JP2020099256A - 分離方法 - Google Patents

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淳 清水
洋子 柴沼
Yoko Shibanuma
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Abstract

【課題】血液から特定の細胞を、細胞機能を維持した状態で分離する方法の提供。【解決手段】赤血球及び白血球に結合して結合物を生成する結合剤と血液とを混合する工程と、結合物と特定の細胞とを分離する比重液を用いて、結合剤と血液との混合液に遠心分離を行って、特定の細胞が濃縮された懸濁液を得る工程と、流体力学フィルタを構成するように、入口及び出口を有する主流路、及び主流路から分岐する複数の分岐流路を備えた流路チップにおいて、主流路の入口から懸濁液を流して、流路チップの出口から細胞を取り出す工程とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、血液等の試料から特定の細胞を分離する分離方法に関する。
細胞などの粒子を濃縮し、分類するために、マイクロ流体デバイスを用いる流体力学フィルタという技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1は、微粒子の濃縮等のための流路構造を開示している。特許文献1の流路構造は、途中に少なくとも1つの分岐流路を持つ流路に、粒子を含む流体と粒子を含まない流体を連続的に導入した際、流路の下流または分岐流路の下流へと導入される流量は、それぞれの流路の幅、長さ、深さ、径などにより決定され、さらに粒子の挙動は流路の大きさと流体の分配比によって支配されるということに着目した流体力学フィルタ(非特許文献1)を実現している。
特開2007−175684号公報
本願発明者は、流体力学フィルタによって血液等から所望の細胞を、当該細胞の機能を維持した状態で分離することについて、鋭意研究を重ねた。
本発明は、血液から特定の細胞を、細胞機能を維持した状態で分離することが行い易くできる分離方法を提供する。
本発明に係る分離方法は、血液から特定の細胞を分離する方法である。本方法は、赤血球及び白血球に結合して結合物を生成する結合剤と血液とを混合する工程と、結合物と特定の細胞とを分離する比重液を用いて、結合剤と血液との混合液に遠心分離を行って、特定の細胞が濃縮された懸濁液を得る工程と、流体力学フィルタを構成するように、入口及び出口を有する主流路、及び主流路から分岐する複数の分岐流路を備えた流路チップにおいて、主流路の入口から懸濁液を流して、流路チップの出口から細胞を取り出す工程とを含む。
本発明に係る分離方法によると、血液から可及的に白血球および赤血球を除く前処理を行った上で、流路チップにおいて特定の細胞を取り出す。これにより、血液から特定の細胞を、細胞機能を維持した状態で分離することを行い易くすることができる。
本発明の一実施形態に係るHDFチップを例示する画像 HDFチップの構造を例示する平面図 分岐流路の構造を例示するHDFチップの拡大図 HDFチップの動作原理を説明した図 血液を用いたHDFチップの使用例を示す画像 本分離方法における中間層を例示する画像 本発明の分離方法におけるサンプルのHDFチップによる処理前後の一例を示す画像 本分離方法による分離回収率の実験結果を示すグラフ HDF−DEPチップの構成例を示す模式図
以下、添付の図面を参照して本発明に係る分離方法の実施の形態を説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
(実施形態1)
本発明に係る分離方法において、流体力学フィルタを実現する流路チップの一例として、HDF(Hydrodynamic filtration)チップを用いる一実施形態を以下説明する。
1.HDFチップについて
HDFチップの構成例について、図1〜3を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るHDFチップ1を例示する画像である。図2は、HDFチップ1の構造を例示する平面図である。図3は、HDFチップ1におけるHDF部2の構造を例示する拡大図である。
HDFチップ1は、例えば図1に示すように透明基板で構成され、マイクロ流路によって流体力学フィルタを実現するHDF部2を備える。HDF部2は、例えば図2,3に示すように、所定の一方向に延在する主流路21と、主流路21から分岐する複数の分岐流路22とを含む。主流路21の方向は、例えばHDFチップ1の長手方向である。各々の分岐流路22の寸法は、主流路21を流れる液体から取り出す対象の粒子のサイズに応じて流体力学フィルタを実現するように設定される。
HDFチップ1は、主流路21の一端(入口)に連結する2つの入口流路11,12と、主流路21の他端(出口)に連結する出口流路13とをさらに備える。一方の入口流路12は、細胞などのサンプルを主流路21に流入させるための流路である。他方の入口流路11は、所望の培地などのバッファを主流路21に流入させるための流路である。
例えば、バッファ用の入口流路11は、主流路21の延長線上に延在するように設けられる。サンプル用の入口流路12は、例えばバッファ用の入口流路11よりも、主流路21において複数の分岐流路22が分岐した側方に設けられる。サンプル用の入口流路12は、所定の傾斜角度においてバッファ用の入口流路11に合流するように形成される。サンプル用の入口流路12の傾斜角度は、例えば45度以上90度未満である。
HDF部2における複数の分岐流路22の始端近傍である始端領域R1(図2)の拡大図を図3(A)に示す。また、複数の分岐流路22の終端近傍である終端領域R2(図2)の拡大図を図3(B)に示す。個々の分岐流路22は、例えば始端側において第1の幅(例えば0.018mm)に設定され、終端側において第1の幅よりも広い第2の幅(例えば0.03mm)に設定される。分岐流路22毎に第1の幅から第2の幅に切り替わる位置は、例えば出口流路13に近い流路ほど、始端側に設定される。また、分岐流路22間の間隔は、例えば0.038mm〜0.05mmなど適宜、設定される。
2つの入口流路11,12には、例えば、図3(A)に示すようにピラーフィルタ11a,12aが設けられる。ピラーフィルタ11a,12aは、HDFチップ1の高さ方向に延在するピラーが複数、並んで構成される。各々の入口流路11,12は、ピラーフィルタ11a,12aよりも下流側においてテーパ形状を有し、上流側よりも狭めた流路幅において互いに結合する。
1−1.HDFの動作原理について
図4は、HDFチップ1の動作原理を説明した図である。図5は、血液を用いたHDFチップ1の使用例を示す画像である。
HDFチップ1においては、主流路21等において層流を形成するように、サンプル液30及びバッファ液31が流入される。図4に示すように、各種粒子は、主流路21を流れる際に、各粒子の半径の分、主流路21の側壁から離れている。主流路21においては、主流路21の幅方向における位置に応じて流速が変化する。各分岐流路22に流入する流束は、主流路21の幅方向における所定範囲に規制されることとなる。すなわち、充分に速い流速に対応する所定サイズ以上の粒子は、たとえ分岐流路22の幅よりも小さかったとしても分岐流路22には進まず、主流路21を直進することとなる。
一方、上記サイズよりも小さい粒子は、主流路21の側壁近傍を流れる際に分岐流路22に進み、排出され得る。このような排出は、主流路21の側壁に沿って設けられた複数の分岐流路22により、繰り返される。主流路21から出口に到る際には、不要な粒子の排出が充分に行われ、所望の粒子が濃縮される。
また、サンプル用の入口流路12とバッファ用の入口流路11により、サンプル液30は、主流路21の幅方向においてバッファ液31よりも分岐流路22側を流れる。図5に、サンプル液30として血液を流し、バッファ液31として培地を流した場合を例示する。図5によると、血液は赤血球が含まれているため黒っぽく見えており、一方、培地は透明色に見えている。赤血球が分岐流路22から排出され、主流路21を進むに従い赤血球の排出は完了し、主流路21を流出する液体が透明(すなわち、培地)となっていることが確認できる。このように、HDFチップ1では、主流路21の入口側から出口側に到る際に、所望の粒子を含める流体を、サンプル液30からバッファ液31に交換することができる。
2.分離方法について
以上のように、HDFチップ1では、流体力学的な動作原理によって粒子のサイズに応じたフィルタリング(流体力学フィルタ)を実現することができる。
従来、流体力学フィルタは、上述のような動作原理に基づき流路幅が粒子サイズよりも充分に大きく設定されることから、特に流路の詰まりは問題にならないと考えられていた(非特許文献1参照)。しかしながら、本願発明者の鋭意研究により、HDFチップ1における処理対象の種類及び処理量等によっては、詰まりの問題が発生してしまうことが判明した。
本願発明者は、上記の問題について鋭意研究を重ね、その結果、HDFチップ1における流路の詰まりを回避し易くして処理効率を格段に向上可能とする本発明の分離方法を考案するに到った。以下、本発明に係る分離方法の具体的な実施例について説明する。
2−1.実施例
以下では、癌患者の血液中に存在する癌細胞(血中循環腫瘍細胞:circulating tumor cells (CTC))をHDFチップ1で分離する場合に、血液の前処理(下記S1〜S9)を行う分離方法を説明する。
(ステップS1) 血液を、例えばPBS(リン酸緩衝生理食塩水)で2倍に希釈する。以下では、血液8mLにPBS8mLを加える例について説明する。
(ステップS2) また、血液(原液)1mLに対して、RosetteSepを50uL加える。本例では、血液8mLとPBS8mLとRosetteSep400uLとの混合液となる。RosetteSepは、赤血球及び白血球(CD45陽性細胞)に結合して、結合物としてロゼットを生成する結合剤の一例である。
(ステップS3) 上記の混合液を室温で25分間ゆっくりと攪拌する。ステップS1〜S3により、血液と結合剤とが混合され、混合液を得ることができる。
(ステップS4) 得られた混合液をLymphoprepチューブに重層する。1本のチューブに対しては、8mLの混合液を重層する。上記例の場合、チューブ2本を使用する。Lymphoprepは、本実施例における比重液の一例である。
(ステップS5) 重層したLymphoprepチューブに遠心分離を行う。ステップS5の遠心分離は、例えば、1200×gにおいて20分間、室温の環境下で行う。この際、遠心開始および終了時のブレーキは特に使用しない。
(ステップS6) 遠心分離後のチューブにおける中間層4を回収する。図6に中間層4を例示する。これがCD45陽性細胞除去及び赤血球除去細胞画分となる。ステップS6において、Lymphoprepチューブ2本分の中間層4を、更なる遠心分離のための1本のチューブに回収する。
(ステップS7) 中間層4を回収したチューブに遠心分離を行う。ステップS7の遠心分離は、例えば300×gにおいて10分間、室温で行う。
(ステップS8) ステップS7で遠心分離したチューブから上清を除き、培地を加えて再度、上記と同様に遠心分離を行う。
(ステップS9) ステップS8で遠心分離したチューブから上清を除き、チューブ底に沈んでいる細胞(即ちCD45陽性細胞除去及び赤血球除去細胞画分)を培地1mLに懸濁する。以上のステップS9までが、本分離方法の血液に対する前処理に相当する。
(ステップS10) 以上の前処理によって得られた懸濁液をメッシュに通す。
(ステップS11) ステップS10までで調製した細胞すなわちサンプル(の懸濁液)を、HDFチップ1におけるサンプル用の入口流路12から、同チップ1内へ流す。
(ステップS12) HDFチップ1におけるバッファ用の入口流路11からは、所望の培地を流す。ステップS11,S12において、2つの入口流路11,12からは、例えば同時に各々30uL/minの流量を流す。この場合、1mLのサンプルを上記入口流路12から流す場合の所要時間は、一例として33.3分になる。
以上の分離方法によると、血液から白血球と赤血球を可及的に除く前処理(S1〜S9)を行い、その後HDFチップ1を用いることにより(S10〜S12)、CTCのような特定の細胞を精度良く、且つ効率良く分離することができる。
図7は、本分離方法におけるサンプルのHDFチップ1による処理前後の一例を示す。図7の例では、健常者の血液4mLに4000個の癌細胞株(MCF7)をスパイクしたサンプルに対して、本分離方法を行った。図7(A)は、本分離方法におけるサンプルの前処理後、即ちHDFチップ1の処理前の一例を示す。図7(B)は、図7(A)に続くHDFチップ1の処理後の分離画分を例示する。図7(C)は、図7(A)に続くHDFチップ1の処理後の廃棄画分を例示する。各画分を96穴丸底ウエルにて24時間培養した結果を図7(A)〜(C)に示す。所望の細胞として癌細胞スフェロイド5を分離できることが確認された。
また、以上の分離方法は、2時間程度という短期間で実施することができる。具体的に、ステップS1〜S3が25分程であり、ステップS4〜S6が20分程であり、ステップS7〜S9が20分程であり、ステップS10〜S12が33分程である。その後にスピンダウンを10分程行っても、合計は108分程となる。
例えば、上記の前処理なしに、単に血液(2倍希釈)を流路に流すと詰りが多発することを経験している。またこの場合、処理能力の低さが問題となる。例えば、2倍希釈済の血液1mLをチップに流しきるためには33.3分が必要になり、つまり、血液原液0.5mLをチップに流しきるためには33.3分が必要ということとなる。これに対して、本分離方法では、上記の前処理と組み合わせることによってHDFチップ1における詰りが解消でき、処理量も高くすることができる。
なお、以上のステップS9において、血液8mLを前処理した後の細胞は、必ずしも培地1mLに懸濁する必要はない。例えば、培地0.5mLに懸濁してもよく、この場合には0.5mL全量をHDFチップ1に流しきるためにかかる時間が約17分となる。即ち、血液原液8mLに対して17分となり、HDFチップ1による分離のために必要な時間を半減させることができる。
さらに、本分離方法によると、細胞がHDFチップ1を通過した後も細胞機能を維持した状態で得られる。つまり、ダメージなく回収を行え、機能が損なわれていない。例えば、CTC(癌細胞)が、スフェロイド形成能を維持した状態で回収できる。このようなスフェロイド形成能の維持は、図7等の例で回収した癌細胞を培養することにより、確認することができた(図7(B))。
また、本分離方法は、簡便な装置構成で実現することができる。クリーンベンチ内に設置することが可能であり、清潔環境下での操作が可能である。また、分離した細胞を培養することが可能である。本分離方法によると、抗体分子等が結合していない、つまり非標識の細胞を調製することが可能である。
CTCの培養は一般的に困難であることが知られている。現状では培養に適した培地についても検討が続いている状況である。そこで、本分離方法のようにHDFチップ1を使えば、検討したい培地に懸濁した状態でCTCを回収することができる。つまり、培地置換のための洗浄の必要性もなく、洗浄に伴う細胞のロスも心配せずに済む。
本HDFチップ1によると、得られる分離画分と廃棄画分とには、顕著な差異が得られる。
図8は、本分離方法による分離回収率の実験結果を示すグラフである。図8において、横軸は癌細胞株(MCF7)の個数を示し、縦軸は回収率を示す。図8の実験では、血液8mLにそれぞれ40個、400個および4000個の癌細胞株をスパイクしたサンプルに本分離方法を適用して、HDFチップ1から分離された回収結果について、回収率の評価を行った。図8に示すように、50%以上の回収率が確認された。
また、本分離方法によると、純度75%の癌細胞含有画分(分離画分)を調製できることも確認できた。分離精製度について、血液8mLに1万個の癌細胞株をスパイクしたサンプルに本分離方法を適用して、回収した分離画分を染色後に解析した。染色には腫瘍マーカとしてはEpCAMを用い、白血球マーカとしてはCD45を用いた。
また、本分離方法によると、分離画分について、癌細胞の生存率が95%であること、及び癌細胞クラスターも分離可能であることも確認できた。さらに、前処理した細胞をHDFチップ1で分離するだけでなく、更に連続して誘電泳動(DEP)を行うHDF−DEPチップで分離すると、より純度の高い癌細胞を調製することが可能であった。HDF−DEPチップの構成例を図9に示す。
図9に例示するHDF−DEPチップ6は、HDFチップ1と同様のHDF部2に加えて、誘電泳動によって細胞などの分離回収を実現するDEP部60を備える。DEP部60は、流路上に設けられた互いに対向する櫛歯状の電極61,62を含み、外部電源7等から電極61,62間に交流電圧を印加することにより、誘電泳動を生じさせることができる。印加する交流電圧の周波数を適宜、調整することにより、CTCなどの所望の細胞を誘導して分離回収することができる。
3.まとめ
以上説明したように、本実施形態に係る分離方法は、血液から、CTCのような特定の細胞を分離する方法である。本方法は、RosetteSep(赤血球及び白血球に結合して結合物を生成する結合剤の一例)と血液とを混合する工程(S2〜S3)と、Lymphoprep(結合物と特定の細胞とを分離する比重液の一例)を用いて、結合剤と血液との混合液に遠心分離を行って、特定の細胞が濃縮された懸濁液を得る工程(S4〜S9)と、HDFチップ1(流体力学フィルタを構成するように、入口及び出口を有する主流路21及び主流路21から分岐する複数の分岐流路22を備えた流路チップの一例)において、主流路21の入口から懸濁液を流して、HDFチップ1の出口から細胞を取り出す工程(S11〜S12)を含む。
以上の分離方法によると、血液から可及的に白血球および赤血球を除く前処理を行った上で、HDFチップ1を用いることにより、血液からCTC等の特定の細胞を、細胞機能を維持した状態で分離することを行い易くすることができる。
本実施形態において、HDFチップ1は、バッファ用の入口流路11と、サンプル用の入口流路12とを備える。バッファ用の入口流路11は、主流路21の入口に連結された第1の入口流路の一例である。サンプル用の入口流路12は、バッファ用の入口流路11よりも分岐流路22側において主流路21の入口に連結された第2の入口流路の一例である。HDFチップ1の出口から細胞を取り出す工程(S11,S12)は、サンプル用の入口流路12から、懸濁液を主流路21に流す工程(S11)と、バッファ用の入口流路11から、培地を主流路21に流す工程(S12)とを含む。
以上の分離方法によると、HDFチップ1において分離する細胞について培地を交換して調整することができ、所望の細胞の分離を行い易くすることができる。
本発明に係る分離方法において、特定の細胞は、特にCTCに限らず、種々の細胞であってもよい。また、本発明に係る分離方法において、結合剤はRosseteSepに限らず、各種の結合物を生成するものであってもよい。また、本発明に係る分離方法において、比重液は、Lymphoprepに限らない。例えば、比重液は、Ficoll−Paqueなどであってもよい。
1 HDFチップ
11 バッファ用の入口流路
12 サンプル用の入口流路
13 出口流路
22 分岐流路

Claims (4)

  1. 血液から特定の細胞を分離する分離方法であって、
    赤血球及び白血球に結合して結合物を生成する結合剤と前記血液とを混合する工程と、
    前記結合物と前記特定の細胞とを分離する比重液を用いて、前記結合剤と前記血液との混合液に遠心分離を行って、前記特定の細胞が濃縮された懸濁液を得る工程と、
    流体力学フィルタを構成するように、入口及び出口を有する主流路、及び前記主流路から分岐する複数の分岐流路を備えた流路チップにおいて、前記主流路の入口から前記懸濁液を流して、前記流路チップの出口から前記細胞を取り出す工程と
    を含む分離方法。
  2. 前記流路チップは、前記主流路の入口に連結された第1の入口流路と、前記第1の入口流路よりも前記分岐流路側において前記主流路の入口に連結された第2の入口流路とを備え、
    前記流路チップの出口から前記細胞を取り出す工程は、
    前記第1の入口流路から、培地を前記主流路に流す工程と、
    前記第2の入口流路から、前記懸濁液を前記主流路に流す工程とを含む
    請求項1に記載の分離方法。
  3. 前記特定の細胞は、血中循環腫瘍細胞である
    請求項1又は2に記載の分離方法。
  4. 前記結合剤は、前記結合物としてロゼットを生成するRosseteSepであり、
    前記比重液は、Lymphoprepである
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の分離方法。
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WO2024018926A1 (ja) * 2022-07-21 2024-01-25 株式会社Screenホールディングス 流路チップ

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