JP2020089276A - 用水管理システム、用水管理装置および用水管理方法 - Google Patents

用水管理システム、用水管理装置および用水管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 人的負荷を軽減すること。【解決手段】 実施形態によれば、用水管理システムは、水源から取水した水を基幹用水路に流す幹線分水工と、基幹用水路から取水した水を支線を介して下流側の非電動化バルブに流下させる支線分水工と、用水管理装置とを具備する。用水管理装置は、支線分水工および幹線分水工を遠隔制御して、基幹用水路の流量および支線の流量を管理する。また、用水管理装置は、支線分水工の操作開始時刻を設定するための設定部を備え、幹線分水工の操作終了時点から支線分水工の操作開始時刻との間に、非電動化バルブに水圧が加わるまでの猶予期間を設定可能とする。【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、用水管理システム、用水管理装置および用水管理方法に関する。
農業用水を地域に配水する用水管理設備は、営農には重要な設備である。しかし、その多くは老朽化などの課題を抱えている。上水道設備とは異なり、急いで改修することは現状では難しいので、自治体ごとに、あるいは地区ごとに工夫して運用しているのが実情である。
例えば、更新時期の近づいた設備では、管路に設けられた空気弁からの噴水などのトラブルが生じることがある。トラブルを少なくするためには、支線(ブロック)向けに配水するための分水工設備をできるだけ閉じておきたいが、農繁期にはそれが難しい。結局、夜になる前に分水工を閉めておき、朝早くにはまた開けるといった煩雑な運用を強いられる。
特開2000−135034号公報 特開2017−42071号公報 実開昭63−103260号公報
既存の用水管理システムでは、用水期間中にほぼ毎日、分水工の開放/閉鎖の操作を行わなくてはならない場合があり、営農従事者の負担が大きかった。また、配管に無理な圧力をかけないためには、バルブを少しずつ開ける必要がある。このため、運用開始時刻から遡って早い時刻に操作を始める必要もあり、操作者が未明(午前4時など)に操作所に行かねばならないこともあった。加えて、支線の末端では非電動化バルブが用いられていることも多く、人力での操作には体力を要する。高齢化に伴ってお年寄りしかいない地域もあり、バルブの開け閉めの負担が大きかった。
そこで、目的は、人的負荷の軽減を図った用水管理システム、用水管理装置および用水管理方法を提供することにある。
実施形態によれば、用水管理システムは、水源から取水した水を基幹用水路に流す幹線分水工と、基幹用水路から取水した水を支線を介して下流側の非電動化バルブに流下させる支線分水工と、用水管理装置とを具備する。用水管理装置は、支線分水工および幹線分水工を遠隔制御して、基幹用水路の流量および支線の流量を管理する。また、用水管理装置は、支線分水工の操作開始時刻を設定するための設定部を備え、幹線分水工の操作終了時点から支線分水工の操作開始時刻との間に、非電動化バルブに水圧が加わるまでの猶予期間を設定可能とする。
用水管理設備の一例を示す模式図。 用水管理システム1の一例を示す機能ブロック図。 用水管理装置11の一例を示す機能ブロック図。 TM/TC子局装置21の一例を示す機能ブロック図。 幹線分水工、支線分水工、および支線分水工の操作タイミングの一例を示すシーケンス図。 比較のため従来の操作手順の一例を示す図。
用水管理システムは、ダム等の貯水施設や河川などの水源から用水を取水し、基幹用水路への送水を調節する。また、ネットワーク経由で分水工設備を遠隔から監視/制御したり、開度を操作したりする機能も有する。分水工設備には、水源から取水した水を基幹用水路に流す幹線分水工と、基幹用水路から取水した水を、支線を介して下流側に自然流下させる支線分水工とがある。通常、支線の末端には非電動化バルブが設けられていることが多い。
ところで、既存のシステムでは、複数の支線分水工をひとつずつ順に操作することがあった。このため分水工の数に応じて、操作の開始から運用の準備が整うまでの時間が長くなってしまう。
また、非電動化バルブの開閉は、高齢者には大きな負担となる。支線分水工が開放されていると支線の水の水圧がかかるので、負担はますます大きくなる。以下では、このような事態を解決可能な技術について説明する。
[用水管理設備について]
図1は、用水管理設備の一例を示す模式図である。実施形態に係る用水管理設備は、水源としての主要河川からの水(例えば、農業用水)の取水量を調節する、幹線分水工100を備える。主要河川から取水された用水は、中央管理所10による幹線分水工100への制御に基づいて、2つの基幹用水路(基幹用水路Nおよび基幹用水路S)のうち少なくとも一方へ送水される。
基幹用水路Nには、基幹用水路Nに送水された用水をさらに分水するための、2つの分水工(分水工A20aおよび分水工B20b)が設けられる。分水工A20aで分水された用水は支線Aに配水され、非電動化バルブ30aを介してA地区に供給される。分水工B20bで分水された用水は支線Bに配水され、非電動化バルブ30bを介してB地区に供給される。
同様に、基幹用水路Sに送水された用水をさらに分水するための2つの分水工(分水工C20cおよび分水工D20d)が、基幹用水路Sに設けられる。分水工C20cで分水された用水は支線Cに配水され、非電動化バルブ30cを介してC地区に供給される。分水工D20dで分水された用水は支線Dに配水され、非電動化バルブ30dを介してD地区に供給される。
中央管理所10は、幹線分水工100と通信し、主要河川から取水する用水の流量を制御して、基幹用水路Sおよび基幹用水路Nへそれぞれ送水する用水の流量を調節する。また、中央管理所10は、分水工A20aおよび分水工B20bと通信し、基幹用水路Nからから支線Aおよび支線Bへそれぞれ配水する用水の流量を遠隔から制御する。また中央管理所10は、分水工C20cおよび分水工D20dとも通信し、基幹用水路Sから支線Cおよび支線Dへそれぞれ配水する用水の流量を遠隔から制御する。これにより、各地区への送配水状況が管理される。
なお、中央管理所10は、用水管理設備内の各地点を流れる用水の流量ではなく、各地点における用水の水位等に基づいて送配水状況を管理しても良い。
[用水管理システムについて]
図2は、実施形態に係る用水管理システム1の一例を示す機能ブロック図である。用水管理システム1は、中央管理所10、幹線分水工100、および分水工A20a〜分水工D20dを含む情報処理システムである。
図2において、中央管理所10は、用水管理装置11と、TM/TC(テレメータ/テレコントロール)親局装置13を備える。幹線分水工100、分水工A20a、分水工B20b、分水工C20c、および、分水工D20dは、TM/TC子局装置21、流量調整設備22、および、センサー23を備える。用水管理装置11は、産業用PC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理装置として実現される。TM/TC親局装置13、およびTM/TC子局装置21は、例えばPLC(Programmable Logic Controller)等のコントローラとして実現される。
流量調整設備22は、ゲート、バルブ、またはポンプの少なくともいずれかを備える。ゲート、バルブ、およびポンプは、用水の流量を調節する。センサー23は、用水の流量を計測する、流量計または水位計の少なくともいずれかを備える。さらに、センサー23に異常検知器を備え、各分水工で生じた異常を検知できるようにしてもよい。
中央管理所10の用水管理装置11は、各種の情報を処理し、幹線分水工100、分水工A20a〜分水工D20dを制御する。これにより、主要河川から取水される水の流量、基幹用水路Sおよび基幹用水路Nへそれぞれ送水される用水の流量、および、各支線へそれぞれ配水される用水の流量が制御される。
TM/TC親局装置13は、各分水工のTM/TC子局装置21と有線、または無線の通信回線を介して通信し、監視信号(ゲートの開度等)や、センサー23で検知された情報(流量、水位等)を取得する。用水管理装置11はこれらの情報を処理し、流量調整設備22を制御するための制御司令(運転指示情報)を生成する。運転指示情報は、TM/TC親局装置13からTM/TC子局装置21に伝送される。
TM/TC子局装置21は、中央管理所10のTM/TC親局装置13と通信し、運転指示情報を取得する。TM/TC子局装置21は、取得した運転指示情報に基づいて、流量調整設備22の駆動状態を変更するための制御信号を生成し、流量調整設備22に出力する。これにより、各支線を流れる用水の流量が制御される。
流量調整設備22は、TM/TC子局装置21から入力された制御信号に基づいて、駆動状態を変更(例えば、バルブの開閉状態の変更等)する。
計測部としてのセンサー23は、各支線に配水された用水の状態(流量や水位など)を計測する。また、センサー23は、分水工20の異常を検知する。センサー23は、計測したデータを含む計測信号、および、異常を検知したことを示す監視信号を、TM/TC子局装置21に出力する。
[用水管理装置について]
図3は、用水管理装置11の一例を示す機能ブロック図である。図3において、用水管理装置11は、データ処理部110、入出力部111、記憶部112、表示部113、および、操作部114を備える。
データ処理部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサとして実現される。データ処理部110は、入出力処理部115、記憶処理部116、表示処理部117、操作処理部118、設定部120、運転指示処理部121、監視処理部122、および通知処理部123を備える。
入出力部111は、データ処理部110の入出力処理部115による制御のもとで動作し、TM/TC親局装置13と通信するための通信インタフェースである。入出力部111は、各分水工のTM/TC子局装置21から送信された、センサー23から出力される情報に基づく計測信号や監視信号を、TM/TC親局装置13を介して取得する。入出力処理部115は、入出力部111が取得した計測信号や監視信号を表示処理部117の画面生成処理部1170に出力する。また、入出力部111は、運転指示処理部121により生成された、流量調整設備22の駆動状態を変更するための運転指示情報を、TM/TC親局装置13経由でTM/TC子局装置21に送信する。
記憶部112は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、あるいはRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記録媒体であり、コンピュータを用水管理装置11として機能させるためのプログラムや、スケジュール情報などを記憶する。
プログラムは、コンピュータを用水管理装置として機能させるための命令を含む。すなわち、プログラムは、データ処理部110を、入出力処理部115、記憶処理部116、表示処理部117、操作処理部118、設定部120、運転指示処理部121、監視処理部122、および通知処理部123として機能させるための命令を含む。
スケジュール情報は、例えば、各分水工の操作開始時刻、閉操作時刻、時間ごとの開度の設定(例えば、バルブの開度を、10分おきに10%→20%→50%→100%と進めるなど)、あるいは設定対象の日付や曜日などを含む。
実施形態では、分水工の開閉のサイクルを一日単位で繰り返すシステムを想定する。主に漏水対策のためで、この種のシステムでは、夜になるとすべての分水工を閉じ、夜明けとともにすべての分水工を開けるといった操作がなされる。特に、分水工を開くときの工程に配慮が求められる。
表示部113は、表示処理部117の画面生成処理部1170によって生成された画面(以下「表示画面」という。)を表示する出力インタフェースである。表示部113は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)等の表示装置を含む。表示部113は、データ処理部110の表示処理部117による制御のもとで動作する。
画面生成処理部1170は、表示画面を生成する。ここでいう表示画面とは、用水管理設備内の各地点における用水の流量等の状態を示す監視画面等である。また、画面生成処理部1170は、用水管理設備の制御パターンを示す表示画面を生成する。用水管理設備の制御パターンとは、例えば、分水工20の駆動状態に関する予め定められた複数の駆動パターン(例えば、バルブの開閉パターン)である。画面生成処理部1170は、生成された表示画面を示す情報を、表示部113へ出力する。
操作部114は、ユーザ(例えば、中央管理所10の操作員)による操作入力を受け付ける入力インタフェースである。操作部114は、例えば、キーボード、マウスおよび入力ボタン等の入力デバイスを含む。操作部114は、データ処理部110の操作処理部118による制御のもとで動作する。ユーザの操作入力に基づく情報は、操作処理部118へ出力される。なお、表示部113および操作部114は、入力機能と出力機能とを有する1つの入出力デバイス(例えば、タッチパネル等)によって構成されていてもよい。
操作処理部118は、操作部114によって入力されたスケジュール情報を設定部120へ出力する。
設定部120は、支線分水工(分水工A20a、分水工B20b、分水工C20c、および分水工D20d)のそれぞれの操作開始時刻を、例えば操作処理部118を用いたユーザの操作に基づいて、設定する。設定された操作開始時刻になれば、運転指示処理部121により、例えばバルブ「開」を指示するための運転指示情報が生成され、指示先の分水工に送信される。
また、設定部120は、幹線分水工100の操作終了時点と、支線分水工(分水工A20a、分水工B20b、分水工C20c、および分水工D20d)のそれぞれの操作開始時刻との間に、その下流側の非電動化バルブに水圧が加わるまでの猶予期間を設定する。
猶予期間とは、例えば、幹線分水工100の操作開始時刻が午前6:00に設定されたとして、その開度が設定値(例えば100%)に至ってから支線分水工の操作開始時刻となるまでの期間を意味する。幹線分水工100が6:30に設定開度に至ったとして、支線分水工A20aの操作開始時刻を7:00に設定すれば、30分の猶予期間が得られることとなる。この猶予期間においては、基幹用水路Nが水でが満たされつつも支線用水路Aにまで水は流下していない。従って、この状態であれば、非電動化バルブ30aを操作するときに水圧による抵抗を感じなくて済むので、操作者の負荷を軽くすることができる。
さらに、設定部120は、複数の支線分水工(分水工A20a、分水工B20b、分水工C20c、および分水工D20d)について、それぞれの操作開始時刻からその設定開度に至るまでの期間が、少なくとも2つの支線分水工間で重なることを許可する。要するにいくつかの支線分水工が同時に開操作されることを、設定部120により設定できるようにする。
運転指示処理部121は、記憶部112に記憶されたスケジュール情報に基づいて運転指示情報を生成する。運転指示情報とは、各分水工20の運用状態(例えば、流量調整設備22の駆動状態)を変更させるための情報である。運転指示処理部121は、生成された運転指示情報を入出力処理部115へ出力する。
監視処理部122は、各分水工20に備えられたセンサー23から出力される情報に基づく計測信号や監視信号を、入出力処理部115を介して取得することにより、各分水工の運用状態を監視する。
監視処理部122は、監視によって得られた各分水工20の運用状態を示す情報に基づいて、通知処理を行う必要があるか否かを判定する。例えば、水路を流れる用水の流量の実際値と計画値との差が所定の閾値を超えた場合や、用水管理設備における故障の発生を示す監視信号が検知された場合に、通知処理を行う必要があると判定される。
通知処理部123は、監視処理部122から、通知対象である分水工20の運用状態を示す情報を取得する。通知処理部123は、取得した情報に基づいて、ユーザに対する通知を示す通知情報を生成し、出力する。
[TM/TC子局装置について]
図4は、用水管理システム1のTM/TC子局装置21の一例を示す機能ブロック図である。図4に示されるように、TM/TC子局装置21は、データ処理部210と、送信部211と、取得部212と、記憶部213とを備える。データ処理部210は、例えば、CPU等のプロセッサとして実現される。データ処理部210は、送信処理部214と、取得処理部215と、記憶処理部216と、駆動制御部217とを備える。
送信部211は、TM/TC親局装置13および流量調整設備22とそれぞれ通信し、データを送信するための通信インタフェースである。送信部211は、送信処理部214による制御のもとで動作する。
送信処理部214は、センサー23から出力される情報(例えば、センサー23によって計測された、支線水路を流れる用水の流量や水位を示す情報、および、分水工20における故障の発生を示す情報)に基づく計測信号や監視信号を、取得処理部215を介して取得する。送信処理部214は、取得した計測信号および監視信号のうち少なくとも一方を、送信部211を介してTM/TC親局装置13へ送信する。
また、送信処理部214は、流量調整設備22の駆動状態を変更させるための制御情報を、駆動制御部217を介して取得する。送信処理部214は、取得した制御情報を、送信部211を介して流量調整設備22へ送信する。
取得部212は、TM/TC親局装置13およびセンサー23とそれぞれ通信し、データを受信するための通信インタフェースである。取得部212は、取得処理部215による制御のもとで動作する。
取得部212は、TM/TC親局装置13から送信された運転指示情報を取得する。取得処理部215は、取得部212が取得した運転指示情報を駆動制御部217へ出力する。また、取得部212は、センサー23から出力される情報に基づく計測信号や監視信号を取得する。取得処理部215は、取得部212が取得した計測信号や監視信号を、送信処理部214へ出力する。
記憶部213は、例えばHDD等の磁気ディスク装置、または、例えばRAMやフラッシュメモリ等の半導体記憶装置であり、データ処理部210での処理に必要な各種のデータを記憶する。また、記憶部213は、例えば、運転指示情報、計測信号および監視信号等のデータを一時的に記憶する。記憶部213は、データ処理部210の記憶処理部216による制御のもとで動作する。
駆動制御部217は、取得部212が取得した運転指示情報を、取得処理部215を介して取得する。駆動制御部217は、取得した運転指示情報に基づいて流量調整設備22の駆動状態を変更させるための制御情報を生成する。駆動制御部217は、生成した制御信号を、送信処理部214を介して流量調整設備22へ送信する。これにより、流量調整設備22の駆動状態が変更され、支線水路を流れる用水の流量が制御される。
次に、上記構成における作用を説明する。
[実施形態における操作手順について]
図5は、幹線分水工、支線分水工、および支線分水工の操作タイミングの一例を示すシーケンス図である。図5において、幹線分水工が全閉の状態から、運用が開始され、バルブが徐々に開かれる。(1)の時点で設定開度に至ると、幹線分水工の操作が終了する。続いて支線分水工の操作開始時刻(2)が到来し、各支線分水工のバルブが徐々に開けられてゆき、すべてのバルブが設定開度に至ると用水管理設備の開始準備完了となる。
ところで、実施形態では、幹線分水工の操作終了時点(1)から支線分水工の操作開始時刻(2)までに、猶予期間が設定される。この期間内(3)であれば、水圧のかからない状態で非電動化バルブを操作することができる。
以上説明したようにこの実施形態では、支線分水工の操作開始時刻を設定できるようにし、各支線分水工のバルブ操作を、同時に複数行えるようにした。これにより、運用開始準備が完了するまでの時間を短縮することができる。
図6は、比較のため従来の操作手順の一例を示す図である。既存のシステムでは、幹線分水工が開操作されて全開に至ったのちに、複数の支線分水工が一つずつ順に操作されていた。このため運用開始から開始準備が完了するまでに長い時間を要していた。
これに対し実施形態では、運用開始から開始準備が完了するまでの期間を短縮できるので、操作員が運用に携わらなくてはならない時間を短縮できるようになる。ひいては、農繁期における早朝の作業時間を短縮することができ、その意義は大きい。
また実施形態では、図5に示されるように、幹線分水工→非電動化バルブ→支線分水工といった順序で操作を行うことができる。これにより、水圧が掛からない状態で非電動化バルブを操作することができる。図6と比較すると、既存のシステムでは圧力がかかった状態で非電動化バルブを操作せざるを得ないのに比べ、実施形態では、より少ない力で非電動化バルブを操作することができる。よって、非電動化バルブ操作時の負荷を軽減することができるようになる。
これらのことから、人的負荷の軽減を図った用水管理システム、用水管理装置および用水管理方法を提供することが可能となる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図1において、一例として基幹用水路は2つであるとしたが、もちろんこの数に限定されるものではない。また、各基幹用水路に接続する支線はそれぞれ2つであるものとしたが、これも任意の数として良い。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示するものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…用水管理システム、10…中央管理所、11…用水管理装置、13…TM/TC親局装置、21…TM/TC子局装置、22…流量調整設備、23…センサー、30a…非電動化バルブ、30b…非電動化バルブ、30c…非電動化バルブ、30d…非電動化バルブ、100…幹線分水工、110…データ処理部、111…入出力部、112…記憶部、113…表示部、114…操作部、115…入出力処理部、116…記憶処理部、117…表示処理部、118…操作処理部、120…設定部、121…運転指示処理部、122…監視処理部、123…通知処理部、210…データ処理部、211…送信部、212…取得部、213…記憶部、214…送信処理部、215…取得処理部、216…記憶処理部、217…駆動制御部、1170…画面生成処理部、20a…支線分水工A、20b…支線分水工B、20c…支線分水工C、20d…支線分水工D。

Claims (9)

  1. 水源から取水した水を基幹用水路に流す幹線分水工と、
    前記基幹用水路から取水した水を、支線を介して下流側の非電動化バルブに流下させる支線分水工と、
    前記支線分水工および前記幹線分水工を遠隔制御して、前記基幹用水路の流量および前記支線の流量を管理する用水管理装置とを具備し、
    前記用水管理装置は、
    前記支線分水工の操作開始時刻を設定するための設定部を備える、用水管理システム。
  2. 前記設定部は、前記幹線分水工の操作終了時点から前記支線分水工の操作開始時刻までの間に、前記非電動化バルブに水圧が加わるまでの猶予期間を設定可能である、請求項1に記載の用水管理システム。
  3. それぞれ異なる非電動化バルブに至る複数の支線ごとに設けられる複数の支線分水工がある場合に、
    前記設定部は、それぞれの支線分水工の操作開始時刻から設定開度に至るまでの期間が少なくとも2つの支線分水工間で重なることを許可する、請求項1に記載の用水管理システム。
  4. 水源から取水した水を基幹用水路に流す幹線分水工と、前記基幹用水路から取水した水を支線を介して下流側の非電動化バルブに流下させる支線分水工とを有する用水管理設備に適用可能な用水管理装置であって、
    前記支線分水工および前記幹線分水工を遠隔制御して、前記基幹用水路の流量および前記支線の流量を管理する管理部と、
    前記支線分水工の操作開始時刻を設定するための設定部とを備える、用水管理装置。
  5. 前記設定部は、前記幹線分水工の操作終了時点から前記支線分水工の操作開始時刻までの間に、前記非電動化バルブに水圧が加わるまでの猶予期間を設定可能である、請求項4に記載の用水管理装置。
  6. それぞれ異なる非電動化バルブに至る複数の支線ごとに設けられる複数の支線分水工を前記用水管理設備が備える場合に、
    前記設定部は、それぞれの支線分水工の操作開始時刻から設定開度に至るまでの期間が少なくとも2つの支線分水工間で重なることを許可する、請求項4に記載の用水管理装置。
  7. 水源から取水した水を基幹用水路に流す幹線分水工と、前記基幹用水路から取水した水を支線を介して下流側の非電動化バルブに流下させる支線分水工とを有する用水管理設備に適用可能な用水管理方法であって、
    コンピュータが、前記支線分水工および前記幹線分水工を遠隔制御して、前記基幹用水路の流量および前記支線の流量を管理する過程と、
    前記コンピュータが、前記支線分水工の操作開始時刻を設定する過程とを具備する、用水管理方法。
  8. 前記コンピュータが、前記幹線分水工の操作終了時点から前記支線分水工の操作開始時刻までの間に、前記非電動化バルブに水圧が加わるまでの猶予期間を設定する過程をさらに具備する、請求項7に記載の用水管理方法。
  9. それぞれ異なる非電動化バルブに至る複数の支線ごとに設けられる複数の支線分水工を前記用水管理設備が備える場合に、
    前記コンピュータは、それぞれの支線分水工の操作開始時刻から設定開度に至るまでの期間が少なくとも2つの支線分水工間で重なることを許可する、請求項7に記載の用水管理方法。
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JP2011188775A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 用水路管理システム

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