JP2020092921A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】設定確認状態であることを適切に報知でき、且つ設計変更にも容易に対応可能な遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機1は、主制御基板とサブ制御基板とを備え、遊技者にとっての有利度が異なる複数段階の設定値のうちいずれかを、実設定値として設定する。実設定値を確認可能な設定確認状態において、設定値表示部に実設定値が表示される。主制御基板のCPUは、設定確認状態が開始された場合、設定確認開始コマンドを、設定確認状態が終了された場合、設定確認終了コマンドを、少なくとも設定確認状態でないことを条件として実設定値コマンドを、それぞれサブ制御基板に送信する。サブ制御基板のCPUは、設定確認開始コマンドを受信した場合、設定確認中報知の実行を開始し、設定確認終了コマンドを受信した場合、設定確認中報知を終了し、実設定値コマンドを受信した場合、実設定値コマンドが示す実設定値を記憶する。【選択図】図11

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、大当たり判定において大当たりと判定される確率を複数段階ある確率のいずれかに設定可能な、いわゆる設定機能を備えた遊技機が知られている。例えば特許文献1に記載の遊技機では、設定キースイッチがオンとなっている状態で遊技機の電源が投入されると、設定変更状態となる。設定変更状態では、複数段階ある大当たり確率を示す設定値の変更が可能である。設定変更状態となった場合、設定開始を示す設定コマンドがメイン制御部からサブ制御部に送信される。この場合、サブ制御部は、設定変更状態中である旨を示す画像を表示する。その後、設定変更状態が終了した場合、遊技の進行が可能な状態となるタイミングで、設定変更状態の終了と設定値とを示す設定コマンドがメイン制御部からサブ制御部に送信される。サブ制御部は、設定変更状態の終了と設定値とを示す設定コマンドを受信すると、設定変更状態中である旨を示す画像の表示を終了する。また、この遊技機は、設定値表示器を備え、遊技機の電源が投入されている状態で設定キースイッチがオフからオンとされると、設定中の設定値が設定値表示器に表示される設定確認状態となる。
また、特許文献2に記載の遊技機では、遊技機の電源投入時にソレノイド動作確認処理が行われる。ソレノイド動作確認処理では、遊技が行われる前に、始動口および大入賞口を開閉するためのソレノイド等の遊技部材の動作に異常があるか否かが判断される、いわゆる初期動作の確認が行われる。遊技部材の動作に異常があると判断された場合、遊技球の発射が不能となり、遊技が開始されない。
特開2018−82868号公報 特開2017−148290号公報
例えば、特許文献1に記載の遊技機では、設定確認状態となった場合に、設定確認開始を示す設定コマンドがメイン制御部からサブ制御部に送信され、その後、設定確認状態が終了した場合、遊技の進行が可能な状態となるタイミングで、設定確認状態の終了と設定値とを示す設定コマンドがメイン制御部からサブ制御部に送信されることが考えられる。そして、サブ制御部は、設定確認開始を示す設定コマンドを受信してから設定確認状態の終了を示す設定コマンドを受信するまでの間、設定確認状態中である旨を示す画像を表示することが考えられる。このような遊技機に特許文献2に記載の遊技機を組み合わせたような、設定機能を有し且つ設定確認状態の終了後に初期動作の確認が行われる遊技機が考えられる。この遊技機では、設定確認状態が終了した後、遊技の進行が可能な状態になるまでに、初期動作の確認のための時間がかかる。このため、遊技の進行が可能な状態になるタイミングで、設定確認状態の終了と設定値とを示す設定コマンドが送信されると、実際に設定確認状態が終了してから遊技を開始できる状態になるまで間(すなわち、初期動作の確認中)、設定確認状態でないにも関わらず、設定確認状態中である旨を示す画像が表示されているという問題が生じることになる。
また、特許文献1に記載の遊技機のように、設定機能を有し且つ初期動作の確認が行われない遊技機でも、例えば設計変更により、設定確認状態が終了した後、遊技の進行が可能な状態になるまでに、時間がかかるようになる可能性がある。このような設計変更がなされた場合には、上記の問題が生じ得る。そこで、遊技機は、このような場合においても、容易に設計変更の対応が可能な構成を有することが望まれる。
本発明の目的は、設定確認状態であることを適切に報知でき、且つ設計変更にも容易に対応可能な遊技機を提供することである。
本発明の一態様に係る遊技機は、遊技の進行を制御する第一制御手段と、前記第一制御手段からの制御コマンドに基づいた制御を行う第二制御手段とを備えた遊技機において、前記第一制御手段は、遊技者にとっての有利度が異なる複数段階の設定値を記憶する第一記憶手段と、前記第一記憶手段に記憶された前記複数段階の設定値のうちいずれかを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定されている前記設定値である実設定値を変更不可能であり、且つ前記実設定値を確認可能な設定確認状態において、前記実設定値を表示装置に表示する表示制御手段と、前記設定確認状態が開始された場合、前記設定確認状態の開始を示す前記制御コマンドである第一コマンドを前記第二制御手段に送信する第一送信手段と、前記設定確認状態が終了された場合、前記設定確認状態の終了を示す前記制御コマンドである第二コマンドを前記第二制御手段に送信する第二送信手段と、少なくとも前記設定確認状態でないことを条件として、前記実設定値を示す前記制御コマンドである第三コマンドを、前記第二制御手段に送信する第三送信手段とを備え、前記第二制御手段は、前記第一送信手段によって送信された前記第一コマンドを受信した場合に、特定報知の実行を開始する報知開始手段と、前記第二送信手段によって送信された前記第二コマンドを受信した場合に、前記報知開始手段によって開始された前記特定報知を終了する報知終了手段と、前記第三送信手段によって送信された前記第三コマンドを受信した場合に、前記第三コマンドが示す前記実設定値を記憶する第二記憶手段とを備えたことを特徴とする。
上記態様によれば、設定状態が開始されると、第一制御手段から第二制御手段に第一コマンドが送信され、特定報知が実行される。設定確認状態が終了されると、第一制御手段から第二制御手段に第二コマンドが送信され、特定報知が終了される。すなわち、特定報知は、設定確認状態中の間、実行される。このため、パチンコ機1は、設定確認状態中であることを、特定報知によって適切に報知できる。また、実設定値は、第二コマンドとは別の第三コマンドによって第二制御手段に通知される。このため、遊技機は、例えば特定報知を終了するタイミングが、実設定値を通知するタイミングと同じ場合から異なるタイミングになるように設計変更された場合であっても、コマンドの数を変更することなく、第二コマンドを送信するタイミングを変更するだけで対応できる。よって、遊技機は、設定確認状態であることを適切に報知でき、且つ設計変更にも容易に対応できる。
本発明の一態様に係る遊技機において、前記第一制御手段は、少なくとも前記設定確認状態でないことを条件として、前記遊技の進行を開始する遊技開始手段を備え、前記第三送信手段は、前記遊技開始手段によって前記遊技の進行が開始される場合に前記第三コマンドを前記第二制御手段に送信してもよい。この場合、遊技機は、実設定値が第二制御手段に通知された状態で遊技の進行を開始できる。例えば設定確認状態が終了してから遊技の進行が開始されるまでの間に時間がかかる場合がある。この場合、仮に設定確認状態の終了後すぐに第三コマンドが送信され、実設定値が第二制御手段に通知されると、遊技の進行が開始されるまでの間に第二制御手段において、通知された実設定値に異常が生じる可能性がある。一方、遊技機では、設定確認状態が終了した後、遊技の進行が開始される場合に第三コマンドが送信され、実設定値が第二制御手段に通知される。このため、遊技機は、遊技の進行が開始される際に、第二制御手段において、実設定に異常が生じている可能性を低減できる。
本発明の一態様に係る遊技機において、前記第一制御手段は、前記設定確認状態が終了された場合、可動体の初期動作を実行する初期動作実行手段を備え、前記遊技開始手段は、前記初期動作実行手段による前記可動体の初期動作が終了した場合、前記遊技の進行を開始してもよい。この場合、可動体の初期動作が行われるので、遊技機は正常な状態で遊技の進行を開始できる。また、初期動作が行われる場合には、設定確認状態が終了するタイミングと遊技の進行が開始されるタイミングにずれが生じる。このような場合でも、特定報知は、設定確認状態中の間、実行される。すなわち、設定確認状態が終了してから遊技の進行が開始されるまでの間(すなわち、初期動作の実行中)には、特定報知は行われない。このため、パチンコ機1は、設定確認状態中であることを、特定報知によって適切に報知できる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 RAM52の第一大当たり関係情報記憶エリアを示す概念図である。 ROM53に記憶されている大当たり判定テーブルを示す概念図である。 ROM53に記憶されている特別図柄決定テーブルを示す概念図である。 パチンコ機1における遊技状態の遷移を示す説明図である。 主制御基板41において行われる初期処理のフローチャートである。 初期処理の中において行われる設定確認処理のフローチャートである。 初期処理の中において行われる設定変更処理のフローチャートである。 設定確認が行われる場合において、可動片174、主制御基板41、サブ制御基板58、表示画面28等のそれぞれにおける制御の流れを説明するための図である。 設定変更が行われる場合において、可動片174、主制御基板41、サブ制御基板58、表示画面28等のそれぞれにおける制御の流れを説明するための図である。 主制御基板41において行われるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 サブ制御基板58において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。以下の説明では、図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、および右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、および右側とする。
図1および図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、遊技盤2を着脱可能な本体枠29を備える。遊技盤2は正面視略正方形の板状である(図2参照)。本体枠29に装着された遊技盤2は、パチンコ機1の上側部分に配置される。遊技盤2は、本体枠29と、本体枠29の前側に装着された前面枠291との間で保持される。前面枠291は、透明なガラス板を保持しており、遊技盤2の前面を保護する。
遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置37(図3参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられており、遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠291には、前面枠291のガラス板を取り囲むように、電飾部材35が設けられている。電飾部材35は、遊技の進行等に応じて点灯または点滅可能である。前面枠291の上部の両角部に、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。ガイドレール3は、遊技領域4の左側に形成されている。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられている。遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り8の左側を流下し、所定の強度以上で発射された遊技球は、センター飾り8の右側を流下する。以下、遊技球がセンター飾り8の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、遊技球がセンター飾り8の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。
センター飾り8は、表示画面28等を主に備える。表示画面28は、センター飾り8の上部の略中央に配置される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成されており、様々な数字・文字等を表示可能である。表示画面28は、例えば、大当たり判定の結果を遊技者に報知する演出用の図柄である演出図柄を表示する。パチンコ機1は、複数(本実施形態では3つ)の演出図柄を変動させる図柄変動を表示した後に、大当たり判定の結果を示す演出図柄の組合せを確定表示する報知演出を実行することで、大当たり判定の結果を遊技者に報知する。
センター飾り8の略中央下方には、第一始動口12が設けられている。第一始動口12は、遊技球が入賞可能に構成された入賞口であり、第一特別図柄の始動口として機能する。第一始動口12の下方には、第一大入賞口16が設けられている。第一大入賞口16は、いわゆる特別電動役物(大当たり判定の結果に基づき入賞口の入口の大きさを変化する役物)に係る入賞口として構成されている。第一大入賞口16は、第一大入賞口ソレノイド70(図3参照)によって電気的に開閉される開閉部材161を備える。開閉部材161が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第一大入賞口16に入賞できる。本実施形態では、第一大入賞口16は、大当たりとなった場合に、大当たり遊技として開放状態と閉鎖状態とが切り替えられるように構成されている。
第一大入賞口16の右方には、第二大入賞口17が設けられている。第二大入賞口17も、いわゆる特別電動役物に係る入賞口として構成されている。第二大入賞口17は、第二大入賞口ソレノイド71(図3参照)によって電気的に開閉される開閉部材171を備える。開閉部材171が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第二大入賞口17に入賞できる。本実施形態では、第二大入賞口17は、大当たり判定の結果が小当たりとなった場合に、小当たり遊技として開放状態と閉鎖状態とが切り替えられるように構成されている。
第二大入賞口17の内部には、特定領域172、非特定領域173および可動片174が設けられている。特定領域172および非特定領域173は、それぞれ、第二大入賞口17に入賞した遊技球のみが通過できる領域である。可動片174は、前後方向に延びる略平板状の部材であり、可動片ソレノイド72(図3参照)によって電気的に動作する。可動片174は、閉鎖状態において特定領域172を上部から覆うことで遊技球が特定領域172を通過することを阻害し、開放状態において後方にスライドすることで特定領域172の上側を開放し、遊技球が特定領域172を通過可能にする。本実施形態では、第二大入賞口17に入賞した遊技球のうち、特定領域172を通過する遊技球の割合が約1/10となるように可動片174が動作される。第二大入賞口17に入賞した遊技球は、特定領域172および非特定領域173のいずれかを通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
センター飾り8の右方には、ゲート10が設けられている。ゲート10は、遊技球が通過可能に構成されており、普通図柄の作動ゲートとして機能する。ゲート10の下方には、第二始動口13が設けられている。第二始動口13は、いわゆる普通電動役物(普通当たり判定の結果に基づき入賞口の入口の大きさを変化する役物)に係る入賞口として構成され、第二特別図柄の始動口として機能する。第二始動口13は、第二始動口ソレノイド68(図3参照)によって電気的に開閉される開閉部材131を備える。本実施形態では、開閉部材131が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第二始動口13に入賞できる。なお、第二始動口13は、開閉部材131が閉鎖された閉鎖状態にも遊技球の入賞が可能であって、開閉部材131が開放されることで閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易となる構成であってもよい。
遊技領域4には、上記以外に、アウト口18、入賞口、風車および遊技くぎ等が設けられている。遊技領域4を流下する遊技球のうち、第一始動口12、第二始動口13、第一大入賞口16、第二大入賞口17およびその他の入賞口のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、遊技盤2の下部に設けられたアウト口18を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
また、遊技盤2の右下部には、図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、第一特別図柄表示部、第二特別図柄表示部、普通図柄表示部、第一特別図柄記憶数表示LED、および普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一特別図柄表示部および第二特別図柄表示部は、それぞれ1つの7セグメントLEDからなり、第一大当たり判定の結果を示す第一特別図柄および第二大当たり判定の結果を示す第二特別図柄を表示する。第一大当たり判定および第二大当たり判定を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、大当たり判定ともいう。普通図柄表示部は、LEDの点灯および消灯によって普通当たり判定の結果を表示する。第一特別図柄記憶数表示LEDは、第一大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である第一保留球数を表示する。普通図柄記憶数表示LEDは、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である普通保留球数を表示する。
パチンコ機1における遊技の概要について説明する。パチンコ機1には、大当たり遊技、小当たり遊技および普通当たり遊技が設けられている。大当り遊技は、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動することにより実行される。条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。条件装置は、大当たりであることを示す特別図柄が確定表示された場合、または役物連続作動装置が作動していない状態で、遊技球が大入賞口(本実施形態では、第一大入賞口16および第二大入賞口17)の内部の特定の領域(本実施形態では、特定領域172)を通過した場合に作動する。また、役物連続作動装置とは、大入賞口を連続して作動する大当り遊技状態を生起させるための装置である。以下、条件装置および役物連続作動装置が作動している状態を、大当たり遊技状態という。
本実施形態では、第一始動口12へ遊技球が入賞すると、第一大当たり判定が行われ、図柄表示部24の第一特別図柄表示部において第一特別図柄の変動表示が開始される。第一大当たり判定では、大当たりおよびはずれのいずれであるかが、大当たり乱数に基づいて判定される。第一大当たり判定において大当たりであると判定されると、判定結果が大当たりであることを示す第一特別図柄が図柄表示部24の第一特別図柄表示部に確定表示されて、条件装置が作動する。これに伴い、役物連続作動装置が作動して大当たり遊技状態が生起され、第一大入賞口16の開閉部材161が所定時間開放状態にされることが所定回数繰り返される大当たり遊技が実行される。本実施形態において、第一大入賞口16は、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動した場合に作動する大入賞口である。
以下、大当たり遊技において第一大入賞口16の開閉部材161または第二大入賞口17の開閉部材171が、連続して開放状態にされる繰り返しの一単位を、「大当たりラウンド」という。1回の大当たりラウンド毎に、第一大入賞口16または第二大入賞口17が所定時間で1回または複数回開放する。以下では、ラウンド数を「R」と示すことがある。また、1回の大当たり遊技を構成する大当たりラウンドの合計数を、以下、「ラウンド数」という。また、ラウンド数が増えるほど、1回の大当たり遊技において第一大入賞口16または第二大入賞口17の開放する回数が増加する。すなわち、ラウンド数が増えるほど、第一大入賞口16または第二大入賞口17へ入賞する遊技球の数が増加し得る。賞球払出装置49は、第一大入賞口16または第二大入賞口17へ入賞した遊技球の個数に応じた賞球を払い出す。すなわち、ラウンド数は、大当たり遊技によって遊技者に払い出される賞球の目安を示すものであり、大当たり遊技の価値の大きさを示すものである。
また、第二始動口13へ遊技球が入賞すると、第二大当たり判定が行われ、図柄表示部24の第二特別図柄表示部において第二特別図柄の変動表示が開始される。第二大当たり判定では、大当たり、小当たりおよびはずれのいずれであるかが、大当たり乱数に基づいて判定される。第二大当たり判定において大当たりであると判定されると、判定結果が大当たりであることを示す第二特別図柄が、図柄表示部24の第二特別図柄表示部に確定表示されて、条件装置が作動する。これに伴い、役物連続作動装置が作動して大当たり遊技状態が生起され、大当たり遊技が実行される。
第二大当たり判定において小当たりであると判定されると、判定結果が小当たりであることを示す第二特別図柄が、図柄表示部24の第二特別図柄表示部に確定表示される。その後、第二大入賞口17の開閉部材171が1回だけ所定時間開放状態にされる小当たり遊技が実行される。本実施形態において、第二大入賞口17は、小当たりであることを示す特別図柄が確定表示された場合に作動する大入賞口である。小当り遊技は、一般に、大当り遊技と比較して遊技者における有利度が小さい遊技である。大当たり判定の判定結果が小当たりであると判定された時点では、条件装置は作動しないので、役物連続作動装置も作動しない。本実施形態の小当たり遊技では、第一大入賞口16の開閉部材161および第二大入賞口17の開閉部材171が所定回数繰り返して開放状態にされない。なお、小当たり遊技における第二大入賞口17の開閉部材171の1回の開放が、複数回の開放によって構成されることは妨げられない。
小当たり遊技において開閉部材171が開放状態にされた第二大入賞口17に入賞した遊技球が特定領域172を通過すると、条件装置が作動する。条件装置の作動に伴い、役物連続作動装置が作動すると、大当り遊技状態が生起され、小当り遊技に引きつづいて大当り遊技が実行される。すなわち、特定領域172は、条件装置を作動させるための「特定の領域」に相当する。このように、第二大当たり判定において小当たりであると判定されたことに起因して小当り遊技が実行され、遊技球が特定領域172を通過して大当り遊技が実行された場合には、先に実行された小当り遊技が大当り遊技の一部に含められる。この場合、小当り遊技が1R目の大当たりラウンドとしてさかのぼって取り扱われ、1R分の大当たりラウンドとしてラウンド数に換算される。
このように、大当たり判定において大当たりであると判定されることに伴い、特定領域172を備えない第一大入賞口16によって実行される大当たり遊技を、以下では、1種遊技ともいう。1種遊技は、いわゆる旧1種タイプ(いわゆる、セブン機)の遊技機における大当たり遊技と同様の大当たり遊技であり、大当たり判定の判定結果が大当たりであることを報知する特別図柄の組合せが確定表示されることを契機として実行される。
また、大当たり判定において小当たりであると判定されたことに応じて小当たり遊技が実行されたことに起因して実行される大当たり遊技を、以下では、2種遊技ともいう。2種遊技は、いわゆる旧2種タイプ(いわゆる、羽根物)の遊技機における大当たり遊技と同様の大当たり遊技であり、小当たり遊技中に第二大入賞口17に入賞した遊技球が特定領域172を通過することを条件として実行される。本実施形態では、第二大入賞口17を用いた小当たり遊技の終了後に、第一大入賞口16の開放が連動されることで2種遊技の大当たり遊技が行われる。言い換えると、2種遊技は、特定領域172を備える第二大入賞口17の開放動作を伴う大当たり遊技である。パチンコ機1は、1種遊技および2種遊技の双方を備えた、いわゆる1種2種混合機と呼ばれるタイプの遊技機である。
また、ゲート10を遊技球が通過すると、普通当たり判定が行われ、判定の結果を示す普通図柄が図柄表示部24の普通図柄表示部に表示される。普通当たり判定において当たりであると判定されると、第二始動口13の開閉部材131が所定の開放パターンで開閉される普通当たり遊技が実行される。
また、パチンコ機1は、非時短状態および時短状態のいずれかを生起させる。非時短状態は、第二始動口13の開閉部材131が開放状態にされる割合が通常の割合である遊技状態である。時短状態は、非時短状態よりも第二始動口13の開閉部材131が開放状態にされる割合が高くなる遊技状態である。具体的には、時短状態において普通当たりと判定される普通当たり確率(本実施形態では99/100)は、非時短状態において普通当たりと判定される普通当たり確率(本実施形態では1/100)よりも高い。また、普通当たり遊技中における第二始動口13の開閉部材131の開放時間の合計は、非時短状態よりも時短状態の方が長い。さらに、普通図柄の変動時間は、非時短状態における変動時間(本実施形態では10秒)よりも時短状態における変動時間(本実施形態では2秒)の方が短い。
時短状態においては、第二始動口13の開閉部材131が開放状態にされる割合が非時短状態よりも高くなるので、遊技者は、第一始動口12よりも第二始動口13に容易に遊技球を入賞させることができる。よって、時短状態中は、右打ちによって遊技を進行することが遊技者にとって有利となる。一方、非時短状態においては、第二始動口13の開閉部材131が開放状態にされる割合が時短状態よりも低くなるので、遊技者は、第二始動口13よりも第一始動口12に容易に遊技球を入賞させることができる。よって、非時短状態中は、左打ちによって遊技を進行することが遊技者にとって有利となる。
パチンコ機1は、大当たり判定において大当たりまたは小当たりであると判定されたときの遊技状態および当たり種別に応じて、大当たり遊技の終了後に、時短状態を生起させるかを決定する。本実施形態では、生起された時短状態は、大当たり遊技の終了後に行われた大当たり判定の回数(以下、「判定回数」という。)が所定の時短回数に達することで終了する。
図3を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主制御基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47、および電源基板42を主に備える。
主制御基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主制御基板41の主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。主基板CPUユニット50には、割込信号発生回路57が接続されている。割込信号発生回路57は、一定周波数のクロック信号を出力するクロック回路(図示略)からクロック信号が入力される毎に割込信号を発生させる。主制御基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎に、後述する主制御プログラムのメイン処理を実行する。主制御基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、設定キースイッチ411、RAMクリアスイッチ412、第一始動口スイッチ61、および第二始動口スイッチ62に接続している。
出力ポート55は、遊技場管理用コンピュータ(図示略)にパチンコ機1の情報を出力する。設定キースイッチ411は、パチンコ機1における大当たり確率設定の段階を示す複数の設定値のうち、設定されている設定値(以下、「実設定値」という。)の変更および実設定値の確認を行うためのスイッチである。以下、実設定値の変更を、「設定変更」といい、実設定値の確認を、「設定確認」という。RAMクリアスイッチ412は、RAM52の初期設定(RAMクリア処理)を行う際に操作されるスイッチとして機能し、設定変更において実設定値を変更するために操作されるスイッチとしても機能するスイッチである。
本実施形態では、RAMクリアスイッチ412が上記の2つの機能を兼用するが、例えば、RAMクリアを行うためのスイッチと、実設定値を変更するためのスイッチとが、個別に設けられていてもよい。また、設定変更を行うためのスイッチと、設定確認を行うためのスイッチとが個別に設けられてもよい。設定キースイッチ411およびRAMクリアスイッチ412は、本体枠29の内部において主制御基板41を覆う主基板ケース(図示略)の内部に設けられている。パチンコ機1が設置されるホールの作業者等は、前面枠291を開放することによって、設定キースイッチ411およびRAMクリアスイッチ412を外部から操作できる。作業者以外の者(遊技者等)、は、前面枠291を開放することができないため、設定キースイッチ411およびRAMクリアスイッチ412を操作できない。
第一始動口スイッチ61は、第一始動口12の入口に設けられており、第一始動口12への遊技球の入賞を検出する。第二始動口スイッチ62は、第二始動口13の入口に設けられており、第二始動口13への遊技球の入賞を検出する。
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582、およびROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9およびスピーカ48に接続している。サブ制御基板58は、主制御基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板46は、電飾部材35に接続している。電飾部材35は、例えばLEDを搭載している。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って、電飾部材35の発光動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431等を備え、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主制御基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞球として賞球払出装置49に払い出させる。
中継基板47は、第二始動口ソレノイド68、第一大入賞口ソレノイド70、第二大入賞口ソレノイド71、可動片ソレノイド72、可動片動作センサ73、ゲートスイッチ75、第一大入賞口スイッチ76、第二大入賞口スイッチ77、特定領域スイッチ78、非特定領域スイッチ79、図柄表示部24、および設定値表示部25に接続している。
第二始動口ソレノイド68は、普通当たり遊技中に第二始動口13の開閉部材131を開閉する。第一大入賞口ソレノイド70は、大当たり遊技中に第一大入賞口16の開閉部材161を開閉する。第二大入賞口ソレノイド71は、小当たり遊技中に第二大入賞口17の開閉部材171を開閉する。可動片ソレノイド72は、小当たり遊技中に可動片174を開閉する。可動片動作センサ73は、例えば複数のリミットスイッチで構成され、可動片174に設けられる。可動片動作センサ73は、複数のリミットスイッチによって、可動片174の閉鎖状態および開放状態を検出する。なお、可動片動作センサ73は、リミットセンサ以外のセンサであってもよいし、1つのセンサで構成されてもよい。
ゲートスイッチ75は、ゲート10に設けられており、ゲート10への遊技球の通過を検出する。第一大入賞口スイッチ76は、第一大入賞口16に設けられており、第一大入賞口16への遊技球の入賞を検出する。第二大入賞口スイッチ77は、第二大入賞口17に設けられており、第二大入賞口17への遊技球の入賞を検出する。特定領域スイッチ78は、第一大入賞口16の特定領域162に設けられており、特定領域162への遊技球の通過を検出する。非特定領域スイッチ79は、第一大入賞口16の非特定領域163に設けられており、非特定領域176への遊技球の通過を検出する。設定値表示部25は、本体枠29の内部に設けられ、後述する設定変更状態中、設定確認状態中等に実設定値(本実施形態では、「設定1」から「設定6」のいずれか)を表示する。
電源基板42は、主制御基板41および遊技球発射装置37に接続されており、各基板および遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。また、電源基板42には、電源スイッチ423が接続されている。電源スイッチ423は、パチンコ機1の電源をON、OFFするために操作されるスイッチである。
図4を参照して、RAM52の大当たり関係情報記憶エリアについて説明する。大当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の特別図柄処理(図14から図16参照)において使用される。大当たり関係情報記憶エリアには、第一大当たり関係情報記憶エリア、第二大当たり関係情報記憶エリア、および判定エリアが設けられている。第一大当たり関係情報記憶エリアには、複数の記憶エリアが設けられている。本実施形態では、第一大当たり関係情報記憶エリアに、No.1からNo.4の4つの記憶エリアが設けられている。第一始動口12に遊技球が入賞した際に、特別図柄保留数のうち第一始動口12への入賞による第一保留球数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。
第一保留球数とは、第一始動口12へ入賞した遊技球に対応する乱数のうち、大当たり判定の実行、特別図柄の変動時間を示す変動パターンの決定等が保留された状態で記憶されている乱数の個数である。本実施形態において、記憶可能な第一保留球数の上限である最大第一保留球数は「4」である。CPU51は、No.1の記憶エリアに記憶されている乱数を、判定エリアにシフトする。判定エリアは、大当たり判定を行う乱数を格納するために、RAM52に設けられている記憶エリアであり、第一大当たり判定と第二大当たり判定とで共通に用いられる。CPU51は、判定エリアにシフトされた乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている乱数が、判定エリアにシフトされると、次の番号以下に記憶されている乱数が、1つ小さな番号の記憶エリアにシフトされる。以降は、No.1の記憶エリアに記憶されている乱数が順次判定エリアにシフトされて、大当たり判定等の処理が繰り返される。判定エリアに記憶されている乱数についての各種処理には、例えば、大当たり判定の結果を報知する報知演出の決定、および判定結果に応じて実行される大当たり遊技に関する処理が含まれる。なお、判定エリアの乱数は、大当たり判定等の処理が終了した後に消去される。
各記憶エリアには、第一大当たり判定カウンタの値が記憶される第一大当たり乱数欄、第一特別図柄決定カウンタの値が記憶される第一特別図柄決定乱数欄、および第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一始動口12に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第一大当たり乱数は、第一大当たり判定のために用いられる。第一特別図柄決定乱数は第一特別図柄を決定するために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一特別図柄表示部に表示される第一特別図柄の変動時間を示す第一変動パターンを決定するために用いられる。第一大当たり乱数とともに取得される第一特別図柄決定乱数、第一変動パターン決定乱数を含む複数の乱数を、総称して「第一乱数」ともいう。
第二大当たり関係情報記憶エリアにも、第一大当たり関係情報記憶エリアと同様に、複数の記憶エリアが設けられている。各記憶エリアには、第二大当たり判定カウンタの値が記憶される第二大当たり乱数欄、第二特別図柄決定カウンタの値が記憶される第二特別図柄決定乱数欄、および第二変動パターン決定カウンタの値が記憶される第二変動パターン決定乱数欄が設けられている。本実施形態では、第二大当たり関係情報記憶エリアに、No.1の記憶エリアのみが設けられている。第二大当たり乱数とともに取得される第二特別図柄決定乱数、第二変動パターン決定乱数を含む複数の乱数を、総称して第二乱数ともいう。
第二始動口13に遊技球が入賞した場合、判定エリアに第一乱数も第二乱数も格納されていないときに、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第二始動口13に遊技球が入賞した際に、判定エリアに既に第一乱数または第二乱数が格納されている場合には、第二乱数は新たに取得されない。第二大当たり関係情報記憶エリアは、取得された第二乱数を、判定エリアにシフトさせるまでの間に一時的に格納するために用いられているのみであり、第二保留球を複数記憶するものではない。すなわち、本実施形態において最大第二保留球数は「0」である。なお、最大第二保留球数は「1」以上であってもよい。CPU51は、判定エリアに記憶されている第二乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。なお、処理が終了した判定エリアの乱数は、適宜消去される。
パチンコ機1において、第一特別図柄および第二特別図柄の変動時間は、第一大当たり判定および第二大当たり判定の結果を遊技者に報知する報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板58は、主制御基板41で決定された変動パターンに従って報知演出を制御する。具体的には、主制御基板41は、第一変動パターン決定乱数に基づく第一変動パターンに従って、第一特別図柄の変動を開始する。また、主制御基板41は、第二変動パターン決定乱数に基づく第二変動パターンに従って、第二特別図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第一特別図柄および第二特別図柄の変動開始に同期して、演出図柄の変動表示を開始する。主制御基板41は、変動を開始した第一特別図柄または第二特別図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第一特別図柄または第二特別図柄を、所定の特別図柄停止表示時間(本実施形態では0.8秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、特別図柄停止表示時間に同期して、演出図柄を確定表示させる。また、サブ制御基板58は、演出図柄による他、表示画面28、電飾部材35、スピーカ48等によっても、特別図柄の変動時間と同期した報知演出を実行する。
以下の説明では、第一大当たり乱数および第二大当たり乱数を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、大当たり乱数ともいう。また、第一変動パターン決定乱数および第二変動パターン決定乱数を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、変動パターン決定乱数ともいう。また、第一特別図柄決定乱数数および第二特別図柄決定乱数を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、特別図柄決定乱数ともいう。
なお、RAM52には、ゲート10を遊技球が通過する時点に取得される普通当たり乱数を記憶するための普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。普通当たり関係情報記憶エリアも、大当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。本実施形態では、普通当たり関係情報記憶エリアに4つの記憶エリアが設けられており、最大普通保留数は「4」である。記憶エリアには、普通当たり判定カウンタの値が記憶される普通当たり乱数欄、普通図柄決定カウンタの値が記憶される普通図柄決定乱数欄が設けられている。普通当たり乱数は、普通当たり判定のために用いられる。普通図柄決定乱数は、普通当たり図柄を決定するために用いられる。
図5を参照して、ROM53に記憶されているROM53に記憶されている大当たり判定テーブルについて説明する。大当たり判定テーブルは、第一大当たり判定テーブルと第二大当たり判定テーブルとを含み、大当たり判定に用いられる。大当たり判定テーブルは、大当たり確率を、パチンコ機1における大当たり確率設定の段階を示す設定値に応じて定義する。詳細には、本実施形態では、大当たり乱数は、0〜65535のいずれかの値を採る。大当たり判定テーブルは、大当たりと判定される乱数値、小当たりと判定される乱数値、およびはずれと判定される乱数値を、設定値に応じて定義する。なお、第一大当たり判定テーブルには、小当たりと判定される乱数値は定義されていない。CPU51は、第一大当たり判定テーブルを参照することで、第一大当たり判定の結果が大当たりおよびはずれのいずれであるかを決定し、第二大当たり判定テーブルを参照することで、第二大当たり判定の結果が大当たり、小当たり、およびはずれのいずれであるかを決定する。
本実施形態では、大当たり判定テーブルにおいて、設定値として、設定1から設定6の、6段階の大当たり確率設定が設けられている。なお、設定値は、設定1から設定6の6段階に限定されない。設定値において、設定1が最も遊技者にとって不利であり、設定1から設定6の順に数字が大きくなるほど、遊技者にとって有利になるように大当たり確率が設定されている。すなわち、大当たり判定テーブルは、大当たり確率を設定1から設定6の順に高くなるように定義している。設定1から設定6の大当たり確率は、順に、1/319(205/65536)、1/309.0(210/65536)、1/304.8(215/65536)、1/297.9(220/65536)、1/291.3(225/65536)、1/284.9(230/65536)である。このため、設定1から設定6の順に、大当たり判定において大当たりの判定結果が生じやすくなる。なお、本実施形態では、小当たりと判定される確率は、設定値によらず、1/1.1(59795/65536)である。
図6を参照して、ROM53に記憶されている特別図柄決定テーブルについて説明する。パチンコ機1は、第一大当たり判定の結果が大当たりであることを示す第一特別図柄と、第二大当たり判定の結果が大当たりまたは小当たりであることを示す第二特別図柄とを、特別図柄決定テーブルを参照することで決定する。第一特別図柄および第二特別図柄は、それぞれ複数の当たり種別のいずれかに分類される。複数の当たり種別は、大当たり判定の結果が大当たりであることを示す大当たり種別と、大当たり判定の結果が小当たりであることを示す小当たり種別とを含む。本実施形態では、第一特別図柄は、大当たり種別のみで構成されており、第二特別図柄は、大当たり種別と小当たり種別とで構成されている。特別図柄決定テーブルでは、複数の当たり種別のそれぞれに、特別図柄決定乱数の値(0〜99)が対応付けられている。
第一特別図柄は、「大当たりA」および「大当たりB」の2種類の大当たり種別を含む。第二特別図柄は、「大当たりA」および「大当たりB」の2種類の大当たり種別と、「小当たりA」および「小当たりB」の2種類の小当たり種別とを含む。第一特別図柄の大当たり種別の割合は、「大当たりA」が50%、「大当たりB」が50%である。第二特別図柄の大当たり種別の割合は、「大当たりA」が65%、「大当たりB」が35%である。第二特別図柄の小当たり種別の割合は、「小当たりA」が65%、「小当たりB」が35%である。「大当たりA」および「大当たりB」に基づく大当たり遊技は、1種遊技である。「小当たりA」および「小当たりB」に基づく小当たり遊技を起因として実行される大当たり遊技は、2種遊技である。
小当たり種別に対応付けられたラウンド数は、小当たり種別に対応する小当たり遊技の実行中に第二大入賞口17に入賞した遊技球が特定領域172を通過することで、大当り遊技状態が生起された場合に実行される大当たり遊技のラウンド数である。すなわち、小当たり種別に対応付けられたラウンド数は、2種遊技の大当たり遊技が実行される場合のラウンド数である。したがって、小当たり種別に対応する小当たり遊技が実行されたが、遊技球が特定領域172を通過せず、大当り遊技状態が生起されなかった場合には、小当たり遊技の終了後に大当たり遊技は実行されない。
特別図柄決定テーブルは、各大当たりラウンドにおける第一大入賞口16および第二大入賞口17の開放パターンを定義している。本実施形態では、「大当たりA」および「大当たりB」の当たり種別では、すべての大当たりラウンド(1Rから7R)で第一大入賞口16が最大28.0秒の開放を1回行う。また、「小当たりA」および「小当たりB」の当たり種別に基づいて小当たり遊技が実行されたことに起因する大当り遊技では、2Rから14Rの各ラウンドで第一大入賞口16が最大28.0秒の開放を1回行う。この第一大入賞口16の最大開放時間を、以下では、第一開放時間ともいう。なお、小当たり遊技は、第二大入賞口17が最大1.5秒の開放を1回行う。前述のように、小当たり遊技が実行されたことに起因する大当り遊技において、小当たり遊技は、1R目の大当たりラウンドとしてさかのぼって取り扱われる。このため、特別図柄決定テーブルでは、小当たり遊技に係る第二大入賞口17の開放時間を、便宜上、1R目の大当たりラウンドの開放時間として定義している。この第二大入賞口17の最大開放時間を、以下では、第二開放時間ともいう。
特別図柄決定テーブルは、大当たり遊技終了後の遊技状態をいずれに設定するかを、当たり種別に応じて定義している。本実施形態では、大当たり遊技終了後に時短状態が生起された場合における時短回数は、100回である。すなわち、大当たり遊技終了後に時短状態が生起された場合、判定回数が100回に達すると非時短状態に移行する。
図7を参照して、パチンコ機1における遊技状態の遷移について説明する。以下では、遊技者が非時短状態から遊技を開始したとして説明する。非時短状態では、時短状態よりも第二始動口13に遊技球が入賞し難い。このため、遊技者は、第一始動口12に遊技球を入賞させて、第一大当たり判定において大当たりであると判定されるように、左打ちによって遊技を進行する。
第一大当たり判定において大当たりであると判定された場合、1Rから7Rまで第一大入賞口16の開閉部材161が最大28.0秒間開放状態にされる大当り遊技(1種遊技)が行われる(矢印a参照)。第一大当たり判定において大当たりであると判定された場合、50%の割合で「大当たりA」の大当たり種別が、50%の割合で「大当たりB」の大当たり種別が、それぞれ決定される。「大当たりB」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技終了後に非時短状態が設定される(矢印b参照)。「大当たりA」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技終了後に時短状態が設定される(矢印c参照)。
矢印cに示すように、非時短状態から時短状態に移行したとする。時短状態では、非時短状態よりも第二始動口13に遊技球が入賞しやすい。このため、遊技者は、ゲート10に遊技球を通過させて、普通当たり判定において当たりであると判定され、第二始動口13に遊技球を入賞させて、第二大当たり判定において大当たりまたは小当たりであると判定されるように、右打ちによって遊技を進行する。
第二大当たり判定において小当たりであると判定された場合、第二大入賞口17の開閉部材171が最大1.5秒間開放状態にされる小当たり遊技が実行される(矢印d参照)。第二大当たり判定において小当たりであると判定された場合、65%の割合で「小当たりA」の小当たり種別が、35%の割合で「小当たりB」の小当たり種別が、それぞれ決定される。
小当たり遊技中に第二大入賞口17に入賞した遊技球が特定領域172を通過すると、小当り遊技に引きつづいて、2Rから14Rまで第一大入賞口16の開閉部材161が最大28.0秒間開放状態にされる大当り遊技(2種遊技)が実行される(矢印e参照)。「小当たりA」の小当たり種別に基づく大当り遊技が実行された場合には、大当たり遊技終了後に時短状態が設定される。「小当たりB」の小当たり種別に基づく大当り遊技が実行された場合には、大当たり遊技終了後に非時短状態が設定される。すなわち、小当りであると判定されたことに起因して大当り遊技が実行された場合、65%の割合で時短状態が維持され(矢印f参照)、35%の割合で非時短状態が設定される(矢印g参照)。
なお、時短状態において小当りであると判定されたが、小当たり遊技中に第二大入賞口17に入賞した遊技球が特定領域172を通過しなかった場合には、小当り遊技に引きつづいて大当り遊技が実行されない。この場合、時短状態が維持される(矢印h参照)。また、時短状態において、大当たり遊技の終了後に行われた判定回数が100回に達した場合には、時短状態は終了し、遊技状態は非時短状態に移行する(矢印i参照)。
また、第二大当たり判定において大当たりであると判定された場合、1Rから7Rまで第一大入賞口16の開閉部材161が最大28.0秒間開放状態にされる大当り遊技(1種遊技)が行われる(矢印j参照)。第二大当たり判定において大当たりであると判定された場合、65%の割合で「大当たりA」の大当たり種別が、35%の割合で「大当たりB」の大当たり種別が、それぞれ決定される。「大当たりA」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技終了後に時短状態が設定される(矢印k参照)。「大当たりB」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技終了後に非時短状態が設定される(矢印l参照)。
このように、非時短状態では、大当たりと判定されることに起因して行われる1種遊技において、遊技者は遊技利益を得ることができる。遊技利益とは、例えば遊技者が獲得する賞球である。一方、時短状態では、大当たりと判定されることに起因して行われる1種遊技に加え、小当たりと判定されることに起因して行われる小当たり遊技、および小当たり遊技中に特定領域172を遊技球が通過したことに起因して行われる2種遊技において、遊技者は遊技利益を得ることができる。よって、時短状態の方が非時短状態よりも遊技者にとって有利である。
さらに、小当たりAに基づいて小当たり遊技が行われた場合、小当たり遊技中に特定領域172を遊技球が通過し、2種遊技が行われると、この2種遊技の後には時短状態が維持される。一方、小当たりBに基づいて小当たり遊技が行われた場合、小当たり遊技中に特定領域172を遊技球が通過し、2種遊技が行われると、この2種遊技の後には非時短状態に移行する。上述したように、時短状態の方が非時短状態よりも遊技者にとって有利なので、小当たりAの方が小当たりBよりも遊技者にとって有利である。
図8から図16を参照して、パチンコ機1の主制御基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている主制御プログラムに従って行われる。主制御基板41のCPU51は、パチンコ機1の電源スイッチ423が操作されてパチンコ機1の電源がOFF状態からON状態に切り替わった場合(パチンコ機1の電源投入時)に、主制御プログラムの初期処理(図8参照)を実行する。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
図8に示すように、初期処理が開始されると、設定キースイッチ411がON状態であるかが判断される(S11)。すなわち、パチンコ機1の電源投入時における、設定キースイッチ411の操作状況が判断される。設定キースイッチ411がOFF状態である場合(S11:NO)、RAMクリアスイッチ412がON状態であるかが判断される(S12)。すなわち、設定キースイッチ411がOFF状態でパチンコ機1の電源が投入された時の、RAMクリアスイッチ412の操作状況が判断される。
RAMクリアスイッチ412がON状態であると判断された場合(S12:YES)、RAM52の使用領域がクリアされ、所定の初期値がRAM52に記憶される等の、RAM52の初期設定(RAMクリア処理)が行われ(S13)、処理はS41に移行する。このように、パチンコ機1の電源投入時に、設定キースイッチ411がOFF状態であり、RAMクリアスイッチ412ON状態の場合には、RAMクリア処理が行われる。
RAMクリアスイッチ412がOFF状態であると判断された場合(S12:NO)RAMクリア処理が行われることなく、処理はS41に移行する。このように、パチンコ機1の電源投入時に、設定キースイッチ411およびRAMクリアスイッチ412がともにOFF状態の場合には、パチンコ機1は電源遮断時の状態で復電する。
設定キースイッチ411がON状態である場合(S11:YES)、RAMクリアスイッチ412がON状態であるかが判断される(S14)。すなわち、設定キースイッチ411がON状態でパチンコ機1の電源が投入された時の、RAMクリアスイッチ412の操作状況が判断される。RAMクリアスイッチ412がOFF状態である場合(S14:NO)、後述する設定確認処理(図9参照)が行われる(S15)。この場合、パチンコ機1は、設定変更が不可能であり、且つ設定確認が可能な設定確認状態となる(図11参照)。その後、処理はS41へ移行する。一方、RAMクリアスイッチ412がON状態である場合(S14:YES)、RAM52の初期設定(RAMクリア処理)が行われる(S17)。次いで、後述する設定変更処理(図10参照)が行われる(S18)。この場合、パチンコ機1は、設定変更が可能な設定変更状態となる(図12参照)。その後、処理はS41へ移行する。
図9および図11を参照して、設定確認処理(S15、図8参照)の詳細について説明する。まず、設定確認状態の開始を示す設定確認開始コマンドが、サブ制御基板58に送信される(S21)。次いで、RAM52が参照され、実設定値が設定値表示部25に表示される(S22)。実設定値は、ROM53に記憶されている複数の設定値(設定1〜設定6、図5参照)のうち、その時点でRAM52に記憶されている設定値である。すなわち、実設定値は、現在設定されている設定値である。パチンコ機1は、設定確認状態において、実設定値を設定値表示部25に表示させることで、実設定値を作業者に確認させることができる。
設定確認状態の終了は、設定キースイッチ411がOFF状態にされることで行われる。設定キースイッチ411がOFF状態にされているかが判断される(S23)。設定キースイッチ411がON状態のままである場合(S23:NO)、設定キースイッチ411がOFF状態になるまでS23の判断が繰り返される。設定キースイッチ411がOFF状態にされている場合(S23:YES)、設定確認状態が終了される。すなわち、設定値表示部25への実設定値の表示が終了する。この場合、設定確認状態の終了を示す設定確認終了コマンドが、サブ制御基板58に送信される(S24)。処理は初期処理(図8参照)に戻る。このように、所定の操作を伴ってパチンコ機1の電源が投入された場合(本実施形態では、パチンコ機1の電源投入時に、設定キースイッチ411がON状態であり、RAMクリアスイッチ412がOFF状態である場合)、設定確認が行われる。
図10および図12を参照して、設定変更処理(S18、図8参照)について説明する。まず、設定変更状態の開始を示す設定変更開始コマンドが、サブ制御基板58に送信される(S31)。次いで、RAM52が参照され、実設定値が設定値表示部25に表示される(S32)。本実施形態のパチンコ機1において、RAM52の初期設定が行われると、RAM52には実設定値として「設定1」が記憶される。このため、RAM52の初期設定が行われた直後の実設定値は「設定1」とされる。したがって、RAM52の初期設定が行われた直後には、実設定値として「設定1」が設定値表示部25に表示される。
次いで、RAMクリアスイッチ412が操作されたかが判断される(S33)。RAMクリアスイッチ412が操作されたと判断された場合(S33:YES)、RAM52において、実設定値に「1」が加算されて更新される(S34)。これにより、設定変更が行われる。なお、実設定値が「設定6」の状態でRAMクリアスイッチ412が操作されて、実設定値に「1」が加算された場合には、更新後の実設定値は「設定1」となる。処理はS32に戻り、S34で更新された実設定値が設定値表示部25に表示される。
設定変更状態の終了は、設定キースイッチ411がOFF状態にされることで行われる。所定期間内にRAMクリアスイッチ412が操作されなかったと判断された場合(S33:NO)、設定キースイッチ411がOFF状態にされているかが判断される(S35)。設定キースイッチ411がON状態である場合(S35:NO)、処理はS33の判断へ戻る。その後、RAMクリアスイッチ412が操作されなくなり、設定キースイッチ411がOFF状態にされるまで、S32〜S35の処理が繰り返して行われることで、設定変更が行われる。
設定キースイッチ411がOFF状態である場合(S35:YES)、設定変更状態が終了される。すなわち、遊技で使用される実設定値が、現在RAM52に記憶されている設定値に確定する。この場合、設定変更状態の終了を示す設定変更終了コマンドが、サブ制御基板58に送信される(S36)。処理は初期処理(図8参照)へ戻る。このように、所定の操作を伴ってパチンコ機1の電源が投入された場合(本実施形態では、パチンコ機1の電源投入時に、設定キースイッチ411およびRAMクリアスイッチ412がともにON状態の場合)、RAMクリア処理および設定変更が行われる。
図8の説明に戻る。RAMクリア処理、設定確認処理、設定変更処理等の後、可動片174の初期動作が行われる(S41)。初期動作は、遊技の進行が開始される前に、可動体(本実施形態では可動片174)が正常に動作するかを予め確認するための動作である。具体的には、初期動作が実行されると、可動片ソレノイド72が駆動されることで、可動片174が閉鎖状態に変位し、可動片ソレノイド72の駆動が終了されることで、可動片174が開放状態に変位する。次いで、可動片174の初期動作の結果が正常であったかが判断される(S42)。この判断は、可動片動作センサ73(図3参照)による検出結果に基づいて行われる。具体的には、可動片ソレノイド72が駆動された場合に可動片174が閉塞状態に変位したことが可動片動作センサ73によって検出され、且つ可動片ソレノイド72の駆動が終了された場合に可動片174が開放状態に変位したことが可動片動作センサ73によって検出された場合、可動片174の初期動作の結果が正常であったと判断される。いずれか一方でも検出されなかった場合には、可動片174の初期動作の結果が正常であったとは判断されない。
可動片174の初期動作の結果が正常でない場合(S42:NO)、正常になるまで可動片174の初期動作(S41)が繰り返される。したがって、可動片174の初期動作の結果が正常になるまでは、パチンコ機1での遊技の進行が開始されない。可動片174の初期動作の結果が正常でない場合には、表示画面28、スピーカ48、電飾部材35等により、エラー報知等が行われてもよい。可動片174の初期動作の結果が正常の場合(S42:YES)、実設定値を示す実設定値通知コマンドが、サブ制御基板58に送信され(S43)、初期処理が終了する。これにより、パチンコ機1での遊技の進行の開始が許可され、以下説明するメイン処理が開始される。
主制御基板41のCPU51は、初期処理(図8参照)が終了された場合に、主制御プログラムのメイン処理(図13参照)を実行する。メイン処理は、割込信号発生回路57(図3参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。これにより、パチンコ機1での遊技の進行が開始される。
図13に示すように、メイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S50)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、メイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S51)。スイッチ読込処理では、ゲート10、第一始動口12、第二始動口13、第一大入賞口16、第二大入賞口17、特定領域172、非特定領域173、その他入賞口に設けられた各スイッチ(図3参照)の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S52)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が加算され、且つ、特別図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである特別図柄変動時間カウンタの値が減算される。
次いで、特別電動役物処理が行われる(S53)。特別電動役物処理では、大当たり遊技および小当たり遊技の動作を制御するための処理が行われる。大当たり遊技の動作とは、主に第一大入賞口16の開閉部材161の開閉動作である。小当たり遊技の動作とは、主に第二大入賞口17の開閉部材171の開閉動作および可動片174の動作である。また、特別電動役物処理では、大当たり遊技終了後に生起される遊技状態に関する処理が行われる。具体的には、大当たり種別が大当たりAである場合、または小当たり種別が小当たりAである場合には、大当たり遊技終了後に、後述の時短フラグに「1」が記憶されて、「ON」となる。これにより、時短状態が生起される。また、大当たり遊技の終了後には、後述の大当たり遊技状態フラグに「0」が記憶されて「OFF」となる。これにより、大当たり遊技が終了する。
次いで、特別図柄処理が行われる(S54)。詳細は後述するが、特別図柄処理では、大当たり判定、変動パターンの決定、特別図柄の決定および遊技状態の移行処理等が行われる(図14から図16参照)。
次いで、普通電動役物処理が行われる(S55)。普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に普通当たり遊技の動作を制御するための処理が行われる。普通当たり遊技の動作とは、主に第二始動口13の開閉部材131の開閉動作である。先述したように、時短状態が生起されていれば、非時短状態中よりも長く、第二始動口13が開放される。なお、後述の時短フラグが「ON」となっていれば、時短状態中であると判断される。
次いで、普通図柄処理が行われる(S56)。普通図柄処理では、ゲートスイッチ75が遊技球を検出することを契機として、普通当たり乱数が取得される。取得された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するためのコマンドの記憶等の処理が行われる。前述したように、普通当たり判定は、時短状態が生起されているか否かに応じて、それぞれの確率で判定される。また、時短状態中の普通図柄の変動時間は、非時短状態中の普通図柄の変動時間よりも短くなる。
次いで、払出処理(S57)、エラーチェック(S58)および情報出力処理(S59)が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28およびスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、遊技場管理用コンピュータ(図示略)に各種の情報が出力される。
図14から図16を参照して、特別図柄処理(S54、図13参照)の詳細について説明する。まず、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には、大当たり遊技状態フラグ、小当たり遊技状態フラグ、特別図柄表示状態フラグ、時短フラグ等が記憶されている。
大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中であるかを示すフラグであり、大当たり遊技状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技状態中でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。なお、大当たり遊技状態フラグが「ON」であることは、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動している状態であることを示す。小当たり遊技状態フラグは、小当たり遊技中であるかを示すフラグであり、小当たり遊技状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、小当たり遊技状態中でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。
特別図柄表示状態フラグは、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれか一方が変動している場合(変動中)に「1」、いずれか一方が停止表示されている場合(停止表示中)に「2」、いずれも変動中でも停止表示中でもない場合に「0」が記憶される。時短フラグは、時短状態中であるかを示すフラグであり、時短状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、非時短状態中に「0」が記憶されて「OFF」となる。
図14に示すように、特別図柄処理が開始されると、第一始動口12に遊技球が入賞しているかが判断される(S61)。第一始動口スイッチ61が遊技球の入賞を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S51、図13参照)において、第一始動口スイッチ61に対応する第一始動口フラグが「ON」となる。第一始動口フラグが「ON」でない場合には、第一始動口12に遊技球が入賞していないと判断されて(S61:NO)、処理はS65の判断へ移行する。
第一始動口フラグが「ON」となっており、第一始動口12に遊技球が入賞していれば(S61:YES)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「4」であるかが判断される(S62)。第一保留球数が「4」であれば(S62:YES)、記憶可能な保留球の数が上限に達しているため、処理はS65の判断へ移行する。第一保留球数が「4」でない場合(S62:NO)、RAM52に記憶されている第一保留球数に「1」が加算される(S63)。次いで、第一乱数が取得され、第一大当たり関係情報記憶エリア(図4参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S64)。具体的には、第一大当たり乱数欄には第一大当たり判定カウンタの値が、第一特別図柄決定乱数欄には第一特別図柄決定カウンタの値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値が、それぞれRAM52に記憶される。その後、処理はS65の判断へ移行する。
次いで、第二始動口13に遊技球が入賞しているかが判断される(S65)。第二始動口スイッチ62が遊技球の入賞を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S51、図13参照)において、第二始動口スイッチ62に対応する第二始動口フラグが「ON」となる。第二始動口フラグが「ON」でない場合には、第二始動口13に遊技球が入賞していないと判断されて(S65:NO)、処理はS71(図15参照)の判断へ移行する。第二始動口フラグが「ON」となっており、第二始動口13に遊技球が入賞していれば(S65:YES)、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに乱数が記憶されているかが判断される(S66)。第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数が既に記憶されていれば(S66:YES)、処理はS71の判断へ移行する。第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数がまだ記憶されていない場合(S66:NO)、第二乱数が取得され、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに記憶される(S67)。
次いで、図15に示すように、大当たり遊技状態であるかが判断される(S71)。大当たり遊技状態フラグが「ON」である場合、大当たり遊技状態中であると判断されて(S71:YES)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合、大当たり遊技状態中でないと判断されて(S71:NO)、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが変動中であるかが判断される(S72)。特別図柄表示状態フラグが「1」でない場合には、いずれも変動中でないと判断されて(S72:NO)、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが停止状態中であるかが判断される(S73)。特別図柄表示状態フラグが「2」でない場合は、いずれも停止表示中でないと判断されて(S73:NO)、処理はS81(図16参照)へ移行し、大当たり判定等の処理が行われる。
本実施形態では、大当たり判定において、第二大当たり判定が第一大当り判定よりも優先して行われる。図16に示すように、まず、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数が記憶されているかが判断される(S81)。第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数が記憶されている場合には(S81:YES)、第二大当り判定が行われる(S82)。第二大当たり判定は、第二大当たり判定テーブル(図5参照)が参照されて行われる。まず、CPU51は、RAM52を参照することで、実設定値を特定する。CPU51は、判定エリア(図4参照)に記憶されている第二大当たり乱数の乱数値を、第二大当たり判定テーブルのうち実設定値に応じて「大当たり」、「小当たり」、および「はずれ」に割り当てられた乱数値と比較する。これにより、判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数が、「大当たり」、「小当たり」、および「はずれ」のいずれであるかを判定する第二大当たり判定が行われる。
次いで、確定表示される第二特別図柄が決定される(S83)。第二大当たり判定の結果が大当たりの場合、大当たりであることを示す第二特別図柄が決定される。第二大当たり判定の結果が小当たりの場合、小当たりであることを示す第二特別図柄が決定される。より詳細には、特別図柄決定テーブル(図6参照)が参照されて、判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数と同時に取得された第二特別図柄決定乱数の値に対応する第二特別図柄が決定される。次いで、処理はS91へ移行する。
一方、S81の判断において、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアに第二乱数が記憶されていない場合には(S81:NO)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」以上であるかが判断される(S84)。第一保留球数が「1」以上である場合には(S84:YES)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」減算される(S85)。次いで、第一大当たり関係情報記憶エリア(図4参照)において最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている第一乱数が、判定エリアにシフトされる(S86)。
次いで、第一大当たり判定が行われる(S87)。第一大当たり判定は、第一大当たり判定テーブル(図5参照)が参照されて行われる。まず、CPU51は、RAM52を参照することで、実設定値を特定する。CPU51は、S86でシフトされて判定エリア(図4参照)に記憶されている第一大当たり乱数の乱数値を、第一大当たり判定テーブルのうち実設定値に応じて「大当たり」および「はずれ」に割り当てられた乱数値と比較する。これにより、判定エリアに記憶されている第一大当たり乱数が、「大当たり」および「はずれ」のいずれであるかを判定する第一大当たり判定が行われる。
次いで、確定表示される第一特別図柄が決定される(S88)。詳細には、第一大当たり判定の結果が大当たりの場合、大当たりであることを示す第一特別図柄が決定される。第一大当たり判定の結果がはずれの場合、はずれであることを示す第一特別図柄が決定される。より詳細には、特別図柄決定テーブル(図6参照)が参照されて、S86でシフトされた判定エリアに記憶されている大当たり乱数と同時に取得された第一特別図柄決定乱数の値に対応する第一特別図柄が決定される。次いで、処理はS91へ移行する。
次いで、変動パターンが決定される(S91)。ROM53には、変動パターン決定テーブル(図示略)が記憶されている。変動パターン決定テーブルには、大当たり判定の種別(第一大当たり判定または第二大当たり判定)、大当たり判定時の遊技状態(本実施形態では非時短状態または時短状態)、および大当たり判定の結果(大当たりまたははずれ)に応じて、複数種類の変動パターンが割り当てられている。各変動パターンには、変動パターン決定乱数の値が対応付けられている。変動パターン決定テーブルのうち、大当たり判定が第一大当たり判定および第二大当たり判定のいずれであるか、大当たり判定時の遊技状態(非時短状態または時短状態)および大当たり判定の結果(大当たり、小当たりまたははずれ)に応じたテーブルが参照されて、大当たり乱数とともに取得されている変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが決定される。
変動パターンが決定されると、決定された変動パターンを指定するための変動パターン指定コマンドがRAM52に記憶される(S92)。変動パターン指定コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S50、図13参照)において、中継基板47およびサブ制御基板58に送信され、第一特別図柄または第二特別図柄、および表示画面28における演出図柄の変動開始を指示する。決定された変動パターンに応じて定められている第一特別図柄または第二特別図柄の変動時間が、特別図柄変動時間カウンタにセットされる(S93)。次いで、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが変動中であることを示す「1」が特別図柄表示状態フラグに記憶される(S94)。処理はメイン処理へ戻る。
また、図15に示すS72の判断において、特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されている場合には、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが変動中であると判断され(S72:YES)、変動時間が経過したかが判断される(S101)。S93(図16参照)の処理においてセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「0」となっている場合には、変動時間が経過したと判断され(S101:YES)、RAM52に特別図柄停止コマンドが記憶される(S102)。このコマンドは、コマンド出力処理(S50、図13参照)によって中継基板47およびサブ制御基板58に送信され、第一特別図柄または第二特別図柄、および表示画面28における演出図柄の変動停止を指示する。次いで、所定の特別図柄停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタに記憶される(S103)。第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが停止表示中であることを示す「2」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S104)、処理はメイン処理へ戻る。一方、S101の判断において、変動時間がまだ経過していないと判断された場合には(S101:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
また、S73の判断において、特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されている場合(S73:YES)、S103においてセットされた特別図柄停止時間カウンタの値によって、停止表示時間が経過したかが判断される(S105)。特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には、停止表示時間がまだ経過していないと判断され(S105:NO)、処理はメイン処理へ戻る。停止表示時間が経過した場合には(S105:YES)、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれもが変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が、特別図柄表示状態フラグに記憶される(S106)。
次いで、遊技状態移行処理が行われる(S107)。遊技状態移行処理では、大当り判定によって大当たりであると判定されている場合には、遊技を大当たり遊技状態に移行させる処理が行われる。具体的には、大当たり遊技状態フラグが「ON」となる。時短フラグが「ON」となっていれば、「OFF」となる。大当たり種別に対応するラウンド数が、RAM52にセットされる。また、大当り判定によって小当たりであると判定されている場合には、遊技を小当たり遊技に移行させる処理が行われる。具体的には、小当たり遊技状態フラグが「ON」となる。小当たり種別に対応するラウンド数が、RAM52にセットされる。また、大当たり遊技終了後からの判定回数が計数される。時短状態が生起されている場合には、計数された判定回数が時短回数に達すると、遊技状態を時短状態から非時短状態に移行させる処理が行われる。具体的には、時短フラグが「OFF」となる。その後、処理はメイン処理へ戻る。
次いで、図11、図12、および図17を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理では、主制御基板41から送信されるコマンドに従って、表示画面28、スピーカ48、電飾部材35等による演出を制御する処理が行われる。サブ制御基板処理は、ROM583に記憶されているプログラムに従って、CPU581によって実行される。
図17に示すように、サブ制御基板処理が開始されると、主制御基板41から設定確認開始コマンドを受信したかが判断される(S201)。設定確認開始コマンドを受信していない場合(S201:NO)、処理はS202の判断へ移行する。図11および図17に示すように、設定確認開始コマンドを受信した場合(S201:YES)、設定確認状態中であることを示す設定確認中報知の実行が開始される(S202)。設定確認中報知は、表示画面28、スピーカ48、電飾部材35等の報知手段によって実行される。例えば、設定確認状態中である旨が表示画面28に表示され、設定確認状態中である旨の音声がスピーカ48から出力され、設定確認状態中である旨を示す特定の態様で電飾部材35が発光する。作業者は、設定確認中報知によって、現在設定確認状態中であることを把握できる。その後、処理はS203の判断へ移行する。
次いで、主制御基板41から設定確認終了コマンドを受信したかが判断される(S203)。設定確認終了コマンドを受信していない場合(S203:NO)、処理はS205の判断へ移行する。設定確認終了コマンドを受信した場合(S203:YES)、実行中の設定確認中報知が終了され(S204)、処理はS205の判断へ移行する。これにより、作業者は、設定確認状態が終了したことを把握できる。このように、本実施形態では、設定確認終了コマンドが実設定値コマンドとは別で設けられているので、パチンコ機1は、実設定値コマンドの受信を待つことなく、設定確認状態の終了のタイミングで設定確認中報知を終了できる。すなわち、パチンコ機1は、設定確認状態の終了後に行われる初期動作の確認中において、設定確認状態でないにも関わらず、設定確認中報知を実行することがない。よって、パチンコ機1は、設定確認状態であることを適切に報知できる。
次いで、主制御基板41から設定変更開始コマンドを受信したかが判断される(S205)。設定変更開始コマンドを受信していない場合(S205:NO)、処理はS207の判断へ移行する。図12および図17に示すように、設定変更開始コマンドを受信した場合(S205:YES)、設定変更状態中であることを示す設定変更中報知の実行が開始される(S206)。設定変更中報知は、表示画面28、スピーカ48、電飾部材35等の報知手段によって、設定確認中報知とは異なる態様で実行される。例えば、設定変更状態中である旨が表示画面28に表示され、設定変更状態中である旨の音声がスピーカ48から出力され、設定変更状態中である旨を示す特定の態様で電飾部材35が発光する。作業者は、設定変更中報知によって、現在設定変更状態中であることを把握できる。その後、処理はS207の判断へ移行する。
次いで、主制御基板41から設定変更終了コマンドを受信したかが判断される(S207)。設定変更終了コマンドを受信していない場合(S207:NO)、処理はS209の判断へ移行する。設定変更終了コマンドを受信した場合(S207:YES)、実行中の設定変更中報知が終了され(S208)、処理はS209の判断へ移行する。これにより、作業者は、設定変更状態が終了したことを把握できる。このように、本実施形態では、設定変更終了コマンドが実設定値コマンドとは別で設けられているので、パチンコ機1は、実設定値コマンドの受信を待つことなく、設定変更状態の終了のタイミングで設定変更中報知を終了できる。すなわち、パチンコ機1は、設定変更状態の終了後に行われる初期動作の確認中において、設定変更状態でないにも関わらず、設定変更中報知を実行することがない。よって、パチンコ機1は、設定変更状態であることを適切に報知できる。
次いで、主制御基板41から実設定値コマンドを受信したかが判断される(S209)。実設定値コマンドを受信していない場合(S209:NO)、処理はS211の判断へ移行する。実設定値コマンドを受信した場合(S209:YES)、実設定値コマンドが示す実設定値がRAM582に記憶される(S210)。これにより、サブ制御基板58は、パチンコ機1の遊技の進行が開始されると、RAM582に記憶された実設定値に基づいて演出を制御できる。その後、処理はS211の判断へ移行する。
図17に示すように、次いで、主制御基板41からその他のコマンドを受信したかが判断される(S211)。その他のコマンドは、変動パターン指定コマンド、特別図柄停止コマンド等である。これらのコマンドを受信していない場合(S211:NO)、処理はS201の判断へ戻る。これらのコマンドを受信した場合(S211:YES)、そのコマンドに応じた処理が行われる(S212)。例えば変動パターン指定コマンドを受信した場合、変動パターン指定コマンドによって変動パターンが指定される。指定された変動パターンに基づく報知演出の内容が、記憶された実設定値に応じて決定される。決定された内容に応じた報知演出の実行が制御される。特別図柄停止コマンドを受信した場合、変動していた演出図柄が確定表示され、実行中の報知演出が終了する。その後、処理はS201の判断へ戻る。
以上説明したように、設定確認状態が開始されると、主制御基板41からサブ制御基板58に設定確認開始コマンドが送信され、設定確認中報知が実行される。設定確認状態が終了されると、主制御基板41からサブ制御基板58に設定確認終了コマンドが送信され、設定確認中報知が終了される。すなわち、設定確認中報知は、設定確認状態中の間、実行される。このため、パチンコ機1は、設定確認状態中であることを、設定確認中報知によって適切に報知できる。
また、パチンコ機1は、設定確認中報知を終了するタイミングが、実設定値を通知するタイミングと異なる場合から同じタイミングになるように設計変更される場合がある。パチンコ機1では、実設定値が、設定確認終了コマンドとは別の実設定値コマンドによってサブ制御基板58に通知される。このため、パチンコ機1は、例えば設定確認中報知を終了するタイミングが、実設定値を通知するタイミングと異なる場合から同じタイミングになるように設計変更された場合であっても、コマンドの数を変更することなく、設定確認終了コマンドを送信するタイミングを変更するだけで対応できる。よって、パチンコ機1は、設定確認状態であることを適切に報知でき、且つ設計変更にも容易に対応できる。
また、パチンコ機1は、実設定値がサブ制御基板58に通知された状態で遊技の進行を開始できる。パチンコ機1では、設定確認状態が終了してから遊技の進行が開始されるまでの間に時間がかかる。仮に設定確認状態の終了後すぐに実設定値コマンドが送信され、実設定値がサブ制御基板58に通知されると、遊技の進行が開始されるまでの間にサブ制御基板58において、通知された実設定値に異常が生じる可能性がある。一方、パチンコ機1では、設定確認状態が終了した後、遊技の進行が開始される場合に実設定値コマンドが送信され、実設定値がサブ制御基板58に通知される。このため、パチンコ機1は、サブ制御基板58において、遊技の進行が開始される際に、サブ制御基板58において、実設定に異常が生じている可能性を低減できる。
さらに、可動片174の初期動作が行われるので、パチンコ機1は正常な状態で遊技の進行を開始できる。また、初期動作が行われると、設定確認状態が終了するタイミングと遊技の進行が開始されるタイミングにずれが生じる。このような場合でも、設定確認中報知は、設定確認状態中の間、実行される。すなわち、設定確認状態が終了してから遊技の進行が開始されるまでの間(すなわち、初期動作の実行中)には、設定確認中報知は行われない。このため、パチンコ機1は、設定確認状態中であることを、設定確認中報知によって適切に報知できる。
なお、上記実施形態において、主制御基板41が、本発明の「第一制御手段」に相当する。サブ制御基板58が、本発明の「第二制御手段」に相当する。主制御基板41のROM53が、本発明の「第一記憶手段」に相当する。図8のS13、S17の処理で実設定値として設定1を設定し、図10のS34の処理で実設定値を更新して設定する主制御基板41のCPU51が、本発明の「設定手段」に相当する。設定値表示部25が、本発明の「表示装置」に相当する。図9のS22の処理を実行する主制御基板41のCPU51が、本発明の「表示制御手段」に相当する。設定確認開始コマンドが、本発明の「第一コマンド」に相当する。図9のS21の処理を実行する主制御基板41のCPU51が、本発明の「第一送信手段」に相当する。設定確認終了コマンドが、本発明の「第二コマンド」に相当する。図9のS24の処理を実行する主制御基板41のCPU51が、本発明の「第二送信手段」に相当する。実設定値コマンドが、本発明の「第三コマンド」に相当する。図8のS43の処理を実行する主制御基板41のCPU51が、本発明の「第三送信手段」に相当する。設定確認中報知が、本発明の「特定報知」に相当する。図17のS202の処理を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「報知開始手段」に相当する。図17のS204の処理を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「報知終了手段」に相当する。サブ制御基板58のRAM582が、本発明の「第二記憶手段」に相当する。図13のメイン処理の実行を開始する主制御基板41のCPU51が、本発明の「遊技開始手段」に相当する。可動片174が、本発明の「可動体」に相当する。図8のS41の処理を実行する主制御基板41のCPU51が、本発明の「初期動作実行手段」に相当する。
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。例えばパチンコ機1の遊技仕様は上記実施形態に限定されない。具体的には、上記実施形態のパチンコ機1は、いわゆる1種2種混合機であるが、本発明は、1種遊技および2種遊技のうち2種遊技のみを備えたいわゆる羽根物タイプの遊技機や、1種遊技のみを備えたいわゆる1種タイプの遊技機、1回の普通当たり遊技を契機として複数回の普通当たり遊技が連動して行われるいわゆる一般電役タイプの遊技機等にも、適用できる。また、上記実施形態の設定値は、大当たり確率を複数段階で示すが、小当たり確率、普通当たり確率等、またはこれらの組み合わせを、複数段階で示してもよい。
上記実施形態のパチンコ機1において、主制御基板41のCPU51は、可動片174の初期動作を実行するが、第一大入賞口16の開閉部材161、第二大入賞口17の開閉部材171等の初期動作を実行してもよい。また、主制御基板41のCPU51は、初期動作を実行しなくてもよい。この場合、パチンコ機1は、パチンコ機1の電源が投入されてから遊技の進行が開始されるまでの時間を短くすることができる。また、初期動作を実行しない場合には、パチンコ機1は、設定変更状態の終了後または設定確認状態の終了後、すぐに遊技の進行を開始してもよい。この場合、主制御基板41のCPU51は、設定変更終了コマンドまたは設定確認終了コマンドと、実設定値コマンドとを、同じタイミングでサブ制御基板58に送信してもよい。このようなパチンコ機1は、設定変更中報知を終了するタイミングが、実設定値を通知するタイミングと同じ場合から異なるタイミングになるように設計変更される場合がある。パチンコ機1では、実設定値が、設定変更終了コマンドとは別の実設定値コマンドによってサブ制御基板58に通知される。このため、パチンコ機1は、例えば設定変更中報知を終了するタイミングが、実設定値を通知するタイミングと同じ場合から異なるタイミングになるように設計変更された場合であっても、コマンドの数を変更することなく、設定変更終了コマンドを送信するタイミングを変更するだけで対応できる。よって、パチンコ機1は、設定変更状態であることを適切に報知でき、且つ設計変更にも容易に対応できる。
また、上記実施形態では、パチンコ機1の電源投入時に、設定キースイッチ411の操作状況、およびRAMクリアスイッチ412の操作状況のいずれにもかかわらず、可動片174の初期動作が実行される。これに対し、所定の操作を伴ってパチンコ機1の電源が投入された時のみ、可動片174の初期動作が実行されてもよい。具体的には、RAMクリアスイッチ412がON状態でパチンコ機1の電源が投入された時のみ、可動片174の初期動作が実行されてもよい。さらに、パチンコ機1は、可動片174の初期動作を実行するための初期動作スイッチを、設定キースイッチ411およびRAMクリアスイッチ412とは別で備え、初期動作スイッチが操作された場合、初期動作スイッチが操作された状態でパチンコ機1の電源が投入された場合等に、可動片174の初期動作が実行されてもよい。また、RAMクリア、設定確認、および設定変更の契機となる操作も、上記実施形態に限定されない。例えば、パチンコ機1の電源が投入されている状態で、設定キースイッチ411がOFF状態からON状態とされた場合、設定確認状態となり、設定確認処理が行われてもよい。
上記実施形態では、可動片174の初期動作の結果が正常となり、遊技の進行が開始される場合に、実設定値コマンドが主制御基板41からサブ制御基板58に送信される。これに対し、可動片174の初期動作が実行される場合であっても、主制御基板41のCPU51は、設定変更状態または設定確認状態が終了した場合に、設定変更終了コマンドまたは設定確認終了コマンドと、実設定値コマンドとを、同じタイミングでサブ制御基板58に送信してもよい。
上記実施形態では、サブ制御基板58のCPU581は、実設定値に応じて報知演出を実行するが、他の目的のために実設定値を利用してもよい。例えば、サブ制御基板58のCPU581は、報知演出が実行されていない状態(いわゆるデモ画面)において、実設定値に応じて演出を行ってもよい。また、サブ制御基板58のCPU581は、大当たり遊技中における大当たり演出を、実設定値に応じて実行してもよい。
また、設定変更中報知および設定確認中報知の実行態様は、上記実施形態に限定されず、表示画面28、スピーカ48、電飾部材35のいずれかのみで行われてもよいし、他の報知手段によって行われてもよい。上記実施形態では、設定変更中報知および設定確認中報知は、互いに異なる態様で実行されるが、同じ態様で実行されてもよい。また、上記実施形態では、設定変更開始コマンドと設定確認開始コマンドとは、互いに別のコマンドであり、設定変更終了コマンドと設定確認終了コマンドも、互いに別のコマンドである。これに対し、設定変更終了コマンドと設定確認終了コマンドは、共通の1つのコマンドであってもよい。すなわち、このコマンドは、設定変更状態および設定確認状態のいずれかが終了されたことを示してもよい。さらに、設定変更開始コマンドと設定確認開始コマンドも、共通の1つのコマンドであってもよい。すなわち、このコマンドは、設定変更状態および設定確認状態のいずれかが開始されたことを示してもよい。
さらには、特許請求の範囲、明細書、および図面に記載される全ての要素は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素に付けた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したに過ぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「第一記憶手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、特許請求の範囲等において特定していない限り、いずれも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、敢えて明細書等において全てのパターンを記載しなくてもいずれのパターンも想定範囲内であることから本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1 パチンコ機
41 主制御基板
51 CPU
52 RAM
53 ROM
58 サブ制御基板
174 可動片
581 CPU
582 RAM
583 ROM

Claims (3)

  1. 遊技の進行を制御する第一制御手段と、
    前記第一制御手段からの制御コマンドに基づいた制御を行う第二制御手段と
    を備えた遊技機において、
    前記第一制御手段は、
    遊技者にとっての有利度が異なる複数段階の設定値を記憶する第一記憶手段と、
    前記第一記憶手段に記憶された前記複数段階の設定値のうちいずれかを設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定されている前記設定値である実設定値を変更不可能であり、且つ前記実設定値を確認可能な設定確認状態において、前記実設定値を表示装置に表示する表示制御手段と、
    前記設定確認状態が開始された場合、前記設定確認状態の開始を示す前記制御コマンドである第一コマンドを前記第二制御手段に送信する第一送信手段と、
    前記設定確認状態が終了された場合、前記設定確認状態の終了を示す前記制御コマンドである第二コマンドを前記第二制御手段に送信する第二送信手段と、
    少なくとも前記設定確認状態でないことを条件として、前記実設定値を示す前記制御コマンドである第三コマンドを、前記第二制御手段に送信する第三送信手段と
    を備え、
    前記第二制御手段は、
    前記第一送信手段によって送信された前記第一コマンドを受信した場合に、特定報知の実行を開始する報知開始手段と、
    前記第二送信手段によって送信された前記第二コマンドを受信した場合に、前記報知開始手段によって開始された前記特定報知を終了する報知終了手段と、
    前記第三送信手段によって送信された前記第三コマンドを受信した場合に、前記第三コマンドが示す前記実設定値を記憶する第二記憶手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第一制御手段は、少なくとも前記設定確認状態でないことを条件として、前記遊技の進行を開始する遊技開始手段を備え、
    前記第三送信手段は、前記遊技開始手段によって前記遊技の進行が開始される場合に前記第三コマンドを前記第二制御手段に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第一制御手段は、前記設定確認状態が終了された場合、可動体の初期動作を実行する初期動作実行手段を備え、
    前記遊技開始手段は、前記初期動作実行手段による前記可動体の初期動作が終了した場合、前記遊技の進行を開始する
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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