JP2020098174A - 検知回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の発熱源を監視し所定の温度以上の発熱源を検知する検知回路の、発熱源の数に応じた大規模化を抑制する検知回路を提供すること。【解決手段】実施形態の検知回路は、複数の発熱源の表面温度を検知する検知回路である。検知回路は、複数の二値抵抗素子と、1つの非二値抵抗素子と、処理部とを持つ。複数の二値抵抗素子は、前記発熱源の表面にそれぞれ取り付けられ、所定の温度において抵抗値が変化する。1つの非二値抵抗素子は、前記発熱源の表面に取り付けられ、温度によって抵抗値が変化する。複数の前記二値抵抗素子と1つの前記非二値抵抗素子とは直列に接続される。処理部は、直列に接続された複数の前記二値抵抗素子と1つの前記非二値抵抗素子との抵抗値の合計値である総合抵抗値に基づく物理量を取得し、取得した前記物理量に基づいて温度が所定の温度以上の前記発熱源を検知するとともに前記発熱源の温度を取得する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、検知回路に関する。
従来、複数の発熱源を監視し、所定の温度以上の発熱源を検知する検知回路がある。このような検知回路は、発熱源ごとにサーミスタを備える。さらに、このような検知回路はサーミスタごとに入力インタフェース、AD変換回路、マイコンの入力ポート等のサーミスタの信号を伝える部品を備える。そのため、発熱源の数に応じた検知回路の大規模化や高コスト化の問題があった。このような検知回路の大規模化を抑制するため、サーミスタを直列に接続し、シリアルコンバータへの出力を1つにすることで装置や配線を少なくする技術が提案されている(特許文献1参照)しかしながら、このような技術は、いずれの発熱源が過熱状態にあるかを判別できない場合があった。
その他、発熱源の数よりも少数のサーミスタによって所定の温度以上の発熱源を検知する検知回路が提案されている。しかしながら、提案された検知回路は発熱源の温度を測定することで所定の温度以上の発熱源を検知する回路であるものの、発熱源の直近の温度を測定できない回路である。そのため、このような検知回路においては測定の温度が実温度よりも低くなってしまい、検知回路は誤った検知をする場合があった。
その他、発熱源の数よりも少数のサーミスタによって所定の温度以上の発熱源を検知する検知回路が提案されている。しかしながら、提案された検知回路は発熱源の温度を測定することで所定の温度以上の発熱源を検知する回路であるものの、発熱源の直近の温度を測定できない回路である。そのため、このような検知回路においては測定の温度が実温度よりも低くなってしまい、検知回路は誤った検知をする場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、複数の発熱源を監視し所定の温度以上の発熱源を検知する検知回路の、発熱源の数に応じた大規模化を抑制する検知回路を提供することである。
実施形態の検知回路は、複数の発熱源の表面温度を検知する検知回路である。検知回路は、複数の二値抵抗素子と、1つの非二値抵抗素子と、処理部とを持つ。複数の二値抵抗素子は、前記発熱源の表面にそれぞれ取り付けられ、所定の温度において抵抗値が変化する。1つの非二値抵抗素子は、前記発熱源の表面に取り付けられ、温度によって抵抗値が変化する。複数の前記二値抵抗素子と1つの前記非二値抵抗素子とは直列に接続される。処理部は、直列に接続された複数の前記二値抵抗素子と1つの前記非二値抵抗素子との抵抗値の合計値である総合抵抗値に基づく物理量を取得し、取得した前記物理量に基づいて温度が所定の温度以上の前記発熱源を検知するとともに前記発熱源の温度を取得する。
(実施形態)
図1は、実施形態の検知回路1の具体的な回路構成を示す図である。検知回路1は、複数の発熱源の表面温度を検知する検知回路である。より具体的には、検知回路1は、発熱源99−1から99−3が過熱状態であるか否かの検知を行う。さらに、検知回路1は、発熱源99−4の温度を測定する。過熱状態とは、温度に関する発熱源99の状態であって、発熱源99が所定の温度以上である状態である。以下、温度に関する発熱源99の状態であって、過熱状態ではない状態を非過熱状態という。
図1は、実施形態の検知回路1の具体的な回路構成を示す図である。検知回路1は、複数の発熱源の表面温度を検知する検知回路である。より具体的には、検知回路1は、発熱源99−1から99−3が過熱状態であるか否かの検知を行う。さらに、検知回路1は、発熱源99−4の温度を測定する。過熱状態とは、温度に関する発熱源99の状態であって、発熱源99が所定の温度以上である状態である。以下、温度に関する発熱源99の状態であって、過熱状態ではない状態を非過熱状態という。
検知回路1は、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ11−1〜11−3、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタ12、抵抗13−1〜13−3、入力インタフェース14、電力回路15、処理部16及び基板17を備える。
以下、PTCサーミスタ11−1〜11−3をそれぞれ区別しない場合、PTCサーミスタ11という。また、以下、抵抗13−1〜13−3をそれぞれ区別しない場合、抵抗13という。
以下、PTCサーミスタ11−1〜11−3をそれぞれ区別しない場合、PTCサーミスタ11という。また、以下、抵抗13−1〜13−3をそれぞれ区別しない場合、抵抗13という。
PTCサーミスタ11−1は、発熱源99−1の表面に取り付けられ、発熱源99−1が過熱状態であるか否かに応じて、第1高抵抗値rP1maxと第1低抵抗値rP1minとのいずれか一方の抵抗値を有する。より具体的には、PTCサーミスタ11−1は、発熱源99−1によって加熱され、温度が所定の温度を超えると、抵抗値が第1低抵抗値rP1minから第1高抵抗値rP1maxに変化する。所定の温度は、発熱源99−1が非過熱状態から過熱状態に変わる温度である。すなわち、PTCサーミスタ11−1の抵抗値は、発熱源99−1が過熱状態である場合に、rP1maxであり、発熱源99−1が非過熱状態である場合に、rP1minである。なお、第1高抵抗値rP1maxは、第1低抵抗値rP1minよりも高い抵抗値である。
PTCサーミスタ11−2は、発熱源99−2の表面に取り付けられ、発熱源99−2が過熱状態であるか否かに応じて、第2高抵抗値rP2maxと第2低抵抗値rP2minとのいずれか一方の抵抗値を有する。より具体的には、PTCサーミスタ11−2は、発熱源99−2によって加熱され、温度が所定の温度を超えると、抵抗値が第2低抵抗値rP2minから第2高抵抗値rP2maxに変化する。所定の温度は、発熱源99−2が非過熱状態から過熱状態に変わる温度である。すなわち、PTCサーミスタ11−2の抵抗値は、発熱源99−2が過熱状態である場合に、rP2maxであり、発熱源99−2が非過熱状態である場合に、rP2minである。なお、第2高抵抗値rP2maxは、第2低抵抗値rP2minよりも高い抵抗値である。
PTCサーミスタ11−3は、発熱源99−3の表面に取り付けられ、発熱源99−3が過熱状態であるか否かに応じて、第3高抵抗値rP3maxと第3低抵抗値rP3minとのいずれか一方の抵抗値を有する。より具体的には、PTCサーミスタ11−3は、発熱源99−3によって加熱され、温度が所定の温度を超えると、抵抗値が第2低抵抗値rP3minから第3高抵抗値rP3maxに変化する。所定の温度は、発熱源99−3が非過熱状態から過熱状態に変わる温度である。すなわち、PTCサーミスタ11−3の抵抗値は、発熱源99−3が過熱状態である場合に、rP3maxであり、発熱源99−3が非過熱状態である場合に、rP3minである。なお、第3高抵抗値rP3maxは、第3低抵抗値rP3minよりも高い抵抗値である。
NTCサーミスタ12は、発熱源99−4の表面に取り付けられ、発熱源99−4によって加熱され、発熱源99−4の温度に応じた抵抗値rNを有する。NTCサーミスタ12は、発熱源99−4によって加熱され、NTCサーミスタ12の抵抗値(以下「NTC抵抗値」という。)rNは、PTCサーミスタ11が有する抵抗値と異なり、発熱源99−4の温度に一対一対応する連続的な値を有する。ただし、NTCサーミスタ12にも抵抗値の上限及び下限がある。以下、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値をrNmaxという。以下、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値をrNminという。
検知回路1において、PTCサーミスタ11−1、PTCサーミスタ11−2、PTCサーミスタ11−3及びNTCサーミスタ12は直列に接続される。
抵抗13−1は、抵抗値がR1であって、PTCサーミスタ11−1に並列に接続される抵抗である。抵抗13−2は、抵抗値がR2であって、PTCサーミスタ11−2に並列に接続される抵抗である。抵抗13−3は、抵抗値がR3であって、PTCサーミスタ11−3に並列に接続される抵抗である。
抵抗13−1、抵抗13−2及び抵抗13−3は、直列に接続される。
抵抗13−1、抵抗13−2及び抵抗13−3は、直列に接続される。
入力インタフェース14は、1つの入力端子対141と1つの出力端子対142とを備える。入力インタフェース14は、入力端子対141によってPTCサーミスタ11、NTCサーミスタ12及び抵抗13に接続される。入力インタフェース14は、出力端子対142によって、電力回路15に接続される。
電力回路15は、入力インタフェース14を介して、PTCサーミスタ11、NTCサーミスタ12及び抵抗13に直流電圧を印加し直流電流を流す。
電力回路15は、PTCサーミスタ11、NTCサーミスタ12及び抵抗13に所定の直流電圧を印加し直流電流を流すことができればどのような回路であってもよい。電力回路15は、例えば、抵抗分圧回路であってもよい。
電力回路15は、PTCサーミスタ11、NTCサーミスタ12及び抵抗13に所定の直流電圧を印加し直流電流を流すことができればどのような回路であってもよい。電力回路15は、例えば、抵抗分圧回路であってもよい。
処理部16は、印加電圧値と、印加電流値とに基づいて、過熱状態にある発熱源99を検知する。印加電圧値は、電力回路15がPTCサーミスタ11、NTCサーミスタ12及び抵抗13に印加する直流電圧の電圧値である。印加電流値は、電力回路15が、PTCサーミスタ11、NTCサーミスタ12及び抵抗13に流す電流の電流値である。また、処理部16は、印加電圧値及び印加電流値に基づいて、発熱源99が過熱状態であるか否かによらず発熱源99−4の温度を取得する。
処理部16は、具体的には、印加電圧値及び印加電流値に基づいて総合抵抗値を算出し、算出した総合抵抗値に基づいて、NTCサーミスタ12の温度の取得と、過熱状態にあるPTCサーミスタ11の検知とを行う。総合抵抗値は、PTCサーミスタ11、NTCサーミスタ12及び抵抗13の合成抵抗の抵抗値である。総合抵抗値は、印加電圧値/印加電流値である。
基板17は、入力インタフェース、電力回路15及び処理部16を基板上に保持する。
ここで検知回路1において、抵抗値rP1max、抵抗値rP1min、抵抗値rP2max、抵抗値rP2min、抵抗値rP3max、抵抗値rP3min、抵抗値R1、抵抗値R2、抵抗値R3、抵抗値rNmax及び抵抗値rNminが満たす所定の条件(以下「抵抗値条件」という。)を説明する。抵抗値条件は、以下の式(1)〜式(10)で表される関係である。なお、詳細は後述するが、式(4)〜式(10)は、抵抗値rP1maxと抵抗値rNmaxとの差が0に略同一では無い場合であって、rP1min、rP2min及びrP3minが0に略同一である場合には、式(1)〜式(3)が満たされれば、必ず満たされる式である。
なお、式(1)〜式(10)において、rSP1max、rSP2max、rSP3max、rSP1min、rSP2min及びrSP3minは、それぞれ以下の式(11)〜式(16)が表す値である。
すなわち、rSP1maxは、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗の抵抗値である。rSP2maxは、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗の抵抗値である。rSP3maxは、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗の抵抗値である。rSP1minは、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗の抵抗値である。rSP2minは、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗の抵抗値である。rSP3minは、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗の抵抗値である。
なお、式(4)〜式(10)において、A1、A2、A3、A4、A5、A6及びA7は、それぞれ以下の式(17)〜式(23)が表す値である。
このように、A1は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1〜11−3と抵抗13−1〜13−3の合成抵抗値である。
A2は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2及び11−3と抵抗13−2及び13−3の合成抵抗値である。
A3は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1及び11−3と抵抗13−1及び13−3の合成抵抗値である。
A4は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1及び11−2と抵抗13−1及び13−3の合成抵抗値である。
A5は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3及び抵抗13−3の合成抵抗値である。
A6は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2及び抵抗13−2の合成抵抗値である。
A7は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1及び抵抗13−1の合成抵抗値である。
A2は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2及び11−3と抵抗13−2及び13−3の合成抵抗値である。
A3は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1及び11−3と抵抗13−1及び13−3の合成抵抗値である。
A4は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1及び11−2と抵抗13−1及び13−3の合成抵抗値である。
A5は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3及び抵抗13−3の合成抵抗値である。
A6は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2及び抵抗13−2の合成抵抗値である。
A7は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1及び抵抗13−1の合成抵抗値である。
なお、上述したように、式(4)〜式(10)は、抵抗値rSP1maxと抵抗値rNmaxとの差が0に略同一では無い場合であって、式(1)〜式(3)が満たされれば、必ず満たされる式である。
なお、式(1)は、抵抗値rSP2maxは抵抗値rSP1maxの2倍に略同一であることを示す。式(2)は、抵抗値rSP3maxは抵抗値rSP2maxの2倍に略同一であることを示す。式(3)は、抵抗値rSP1maxが抵抗値rNより大きいことを示す。
ここで、処理部16が、総合抵抗値に基づいてPTCサーミスタ11の検知とNTCサーミスタ12の温度の取得とを行う仕組みを説明する。以下、簡単のため、処理部16によって換算された総合抵抗値ごとに、総合抵抗値に対応する発熱源99−1〜99−3の温度に関する状態と発熱源99−4の温度とについて説明する。
図2は、実施形態における処理部16が、過熱状態にあるPTCサーミスタ11の検知とNTCサーミスタ12の温度の測定とを行う仕組みについて説明する説明図である。
図2は、発熱源99−1の温度に関する状態と、発熱源99−2の温度に関する状態と、発熱源99−3の温度に関する状態との組合せごとに、処理部16が取得する総合抵抗値を示す。温度に関する状態は、過熱状態又は非過熱状態のいずれか一方の状態である。以下、説明の簡単のため、総合抵抗値をVとする。
発熱源99−1の温度に関する状態と、発熱源99−2の温度に関する状態と、発熱源99−3の温度に関する状態との組合せは以下の8つの組合せがある。
8つの組合せの1つは、発熱源99−1〜99−3の全てが非過熱状態である組合せ(以下「組合せ1」という。)である。
8つの組合せ1つは、発熱源99−1のみが過熱状態である組合せ(以下「組合せ2」という。)である。
8つの組合せの1つは、発熱源99−2のみが過熱状態である組合せ(以下「組合せ3」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−3のみが過熱状態である組合せ(以下「組合せ4」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−1及び99−2が過熱状態である組合せ(以下「組合せ5」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−1及び99−3が過熱状態である組合せ(以下「組合せ6」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−2及び99−3が過熱状態である組合せ(以下「組合せ7」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−1〜99−3の全てが過熱状態である組合せ(以下「組合せ8」という。)である。
8つの組合せの1つは、発熱源99−1〜99−3の全てが非過熱状態である組合せ(以下「組合せ1」という。)である。
8つの組合せ1つは、発熱源99−1のみが過熱状態である組合せ(以下「組合せ2」という。)である。
8つの組合せの1つは、発熱源99−2のみが過熱状態である組合せ(以下「組合せ3」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−3のみが過熱状態である組合せ(以下「組合せ4」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−1及び99−2が過熱状態である組合せ(以下「組合せ5」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−1及び99−3が過熱状態である組合せ(以下「組合せ6」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−2及び99−3が過熱状態である組合せ(以下「組合せ7」という。)である。
8つの組合せの一つは、発熱源99−1〜99−3の全てが過熱状態である組合せ(以下「組合せ8」という。)である。
組合せ1において、処理部16が取得する総合抵抗値Vは、以下の式(24)で表される値であって、V1以上V2未満の値である。
V1は、式(24)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最小値rNminである場合の値である。V2は、式(24)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最大値rNmaxである場合の値であり、V2>V1の関係を満たす。
すなわち、V1は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V2は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
すなわち、V1は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V2は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
また、このようにV1以上V2未満の総合抵抗値は式(24)で表される値であるため、PTCサーミスタ11を加熱する発熱源99である発熱源99−1〜99−3の全てが過熱状態ではないことを示す。さらに、V1以上V2未満の総合抵抗値が式(24)で表される値であるため、V1以上V2未満の総合抵抗値はNTCサーミスタ12を加熱する発熱源99−4の温度も示す。
組合せ2において、処理部16が取得する総合抵抗値Vは、以下の式(25)で表される値であって、V3以上V4未満の値である。
V3は、式(25)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最小値rNminである場合の値である。V4は、式(25)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最大値rNmaxである場合の値であり、V4>V3の関係を満たす。
すなわち、V3は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V2は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
すなわち、V3は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V2は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
このようにV3以上V4未満の総合抵抗値Vは式(25)で表される値であるため、PTCサーミスタ11−1を加熱する発熱源99−1だけが過熱状態であることを示す。さらに、V3以上V4未満の総合抵抗値Vが式(25)で表される値であって、rNに一対一対応する値であるため、V3以上V4未満の総合抵抗値はNTCサーミスタ12を加熱する発熱源99−4の温度も示す。
組合せ3において、処理部16が取得する総合抵抗値Vは、以下の式(26)で表される値であって、V5以上V6未満の値である。
V5は、式(26)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最小値rNminである場合の値である。V6は、式(26)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最大値rNmaxである場合の値であり、V6>V5の関係を満たす。
すなわち、V5は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V6は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
すなわち、V5は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V6は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
このようにV5以上V6未満の総合抵抗値Vは式(26)で表される値であるため、PTCサーミスタ11−2を加熱する発熱源99−2だけが過熱状態であることを示す。さらに、V5以上V6未満の総合抵抗値Vが式(26)で表される値であって、rNに一対一対応する値であるため、V5以上V6未満の総合抵抗値はNTCサーミスタ12を加熱する発熱源99−4の温度も示す。
組合せ4において、処理部16が取得する総合抵抗値Vは、以下の式(27)で表される値であって、V9以上V10未満の値である。
V9は、式(27)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最小値rNminである場合の値である。V10は、式(27)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最大値rNmaxである場合の値であり、V10>V9の関係を満たす。
すなわち、V9は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V10は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
すなわち、V9は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V10は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
このようにV9以上V10未満の総合抵抗値Vは式(27)で表される値であるため、PTCサーミスタ11−3を加熱する発熱源99−3だけが過熱状態であることを示す。さらに、V9以上V10未満の総合抵抗値Vが式(27)で表される値であって、rNに一対一対応する値であるため、V9以上V10未満の総合抵抗値はNTCサーミスタ12を加熱する発熱源99−4の温度も示す。
組合せ5において、処理部16が取得する総合抵抗値Vは、以下の式(28)で表される値であって、V7以上V8未満の値である。
V7は、式(28)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最大値rNminである場合の値である。V8は、式(28)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最大値rNmaxである場合の値であり、V8>V7の関係を満たす。
すなわち、V7は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V8は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
すなわち、V7は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V8は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
このようにV7以上V8未満の総合抵抗値Vは式(28)で表される値であるため、PTCサーミスタ11−1及び11−2を加熱する発熱源99−1及び99−2だけが過熱状態であることを示す。さらに、V7以上V8未満の総合抵抗値Vが式(28)で表される値であって、rNに一対一対応する値であるため、V7以上V8未満の総合抵抗値はNTCサーミスタ12を加熱する発熱源99−4の温度も示す。
組合せ6において、処理部16が取得する総合抵抗値Vは、以下の式(29)で表される値であって、V11以上V12未満の値である。
V11は、式(29)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最小値rNminである場合の値である。V12は、式(29)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最大値rNmaxである場合の値であり、V12>V11の関係を満たす。
すなわち、V11は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V12は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
すなわち、V11は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V12は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、非過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
このようにV11以上V12未満の総合抵抗値Vは式(29)で表される値であるため、PTCサーミスタ11−1及び11−3を加熱する発熱源99−1及び99−3だけが過熱状態であることを示す。さらに、V11以上V12未満の総合抵抗値Vが式(29)で表される値であって、rNに一対一対応する値であるため、V11以上V12未満の総合抵抗値はNTCサーミスタ12を加熱する発熱源99−4の温度も示す。
組合せ7において、処理部16が取得する総合抵抗値Vは、以下の式(30)で表される値であって、V13以上V14未満の値である。
V13は、式(30)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最小値rNminである場合の値である。V14は、式(30)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最大値rNmaxである場合の値であり、V14>V13の関係を満たす。
すなわち、V13は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V14は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
すなわち、V13は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V14は、非過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
このようにV13以上V14未満の総合抵抗値Vは式(30)で表される値であるため、PTCサーミスタ11−2及び11−3を加熱する発熱源99−1及び99−3だけが過熱状態であることを示す。さらに、V13以上V14未満の総合抵抗値Vが式(30)で表される値であって、rNに一対一対応する値であるため、V13以上V14未満の総合抵抗値はNTCサーミスタ12を加熱する発熱源99−4の温度も示す。
組合せ8において、処理部16が取得する総合抵抗値Vは、以下の式(31)で表される値であって、V15以上V16未満の値である。
V15は、式(31)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最小値rNminである場合の値である。V16は、式(31)においてrNがNTCサーミスタ12の抵抗値の最大値rNmaxである場合の値であり、V16>V15の関係を満たす。
すなわち、V15は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V16は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
すなわち、V15は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最小値との和である。また、V16は、過熱状態のPTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との合成抵抗と、過熱状態のPTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との合成抵抗と、NTCサーミスタ12の抵抗値の最大値との和である。
このようにV15以上V16未満の総合抵抗値Vは式(31)で表される値であるため、PTCサーミスタ11を加熱する発熱源99である発熱源99−1〜99−3の全てが過熱状態であることを示す。さらに、V15以上V16未満の総合抵抗値Vが式(31)で表される値であって、rNに一対一対応する値であるため、V15以上V16未満の総合抵抗値はNTCサーミスタ12を加熱する発熱源99−4の温度も示す。
ここで、各組合せと総合抵抗値Vとが一対一対応であって、同じ総合抵抗値Vを示す複数の組合せが存在しないことを説明する。
V2とV3とを比較すると、式(3)、式(24)及び式(25)より、V2<V3である。
V4とV5とを比較すると、式(1)、式(3)、式(25)及び式(26)より、V4<V5である。
V6とV7とを比較すると、式(1)、式(3)、式(26)及び式(28)より、V6<V7である。
V4とV5とを比較すると、式(1)、式(3)、式(25)及び式(26)より、V4<V5である。
V6とV7とを比較すると、式(1)、式(3)、式(26)及び式(28)より、V6<V7である。
V8とV9とを比較すると、式(1)、式(2)、式(3)、式(27)及び式(28)より、V8<V9である。
V10とV11とを比較すると、式(1)、式(2)、式(3)、式(27)及び式(29)より、V10<V11である。
V12とV13とを比較すると、式(1)、式(2)、式(3)、式(29)及び式(30)より、V12<V13である。
V14とV15とを比較すると、式(1)、式(2)、式(3)、式(30)及び式(31)より、V14<V15である。
V10とV11とを比較すると、式(1)、式(2)、式(3)、式(27)及び式(29)より、V10<V11である。
V12とV13とを比較すると、式(1)、式(2)、式(3)、式(29)及び式(30)より、V12<V13である。
V14とV15とを比較すると、式(1)、式(2)、式(3)、式(30)及び式(31)より、V14<V15である。
このように、V2<V3であり、V4<V5であり、V6<V7であり、V8<V9であり、V10<V11であり、V12<V13であり、V14<V15であるため、検知回路1において、V1<V2<V3<V4<V5<V6<V7<V8<V9<V10<V11<V12<V13<V14<V15<V16である。
そのため、各組合せと総合抵抗値Vとが一対一対応であって、同じ総合抵抗値Vを示す複数の組合せが存在しない。
このように、抵抗値rSP2maxは抵抗値rSP1maxの2倍に略同一であって、抵抗値rSP3maxは抵抗値rSP2maxの2倍に略同一であって、抵抗値rSP1maxが抵抗値rNより大きく、総合抵抗値は、各組合せに一対一対応する。そのため、検知回路1において処理部16は、算出した総合抵抗値によってNTCサーミスタ12の温度の測定と過熱状態にあるPTCサーミスタ11の検知とを行うことができる。
ここまで、検知回路1がPTCサーミスタ11を3つ備える場合について説明してきた。しかしながら、検知回路1は必ずしもPTCサーミスタ11を3つだけ備える必要はない。検知回路1は、抵抗値条件を満たす1つのNTCサーミスタ12と2つ以上のPTCサーミスタ11を備えれば、PTCサーミスタ11の数はいくつであってもよい。
以下、検知回路1がPTCサーミスタ11と各PTCサーミスタ11に並列に接続される抵抗13とをそれぞれL個(Lは2以上の整数)備える場合について、抵抗値条件を示す。
以下、L個のPTCサーミスタ11をそれぞれ区別する為に、PTCサーミスタ11−n(nは1以上L以下の整数)という。
以下、L個の抵抗13をそれぞれ区別する為に、抵抗13−nという。抵抗13−nは、PTCサーミスタ11−nに並列に接続される。以下、PTCサーミスタ11と抵抗13とを並列に接続した構成をPTCサーミスタセットという。
以下、過熱状態のPTCサーミスタ11−nと抵抗13−nとの合成抵抗の抵抗値を、rSPnmaxという。以下、非過熱状態のPTCサーミスタ11−nと抵抗13−nとの合成抵抗の抵抗値を、rSPnminという。
以下、L個のPTCサーミスタ11をそれぞれ区別する為に、PTCサーミスタ11−n(nは1以上L以下の整数)という。
以下、L個の抵抗13をそれぞれ区別する為に、抵抗13−nという。抵抗13−nは、PTCサーミスタ11−nに並列に接続される。以下、PTCサーミスタ11と抵抗13とを並列に接続した構成をPTCサーミスタセットという。
以下、過熱状態のPTCサーミスタ11−nと抵抗13−nとの合成抵抗の抵抗値を、rSPnmaxという。以下、非過熱状態のPTCサーミスタ11−nと抵抗13−nとの合成抵抗の抵抗値を、rSPnminという。
なお、rSPnmaxは、PTCサーミスタ11−nと抵抗13−nとの合成抵抗であるため、抵抗13−nの抵抗値が大きいほど、大きな値をとる。そのため、rSPnmaxは、抵抗13−nの抵抗値が最大値の時、最大値である。
検知回路1がPTCサーミスタ11及び抵抗13をL個備える場合、以下の式(32)及び上記式(3)が満たされるという条件である。
式(32)は、PTCサーミスタ11−nと抵抗13−nとの合成抵抗の抵抗値の最大値は、rSP1maxに2の(n−1)乗の値を乗算した値に略同一であることを表す。
このような場合、図2の説明と同様の仕組みによって、検知回路1において処理部16は、NTCサーミスタ12の温度の測定と過熱状態にあるPTCサーミスタ11の検知とを行うことができる。
このように構成された検知回路1は、1つのNTCサーミスタ12と、複数のPTCサーミスタ11とを直列接続して備えるため、複数の入力端子対141及び出力端子対142を備えることなく、1つの発熱源99の温度変化の測定と複数の発熱源99の加熱状態の検知とをすることができる。そのため、このような検知回路1は発熱源の数に応じた回路の大型化を抑制することができる。
ここで、以下の式(33)が満たされる場合について考える。
さらに、A1=0である場合について考える。このような場合、以下の式(34)が満たされる。
式(34)が満たされる場合、式(32)が表す関係は次のような式(35)が表す関係に等しい。
PTCサーミスタ11の抵抗値及びNTCサーミスタ12の抵抗値が式(35)が表す関係を満たす場合であっても、検知回路1は複数の入力端子対141及び出力端子対142を備えることなく、1つの発熱源99の温度変化の測定と複数の発熱源99の加熱状態の検知とをすることができる。そのため、このような検知回路1は発熱源の数に応じた回路の大型化を抑制することができる。
(変形例)
なお、検知回路1は、必ずしも、抵抗13を備える必要は無い。このような場合、検知回路1は、PTCサーミスタ11を加熱する発熱源99の全てが非過熱状態であればNTCサーミスタ12を過熱する発熱源99の温度を測定することができる。さらに、このような場合、検知回路1は、PTCサーミスタ11を加熱する発熱源99の少なくとも1つが過熱状態であることを検知することができる。
なお、検知回路1は、必ずしも、抵抗13を備える必要は無い。このような場合、検知回路1は、PTCサーミスタ11を加熱する発熱源99の全てが非過熱状態であればNTCサーミスタ12を過熱する発熱源99の温度を測定することができる。さらに、このような場合、検知回路1は、PTCサーミスタ11を加熱する発熱源99の少なくとも1つが過熱状態であることを検知することができる。
また、PTCサーミスタ11、NTCサーミスタ12及び抵抗13は、必ずしも、式(1)〜式(39)が表す関係を満たす必要はない。このような場合、検知回路1は、PTCサーミスタ11を加熱する発熱源99の全てが非過熱状態であればNTCサーミスタ12を過熱する発熱源99の温度を測定することができる。さらに、このような場合、検知回路1は、PTCサーミスタ11を加熱する発熱源99の少なくとも1つが過熱状態であることを検知することができる。
なお、NTCサーミスタ12は、PTCサーミスタ11に直列に接続されていれば、どのようにPTCサーミスタ11に接続されてもよい。例えば、NTCサーミスタ12は、両端がそれぞれ異なるPTCサーミスタ11に接続されてもよい。
なお、処理部16は、必ずしも総合抵抗値によってNTCサーミスタ12の温度の測定と過熱状態にあるPTCサーミスタ11の検知とを行う必要は無い。処理部16は、総合抵抗値に基づく物理量によって、NTCサーミスタ12の温度の測定と過熱状態にあるPTCサーミスタ11の検知とを行ってもよい。電力回路15が印加する電圧とは、電力回路15がPTCサーミスタ11、NTCサーミスタ12及び抵抗13に印加する電圧である。
なお、PTCサーミスタ11は、必ずしもPTCサーミスタである必要は無く、加熱元の発熱源の温度が所定の温度以下である場合と所定の温度よりも高い場合とで異なる抵抗値を有する抵抗であればどのようなものであってもよい。すなわち、PTCサーミスタ11は、所定の温度において大きく抵抗値が変化する抵抗素子であれば、どのような抵抗素子であってもよい。
例えば、PTCサーミスタ11は、PTCサーミスタと逆の特性を有するCTR(Critical Temperature Resistor)サーミスタであってもよい。
例えば、PTCサーミスタ11は、PTCサーミスタと逆の特性を有するCTR(Critical Temperature Resistor)サーミスタであってもよい。
なお、NTCサーミスタ12は、必ずしもNTCサーミスタである必要は無く、加熱元の発熱源の温度に応じた所定の範囲内の抵抗値を有する素子であればどのようなものであってもよい。
なお、各発熱源99は、それぞれ異なるものであってもよいし、ひとつのものの異なる位置であってもよい。
なお、検知回路1は必ずしも抵抗13を備える必要は無い。検知回路1が抵抗13を備えない場合、処理部16は、直列に接続された複数のPTCサーミスタ11と1つのNTCサーミスタ12との抵抗値の合計値に基づいて、過熱状態にあるPTCサーミスタ11の検知とNTCサーミスタ12の温度の測定とを行ってもよい。
なお、PTCサーミスタ11は、所定の温度において大きく抵抗値が変化する二値抵抗素子の一例である。なお、NTCサーミスタ12は、温度によって抵抗値が変化する非二値抵抗素子の一例である。なお、発熱源99−4は、第(L+1)の発熱源の一例であり、第nの発熱源以外の発熱源の一例である。なお、処理部16は、処理部の一例である。なお、PTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との組合せと、PTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との組合せと、PTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との組合せとはそれぞれ、二値抵抗素子セットの一例である。PTCサーミスタ11−1と抵抗13−1との組合せは、抵抗値の最大値が下から1番目の二値抵抗素子セットの一例である。PTCサーミスタ11−2と抵抗13−2との組合せは、抵抗値の最大値が下から2番目の二値抵抗素子セットの一例である。PTCサーミスタ11−3と抵抗13−3との組合せは、抵抗値の最大値が下から3番目の二値抵抗素子セットの一例である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…検知回路、 11…PTCサーミスタ、 12…NTCサーミスタ、 13…抵抗、 14…入力インタフェース、 15…電力回路、 16…処理部、 17…基板
Claims (7)
- 複数の発熱源の表面温度を検知する検知回路であって、
前記発熱源の表面にそれぞれ取り付けられ、所定の温度において抵抗値が変化する複数の二値抵抗素子と、
前記発熱源の表面に取り付けられ、温度によって抵抗値が変化する1つの非二値抵抗素子を備え、
複数の前記二値抵抗素子と1つの前記非二値抵抗素子とは直列に接続され、
直列に接続された複数の前記二値抵抗素子と1つの前記非二値抵抗素子との抵抗値の合計値である総合抵抗値に基づく物理量を取得し、取得した前記物理量に基づいて温度が所定の温度以上の前記発熱源を検知するとともに前記発熱源の温度を取得する処理部と、
を備える検知回路。 - 複数の前記二値抵抗素子ごとに前記二値抵抗素子に並列に接続される抵抗、
をさらに備える請求項1に記載の検知回路。 - 前記二値抵抗素子と前記二値抵抗素子に並列に接続された前記抵抗との組合せを二値抵抗素子セットとして、前記二値抵抗素子セットの合成抵抗の抵抗値と、前記非二値抵抗素子の抵抗値の最大値とは、前記二値抵抗素子セット及び前記非二値抵抗素子ごとに異なる、
請求項2に記載の検知回路。 - 前記処理部は、前記総合抵抗値に基づいて前記二値抵抗素子が取り付けられた複数の前記発熱源のうち所定の温度以上の発熱源を検知し、前記非二値抵抗素子が取り付けられた前記発熱源の温度を取得する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の検知回路。 - 複数の前記二値抵抗素子セットのうち抵抗値の最大値が下からn番目の二値抵抗素子セットを第nの二値抵抗素子セットとし(nは1以上L以下の整数であり、Lは2以上の整数)、前記第nの二値抵抗素子セットの抵抗値の最大値をrSPnmaxとし、rSPnmaxは、rSP1maxに2の(n−1)乗の値を乗算した値に略同一である、
請求項3に記載の検知回路。 - 前記二値抵抗素子はPTCサーミスタである、
請求項1から5のいずれか一項に記載の検知回路。 - 前記非二値抵抗素子はNTCサーミスタである、
請求項2から5のいずれか一項に記載の検知回路。
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