JP2020092829A - ファスナーストリンガー及びスライドファスナー - Google Patents

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Abstract

【課題】伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープをそうではないファスナーテープから区別するニーズがある。【解決手段】ファスナーテープ(5)は、ファスナーエレメント(6)が設けられる第1側縁部(51)と、第1側縁部(51)とは反対側の第2側縁部(52)と、第1及び第2側縁部(51,52)の間に設けられるテープ主体部(53)を含む。第1側縁部(51)が、1以上のウエールに形成された1以上の鎖編糸を含む。第2側縁部(52)が、鎖編糸を含まない。テープ主体部(53)が、M以上のウエールに形成されたM以上の鎖編糸を含む。Mが、ファスナーテープ(5)に含まれるウエールの全数の1/3以上の自然数を示す。テープ主体部(53)と第2側縁部(52)の間に糸密度差がある。【選択図】図5

Description

本開示は、ファスナーストリンガー及びスライドファスナーに関する。
特許文献1には、同文献の図3及び図6の対比から分かるように、ウエールW13の鎖編糸を溶融させ、ファスナーテープの伸縮性又は柔軟性を高めることが開示されている。また、同文献には、テープ主体部11aの第4乃至第6ウエールW4〜W6に補強用鎖編糸を設け、スライダーのフランジ部の接触に対する耐性を高めることが開示されている(同文献の段落0064参照)。
特許文献2には識別糸を布テープに織り込み、スライドファスナーを区別することを開示する。
国際公開第2011/007411号 特開2001−211913号公報
伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープをそうではないファスナーテープから区別するニーズがある。伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープのテープ主体部に対して鎖編組織を導入すると、ファスナーテープの伸縮性又は柔軟性が低下してしまう。従って、スライダーのフランジ部との接触箇所に限定して鎖編組織をファスナーテープに対して局所的に導入する場合を除いて、高められた伸縮性又は柔軟性を有するべきファスナーテープに対して鎖編組織を導入することは通常行われない。本願発明者は、このような従来技術に反して本発明を想到した。
本開示の一態様に係るファスナーストリンガーは、
編製のファスナーテープと、
前記ファスナーテープに対して取り付けられたファスナーエレメントを備えるファスナーストリンガーであって、
前記ファスナーテープは、前記ファスナーエレメントが設けられる第1側縁部と、前記第1側縁部とは反対側の第2側縁部と、前記第1及び第2側縁部の間に設けられるテープ主体部を含み、
前記第1側縁部が、1以上のウエールに形成された1以上の鎖編糸を含み、前記第2側縁部が、鎖編糸を含まず、前記テープ主体部が、M以上のウエールに形成されたM以上の鎖編糸を含み、前記Mが、前記ファスナーテープに含まれるウエールの全数の1/3以上の自然数を示し、
前記テープ主体部と前記第2側縁部の間に糸密度差がある、ファスナーストリンガー。
幾つかの実施形態においては、前記Mが、前記ファスナーテープに含まれるウエールの全数の1/2以上の自然数を示す。
幾つかの実施形態においては、前記テープ主体部に含まれる全ウエールに鎖編糸が含まれる。
幾つかの実施形態においては、前記第2側縁部に含まれる編み組織の種類の数は、前記第1側縁部及び前記テープ主体部に含まれる編み組織の種類の数よりも少ない。
幾つかの実施形態においては、前記第1側縁部及び前記テープ主体部が同一の種類の編み糸を含む。
幾つかの実施形態においては、前記第1側縁部及び前記テープ主体部は、1以上のトリコット糸を含む。
幾つかの実施形態においては、前記第1側縁部、前記テープ主体部、及び前記第2側縁部は、1以上のサテン糸を含む。
幾つかの実施形態においては、前記第2側縁部は、トリコット糸のループがウエール方向に沿って1コースおきに配されるウエールと、このウエールよりも前記テープ主体部から離間した位置に形成されたサテン糸のループを有する。
幾つかの実施形態においては、前記第1側縁部、前記テープ主体部、及び前記第2側縁部は、複数のウエールに亘る振り幅で振幅する1以上の挿入糸を含む。
幾つかの実施形態においては、前記テープ主体部に含まれる少なくとも一つの糸の色が、前記第2側縁部及びテープ主体部に含まれる他の糸の色とは異なる。
幾つかの実施形態においては、前記第2側縁部と前記テープ主体部の境界に隣接するウエールに少なくとも部分的に含まれる少なくとも一つの糸の色が、前記第2側縁部及びテープ主体部に含まれる他の糸の色とは異なる。
幾つかの実施形態においては、前記テープ主体部には糸の選択的除去に応じたパターンが形成される。
本開示の一態様に係るスライドファスナーは、一対のファスナーストリンガーと、
一対のファスナーストリンガーを開閉するためのスライダーを備えるスライドファスナーであって、
各ファスナーストリンガーが、上述のいずれかのファスナーストリンガーであり、
前記スライダーは、ベース板、ベース板に設けられた柱部、ベース板の左右の側縁部に設けられた左右の壁部、及び左右の壁部の上部から柱部に向けて延びる左右の上板を備える。
本開示の一態様によれば、鎖編組織が存在するテープ主体部と鎖編組織が存在しない第2側縁部の間に糸密度差を生じさせ、伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープに関する指標が得られる。
本開示の一態様に係るスライドファスナーの概略的な正面図である。 スライドファスナーの概略的な断面構成を示す模式図であり、スライドファスナーのスライダーが一点鎖線により模式的に示される。 スライダーの概略的な上面模式図である。 本開示の一態様に係るファスナーテープの概略的な編み組織を示す図であり、第2側縁部に対して水溶性の鎖編糸と水溶性のトリコット糸が編み込まれている。 水溶性糸の除去後のファスナーテープの概略的な編み組織を示す図であり、テープ主体部から最も離れた第2側縁部のウエールにはサテン糸のループと編み糸が存在しない空間がウエール方向に沿って交互に設けられる。 第2側縁部に含まれる3つのウエールの3本の水溶性の鎖編糸の除去後のファスナーテープの概略的な編み組織を示す図であり、テープ主体部から最も離れた第2側縁部のウエールにおいてサテン糸のループとトリコット糸のループがウエール方向に沿って交互に設けられる。 ファスナーテープの編み組織に含まれる編み組織の種類を示す参考図である。 図5に示したファスナーテープの第2側縁部及びテープ主体部の隣接部分の編み糸の状態を示す概略的な模式図である。 図6に示したファスナーテープの第2側縁部及びテープ主体部の隣接部分の編み糸の状態を示す概略的な模式図である。 テープ主体部の鎖編糸の色が第2側縁部及びテープ主体部の他の糸の色とは異なる形態を示す図である。 第2側縁部及びテープ主体部の境界を間に挟む2つのウエールにおいてループを形成するトリコット糸の色が第2側縁部及びテープ主体部の他の糸の色とは異なる形態を示す図である。 第2側縁部のトリコット糸の色が第2側縁部及びテープ主体部の他の糸の色とは異なる形態を示す図である。 テープ主体部のトリコット糸の色が第2側縁部及びテープ主体部の他の糸の色とは異なる形態を示す図である。 テープ主体部のサテン糸が選択的に除去された形態を示す図である。
以下、図1乃至図14を参照しつつ、様々な非限定の実施形態について説明する。ある実施形態に関して記述されるある特徴は、その実施形態に限らず、本願に図示又は説明されていない他の様々な実施形態に通用するものと理解される。従って、ある実施形態から抽出されるある特徴は、その実施形態から抽出される他の特徴との組み合わせを必ずしも必要としないものと理解される。参照図面は、発明の記述を主たる目的とするものであり、作図の便宜のために簡略化されている場合がある。
図1に示すように、スライドファスナー9は、左右一対のファスナーストリンガー7と、左右一対のファスナーストリンガー7を開閉するためのスライダー8を有する。各ファスナーストリンガー7は、ファスナーテープ5と、ファスナーテープ5に対して取り付けられたファスナーエレメント6を有する。スライダー8の前進により左右のファスナーストリンガー7が閉じられ、また左右のファスナーエレメント6が係合する。スライダー8の後進により左右のファスナーストリンガー7が開けられ、また左右のファスナーエレメント6が非係合になる。本明細書においては、前後方向がスライダー8の移動に即して理解される。左右方向は、スライダー8により開閉される左右のファスナーストリンガー7或いは左右のファスナーエレメント6に即して理解される。上下方向は、前後方向及び左右方向に直交する方向である。
図1及び図2に示すように、ファスナーテープ5は、ファスナーエレメント6が設けられる第1側縁部51と、ファスナーテープ5の幅方向及び/又はコース方向において第1側縁部51とは反対側の第2側縁部52と、ファスナーテープ5の幅方向及び/又はコース方向において第1及び第2側縁部51,52の間に設けられるテープ主体部53を含む。ファスナーテープ5は、後述のように編み組織、より端的には、経編組織を含み、ウエール方向に沿うファスナーテープ5の過度な伸縮が抑制されている。なお、原則として、ファスナーテープ5に関するウエール方向は、スライドファスナー9に関する前後方向に一致する。ファスナーテープ5に関するコース方向は、スライドファスナー9に関する左右方向に一致する。
ファスナーエレメント6は、コイル状エレメントであり、第1側縁部51に対して縫い糸により縫い付けられている。ファスナーテープ5の編成と一緒にコイル状エレメントがファスナーテープ5の編組織に組み込まれる形態も想定される。言うまでも無く、ファスナーエレメント6が樹脂又は金属製エレメントである形態も想定される。
必ずしもこの限りではないが、スライドファスナー9は、隠しスライドファスナーである。ファスナーテープ5の第1側縁部51がテープ主体部53の下方に折り返されてテープ主体部53の下方に配置される。第1側縁部51とテープ主体部53の間の隙間は、後述のスライダー8の上板84の通路として機能する。
テープ主体部53が上面53aと下面53bを有し、第1側縁部51が上面51aと下面51bを有する。第1側縁部51の折り返しのため、第1側縁部51の上面51aがテープ主体部53の下面53bと連続性を有する。換言すれば、第1側縁部51の上面51aとテープ主体部53の下面53bが、ファスナーテープ5の下面に含まれる。第1側縁部51の折り返しのため、第1側縁部51の下面51bがテープ主体部53の上面53aと連続性を有する。ファスナーエレメント6は、第1側縁部51の下面51bに縫い付けられる。ファスナーエレメント6の係合頭部61は、そのファスナーエレメント6が取り付けられたファスナーテープ5の折り返し部59よりも左右方向において突出するように設けられる。左右のファスナーストリンガー7が閉じられる時、各ファスナーテープ5の折り返し部59が図2に模式的に示すように接触することは必ずしも必須ではない。
スライダー8は樹脂製又は金属製又はセラミックス製であるが、これに限定されるものではない。スライダー8は、図2及び図3に示すように、ベース板81、ベース板81に設けられた柱部82、ベース板の左右の側縁部に設けられた左右の壁部83、及び左右の壁部83の上部から柱部82に向けて延びる左右の上板84を含む。柱部82がベース板81の左右中央に設けられる。柱部82の左右には左右一対の前口86が設けられる。この左右一対の前口86に対して前後方向において反対側に一つの後口87が設けられる。柱部82と左右の壁部83によりY字状のエレメント通路が形成される。左右の前口86を介してスライダー8内に進入した左右のファスナーエレメント6は、柱部82を通過した後、互いに係合する。後口87を介してスライダー8内に進行した係合した左右のファスナーエレメント6は、柱部82を通過する際、お互いに非係合になる。
スライダー8を上面視すると、スライダー8の柱部82と左右の上板84により左右のファスナーテープ5のためのY字状のテープ通路が形成されることが分かる。図4及び図5に示すように、幾つかの形態では、ファスナーテープ5の第1側縁部51の近傍にあるテープ主体部53の部分、端的には、折り返し部59には鎖編組織が導入される。テープ主体部53の折り返し部59とスライダー8の上板84の接触又は摩擦によりテープ主体部53が摩耗してしまうことが抑制される。なお、スライダー8の柱部82の上部には引手取付部85が設けられる。
湾曲線に沿って生地に対してファスナーテープ5が縫い付けられることを想定する。この場合、生地に対するファスナーテープ5の縫い位置を示す破線L1(図1参照)が湾曲し、この結果として、破線L1に平行に延びる第2側縁部52も湾曲する。第2側縁部52に伸縮性がない場合、ファスナーテープ5又は生地に皺が発生してしまう。従って、このような用途に見合うべくファスナーテープ5に伸縮性又は柔軟性を付与することが望まれる。他方、伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープを非伸縮性又は低柔軟性のファスナーテープから区別するニーズもある。伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープと非伸縮性又は低柔軟性のファスナーテープの混同が生じると、上述のような皺の発生に帰結し、スライドファスナー9が縫い付けられる製品、例えば、縫製後の女性用ドレスの外観が損なってしまう。なお、非伸縮性又は低柔軟性の一例のファスナーテープは、第2側縁部52に鎖編組織を含む。
本実施形態においては、後述の説明から理解されるように、第1側縁部51が、1以上のウエールに形成された1以上の鎖編糸を含み、第2側縁部52が、鎖編糸を含まず、テープ主体部53が、M以上のウエールに形成された1以上の鎖編糸を含む。ここで、Mが、ファスナーテープ5に含まれるウエールの全数の1/3以上の自然数を示す。更には、テープ主体部53と第2側縁部52の間に糸密度差がある。鎖編組織が存在するテープ主体部53と鎖編組織が存在しない第2側縁部52の間に糸密度差が生じ、伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープ5に関する指標が得られる。伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープ5とそうでないファスナーテープの区別が促進される。幾つかの形態では、テープ主体部53と第2側縁部52の間に視認可能な糸密度差がある。また、幾つか形態では、Mが、ファスナーテープ5に含まれるウエールの全数の1/2以上の自然数を示す。
図4は、ファスナーテープ5の概略的な編み組織を示す図であり、第2側縁部52に対して水溶性の鎖編糸と水溶性のトリコット糸が編み込まれている。なお、水溶性の糸はトリコット糸以外の糸でもよい。図5は、水溶性糸の除去後のファスナーテープの概略的な編み組織を示す図である。図4に示すように、ファスナーテープ5は、経編組織から成る。経編組織は、鎖編組織、トリコット組織、及びサテン組織を含む。換言すれば、経編組織は、鎖編糸、トリコット糸、及びサテン糸が編成されて成る。
ファスナーテープ5は、合計13個のウエールW1〜W13を有する。第1側縁部51がウエールW1,W2,W3を含む。第2側縁部52がウエールW12,W13を含む。テープ主体部53がウエールW4,W5,W6,W7,W8,W9,W10,W11を含む。なお、第1側縁部51、第2側縁部52、テープ主体部53それぞれのウエールの数は、これに限定されるものではない。第1側縁部51、第2側縁部52、及びテープ主体部53は、それぞれ、鎖編組織(鎖編糸)、トリコット組織(トリコット糸)、及びサテン組織(サテン糸)を含む。但し、図4,5の対比から分かるように、第2側縁部52の鎖編糸とトリコット糸は、ファスナーテープ5の編成後に除去される。従って、第2側縁部52に含まれる編み組織の種類の数は、第1側縁部51及びテープ主体部53に含まれる編み組織の種類の数よりも少なくなる。
図7に示すように、鎖編糸55は、1つのウエールに沿ってコース毎にループを形成するように編まれ、鎖編組織を形成する。鎖編組織は、1以上又は複数の鎖編糸から形成される。トリコット糸56は、隣接するウエールにおいて交互にループを形成しながらウエール方向に編まれ、トリコット組織を形成する。トリコット組織は、1以上又は複数のトリコット糸から形成される。サテン糸57は、複数のウエールを間に挟む異なるウエールにおいて交互にループを形成しながらウエール方向に編まれ、サテン組織を形成する。サテン組織は、1以上又は複数のサテン糸から形成される。
サテン糸57の追加又は代替としてループを形成しない挿入糸58を採用可能である。挿入糸58は、ループを形成することなく複数のウエールに亘る振り幅で振幅し、他の編み組織(トリコット組織及び/又は鎖編組織)に挿入される。
図4に示したファスナーテープ5の第2側縁部52に含まれる2つの鎖編糸が、ファスナーテープ5の編成後に除去される。一方法として、水溶性の鎖編糸の採用が考えられる。例えば、図4に示したファスナーテープ5は、ファスナーテープ5の編成後、染色工程において染色液に浸される。この際、ファスナーテープ5の第2側縁部52の水溶性の鎖編糸が染色液の液中に溶解する。なお、鎖編糸を事後的に除去する他の様々な方法が採用可能である。
図4に示したファスナーテープ5の第2側縁部52に含まれる1つのトリコット糸が、ファスナーテープ5の編成後に除去される。一方法として、水溶性のトリコット糸の採用が考えられる。図4に示したファスナーテープ5は、ファスナーテープ5の編成後、染色工程において染色液に浸される。この際、ファスナーテープ5の第2側縁部52の水溶性のトリコット糸が染色液の液中に溶解する。なお、トリコット糸を事後的に除去する他の様々な方法が採用可能である。図4に示したファスナーテープ5の他の糸は、非水溶性の糸である。非水溶性糸及び水溶性糸は、いずれも市場において入手可能である。
図4に示したファスナーテープ5の第2側縁部52における2つの水溶性の鎖編糸と1つのトリコット糸の除去後、図5に示すファスナーテープ5が得られる。テープ主体部53から最も離れた第2側縁部52のウエールW13にはサテン糸のループと編み糸が存在しない空間とがウエール方向に沿って交互に設けられる。第2側縁部52のウエールW12,W13に形成されるサテン糸のループは、複数のウエールを間に挟む異なるウエールにおいて交互に形成されるループの一方であり、他方のループはテープ主体部53において形成される。第2側縁部52の異なるウエールW12,W13において、サテン糸のループとトリコット糸のループとがウエール方向に沿って交互に設けられる。第2側縁部52のウエールW12に形成されるトリコット糸のループは、隣接するウエールにおいて交互に形成されるループの一方であり、他方のループはテープ主体部53において形成される。テープ主体部53から最も離れた第2側縁部52のウエールW13に隣接するウエールW12にはトリコット糸のループとサテン糸のループがウエール方向に沿って交互に設けられる。トリコット糸のループがウエール方向に沿って1コースおきに配されるウエールW12よりもテープ主体部53から離れた位置にサテン糸のループが形成される。また、サテン糸のループは、ウエールW12のトリコット糸のループが配されないコースにおいて1コースおきに形成される。図5に示すように第2側縁部52が2つのウエールW12,W13から成ることは必須ではなく、第2側縁部52が追加のウエールを含む形態も想定される。
図5に示すファスナーテープ5のテープ主体部53は、8つのウエールに形成された1以上の鎖編糸を含み、より端的には、8つのウエールに形成された8本の鎖編糸を含む。ファスナーテープ5に含まれるウエールの全数が13である。他方、テープ主体部53に含まれるウエールの数が8である。8>(13/3)を満足する。更には、8>(13/2)を満足する。一方、テープ主体部53は、鎖編組織を含み、糸密度が大きい。他方、第2側縁部52は、鎖編糸を含まず、糸密度が低い。第2側縁部52とテープ主体部53の糸密度差が視認可能であり、伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープに関する指標が得られる。
冒頭で述べたように、ファスナーテープ5(特に、テープ主体部53)に対して鎖編糸を導入すると、ファスナーテープ5の伸縮性又は柔軟性が低下してしまう。本願発明では、このような従来技術に反してファスナーテープ5のテープ主体部53に対して鎖編糸を導入し、これにより第2側縁部52とテープ主体部53の糸密度差によるファスナーテープ5の種類の指標が得られることを新たに見出した。第2側縁部52に鎖編糸が存在しないため、ファスナーテープ5の必要十分な程度の伸縮性又は柔軟性が得られる。従って、湾曲線に沿って生地に対してファスナーテープ5を縫い付ける場合においても、ファスナーテープ5又は生地に皺が発生してしまうことが抑制される。
ファスナーテープ5の伸縮性又は柔軟性が大きすぎると、左右のファスナーストリンガー7の開閉に際して、左右のファスナーエレメント6が上手く係合しないおそれがある。ファスナーテープ5が過度に柔軟になると、閉状態の左右のファスナーストリンガー7の横引き強度が低下してしまうおそれがある。本実施形態においては、テープ主体部53の硬さと第2側縁部52の柔らかさが上手く両立し、皺の発生の抑制に限らず、ファスナーエレメント6の円滑な係合及び必要十分な横引き強度の確保が促進される。
図6は、図5とは異なり、ウエールW11〜W13に編み込まれた水溶性の鎖編糸が除去されたファスナーテープ5を示す。図6に示すように、第2側縁部52が3つのウエールW11〜W13を含む。第2側縁部52においてテープ主体部53から最も離れたウエールW13においてサテン糸のループとトリコット糸のループがウエール方向に沿って交互に設けられる。この場合も、第2側縁部52のウエールW11、W12、W13に形成されるサテン糸のループは、複数のウエールを間に挟む異なるウエールにおいて交互に形成されるループの一方であり、他方のループはテープ主体部53において形成される。また、第2側縁部52のウエールW12、W13に形成されるトリコット糸のループは、隣接するウエールにおいて交互に形成されるループの一方であり、他方のループも第2側縁部52において形成される。ウエールW11に形成されるトリコット糸のループの他方のループは、テープ主体部53において形成される。このような形態においても上述と同様の効果が得られる。
図8は、図5に示したファスナーテープ5の第2側縁部52及びテープ主体部53の隣接部分の編み糸の状態を示す概略的な模式図である。図9は、図6に示したファスナーテープ5の第2側縁部52及びテープ主体部53の隣接部分の編み糸の状態を示す概略的な模式図である。図8に示すファスナーテープ5の第2側縁部52の糸密度とテープ主体部53の糸密度の間には差がある。端的には、ファスナーテープ5の第2側縁部52の糸密度は、テープ主体部53の糸密度よりも小さい。ファスナーテープ5の第2側縁部52の鎖編糸に加えてトリコット糸も除かれることにより第2側縁部52の糸密度がより小さくなる。結果として、第2側縁部52とテープ主体部53の糸密度差がより大きくなる。
糸密度は、単位空間に占める糸の合計体積の比により表され、或いは、ファスナーテープ5の上面又は下面の単位面積当たりの糸の本数又は重量により表される。追加又は代替として、糸密度は、ファスナーテープ5の上面又は下面の単位面積当たりの光透過率により表される。糸密度と光透過率には相関性があり、糸密度の減少に応じて光透過率が増加する。従って、光透過率に基づいて糸密度を特定することができる。
図8に示したファスナーテープ5の第2側縁部52を生地に対して縫い付ける場合、ウエールW12の外側に縫われて縫い糸がウエールW13のサテン糸のループの間の隙間を通過すると、ファスナーテープ5の第2側縁部52が生地に対して縫い付けられない。上述のように、ウエールW12,W13に交互にループを形成していたトリコット糸が除去されているためである。ただし、第2側縁部52には、サテン糸のループとトリコット糸のループがウエール方向に沿って交互に設けられるウエールW12が存在し、ウエールW12の内側を縫製位置とした場合には、ウエールW12が抜け止めの役割を果たす。
図8と同様、図9に示すファスナーテープ5の第2側縁部52の糸密度とテープ主体部53の糸密度の間には差がある。端的には、ファスナーテープ5の第2側縁部52の糸密度は、テープ主体部53の糸密度よりも小さい。図8のファスナーテープ5と比較して、図9のファスナーテープ5は、第2側縁部52の鎖編糸に加えてトリコット糸が除かれておらず、第2側縁部52においてより大きい糸密度を有する。しかしながら、依然として、この第2側縁部52の糸密度は、鎖編組織が導入されたテープ主体部53の糸密度よりも小さい。
図9に示すファスナーテープ5の第2側縁部52を生地に対して縫い付ける場合、ウエールW12の外側に縫われて縫い糸がウエールW13を通過する場合にもファスナーテープ5の第2側縁部52が生地に対して縫い付けられる。図8とは異なり、ウエールW12,W13に交互にループを形成するトリコット糸が除去されていないためである。この場合は、ウエールW12、ウエールW13はどちらも抜け止めの役割を果たす。なお、第2側縁部52が、生地、例えば、衣服の裏生地に対して縫い付けられない形態も想定される。
上述の説明から分かるように、本実施形態においては、第1側縁部51が、1以上のウエールに形成された1以上の鎖編糸を含み、第2側縁部52が、鎖編糸を含まず、テープ主体部53が、M以上のウエールに形成された1以上の鎖編糸を含む。ここで、Mが、ファスナーテープ5に含まれるウエールの全数の1/3以上の自然数を示す。更には、テープ主体部53と第2側縁部52の間に糸密度差がある。鎖編組織が存在するテープ主体部53と鎖編組織が存在しない第2側縁部52の間に糸密度差が生じ、伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープ5に関する指標が得られる。伸縮性又は柔軟性が高められたファスナーテープ5とそうでないファスナーテープの区別が促進される。
また、本開示に係るファスナーテープ5では、既存の編機の状態変更の必要性を回避し、又はその程度を低減することができる。図4に示した編み組織のファスナーテープでは全ウエールW1〜W13で鎖編糸が編まれる(但し、ウエールW12,W13では水溶性の鎖編糸が編成される)。幾つかのウエールで鎖編糸が編成されないように編機の状態を変更すると、編機を元の状態に戻す場合、無視できない作業負担、例えば、編機の複雑な機構に糸を通す作業負担が生じてしまう。本開示に係るファスナーテープ5では、全ウエールW1〜W13にて鎖編糸が編まれ、そのような編機の状態変更の必要性が回避される。なお、第2側縁部52における鎖編み糸と同様、テープ主体部53の鎖編糸のために水溶性糸を採用すると、許容できないコスト増に帰結してしまう。
幾つかの形態では、図10に示すように、テープ主体部53に含まれる少なくとも一つの糸の色が、第2側縁部52及びテープ主体部53に含まれる他の糸の色とは異なる。第2側縁部52よりも糸密度が大きいテープ主体部53において選択的に1以上の糸の色が、第2側縁部52及びテープ主体部53の他の糸の色と比較して変えられる。伸縮性又は柔軟性が高められた第2側縁部52の追加の指標及び/又は生地に対するファスナーテープ5の縫い位置の指標が得られる。
テープ主体部53は、複数の鎖編糸、複数のトリコット糸、及び複数のサテン糸を含む。鎖編糸、トリコット糸、及びサテン糸から選択される1以上の糸の色が変えられる。鎖編糸とトリコット糸の両方について2以上の糸の色が変えられる形態、トリコット糸とサテン糸の両方について2以上の糸の色が変えられる形態、鎖編糸とサテン糸の両方について2以上の糸の色が変えられる形態、鎖編糸、トリコット糸、サテン糸の全てについて3以上の糸の色が変えられる形態が想定される。
図10では、第2側縁部52に隣接するテープ主体部53のウエールW10の鎖編糸の色が、第2側縁部52及びテープ主体部53の他の編み糸の色とは異なる。例えば、ウエールW10の鎖編糸の色が黄色であり、他のウエールW4〜W9の鎖編糸の色が黒色である。ファスナーテープ5に含まれる全てのトリコット糸とサテン糸の色が黒色である。鎖編糸の存在のため糸密度が大きい地色が黒色のテープ主体部53において黄色の鎖編糸を視覚的に容易に特定することができる。ウエールW10の黄色の鎖編糸は、伸縮性又は柔軟性が高められた第2側縁部52の指標及び/又は生地に対するファスナーテープ5の縫い位置の指標となる。なお、ファスナーテープ5の地色は、典型的には黒色であるが、これ以外の色、例えば、赤色、青色であり得る。
鎖編糸の色を選択的に変えることの代替として、第2側縁部52とテープ主体部53の境界近傍のトリコット糸の色を選択的に変える形態も想定される。ウエールW10,W11又はウエールW9,W10において交互にループを形成してウエール方向に編成されるトリコット糸の色が、第2側縁部52及び/又はテープ主体部53における他の編み糸の色とは異なる。
図10に示す場合、第2側縁部52とテープ主体部53の境界に隣接するウエールW10に少なくとも部分的に含まれる少なくとも一つの糸の色(図10において、この糸が太く描かれる)が、第2側縁部52及びテープ主体部53に含まれる他の糸の色とは異なる。端的には、図10のウエールW10の鎖編糸の色が選択的に変えられる。図10のウエールW10の鎖編糸が、第2側縁部52とテープ主体部53の境界、又は、適切な縫い位置の指標になる。一例として、上述のように、ファスナーテープ5の地色が黒色であり、ウエールW10の鎖編糸が黄色である。なお、第2側縁部52とテープ主体部53の境界は、ウエールW10,W11の間にある。
図11に示す場合、第2側縁部52とテープ主体部53の境界に隣接するウエールW10,W11に少なくとも部分的に含まれる少なくとも一つの糸(図11において、この糸が太く描かれる)の色が、第2側縁部52及びテープ主体部53に含まれる他の糸の色とは異なる。図11のウエールW10,W11で交互にループを形成してウエール方向に編形されたトリコット糸の色が選択的に変えられる。図11のウエールW10,W11のトリコット糸が、第2側縁部52とテープ主体部53の境界、すなわち、適切な縫い位置の指標になる。一例として、上述のように、ファスナーテープ5の地色が黒色であり、ウエールW10,11のトリコット糸が黄色である。
図12に示す場合、図11と同様、第2側縁部52とテープ主体部53の境界に隣接するウエールW11に少なくとも部分的に含まれる少なくとも一つの糸(太線で描かれたトリコット糸)の色が、第2側縁部52及びテープ主体部53に含まれる他の糸の色とは異なる。太線のトリコット糸は、ウエールW11とウエールW12で交互にループを形成するようにウエール方向に編形される。
図13に示す場合、図11及び図12と同様、第2側縁部52とテープ主体部53の境界に隣接するウエールW10に少なくとも部分的に含まれる少なくとも一つの糸(太線で描かれたトリコット糸)の色が、第2側縁部52及びテープ主体部53に含まれる他の糸の色とは異なる。太線のトリコット糸は、ウエールW9とウエールW10で交互にループを形成するようにウエール方向に編形される。図10乃至図13に示す例の様々な組み合わせが想定される。鎖編糸及びトリコット糸の代替としてサテン糸又は挿入糸の色が変えられる形態も想定される。
第2側縁部52とテープ主体部53の境界を跨ぐように編まれるサテン糸又は挿入糸の色を選択的に変える形態も想定される。一例において、ウエールW9とウエールW12で交互にループを形成してウエール方向に編成されるサテン糸の色が、第2側縁部52及び/又はテープ主体部53における他の編み糸の色とは異なる。なお、編み糸の色を異ならせる方法としては、異なる色の先染め糸を用いるだけでなく、他の編み糸とは異なる材質の糸(例えばポリエステルの糸に対してナイロンの糸を使用する)を用いること、同じ材質の糸であっても異なる加工方法の糸を用いることにより、染色時の染まり方を変える方法がある。
図14は、テープ主体部13のサテン糸が選択的に除去された形態を示す。図14では選択的に除去されたサテン糸が点線により示される。図14に示すように、幾つかの形態では、テープ主体部53には糸の選択的除去に応じたパターンが形成される。伸縮性又は柔軟性が高められた第2側縁部52の追加の指標及び/又は生地に対するファスナーテープ5の縫い位置の指標が得られる。第2側縁部52における鎖編糸の除去と同様、除去されるべきサテン糸として水溶性の糸を用いる形態が想定される。テープ主体部53において除去されるべき糸は、サテン糸に限らず、鎖編糸、又はトリコット糸であり得る。鎖編糸、トリコット糸、及びサテン糸の任意の組み合わせが除去され得る。
上述の教示を踏まえ、当業者は、各実施形態に対して様々な変更を加えることができる。請求の範囲に盛り込まれた符号は、参考のためであり、請求の範囲を限定解釈する目的で参照されるべきものではない。
5 ファスナーテープ
6 ファスナーエレメント
7 ファスナーストリンガー
8 スライダー
9 スライドファスナー
51 第1側縁部
52 第2側縁部
53 テープ主体部

Claims (13)

  1. 編製のファスナーテープ(5)と、
    前記ファスナーテープ(5)に対して取り付けられたファスナーエレメント(6)を備えるファスナーストリンガー(7)であって、
    前記ファスナーテープ(5)は、前記ファスナーエレメント(6)が設けられる第1側縁部(51)と、前記第1側縁部(51)とは反対側の第2側縁部(52)と、前記第1及び第2側縁部(51,52)の間に設けられるテープ主体部(53)を含み、
    前記第1側縁部(51)が、1以上のウエールに形成された1以上の鎖編糸を含み、前記第2側縁部(52)が、鎖編糸を含まず、前記テープ主体部(53)が、M以上のウエールに形成されたM以上の鎖編糸を含み、前記Mが、前記ファスナーテープ(5)に含まれるウエールの全数の1/3以上の自然数を示し、
    前記テープ主体部(53)と前記第2側縁部(52)の間に糸密度差がある、ファスナーストリンガー。
  2. 前記Mが、前記ファスナーテープ(5)に含まれるウエールの全数の1/2以上の自然数を示す、請求項1に記載のファスナーストリンガー。
  3. 前記テープ主体部(53)に含まれる全ウエールに鎖編糸が含まれる、請求項1又は2に記載のファスナーストリンガー。
  4. 前記第2側縁部(52)に含まれる編み組織の種類の数は、前記第1側縁部(51)及び前記テープ主体部(53)に含まれる編み組織の種類の数よりも少ない、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  5. 前記第1側縁部(51)及び前記テープ主体部(53)が同一の種類の編み糸を含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  6. 前記第1側縁部(51)及び前記テープ主体部(53)は、1以上のトリコット糸を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  7. 前記第1側縁部(51)、前記テープ主体部(53)、及び前記第2側縁部(52)は、1以上のサテン糸を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  8. 前記第2側縁部(52)は、トリコット糸のループがウエール方向に沿って1コースおきに配されるウエール(W12)と、このウエール(W12)よりも前記テープ主体部(53)から離間した位置に形成されたサテン糸のループを有する、請求項7に記載のファスナーストリンガー。
  9. 前記第1側縁部(51)、前記テープ主体部(53)、及び前記第2側縁部(52)は、複数のウエールに亘る振り幅で振幅する1以上の挿入糸を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  10. 前記テープ主体部(53)に含まれる少なくとも一つの糸の色が、前記第2側縁部(52)及びテープ主体部(53)に含まれる他の糸の色とは異なる、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  11. 前記第2側縁部(52)と前記テープ主体部(53)の境界に隣接するウエールに少なくとも部分的に含まれる少なくとも一つの糸の色が、前記第2側縁部(52)及びテープ主体部(53)に含まれる他の糸の色とは異なる、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  12. 前記テープ主体部(53)には糸の選択的除去に応じたパターンが形成される、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  13. 一対のファスナーストリンガー(7)と、
    一対のファスナーストリンガー(7)を開閉するためのスライダー(8)を備えるスライドファスナー(9)であって、
    各ファスナーストリンガー(7)が、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー(7)であり、
    前記スライダー(8)は、ベース板(81)、ベース板(81)に設けられた柱部(82)、ベース板の左右の側縁部に設けられた左右の壁部(83)、及び左右の壁部(83)の上部から柱部(82)に向けて延びる左右の上板(84)を備える、スライドファスナー。
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