ライン65Cは、例えば、半円形状に形成されていて、一端側(例えば、左側)が最小値とされ、他端側(例えば、右側)が最大値とされている。
指標部80は、原動機回転数の大きさに応じて、長さが変化するバーである。指標部80は、例えば、第1ライン65Aと第3ライン65Cとの間に位置されて、原動機回転数の値が零の最小値である場合には、第1ライン65A及び第3ライン65Cの一端側(左側)に位置して長さが最も短く、原動機回転数の値が最大値である場合には、第1ライン65A及び第3ライン65Cの一端側(左側)から第1ライン65A及び第3ライン65Cの他端側(右側)に延びて最も長さが長くなる。回転表示部62は、数字表示部64を含んでいる。数字表示部64は、原動機回転数を数字で表示する。例えば、回転表示部62は、第1ライン65A及び第3ライン65Cの半円形の内側に配置されている。
したがって、運転表示部61によれば、エンジン回転数等の原動機回転数を、レベル表示部63によって段階的に表示し且つ、回転表示部62によって数字で表示することができる。
運転画面M1は、複数のアイコン部66を表示するアイコン表示部67を有している。アイコン表示部67は、様々な情報をアイコン部66で示す部分である。即ち、自動操舵等の走行に関する設定、例えば、設定モードで設定された設定状態をアイコン部66で表示する。アイコン表示部67は、運転表示部61とは異なる位置であって、例えば、運転画面M1の上部に配置されている。
複数のアイコン部66は、第1アイコン部66A、第2アイコン部66B、第3アイコン部66C、第4アイコン部66D、第5アイコン部66E、第6アイコン部66F、第7アイコン部66G、第8アイコン部66Hである。なお、運転画面M1は、複数のアイコン部66(66A、66B、66C、66D、66E、66F、66G、66H)の全てを有する必要はなく、上述した実施形態に限定されない。
第1アイコン部66Aは、警告が発生した場合に表示される。第2アイコン部66Bは、走行基準ラインL1の始点P10が設定された場合に表示される。第3アイコン部66Cは、走行基準ラインL1の終点P11が設定された場合に表示される。
第4アイコン部66Dは、自動操舵の条件が整っている場合に表示される。例えば、第4アイコン部66Dは、設定モードが有効、走行基準ラインL1の設定の完了、走行予定ラインL2が設定可能な状況になった場合に表示される。
第5アイコン部(倍速表示部)66Eは、昇降装置8が昇降状態である場合に表示される。第6アイコン部66Fは、4WD増速状態である場合、即ち、倍速装置が作動した場合に表示され、倍速装置が作動していない場合は表示されない。第7アイコン部66Gは、受信装置41の受信信号の受信感度に応じて色等が変化する。
第8アイコン部66Hは、自動操舵の条件に応じて表示が変化する。第8アイコン部66Hは、何らかの事情で自動操舵が行えない状態になった場合、例えば、設定モードが無効、受信装置41の受信信号の受信感度が低く車体位置が検出できない場合、走行基準ラインL1の設定が行われていない場合などは、自動操舵が行えないことを示す灰色になる。また、第8アイコン部66Hは、何らかの事情で自動操舵が行える状態になった場合、例えば、設定モードが有効で且つ受信装置41の受信信号の受信感度が所定以上で車体位置が検出でき、さらに、走行基準ラインL1の設定が行われている場合は、自動操舵が行えることを示す緑色になる。なお、第8アイコン部66Hにおける表示形態は、上述した表示形態に限定されない。
図9Bは、トラクタ1の運転画面M2を示している。運転画面M2は、設定スイッチ51がONである場合、即ち、設定モードが有効である場合において、可変表示部46Bに表示される画面である。運転画面M2も運転画面M1と同様に、運転表示部61及びアイコン表示部67を含んでいる。言い換えれば、運転画面M2は、少なくとも運転情報について、運転画面M1と同じ情報を表示することが可能な画面である。運転表示部61及びアイコン表示部67は、運転画面M1と同様であるため説明を省略する。
設定モードが無効から有効になった場合、表示装置45は、運転画面M2の運転表示部61の表示状態を、運転画面M1の運転表示部61の表示状態とは異なる表示形態に変更している。つまり、表示装置45は、設定モードが有効である場合は、当該有効時の運転表示部61の表示状態を無効時の運転表示部61の表示形態とは異ならせている。
表示装置45は、運転画面M2における運転表示部61を示す色(着色)を、運転画面M1における運転表示部61を示す色(着色)とは異なる色にしている。詳しくは、表示装置45は、運転画面M2におけるレベル表示部63の目盛部65の色、即ち、第1ライン65A、第2ライン65B及び第3ライン65Cの色は、運転画面M1と同じ色にしつつ、運転画面M2の指標部80の色を運転画面M1とは異なる色にしている。即ち、設定モードを有効にした場合は、指標部80の色が、設定モードを無効にした指標部80の色とは異なる色になる。
また、表示装置45は、運転画面M2における数字表示部64の色、即ち、原動機回転数を示す数字の色を運転画面M1とは異なる色にする。即ち、設定モードを有効にした場合は、数字表示部64の色が、設定モードを無効にした数字表示部64の色とは異なる色になる。
運転表示部61は、運転情報として走行速度VB1、VB2を表示する速度表示部710を含んでいる。速度表示部710は、例えば、数値、レベルゲージ等によって走行速度を表す。速度表示部710は、倍速装置が作動していないとき(倍速制御が行われていないとき)は、第1演算部701が演算した走行速度VB1を表示する。速度表示部710は、倍速装置が作動したとき(倍速制御が行われたとき)は、第2演算部702が演算した走行速度VB2を表示する。
つまり、運転画面M1,M2において、第5アイコン部(倍速表示部)66E及び速度表示部710が表示可能となっている。そのため、第5アイコン部(倍速表示部)66Eが表示されていない状態の速度表示部710の走行速度は、倍速で走行していないときの走行速度VB1であり、第5アイコン部(倍速表示部)66Eが表示されている状態の速度表示部710の走行速度は、倍速で走行しているときの走行速度VB2であることを簡単に把握することができる。
作業車両1は、ステアリングハンドル30と、前輪及び後輪を含む走行装置が設けられ且つステアリングハンドル30による手動操舵と、走行基準ラインL1に基づいてステアリングハンドル30の自動操舵とのいずれかで走行可能な車体3と、ステアリングハンドル30の操舵角が所定以上である場合に前輪7Fの回転速度を後輪7Rの回転速度よりも速くする倍速装置を含む変速装置5と、変速装置5から前輪7Fに至る前輪駆動軸23の回転数を検出する回転検出装置43aと、倍速装置が作動していない場合の回転検出装置43aで検出した前輪駆動軸23の回転数である第1回転数から車体3の走行速度を演算する第1演算部701と、倍速装置が作動している場合の回転検出装置43aで検出した前輪駆動軸23の回転数である第2回転数から車体3の走行速度を演算する第2演算部702と、を備えている。これによれば、倍速装置が作動していない場合は、第1演算部701で演算した第1回転数を求めることができ、倍速装置を作動させた場合は、第2演算部702で演算した第2回転数を求めることができる。即ち、手動操舵と自動操舵とを行うことができる作業車両1において、倍速装置を設け且つ前輪7F側の駆動軸(前輪駆動軸23)に走行速度を検出するための回転検出装置43aを設けた場合でも、適正に走行速度を検出することができる。また、作業車両1において、前輪7F側の空きスペースに回転検出装置43aを設けることができ、回転検出装置43aの取付け部分をコンパクトにすることが可能となる。
作業車両1は、倍速装置が作動していない場合は第1演算部701で演算された車体3の走行速度を表示し且つ倍速装置が作動している場合は、第2演算部702で演算された車体3の走行速度を表示する表示装置45を備えている。これによれば、表示装置45を見ることによって、倍速装置が作動している場合と倍速装置が作動していない場合との両方の走行速度を簡単に把握することができる。
第1演算部701は、第1回転数に回転数を速度に変換する変換係数を算入することで、車体3の走行速度を求め、第2演算部702は、第2回転数に倍速装置の作動時における前輪駆動軸23の増加回転数を除した除算回転数を求め、求めた除算回転数に変換係数を算入することで、車体3の走行速度を求める。これによれば、変換係数を用いることによって簡単に前輪駆動軸23の第1回転数から走行速度を求めることができ、変換係数及び除算回転数の両方を用いることによって簡単に前輪駆動軸23の第2回転数から走行速度を求めることができる。
作業車両1は、自動操舵の開始及び終了のいずれかを切り換える操舵切換スイッチ52を備え、制御装置は、操舵切換スイッチ52により自動操舵の開始の切換が行われた場合に操舵装置11による自動操舵を開始する。これによれば、操舵切換スイッチ52を操作することによって簡単に手動操舵から自動操舵に切り換えることができる。
作業車両1は、車体3の位置を検出可能な測位装置40と、測位装置40で検出された車体3の位置を走行基準ラインL1の開始位置及び終了位置に設定する基準ライン設定スイッチと、を備えている。
これによれば、基準ライン設定スイッチを操作することによって走行基準ラインL1の設定を簡単に行うことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :作業車両(トラクタ)
3 :車体
5 :変速装置
7 :走行装置
7F :前輪
7R :後輪
30 :ステアリングハンドル
40 :測位装置
43a :回転検出装置
45 :表示装置
60 :制御装置
701 :第1演算部
702 :第2演算部

Claims (5)

  1. ステアリングハンドルと、
    前輪及び後輪を含む走行装置が設けられ、且つ、前記ステアリングハンドルによる手動操舵と、走行基準ラインに基づいて前記ステアリングハンドルの自動操舵とのいずれかで走行可能な車体と、
    前記ステアリングハンドルの操舵角が所定以上である場合に前記前輪の回転速度を前記後輪の回転速度よりも速くする倍速装置を含む変速装置と、
    前記変速装置から前記前輪に至る前輪駆動軸の回転数を検出する回転検出装置と、
    前記倍速装置が作動していない場合の前記回転検出装置で検出した前輪駆動軸の回転数である第1回転数から前記車体の走行速度を演算する第1演算部と、
    前記倍速装置が作動している場合の前記回転検出装置で検出した前輪駆動軸の回転数である第2回転数から前記車体の走行速度を演算する第2演算部と、
    を備えている作業車両。
  2. 前記倍速装置が作動していない場合は前記第1演算部で演算された車体の走行速度を表示し且つ前記倍速装置が作動している場合は、前記第2演算部で演算された車体の走行速度を表示する表示装置を備えている請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記第1演算部は、前記第1回転数に回転数を速度に変換する変換係数を算入することで、前記車体の走行速度を求め、
    前記第2演算部は、前記第2回転数に前記倍速装置の作動時における前記前輪駆動軸の増加回転数を除した除算回転数を求め、求めた除算回転数に前記変換係数を算入することで、前記車体の走行速度を求める請求項1又は2に記載の作業車両。
  4. 前記自動操舵の開始及び終了のいずれかを切り換える操舵切換スイッチを備え、
    前記制御装置は、前記操舵切換スイッチにより前記自動操舵の開始の切換が行われた場合に前記操舵装置による自動操舵を開始する請求項1〜3のいずれかに記載の作業車両。
  5. 前記車体の位置を検出可能な測位装置と、
    前記測位装置で検出された車体の位置を前記走行基準ラインの開始位置及び終了位置に設定する基準ライン設定スイッチと、
    を備えている請求項1〜4のいずれかに記載の作業車両。
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