JP2020094983A - 計測装置及びシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】対象物の位置又は姿勢を計測する計測時間を短縮するのに有利な計測装置を提供する。【解決手段】互いに異なる波長の光で照明された前記対象物をそれぞれが撮像して、画像を取得する複数の撮像部と、画像処理を施して前記対象物の位置又は姿勢を演算する演算部と、前記複数の撮像部を選択的に接続する通信中継部と、演算するために必要となる前記画像処理の負荷に応じて、前記通信中継部を介して前記演算部に転送する画像の順番を設定する設定部と、を有し、前記通信中継部は、前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像が前記設定部で設定された順番で前記演算部に転送されるように、前記演算部に対して前記複数の撮像部を順次接続し、前記演算部は、前記通信中継部を介して前記複数の撮像部のそれぞれから転送される画像を取得する取得処理と並行して、前記取得処理で取得された画像に前記画像処理を施すことを特徴とする計測装置を提供する。【選択図】図3
Description
本発明は、計測装置及びシステムに関する。
近年、ロボット技術の発展に伴い、工業製品の組立(組付)などの複雑な工程をロボットが担うようになってきている。ロボットによる組立工程を実現するためには、ロボットのハンド(アーム)などのエンドエフェクタと把持対象の部品との間の相対的な位置姿勢を計測することが必要となる。例えば、ロボットによる組立工程で必要となる計測として、以下の(a)、(b)、(c)及び(d)が挙げられる。
(a)組立配置先における部品の位置姿勢を計測する部品配置先計測
(b)ばら積みされた複数の部品から把持可能な部品の位置姿勢を計測する部品把持計測
(c)部品を把持した状態で生じる把持ずれ(部品の位置ずれ)を計測する把持ずれ計測
(d)組立配置後のずれが許容範囲内か否かを確認する組立/配置計測
部品を撮像して得られる画像に基づいて部品の位置姿勢を計測する計測装置が従来から提案されている(特許文献1参照)。特許文献1には、2次元(2D)画像から得られるエッジ情報と、パターン投影法などの3次元計測法から得られる3次元(3D)画像とを用いて、CADなどのモデルとフィッティングすることで部品の位置姿勢を求める技術が開示されている。なお、組立工程の高速化に適応するためには、ロボットを移動させながら部品(又は対象箇所)の位置姿勢を計測する必要がある。そこで、2D画像用の照明とパターン光を投影する3D画像用の照明とから、互いに波長が異なる光で部品を同時に照明する。また、部品で反射した光を、撮像レンズを介して集光して、ダイクロイックプリズムなどの波長分割素子で波長が異なる2つの光に分割し、2つの撮像素子を用いて2D画像と3D画像とを取得する。そして、2D画像及び3D画像のそれぞれから部品のエッジ情報及び3次元情報を演算することで、部品の位置姿勢を求めている。
(a)組立配置先における部品の位置姿勢を計測する部品配置先計測
(b)ばら積みされた複数の部品から把持可能な部品の位置姿勢を計測する部品把持計測
(c)部品を把持した状態で生じる把持ずれ(部品の位置ずれ)を計測する把持ずれ計測
(d)組立配置後のずれが許容範囲内か否かを確認する組立/配置計測
部品を撮像して得られる画像に基づいて部品の位置姿勢を計測する計測装置が従来から提案されている(特許文献1参照)。特許文献1には、2次元(2D)画像から得られるエッジ情報と、パターン投影法などの3次元計測法から得られる3次元(3D)画像とを用いて、CADなどのモデルとフィッティングすることで部品の位置姿勢を求める技術が開示されている。なお、組立工程の高速化に適応するためには、ロボットを移動させながら部品(又は対象箇所)の位置姿勢を計測する必要がある。そこで、2D画像用の照明とパターン光を投影する3D画像用の照明とから、互いに波長が異なる光で部品を同時に照明する。また、部品で反射した光を、撮像レンズを介して集光して、ダイクロイックプリズムなどの波長分割素子で波長が異なる2つの光に分割し、2つの撮像素子を用いて2D画像と3D画像とを取得する。そして、2D画像及び3D画像のそれぞれから部品のエッジ情報及び3次元情報を演算することで、部品の位置姿勢を求めている。
このような計測装置は、一般的に、ロボットのハンドなどのエンドエフェクタの近傍に設けられるため、ロボットの可動範囲を制約することを防止するために、計測装置には小型であることが要求される。従って、計測装置にハブ(スイッチングハブ)やブリッジなどの通信中継部を内蔵させ、計測装置が備える複数の撮像部(通信機器)と演算部(PC)との間のインタフェース(通信ポート)を1つに集約することで、計測装置の小型化が図られている。
しかしながら、計測装置が備える複数の撮像部を1つの通信ポートに集約すると、例えば、複数の画像データ(大容量データ)を同時に伝送する場合に、演算部に接続されるポートの伝送容量を超え、画像の伝送に時間を要することがある。この場合、部品を撮像してから部品の位置姿勢が得られるまでの時間、即ち、計測時間が長くなってしまう。このような問題は、計測装置が備える複数の撮像部を1つの通信ポートに集約する場合に限らず、撮像部の数が通信ポートの数よりも多い場合に生じる。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、対象物の位置又は姿勢を計測する計測時間を短縮するのに有利な計測装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての計測装置は、対象物の位置又は姿勢を計測する計測装置であって、互いに異なる波長の光で照明された前記対象物をそれぞれが撮像して、前記互いに異なる波長の光のそれぞれに対応する画像を取得する複数の撮像部と、前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像に画像処理を施して前記対象物の位置又は姿勢を演算する演算部と、前記演算部に対して前記複数の撮像部を選択的に接続する通信中継部と、前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像のそれぞれについて、前記対象物の位置又は姿勢を演算するために必要となる前記画像処理の負荷に応じて、前記通信中継部を介して前記演算部に転送する画像の順番を設定する設定部と、を有し、前記通信中継部は、前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像が前記設定部で設定された順番で前記演算部に転送されるように、前記演算部に対して前記複数の撮像部を順次接続し、前記演算部は、前記通信中継部を介して前記複数の撮像部のそれぞれから転送される画像を取得する取得処理と並行して、前記取得処理で取得された画像に前記画像処理を施すことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、対象物の位置又は姿勢を計測する計測時間を短縮するのに有利な計測装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としてのロボットシステム1の構成を示す概略図である。ロボットシステム1は、工業製品の組立(組付)などに用いられるシステムであって、工業製品の部品である対象物200を把持して組み立てる組立処理を行う。ロボットシステム1は、対象物200の位置又は姿勢(以下、「位置姿勢」と称する)を計測する計測装置100と、計測装置で計測された対象物200の位置姿勢に基づいて対象物200を把持する把持装置110とを有する。
まず、把持装置110について説明する。把持装置110は、例えば、ロボットアーム、ハンド及びロボット制御部109を有する。把持装置110は、ロボットアームの先端に設けられたハンドによって対象物200を把持する。ロボット制御部109は、ロボットシステム1において、対象物200を組み立てる組立処理を制御する。
図2(a)、図2(b)、図2(c)及び図2(d)を参照して、組立処理について説明する。ロボットシステム1では、組立処理として、部品配置先計測工程と、部品把持計測工程と、把持ずれ計測工程と、組立/配置計測工程とを含む。部品配置先計測処理は、図2(a)に示すように、対象物200を組み立てる前に対象物200の組立配置先(組立先)における対象物200の位置姿勢を計測する第1工程である。部品把持計測工程は、図2(b)に示すように、対象物200を把持する前に、ばら積みされた複数の対象物200から把持可能な対象物200の位置姿勢を計測する第2工程である。把持ずれ計測工程は、図2(b)に示すように、対象物200を把持している状態において対象物200の位置姿勢を計測して、対象物200を把持した状態で生じる把持ずれ(対象物200の位置ずれ)を求める第3工程である。組立/配置計測工程は、図2(d)に示すように、対象物200を組み立てた後に、対象物200の組立配置先における対象物200の位置を計測して、組立配置後の対象物200のずれが許容範囲内か否かを確認する第4工程である。
次に、計測装置100について説明する。図3は、計測装置100の構成を示す概略図である。計測装置100は、第1照明部106と、第1撮像部102と、第2照明部107と、第2撮像部103と、照明制御部108と、制御部101と、通信中継部104と、演算部105とを有する。
第1照明部106及び第2照明部107は、互いに異なる波長の光で対象物を照明する。第1照明部106及び第2照明部107は、それぞれ、LEDなどの光源を含む。第1照明部106は、第1波長のパターン光(パターン投影法におけるパターン光)で対象物を照明する。第2照明部107は、第1波長とは異なる第2波長の光で対象物を均一に照明する。
第1撮像部102及び第2撮像部103は、互いに異なる波長の光で照明された対象物200をそれぞれが撮像して、互いに異なる波長の光のそれぞれに対応する画像を取得する。第1撮像部102及び第2撮像部103は、それぞれ、COMSセンサなどの2次元センサを含む。また、第1撮像部102及び第2撮像部103は、互いに異なる複数の光を分光するために、分光フィルタや分光プリズムなどの分光素子を含む。本実施形態では、第1撮像部102は、第1照明部106によって照明された対象物200を撮像して対象物200の3次元(3D)画像(第1画像)を取得する。第2撮像部103は、第2照明部107によって照明された対象物200を撮像して対象物200の2次元(2D)画像(第2画像)を取得する。
通信中継部104は、演算部105に対して複数の撮像部、本実施形態では、第1撮像部102及び第2撮像部103を選択的に接続する。
通信中継部104は、例えば、演算部105と第1撮像部102及び第2撮像部103のうちいずれか1つの撮像部とを接続する1つの通信ラインを含む。通信中継部104は、かかる1つの通信ラインを介して、演算部105に対して第1撮像部102及び第2撮像部103を選択的に接続する。具体的には、通信中継部104は、演算部105に対する第1撮像部102及び第2撮像部103の接続を選択的に切り替え可能とするスイッチングハブ(SW−HUB)を含む。第1撮像部102で取得された3D画像及び第2撮像部103で取得された2D画像は、通信中継部104を介して、演算部105に転送(伝送)される。
通信中継部104は、例えば、演算部105と第1撮像部102及び第2撮像部103のうちいずれか1つの撮像部とを接続する1つの通信ラインを含む。通信中継部104は、かかる1つの通信ラインを介して、演算部105に対して第1撮像部102及び第2撮像部103を選択的に接続する。具体的には、通信中継部104は、演算部105に対する第1撮像部102及び第2撮像部103の接続を選択的に切り替え可能とするスイッチングハブ(SW−HUB)を含む。第1撮像部102で取得された3D画像及び第2撮像部103で取得された2D画像は、通信中継部104を介して、演算部105に転送(伝送)される。
演算部105は、通信中継部104を介して転送された3D画像及び2D画像のそれぞれに対して画像処理を施して対象物200の位置姿勢を演算する。3D画像に施す画像処理は、例えば、パターン投影法による検出アルゴリズムによって3D画像上のパターン光(計測線)を検出して、三角測量の原理に基づいて計測線上に対応する3次元点群データ(3次元形状に関する3次元情報)を取得する処理である。2D画像に施す画像処理は、例えば、2D画像上において輝度分布のエッジ(エッジデータ)を検出し、エッジデータのインデックスマップ(2次元形状に関する2次元情報)を生成する処理である。演算部105は、3次元点群データ及びエッジインデックスマップと、対象物200のCADデータなどのモデルとをM推定法などのアルゴリズムに基づいて、モデルフィッティングすることによって対象物200の位置姿勢を演算する。演算部105で演算された対象物200の位置姿勢は、ロボット制御部109に通知される。ロボット制御部109は、演算部105から通知された対象物200の位置姿勢に基づいて、把持装置110(ロボットアーム)を操作(制御)する。
制御部101は、計測装置100の各部を制御する。制御部101は、本実施形態では、第1撮像部102で取得された3D画像及び第2撮像部103で取得された2D画像のいずれかを先行(優先)して演算部105に転送するための機能を有する。対象物200を把持して組み立てる組立処理では、対象物200の位置姿勢の関係によって、3D画像及び2D画像に施すべき画像処理の負荷(処理負荷及び処理時間)が異なる。制御部101は、組立処理における対象物200の位置姿勢に対して、CADデータなどのモデルから計測範囲やかかる計測範囲内における計測点数などの計測条件に基づいて、3D画像及び2D画像のうちどちらの画像処理の負荷が大きいかを判定する。そして、制御部101は、3D画像及び2D画像のうち画像処理の負荷が大きい方の画像が先行して演算部105に転送されるように、通信中継部104を制御する(即ち、通信中継部104に画像を転送する順番を設定する)。このように、制御部101は、複数の撮像部で取得された画像のそれぞれについて、対象物200の位置姿勢を演算するために必要となる画像処理の負荷に応じて、通信中継部104を介して演算部105に転送する画像の順番を設定する設定部として機能する。なお、このような機能は、演算部105に設けてもよい。
対象物200の位置姿勢を演算するために必要となる画像処理の負荷に応じて、通信中継部104を介して演算部105に転送する画像の順番を設定する設定処理について具体的に説明する。ここでは、対象物200を把持して組み立てる組立処理の工程に応じて、演算部105に転送する画像の順番を設定する場合を例に説明する。
例えば、図2(a)に示す部品配置先計測工程では、対象物200を組み立てる組立配置先201の概略位置姿勢が既知である。特に、計測対象が平面形状又は平面上にある場合には、平面の傾き及び距離が3D画像から認識できればよい。このような場合には、3D画像の全体に対して画像処理を施す必要はなく、少なくとも3点の3D情報が得られれば、平面の傾き及び距離を求めることが可能となる。従って、3D画像に施す画像処理の負荷が2D画像に施す画像処理の負荷よりも小さくなる。そこで、部品配置先計測工程では、まず、2D画像を先行して演算部105に転送し、2D画像が演算部105に転送された後で3D画像を演算部105に転送するように、演算部105に転送する画像の順番を設定する。通信中継部104は、このようにして設定された順番で3D画像及び2D画像が演算部105に転送されるように、演算部105に対して第2撮像部103及び第1撮像部102を順次接続する。また、演算部105では、第1撮像部102から転送される3D画像を取得する取得処理と並行して、演算部105に既に転送されている2D画像に画像処理を施す。このように、2D画像を先行して演算部105に転送し、3D画像を後続して演算部105に転送するのと並行して、演算部105が2D画像に画像処理を施すことで、全体の計測時間を短縮することが可能となる。
また、図2(c)に示す把持ずれ計測工程では、把持装置110に把持された対象物200と計測装置100との距離や把持装置110による対象物200の把持位置が既知である。このような場合には、3D画像の全体に対して画像処理を施す必要はなく、例えば、数点又は数箇所の代表点のみから3D情報が得られれば十分である。従って、3D画像に施す画像処理の負荷が2D画像に施す画像処理の負荷よりも小さくなる。そこで、把持ずれ計測工程では、まず、2D画像を先行して演算部105に転送し、2D画像が演算部105に転送された後で3D画像を演算部105に転送するように、演算部105に転送する画像の順番を設定する。このようにして設定された順番で3D画像及び2D画像が演算部105に転送されるように、演算部105に対して第2撮像部103及び第1撮像部102を順次接続する。また、演算部105では、第1撮像部102から転送される3D画像を取得する取得処理と並行して、演算部105に既に転送されている2D画像に画像処理を施す。このように、2D画像を先行して演算部105に転送し、3D画像を後続して演算部105に転送するのと並行して、演算部105が2D画像に画像処理を施すことで、全体の計測時間を短縮することが可能となる。
図2(b)に示す部品把持計測工程では、一般的に、複数の対象物200が第1撮像部102や第2撮像部103の視野内全体にばら積みされている場合が多く、3D画像の全体に対して画像処理を施す必要がある。従って、3D画像に施す画像処理の負荷が2D画像に施す画像処理の負荷よりも大きくなる。そこで、部品把持計測工程では、まず、3D画像を先行して演算部105に転送し、3D画像が演算部105に転送された後で2D画像を演算部105に転送するように、演算部105に転送する画像の順番を設定する。このようにして設定された順番で3D画像及び2D画像が演算部105に転送されるように、演算部105に対して第1撮像部102及び第2撮像部103を順次接続する。また、演算部105では、第2撮像部103から転送される2D画像を取得する取得処理と並行して、演算部105に既に転送されている3D画像に画像処理を施す。このように、3D画像を先行して演算部105に転送し、2D画像を後続して演算部105に転送するのと並行して、演算部105が3D画像に画像処理を施すことで、全体の計測時間を短縮することが可能となる。
図2(d)に示す組立/配置計測工程については、図2(a)に示す部品配置先計測工程や図2(c)に示す把持ずれ計測工程と同様に、3D画像に施す画像処理の負荷が2D画像に施す画像処理の負荷よりも小さくなる。そこで、組立/配置計測工程では、まず、2D画像を先行して演算部105に転送し、2D画像が演算部105に転送された後で3D画像を演算部105に転送するように、演算部105に転送する画像の順番を設定する。このようにして設定された順番で3D画像及び2D画像が演算部105に転送されるように、演算部105に対して第2撮像部103及び第1撮像部102を順次接続する。また、演算部105では、第1撮像部102から転送される3D画像を取得する取得処理と並行して、演算部105に既に転送されている2D画像に画像処理を施す。このように、2D画像を先行して演算部105に転送し、3D画像を後続して演算部105に転送するのと並行して、演算部105が2D画像に画像処理を施すことで、全体の計測時間を短縮することが可能となる。
このように、本実施形態では、対象物200の位置姿勢を演算するために必要となる画像処理の負荷に応じて、演算部105に転送する画像の順番(例えば、3D画像及び2D画像のいずれの画像を先行して転送するか)を設定する。なお、本実施形態では、対象物200を把持して組み立てる組立処理の工程に応じて、画像処理の負荷を推定しているが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザの操作によって画像処理の負荷を入力する入力部を設けて、かかる入力部によって入力された画像処理の負荷に応じて、演算部105に転送する画像の順番を設定してもよい。また、対象物200の3次元形状に関する情報、具体的には、対象物200のCADデータを取得する取得部を設けて、かかるCADデータから得られる画像処理の負荷に応じて、演算部105に転送する画像の順番を設定してもよい。
また、以下に説明するように、対象物200を把持して組み立てる組立処理の工程や対象物200の形状などを指定することなく、第1撮像部102で取得された3D画像や第2撮像部102で取得された2D画像から画像処理の負荷を推定することも可能である。演算部105に転送する画像の順番を設定してもよい。まず、第1撮像部102で取得された3D画像や第2撮像部102で取得された2D画像に対して2値化処理などの簡易的な画像処理を施して得られる画像、又は、3D画像や2D画像の一部を抽出した画像を生成する。ここで生成する画像は、転送時間を微少にするために、元の画像よりもデータサイズを小さくする。次いで、3D画像や2D画像から生成された各画像を演算部105に転送し、それぞれの画像について、演算部105で画像処理の負荷を推定する。このようにして推定された画像処理の負荷に応じて、演算部105に転送する画像の順番を設定してもよい。
図4は、本実施形態のロボットシステム1の計測装置100における対象物200の位置姿勢を計測する計測処理のタイミングチャートを示す図である。演算部105(又はロボット制御部109などの外部接続機器)から出力される計測指示(外部トリガ)を制御部101で受信し、第1撮像部102及び第2撮像部103に撮像開始を指示する。これにより、第1撮像部102及び第2撮像部103のそれぞれで撮像が開始される。同時に、制御部101から照明制御部108を介して第1照明部106及び第2照明部107に照明開始が指示され、第1照明部106及び第2照明部107のそれぞれで照明が開始される。露光期間(露光時間)などの露光条件や電流値の設定などの照明条件については事前に設定されているものとする。
第1撮像部102及び第2撮像部103のそれぞれでは、各撮像部に設定された期間の露光が行われ、3D画像及び2D画像が取得される。本実施形態では、上述したように、通信中継部104を介して演算部105に転送する画像の順番(3D画像及び2D画像のいずれかの画像を先行して演算部105に転送するのか)が事前に設定されている。従って、3D画像及び2D画像のいずれかの画像が通信中継部104を介して演算部105に転送される。図4では、3D画像が先行して演算部105に転送される設定を仮定している。3D画像及び2D画像のいずれかの画像を先行して転送するために、通信中継部104にて先行して転送する通信ライン(ポート)を指定する。そして、先行する画像を転送した後に、通信中継部104にて後続して転送する通信ラインを指定し、後続する画像を転送する。ここで、後続して転送する画像については、例えば、第1撮像部102及び第2撮像部103のそれぞれに設けられているメモリに一時的に記憶される。但し、このような画像を記憶するメモリは、第1撮像部102及び第2撮像部103のそれぞれに設けられていなくてもよく、第1撮像部102及び第2撮像部103と通信中継部104との間に設けられていればよい。
また、第1撮像部102及び第2撮像部103にて先行する画像を転送する撮像部を指定し、指定された撮像部からの画像転送の完了を受けて、他方の撮像部からの画像転送を開始してもよい。ここで、画像転送の完了を示す信号は、撮像部の間を接続する専用ケーブルで送信してもよいし、通信中継部104を介して通信ラインで送信してもよい。なお、通信中継部104を介して複数の撮像部の間を接続することで、専用ケーブルやインタフェースを追加することが不要となるため、計測装置100(ロボットシステム1)の小型化に有利となる。
演算部105では、通信中継部104を介して第2撮像部103から転送される2D画像を取得する取得処理(画像転送)と並行して、先行して取得された3D画像に画像処理が施される。3D画像に対する画像処理が完了した後に、2D画像に対する画像処理が開始される。そして、2D画像に対する画像処理が完了した後に、対象物200の位置姿勢を求めるための演算が行われる。
図5は、比較例としての従来技術における対象物200の位置姿勢を計測する計測処理のタイミングチャートを示す図である。従来技術では、SW−HUBなどの通信中継部を介して、3D画像及び2D画像をパケット単位で自動的に切り替えながら伝送するため、3D画像及び2D画像の転送がほぼ同時に開始されほぼ同時に完了する。従って、複数の処理間で待ち時間が発生する。一方、本実施形態では、図4に示すように、先行して転送される画像に対する画像処理と、後続する画像を取得(転送)する取得処理(転送処理)とを並行して行うことによって、複数の処理間の待ち時間を低減し、実効的な計測時間を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100:計測装置 101:制御部 102:第1撮像部 103:第2撮像部 104:通信中継部 105:演算部 106:第1照明部 107:第2照明部 108:照明制御部
Claims (16)
- 対象物の位置又は姿勢を計測する計測装置であって、
互いに異なる波長の光で照明された前記対象物をそれぞれが撮像して、前記互いに異なる波長の光のそれぞれに対応する画像を取得する複数の撮像部と、
前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像に画像処理を施して前記対象物の位置又は姿勢を演算する演算部と、
前記演算部に対して前記複数の撮像部を選択的に接続する通信中継部と、
前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像のそれぞれについて、前記対象物の位置又は姿勢を演算するために必要となる前記画像処理の負荷に応じて、前記通信中継部を介して前記演算部に転送する画像の順番を設定する設定部と、
を有し、
前記通信中継部は、前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像が前記設定部で設定された順番で前記演算部に転送されるように、前記演算部に対して前記複数の撮像部を順次接続し、
前記演算部は、前記通信中継部を介して前記複数の撮像部のそれぞれから転送される画像を取得する取得処理と並行して、前記取得処理で取得された画像に前記画像処理を施すことを特徴とする計測装置。 - 前記対象物の位置又は姿勢を演算するために必要となる前記画像処理の負荷を入力する入力部を更に有し、
前記設定部は、前記入力部によって入力された前記画像処理の負荷に応じて、前記通信中継部を介して前記演算部に転送する画像の順番を設定することを特徴とする請求項1に記載の計測装置。 - 前記対象物の3次元形状に関する情報を取得する取得部を更に有し、
前記設定部は、前記取得部によって取得された情報から得られる前記対象物の位置又は姿勢を演算するために必要となる前記画像処理の負荷に応じて、前記通信中継部を介して前記演算部に転送する画像の順番を設定することを特徴とする請求項1に記載の計測装置。 - 前記通信中継部は、前記演算部と前記複数の撮像部のうちいずれか1つの撮像部とを接続する1つの通信ラインを含み、前記1つの通信ラインを介して、前記演算部に対して前記複数の撮像部を選択的に接続することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の計測装置。
- 前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像を記憶するメモリを更に有し、
前記メモリに記憶された画像が前記通信中継部を介して前記演算部に転送されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の計測装置。 - 前記メモリは、前記複数の撮像部のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項5に記載の計測装置。
- 前記メモリは、前記複数の撮像部と前記通信中継部との間に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の計測装置。
- 前記通信中継部は、前記演算部に対する前記複数の撮像部の接続を選択的に切り替え可能とするスイッチングハブを含むことを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の計測装置。
- 前記複数の撮像部は、前記通信中継部を介して、前記複数の撮像部の間で接続されることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の計測装置。
- それぞれが前記互いに異なる波長の光で前記対象物を照明する複数の照明部を更に有し、
前記複数の照明部は、第1波長のパターン光で前記対象物を照明する第1照明部と、前記第1波長とは異なる第2波長の光で前記対象物を均一に照明する第2照明部と、を含み、
前記複数の撮像部は、前記第1照明部によって照明された前記対象物を撮像して第1画像を取得する第1撮像部と、前記第2照明部によって照明された前記対象物を撮像して第2画像を取得する第2撮像部と、を含むことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の計測装置。 - 前記演算部は、前記第1撮像部で取得された前記第1画像から前記対象物の3次元形状に関する3次元情報を求め、前記第2撮像部で取得された前記第2画像から前記対象物の2次元形状に関する2次元情報を求め、前記3次元情報及び前記2次元情報に基づいて前記対象物の位置又は姿勢を演算することを特徴とする請求項10に記載の計測装置。
- 対象物の位置又は姿勢を計測する計測装置であって、
互いに異なる波長の光で照明された前記対象物をそれぞれが撮像して、前記互いに異なる波長の光のそれぞれに対応する画像を取得する複数の撮像部と、
前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像に画像処理を施して前記対象物の位置又は姿勢を演算する演算部に対して前記複数の撮像部を選択的に接続する通信中継部と、
前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像のそれぞれについて、前記対象物の位置又は姿勢を演算するために必要となる前記画像処理の負荷に応じて、前記通信中継部を介して前記演算部に転送する画像の順番を設定する設定部と、
を有し、
前記通信中継部は、前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像が前記設定部で設定された順番で前記演算部に転送されるように、前記演算部に対して前記複数の撮像部を順次接続することを特徴とする計測装置。 - 対象物の位置又は姿勢を計測する計測装置と、
前記計測装置で計測された前記対象物の位置又は姿勢に基づいて、前記対象物を把持する把持装置と、
を有し、
前記計測装置は、請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の計測装置を含むことを特徴とするシステム。 - 対象物の位置又は姿勢を計測する計測装置と、前記計測装置で計測された前記対象物の位置又は姿勢に基づいて、前記対象物を把持する把持装置とを備え、前記対象物を組み立てる処理を行うシステムであって、
前記計測装置は、
互いに異なる波長の光で照明された前記対象物をそれぞれが撮像して、前記互いに異なる波長の光のそれぞれに対応する画像を取得する複数の撮像部と、
前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像に画像処理を施して前記対象物の位置又は姿勢を演算する演算部と、
前記演算部に対して前記複数の撮像部を選択的に接続する通信中継部と、
前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像のそれぞれについて、前記処理の工程に応じて、前記通信中継部を介して前記演算部に転送する画像の順番を設定する設定部と、
を有し、
前記通信中継部は、前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像が前記設定部で設定された順番で前記演算部に転送されるように、前記演算部に対して前記複数の撮像部を順次接続し、
前記演算部は、前記通信中継部を介して前記複数の撮像部のそれぞれから転送される画像を取得する取得処理と並行して、前記取得処理で取得された画像に前記画像処理を施すことを特徴とするシステム。 - 対象物の位置又は姿勢を計測する計測装置と、前記計測装置で計測された前記対象物の位置又は姿勢に基づいて、前記対象物を把持する把持装置とを備え、前記対象物を組み立てる処理を行うシステムであって、
前記計測装置は、
互いに異なる波長の光で照明された前記対象物をそれぞれが撮像して、前記互いに異なる波長の光のそれぞれに対応する画像を取得する複数の撮像部と、
前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像に画像処理を施して前記対象物の位置又は姿勢を演算する演算部に対して前記複数の撮像部を選択的に接続する通信中継部と、
前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像のそれぞれについて、前記処理の工程に応じて、前記通信中継部を介して前記演算部に転送する画像の順番を設定する設定部と、
を有し、
前記通信中継部は、前記複数の撮像部のそれぞれで取得された画像が前記設定部で設定された順番で前記演算部に転送されるように、前記演算部に対して前記複数の撮像部を順次接続することを特徴とするシステム。 - 前記処理は、前記対象物を組み立てる前に前記対象物の組立先における前記対象物の位置又は姿勢を計測する第1工程と、
前記把持装置が前記対象物を把持する前に前記計測装置で前記対象物の位置又は姿勢を計測する第2工程と、
前記把持装置が前記対象物を把持している状態において前記計測装置で前記対象物の位置又は姿勢を計測する第3工程と、
前記対象物を組み立てた後に前記対象物の組立先における前記対象物の位置又は姿勢を計測する第4工程と、を含むことを特徴とする請求項14又は15に記載のシステム。
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JP2018234708A JP2020094983A (ja) | 2018-12-14 | 2018-12-14 | 計測装置及びシステム |
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2018
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